JP6632480B2 - 乗用型直播機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行しながら種子を圃場に供給していく乗用型直播機に関する。
乗用型直播機としては、特許文献1に開示されているように、圃場に肥料を供給する施肥装置(特許文献1の図1及び図2の2)、圃場に薬剤を供給する薬剤供給装置(特許文献1の図1及び図2の3)、及び、圃場に種子を供給する播種装置(特許文献1の図1及び図2の4)を、乗用型直播機の機体の備えたものがある。
機体から伝達されてきた動力を施肥装置、薬剤供給装置及び播種装置に伝達する場合、特許文献1では、伝達軸(特許文献1の図1及び図2の18)により機体から伝達されてきた動力が、フィードケース(特許文献1の図3及び図4の60A)及び出力軸ケース(特許文献1の図3及び図4の60B)の内部の伝動機構を介して、出力軸(特許文献1の図3及び図4の62)に伝達されている。
特許文献1では、出力軸の動力動が、連動ロッド(特許文献1の図3,4,8の22)等を介して、施肥装置に伝達されており、出力軸の動力動が、連動ロッド(特許文献1の図3,4,9の32)等を介して、薬剤供給装置に伝達されている。出力軸の動力が、伝動ケース(特許文献1の図2の61)の内部の伝動機構を介して、出力軸(特許文献1の図2の44)に伝達され、出力軸から播種装置に伝達されている。
以上のように特許文献1では、機体から伝達されてきた動力が、出力軸から3つの伝動系が並列的に分岐して、3つの伝動系が施肥装置、薬剤供給装置及び播種装置に接続された状態となっている。
特開2014−233286号公報
乗用型直播機において、複数の条に肥料、薬剤及び種子を供給していく場合、特定の少数条において、肥料、薬剤及び種子の供給を停止する少数条クラッチを備える必要がある(例えば6条型式において、2条を一つの少数条とすると、1番目及び2番目の条用の少数条クラッチ、3番目及び4番目の条用の少数条クラッチ、5番目及び6番目の条用の少数条クラッチを備える)。
本発明は、施肥装置、薬剤供給装置及び播種装置を乗用型直播機の機体の後部に備えた場合、少数条クラッチを適切に配置することを目的としている。
(構成)
本発明の特徴は、乗用型直播機において次のように構成することにある。
肥料を貯留する肥料ホッパー及び前記肥料ホッパーの肥料を繰り出して圃場に供給する複数の肥料繰り出し部を備えた施肥装置と、
薬剤を貯留する薬剤ホッパー及び前記薬剤ホッパーの薬剤を繰り出して圃場に供給する複数の薬剤繰り出し部を備えた薬剤供給装置と、
種子を貯留する種子ホッパー及び前記種子ホッパーの種子を繰り出して圃場に供給する複数の種子繰り出し部を備えた播種装置とが、
側面視で、前側から前記施肥装置、前記薬剤供給装置及び前記播種装置の順序で前後方向に配置されるように、機体の後部に備えられており、
機体から伝達されてきた動力が、並列的に分岐した複数の伝動系の各々に伝達されて、前記複数の伝動系の各々に少数条クラッチが備えられ、
前記少数条クラッチの各々の伝動下手側において、前記少数条クラッチからの動力が、並列的に分岐した前記肥料繰り出し部への伝動系と、前記種子繰り出し部への伝動系との各々に伝達され、
前記種子繰り出し部の伝動下手側に、前記薬剤繰り出し部が備えられ、前記種子繰り出し部から前記薬剤繰り出し部への伝動系において、
前記種子繰り出し部から中継部材への第1伝動機構と、前記中継部材から前記薬剤繰り出し部への第2伝動機構とが備えられて、前記種子繰り出し部の動力が前記第1伝動機構、前記中継部材及び前記第2伝動機構を介して、前記薬剤繰り出し部に伝達されており、
前記中継部材が左右方向の揺動軸周りに揺動する揺動体であり、
側面視で、前記揺動軸が前記肥料繰り出し部を駆動する肥料繰り出し軸よりも上側に配置され、
前記第2伝動機構は、
前記薬剤繰り出し部を駆動する薬剤繰り出し軸に一方向クラッチが備えられ、前記一方向クラッチから延出されたアーム部と前記中継部材とに亘って連係部材が接続されて、
前記中継部材の揺動が、往復動作として前記連係部材及びアーム部を介して前記一方向クラッチに往復回転として伝達され、前記一方向クラッチの往復回転により前記薬剤繰り出し軸が一方向に回転駆動されるように構成されており、
側面視で、前記アーム部の揺動範囲が前記施肥装置よりも後側に離れた位置に配置されている。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、例えば4条型式において、2条を一つの少数条とすると、機体から伝達されてきた動力が2つの伝動系に並列的に分岐されて、2つの伝動系の各々に少数条クラッチが備えられる(1番目及び2番目の条用の少数条クラッチ、3番目及び4番目の条用の少数条クラッチ)。
前述の構成において、本発明によると、1番目及び2番目の条用の少数条クラッチの伝動下手側に、1番目及び2番目の条の施肥装置の肥料繰り出し部、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部及び播種装置の種子繰り出し部が備えられるのであり、3番目及び4番目の条用の少数条クラッチの伝動下手側に、3番目及び4番目の条の施肥装置の肥料繰り出し部、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部及び播種装置の種子繰り出し部が備えられる。
これにより、例えば1番目及び2番目の条用の少数条クラッチを遮断状態に操作することによって、1番目及び2番目の条用の施肥装置の肥料繰り出し部、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部及び播種装置の種子繰り出し部を停止させることができる。
本発明によると、一つの少数条クラッチが、この少数条クラッチに対応する条の施肥装置の肥料繰り出し部、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部及び播種装置の種子繰り出し部の共用の少数条クラッチとなるのであり、施肥装置の肥料繰り出し部、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部及び播種装置の種子繰り出し部の各々に少数条クラッチを備える必要がなくなるので、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
本発明によると、側面視で、前側から施肥装置、薬剤供給装置及び播種装置の順序で前後方向に配置することにより(側面視で、比較的大型の施肥装置と播種装置との間に、比較的小型の薬剤供給装置を配置することにより)、少数条クラッチから、施肥装置の肥料繰り出し部への伝動系、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系、及び播種装置の種子繰り出し部への伝動系を、コンパクトにまとめることができる。
前述のように側面視で、前側から施肥装置、薬剤供給装置及び播種装置の順序で前後方向に配置された状態において、本発明によると、側面視で、施肥装置の肥料繰り出し部への伝動系が前側に配置され、播種装置の種子繰り出し部への伝動系が後側に配置された状態となるのであり、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系が、後側の播種装置の種子繰り出し部から、前側の薬剤供給装置の薬剤繰り出し部に向って配置される状態となる。
これにより、本発明によると、側面視で、施肥装置の肥料繰り出し部への伝動系(前側)と、播種装置の種子繰り出し部への伝動系(後側)との間に、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系が配置される状態となって、施肥装置の肥料繰り出し部への伝動系、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系、及び播種装置の種子繰り出し部への伝動系を、コンパクトにまとめることができる。
本発明によると、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系が、播種装置の種子繰り出し部から中継部材への第1伝動機構と、中継部材と、中継部材から薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への第2伝動機構とを備えており、中継部材が左右方向の揺動軸周りに揺動する揺動体である。
この場合、本発明によると、側面視で、中継部材の揺動軸が施肥装置の肥料繰り出し部を駆動する肥料繰り出し軸よりも上側に配置されている。
これにより前述のように、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系が、後側の播種装置の種子繰り出し部から、前側の薬剤供給装置の薬剤繰り出し部に向って配置される状態において、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系の下側に配置される部材との干渉をさけながら、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系を直線的に配置することができるようになって、播種装置の種子繰り出し部から薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動効率を良いものにすることができる。
本発明によると、前述の薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動系における中継部材から薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への第2伝動機構において、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部の薬剤繰り出し軸に備えられた一方向クラッチと、一方向クラッチから延出されたアーム部と、アーム部と中継部材とに亘って接続された連係部材とが備えられている。
この場合、本発明によると、一方向クラッチのアーム部の揺動範囲が施肥装置よりも後側に離れた位置に配置されており、一方向クラッチのアーム部が揺動しても施肥装置に干渉することがないので、薬剤供給装置の薬剤繰り出し部への伝動が無理なく行われるようになる。
(構成)
本発明において、
前記アーム部が前記揺動範囲の後端部に位置すると、
前記アーム部が、側面視で、前記肥料ホッパーの後端部を通る鉛直線よりも後側に位置すると好適である。
(構成)
本発明において、
前記アーム部が前記揺動範囲の前端部に位置すると、
前記アーム部が、側面視で、前記肥料ホッパーの後端部を通る鉛直線よりも前側に位置すると好適である。
乗用型直播機の全体側面図である。 施肥装置、薬剤供給装置及び播種装置の側面図である。 施肥装置、薬剤供給装置及び播種装置の背面図である。 肥料支持フレーム、薬剤支持フレーム及び種子支持フレーム等の全体斜視図である。 施肥装置の付近の背面図である。 薬剤供給装置の付近の背面図である。 フロートの平面図である。 施肥装置、薬剤供給装置及び播種装置への伝動系を示す概略図である。 フィードケースの断面図である。 左の施肥装置及び左の薬剤供給装置への伝動系を示す側面図である。 左の薬剤供給装置への伝動系を示す背面図である。 左の薬剤供給装置への伝動系を示す分解斜視図である。 右の薬剤供給装置への伝動系を示す背面図である。 右の薬剤供給装置への伝動系を示す分解斜視図である。 薬剤パイプ及び薬剤供給部の付近の縦断側面図である。 薬剤パイプ及び支持部材の分解斜視図である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体の作業走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
[1]
乗用型直播機の全体構成について説明する。
図1,2,3に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体の後部に、リンク機構3及びリンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられ、リンク機構3の後部に、4条型式の施肥装置5、4条型式の薬剤供給装置6、4条型式の播種装置7、薬剤散布装置8及びフロート9が支持されて、4条型式の乗用型直播機が構成されている。
図2,5,8に示すように、リンク機構3の後端部の縦リンク3aの下部に、支持軸10が前後向きに連結されており、フィードケース11が前後向きの横軸芯P1周りにローリング自在に支持軸10に支持されている。フィードケース11の右及び左横側部に右及び左の支持ケース11aが一体的に形成されており、支持ケース11aがフィードケース11から右及び左側に延出されている。フィードケース11の支持ケース11aの端部に右及び左の伝動ケース12が連結されて後側に延出されている。
図2及び図7に示すように、フロート9において、4条の全幅に亘る横幅を備えた本体部9a、本体部9aの左右中央から前側に延出された前部9b、本体部9aの右及び左部から後側に延出された右及び左の後部9cが備えられて、4条に亘る単一のフロート9に構成されている。
図2,5,7に示すように、右及び左の伝動ケース12の後部に、右及び左のアーム14が連結されて下側に延出されており、フロート9の右及び左の後部9cに右及び左のブラケット15が連結されている。これにより、右及び左のアーム14の下部の左右方向の横軸芯P2周りに、フロート9の右及び左の後部9cがブラケット15を介して上下揺動自在に支持されている。
図2及び図7に示すように、右及び左のアーム14に亘って支持フレーム13が連結されており、圃場面に排水用の溝を形成する溝切り器93が、支持フレーム13に連結されて支持されている。これにより、溝切り器93が、フロート9の後側で機体の左右中央CLに配置されている。
以上のように構成されたフィードケース11(支持ケース11a)及び伝動ケース12において、後述するように、施肥装置5、薬剤供給装置6、播種装置7及び薬剤散布装置8が支持されており、施肥装置5、薬剤供給装置6及び播種装置7への伝動系が構成されている。
[2]
次に、施肥装置5の支持構造について説明する。
図2,4,5に示すように、フィードケース11の支持ケース11aの右及び左部に、右及び左の支持フレーム16が連結されて上側に延出されており、左右方向に沿った肥料支持フレーム17が、右及び左の支持フレーム16の上部に亘って連結されている。
図1,2,5に示すように、施肥装置5は、粉粒状の肥料を貯留する2個の肥料ホッパー18と、肥料ホッパー18の肥料を繰り出して圃場に供給する4個の肥料繰り出し部19とを備えている。
図2,4,5に示すように、4個の肥料繰り出し部19が、左右方向に所定間隔を置いて肥料支持フレーム17の前面に連結されている(側面視で、肥料繰り出し部19が肥料支持フレーム17の前側に位置する状態)。右の2個の肥料繰り出し部19の上部に亘って、右の肥料ホッパー18が連結され、左の2個の肥料繰り出し部19の上部に亘って、左の肥料ホッパー18が連結されている。
図2及び図5に示すように、肥料ホッパー18は透明の合成樹脂により構成されて、外から内部を目視することができるように構成されており、肥料ホッパー18の上部に蓋部18aが備えられている。肥料ホッパー18の蓋部18aは、肥料ホッパー18の前部18Fの左右方向の横軸芯P3周りに開閉自在に支持されており、肥料ホッパー18の蓋部18aの後部の左右中央部に、肥料ホッパー18の蓋部18aを閉位置で固定及び固定解除自在な固定部18bが備えられている。
図2,5,7に示すように、4個の肥料溝切り板20、4個の肥料作溝器21及び4個の肥料覆土部材22が、フロート9に備えられており、肥料繰り出し部19と肥料作溝器21とに亘って、肥料パイプ23が接続されている。
これにより、図2,5,7に示すように、機体の進行に伴って肥料溝切り板20及び肥料作溝器21によって圃場面に溝が形成されるのであり、肥料繰り出し部19から繰り出された肥料が、肥料パイプ23及び肥料作溝器21を介して溝に供給され、肥料が供給された溝が肥料覆土部材22によって埋められる。
[3]
次に、薬剤供給装置6の支持構造について説明する(その1)。
図1,2,6に示すように、薬剤供給装置6は、粉粒状の薬剤(殺虫剤や殺菌剤等)を貯留する2個の薬剤ホッパー24と、薬剤ホッパー24の薬剤を繰り出して圃場に供給する4個の薬剤繰り出し部25とを備えている。
図4,5,6に示すように、右の2個の薬剤繰り出し部25に亘って、右の薬剤支持フレーム30が連結され、左の2個の薬剤繰り出し部25に亘って、左の薬剤支持フレーム30が連結されている。連結部材32が肥料支持フレーム17に連結されて上側に延出されており、連結部材32が薬剤支持フレーム30における機体の左右中央CL側の部分に連結されている。
図4,5,6に示すように、肥料支持フレーム17の右及び左部にブラケット17aが連結されて、連結部材33が肥料支持フレーム17のブラケット17aに連結されて上側に延出されており、連結部材33が薬剤支持フレーム30における機体の左右中央CLの反対側の部分に連結されている。
以上の構造により、薬剤支持フレーム30が、連結部材32,33を介して肥料支持フレーム17に連結された状態となっている。
図2,5,6に示すように、右の2個の薬剤繰り出し部25の上部に亘って、右の薬剤ホッパー24が連結され、左の2個の薬剤繰り出し部25の上部に亘って、左の薬剤ホッパー24が連結されている。
図4,5,6に示すように、背面視でU字状の薬剤ホッパー支持フレーム31が備えられて、薬剤ホッパー支持フレーム31が薬剤支持フレーム30に連結されている。薬剤ホッパー支持フレーム31の右側部に、薬剤ホッパー24の底部24Bの右側部が連結されて支持されており、薬剤ホッパー支持フレーム31の左側部に、薬剤ホッパー24の底部24Bの左側部が連結されて支持されている。
図2,5,6に示すように、薬剤ホッパー24は透明の合成樹脂により構成されて、外から内部を目視することができるように構成されており、薬剤ホッパー24の上部に蓋部24aが備えられている。薬剤ホッパー24の蓋部24aは、薬剤ホッパー24の前部24Fの左右方向の横軸芯P4周りに開閉自在に支持されており、薬剤ホッパー24の蓋部24aの後部の左右中央部に、薬剤ホッパー24の蓋部24aを閉位置で固定及び固定解除自在な固定部24bが備えられている。
[4]
次に、薬剤供給装置6の支持構造について説明する(その2)。
図2,6,7に示すように、4個の薬剤溝切り板26、4個の薬剤供給部27及び4個の薬剤覆土部材28が、フロート9に備えられており、薬剤繰り出し部25と薬剤供給部27とに亘って、薬剤パイプ29,76が接続されている。図2,4,6に示すように、後述する[11]に記載の支持部材69の前部に、支持部材77が連結されており、支持部材77に薬剤パイプ76が連結されて支持されている。
これにより、図2,6,7に示すように、機体の進行に伴って薬剤溝切り板26によって圃場面に溝が形成されるのであり、薬剤繰り出し部25から繰り出された薬剤が、薬剤パイプ29,76及び薬剤供給部27を介して溝に供給され、薬剤が供給された溝が薬剤覆土部材28によって埋められる。
図15及び図16に示すように、側面視で支持部材77の下部が折り曲げられて、支持部材77の下部に開口部77a及び下向きに開放された切り欠き部77bが備えられている。薬剤パイプ76を支持部材77の開口部77a及び切り欠き部77bに挿入して、支持部材77の切り欠き部77bの両側に連結されたナット94に、薬剤パイプ76の取付部76bをボルト連結する。
図15及び図16に示すように、薬剤パイプ76の下部に凸部76aが備えられているので、薬剤パイプ76の凸部76aが後向きの状態(薬剤パイプ76の下端部の出口76cが斜め前下向きの状態)(正常な取付状態)において、支持部材77のナット94に薬剤パイプ76の取付部76bをボルト連結する。
この場合に、図15及び図16に示すように、薬剤パイプ76の凸部76aが前向きの状態(薬剤パイプ76の下端部の出口76cが斜め後下向きの状態)(誤った取付状態)で、支持部材77のナット94に薬剤パイプ76の取付部76bをボルト連結しようとしても、薬剤パイプ76の凸部76aが支持部材77の切り欠き部77bの上端部に当たって、支持部材77のナット94に薬剤パイプ76の取付部76bをボルト連結することができない。
[5]
次に、播種装置7の支持構造について説明する。
図2,3,4に示すように、伝動ケース12の後部に、右及び左のブラケット38が連結されており、左右方向に沿った種子支持フレーム34が、右及び左のブラケット38に亘って連結されている。
図2及び図3に示すように、播種装置7は、粒状の種子を貯留する2個の種子ホッパー35と、種子ホッパー35の種子を繰り出して圃場に供給する4個の種子繰り出し部36とを備えている。前壁、右及び左の横壁を備えた案内部材37が、種子繰り出し部36の下部に連結されている。
図2,3,4に示すように、4個の種子繰り出し部36が、左右方向に所定間隔を置いて種子支持フレーム34の後面に連結されている(側面視で、種子繰り出し部36が種子支持フレーム34の後側に位置する状態)。右の2個の種子繰り出し部36の上部に亘って、右の種子ホッパー35が連結され、左の2個の種子繰り出し部36の上部に亘って、左の種子ホッパー35が連結されている。
図2及び図3に示すように、種子ホッパー35は透明の合成樹脂により構成されて、外から内部を目視することができるように構成されており、種子ホッパー35の上部に蓋部35aが備えられている。種子ホッパー35の蓋部35aは、種子ホッパー35の前部35Fの左右方向の横軸芯P5周りに開閉自在に支持されており、種子ホッパー35の蓋部35aの後部の左右中央部に、種子ホッパー35の蓋部35aを閉位置で固定及び固定解除自在な固定部35bが備えられている。
これにより図2,3,7に示すように、機体の進行に伴って薬剤溝切り板26によって圃場面に溝が形成され、薬剤繰り出し部25から繰り出された薬剤が溝に供給され、薬剤が供給された溝が薬剤覆土部材28によって埋められるのであり(前項[14]参照)、種子繰り出し部36から間欠的に繰り出された種子(点播の状態)が、案内部材37を通り、薬剤が供給されて埋められた圃場面(表面)の位置に落下する(表面播種の状態)。
[6]
次に、薬剤散布装置8の支持構造について説明する。
図3〜図6に示すように、肥料支持フレーム17における機体の左右中央CL(図7参照)の部分に、ブラケット39が連結されている。支持フレーム40がブラケット39に連結されて後側に延出されて、種子支持フレーム34における機体の左右中央CLの部分に、支持フレーム40が連結されており、支持フレーム40の後部にブラケット43が連結されている。
図1に示すように、薬剤散布装置8は、粉粒状の薬剤(除草剤等)を貯留する1個の薬剤ホッパー41と、薬剤ホッパー41から繰り出された薬剤を跳ね飛ばして圃場面に散布する薬剤散布部42とを備えている。薬剤散布装置8(薬剤散布部42)が、ブラケット43に、取り付け及び取り外し自在に構成されている。
図1に示すように、薬剤ホッパー41は透明の合成樹脂により構成され、外から内部を目視することができるように構成されており、薬剤ホッパー41の上部に蓋部41aが備えられている。薬剤ホッパー41の蓋部41aは、薬剤ホッパー41の前部の左右方向の横軸芯P5周りに開閉自在に支持されており、薬剤ホッパー41の蓋部41aの後部の左右中央部に、薬剤ホッパー41の蓋部41aを閉位置で固定及び固定解除自在な固定部41bが備えられている。
これにより、後述する[16]の記載及び図1に示すように、薬剤ホッパー41の薬剤が所定量ずつ繰り出されて、薬剤散布部42に内装された電動モータ(図示せず)により回転駆動される回転体によって、薬剤が跳ね飛ばされて圃場面(表面)に散布される。
[7]
次に、施肥装置5、薬剤供給装置6、播種装置7及び薬剤散布装置8の位置関係について説明する(その1)。
図2,5,7に示すように、背面視及び平面視で機体の左右中央CLに対して右側に、右の施肥装置5(2個の肥料繰り出し部19及び1個の肥料ホッパー18、2個の肥料溝切り板20、2個の肥料作溝器21、2個の肥料覆土部材22及び2個の肥料パイプ23)が配置された状態となっている。
同様に図2,6,7に示すように、背面視及び平面視で機体の左右中央CLに対して左側に、左の施肥装置5(2個の肥料繰り出し部19及び1個の肥料ホッパー18、2個の肥料溝切り板20、2個の肥料作溝器21、2個の肥料覆土部材22及び2個の肥料パイプ23)が配置された状態となっている。
図2,6,7に示すように、背面視及び平面視で機体の左右中央CLに対して右側に、右の薬剤供給装置6(2個の薬剤繰り出し部25及び1個の薬剤ホッパー24、2個の薬剤溝切り板26、2個の薬剤供給部27、2個の薬剤覆土部材28及び2個の薬剤パイプ29,76)が配置された状態となっている。
同様に図2,6,7に示すように、背面視及び平面視で機体の左右中央CLに対して左側に、左の薬剤供給装置6(2個の薬剤繰り出し部25及び1個の薬剤ホッパー24、2個の薬剤溝切り板26、2個の薬剤供給部27、2個の薬剤覆土部材28及び2個の薬剤パイプ29,76)が配置された状態となっている。
図2,3,7に示すように、背面視及び平面視で機体の左右中央CLに対して右側に、右の播種装置7(2個の種子繰り出し部36及び1個の種子ホッパー35、2個の案内部材37)が配置された状態となっている。
同様に図2,3,7に示すように、背面視及び平面視で機体の左右中央CLに対して左側に、左の播種装置7(2個の種子繰り出し部36及び1個の種子ホッパー35、2個の案内部材37)が配置された状態となっている。
図1に示すように、背面視及び平面視で、機体の左右中央CLに、薬剤散布装置8(1個の薬剤散布部42及び1個の薬剤ホッパー41)が配置された状態となっている。
図3,5,6,7に示すように、機体の作業走行時における進行方向(前進側)に向いた状態において、左から第1条L1(肥料繰り出し部19、薬剤繰り出し部25及び種子繰り出し部36)、第2条L2(肥料繰り出し部19、薬剤繰り出し部25及び種子繰り出し部36)、第3条L3(肥料繰り出し部19、薬剤繰り出し部25及び種子繰り出し部36)、第4条L4(肥料繰り出し部19、薬剤繰り出し部25及び種子繰り出し部36)となる。
これにより、図3,5,6,7に示すように、第1条L1及び第2条L2に左の施肥装置5、左の薬剤供給装置6及び左の播種装置7が対応しており、第3条L3及び第4条L4に右の施肥装置5、右の薬剤供給装置6及び右の播種装置7が対応している。
この場合、図3,5,6,7に示すように、薬剤繰り出し部25から繰り出された薬剤が圃場に供給される位置(薬剤溝切り板26及び薬剤供給部27)、及び種子繰り出し部36から繰り出された種子の落下位置(案内部材37)が、第1条L1〜第4条L4であり、肥料繰り出し部19から繰り出された肥料が圃場に供給される位置(肥料溝切り板20及び肥料作溝器21)は、第1条L1〜第4条L4に接近した横隣の位置である。
[8]
次に、施肥装置5、薬剤供給装置6、播種装置7及び薬剤散布装置8の位置関係について説明する(その2)。
図1及び図2に示すように、側面視で、前側から施肥装置5、薬剤供給装置6、播種装置7及び薬剤散布装置8の順序で前後方向に配置されている。
図1,2,3に示すように、側面視で、肥料ホッパー18の蓋部18a(上端部)が、種子ホッパー35の蓋部35a(上端部)よりも上側に配置されている。側面視で、薬剤繰り出し部25が、肥料繰り出し部19よりも上側に配置されており、薬剤ホッパー24の蓋部24a(上端部)が、肥料ホッパー18の蓋部18a(上端部)よりも上側に配置されている。
図1,2,3に示すように、側面視で、薬剤散布部42が、種子繰り出し部36よりも上側に配置されており、薬剤ホッパー41の蓋部41a(上端部)が、種子ホッパー35の蓋部35a(上端部)よりも上側に配置されている。
図1及び図2に示すように、側面視で、薬剤ホッパー24の後部24Rが薬剤繰り出し部25から後側に張り出しており、種子ホッパー35の前部35Fが種子繰り出し部36から前側に張り出している。これにより、側面視で、薬剤ホッパー24の後部24Rの下側に種子ホッパー35の前部35Fが入り込む状態となって、平面視で、薬剤ホッパー24の後部24Rと種子ホッパー35の前部35Fとが重複している。
前述のように、側面視で薬剤繰り出し部25が肥料繰り出し部19よりも上側に配置されていることにより、図3及び図5に示すように、前後方向視で、肥料ホッパー18の上部と薬剤ホッパー24の下部とが重複している(側面視で、肥料ホッパー18の上部と薬剤ホッパー24の下部とが同じ高さに配置されている)。
この場合、図1及び図2に示すように、側面視で肥料ホッパー18の前部18Fが肥料繰り出し部19から前側に張り出しており、肥料ホッパー18の前部18Fの前側への張り出し量は、肥料ホッパー18の後部18Rの後側への張り出し量よりも大きくなっている。前述のように、側面視で、薬剤ホッパー24の後部24Rが薬剤繰り出し部25から後側に張り出しており、薬剤ホッパー24の前部24Fは薬剤繰り出し部25から前側に張り出していない。
前述のように、前後方向視で肥料ホッパー18の上部と薬剤ホッパー24の下部とが重複している状態(側面視で、肥料ホッパー18の上部と薬剤ホッパー24の下部とが同じ高さに配置されている状態)において、図1及び図2に示すように、側面視で肥料ホッパー18の上部と薬剤ホッパー24の下部とを互いに接近させて配置することができる。
図5及び図6に示すように、薬剤供給装置6において、2個の薬剤繰り出し部25の上部に亘って1個の薬剤ホッパー24が連結されることにより、薬剤ホッパー24の底部24Bが薬剤繰り出し部25から横側に張り出した状態となっている。
同様に図5に示すように、施肥装置5において、2個の肥料繰り出し部19の上部に亘って1個の肥料ホッパー18が連結されることにより、肥料ホッパー18の底部18Bが肥料繰り出し部19から横側に張り出した状態となっている。
前述のように、側面視で薬剤繰り出し部25が肥料繰り出し部19よりも上側に配置されている。これにより、図5及び図6に示すように、薬剤繰り出し部25から横側に張り出した薬剤ホッパー24の底部24Bの下側を通して、後側から肥料ホッパー18を目視することができ、肥料ホッパー18の蓋部18aが閉位置に操作された状態において、肥料ホッパー18の後部18Rに備えられた肥料ホッパー18の固定部18bを目視することができる。
[9]
次に、フィードケース11(支持ケース11a)の内部の伝動構造について説明する。
図1,2,8に示すように、機体に搭載されたエンジン(図示せず)の動力が、伝動軸44を介して、フィードケース11の入力軸45に伝達されている。
図8及び図9に示すように、フィードケース11の内部に左右方向に伝動軸46が支持されて、伝動軸46にベベルギヤ47が回転自在に支持されており、入力軸45のベベルギヤ45aとベベルギヤ47とが咬合している。クラッチ部材48が、キー構造により伝動軸46と一体回転及びスライド自在に伝動軸46に支持されており、クラッチ部材48をベベルギヤ47との咬合側に付勢するバネ49が、伝動軸46に取り付けられている。
これにより、図8及び図9に示すように、ベベルギヤ47、クラッチ部材48及びバネ49等により作業クラッチ50が構成されている。クラッチ部材48をベベルギヤ47に咬合させると、入力軸45の動力がベベルギヤ47及びクラッチ部材48を介して伝動軸46に伝達されるのであり(作業クラッチ50の伝動状態)、クラッチ部材48をベベルギヤ47から離間させると、伝動軸46が停止する(作業クラッチ50の遮断状態)。
図8及び図9に示すように、フィードケース11の支持ケース11aの内部に、伝動軸51,52(伝動系に相当)が支持されて、伝動軸51,52は互いに独立に回転自在に同芯状に支持されており、伝動軸51,52の突き合わせ部分に、円筒状の伝動軸53が伝動軸51,52とは互いに独立に回転自在に支持されている。スプロケット54がキー構造により伝動軸46に一体回転するように取り付けられて、伝動軸53にスプロケット53aが備えられており、スプロケット54及び伝動軸53のスプロケット53aに亘って伝動チェーン55が取り付けられている。
図8及び図9に示すように、クラッチ部材56が、スプライン構造により伝動軸51と一体回転及びスライド自在に伝動軸51に支持されており、クラッチ部材56を伝動軸53との咬合側に付勢するバネ57が、伝動軸51に取り付けられている。
クラッチ部材58が、スプライン構造により伝動軸52と一体回転及びスライド自在に伝動軸52に支持されており、クラッチ部材58を伝動軸53との咬合側に付勢するバネ59が、伝動軸52に取り付けられている。
これにより、図8及び図9に示すように、伝動軸53、クラッチ部材56及びバネ57等により少数条クラッチ61が構成され、伝動軸53、クラッチ部材58及びバネ59等により少数条クラッチ62が構成されている。後述するように、第1条L1及び第2条L2に対応する少数条クラッチ61、第3条L3及び第4条L4に対応する少数条クラッチ62となる。
図8及び図9に示すように、クラッチ部材56(クラッチ部材58)を伝動軸53に咬合させると、伝動軸46の動力が伝動チェーン55、伝動軸53及びクラッチ部材56(クラッチ部材58)を介して伝動軸51(伝動軸52)に伝達されるのであり(少数条クラッチ61(少数条クラッチ62)の伝動状態)、クラッチ部材56(クラッチ部材58)を伝動軸53から離間させると、伝動軸51(伝動軸52)が停止する(少数条クラッチ61(少数条クラッチ62)の遮断状態)。
以上のように、機体から伝達されてきた動力が複数の伝動系(伝動軸51,52)に並列的に分岐されて、複数の伝動系(伝動軸51,52)の各々に少数条クラッチ61,62が備えられた状態となっている。
[10]
次に、施肥装置5への伝動構造について説明する。
図5及び図8に示すように、左の施肥装置5において、第1条L1及び第2条L2に対応する肥料繰り出し部19に亘って、肥料繰り出し軸63が架設されている。右の施肥装置5において、第3条L3及び第4条L4に対応する肥料繰り出し部19に亘って、肥料繰り出し軸63が架設されている。図4及び図5に示すように、肥料支持フレーム17のブラケット17aに軸受け部60が備えられ、ブラケット39に軸受け部64が備えられており、肥料繰り出し軸63が軸受け部60,64に回転自在に支持されている。
図2,5,8に示すように、伝動軸51,52の端部が、フィードケース11の支持ケース11aから外側に突出しており、伝動軸51,52の端部にアーム部51a,52aが連結されている。肥料繰り出し軸63に一方向クラッチ65(肥料繰り出し部19への伝動系に相当)が取り付けられており、一方向クラッチ65のアーム部65aと、伝動軸51,52のアーム部51a,52aとに亘って、連係部材66(肥料繰り出し部19への伝動系に相当)が接続されている。
図2,5,8に示すように、左の施肥装置5(右の施肥装置5)において、伝動軸51(伝動軸52)の回転が、伝動軸51(伝動軸52)のアーム部51a(アーム部52a)及び連係部材66により往復動作に変換されて、一方向クラッチ65に往復回転として伝達され、一方向クラッチ65の往復回転により肥料繰り出し軸63が一方向に回転駆動される。これにより、肥料繰り出し部19の内部の繰り出し体(図示せず)が回転駆動されて、肥料ホッパー18の肥料が肥料繰り出し部19から繰り出される。
この場合、図10に示すように、一方向クラッチ65のアーム部65aにおける連係部材66の接続位置を、一方向クラッチ65のアーム部65aの長手方向に沿って変更することによって、一方向クラッチ65のアーム部65aの揺動範囲を変更することができるのであり(肥料繰り出し軸63の回転速度を変更することができるのであり)、肥料繰り出し部19からの単位時間当たりの肥料の繰り出し量を変更することができる。
以上のように、少数条クラッチ61,62の伝動下手側に、少数条クラッチ61,62に対応する条(第1条L1〜第4条L4)の肥料繰り出し部19が備えられた状態となっている。
[11]
次に、播種装置7への伝動構造について説明する。
図2,3,8に示すように、伝動ケース12の後部に、円筒状の伝動軸67(種子繰り出し部36への伝動系に相当)が回転自在に支持されており、伝動軸51,52のスプロケット51b,52bと、伝動軸67のスプロケット67aとに亘って、伝動チェーン72(種子繰り出し部36への伝動系に相当)が取り付けられている。
図2,3,8に示すように、左の播種装置7において、第1条L1及び第2条L2に対応する種子繰り出し部36への伝動軸68(種子繰り出し部36への伝動系に相当)が備えられている。右の播種装置7において、第3条L3及び第4条L4に対応する種子繰り出し部36への伝動軸68が備えられている。伝動軸68が伝動軸67に挿入されて、伝動ケース12から右及び左側に延出されており、伝動軸67に伝動軸68が連結された状態となって、伝動軸67,68は一体回転する。
図4,6,10に示すように、種子繰り出し部36と種子支持フレーム34との間に板状の支持部材69が挟み込まれた状態で、種子繰り出し部36が種子支持フレーム34に連結されている。支持部材69から延出された延出部69aに、軸受け部70が備えられており、伝動軸68が軸受け部70に回転自在に支持されている。
図2,3,8に示すように、種子繰り出し部36に種子繰り出し軸71が備えられており、種子繰り出し軸71に入力ギヤ71aが固定されている。伝動軸68の右及び左部に伝動ギヤ68aが支持されており、伝動軸68の伝動ギヤ68aと種子繰り出し軸71の入力ギヤ71aとが咬合している。
図4,6,10に示すように、支持部材69の延出部69aが種子繰り出し軸71の位置まで延出されて、支持部材69の延出部69aに軸受け部75が備えられており、種子繰り出し軸71が軸受け部75に回転自在に支持されている。伝動軸68と種子繰り出し軸71との軸間距離が、支持部材69により精度良く決められた状態となっており、伝動軸68の伝動ギヤ68aと種子繰り出し軸71の入力ギヤ71aとの咬合が円滑なものとなる。
図3及び図8に示すように、左の播種装置7(右の播種装置7)において、伝動軸51(伝動軸52)の回転動力が、伝動チェーン72、伝動軸67,68、伝動軸68の伝動ギヤ68a及び種子繰り出し軸71の入力ギヤ71aを介して種子繰り出し軸71に伝達されて、種子繰り出し軸71が回転駆動される。これにより、種子繰り出し部36の内部の繰り出し体(図示せず)が回転駆動されて、種子ホッパー35の種子が種子繰り出し部36から繰り出される。
この場合、図3及び図8に示すように、伝動軸68の伝動ギヤ68aが相対回転自在に伝動軸68に支持されている。クラッチ部材73が伝動軸68と一体回転及びスライド自在に伝動軸68に支持されて、クラッチ部材73を伝動軸68の伝動ギヤ68aとの咬合側に付勢するバネ74が、伝動軸68に取り付けられており、クラッチ部材73及びバネ74によりトルクリミッターが構成されている。
これにより、通常の状態において、バネ74の付勢力によりクラッチ部材73が伝動軸68の伝動ギヤ68aに咬合して、伝動軸68と伝動ギヤ68aとが一体回転する。播種装置7において、種子繰り出し部36等に大きな負荷が掛かると、バネ74が負荷に負けて、クラッチ部材73が伝動軸68の伝動ギヤ68aから離れて、動力が遮断される。
以上のように、少数条クラッチ61,62の伝動下手側に、少数条クラッチ61,62に対応する条(第1条L1〜第4条L4)の種子繰り出し部36が備えられた状態となっている。少数条クラッチ61,62の伝動下手側において、肥料繰り出し部19への伝動系(一方向クラッチ65及び連係部材66)と、種子繰り出し部36への伝動系(伝動軸67,68及び伝動チェーン72)とに並列的に分岐した状態となっている。
[12]
次に、薬剤供給装置6への伝動構造について説明する(その1)。
図10,11,12は、左の薬剤供給装置6への伝動系を示しており、図13及び図14は、右の薬剤供給装置6への伝動系を示している。
図6に示すように、左の薬剤供給装置6(右の薬剤供給装置6)において、支持部材78が種子支持フレーム34に連結されており、図10,12,14に示すように、側面視で支持部材78が種子支持フレーム34から前側及び後側に延出されている。
図6,13,14に示すように、右の支持部材78を種子支持フレーム34に連結する連結部78cが、ブラケット38と種子支持フレーム34との連結部分を上側から跨ぐように湾曲する形状となっている。
図6及び図10〜図14に示すように、支持部材78の後部に固定された左右方向の回転軸78aに、伝動ギヤ79が回転自在に支持されて、伝動ギヤ79が第2条L2(第4条L4)に対応する種子繰り出し部36の種子繰り出し軸71の入力ギヤ71aに咬合している。支持部材78の前部に固定された左右方向の揺動軸78bに、中継部材82(揺動体に相当)が下向きに支持されて揺動自在に支持されている。
図6及び図10〜図14に示すように、調節部80が、伝動ギヤ79と一体回転するように伝動ギヤ79に連結されており、調節部80と中継部材82とに亘って、連係部材81(第1伝動機構に相当)が接続されている。
図10〜図14に示すように、調節部80は、外周部に凹部状の多数の係合部95aを備えて伝動ギヤ79に連結された第1部材95、第1部材95の支点ピン95b周りに姿勢変更自在な第2部材96、第2部材96に揺動自在に支持されて第1部材95の係合部95aに係合する第3部材97、第3部材97を第1部材95の係合部95aへの係合側に付勢するバネ98を備えている。
図10〜図14に示すように、第3部材97を第1部材95の係合部95aに係合させることにより、第1部材95に対する第2部材96の姿勢が決められるのであり(第1部材95に対する第2部材96の姿勢を変更することができるのであり)、第1部材95に対する第2部材96の姿勢が決められた状態で、調節部80(第1,2,3部材及びバネ98)が伝動ギヤ79と一体で回転する。支持部材78の回転軸78aから偏芯した位置に、第2部材96の支点ピン96aが備えられており、第2部材96の支点ピン96aに連係部材81が接続されている。
これにより前項[11]に記載のように、種子繰り出し軸71(入力ギヤ71a)が回転駆動されると、図10〜図14に示すように、伝動ギヤ79及び調節部80が支持部材78の回転軸78a周りに回転駆動されて、連係部材81が前後方向に往復駆動されるのであり、中継部材82が支持部材78の揺動軸78b周りに前後方向に揺動駆動される。
図10〜図14に示すように、調節部80において、第1部材95に対する第2部材96の姿勢を変更することにより、第2部材96の支点ピン96aにおける支持部材78の回転軸78aからの偏芯量を変更することができる。これにより、連係部材81の往復のストロークを大小に変更して、中継部材82の揺動範囲を大小に変更することができる。
図10〜図14に示すように、板材を折り曲げて箱状に構成された接続部材99が備えられて、連係部材81に接続部材99が接続されており、接続部材99に接続ピン99a及び接続ピン99aを突出側に付勢するバネ99bが備えられている。中継部材82の長手方向に沿って、複数の接続孔82aが備えられている。
これにより、図10〜図14に示すように、中継部材82を接続部材99に挿入し、接続部材99の接続ピン99aを中継部材82の接続孔82aに挿入することによって、連係部材81(接続部材99)が中継部材82に接続される。
この場合、接続部材99の接続ピン99aが挿入される中継部材82の接続孔82aを変更して、中継部材82における連係部材81(接続部材99)の接続位置を、中継部材82の長手方向に沿って変更することができるのであり、これによって中継部材82の揺動範囲を大小に変更することができる。
[13]
次に、薬剤供給装置6への伝動構造について説明する(その2)。
図6,8,10に示すように、左の薬剤供給装置6(右の薬剤供給装置6)において、第1条L1及び第2条L2に対応する薬剤繰り出し部25に亘って、薬剤繰り出し軸83が架設され、第3条L3及び第4条L4に対応する薬剤繰り出し部25に亘って、薬剤繰り出し軸83が架設されている。
図6,8,10に示すように、薬剤繰り出し軸83に2個の一方向クラッチ84,85(第2伝動機構に相当)が取り付けられており、一方向クラッチ84,85のアーム部84a,85aが下向きに延出されている。
図6及び図8、図10〜図14に示すように、一方向クラッチ84のアーム部84aと中継部材82における支持部材78の揺動軸78bの下側部分とに亘って、連係部材86(第2伝動機構に相当)が接続されている。一方向クラッチ85のアーム部85aと、中継部材82における支持部材78の揺動軸78bの上側部分とに亘って、連係部材87(第2伝動機構に相当)が接続されている。
前項[12]に記載のように、左の薬剤供給装置6(右の薬剤供給装置6)において、中継部材82が支持部材78の揺動軸78b周りに前後方向に揺動駆動された場合、図6
及び図10に示すように、中継部材82が種子繰り出し部36側に揺動すると、連係部材86が中継部材82側に引き操作され、一方向クラッチ84が回転駆動されて、薬剤繰り出し軸83が回転駆動される。
この場合、連係部材87が薬剤繰り出し部25側に押し操作されて、一方向クラッチ85が逆方向に回転駆動されるのであるが、一方向クラッチ85の機能により、薬剤繰り出し軸83が逆方向に回転駆動されることはない。
図10,11,12に示すように、左の薬剤供給装置6への伝動構造において、支持部材78にストッパーピン78dが備えられて、ストッパーピン78dが中継部材82の後側に延出されている。図13及び図14に示すように、左の薬剤供給装置6への伝動構造において、支持部材78の壁部78eが接続部材99の後側に位置している。
これにより、前述のように中継部材82が種子繰り出し部36側に揺動した際に、中継部材82が慣性により大きく揺動しようとしても、図10〜図14に示すように、中継部材82が支持部材78のストッパーピン78dに当たることにより(接続部材99が支持部材78の壁部78eに当たることにより)、中継部材82が種子繰り出し部36側に大きく揺動しようとする状態が止められる。
図6及び図10に示すように、中継部材82が薬剤繰り出し部25側に揺動すると、連係部材87が中継部材82側に引き操作され、一方向クラッチ85が回転駆動されて、薬剤繰り出し軸83が回転駆動される。
この場合、連係部材86が薬剤繰り出し部25側に押し操作されて、一方向クラッチ84が逆方向に回転駆動されるのであるが、一方向クラッチ84の機能により、薬剤繰り出し軸83が逆方向に回転駆動されることはない。
以上のように、中継部材82の揺動が、往復動作として連係部材86,87及び一方向クラッチ84,85のアーム部84a,85aを介して、一方向クラッチ84,85に往復回転として伝達され、一方向クラッチ84,85の往復回転により薬剤繰り出し軸83が一方向に回転駆動される。
薬剤繰り出し軸83が回転駆動されることにより、薬剤繰り出し部25の内部の繰り出し体(図示せず)が回転駆動されて、薬剤ホッパー24の薬剤が薬剤繰り出し部25から繰り出される。
この場合、前項[12]に記載のように、調節部80において、第2部材96の支点ピン96aにおける支持部材78の回転軸78aからの偏芯量を変更する点、及び、中継部材82における連係部材81(接続部材99)の接続位置を中継部材82の長手方向に沿って変更する点により、中継部材82の揺動範囲を大小に変更することによって、一方向クラッチ84,85のアーム部84a,85aの揺動範囲A1を変更することができるのであり(薬剤繰り出し軸83の回転速度を変更することができるのであり)、薬剤繰り出し部25からの単位時間当たりの薬剤の繰り出し量を変更することができる。
[14]
次に、薬剤供給装置6への伝動の位置関係について説明する(その1)。
前項[10][11]に記載のように、少数条クラッチ61,62の伝動下手側に、少数条クラッチ61,62に対応する第1条L1〜第4条L4の肥料繰り出し部19及び薬剤繰り出し部25が備えられた状態となっており、種子繰り出し部36の伝動下手側に薬剤繰り出し部25が配置された状態となっている。
図6及び図8に示すように、左の薬剤供給装置6において、動力の出力部(伝動ギヤ79及び調節部80)から左の中継部材82への左の第1伝動機構(連係部材81)と、左の中継部材82から左の薬剤供給装置6への左の第2伝動機構(一方向クラッチ84,85及び連係部材86,87)とが備えられており、動力が左の第1伝動機構(連係部材81)、左の中継部材82及び左の第2伝動機構(一方向クラッチ84,85及び連係部材86,87)を介して、左の薬剤供給装置6に伝達される状態となっている。
図6及び図8に示すように、右の薬剤供給装置6において、動力の出力部(伝動ギヤ79及び調節部80)から右の中継部材82への右の第1伝動機構(連係部材81)と、右の中継部材82から右の薬剤供給装置6への右の第2伝動機構(一方向クラッチ84,85及び連係部材86,87)とが備えられており、動力が右の第1伝動機構(連係部材81)、右の中継部材82及び右の第2伝動機構(一方向クラッチ84,85及び連係部材86,87)を介して、右の薬剤供給装置6に伝達される状態となっている。
[15]
次に、薬剤供給装置6への伝動の位置関係について説明する(その2)。
図6及び図10〜図14に示すように、左の薬剤供給装置6及び右の薬剤供給装置6において、左の伝動ギヤ79、調節部80、連係部材81及び中継部材82と、右の伝動ギヤ79、調節部80、連係部材81及び中継部材82とは、同じものが使用されている。
これにより、前後方向視(背面視)で、左の伝動ギヤ79、調節部80、連係部材81及び中継部材82と、右の伝動ギヤ79、調節部80、連係部材81及び中継部材82とが、同じ位置関係で配置されている。
以上のように、図6に示すように、前後方向視(背面視)で、左の第1伝動機構(連係部材81)、伝動ギヤ79、調節部80及び中継部材82と、右の第1伝動機構(連係部材81)、伝動ギヤ79、調節部80及び中継部材82とが、同じ形状に構成された状態となっている。
図6及び図10に示すように、一方向クラッチ84,85(アーム部84a,85a)は、同じもので自身の左右中央に対して左右対称形状となっており、左の薬剤供給装置6及び右の薬剤供給装置6において、同じ一方向クラッチ84,85が使用されている。
左の薬剤供給装置6の連係部材86と右の薬剤供給装置6の連係部材86とが、左右逆向きに構成されている。同様に、左の薬剤供給装置6の連係部材87と右の薬剤供給装置6の連係部材87とが、左右逆向きに構成されている。
以上のように、図6に示すように、前後方向視(背面視)で、左の第2伝動機構(一方向クラッチ84,85及び連係部材86,87)と、右の第2伝動機構(一方向クラッチ84,85及び連係部材86,87)とが、機体の左右中央CLに対して左右対称の形状に構成された状態となっている。
図10に示すように、支持部材78の揺動軸78bが、側面視で肥料繰り出し軸63よりも上側に配置されており、一方向クラッチ84,85のアーム部84a,85aが、側面視で肥料ホッパー18及び肥料繰り出し部19の後側に位置している。
この場合、図10に示すように、一方向クラッチ84,85のアーム部84a,85aの揺動範囲A1が、肥料ホッパー18の後部18R及び肥料繰り出し部19よりも後側に離れた位置に配置されており、一方向クラッチ84,85のアーム部84a,85aが、肥料ホッパー18の後部18R及び肥料繰り出し部19に干渉(接触)することはない。
図2及び図10に示すように、一方向クラッチ84,85のアーム部84a,85aの揺動範囲A1が、肥料ホッパー18の後部18R(蓋部18aの後部)の下側に入り込んでおり、一方向クラッチ84,85のアーム部84a,85aの揺動範囲A1と、肥料ホッパー18の後部18R(蓋部18aの後部)とが平面視で重複する状態となっている。
[16]
次に、薬剤散布装置8の作動について説明する。
図9に示すように、フィードケース11に伝動軸88が回転自在に支持されており、フィードケース11の外部において、伝動軸46に連結された伝動ギヤ89と、伝動軸88に連結された伝動ギヤ90とが咬合している。伝動軸88にアーム部88aが連結されている。
図9に示すように、フィードケース11に伝動軸91が回転自在に支持されている。伝動軸91において、フィードケース11の内部及び外部の部分に、アーム部91a,91bが連結されており、伝動軸91を所定位相に戻す戻しバネ92が備えられている。
以上の構造により、前項[9]に記載のように、伝動軸46が回転駆動されると、図9に示すように、伝動軸88が回転駆動されるのであり、伝動軸88のアーム部88aが伝動軸91のアーム部91aに繰り返して当たる状態となる。伝動軸88のアーム部88aが伝動軸91のアーム部91aに当たると、伝動軸91が所定位相から所定角度だけ回転駆動される状態となり、次に戻しバネ92により所定位相に戻る。
図9に示すように、前述のような伝動軸91の往復回転により、伝動軸91のアーム部91bが往復して揺動する状態となるのであり、フィードケース11の外部に備えられたカウントセンサー(図示せず)により、伝動軸91のアーム部91bの揺動回数がカウントされる。
これによって、伝動軸91のアーム部91bの揺動回数が設定回数に達すると、伝動軸91のアーム部91bの揺動回数がリセットされ、前項[6]の記載及び図1に示すように、薬剤ホッパー41の薬剤が所定量だけ繰り出されて、薬剤が圃場面に散布されるのであり、伝動軸91のアーム部91bの揺動回数が設定回数に達するごとに、薬剤の繰り出し及び散布が行われる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、6条型式の乗用型直播機では、2条を一つの少数条とすると、1番目及び2番目の条用の少数条クラッチ、3番目及び4番目の条用の少数条クラッチ、5番目及び6番目の条用の少数条クラッチを備えることになる。
8条型式の乗用型直播機では、2条を一つの少数条とすると、1番目及び2番目の条用の少数条クラッチ、3番目及び4番目の条用の少数条クラッチ、5番目及び6番目の条用の少数条クラッチ、7番目及び8番目の条用の少数条クラッチを備えることになる。
5条型式の乗用型直播機では、2条及び1条を少数条とすると、1番目及び2番目の条用の少数条クラッチ、3番目の条用の少数条クラッチ、4番目及び5番目の条用の少数条クラッチを備えることになる。
以上のような4条型式、6条型式、8条型式及び5条型式の乗用型直播機において、1条を一つの少数条としてもよい。このように構成すると、4条型式の乗用型直播機では4つの少数条クラッチ、6条型式の乗用型直播機では6つの少数条クラッチ、8条型式の乗用型直播機では8の少数条クラッチ、5条型式の乗用型直播機では5つの少数条クラッチを備えることになる。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第2別形態]において、薬剤散布装置8を備えないように構成してもよい。薬剤散布装置8を備えないように構成すると、図9に示す伝動軸88(アーム部88a)、伝動軸91(アーム部91a,91b)、伝動ギヤ89,90、戻しバネ92及びカウントセンサーが不要になるので、これらを備えないように構成してもよい。
播種装置7において、種子を種子繰り出し部36から連続的に繰り出して圃場面(表面)に供給するように構成してもよい(条播の状態)。
播種装置7の点播及び条播の状態において、肥料や薬剤と同様に、圃場面に形成された溝に種子を供給し、種子が供給された溝が種子覆土部材(図示せず)によって埋められるように構成してもよい。
播種装置7の点播及び条播の状態において、薬剤が供給されて埋められた圃場面の位置に種子を供給するのではなく、肥料が供給されて埋められた圃場面の位置に種子を供給してもよく、薬剤及び肥料が供給されて埋められた位置とは異なる圃場面の位置に種子を供給してもよい。
本発明は、4条型式の乗用型直播機ばかりではなく、6条型式や8条型式等の多数条型式の乗用型直播機にも適用できる。
5 施肥装置
6 薬剤供給装置
7 播種装置
18 肥料ホッパー
19 肥料繰り出し部
24 薬剤ホッパー
25 薬剤繰り出し部
35 種子ホッパー
36 種子繰り出し部
51 伝動系
52 伝動系
61 少数条クラッチ
62 少数条クラッチ
63 肥料繰り出し軸
65 肥料繰り出し部への伝動系
66 肥料繰り出し部への伝動系
67 種子繰り出し部への伝動系
68 種子繰り出し部への伝動系
72 種子繰り出し部への伝動系
78b 揺動軸
81 第1伝動機構
82 中継部材、揺動体
83 薬剤繰り出し軸
84 第2伝動機構、一方向クラッチ
84a 一方向クラッチのアーム部
85 第2伝動機構、一方向クラッチ
95a 一方向クラッチのアーム部
86 第2伝動機構、連係部材
87 第2伝動機構、連係部材
A1 揺動範囲

Claims (3)

  1. 肥料を貯留する肥料ホッパー及び前記肥料ホッパーの肥料を繰り出して圃場に供給する複数の肥料繰り出し部を備えた施肥装置と、
    薬剤を貯留する薬剤ホッパー及び前記薬剤ホッパーの薬剤を繰り出して圃場に供給する複数の薬剤繰り出し部を備えた薬剤供給装置と、
    種子を貯留する種子ホッパー及び前記種子ホッパーの種子を繰り出して圃場に供給する複数の種子繰り出し部を備えた播種装置とが、
    側面視で、前側から前記施肥装置、前記薬剤供給装置及び前記播種装置の順序で前後方向に配置されるように、機体の後部に備えられており、
    機体から伝達されてきた動力が、並列的に分岐した複数の伝動系の各々に伝達されて、前記複数の伝動系の各々に少数条クラッチが備えられ、
    前記少数条クラッチの各々の伝動下手側において、前記少数条クラッチからの動力が、並列的に分岐した前記肥料繰り出し部への伝動系と、前記種子繰り出し部への伝動系との各々に伝達され、
    前記種子繰り出し部の伝動下手側に、前記薬剤繰り出し部が備えられ、前記種子繰り出し部から前記薬剤繰り出し部への伝動系において、
    前記種子繰り出し部から中継部材への第1伝動機構と、前記中継部材から前記薬剤繰り出し部への第2伝動機構とが備えられて、前記種子繰り出し部の動力が前記第1伝動機構、前記中継部材及び前記第2伝動機構を介して、前記薬剤繰り出し部に伝達されており、
    前記中継部材が左右方向の揺動軸周りに揺動する揺動体であり、
    側面視で、前記揺動軸が前記肥料繰り出し部を駆動する肥料繰り出し軸よりも上側に配置され、
    前記第2伝動機構は、
    前記薬剤繰り出し部を駆動する薬剤繰り出し軸に一方向クラッチが備えられ、前記一方向クラッチから延出されたアーム部と前記中継部材とに亘って連係部材が接続されて、
    前記中継部材の揺動が、往復動作として前記連係部材及びアーム部を介して前記一方向クラッチに往復回転として伝達され、前記一方向クラッチの往復回転により前記薬剤繰り出し軸が一方向に回転駆動されるように構成されており、
    側面視で、前記アーム部の揺動範囲が前記施肥装置よりも後側に離れた位置に配置されている乗用型直播機。
  2. 前記アーム部が前記揺動範囲の後端部に位置すると、
    前記アーム部が、側面視で、前記肥料ホッパーの後端部を通る鉛直線よりも後側に位置する請求項1に記載の乗用型直播機。
  3. 前記アーム部が前記揺動範囲の前端部に位置すると、
    前記アーム部が、側面視で、前記肥料ホッパーの後端部を通る鉛直線よりも前側に位置する請求項1又は2に記載の乗用型直播機。
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