JP2003062110A - 消火装置 - Google Patents

消火装置

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JP2003062110A
JP2003062110A JP2001259437A JP2001259437A JP2003062110A JP 2003062110 A JP2003062110 A JP 2003062110A JP 2001259437 A JP2001259437 A JP 2001259437A JP 2001259437 A JP2001259437 A JP 2001259437A JP 2003062110 A JP2003062110 A JP 2003062110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、消火ホースを体裁良く収納してお
くことができると共に使用時には消火ホースを格納箱か
ら円滑に引き出せる消火装置を提供する。 【解決手段】 本発明の消火装置は、格納箱1内に消火
ホースHを巻装し、該消火ホースHの基端を消火栓弁3
に接続すると共に先端にノズルH1を取付けてノズルH1を
引き出すことにより消火ホースHを繰り出すように構成
してなる消火装置において、上記格納箱1の背面板11に
はホース受止部材4が前方に向かって突設されてなり、
このホース受止部材4は、上記巻装した消火ホースHの
上周面を全列に亘ってその下面で受止する水平受止板部
41と、この水平受止板部41の前端から下方に垂下して上
記巻装した消火ホースHを全層に亘って受止する垂直受
止板部42とからなり、この垂直受止板部42の側端面を上
端部から下端部に向かって消火ホースHの巻き戻し方向
に傾斜させたガイド側端面422aに形成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種施設やビル等
の建物の通路壁に設置する消火装置の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、建物内に設置される消火装置
としては種々の構造のものがあるが、構造を簡易にして
比較的狭小な場所にも設置でき、且つ素早い消火活動を
可能にし得る消火装置が要望され、この要望を満たすた
めに、ホースリールを用いることなく格納箱内に断面円
形状の消火ホースを外周側から内周側に向かって多列、
多層に巻装し、最外層の消火ホースの基端を消火栓弁に
接続すると共に最内層側の消火ホースの先端にノズルを
取付けて、消火時に消火ホースの内層側から外層側に向
かって順次繰り出すように構成したものが開発されてい
る。
【0003】この種の消火装置では、格納箱内に外周側
から内周側に向かって多列、多層に巻装された消火ホー
スは、その弾性復元力によって外径方向に広がって型崩
れしようとする。格納箱内に巻装した消火ホースが型崩
れすると、消火ホースの円滑な引き出しが阻害され、迅
速性を必要とする消火活動の妨げになるので、巻装した
消火ホースをその型崩れを阻止して格納箱内から円滑な
繰り出しが可能な状態に収納しておく必要がある。この
ような消火装置としては特開平8−66491号に記載
された消火装置を挙げることができる。
【0004】上記消火装置は、前方に向かって開口した
格納箱の開口部の両側に一対の左右規制板を開閉自在に
配設し、この規制板をスプリング力によって常時巻装ホ
ース側に付勢してなる。
【0005】そして、格納箱内に巻装された消火ホース
は、その左右前面が左右規制板により後方に向かって押
接されることによって前方側に型崩れするのを防止され
ている。しかるに、火災の発生時には、格納箱からノズ
ルを引き出すことによって巻装ホースをその内層側から
引き出し、その際、左右規制板は、消火ホースの引き出
し力及び引き出し方向に応じてスプリング力に抗し前方
に向かって傾斜状態に回動して格納箱の前面開口部を開
放しながら、その内面で消火ホースの型崩れを抑止しつ
つ巻装ホースを内層側から外層側に向かって規則正しく
且つ円滑に引き出すことができるものである。
【0006】しかしながら、上記消火装置によれば、消
火ホースの引出し時に左右規制板が前方に傾斜状態に回
動するため、巻装ホースの前面左右部に対する左右規制
板の押接力が不十分となって巻装ホースが型崩れし、消
火ホースの円滑な引き出しが阻害される虞れがあった。
【0007】又、上記消火装置では、格納箱に収納され
た巻装ホースを体裁良く収納しておくために、巻装ホー
スの左右部を受止する左右規制板の他に、巻装ホースの
上部を受止する受止板を別途、配設しておく必要があ
り、構造上複雑になるといった問題点があった。
【0008】更に、左右規制板を回動自在にスプリング
力によって巻装ホース側に常時付勢させており、その構
造が複雑であって組み立てにも時間がかかるといった問
題点があった。
【0009】又、上記消火装置を用いて消火作業をした
後は、消火ホースをその基端側から格納箱内に挿入しな
がら多列、多層に巻層して、消火ホースを再び格納箱内
に巻装するのであるが、かかる場合、左右規制板をスプ
リング力に抗して前方に傾斜状態に回動させて格納箱の
前面開口部を開口させた状態に保持しておかなければな
らず、消火ホースを消火装置の格納箱内に収納するにあ
たり、左右規制板を前方に向かって傾斜状態に保持して
おく者と、消火ホースを格納箱内に順次多列、多層に巻
装していく者の2人の人手を要するといった問題点があ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑みてなされたものであって、消火ホースを体裁良
く収納しておくことができると共に使用時には消火ホー
スを格納箱から円滑に引き出すことができる消火装置を
提供する。
【0011】
【課題を解決する手段】請求項1に記載の消火装置は、
前面が開口した格納箱内に断面円形状の消火ホースを外
周側から内周側に向かって多列、多層に巻装し、該消火
ホースの基端を消火栓弁に接続すると共に先端にノズル
を取付けてノズルを引き出すことにより消火ホースを内
層側から外層側に向かって繰り出すように構成してなる
消火装置において、上記格納箱の背面板の前面上部には
ホース受止部材が前方に向かって突設されてなり、この
ホース受止部材は、上記多列、多層に巻装した消火ホー
スの最上層の上周面を全列に亘ってその下面で受止する
水平受止板部と、この水平受止板部の前端から下方に垂
下して上記多列、多層に巻装した消火ホースの最前列の
前端面上部を全層に亘って受止する垂直受止板部とから
なり、この垂直受止板部の側端面を上端部から下端部に
向かって消火ホースの巻き戻し方向に傾斜させたガイド
側端面に形成していることを特徴とする。
【0012】又、請求項2に記載の消火装置は、請求項
1に記載の消火装置において、ガイド側端面の後端部を
凸円弧状に形成していることを特徴とする。
【0013】そして、請求項3に記載の消火装置は、請
求項1に記載の消火装置において、ガイド側端面は、垂
直受止板部の側端縁から凸円弧状に湾曲した角部を介し
て前方に向かって斜め外側方に突設しているガイド突片
の外側面によって形成されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】平常時においては、格納箱内に収納されている
巻装ホースは、ホース受止部材並びに格納箱の左右面板
及び下面板によって外径方向に拡がろうとするのを規制
されて一定径の巻装状態を維持していると共に後方への
型崩れは格納箱の背面板によって規制されている。又、
巻装ホースの前面上部は、ホース受止部材の垂直受止板
部によって規制されており、巻装ホースは前方側へ型崩
れするのを阻止されている。
【0015】そして、火災の発生時においては、先ず、
格納箱の開閉扉を開放して格納箱の前面開口部を開放さ
せる。この状態においても、巻装ホースは、その前面上
部がホース受止部材の垂直受止板部によって確実に受
止、規制されていることから、格納箱の開閉扉の開閉に
かかわらず格納箱内に体裁良く巻装された状態を保持す
る。
【0016】しかる後、格納箱内の巻装ホースの先端部
に取り付けられたノズルを把持し、巻装ホースをその先
端部から前方に向かって格納箱外に引き出す。すると、
巻装ホースは、消火ホースの巻き戻し方向に変位しつ
つ、ホース受止部材における垂直受止板部のガイド側端
面に摺接しながら上方から下方に向かって変位し、垂直
受止板部の下端部を乗り越えて一巻き分だけ格納箱外に
取り出される。
【0017】この時、巻装ホースは、格納箱から引き出
すと、上述の如く、その引き出した分だけ消火ホース部
分が、ホース受止部材における垂直受止板部の巻戻し方
向に傾斜しているガイド側端面に摺接しながら連続的に
且つ円滑に引き出される。
【0018】更に、消火ホースの先端側部分を前方に向
かって引き出すと、その引き出し力によって格納箱内の
巻装ホースが前方に移動しようとするが、ホース受止部
材の垂直受止板部が常に所定の位置において垂直に固定
されているから、巻装ホースの前方への妄動を阻止して
型崩れが生じるのを確実に防止し、巻装ホースは順次、
格納箱外に円滑に且つ速やかに取り出される。
【0019】しかも、巻装ホースの所定長さ部分を格納
箱外に取り出した後における巻装ホースの残余部分は、
その上部が上記ホース受止部材によって受止された状態
を確実に維持していることから、格納箱内の巻装ホース
が型崩れを生じるといったことはなく、巻装ホースを基
端部に至るまで格納箱外に円滑に取り出して消火活動を
行うことができる。
【0020】又、消火作業の終了後に消火ホースを格納
箱内に収納する場合においては、消火ホースをその基端
側から円環状に湾曲させながら、順次その外周面をホー
ス受止部材の下面と格納箱の左右面板内面、及び、下面
板内面(上面)に受止させて前後に一列状に巻装すると
共に、この巻装したホースの内周面に同様にしてホース
を連続的に巻装することにより多列、多層に格納箱内に
収納し、この巻装ホースをホース受止部材並びに格納箱
の左右面板内面及び下面板内面(上面)によって外径方
向に拡がろうとするのを規制して一定径の巻装状態に維
持させると共に後方への型崩れを格納箱の背面板内面に
よって規制させ、更に、前方への型崩れをホース受止部
材の垂直受止板部によって規制させて格納箱内に簡単に
且つ確実に収納することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の消火装置の一例を図面を
参照しつつ説明する。格納箱1は、図1に示したよう
に、正面縦長長方形状の背面板11の四方縁辺に同一突出
幅(高さ)を有する上面板12と下面板13及び左右面板1
4、15を縦長長方形の枠状にして一体的に固着してな
り、更に、これらの上下面板12、13と左右面板14、15と
で囲まれた箱内の上端部に仕切板20を設けて、この仕切
板20、下面板13及び左右面板14、15で囲まれた箱内空間
部を消火栓収納室2に形成している。
【0022】更に、上記格納箱1の前面開口端縁には、
その全周に亘って縦長長方形状の枠部21が内方に向かっ
て突設されていると共に、上記消火栓収納室2の前面開
口部には、この消火栓収納室2の開口端を開閉する開閉
扉22を取付けてあり、又、上記消火栓収納室2内におけ
る背面板11内面(前面)の右側上部には、消火用水の供
給配管(図示せず)と連結、連通した消火栓弁3を装着
してある。
【0023】そして、上記格納箱1における背面板11前
面上部中央には、ホース受止部材4が前方に向かって突
出した状態に一体的に固着されている。このホース受止
部材4は、図4に示したように、一定厚みの金属板を屈
曲させることによって形成されており、具体的には、平
面横長長方形状の水平受止板部41と、この水平受止板部
41の前端縁から下方に向かって垂直に突設された正面逆
截頭二等辺三角形状の垂直受止板部42とからなり、上記
水平受止板部41の前後方向の幅を上記消火栓収納室2内
に収納される巻装ホースH’の前後列間の幅に略等しい
寸法に形成していると共に、上記垂直受止板部42の縦幅
寸法を巻装ホースH’の最前列の前端面上部を全層に亘
って受止し得る長さに形成している。
【0024】更に、上記垂直受止板部42の両傾斜側端縁
には、図5に示したように、後方に向かって凸円弧状に
湾曲した角部421 、421 を介して前方に向かって斜め外
側方に正面台形状のガイド突片422 、422 が突設されて
おり、このガイド突片422 、422 の外側面を上端から下
端に向かって消火ホースHの巻き戻し方向に傾斜させた
ガイド側端面422aとし、このガイド側端面422aによっ
て、格納箱1内から引き出される消火ホースHを上方か
ら下方に向かって消火ホースHの巻き戻し方向に円滑に
誘導可能に構成している。なお、上記では、上記垂直受
止体部42の両傾斜側端縁にガイド突片422 、422 を突設
した場合を説明したが、上記ガイド突片422 は、垂直受
止板部42における消火ホースHの巻き進み方向側の傾斜
側端縁に少なくとも突設されていればよい。
【0025】又、上記水平受止板部41の後端縁には、上
方に向かって垂直に屈折した正面横長長方形状の取付用
突片411 が一体に形成されていると共に、この取付用突
片411 の左右部における上下方向の中央部の夫々には前
後面間に亘って貫通する取付用孔411a、411aが貫設され
ている。なお、上記水平受止板部41の左右端縁の夫々に
は側面直角三角形状の補強片412 、412 が上方に向かっ
て突設されている。
【0026】そして、上記ホース受止部材4は、その取
付用突片411 を上記格納箱1の背面板11前面上方部の中
央に配設して格納箱1の背面板11に当てがったその取付
用突片411 の取付用孔411a、411aを通じて螺子を背面板
11に螺締させることにより、上記格納箱1の背面板11に
一体的に固定されている。
【0027】即ち、上記ホース受止部材4の水平受止板
部41は、上記格納箱1の背面板11前面中央部のやや上方
部から前方に向かって水平方向に突出した状態に固着さ
れていると共に、垂直受止板部41は水平受止板部41の前
端縁から下方に向かって垂直に突出した状態に配設され
ており、水平受止板部41の下面と垂直受止板部41の後面
及びこれに対向する格納箱1の背面板11内面とによって
囲まれて形成され且つ下方に向かって全面的に開口した
空間部内に格納箱1内に巻装された消火ホースHの上部
を全層、前列に亘って収納可能に構成している。
【0028】この消火ホースHは、適度な弾性を有する
ゴム、合成樹脂等からなる断面円形状のホースであっ
て、その基端を上記消火栓弁3に接続していると共に、
該消火ホースHを格納箱1の左右面板14、15の対向内面
と下面板13内面(上面)及び上記ホース受止部材4の水
平受止板部41の下面に当接、受止させながら前後方向に
複数列巻回して最外層を形成した後、該最外層の内面に
消火ホースを連続して前後方向に複数列、巻層し、これ
を内方に向かって複数層、順次形成した状態にして消火
ホースHは格納箱1内に巻装されている。
【0029】この状態においては、上記巻装ホースH’
は、湾曲させた際の弾性復元力によって外径方向に拡が
ろうとするのを全列に亘ってホース受止部材4の水平受
止板部41並びに格納箱1の左右面板12、13及び下面板14
によって規制されて一定径の巻装状態に維持されている
と共に後方への型崩れは格納箱1の背面板11前面によっ
て規制されており、更に、巻装ホースH’の前面上部
は、全層に亘ってホース受止部材4の垂直受止板部42に
よって受止されており、巻装ホースH’が前方側に型崩
れするのを確実に防止している。
【0030】そして、上記消火ホースHの先端部にはノ
ズルH1が取り付けられているが、このノズルH1は、上記
格納箱1内に収納された巻装ホースH’の内周面上に載
置された状態に収納されている。
【0031】しかして、上記消火装置は建物の通路の側
壁等に設置され、不使用時、即ち、平常時には格納箱1
内にホースHを上述したような巻装状態で収納しておく
と共に格納箱1の消火栓収納室2の前面端を開閉扉22に
よって閉止しておく。
【0032】次に、火災が発生した時には、先ず、上記
格納箱1の開閉扉22を開いて格納箱1の前面開口部を開
放した後、消火ホースHの先端部に取り付けたノズルH1
を把持し、消火ホースHを格納箱1から引き出すと、消
火ホースHの先端部がホース受止部材4の垂直受止板部
42のガイド側端面422aに摺接した状態となり、この状態
から更に消火ホースHを引き出すと、消火ホースHは、
上記傾斜したガイド側端面422aによって案内されながら
巻き戻し方向に円滑に引き出される。
【0033】このホース引き出し時において、上記ガイ
ド側端面422aは、垂直受止板部42の側端面から凸円弧状
に湾曲した角部421 を介して前方に向かって斜め外側方
に突設しているガイド突片422 の外側面によって形成し
ているから、消火ホースHは、このガイド側端面422a上
を摺接する過程において凸円弧状に湾曲した角部421に
沿って緩やかに屈折しながら損傷することなく引き出さ
れると共に、このガイド突片422 が補強リブの役目を行
って垂直受止板部42の耐曲げ力が増大し、引き出し力が
作用しても垂直受止板部42が前方に向かって屈曲変形す
る虞れはない。
【0034】又、巻装ホースH’の大部分を格納箱1外
に引き出した状態においても、上記巻装ホースH’の残
余部分の上部は、全列、全層に亘ってホース受止部材4
によって確実に受止されており、消火ホースHは、格納
箱1内に型崩れすることなく体裁良く収納された状態を
維持し、この後も消火ホースHを格納箱1内から円滑に
且つ速やかに取り出すことができる。
【0035】そして、格納箱1の消火栓収納室2から引
き出された消火ホースHによって消火作業を行い、作業
が終了した後、消火ホースHを消火栓収納室2内に格納
する。この格納作業は、消火ホースHを消火栓収納室2
の左右面板14、15内面、下面板13内面及び上記ホース受
止部材4の水平受止板部41下面に当接、受止させながら
前後方向に複数列巻回して最外層を形成した後、該最外
層の内面に次の消火ホース層を前後方向に複数列、同様
にして巻層し、これを内方に向かって複数層、順次形成
した状態にして格納箱1内に巻装する。
【0036】このように、消火ホースHを格納箱1内に
収納する際においても、一人で消火ホースHを基端側か
ら円環状に巻きながら格納箱1内に簡単に収納すること
ができる。
【0037】なお、上記実施例においては、上記ホース
受止部材4の垂直受止板部42の側端縁に凸円弧状に湾曲
した角部421 を介してガイド突片422 を突設し、このガ
イド突片422 の外側面をガイド側端面422aに形成してい
る場合を説明したが、図7及び図8に示したように、ホ
ース受止部材4の垂直受止板部42の側端縁にガイド突片
422 を突設することなく、垂直受止板部42の傾斜側端面
をガイド側端面423 とし、このガイド側端面423 の後端
部を凸円弧状423aに形成しておいてもよい。その他の構
造は、上記図4に示したホース受止部材4と同一である
ので、同一部分に同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0038】
【発明の効果】本発明の消火装置は、前面が開口した格
納箱内に断面円形状の消火ホースを外周側から内周側に
向かって多列、多層に巻装し、該消火ホースの基端を消
火栓弁に接続すると共に先端にノズルを取付けてノズル
を引き出すことにより消火ホースを内層側から外層側に
向かって繰り出すように構成してなる消火装置におい
て、上記格納箱の背面板の前面上部にはホース受止部材
が前方に向かって突設されてなり、このホース受止部材
は、上記多列、多層に巻装した消火ホースの最上層の上
周面を全列に亘ってその下面で受止する水平受止板部
と、この水平受止板部の前端から下方に垂下して上記多
列、多層に巻装した消火ホースの最前列の前端面上部を
全層に亘って受止する垂直受止板部とからなり、この垂
直受止板部の側端面を上端部から下端部に向かって消火
ホースの巻き戻し方向に傾斜させたガイド側端面に形成
していることを特徴とするので、格納箱内に巻装した消
火ホースの上部をホース受止部材、格納箱の左右面板内
面及び下面板内面によって確実に受止し、巻装ホースは
外径方向に拡がろうとするのを規制されて一定径の巻層
状態を維持していると共に後方側への型崩れは格納箱の
後面板によって規制され、更に、前方側への型崩れはホ
ース受止部材の垂直受止板部によって規制され、巻装ホ
ースを格納箱内において型崩れをすることなく体裁良く
収納することができる。
【0039】そして、消火ホースの先端側部分を前方に
向かって引き出すと、その引き出し力によって格納箱内
の巻装ホースが前方に移動しようとするが、ホース受止
部材の垂直受止板部が常に所定の位置において垂直に固
定されているから、巻装ホースの前方への妄動を阻止し
て型崩れが生じるのを確実に防止し、巻装ホースを順
次、格納箱外に円滑に且つ速やかに取り出すことができ
る。
【0040】しかも、上記消火装置では、格納箱内の巻
装ホースの一部を格納箱内に引き出した後においても残
余の巻装ホースの上部は、全列、全層に亘って上記ホー
ス受止部材によって確実に受止されており、格納箱内の
巻装ホースが型崩れをすることはなく、よって、消火ホ
ースを全長に亘って円滑に且つ速やかに格納箱外に引き
出し、消火作業を行うことができる。
【0041】更に、上記消火装置では、ホース受止部材
における垂直受止板部のガイド側端面を消火ホースの巻
き戻し方向に傾斜させていることから、格納箱外に引き
出されるに伴って消火ホースの巻き戻し方向に変位する
消火ホースの動きを阻害することはなく、消火ホースを
格納箱外に円滑に且つ速やかに引き出して消火作業を行
うことができる。
【0042】そして、消火作業を完了して消火ホースを
格納箱内に収納するにあたっても、消火ホースを格納箱
の内面及びホース受止部材の水平受止板部下面に当接、
受止させながら前後方向に複数列巻回して最外層を形成
した後、該最外層の内面に次の消火ホース層を前後方向
に複数列、同様にして巻層し、これを内方に向かって複
数層、順次形成した状態にして格納箱内に巻装すればよ
く、複数人によることなく一人で消火ホースの格納箱内
への収納作業を円滑に且つ確実に行うことができる。
【0043】又、上記消火装置において、ガイド側端面
の後端部を凸円弧状に形成している場合や、ガイド側端
面を垂直受止板部の側端縁から凸円弧状に湾曲した角部
を介して前方に向かって斜め外側方に突設しているガイ
ド突片の外側面によって形成している場合には、消火ホ
ースは、格納箱外に引き出される際、凸円弧状に形成さ
れた滑らかな面に摺接しつつガイド側端面を上方から下
方に向かって変位するので不測に引っ掛かったりして破
損したりすることはなく、よって、上記消火装置によれ
ば、消火ホースを損傷させることなく速やかに格納箱内
から引き出して消火作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消火装置の消火栓収納室を開放した状
態を示した正面図である。
【図2】図1の消火装置の縦断面図である。
【図3】本発明の消火装置の消火栓収納室を開閉扉で閉
止した状態を示した正面図である。
【図4】ホース受止部材を示した斜視図である。
【図5】図4のホース受止部材を示した横断面図であ
る。
【図6】消火装置のホース受止部材部分を示した斜視図
である。
【図7】ホース受止部材の他の一例を示した斜視図であ
る。
【図8】図7のホース受止部材を示した横断面図であ
る。
【符号の説明】 1 格納箱 2 消火栓収納室 3 消火栓弁 4 ホース受止部材 41 水平受止板部 42 垂直受止板部 421 凸円弧状に湾曲した角部 422 ガイド突片 422aガイド側端面 423 ガイド側端面 423aガイド側端面の凸円弧状部 H 消火ホース H’巻装ホース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口した格納箱内に断面円形状の
    消火ホースを外周側から内周側に向かって多列、多層に
    巻装し、該消火ホースの基端を消火栓弁に接続すると共
    に先端にノズルを取付けてノズルを引き出すことにより
    消火ホースを内層側から外層側に向かって繰り出すよう
    に構成してなる消火装置において、上記格納箱の背面板
    の前面上部にはホース受止部材が前方に向かって突設さ
    れてなり、このホース受止部材は、上記多列、多層に巻
    装した消火ホースの最上層の上周面を全列に亘ってその
    下面で受止する水平受止板部と、この水平受止板部の前
    端から下方に垂下して上記多列、多層に巻装した消火ホ
    ースの最前列の前端面上部を全層に亘って受止する垂直
    受止板部とからなり、この垂直受止板部の側端面を上端
    部から下端部に向かって消火ホースの巻き戻し方向に傾
    斜させたガイド側端面に形成していることを特徴とする
    消火装置。
  2. 【請求項2】 ガイド側端面の後端部を凸円弧状に形成
    していることを特徴とする請求項1に記載の消火装置。
  3. 【請求項3】 ガイド側端面は、垂直受止板部の側端縁
    から凸円弧状に湾曲した角部を介して前方に向かって斜
    め外側方に突設しているガイド突片の外側面によって形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の消火装
    置。
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