JP6660709B2 - 自動車のミラーアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のミラーアクチュエータに係り、より詳しくは、自動車のサイドミラー又はリアミラーの傾き角を調節するために使用される自動車のミラーアクチュエータに関する。
一般的に、自動車には運転する際に後方視野の確保のためのリアミラー(rear view mirror)とサイドミラー(side view mirror)などが備えられ、当該リアミラーとサイドミラーは、運転手の運転視野の確保のために傾き角が適切に調整されなければならない。
近年、ミラーを手で調整するマニュアル方式よりも、ボタン操作により便利にミラーの傾き角(姿勢)を調整できる電動方式が好まれており、電動方式には、リアミラーやサイドミラーの姿勢の調節のためのミラーアクチュエータが必要となる。
従来のミラーアクチュエータは、モータとギアーが収容されたハウジングと、ハウジングの上部に配置され、モータとギアーの作用によりハウジングに対して回動するアダプタプレートとを含む。
このようなアダプタプレートは、サイドミラー側に付着され、サイドミラーの回動を支持するものであって、モータとギアーの作用により回動する際にサイドミラーを回動させることにより、ミラーの傾き角を変更することになる。
従来のアダプタプレート1は、ハウジング(図示せず)の上部に回転可能に固定されているが、図7を参照すれば、その中心部の球状空間にピボットリテーナ2が一つの軸を基準として一軸回転を行うように組み立てられ、ピボットスリーブ3がピボットリテーナ2の回転軸に直角で二軸回転を行うように組み立てられ、このとき、ピボットリテーナ2とピボットスリーブ3とを固定するために、プレートバネ4とスクリュー5とを使用している。
しかし、従来のミラーアクチュエータは、アダプタプレート1をハウジングの上部に組み立てる際に使われる部品が積層式で組み立てられるので、組立時間が長くなり、プレートバネ4を使用した組立構造により、バネ定数の影響を受けるので、サイドミラーを回動させるための駆動時に、ミラーアクチュエータの振動とプレートバネ4の振動とが二重に生じるという問題点がある。
特開2001−334873号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ハウジングの上部に相異なる二軸方向に回転可能に構成されるアダプタプレートの組立構造を改善して、組立部品数を低減し、組立時間を短縮できる自動車のミラーアクチュエータを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による自動車のミラーアクチュエータは、 ハウジングの上部に組み立てられ、中心部にカバーレールを持つカバーと、中心部に前記カバーレールの上に一軸方向に回動可能に載置される回転軸を持つアダプタプレートと、前記回転軸を取り囲む形態で前記カバーに他軸方向に回動可能に組み立てられると共に、前記アダプタプレートを前記カバーレールの上に拘束するピボットクリップと、を含むことを特徴とする。
このような自動車のミラーアクチュエータにおいて、前記ピボットクリップは、前記アダプタプレートの回転軸を取り囲む両側面にクリップリブが突設され、当該クリップリブが前記カバーのガイド溝に他軸方向に回動可能に挿入されることにより、前記アダプタプレートが他軸方向に回動可能になっていることが好ましい。また、前記回転軸を中心とした前記アダプタプレートの回動方向と、前記クリップリブを中心とした前記アダプタプレートの回動方向とが互いに直交することが好ましい。
本発明による自動車のミラーアクチュエータは、従来のものに比べ、ハウジングの上部に配置されるアダプタプレートの組立のための部品数を低減し、組立時間を短縮することができ、また、従来のプレートバネのように振動を生じる部品を使用しないことにより、サイドミラーの姿勢を調節する際に生じる振動を従来のものに比べて減少することができる。
本発明による自動車のミラーアクチュエータの一例を示す分解斜視図である。 本発明による自動車のミラーアクチュエータの一例を示す結合斜視図である。 本発明による自動車のミラーアクチュエータの一例を示すカット斜視図である。 図2のA−A線の断面図である。 本発明の実施形態による自動車のミラーアクチュエータの一例を示すカット斜視図である。 図2のB−B線の断面図である。 従来のミラーアクチュエータのアダプタプレートの組立構造を説明するための図面である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について、詳細に説明する。本発明は、自動車のサイドミラーの姿勢(傾き角)を変更調節するためのミラーアクチュエータに関するものであって、特にミラーアクチュエータの上端に配置されるアダプタプレートの全方向(上下方向及び左右方向)への回動のための組立構造にその特徴がある。
図1ないし図6は、アダプタプレートの回動のためのハウジング内のギアーの構造を省略したミラーアクチュエータを示す図面である。
図1ないし図6に示すように、ミラーアクチュエータ100のハウジング110の上部には、カバー120と、アダプタプレート130と、ピボットクリップ140とが配置されている。
ハウジング110には、アダプタプレート130の回動のための動力を提供するモータ112が収納されている。また、図示していないが、モータ112の動力をアダプタプレート130に伝達するギアーが所定の構造で備えられ、車体側に固定されて取り付けられている。
ここで、ミラーアクチュエータ100のハウジング110内に配置されるモータ112の動力をアダプタプレート130に伝達するギアーの構造は、公知の技術であるので、これについての説明は省略する。
カバー120は、ハウジング110の上部に固定されて組み立てられ、その中心部にアダプタプレート130の回転軸132を支持すると共に拘束するカバーレール122が形成されている。
そして、カバー120には、カバーレール122の両側に一定の間隔(ピボットクリップ140の側面厚さに相応する間隔)をおいて配置されるガイド溝124が備えられている。
ガイド溝124は、ピボットクリップ140のクリップリブ142が挿入された形態で拘束して組み立てられる部分であって、クリップリブ142を中心としたアダプタプレート130の回転自由度を確保するために、クリップリブ142の回動を収容できる形態に設けられている。
アダプタプレート130は、その中心部に回転の中心となる回転軸132が形成されており、この回転軸132の上にピボットクリップ140が積層して組み立てられる。
回転軸132は、カバーレール122の上に載置された形態に積層され、ピボットクリップ140は、回転軸132を上から取り囲む形態でカバーレール122の上に積層されることにより、アダプタプレート130を拘束すると共に、アダプタプレート130の回動を許容する。
ここで、ピボットクリップ140は、回転軸132を取り囲む両側面に突設されたクリップリブ142が、カバー120のガイド溝124に挿入されてガイド溝124の上端にかかった状態でカバー20に組み立てられることにより、アダプタプレート130を拘束することになる。
より具体的に説明すれば、回転軸132がカバーレール122の上に積層され、この回転軸132の上にピボットクリップ140が積層されることにより、ピボットクリップ140とカバーレール122との間にアダプタプレート130が拘束されると共に、アダプタプレート130が左右(あるいは、上下)方向に回転可能な自由度(第1軸自由度)が生じ(図3及び図4参照)、また、ピボットクリップ140のクリップリブ142がガイド溝124に拘束されることにより、アダプタプレート130が上下(あるいは、左右)方向に回転可能な自由度(第2軸自由度)が生じる(図5及び図6参照)。
ここで、図3及び図4に示すように、上述の第1軸自由度は、アダプタプレート130の回転軸132を中心として回転可能な一軸方向の自由度である。なお、図5及び図6に示すように、上述の第2軸自由度は、ピボットクリップ140のクリップリブ142を中心として回転可能な他軸方向の自由度である。第1軸自由度を生じさせる回転中心軸と、第2軸自由度を生じさせる回転中心軸とが互いに直交するように配置されている。
回転軸132は、クリップリブ142を中心としてアダプタプレート130が回動する際にカバーレール122との干渉を避けるために、その中心部にボール状部132aが形成されている。
このように、ミラーアクチュエータ100のアダプタプレート130は、ハウジング110の上部に全方向(上下方向及び左右方向)に回動可能に組み立てられることにより、ハウジング110内に配置されるモータ112の動力を伝達されて上下及び左右の全方向に回動可能になる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明してきたが、本発明の権利範囲は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を用いた当業者の様々な変形及び改良の形態も、本発明の権利範囲に含まれる。
100 ミラーアクチュエータ
110 ハウジング
112 モータ
120 カバー
122 カバーレール
124 ガイド溝
130 アダプタプレート
132 回転軸
132a ボール状部
140 ピボットクリップ
142 クリップリブ

Claims (1)

  1. 自動車のミラーアクチュエータであって、
    底面部を有する略円筒形状のハウジングと、
    ハウジングの上部に組み立てられ、中心部にカバーレールを持つカバーと、
    中心部に前記カバーレールの上に一軸方向に回動可能に載置される回転軸を持つアダプタプレートと、
    前記回転軸を取り囲む形態で前記カバーに他軸方向に回動可能に組み立てられると共に、前記アダプタプレートを前記カバーレールの上に拘束するピボットクリップと、を含み、
    前記ピボットクリップは、前記アダプタプレートの回転軸を取り囲む両側面にクリップリブが突設され、当該クリップリブが前記カバーのガイド溝に他軸方向に回動可能に挿入されることにより、前記アダプタプレートが他軸方向に回動可能になっており、
    前記回転軸を中心とした前記アダプタプレートの回動方向と、前記クリップリブを中心とした前記アダプタプレートの回動方向とが互いに直交し、
    前記カバーレールは、前記アダプタプレートの回転軸を支持すると共に拘束するようにカバーに形成されており、
    前記回転軸は、前記クリップリブを中心としてアダプタプレートが回動する際に前記カバーレールとの干渉を避けるために、その中心部に前記ピボットクリップの頂部下面に当接する上面が平面状にカットされたようなボール形状を有するボール状部が形成されていることを特徴とする自動車のミラーアクチュエータ。
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