JP4608219B2 - レーザ走査顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、生体を観察対象とした生物研究分野に利用するレーザ走査顕微鏡に関するものである。
最近の生物研究分野では、GFP(Green Fluorescence Protein)の発見により、光学顕微鏡により生きた細胞内蛋白を可視化することが可能となり、生細胞の機能解析が頻繁に行なわれるようになっている。
一方、共焦点蛍光観察も、生細胞の3次元解析や細胞内部の解析を行なうために広く用いられている。このような共焦点蛍光観察には、レーザ走査顕微鏡が広く使用されており、現在のレーザ走査顕微鏡の基本構成をなすものとして、特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1に開示されているレーザ走査顕微鏡は、同文献中の図1に示すようにレーザ走査手段とレーザ導入部を光学顕微鏡に付加することで、共焦点蛍光観察を可能にしている。また、特許文献1には、同文献1中の図6や図10に示すように内視鏡または医療用に用いる小型の遠隔ヘッドを備えた共焦点顕微鏡も開示されている。この開示されたヘッドは、レーザ光を伝達する光ファイバの出射端を移動させてレーザビームを走査する方式によりヘッドを小型化している。
一方、最近の生物研究分野では、従来のようにペトリディッシュに入った細胞や組織をそれぞれ単独で観察、解析するのでなく、細胞や組織が生育するのに最適な環境である生体内でどのような振る舞いを見せるかを研究することが行なわれつつある。一般的には、マウスやそれ以上のサイズの実験動物を対象とした研究が行なわれているのが現状である。
特開平3−87804号公報
しかしながら、従来のレーザ走査顕微鏡では、光学顕微鏡を母体としているため、試料に対する大きさや観察方向の制限が多い。そのため、研究対象にできる実験動物が限定されている。
また、顕微鏡の観察方向に合わせて実験動物の向きを制限する必要があり、実験動物にストレスを与えずに観察することができないという問題がある。
さらに、顕微鏡ベースであるため、装置全体が大型化しており、実験スペースの制限などが多く実用性に欠けるという事実もある。
一方、特許文献1に開示された小型ヘッドは、実験動物の観察方向の制限を解消できる。しかし、この特許文献1の小型ベッドでは、レーザ走査にともなって光ファイバが移動するので、ファイバの移動によりレーザ光の光量ムラが発生し、正しい観察画像を形成することができない。実験動物を用いた研究などの用途に対して、これは大きな問題となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、観察条件の制約がなく、精度の高い観察画像を取得できる小型で取り扱いの容易なレーザ走査顕微鏡を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、少なくとも1つのレーザ光源を有するレーザ発生手段と、筐体を有し、該筐体に対して固定的に設けられ且つレーザ光を導入するレーザ導入部、前記レーザ導入部からのレーザ光を2次元走査する走査ミラーおよび前記レーザ光を試料面上に投影するための少なくとも1つのレンズから構成される光学系を前記筐体内に備えた光学ヘッド部と、前記筐体を前記光学系の光軸に対しほぼ直角な面内で移動可能なXY移動機構と、前記筐体を傾斜させる傾斜機構との少なくとも一方と、前記XY移動機構または傾斜機構を介して上方から前記筐体を保持し、筐体及びXY移動機構または傾斜機構を支柱と平行な方向に移動可能な焦準部を持つスタンド部と、前記レーザ発生手段のレーザ光源からのレーザ光を前記レーザ導入部に導入するための第1のファイバと、前記第1のファイバと前記レーザ発生手段との間に配置され前記試料より発せられる蛍光を分離する蛍光分離手段と、前記蛍光分離手段により分離された前記試料より発せられる蛍光を検出する少なくとも1つの検出手段とを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記検出手段、前記レーザ発生手段および前記蛍光分離手段が一体的に構成されることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記レーザ発生手段と前記蛍光分離手段が第2のファイバにより接続されることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、少なくとも1つのレーザ光源を有するレーザ発生手段と、筐体を有し、該筐体に対して固定的に設けられ且つレーザ光を導入するレーザ導入部、前記レーザ導入部からのレーザ光を2次元走査する走査ミラー、前記レーザ光を試料面上に投影するための少なくとも1つのレンズから構成される光学系、前記試料面と前記レーザ導入部との間に配置され前記試料より発せられる蛍光を分離する蛍光分離手段および前記蛍光分離手段により分離された前記試料より発せられる蛍光を検出する少なくとも1つの検出手段を前記筐体内に備えた光学ヘッド部と、前記筐体を前記光学系の光軸に対しほぼ直角な面内で移動可能なXY移動機構と、前記筐体を傾斜させる傾斜機構との少なくとも一方と、前記XY移動機構または傾斜機構を介して上方から前記筐体を保持し、筐体及びXY移動機構または傾斜機構を支柱と平行な方向に移動可能な焦準部を持つスタンド部と、前記レーザ発生手段のレーザ光源からのレーザ光を前記レーザ導入部に導入するための第1のファイバとを具備したことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、筐体を有し、該筐体に固定的に設けられた少なくとも1つの半導体レーザ、前記半導体レーザからのレーザ光を2次元走査する走査ミラー、前記レーザ光を試料面上に投影するための少なくとも1つのレンズから構成される光学系、前記試料面と前記半導体レーザとの間に配置され前記試料より発せられる蛍光を分離する蛍光分離手段および前記蛍光分離手段により分離された前記試料より発せられる蛍光を検出する少なくとも1つの検出手段を前記筐体内に備えた光学ヘッド部と、前記筐体を前記光学系の光軸に対しほぼ直角な面内で移動可能なXY移動機構と、前記筐体を傾斜させる傾斜機構との少なくとも一方と、前記XY移動機構または傾斜機構を介して上方から前記筐体を保持し、筐体及びXY移動機構または傾斜機構を支柱と平行な方向に移動可能な焦準部を持つスタンド部と、を具備したことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記光学系は、前記試料面側に配置され、平行光を前記試料面に集光する第1の光学系と、前記走査ミラーからの光線を前記第1の光学系の後側焦点位置に集光するための第2の光学系を有し、前記第2の光学系を前記筐体側に固定し、前記第1の光学系を光軸方向に移動可能にする移動機構を設けたことを特徴としている。
請求項記載の発明は、1乃至のいずれかに記載の発明において、前記筐体は、前記第1の光学系の光軸方向の一部を前記試料面に当接可能にしたことを特徴としている。
請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の発明において、少なくとも2つの波長の蛍光光量を同時に検出可能にしたことを特徴としている。
本発明によれば、光学ヘッド部の観察位置、角度などを任意に調整できるで、試料の観察方向などの観察条件の制約を解消でき、マウスやラットなどの生体を対象とした観察に最適なレーザ走査顕微鏡を提供できる。
また、光学ヘッド部は、筐体部に固定的に設けられるレーザ導入部にレーザ光源からのレーザ光を導入するファイバが接続されるので、レーザ光の走査にともなうファイバの移動によるレーザ光の光量ムラを防止し、精度の高い観察画像を取得することができる。
さらに、光学ヘッド部をコンパクトに構成できるので、小型で、観察時の取り扱いを容易にできる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるレーザ走査顕微鏡の概略構成を示している。
図1において、100は光学ヘッド部、200は検出手段としての検出装置、300はレーザ発生手段としてのレーザ発生装置、403は制御部をそれぞれ示している。
これら各部の構成を光線の流れに沿って説明する。
レーザ発生装置300は、波長の異なるレーザ光源331、341、351、AOTF(音響光軸チューブナルフィルタ)320、ダイクロイックミラー330、340、反射ミラー350およびレンズ311を内蔵したカップリング310により構成されている。
レーザ光源341から発せられたレーザ光は、このレーザ光を反射し、レーザ光源351からのレーザ光を透過させるダイクロイックミラー340により図中光軸A上に反射される。レーザ光源351から発せられたレーザ光は、反射ミラー350により反射され、ダイクロイックミラー340を透過し、光軸A上でレーザ光源341のレーザ光と合成される。この合成されたレーザ光は、ダイクロイックミラー330で図中光軸B上に反射されるとともに、レーザ光源331から発せられたレーザ光と合成される。
これら合成された光軸B上の波長の異なるレーザ光は、AOTF320により波長選択され、カップリング310内のレンズ311を介して第2のファイバ222に導びかれる。この場合、AOTF320は、AOTFケーブル320aを介してコントローラ400に電気的に接続され、選択波長を制御するようになっている。
第2のファイバ222には、検出装置200が接続されている。この検出装置200は、カップリング210を有している。このカップリング210には、コリメートレンズ211が設けられ、第2のファイバ222から出射された発散光を平行光に変換する。コリメートレンズ211から出射した平行光は、反射ミラー212で、図中光軸C上に反射され励起用ダイクロイックミラー230に入射される。この励起用ダイクロイックミラー230は、検出装置200に対して挿脱可能になっている。ここでの励起用ダイクロイックミラー230は、レーザ光源331,341、351が発生するレーザ光の波長を反射する特性を有するものが選択的に用いられる。
励起用ダイクロイックミラー230で反射した平行光は、図中光軸D上に反射し、カップリング240に入射し、カップリングレンズ241を介して第1のファイバ112に入射される。
第1のファイバ112には、光学ヘッド部100が接続されている。この光学ヘッド部100は、筐体部100aを有し、この筐体100aに対して固定的にレーザ導入部としてのカップリング110が設けられている。このカップリング110には、コリメートレンズ111が設けられ、第1のファイバ112から出射された発散光を平行光に変換する。
コリメートレンズ111から出射した平行光は、図中光軸G上を通ってスキャナー120に入射される。スキャナー120は、それぞれ異なる回転軸を中心に回動可能なガルバノミラー(走査ミラー)121、122を有したもので、これらガルバノミラー121、122でスキャンされた平行光が図示の観察光軸Iに導かれる。この場合、ガルバノミラー121、122は、ケーブル121a、122aを介してコントローラ400に接続され、それぞれの回動が制御可能になっている。
観察光軸I上には、筐体部100aに固定された第2の光学系130が配置されている。この第2の光学系130は、瞳投影レンズ131と結像レンズ132を有し、観察光軸Iに導かれた平行光を瞳投影レンズ131により集光した後、再び結像レンズ132により平行光に変換する。
第2の光学系130からの平行光は、第1の光学系140に導かれる。第1の光学系140は、筐体部100aに固定された移動機構150に固定ネジ142を介して着脱可能に支持されている。また、第1の光学系140は、対物レンズ141を有し、この対物レンズ141を介して第2の光学系130に導かれた特定波長の光を、励起光として試料160上へ集光する。
この場合、試料160は、励起光の照射により、励起光と異なる特定波長の光(蛍光)を発する蛍光蛋白などが導入されている。具体的には、試料160は、表面または内部に蛍光蛋白や近赤外線で励起される蛍光色素を導入したマウスやラット、人の癌細胞に蛍光蛋白を発現したもの、RNAを導入したマウスやラットの実験動物などが用いられる。
移動機構150は、図示しないネジ等で筐体部100aに固定された固定部151に対して観察光軸Iと平行に移動可能なフォーカス移動部152が設けられており、固定部151側に設けられた駆動部153によりフォーカス移動部152を移動させることで、第1の光学系140を観察光軸Iに沿って移動可能にしている。駆動部153には、フォーカスケーブル153aを介してコントローラ400に接続され、フォーカス移動部152の駆動量が制御可能になっている。
ここで、瞳投影レンズ131、結像レンズ132および対物レンズ141の位置関係は、瞳投影レンズ131と結像レンズ132をガルバノミラー121、122のほぼ中間位置と対物レンズ141の後側焦点位置に一致させるとともに、ガルバノミラー122からの平行光を対物レンズ141の前側焦点位置に結像させるようになっている。これにより、ガルバノミラー121、122を回動させると、瞳投影レンズ131に入射する光線が傾き、その結果として対物レンズ141による集光位置を観察光軸Iに垂直な平面内で移動させることを可能にしている。
筐体部100aの上方には、図2に示すような筐体移動機構170が設けられている。この筐体移動機構170は、対物レンズ141の前側焦点位置とほぼ同じ位置を回転中心として筐体部100a全体を図中矢印θ方向に傾ける傾斜機構171、筐体部100a全体を図示X、Y軸方向にそれぞれ移動させるX移動機構172、Y移動機構173を有している。また、筐体移動機構170は、実体顕微鏡用スタンド180に支持されている。
実体顕微鏡用スタンド180は、ベース185に直立して設けられた支柱184にスタンド固定部182を固定し、このスタンド固定部182に対し焦準ハンドル183により支柱184と平行な方向に移動可能な焦準部181が設けられ、この焦準部181に筐体移動機構170が支持されている。
なお、実体顕微鏡用スタンド180のベース185上には、図示しない手段により試料160が保持されている。
一方、試料160から発せられる蛍光は、再び対物レンズ141、結像レンズ132、瞳投影レンズ131を通過して、ガルバノミラー122、121により反射され、コリメートレンズ111により第1のファイバ112に導かれる。このとき、試料160上で光の集光位置以外から発生した蛍光は、第1のファイバ112に入射することができない。
第1のファイバ112を通った蛍光は、検出装置200のカップリング240に入射し、カップリングレンズ241を介して光軸Dを通る平行光に変換される。そして、励起用ダイクロイックミラー230を透過し、集光レンズ252に入射される。
集光レンズ252は、平行光を集光し、ピンホール251に入射させる。ピンホール251は、集光レンズ252で集光された光束径と同等から3倍程度の内径を有するものが用いられる。ピンホール251を通過した蛍光は、集光レンズ252に入射し、再び平行光に変換される。
ここで、ピンホール251は、光軸D方向の位置を集光レンズ252による光線集光位置とほぼ同位置に、光軸D方向に垂直な面内での位置を光軸Dと同軸上になるように調整されている。
集光レンズ252を透過した蛍光の光路上には、蛍光分離手段を構成する第2のダイクロイックミラー260および第3のダイクロイックミラー270が配置されている。この場合、これら第2のダイクロイックミラー260および第3のダイクロイックミラー270は、検出装置200に対して挿脱自在になっている。
第2のダイクロイックミラー260は、光軸Dを光軸Eに分離し、第3のダイクロイックミラー270は、光軸Dを光軸Fに分離するもので、第2のダイクロイックミラー260および第3のダイクロイックミラー270を透過した光軸D上には、第1の吸収フィルタ231を介して検出手段としての第1の光検出器232、第2のダイクロイックミラー260で分離された光軸E上には、第2の吸収フィルタ261を介して検出手段としての第2の光検出器262、第3のダイクロイックミラー270で分離された光軸F上には、第3の吸収フィルタ271を介して検出手段としての第3の光検出器272が配置されている。これら第1の吸収フィルタ231、第2の吸収フィルタ261、第3の吸収フィルタ271は、不要な波長の光を除去して所定の波長の蛍光のみを透過し、各別に第1の光検出器232、第2の光検出器262、第3の光検出器272に導くようにしている。
第1の光検出器232は、ケーブル232aを介し、第2の光検出器262は、ケーブル262aを介し、第3の光検出器272は、ケーブル272aを介してそれぞれコントローラ400に接続され、検出感度を調整できるようになっている。
また、第1の光検出器232は、ケーブル232bを介し、第2の光検出器262は、ケーブル262bを介し、第3の光検出器272は、ケーブル272bを介してそれぞれパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する。)401の図示しない検出ポートに接続されている。PC401は、コントローラ400を制御するなどの各種ソフトウェアがインストールされており、このソフトウェアによりコントローラ400を介して各部のコントロールを可能にしている。また、PC401は、第1乃至第3の光検出器232、262、272からの蛍光情報を処理して蛍光画像を生成し、モニター402に表示するようにしている。
次に、このような第1の実施の形態を手順に沿って説明する。
まず、観察者は、PC401にインストールされた図示しないソフトウェア上で、試料160上に照射するレーザ光の波長、強度、観察範囲などを設定する。この設定により、コントローラ400によりを介してAOTF320を通過させる波長およびその透過率、ガルバノミラー121および122の回転角度が般定される。
次に、図示しないソフトウェア上で、観察開始が選択されると、AOTF320が実際に制御され、レーザ光源331、341、351から発せられた任意のレーザ光が任意の強度で上述した光路に導かれ、試料160上に照射される。これと同時に、ガルバノミラー121、122がそれぞれ回動を開始し、予め設定した観察範囲に対応する試料160上をレーザ光(集光位置)がスキャンする。この状態で、試料160から蛍光が発せられると、それぞれの観察位置の蛍光は、それぞれの蛍光波長に対応する第1の光検出器232、第2の光検出器262、第3の光検出器272まで導かれて検出され、それぞれの蛍光情報がPC401の図示しない検出ポートに送られる。
PC401内では図示しない検出ポートに送られてきた蛍光情報とガルバノミラー121、122のスキャン位置情報から蛍光画像を生成し、予め指定した観察範囲の蛍光画像としてモニター402上に表示させる。この場合、蛍光画像が暗い場合や、蛍光強度が高すぎるような場合は、図示しないソフトウェアかにコントローラ400を介して第1の光検出器232、第2の光検出器262、第3の光検出器272の検出感度を調整することで、適正な蛍光画像を同時に得ることができる。
次に、観察位置を設定する場合を説明する。
この場合、観察光軸Iに対して垂直な平面内での位置は、X移動機構172、Y移動機構173を操作することで、筐体部100a全休を試料160に対して移動して行ない、観察光軸Iに対して平行な観察位置の調整は、図示しないソフトウェアからコントローラ400を介して移動機構150を制御し、第1の光学系140全体を観察光軸Iに平行に動かすことで行なう。
観察光軸I方向の移動量が下足している(移動機構150だけでは調整できない)場合には、焦準ハンドル183を回転させることで.試料160に対して焦準部181に固定した筐体部100a全体を移動させて調整する。
さらに、移動機構150を微少量(10nm〜1μm)づつ移動させながら、上述のように蛍光画像を取得した後、それぞれの蛍光画像を重ね合わせることでモニター402上に立体画像を表示させることも可能である。また、試料160の観察位置によっては、観察光軸Iを傾ける必要があるが、この場合は、傾斜機構171により筐体部100a全体を傾けて観察する。
従って、このようにすれば、筐体部100a内にレーザ導入部としてのカップリング110、ガルバノミラー121、122を有するスキャナー120および対物レンズ141を有する光学系などを備えた光学ヘッド部100の観察位置、角度などを任意に調整可能に設けるようにしたので、試料160の観察方向などの観察条件の制約を解消することができ、マウスやラットなどの生体を対象とした観察に最適なレーザ走査顕微鏡を提供できる。
また、光学ヘッド部100は、筐体部100aに固定的に設けられるレーザ導入部(カップリング110)にレーザ光源からのレーザ光を導入する第1のファイバ112が接続されるので、レーザ光の走査にともなって第1のファイバ112が不要に動くことがなくなり、ファイバの移動によるレーザ光の光量ムラを防止でき、実験動物の精度の高い観察画像を取得することができる。
さらに、光学ヘッド部100は、必要最小限のカップリング110、ガルバノミラー121、122を有するスキャナー120および対物レンズ141を有する光学系からなり、コンパクトに構成できるので、小型で、観察時の取り扱いを容易にできる。
なお、この第1の実施の形態では3個のレーザ光源と3個の光検出器により3種類の蛍光を同時に取得可能としているが、1個のレーザ光源と1個の光検出器で構成しても上記と同様な効果を得ることができる。また、複数のレーザ光源からのレーザ光を同時に試料160上に照射することで、それぞれのレーザ光波長により発生する波長の異なる蛍光を同時に、個別に検出することが可能となり、FRETなどの多波長励起多波長検出も可能となる。
(第1の実施の形態の変形例1)
上述した第1の実施の形態では、レーザ発生装置300内にAOTF320を用いたが、これに代えてレーザ光源ごとにレーザ光を遮断可能な図示しないシャッタと、レーザパワーを減衰可能な図示しない光量調整装置を設け、これらをコントローラ400により制御するようにしてもよい。
こうしても、第1の実施の形態と同様な効果を得られ、さらに装置全体を安価に提供することができる。
(第1の実施の形態の変形例2)
上述した第1の実施の形態では、第1のファイバ112と第2のファイバ222を個別に用意したが、これら第1のファイバ112と第2のファイバ222にマルチモードファイバを組み合わせることもできる。
このようにすると、第1の実施の形態と同様な効果の他に、ファイバ位置調整が簡単となり、さらに光量の伝搬効率が良くなり蛍光の検出感度が増すという効果が得られる。
なお、これら第1のファイバ112と第2のファイバ222は、クリスタルファイバにより構成してもよい。
(第1の実施の形態の変形例3)
上述した第1の実施の形態では、弟1の光学系140を固定ネジ142により移動機構150に固定しているが、固定ネジ142をRMSネジとし、第1の光学系140に顕微鏡用対物レンズを組み合わせるようにしても良い。
このようにすると、第1の実施の形態と同様な効果の他に、倍率やNA、収差レベルなど様々なスペックを持つ対物レンズと組み合わせることが可能となり、システム性が向上する。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態にかかるレーザ走査顕微鏡の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
図3では、光ヘッド部100、レーザ発生装置300および制御部403を有しているが、これらの基本機能は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
この場合、レーザ発生装置300から発せられる波長の異なるレーザ光は、カップリング310内のレンズ311を介して第2のファイバ502に導かれる。
第2のファイバ502には、光ヘッド部100が接続されている。この筐体部100aには、カップリング110を有し、このカップリング110に設けられたコリメートレンズ111により第2のファイバ502から出射された発散光を平行光に変換する。
コリメートレンズ111から出射した平行光は、図中光軸G上を通ってガルバノミラー121、122を有するスキャナー120に入射される。そして、これらガルバノミラー121、122でスキャンされた平行光が図示の観察光軸Iに導かれる。
この場合も、ガルバノミラー121、122は、ケーブル121a、122aを介してコントローラ400に接続され、それぞれの回動が制御可能になっている。
観察光軸Iに導かれた平行光は、筐体部100aに固定された第2の光学系130に導かれ、瞳投影レンズ131により集光した後、再び結像レンズ132により平行光に変換すされる。
その後、第2の光学系130からの平行光は、第1の光学系140に導かれる。第1の光学系140は、筐体部100aに固定された移動機構150に固定ネジ142を介して着脱可能に支持されている。そして、第1の光学系140の対物レンズ141を介して特定波長の光を、励起光としてマウスなどの試料160上へ集光する。この場合も、試料160は、励起光の照射により、励起光と異なる特定波長の光(蛍光)を発する蛍光蛋白などが導入されている。
この場合、筐体部100aは、観察光軸I方向に突出した筒状の突出部501を有し、この突出部501の中空部に対物レンズ141を有する第1の光学系140を位置させるようにしている。また、突出部501は、先端面501aを試料160面に当接され、この状態で、対物レンズ141を介して励起光が試料160上へ照射されるようになっている。
試料160から発せられる蛍光は、再び対物レンズ141、結像レンズ132、瞳投影レンズ131を通過して、ガルバノミラー122、121により反射され光軸G上に導かれる。
光軸G上には、コリメートレンズ111とスキャナー120の間にダイクロイックミラー503が着脱自在に配置されている。ダイクロイックミラー503は、コリメートレンズ111から出射されたレーザ光を透過し、試料160から発せられた蛍光を反射するような特性を有している。
これにより、ガルバノミラー122、121により反射された蛍光は、ダイクロイックミラー503で反射し、図示光軸H上に導かれる。
光軸H上には、筐体部100aに着脱可能に設けられた光検出部508が配置されている。光検出部508は、吸収フィルタ504、集光レンズ505、ピンホール507および光検出器506を有している。光軸H上に導かれた蛍光は、吸収フィルタ504により不利益な光が除去されて集光レンズ505へ導かれ、集光レンズ505で集光された光は、光束径と同等から3倍程度の内径を有するピンホール507を介して不要な光が除去され、光検出器506へ導かれる。ここで、ピンホール507は、光軸H方向の位置を集光レンズ505による光線集光位置とほぼ同位置に、光軸H方向に垂直な面内での位置を光軸Hと同軸上になるように調整されている。
光検出器506は、ケーブル506aを介してコントローラ400に接続されるとともに.ケーブル506bを介してPC401の図示しない検出ポートにに接続されている。
この場合も、PC401は、コントローラ400を制御するなどの各種ソフトウェアがインストールされており、このソフトウェアによりコントローラ400を介して各部のコントロールを可能にしている。また、PC401は、光検出器506からの蛍光情報を処理して蛍光画像を生成し、モニター402に表示するようにしている。
次に、このような第2の実施の形態の作用を説明する。
この場合、観察を行なうにあたって、まず、筐体部100aの突出部501の先端面501aが試料160に接触するように筐体部100aの全体位置を調整する。この位置調整方法については、第1の実施の形態で述べたと同様である。
次に、第1の実施の形態と同様にして、図示しないソフトウェアにより使用するレーザ光の波長、強度、観察範囲などを設定し、その後、観察開始を指示し、さらに光検出器506の検出感度の調整、観察位置の調整などを行なう。これにより、光検出器506からPC401の図示しない検出ポートに蛍光情報が送られてくると、ガルバノミラー121、122のスキャン位置情報を用いて、蛍光画像を生成し、予め指定した観察範囲の蛍光画像としてモニター402上に表示する。
従って、このようにしても、マウスやラットといった生体を対象とした観察に適した小型で、観察位置、角度を任意に調整可能なレーザ走査顕微鏡を提供することができる。この場合、ファイバを経由せずに試料160からの蛍光を光検出器506に取り込むことができるので、微弱な蛍光も確実に検出することが可能となる。
また、筐体部100aの観察光軸I方向に突出した筒状の突出部501を試料160に押し付けるようにしているので、試料160を動かないよう固定にした安定した状態で観察を行なうことができ、また、筒状の突出部501の中空部に対物レンズ141が配置されているので、対物レンズ141への不要な光(室内灯など)の侵入による蛍光画像の劣化を防止することもできる。
さらに、移動機構150を筐体部100a内部に配置し、第1の光学系140を筒状の突出部501内部で観察光軸方向に移動可能にしているので、観察光軸I方向の観察位置の調整時にも筒状の突出部501の先端面501aを試料160に押し付けた状態を維持でき、これにより、生きたマウスなどの場合も、試料160に無用な負荷を与えることを防止できる。
なお、この第2の実施の形態では3個のレーザ光源を組み合わせた例を示しているが、1個の1個のレーザ光源と光検出器で構成しても上記と同様な効果を得ることができる。
(第2の実施の形態の変形例)
上述した第2の実施の形態では、光軸H上にダイクロイックミラー503とともに、吸収フィルタ504、集光レンズ505、ピンホール507および光検出器506を有する光検出部508を配置したが、さらに、これと全く同様な少なくとも1個の光検出部を用意し、光軸Gまたは光軸H上に配置するようにしてもよい。この場合、新たに設けられる光検出部の光検出器は、光検出部508と同様に、検出感度をコントローラ400から制御可能で、検出した蛍光情報をケーブル506bを介してPC401に送出するようにする。
このようにすれば、試料160に波長の異なるレーザ光を照射し、それぞれに対応する波長の異なる蛍光を光検出部508で分離検出することが可能となり、FRETなどの多波長励起多波長検出が可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図4は、本発明の第3の実施の形態にかかるレーザ走査顕微鏡の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
図4では、光学ヘッド部100と制御部403を有しているが、これらの基本機能は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
この場合、光学ヘッド部100の筐体部100aには、図中光軸G上に直接レーザ光源601が設けられている。ここでのレーザ光源601には、半導体レーザなどの小型レーザ光源が用いられる。
また、レーザ光源601は、レーザケーブル601aを介してコントローラ400に接続され、制御可能になっている。
レーザ光源601から発せられるレーザ光は、光軸G上を通ってガルバノミラー121、122を有するスキャナー120に入射される。そして、これらガルバノミラー121、122でスキャンされた平行光が図示の観察光軸Iに導かれる。
この場合も、ガルバノミラー121、122は、ケーブル121a、122aを介してコントローラ400に接続され、それぞれの回動が制御可能になっている。
観察光軸Iに導かれた平行光は、筐体部100aに固定された第2の光学系130に導かれ、瞳投影レンズ131により集光した後、再び結像レンズ132により平行光に変換すされる。
その後、第2の光学系130からの平行光は、第1の光学系140に導かれる。第1の光学系140は、筐体部100aに固定された移動機構150に固定ネジ142を介して着脱可能に支持されている。そして、第1の光学系140の対物レンズ141を介して特定波長の光を、励起光としてマウスなどの試料160上へ集光する。この場合も、試料160は、励起光の照射により、励起光と異なる特定波長の光(蛍光)を発する蛍光蛋白などが導入されている。
試料160から発せられる蛍光は、再び対物レンズ141、結像レンズ132、瞳投影レンズ131を通過して、ガルバノミラー122、121により反射され光軸G上に導かれる。
光軸G上には、コリメートレンズ111とスキャナー120の間にダイクロイックミラー603が着脱自在に配置されている。
ガルバノミラー122、121により反射された蛍光は、ダイクロイックミラー603で反射し、図示光軸H上に導かれる。光軸H上には、筐体部100aに着脱可能に設けられた光検出部608が配置されている。光検出部608は、吸収フィルタ604、集光レンズ605、ピンホール607および光検出器606を有している。
この場合、ダイクロイックミラー603および光検出部608を構成する吸収フィルタ604、集光レンズ605、ピンホール607および光検出器606については、第2の実施の形態で述べたと同様である。
光検出器606は、ケーブル606aを介してコントローラ400に接続されるとともに.ケーブル606bを介してPC401の図示しない検出ポートに接続されている。
この場合も、PC401は、コントローラ400を制御するなどの各種ソフトウェアがインストールされており、このソフトウェアによりコントローラ400を介して各部のコントロールを可能にしている。また、PC401は、光検出器606からの蛍光情報を処理して蛍光画像を生成し、モニター402に表示するようにしている。
次に、このような第3の実施の形態の作用を説明する。
この場合も、第1の実施の形態と同様にして、図示しないソフトウェアにより使用するレーザ光の波長、強度、観察範囲などを設定し、その後、観察開始を指示し、さらに光検出器506の検出感度の調整、観察位置の調整などを行なう。
この状態で、レーザ光源601からレーザ光が発せられると、レーザ光は、観察光軸Iに導かれ、対物レンズ141を介して試料160に照射される。これと同時に、ガルバノミラー121、122を駆動すると、予め設定した観察範囲に対応する試料160上をレーザ光(集光位置)がスキャンする。この状態で、試料160から蛍光が発せられると、それぞれの観察位置の蛍光は、ダイクロイックミラー603で反射し、光検出部608の光検出器606まで導かれて検出され、蛍光情報がPC401の図示しない検出ポートに送られる。
PC401内では図示しない検出ポートに送られてきた蛍光情報とガルバノミラー121、122のスキャン位置情報から蛍光画像を生成し、予め指定した観察範囲の蛍光画像としてモニター402上に表示させる。この場合、蛍光画像が暗い場合や、蛍光強度が高すぎるような場合は、図示しないソフトウェアかにコントローラ400を介して光検出器606の検出感度を調整することで、適正な蛍光画像を得ることができる。
この場合の観察位置の設定については、第1の実施の形態で述べたと同様である。
従って、このようにしても、マウスやラットといった生体を対象とした観察に適した小型で、観察位置、角度を任意に調整可能なレーザ走査顕微鏡を提供することができる。この場合、レーザ光源601が筐体部100aに直接設けられることで、装置全体をさらに小型化でき、特別に大きな実験室などを用意する必要が全くなくなる。また、ファイバを経由することなくレーザ光源601のレーザ光を取り込むと同時に、試料160からの蛍光を検出できるので、ファイバによるレーザ光のロス、蛍光のロスのない効率のよいシステムを得られ、さらに、環境面でも優れた効果が得られる。
(第3の実施の形態の変形例)
上述した第2の実施の形態では、光軸G上にレーザ光源601を配置し、光軸H上にダイクロイックミラー603とともに、吸収フィルタ604、集光レンズ605、ピンホール607および光検出器606を有する光検出部608を配置したが、さらに、レーザ光源601と波長の異なるレーザ光を発生する少なくとも1個のレーザ光源を用意し、このレーザ光源からのレーザ光をダイクロイックミラーを介して光軸G上のレーザ光源601のレーザ光に合成するようにし、また、光検出部608と全く同様な少なくとも1個の光検出部を用意し、光軸Gまたは光軸H上に配置するようにしてもよい。この場合、新たに設けられるレーザ光源は、レーザ光源601と同様にレーザケーブルを介してコントローラ400に接続され制御可能とし、また、新たに設けられる光検出部の光検出器も、光検出部608と同様に、検出感度をコントローラ400から制御可能で、検出した蛍光情報をケーブル506bを介してPC401に送出するようにする。
このようにすれば、試料160に波長の異なるレーザ光を照射し、それぞれに対応する波長の異なる蛍光を各光検出部で分離検出することが可能となり、FRETなどの多波長励起多波長検出が可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
なお、上述した実施の形態には、以下の発明も含まれる。
(1)請求項3記載の発明であって、前記蛍光分離手段と前記検出手段のうち1つは、第1のファイバから出射した第1の光軸上に配置されることを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、蛍光の反射回数を最小にすることで蛍光のロスを少なくすることができる。
(2)(1)記載の発明であって、前記第1の光軸上で前記蛍光分離手段と前記検出手段との間に配置された第2の蛍光分離手段と、前記第2の蛍光分離手段により分離された第2の光軸上に第2の検出手段を配置することで2色の蛍光を同時に検出可能としたことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、FRETなどの多波長励起多波長検出が可能になる。
(3)(2)記載の発明であって、前記蛍光分離手段と第2の蛍光分離手段との間に配置された第3の蛍光分離手段と、前記第3の蛍光分離手段により分離された第3の光軸上に第3の検出手段を配置することで3色の蛍光を同時に検出可能としたことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、3色以上の多波長励起多波長検出が可能になる
(4)請求項1乃至4のいずれか記載の発明であって、前記第1および、または第2のファイバは、マルチモードファイバであることを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、ファイバの光軸調整が簡単にでき、さらに蛍光の伝搬効率が良い。
(5)請求項1乃至4のいずれか記載の発明であって、前記第1および、または第2のファイバは、クリスタルファイバであることを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、ファイバによる蛍光のロスを最小にすることができる。
(6)請求項6記載の発明であって、前記第1の光学系を前記ヘッド部から着脱自在としたことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、観察倍率を変更することが可能となる。
(7)(6)記載の発明であって、前記第1の光学系を顕微鏡の対物レンズとしたことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、顕微鏡の汎用対物レンズを使うことでシステム性が広がる。
(8) 請求項7記載の発明であって、傾斜機構は、筐体の回転軸が試料面上に構成されることを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、筐体の傾斜調整時に観察中心位置のずれがない。
(9) 請求項7記載の発明であって、前記スタンド部は、実体顕微鏡用架台としたことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、汎用装置を組み合わせることで、システム性が広がる。
(10) 請求項1乃至9のいずれか記載の発明であって、前記試料は、人の癌細胞に蛍光蛋白を発現したものであることを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、様々な研究用途に対応できる。
(11) 請求項1乃至9のいずれか記載の発明であって、前記試料は、RNAを導入したマウスやラットの実験動物であることを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
このようにすれば、様々な研究用途に対応できる。
本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す図。 第1の実施の形態に用いられる筐体移動機構の概略構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す図。 本発明の第3の実施の形態の概略構成を示す図。
符号の説明
100…光ヘッド部、100a…筐体部、110…カップリング、
111…コリメートレンズ 112…第1のファイバ、120…スキャナー
121.122…ガルバノミラー、121a.122a…ケーブル
130…第2の光学系、131…瞳投影レンズ
132…結像レンズ、140…第1の光学系
141…対物レンズ、142…固定ネジ、150…移動機構
151…固定部、152…フォーカス移動部
153…駆動部、153a…フォーカスケーブル
160…試料、170…筐体移動機構、171…傾斜機構
172…X移動機構、173…Y移動機構
180…実体顕微鏡用スタンド、181…焦準部
182…スタンド固定部、183…焦準ハンドル
184…支柱、185…ベース、200…検出装置
210…カップリング、211…コリメートレンズ
212…反射ミラー、222…第2のファイバ
230…励起用ダイクロイックミラー、231…第1の吸収フィルタ
232…第1の光検出器、232a、232b…ケーブル
240…カップリング、241…カップリングレンズ
251…ピンホール、252…集光レンズ、260…第2のダイクロイックミラー
261…第2の吸収フィルタ、262…第2の光検出器
262a、262b…ケーブル、270…第3のダイクロイックミラー
271…第3の吸収フィルタ、272…第3の光検出器
272a、272b…ケーブル、300…レーザ発生装置
310…カップリング、311…レンズ、320…AOTF
320a…AOTFケーブル、330.340…ダイクロイックミラー
331.341…レーザ光源、341…レーザ光源
350…反射ミラー、351…レーザ光源、400…コントローラ
401…PC、402…モニター、403…制御部
501…突出部、501a…先端面、502…第2のファイバ
503…ダイクロイックミラー、504…吸収フィルタ
505…集光レンズ、506…光検出器、506a、506b…ケーブル
507…ピンホール、508…光検出部
601…レーザ光源、601a…レーザケーブル
603…ダイクロイックミラー、604…吸収フィルタ
605…集光レンズ、606…光検出器、606a、606b…ケーブル
607…ピンホール、608…光検出部

Claims (8)

  1. 少なくとも1つのレーザ光源を有するレーザ発生手段と、
    筐体を有し、該筐体に対して固定的に設けられ且つレーザ光を導入するレーザ導入部、前記レーザ導入部からのレーザ光を2次元走査する走査ミラーおよび前記レーザ光を試料面上に投影するための少なくとも1つのレンズから構成される光学系を前記筐体内に備えた光学ヘッド部と、
    前記筐体を前記光学系の光軸に対しほぼ直角な面内で移動可能なXY移動機構と、前記筐体を傾斜させる傾斜機構との少なくとも一方と、
    前記XY移動機構または傾斜機構を介して上方から前記筐体を保持し、筐体及びXY移動機構または傾斜機構を支柱と平行な方向に移動可能な焦準部を持つスタンド部と、
    前記レーザ発生手段のレーザ光源からのレーザ光を前記レーザ導入部に導入するための第1のファイバと、
    前記第1のファイバと前記レーザ発生手段との間に配置され前記試料より発せられる蛍光を分離する蛍光分離手段と、
    前記蛍光分離手段により分離された前記試料より発せられる蛍光を検出する少なくとも1つの検出手段と
    を具備したことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
  2. 前記検出手段、前記レーザ発生手段および前記蛍光分離手段が一体的に構成されることを特徴とする請求項1記載のレーザ走査顕微鏡。
  3. 前記レーザ発生手段と前記蛍光分離手段が第2のファイバにより接続されることを特徴とする請求項1記載のレーザ走査顕微鏡。
  4. 少なくとも1つのレーザ光源を有するレーザ発生手段と、
    筐体を有し、該筐体に対して固定的に設けられ且つレーザ光を導入するレーザ導入部、前記レーザ導入部からのレーザ光を2次元走査する走査ミラー、前記レーザ光を試料面上に投影するための少なくとも1つのレンズから構成される光学系、前記試料面と前記レーザ導入部との間に配置され前記試料より発せられる蛍光を分離する蛍光分離手段および前記蛍光分離手段により分離された前記試料より発せられる蛍光を検出する少なくとも1つの検出手段を前記筐体内に備えた光学ヘッド部と、
    前記筐体を前記光学系の光軸に対しほぼ直角な面内で移動可能なXY移動機構と、前記筐体を傾斜させる傾斜機構との少なくとも一方と、
    前記XY移動機構または傾斜機構を介して上方から前記筐体を保持し、筐体及びXY移動機構または傾斜機構を支柱と平行な方向に移動可能な焦準部を持つスタンド部と、
    前記レーザ発生手段のレーザ光源からのレーザ光を前記レーザ導入部に導入するための第1のファイバと
    を具備したことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
  5. 筐体を有し、該筐体に固定的に設けられた少なくとも1つの半導体レーザ、前記半導体レーザからのレーザ光を2次元走査する走査ミラー、前記レーザ光を試料面上に投影するための少なくとも1つのレンズから構成される光学系、前記試料面と前記半導体レーザとの間に配置され前記試料より発せられる蛍光を分離する蛍光分離手段および前記蛍光分離手段により分離された前記試料より発せられる蛍光を検出する少なくとも1つの検出手段を前記筐体内に備えた光学ヘッド部と、
    前記筐体を前記光学系の光軸に対しほぼ直角な面内で移動可能なXY移動機構と、前記筐体を傾斜させる傾斜機構との少なくとも一方と、
    前記XY移動機構または傾斜機構を介して上方から前記筐体を保持し、筐体及びXY移動機構または傾斜機構を支柱と平行な方向に移動可能な焦準部を持つスタンド部と、
    具備したことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
  6. 前記光学系は、前記試料面側に配置され、平行光を前記試料面に集光する第1の光学系と、前記走査ミラーからの光線を前記第1の光学系の後側焦点位置に集光するための第2の光学系を有し、
    前記第2の光学系を前記筐体側に固定し、前記第1の光学系を光軸方向に移動可能にする移動機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のレーザ走査顕微鏡。
  7. 前記筐体は、前記第1の光学系の光軸方向の一部を前記試料面に当接可能にしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のレーザ走査顕微鏡。
  8. 少なくとも2つの波長の蛍光光量を同時に検出可能にしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のレーザ走査顕微鏡。
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