JP4009620B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡観察下において、微小領域での時間分解分光を可能にする顕微鏡装置に関するものである。
顕微鏡を利用して時間分解分光を行う従来の技術として、例えば、次の特許文献1に記載のものがある。
特開平5−72480号公報
特許文献1に記載の技術は、被検物体上にパルス状のレーザ光を集光し、集光位置近傍の微小点からの蛍光を検出する。そして、この蛍光の時間変化特性に基づいて、エネルギー移動を計測するというものである。
特許文献1に記載の技術によれば、試料内に含まれる蛍光分子の寿命が、蛍光分子間距離によって変化することを利用して、蛍光分子周りの環境を解析することができる。
ところが、従来の技術には、次のような問題点があった。
従来の時間分解を行う装置において、計測対象としている時間領域は、蛍光の寿命程度である。しかるに、一般に、蛍光物質の蛍光寿命はナノ秒前後である。その程度の時間領域であれば、電子デバイスを利用した測定器によって容易に蛍光寿命を測定することができる。
しかし、化学変化などの物質内で起こる物性現象の中には、更に短い時間領域で変化が起こるものが多い。これらの時間領域で起こる物性変化は、特許文献1に記載のような従来技術を用いて測定することは、困難であった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、非常に微小な領域の観測と同時に、非常に短い時間領域(例えば、フェムト秒〜数十ピコ秒)で起こる物性現象を捉えることが可能な装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による顕微鏡装置は、光学顕微鏡と時間分解分光ユニットを有する顕微鏡装置であって、前記時間分解分光ユニットからの光を前記光学顕微鏡の内部に導く第1導光手段と前記光学顕微鏡からの光を前記時間分解分光ユニットの内部に導く第2導光手段を有し、前記光学顕微鏡は、照明光学系と観察光学系を有し、前記照明光学系は、光源とリレーレンズとビームスプリッタを有し、前記観察光学系は、対物レンズと結像レンズとダイクロイックミラーを有し、前記時間分解分光ユニットが、超短光パルスを発振する超短光パルス光源と、前記超短光パルスを参照光と参照光以外の光とに分岐する分岐手段と、前記参照光以外の光からポンプ光とプローブ光を生成する光学系と、前記第2導光手段によって導かれた光と前記参照光を合波する合波手段と、該合波手段によって形成された干渉縞を撮像する撮像素子を備え、前記第1導光手段は、少なくとも前記ビームスプリッタを含み、前記第2導光手段は、少なくとも前記ダイクロイックミラーを含み、前記第2導光手段と前記撮像素子の間に2次元光波変換光学系が配置され、前記2次元光波変換光学系が、ビームエキスパンダと、第1回折格子と、正の屈折力をもつ第1レンズと、フィルタと、正の屈折力をもつ第2レンズと、第2回折格子を備えている、ことを特徴としている。
また、本発明による顕微鏡装置においては、等倍リレー光学系を備え、前記第1回折格子は、前記第1レンズの前側焦点位置に配置され、前記フィルタは、前記第1レンズの後側焦点位置、及び前記第2レンズの前側焦点位置に配置され、前記第2回折格子は、前記第2レンズの後側焦点位置に配置され、前記等倍リレー光学系は、前記第2回折格子と前記撮像素子の間に配置され、前記等倍リレー光学系の光軸に対して前記撮像素子の撮像面が直交するように、前記撮像素子が配置されるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置においては、前記ビームエキスパンダが回転対称レンズで構成され、前記第1のレンズ及び前記第2のレンズがシリンドリカルレンズであるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置においては、前記ビームエキスパンダがシリンドリカルレンズを含んで構成され、前記第1のレンズ及び前記第2のレンズが回転対称レンズであるのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置においては、前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持つ方向に平行な軸をx軸、前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持たない方向に平行な軸をy軸としたとき、前記第1回折格子及び前記第2回折格子は、前記x方向にのみ入射光を回折させる格子形状を有し、前記フィルタは遮光領域と、細長い光透過領域を備え、前記光透過領域は、前記x軸及び前記y軸のいずれに対しても傾斜した向きに形成されているのが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置においては、前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持つ方向に平行な軸をx軸、前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持たない方向に平行な軸をy軸としたとき、前記第1回折格子は、前記x方向にのみ入射光を回折させる格子形状を有し、前記フィルタは、前記x軸に沿う方向に形成された複数の回折領域を備え、前記複数の回折領域の各々は、前記y軸に沿う方向における回折角度がそれぞれ異なるように、入射光を回折させる格子形状を有し、前記第2回折格子は、前記リレー光学系の光軸と平行になるように、入射光を回折させる格子形状を有するのが好ましい。
上述のように本発明によれば、非常に微小な領域についての観察と同時に、フェムト〜ピコ秒領域の変調を受けたプローブ光の時間分解分光計測を行うことが可能な顕微鏡装置を実現することができる。
超短光パルスの持つ高い時間分解能を利用した計測技術として、特許第3018173号に記載の技術がある。この技術によれば、例えば化学反応などのフェムト秒〜ピコ秒領域の高速な物性現象の観察が可能である。
本発明の顕微鏡装置は、この時間分解能を計測する技術に着目して想到したものである。
上記時間分解能の計測技術を図13を用いて説明する。
図13は、極短光パルスの波形計測技術にかかる2次元空間変換光学系の概略構成を示す斜視図である。この図は、特許第3018173号公報にも記載されている。
2次元空間変換光学系は、ビームエキスパンダ300と、回折格子500と、第1シリンドリカルレンズ600と、フィルタ700と、第2シリンドリカルレンズ800とで構成されている。回折光学素子500は、透過型の回折光学素子である。この回折格子500は、第1シリンドリカルレンズ600の前側焦平面(前側焦点位置)に配置されている。また、フィルタ700は、第1シリンドリカルレンズ600の後側焦平面(後側焦点位置)に配置されている。なお、フィルタ700の位置は、第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面と一致している。また、第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面と、第1シリンドリカルレンズ600の前側焦平面は、互いに共役となっている。
図13の構成を用いた、時間分解分光の計測過程を説明する。
まず、入射光束をビームエキスパンダ300で拡大して、回折格子500に斜入射させる。このとき、光束を光線ごとに見てみる。この場合、回折格子500に斜入射する各光線は、回折格子500の入射面に同時に到達してはいない。すなわち、回折格子500のx方向についてみると、回折格子500の両端のうち、一端はビームエキスパンダ300に近く、他端はビームエキスパンダ300から遠く離れている。よって、上記一端に到達する光線と上記他端に到る光線との間には時間差が生じる。すなわち、回折格子500のx方向における位置ごとに、光線が到達する時間が異なる。そこで、ここでは図中の線分P−Qに沿う位置に到達した光線の時間分解分光について考える。
回折格子500は、入射した光を、各波長ごとにx方向に回折する格子形状を有している。よって、線分P−Q上に到達した光に含まれる各波長成分の各々は、異なる角度でx軸方向に回折される。そして、第1シリンドリカルレンズ600の後側焦平面上において集光する。この時、x軸方向のみ集光されるので、y軸方向に細長い光束(光線)が、波長別にx軸方向に沿って並ぶことになる。
しかるに、フィルタ700は、図14に示すように、光遮光領域と光透過領域で構成されている。ここでは、光透過領域は開口である。この開口の形状は、x軸方向の増加に伴いy軸方向が増加する形状となっている。開口以外の領域は光遮光領域であるので、光を遮光するように構成されている。
このため、フィルタ700を透過した光は、時間差をもって、y軸方向について異なる波長が分布することになる。
更に、第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面上において、y軸方向の波長分布は保存されるようになっている。第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面は、第1シリンドリカルレンズ600の前側焦平面と共役である。そのため、線分P−Qの位置と共役な線分P'−Q'の位置は、共役となる。このため、図15に示すように、線分P'−Q'の位置に沿って、異なる波長が並ぶことになる。
更に、回折格子500上での位置に応じて、光線の到達時刻が異なる。よって、第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面には、図15に示すように、y軸方向に波長が分布し、x軸方向に時間が矢印方向(図では左側方向)に変化して展開されたスペクトログラムが生成されることになる。以下、このスペクトログラムを2次元光波とする。
但し、光の時間変化は非常に高速であるため、通常の撮像デバイスでは時間変化を捉えることはできない。
このため、ゲートパルスと呼ばれる参照光を、第2シリンドリカルレンズ800の後側焦平面に同時に照射させる。このようにすることによって、スペクトログラムを干渉縞パターンとして取得する。
この2次元空間変換光学系は、試料によって何らかの変調を受けた光、特に超短光パルスの時間分解分光を可能とするものである。
しかしながら、上記2次元空間変換光学系は、主に、光通信分野や物理計測分野で用いられていた技術であった。
本件出願人は、微小領域の観察・測定においても、上記2次元空間変換光学系は有効であることに着目し、上記2次元空間変換光学系を顕微鏡装置に用いるという着想に想到するに至った。本発明によれば、顕微鏡装置において、非常に微小な領域の観察と時間分解分光計測を同時に可能とすることができる。
図1は本発明の各実施形態にかかる顕微鏡装置に共通する構成を示すブロック図、図2は図1の顕微鏡装置に用いる顕微鏡の一構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本発明の各実施形態にかかる顕微鏡装置は、顕微鏡70と時間分解分光ユニット80とを有するとともに、時間分解分光ユニット80からの光を顕微鏡70の内部に導く第1導光手段91と顕微鏡70からの光を時間分解分光ユニット80の内部に導く第2導光手段92を有し、顕微鏡70で試料の観察を行うと同時に、観察対象となっている試料に対して時間分解分光ユニット80で時間分解分光を行うように構成されている。
時間分解分光ユニット80は、超短光パルス光源5と、分岐手段6と、2次元光波変換手段1と、リレーレンズ2と、合波手段3と、撮像装置4を有して構成されている。
超短光パルス光源5は、超短光パルスを発振するように構成されている。
分岐手段6は、超短光パルスをプローブ光と参照光とに分岐するように構成されている。
第1導光手段91は、例えば、ミラーで構成されている。このミラーの角度を調整することで、時間分解分光ユニット80から射出された光を、顕微鏡70の内部に入射させることができる。
第2導光手段92も、例えばミラー構成されている。このミラーの角度を調整することで、顕微鏡70から射出された光を、時間分解分光ユニット80の内部に入射させることができる。
なお、第1導光手段91、第2導光手段92は、顕微鏡70と時間分解分光ユニット80のいずれか一方に設けてもよいし、顕微鏡70と時間分解分光ユニット80とは独立して設けてもよく、配設場所は限定されない。
2次元光波変換手段1は、第2導光手段92によって導かれた光を、2次元光波に変換するように構成されている。
リレーレンズ2は合手段3を介して、2次元光波を撮像素子4の撮像面上に結像する。
また、合波手段3は、参照光を反射して、撮像素子4の撮像面上に照射する。その結果、撮像素子4の撮像面上には、干渉縞パターンが形成される。
次に、顕微鏡70について、説明する。顕微鏡70は、試料を観察可能な光学顕微鏡であればよい。例えば、明視野観察、蛍光観察、微分干渉観察等の観察が可能な構成であればよい。
図2の構成例では、顕微鏡70は、透過照明光源71と、透過照明光学系72と、観察用光学系73と、観察用撮像素子74と、試料台75と、蛍光用照明光源76と、蛍光用照明光学系77と、フィルタユニット772と、ビームスプリッタ723と、ダイクロイックミラー78を有して構成されている。
透過照明用光学系72は、コレクタレンズ721と、対物レンズ722と、ビームスプリッタ723を有している。透過照明用光学系72は、透過照明光源71が発した照明光を、試料Sに照射する。また、透過照明用光学系72は、ビームスプリッタ723を有している。よって、ビームスプリッタ723を介して、ポンプ光とプローブ光を、試料に照射することができる。なお、図2の構成例では、透過照明光学系72は、さらに、偏光子724と、第1DICフィルタ725を含んでいる。
観察用光学系73は、対物レンズ731と、第2DICフィルタ732と、検光子733と、結像レンズ734を有して構成されている。
検光子733と結像レンズ734との間には、ダイクロイックミラー78と、フィルタユニット772が配置されている。
フィルタユニット772は、励起フィルタ7721と、ダイクロイックミラー7722と、吸収フィルタ7723によって構成されている。励起フィルタ7721は、試料Sを照射するための励起光を選択するために用いられる。ダイクロイックミラー7722は、励起光を反射して試料S側に導くと供に、試料Sから発生した蛍光を透過する。吸収フィルタ7723は、試料Sから反射された励起光を遮断し、蛍光を透過する。
その他、試料台75は、x−yステージ752を備えている。よって、対物レンズ(722、731)に対する試料Sの相対位置を、自由に調整することができる。
以下、各実施形態において特有の構成について説明する。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態にかかる顕微鏡装置を示しており、特に、時間分解分光ユニット80の具体的構成を示す説明図である。なお、第1実施形態の顕微鏡装置全体の基本構成は、図1及び図2で示した構成と同じである。
第1実施形態の時間分解分光ユニット80では、2次元光波変換手段1は、ビームエキスパンダ10と、第1回折格子12と、正の屈折力をもつ第1シリンドリカルレンズ131と、フィルタ141と、正の屈折力をもつ第2シリンドリカルレンズ132と、第2回折格子アレイ15とで構成されている。
また、第1導光手段91は、顕微鏡70側に設けられたビームスプリッタ723である。ただし、時間分解分光ユニット80から射出される光束が、ビームスプリッタ723に入射するように、時間分解分光ユニット80側に1組のミラーを設けてもよい。この場合、一方のミラーはx軸を回転軸として回転するように保持し、他方のミラーはz軸を回転軸として回転するように保持しておく。これにより、光束の射出角度を調整することができる。また、光束の高さは、2つのミラーの間隔(y軸方向)を変えることで調整することができる。
また、第2導光手段92は、顕微鏡70側に設けられたダイクロイックミラー78である。本実施形態では、2次元光波変換手段1に、ミラー68が設けられている。また、ミラー68を設けずに、第2導光手段92からのプローブ光を2次元光波変換手段1に直接導くことができるように、顕微鏡70と時間分解分光ユニット80を配置してもよい。なお、ミラー68に代えて、第1導光手段91同様に、時間分解分光ユニット80側に1組のミラーを設けてもよい。
リレーレンズ2は、レンズ21とレンズ22で構成されている。
分岐手段は、ハーフミラー等で構成されたビームスプリッタ61である。超短光パルス光源5から発振された超短光パルスは、ビームスプリッタ61によって、2つに分岐される。ビームスプリッタ61で反射された光は、参照光となる。一方、ビームスプリッタ61を透過した光は、遅延光学系6に入射し、ここでプローブ光とポンプ光が生成される。遅延光学系6は、ビームスプリッタ62と、ミラー63,64,66と、可動のステージ65とで構成されている。
ビームスプリッタ61を透過した光は、ミラー66で反射される。反射された光は、ビームスプリッタ62で分岐される。ビームスプリッタ62で反射された光は、ミラー63で反射し、ビームスプリッタ62を透過する。一方、ビームスプリッタ62を透過した光は、ミラー64で反射され、ビームスプリッタ62で反射される。この時、ステージ65は、光の入射方向に沿って移動している。そのため、ミラー63で反射された光とミラー64で反射された光との間に、光路長差が生じる。この光路長を変えることにより、一方の光はもう一方の光に対して時間遅延を与えられる。本実施形態では、時間遅延を与えられない光がポンプ光、時間遅延を与えられた光がプローブ光となる。これら2つの光は、第1導光手段91を介して顕微鏡70に導かれる。
参照光の進行方向には、ビームエキスパンダ33、ミラー30及び合波手段3が配置されている。合波手段3は、ビームスプリッタ31と、レンズ32とで構成されている。レンズ32は、レンズ22と組み合わされるとビームエキスパンダとして機能するので、ビームスプリッタ61で分岐された参照光を、時間分解分光用撮像素子4上に平行光として照射するようになっている。ビームスプリッタ31は、レンズ32を経た参照光を反射し、同時に、2次元光波変換手段1で変換された2次元光波を透過する。この結果、2つの光が、時間分解分光用撮像素子4に向けて合波される。
なお、ビームスプリッタ61で分岐された参照光を合波手段3に導く構成は、上記以外の構成でもよい。
このように構成された顕微鏡装置を用いて時間分解分光を行う過程を説明する。
まず、顕微鏡70を介して、試料Sの観察を行う。観察方法としては、例えば、明視野観察、微分干渉、蛍光観察等がある。適切な観察法を用いて、試料S内の微小領域を観察視野の中心に移動させる。この移動は、試料台75のx−yステージ752を使って行えばよい。また、微小領域は、時間分解分光を行う領域である。
次に、試料S中の微小領域の時間分解分光過程について説明する。
超短光パルス光源5から発振され超短光パルスは、分岐手段61及び遅延光学系6を介して、ポンプ光、プローブ光、参照光に分岐される。このとき、ポンプ光とプローブ光との間には、時間遅延が与えられている。
ポンプ光とプローブ光は、導光手段91を介して、顕微鏡70に導かれる。より具体的には、透過照明光学系72の光路内に設けられたビームスプリッタ723に導かれる。次にポンプ光とプローブ光は、ビームスプリッタ723を介して、試料S中の微小領域を照射する。まず、ポンプ光によって試料S中の微小領域が刺激される。時間差をおいて、プローブ光が同じ微小領域を照射する。
このとき、プローブ光は、ポンプ光によって刺激された試料Sの微小領域によって変調を受ける。変調を受けたプローブ光(以下、変調プローブ光とする。)は、対物レンズ731、ダイクロイックミラー78(第2導光手段)を介して顕微鏡70の外部に導かれる。そして、変調プローブ光は、時間分解分光ユニット80の2次元変換手段1に入射する。
ビームエキスパンダ10は、変調プローブ光の光束径を拡大して、第1回折格子12に斜入射させる。ここで、第1回折格子12は、透過型の回折格子である。ただし、反射型の回折格子であっても構わない。第1回折格子12は、第1シリンドリカルレンズ131の前側焦平面F1と交差する(平行にならない)ように、所定の角度θで配置されている。本実施形態では、第1回折格子12の面は、x軸(光軸(z軸)に対し垂直となる水平方向の軸)に対して角度θで配置されている。なお、第1回折格子12は、その面の中心が前側焦平面F1(前側焦点位置)、あるいはその近傍に位置するように、配置されている。
第1回折格子12は、順次照射される変調プローブ光の各波長成分を、x軸方向に回折させる。第1シリンドリカルレンズ131は、第1回折格子12で回折された変調プローブ光の各波長成分を、後側焦平面F2上に分布させる。分布の様子を、図4に示す。
フィルタ141は、第1シリンドリカルレンズ131の後側焦平面F2近傍に配置されている。そして、図5に示すように、細長い開口を備える。この開口は、左斜め下から右斜め上に向かって形成されている。第1回折格子12に変調プローブ光を斜入射されることで、x軸方向の入射位置に応じて照射時間がずれた変調プローブ光を得ることができる。このようにして得た変調プローブ光は複数の波長成分から構成されている。そこで、フィルタ141を用いて、各波長成分を、y軸(光軸(z軸)に対し垂直となる上下方向の軸)の各位置ごとに抽出する。その結果、図6に示すように、y軸方向に関して異なる波長が分布するように、フィルタリングが行われる。フィルタ141の開口を透過した変調プローブ光は、第2シリンドリカルレンズ132に入射する。その際、変調プローブ光は、各波長がx−z面に対して平行となって、y方向に並んだ状態になっている。
第2シリンドリカルレンズ132に入射した各波長の光(変調プローブ光)は、第2シリンドリカルレンズ132の後側焦平面F3近傍の面F3'に結像する。なお、後側焦平面F3の位置と第1回折格子12の位置は、共役な位置関係となっている。その結果、図7に示すように、各波長の光は、x軸方向に時間が展開され、y軸方向に波長が展開された状態に変換される。すなわち、変調プローブ光は、(1)x軸方向の各位置における光には、連続した時間遅延が生じており、(2)y軸方向の各位置における光は、変調プローブ光を構成する各波長の光が分解されて分布していることになる。このように、2次元光波とは、変調プローブ光が、上記の(1)及び(2)を満たす状態になっていることを意味する。
第2回折格子アレイ15は、この面F3'に配置されている。そして、図8に示すように、波長毎に異なる格子定数(周期)の回折格子15A〜Kが、y軸方向に並んで形成されている。一方、図7に示すように、面F3'上の2次元光波は、各波長の光は、y軸方向に、空間的に分離されている。このため、第2回折格子アレイ15を介して、変調プローブ光の各波長の回折方向をそろえることができる。本実施形態では、各波長の光の進行方向は、x軸方向に角度分布を持っている(ばらついている)。そこで、第2回折格子アレイ15によって、このx方向の角度分布を小さくすることができる。本実施形態では、第2回折格子アレイ15を介して、F3'面を出射後の角度分布はほぼ0になるように構成されている。
リレーレンズ2は、撮像素子4の撮像面F4面上に、2次元光波像S4を結像する。
同時に、合波手段3を介して、参照光が、撮像面F4面上に照射される。よって、撮像面F4面上では、2次元光波像S4と参照光による干渉が生じる。その結果、変調プローブ光のスペクトログラムが、干渉縞パターンとして生成される。これにより、変調プローブ光に含まれる波長成分の時間変化を、計測することができる。
次に、第2実施形態の顕微鏡装置について説明する。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態にかかる顕微鏡装置を示しており、特に、時間分解分光ユニット80の具体的構成を示す説明図である。
第2実施形態の顕微鏡装置は、時間分解分光ユニット80を構成する2次元光波変換手段1のみが、第1実施形態の顕微鏡装置と異なる。
第2実施形態の2次元光波変換手段1は、シリンドリカルビームエキスパンダ11と、第1回折格子12と、正の屈折力をもつ第1レンズ133と、第1回折格子アレイ142と、正の屈折力をもつ第2レンズ134と、第2回折格子アレイ15とで構成されている。
シリンドリカルビームエキスパンダ11は、変調プローブ光の光束径を拡大して回折格子12に斜入射させる。ここでも、第1回折格子12は、透過型の回折格子である。ただし、反射型の回折格子であっても構わない。第1回折格子12は、第1レンズ133の前側焦平面F1と交差する(平行にならない)ように、x軸に対して角度θで配置されている。なお、第1回折格子12は、その面の中心が、前側焦平面F1(前側焦点位置)、あるいはその近傍に位置するように、配置されている。
第1回折格子12は、順次照射される変調プローブ光の各波長成分を、x軸方向に回折させる。第1レンズ133は、第1回折格子12で回折された変調プローブ光の各波長成分を、第1レンズ133の後側焦平面F2上に分布させる。分布の様子を、図10に示す。
第1回折格子アレイ142はフィルタであって、第1レンズ133の後側焦平面F2近傍に配置されている。そして、図11に示すように、格子定数(周期)の異なる回折格子142a〜kが、x軸方向に並んで形成されている。そして、図12に示すように、変調プローブ光の各波長の光は、回折格子142a〜kを介して、y軸に沿う方向に、異なる回折角で回折される。第1回折格子アレイ142で回折された各波長の光は、第2レンズ134に入射する。
第2レンズ134に入射した各波長の光は、第2レンズ134の後側焦平面F3近傍の面F3'に結像する。なお、後側焦平面F3の位置と第1回折格子12の位置は、共役な位置関係となっている。その結果、図7に示すように、x軸方向に時間が展開され、y軸方向に波長が展開された2次元光波に変換される。
これ以降の処理は第1実施形態と同様である。すなわち、顕微鏡観察下において、試料Sの微小領域ポンプ光とプローブ光を照射する。そして、ポンプ光に刺激された微小領域によって変調を受けたプローブ光を、時間と波長に展開したスペクトログラムに変換する。このようにすることで、微小領域における時間分解分光が可能になる。
次に、本発明の実施形態をより具体化した実施例について説明する。
実施例1の顕微鏡装置は、第1実施形態の顕微鏡装置をより具体化した構成例である。なお、図面は第1実施形態の顕微鏡装置と同じである。
実施例1の顕微鏡装置は、第1実施形態と同様に、顕微鏡70によって試料Sを観察し、時間分解分光ユニット80で、試料S内の微小領域に関する時間分解分光を行うように構成されている。以下に、第1実施形態の構成を具体化した部分について説明する。その他の部分の構成及び作用は第1実施形態と同じである。
時間分解分光に使う光は、中心波長800nm、波長幅±5nm、パルス幅約100フェムト秒の超短光パルスである。この超短光パルスをプローブ光として用い、変調を受けた結果得られる変調プローブ光のスペクトログラムを得ることによって時間分解分光を行う。
超短光パルス光源5は、中心波長が800nm、波長幅±5nm、パルス幅100フェムト秒の超短光パルスを発振する。
2次元光波変換手段1は、焦点距離10mmのレンズ101と焦点距離100mmのレンズ102で構成されるビームエキスパンダ10と、ブラッグ型第1回折格子12と、焦点距離f=100mmの正の屈折力をもつ第1シリンドリカルレンズ131と、フィルタ141と、焦点距離f=100mmの正の屈折力をもつ第2シリンドリカルレンズ132と、第2回折格子アレイ15とで構成されている。
ブラッグ型第1回折格子12は、透過型の回折格子である。ブラッグ型第1回折格子12は、その入射面が、第1シリンドリカルレンズ131の前側焦平面F1と交差する(平行にならない)ように、x軸に対して角度45°で配置されている。すなわち、ブラッグ型第1回折格子12は、その面が、前側焦平面F1近傍の面(即ち、第1シリンドリカルレンズ131の前側焦平面F1を略45°回転させた面)F1'と一致するように配置されている。よって、ブラッグ型第1回折格子12の法線と光軸AXとのなす角度は、略45°となっている。また、シリンドリカルレンズ131,132に関して、面F1'と共役な面は、面F3'となる。この面F3'は、第2シリンドリカルレンズ132の後側焦平面F3を、45°回転させた時の面である。この結果、共役となる面F3'も光軸AXに対して略45°の角度となる。ここで、ブラッグ型第1回折格子12の格子定数は、1767本/mmで、45°で入射したプローブ光の中心波長が光軸AXに略一致するように選んでいる。
実施例1では、ビームエキスパンダ10を介して、変調プローブ光を略10倍に拡大している。また、ブラッグ型第1回折格子12は、約14.14×10mmのサイズを持つ。このようなブラッグ型第1回折格子12に、変調プローブ光を斜入射させる。このとき、変調プローブ光は、800±5nmの波長幅を持つ。そのため、第1シリンドリカルレンズ131の後側焦平面F2上では、図4に示すように、変調プローブ光に含まれる各波長成分の光が、x軸方向に沿って分布する。このとき、例えば、805nm、800nm、795nmの波長は、光軸AXに対して、それぞれ−1.26mm、0mm、+1.24mmの位置に分布する。
フィルタ141の構成は、第1実施形態で説明したとおりである。フィルタ141を介して、F3'面上に2次元光波S3が形成される。本実施例では、2次元光波S3のサイズは、14.14×10mmである。
第2回折格子アレイ15は、面F3'に入射する2次元光波S3について、各波長の光ごとに生じている角度分布を補正する。第2回折格子アレイ15の仕様を以下の表.1に示す。表.1の入射角度は、各波長の光が面F3'に入射する際の、第2回折格子アレイ15の法線に対する角度である。第2回折格子アレイ15を構成する回折格子15A〜Kが表.1のような周期構造を持てば、各波長の光における回折角度が45°になる。その結果、面F3'を出射後における各波長の光の角度分布は、ほぼ0になる。
表.1 第2回折格子アレイ15の仕様
リレーレンズ2は、2次元光波像S4を撮像面F4上に分布させる。このリレーレンズ2は、焦点距離f21=100mmのレンズ21,22で構成されている。
合波手段3は、焦点距離100mmのレンズ32とビームスプリッタ31とで構成されている。
2次元光波像S4が時間分解分光用撮像素子4上に分布するのと同時に、合波手段3を介して参照光を照射すると、2次元光波像S4を干渉縞パターンとして記録することができる。
撮像素子4には固体撮像素子(CCD)4を用いており、2次元光波像S4の干渉パターンが得られる。
実施例1の顕微鏡装置によれば、非常に微小な領域についての観察と同時に、フェムト〜ピコ秒領域の変調を受けたプローブ光の時間分解分光計測を行うことができる。
実施例2の顕微鏡装置は、第2実施形態の顕微鏡装置をより具体化した構成例である。実施例1と異なる点は、2次元光波変換手段1のみである。なお、図面は第2実施形態の顕微鏡装置と同じである。以下に、2次元光波変換手段1について説明する。その他の部分の構成及び作用効果は実施例1と同じである。
2次元光波変換手段1は、焦点距離100mmのレンズ111と、焦点距離50mmのレンズ112と、倍率10倍のシリンドリカルレンズ113,114で構成されるシリンドリカルビームエキスパンダ11と、ブラッグ型第1回折格子12と、焦点距離f=40mmの正の屈折力をもつ第1レンズ133と、第1回折格子アレイ142と、焦点距離f=40mmの正の屈折力をもつ第2レンズ134と、第2回折格子アレイ15とで構成されている。
ブラッグ型第1回折格子12は、透過型の回折格子である。ブラッグ型第1回折格子12は、その入射面が第1レンズ133の前側焦平面F1と交差する(平行にならない)ように、x軸に対して角度45°で配置されている。すなわち、ブラッグ型第1回折格子12は、その面が、前側焦平面F1近傍の面(即ち、第1レンズ133の前側焦平面F1を略45°回転させた面)F1'と一致するように配置されている。よって、ブラッグ型第1回折格子12の法線と光軸AXとのなす角度は、略45°となっている。また、レンズ133,134に関して、面F1'と共役な面は、面F3'となる。この面F3'は、第2レンズ134の後側焦平面F3を、45°回転させた時の面である。この結果、共役となる面F3'も光軸AXに対して略45°の角度となる。ここで、ブラッグ型第1回折格子12の格子定数は、1767本/mmで、入射角度45°で斜入射したプローブ光の中心波長が光軸AXに略一致するように選んでいる。
実施例2では、ビームエキスパンダ11を介して、変調プローブ光を略10倍に拡大している。また、ブラッグ型第1回折格子12は、約14.14mm×1mmのサイズを持つ。このようなブラッグ型第1回折格子12に、変調プローブ光を斜入射させる。このとき、変調プローブ光は800±5nmの波長幅を持つ。そのため、第1レンズ133の後側焦平面F2上では、図10に示すように、変調プローブ光に含まれる各波長成分の光が、x軸方向に沿って分布する。このとき、例えば、805nm、800nm、795nmの波長は、光軸AXに対して、それぞれ−0.5mm、0mm、+0.5mmの位置に分布する。
第1回折格子アレイ142は、フィルタとして機能する。この第1回折格子アレイ142の構成は、第2実施形態で説明したとおりである。以下表.2に第1回折格子アレイ142の仕様を示す。表.2中、格子定数の符号は、面F2においてy軸に関して+方向に回折する場合は正、−方向に回折する場合は負として表している。y座標は、第2レンズ134を出射後の各波長のy方向の高さを表している。
表.2 第1回折格子アレイ142の仕様
第1回折格子アレイ142で回折された各波長の光は、第2レンズ134を出射すると、それぞれx−z面に平行になって面F3'に入射する。このとき面F3'上では、y軸方向にプローブ光の波長成分が分布する。そして、面F1'のブラッグ型第1回折格子12上に順次プローブ光が照射されると、共役な面F3'上では波長分布がx軸方向を移動することになる。よって、図7に示すように、x軸方向に時間が展開され、縦軸に波長が展開された2次元光波S3が生成される。この面F3'上の2次元光波S3のサイズは14.14×10mmである。
第2回折格子アレイ15は、面F3'に入射する2次元光波S3について、各波長の角度分布を補正する。第2回折格子アレイ15の仕様を以下の表.3に示す。表.3の入射角度は、各波長の光が面F3'に入射する際の、第2回折格子アレイ15の法線に対する角度である。第2回折格子アレイ15を構成する回折格子15A〜Kが表.3のような周期構造を持てば、各波長の光における回折角度が45°になる。その結果、面F3'を出射後における各波長の光の角度分布は、ほぼ0になる。
表.3 第2回折格子アレイ15の仕様
実施例2の顕微鏡装置によれば、非常に微小な領域についての観察と同時に、フェムト〜ピコ秒領域の変調を受けたプローブ光の時間分解分光計測を行うことができる。
本発明の各実施形態にかかる顕微鏡装置に共通する構成を示すブロック図である。 図1の顕微鏡装置に用いる顕微鏡の一構成例を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態にかかる顕微鏡装置における時間分解分光ユニット80の具体的構成を示す説明図である。 第1実施形態の顕微鏡装置における時間分解分光ユニット80のフィルタ141上のプローブ光の分布を示す図である。 第1実施形態の顕微鏡装置における時間分解分光ユニット80のフィルタ141の開口を示す図である。 第1実施形態の顕微鏡装置において、フィルタ141を透過するプローブ光の波長分布を示す図である。 本発明の各実施形態の顕微鏡装置の2次元光波変換手段1によって生じる2次元光波分布を示す図である。 本発明の各実施形態の顕微鏡装置の2次元光波変換手段1に用いられる第2回折格子アレイ15を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる顕微鏡装置の時間分解分光ユニット80の具体的構成を示す説明図である。 第2実施形態の顕微鏡装置の時間分解分光ユニット80の第1回折格子アレイ142上のプローブ光の分布を示す図である。 第2実施形態の顕微鏡装置の2次元光波変換手段1に用いられる第1回折格子アレイ142を示す図である。 第2実施形態の第1回折格子アレイ142によって回折されるプローブ光を示す図である。 極短光パルスの波形計測技術にかかる2次元空間変換光学系の概略構成を示す斜視図である。 図13の2次元空間変換光学系に用いられるフィルタ700の説明図である。 図13の2次元空間変換光学系により2次元空間変換された波長分布を示すグラフである。
符号の説明
1 2次元光波変換手段
10 ビームエキスパンダ
101,102 レンズ
11 シリンドリカルビームエキスパンダ
111、112 レンズ
113、114 シリンドリカルレンズ
12 ブラッグ型第1回折格子
131 第1シリンドリカルレンズ
132 第2シリンドリカルレンズ
133 第1レンズ
134 第2レンズ
141 フィルタ
142 第1回折格子アレイ
15 第2回折格子アレイ
2 リレーレンズ
21、22 レンズ
3 合波手段
31 ビームスプリッタ
32 レンズ
33 ビームエキスパンダ
34 ミラー
4 撮像素子、CCD
5 超短光パルス光源
6 分岐手段
61、62 ビームスプリッタ
63、64、66 ミラー
65 ステージ
68 ミラー
7 顕微鏡
71 透過照明光源
72 透過照明光学系
721 コレクタレンズ
722 コンデンサレンズ
723 ビームスプリッタ
724 偏光子
725 第1DICフィルタ
73 観察用光学系
731 対物レンズ
732 第2DICフィルタ
733 検光子
734 結像レンズ
74 観察用撮像素子
75 試料台
752 x−yステージ
76 蛍光用照明光源
77 蛍光用照明光学系
772 フィルタユニット
78 ダイクロイックミラー
80 時間分解分光ユニット
91 第1導光手段
92 第2導光手段

Claims (6)

  1. 光学顕微鏡と時間分解分光ユニットを有する顕微鏡装置であって、
    前記時間分解分光ユニットからの光を前記光学顕微鏡の内部に導く第1導光手段と前記光学顕微鏡からの光を前記時間分解分光ユニットの内部に導く第2導光手段を有し、
    前記光学顕微鏡は、照明光学系と観察光学系を有し、
    前記照明光学系は、光源とリレーレンズとビームスプリッタを有し、
    前記観察光学系は、対物レンズと結像レンズとダイクロイックミラーを有し、
    前記時間分解分光ユニットが、超短光パルスを発振する超短光パルス光源と、前記超短光パルスを参照光と参照光以外の光とに分岐する分岐手段と、前記参照光以外の光からポンプ光とプローブ光を生成する光学系と、前記第2導光手段によって導かれた光と前記参照光を合波する合波手段と、該合波手段によって形成された干渉縞を撮像する撮像素子を備え、
    前記第1導光手段は、少なくとも前記ビームスプリッタを含み、
    前記第2導光手段は、少なくとも前記ダイクロイックミラーを含み、
    前記第2導光手段と前記撮像素子の間に2次元光波変換光学系が配置され
    前記2次元光波変換光学系が、ビームエキスパンダと、第1回折格子と、正の屈折力をもつ第1レンズと、フィルタと、正の屈折力をもつ第2レンズと、第2回折格子を備えている、ことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 倍リレー光学系を備え、
    前記第1回折格子は、前記第1レンズの前側焦点位置に配置され、
    前記フィルタは、前記第1レンズの後側焦点位置、及び前記第2レンズの前側焦点位置に配置され、
    前記第2回折格子は、前記第2レンズの後側焦点位置に配置され、
    前記等倍リレー光学系は、前記第2回折格子と前記撮像素子の間に配置され、
    前記等倍リレー光学系の光軸に対して前記撮像素子の撮像面が直交するように、前記撮像素子が配置されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記ビームエキスパンダが回転対称レンズで構成され、
    前記第1のレンズ及び前記第2のレンズがシリンドリカルレンズであることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記ビームエキスパンダがシリンドリカルレンズを含んで構成され、
    前記第1のレンズ及び前記第2のレンズが回転対称レンズであることを特徴とする請求項2に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持つ方向に平行な軸をx軸、前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持たない方向に平行な軸をy軸としたとき、
    前記第1回折格子及び前記第2回折格子は、前記x方向にのみ入射光を回折させる格子形状を有し、
    前記フィルタは遮光領域と、細長い光透過領域を備え、
    前記光透過領域は、前記x軸及び前記y軸のいずれに対しても傾斜した向きに形成されていることを特徴とする請求項3に記載の顕微鏡装置。
  6. 前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持つ方向に平行な軸をx軸、前記シリンドリカルレンズにおいて屈折力を持たない方向に平行な軸をy軸としたとき、
    前記第1回折格子は、前記x方向にのみ入射光を回折させる格子形状を有し、
    前記フィルタは、前記x軸に沿う方向に形成された複数の回折領域を備え、
    前記複数の回折領域の各々は、前記y軸に沿う方向における回折角度がそれぞれ異なるように、入射光を回折させる格子形状を有し、
    前記第2回折格子は、前記リレー光学系の光軸と平行になるように、入射光を回折させる格子形状を有することを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡装置。








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