JP6655966B2 - 走査型顕微鏡 - Google Patents

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本発明は、走査型顕微鏡に関する。
走査手段を用いて照射光で試料を走査し、その焦点面付近の試料のデータを取得する走査型顕微鏡がある。特にレーザ走査型顕微鏡では、焦点面近傍に非常に強い光を集中させることが可能であり、焦点面での光の非線形効果による反応を検出することが可能である。このような非線形効果としては、多光子吸収蛍光、第二次高調波の発生、コヒーレントラマン散乱光などの非線形光学効果が考えられる。これらの非線形光学効果による光を収集し、高速に検出することで、2次元画像を生成している。
走査型顕微鏡を用いて、厚みがあり光の透過率が小さい試料を評価する際は、主に試料で反射した蛍光又は後方散乱光等の反射波を射出光として検出する反射型の顕微鏡を用いる。
このような反射型の顕微鏡として、特許文献1には、波長フィルタを用いて、試料から発生した非線形光学光のうち対物レンズを通過した光を波長で切り分け、照射光と異なる波長をもつ光を検出する方法が記載されている。この場合、第二次高調波光や大きく波長の異なる蛍光などの検出が容易である。また、特許文献2には、偏光ビームスプリッタを用いて、照射光の光路と射出光の光路とを分離して、射出光を検出することが記載されている。
特開平11−326775号公報 特開2008−40154号公報
しかし、コヒーレントラマン散乱のうち、照射光と同じ波長をもつ光を検出する誘導ラマン散乱効果を利用した顕微鏡では、特許文献1に記載の方法を利用できない。また、多重散乱した光は偏光が解消されているため、特許文献2のような偏光ビームスプリッタを用いた構成では、射出光の2分の1程度しか照明光の光路から分離できず、試料からの射出光の取得効率が制限される。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたもので、試料からの光を従来よりも高効率に取り出すことができる走査型顕微鏡を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての走査型顕微鏡は、光源からの照射光により試料を走査させる走査手段と、前記照射光を前記試料に導く対物光学系と、前記走査手段からの前記照射光を前記対物光学系に導くリレー光学系と、前記光源と前記走査手段との間の前記照射光の光路上に配置されており、前記照射光の光路と、前記試料から射出して前記対物光学系、前記リレー光学系及び前記走査手段を通過した射出光の光路とを分離する分離手段と、前記分離手段からの前記射出光を検出する検出手段と、を有し、前記リレー光学系は、前記リレー光学系の入射瞳と前記リレー光学系の射出瞳と前記検出手段との相対位置を変更せず、且つ、前記リレー光学系の入射瞳の瞳径を変更せずに、前記リレー光学系の射出瞳の瞳径を変更可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の一側面としての走査型顕微鏡によれば、試料からの光を従来よりも高効率に取り出すことができる。
第1の実施形態の走査型顕微鏡の構成を説明する模式図。 第1の実施形態の走査型顕微鏡を用いた検出方法を説明する模式図。 第1の実施形態のリレー光学系の構成を説明する模式図。 第1の実施形態の分離手段を説明する模式図。 第1の実施形態の分離手段の別の一例を説明する模式図。 第2の実施形態のリレー光学系の構成を説明する模式図。 第3の実施形態の走査型顕微鏡の構成を説明する模式図。 第3の実施形態の走査手段の一例の構成を説明する模式図。 数値実施例1におけるリレー光学系の面番号を説明する図。 数値実施例1における検出光学系の面番号を説明する図。 数値実施例2におけるリレー光学系の面番号を説明する図。
(第1の実施形態)
図1を参照して、本実施形態の走査型顕微鏡100(以下、「顕微鏡100」と呼ぶ)の構成を説明する。図1は、顕微鏡100の構成を説明する模式図である。なお、本実施形態においては、対物光学系107の構成は特に限定されず、一般的なものを使用することができる。
顕微鏡100は、光源101、平行化手段102、走査手段104、リレー光学系105、対物光学系107、分離手段110、検出光学系111、及び検出手段113を有する。
光源101は、試料108に照射する照射光としての光束103を出力するレーザである。光源101から出力された光束103は、平行化手段102により平行光束化され、分離手段110を通過して走査手段104に入射する。平行化手段102は、光束103を平行光束化するレンズである。なお、本明細書では、光源101から試料108に照射される光束が「照射光」であり、試料108に照射された後に試料108から射出した光を「射出光」と呼ぶ。「射出光」は、試料108内で多重反射及び多重散乱して試料108から射出した反射光を含む。
走査手段104は、光源101からの光束103の試料108内(試料108表面を含む)での集光点(スポット)109の位置を変更することにより、光束103により試料内(試料108)を走査するための構成である。具体的には、走査手段104は、走査手段104から射出する光束103の方向を変更する(偏向する)ことにより、照射光の対物光学系107に対する入射角を変更する。走査手段104としては、例えば、1軸方向に共振する共振スキャナと、該共振スキャナと直交する方向に共振する(鋸波振動する)ガルバノスキャナとの2つの光偏向素子を含む2軸スキャナを用いる。走査手段104の構成はこれに限らず、高速走査のためにMEMSを用いたレゾナントミラーやポリゴンミラーと組み合わせてもよい。
走査手段104により偏向された光束103は、リレー光学系105に入射する。走査手段104は、リレー光学系105の入射瞳の位置に配置されている。このように配置することで、走査手段104に偏向された光束103は、リレー光学系105の射出瞳106の位置に集まり、瞳を形成する。リレー光学系105についての詳細は後述する。
なお、先に記載したように走査手段104が2つの偏光素子を有する場合には、リレー光学系105の入射瞳の位置に偏光素子の一方を一致させてもよい。また、2つの偏光素子の間にリレー光学系105の入射瞳が配置されるようにしても構わない。
リレー光学系105を通過した光束103は、対物光学系107に入射する。対物光学系107は、入射した光束103を試料108に導く光学系である。対物光学系107は、光束103をスポット109に集光する。本実施形態では、対物光学系107として対物レンズを用いるが、これに限らず、ミラー等を含んでいてもよい。
リレー光学系105は、走査手段104からの光束103を対物光学系107に導く光学系で、リレー光学系105の射出瞳106の位置と対物光学系107の入射瞳の位置とが一致するように配置されている。リレー光学系は、走査手段104からの光束103を対物光学系107の入射瞳に瞳結像する。このような構成にすることにより、光束103はスポット109に集光され、走査手段104による2次元走査に合わせスポット109で試料108内を走査する。
光束103が試料108に照射されると、光束103と試料108とが相互作用し、被線形光学現象が生じる。スポット109及びスポット109近傍からの射出した射出光は、対物光学系107により採光される。
射出光は、対物光学系107を透過後、リレー光学系105を通り、再び走査手段104に入射する。対物光学系107で採光された射出光は、走査手段104で反射した後、分離手段110に到達する。分離手段110は、照射光としての光束103の光路と射出光の光路とを分離(分岐)する。
ここで、分離手段110の構成について、図4を参照して説明する。図4は、分離手段110の構成の一例を説明する模式図である。本実施形態の分離手段110は、その中心部に光束103が通過する透過部(透過領域)401を有し、透過部401の周囲に光を反射する反射部(反射領域)402を有する穴あきミラーである。反射部402は、光を反射する反射ミラーである。反射部402は、その表面に金属蒸着膜又は射出光の波長において反射率が高くなるよう設計した誘電体多層膜が施されている。透過部401は、反射ミラーに物理的に空けた穴(開口)等でもよいし、平板の一部の領域に反射部材が施されないようにして構成してもよい。
透過部401のサイズは、光束103が直進する方向を法線とした面内において、光束103のビーム径以上とする。この条件を満たさないと、光束103が分離手段110によりケラれてしまい、光強度が低下する恐れがある。また、透過部401のサイズが小さいと対物光学系107の入射瞳に対し入射するビームが小さくなり、結果としてスポット109のサイズが大きくなってしまう。この結果、試料108における光密度が低下してしまい、試料108で発生する非線形効果が小さくなる。しかし、透過部401のサイズが大きいと反射部402で反射する射出光が少なくなり、検出手段113に入射する射出光の強度が低下するため、その点を考慮して分離手段110を設計することが好ましい。
このように、本実施形態では、分離手段110によって射出光の光路が折り曲げられ、光束103の光路から分離される。この手法によれば、照射光の波長と、検出する射出光の波長とが非常に近接している場合、又は同じ波長である場合でも、照射光の光路と射出光の光路とを分離して射出光を取り出すことができる。そのため、照射光と同じ波長の光の強度を検出する必要のある誘導ラマン散乱光を検出する場合等でも有効である。
分離手段110で光束103の光路から分離された射出光は、検出光学系111により瞳112を形成した後、瞳112の位置に配置された検出手段113により検出される。なお、本実施形態の検出手段111は、複数のレンズを用いて構成されているが、これに限らず、ミラー等を含んでいても良い。検出手段113は、例えば、射出光の波長に感度を持ち、検出手段113に入射した光の強度に応じた電圧を出力するフォトダイオード等が挙げられる。もちろん、光電子増倍管などの別の手段を用いてもよい。
図2を用いて、本実施形態における射出光の光路についてより詳細に説明する。なお、図2では簡単化のため、リレー光学系105を2枚のレンズで表記してある。
試料108内(試料108表面又は試料108の内部)でスポットに集光された照射光(光束103)は、試料108により反射、散乱し、その一部が試料108表面から射出する。このような射出光のうち、対物光学系107の視野内に射出され、且つ、対物光学系107のNAの範囲内に射出された射出光は、対物光学系107により再び平行光化され、リレー光学系105に入射する。平行光化された散乱光はリレー光学系105により瞳を形成し、走査手段105により再び反射される。
スポット109を形成したときと同じ光路を戻る射出光は、走査手段104により反射されたとき、ちょうど光源101からの光束103と一致する方向に伝播する。しかし、スポット109の近傍から射出した射出光は、走査手段104により走査されたとき、光源101からの光束103とわずかに角度の異なる光束として射出される。射出光の試料108からの射出位置がスポット109から離れるに従い、走査手段104で反射した後の射出光の光路と光束103の光路との角度差が大きくなる。
そのため、走査手段104からの射出光のうち、スポット109と同じ位置からの散乱光や正反射光は透過部401を通過して光束103の光源101側に戻り、スポット109と異なる位置から射出した射出光は反射部402により反射される。そのため、分離手段110は、対物光学系107の像面とフーリエ変換の関係にない位置に配置されている。すなわち、分離手段110は、対物光学系107の入射瞳と共役でない位置に配置されている。
反射部402で反射された射出光は、検出光学系111を介して検出部113で検出される。また、対物光学系107の視野外に射出した光束は対物光学系107の瞳に到達しないため、検出されない。
このように、分離手段110を用いることにより、試料108により反射、散乱された射出光を検出することが可能になる。なお、本実施形態では、分離手段110としての穴空きミラーの基板として、平行平板を用いたが、これに限らず、入射する光束103の偏光方向に合わせた偏光ビームスプリッタを用いることも可能である。
顕微鏡100を用いて試料108の注目部位の拡大又は広範囲観察等を行うために、顕微鏡100の対物光学系107を変更することがある。対物光学系は、それぞれ倍率、入射瞳径等が異なるため、対物光学系107を変更すると、その瞳径は対物光学系107に合わせて変化する。
光束103のビーム径が対物光学系107の入射瞳より小さくなると、結果として光束103の試料108上でのスポット径が大きくなる。スポット径が大きくなると、非線形効果による散乱光の強度が低下し、画像のコントラスト低下や解像度の低下をもたらす。すなわち、対物光学系107の性能を十分に発揮し、高コントラストかつ高解像度の画像を得るには、対物光学系107の倍率及び入射瞳径に合わせて光束103のビーム径を変更することが望ましい。このような構成にすることにより、試料108内での光束103のスポット径を小さくすることが望ましい。
入射ビーム径を変化させるのにもっとも簡単な方法は、特許文献2に記載されているように、光束103が走査手段104へ入射する前にズーム式のビームエキスパンダを挿入し、ビーム径を可変にする方法である。しかし、この手法では、分離手段110の透過部401のサイズ、もしくは反射部502のサイズも同時に変化させる必要があり、分離手段110を変更する機構が必要となる。そのため、装置の大型化及び精度の低下が発生する恐れがある。
また、走査手段104として多く利用される共振ミラー及びガルバノミラー等は、ミラーのサイズに制約がある。そのため、光束103のビーム径を拡大すると光束103がミラーからはみ出し、光量が低下したり、十分なビーム径を確保できなかったりする恐れがある。ミラーに対しビーム径が非常に小さい光束103を入射した場合も、試料108内におけるスポット径が大きくなり、解像度が低下する恐れがある。
これらを回避するために、非常に大きなミラーサイズを持つスキャナを採用する等の手段が考えられるが、装置の大型化や部品点数の増加、部品の入れ替えによる精度の低下などが発生する恐れがある。
そこで本実施形態では、リレー光学系105を用いて、リレー光学系105の光学素子以外の構成の位置又は種類を変化させることなく、対物光学系107の入射瞳における光束103のビーム径を変化させる。リレー光学系105は、走査手段104と対物光学系107との間の光束103の光路上に配置されている。リレー光学系105は、以下の条件1〜3を満たすように構成されている。
[条件1] 走査手段104の位置での光束103のビーム径を変更しない。
[条件2] 対物光学系107の入射瞳の位置、すなわちリレー光学系105の射出瞳106の位置における光束103のビーム径が可変である。
[条件3] 走査手段104と対物光学系107の入射瞳位置との相対位置を変更しない。
さらに、検出手段113まで光を導く検出光学系111による瞳結像を用いている。すなわち、検出光学系111の瞳と走査手段104とが共役になるように配置されている。これを換言すると、走査手段104(リレー光学系105の入射瞳と検出手段113の検出面とが共役となるように配置されている。そのため、リレー光学系105は、以下の条件4を満たすことが好ましい。
[条件4] 対物光学系107の入射瞳位置と検出手段113との相対位置を変更せず、検出光学系111の射出瞳の瞳径も変更しない。
これらの条件1〜4を満たすように構成されたリレー光学系105によってズームすることにより、リレー光学系105の光学素子以外の構成の位置を動かさなくても、対物光学系107の入射瞳上での光束103のビーム径を変更することができる。
図3は、条件1〜4を満たすように構成されたリレー光学系105の一例の構成を説明する模式図である。図3(a)が、リレー光学系105の射出瞳の瞳径が相対的に小さい場合で、図3(b)がリレー光学系105の射出瞳径が相対的に大きい場合の模式図である。
リレー光学系105は、走査手段104側から、第1のレンズ群301と、第2のレンズ群302と、第3のレンズ群303と、第4のレンズ群304と、第5のレンズ群305とを有する。リレー光学系105の構成はこれに限らない。また、リレー光学系105は、ミラー等を含んでいてもよい。
リレー光学系105は、第1のレンズ群301と、第2のレンズ群302と、第5のレンズ群305を固定し、第3のレンズ群303及び第4のレンズ群304の位置が可変となっている。第3のレンズ群303及び第4のレンズ群304を移動させることにより、瞳の位置は固定したまま、リレー光学系105の射出瞳106径を変更することができる。
本実施形態の場合、リレー光学系105の入射瞳位置でのビーム径は2mmで固定であり、射出瞳径は2.9mmから7.0mmまで変更可能としている。例えば、NA=0.15、焦点距離10mmの対物光学系の入射瞳径は3mmであり、NA=1.0、焦点距離3.3mmの対物光学系の入射瞳径は6.6mmであるため、複数の対物光学系の入射瞳径に対応可能であることが分かる。
ただし、リレー光学系105でズームを行うと、Lagrange−Helmholtzの不変量から、対物光学系107の入射瞳における光束103の走査振幅(走査角度)が変化してしまう。このため、対物光学系107の入射瞳でのビーム径を拡大すると、走査角が減少し、観察範囲が狭くなる。このため、瞳径のズームに同期させ、走査手段104の走査角を可変にする。このような構成にすることにより、対物光学系107の種類を変更することにより瞳径が変化しても、観察視野を確保することが可能になる。
また、リレー光学系105を採用することにより、対物光学系107の入射瞳上での光束103のビーム径を可変にしながら、検出手段上(検出手段113上)での射出光のビーム径(瞳径)を一定に保つこともできる。検出手段113は、Siフォトダイオードなどを用いるが、Siフォトダイオードのサイズが大きくなるにつれて検出の速度が低下する。このため、高速なフレームレートで検出を行うためには、検出手段113上での光束径を小さくすることが必要になる。本実施形態の構成では、検出手段113上でのビーム径は2mmと小さく、高速検出も可能となっている。
なお、分離手段110は上述の構成に限らず、図5に示したように、光束103を反射する反射部502を有し、スポット109と異なる位置から射出された射出光を透過する構成等でもよい。射出光を透過する透過領域は、何も設けなくてもよいし、射出光を透過する透過部材を反射部502の周囲に設けてもよい。
反射部502のような微小ミラーを用いた場合、特に微弱光となる射出光を反射する構成でないため、反射部502における光の反射率を気にする必要が無いが、微小ミラーの配置方法などに制約がある。反射部502を有する分離手段110を用いる場合は、反射部502のサイズを光束103のビーム径以上に構成することが好ましい。
本実施形態の顕微鏡100は、走査手段104より光源101側に分離手段110を有する走査型顕微鏡である。分離手段110を有することにより、試料からの光を従来よりも高効率に取り出すことができる。
また、本実施形態の顕微鏡100は、入射瞳と射出瞳106と検出手段113との相対位置を変更せずに、入射瞳径及び検出手段113の瞳径に対する射出瞳106の瞳径を変更可能なリレー光学系105を有する。そのため、本実施形態のリレー光学系105によれば、入射瞳と射出瞳106と検出手段113の瞳との相対位置及びリレー光学系105の入射瞳径を変更せずに、リレー光学系105の射出瞳106の瞳径を変更することができる。
このような構成のリレー光学系105を用いることにより、対物光学系107の変更によって対物光学系107の入射瞳径が変化した場合に、対物光学系107の入射瞳径の変化による試料108内での照射光(光束103)のスポット径への影響を低減できる。その結果、対物光学系107の性能を生かした高解像度、高コントラストの画像を得ることができる。
(第2の実施形態)
図6を用いて、本実施形態の走査型顕微鏡について説明を行う。本実施形態では、第1の実施形態のリレー光学系105の代わりに、リレー光学系205を用いる点が第1の実施形態と異なるが、それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。第1の実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略し、リレーレンズ系205の構成についてのみ説明する。図6は、本実施形態のリレー光学系205の構成の一例を説明する模式図である。
本実施形態のリレー光学系205は、走査手段104側から、第1のレンズ群501、第2のレンズ群502、第3のレンズ群503、第4のレンズ群504及び第5のレンズ群505を有する。本実施形態では、第1の実施形態とは逆に、中間結像面の走査手段104側に、移動するレンズ群を集中させ、対物光学系107側のレンズ群の位置を固定している。具体的には、リレー光学系205の第3のレンズ群503及び第4のレンズ群504の位置を変更することにより、上述の条件1〜4を満たしてズームを行えるように構成されている。
移動群の配置は第1の実施形態の構成、又は第2の実施形態の構成のどちらでも構わない。また、リレー光学系の構成はこれに限らず、走査手段104側の1つ又は複数のレンズ群と、対物光学系107側の1つ又は複数のレンズ群と、の両方を移動可能にして、ズーム比を拡大しても構わない。
図6(a)が射出瞳径を相対的に大きくした場合、図6(c)が射出瞳径を相対的に小さくした場合、図6(b)が図6(a)における射出瞳径と図6(c)における射出瞳径との間にした場合の模式図である。図6(a)では、入射瞳径に対し射出瞳径が小さくなる縮小系、図6(b)ではほぼ等倍、図6(c)では入射瞳径に対し射出瞳径が大きくなる拡大系となっている。本実施形態の場合、入射瞳径は4mmで固定されており、射出瞳径は図6(a)で2.5mm、図6(b)で3.7mm、図6(c)で7.3mmとなっている。このように、リレー光学系205の複数のレンズ群501〜504の配置次第で、入射瞳径を変更せずに、射出瞳径を縮小系から拡大系まで変化させることが可能となる。
このように、本実施形態の走査型顕微鏡は、走査手段104より光源101側に分離手段110を有する走査型顕微鏡である。分離手段110を有することにより、試料からの光を従来よりも高効率に取り出すことができる。
また、本実施形態の走査型顕微鏡は、入射瞳と射出瞳106と検出手段113との相対位置を変更せずに、入射瞳径及び検出手段113の瞳径に対する射出瞳106の瞳径を変更可能なリレー光学系205を有する。そのため、本実施形態のリレー光学系205によれば、入射瞳と射出瞳106と検出手段113の瞳との相対位置及びリレー光学系205の入射瞳径を変更せずに、リレー光学系205の射出瞳106の瞳径を変更することができる。
このような構成のリレー光学系205を用いることにより、対物光学系107の変更によって対物光学系107の入射瞳径が変化した場合に、対物光学系107の入射瞳径の変化による試料108内での照射光(光束103)のスポット径への影響を低減できる。その結果、対物光学系107の性能を生かした高解像度、高コントラストの画像を得ることができる。
また、本実施形態では、射出瞳径を縮小系から拡大系まで変更できるようにリレー光学系205を構成している。このような構成にすることにより、走査手段104のミラー径よりも入射瞳径が小さい対物光学系107を用いても、対物光学系107に入射する光束103の光量ロスを低減することができ、対物光学系107の性能をより発揮させることが可能になる。
(第3の実施形態)
図7を用いて、本実施形態の走査型顕微鏡700(以下、「顕微鏡700」と呼ぶ)の説明を行う。顕微鏡700は、2つの光源を有する誘導ラマン散乱顕微鏡である。図7は、顕微鏡700の構成を説明する模式図である。なお、図7には第1の実施形態と同様の構成には同様の符番を付し、以降の説明では、第1の実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。
顕微鏡700は、リレー光学系105、分離手段110、検出光学系111、検出手段113、第1の光源701、第2の光源702、第1の波長選択手段705、ノイズ低減手段706、合波手段707、及び走査手段709を有する。さらに、顕微鏡700は、2つの異なる対物光学系としての第1の対物レンズ712a及び第2の対物レンズ712bと、リボルバー718と、センサ719と、走査制御回路721と、主制御回路722と、駆動部723と、処理部724とを有する。
第1の光源701は、第1の照射光としての第1の光束703を出力する。第2の光源702は、第2の照射光としての第2の光束704を出力する。第1の光束703の波長は、第2の光束704の波長と異なる。第1の光束703は波長選択手段705に入射し、第2の光束704は、ノイズ低減手段706へ入射する。
波長選択手段705は、広帯域の波長をもつ光から狭帯域の光を選択する手段である。具体的には、例えば、特許5697584号に示された波長可変バンドパスフィルタ等を用いることができる。ノイズ低減手段706は、第2の光源702からの第2の光束704に含まれる強度ブレを低減するものである。具体的には、例えば、特許5623652号に記載されているような遅延合波によるノイズ低減手段等を用いることができる。
ただし、波長選択手段705及びノイズ低減手段706の構成はこれに限るものではなく、例えば波長選択手段705として波長可変型のファブリペローフィルタ等を用いてもよい。同様に、ノイズ低減手段706として、光束703の強度を測定し、その強度が一定になるよう、第1の光源701又は第2の光源702にその情報をフィードバックする手法等を用いても構わない。
波長選択手段705で波長選択された光束703及びノイズ低減手段706を射出した光束704は、合波手段707に入射し、1つのビーム708となって走査手段709へと入射する。走査手段709は、走査手段104と同様にビーム708を偏向する手段である。本実施形態の走査手段709は、図8に示すように、共振ミラー801とガルバノミラー802とが直交配置された構成をしており、入射したビーム708で試料108を2次元方向に走査する。走査手段709からのビーム708は、リレー光学系105へと入射し、射出瞳106を形成する。リレー光学系105からのビーム708は、第1の対物レンズ712aと第2の対物レンズ712bのうち、ビーム708の光路上に配置されている方に入射する。
対物レンズ712a及び対物レンズ712bのそれぞれは、試料108と対向して配置された状態で、それぞれの入射瞳の位置が、リレー光学系105の射出瞳106の位置と一致するように配置されている。そのため、ビーム708は、対物レンズ712a又は対物レンズ712bにより、試料108内のスポット109に集光される。走査手段709によって、スポット109は試料108内を2次元方向に移動する。
試料108から射出した射出光は、対物レンズ712a、712bにより集められ、再びリレー光学系105へ入射し、走査手段709上に瞳を形成する。走査手段709によって再度反射された射出光のうち、スポット109の近傍から射出した射出光は分離手段110によりビーム708の光路と分離され、検出光学系111を介して検出手段113上に瞳を形成する。
検出手段113で検出する射出光から、特定の波長帯域の光を取り出して検出したい場合には、検出手段113の直前にはフィルタ(不図示)が配置し、特定の波長帯域の光を取り出して検出手段113に入射するように構成する。例えば、SRS顕微鏡の場合は、異なる2つの波長を有する射出光のうちの一方の波長の光をフィルタで抽出して検出手段113に入射する。フィルタ(不図示)は、特定の波長範囲の光を抽出する分光部で、具体的には、バンドパスフィルタ又はショートパスフィルタ等を用いる。
射出光のうち、検出手段113は、走査手段709の走査に合わせ射出光の強度を検出する。検出手段113の検出結果である強度のデータは、処理部724において、スポット位置と対応させて2次元的に配置することで、射出光の2次元画像のデータを取得できる。処理部724が取得した二次元画像のデータは、表示装置725に表示することができる。
ここで、スポット109近傍で起きる現象を考える。ここで、第1の光束703の波長をλ1、第2の光束704の波長λ2とする。波数差(1/λ2−1/λ1)が、スポット109近傍に存在する分子のもつ振動準位差に等しくなったとき、誘導ラマン散乱現象(Stimulated Raman Scattering:SRS)が発生する。このとき、例えば、第1の光源701からの第1の光束703の強度はわずかに増加し、逆に第2の光源702からの第2の光束704の強度はわずかに減少する。そのため、第1の光束703の波長λ1を波長選択手段704で変化させることによって波数差(1/λ2−1/λ1)を変化させれば、SRSを用いてスポット109近傍に存在する物質の振動準位スペクトルを取得することができる。
このSRSは照射光の強度の増減と言う形で生じる。振動準位スペクトルを取得するには、試料108にビーム708が照射されることによって生じた強度の増減を、試料108を透過した透過光の強度の増減、もしくは試料108で反射、散乱した後方散乱光(射出光)の強度の増減として取得する必要がある。このため、試料108として生体サンプル等の透過光の測定が困難なサンプルを用いた場合、射出光を対物レンズを通して測定する必要がある。また、SRSは非線形現象であり、スポット109内の光密度が大きいほどSRSによる強度の増減が大きくなる。このため、可能な限りビーム708のスポット径を小さくする必要があり、対物レンズ712a、712bそれぞれの入射瞳に対し、入射光量を可能な限りロスしない大きさでビーム708を入射させることが好ましい。
本実施形態の顕微鏡700は、対物レンズ712a、712bが取り付けられているリボルバー718を回転させることにより、対物レンズを切り替えることができる。例えば、焦点距離3mm、NA1.0の対物レンズ(712a)を、焦点距離10mm、NA0.4の対物レンズ(712b)に切り替える。このとき、入射瞳径は6mmから8mmへと変化する。ここで、リボルバー718に取り付けられたセンサ719により、第1の対物レンズ712aの第2の対物レンズ712bへの切り替えを検出し、制御回路722へ信号を送る。そして、センサ719の検出結果に合わせ、使用する対物レンズの倍率及び入射瞳径に応じて、制御回路722が予め記録されたルックアップテーブル(LUT)720から最適なビーム径を読み出す。
その後、駆動部723がリレー光学系105の位置可変なレンズ群を駆動して、リレー光学系105の射出瞳106の径が最適なビーム径と一致するよう、リレー光学系105により自動的にズームさせる。このように対物光学系の切り替えと同期させて、リレー光学系105を駆動することで、使用する対物光学系を変更しても、その倍率及び入射瞳径の変化による試料108内での照射光(ビーム708)のスポット径への影響を低減できる。その結果、対物レンズ712a、712bのそれぞれの性能を生かした高解像度、高コントラストの画像を得ることができる。また、対物光学系を変更しても、測定の条件の変化を低減してSRS画像を得ることが可能になる。
さらに、走査手段709の走査角を考える。上述のようにリレー光学系105によって、射出瞳106の瞳径を変更した場合、使用する対物レンズ712a、712bの入射瞳に対するビーム708の走査角も変化する。例えば、第1の対物レンズ712aから第2の対物レンズ712bに切り替えた場合、走査角は約1/3になってしまうため、観察範囲が1/9まで狭くなってしまう。
そこで、センサ719により検出された対物レンズ712の切り替え情報を、主制御回路722へ転送する。主制御回路722は、取得した切り替え情報を走査制御回路721へ送る。走査制御回路721は、対物レンズ712の切り替え情報に応じて、必要となる走査角の情報をLUT720から取り出し、走査手段709の走査角を約3倍に変化させる。こうすることで、リボルバー715により対物レンズ712a、712bが切り替えられても、必要な視野範囲を確保することも可能になる。
本実施形態の顕微鏡700は、走査手段104より光源701側に分離手段110を有する。分離手段110を有することにより、試料108からの光を従来よりも高効率に取り出すことができる。
また、顕微鏡700は、入射瞳と射出瞳106と検出手段113との相対位置を変更せずに、入射瞳径及び検出手段113の瞳径に対する射出瞳106の瞳径を変更可能なリレー光学系105を有する。そのため、本実施形態のリレー光学系105によれば、入射瞳と射出瞳106と検出手段113の瞳との相対位置及びリレー光学系105の入射瞳径を変更せずに、リレー光学系105の射出瞳106の瞳径を変更することができる。
リレー光学系105を用いることにより、使用する対物光学系を変更することによって対物光学系の入射瞳径の変化した場合に、対物光学系の入射瞳径の変化による試料108内での照射光(光束103)のスポット径への影響を低減できる。その結果、対物光学系の性能を生かした高解像度、高コントラストの画像を得ることができる。
また、走査手段709の走査角も対物光学系の変更に同期させ変化させることで、試料108内における観察範囲を確保することも可能になる。
なお、本実施形態では、リレー光学系105を用いていたが、リレー光学系105の構成はこれに限らず、条件1〜4を満たす光学系であればよい。例えば、第2の実施形態のリレー光学系205などを用いてもよい。また、本実施形態では、対物光学系の変更に応じてリレー光学系105及び走査手段709による走査角を自動で変化させていたが、手動で変化させる方法でももちろん構わない。
また、本実施形態では走査手段として共振ミラーとガルバノミラーを組み合わせたものを示したが、例えば半導体技術により作製された2軸走査可能なMEMSミラーなどを用いても構わない。また、共振ミラーの代わりにポリゴンミラーを用いるなど、他の方法を用いても構わない。
(数値実施例1)
第1の実施形態の顕微鏡100におけるリレー光学系105の数値実施例を示す。リレー光学系105の入射瞳径は走査手段104上での照射光のビーム径、リレー光学系105の射出瞳径は対物光学系107の入射瞳位置での照射光のビーム径に相当する。走査角は正方形の視野を確保するための走査角(光学角、0−peakの値)である。リレー光学系105の光学データを表1に示し、後述するPosition1、Position2のそれぞれにおける移動レンズ群の面間隔を表2に示した。また、検出光学系111の光学データを表3に示した。表1における面番号は、入射瞳面側からの面の順番を指す(図9参照)。表2における面番号は、入射瞳面側からの面の順番を指す(図10参照)。
Position1(瞳径小) 入射瞳径:2mm 射出瞳径:2.9mm 走査角:8.23deg
Position2(瞳径大) 入射瞳径:2mm 射出瞳径:7.0mm 走査角:3.34deg
各表において、STOは入射瞳面、IMGは射出瞳面を示す。また、屈折率、分散はd線(587.56nm)の値を記載している。使用波長は790nmである。
本数値実施例の光学系は図1に示す光学系に相当するが、本数値実施例中には走査手段104や分離手段110については記載していない。
Figure 0006655966
Figure 0006655966
Figure 0006655966
(数値実施例2)
第2の実施形態の走査型顕微鏡におけるリレー光学系205の数値実施例を示す。リレー光学系105の入射瞳径は走査手段104上での照射光のビーム径、リレー光学系105の射出瞳径は対物光学系107の入射瞳位置での照射光のビーム径に相当する。走査角は正方形の視野を確保するための走査角(光学角、0−peakの値)である。リレー光学系205の光学データを表4に示し、後述するPosition1、Position2、Position3のそれぞれにおける移動レンズ群の面間隔を表5に示した。表4における面番号は、入射瞳面側からの面の順番を指す(図11参照)。
Position1(瞳径小) 入射瞳径:4mm 射出瞳径:2.5mm 走査角:1.04deg
Position2(瞳径中) 入射瞳径:4mm 射出瞳径:3.7mm 走査角:1.52deg
Position3(瞳径大) 入射瞳径:4mm 射出瞳径:7.3mm 走査角:3.00deg
各表において、STOは入射瞳面、IMGは射出瞳面を示す。また、屈折率、分散はd線(587.56nm)の値を記載している。使用波長は790nmである。
Figure 0006655966
Figure 0006655966
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、分離手段110に平板状のミラーを用いていたが、曲面を有するミラーを用いることも可能である。曲面を有するミラーを用いる場合は、走査手段104と検出手段113の検出面とが共役となるよう、曲面及び検出光学系111を設計する。
上述の各実施形態では、走査手段104を用いて試料108内の2次元走査を行っている。しかし、走査方法はこれに限らず、1軸のガルバノミラーによる走査と、試料108を支持するステージ(不図示)のガルバノミラーの走査方向の垂直方向の駆動と、を組み合わせて2次元走査を行ってもよい。さらに、ステージ(不図示)を2次元面内で駆動してもよい。さらに、試料108の画像を取得する必要がなければ、走査手段104による集光点の走査を行わずに、試料108内の1点のみを観察すればよい。
第3の実施形態において、検出手段113が射出光を検出する方式として、変調器を用いずに繰り返し周波数がn:1(nは2以上)となる光源を用いてロックイン検出を行う方式、又は、強度変調器を用いたロックイン検出方式を採用してもよい。
また、上述の各実施形態は、CRS計測、光源が1つの多光子顕微鏡等に限定せず、光源を複数有する多光子吸収、多光子蛍光を計測する顕微鏡等にも適用できる。また、上述の各実施形態では、試料108からの射出光の計測を行う構成を示したが、試料108への光を照射するための構成をプローブ化して、顕微鏡の一形態である内視鏡を構成してもよい。
101 光源
104 走査手段
105 リレー光学系
107 対物光学系
110 分離手段
113 検出手段

Claims (17)

  1. 光源からの照射光により試料を走査させる走査手段と、
    前記照射光を前記試料に導く対物光学系と、
    前記走査手段からの前記照射光を前記対物光学系に導くリレー光学系と、
    前記光源と前記走査手段との間の前記照射光の光路上に配置されており、前記照射光の光路と、前記試料から射出して前記対物光学系、前記リレー光学系及び前記走査手段を通過した射出光の光路とを分離する分離手段と、
    前記分離手段からの前記射出光を検出する検出手段と、を有し、
    前記リレー光学系は、前記リレー光学系の入射瞳と前記リレー光学系の射出瞳と前記検出手段との相対位置を変更せず、且つ、前記リレー光学系の入射瞳の瞳径を変更せずに、前記リレー光学系の射出瞳の瞳径を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする走査型顕微鏡。
  2. 前記対物光学系の入射瞳の瞳径に基づいて、前記リレー光学系の射出瞳の瞳径を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型顕微鏡。
  3. 前記走査手段は、前記対物光学系の倍率と前記対物光学系の入射瞳の瞳径とにしたがって、前記照射光の走査角度を変更する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型顕微鏡。
  4. 前記リレー光学系は、前記リレー光学系の射出瞳の位置が前記対物光学系の入射瞳の位置となるように配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
  5. 前記走査手段は、前記リレー光学系の入射瞳の位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
  6. 前記分離手段からの前記射出光を前記検出手段に導く検出光学系を有し、
    前記検出光学系は、前記走査手段と前記検出手段の検出面とが共役になるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
  7. 前記リレー光学系は、前記検出光学系の瞳の瞳径を変更せずに、前記リレー光学系の射出瞳の瞳径を変更可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の走査型顕微鏡。
  8. 前記分離手段は、前記照射光を透過する透過領域と、前記照射光の前記試料内における集光点と異なる位置から射出された前記射出光を反射する反射領域と、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
  9. 前記透過領域のサイズは、前記照射光のビーム径以上である
    ことを特徴とする請求項8に記載の走査型顕微鏡。
  10. 前記分離手段は、前記照射光を反射する反射領域と、前記照射光の前記試料内における集光点と異なる位置から射出された前記射出光を透過する透過領域と、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
  11. 前記反射領域のサイズは、前記照射光のビーム径以上である
    ことを特徴とする請求項10に記載の走査型顕微鏡。
  12. 前記分離手段は、前記対物光学系の像面とフーリエ変換の関係にない位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
  13. 前記光源を第1の光源、前記照射光を第1の照射光とすると、
    前記第1の照射光と異なる波長の第2の照射光を出力する第2の光源と、
    前記第1の照射光と前記第2の照射光とを合波する合波手段と、を有し、
    前記合波手段で合波された前記第1の照射光及び前記第2の照射光は、前記走査手段、前記リレー光学系及び前記対物光学系を介して前記試料に照射される
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
  14. 前記分離手段は、前記合波手段と前記対物光学系との間の前記第1の照射光の光路上に配置されており、
    前記分離手段と前記検出手段との間に配置されており、前記射出光から前記第1の照射光の波長の光を抽出するフィルタを有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の走査型顕微鏡。
  15. 前記射出光は、前記試料でコヒーレントラマン散乱された散乱光を含む
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の走査型顕微鏡。
  16. 前記射出光は、前記試料で誘導ラマン散乱された散乱光を含む
    ことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
  17. 前記射出光は、前記試料で後方散乱された散乱光を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載の走査型顕微鏡。
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