JP6095535B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、種籾や肥料、薬剤等の粉粒体を田面の表面や田面の表面から下側の田面内に供給する水田作業機に関する。
前述のような水田作業機の一例として、特許文献1に開示されているように、粉粒体の一例である種籾を田面に供給する直播機がある。特許文献1では、種籾を貯留するホッパーと、ホッパーの粉粒体を繰り出す複数の繰り出し部とを備え、ホッパー及び繰り出し部を左右方向に並べて、直播装置が構成されている。
特許文献1では、6個の繰り出し部が左右方向に並べて配置されて、6個の繰り出し部に亘って伝動軸が架設されており、伝動軸の動力が6個の少数条クラッチ(オン・オフ機構)を介して、6個の繰り出し部に伝達されるように構成されている。
これにより、全ての少数条クラッチを伝動状態に操作すると、伝動軸の動力が全ての繰り出し部に伝達され、全ての繰り出し部から種籾が繰り出されて、種籾が6条(田面)に供給される。例えば右端部の2個の少数条クラッチを遮断状態に操作すると、右端部の2個の繰り出し部が停止するので、種籾は右端部の2条(田面)に供給されず、残りの4条(田面)に供給される。
特開2011−220855号公報(図4,5,6参照)
近年では、種籾を点播状態で田面に供給する直播装置が現れてきている。
点播状態とは、1条(田面)において複数の種籾を一つの塊状にして田面に供給し、田面に供給された一つの種籾の塊と次の種籾の塊との間に十分な間隔が生じるように、種籾を田面に供給する状態である(特許文献1の図14及び図18参照)。これにより、種籾(塊)と種籾(塊)との間隔が十分に広く風通しの良い状態で苗が成長するのであり、良好な稲の生育が期待できる。
特許文献1のように、6個の繰り出し部及び6個の少数条クラッチを備えた直播機において、種籾を点播状態で田面に供給する場合、全ての少数条クラッチを伝動状態に操作した状態で播種作業を開始すると、全ての繰り出し部から同じタイミングで種籾が繰り出されるので、6条(田面)に供給された種籾は左右方向に一列状に並んだ状態となる。
これにより、前後方向及び左右方向において、間隔が十分に広い風の通路が確保されるので、良好な稲の生育が期待できる。
次に例えば右端部の2個の少数条クラッチを遮断状態に操作し、右端部の2個の繰り出し部を停止させた状態で暫く播種作業を続行した後、前述の右端部の2個の少数条クラッチを伝動状態に操作したとする。
この場合、4個の繰り出し部から種籾が繰り出されるタイミングと、右端部の2個の少数条クラッチを伝動状態に操作するタイミングとがずれると、例えば種籾が4条(田面)に供給されてから少し遅れて、種籾が右端部の2条(田面)に供給されるというような状態が生じる可能性がある。
このような状態になると、種籾が千鳥状に田面に供給される状態となるので、特に左右方向において、間隔が十分に広い風の通路が確保され難い状態になる。
本発明は、種籾や肥料、薬剤等の粉粒体を田面の表面や田面の表面から下側の田面内に供給する水田作業機において、粉粒体を点播状態で田面に供給する場合、一部の繰り出し部を作動及び停止させた際に、粉粒体が千鳥状に田面に供給されないように構成することを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、水田作業機において次のように構成することにある。
粉粒体を貯留するホッパーを備え、
複数の繰り出し部を左右方向に並べて配置し、
前記複数の繰り出し部のうち、右又は左端部の少数の前記繰り出し部を、前記少数の繰り出し部と中央側の前記繰り出し部とが左右方向に並べて配置された作業姿勢、及び、前記少数の繰り出し部が前記中央側の繰り出し部から分離して機体の左右中央側に位置した非作業姿勢に操作自在に構成して、
複数の凹部を外周面に等ピッチで形成した繰り出し回転体を前記繰り出し部に備えて、前記繰り出し回転体の回転に伴って粉粒体が、前記ホッパーから前記凹部に収容され、前記凹部から繰り出されて田面に供給されるように構成し、
動力が伝達される上手側伝動体と、前記中央側の繰り出し部の前記繰り出し回転体に動力を伝達する下手側伝動体と、前記少数の繰り出し部の前記繰り出し回転体に動力を伝達する下手側伝動体とを備え、
前記上手側又は下手側伝動体の一方に咬合部を備え、前記上手側又は下手側伝動体の他方に被咬合部を備えて、
前記咬合部と前記被咬合部とを咬合させることにより、前記繰り出し回転体が回転駆動され、前記咬合部と前記被咬合部とを離間させることにより、前記繰り出し回転体が停止するように構成し、
前記咬合部と前記被咬合部との組み合わせの数を、1個、又は前記凹部の個数と同じ個数、又は前記凹部の個数の約数と同じ個数に設定し、
且つ、前記上手側及び下手側伝動体における前記咬合部及び前記被咬合部の咬合状態での位相と、前記繰り出し回転体における前記凹部の位相とを合致させており、
前記中央側の繰り出し部の前記咬合部又は前記被咬合部の一方を前記咬合部又は前記被咬合部の他方から離間操作する少数条クラッチ操作部を備え、
前記作業姿勢において前記少数の繰り出し部の前記咬合部又は前記被咬合部の一方を前記咬合部又は前記被咬合部の他方から離間操作する少数条クラッチ操作部を備えている。
(作用及び発明の効果)
[I]−1
本発明の第1特徴によると、咬合部と被咬合部とが咬合して、動力が上手側及び下手側伝動体を介して繰り出し部(繰り出し回転体)に伝達されている状態において、複数の繰り出し回転体の凹部の位相が合致している。この状態で、複数の繰り出し部(繰り出し回転体)から同じタイミングで粉粒体が繰り出されるので、田面に供給された粉粒体は左右方向に一列状に並んだ状態となる。
次に咬合部と被咬合部とを離間させると、下手側伝動体に対応する繰り出し部(繰り出し回転体)が停止するのであり、この後に再び咬合部と被咬合部とを咬合させると、下手側伝動体に対応する繰り出し部(繰り出し回転体)が作動を開始する。
[I]−2
前項[I]−1に記載の状態に対して、本発明の第1特徴のように、咬合部と被咬合部との組み合わせの数を1個に設定していれば、咬合部及び被咬合部の咬合状態は1種類しか存在しないので、咬合部と被咬合部とを離間させた後に咬合させた場合、咬合部及び被咬合部は前回と同じ咬合状態となる。
これにより、咬合部と被咬合部とを離間させた後に咬合させても、複数の繰り出し回転体の凹部の位相が合致した状態に復帰する。
[I]−3
前項[I]−1に記載の状態に対して、本発明の第1特徴のように、咬合部と被咬合部との組み合わせの数を、繰り出し回転体の凹部の個数と同じ個数、又は繰り出し回転体の凹部の個数の約数と同じ個数に設定していれば、咬合部と被咬合部とを離間させた後に咬合させた場合、繰り出し回転体の凹部の位相が他の繰り出し回転体の凹部の位相と同じ位相になるか、又は、繰り出し回転体の凹部の位相が他の繰り出し回転体の凹部の位相と異なる位相になる。
咬合部と被咬合部とを離間させた後に咬合させた場合、繰り出し回転体の凹部の位相が他の繰り出し回転体の凹部の位相と同じ位相になれば、複数の繰り出し回転体の凹部の位相が合致した状態に復帰する。
咬合部と被咬合部とを離間させた後に咬合させた場合、繰り出し回転体の凹部の位相が他の繰り出し回転体の凹部の位相と異なる位相になっても、繰り出し回転体の凹部の位相が他の繰り出し回転体の別の凹部の位相となるだけであり、繰り出し回転体の凹部は全て同じものであるので、繰り出し回転体の凹部の位相と他の繰り出し回転体の凹部の位相とにおいて実質的に位相の変化はなく、複数の繰り出し回転体の凹部の位相が合致した状態に復帰する。
[I]−4
以上のように、複数の繰り出し部(繰り出し回転体)から同じタイミングで粉粒体が繰り出されて、田面に供給された粉粒体が左右方向に一列状に並んだ状態において、咬合部と被咬合部とを離間させて、下手側伝動体に対応する繰り出し部(繰り出し回転体)を停止させ、この後に再び咬合部と被咬合部とを咬合させて、下手側伝動体に対応する繰り出し部(繰り出し回転体)を作動させた場合、複数の繰り出し回転体の凹部の位相が合致した状態に復帰することができ、複数の繰り出し部(繰り出し回転体)から同じタイミングで粉粒体が繰り出される状態(田面に供給された粉粒体が左右方向に一列状に並んだ状態)に、無理なく復帰することができて(粉粒体が千鳥状に田面に供給されないようにすることができて)、水田作業機の作業性能を向上させることができる。
[I]−5
複数の繰り出し部を左右方向に並べて配置した水田作業機において、繰り出し部の個数が多いものになると、水田作業機の横幅が大きなものになる。
本発明の第1特徴によると、複数の繰り出し部のうち右又は左端部の少数の繰り出し部を、少数の繰り出し部と中央側の繰り出し部とが左右方向に並べて配置された作業姿勢、及び、少数の繰り出し部が中央側の繰り出し部から分離して機体の左右中央側に位置した非作業姿勢に操作自在に構成している。
これにより、例えば水田作業機をトラックに載せて運搬する場合、右又は左端部の少数の繰り出し部を非作業姿勢に操作することにより、水田作業機の横幅を小さくすることができるので、水田作業機をトラックに支障なく載せることができる。
[I]−6
前項[I]−5に記載の状態において、本発明の第1特徴によると、中央側の繰り出し部と右又は左端部の少数の繰り出し部との間に、前項[I]−1〜4に記載の咬合部及び被咬合部の構成を備えている。
これによって、右又は左端部の少数の繰り出し部を非作業姿勢に操作すれば、咬合部と被咬合部とが離間して、右又は左端部の少数の繰り出し部に動力が伝達されない状態となる。次に右又は左端部の少数の繰り出し部を作業姿勢に操作すれば、咬合部と被咬合部とが咬合して、右又は左端部の少数の繰り出し部に動力が伝達される状態となる。
この場合、右又は左端部の少数の繰り出し部を作業姿勢及び非作業姿勢に操作しても、本発明の第1特徴によると、前項[I]−1〜4に記載のように、中央側の繰り出し部と右又は左端部の少数の繰り出し部とにおいて、繰り出し回転体の凹部の位相が合致した状態に復帰することができ、中央側の繰り出し部と右又は左端部の少数の繰り出し部(繰り出し回転体)から同じタイミングで粉粒体が繰り出される状態(田面に供給された粉粒体が左右方向に一列状に並んだ状態)に、無理なく復帰することができる(粉粒体が千鳥状に田面に供給されないようにすることができる)。
[I]−7
右又は左端部の少数の繰り出し部(右及び左端部の両方の少数の繰り出し部)を作業姿勢に操作すれば、咬合部と被咬合部とが咬合して、右又は左端部の少数の繰り出し部(右及び左端部の両方の少数の繰り出し部)に動力が伝達される状態となる。
前述の状態において本発明の第1特徴によると、少数条クラッチ操作部により咬合部と被咬合部とを離間操作することができるのであり、右又は左端部の少数の繰り出し部(右及び左端部の両方の少数の繰り出し部)を作業姿勢に操作した状態で、右又は左端部の少数の繰り出し部(右及び左端部の両方の少数の繰り出し部)を停止させることができる。
これにより、咬合部と被咬合部とを、作業姿勢及び非作業姿勢の操作に伴う少数の繰り出し部への伝動及び伝動遮断構造、並びに、特許文献1のような少数条クラッチの両方に兼用することができる。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記複数の繰り出し部のうち、右及び左端部の両方の前記少数の繰り出し部を、前記作業姿勢及び前記非作業姿勢に操作自在に構成している。
(作用及び発明の効果)
複数の繰り出し部を左右方向に並べて配置した水田作業機において、繰り出し部の個数が多く、水田作業機の横幅が大きなものであっても、本発明の第2特徴によると、右及び左端部の両方の少数の繰り出し部を非作業姿勢に操作することができるので、水田作業機の横幅を十分に小さなものにすることができる。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴の水田作業機において次のように構成することにある。
前記複数の繰り出し部を機体の後部に備え、前記複数の繰り出し部の下方に複数のフロートを左右方向に並べて配置して、
前記少数の繰り出し部及び前記少数の繰り出し部の下方に位置する少数のフロートを、一体で前記作業姿勢及び前記非作業姿勢に操作自在に構成している。
(作用及び発明の効果)
水田作業機において複数の繰り出し部を機体の後部に備えた場合、複数の繰り出し部の下方に複数のフロートを備えることがある。
本発明の第3特徴によると、右又は左端部の少数の繰り出し部(右及び左端部の両方の少数の繰り出し部)と、この少数の繰り出し部の下方に位置する少数のフロートとを一緒に非作業姿勢に操作することができるので、作業性の良いものとなる。
[IV]
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の水田作業機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
前記中央側の繰り出し部の少数条クラッチ操作部を前記中央側の繰り出し部に備え、
前記少数の繰り出し部の前記少数条クラッチ操作部を前記中央側の繰り出し部に備えている。
(作用及び発明の効果)
数条クラッチ操作部を備えた場合、例えば人為的に操作される操作レバーを少数条クラッチ操作部から離れた位置に備えて、操作レバーと少数条クラッチ操作部とを連係リンクやワイヤ、ハーネス等により連係して、操作レバーにより少数条クラッチを操作するように構成することがある。
この場合、少数条クラッチ操作部を右又は左端部の少数の繰り出し部(右及び左端部の両方の少数の繰り出し部)に備えると、この少数の繰り出し部を作業姿勢及び非作業姿勢に操作すれば、この少数の繰り出し部と一緒に少数条クラッチ操作部が作業姿勢及び非作業姿勢に亘って移動し、これに伴って少数条クラッチ操作部に接続される連係リンクやワイヤ、ハーネス等も一緒に移動することになる。
これに対して、本発明の第4特徴によると、少数条クラッチ操作部を移動しない中央側の繰り出し部に備えているので、前述のように右又は左端部の少数の繰り出し部(右及び左端部の両方の少数の繰り出し部)を作業姿勢及び非作業姿勢に操作しても、少数条クラッチ操作部は移動することはなく、少数条クラッチ操作部に接続される連係リンクやワイヤ、ハーネス等も移動することはない。
これにより、少数条クラッチ操作部に接続される連係リンクやワイヤ、ハーネス等が移動することにより、連係リンクやワイヤ、ハーネス等が他物に接触して破損するというような状態は生じない。
乗用型直播機の全体側面図である。 作業姿勢の直播装置及び施肥装置の平面図である。 非作業姿勢の直播装置及び施肥装置の平面図である。 作業姿勢の直播装置の左側部分の平面図である。 作業姿勢の直播装置の左側部分の背面図である。 直播装置の枠状のフレーム構造の斜視図である。 作業姿勢の直播装置において、繰り出し部への伝動構造、繰り出し部の作動及び停止構造、繰り出し部の繰り出し量の調節構造を示す概略平面図である。 非作業姿勢の直播装置において、繰り出し部への伝動構造、繰り出し部の作動及び停止構造、繰り出し部の繰り出し量の調節構造を示す概略平面図である。 直播装置の左端部付近の縦断側面図である。 直播装置の左端部から少し左右中央部側の部分の縦断側面図である。 直播装置の左右中央部の縦断側面図である。 直播装置を非作業姿勢に固定する構造を示す縦断側面図である。 直播装置を非作業姿勢に固定する構造を示す斜視図である。 直播装置を非作業姿勢に操作する構造において、(a)作業姿勢の斜視図、及び(b)非作業姿勢への操作途中の斜視図である。 作業姿勢の直播装置において、繰り出し部の作動及び停止構造、繰り出し部の繰り出し量の調節構造を示す縦断背面図である。 作業姿勢の直播装置において、繰り出し部の作動及び停止構造を示す横断平面図である。 作業姿勢の直播装置において、繰り出し部の作動及び停止構造を示す縦断側面図である。 ガード部材において、(a)横向き姿勢の平面図、及び(b)下向き姿勢の平面図である。 ガード部材の支持部分を示す斜視図である。 直播装置において、ギヤケースの横断平面図である。 直播装置において、右及び左端部の少数の繰り出し部の作動及び停止を行うクラッチ部材の側面図である。 図21におけるXXII−XXII方向の矢視図である。 図22におけるXXIII−XXIII方向の矢視図である。 直播装置において、繰り出し部の繰り出し量の調節を行う連結部材の正面図である。 図24におけるXXV−XXV方向の矢視図である。 直播装置の中央側の繰り出し部において、繰り出し回転体の凹部、出力ギヤの凸部、クラッチ部材の凸部の関係を示す分解断面図である。 直播装置の右及び左端部の少数の繰り出し部において、繰り出し回転体の凹部、伝動軸のピン部材の端部、クラッチ部材の凸部の関係を示す分解断面図である。 発明の実施の第1別形態における直播装置の中央側の繰り出し部において、繰り出し回転体の凹部、出力ギヤの凸部、クラッチ部材の凸部の関係を示す分解断面図である。 発明の実施の第1別形態における直播装置の中央側の繰り出し部において、繰り出し回転体の凹部、出力ギヤの凸部、クラッチ部材の凸部の関係を示す分解断面図である。 発明の実施の第2別形態における乗用型直播機の全体側面図である。 発明の実施の第2別形態における作業姿勢の直播装置及び施肥装置の平面図である。 発明の実施の第2別形態における非作業姿勢の直播装置及び施肥装置の平面図である。 発明の実施の第2別形態における作業姿勢の直播装置の左側部分の平面図である。
[1]
図1及び図2に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、リンク機構3が上下揺動自在に支持されて、リンク機構3を上下に揺動駆動する油圧シリンダ4が備えられている。運転座席64の後側に施肥装置49が備えられており、鉄コーティング処理された種籾(粉粒体に相当)を点播状態で田面Gに供給する10条型式の直播装置5がリンク機構3の後部に支持されて、水田作業機の一例である乗用型直播機が構成されている。
[2]
次に、直播装置5の全体構成について説明する。
図2,4,5,6に示すように、左右方向の長い横フレーム6が備えられており、横フレーム6の右及び左端部に、前後方向の右及び左の縦フレーム7が連結されて後方に延出されている。横フレーム6において縦フレーム7よりも左右中央側部に、前後方向の右及び左の縦フレーム8が連結されて前方及び後方に延出されており、後輪2が後方に跳ね飛ばす泥を止める平板状の泥除け板22が縦フレーム8の前端部に連結され、レーキ状の整地部材23が泥除け板22に連結されている。
図2,4,5,6に示すように、縦フレーム7,8の後部に亘って左右方向の長い横フレーム9が連結されており、縦フレーム7,8の後部に上下フレーム10,11が連結され、上下フレーム10,11の上部に亘って、左右方向の長い横フレーム12が連結されている。横フレーム6の右及び左側部に上下フレーム13連結されており、上下フレーム13の中間部に亘って左右方向の横フレーム14が連結されている。
図2,4,5,6に示すように、横フレーム9,12の右及び左端部において、左右方向の短い横フレーム16,17が備えられ、横フレーム16,17に亘って上下フレーム18,19が連結されており、横フレーム16,17及び上下フレーム18,19により一つのユニットが構成されている。このユニットが後述する[10]に記載のように、横フレーム9,12の右及び左端部に作業姿勢及び非作業姿勢に操作自在に取り付けられている。
以上のようにして枠状のフレームが構成されており、この枠状のフレームに各部が支持されて、直播装置5の全体が構成されている。
図1,6,11に示すように、横フレーム6の左右中央部に、ローリング軸15が連結されて前向きに突出している。リンク機構3の後部の上下方向のフレーム3aの下部にボス部3bが連結されて、ローリング軸15がリンク機構3のボス部3bに回転自在に支持されており、リンク機構3のフレーム3aの上部と上下フレーム13の上部とに亘って、右及び左のバネ35が接続されている。
これによって、バネ35の付勢力により機体と平行な状態に戻されようとする状態で、直播装置5が田面Gに沿うようにローリング軸15の前後軸芯P1周りに自由にローリングする。
図6及び図19に示すように、横フレーム6の右及び左端部に断面コ字状のブラケット30が左右向きに連結されており、ブラケット30の内及び外端部に切欠き状の開口部30a,30bが形成されている。板バネで構成された固定板21がボルト41によりブラケット30の上面に連結されており、固定板21の開口部21a,21bがブラケット30の開口部30a,30bに重複するように位置している。
図4及び図9に示すように、丸パイプをクランク状に折り曲げた右及び左のガード部材20が、ブラケット30に左右軸芯P2周りに回転自在に支持されており、図18(a)(b)及び図19に示すように、ガード部材20の内及び外端部にピン20a,20bが連結されている。図4及び図18(a)に示す状態は、ガード部材20のピン20aをブラケット30及び固定板21の開口部30a,21aに挿入して、ガード部材20を横向き姿勢に固定した状態であり、直播装置5の右及び左側が横向き姿勢のガード部材20により保護される。
図9及び図18(b)に示すように、固定板21の内端部を上方に少し持ち上げて、ガード部材20のピン20aをブラケット30及び固定板21の開口部30a,21aから外し、ガード部材20を下向きに回転させて内方に押し込み、ガード部材20のピン20bをブラケット30及び固定板21の開口部30b,21bに挿入して、ガード部材20を下向き姿勢に固定する。これにより、下向き姿勢のガード部材20を直播装置5のスタンドとして使用することができる。
[3]
次に、直播装置5に支持されるフロート24,25,26及び昇降制御について説明する。
図1,2,4,5に示すように、中央のフロート24、外側の右及び左のフロート25,26の5個のフロート24,25,26が備えられており、4個のフロート25,26は同じものに構成されている。
図5及び図6に示すように、横フレーム9の左右中央部にブラケット27が連結され、横フレーム9の右及び左側部にブラケット28が連結されており、横フレーム16の左右中央部にブラケット29が連結されている。図9及び図10に示すように、板材を折り曲げて構成されたブラケット25a,26aがフロート25,26の後部に連結され、ブラケット28,29に取り付けられた左右方向の支持ピン28a,29aに、フロート25,26のブラケット25a,26aが取り付けられている。
図9及び図10に示すように、フロート25,26のブラケット25a,26aの上部に係合するように固定ピン(図示せず)がブラケット28,29に取り付けられており、フロート25,26のブラケット25a,26aの上部と固定ピンとの隙間の小さな範囲で、フロート25,26が上下に揺動自在に支持されている。この場合、フロート25,26の上下の揺動範囲は、後述するフロート24の上下の揺動範囲よりも小さなものに設定されている。
図1,5,10に示すように、田面Gに排水用の溝を形成する溝切り器40が、フロート25の後部の下面に取り付けられている。
図11に示すように、板材を折り曲げて構成されたブラケット24aがフロート24の後部に連結されており、ブラケット27に取り付けられた左右方向の支持ピン27aに、フロート24のブラケット24aが上下に揺動自在に取り付けられて,フロート24がブラケット27の支持ピン27a周りに上下揺動するように支持されている。
図11に示すように、横フレーム6に後向きに連結された支持部材31にポテンショメータ型式の高さセンサー32が連結されて、高さセンサー32の検出アーム32aが前向きに延出されており、フロート24に取り付けられたアーム33と高さセンサー32の検出アーム32aとに亘ってロッド34が接続されている。
以上の構造により、高さセンサー32の検出値が制御装置(図示せず)に入力されており、制御装置は油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁(図示せず)を操作する。田面Gに接地追従するフロート24に対して直播装置5が上下動すると、高さセンサー32の検出値に基づいて制御装置により制御弁が操作され、油圧シリンダ4が伸縮作動して直播装置5が自動的に昇降する。これによって、直播装置5とフロート24とが図11に示す基準姿勢に維持されるのであり、直播装置5が田面Gから設定高さに維持される(以上、昇降制御に相当)。
図11に示すように、フロート24に対するアーム33の連結姿勢を、平行、少し上向き、少し下向きの4段階に変更することができ、図11に示すフロート24の基準姿勢を平行、少し上向き、少し下向きに設定することができるように構成されている。
図11に示すように、フロート24の基準姿勢を少し上向きに設定すると、田面Gに対するフロート24の接地面積が小さくなって、フロート24の田面Gへの接地追従感度が鈍感になり、昇降制御の制御感度が鈍感になる。フロート24の基準姿勢を少し下向きに設定すると、田面Gに対するフロート24の接地面積が大きくなって、フロート24の田面Gへの接地追従感度が敏感になり、昇降制御の制御感度が敏感になる。
以上の構成において、フロート24,25,26が本発明の「複数のフロート」に相当し、フロート26が本発明の「少数のフロート」に相当する。
[4]
次に、ホッパー36,37及び繰り出し部38,39の支持構造について説明する。
図2,4,5,10,11に示すように、6個の繰り出し部38が左右方向に所定間隔を置いて並べて横フレーム12に連結されている。図2,4,5,9に示すように、2個の繰り出し部39が右の横フレーム17に左右方向に所定間隔を置いて並べて連結され、2個の繰り出し部39が左の横フレーム17に左右方向に所定間隔を置いて並べて連結されている。
図2,4,5に示すように、右の3個の繰り出し部38の上部に亘ってホッパー36が連結されており、左の3個の繰り出し部38の上部に亘ってホッパー36が連結されている。右の2個の繰り出し部39の上部に亘ってホッパー37が連結されており、左の2個の繰り出し部39の上部に亘ってホッパー37が連結されている。
この場合、6個の繰り出し部38の上部に亘って、横長の単一のホッパー36を連結するように構成してもよい。
図5,9,10,11に示すように、ホッパー36,37の上部の前端部の横軸芯P3,P4周りに蓋部36a,37aが開閉自在に支持されており、ホッパー36,37の蓋部36a,37aを開けることにより、直播装置5の後側からホッパー36,37に種籾の補給を行うことができる。
図5,9,10,11に示すように、板材を断面コ字状に折り曲げて構成された案内部材43が繰り出し部38の下部に連結されて下方に延出さており、案内部材43の下部がフロート24,25の後部の右及び左側部に位置している。板材を断面コ字状に折り曲げて構成された案内部材44が繰り出し部39の下部に連結されて下方に延出さており、案内部材44の下部がフロート26の後部の右及び左側部に位置している。
これにより図2及び図5に示すように、ホッパー36,37の種籾が繰り出し部38,39により繰り出され、案内部材43,44で囲まれた空間を落下して、フロート24,25,26及び整地部材23によって均された田面G(表面)に供給されるのであり、種籾が10条(田面G)に供給される。
この場合、田面Gに溝を形成する作溝器(図示せず)をフロート24,25,26に連結して、繰り出し部38,39から繰り出された種籾が、作溝器によって田面Gに形成された溝に供給されるように構成してもよい。
以上の構成において、繰り出し部38,39が本発明の「繰り出し部」及び「複数の繰り出し部」に相当し、繰り出し部38が本発明の「中央側の繰り出し部」に相当し、繰り出し部39が本発明の「右又は左端部の少数の繰り出し部」に相当する。
[5]
次に、施肥装置49について説明する。
図1及び図2に示すように、運転座席64の後側において、5個の繰り出し部50,51(中央の3個の繰り出し部50、右及び左端部の2個の繰り出し部51)が、左右方向に所定間隔を置いて並べて配置されて、5個の繰り出し部50,51の上部に亘って、粉粒状の肥料を貯留する1個のホッパー52が連結されており、左端部にブロア53が備えられて、施肥装置49が構成されている。
図9,10,11に示すように、三角板状の溝切り板54及び作溝器56が、フロート24,25に2組ずつ連結されており(合計6組)、三角板状の溝切り板55及び作溝器57が、フロート26に2組ずつ連結されている(合計4組)。硬質樹脂製のパイプ60が備えられて、パイプ60の下部が作溝器56に挿入されており、パイプ60の上部が横フレーム14に支持されている。
図4,6,9に示すように、平面視コ字状の支持フレーム62が横フレーム17に連結されて前方及び後方に延出されており、支持フレーム62の前端部に左右方向の支持フレーム63が連結されている。硬質樹脂製のパイプ61が備えられて、パイプ61の下部が作溝器57に挿入されており、パイプ61の上部が支持フレーム63に支持されている。
図1及び図2に示すように、1個の繰り出し部50と2本のパイプ60とに亘って、2本の可撓性のホース58が接続されており、3個の繰り出し部50と6本のパイプ60に対して合計6本のホース58が備えられている。1個の繰り出し部51と2本のパイプ61とに亘って、2本の可撓性のホース59が接続されており、2個の繰り出し部51と4本のパイプ61に対して合計4本のホース59が備えられている。
これにより、ホッパー52の肥料が繰り出し部50,51により連続的に繰り出され、ブロア53の送風によりホース58,59及びパイプ60,61を通って作溝器56,57に供給されるのであり、作溝器56,57によって田面Gに形成された溝に一列状に供給される(条播状態)。
[6]
次に、直播装置5において繰り出し部38,39への伝動構造について説明する。
図1,4,6,11に示すように、横フレーム6の中央部の後部に支持部材65が連結され、支持部材65の上部にボス部66が前後向きに連結されて、ボス部66の後端部にギヤケース67が連結されている。図1,4,7,11に示すように、ボス部66に入力軸68が回転自在に支持されており、機体の前部に備えられたエンジン70の動力が、施肥装置49の繰り出し部50,51に伝達され、伝動軸69を介して入力軸68に伝達されている。
図17及び図20に示すように、ギヤケース67に伝動軸71が支持されており、ギヤケース67の内部において、入力軸68に固定されたベベルギヤ68aが、伝動軸71に固定されたベベルギヤ71aに咬合している。ギヤケース67の外部において伝動ギヤ72がギヤケース67に回転自在に支持されており、伝動軸71に固定された伝動ギヤ71bが伝動ギヤ72に咬合している。
図4,5,79,10,11に示すように、中央の6個の繰り出し部38に亘って伝動軸73が架設されて、右端部の2個の繰り出し部39に亘って伝動軸74が架設されており、左端部の2個の繰り出し部39に亘って伝動軸74が架設されている。伝動軸73と伝動軸74とは、後述する[10]に記載に構造により、図7に示す状態(作業姿勢)において、伝動軸73,74が一直線状に並んでおり、伝動軸73と伝動軸74とが連結されて一体回転する状態となっている。伝動軸73に伝動ギヤ75が固定されており、伝動ギヤ72と伝動ギヤ75とが咬合している。
図4,5,7,10,11に示すように、6個の出力ギヤ77が伝動軸73に相対回転自在に外嵌されて、6個のクラッチ部材78が伝動軸73に一体回転及びスライド自在に取り付けられており、クラッチ部材78を出力ギヤ77との咬合側に付勢するバネ73aが伝動軸73に取り付けられている。繰り出し部38の入力ギヤ38aが繰り出し部38の左側面に備えられており、繰り出し部38の入力ギヤ38aと出力ギヤ77とが咬合している。
図7及び図9に示すように、2個の出力ギヤ74aが伝動軸74に連結されて、繰り出し部39の入力ギヤ39aが繰り出し部39の左側面に備えられており、繰り出し部39の入力ギヤ39aと伝動軸74の出力ギヤ74aとが咬合している。
図26(a)及び図27(a)に示すように、繰り出し部38,39の内部において、円柱状の繰り出し回転体98,99が、左右方向の横軸芯周りに回転自在に支持されており、繰り出し部38の入力ギヤ38aが繰り出し回転体98に連結され、繰り出し部39の入力ギヤ39aが繰り出し回転体99に連結されている。繰り出し回転体98,99の外周部に、4個の凹部98a,98b,98c,98d,99a,99b,99c,99dが等ピッチで形成されている。
これにより図26(a)及び図27(a)に示すように、繰り出し回転体98,99の回転に伴って、種籾がホッパー36,37から繰り出し回転体98,99の凹部98a〜98d,99a〜99dに入り込んで収容され、繰り出し部38,39の下側において、種籾が繰り出し回転体98,99の凹部98a〜98d,99a〜99dから繰り出されて、下方の田面Gに供給される。
以上の構造により図4及び図7に示すように、エンジン70の動力が入力軸68、伝動軸71及び伝動ギヤ72,75を介して伝動軸73に伝達される。クラッチ部材78が出力ギヤ77に咬合している状態において(伝動状態)、伝動軸73の動力が出力ギヤ77から繰り出し部38の入力ギヤ38aに伝達されて、繰り出し部38(繰り出し回転体98)が駆動される。
伝動軸74が伝動軸73に連結されている状態において、伝動軸73の動力が伝動軸74の出力ギヤ74aから繰り出し部39の入力ギヤ39aに伝達されて、繰り出し部39(繰り出し回転体99)が駆動される。
以上の構成において、伝動軸73が本発明の「上手側伝動体」に相当し、伝動軸74及び出力ギヤ77が本発明の「下手側伝動体」に相当する。繰り出し回転体98,99が本発明の「繰り出し回転体」に相当し、繰り出し回転体98,99の凹部98a〜98d,99a〜99dが本発明の「凹部」相当する。
[7]
次に、繰り出し部38,39の作動及び停止構造について説明する。
図5,7,15に示すように、2個の繰り出し部38に対して1本の操作軸76が備えられて、操作軸76が伝動軸73と平行な方向にスライド自在に横フレーム9に支持されており、操作軸76の右及び左端部の係合部76aが、2個のクラッチ部材78に係合している。
図5,7,15,16に示すように、伝動軸73の右及び左の端部において、クラッチ部材79が伝動軸73に一体回転及びスライド自在に取り付けられ、伝動軸74の伝動軸73側の端部において、丸棒状のピン部材80が伝動軸74の軸芯方向と直交する半径方向に貫通するように連結されており、クラッチ部材79をピン部材80との咬合側に付勢するバネ73bが伝動軸73に取り付けられている。
図1及び図7に示すように、リンク機構3のフレーム3aの上部に箱状の操作部81が連結されている。5本の操作レバー82,83(中央の3本の操作レバー82、右及び左端部の操作レバー83)が、左右方向に所定間隔を置いて並べて操作部81に配置され、上下に揺動操作自在に支持されて前方に延出されており、操作レバー82と操作軸76とに亘ってワイヤ84が接続されている。
図5,7,15,16に示すように、右及び左の上下フレーム10の上下軸芯P6周りに、右及び左の操作アーム85が揺動自在に支持されて、操作アーム85がクラッチ部材79に係合しており、操作レバー83と操作アーム85とに亘ってワイヤ86が接続されている。これにより、操作アーム85が上下フレーム10及び横フレーム12を介して、繰り出し部38に支持された状態(備えられた状態)となっている。
図7及び図15に示すように、操作レバー82を上方に操作してワイヤ84を操作レバー82側に引き操作することによって、操作軸76を図15の紙面左方にスライド操作して、2個のクラッチ部材78を出力ギヤ77から離間させ、出力ギヤ77への動力を遮断して、2個の繰り出し部38を停止させる(遮断状態)。
操作レバー82を下方に操作してワイヤ84を操作軸76側に戻し操作することによって、伝動軸73のバネ73aによりクラッチ部材78を出力ギヤ77に咬合させて、2個の繰り出し部38を作動させる(伝動状態)。
図7,15,16に示すように、操作レバー83を上方に操作してワイヤ86を操作レバー83側に引き操作することによって、操作アーム85を伝動軸73側に揺動操作し、クラッチ部材79をピン部材80から離間させ、伝動軸74への動力を遮断して、2個の繰り出し部39を停止させる(遮断状態)。
操作レバー83を下方に操作してワイヤ84を操作軸76側に戻し操作することによって、伝動軸73のバネ73bによりクラッチ部材79をピン部材80に咬合させて、2個の繰り出し部39を作動させる(伝動状態)。
以上の構成において操作アーム85が本発明の「少数条クラッチ操作部」に相当する。この場合、ピン部材80を伝動軸73に備え、クラッチ部材79及びバネ73bを伝動軸74に備えて、操作アーム85を横フレーム16,17に備えるように構成してもよい。
[8]
次に、前項[7]に記載のように、クラッチ部材78をスライド操作して繰り出し部38を作動及び停止させた場合において、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの状態について説明する。
図26(a)に示すように、繰り出し回転体98の外周部に4個の凹部98a,98b,98c,98dが等ピッチ(90°の間隔)で形成されており、繰り出し部38の入力ギヤ38aと繰り出し回転体98とが連結されている。出力ギヤ77と繰り出し部38の入力ギヤ38aとは同じギヤ歯数に設定されており、出力ギヤ77から繰り出し部38の入力ギヤ38aへの変速比は「1」である。
図15及び図26(a)に示すように、出力ギヤ77の側面に2個の凸部77a,77bが等ピッチ(180°の間隔)で備えられており、凸部77a,77bの先端部が先細りのテーパー状に形成されている。
これにより、図26(a)に示すように、出力ギヤ77の凸部77a,77bと繰り出し回転体98の凹部98a〜98dとは、回転方向が逆であり鏡面対象の状態で、位相関係に変化はなく(出力ギヤ77から繰り出し部38の入力ギヤ38aへの変速比が「1」であることによる)、出力ギヤ77の凸部77a,77bが図26(a)に示す位相に位置すると、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dは、図26(a)に示す位相に位置する(上手側及び下手側伝動体における咬合部及び被咬合部の咬合状態での位相と、繰り出し回転体における凹部の位相とを合致させている状態に相当)。
図15及び図26(a)に示すように、クラッチ部材78の側面に2個の凸部78a,78bが等ピッチ(180°の間隔)で備えられており、凸部78a,78bの先端部が先細りのテーパー状に形成されている。この場合、6個の全てのクラッチ部材78において、クラッチ部材78の凸部78a,78bが、図26(a)に示す位相に位置するように伝動軸73に取り付けられている。
これにより、図26(a)に示すように、クラッチ部材78と出力ギヤ77とのに咬合状態において、クラッチ部材78の凸部78aが出力ギヤ77の凸部77aに当たり、クラッチ部材78の凸部78bが出力ギヤ77の凸部77bに当たっている。全てのクラッチ部材78と出力ギヤ77とにおいて同じ状態であれば、全ての繰り出し部38において繰り出し回転体98の凹部98a〜98dは、図26(a)に示す位相となる。
この状態において、全ての繰り出し部38から同じタイミングで種籾が繰り出され、6条(田面G)に供給された種籾が左右方向に一列状に並んだ状態となる。
図26(a)に示す状態において、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの個数が「4」であり、クラッチ部材78の凸部78a,78bと出力ギヤ77の凸部77a,77bとの組み合わせの数が「2」である。これにより、クラッチ部材78の凸部78a,78bと出力ギヤ77の凸部77a,77bとの組み合わせの数が、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの個数の約数「2」と同じ個数となっている。
図26(a)に示す状態において、前項[7]に記載のように、操作軸76によりクラッチ部材78を出力ギヤ77から離間させ、出力ギヤ77への動力を遮断して、繰り出し回転体98を停止させた後、再び操作軸76によりクラッチ部材78を出力ギヤ77に咬合させたとする。
この場合、クラッチ部材78と出力ギヤ77との咬合状態は、
図26(a)に示すように、クラッチ部材78の凸部78aが出力ギヤ77の凸部77aに当たり、クラッチ部材78の凸部78bが出力ギヤ77の凸部77bに当たる第1状態と、
図26(b)に示すように、クラッチ部材78の凸部78bが出力ギヤ77の凸部77aに当たり、クラッチ部材78の凸部78aが出力ギヤ77の凸部77bに当たる第2状態と、
の2状態となる。
クラッチ部材78と出力ギヤ77との咬合状態が、図26(a)に示す第1状態となれば、全ての繰り出し部38において、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dは図26(a)に示す位相となる。
クラッチ部材78と出力ギヤ77との咬合状態が、図26(b)に示す第2状態となれば、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの位相が、他の繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの位相と異なるものになる。
この場合、第1状態と第2状態とにおいて位相のずれは180°であるので(クラッチ部材78の凸部78a,78bと出力ギヤ77の凸部77a,77bとの組み合わせの数が「2」であることによる)、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの位相が、他の繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの位相に対して180°ずれるだけであり、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dは全て同じものなので、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dにおいて、実質的に位相の変化はない。
以上の構成により、出力ギヤ77の凸部77a,77bが本発明の「被咬合部」に相当し、クラッチ部材78の凸部78a,78bが本発明の「咬合部」に相当する。
[9]
次に、繰り出し部38,39の繰り出し量の調節構造について説明する。
図7に示すように、繰り出し部38,39の右側面に調節ギヤ38b,39bが備えられており、繰り出し部38,39調節ギヤ38b,39bにより、図26(a)及び図27(a)に示す繰り出し回転体98,99の凹部98a〜98d,99a〜99dの容積を変更することにより、繰り出し部38,39の繰り出し量を調節する。
図5,10,11,17に示すように、繰り出し部38に亘って1本の操作軸87が回転自在及び軸芯方向にスライド自在に架設されており、繰り出し部38の6個の調節ギヤ38bに対応するように、6個の調節ギヤ87aが操作軸87に連結されている。
図5,7,9に示すように、繰り出し部39に亘って1本の操作軸88が回転自在及び軸芯方向にスライド自在に架設されており、繰り出し部39の2個の調節ギヤ39bに対応するように、2個の調節ギヤ88aが操作軸88に連結されている。
図5,7,15,24,25に示すように、操作軸87の右及び左端部に連結部材89が連結されており、連結部材89の端部に6個の凸部89a及び6個の凹部89bが等ピッチ(60°の間隔)で備えられており、凸部89aの先端部が先細りのテーパー状に形成されている。
図7及び図15に示すように、操作軸88の操作軸87側の端部に、丸棒状のピン部材90が操作軸88の軸芯方向と直交する半径方向に貫通するように連結されている。操作軸87,88を図15の紙面左方に付勢するバネ87b,88bが、操作軸87,88の各々に取り付けられており、左の操作軸88の外側の端部にハンドル部88cが連結されている。
図7及び図15に示す状態(作業姿勢(後述の[10]参照)において、操作軸87,88が一直線状に並んでおり、操作軸87,88のバネ87b,88bの付勢力により、連結部材89とピン部材90とが咬合しており、操作軸87と操作軸88とが連結されて一体回転する状態となっている。
図7及び図15に示す状態において、操作軸87,88の調節ギヤ87a,88aは、繰り出し部38,39の調節ギヤ38b,39bに咬合していない。
以上の構造により、繰り出し部38,39の繰り出し量を調節する場合、操作軸87,88のバネ87b,88bに抗して、操作軸88のハンドル部88cを押し操作して操作軸87,88を図7の紙面右方にスライド操作し、操作軸87,88の調節ギヤ87a,87aを繰り出し部38,39の調節ギヤ38b,39bに咬合させる。この場合、操作軸87,88のバネ87b,88bにより、連結部材89とピン部材90とは互いに離間しない。
この後、操作軸88のハンドル部88cにより操作軸87,88を回転操作して、繰り出し部38,39の調節ギヤ38b,39bを回転させて、繰り出し部38,39の繰り出し量を調節する。この場合、全ての繰り出し部38,39の繰り出し量を同時に調節することができる。
[10]
次に、右及び左端部の少数の繰り出し部39を、少数の繰り出し部39と中央側の繰り出し部38とが左右方向に並べて配置された作業姿勢、及び、少数の繰り出し部39が中央側の繰り出し部38から分離して機体の左右中央側に位置した非作業姿勢に操作する構造について説明する。
図4,5,6,14(a)に示すように、横フレーム12の右及び左端部に支持フレーム91が連結されて後方に延出され、支持フレーム91の後端部にブラケット91aが連結されており、縦フレーム7が支持フレーム91と同じ位置まで後方に延出されて、縦フレーム7の後端部にブラケット7aが連結されている。
図4,5,6,14(a)に示すように、横フレーム16,17の横フレーム9,12側の端部に、支持フレーム92が連結されて後方に延出されており、縦フレーム7及び支持フレーム91のブラケット7a,91aの上下方向の縦軸芯P7周りに、支持フレーム92の後端部が揺動自在に支持されている。
図4,6,9,14(a)に示すように、丸棒をL字状に折り曲げた連結部材93が、支持フレーム91の左右方向の横軸芯P8周りに回転自在に支持されている。横フレーム17の支持フレーム92側の端部にブラケット94が連結されており、上方に開放された切欠き部94aがブラケット94に備えられている。
以上の構造により、図3,8,14(b)に示すように、横フレーム9,12の右及び左端部において、横フレーム16,17及び上下フレーム18,19により構成されたユニット(ホッパー37及び繰り出し部39、案内部材44、伝動軸74、操作軸88、フロート26、作溝器57、ホース59及びパイプ61)が、縦軸芯P7周りに揺動自在に支持される。
図4,7,16に示す状態は、右及び左端部の少数の繰り出し部39と中央側の繰り出し部38とが左右方向に並べて配置された作業姿勢である。
この作業姿勢において、伝動軸73のバネ73bによりクラッチ部材79とピン部材80とが咬合しており(後述の[11]参照)、操作軸87,88のバネ87b,88bの付勢力により、連結部材89とピン部材90とが咬合している(前項[9]参照)。図14(b)に示すように、連結部材93をブラケット94の切欠き部94aに入り込ませ、連結部材93のハンドル部93aを下向きに操作しておくことにより、連結部材93によりユニットを作業姿勢に固定することができる。
図2,3,9に示すように、繰り出し部51(施肥装置49)に接続されるホース59の接続部を、繰り出し部51(施肥装置49)から取り外し、支持フレーム63の棒状の支持部63a(図4及び図6参照)に挿入して、ホース59を支持フレーム63に支持させる。
次に図3,8,14(b)に示すように、連結部材93を横軸芯P8周りに回転操作して、連結部材93のハンドル部93aを上向きに位置させた後、ユニットを縦軸芯P7周りに後方に操作する。
横フレーム16,17が横フレーム9,12の後側に平行な姿勢になるまでユニットを後方に操作することができるのであり、この状態がユニットの非作業姿勢である。この非作業姿勢において図8に示すように、クラッチ部材79とピン部材80とが離間し(後述の[11]参照)、連結部材89とピン部材90とが離間する(前項[9]参照)。
図4,5,6,12,13に示すように、フック状の連結部材95が横フレーム12の右及び左側部に後向きに連結されており、連結部材95の左右方向の横軸芯P9周りに、フック状の連結部材96が上下に揺動自在に支持されて、連結部材96を下方に付勢するバネ97が備えられている。
これにより、図3,12,13に示すように、ユニットを非作業姿勢に操作した場合、支持フレーム62を連結部材95,96の間に入り込ませることにより、支持フレーム62を連結部材95,96に固定することができるのであり、連結部材95,96によりユニットを非作業姿勢に固定することができる。
前述のようにユニットを非作業姿勢に操作した場合、ガード部材20を前項[2]に記載のように下向き姿勢に設定する。
[11]
次に、前項[7]に記載のように、操作アーム85によりクラッチ部材79をスライド操作して繰り出し部39を作動及び停止させた場合、及び前項[10]に記載のように、ユニットを作業姿勢及び非作業姿勢に操作した場合において、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dの状態について説明する。
図27(a)に示すように、繰り出し回転体99の外周部に4個の凹部99a,99b,99c,99dが等ピッチ(90°の間隔)で形成されており、繰り出し部39の入力ギヤ39aと繰り出し回転体99とが連結されている。伝動軸74の出力ギヤ74aと繰り出し部39の入力ギヤ39aとは同じギヤ歯数に設定されており、伝動軸74の出力ギヤ74aから繰り出し部39の入力ギヤ39aへの変速比は「1」である。
図27(a)に示すように、伝動軸74の伝動軸73側の端部において、丸棒状のピン部材80が伝動軸74の軸芯方向と直交する半径方向に貫通するように連結されており、ピン部材80の一方及び他方の端部80a,80bが等ピッチ(180°の間隔)で備えられた状態となっている。
これにより、図27(a)に示すように、ピン部材80(伝動軸74)の端部80a,80bと繰り出し回転体99の凹部99a〜99dとは、回転方向が逆であり鏡面対象の状態で、位相関係に変化はなく(伝動軸74の出力ギヤ74aから繰り出し部39の入力ギヤ39aへの変速比が「1」であることによる)、ピン部材80(伝動軸74)の端部80a,80bが図27(a)に示す位相に位置すると、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dは、図27(a)に示す位相に位置する(上手側及び下手側伝動体における咬合部及び被咬合部の咬合状態での位相と、繰り出し回転体における凹部の位相とを合致させている状態に相当)。
図21,22,23,27(a)に示すように、クラッチ部材79の側面に2個の凸部79a,79bが等ピッチ(180°の間隔)で備えられており、凸部79a,79bの先端部が先細りのテーパー状に形成されている。この場合、クラッチ部材79の凸部79a,79bが、図26(a)に示すクラッチ部材78の凸部78a,78bと同じ位相に位置するように、伝動軸73に取り付けられている。
これにより、図27(a)に示すように、クラッチ部材79とピン部材80との咬合状態において、クラッチ部材79の凸部78aがピン部材80の一方の端部80aに当たり、クラッチ部材79の凸部79bがピン部材80の他方の端部80bに当たっており、全ての繰り出し部39において、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dは、図26(a)及び図27(a)に示すように繰り出し回転体98の凹部98a〜98dと同じ位相となる。
この状態において、全ての繰り出し部38及び全ての繰り出し部39から同じタイミングで種籾が繰り出され、10条(田面G)に供給された種籾が左右方向に一列状に並んだ状態となる。
図27(a)に示す状態において、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dの個数が「4」であり、クラッチ部材79の凸部79a,79bとピン部材80の端部80a,80bとの組み合わせの数が「2」である。これにより、クラッチ部材79の凸部79a,79bとピン部材80の端部80a,80bとの組み合わせの数が、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dの個数の約数「2」と同じ個数となっている。
図27(a)に示す状態において、前項[7]に記載のように、操作アーム85によりクラッチ部材79をピン部材80から離間させ、伝動軸74への動力を遮断して、繰り出し回転体99を停止させた後、再び操作アーム85によりクラッチ部材79をピン部材80に咬合させたとする。
図27(a)に示す状態において、前項[10]に記載のように、ユニットを非作業姿勢に操作して、クラッチ部材79をピン部材80から離間させ、伝動軸74への動力を遮断して、繰り出し回転体99を停止させた後、ユニットを作業姿勢に操作して、再びクラッチ部材79をピン部材80に咬合させたとする。
この場合、クラッチ部材79とピン部材80との咬合状態は、
図27(a)に示すように、クラッチ部材79の凸部79aがピン部材80の一方の端部80aに当たり、クラッチ部材79の凸部79bがピン部材80の他方の端部80bに当たる第1状態と、
図27(b)に示すように、クラッチ部材79の凸部79aがピン部材80の他方の端部80bに当たり、クラッチ部材79の凸部79bがピン部材80の一方の端部80aに当たる第2状態と、
の2状態となる。
クラッチ部材79とピン部材80との咬合状態が、図27(a)に示す第1状態となれば、全ての繰り出し部39において、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dは、図27(a)に示すように繰り出し回転体98の凹部98a〜98dと同じ位相となる。
クラッチ部材79とピン部材80との咬合状態が、図27(b)に示す第2状態となれば、繰り出し回転体99の凹部98a〜98dの位相が、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの位相と異なるものになる。
この場合、第1状態と第2状態とにおいて位相のずれは180°であるので(クラッチ部材79の凸部79a,79bとピン部材80の端部80a,80bとの組み合わせの数が「2」であることによる)、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dの位相が、繰り出し回転体98の凹部98a〜98dの位相に対して180°ずれるだけであり、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dと繰り出し回転体98の凹部98a〜98dは全て同じものなので、繰り出し回転体99の凹部99a〜99dにおいて、実質的に位相の変化はない。
以上の構成により、ピン部材80が本発明の「被咬合部」に相当し、クラッチ部材79の凸部79a,79bが本発明の「咬合部」に相当する。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]の繰り出し部38,39において、図28に示すように、出力ギヤ77の側面に1個の凸部77aを備え(伝動軸74に半径方向の一方に延出されるピン部材80を備え)、クラッチ部材78,79に、1個の凸部78a,79aを備えるように構成してもよい。
図29に示すように、出力ギヤ77の側面に4個の凸部77aを備え(伝動軸74に半径方向の4方に延出されるピン部材80を備え)、クラッチ部材78,79に、4個の凸部78a,79aを備えるように構成してもよい。
この場合、ピン部材80に代えて、クラッチ部材78,79の凸部78a,79aと同様な凸部を伝動軸74に備えるように構成してもよい。
以上の構成以外に、繰り出し回転体の凹部の個数が6個であれば、咬合部と被咬合部との組み合わせの数を1個、又は繰り出し回転体の凹部の個数と同じ個数の6個、又は繰り出し回転体の凹部の個数の約数と同じ個数(2個又は3個)に設定すればよい。
繰り出し回転体の凹部の個数が8個であれば、咬合部と被咬合部との組み合わせの数を1個、又は繰り出し回転体の凹部の個数と同じ個数の8個、又は繰り出し回転体の凹部の個数の約数と同じ個数(2個又は4個)に設定すればよい。
[発明の実施の2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、薬剤散布装置46を備えてもよい。
図30,31,33に示すように、横フレーム12の右及び左側部に、アーチ状の右及び左の支持フレーム45が連結されて後方上方に延出されており、右及び左の支持フレーム45に、右及び左の薬剤散布装置46が支持されている。薬剤散布装置46は、粉粒状の除草剤等の薬剤を貯留するホッパー47と、ホッパー47から繰り出された薬剤を田面Gに散布する散布部48とを備えて構成されており、右(左)の5条(田面G)に薬剤を散布する。
これによって、図32に示すように、横フレーム16,17及び上下フレーム18,19により構成されたユニット(ホッパー37及び繰り出し部39、案内部材44、伝動軸74、操作軸88、フロート26、作溝器57、ホース59及びパイプ61)を非作業姿勢に操作するのであり、非作業姿勢において薬剤散布装置46の下側にユニットが入り込む。
[発明の実施の3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、横フレーム16,17及び上下フレーム18,19により構成されたユニット(ホッパー37及び繰り出し部39、案内部材44、伝動軸74、操作軸88、フロート26、作溝器57、ホース59及びパイプ61)を、後方に揺動操作して非作業姿勢に操作するのではなく、ユニットを前方や上方に操作して非作業姿勢に操作するように構成してもよい。
この場合、右及び左のユニットを非作業姿勢に操作するのではく、右のユニットのみを非作業姿勢に操作したり、左のユニットのみを非作業姿勢に操作するように構成してもよい。右及び左のユニットに1個のフロート26を備えるのではなく、右及び左のユニットに複数個(例えば2個又は3個)のフロート26を備えるように構成してもよい。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、直播装置5をリンク機構3に支持させるのではなく、機体の後部(図1の施肥装置49の位置)に支持した場合、フロート24,25,26はリンク機構3に支持されることになる。
この場合、フロート24,25,26を備えない直播装置5において、右及び左のユニット、又は右のユニット、又は左のユニットを非作業姿勢に操作するように構成すればよい。
本発明は、鉄コーティング処理された種籾を田面Gに供給する水田作業機ではなく、催芽状態で少し芽が出始めた状態の種籾、カルパコーティング処理された種籾、肥料や薬剤等の粉粒体を田面Gに供給する水田作業機に適用できる。
24,25,26 フロート
36,37 ホッパー
38,39 繰り出し部
73 上手側伝動体
74,77 下手側伝動体
77a,77b,80 被咬合部
78a,78b,79a,79b 咬合部
85 少数条クラッチ操作部
98,99 繰り出し回転体
98a,98b,98c,98d 凹部
99a,99b,99c,99d 凹部
G 田面

Claims (4)

  1. 粉粒体を貯留するホッパーを備え、
    複数の繰り出し部を左右方向に並べて配置し、
    前記複数の繰り出し部のうち、右又は左端部の少数の前記繰り出し部を、前記少数の繰り出し部と中央側の前記繰り出し部とが左右方向に並べて配置された作業姿勢、及び、前記少数の繰り出し部が前記中央側の繰り出し部から分離して機体の左右中央側に位置した非作業姿勢に操作自在に構成して、
    複数の凹部を外周面に等ピッチで形成した繰り出し回転体を前記繰り出し部に備えて、前記繰り出し回転体の回転に伴って粉粒体が、前記ホッパーから前記凹部に収容され、前記凹部から繰り出されて田面に供給されるように構成し、
    動力が伝達される上手側伝動体と、前記中央側の繰り出し部の前記繰り出し回転体に動力を伝達する下手側伝動体と、前記少数の繰り出し部の前記繰り出し回転体に動力を伝達する下手側伝動体とを備え、
    前記上手側又は下手側伝動体の一方に咬合部を備え、前記上手側又は下手側伝動体の他方に被咬合部を備えて、
    前記咬合部と前記被咬合部とを咬合させることにより、前記繰り出し回転体が回転駆動され、前記咬合部と前記被咬合部とを離間させることにより、前記繰り出し回転体が停止するように構成し、
    前記咬合部と前記被咬合部との組み合わせの数を、1個、又は前記凹部の個数と同じ個数、又は前記凹部の個数の約数と同じ個数に設定し、
    且つ、前記上手側及び下手側伝動体における前記咬合部及び前記被咬合部の咬合状態での位相と、前記繰り出し回転体における前記凹部の位相とを合致させており、
    前記中央側の繰り出し部の前記咬合部又は前記被咬合部の一方を前記咬合部又は前記被咬合部の他方から離間操作する少数条クラッチ操作部を備え、
    前記作業姿勢において前記少数の繰り出し部の前記咬合部又は前記被咬合部の一方を前記咬合部又は前記被咬合部の他方から離間操作する少数条クラッチ操作部を備えている水田作業機。
  2. 前記複数の繰り出し部のうち、右及び左端部の両方の前記少数の繰り出し部を、前記作業姿勢及び前記非作業姿勢に操作自在に構成している請求項1に記載の水田作業機。
  3. 前記複数の繰り出し部を機体の後部に備え、前記複数の繰り出し部の下方に複数のフロートを左右方向に並べて配置して、
    前記少数の繰り出し部及び前記少数の繰り出し部の下方に位置する少数のフロートを、一体で前記作業姿勢及び前記非作業姿勢に操作自在に構成している請求項1又は2に記載の水田作業機。
  4. 前記中央側の繰り出し部の少数条クラッチ操作部を前記中央側の繰り出し部に備え、
    前記少数の繰り出し部の前記少数条クラッチ操作部を前記中央側の繰り出し部に備えている請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の水田作業機。
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