JP5577998B2 - 非線形顕微鏡及び非線形観察方法 - Google Patents

非線形顕微鏡及び非線形観察方法 Download PDF

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Description

本発明は、非線形顕微鏡及び非線形観察方法に関する。
近年、バイオ産業の勢いはとどまるところを知らず、とりわけ生体試料を観察対象とした3次元分解顕微鏡の需要は高まる一方である。その中でも空間分解能の高い共焦点顕微鏡は、古くから現在に至るまで広く使われている。従来の共焦点顕微鏡は、生体試料に含まれる蛍光分子が照射光の強度に対して線形な強度で発する蛍光(線形光学過程による信号)を観測するものであるが、近年になると、生体試料に含まれる特定種類の分子が照射光の強度に対して非線形な強度で発する光(非線形光学過程による信号)を観測する非線形顕微鏡が注目されつつある(特許文献1等を参照。)。
非線形顕微鏡は、照射光として比較的長い波長の光(例えば近赤外線)を用いるので、試料の深部まで観察することが可能である。また、上述した非線形過程は対物レンズの焦点近傍の微小領域でしか生起しないので、非線形顕微鏡が取得する画像は極めて薄い層の画像(セクショニング画像)となる。
特開2006−23387号公報
しかし、非線形顕微鏡で発生する物体光はコヒーレントなので、被観察物から射出した物体光束のうち或る条件を満たした光線同士が互いに打ち消し合う。この打ち消し合いが発生すると、結像光束に含まれるべき必要な光線が欠落し、セクショニング画像に対して試料の像が良好に反映されない虞がある。
具体的には、セクショニング画像に含まれる各周期構造の強度バランスが、試料に含まれる各周期構造の強度バランスから離れてしまい、例えば、試料上では殆ど目立たなかったはずの周期構造がセクショニング画像上では著しく目立つ、といった不都合が発生する虞がある。
そこで本発明は、被観察物の構造を良好に反映したセクショニング画像を取得することのできる非線形顕微鏡及び非線形観察方法を提供することを目的とする。
本発明を例示する非線形顕微鏡の一態様は、光源から供給される照明光を前記被観察物上に集光し、その集光点にてコヒーレントな非線形光学過程を生起させる照明手段と、前記集光点における前記非線形光学過程で発生したコヒーレントな物体光のうち、前記照明光の上流側へ向かって射出した光である反射物体光を受光し、受光した光の強度を示す信号を生成する検出手段と、前記物体光の0次回折成分と同じ角度を有し、かつ、前記物体光と同じ波長を有したコヒーレントな光である参照光を、前記受光前の前記反射物体光と干渉させる干渉手段と、前記被観察物中の被観察面を前記集光点で走査しながら、前記検出手段が生成する信号を繰り返し取り込み、前記被観察面上の前記信号の分布を計測する制御手段とを備え、前記干渉手段は、前記光源から供給される照明光を非線形結晶上に集光し、その集光点にてコヒーレントな非線形光学過程を生起させると共に、前記集光点における前記非線形光学過程で発生したコヒーレントな物体光を、前記参照光として使用する
また、本発明を例示する非線形観察方法の一態様は、光源から供給される照明光を前記被観察物上に集光し、その集光点にてコヒーレントな非線形光学過程を生起させる照明手順と、前記集光点における前記非線形光学過程で発生したコヒーレントな物体光のうち、前記照明光の上流側へ向かって射出した光である反射物体光を受光し、受光した光の強度を示す信号を生成する検出手順と、前記物体光の0次回折成分と同じ角度を有し、かつ、前記物体光と同じ波長を有したコヒーレントな光である参照光を、前記受光前の前記反射物体光と干渉させる干渉手順と、前記被観察物中の被観察面を前記集光点で走査しながら、前記検出手順で生成される信号を繰り返し取り込み、前記被観察面上の前記信号の分布を計測する制御手順とを含み、前記干渉手順では、前記光源から供給される照明光を非線形結晶上に集光し、その集光点にてコヒーレントな非線形光学過程を生起させると共に、前記集光点における前記非線形光学過程で発生したコヒーレントな物体光を、前記参照光として使用する
本発明によれば、被観察物の構造を良好に反映したセクショニング画像を取得することのできる非線形顕微鏡及び非線形観察方法が実現する。
第1実施形態のSHG顕微鏡の構成図である。 対物レンズ16がコヒーレントな反射物体光により伝達可能な構造の空間周波数域を示す図である。 生体試料10の構造と伝達可能な構造とを波数空間上で比較する図である。 非線形結晶18の構造を波数空間上で表した図である。 第2実施形態のSHG顕微鏡の構成図である。 対物レンズ16rがコヒーレントな反射物体光により伝達可能な構造の空間周波数域と、対物レンズ16tがコヒーレントな透過物体光により伝達可能な構造の空間周波数域とを示す図である。 第3実施形態のSHG顕微鏡の構成図である。 第3実施形態の変形例が伝達可能な構造の空間周波数域を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態としてSHG顕微鏡を説明する。
先ず、本実施形態のSHG顕微鏡の構成を説明する。図1は、本実施形態のSHG顕微鏡の構成図である。図1に示すとおり本実施形態のSHG顕微鏡には、パルスレーザ光源11と、コリメートレンズ12と、ビームスプリッタ13と、ダイクロイックミラー14と、光スキャナ15と、対物レンズ16と、試料ステージ30と、ハーフミラー24と、集光レンズ25と、ピンホール絞り26と、光検出器27と、対物レンズ17と、非線形結晶18と、対物レンズ19と、遅延回路20と、全反射ミラー21と、波長選択フィルタ22と、減光率が可変の減光フィルタ(NDフィルタ)23と、制御部40とが備えられる。
試料ステージ30には、透明な生体試料10が配置される。生体試料10に含まれる特定種類の分子(タンパク質など)が、SGH顕微鏡の観察対象となる。以下、観察対象となる特定種類の分子を「観察対象分子」と称す。
パルスレーザ光源11は、パルスレーザ光L0を発振する。このパルスレーザ光L0の光周波数は、観察対象分子のSHG(第2高調波発生)に必要な光周波数ωに設定される。また、このパルスレーザ光L0のパルス幅及びパルス高さは、後述するレーザスポットS1、S1’の中央の微小領域のエネルギー密度が、SHGに必要なエネルギー密度となるように設定されている。
パルスレーザ光源11から射出したパルスレーザ光L0は、コリメートレンズ12へ入射する。コリメートレンズ12へ入射したパルスレーザ光L0は、平行光束となってビームスプリッタ13へ入射し、ビームスプリッタ13を透過するパルスレーザ光L1と、ビームスプリッタ13を反射するパルスレーザ光L1’とに振幅分割される。よって、パルスレーザ光L1、L1’の間では、光周波数は等しい。また、ここでは、パルスレーザ光L1、L1’の間では、パルスレーザ光L1’のほうが強度は強いとする。
ビームスプリッタ13を透過したパルスレーザ光L1は、ダイクロイックミラー14へ入射した後、ダイクロイックミラー14を反射する。ダイクロイックミラー14を反射したパルスレーザ光L1は、光スキャナ15へ入射し、光スキャナ15のYスキャン用のガルバノメータ15YとXスキャン用のガルバノメータ15Xとを経由した後、対物レンズ16へ入射する。
なお、Yスキャンとは、生体試料10において光軸方向(Z方向)に垂直な所定方向(Y方向)へのレーザ走査のことであり、Xスキャンとは、生体試料10においてZ方向及びY方向に垂直な所定方向(X方向)へのレーザ走査のことである。
対物レンズ16へ入射したパルスレーザ光L1は、対物レンズ16の焦点面上に集光する。この対物レンズ16の開口数は、例えば0.9に設定される。また、対物レンズ16の焦点面は、生体試料10の深部の特定面に一致しており、この特定面が観察対象面10Aとなる。以下、この観察対象面10A上でパルスレーザ光L1の照射される部分を「レーザスポットS1」と称す。
このレーザスポットS1の中央の微小領域に観察対象分子が存在していれば、コヒーレントな第2高調波(SHG光)が発生する。このSHG光の光周波数は、レーザスポットS1を形成したパルスレーザ光L1の光周波数ωの2倍(=2ω)である。
生体試料10において、SHG光は、パルスレーザ光L1の上流側と下流側との双方に向けて射出するが、上流側に向けて射出したSHG光(反射物体光)は、対物レンズ16によって捕らえられるが、下流側に向けて射出したSHG光(透過物体光)は、対物レンズ16によって捕らえられることはない。
対物レンズ16へ入射した反射物体光L2は、レーザスポットS1を形成したパルスレーザ光L1の光路を逆向きに辿り、光スキャナ15を介してダイクロイックミラー14へ入射する。
ダイクロイックミラー14へ入射した反射物体光L2は、ダイクロイックミラー14を透過し、ハーフミラー24へ向かう。なお、ダイクロイックミラー14の特性は、光周波数が2ωである光を透過し、かつ光周波数がωである光を反射する特性に設定されている。よって、余分なパルスレーザ光L1がダイクロイックミラー14からハーフミラー24へ向かうことは無い。
ハーフミラー24へ入射した反射物体光L2は、ハーフミラー24を透過した後、集光レンズ25へ入射する。集光レンズ25へ入射した反射物体光L2は、集光レンズ25によって集光された後、ピンホール絞り26を介して光検出器27へ入射する。なお、ピンホール絞り26の配置先は、集光レンズ25の集光面であり、ピンホール絞り26のピンホールの配置先は、レーザスポットS1と共役な位置であり、ピンホールのサイズは、レーザスポットS1に対応したサイズである。
光検出器27は、光電子増倍管などの検出器であり、制御部40から与えられる駆動信号に応じて、入射光の光量を電気信号に変換する受光素子、例えばPMT(フォトマルチプライヤ)である。光検出器27が生成した信号は、制御部40によって取り込まれる。
一方、ビームスプリッタ13を反射したパルスレーザ光L1’は、対物レンズ17へ入射する。対物レンズ17へ入射したパルスレーザ光L1’は、対物レンズ17の焦点面上に集光する。なお、対物レンズ17の焦点面は、非線形結晶18の深部の特定面に一致している。以下、この特定面上でパルスレーザ光L1’の照射される部分を「レーザスポットS1’」と称す。
非線形結晶18は、χ(2)結晶である。よって、レーザスポットS1’の中央の微小領域では、コヒーレントな第2高調波(SHG光)が発生する。このSHG光の光周波数は、レーザスポットS1’を形成したパルスレーザ光L1’の光周波数ωの2倍(=2ω)である。
非線形結晶18において、SHG光は、パルスレーザ光L1’の上流側と下流側との双方に向けて射出するが、上流側に向けて射出したSHG光(反射物体光)は、対物レンズ19によって捕らえられないが、下流側に向けて射出したSHG光(透過物体光)は、対物レンズ19によって捕らえられる。
対物レンズ19へ入射した透過物体光L2’は、平行光束となり、遅延回路20の全反射ミラー20a、20bを反射した後、全反射ミラー21にて反射し、波長選択フィルタ22、NDフィルタ23を介してハーフミラー24へ入射する。なお、波長選択フィルタ22の特性は、光周波数が2ωである光を透過し、かつ光周波数がωである光をカットする特性に設定されている。よって、余分なパルスレーザ光L1’が波長選択フィルタ22からハーフミラー24へ向かうことは無い。
ハーフミラー24へ入射した透過物体光L2’は、生体試料10の側からハーフミラー24へ入射した反射物体光L2と同様に、集光レンズ25及びピンホール絞り26を介して光検出器27へ入射する。
ここで、前述した遅延回路20は、図1中に矢印で示す方向へとシフト可能であって、このシフトにより、生体試料10で発生した反射物体光L2と、非線形結晶18で発生した透過物体光L2’との間の光路長差が調整される。本実施形態のSHG顕微鏡では、その光路長差は、反射物体光L2が光検出器27へ入射するタイミングと、透過物体光L2’が光検出器27へ入射するタイミングとが一致するように予め調整される。
したがって、反射物体光L2と、透過物体光L2’とは、光検出器27の手前で干渉する。
なお、干渉に供される一方の光である反射物体光L2の強度は、レーザスポットS1の微小領域における観察対象分子の密度に応じた強度となるのに対し、干渉に供される他方の光である透過物体光L2’の強度は、所定強度(NDフィルタ23の減光率に応じた強度)となる。このような透過物体光L2’は、反射物体光L2の強度を検出する際の参照光(ホモダイン検出の局部発振光のような光)として使用される。透過物体光L2’の働きについては、後に詳述する。
制御部40は、光スキャナ15を駆動しながら、各走査位置において、パルスレーザ光源11のパルスレーザ発振を行うと共に光検出器27からの信号取り込みを行う。そして、制御部40は、各走査位置で取り込まれた信号の値を二次元状に並べることにより、観察対象面10Aのセクショニング画像を取得し、不図示のモニタへ表示する。なお、試料ステージ30を光軸方向(Z方向)にシフトさせると、生体試料10における観察対象面10Aの高さを変更することができる。
次に、本実施形態のSHG顕微鏡の効果を説明する。図2は、対物レンズ16がコヒーレントな反射物体光により伝達可能な構造の空間周波数域(=対物レンズ16のコヒーレントトランスファーファンクションの分布域)を示す図である。図2(A)は、XZ方向の波数空間を示し、図2(B)は、YZ方向の波数空間を示している。これらの図2(A)、(B)において+Z方向が、反射物体光の進行方向である。
図2(A)、(B)に示すとおり、対物レンズ16が伝達可能な構造の空間周波数域(伝達域)50Aは、波数空間上の+Z側に位置し、波数空間上の原点近傍の低周波域50A’をカバーしていない。
したがって、本実施形態のSHG顕微鏡において、対物レンズ16の結像光束である反射物体光L2は、生体試料10の構造(観察対象分子の分布)のうち、高周波成分により発生した光を含んでいる可能性はあるものの、低周波成分により発生した光を含んでいる可能性は無い。
ここで、一例として、生体試料10の構造が図3(A)に示すような構造であった場合を考える。この構造は主に、伝達域50Aの内部にピークを有する高周波成分H1と、伝達域50Aの内部の別の位置にピークを有する高周波成分H2と、低周波域50A’の中心にピークを有するDC成分Lとからなる。
この場合、生体試料10の本来の像は、主に、高周波成分H1及び高周波成分H2が成す干渉縞と、高周波成分H1及びDC成分Lとが成す第2の干渉縞と、高周波成分H2及びDC成分Lが成す第3の干渉縞とによって構成されるべきである。以下、このように、複数の必要な干渉縞によって構成された像を、「理想的な像」と称す。
しかし、実際の反射物体光L2は、図3(A)→図3(B)に示すとおり、伝達域50Aから外れているDC成分Lを伝達することができないので、反射物体光L2が単独で形成する生体試料10の像は、高周波成分H1及び高周波成分H2が成す第1の干渉縞のみによって構成された、不自然な像となってしまう。これが、前述した不具合(例えば、試料上では殆ど目立たなかった周期構造がセクショニング画像上では著しく目立つ、といった不具合)の主な原因である。
そこで、本実施形態のSHG顕微鏡では、対物レンズ16の結像光束である反射物体光L2に対し、対物レンズ19の結像光束である透過物体光L2’を、光検出器27の手前で干渉させている。
また、非線形結晶18は一様な物体であるため、非線形結晶18の構造は、図4に示すとおりDC成分L’のみからなる。
よって、透過物体光L2’に実際に含まれる光線は、DC成分L’(図4)を伝達する光線(=非線形結晶18の0次回折成分)のみとなる。
しかも、前述したとおり、透過物体光L2’は、生体試料10で発生した物体光では無いものの、生体試料10で発生した物体光と同じ波長を有している。
したがって、透過物体光L2’は、DC成分L(図3(A))を伝達すべき光(=生体試料10の0次回折成分)と同じ角度及び同じ波長を有した光(コヒーレントな光)である。
したがって、透過物体光L2’を、反射物体光L2に対して光検出器27の手前で干渉させれば、高周波成分H1、H2(図3(B))と共にDC成分L’(図4)を光検出器27の側へ伝達することができるので、前述した理想的な像に近い像を、生体試料10の像として得ることができる。
しかも、本実施形態のSHG顕微鏡では、NDフィルタ23により透過物体光L2’の強度を調節することができる。よって、生体試料10の種類(具体的には、生体試料10に固有のDC成分の量)に応じてその強度を予め調整しておけば、生体試料10の像に対するDC成分L’の寄与度を最適化することができる(つまり、光検出器27から見たDC成分L’の強度をDC成分Lの強度と同じにすることができる。)。これによって、生体試料10の像を、理想的な像に確実に近づけることができる。
以上の結果、本実施形態のSHG顕微鏡が取得するセクショニング画像は、生体試料10の構造を良好に反映する。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態は、第1実施形態のSHG顕微鏡の変形例である。
先ず、本実施形態のSHG顕微鏡の構成を説明する。図5は、本実施形態のSHG顕微鏡の構成図である。図5において、図1に示した要素と同じ要素には同じ符号を付した。図5に示すとおり本実施形態のSHG顕微鏡には、パルスレーザ光源11と、コリメートレンズ12と、ダイクロイックミラー51と、対物レンズ16rと、生体試料10を支持する透過型の試料ステージ30と、対物レンズ16tと、全反射ミラー521、522、523と、遅延回路20と、全反射ミラー524と、波長選択フィルタ22と、ハーフミラー24と、集光レンズ25と、ピンホール絞り26と、光検出器27とが備えられる。
このような構成のSHG顕微鏡では、非線形結晶18が省略されており、非線形結晶18で発生した透過物体光の代わりに、生体試料10で発生した透過物体光が、参照光として使用される。また、このSHG顕微鏡では、光スキャナ15が省略されており、光スキャナ15を駆動する代わりに、試料ステージ30をXY面内(光軸と垂直な面内)で走査することにより、レーザ走査を行う。
パルスレーザ光源11が発振するパルスレーザ光L1の光周波数は、第1実施形態のパルスレーザ光L1、L1’と同じ光周波数ωに設定され、パルスレーザ光L1のパルス幅及びパルス高さは、後述するレーザスポットS1の中央の微小領域のエネルギー密度が、SHGに必要なエネルギー密度となるように設定されている。
パルスレーザ光源11から射出したパルスレーザ光L1は、コリメートレンズ12へ入射する。コリメートレンズ12へ入射したパルスレーザ光L1は、平行光束となってダイクロイックミラー51へ入射し、ダイクロイックミラー51を透過する。
ダイクロイックミラー51を透過したパルスレーザ光L1は、対物レンズ16rへ入射する。この対物レンズ16rの開口数は、例えば0.9に設定される。また、対物レンズ16rの焦点面は、生体試料10の深部の特定面に一致しており、この特定面が観察対象面10Aとなる。以下、以下、この観察対象面10A上でパルスレーザ光L1の照射される部分を「レーザスポットS1」と称す。
このレーザスポットS1の中央の微小領域に観察対象分子が存在していれば、第2高調波(SHG光)が発生する。このSHG光の光周波数は、レーザスポットS1を形成したパルスレーザ光L1の光周波数ωの2倍(=2ω)である。
生体試料10において、SHG光は、パルスレーザ光L1の上流側と下流側との双方に向けて射出し、上流側に向けて射出したSHG光(反射物体光)は、対物レンズ16rによって捕らえられ、下流側に向けて射出したSHG光(透過物体光)は、対物レンズ16tによって捕らえられる。なお、対物レンズ16tの開口数及び倍率は、対物レンズ16rのそれらと等しいものとする。
対物レンズ16rへ入射した反射物体光L2は、レーザスポットS1を形成したパルスレーザ光L1の光路を逆向きに辿り、ダイクロイックミラー51を反射し、ハーフミラー24へ向かう。なお、ダイクロイックミラー51の特性は、光周波数が2ωである光を反射し、かつ光周波数がωである光を透過する特性に設定されている。よって、余分なパルスレーザ光L1がダイクロイックミラー51からハーフミラー24の側へ向かうことは無い。
ハーフミラー24へ入射した反射物体光L2は、ハーフミラー24を透過した後、集光レンズ25へ入射する。集光レンズ25へ入射した反射物体光L2は、集光レンズ25によって集光された後、ピンホール絞り26を介して光検出器27へ入射する。なお、ピンホール絞り26の配置先は、集光レンズ25の集光面であり、ピンホールのサイズは、レーザスポットS1に対応したサイズである。
光検出器27は、不図示の制御部から与えられる駆動信号に応じて、入射光の光量を電気信号に変換する。光検出器27が生成した信号は、不図示の制御部によって取り込まれる。
一方、対物レンズ16tへ入射した透過物体光L2’は、平行光束となり、全反射ミラー521へ向かう。全反射ミラー521へ入射した透過物体光L2’は、全反射ミラー521、522、523を順に反射した後、遅延回路20の全反射ミラー20a、20bを反射し、更に全反射ミラー524にて反射し、波長選択フィルタ22を介してハーフミラー24へ入射する。なお、波長選択フィルタ22の特性は、光周波数が2ωである光を透過し、かつ光周波数がωである光をカットする特性に設定されている。よって、余分なパルスレーザ光L1が波長選択フィルタ22からハーフミラー24へ向かうことは無い。
ハーフミラー24へ入射した透過物体光L2’は、別の光路を経てハーフミラー24へ入射した反射物体光L2と共に、集光レンズ25及びピンホール絞りを介して光検出器27へ入射する。
ここで、前述した遅延回路20は、図5中に矢印で示す方向へとシフト可能であって、このシフトにより、反射物体光L2と透過物体光L2’との間の光路長差が調整される。本実施形態のSHG顕微鏡では、その光路長差は、反射物体光L2が光検出器27へ入射するタイミングと、透過物体光L2’が光検出器27へ入射するタイミングとが一致するように予め調整される。
したがって、反射物体光L2と、透過物体光L2’とは、光検出器27の手前で干渉する。
不図示の制御部は、試料ステージ30の位置をXY方向へ走査しながら、各走査位置において、パルスレーザ光源11のパルスレーザ発振を行うと共に光検出器27からの信号取り込みを行う。そして、不図示の制御部は、各走査位置で取り込まれた信号の値を二次元状に並べることにより、観察対象面10Aのセクショニング画像を取得し、不図示のモニタへ表示する。なお、試料ステージ30を光軸方向(Z方向)にシフトさせると、生体試料10における観察対象面10Aの高さを変更することができる。
次に、本実施形態のSHG顕微鏡の効果を説明する。図6は、対物レンズ16rがコヒーレントな反射物体光により伝達可能な構造の空間周波数域(=対物レンズ16rのコヒーレントトランスファーファンクションの分布域)と、対物レンズ16tがコヒーレントな透過物体光により伝達可能な構造の空間周波数域(=対物レンズ16tのコヒーレントトランスファーファンクションの分布域)とを示す図である。図6(A)は、XZ方向の波数空間を示し、図6(B)は、YZ方向の波数空間を示している。これらの図6(A)、(B)において+Z方向が反射物体光の進行方向であり、−Z方向が透過物体光の進行方向である。
図6(A)、(B)に示すとおり、対物レンズ16tが伝達可能な空間周波数域(伝達域)50Aは、波数空間上の+Z側に位置し、対物レンズ16rが伝達可能な空間周波数域(伝達域)50Bは、波数空間上のZ=0の近傍に位置している。
したがって、本実施形態のSHG顕微鏡において、対物レンズ16rの結像光束である反射物体光L2は、生体試料10の構造のうち、高周波成分を表す大角度の光線を含んでいる可能性があり、対物レンズ16tの結像光束である透過物体光L2’は、生体試料10の構造のうち、低周波成分を表す小角度の光線を含んでいる可能性がある。
よって、反射物体光L2と透過物体光L2’とを光検出器27の手前で干渉させ、それによって、DC成分L及び高周波数成分H1、H2(図3(A))を光検出器27の側へ伝達すれば、前述した理想的な像を、生体試料10の像として得ることができる。
なお、本実施形態のSHG顕微鏡では、透過物体光L2’の強度を調節できないが、本実施形態における透過物体光L2’の強度は、生体試料10の構造のDC成分L(図3(A))の量を反映しているので、本実施形態では、その必要は無い。
したがって、本実施形態のSHG顕微鏡が取得するセクショニング画像は、生体試料10の構造を、より良好に反映する。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態は、第2実施形態のSHG顕微鏡の変形例である。
先ず、本実施形態のSHG顕微鏡の構成を説明する。図7は、本実施形態のSHG顕微鏡の構成図である。図7において、図5又は図1に示した要素と同じ要素には同じ符号を付した。図7に示すとおり本実施形態のSHG顕微鏡には、パルスレーザ光源11と、コリメートレンズ12と、ダイクロイックミラー51と、光スキャナ15と、リレー光学系61と、ハーフミラー24と、全反射ミラー63と、対物レンズ16rと、生体試料10を支持する透過型の試料ステージ30と、対物レンズ16tと、全反射ミラー64と、波長選択フィルタ22と、集光レンズ25と、ピンホール絞り26と、光検出器27とが備えられる。
このような構成のSHG顕微鏡では、試料ステージ30を走査する代わりに、光スキャナ15を駆動することにより、レーザ走査を行う。
パルスレーザ光源11が発振するパルスレーザ光L1の光周波数は、第2実施形態と同じ光周波数ωに設定され、パルスレーザ光L1のパルス幅及びパルス高さは、後述するレーザスポットS1の中央の微小領域のエネルギー密度が、SHGに必要なエネルギー密度となるように設定されている。
パルスレーザ光源11から射出したパルスレーザ光L1は、コリメートレンズ12へ入射する。コリメートレンズ12へ入射したパルスレーザ光L1は、平行光束となってダイクロイックミラー51へ入射し、ダイクロイックミラー51を透過する。なお、ダイクロイックミラー51の特性は、光周波数がωである光を透過し、かつ光周波数が2ωである光を反射する特性に設定されている。
ダイクロイックミラー51を透過したパルスレーザ光L1は、光スキャナ15、リレー光学系61を介してハーフミラー24へ入射する。ハーフミラー24へ入射したパルスレーザ光L1は、ハーフミラー24を透過し、全反射ミラー63を反射して対物レンズ16rへ入射する。この対物レンズ16rの開口数は、例えば0.9に設定される。また、対物レンズ16rの焦点面は、生体試料10の深部の特定面に一致しており、この特定面が観察対象面10Aとなる。以下、この観察対象面10A上でパルスレーザ光L1の照射される部分を「レーザスポットS1」と称す。
このレーザスポットS1の中央の微小領域に観察対象分子が存在していれば、第2高調波(SHG光)が発生する。このSHG光の光周波数は、レーザスポットS1を形成したパルスレーザ光L1の光周波数ωの2倍(=2ω)である。
生体試料10において、SHG光は、パルスレーザ光L1の上流側と下流側との双方に向けて射出し、上流側に向けて射出したSHG光(反射物体光)は、対物レンズ16rによって捕らえられ、下流側に向けて射出したSHG光(透過物体光)は、対物レンズ16tによって捕らえられる。なお、対物レンズ16tの開口数及び倍率は、対物レンズ16rのそれらと等しいものとする。
対物レンズ16rへ入射した反射物体光L2は、レーザスポットS1を形成したパルスレーザ光L1の光路を逆向きに辿り、全反射ミラー63を介してハーフミラー24へ向かう。
ハーフミラー24へ入射した反射物体光L2は、ハーフミラー24を透過した後、リレー光学系61、光スキャナ15を介してダイクロイックミラー51へ入射する。なお、リレー光学系61は、対物レンズ16rの瞳を光スキャナ15の近傍へ投影する働きがある。
ダイクロイックミラー51へ入射した反射物体光L2は、ダイクロイックミラー51を反射し、集光レンズ25、ピンホール絞り26を介して光検出器26へ入射する。なお、ピンホール絞り26の配置先は、集光レンズ25の集光面であり、ピンホールのサイズは、レーザスポットS1に対応したサイズである。
光検出器27は、不図示の制御部から与えられる駆動信号に応じて、入射光の光量を電気信号に変換する。光検出器27が生成した信号は、不図示の制御部によって取り込まれる。
一方、対物レンズ16tへ入射した透過物体光L2’は、平行光束となり、全反射ミラー64へ向かう。全反射ミラー521へ入射した透過物体光L2’は、全反射ミラー64を反射した後、不図示の遅延回路及び波長選択フィルタ22を介してハーフミラー24へ入射する。なお、波長選択22の特性は、光周波数が2ωである光を透過し、かつ光周波数がωである光をカットする特性に設定されている。よって、余分なパルスレーザ光L1が波長選択フィルタ22からハーフミラー24へ向かうことは無い。
ハーフミラー24へ入射した透過物体光L2’は、ハーフミラー24を反射し、別の光路を経てハーフミラー24へ入射した反射物体光L2と共に、リレー光学系61、光スキャナ15、ダイクロイックミラー51、集光レンズ25、ピンホール絞り26を介して光検出器27へ入射する。
なお、不図示の遅延回路は、反射物体光L2と透過物体光L2’との間の光路長差を調整する。本実施形態のSHG顕微鏡では、その光路長差は、反射物体光L2が光検出器27へ入射するタイミングと、透過物体光L2’が光検出器へ入射するタイミングとが一致するように予め調整される。
したがって、反射物体光L2と、透過物体光L2’とは、光検出器27の手前で干渉する。
不図示の制御部は、光スキャナ15を駆動しながら、各走査位置において、パルスレーザ光源11のパルスレーザ発振を行うと共に光検出器27からの信号取り込みを行う。そして、不図示の制御部は、各走査位置で取り込まれた信号の値を二次元状に並べることにより、観察対象面10Aのセクショニング画像を取得し、不図示のモニタへ表示する。なお、試料ステージ30を光軸方向(Z方向)にシフトさせると、生体試料10における観察対象面10Aの高さを変更することができる。
したがって、本実施形態のSHG顕微鏡においても、第2実施形態のSHG顕微鏡と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態のSHG顕微鏡では、パルスレーザ光L1の照射を、生体試料10の一方の側からのみ行ったが(片側照射)、生体試料10の両側から行うように変形してもよい(両側照射)。なお、その場合は、波長選択フィルタ22は省略される。
この変形例が生体試料10から光検出器27の側へ伝達可能な構造の空間周波数域は、図8に示すとおりに拡大されるので、生体試料10の像を、理想的な像と略同じにすることができる。
[その他]
なお、上述した第1実施形態の非線形顕微鏡は、非線形過程としてSHGを利用したが、生体試料10及び非線形結晶18へ照射するパルスレーザ光の波長(又は照射するパルスレーザ光の波長スペクトル)を最適化することにより、他の非線形過程を利用してもよい。他の非線形過程とは、例えば、第3高調波(THG)、コヒーレントアンチストークスラマン散乱(CARS)、コヒーレントストークスラマン散乱(CSRS)、和周波発生などである。
また、上述した第1実施形態の非線形過程としてTHG又はCARS又はCSRSを利用する場合は、非線形結晶18として、χ(2)結晶の代わりにχ(3)結晶を使用すればよい。また、第1実施形態の非線形過程としてSHG又は和周波発生の何れかを利用する場合は、非線形結晶18としてχ(2)結晶を使用すればよい。
特に、CARSを利用する場合は、非線形結晶18で発生した透過CARS光を参照光として使用することもできるが、非線形結晶18で発生したバックグラウンドノイズを参照光として使用することもできる。バックグラウンドノイズは、透過CARS光と共に、透過CARS光と同じ波長、かつ透過CARS光より高強度で発生するノイズ光である。このバックグラウンドノイズを参照光として使用すれば、参照光の強度を高めることができるので、参照光の強度調節の自由度が高まる。
但し、バックグラウンドノイズの位相は透過CARS光の位相よりπ/2だけ遅れるので、バックグラウンドノイズを参照光として使用する場合は、遅延回路20のシフト位置を、その位相遅延分だけ予めずらしておく必要がある。
また、上述した第2実施形態又は第3実施形態の非線形顕微鏡は、非線形過程としてSHGを利用したが、生体試料10へ照射するパルスレーザ光の波長(又は照射するパルスレーザ光の波長スペクトル)を最適化することにより、他の非線形過程を利用してもよい。他の非線形過程とは、例えば、第3高調波(THG)、コヒーレントアンチストークスラマン散乱(CARS)、コヒーレントストークスラマン散乱(CSRS)、和周波発生などである。
11…パルスレーザ光源、12…コリメートレンズ、13…ビームスプリッタ、14…ダイクロイックミラー、15…光スキャナ、16…対物レンズ、30…試料ステージ、24…ハーフミラー、25…集光レンズ、26…ピンホール絞り、27…光検出器、17…対物レンズ、18…非線形結晶、19…対物レンズ、20…遅延回路、21…全反射ミラー、22…波長選択フィルタ、23…NDフィルタ、40…制御部

Claims (5)

  1. 光源から供給される照明光を前記被観察物上に集光し、その集光点にてコヒーレントな非線形光学過程を生起させる照明手段と、
    前記集光点における前記非線形光学過程で発生したコヒーレントな物体光のうち、前記照明光の上流側へ向かって射出した光である反射物体光を受光し、受光した光の強度を示す信号を生成する検出手段と、
    前記物体光の0次回折成分と同じ角度を有し、かつ、前記物体光と同じ波長を有したコヒーレントな光である参照光を、前記受光前の前記反射物体光と干渉させる干渉手段と、
    前記被観察物中の被観察面を前記集光点で走査しながら、前記検出手段が生成する信号を繰り返し取り込み、前記被観察面上の前記信号の分布を計測する制御手段とを備え
    前記干渉手段は、
    前記光源から供給される照明光を非線形結晶上に集光し、その集光点にてコヒーレントな非線形光学過程を生起させると共に、前記集光点における前記非線形光学過程で発生したコヒーレントな物体光を、前記参照光として使用する
    ことを特徴とする非線形顕微鏡。
  2. 請求項に記載の非線形顕微鏡において、
    前記干渉手段は、
    前記参照光の強度を調節することが可能である
    ことを特徴とする非線形顕微鏡。
  3. 請求項又は請求項に記載の非線形顕微鏡において、
    前記干渉手段は、
    前記参照光と前記反射物体光との間の光路長差を調節することが可能である
    ことを特徴とする非線形顕微鏡。
  4. 請求項1〜請求項の何れか1項に記載の非線形顕微鏡において、
    前記被観察物上の前記集光点における前記非線形光学過程は、
    第2高調波発生、第3高調波発生、コヒーレントアンチストークスラマン散乱、コヒーレントストークスラマン散乱、和周波発生の何れかである
    ことを特徴とする非線形顕微鏡。
  5. 光源から供給される照明光を前記被観察物上に集光し、その集光点にてコヒーレントな非線形光学過程を生起させる照明手順と、
    前記集光点における前記非線形光学過程で発生したコヒーレントな物体光のうち、前記照明光の上流側へ向かって射出した光である反射物体光を受光し、受光した光の強度を示す信号を生成する検出手順と、
    前記物体光の0次回折成分と同じ角度を有し、かつ、前記物体光と同じ波長を有したコヒーレントな光である参照光を、前記受光前の前記反射物体光と干渉させる干渉手順と、
    前記被観察物中の被観察面を前記集光点で走査しながら、前記検出手順で生成される信号を繰り返し取り込み、前記被観察面上の前記信号の分布を計測する制御手順とを含み、
    前記干渉手順では、
    前記光源から供給される照明光を非線形結晶上に集光し、その集光点にてコヒーレントな非線形光学過程を生起させると共に、前記集光点における前記非線形光学過程で発生したコヒーレントな物体光を、前記参照光として使用する
    ことを特徴とする非線形観察方法。
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