JP4009620B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents
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特許文献1に記載の技術によれば、試料内に含まれる蛍光分子の寿命が、蛍光分子間距離によって変化することを利用して、蛍光分子周りの環境を解析することができる。
従来の時間分解を行う装置において、計測対象としている時間領域は、蛍光の寿命程度である。しかるに、一般に、蛍光物質の蛍光寿命はナノ秒前後である。その程度の時間領域であれば、電子デバイスを利用した測定器によって容易に蛍光寿命を測定することができる。
しかし、化学変化などの物質内で起こる物性現象の中には、更に短い時間領域で変化が起こるものが多い。これらの時間領域で起こる物性変化は、特許文献1に記載のような従来技術を用いて測定することは、困難であった。
本発明の顕微鏡装置は、この時間分解能を計測する技術に着目して想到したものである。
図13は、極短光パルスの波形計測技術にかかる2次元空間変換光学系の概略構成を示す斜視図である。この図は、特許第3018173号公報にも記載されている。
2次元空間変換光学系は、ビームエキスパンダ300と、回折格子500と、第1シリンドリカルレンズ600と、フィルタ700と、第2シリンドリカルレンズ800とで構成されている。回折光学素子500は、透過型の回折光学素子である。この回折格子500は、第1シリンドリカルレンズ600の前側焦平面(前側焦点位置)に配置されている。また、フィルタ700は、第1シリンドリカルレンズ600の後側焦平面(後側焦点位置)に配置されている。なお、フィルタ700の位置は、第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面と一致している。また、第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面と、第1シリンドリカルレンズ600の前側焦平面は、互いに共役となっている。
まず、入射光束をビームエキスパンダ300で拡大して、回折格子500に斜入射させる。このとき、光束を光線ごとに見てみる。この場合、回折格子500に斜入射する各光線は、回折格子500の入射面に同時に到達してはいない。すなわち、回折格子500のx方向についてみると、回折格子500の両端のうち、一端はビームエキスパンダ300に近く、他端はビームエキスパンダ300から遠く離れている。よって、上記一端に到達する光線と上記他端に到る光線との間には時間差が生じる。すなわち、回折格子500のx方向における位置ごとに、光線が到達する時間が異なる。そこで、ここでは図中の線分P−Qに沿う位置に到達した光線の時間分解分光について考える。
このため、フィルタ700を透過した光は、時間差をもって、y軸方向について異なる波長が分布することになる。
但し、光の時間変化は非常に高速であるため、通常の撮像デバイスでは時間変化を捉えることはできない。
このため、ゲートパルスと呼ばれる参照光を、第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面に同時に照射させる。このようにすることによって、スペクトログラムを干渉縞パターンとして取得する。
しかしながら、上記2次元空間変換光学系は、主に、光通信分野や物理計測分野で用いられていた技術であった。
本件出願人は、微小領域の観察・測定においても、上記2次元空間変換光学系は有効であることに着目し、上記2次元空間変換光学系を顕微鏡装置に用いるという着想に想到するに至った。本発明によれば、顕微鏡装置において、非常に微小な領域の観察と時間分解分光計測を同時に可能とすることができる。
図1に示すように、本発明の各実施形態にかかる顕微鏡装置は、顕微鏡70と時間分解分光ユニット80とを有するとともに、時間分解分光ユニット80からの光を顕微鏡70の内部に導く第1導光手段91と顕微鏡70からの光を時間分解分光ユニット80の内部に導く第2導光手段92を有し、顕微鏡70で試料の観察を行うと同時に、観察対象となっている試料に対して時間分解分光ユニット80で時間分解分光を行うように構成されている。
超短光パルス光源5は、超短光パルスを発振するように構成されている。
分岐手段6は、超短光パルスをプローブ光と参照光とに分岐するように構成されている。
第1導光手段91は、例えば、ミラーで構成されている。このミラーの角度を調整することで、時間分解分光ユニット80から射出された光を、顕微鏡70の内部に入射させることができる。
第2導光手段92も、例えばミラー構成されている。このミラーの角度を調整することで、顕微鏡70から射出された光を、時間分解分光ユニット80の内部に入射させることができる。
なお、第1導光手段91、第2導光手段92は、顕微鏡70と時間分解分光ユニット80のいずれか一方に設けてもよいし、顕微鏡70と時間分解分光ユニット80とは独立して設けてもよく、配設場所は限定されない。
リレーレンズ2は合波手段3を介して、2次元光波を撮像素子4の撮像面上に結像する。
また、合波手段3は、参照光を反射して、撮像素子4の撮像面上に照射する。その結果、撮像素子4の撮像面上には、干渉縞パターンが形成される。
検光子733と結像レンズ734との間には、ダイクロイックミラー78と、フィルタユニット772が配置されている。
フィルタユニット772は、励起フィルタ7721と、ダイクロイックミラー7722と、吸収フィルタ7723によって構成されている。励起フィルタ7721は、試料Sを照射するための励起光を選択するために用いられる。ダイクロイックミラー7722は、励起光を反射して試料S側に導くと供に、試料Sから発生した蛍光を透過する。吸収フィルタ7723は、試料Sから反射された励起光を遮断し、蛍光を透過する。
その他、試料台75は、x−yステージ752を備えている。よって、対物レンズ(722、731)に対する試料Sの相対位置を、自由に調整することができる。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態にかかる顕微鏡装置を示しており、特に、時間分解分光ユニット80の具体的構成を示す説明図である。なお、第1実施形態の顕微鏡装置全体の基本構成は、図1及び図2で示した構成と同じである。
第1実施形態の時間分解分光ユニット80では、2次元光波変換手段1は、ビームエキスパンダ10と、第1回折格子12と、正の屈折力をもつ第1シリンドリカルレンズ131と、フィルタ141と、正の屈折力をもつ第2シリンドリカルレンズ132と、第2回折格子アレイ15とで構成されている。
また、第1導光手段91は、顕微鏡70側に設けられたビームスプリッタ723である。ただし、時間分解分光ユニット80から射出される光束が、ビームスプリッタ723に入射するように、時間分解分光ユニット80側に1組のミラーを設けてもよい。この場合、一方のミラーはx軸を回転軸として回転するように保持し、他方のミラーはz軸を回転軸として回転するように保持しておく。これにより、光束の射出角度を調整することができる。また、光束の高さは、2つのミラーの間隔(y軸方向)を変えることで調整することができる。
また、第2導光手段92は、顕微鏡70側に設けられたダイクロイックミラー78である。本実施形態では、2次元光波変換手段1に、ミラー68が設けられている。また、ミラー68を設けずに、第2導光手段92からのプローブ光を2次元光波変換手段1に直接導くことができるように、顕微鏡70と時間分解分光ユニット80を配置してもよい。なお、ミラー68に代えて、第1導光手段91同様に、時間分解分光ユニット80側に1組のミラーを設けてもよい。
リレーレンズ2は、レンズ21とレンズ22で構成されている。
ビームスプリッタ61を透過した光は、ミラー66で反射される。反射された光は、ビームスプリッタ62で分岐される。ビームスプリッタ62で反射された光は、ミラー63で反射し、ビームスプリッタ62を透過する。一方、ビームスプリッタ62を透過した光は、ミラー64で反射され、ビームスプリッタ62で反射される。この時、ステージ65は、光の入射方向に沿って移動している。そのため、ミラー63で反射された光とミラー64で反射された光との間に、光路長差が生じる。この光路長を変えることにより、一方の光はもう一方の光に対して時間遅延を与えられる。本実施形態では、時間遅延を与えられない光がポンプ光、時間遅延を与えられた光がプローブ光となる。これら2つの光は、第1導光手段91を介して顕微鏡70に導かれる。
なお、ビームスプリッタ61で分岐された参照光を合波手段3に導く構成は、上記以外の構成でもよい。
まず、顕微鏡70を介して、試料Sの観察を行う。観察方法としては、例えば、明視野観察、微分干渉、蛍光観察等がある。適切な観察法を用いて、試料S内の微小領域を観察視野の中心に移動させる。この移動は、試料台75のx−yステージ752を使って行えばよい。また、微小領域は、時間分解分光を行う領域である。
超短光パルス光源5から発振され超短光パルスは、分岐手段61及び遅延光学系6を介して、ポンプ光、プローブ光、参照光に分岐される。このとき、ポンプ光とプローブ光との間には、時間遅延が与えられている。
ポンプ光とプローブ光は、導光手段91を介して、顕微鏡70に導かれる。より具体的には、透過照明光学系72の光路内に設けられたビームスプリッタ723に導かれる。次にポンプ光とプローブ光は、ビームスプリッタ723を介して、試料S中の微小領域を照射する。まず、ポンプ光によって試料S中の微小領域が刺激される。時間差をおいて、プローブ光が同じ微小領域を照射する。
このとき、プローブ光は、ポンプ光によって刺激された試料Sの微小領域によって変調を受ける。変調を受けたプローブ光(以下、変調プローブ光とする。)は、対物レンズ731、ダイクロイックミラー78(第2導光手段)を介して顕微鏡70の外部に導かれる。そして、変調プローブ光は、時間分解分光ユニット80の2次元変換手段1に入射する。
第1回折格子12は、順次照射される変調プローブ光の各波長成分を、x軸方向に回折させる。第1シリンドリカルレンズ131は、第1回折格子12で回折された変調プローブ光の各波長成分を、後側焦平面F2上に分布させる。分布の様子を、図4に示す。
フィルタ141は、第1シリンドリカルレンズ131の後側焦平面F2近傍に配置されている。そして、図5に示すように、細長い開口を備える。この開口は、左斜め下から右斜め上に向かって形成されている。第1回折格子12に変調プローブ光を斜入射されることで、x軸方向の入射位置に応じて照射時間がずれた変調プローブ光を得ることができる。このようにして得た変調プローブ光は複数の波長成分から構成されている。そこで、フィルタ141を用いて、各波長成分を、y軸(光軸(z軸)に対し垂直となる上下方向の軸)の各位置ごとに抽出する。その結果、図6に示すように、y軸方向に関して異なる波長が分布するように、フィルタリングが行われる。フィルタ141の開口を透過した変調プローブ光は、第2シリンドリカルレンズ132に入射する。その際、変調プローブ光は、各波長がx−z面に対して平行となって、y方向に並んだ状態になっている。
第2回折格子アレイ15は、この面F3'に配置されている。そして、図8に示すように、波長毎に異なる格子定数(周期)の回折格子15A〜Kが、y軸方向に並んで形成されている。一方、図7に示すように、面F3'上の2次元光波は、各波長の光は、y軸方向に、空間的に分離されている。このため、第2回折格子アレイ15を介して、変調プローブ光の各波長の回折方向をそろえることができる。本実施形態では、各波長の光の進行方向は、x軸方向に角度分布を持っている(ばらついている)。そこで、第2回折格子アレイ15によって、このx方向の角度分布を小さくすることができる。本実施形態では、第2回折格子アレイ15を介して、F3'面を出射後の角度分布はほぼ0になるように構成されている。
同時に、合波手段3を介して、参照光が、撮像面F4面上に照射される。よって、撮像面F4面上では、2次元光波像S4と参照光による干渉が生じる。その結果、変調プローブ光のスペクトログラムが、干渉縞パターンとして生成される。これにより、変調プローブ光に含まれる波長成分の時間変化を、計測することができる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態にかかる顕微鏡装置を示しており、特に、時間分解分光ユニット80の具体的構成を示す説明図である。
第2実施形態の顕微鏡装置は、時間分解分光ユニット80を構成する2次元光波変換手段1のみが、第1実施形態の顕微鏡装置と異なる。
第2実施形態の2次元光波変換手段1は、シリンドリカルビームエキスパンダ11と、第1回折格子12と、正の屈折力をもつ第1レンズ133と、第1回折格子アレイ142と、正の屈折力をもつ第2レンズ134と、第2回折格子アレイ15とで構成されている。
第1回折格子12は、順次照射される変調プローブ光の各波長成分を、x軸方向に回折させる。第1レンズ133は、第1回折格子12で回折された変調プローブ光の各波長成分を、第1レンズ133の後側焦平面F2上に分布させる。分布の様子を、図10に示す。
第1回折格子アレイ142はフィルタであって、第1レンズ133の後側焦平面F2近傍に配置されている。そして、図11に示すように、格子定数(周期)の異なる回折格子142a〜kが、x軸方向に並んで形成されている。そして、図12に示すように、変調プローブ光の各波長の光は、回折格子142a〜kを介して、y軸に沿う方向に、異なる回折角で回折される。第1回折格子アレイ142で回折された各波長の光は、第2レンズ134に入射する。
これ以降の処理は第1実施形態と同様である。すなわち、顕微鏡観察下において、試料Sの微小領域ポンプ光とプローブ光を照射する。そして、ポンプ光に刺激された微小領域によって変調を受けたプローブ光を、時間と波長に展開したスペクトログラムに変換する。このようにすることで、微小領域における時間分解分光が可能になる。
実施例1の顕微鏡装置は、第1実施形態の顕微鏡装置をより具体化した構成例である。なお、図面は第1実施形態の顕微鏡装置と同じである。
実施例1の顕微鏡装置は、第1実施形態と同様に、顕微鏡70によって試料Sを観察し、時間分解分光ユニット80で、試料S内の微小領域に関する時間分解分光を行うように構成されている。以下に、第1実施形態の構成を具体化した部分について説明する。その他の部分の構成及び作用は第1実施形態と同じである。
2次元光波変換手段1は、焦点距離10mmのレンズ101と焦点距離100mmのレンズ102で構成されるビームエキスパンダ10と、ブラッグ型第1回折格子12と、焦点距離f=100mmの正の屈折力をもつ第1シリンドリカルレンズ131と、フィルタ141と、焦点距離f=100mmの正の屈折力をもつ第2シリンドリカルレンズ132と、第2回折格子アレイ15とで構成されている。
2次元光波像S4が時間分解分光用撮像素子4上に分布するのと同時に、合波手段3を介して参照光を照射すると、2次元光波像S4を干渉縞パターンとして記録することができる。
撮像素子4には固体撮像素子(CCD)4を用いており、2次元光波像S4の干渉パターンが得られる。
10 ビームエキスパンダ
101,102 レンズ
11 シリンドリカルビームエキスパンダ
111、112 レンズ
113、114 シリンドリカルレンズ
12 ブラッグ型第1回折格子
131 第1シリンドリカルレンズ
132 第2シリンドリカルレンズ
133 第1レンズ
134 第2レンズ
141 フィルタ
142 第1回折格子アレイ
15 第2回折格子アレイ
2 リレーレンズ
21、22 レンズ
3 合波手段
31 ビームスプリッタ
32 レンズ
33 ビームエキスパンダ
34 ミラー
4 撮像素子、CCD
5 超短光パルス光源
6 分岐手段
61、62 ビームスプリッタ
63、64、66 ミラー
65 ステージ
68 ミラー
7 顕微鏡
71 透過照明光源
72 透過照明光学系
721 コレクタレンズ
722 コンデンサレンズ
723 ビームスプリッタ
724 偏光子
725 第1DICフィルタ
73 観察用光学系
731 対物レンズ
732 第2DICフィルタ
733 検光子
734 結像レンズ
74 観察用撮像素子
75 試料台
752 x−yステージ
76 蛍光用照明光源
77 蛍光用照明光学系
772 フィルタユニット
78 ダイクロイックミラー
80 時間分解分光ユニット
91 第1導光手段
92 第2導光手段
Claims (6)
- 光学顕微鏡と時間分解分光ユニットを有する顕微鏡装置であって、
前記時間分解分光ユニットからの光を前記光学顕微鏡の内部に導く第1導光手段と前記光学顕微鏡からの光を前記時間分解分光ユニットの内部に導く第2導光手段を有し、
前記光学顕微鏡は、照明光学系と観察光学系を有し、
前記照明光学系は、光源とリレーレンズとビームスプリッタを有し、
前記観察光学系は、対物レンズと結像レンズとダイクロイックミラーを有し、
前記時間分解分光ユニットが、超短光パルスを発振する超短光パルス光源と、前記超短光パルスを参照光と参照光以外の光とに分岐する分岐手段と、前記参照光以外の光からポンプ光とプローブ光を生成する光学系と、前記第2導光手段によって導かれた光と前記参照光を合波する合波手段と、該合波手段によって形成された干渉縞を撮像する撮像素子を備え、
前記第1導光手段は、少なくとも前記ビームスプリッタを含み、
前記第2導光手段は、少なくとも前記ダイクロイックミラーを含み、
前記第2導光手段と前記撮像素子の間に2次元光波変換光学系が配置され、
前記2次元光波変換光学系が、ビームエキスパンダと、第1回折格子と、正の屈折力をもつ第1レンズと、フィルタと、正の屈折力をもつ第2レンズと、第2回折格子を備えている、ことを特徴とする顕微鏡装置。 - 等倍リレー光学系を備え、
前記第1回折格子は、前記第1レンズの前側焦点位置に配置され、
前記フィルタは、前記第1レンズの後側焦点位置、及び前記第2レンズの前側焦点位置に配置され、
前記第2回折格子は、前記第2レンズの後側焦点位置に配置され、
前記等倍リレー光学系は、前記第2回折格子と前記撮像素子の間に配置され、
前記等倍リレー光学系の光軸に対して前記撮像素子の撮像面が直交するように、前記撮像素子が配置されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。 - 前記ビームエキスパンダが回転対称レンズで構成され、
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズがシリンドリカルレンズであることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡装置。 - 前記ビームエキスパンダがシリンドリカルレンズを含んで構成され、
前記第1のレンズ及び前記第2のレンズが回転対称レンズであることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡装置。 - 前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持つ方向に平行な軸をx軸、前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持たない方向に平行な軸をy軸としたとき、
前記第1回折格子及び前記第2回折格子は、前記x方向にのみ入射光を回折させる格子形状を有し、
前記フィルタは遮光領域と、細長い光透過領域を備え、
前記光透過領域は、前記x軸及び前記y軸のいずれに対しても傾斜した向きに形成されていることを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡装置。 - 前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持つ方向に平行な軸をx軸、前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持たない方向に平行な軸をy軸としたとき、
前記第1回折格子は、前記x方向にのみ入射光を回折させる格子形状を有し、
前記フィルタは、前記x軸に沿う方向に形成された複数の回折領域を備え、
前記複数の回折領域の各々は、前記y軸に沿う方向における回折角度がそれぞれ異なるように、入射光を回折させる格子形状を有し、
前記第2回折格子は、前記リレー光学系の光軸と平行になるように、入射光を回折させる格子形状を有することを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡装置。
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