JP6223872B2 - 車両用サイドミラーの駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等の側部に設けられる車両用サイドミラーの駆動装置に関するものである。
従来より、車両の側部には後方確認用のサイドミラーが取り付けられている。サイドミラーは、ミラーが取り付けられるミラーハウジングと、車体に取り付けられるベースと、ミラーハウジングをベースに対して回動させることによって格納状態と使用状態とに切り替えるための電動格納装置とを備えている。電動格納装置は、モーターと、減速機構とを備えており、モーターはホルダーに保持されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1では、モーターケースがホルダーに保持されており、そのホルダーは、減速機構を収容するハウジングに組み付けられている。モーターケースの出力軸側は、ホルダーとは別部材で構成された軸受部材によって保持されている。さらに、モーターの出力軸の先端部は、ホルダーから延びる軸受部に保持されている。
特許文献2のものも、モーターケースを保持するホルダーがハウジングに組み付けられている。ハウジングには、モーターの出力軸の先端部を保持する軸受部が設けられている。
特開2011−5915号公報 特開2011−20676号公報
ところで、特許文献1では、モーターケースがホルダーに保持され、モーターケースの出力軸側がホルダーとは別部材で構成された軸受部材によって保持されている。従って、モーターの異なる部位がそれぞれホルダーと軸受部材との2つの部材で保持されることになる。ところが、軸受部材がホルダーとは別部材であることから、両部材にそれぞれ生じる製造上の誤差や両部材の組付誤差等に起因して両部材の相対的な位置ずれが起こることがある。こうなると、モーターの出力軸の回転中心線が正規の状態に対して傾いたり、出力軸が回転中にぶれたりして安定した作動を実現できないことが考えられる。さらに、特許文献1では、モーターの出力軸の先端部も保持するようにしているが、その保持部はホルダーから延びるものであるので、モーターケースの出力軸側の軸受部材とは別部材で保持されることになり、その結果、上述したように出力軸が回転中にぶれてしまう恐れがある。
また、特許文献2では、モーターケースがホルダーに保持され、出力軸の先端部は、ホルダーとは別部材で構成されたハウジングによって保持されているので、特許文献1と同様な問題が生じ得る。
さらに、モーターの出力軸は、一般的にモーターケースの両端部にそれぞれ設けられた軸受部によって回転可能に保持されているが、特許文献1、2では、モーターケースの出力軸が突出する側と反対側の軸受部はホルダー等に保持されていないので、モーターケース自体が不安定になり、その結果、出力軸が回転中にぶれてしまう恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モーターを安定して保持するとともに、出力軸が回転中にぶれないようにして安定した作動を実現することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、モーターケースの両軸受部と、出力軸の先端部とを単一の部材からなるホルダーで保持するようにした。
第1の発明は、
車両の側部に配設される車両用サイドミラーの駆動装置において、
出力軸及び該出力軸を回転可能に保持するモーターケースを有するモーターと、
上記モーターを保持する単一部材からなるホルダーとを備え、
上記ホルダーには、上記モーターケースにおける出力軸方向両端部にそれぞれ設けられた第1軸受部及び第2軸受部を保持する第1保持部及び第2保持部と、上記出力軸の上記モーターケースから突出した先端部を回転可能に保持する第3保持部とが、該ホルダーの本体部分に一体成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、モーターケースの両端部がホルダーにそれぞれ保持されることになるので、モーターが安定してホルダーに保持される。そして、モーターケースの第1軸受部及び第2軸受部と、出力軸の先端部とが、ホルダーの第1〜第3保持部によって保持される。第1〜第3保持部は、単一部材からなるホルダーの本体部分に一体成形されているので、第1〜第3保持部の相対的な位置が狂い難く、従って、モーターケースの第1軸受部及び第2軸受部の中心と、出力軸の先端部の中心とがホルダーによって一致するように保持されることになる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ホルダーは、上記モーターの出力軸の径方向に開放されたモーター挿入部を有し、
上記第1及び第2保持部は、上記モーター挿入部の開放方向に開放されるとともに、上記第1軸受部及び第2軸受部に係合する第1爪部及び第2爪部をそれぞれ有し、上記第3保持部は、上記モーター挿入部の開放方向に開放されるとともに、上記出力軸の先端部に係合する第3爪部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、モーターをホルダーに保持させる際、モーターをホルダーのモーター挿入部から挿入していくと、第1〜第3保持部が開放されているので、第1軸受部及び第2軸受部が第1保持部及び第2保持部に挿入されるとともに、出力軸が第3保持部に挿入される。そして、第1爪部及び第2爪部が第1軸受部及び第2軸受部に係合して第1軸受部及び第2軸受部が保持され、また、第3爪部が出力軸の先端部に係合して保持される。
第3の発明は、第2の発明において、
上記第1及び第2保持部は、それぞれ、上記第1軸受部及び第2軸受部を上記出力軸の径方向に挟持し、上記第3保持部は、上記出力軸の先端部を該出力軸の径方向に挟持することを特徴とする。
この構成によれば、第1軸受部及び第2軸受部と出力軸の先端部とが径方向にがたつかないように保持される。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記第1保持部は、上記モーターケースの出力軸方向一端面に当接するように形成され、
上記第2保持部は、上記モーターケースの出力軸方向他端面に当接するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、モーターケースの両端面に第1保持部及び第2保持部が当接することにより、モーターケースが出力軸の軸方向についても位置決めされる。
第1の発明によれば、モーターケースの両軸受部と、出力軸の先端部とを、単一部材からなるホルダーに一体成形された第1〜第3保持部によって保持するようにしたので、モーターを安定して保持できるとともに、出力軸が回転中にぶれないようにして安定した作動を実現できる。
第2の発明によれば、モーターをホルダーのモーター挿入部から挿入する作業を行うだけで、モーターケースの第1軸受部及び第2軸受部と、出力軸の先端部とをホルダーに保持することができるので、モーターをホルダーに組み付ける作業を容易に行うことができる。
第3の発明によれば、第1〜第3保持部が第1軸受部及び第2軸受部と出力軸の先端部とを径方向に挟持するので、第1軸受部及び第2軸受部の中心と出力軸の中心とを精度よく一致させることができ、作動をより一層安定させることができる。
第4の発明によれば、第1保持部がモーターケースの一端面に当接し、第2保持部がモーターケースの他端面に当接するので、モーターケースを出力軸の軸方向についても位置決めでき、モーターケースのがたつきを防止できる。
実施形態に係る車両用サイドミラーの分解斜視図である。 電動格納装置の分解斜視図である。 モーターを保持したホルダーの正面図である。 モーターを保持したホルダーの平面図である。 ホルダーを正面側から見た斜視図である。 図4のVI−VI線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用サイドミラー1の分解斜視図である。この車両用サイドミラー1は、自動車の側部に配設されるドア(図示せず)のサッシュ前端部に取り付けられる、いわゆるドアミラーである。
尚、以下の説明では、右側のサイドミラー1について説明するが、左側のサイドミラーについては、右側のサイドミラー1と左右対称であることを除けば同様の構成であることから、その説明を省略する。
また、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、また、車両後側を単に「後」といい、車幅方向左側を単に「左」といい、車幅方向右側を単に「右」というものとする。
サイドミラー1は、後方確認用のミラー2と、ドアに取り付けられるベース部3と、ミラー2が内部に配置されるミラーハウジング4と、ミラー2の角度調整を行う角度調整ユニット5と、ミラーハウジング4を格納状態と使用状態とに切り替える電動格納装置(駆動装置)6とを備えている。
ミラー2は、左右方向に長い形状とされている。ミラー2の裏面には、ヒーターを設けることもできる。
ベース部3は、右側へ延出するハウジング支持板部31と、ドアのサッシュ前端部に沿って上下方向に延びる縦板部32とを有している。縦板部32は、図示しない締結部材によってサッシュ前端部に締結固定される部分である。ハウジング支持板部31には電動格納装置6の軸が取り付けられるようになっている。ベース部3の縦板部32と、サッシュ前端部との間には、防水用のシールラバー7が配設されている。
ミラーハウジング4は、ハウジング本体41と、上部ハウジングカバー42と、下部ハウジングカバー43と、ウインカーユニット44とを備えている。ハウジング本体41、上部ハウジングカバー42及び下部ハウジングカバー43は樹脂材を成形してなるものである。
ハウジング本体41は、ミラー2の形状に対応して左右方向に長い形状となっている。ハウジング本体41の後側には、ミラー2及び角度調整ユニット5を収容するために左右方向に長い凹部45が前側へ窪むように形成されている。この凹部45は後側全体が開放されている。
凹部45の底壁部45aは上下方向に延びている。凹部45の周壁部45bは、底壁部45aの周縁部から全体として後側へ延びている。周壁部45bは底壁部45aの周方向に連続している。底壁部45aには、角度調整ユニット5を締結するためのボスBが設けられている。
図1に示すように、上部ハウジングカバー42は、ハウジング本体41の前側部分を前方から覆うように、前方へ膨出するように形成されている。上部ハウジングカバー42は、ハウジング本体41の右縁部から左縁部に亘り、また、上縁部から下縁部近傍に亘るように形成されている。上部ハウジングカバー42の内面には、爪42aが後方へ突出するように形成されており、爪42aがハウジング本体41に係合することで上部ハウジングカバー42がハウジング本体41に固定されるようになっている。ウインカーユニット44は、上部ハウジングカバー42の上下方向中央部近傍に取り付けられる。
下部ハウジングカバー43は、ハウジング本体41の下側部分を下方から覆うように形成されている。この下部ハウジングカバー43も上部ハウジングカバー42と同様にしてハウジング本体41に固定される。
ミラー2は、図示しないがミラーホルダーに保持されている。ミラーホルダーはミラー2の裏面(鏡面と反対側の面)に貼り付けられている。ミラーホルダーの略中央部には、後述する角度調整ユニット5のセンターピボット51aに、ピボット結合されるセンターピボット受け部(図示せず)が設けられている。そして、ミラーホルダーのセンターピボット受け部の右側位置には、後述する左右アジャストロッド56に対してピボット結合される左右ピボット受け部(図示せず)が設けられている。また、ミラーホルダーのセンターピボット受け部の下側位置には、後述する上下アジャストロッド55に対してピボット結合される上下ピボット受け部(図示せず)が設けられている。以上3つのピボット受け部によってミラーホルダーが角度調整ユニット5に対して傾動自在に結合される。このピボット結合構造については従来周知のものであるため、詳細な説明は省略する。
角度調整ユニット5は、ケーシング51と、ケーシング51に収容される角度調整機構(上下アジャストロッド55及び左右アジャストロッド56を含む)を備える。
上下アジャストロッド55及び左右アジャストロッド56は、往復動可能にケーシング51に支持されている。ケーシング51内には、上下調整用モーター(図示せず)と、モーターの回転力を上下アジャストロッド55の軸方向の移動力に変換する送りネジ機構とが収容されている。また、ケーシング51内には、左右調整用モーター(図示せず)と、モーターの回転力を左右アジャストロッド55の軸方向の移動力に変換する送りネジ機構とが収容されている。上下調整用モーター及び左右調整用モーターをそれぞれ正転、逆転することによって上下アジャストロッド55及び左右アジャストロッド55を個別に往復動させることができる。
図2にも示すように、電動格納装置6は、ベース部3に固定される固定軸61と、ハウジング本体41に固定されて固定軸61周りに回動する可動ケーシング62とを備えており、車室内に配設されたボタン(図示せず)の操作によってミラーハウジング4を格納状態と使用状態とに切り替えることができるものである。格納状態とは、ミラーハウジング4の右端がドアのウインドガラス(図示せず)に接近してミラー2の鏡面が前後方向に延びる姿勢状態であり、また、使用状態とは、ミラーハウジング4の右端がドアのウインドガラスから離れてミラー2の鏡面が左右方向に延びる姿勢状態である。
固定軸61の下部には、大径の取付座61aが設けられている。この取付座61aが、可動ケーシング62の底壁部から下方へ突出しており、ベース部3のハウジング支持板部31に固定されている。固定軸61の取付座61aよりも上側は、上方へ延びる小径の円筒状部61bで構成されている。円筒状部61bは、可動ケーシング62の底壁部に形成された貫通孔(図示せず)を通り、可動ケーシング62の内部に収容されている。固定軸61の円筒状部61bの中心線はミラーハウジング4の回動軸線となっている。円筒状部61bの外周面には、複数の溝61cが形成されている。溝61cは、円筒状部61bの下端部よりも上方の部位から上側へ延びている。
可動ケーシング62は、固定軸61の円筒状部61bに対して回動可能に支持されている。可動ケーシング62における固定軸61に支持される側の高さが、固定軸61に支持されない側の高さよりも低くなっている。
可動ケーシング62は、上下に2分割された下側ケース構成部材63と上側ケース構成部材64とが組み合わされて構成されている。下側ケース構成部材63の外面には、係合凸部63aが形成されている。上側ケース構成部材64には、係合凸部63aに係合する係合部64aが形成されている。上側ケース構成部材64の係合部64aが下側ケース構成部材63の係合凸部63aに係合することによって両ケース構成部材63、64が結合する。
可動ケーシング62の内部には、ミラーハウジング4を駆動するためのモーター65と、ウォームホイール66と、ウォームホイール66を支持する回転軸67と、制御基板68と、モーター65を保持するホルダー70とが収容されている。さらに、可動ケーシング62の内部には、サンギヤ80と、サンギヤ80に係合するリング部材81と、サンギヤ80及びリング部材81を下方へ付勢する付勢部材としてのコイルバネ82と、コイルバネ82を固定する固定部材83も収容されている。
サンギヤ80は環状をなしており、外周面に多数の歯が連続して形成されている。固定軸61の円筒状部61bがサンギヤ80に挿入された状態で、サンギヤ80は円筒状部61b周りに回動可能となっている。サンギヤ80の内周面には、複数の凸部80aが互いに周方向に間隔をあけて形成されている。
リング部材81には固定軸61の円筒状部61bが挿入される。この状態で、リング部材81はサンギヤ80の内側に入り込むようになっている。リング部材81の内周面には、固定軸61の円筒状部61bの溝61cに入る突出部81aが形成されている。従って、リング部材81は、内部に挿入された円筒状部61bと係合して周方向には一体となって回転可能となる。
また、リング部材81の下部には、下方に開放する複数の切欠部81bが互いに周方向に間隔をあけて形成されている。切欠部81bには、サンギヤ80の凸部80aが嵌まるようになっている。サンギヤ80の凸部80aがリング部材81の切欠部81bに嵌まることで、サンギヤ80とリング部材81とが一体となって回転可能となる。
コイルバネ82の下端部はリング部材81の上端部に当接するようになっている。このコイルバネ82の上端部には、固定部材83が当接している。固定部材83は、自由状態にあるコイルバネ82が所定量だけ縮んだ状態となる位置で固定軸61の円筒状部61bに固定されている。コイルバネ82による付勢力は、リング部材81に直接作用し、このリング部材81がサンギヤ80を下方へ押圧してサンギヤ80が取付座61aの上面に押し付けられる。
モーター65は、周知の電動モーターであり、モーターケース65aと出力軸65bとを備えている。モーター65は、出力軸65bの軸方向が上下方向となり、かつ、出力軸65bが下方へ突出する姿勢状態となるように可動ケーシング62に収容される。出力軸65bは、モーター軸65eと、ウォームギヤ65fとを有している。
モーターケース65aは例えば金属製の板材を筒状に加工してなるものである。モーターケース65aの上端面(一端面)には、モーター軸65eの上端部を回転可能に支持する上側軸受部(第1軸受部)65cが上方へ突出するように形成されている。上側軸受部65cは、モーターケース65aの上端面に一体成形された円板状をなしている。また、モーターケース65aの下端面(他端面)には、モーター軸65eの上下方向中間部を回転可能に支持する中間軸受部(第2軸受部)65d(図3及び図6に示す)が下方へ突出するように形成されている。中間軸受部65dの形状は、上側軸受部65cの形状と略同じである。
モーター軸65eの中間軸受部65dに支持された部分よりも下側は、モーターケース65aの下方へ突出している。モーター軸65eのモーターケース65aよりも下方へ突出した部分にウォームギヤ65fが固定されている。ウォームギヤ65fの先端部(下端部)には、小径部65gが設けられている。小径部65gは、出力軸65bの軸線と一致する中心線を有する円柱状をなしている。
図5等に示すように、モーター65を保持するホルダー70は、樹脂材を使用して一体成形された単一部材からなるものである。ホルダー70は、上下方向に長い箱状に近い形を有しており、図5に示すように正面側の全体が開放されていて、この開放された部分がモーター挿入部70aとなっている。ホルダー70は、上下方向に延びる背板部71と、背板部71の両側縁部から正面側へ延びる第1側板部72及び第2側板部73とを備えており、背板部71、第1側板部72及び第2側板部73によってホルダー70の本体部分が構成されている。ホルダー70の上部に制御基板68が配設されている。制御基板68はモーター65を制御するためのものである。
図3や図6に示すように、背板部71と第1側板部72と第2側板部73とで囲まれた空間に、モーター65のモーターケース65aが収容されるようになっており、収容された状態のモーター65は出力軸65bが上下方向に延びている。つまり、モーター挿入部70aは、ホルダー70におけるモーター65の出力軸65bの径方向に開放された部分である。
第1側板部72と第2側板部73とは略平行に延びている。第1側板部72と第2側板部73との間の上端部に、上側保持部(第1保持部)75が設けられ、第1側板部72と第2側板部73との間の下端部に、中間保持部(第2保持部)76が設けられている。また、中間保持部76の下方に下側保持部77が設けられている。さらに、背板部71の下方には、図2に示す回転軸67を保持する第1保持板部78と第2保持板部79とが設けられている。
上側保持部75は、略水平に延びる板状をなしており、背板部71、第1側板部72及び第2側板部73の内面と連続している。上側保持部75は、モーター65の上側軸受部65cを保持するための部分であり、モーター挿入部70aの開放方向、即ち、図5において正面側に開放する切り欠き形状からなる上側挿入部75aを有している。この上側挿入部75aに、モーター65の上側軸受部65cを正面側から挿入することができるようになっている。上側軸受部65cは、上側挿入部75aに挿入された状態で出力軸65bの径方向に挟持される。
上側挿入部75aの両側縁部における互いに対向する部位には、それぞれ、上側挿入部75aに挿入された状態の上側軸受部65cに対してホルダー70の正面側から係合する上側爪部(第1爪部)75bが突設されている。上側爪部75b、75bの先端の間隔は、モーター65の上側軸受部65cの外径よりも小さくなっている。
上側挿入部75aの両側縁部における上側軸受部65cに当接する部位は、上側軸受部65cの外形状に沿うように湾曲形成された湾曲部75cとされている。湾曲部75cを形成することにより、上側軸受部65cが上側挿入部75aの両側縁部に嵌合して正面側へ移動しにくくなる。
また、上側挿入部75aの両側縁部における湾曲部75cよりも背面側は、背板部71近傍まで延びている。これにより、ホルダー70における上側保持部75近傍が開くように弾性変形しやすくなるので、モーター65の上側軸受部65cを出力軸65bの径方向に移動させて上側挿入部75aに容易に挿入することが可能になる。
上側保持部75の下面は、モーター65のモーターケース65aの上端面に当接するように形成されており、保持されたモーター65が所定位置から上方へ変位するのが阻止されている。
中間保持部76は、上側保持部75と略平行に延びる板状をなしており、背板部71、第1側板部72及び第2側板部73の内面と連続している。中間保持部76は、モーター65の中間軸受部65dを保持するための部分であり、図5において正面側に開放する切り欠き形状からなる中間挿入部76aを有している。この中間挿入部76aに、モーター65の中間軸受部65dを正面側から挿入することができるようになっている。中間軸受部65dは、中間挿入部76aに挿入された状態で出力軸65bの径方向に挟持される。
中間挿入部76aの両側縁部における互いに対向する部位には、それぞれ、中間挿入部76aに挿入された状態の中間軸受部65dに対してホルダー70の正面側から係合する中間爪部(第2爪部)76bが突設されている。中間爪部76b、76bの先端の間隔は、モーター65の中間軸受部65dの外径よりも小さくなっている。
中間挿入部76aの両側縁部における中間軸受部65dに当接する部位は、中間軸受部65dの外形状に沿うように湾曲形成された湾曲部76cとされている。また、中間挿入部76aの両側縁部における湾曲部76cよりも背面側は、背板部71近傍まで延びている。これにより、ホルダー70における中間保持部76近傍が開くように弾性変形しやすくなるので、モーター65の中間軸受部65dを出力軸65bの径方向に移動させて中間挿入部76aに容易に挿入することが可能になる。
中間保持部76の上面は、モーター65のモーターケース65aの下端面に当接するように形成されており、保持されたモーター65が所定位置から下方へ変位するのが阻止されている。
下側保持部77は、モーター65の出力軸65bの下端部を回転可能に保持するための部分であり、第1板状部77aと第2板状部77bとで構成されている。第1板状部77aは、中間保持部76の中間挿入部76aよりも第1側板部72寄りの部位から下方へ延びている。第2板状部77bは、中間保持部76の中間挿入部76aよりも第2側板部73寄りの部位から下方へ延びている。第1板状部77aと第2板状部77bとの間にウォームギヤ65fが配置される。
第1板状部77aの下端部は、第2板状部77b側へ屈曲して延びており、また、第2板状部77bの下端部は、第1板状部77a側へ屈曲して延びており、第1板状部77a及び第2板状部77bの下端部同士が互いに対向している。また、第1板状部77a及び第2板状部77bの下端部の間には、隙間が設けられている。
第1板状部77aの下端部には第1切欠部77cが形成され、また、第2板状部77bの下端部には第2切欠部77dが形成されており、第1切欠部77c及び第2切欠部77dは、モーター挿入部70aの開放方向、即ち、図5において正面側に開放している。
第1切欠部77c及び第2切欠部77dの周縁部の形状は、出力軸65bの小径部65gの外周面に沿うように湾曲形成されている。第1切欠部77c及び第2切欠部77dの周縁部によって出力軸65bの小径部65gが径方向に挟持されるとともに、正面側や背面側へ移動しなくなる。尚、第1切欠部77c及び第2切欠部77dの周縁部による挟持力は、小径部65gが径方向にぶれることなく、かつ、該周縁部との間で大きな抵抗を伴うことなく回転可能な程度に設定されている。
モーター65をホルダー70に組み付ける場合には、モーター65をホルダー70の正面側に配置して出力軸65bの径方向に移動させていき、モーター挿入部70aからホルダー70の内部に挿入していく。すなわち、モーターケース65aの上側軸受部65cを上側保持部75の上側挿入部75aに挿入し、また、中間軸受部65dを中間保持部76の中間挿入部76aに挿入し、さらに、出力軸65bの小径部65gを下側保持部77の切欠部77c、77dの間に挿入する。このとき、上側保持部75、中間保持部76及び下側保持部77が開放されているので、挿入作業性は良好である。
また、モーターケース65aの上側軸受部65cを上側保持部75の上側挿入部75aに挿入する際、上側軸受部65cが上側爪部75bを乗り越えるときに上側挿入部75aが拡大するようにホルダー70が弾性変形し、上側軸受部65cが上側爪部75bを乗り越えた後にホルダー70の形状が復元する。モーターケース65aの中間軸受部65dを中間保持部76の中間挿入部76aに挿入する際にも同様である。また、出力軸65bの小径部65gを下側保持部77の切欠部77c、77dの間に挿入する際には、第1板状部77a及び第2板状部77bが、互いの間隔が広がるように弾性変形することになる。したがって、モーター65の組付作業が容易に行われる。
図2に示すように、ホルダー70の第1保持板部78は、第1板状部77aから背面側へ延びている。第1保持板部78には、回転軸67の一端部が嵌入した状態で回転可能に保持される切欠部78aが形成されている。また、第2保持板部79は、第2板状部77bから延びている。第2保持板部79には、回転軸67の他端部が嵌入した状態で回転可能に保持される切欠部79aが形成されている。
回転軸67の外周面には、ウォームギヤ67aが一体成形されている。また、回転軸67には、ウォームホイール66が一体に回転するように固定されている。ウォームホイール66は、モーター65のウォームギヤ65fに噛み合うようになっている。
ホルダー70は、可動ケーシング62において固定軸61の挿入される側とは反対側に収容された状態で該可動ケーシング62に固定される。この状態で、回転軸67のウォームギヤ67aはサンギヤ80に噛み合うようになっている。
次に、上記のように構成された電動格納装置6の動作について説明する。電動格納装置6のモーター65に電流が供給されると出力軸65bが回転する。出力軸65bの回転力はウォームホイール66に伝達される。
このとき、モーターケース65aの上下両端部の上側軸受部65c及び中間軸受部65dがホルダー70の上側保持部75及び中間保持部76にそれぞれ保持されることになるので、モーター65が安定してホルダー70に保持されている。そして、モーターケース65aの上側軸受部65c及び中間軸受部65dと、出力軸65bの先端部の小径部65gとが、ホルダー70の上側、中間及び下側保持部75〜77によって保持されている。上側、中間及び下側保持部75〜77は、単一部材からなるホルダー70の本体部分に一体成形されているので、上側、中間及び下側保持部75〜77の相対的な位置が狂い難く、従って、モーターケース65aの上側軸受部65c及び中間軸受部65dの中心と、出力軸65bの小径部65gの中心とがホルダー70によって一致するように保持されることになる。これにより、出力軸65bが回転中にぶれないようにして安定した作動を実現できる。
ウォームホイール66に伝達された回転力によって回転軸67が回転して回転軸67のウォームギヤ67aが回転する。回転軸67のウォームギヤ67aの回転力は、サンギヤ80を介してリング部材81に伝達される。リング部材81は固定軸61と一体化しているので回動せず、従って、可動ケーシング62が固定軸61周りに回動する。モーター65の回転方向を切り替えることによってミラーハウジング4を格納状態と使用状態とに切り替えることができる。
以上説明したように、この実施形態によれば、電動格納装置6のモーターケース65aの両軸受部65c、65dと、出力軸65bの小径部65gとを、単一部材からなるホルダー70に一体成形された上側、中間及び下側保持部75〜77によって保持するようにしたので、モーター65を安定して保持できるとともに、出力軸65bが回転中にぶれないようにして安定した作動を実現できる。
また、モーター65をホルダー70のモーター挿入部70aから挿入する作業を行うだけで、モーターケース65aの上側軸受部65c及び中間軸受部65dと、出力軸65bの小径部65gとをホルダー70に保持することができるので、モーター65をホルダー70に組み付ける作業を容易に行うことができる。
また、上側、中間及び下側保持部75〜77が、モーターケース65aの上側軸受部65c及び中間軸受部65dと、出力軸65bの小径部65gとを径方向に挟持するので、上側軸受部65c及び中間軸受部65dの中心と出力軸65bの中心とを精度よく一致させることができ、作動をより一層安定させることができる。
また、上側保持部75がモーターケース65aの上端面に当接し、中間保持部76がモーターケース65aの下端面に当接するので、モーターケース65aを出力軸65bの軸方向についても位置決めでき、モーターケース65aのがたつきを防止できる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用サイドミラーの駆動装置は、例えばミラーハウジングを格納する電動格納装置として使用することができる。
1 車両用サイドミラー
6 電動格納装置(駆動装置)
65 モーター
65a モーターケース
65b 出力軸
65c 上側軸受部(第1軸受部)
65d 中間軸受部(第2軸受部)
65g 小径部(出力軸の先端部)
70 ホルダー
75 上側保持部(第1保持部)
75b 上側爪部(第1爪部)
76 中間保持部(第2保持部)
76b 中間爪部(第2爪部)
77 下側保持部(第3保持部)
77b 下側爪部(第3爪部)

Claims (4)

  1. 車両の側部に配設される車両用サイドミラーの駆動装置において、
    出力軸及び該出力軸を回転可能に保持するモーターケースを有するモーターと、
    上記モーターを保持する単一部材からなるホルダーとを備え、
    上記ホルダーには、上記モーターケースにおける出力軸方向両端部にそれぞれ設けられた第1軸受部及び第2軸受部を保持する第1保持部及び第2保持部と、上記出力軸の上記モーターケースから突出した先端部を回転可能に保持する第3保持部とが、該ホルダーの本体部分に一体成形されていることを特徴とする車両用サイドミラーの駆動装置。
  2. 請求項1に記載の車両用サイドミラーの駆動装置において、
    上記ホルダーは、上記モーターの出力軸の径方向に開放されたモーター挿入部を有し、
    上記第1及び第2保持部は、上記モーター挿入部の開放方向に開放されるとともに、上記第1軸受部及び第2軸受部に係合する第1爪部及び第2爪部をそれぞれ有し、上記第3保持部は、上記モーター挿入部の開放方向に開放されるとともに、上記出力軸の先端部に係合する第3爪部を有していることを特徴とする車両用サイドミラーの駆動装置。
  3. 請求項2に記載の車両用サイドミラーの駆動装置において、
    上記第1及び第2保持部は、それぞれ、上記第1軸受部及び第2軸受部を上記出力軸の径方向に挟持し、上記第3保持部は、上記出力軸の先端部を該出力軸の径方向に挟持することを特徴とする車両用サイドミラーの駆動装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用サイドミラーの駆動装置において、
    上記第1保持部は、上記モーターケースの出力軸方向一端面に当接するように形成され、
    上記第2保持部は、上記モーターケースの出力軸方向他端面に当接するように形成されていることを特徴とする車両用サイドミラーの駆動装置。
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