JP6676086B2 - 浴室異常検知システム - Google Patents

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本発明は入浴中の人をモニタリングし、居眠り、転倒、溺没など、入浴者の不測の事態を検知する検知技術に関する。
入浴中、浴槽水への溺没など、入浴者に異常を生じた場合、当事者が浴室外に連絡することは困難を伴う。介護者などが付き添う場合は別として、通常、浴室は入浴者の自由な空間であり、入浴者のプライバシーが維持される。浴室外の人が入浴者に気遣っていても、常時、入浴者を監視することには限界がある。
たとえば、ホテルの浴室内の異常検出では、浴室の洗面カウンタの下側に人体を検出する複数のセンサーが備えられ、複数のセンサーの中の1個または2個が入浴者を検出したときには正常と判断し、3個以上が所定時間以上連続して検出状態となるときには異常事態が発生したと判断することが知られている(たとえば、特許文献1)。
特開平8−50693号公報
ところで、浴室内を複数箇所から映像監視をすれば、異常か正常かの判断精度が高くなるであろう。しかしながら、浴室の自由な空間として、入浴の環境性を妨げ、自由度やプライバシーを制限することは、入浴に求められるべき快適さが損なわれ、入浴者を不快にするという課題がある。監視状態にあることを入浴者に感得させることは、入浴者にストレスを与え、入浴効果を低下させてしまうという課題もある。しかし、入浴中、浴槽水に溺没するという不測の事態は回避することが不可欠である。
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、入浴環境や快適性を妨げることなく、かつ入浴者にストレスを与えることなく、入浴中、浴槽水に溺没するなど、入浴中の異常を検知することにある。
上記目的を達成するため、本発明の浴室異常検知システムの一側面によれば、入浴中の異常を検知する浴室異常検知システムであって、浴室入口の開閉を検出する第1の検出手段と、人に動きあり・なしを検出する第2の検出手段と、浴槽の水位の変化あり・変化なしを検出する第3の検出手段と、呼びかけメッセージを報知するメッセージ報知手段と、前記第1の検出手段による前記浴室入口の開閉検出と、前記第2の検出手段による人の動きの有無の検出と、前記第3の検出手段による前記浴槽の水位またはその変化検出とにより浴室内における人の在・不在を判定するとともに、前記浴室内に人が存在している場合における、人の動きの有無と前記浴槽の水位または水位変化の有無の組み合わせによる状況パターンを設定しておき、いずれの前記状況パターンに該当するかにより、前記浴槽で正常または異常、前記浴槽外で正常または異常を判定する判定手段と、前記判定手段での判定時点から所定時間が経過しても判定した前記状況パターンから変化が無い場合に、前記メッセージ報知手段から前記呼びかけメッセージを出力させる制御手段とを備える。
この浴室異常検知システムにおいて、さらに、前記判定手段は、前記第1の検出手段、前記第2の検出手段、前記第3の検出手段から前記浴室内に人が存在すると判定した場合で、前記第2の検出手段が動きなしを検出し、かつ前記第3の検出手段が水位の変化なしを検出すると、前記浴槽で異常と判定すればよい。
この浴室異常検知システムにおいて、さらに、前記判定手段は、前記第1の検出手段、前記第2の検出手段、前記第3の検出手段から前記浴室内に人が存在すると判定した場合で、前記第2の検出手段が動きなしを検出し、かつ前記第3の検出手段が水位または水位変化の何れも検出していない場合に、前記浴槽外で異常と判定してよい。
の浴室異常検知システムにおいて、さらに、異常報知を出力する異常報知手段を備え、前記制御手段は、前記メッセージ報知手段の前記呼びかけメッセージの報知から一定時間内に人に反応があるか否かを判定し、この判定からさらに一定時間が経過した後、人に反応がない場合、前記異常報知手段により異常報知を出力させてよい。
この浴室異常検知システムにおいて、前記メッセージ報知手段は、浴室内のリモコン装置に設置してよい。
この浴室異常検知システムにおいて、前記異常報知手段は、浴室外のリモコン装置に設置されてよい。
この浴室異常検知システムにおいて、外部システムと連携させる端子部を備え、該端子部により前記異常の判定出力または前記異常報知出力を含む情報の送受を可能にしてよい。
本発明によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 浴室への入室から入浴までにおいて、居眠り、転倒、溺没など、人の異常を検知できる。
(2) 人の在・不在の検出、動きの有無の検出、浴槽内の水位の検出機能の組み合わせにより、最小限のセンサーを以て浴室内の人の異常を迅速に判断することができる。
(3) センサーの検出結果、その検出出力の組み合わせによる判定結果を光、画像、音声などを異常検知メッセージにより報知でき、浴室外に容易に告知できる。
Aは一実施の形態に係る浴室異常検知システムを示す図、Bはその変形例を示す図である。 Aは浴室への入室を示す図、Bは浴室からの退室を示す図である。 Aは入浴状態を示す図、Bは溺没状態を示す図である。 Aは在・不在の判定パターンを示す図、Bは状況パターンを示す図である。 入浴モニタリングの処理手順を示すフローチャートである。 浴室異常検知システムの実施例を示す図である。 浴室異常検知システムの屋内配置を示す図である。 給湯器を示す図である。 浴室異常検知システムの制御部を示す図である。 Aはタイマーの機能部を示す図、Bは状況パターンを示す図である。 入浴モニタリングの処理手順を示すフローチャートである。
〔一実施の形態〕
図1のAは、一実施の形態に係る浴室異常検知システムを示している。図1に示す構成は一例であり、本発明が図1に示す構成に限定されるものではない。
この浴室異常検知システム2には、ドアセンサー4−1、焦電センサー4−2、水位センサー4−3および異常判定部6が備えられる。
ドアセンサー4−1は第1の検出手段の一例であり、浴室8に入浴者の在・不在、つまり人Mが存在しているか否かの判定に用いる検出信号を出力する。このドアセンサー4−1はドア10の開閉を検出する。ドア10の開閉は浴室8と脱衣室12の人Mの出入りを表すので、ドアセンサー4−1でその開閉を検出すれば、焦電センサー4−2、水位センサー4−3と組み合わせにより、浴室8内に人Mの在・不在の判定に利用できる。ドアセンサー4−1は浴室8と脱衣室12の間を仕切るドア10の開閉を検出できる位置に設置すればよい。
焦電センサー4−2は第2の検出手段の一例であり、非接触で浴室8内の洗い場14または浴槽16で人Mに動きあり、なしを検出する。浴室8内で人Mが動けば、焦電センサー4−2の検出出力は人の動きありを表す。
水位センサー4−3は第3の検出手段の一例であり、浴槽16の水位、または水位変化のあり、なしを検出する。この水位センサー4−3の検出出力は、入浴か否か、入浴中の人の動きを表す。
異常判定部6はたとえば、コンピュータで構成され、ドアセンサー4−1、焦電センサー4−2、水位センサー4−3の検出出力の組み合わせにより、人Mの入浴をモニタリングし(見守り)、浴室8内の人Mの在・不在、動きのあり・なし、水位、水位変化のあり・なしにより入浴状態やその異常を判定する。
この判定出力はメッセージ報知部18または異常報知部20に加えられる。メッセージ報知部18は、異常状態に移行する前段階で人Mへの呼びかけメッセージを出力する。これに対し、異常報知部20は呼びかけメッセージの後、人Mに反応が無い場合に異常を報知し、この異常報知は外部に対しても行う。
図1のAに示すシステムでは、人Mの動きを主として焦電センサー4−2で検出している。これに対し、人Mの動きを他のセンサーや人Mの応答によって検出してもよいし、図1のAのシステムにこれらの機能を付加してもよい。
たとえば、図1のBに示すように、人Mの動きを監視する第4のセンサーとして、応答ボタン4−4を備えてもよい。この応答ボタン4−4は、メッセージ報知部18からの呼びかけメッセージや、異常報知部20の異常報知に対し、人Mの押下や接触などの応答入力を検出する。また、図示しないが、人Mの動きの監視手段として、マイクロフォン52、60(図6、図9)を用いてもよく、人Mが発する音を捉え、この音声入力で人Mの動きを監視してもよい。
<浴室8の入退室>
図2のAは、人Mの脱衣室12から浴室8への入室を示す。ドア10を開けて脱衣室12から浴室8の洗い場14に入ると、ドアセンサー4−1は、ドア10が開けられたことを検出するが、さらに焦電センサー4−2の検出出力が動きありを表せば、浴室8に人Mの入室したこと、つまり浴室8内の人Mの存在を表す。この後、ドア10が閉められたことをドアセンサー4−1にて検出した際、焦電センサー4−2が動きありを検出すると、次にドア10が開けられたことを検出するまでは、浴室8内の人Mの存在状態が継続する。
図2のBは、人Mの浴室8から脱衣室12への退室を示す。ドア10を開けて浴室8の洗い場14から脱衣室12に出ると、ドアセンサー4−1はドア10が開けられたことを検出し、焦電センサー4−2が動きなしを検出すると、浴室8の人Mの退室と判断する。つまり、ドアセンサー4−1の検出出力が開の場合、焦電センサー4−2の動きなしの検出は浴室8内の不在を表す。この後、ドア10が閉められたことをドアセンサー4−1にて検出した際、焦電センサー4−2が動きなしを検出すると、次にドア10が開けられたことを検出するまでは、浴室8内の人Mの不在状態が継続する。
<入浴状態の判定>
図3のAは、正常な入浴状態を示している。焦電センサー4−2のセンサー領域22内に人Mの頭部が存在しており、焦電センサー4−2は非接触により人Mの動きあり、なしを検出しているとともに、この検出出力は人Mの正常な入浴状態を表す。
浴槽16には適当な水位に浴槽水BWが満たされている。浴槽16の水位Lは人Mの入浴前の水位L1から水位L2に上昇する。水位センサー4−3は、水位L1、入浴中の水位L2または浴槽水BWの水位変化を検出する。この場合、水位センサー4−3の検出出力は正常な入浴状態として、水位L2および水位変化を出力する。
図3のBは、異常状態の一例として、溺没状態を示している。人Mの頭部は溺没により焦電センサー4−2のセンサー領域22から外れ、焦電センサー4−2は人Mの動きなしを検出し、その検出出力は人Mの溺没のおそれを表す。
この溺没状態では、図3のAに示す正常な入浴状態から人Mの身体の全部が浴槽水BWに没するため、水位Lは正常な水位L2から異常を表す水位L3に上昇する。水位センサー4−3はこの水位L3を検出し、または水位変化(たとえば、水面の昇降やゆれ)がないことを検出し、この検出出力が溺没状態を表す。
<人Mの在・不在の判定パターン>
図4のAは、ドアセンサー4−1、焦電センサー4−2、水位センサー4−3の検出出力の組み合わせにより、人Mの在・不在の判定パターンa〜eを示している。
判定パターンa: ドアセンサー4−1=ドア10の「閉」、焦電センサー4−2=「閉直後動きあり」を検出しており、異常判定部6の判定結果である人Mの在・不在=「在」と判定する。この状態が次にドア10が「開」となるまで維持される。
判定パターンb: ドアセンサー4−1=ドア10の「閉」、焦電センサー4−2=「閉直後動きなし」を検出しており、人Mの在・不在=「不在」と判定する。
判定パターンc: ドアセンサー4−1=ドア10の「開」、焦電センサー4−2=「動きあり」を検出し、人Mの在・不在=「在」を判定する。この状態は動作中のみの場合である。
判定パターンd: ドアセンサー4−1=ドア10の「開」、焦電センサー4−2=「動きなし」、水位センサー4−3=「検出なし(水位の上昇なし)」を出力しており、人Mの在・不在=「不在」と判定する。
判定パターンe: ドアセンサー4−1=ドア10の「開」の検出、焦電センサー4−2=「動きなし」、水位センサー4−3=検出ありを出力しており、人Mの在・不在=「在」と判定する。この場合、入浴中のみの判定である。
<人Mの状況パターンi>
図4のBは、入浴者の状況パターンi=1〜7を示している。なお、人Mの在・不在の判定は、図4のAの判定結果である。
状況パターンi=1: 人Mの在・不在の判定=「不在」を判定した場合、他の焦電センサー4−2および水位センサー4−3の検出出力に関係なく、入浴者の状況=「不在」と判定する。
状況パターンi=2: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きあり」、水位・変化の判定=「検出・水位変化あり」の場合には、入浴者の状況=「浴槽で正常」と判定する。
状況パターンi=3: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きあり」、水位・変化の判定=「検出・水位変化なし」の場合には、入浴者の状況=「浴槽で正常」と判定する。
状況パターンi=4: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きあり」、水位・変化の判定=「検出なし(水位上昇なし)」の場合には、入浴者の状況=「洗い場で正常」と判定する。
状況パターンi=5: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きなし」、水位・変化の判定=「検出・水位変化あり」の場合には、入浴者の状況=「浴槽で正常」と判定する。
状況パターンi=6: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きなし」、水位・変化の判定=「検出・水位変化なし」の場合には、入浴者の状況=「浴槽で異常」と判定する。この場合、溺没と判定する。
状況パターンi=7: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きなし」、水位・変化の判定=「検出なし(水位上昇なし)」の場合には、入浴者の状況=「洗い場で異常」と判定する。
<入浴モニタリング>
図5は入浴をモニタリングし、浴室異常検知の処理手順を示している。この処理手順は、異常判定部6におけるコンピュータ処理の一例である。
浴室異常検知を開始すると、ドアセンサー4−1、焦電センサー4−2、水位センサー4−3の検出出力により、人Mの在・不在の判定を行い(図4のA)、状況パターンi=1〜7(図4のB)を判定する(S101)。
<i=1の場合>
i=1(図4のB)であれば(S102)、S101にもどる。
<i=2、3または5の場合>
i=2、3または5(図4のB)の何れかであれば(S103)、時間計測(t)を行う(S104)。この時間計測中、状況パターンがi=2、3または5以外へ変化することがなく、所定の時間T1が経過したかの判定(=t判定)を行う(S105)。このt判定は、浴槽16内の滞在時間のチェックである。t<T1であれば(S106)、つまり、時間T1が経過する前に、状況パターンがi=2、3または5以外へ変化すれば、時間計測をリセットし、S101にもどる。また、t≧T1であれば(S107)、つまり、時間T1が経過しても状況パターンがi=2、3または5以外へ変化しなければ、人Mに対して呼びかけメッセージを報知する(S108)。
この呼びかけメッセージから一定の時間T2(たとえば、30〔秒〕)内に人Mに反応があるかの判定を行う(S109)。一定の時間T2内に人Mに反応があれば(S110)、何ら異常がないので、S101に戻る。この場合、人Mの反応検出は、状況パターンiの別パターンへの変化、応答ボタン4−4の押下の何れでもよい。一定の時間T2内に人Mに反応がなければ(S111)、異常が予想されるので、時間(t‘)を計測し(S112)、時間T2が経過したかの判定を行う(S113)。
一定の時間T2の経過前であれば(S114)、S101に戻る。つまり、時間T2の計測中にセンサー出力に変化があれば、時間計測をリセットする。この場合、人Mの反応検出は、状況パターンiの別パターンへの変化、応答ボタン4−4の押下の何れでもよい。また、一定の時間T2内に人Mに反応がなければ(S115)、異常と判定し、異常を報知する(S116)。
なお、判定(S109)の一定時間T2内に反応なし(S111)の判断から異常報知(S116)に至る処理F(=S112〜S116)は、複数回に亘って繰り返し、異常報知(S116)を一定の間隔でまたは連続して行ってもよい。
<i=4の場合>
i=4(図4のB)であれば(S117)、時間計測(t)を行う(S118)。この時間計測中、センサー出力に変化がなく、所定の時間T4が経過したかの判定(=t判定)を行う(S119)。このt判定は、洗い場14での滞在時間のチェックである。t<T4であれば(S120)、つまり、時間T4が経過する前に、センサー出力に変化があり状況パターンがi=4以外に変われば、時間計測をリセットし、S101にもどる。また、t≧T4であれば(S121)、人Mに対して呼びかけメッセージを報知する(S108)。状況パターンがi=4以外に変われば、時間計測をリセットする。また、この呼びかけメッセージ後の処理は既述の通りであるので、その説明を割愛する。
<i=6または7の場合>
i=6または7(図4のB)の何れかであれば(S122)、時間計測(t)を行う(S123)。この時間計測中、状況パターンがi=6または7以外へ変化することがなく、所定の時間T5が経過したかの判定(=t判定)を行う(S124)。このt判定は、時間計測中、洗い場14または浴槽16で人Mに動きがあるかのチェックである。t<T5であれば(S125)、つまり、時間T5が経過する前に、状況パターンがi=6または7以外へ変化すれば、時間計測をリセットし、S101にもどる。また、t≧T5であれば(S126)、人Mに対して呼びかけメッセージを報知する(S108)。
この呼びかけメッセージ後の処理は既述の通りであるので、その説明を割愛する。なお、呼びかけメッセージを一定回数以上繰り返した場合には、強制的に異常報知に移行してもよい。
呼びかけメッセージの報知条件が成立した際、呼びかけメッセージに代え、または呼びかけメッセージとともに循環口より浴槽16に上水または冷水をたとえば、浴槽16の水位L2とL3(図3のB)の中間程度まで注水し、この注水によって入浴中の人Mに注意を喚起してもよい。
<一実施の形態の効果>
この一実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) ドアセンサー4−1、焦電センサー4−2および水位センサー4−3の検出出力により、人Mの入浴、長時間に亘って浴槽16内に滞在する場合、長時間に亘って洗い場14に滞在する場合、洗い場14または浴槽16にいて人Mに動きがない場合の各判定を行うことができる。
(2) 入浴が長時間に亘る場合、入浴者に対して呼びかけメッセージを報知し、入浴者に入浴時間が長いことを告知できる。
(3) 入浴時間が長い場合には呼びかけメッセージの報知、呼びかけメッセージの報知後、一定時間T2内に反応がない場合に異常判断を行って異常報知を行い、呼びかけメッセージと異常報知を区別でき、入浴状況や異常状況を識別することができる。
(4) 異常報知前の前段階として、呼びかけメッセージが前置されているので、異常報知の精度を高めることができる。
(5) 人Mの動きあり、なしの判断に焦電センサー4−2、水位センサー4−3の他、応答ボタン4−4の入力やマイクロフォンの音声入力などを利用することができる。
(6) 呼びかけメッセージを一定回数以上繰り返した場合には、強制的に異常報知に移行させれば、セキュリティ機能をより高めることができる。
<給湯システム>
図6は、浴室異常検知システムの一実施例を示している。図6に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この実施例に係る浴室異常検知システム2は給湯システムに設置されており、給湯器30、浴室リモコン32および台所リモコン34が備えられている。
給湯器30には給湯制御部36、水位センサー4−3などが備えられる。給湯制御部36にはプロセッサ38、音センサー回路部40、通信制御部42が備えられる。プロセッサ38は通信制御部42を通じて浴室リモコン32および台所リモコン34の連係動作などを制御する。音センサー回路部40は浴室リモコン32や台所リモコン34のマイクロフォンの音声入力を検出し、人Mの動きあり、なしなどの判断に利用する。
給湯制御部36は浴室リモコン32および台所リモコン34と伝送線44を以て接続されている。この伝送線44は制御信号の通信の他、人Mの検知出力や音声信号を伝送する音声伝送ラインを構成する。この伝送線44は無線を以て構成してもよい。
浴室リモコン32には焦電センサー4−2、応答ボタン4−4、浴室リモコン制御部46、表示部48、スピーカ50、マイクロフォン52などが備えられる。なお、焦電センサー4−2は浴室8内の人Mを検知できる位置としてたとえば、高所=天井に設置し、浴室リモコン32に接続してもよい。
台所リモコン34には、台所リモコン制御部54、表示部56、スピーカ58、マイクロフォン60などが備えられる。
台所リモコン制御部54には異常判定出力や異常報知出力を取り出す端子部61が備えられる。この端子部61は外部システム63に接続され、既述の異常判定出力や異常報知出力を含む情報の送受が可能である。具体的には端子部61に外部セキュリティシステムのセキュリティボックスを接続すれば、端子部61を介して既述の異常判定出力や異常報知出力を含む情報の送受が可能である。この端子部61は給湯制御部36や浴室リモコン32に備えてもよい。
浴室リモコン32および台所リモコン34は給湯制御部36の音センサー回路部40および通信制御部42により、マイクロフォン52−スピーカ58、マイクロフォン60−スピーカ50を通してインターフォン機能を構成する。
<浴室異常検知システム2の屋内配置>
図7は、浴室異常検知システム2の屋内配置の一例を示している。本発明は図7に示す構成に限定されるものではない。図7において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
浴室8および脱衣室12に隣接して台所62が配置されている。浴室8の浴槽16側の壁面には浴室リモコン32が配置され、浴槽16に隣接する外壁面には給湯器30が設置されている。洗い場14側の壁面には蛇口・シャワー64が配置されている。台所62には台所リモコン34が配置されている。
<給湯器30>
図8は、給湯器30の一例を示している。図8において、図6または図7と同一部分には同一符号を付してある。
給水Wは給水管66を通して熱交換器68に流れるとともに、給水管66から分岐したバイパス管70を通して混合弁72に至る。温度センサー74は給水温度を検出する。熱交換器68はバーナー76で燃焼する燃料ガスGの燃焼熱を給水Wに熱交換する。この熱交換で得られた温水HWは、出湯管78に設置された混合弁72に至る。混合弁72は温水HWとバイパス管70からの給水Wを混合する。給水Wを混合した温水HWは、温度センサー80で検出される。この検出温度によって混合弁72のポートa、bの開度が調整され、給湯管82から設定温度の温水HWが得られる。
浴槽16への注湯時、温水HWが給湯管82から分岐した注湯管84および追焚管86を通して浴槽16に供給される。注湯管84に供給する温水HWは、開閉弁88により調整される。
追焚管86には浴槽水BWを熱交換器90に流す戻り管86−1、熱交換器90から浴槽水BWを浴槽16に戻す往き管86−2が備えられる。熱交換器90はバーナー92で燃焼する燃料ガスGの燃焼熱を浴槽水BWに熱交換する。
戻り管86−1に設置された循環ポンプ94は、追焚時または注湯時に駆動し、浴槽水BWまたは温水HWを、追焚管86を通して浴槽16に循環させる。
温度センサー96は循環する浴槽水BWの温度を検出する。また、水位センサー4−3は浴槽水位を検出する。
<制御部98>
図9は、浴室異常検知システム2の制御部98を示している。この制御部98は給湯制御部36、浴室リモコン制御部46および台所リモコン制御部54を含み、給湯システムの水位検出機能や音声出力機能などを活用し、入浴中のモニタリングとともに入浴中に人Mに生じる異常を判定する。
給湯制御部36にはコンピュータが搭載され、プロセッサ38、メモリ部100、入出力部(I/O)102、システム通信部104が備えられる。プロセッサ38はメモリ部100にあるOS(Operating System)や異常検知プログラムを実行する。メモリ部100にはROM(Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )、RAM(Random-Access Memory)などの記憶素子が備えられ、OSや異常検知プログラムが格納される。
I/O102にはプロセッサ38の制御により、水位センサー4−3、温度センサー74、80、96などの検出素子の検出出力が取り込まれ、混合弁72、開閉弁88、循環ポンプ94、バーナー燃焼制御部105などの機能部に対する制御出力が得られる。
システム通信部104は既述の通信制御部42の一例であり、プロセッサ38の制御により、浴室リモコン制御部46、台所リモコン制御部54と連係される。水位センサー4−3の検出出力はシステム通信部104から浴室リモコン制御部46に伝送される。
浴室リモコン制御部46にはコンピュータが搭載され、プロセッサ106、メモリ部108、I/O110、システム通信部112、音声変復調部114が備えられる。プロセッサ106はメモリ部108にあるOSをベースに給湯制御部36と連係して異常検知プログラムを実行する。つまり、プロセッサ106は既述の異常判定部6として機能する。メモリ部108にはROM、EEPROM、RAMなどの記憶素子が備えられ、OSや異常検知プログラムが格納される。メモリ部108は、プロセッサ106との協調によりタイマー機能(図10のA)を実現する。
I/O110にはプロセッサ106の制御により、ドアセンサー4−1、焦電センサー4−2の検出出力、応答ボタン4−4、スイッチ(SW)126のON、OFF入力、音声変復調部114、124からの音声入力、音声変復調部114、124への音声出力、表示部48に対する表示出力、LED(Light Emitting Diode)128の制御出力の入出力が行われる。
システム通信部112は、プロセッサ106の制御により、給湯制御部36、台所リモコン制御部54が無線または有線により接続が可能であるとともに、インターネット回線などとの通信接続、公衆回線を通じて携帯電話やスマートフォンなどの通信端末とのデータ通信が可能である。
音声変復調部114は音声による搬送信号の変調や、搬送信号から音声信号の復調を行う。この音声変復調部114にはI/O110が接続され、マイクロフォン52からの音声入力が取り込まれ、スピーカ50に対する音声出力が得られる。この音声変復調部114に接続されるスピーカ50は、既述のメッセージ報知部18および異常報知部20の一例であり、メッセージ報知や異常報知に用いられる。
台所リモコン制御部54にはコンピュータが搭載され、プロセッサ116、メモリ部118、システム通信部120、I/O122、音声変復調部124が備えられる。プロセッサ116はメモリ部118にあるOSをベースに給湯制御部36と連係して異常検知プログラムを実行する。メモリ部118にはROM、EEPROM、RAMなどの記憶素子が備えられ、OSや異常検知プログラムが格納される。
I/O122にはプロセッサ116の制御により、SW130のON、OFF入力、音声変復調部114、124からの入力などが取り込まれ、音声変復調部114、124への音声出力、表示部56に対する表示出力、外部システム63への判定出力または異常検知出力、LED132の制御出力が得られる。
システム通信部120には給湯制御部38、浴室リモコン制御部44が無線または有線により接続され、これらはプロセッサ116により制御される。
音声変復調部124は、既述の音声変復調部114と同様に、音声による搬送信号の変調や、搬送信号から音声信号の復調を行う。この音声変復調部124にはI/O122が接続され、マイクロフォン60からの音声入力が取り込まれ、スピーカ58に対する音声出力が得られる。この音声変復調部124に接続されるスピーカ58は、既述のメッセージ報知部18および異常報知部20の一例であり、メッセージ報知や異常報知に用いられる。
<タイマー機能部134>
図10のAは、タイマー機能部134の構成を示している。このタイマー機能部134は既述の通り、プロセッサ106のカウンタ機能とメモリ部108の記憶機能を用いて実現する。このタイマー機能部134には第1のタイマー136、第2のタイマー138、第3のタイマー140、第4のタイマー142、第5のタイマー144が備えられる。
タイマー136は、i=2、3、5の場合(図10のB、図11のS205)に時間計測を行う。このタイマー136は、時間計測中に状況パターンがi=2、3、5以外へ変化すれば、時間計測をリセットし、時間計測中に状況パターンがi=2、3、5以外へ変化しなければ、時間T1を計測する。
タイマー138は、タイマー136の一定の時間T1の計測後(または、タイマー142の一定の時間T4の計測後、タイマー144の一定の時間T5の計測後)、時間計測(図11のS214)を行う。このタイマー138は、時間計測中に人Mに反応があれば、時間の計測をリセットし、時間計測中に人Mに反応がなれば、時間T2を計測する。
タイマー140はたとえば、浴室リモコン32に設置され、呼び掛けメッセージ報知から時間計測(図11のS214)を行い、時間計測中に人Mに反応があれば、時間の計測をリセットし、または、時間計測中に人Mに反応がなければ、時間T2を計測して異常報知のタイミングを生成する。
タイマー142は、i=4の場合(図10のB、図11のS219)の時間計測を行う。このタイマー142は、時間計測中にi=4以外に変われば、時間計測をリセットし、時間計測中にi=4以外に変わらなければ、時間T4を計測する。
タイマー144はi=6、7の場合(図10のB、図11のS224)の時間計測を行う。このタイマー144は、時間計測中に状況パターンがi=6、7以外へ変化すれば、時間計測をリセットし、時間計測中にi=6、7以外へ変化しなければ、時間T5を計測する。
<状況パターンi=1〜7と入浴者の状況判定>
図10のBは、入浴者の状況パターンi=1〜7を示している。なお、人Mの在・不在の判定は、図4のAの判定結果である。
状況パターンi=1: 人Mの在・不在の判定=「不在」であれば、他の焦電センサー4−2および水位センサー4−3の検出出力に関係なく、入浴者の状況=「不在」と判定する。
状況パターンi=2: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きあり」、水位・変化の判定=「検出・水位変化あり」の場合には、入浴者の状況=「浴槽で正常」と判定する。この場合、タイマー136が時間T1を計測する。
状況パターンi=3: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きあり」、水位・変化の判定=「検出・水位変化なし」の場合には、入浴者の状況=「浴槽で正常」と判定する。この場合、同様に、タイマー136が時間T1を計測する。
状況パターンi=4: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きあり」、水位・変化の判定=「検出なし(水位上昇なし)」の場合には、入浴者の状況=「洗い場で正常」と判定する。この場合、タイマー142が時間T4を計測する。
状況パターンi=5: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きなし」、水位・変化の判定=「検出・水位変化あり」の場合には、入浴者の状況=「浴槽で正常」と判定する。この場合、タイマー136が時間T1を計測する。
状況パターンi=6: 人Mの在・不在の判定=「在」、動きの判定=「動きなし」、水位・変化の判定=「検出・水位変化なし」の場合には、入浴者の状況=「浴槽で異常」と判定する。この場合、溺没と判定する。この場合、タイマー144が時間T5を計測する。
状況パターンi=7: 人Mの在・不在の判=「在」、動きの判定=「動きなし」、水位・変化の判定=「検出なし(水位上昇なし)」の場合には、入浴者の状況=「洗い場で異常」と判定する。この場合、タイマー144が時間T5を計測する。
<入浴モニタリングの処理手順>
図11は、実施例1に係る入浴をモニタリングし、浴室異常検知の処理手順を示している。この処理手順は、異常判定部6におけるコンピュータ処理の一例である。この処理手順では一例として、T1=1800〔秒〕、T4=2400〔秒〕、T5=30〔秒〕を例示している。
入浴モニタリングの開始に先立ち、初期化を実行する(S201)。この初期化の後、ドアセンサー4−1、焦電センサー4−2、水位センサー4−3の検出出力が取り込まれる(S202)。
ドアセンサー4−1、焦電センサー4−2、水位センサー4−3の検出出力により、人Mの在・不在の判定を行い(図4のA)、状況パターンi=1〜7(図10のB)を判定する(S203)。
<i=1の場合>
i=1(図10のB)であれば(S204)、S202にもどる。
<i=2、3または5の場合>
i=2、3または5(図10のB)の何れかであれば(S205)、時間計測(t)を行う(S206)。この時間計測中、状況パターンにi=2、3または5以外へ変化することがなく、所定の時間として1800〔秒〕(=T1)が経過したかの判定(=t判定)を行う(S207)。このt判定は、浴槽16内の滞在時間のチェックを行う。t<1800〔秒〕であれば(S208)、つまり、1800〔秒〕が経過する前に、センサー出力に変化があれば、時間計測をリセットし、S202にもどる。また、t≧1800〔秒〕であれば(S209)、つまり、1800〔秒〕が経過しても状況パターンがi=2、3または5以外へ変化しなければ、人Mに対して呼びかけメッセージを報知する(S210)。
この呼びかけメッセージから一定の時間T2(たとえば20秒)内に人Mに反応があるかの判定を行う(S211)。一定の時間T2内に人Mに反応があれば(S212)、何ら異常がないので、S202に戻る。この場合、人Mの反応検出は、状況パターンiの別パターンへの変化、応答ボタン4−4の押下の何れでもよい。人Mに反応がなければ(S213)、異常が予想されるので、時間を計測し(S214)、時間T2(たとえば20秒)が経過したかの判定を行う(S215)。
一定の時間T2の経過前であれば(S216)、S202に戻る。つまり、時間T2の計測中にセンサー出力に変化があれば、時間計測をリセットする。この場合、人Mの反応検出は、状況パターンiの別パターンへの変化、応答ボタン4−4の押下の何れでもよい。また、一定の時間T2内に人Mに反応がなければ(S217)、異常と判定し、異常を報知する(S218)。
なお、判定(S211)の一定時間に反応なし(S213)の判断から異常報知(S218)に至る処理F(=S214〜S218)は、複数回に亘って繰り返し、異常報知(S218)を一定の間隔でまたは連続して行ってもよい。
<i=4の場合>
i=4(図10のB)であれば(S219)、時間計測(t)を行う(S220)。この時間計測中、センサー出力に変化がなく、所定の時間としてたとえば、2400〔秒〕(=T4)が経過したかの判定(=t判定)を行う(S221)。このt判定は、洗い場14での滞在時間のチェックである。t<2400〔秒〕であれば(S222)、つまり、2400〔秒〕が経過する前に、センサー出力に変化があり状況パターンがi=4以外に変われば、時間計測をリセットし、S202にもどる。また、t≧2400〔秒〕であれば(S223)、人Mに対して呼びかけメッセージを報知する(S210)。つまり、状況パターンがi=4以外に変われば、時間計測をリセットする。また、この呼びかけメッセージ後の処理は既述の通りであるので、その説明を割愛する。
<i=6または7の場合>
i=6または7(図10のB)の何れかであれば(S224)、時間計測(t)を行う(S225)。この時間計測中、状況パターンにi=6または7以外への変化がなく、所定の時間としてたとえば、30〔秒〕(=T5)が経過したかの判定(=t判定)を行う(S226)。このt判定は、時間計測中、洗い場14または浴槽16で人Mに動きがあるかのチェックである。t<30〔秒〕であれば(S227)、つまり、30〔秒〕が経過する前に、状況パターンがi=6またはi=7以外へ変化すれば、時間計測をリセットし、S202にもどる。また、t≧30〔秒〕であれば(S228)、人Mに対して呼びかけメッセージを報知する(S210)。
この呼びかけメッセージ後の処理は既述の通りであるので、その説明を割愛する。なお、i=6、7において、同一の判定時間T5を設定しているが、i=6とi=7で異なる判定時間を設定してもよい。
<実施例の効果>
この実施例によれば、次の効果が得られる。
(1) 給湯システムにおいて、入浴が長時間に亘る場合、入浴者に呼びかけメッセージを発するので、長時間入浴の危険性を回避できる。
(2) 居眠り、転倒、溺没などの不測の事態を回避でき、不測の事態が生じた場合にも迅速な対応の支援を行うことができる。
(3) 台所リモコン制御部54などに異常判定出力や異常報知出力を取り出す端子部61を備え、外部システム63と既述の異常判定出力や異常報知出力を含む情報の送受により、斯かる情報を共有すれば、既存のセキュリティシステムなどの外部システム63と相俟って入浴中の人の安全をより高めることができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 人Mの反応手段には、応答ボタン4−4の他、カメラ、人Mの心拍などの生体情報を計測可能なセンサーを用いてもよい。
(2) 焦電センサー4−2は複数構成とし、検知範囲は洗い場14または浴槽16を個別に監視してもよい。
(3) 上記実施例では、一例として台所リモコン34に端子部61を備えて外部システム63と連係可能であることを例示したが、外部システム63との連係は有線である必要はなく、無線で連係させ、必要な情報の送受を行ってもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
この浴室異常検知システムによれば、入浴環境や快適性を妨げることなく、かつ入浴者にストレスを与えることなく、メッセージに対応した人の応答の有無により異常を検知でき、入浴の安全性を高めることができ、有益である。
2 浴室異常検知システム
4−1 ドアセンサー
4−2 焦電センサー
4−3 水位センサー
4−4 応答ボタン
6 異常判定部
8 浴室
10 ドア
12 脱衣室
14 洗い場
16 浴槽
18 メッセージ報知部
20 異常報知部
22 センサー領域
30 給湯器
32 浴室リモコン
34 台所リモコン
36 給湯制御部
38、106、116 プロセッサ
40 音センサー回路部
42 通信制御部
44 伝送線
46 浴室リモコン制御部
48 表示部
50、58 スピーカ
52、60 マイクロフォン
54 台所リモコン制御部
56 表示部
61 端子部
62 台所
63 外部システム
64 蛇口・シャワー
66 給水管
68、90 熱交換器
70 バイパス管
72 混合弁
74、80 温度センサー
76、92 バーナー
78 出湯管
82 給湯管
84 注湯管
86 追焚管
86−1 戻り管
86−2 往き管
88 開閉弁
94 循環ポンプ
96 温度センサー
98 制御部
100、108、118 メモリ部
102、110、122 I/O
104、112、120 システム通信部
105 バーナー燃焼制御部
114、124 音声変復調部
126、130 スイッチ
128、132 LED
134 タイマー機能部
136、138、140、142、144 タイマー

Claims (7)

  1. 入浴中の異常を検知する浴室異常検知システムであって、
    浴室入口の開閉を検出する第1の検出手段と、
    人に動きあり・なしを検出する第2の検出手段と、
    浴槽の水位の変化あり・変化なしを検出する第3の検出手段と、
    呼びかけメッセージを報知するメッセージ報知手段と、
    前記第1の検出手段による前記浴室入口の開閉検出と、前記第2の検出手段による人の動きの有無の検出と、前記第3の検出手段による前記浴槽の水位またはその変化検出とにより浴室内における人の在・不在を判定するとともに、前記浴室内に人が存在している場合における、人の動きの有無と前記浴槽の水位または水位変化の有無の組み合わせによる状況パターンを設定しておき、いずれの前記状況パターンに該当するかにより、前記浴槽で正常または異常、前記浴槽外で正常または異常を判定する判定手段と、
    前記判定手段での判定時点から所定時間が経過しても判定した前記状況パターンから変化が無い場合に、前記メッセージ報知手段から前記呼びかけメッセージを出力させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする浴室異常検知システム。
  2. さらに、前記判定手段は、前記第1の検出手段、前記第2の検出手段、前記第3の検出手段から前記浴室内に人が存在すると判定した場合で、前記第2の検出手段が動きなしを検出し、かつ前記第3の検出手段が水位の変化なしを検出すると、前記浴槽で異常と判定することを特徴とする請求項1に記載の浴室異常検知システム。
  3. さらに、前記判定手段は、前記第1の検出手段、前記第2の検出手段、前記第3の検出手段から前記浴室内に人が存在すると判定した場合で、前記第2の検出手段が動きなしを検出し、かつ前記第3の検出手段が水位または水位変化の何れも検出していない場合に、前記浴槽外で異常と判定することを特徴とする請求項1に記載の浴室異常検知システム。
  4. さらに、異常報知を出力する異常報知手段を備え、
    前記制御手段は、前記メッセージ報知手段の前記呼びかけメッセージの報知から一定時間内に人に反応があるか否かを判定し、この判定からさらに一定時間が経過した後、人に反応がない場合、前記異常報知手段により異常報知を出力させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の浴室異常検知システム。
  5. 前記メッセージ報知手段は、浴室内のリモコン装置に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の浴室異常検知システム。
  6. 前記異常報知手段は、浴室外のリモコン装置に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の浴室異常検知システム。
  7. 外部システムと連携させる端子部を備え、該端子部により前記異常の判定出力または前記異常報知出力を含む情報の送受を可能にしたことを特徴とする請求項4または請求項に記載の浴室異常検知システム。
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