JP6510266B2 - 粉粒体供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、農用の粉粒体(薬剤、肥料及び種子等)を圃場に供給する粉粒体供給装置に関する。
粉粒体供給装置の一例として圃場に肥料を供給する施肥装置があり、このような施肥装置において、特許文献1に開示されているような構造を備えたものがある。
特許文献1では、肥料を貯留する貯留部(特許文献1の図5の43)の下側に、駆動軸(特許文献1の図5及び図6の47)が横向きに配置され、円板状(円柱状)の繰り出しロール(特許文献1の図5及び図6の45)(回転体に相当)が駆動軸に取り付けられており、繰り出しロールの外周面に多数の凹部(特許文献1の図5及び図6の45a)が備えられている。
これにより、繰り出しロールが回転駆動されるのに伴って、繰り出しロールの凹部が貯留部の出口部(特許文献1の図6の46b)に到達すると、繰り出しロールの凹部に肥料が入り込む。次に、繰り出しロールの凹部が放出位置(特許文献1の図5及び図6の供給パイプ44に対向する位置)に到達すると、繰り出しロールの凹部から肥料が出て、圃場に供給される。
以上のように、外周面に多数の凹部を備えた繰り出しロールを回転駆動することによって、貯留部の肥料を繰り出していくことができるのであり、繰り出しロールの回転速度を変更することにより、肥料の単位時間当たりの繰り出し量を変更することができる。
特開2011−142889号公報(図5及び図6参照)
近年では例えば薬剤等において、粉粒体を切れ目なく連続的に繰り出すこと(圃場に粉粒体を筋状に供給すること)が望まれ始めている。
これに対して特許文献1では、繰り出しロールの外周面に凹部を並べて備える場合、凹部と凹部との間に仕切り部を形成する必要があるので、繰り出しロールの凹部が放出位置に到達するごとに肥料が繰り出される状態となり、粉粒体が間欠的に繰り出される状態となる。
この場合、繰り出しロールを高速で回転駆動すると、粉粒体を連続的に繰り出すことが可能になるが、繰り出しロールを高速で回転駆動すれば、粉粒体の単位時間当たりの繰り出し量が多くなるので、粉粒体の単位時間当たりの繰り出し量を抑えながら、粉粒体を連続的に繰り出すという状態に対応することができない。
本発明は、回転体を備えた粉粒体供給装置において、特に粉粒体の単位時間当たりの繰り出し量を抑えた状態において、粉粒体を連続的に繰り出すことができるように構成することを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、粉粒体供給装置において次のように構成することにある。
農用の粉粒体を貯留する貯留部と、回転駆動される円柱状の回転体とを備え、
粉粒体が入り込む複数個の入り込み部を、前記回転体の回転方向に沿って並べて前記回転体の外周面に備えて、
前記回転体の回転に伴って、前記入り込み部が前記貯留部の出口部に到達すると、粉粒体が前記貯留部から前記入り込み部に入り込み、前記入り込み部が放出位置に到達すると、前記入り込み部から粉粒体が出て圃場に供給されるように構成し、
前記入り込み部に、中央部と、前記中央部よりも前記回転方向の下手側に位置する下手部と、前記中央部よりも前記回転方向の上手側に位置する上手部とを備え、
隣接する前記回転方向の上手側の前記入り込み部及び前記回転方向の下手側の前記入り込み部において、
上手側の前記入り込み部の前記下手部と、下手側の前記入り込み部の前記上手部とを、前記入り込み部が形成された前記回転体の外周面に沿い且つ前記回転方向と直交する所定方向で、一方側及び他方側に並ぶように配置し、
前記入り込み部を前記回転方向に対して斜めに交差するように前記回転体の外周面に配置して、
前記入り込み部に、前記中央部と、前記中央部から前記所定方向の一方側に位置し前記中央部よりも前記回転方向の下手側に位置する前記下手部と、前記中央部から前記所定方向の他方側に位置し前記中央部よりも前記回転方向の上手側に位置する前記上手部とを備えることにより、
上手側の前記入り込み部の前記下手部と、下手側の前記入り込み部の前記上手部とを、前記所定方向で一方側及び他方側に並ぶように配置し
前記所定方向から視て、一の前記入り込み部の前記下手部と、前記一の入り込み部に隣接する下手側の前記入り込み部の前記上手部とが重複し、かつ、前記一の入り込み部の前記上手部と、前記一の入り込み部に隣接する上手側の前記入り込み部の前記下手部とが重複している粉粒体供給装置。
(作用及び発明の効果)
[I]−1
特許文献1のように、複数個の入り込み部が回転体の回転方向に沿って並べて備えられた回転体において、隣接する回転方向の上手側の入り込み部と回転方向の下手側の入り込み部とに着目した場合、本発明の第1特徴によると、上手側の入り込み部の下手部と下手側の入り込み部の上手部とが、入り込み部が形成された回転体の面に沿い且つ回転方向と直交する所定方向で、一方側及び他方側に並ぶ状態となっている。
これにより、本発明の第1特徴によると、上手側の入り込み部の下手部と下手側の入り込み部の上手部とが、所定方向では一方側及び他方側に離れた状態となっているが、回転方向では互いに接近した状態とすることができる。
[I]−2
本発明の第1特徴によれば、前項[I]−1に記載の状態において、回転体が回転すると、入り込み部が貯留部の出口部に到達して、粉粒体が入り込み部に入り込むのであり、下手側の入り込み部の下手部が放出位置に到達して、下手側の入り込み部の下手部から粉粒体が出る。次に下手側の入り込み部の中央部が放出位置に到達して、下手側の入り込み部の中央部から粉粒体が出るのであり、次に下手側の入り込み部の上手部が放出位置に到達して、下手側の入り込み部の上手部から粉粒体が出る。
この場合、下手側の入り込み部の上手部が放出位置に到達すると、次の上手側の入り込み部の下手部が放出位置に遅れることなく到達する状態となるので、下手側の入り込み部の上手部から粉粒体が出ると、遅れることなく次の上手側の入り込み部の下手部から粉粒体が出る状態が得られる。
前述の状態は回転体の回転速度に関係なく得られるので、回転体の回転速度が低速の状態でも(粉粒体の単位時間当たりの繰り出し量を抑えた状態でも)、前述の状態が得られて、回転体から粉粒体を連続的に繰り出すことができる。
また、入り込み部を回転方向に対して斜めに交差するように配置するという簡素な構造により、入り込み部に中央部、下手部及び上手部を得ることができる。
(作用及び発明の効果)
隣接する回転方向の上手側の入り込み部と回転方向の下手側の入り込み部とに着目した場合、本発明の第特徴によると、上手側の入り込み部の下手部と下手側の入り込み部の上手部とが、所定方向で一方側及び他方側に離れた状態となっているのであるが、所定方向から視て、上手側の入り込み部の下手部と下手側の入り込み部の上手部とが重複している。
これにより、前項[I]−2に記載のように、下手側の入り込み部の上手部が放出位置に到達すると、次の上手側の入り込み部の下手部も放出位置に到達している状態となるのであり、下手側の入り込み部の上手部から粉粒体が出ながら、次の上手側の入り込み部の下手部から粉粒体が出る状態となる。
従って、下手側の入り込む部と上手側の入り込み部との間において、粉粒体が途切れる状態を生じさせることなく、回転体から粉粒体を連続的に繰り出すことができる。
II
(構成)
本発明の第特徴は、粉粒体供給装置において次のように構成することある。
農用の粉粒体を貯留する貯留部と、回転駆動される円柱状の回転体とを備え、
粉粒体が入り込む複数個の入り込み部を、前記回転体の回転方向に沿って並べて前記回転体の外周面に備えて、
前記回転体の回転に伴って、前記入り込み部が前記貯留部の出口部に到達すると、粉粒体が前記貯留部から前記入り込み部に入り込み、前記入り込み部が放出位置に到達すると、前記入り込み部から粉粒体が出て圃場に供給されるように構成し、
前記入り込み部に、中央部と、前記中央部よりも前記回転方向の下手側に位置する下手部と、前記中央部よりも前記回転方向の上手側に位置する上手部とを備え、
隣接する前記回転方向の上手側の前記入り込み部及び前記回転方向の下手側の前記入り込み部において、
上手側の前記入り込み部の前記下手部と、下手側の前記入り込み部の前記上手部とを、前記入り込み部が形成された前記回転体の外周面に沿い且つ前記回転方向と直交する所定方向で、一方側及び他方側に並ぶように配置し、
前記入り込み部を前記回転方向に対して斜めに交差するように前記回転体の外周面に配置して、
前記入り込み部に、前記中央部と、前記中央部から前記所定方向の一方側に位置し前記中央部よりも前記回転方向の下手側に位置する前記下手部と、前記中央部から前記所定方向の他方側に位置し前記中央部よりも前記回転方向の上手側に位置する前記上手部とを備えることにより、
上手側の前記入り込み部の前記下手部と、下手側の前記入り込み部の前記上手部とを、前記所定方向で一方側及び他方側に並ぶように配置し、
前記入り込み部の前記上手部の容積前記入り込み部の前記中央部の容積よりも大きくなるように、前記入り込み部の前記上手部の深さ又は幅を前記入り込み部の前記中央部よりも深い又は大きなものに設定し、前記入り込み部の前記下手部の容積前記入り込み部の前記中央部の容積よりも大きくなるように、前記入り込み部の前記下手部の深さ又は幅を前記入り込み部の前記中央部よりも深い又は大きなものに設定している粉粒体供給装置
(作用及び発明の効果)
[II]−1
特許文献1のように、複数個の入り込み部が回転体の回転方向に沿って並べて備えられた回転体において、隣接する回転方向の上手側の入り込み部と回転方向の下手側の入り込み部とに着目した場合、本発明の第2特徴によると、上手側の入り込み部の下手部と下手側の入り込み部の上手部とが、入り込み部が形成された回転体の面に沿い且つ回転方向と直交する所定方向で、一方側及び他方側に並ぶ状態となっている。
これにより、本発明の第2特徴によると、上手側の入り込み部の下手部と下手側の入り込み部の上手部とが、所定方向では一方側及び他方側に離れた状態となっているが、回転方向では互いに接近した状態とすることができる。
[II]−2
本発明の第2特徴によれば、前項[II]−1に記載の状態において、回転体が回転すると、入り込み部が貯留部の出口部に到達して、粉粒体が入り込み部に入り込むのであり、下手側の入り込み部の下手部が放出位置に到達して、下手側の入り込み部の下手部から粉粒体が出る。次に下手側の入り込み部の中央部が放出位置に到達して、下手側の入り込み部の中央部から粉粒体が出るのであり、次に下手側の入り込み部の上手部が放出位置に到達して、下手側の入り込み部の上手部から粉粒体が出る。
この場合、下手側の入り込み部の上手部が放出位置に到達すると、次の上手側の入り込み部の下手部が放出位置に遅れることなく到達する状態となるので、下手側の入り込み部の上手部から粉粒体が出ると、遅れることなく次の上手側の入り込み部の下手部から粉粒体が出る状態が得られる。
前述の状態は回転体の回転速度に関係なく得られるので、回転体の回転速度が低速の状態でも(粉粒体の単位時間当たりの繰り出し量を抑えた状態でも)、前述の状態が得られて、回転体から粉粒体を連続的に繰り出すことができる。
また、入り込み部を回転方向に対して斜めに交差するように配置するという簡素な構造により、入り込み部に中央部、下手部及び上手部を得ることができる。
(作用及び発明の効果)
II]−
入り込み部に中央部、下手部及び上手部を備えた場合、入り込み部の下手部が放出位置に到達して入り込み部の下手部から粉粒体が出る状態に比べて、入り込み部の中央部が放出位置に到達して入り込み部の中央部から粉粒体が出る状態の方が、多くの粉粒体が出る傾向にある。
同様に、入り込み部の上手部が放出位置に到達して入り込み部の上手部から粉粒体が出る状態に比べて、入り込み部の中央部が放出位置に到達して入り込み部の中央部から粉粒体が出る状態の方が、多くの粉粒体が出る傾向にある。
II]−
前項[II]−に記載の状態に対して、本発明の第特徴によると、入り込み部の上手部の容積を入り込み部の中央部の容積よりも大きなものに設定し、入り込み部の下手部の容積を入り込み部の中央部の容積よりも大きなものに設定している。
これにより、入り込み部の下手部が放出位置に到達した状態、入り込み部の中央部が放出位置に到達した状態、及び、入り込み部の上手部が放出位置に到達した状態において、入り込み部中央部、下手部及び上手部から出る粉粒体の量を略同じにすることができる。
乗用型直播機の全体側面図である。 播種装置、施肥装置及び薬剤供給装置の側面図である。 播種装置、施肥装置及び薬剤供給装置の背面図である。 播種装置、施肥装置及び薬剤供給装置におけるフロート付近の横断平面図である。 播種装置、施肥装置及び薬剤供給装置の伝動系を示す概略図である。 播種装置、施肥装置及び薬剤供給装置のフレーム構造を示す斜視図である。 薬剤供給装置の繰り出し部の縦断側面図である。 薬剤供給装置の繰り出しロールの正面図である。 薬剤供給装置の繰り出しロールの入り込み部の拡大正面図である。 薬剤供給装置の繰り出しロールの繰り出し状態を示す正面図である。 発明の実施の第1別形態における薬剤供給装置の繰り出しロールの正面図である。 発明の実施の第2別形態における薬剤供給装置の繰り出しロールの正面図である。 発明の実施の第3別形態における薬剤供給装置の回転体の平面図である。 発明の実施の第3別形態における薬剤供給装置の回転体の付近の斜視図である。 発明の実施の第4別形態における薬剤供給装置の繰り出しロールの正面図である。 発明の実施の第5別形態における薬剤供給装置の繰り出しロールの断面図である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体の作業走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
[1]
図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、リンク機構3が昇降自在に支持され、リンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられており、リンク機構3の後部に播種装置5、施肥装置6及び薬剤供給装置7(粉粒体供給装置に相当)が支持されて、水田作業機の一例である6条型式の乗用型直播機が構成されている。
[2]
次に、播種装置5、施肥装置6及び薬剤供給装置7を支持するフレーム構造について説明する。
図2及び図6に示すように、左右方向の横フレーム8が備えられ、板材で構成された箱状の枠部17が横フレーム8の中央部に連結されており、枠部17にボス部9が連結されている。横フレーム8の右及び左部に前後向きの横フレーム10が後向きに連結され、枠部17及び横フレーム10に上下向きの縦フレーム11が連結されており、縦フレーム11の上部に亘って左右方向の横フレーム12が連結されている。
図2及び図6に示すように、横フレーム8の中央部、右及び左部に前後向きの横フレーム13が後向きに連結されて、横フレーム13に上下向きの縦フレーム14が連結されている。横フレーム10にブラケット18が連結されており、縦フレーム14及びブラケット18の上部に亘って左右方向の横フレーム15が連結されている。
図2及び図6に示すように、横フレーム13の後部にブラケット13aが連結されて、3個のフロート16の後部が横フレーム13のブラケット13aの横軸芯P2周りに上下に揺動自在に支持されている。図3及び図4に示すように、右及び左のフロート16が右及び左の後輪2の後側に位置し、中央のフロート16が右及び左の後輪2の間に位置しており、排水用の溝を田面に形成する溝切り器38が、右及び左のフロート16の後部の底面に取り付けられている。
図2,4,6に示すように、右及び左の横フレーム13が前方に延出されて、右及び左の横フレーム13の前部に取付部材13bが連結され、右及び左の横フレーム13のブラケット13bに平板状の壁部材19が連結されている。これにより、後輪2の後側に壁部材19が位置しており、後輪2から後方に飛ばされた泥が右及び左のフロート16に載らないように、後輪2から後方に飛ばされた泥が壁部材19により止められる。
図2,4,6に示すように、横フレーム8において、横フレーム13の間の部分に前後向きの横フレーム20が前向きに連結されており、レーキ状の整地部材21が横フレーム20の前部に連結されている。これにより、整地部材21がフロート16の間に位置しており、田面においてフロート16の間の部分が整地部材21によって整地される。
図2及び図6に示すように、リンク機構3の後部の下部に、枠部17の上部が前後軸芯P1周りに回転自在に支持されており、横フレーム8等の全体が前後軸芯P1周りにローリング自在に支持されている。横フレーム12の右及び左部にブラケット12aが前向きに連結されて、リンク機構3の後部の上部と横フレーム12のブラケット12aに亘ってバネ22が接続されており、バネ22により横フレーム8等の全体が機体と並行な姿勢に付勢されている。
[3]
次に、播種装置5の支持構造について説明する。
図2及び図3に示すように、播種装置5において、6個の繰り出し部23が横フレーム15に所定間隔を置いて連結されて、繰り出し部23の下部に案内部材24が連結されており、案内部材24は後側が開放された断面コ字状の構成されている。種籾を貯留するホッパー25が2個備えられており、3個の繰り出し部23の上部に亘ってホッパー25が連結されている。
これにより、図2及び図3に示すように、ホッパー25の種籾が繰り出し部23により所定量ずつ繰り出され、種籾が案内部材24の内面に接触せずに案内部材24の内部を通り落下して、田面(表面)に供給される。
以上のように、播種装置5は繰り出し部23、案内部材24及びホッパー25等を備えて構成されており、繰り出し部23の直下の田面(表面)に、複数粒の種籾を一つの塊状に供給(点播)する表面播き型式(点播型式)に構成されている。
[4]
次に、施肥装置6の支持構造について説明する。
図2及び図3に示すように、施肥装置6において、6個の繰り出し部26が横フレーム12に所定間隔を置いて連結され、肥料を貯留するホッパー27が2個備えられており、3個の繰り出し部26の上部に亘ってホッパー27が連結されている。図2,3,4に示すように、フロート16に溝切り板28及び泥寄せ部材31が連結されて、溝切り板28に作溝器29が連結されており、繰り出し部26と作溝器29とに亘ってホース30が接続されている。
これにより、図2,3,4に示すように、ホッパー27の肥料が繰り出し部26により繰り出され、ホース30から作溝器29に供給されて、溝切り板28及び作溝器29により田面に形成された溝に肥料が供給されるのであり、肥料が供給された溝が泥寄せ部材31の泥の寄せ作用によって埋められる。
以上のように、施肥装置6は繰り出し部26、ホッパー27、溝切り板28、作溝器29、ホース30及び泥寄せ部材31等を備えて構成されており、種籾が供給される位置の横隣の位置の前側の位置において、田面から下方の位置に肥料を供給するように構成されている(種籾の横隣の田面の下方の位置に肥料が位置する状態)。
[5]
次に、薬剤供給装置7の支持構造について説明する。
図2及び図3に示すように、薬剤供給装置7において、6個の繰り出し部32が横フレーム12に所定間隔を置いて連結され、薬剤(農用の粉粒体に相当)を貯留するホッパー33(貯留部に相当)が3個備えられており、2個の繰り出し部32の上部に亘ってホッパー33が連結されている。図2,3,4に示すように、フロート16に溝切り板34及び泥寄せ部材37が連結されて、溝切り板34に作溝器35が連結されており、繰り出し部32と作溝器35とに亘ってホース36が接続されている。
これにより、図2,3,4に示すように、ホッパー33の薬剤が繰り出し部32により繰り出され、ホース36から作溝器35に供給されて、溝切り板34及び作溝器35により田面に形成された溝に薬剤が供給されるのであり、薬剤が供給された溝が泥寄せ部材37の泥の寄せ作用によって埋められる。
以上のように、薬剤供給装置7は繰り出し部32、ホッパー33、溝切り板34、作溝器35、ホース36及び泥寄せ部材37等を備えて構成されており、種籾が供給される位置の前側の位置において、田面から下方の位置に薬剤を供給するように構成されている(種籾の直下に薬剤が位置する状態)。
[6]
次に、播種装置5への伝動構造について説明する。
図2及び図5に示すように、ボス部9に入力軸40が支持されて、伝動軸39が入力軸40に接続されており、機体のエンジン(図示せず)の動力が伝動軸39を介して入力軸40に伝達される。
図2及び図5に示すように、伝動軸41が左右方向に配置されて、入力軸40の動力がベベルギヤにより伝動軸41に伝達されるように構成されている。播種装置5において、1本の駆動軸42が繰り出し部23に沿って左右方向に配置され、伝動軸41の左部と駆動軸42の左部とに亘って伝動チェーン43が取り付けられて、伝動軸41の動力が伝動チェーン43を介して駆動軸42に伝達されるように構成されており、伝動チェーン43を覆うカバー44が備えられている。
図5に示すように、駆動軸42に伝動ギヤ45が相対回転自在に外嵌されて、伝動ギヤ45が繰り出し部23の入力ギヤ23aに咬合しており、駆動軸42と一体回転自在及びスライド自在なシフト部材46が、伝動ギヤ45に対向するように駆動軸42に外嵌されている。
図5に示すように、シフト部材46を伝動ギヤ45に咬合させると、駆動軸42の動力がシフト部材46及び伝動ギヤ45を介して、繰り出し部23の入力ギヤ23aに伝達され、繰り出し部23に内装された繰り出しロール(図示せず)が回転駆動されて、繰り出し部23から種籾が繰り出される。
図5に示すように、シフト部材46を伝動ギヤ45から離間させると、伝動ギヤ45への伝動が遮断されて、繰り出し部23の繰り出しロールが停止して、繰り出し部23からの種籾の繰り出しが停止する。
以上のように、伝動ギヤ45及びシフト部材46により、繰り出し部23の各々の作動及び停止を行う少数条クラッチが構成されている。
[7]
次に、施肥装置6への伝動構造について説明する。
図2及び図5に示すように、施肥装置6において、1本の駆動軸47が繰り出し部26に沿って左右方向に配置され、駆動軸47の右部に第1ワンウェイクラッチ51及び第2ワンウェイクラッチ52が外嵌されている。伝動軸41の右部のアーム部41aと第1ワンウェイクラッチ51とに亘って、連係ロッド48が接続されており、第1ワンウェイクラッチ51と第2ワンウェイクラッチ52とに亘って、リンク機構49が接続されている。
図5に示すように、伝動軸41が回転駆動されるのに伴って、連係ロッド48が往復駆動される。これにより、連係ロッド48の往路作動が第1ワンウェイクラッチ51を介して駆動軸47に伝達されて、駆動軸47が所定方向に回転駆動されるのであり、連係ロッド48の復路作動がリンク機構49を介して第2ワンウェイクラッチ52に伝達されて、駆動軸47が同じ所定方向に回転駆動される。
図5に示すように、2個の繰り出し部26に亘って入力軸50が備えられている。駆動軸47に伝動ギヤ53が相対回転自在に外嵌されて、伝動ギヤ53が入力軸50の入力ギヤ50aに咬合しており、駆動軸47と一体回転自在及びスライド自在なシフト部材54が、伝動ギヤ53に対向するように駆動軸47に外嵌されている。
図5に示すように、シフト部材54を伝動ギヤ53に咬合させると、駆動軸47の動力がシフト部材54及び伝動ギヤ53を介して、入力軸50の入力ギヤ50aに伝達され、繰り出し部26に内装された繰り出しロール(図示せず)が回転駆動されて、繰り出し部26から肥料が繰り出される。
図5に示すように、シフト部材54を伝動ギヤ53から離間させると、伝動ギヤ53への伝動が遮断されて、繰り出し部26の繰り出しロールが停止して、繰り出し部26からの肥料の繰り出しが停止する。
以上のように、伝動ギヤ53及びシフト部材54により、2個の繰り出し部26の作動及び停止を行う少数条クラッチが構成されている。
[8]
次に、薬剤供給装置7への伝動構造について説明する。
図5に示すように、播種装置5において、中央部の2個の繰り出し部23の間に位置する繰り出し部23の入力ギヤ23a、右部の2個の繰り出し部23の間に位置する繰り出し部23の入力ギヤ23a、左部の2個の繰り出し部23の間に位置する繰り出し部23の入力ギヤ23aに対して、繰り出し部23の入力ギヤ23aに咬合する伝動ギヤ55が備えられている。
図2及び図5に示すように、播種装置5と薬剤供給装置7との間に、左右方向の横軸芯周りに揺動自在な揺動アーム56が備えられており、揺動アーム56に接続された連係ロッド57が、位置調節機構58を介して伝動ギヤ55の側面に接続されている。2個の繰り出し部32に亘って入力軸59が備えられて、入力軸59に第1ワンウェイクラッチ61及び第2ワンウェイクラッチ62が外嵌されており、揺動アーム56と第1及び第2ワンウェイクラッチ61,62とに亘って、第1連係ロッド63及び第2連係ロッド64が接続されている。
図5に示すように、繰り出し部23の入力ギヤ23aにより伝動ギヤ55が回転駆動されると、連係ロッド57が往復駆動されて、揺動アーム56が往復駆動される。揺動アーム56の往路作動が第1連係ロッド63から第1ワンウェイクラッチ61を介して入力軸59に伝達されて、入力軸59が所定方向に回転駆動されるのであり、揺動アーム56の復路作動が第2連係ロッド64から第2ワンウェイクラッチ62に伝達されて、入力軸59が同じ所定方向に回転駆動される。これにより、繰り出し部32に内装された繰り出しロール60(図7参照)(回転体に相当)が回転駆動されて、繰り出し部32から薬剤が繰り出される。
図2及び図5に示すように、揺動アーム56への駆動ロッド57の接続位置を、揺動アーム56の長手方向に沿って変更することができる。
これにより、揺動アーム56への駆動ロッド57の接続位置を揺動アーム56の揺動支点に接近させると、揺動アーム56の揺動範囲が大きくなって、繰り出しロール60の回転速度が高速になる(薬剤の単位時間当たりの繰り出し量が多くなる状態)。
逆に揺動アーム56への駆動ロッド57の接続位置を揺動アーム56の揺動支点から離間させると、揺動アーム56の揺動範囲が小さくなって、繰り出しロール60の回転速度が低速になる(薬剤の単位時間当たりの繰り出し量が少なくなる状態)。
図5に示すように、位置調節機構58は、伝動ギヤ55への連係ロッド57の接続位置を、伝動ギヤ55の回転中心に接近させたり離間させたりすることができるように構成されている。
これにより、伝動ギヤ55への連係ロッド57の接続位置を伝動ギヤ55の回転中心から離間させると、連係ロッド57の往復範囲が大きくなり、前述と同様に繰り出しロール60の回転速度が高速になる(薬剤の単位時間当たりの繰り出し量が多くなる状態)。
逆に伝動ギヤ55への連係ロッド57の接続位置を伝動ギヤ55の回転中心に接近させると、連係ロッド57の往復範囲が小さくなり、前述と同様に繰り出しロール60の回転速度が低速になる(薬剤の単位時間当たりの繰り出し量が少なくなる状態)。
[9]
次に、少数条クラッチの操作系について説明する。
図2及び図5に示すように、播種装置5の中央部の2個の繰り出し部23に対する2個の少数条クラッチ(シフト部材46)を操作し、施肥装置6の中央部の2個の繰り出し部26に対する1個の少数条クラッチ(シフト部材53)を操作する中央部の操作レバー65が備えられている。
これにより、中央部の操作レバー65を操作することにより、中央部の少数条クラッチ(シフト部材46)及び少数条クラッチ(シフト部材53)を伝動及び遮断状態に操作して、播種装置5及び施肥装置6の中央部の2個の繰り出し部23,26を作動及び停止させることができるのであり、これに伴って薬剤供給装置7の中央部の2個の繰り出し部32を作動及び停止させることができる。
図2及び図5に示すように、播種装置5の右部の2個の繰り出し部23に対する2個の少数条クラッチ(シフト部材46)を操作し、施肥装置6の右部の2個の繰り出し部26に対する1個の少数条クラッチ(シフト部材53)を操作する右部の操作レバー65が備えられている。
これにより、右部の操作レバー65を操作することにより、右部の少数条クラッチ(シフト部材46)及び少数条クラッチ(シフト部材53)を伝動及び遮断状態に操作して、播種装置5及び施肥装置6の右部の2個の繰り出し部23,26を作動及び停止させることができるのであり、これに伴って薬剤供給装置7の右部の2個の繰り出し部32を作動及び停止させることができる。
図2及び図5に示すように、播種装置5の左部の2個の繰り出し部23に対する2個の少数条クラッチ(シフト部材46)を操作し、施肥装置6の左部の2個の繰り出し部26に対する1個の少数条クラッチ(シフト部材53)を操作する左部の操作レバー65が備えられている。
これにより、左部の操作レバー65を操作することにより、左部の少数条クラッチ(シフト部材46)及び少数条クラッチ(シフト部材53)を伝動及び遮断状態に操作して、播種装置5及び施肥装置6の左部の2個の繰り出し部23,26を作動及び停止させることができるのであり、これに伴って薬剤供給装置7の左部の2個の繰り出し部32を作動及び停止させることができる。
[10]
次に、薬剤供給装置7において繰り出しロール60について説明する。
図7及び図8に示すように、繰り出しロール60は合成樹脂により円柱状に構成されて繰り出し部32の内部に備えられており、繰り出しロール60に一体成形された軸部60cに入力軸59が連結されて、左右方向の回転軸芯P3周りに回転方向A1に回転駆動される。
図7,8,9に示すように、繰り出しロール60の表面60a(入り込み部が形成された回転体の面に相当)に、横長の凹部状の複数個の入り込み部66,67が回転方向A1に沿って並べて形成されており、入り込み部66,67が回転方向A1に対して斜めに交差するように互いに平行に配置されている。
図9に示すように、繰り出しロール60の表面60aにおいて、隣接する入り込み部66,67の間に位置する繰り出しロール60の仕切り部60bも同様に、入り込み部66,67と平行で回転方向A1に対して斜めに交差する状態となっており、繰り出しロール60の仕切り部60bの幅B2が、入り込み部66,67の幅B1よりも小さなものとなっている。
以上の構造により、図9に示すように、繰り出しロール60の回転方向A1、並びに、繰り出しロール60の表面60aに沿い且つ回転方向A1と直交する所定方向A2において、以下のような状態となっている。
図9に示すように、入り込み部66,67において、中央部66a,67a、中央部66a,67aよりも回転方向A1の下手側(図9の紙面下側)に位置する下手部66c,67c、中央部66a,67aよりも回転方向A1の上手側(図9の紙面上側)に位置する上手部66b,67bが備えられている。
これにより、図9に示すように、隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、所定方向A2で一方側(図9の紙面左側)及び他方側(図9の紙面右側)に並ぶように配置されている。
上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、所定方向A2では一方側及び他方側に離れた状態となっているが、回転方向A1では互いに接近した状態となっている。
さらに詳しく説明すると、隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、中央部66a,67a、中央部66a,67aから所定方向A2の一方側(図9の紙面左側)に位置し中央部66a,67aよりも回転方向A1の下手側(図9の紙面下側)に位置する下手部66c,67c、中央部66a,67aから所定方向A2の他方側(図9の紙面右側)に位置し中央部66a,67aよりも回転方向A1の上手側(図9の紙面上側)に位置する上手部66b,67bが備えられている。
図9に示すように、隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、所定方向A2から視て上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、範囲B3で重複している。
[11]
次に、薬剤供給装置7において薬剤の繰り出し状態について説明する。
図7に示すように、繰り出しロール60が繰り出し部32の内部に備えられており、繰り出し部32の内部において繰り出しロール60の外周部に接触する仕切り部材68が備えられている。仕切り部材68は、回転軸芯P3と平行な複数個の平板状の板部を回転方向A1に沿って並べて構成されており、複数個の板部は軟質の合成樹脂により一体的に構成されている。
以上の構造により、図7に示すように、繰り出しロール60が回転方向A1に回転駆動されて、入り込み部66,67がホッパー33の下部に位置する出口部33aに到達すると、薬剤が入り込み部66,67に入り込む。入り込み部66,67が仕切り部材68に到達することにより、仕切り部材68の摺り切り作用によって、入り込み部66,67の容積に相当する薬剤が、入り込み部66,67に入り込む。
図10(a)に示すように、繰り出しロール60が回転方向A1に回転駆動されると、隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、下手側の入り込み部67の下手部67cが仕切り部材68の下辺部68a(図7参照)(放出位置に相当)に到達するのであり、下手側の入り込み部67の下手部67cから薬剤が出る。
次に図10(b)に示すように、下手側の入り込み部67の中央部67aが仕切り部材68の下辺部68aに到達して、下手側の入り込み部67の中央部67aから薬剤が出るのであり、次に下手側の入り込み部67の上手部67bが仕切り部材68の下辺部68aに到達して、下手側の入り込み部67の上手部67bから薬剤が出る。
この場合、図9に示すように、所定方向A2から視て、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、範囲B3で重複している。
これにより、図10(c)に示すように、下手側の入り込み部67の上手部67bが仕切り部材68の下辺部68aに到達すると、上手側の入り込み部66の下手部66cも仕切り部材68の下辺部68aに到達している状態となるのであり、下手側の入り込み部67の上手部67bから薬剤が出ながら、上手側の入り込み部66の下手部66cから薬剤が出る状態となる。
従って、下手側の入り込み部67と上手側の入り込み部66との間において、薬剤が途切れる状態を生じさせることなく、繰り出しロール60から薬剤を連続的に繰り出すことができる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]の入り込み部66,67に代えて、図11に示すように、入り込み部66,67をクランク状に形成して、入り込み部66,67を回転方向A1に沿って並べて配置してもよい。
図11に示すように、入り込み部66,67において、中央部66a,67a、中央部66a,67aから所定方向A2の一方側に位置し中央部66a,67aよりも回転方向A1の下手側に位置する下手部66c,67c、中央部66a,67aから所定方向A2の他方側に位置し中央部66a,67aよりも回転方向A1の上手側に位置する上手部66b,67bが備えられる。
図11に示すように構成することにより、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、所定方向A2で一方側及び他方側に並ぶように配置されるのであり、所定方向A2から視て、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、範囲B3で重複している。
この場合、図11において、入り込み部66,67の全体を、回転方向A1に対して少し斜めに交差するように構成してもよい。
図11において、入り込み部66,67の中央部66a,67aを回転方向A1に対して少し斜めに交差するように構成し、入り込み部66,67の上手部66b,67b及び下手部66c,67cを回転方向A1と平行になるように構成してもよい。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]の入り込み部66,67に代えて、図12に示すように、回転方向A1に沿って並ぶ入り込み部66,67の列L1,L2を所定方向A2に沿って複数備え、隣接する列L1,L2の入り込み部66,67において、入り込み部66,67の位置を回転方向A1に沿ってずらすように構成してもよい。
図12に示すように、入り込み部66,67において、中央部66a,67a、上手部66b,67b及び下手部66c,67cが、回転方向A1に沿って並ぶ状態となっている。
一つの列L1に位置する上手側の入り込み部66の下手部66cと、隣の列L2に位置する下手側の入り込み部67の上手部67bとが、所定方向A2で一方側及び他方側に並ぶように配置されている。所定方向A2から視て、一つの列L1の上手側の入り込み部66の下手部66cと、隣の列L2の下手側の入り込み部67の上手部67bとが、範囲B3で重複している。
この場合、図12において、入り込み部66,67の列l1,L2を3列以上に構成してもよい。
図12において、入り込み部66,67を回転方向A1に対して少し斜めに交差するように構成してもよい。入り込み部66,67を回転方向A1に対して少し斜めに交差するように構成する場合、列L1,L2の入り込み部66,67が平行になるように構成してもよく、列L1,L2の入り込み部66,67において回転方向A1に対する傾斜が互いに逆向きになるように構成してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]の繰り出しロール60及び入り込み部66,67に代えて、図13及び図14に示すように構成してもよい。
図13及び図14に示すように、固定の支持板69の上下方向の回転軸芯P4周りに回転駆動される円板状の回転体70が備えられ、回転体70の上下方向に貫通する長穴状の入り込む部66,67が、回転体70に備えられている。
回転体70の回転方向A1、並びに、回転体70の表面70a(入り込み部が形成された回転体の面に相当)に沿い且つ回転方向A1と直交する所定方向A2(回転体70の半径方向)において、以下のような状態となっている。
図13に示すように、横長の複数個の入り込み部66,67が回転方向A1に沿って並べて形成されており、入り込み部66,67が回転方向A1及び所定方向A2に対して斜めに交差するように配置されている。
入り込み部66,67において、中央部66a,67a、中央部66a,67aよりも回転方向A1の下手側に位置する下手部66c,67c、中央部66a,67aよりも回転方向A1の上手側に位置する上手部66b,67bが備えられている。
これにより、図13に示すように、隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、所定方向A2で一方側及び他方側に並ぶように配置されている。
上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、所定方向A2では一方側及び他方側に離れた状態となっているが、回転方向A1では互いに接近した状態となっている。
さらに詳しく説明すると、隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、中央部66a,67a、中央部66a,67aから所定方向A2の一方側(半径方向内側)に位置し中央部66a,67aよりも回転方向A1の下手側に位置する下手部66c,67c、中央部66a,67aから所定方向A2の他方側(半径方向外側)に位置し中央部66a,67aよりも回転方向A1の上手側に位置する上手部66b,67bが備えられている。
図13に示すように、隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、所定方向A2から視て、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、範囲B3で重複している。
図13及び図14に示すように、回転体70の表面70aに接するようにホッパー33の出口部33aが備えられ、支持板69においてホッパー33の出口部33aから離れた位置に、所定方向A2と平行な長穴状の開口部69a(放出位置に相当)が備えられている。支持板69の開口部69aは、図2に示すホース36に接続されており、ホース36を介して作溝器35に接続されている。
以上の構造により図13及び図14に示すように、回転体70が回転方向A1に回転駆動されて、入り込み部66,67がホッパー33の出口部33aに到達すると、薬剤が入り込み部66,67に入り込むのであり、ホッパー33の出口部33aの摺り切り作用によって、入り込み部66,67の容積に相当する薬剤が、入り込み部66,67に入り込む。
図13及び図14に示すように、回転体70が回転方向A1に回転駆動されると、隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、下手側の入り込み部67の下手部67cが支持板69の開口部69aに到達するのであり、下手側の入り込み部67の下手部67cから薬剤が出て支持板69の開口部69aに入る。
次に図13及び図14に示すように、下手側の入り込み部67の中央部67aが支持板69の開口部69aに到達して、下手側の入り込み部67の中央部67aから薬剤が出て支持板69の開口部69aに入るのであり、次に下手側の入り込み部67の上手部67bが支持板69の開口部69aに到達して、下手側の入り込み部67の上手部67bから薬剤が出て支持板69の開口部69aに入る。
この場合、図13に示すように、所定方向A2から視て、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、範囲B3で重複している。
これにより、図13及び図14に示すように、下手側の入り込み部67の上手部67bが支持板69の開口部69aに到達すると、上手側の入り込み部66の下手部66cも支持板69の開口部69aに到達している状態となるのであり、下手側の入り込み部67の上手部67bから薬剤が出て支持板69の開口部69aに入りながら、上手側の入り込み部66の下手部66cから薬剤が出て支持板69の開口部69aに入る状態となる。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態]の隣接する回転方向A1の上手側の入り込み部66及び回転方向A1の下手側の入り込み部67において、図15に示すように、所定方向A2から視て、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、重複せずに同じ位置(所定方向A2と平行なラインL3)に位置するように構成してもよい。
図15に示す構成(所定方向A2から視て、上手側の入り込み部66の下手部66cと、下手側の入り込み部67の上手部67bとが、重複せずに同じ位置(所定方向A2と平行なラインL3)に位置する)は、前述の[発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態][発明の実施の第3別形態]に適用してもよい。
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態][発明の実施の第4別形態]の入り込み部66,67において、図16に示すように、入り込み部66,67の中央部66a,67aの深さよりも、入り込み部66,67の上手部66b,67b及び下手部66c,67cの深さが、深くなるようにしてもよい。
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]の入り込み部66,67において、入り込み部66,67の中央部66a,67aの幅よりも、入り込み部66,67の上手部66b,67b及び下手部66c,67cの幅が大きくなるようにしてもよい。
以上の構成により、入り込み部66,67の上手部66b,67bの容積を、入り込み部66,67の中央部66a,67aの容積よりも大きなものに設定することができ、入り込み部66,67の下手部66c,67cの容積を、入り込み部66,67の中央部66a,67aの容積よりも大きなものに設定することができる。
本発明は薬剤供給装置ばかりではなく、肥料(農用の粉粒体に相当)を繰り出す施肥装置や、種籾(農用の粉粒体に相当)や種子(農用の粉粒体に相当)を繰り出す播種装置にも適用できる。
33 貯留部
33a 貯留部の出口部
60,70 回転体
60a,70a 廃炉込部が形成された回転体の面
66,67 入り込み部
66a,67a 入り込み部の中央部
66b,67b 入り込み部の上手部
66c,67c 入り込み部の下手部
68a,69a 放出位置
A1 回転方向
A2 所定方向
L1,L2 入り込み部の列

Claims (2)

  1. 農用の粉粒体を貯留する貯留部と、回転駆動される円柱状の回転体とを備え、
    粉粒体が入り込む複数個の入り込み部を、前記回転体の回転方向に沿って並べて前記回転体の外周面に備えて、
    前記回転体の回転に伴って、前記入り込み部が前記貯留部の出口部に到達すると、粉粒体が前記貯留部から前記入り込み部に入り込み、前記入り込み部が放出位置に到達すると、前記入り込み部から粉粒体が出て圃場に供給されるように構成し、
    前記入り込み部に、中央部と、前記中央部よりも前記回転方向の下手側に位置する下手部と、前記中央部よりも前記回転方向の上手側に位置する上手部とを備え、
    隣接する前記回転方向の上手側の前記入り込み部及び前記回転方向の下手側の前記入り込み部において、
    上手側の前記入り込み部の前記下手部と、下手側の前記入り込み部の前記上手部とを、前記入り込み部が形成された前記回転体の外周面に沿い且つ前記回転方向と直交する所定方向で、一方側及び他方側に並ぶように配置し、
    前記入り込み部を前記回転方向に対して斜めに交差するように前記回転体の外周面に配置して、
    前記入り込み部に、前記中央部と、前記中央部から前記所定方向の一方側に位置し前記中央部よりも前記回転方向の下手側に位置する前記下手部と、前記中央部から前記所定方向の他方側に位置し前記中央部よりも前記回転方向の上手側に位置する前記上手部とを備えることにより、
    上手側の前記入り込み部の前記下手部と、下手側の前記入り込み部の前記上手部とを、前記所定方向で一方側及び他方側に並ぶように配置し
    前記所定方向から視て、一の前記入り込み部の前記下手部と、前記一の入り込み部に隣接する下手側の前記入り込み部の前記上手部とが重複し、かつ、前記一の入り込み部の前記上手部と、前記一の入り込み部に隣接する上手側の前記入り込み部の前記下手部とが重複している粉粒体供給装置。
  2. 農用の粉粒体を貯留する貯留部と、回転駆動される円柱状の回転体とを備え、
    粉粒体が入り込む複数個の入り込み部を、前記回転体の回転方向に沿って並べて前記回転体の外周面に備えて、
    前記回転体の回転に伴って、前記入り込み部が前記貯留部の出口部に到達すると、粉粒体が前記貯留部から前記入り込み部に入り込み、前記入り込み部が放出位置に到達すると、前記入り込み部から粉粒体が出て圃場に供給されるように構成し、
    前記入り込み部に、中央部と、前記中央部よりも前記回転方向の下手側に位置する下手部と、前記中央部よりも前記回転方向の上手側に位置する上手部とを備え、
    隣接する前記回転方向の上手側の前記入り込み部及び前記回転方向の下手側の前記入り込み部において、
    上手側の前記入り込み部の前記下手部と、下手側の前記入り込み部の前記上手部とを、前記入り込み部が形成された前記回転体の外周面に沿い且つ前記回転方向と直交する所定方向で、一方側及び他方側に並ぶように配置し、
    前記入り込み部を前記回転方向に対して斜めに交差するように前記回転体の外周面に配置して、
    前記入り込み部に、前記中央部と、前記中央部から前記所定方向の一方側に位置し前記中央部よりも前記回転方向の下手側に位置する前記下手部と、前記中央部から前記所定方向の他方側に位置し前記中央部よりも前記回転方向の上手側に位置する前記上手部とを備えることにより、
    上手側の前記入り込み部の前記下手部と、下手側の前記入り込み部の前記上手部とを、前記所定方向で一方側及び他方側に並ぶように配置し、
    前記入り込み部の前記上手部の容積前記入り込み部の前記中央部の容積よりも大きくなるように、前記入り込み部の前記上手部の深さ又は幅を前記入り込み部の前記中央部よりも深い又は大きなものに設定し、前記入り込み部の前記下手部の容積前記入り込み部の前記中央部の容積よりも大きくなるように、前記入り込み部の前記下手部の深さ又は幅を前記入り込み部の前記中央部よりも深い又は大きなものに設定している粉粒体供給装置。
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