JP3680972B2 - 田植機の施肥装置駆動機構 - Google Patents

田植機の施肥装置駆動機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、8条や10条等の多条の田植えと同時に施肥を行う田植機の施肥装置の駆動構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、乗用田植機の一形態として、施肥作業と苗の植付作業とを同時に行えるように、走行部の後上方に施肥装置を配設すると共に、走行部の後方に植付部を吊設していた。そして、施肥装置と植付部は、それぞれ多数条、例えば10条の施肥兼植付け作業も行えるようにしている。
この場合、施肥装置は、10条分の施肥部を左右方向に配置して形成すると共に、中央部の6条分の施肥部は、走行部の後部に固定して固定側施肥部となし、該固定側施肥部の左右側方に、それぞれ2条分の施肥部を連結体を介して連結して可動側施肥部となしている。
【0003】
しかも、各可動側施肥部は、それぞれ固定側施肥部の左右側方位置で、かつ、これと略同一直線上に配置した使用位置と、連結体を用いて固定側施肥部より前方へ折り曲げるように回動した収納位置との間で、位置変更自在としている。
【0004】
そして、固定側施肥部と可動側施肥部とに渡って肥料繰出用の動力を伝達する駆動軸を左右方向に軸支し、固定側施肥部と可動側施肥部との継ぎ目位置に爪クラッチを設け、固定側施肥部の駆動軸と可動側施肥部の駆動軸とを連結していた。
【0005】
また、各施肥部の繰出装置にはクラッチ軸が駆動軸と平行状に軸支され、クラッチ軸上の一方向クラッチに、揺動リンク等を介して駆動軸と連動し、駆動軸の任意角度での正逆回動が一方向クラッチに伝達され、クラッチ軸を間欠駆動し、繰出装置を駆動し肥料を落下していた。
そして、各クッチ軸に配置したクラッチの動力の断接操作を行うアームを、苗載台の背面に配したユニットクラッチレバーに連結し、施肥駆動の駆動力の伝達を行えるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の乗用田植機の施肥装置で可動側施肥部に繰出動力を伝達する爪クラッチの構成においては、可動側施肥部を収納位置から使用位置に回動させると、例えば、係合爪と被係合爪とがうまく噛み合っていない場合には、爪クラッチに大きな衝撃を伝えることがあり、爪クラッチの爪が欠ける等の損傷するおそれがあった。
また、前記爪クラッチの係合爪と被係合爪とがうまく噛み合っていない場合には、係合爪を固設した固定側施肥部の駆動軸若しくは、被係合爪を固設した可動側施肥部の駆動軸の何れか一方を回動して、係合爪と被係合爪とがうまく噛み合うように調節する煩雑な作業が必要とされていた。
また、可動側施肥部への駆動力を断接するクラッチには、ユニットクラッチとの間にワイヤーが連結され、可動側施肥部を使用位置から収納位置に回動させた場合には、ワイヤーが引っ張られるので、該ワイヤーに予め弛みを持たせるているが、固定側施肥部に該ワイヤーが引っかかる恐れがあった。
その為に、可動側施肥部への駆動力を断接するクラッチに連結されるワイヤーが、可動側施肥部を回動して収納するときに干渉されることがなく、さらに、可動側施肥部に繰り出し動力を伝達する軸と、固定側施肥部の繰り出し動力を伝達する駆動軸とを連結する爪クラッチが、連結操作し易い構成であり、連結時に衝撃を受けない構成のものが望まれてきている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、走行車の後部中央に固定側施肥部131を配置し、該固定側施肥部131の左右側部に、水平方向に回動自在に左右一対の可動側施肥部133を枢支し、該可動側施肥部133は固定側施肥部131の外側側面に設けた板状の支持体151に、連結体132を介して支持した支持枠体160上に配置し、該可動側施肥部133は、固定側施肥部131の左右側方位置で、略同一直線上に配置した使用位置と、連結体を用いて固定側施肥部より前方へ180度折り曲げるように回動した収納位置との間で左右幅を狭めて位置変更自在とし、該支持枠体160上に、内外1対の施肥ユニット136・136を支持し、該支持枠体160内において、内側のエアタンク支持体162の内側方位置に左右に軸心を有する可動側入力軸270を軸支し、該可動側入力軸270と平行状に、中間伝達軸271を軸支し、該入力軸270のプーリ273と中間伝達軸271のプーリ272との間で動力伝達し、更に、前記中間伝達軸271の外端部を、可動側施肥部13 3の施肥ユニット136・136の間位置まで延出し、該中間伝達軸271上に固設したプーリ275と、平行状に軸支されている可動側伝達軸277のプーリ276との間に動力伝達し、コ字状の動力伝達経路を構成し、該可動側伝達軸277より、可動側施肥部133の内外1対の施肥ユニット136・136に動力を伝達すべく構成したものである。
請求項2においては、請求項1記載の田植機の施肥装置駆動機構において、前記固定側施肥部131から固定側出力軸257を軸支し、該固定側出力軸257の端部から爪クラッチ260を介して、可動側施肥部133の内側の可動側入力軸270に動力を伝達するべく構成し、前記爪クラッチ260を係合爪261と被係合爪262より構成し、一方を固定側出力軸257に、他方を可動側入力軸270のに、それぞれ対向して配置したものである。
請求項3においては、請求項2記載の田植機の施肥装置駆動機構において、前記爪クラッチ260の係合爪261を、固定側出力軸257上に摺動自在に配置し、該係合爪261を被係合爪262にコイルバネ266にて付勢したものである。
請求項4においては、請求項3記載の田植機の施肥装置駆動機構において、前記爪クラッチ260の被係合爪262を軸支する可動側入力軸270軸と、可動側施肥部133の内外1対の施肥ユニット136・136に、動力を伝達する可動側伝達軸277とを同一軸芯上に配置したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は苗載台及び施肥装置の折畳み機構を備えた田植機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は植付部の折畳み構成を示す展開平面図、図4は側条施肥装置の後面図、図5は側条施肥装置を支持する支持枠体の平面図、図6は収納状態の側条施肥装置の部分平面図、図7は側条施肥装置に繰り出し駆動力の伝達構成を示す側面図、図8は本発明の可動側施肥部への動力を伝達する爪クラッチの平面図、図9は同じく平面図、図10は爪クラッチの係合爪の側面図、図11は爪クラッチの被係合爪の側面図、図12は施肥ユニットの側面断面図、図13は施肥ユニットの繰出し部の側面断面図、図14は入口板の正面図及び側面断面図、図15は繰出板の正面図及び側面断面図、図16は出口板の正面図及び側面断面図、図17は繰出し部下方の第二漏下網を示す正面図、図18はブラシ体を設けた繰出し部の側面断面図、図19は同じく側面断面図、図20はブラシ体を設けた別形態の繰出し部の側面断面図、図21はブロワ吸引口に搬送ホースを設けた構成の説明図、図22はブロワ吸引口の下面を被装する泥除けカバーの後面断面図、図23は泥除けカバーを配したブロワの側面図である。
【0009】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
図1、図2に示す作業者が搭乗する走行車1のように、エンジン2を車体フレーム3前部上方に搭載させ、ミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部に連結部材を介してリヤアクスルケース7を連設し 該リヤアクスルケース7に走行用後輪8を支持させる。
そして、前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、ステップ11を介して作業者が搭乗する車体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0010】
また、図中15は10条植え用の苗載台16並びに複数の植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に植付爪17・17を取付ける。
また、前記植付ケース20の前側にヒッチ台23を設け、該ヒッチ台23をヒッチ機構24に連結させ、トップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構27後部にヒッチ機構24を取付け、前記リンク機構27を介して走行車1後部に連結させ、前記リンク機構27を介して植付部15を昇降させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結させ、前記前後輪6・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0011】
また、図中29は走行変速レバー、30は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、31は植付け感度調節レバー、32は主クラッチペダル、33・33は左右ブレーキペダル、34は均平用センターフロート、35は均平用サイドフロート、36は10条用の側条施肥部である。
【0012】
前記苗載台16及び植付ケース20など植付部15の左右外側の2条分を機体内側に折畳み自在に設けるもので、前記苗載台16は左右最外側の2条分の苗載台16を分割して折畳み自在な分割苗載台16bに形成し、機体中央の6条用苗載台本体16aに並行折畳み機構37を介して分割苗載台16bを連結させて、苗載台本体16aの作用面上方に略平行で、且つ、2段に分割苗載台16bを折畳みするように設けて、折畳み時苗載台16の左右全幅を略6条分巾と等しくするように構成している。
【0013】
図3にも示す如く、前記植付ケース20の左右最外側の2条分を爪ケース22、フロート35、植付探さ調節軸、苗取出板など関連部品と一体に折畳み自在に設けている。
前記植付ケース20間を連結する伝動パイプ40と、調節軸及び苗取出板において、左右最外側の植付ケース20とこの内側の植付ケース20との略中央より若干外側でこれらパイプ40a・40b・40b、調節軸、苗取出板などを固定側と分割側とに分割する。 固定側の中央6条分3つの植付ケース20aの後端間を各ブラケット41aを介し支点フレーム42で連結させ、分割側の左右外側各2条分1つの植付ケース20b後端にブラケット41bを介し固設する回動フレーム43と、前記支点フレーム42とを回動支点軸44を介し連結させている。
前記回動支点軸44は、支点フレーム42左右両端の苗載台16の6条巾位置左右外側の各2つの植付ケース20a・20b間の略中央に配置され、前高後低状に略45度に傾斜状に設けられている。
固定側の中央6条分3つの植付ケース20aに対し左右の各2条分1つの植付ケース20b・20bを回動支点軸44を介し略180度内側に回動させて、中央固定側の植付ケース20aの後方で折畳みされた分割苗載台16bより後方位置に分割側の植付ケース20bを折畳みするように構成している。
【0014】
また、各フロート34・35・35には、作溝体88・88を取付け、各フロート34・35・35が圃場面上を滑走する際に、各作溝体88・88により10条の溝を形成して、各溝中に後述する側条施肥部36より圧送される肥料を落下させている。
【0015】
また、前記運転席13後方には10条用の側条施肥部36が配設されている。該側条施肥部36は、図4、図5に示すように、車体フレーム3の後部に立設した支持機枠130上に載設し、該支持機枠130上に6条分の固定側施肥部131を固設している。該固定側施肥部131の左右側部にそれぞれ連結体132・132を介して左右一対の2条分の可動側施肥部133・133と、右側の可動側施肥部133の右側端部に取付けたブロワ134とを具備している。
【0016】
そして、前記可動側施肥部133・33は、固定側施肥部131の左右側方位置で、かつ、これと略同一直線上に配置した使用位置と、図1、図6に示すように、前方へ折り返して固定側施肥部131と略平行状態に配置した可動側施肥部133・33の先端部が運転席13後部の側方に位置する。
従って、収納状態となった側条施肥部36の可動側施肥部133・33とに干渉されることなく、作業者は運転席13に搭乗したり降車することができる。
【0017】
更に、収納状態となった側条施肥部36の左右幅は、走行車1の左右外側幅内に収まるようにしている。
従って、収納状態となった側条施肥部36は障害物が側方に位置しても、走行車1の左右側面が当接し、側条施肥部36は当接せず保護される。
【0018】
また、固定側施肥部131は、図4、図5に示すように、支持機枠130上に固定した支持枠体135と、同支持枠体135に支持させた6条分の施肥ユニット136と、各施肥ユニット136に施肥搬送用エアを送るエアタンク137とを具備している。
【0019】
支持枠体135は、支持機枠130上に左右一対の支持板体138・138を立設し、両支持板138・138間に左右方向に伸延する三本の第1、第2、第3横フレーム139・140・141を貫通状態に横架して形成している。該第1、第2、第3横フレーム139・140・141の左右端部に、板状のエアタンク支持体151・151を固設している。
【0020】
また、前記可動側施肥部133・133は、前記固定側施肥部131と基本的構成は同じくしており、固定側施肥部131のエアタンク支持体151外側側面に連結体132を介して連結した支持枠体160と、同支持枠体160に支持させた2条分の施肥ユニット136と、各施肥ユニット136・136・・・に施肥搬送用エアを送るエアタンク161とを具備している。
【0021】
そして、支持枠体160は、図4、図5に示すように、内外側エアタンク支持体162・163間に左右方向に伸延する3本の第1、第2、第3横フレーム164・165・166を横架している。
【0022】
前記可動側施肥部133・133と固定側施肥部131とを連結する前記連結体132について説明する。図6に示すように、前記固定側施肥部131に設けたエアタンク支持体151の外側面に、側面視「コ」字状の固定側枢支連結片175を外側前方へ向けて突設している。
一方、前記可動側施肥部133に設けた内側のエアタンク支持体162の内側面に、先端二又状の可動側枢支連結片176を外側前方へ向けて突設している。該可動側枢支連結片176の先端部を固定側枢支連結片175の先端部に、上下方向に軸芯を向ける枢支ピン177により枢支し、固定側施肥部131の左右端部に可動側施肥部133・133を連結している。
【0023】
前記施肥ユニット136は、図12、図13に示すように、前記第2、第3横フレーム140・141に繰出し体142を取付け、該繰出し体142の上端に施肥ホッパ143を連通連設する。一方、前記繰出し体142下部に略円錐状のシュート部200を着脱自在に固定すると共に、該シュート部200下端部に落下口201を開口している。該落下口201に三又連結体144に形成した上部連結口144aを連結パッキン145を介して着脱自在に連結し、三又連結体144に形成した後部連結口144cに施肥ホース146の基端部を連結している。
三又連結体144前部に嵌合口144bが形成され、該嵌合口144bに前記エアタンク137内に挿入した状態で保持されている導入管150が接合され、ブロワ134の駆動によってエアタンク137から該導入管150を介して三又連結体144内にエアが導入され、落下口201より落下された肥料等を施肥ホース146側に圧送する。
また、前記繰出し体142上部の傾斜面には、施肥ホッパ143からの落下口の下方位置に排出口203aを開口し、該排出口203aを排出キャップ129で被装している。
【0024】
また、前記繰出し体142には、上方から下方に順に略円形平板製の入口板75と繰出板77と出口板79とを多層状に配設し、上下に軸芯を有する繰出軸80を軸支し、該繰出軸80の下部側を各板75・77・79の中央部に貫通させている。
前記入口板75はケース203に固定され、図14に示すように、施肥ホッパ43の落下口側から後方側に長い円弧状の投入口73と排出口側に吹出口74とを形成している。前記繰出板77は繰出軸80に固定されて、図15に示すように、同一円周上に円形の複数の繰出口76・76・・・を開口し、繰出板77の中央部にボス81を形成し、該ボス81で前記繰出軸80を係合してる。前記出口板79はケース203に固定され、図16に示すように、投入口73と反対側に扇型の排出口78が形成されている。
前記出口板79下面に下方側からバネ82によって上方へ付勢して各板75・77・79が密着するようにし、該バネ82を取り外すことで各板75・77・79を下方より取り外し可能としている。
【0025】
前記繰出軸80の上部は、動力入力ケース204内に挿入され、該動力入力ケース204内に横架されているクラッチ軸205にベベルギアを介して噛合され、該クラッチ軸205の間欠駆動が繰出軸80に入力される。
【0026】
そして、前記入口板75と出口板79とを繰出し体142のケース203に係止し、繰出軸80を駆動することで、繰出板77を回転し、入口板75の投入口73より肥料等を取り入れ、繰出口76・76・・・内に入った肥料を繰出板77の回転によって搬送し、出口板79の排出口78より繰り出し、落下口201より落下させている。
【0027】
そして、本実施例において、前記施肥ホッパ43の落下口の直下方に位置する排出口203aより、施肥ホッパ43から落下するときに、粒状の肥料が擦れたり砕かれたりして生じた粉を取り除くようにしている。
【0028】
即ち、図13に示すように、前記排出口203aに挿入可能な排出ガイド管207の一側端部を傾斜状に形成し、この傾斜面を漏下網208で被装する。前記排出ガイド管207の他端には回収袋209を連通している。
そして、前記漏下網208を配した側の排出ガイド管207を排出口203aより挿入し、図に示すように、前記漏下網208を後方(繰出し体142の中央側)に向けて斜め下方に傾斜状に配置し、回収袋209を排出口203aの外側に配置している。
【0029】
よって、前記ホッパ43から落下された肥料は、一旦漏下網208上に落下し、粒状の肥料は漏下網208の傾斜に沿って後下方に落下し、繰出し体142の入口板75上に落下する。肥料の粉は漏下網208から漏下して回収袋209内に回収される。
【0030】
また、前記繰出し体142より繰り出される肥料から生じる粉を回収することもできる。図13に示すように、円錐状の前記シュート部200の後面(出口板79の排出口78の下方)に開口部203bを開口し、図17に示す断面視のように略逆三角形状に形成した第二漏下網210によって開口部203bを被装している。前記開口部203bの外側には粉取ケース211を脱着自在に取り付けている。
【0031】
よって、前記繰出し体142で繰り出される途中において、粒状の肥料が擦れたり砕かれたりして粉が生じた場合に、排出口78より繰り出されて落下したときに、第二漏下網210上に当たり、粒状の肥料のみが下方に落下し、粉は第二漏下網210を通過し、粉取ケース211内に回収される。
よって、前記シュート部200下端の落下口201より落下される肥料内に粉が混じることがなくなり、エアによって圧送されたときに、施肥ホース46内に粉が付着して施肥ホース4の内径を狭めて、圧送されるエアの抵抗となり、肥料の搬送能力の低下を防いでいる。
【0032】
なお、前記漏下網208・210を繰出し体142の入口側と出口側の両方に設ける必要はなく、入口側に漏下網208のみを配置し、施肥ホッパ43より落下される肥料内の粉を確実に回収する構成にしたり、若しくは、繰出し体142の出口側のみに第二漏下網210を配置することもでき、好ましくは両方配置して、施肥ホッパ43より落下した肥料の粉と、繰出し体142によって生じた粉との両方を回収させる方が良い。
【0033】
また、本実施例において、前記繰出板77の繰出口76・76・・・を作業時に清掃できるように構成している。図18に示すように、前記繰出し体142のケース203上面に、前記入口板75の吹出口74と同一軸芯状に筒状の清掃口212が形成されている。該清掃口212上端部は、キャップ214で被装している。該キャップ214の中央部に上下方向に芯棒216を垂設し、該芯棒216の先端部にブラシ体215を設けている。更に、前記キャップ214には、弾性を有する板体217・217を突設し、該板体217・217の下部は筒状に形成した前記清掃口212の上部外周面を嵌合できるようにしており、一方、前記清掃口212の上部外周面には、環状の凸部213を形成して、板体217・217下端を受け止められるようにしている。
【0034】
そして、前記キャップ214を清掃口212の上方に配置し、板体217・217の端部を凸部213に当接するまで、ブラシ体215を清掃口212内に挿入すると、図18に示すように、ブラシ体215は入口板75の吹出口74内に挿入された状態で、ブラシ体215下端は繰出板77の繰出口76の上方に位置している。
そして、図19に示すように、前記板体217・217を凸部213の外側に広げるように、キャップ214を清掃口212側に更に押し込むと、ブラシ体215の先端が繰出口76内に挿入される。
【0035】
この状態で、前記繰出軸80を駆動して、繰出板77を回転させると、ブラシ体215の先端は次々と繰出口76・76・・・に入り込み、繰出口76・76・・・周囲に付着した肥料が掃き出され、出口板79の排出口78より落下される。よって、前記繰出口76・76・・・内は清掃されて詰まりが生じないようにできる。
また、吸湿性の少ない肥料の場合には、繰出口76・76・・・への付着は殆ど生じないので、前記キャップ214を持ち上げて、板体217・217の端部を凸部213に当接した位置に保持して非清掃状態にし、ブラシ体215先端は吹出口74内に退避し、ブラシ体215の磨耗が抑えられる。
【0036】
また、横方向に軸芯を有する繰出しローラ300によって肥料を繰り出す方式の別形態の繰出し体142’においても、前記ブラシ体215’を用いて清掃することができる。図20に示すように、この方式の繰出し体142’では、左右方向に軸芯を有する繰出しローラ300を軸支している。該繰出しローラ300の外周面には、肥料を嵌入する穴または溝からなる施肥穴を形成している。前記繰出しローラ300の前面には施肥穴に入ることができなかった余分な肥料を除去するブラシ体301を配置している。
【0037】
そして、前記繰出し体142’のケース203後部にブラシ体215’を配置し、該ブラシ体215’の基部はケース203後面に挿抜可能に保持している。前記ブラシ体215’を繰出しローラ300外周面後部の左右全幅に渡って当接し、繰出しローラ300の施肥穴内にブラシ体215’の毛先を挿入し、該繰出しローラ300の回転時に施肥穴内に付着した肥料等を掃き出している。
また、前記ブラシ体215’をケース203後部への挿入位置を調整することで、ブラシ体215’を繰出しローラ300外周面後部より後方に退避し、ブラシ体215の磨耗を少なくし、清掃を行わない位置とすることもできる。
【0038】
また、本実施例において、ブロワ134による吸引力を利用して、前記施肥ホッパ43及び繰出し体142内に残された肥料や異物を吸引して排出できるようにしている。図21に示すように、ブロワ134下部の吸入部134bにシール部材220を介して肥料回収容器221を着脱自在に取付ける。該肥料回収容器221は、剛性の高い材質により円筒状に成形された容器であり、下面が底板によって被装され、上面を吸入部134bに向けて開放している。肥料回収容器221の底板には肥料排出用の排出口221aを開口し、該排出口221aを蓋体222で被装している。
前記肥料回収容器221の側面の上下途中部には肥料回収ホース223の一端を挿抜可能に挿入している。該肥料回収ホース223はジャバラ状に形成し、伸縮及び折り曲げ自在とし、溝223aの内周面に沿って針金状の芯金224を巻回し、または、ホース事態に芯金を入れて、肥料回収ホース223の剛性を高めて、吸引による負圧でホースがつぶれないようにしている。
そして、該肥料回収ホース223の端部に吸引ノズル225を固定し、該吸引ノズル225端部の外径をホース223の内径より狭め、吸引ノズル225による吸引力を高めると同時に、吸引ノズル225を繰出し体142の排出口に挿入し易くしている。
【0039】
従って、前記繰出し体142の排出口を被装していた排出キャップ129を外し、排出口に吸引ノズル225を挿入し、ブロワ134に吸引力によって吸引すると、施肥ホッパ43及び繰出し体142内に残された肥料や異物を吸引することができる。肥料回収ホース223からブロワ134側に吸引された肥料等は、肥料回収容器221内にエアと共に吹き出される。肥料回収容器221内に吹き出された肥料は肥料回収容器221の側面に当たり、肥料回収容器221下部に堆積する。
そして、肥料回収容器221の上部にフィルターを設けることで前記ブロワ134には、肥料回収容器221に吹き出されたエアのみが吸引され、ブロワ134内のファン等に肥料が当たり損傷したり、モータ等に肥料が付着して錆びる等の不具合がない。
また、前記肥料回収容器221を透明の容器で構成することで、内部の堆積量を目視で確認でき、多く堆積すると蓋体222を外して排出口221aより肥料を排出する。また、前記肥料回収ホース223を伸縮及び折り曲げ自在に構成したことによって、10条の繰出し体142の何れの排出口内に、吸引ノズル225を挿入することもできる。
【0040】
また、前記ブロワ134は図22に示すように、後輪8の外側上方に配置されるが、該後輪8の外側に補助車輪226を配置する場合には、補助車輪226がブロワ134の吸引口134bの直下方に位置し、前記補助車輪226が回転すると泥をはね上げて、ブロワ134に吸引されるおそれがある。
【0041】
そこで、図22、図23に示すように、側面視略U字型の支持体227を吸引口134bに固設し、該支持体227の下面に泥除けカバー228をノブネジ303で固定している。該泥除けカバー228は側面視略U字状に形成され、吸引口134bを前後(補助車輪226の回転方向)に渡って被装する。前記ブロワ134には、泥除けカバー228の左右両側より吸引口134b内に外気が吸引され、補助車輪226によってはね上げられた泥等は吸引することがない。
【0042】
次に、前記側条施肥部36の各施肥ユニット136に動力を伝達する構成について説明する。
図7に示すように、固定側施肥部131下方に前後方向に軸芯を有する駆動軸230を車体フレーム3後部に軸支する。前記駆動軸230前部にスプロケット231を固設し、前記エンジン2出力を植付部15に動力を伝達する図示せぬPTO軸上に設けたスプロケットを介して動力を入力している。前記駆動軸230後端部にクランク板232を設けている。該クランク板232に入力ロッド233の下端を枢支し、該入力ロッド233を上方に延出している。
【0043】
一方、図6、図7に示すように、前記固定側施肥部131を支持する前述した支持枠体135内に、ブラケット234及び軸235を介して単一の調量部材である繰出量調整レバー236を支持させている。該繰出量調整レバー236のネジ部236a後部に調節リンク237を連結し、該調節リンク237に支点リンク238を連動し、該支点リンク238後部を調整支点239を枢支し、該調整支点239に駆動アーム240前部を枢支している。該駆動アーム240の前後途中部に前記入力ロッド233上端部を枢支している。
【0044】
また、前記第3横フレーム141に軸受板241を介して繰出駆動軸242を回転自在に軸支している。該繰出駆動軸242は、第3横フレーム141に沿って左右方向に延出し、繰出駆動軸242の左右途中部に揺動アーム243を固定させ、前記駆動アーム240に長さ調整自在な伸縮ロッド244を介して揺動アーム243を連結し、図示せぬPTO軸からの駆動力を繰出駆動軸242に伝え、繰出駆動軸242を繰出量調整レバー236で調整した角度で正逆回動するように構成している。
【0045】
更に、左右に延出した繰出駆動軸242には、図6に示すように、左から数えて3条と4条の施肥ユニット136・136間の後方と、5条と6条の施肥ユニット136・136間の後方と、図示せぬ7条と8条の施肥ユニット136・136間の後方に、リンク246・246・246を固設している。各リンク246には、図9に示すように、連係ロッド247を枢支し、該連係ロッド247に前記施肥ユニット136の繰出軸80に連動するクラッチ軸205上の一方向クラッチ245を連結し、繰出駆動軸242と連結し、クラッチ軸205を一方向に間欠的に回転させる。前記一方向クラッチ245の側方には、クラッチ軸205が逆方向へ回転して目皿が逆方向に回転することを規制する別の一方向クラッチ248を配置している。
【0046】
また、中央側のユニットクラッチのクラッチアーム250は、前記植付部15の苗載台16上側背面部に設けた植付け条止め用ユニットクラッチレバーにワイヤを介して連結させている。
【0047】
次に、可動側施肥部133の施肥ユニット136・136の繰出軸80に動力を伝達する本発明の動力伝達構成について説明する。
図6、図8、図9に示すように、前記繰出駆動軸242の端部に、前述したクラッチ軸205に動力を伝達する構成と同様の伝達機構が配置されれている。即ち、前記固定側施肥部131の左右端部に配置した施肥ユニット136の外側方に、前記クラッチ軸205と軸芯を同じくする筒状の筒クラッチ軸255がステー256に一方向クラッチ248を介して軸支されている。
【0048】
そして、前記繰出駆動軸242端部にリンク246を固設し、該リンク246に連係ロッド247を連結し、該連係ロッド247を筒クラッチ軸255上の一方向クラッチ245に連結し、筒クラッチ軸255を一方向に間欠的に回転させる。前記一方向クラッチ245の側方には、筒クラッチ軸255の逆方向への回転を規制する別の一方向クラッチ248を配置している。
【0049】
また、前記筒クラッチ軸255の端部に固定側出力軸257を設け、該固定側出力軸257外周に係合爪261を摺動自在に外嵌し、該係合爪261は固定側出力軸257の外周面上に外嵌した付勢部材としてのコイルバネ266によって外方向へ付勢されている。該係合爪261はエアタンク支持体151内周面に固設した爪クラッチケース258内に収納されている。
【0050】
前記係合爪261は、外周にシフト溝261aを形成し、爪クラッチケース258外側に配したクラッチアーム265に連動連結されたシフター263がシフト溝261a内に挿入され、該シフター263の回動によって係合爪261を摺動できるようにしている。前記クラッチアーム265は、可動側施肥部133の施肥ユニット136・136のユニットクラッチレバーにワイヤー264を介して連結されている。
【0051】
また、前記爪クラッチケース258を固設したエアタンク支持体151には爪クラッチケース258の開口と一致する挿入孔259を開口し、爪クラッチ260の係合爪261が可動側施肥部133側に向けて開放されている。
【0052】
一方、前記可動側施肥部133の支持枠体160内において、内側のエアタンク支持体162の内側方位置に左右に軸心を有する可動側入力軸270が軸支され、該可動側入力軸270の軸心は、使用位置で前記固定側出力軸257、筒クラッチ軸255、及びクラッチ軸205の軸心と同一軸芯上に配置されている。該可動側入力軸270の外端部に被係合爪262を固設して、爪クラッチ260を形成している。
【0053】
そして、前記可動側施肥部133を使用位置に回動すると、被係合爪262が挿入孔259内に入り、被係合爪262が係合爪261と噛合し、可動側施肥部133に間欠回転が伝達される。
【0054】
また、前記係合爪261外側面には、図10に示すように、90°間隔毎に4個の爪261b・261b・261b・261bを突設し、被係合爪262は図11に示すように十字状に形成されて、両者が係合できるようにしている。
また、前記係合爪261の爪261bを、該係合爪261の回転方向に対して逆側に傾斜部261cを形成しており、被係合爪262が該傾斜部261cに沿ってスムースに案内され、係合爪261と被係合爪262とが当接される。そして、前記係合爪261を回転させると、傾斜部261cのない爪261bに被係合爪262が当接され、回転を被係合爪262に伝えることができる。
【0055】
また、前記支持枠体160内に入力軸270と平行状に、中間伝達軸271を軸支し、該中間伝達軸271の内端部にプーリ272を固設し、入力軸270端部に固設したプーリ273との間にベルトを巻回し動力伝達部を構成し、動力伝達部を介して入力軸270の動力が中間伝達軸271に伝達される。
【0056】
更に、前記中間伝達軸271の外端部を可動側施肥部133の施肥ユニット136・136の間位置まで延出し、端部にプーリ275を固設している。一方、施肥ユニット136・136の繰出軸80に動力を伝達する可動側伝達軸277が、中間伝達軸271と平行状に軸支されている。該可動側伝達軸277上にプーリ276を固設し、該プーリ276と前記中間伝達軸271のプーリ275に巻回して動力伝達部を構成し、中間伝達軸271の動力を可動側伝達軸277に伝達している。このように動力伝達経路をコ字状として、内側の施肥ユニット136を回避して可動側施肥部133に動力を伝達する構成としている。
なお、左右の動力伝達部としてプーリ276・275、プーリ272・273とベルトとによる動力伝達構成に限定するものでなく、スプロケットとチェーンによる伝達構成や、中間伝達軸271と入力軸270及び可動側伝達軸277との間位置にカウンター軸を軸支し、各軸にギアを噛合した動力伝達部を構成したり、カウンター軸を配置せず、大径のギアによる動力伝達部を構成することもできる。
【0057】
また、前記可動側伝達軸277の軸心も、前記可動側入力軸270と同一軸心上に配置されている。従って、可動側施肥部133を固定側施肥部131と直線上に配置した場合には、前記可動側伝達軸277と固定側出力軸257、筒クラッチ軸255、及びクラッチ軸205との軸心が全て同一軸心上に配置され、さらに軸277・270・255・205とは隣接する施肥ユニット136に軸支されており、左右方向の荷重を受けることができ、側条施肥部36の各施肥ユニット136・136・・・の剛性を高めることができる。
【0058】
このように構成したことによって、前記可動側施肥部133を固定側施肥部131と直線上に配置すると、可動側入力軸270に固設した被係合爪262が爪クラッチケース258内に入り、被係合爪262を係合爪261に当接する。前記被係合爪262と係合爪261の爪261b・261b・・とが一致している場合には、被係合爪262と係合爪261とを円滑に噛合する。前記係合爪261との爪261b・261b・・とが一致していない非係合時には、係合爪261の爪261b・261b・・及び被係合爪262とが欠けることのないように、係合爪261がコイルバネ266の付勢力に抗して摺動される。
そして、前記筒クラッチ軸255及び固定側出力軸257を間欠駆動し、係合爪261を回転させて行くと、係合爪261の爪261b・261b・・と被係合爪262とが噛合する係合位置において、係合爪261が外側に付勢され、係合爪261と被係合爪262とが噛合される。
【0059】
よって、固定側出力軸257と可動側入力軸270とが連動され、間欠駆動が伝達され、この間欠駆動が中間伝達軸271、可動側伝達軸277を介して可動側施肥部133の左右の各施肥ユニット136・136内の繰出軸80を間欠駆動し、肥料が繰り出される。
よって、可動側施肥部133を固定側施肥部131側部に配置させる際に、被係合爪262と係合爪261との噛合の状態を気にすることがなく、スムースに噛合され、可動側施肥部133の組み付けが容易となっている。
【0060】
そして、可動側施肥部133のユニットクラッチレバーを操作することで、クラッチアーム265を介してシフト溝261aに係合されるシフター263が回転され、係合爪261が内側に移動され、係合爪261と被係合爪262との噛合が外れ、可動側施肥部133への駆動力の伝達が止められる。前記クラッチアーム265を、固定側施肥部131側に配したことによって、図8のように、前記クラッチアーム265に連結したワイヤー264が引っ張られることがなく、可動側施肥部133側を回動させることができる。
【0061】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1に記載するように、走行車の後部中央に固定側施肥部131を配置し、該固定側施肥部131の左右側部に、水平方向に回動自在に左右一対の可動側施肥部133を枢支し、該可動側施肥部133は固定側施肥部131の外側側面に設けた板状の支持体151に、連結体132を介して支持した支持枠体160上に配置し、該可動側施肥部133は、固定側施肥部131の左右側方位置で、略同一直線上に配置した使用位置と、連結体を用いて固定側施肥部より前方へ180度折り曲げるように回動した収納位置との間で左右幅を狭めて位置変更自在とし、該支持枠体160上に、内外1対の施肥ユニット136・136を支持し、該支持枠体160内において、内側のエアタンク支持体162の内側方位置に左右に軸心を有する可動側入力軸270を軸支し、該可動側入力軸270と平行 状に、中間伝達軸271を軸支し、該入力軸270のプーリ273と中間伝達軸271のプーリ272との間で動力伝達し、更に、前記中間伝達軸271の外端部を、可動側施肥部133の施肥ユニット136・136の間位置まで延出し、該中間伝達軸271上に固設したプーリ275と、平行状に軸支されている可動側伝達軸277のプーリ276との間に動力伝達し、コ字状の動力伝達経路を構成し、該可動側伝達軸277より、可動側施肥部133の内外1対の施肥ユニット136・136に動力を伝達すべく構成したので、前記可動側施肥部133・133は、前記固定側施肥部131と基本的構成に同じ構成のものを用いることが可能となったのである。
【0062】
請求項2の如く、固定側施肥部に左右方向に繰出駆動軸を軸支し、該繰出駆動軸の両端部からクラッチを介して可動側施肥部に動力を伝達するようにしたので、可動側施肥部側にクラッチを配置することがなくなり、該クラッチに連動するワイヤーを設けた場合のように、可動側施肥部を回動させるために予め弛みを持たせる必要がなく、またそのワイヤーが可動側施肥部の回動時に他の部材と干渉する等の不具合を生じることがなく、スムースに可動側施肥部が回動される。
また、前記クラッチを係合爪と被係合爪より構成し、一方を固定側の軸に、他方を可動側の入力軸に、それぞれ対向して配置したので、可動側施肥部側の収納時にクラッチが分離され、該クラッチを動力伝達の合わせ面を形成させていることによって、固定側施肥部の駆動軸と可動側施肥部側の軸との合わせ噛合部等を個別に設ける必要がなくなり、部品点数を削減し、コストを抑えた構成にすることができる。
【0063】
また、請求項3記載の如く、前記クラッチの係合爪を軸上に摺動自在に配置し、該係合爪を被係合爪側に付勢部材にて付勢したので、可動施肥部を収納位置から使用位置に回動させると、被係合爪と係合爪との噛合面が不一致の場合には、係合爪が付勢部材の付勢力に抗して内側に退避され、使用位置に回動させた際の衝撃を吸収し、爪が欠ける等の不具合がないようにしている。この噛合面が不一致の場合には、軸の駆動によって係合爪を回転させて行き、係合爪と非係合爪との噛合面が一致するところで、係合爪が付勢部材の付勢力によって非係合爪側に付勢され、係合爪と非係合爪とが自動的に係合され、可動施肥部側に動力が伝達される。よって、係合爪が非係合爪との噛合を合わせる煩雑な作業がなくなるので、可動施肥部を容易に回動操作でき、スムースに植付及び施肥作業を行うことができる。
【0064】
また、請求項4記載の如く、前記爪クラッチ260の被係合爪262を軸支する可動側入力軸270軸と、可動側施肥部133の内外1対の施肥ユニット136・136に、動力を伝達する可動側伝達軸277とを同一軸芯上に配置したので、動力伝達経路は枠状に構成されて、その伝達経路支持する部材によって剛性を高めることができて、可動側施肥部の剛性をアップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 苗載台及び施肥装置の折畳み機構を備えた田植機の全体側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 植付部の折畳み構成を示す展開平面図である。
【図4】 側条施肥装置の後面図である。
【図5】 側条施肥装置を支持する支持枠体の平面図である。
【図6】 収納状態の側条施肥装置の部分平面図である。
【図7】 側条施肥装置に繰り出し駆動力の伝達構成を示す側面図である。
【図8】 本発明の可動側施肥部への動力を伝達する爪クラッチの平面図である。
【図9】 同じく平面図である。
【図10】 爪クラッチの係合爪の側面図である。
【図11】 爪クラッチの被係合爪の側面図である。
【図12】 施肥ユニットの側面断面図である。
【図13】 施肥ユニットの繰出し部の側面断面図である。
【図14】 入口板の正面図及び側面断面図である。
【図15】 繰出板の正面図及び側面断面図である。
【図16】 出口板の正面図及び側面断面図である。
【図17】 繰出し部下方の第二漏下網を示す正面図である。
【図18】 ブラシ体を設けた繰出し部の側面断面図である。
【図19】 同じく側面断面図である。
【図20】 ブラシ体を設けた別形態の繰出し部の側面断面図である。
【図21】 ブロワ吸引口に搬送ホースを設けた構成の説明図である。
【図22】 ブロワ吸引口の下面を被装する泥除けカバーの後面断面図である。
【図23】 泥除けカバーを配したブロワの側面図である。
【符号の説明】
1 走行車
36 施肥装置
131 固定側施肥部
133 可動側施肥部
205 クラッチ軸
242 繰出駆動軸
247 連係ロッド(揺動リンク)
257 固定側出力軸
260 爪クラッチ
261 係合爪
262 被係合爪
266 コイルバネ
270 可動側入力軸
277 可動側伝達軸

Claims (4)

  1. 走行車の後部中央に固定側施肥部131を配置し、該固定側施肥部131の左右側部に、水平方向に回動自在に左右一対の可動側施肥部133を枢支し、該可動側施肥部133は固定側施肥部131の外側側面に設けた板状の支持体151に、連結体132を介して支持した支持枠体160上に配置し、該可動側施肥部133は、固定側施肥部131の左右側方位置で、略同一直線上に配置した使用位置と、連結体を用いて固定側施肥部より前方へ180度折り曲げるように回動した収納位置との間で左右幅を狭めて位置変更自在とし、
    該支持枠体160上に、内外1対の施肥ユニット136・136を支持し、該支持枠体160内において、内側のエアタンク支持体162の内側方位置に左右に軸心を有する可動側入力軸270を軸支し、該可動側入力軸270と平行状に、中間伝達軸271を軸支し、該入力軸270のプーリ273と中間伝達軸271のプーリ272との間で動力伝達し、
    更に、前記中間伝達軸271の外端部を、可動側施肥部133の施肥ユニット136・136の間位置まで延出し、該中間伝達軸271上に固設したプーリ275と、平行状に軸支されている可動側伝達軸277のプーリ276との間に動力伝達し、コ字状の動力伝達経路を構成し、該可動側伝達軸277より、可動側施肥部133の内外1対の施肥ユニット136・136に動力を伝達すべく構成したことを特徴とする田植機の施肥装置駆動機構。
  2. 請求項1記載の田植機の施肥装置駆動機構において、前記固定側施肥部131から固定側出力軸257を軸支し、該固定側出力軸257の端部から爪クラッチ260を介して、可動側施肥部133の内側の可動側入力軸270に動力を伝達するべく構成し、前記爪クラッチ260を係合爪261と被係合爪262より構成し、一方を固定側出力軸257に、他方を可動側入力軸270に、それぞれ対向して配置したことを特徴とする田植機の施肥装置駆動機構。
  3. 請求項2記載の田植機の施肥装置駆動機構において、前記爪クラッチ260の係合爪261を、固定側出力軸257上に摺動自在に配置し、該係合爪261を被係合爪262にコイルバネ266にて付勢したことを特徴とする田植機の施肥装置駆動機構。
  4. 請求項3記載の田植機の施肥装置駆動機構において、前記爪クラッチ260の被係合爪262を軸支する可動側入力軸270軸と、可動側施肥部133の内外1対の施肥ユニット136・136に、動力を伝達する可動側伝達軸277とを同一軸芯上に配置したことを特徴とする田植機の施肥装置駆動機構。
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