JP6627494B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、用紙上にトナー像を定着させる定着装置と、定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置において、転写されたトナー像を加熱によりトナーを溶融させ用紙にトナーを定着させる定着装置を備えたものが知られている。定着装置は、トナーを溶融するためにハロゲンヒータやセラミックヒータ等の発熱体を有する。溶融されたトナーは、用紙に対して加圧され用紙上に定着される。このような定着装置は、定着速度が速く、画像品質が良いことから広く普及している。しかしながら、このような熱定着方式の定着装置を用いる画像形成装置は、トナーを加熱することから多量の電力を消費するため画像形成装置の省電力には向かなかった。
上記のような課題に対し、トナーを溶解または膨潤させる定着液を用紙上のトナーに付与して、トナー像を用紙上に定着する定着装置を備えた画像形成装置がある。この定着装置は、熱定着方式のようなトナーを溶融させるための加熱処理が不要であり、消費電力が低く、省電力化に優れている。定着液をトナー像に塗布する方法としては、定着液をローラ表面に塗布し、ローラ上の定着液をトナー像に接触させて塗布する方法や、噴霧器などによって非接触でトナー像に塗布する方法などが知られている(特許文献1参照)。
ローラによって定着液を塗布する定着装置は、ローラとトナー像とが接触する構造となっている。そのため、このような定着装置は、ローラとトナー像とが接触することで、未定着のトナー像がローラ側に移動する(オフセットする)という課題を有していることが知られている。一方、噴霧器による定着装置は、トナー像に対して非接触で定着液を塗布することが出来るので、オフセットが発生しない。
特許文献1の定着装置は、用紙に向けて定着液を噴霧する噴霧手段と、電圧が印加される第2帯電手段と、を備えている。
特開2009−69256号公報
しかしながら、従来技術では、用紙がカールしている場合などにおいて、用紙が噴霧手段のノズルの先端に接触すると、ノズルの先端が用紙上のトナー像によって汚れるおそれがあった。また、噴霧手段と第2帯電手段との間に電界が形成された場合に、用紙が噴霧手段側に浮き上がることで、ノズルの先端が用紙上のトナー像によって汚れるおそれがあった。このようにノズルの先端が汚れると、ノズルの先端に付着したトナーが噴霧時に定着液と一緒に用紙に噴霧され、定着に影響を与えるおそれがあった。
そこで、本発明は、用紙上のトナーによってノズル先端が汚れるのを抑えることを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、静電噴霧によって記録シートに向けて定着液を噴霧可能な定着装置であって、定着液を内部に収容可能な収容部と、前記収容部に連通し、前記収容部から突出する複数のノズルと、前記定着液と接触する第1電極であって、前記定着液に電圧を印可可能な第1電極と、前記複数のノズル先端の定着液との間で電界を形成可能な第2電極と、前記複数のノズルを前記記録シートから保護するためのリブと、を有する。
前記複数のノズルと前記リブとは、前記第2電極に向かって延びる。
前記第2電極と前記複数のノズルとの間の距離は、前記第2電極と前記リブとの間の距離よりも長い。
この構成によれば、記録シートが、複数のノズルと第2電極との間で搬送される際に、ノズル側に近づこうとした場合には、リブによって記録シートがそれ以上ノズル側に移動することが規制されるので、記録シート上の現像剤によってノズル先端が汚れるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記リブは、前記収容部から前記第2電極に向けて延びていてもよい。
これによれば、収容部とは別の部材にリブを設ける構造と比べ、リブを各ノズルに対して精度良く配置することができる。
また、前記した構成において、前記リブは、2つのノズルの間に配置されていてもよい。
また、前記した構成において、記録シートの搬送方向に直交する直交方向に複数のノズルが並ぶ複数の横ノズル列を有し、前記リブは、前記搬送方向において、最上流側の横ノズル列よりも上流に配置される第1部分を有していてもよい。
また、前記した構成において、前記リブは、記録シートの搬送方向において、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置される第2部分を有していてもよい。
また、前記した構成において、前記リブは、前記第1部分から前記第2部分まで連続して延びて前記第1部分および前記第2部分に接続される第3部分を有していてもよい。
これによれば、リブが複数のノズルの上流側から下流側に向けて延びるので、用紙が複数のノズルと第2電極の間を通過する間中、リブによって用紙の各ノズル側への移動を抑えることができる。
また、前記した構成において、前記リブは、前記搬送方向に対して傾斜していてもよい。
これによれば、複数のノズルをバランスよく分散して配置することができる。
また、前記した構成において、前記リブは、前記搬送方向に直交する直交方向において間隔を空けて複数設けられ、前記直交方向において隣り合う2つのリブのうち、一方のリブの前記第1部分と、他方のリブの前記第2部分とが、前記搬送方向から見て重なっていてもよい。
また、前記した構成において、前記リブは、前記搬送方向に直交する直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも一方側に配置される複数の第1リブと、前記直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも他方側に配置される複数の第2リブと、を有し、前記複数の第1リブおよび前記複数の第2リブは、前記直交方向において交互に並ぶように配置されていてもよい。
また、前記した構成において、前記第1リブの前記第1部分と前記第2リブの前記第1部分とが接続され、前記第1リブの前記第2部分と前記第2リブの前記第2部分とが接続されていてもよい。
このように各リブを接続することで、各リブの強度を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記リブは、前記搬送方向に直交する直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも一方側に配置される複数の第1リブと、前記直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも他方側に配置される複数の第2リブと、を有し、前記複数の第1リブは、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に対して前記一方側に配置され、前記複数の第2リブは、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に対して前記他方側に配置されていてもよい。
これによれば、傾きの方向が異なる複数の第1リブおよび複数の第2リブが、横ノズル列の中心に対してバランス良く配置されているので、リブでガイドされる記録シートが搬送方向に対して斜めに移動するのを抑えることができる。また、複数の第1リブと複数の第2リブが、搬送方向下流側に向かうにつれて横ノズル列の中心から離れるように徐々に広がるように配置されるので、各第1リブおよび各第2リブによって記録シートの皺を延ばすことができる。
また、前記した構成において、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に最も近い第1リブの前記第1部分および第2リブの前記第1部分が接続されていてもよい。
このように各リブを接続することで、各リブの強度を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記リブは、前記搬送方向に直交する直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも一方側に配置される複数の第1リブと、前記直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも他方側に配置される複数の第2リブと、を有し、前記複数の第1リブは、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に対して前記他方側に配置され、前記複数の第2リブは、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に対して前記一方側に配置されていてもよい。
これによれば、傾きの方向が異なる複数の第1リブおよび複数の第2リブが、横ノズル列の中心に対してバランス良く配置されているので、リブでガイドされる記録シートが搬送方向に対して斜めに移動するのを抑えることができる。また、複数の第1リブと複数の第2リブが、搬送方向下流側に向かうにつれて横ノズル列の中心に向けて徐々に狭まるように配置されているので、例えば搬送方向に直交する断面において用紙の中央部がノズル側に向けて凸となるように記録シートがカールしている場合には、記録シートの膨出した中央部を、徐々に狭まっていく第1リブおよび第2リブによって第2電極側に押し込んでいくことができ、記録シートのカールを矯正することができる。
また、前記した構成において、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に最も近い第1リブの前記第2部分および第2リブの前記第2部分が接続されていてもよい。
このように各リブを接続することで、各リブの強度を向上させることができる。
また、前記した構成において、前記複数のノズルは、前記記録シートの搬送方向に直交する直交方向で隣り合う2つの第1ノズルを有し、前記リブは、前記2つの第1ノズルに対して前記搬送方向においてずれた位置に配置され、前記リブの前記第1ノズル側の端部である第1端部は、前記直交方向において、前記2つの第1ノズルの各中心の間に配置されていてもよい。
これによれば、搬送方向において第1端部をノズルと並ぶように配置する構造と比べ、例えば収容部の搬送方向の長さを短くすることができる。
また、前記した構成において、前記複数のノズルは、前記搬送方向に直交する直交方向で隣り合う2つの第2ノズルを有し、前記リブは、前記搬送方向において前記第1ノズルと前記第2ノズルの間に配置され、前記リブの前記第2ノズル側の端部である第2端部は、前記直交方向において、前記2つの第2ノズルの各中心の間に配置されていてもよい。
これによれば、搬送方向において第1端部および第2端部をノズルと並ぶように配置する構造と比べ、複数のノズルからなるノズル群の搬送方向の長さを短くすることができる。
また、前記した構成において、前記第1端部と前記第1ノズルとの最短距離は、前記2つの第1ノズル間の最短距離と等しくてもよい。
これによれば、第1端部と2つの第1ノズルとを最密に配置することができる。
また、前記した構成において、前記複数のノズルは、記録シートの搬送方向に直交する直交方向の各位置において、単位面積当たりの噴霧量が略等しくなるように構成されていてもよい。
これによれば、記録シート上の現像剤像に略均一に定着液を噴霧することができる。
また、前記した構成において、前記搬送方向に並ぶ複数のノズルからなるノズル列を、前記直交方向に複数列有し、前記複数列のノズル列は、それぞれ、同じ数のノズルで構成されていてもよい。
これによれば、記録シート上の現像剤像に略均一に定着液を噴霧することができる。
また、前記した構成において、前記複数のノズルのうち隣り合う2つのノズルのピッチは、2mm以上10mm未満であってもよい。
また、前記した構成において、前記収容部、前記複数のノズルおよび前記リブは、樹脂で一体に形成されていてもよい。
これによれば、収容部、複数のノズルおよびリブを容易に製造することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、液体を収容する収容部と、液体に接触する第1電極と、収容部と連通し、記録シートに向けて液体を噴霧するためのノズルであって、前記収容部から第1方向に沿って突出するノズルと、前記収容部から前記第1方向に沿って突出するリブであって、前記ノズルの先端よりも前記第1方向において前記収容部から離れて位置し前記複数のノズルを前記記録シートから保護するためのリブと、を有する静電噴霧装置を備える。
この構成でも、リブによって記録シートがそれ以上ノズル側に移動することが規制されるので、記録シート上の現像剤によってノズル先端が汚れるのを抑えることができる。
本発明によれば、記録シート上の現像剤によってノズル先端が汚れるのを抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る定着装置を備えたレーザプリンタを示す図である。 定着ヘッドを、斜め上方から見た斜視図(a)と、斜め下方から見た斜視図(b)である。 定着ヘッドを下から見た下面図である。 定着ヘッドの変形例1を示す下面図である。 定着ヘッドの変形例2を示す下面図である。 定着ヘッドの変形例3を示す下面図である。 定着ヘッドの変形例4を示す下面図である。 定着ヘッドの変形例5を示す下面図である。 定着ヘッドの変形例6を示す下面図である。 定着ヘッドの変形例7を示す下面図である。 図10に示す第3リブと第1ノズルとの関係を示す拡大図(a)と、図11(a)の形態に対応した比較例を示す拡大図(b)である。 定着ヘッドの変形例8を示す下面図(a)と、図12(a)の形態に対応した比較例を示す下面図(b)である。 定着ヘッドの変形例9を示す下面図(a)と、図13(a)の形態に対応した比較例を示す下面図(b)である。 定着ヘッドの変形例10を示す下面図(a)と、図14(a)の形態に対応した比較例を示す下面図(b)である。 定着ヘッドの変形例11を示す下面図である。 定着ヘッドの変形例12を示す下面図である。 定着ヘッドの変形例13を示す下面図(a)と、図17(a)の形態に対応した比較例を示す下面図(b)である。 定着ヘッドの変形例14を示す下面図(a)と、図18(a)の形態に対応した比較例を示す下面図(b)である。 定着ヘッドの変形例15を示す下面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を説明した後、本発明の特徴部分を詳細に説明することとする。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって右側を「前側」、紙面に向かって左側を「後側」とし、紙面に向かって奥側を「右側」、紙面に向かって手前側を「左側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、筐体2と、記録シートの一例としての用紙Pを給紙するためのフィーダ部3と、用紙Pに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。
フィーダ部3は、筐体2の下部に着脱可能に装着される給紙トレイ31と、給紙トレイ31内の用紙Pを画像形成部4に向けて給紙する給紙機構32とを備えている。
画像形成部4は、筐体2内に収容されており、主に、スキャナユニット5と、プロセスカートリッジ6と、転写ローラTRと、静電噴霧装置の一例としての定着装置7とを備えている。
スキャナユニット5は、筐体2内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡などを備えている。このスキャナユニット5では、レーザビームを、後述する感光ドラム61の表面上に高速走査にて照射する。
プロセスカートリッジ6は、筐体2に着脱可能となっている。プロセスカートリッジ6は、静電潜像が形成される感光ドラム61と、図示しない帯電器と、現像剤の一例としてのトナーを収容するトナー収容部62と、トナー収容部62内のトナーを感光ドラム61に供給する供給ローラ63および現像ローラ64を備えている。
このプロセスカートリッジ6では、図示せぬ帯電器が、回転する感光ドラム61の表面を一様に帯電する。スキャナユニット5は、感光ドラム61の表面にレーザビームを出射して、感光ドラム61の表面を露光することで、感光ドラム61の表面に画像データに基づく静電潜像を形成する。
次いで、回転駆動される現像ローラ64が、感光ドラム61の静電潜像にトナーを供給して、感光ドラム61の表面上にトナー像を形成する。その後、感光ドラム61の表面上に担持されたトナー像は、用紙Pが感光ドラム61と転写ローラTRの間で搬送される際に、転写ローラTRに引き寄せられて用紙P上に転写する。
定着装置7は、帯電された定着液Lを静電噴霧により用紙P上のトナー像に向けて噴霧することで、用紙P上にトナー像を定着させる装置である。なお、定着装置7の構成については、後で詳述する。
定着装置7の下流側には、定着装置7から排出された用紙Pを下流側に搬送するための下流側搬送ローラ81が設けられている。下流側搬送ローラ81によって搬送された用紙Pは、排紙ローラRに搬送され、この排紙ローラRから排紙トレイ21上に排出される。
次に、定着装置7の構成について詳細に説明する。
定着装置7は、定着液Lを噴霧するための定着ヘッド71と、第2電極72とを備えている。第2電極72は、定着ヘッド71と向かい合うように定着ヘッド71の下に配置され、定着ヘッド71の下に向けて搬送されてくる用紙Pを下から支持している。なお、定着装置7の上下流にあるローラ(感光ドラム61、転写ローラTR、下流側搬送ローラ81等)は、定着ヘッド71の前方から後方に向かう方向において、後述するノズルNと第2電極72との間に用紙Pを搬送する搬送機構を構成している。
定着液としては、良好に静電噴霧を行い、かつ、定着を行うために、トナーを溶解させる溶質を誘電率の高い溶媒に分散させたものを使用することができる。誘電率の高い溶媒として、安全な水を用いることができる。つまり、本実施形態では、トナーを溶解させる溶質を水に分散するタイプ、いわゆる、水中油滴型のエマルジョンでトナーの溶解を行っている。つまり、溶媒としての水に対して不溶または難溶な溶質を水に分散した定着液を用いている。溶質としては、脂肪族モノカルボン酸エステル系として、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、脂肪族ジカルボン酸エステル系として、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、脂肪族トリカルボン酸エステル系として、oアセチルクエン酸トリエチル、oアセチルクエン酸トリブチル、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキル系として、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジブトキシエチル、炭酸エステル系として、炭酸エチレン、炭酸プロピレンを使用することができる。これらの溶質はトナーを軟化させる機能を有する。
また、エマルジョンを良好に形成するために界面活性剤を加えても良く、界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤を使用することができる。アニオン系界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩類、ドデシル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩類、ポリエトキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類を使用することができる。カチオン系界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩を使用することができる。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ソルビタンモノラウレートなどのソルビタン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどのポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノラウレートなどのポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル類、ショ糖ラウリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル類を使用することができる。
定着ヘッド71は、定着液Lを内部に収容する収容部73と、収容部73に連通し、トナー像に向けて定着液Lを噴霧する複数のノズルNからなるノズル群Gnと、収容部73内および各ノズルN内の定着液Lに電圧を印加する第1電極74とを備えている。ノズル群Gnは、定着ヘッド71が有するすべてのノズルNから構成されている。言い換えると、ノズル群Gnは、左右方向に並ぶ複数のノズルNからなる横ノズル列を搬送方向に複数列有している。図3に示す実施形態では、ノズル群Gnは、6列の横ノズル列によって形成されている。ノズルNの内径は、0.1mm〜1.0mmの間で形成されている。
第1電極74は、収容部73の上壁73Aを上から下に貫通するように設けられ、下端部が収容部73内の定着液L内に配置され、上端部が、図示せぬ電圧印加部を有する制御装置に接続されている。
第2電極72は、用紙Pに接触して、ノズルN内の定着液Lと用紙Pとの間に電位差(電界)を形成するための電極であり、各ノズルNの先端から所定距離離れるように、各ノズルNの下に向かい合うように配置されている。ここで、所定距離は、用紙Pの厚さよりも大きな距離であり、実験やシミュレーション等によって静電噴霧を好適に行うことが可能な距離に設定されている。なお、第2電極72は、接地されていてもよいし、第1電極74に印加される電圧よりも小さな電圧が印加されていてもよい。また、第2電極72に印加される電圧が、第1電極74に印加される電圧と逆極性の電圧であってもよい。第2電極72が接地される場合、第1電極74に印加される電圧は、1kv〜10kvであることが好ましい。
第1電極74に電圧が印加されるとノズルNの先端付近の空間に電界が形成される。具体的には、収容部73内の定着液Lは、図示しない加圧装置により圧力が加えられている。これにより、定着液Lは、ノズルNの先端に向けて供給される。このノズルNの先端の定着液Lと第2電極72との間に電界が形成される。すると、ノズルNの先端では、定着液Lが電界に引っ張られていわゆるテイラーコーンが形成される。このテイラーコーンの先端に電界が集中して、テイラーコーンの先端から定着液Lが引きちぎられることによって微細な液滴が生成される。
ノズルNから噴霧された液滴状の定着液Lは、正に帯電している。これに対し、用紙Pは実質的にゼロ電位状態になっている。このため、液滴状の定着液Lは、クーロン力によって用紙Pに向かって飛んでゆき、用紙Pやトナー像に付着する。
このように構成された第1電極74および第2電極72は、ノズルN内の定着液Lと、ノズルNから離れた位置で搬送される用紙Pとの間に電位差を形成するための電位差形成部となっている。
図2(a)に示すように、収容部73は、左右方向、つまり用紙Pの幅方向(搬送方向に直交する直交方向)に長尺となる矩形の容器であり、上壁73A、前壁73B、後壁73C、左壁73D、右壁73Eおよび下壁73Fを有している。
図2(b)に示すように、複数のノズルNは、収容部73内に連通する略円筒状のノズルであり、収容部73の下壁73Fから第1方向の一例としての下方に向けて突出し、下方に向かう程、徐々に縮径している。複数のノズルNは、用紙Pの幅方向、つまり左右方向に複数配列されるとともに、用紙Pの搬送方向、つまり前後方向に複数配列されている。
そして、収容部73の下壁73Fには、第2電極72との間で用紙Pを案内するリブ90が設けられている。収容部73、ノズル群Gnおよびリブ90は、樹脂で一体に形成されている。
リブ90は、3つの第1リブ91と、3つの第2リブ92とを有している。各リブ91,92は、それぞれ収容部73の下壁73Fから下方に向けて延びており、その下端面が各ノズルNの先端よりも下側に配置されている(図1参照)。言い換えると、各リブ91,92は、複数のノズルNの先端よりも第2電極72に向かって突出し、第2電極72と間隔を空けて配置されている。つまり、各リブ91,92と第2電極72との間の距離は、各ノズルNの先端と第2電極72との間の距離よりも短い。
図3に示すように、各リブ91,92は、それぞれ用紙Pの搬送方向に対して傾斜するとともに、ノズル群Gnを搬送方向上流側から下流側に横切るように配置されている。詳しくは、第1リブ91は、ノズル群Gnよりも上流側に配置される第1部分91Aと、ノズル群Gnよりも下流側に配置される第2部分91Bと、第1部分91Aから第2部分91Bまで連続して延びて第1部分91Aおよび第2部分91Bに接続される第3部分91Cとを有している。言い換えると、第1部分91Aは、ノズル群Gnを構成する複数列の横ノズル列のうち最上流側の横ノズル列よりも上流に配置され、第2部分91Bは、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置されている。同様に、第2リブ92も、ノズル群Gnよりも上流側に配置される第1部分92Aと、ノズル群Gnよりも下流側に配置される第2部分92Bと、第1部分92Aから第2部分92Bまで連続して延びて第1部分92Aおよび第2部分92Bに接続される第3部分92Cとを有している。言い換えると、第1部分92Aは、ノズル群Gnを構成する複数列の横ノズル列のうち最上流側の横ノズル列よりも上流に配置され、第2部分92Bは、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置されている。
そして、第1リブ91は、左右方向において第2部分91Bが第1部分91Aよりも一方側(図示左側)に配置されている。つまり、左右方向における左壁73Dと第2部位91Bとの間の距離は、左右方向における左壁73Dと第1部位91Aとの間の距離よりも長い。
これに対し、第2リブ92は、左右方向において第2部分92Bが第1部分92Aよりも一方とは反対の他方側(図示右側)に配置されている。つまり、左右方向における左壁73Dと第2部位92Bとの間の距離は、左右方向における左壁73Dと第1部位92Aとの間の距離よりも短い。そして、3つの第1リブ91および3つの第2リブ92は、それぞれ左右方向において交互に並ぶように配置されている。
詳しくは、ノズル群Gn(横ノズル列)の左右方向における中心線CLに対して一方側(図示左側)には、中心線CL側から順に第2リブ92、第1リブ91、第2リブ92が交互に並び、他方側には、中心線CL側から順に第1リブ91、第2リブ92、第1リブ91が交互に並んでいる。そして、中心線CLの一方側にある各リブ92,91,92と、他方側にある各リブ91,92,91は、中心線CLを対称軸として線対称となっている。
ノズル群Gnは、搬送方向に並ぶ2つのノズルNからなるノズル列Lnを、左右方向に複数列有している。これにより、ノズル群Gnは、左右方向の各位置において、単位面積当たりの噴霧量が略等しくなるように構成されている。
複数列のノズル列Lnは、ノズル列Lnを構成する2つのノズルNが所定の第1ピッチP1で並ぶ第1ノズル列Ln1と、ノズル列Lnを構成する2つのノズルNが第1ピッチP1よりも大きな第2ピッチP2で並ぶ第2ノズル列Ln2とを有している。なお、第2ピッチP2は、第1ピッチP1の2倍の大きさとなっている。
第1ノズル列Ln1は、第1リブ91または第2リブ92の図示左側または図示右側において、第1リブ91または第2リブ92に沿うように配置されている。第2ノズル列Ln2は、当該第2ノズル列Ln2を構成する2つのノズルNの間に第1リブ91または第2リブ92を挟んで配置されている。
複数のノズルNは、最も接近した3つのノズルNの中心を結んだ形状が略正三角形となるように、それぞれ配置されている。言い換えると、複数のノズルNのうち、左右方向で最も短い距離で隣り合う2つのノズルNの各中心と、これら2つのノズルNに対して最も近い1つのノズルNの中心とを結んだ形状は、略正三角形となっている。
また、左右方向で隣り合う2つのノズルN間の最短距離と、ノズルNと第1リブ91間の最短距離と、ノズルNと第2リブ92間の最短距離は、略同じ値となっている。ここで、各リブ91,92とノズルNとの最短距離を、2つのノズルN間の最短距離以上に設定した場合には、各ノズルNから噴霧される定着液Lが、帯電した状態の各リブ91,92から発生する電解によって悪影響を受けにくく、定着液Lを良好に噴霧することが可能となっている。なお、左右方向で隣り合う2つのノズルNのピッチ、詳しくは最短距離で並ぶ2つのノズルNのピッチは、例えば、2mm以上10mm未満の範囲で設定できる。
なお、前述したノズル群Gnおよび各リブ91,92は、以下の設計方法によって適切に配置することができる。
まず、左右方向に所定の第3ピッチP3で並んだ複数のノズルN(破線で示すノズルNv1,Nv2も含む)からなる横ノズル列を、搬送方向に複数列配置する。この際、最接近する3つのノズルNの各中心を結んだ形状が略正三角形になるように、複数列の横ノズル列は、それぞれ左右方向において第3ピッチP3の半分の距離だけずらして配置する。
その後、搬送方向に対して斜めの方向に並ぶ複数のノズルNv1を取り除き、取り除いた部分に各リブ91,92を配置する。次いで、搬送方向に並ぶ複数のノズルNの数が、2つとなるように、余分なノズルNv2を取り除く。
つまり、複数のノズルNは、敷き詰められるように配置された複数の正三角形の各頂点に原則配置され、各リブ91,92が配置される部分と、各リブ91,92の配置によって搬送方向のノズル数を減らす必要が生じた部分とには配置されないように構成されている。なお、以下の説明では、便宜上、各ノズルNが原則正三角形の頂点に配置されるような構成を最密配置とも呼ぶ。
次に、リブ90の作用効果について説明する。
図1に示すように、感光ドラム61と転写ローラTRの間でトナー像が転写された用紙Pは、図示せぬガイド部材によってリブ90と第2電極72との間に向けて搬送される。用紙Pがリブ90と第2電極72間で搬送されている最中において、用紙Pのカールの状態などによって、用紙PがノズルN側に移動した場合には、ノズルNの先端よりも下側に位置するリブ90によって用紙Pがそれ以上ノズルN側に移動することが規制される。これにより、用紙P上のトナーによってノズルN先端が汚れるのを抑えることができる。
以上、本実施形態によれば、前述した効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
リブ90が収容部73から第2電極72側に向けて延びるように収容部73に設けられているので、例えば収容部とは別の部材にリブを設ける構造と比べ、リブ90を各ノズルNに対して精度良く配置することができる。
各リブ91,92がノズル群Gnの上流側から下流側に向けて延びるので、用紙Pがノズル群Gnと第2電極72の間を通過する間中、リブ90によって用紙Pの各ノズルN側への移動を抑えることができる。
各リブ91,92が搬送方向に対して傾斜しているので、複数のノズルNをバランスよく分散して配置することができる。
中心線CLの一方側にある各リブ92,91,92と、他方側にある各リブ91,92,91は、中心線CLを対称軸として線対称となっているので、リブ90でガイドされる用紙Pが搬送方向に対して斜めに移動するのを抑えることができる。
左右方向に並ぶ複数列のノズル列Lnをそれぞれ同じ数(2つ)のノズルNで構成したので、用紙P上のトナー像に略均一に定着液Lを噴霧することができる。
収容部73、ノズル群Gnおよびリブ90を樹脂で一体に形成したので、収容部73、ノズル群Gnおよびリブ90を容易に製造することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。また、以下の説明で使用する図面では、適宜、収容部73の一部を拡大して図示する。
前記実施形態では、複数の第1ノズル列Ln1を第1リブ91または第2リブ92に沿うように配置したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、複数の第1ノズル列Ln1を、第1リブ91と第2リブ92の間に形成される略三角形状の空間のうち幅広の空間側に寄せて配置してもよい。なお、図4の形態において、ノズル群Gnは、左右方向に並ぶ複数のノズルNからなる横ノズル列を搬送方向に6列有している。また、この形態でも、第1部分91A,92Aは、ノズル群Gnを構成する複数列の横ノズル列のうち最上流側の横ノズル列よりも上流に配置され、第2部分91B,92Bは、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置されている。
前記実施形態では、傾く方向が異なる2種類の第1リブ91と第2リブ92とでリブ90を構成したが、本発明はこれに限定されず、図5に示すように、リブ90を、複数の第1リブ91のみで構成してもよい。詳しくは、図5の形態において、複数の第1リブ91は、左右方向において間隔を空けて設けられ、左右方向において隣り合う2つの第1リブ91のうち、一方の第1リブ91の第1部分91Aと、他方の第1リブ91の第2部分91Bとが、搬送方向から見て重なっている。なお、この形態では、各ノズルNが最密配置され、左右方向に並ぶ複数列のノズル列Lnが、それぞれ搬送方向に並ぶ4つのノズルNで構成されている。言い換えると、図5の形態において、ノズル群Gnは、左右方向に並ぶ複数のノズルNからなる横ノズル列を搬送方向に10列有している。また、この形態でも、第1部分91Aは、ノズル群Gnを構成する複数列の横ノズル列のうち最上流側の横ノズル列よりも上流に配置され、第2部分91Bは、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置されている。
また、図6に示すように、第1リブ91の第1部分91Aと第2リブ92の第1部分92Aとを接続して1つの第4部位91Dを構成し、第1リブ91の第2部分91Bと第2リブ92の第2部分92Bとを接続して1つの第5部位91Eを構成してもよい。詳しくは、第4部位91Dは、搬送方向において最も上流側のノズルNと略同じ位置から当該ノズルNよりも上流側の位置まで搬送方向に沿って延びるように形成されている。また、第5部位91Eは、搬送方向において最も下流側のノズルNと略同じ位置から当該ノズルNよりも下流側の位置まで搬送方向に沿って延びるように形成されている。なお、この形態でも、各ノズルNが最密配置され、左右方向に並ぶ複数列のノズル列Lnが、それぞれ搬送方向に並ぶ4つのノズルNで構成されている。言い換えると、図6の形態において、ノズル群Gnは、左右方向に並ぶ複数のノズルNからなる横ノズル列を搬送方向に10列有している。なお、この形態でも、第1部分91A,92Aは、ノズル群Gnを構成する複数列の横ノズル列のうち最上流側の横ノズル列よりも上流に配置され、第2部分91B,92Bは、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置されている。
このように第1リブ91および第2リブ92を接続することで、各リブ91,92の強度を向上させることができる。
前記実施形態では、各ノズルNを最密配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば図7に示すように、各ノズルNを配置してもよい。図7の形態は、リブ90を、複数の第2リブ92のみで構成した形態である。なお、この形態でも、第1部分92Aは、ノズル群Gnを構成する複数列の横ノズル列のうち最上流側の横ノズル列よりも上流に配置され、第2部分92Bは、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置されている。
ノズル群Gnは、左右方向に並ぶ複数のノズルNからなる横ノズル列Lsを、搬送方向に複数列、詳しくは10列有している。以下の説明では、搬送方向上流側から順に、一列目と二列目に位置する各横ノズル列Lsをまとめて第1ノズル群G1と称し、三列目と四列目に位置する各横ノズル列Lsをまとめて第2ノズル群G2と称する。同様にして、五列目と六列目に位置する各横ノズル列Lsを第3ノズル群G3と称し、七列目と八列目に位置する各横ノズル列Lsを第4ノズル群G4と称し、九列目と十列目に位置する各横ノズル列Lsを第5ノズル群G5と称する。
各ノズル群G1〜G5は、それぞれ最密配置されているが、第2ノズル群G2は、第1ノズル群G1に対して前述した第3ピッチP3の1/5のピッチだけ左右方向の一方にずれ、第3ノズル群G3は、第1ノズル群G1に対して第3ピッチP3の2/5のピッチだけ左右方向の一方にずれている。第4ノズル群G4は、第1ノズル群G1に対して第3ピッチP3の3/5のピッチだけ左右方向の一方にずれ、第5ノズル群G5は、第1ノズル群G1に対して第3ピッチP3の4/5のピッチだけ左右方向の一方にずれている。
このように各ノズル群G1〜G5を左右方向に1/5ピッチずつずらすことで、各ノズルNから用紙Pに噴霧された定着液Lの噴霧領域(円状の領域)を、左右方向に1/5ピッチで細かく重ねることができるので、左右方向の各位置において、単位面積当たりの噴霧量を略等しくすることができる。なお、このような各ノズル群G1〜G5の構成は、図3や図6のように配置されるリブ90に対しても同様に適用することができる。
また、リブ90は、図8に示すように構成してもよい。この形態では、リブ90は、図3に示す形態と略同様の3つの第1リブ91および3つの第2リブ92を有しているが、各第1リブ91と各第2リブ92の配置が、図3の形態とは異なっている。なお、図8の形態において、ノズル群Gnは、左右方向に並ぶ複数のノズルNからなる横ノズル列を搬送方向に10列有している。また、この形態でも、第1部分91A,92Aは、ノズル群Gnを構成する複数列の横ノズル列のうち最上流側の横ノズル列よりも上流に配置され、第2部分91B,92Bは、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置されている。
詳しくは、左右方向において第2部分91Bが第1部分91Aよりも一方側(図示左側)に配置される各第1リブ91は、ノズル群Gnの左右方向における中心線CLに対して一方側に配置されている。これに対し、左右方向において第2部分92Bが第1部分92Aよりも他方側(図示右側)に配置される各第2リブ92は、ノズル群Gnの左右方向における中心線CLに対して他方側に配置されている。つまり、各第1リブ91と各第2リブ92とは、中心線CLを対称軸として線対称となっている。
また、ノズル群Gnの中心線CLに最も近い第1リブ91および第2リブ92の各第1部分91A,92Aは、互いに接続されて1つの第4部位91Dを構成している。第4部位91Dは、図6の形態と同様に構成されている。なお、この形態でも、各ノズルNが最密配置され、複数列のノズル列Lnが、それぞれ搬送方向に並ぶ4つのノズルNで構成されている。
この形態によれば、傾きの方向が異なる各第1リブ91および各第2リブ92が、ノズル群Gnの中心線CLに対してバランス良く配置されているので、各リブ91,92でガイドされる用紙Pが搬送方向に対して斜めに移動するのを抑えることができる。また、各第1リブ91と各第2リブ92が、搬送方向下流側に向かうにつれてノズル群Gnの中心線CLから離れるように徐々に広がるように配置されるので、各リブ91,92によって用紙Pの皺を延ばすことができる。
また、リブ90は、図9に示すように構成してもよい。この形態は、図8の形態における搬送方向上流側と下流側を反対にした構造となっている。なお、図9の形態において、ノズル群Gnは、左右方向に並ぶ複数のノズルNからなる横ノズル列を搬送方向に10列有している。また、この形態でも、第1部分91A,92Aは、ノズル群Gnを構成する複数列の横ノズル列のうち最上流側の横ノズル列よりも上流に配置され、第2部分91B,92Bは、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置されている。
詳しくは、左右方向において第2部分91Bが第1部分91Aよりも一方側(図示左側)に配置される各第1リブ91は、ノズル群Gnの左右方向における中心線CLに対して他方側(図示右側)に配置されている。これに対し、左右方向において第2部分92Bが第1部分92Aよりも他方側に配置される各第2リブ92は、ノズル群Gnの左右方向における中心線CLに対して一方側に配置されている。つまり、各第1リブ91と各第2リブ92とは、中心線CLを対称軸として線対称となっている。
また、ノズル群Gnの中心線CLに最も近い第1リブ91および第2リブ92の各第2部分91B,92Bは、互いに接続されて1つの第5部位91Eを構成している。第5部位91Eは、図6の形態と同様に構成されている。なお、この形態でも、各ノズルNが最密配置され、複数列のノズル列Lnが、それぞれ搬送方向に並ぶ4つのノズルNで構成されている。
この構成によれば、傾きの方向が異なる各第1リブ91および各第2リブ92が、ノズル群Gnの中心線CLに対してバランス良く配置されているので、各リブ91,92でガイドされる用紙Pが搬送方向に対して斜めに移動するのを抑えることができる。また、各第1リブ91と各第2リブ92が、搬送方向下流側に向かうにつれてノズル群Gnの中心線CLに向けて徐々に狭まるように配置されているので、例えば搬送方向に直交する断面において用紙Pの中央部がノズル群Gn側に向けて凸となるように用紙Pがカールしている場合には、用紙Pの膨出した中央部を、徐々に狭まっていく各リブ91,92によって第2電極72側に押し込んでいくことができ、用紙Pのカールを矯正することができる。
また、リブ90は、図10に示すように構成してもよい。この形態では、複数のノズルNがすべて最密配置されており、複数列のノズル列Lnが、それぞれ搬送方向に並ぶ3つのノズルNで構成されている。言い換えると、この形態のノズル群Gnは、左右方向に並ぶ複数のノズルNからなる横ノズル列Lsを、搬送方向に複数列有している。以下の説明では、複数列の横ノズル列Lsを、搬送方向上流側から順に、第1横ノズル列Ls1、第2横ノズル列Ls2、第3横ノズル列Ls3、第4横ノズル列Ls4、第5横ノズル列Ls5、第6横ノズル列Ls6とも称する。
リブ90は、ノズル群Gnの搬送方向上流側に配置される6つの第3リブ93と、ノズル群Gnの搬送方向下流側に配置される6つの第4リブ94とを有している。各リブ93,94は、収容部73から第2電極72側に向けて延び、その下面が各ノズルNの先端よりも第2電極72側に配置されている。なお、以下の説明では、便宜上、各リブ93,94に搬送方向で隣接する横ノズル列Lsを構成する各ノズルNを、それぞれ第1ノズルN1とも称する。つまり、例えば図10の形態では、第1横ノズル列Ls1および第6横ノズル列Ls6を構成する各ノズルNを、それぞれ第1ノズルN1とも称する。
図11(a)に示すように、第3リブ93は、搬送方向において所定の長さで形成されており、左右方向で隣り合う2つの第1ノズルN1に対して搬送方向上流側にずれた位置に配置されている。第3リブ93の第1ノズルN1側の端部である第1端部93Aは、左右方向において、2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。また、第1端部93Aは、各第1ノズルN1と対向する面が断面視円弧状の曲面となっており、第1端部93Aと第1ノズルN1との最短距離D1は、2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなっている。
このように第1端部93Aを搬送方向において2つの第1ノズルN1の間に対向するように配置することで、例えば図11(b)に示すような、第1端部93Aを搬送方向において第1ノズルN1と距離D1だけ離して並べる構造に比べ、第3リブ93を搬送方向で第1ノズルN1に近づけることが可能となっている。
図10に示すように、第4リブ94は、第3リブ93と略同様の構成、詳しくは第3リブ93の向きを搬送方向で逆にしたような構造となっている。より詳しくは、第4リブ94の第1ノズルN1側の端部である第1端部94Aは、左右方向において、2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。また、第1端部94Aは、各第1ノズルN1と対向する面が断面視円弧状の曲面となっており、第1端部94Aと第1ノズルN1との最短距離D1は、2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなっている。
この形態によれば、例えば第1端部93A,94Aを第1ノズルN1と搬送方向で並ぶように配置する構造と比べ、各リブ93,94をノズル群Gn側に寄せて配置することができるので、収容部73の搬送方向の長さを短くすることができる。また、第1端部93A,94Aと第1ノズルN1との最短距離D1と、2つの第1ノズルN1間の最短距離D2とを同じ長さとしたので、第1端部93A,94Aと第1ノズルN1とを最密に配置することができる。
なお、図10の形態では、第3リブ93を第1横ノズル列Ls1の上流側に隣接して配置し、第4リブ94を第6横ノズル列Ls6の下流側に隣接して配置したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図12〜図14に示すように、第3リブ93および第4リブ94を、第1横ノズル列Ls1および第6横ノズル列Ls6以外の横ノズル列Lsに搬送方向で隣接して配置してもよい。
図12(a)に示す形態では、第3リブ93が、第1横ノズル列Ls1の上流側の位置から第2横ノズル列Ls2に隣接する位置まで延びるように形成され、その第1端部93Aが、第2横ノズル列Ls2を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。詳しくは、第3リブ93の第1端部93Aは、第2横ノズル列Ls2を構成する2つの第1ノズルN1との最短距離D1が2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなるように配置されている。
第4リブ94は、第6横ノズル列Ls6の下流側の位置から第5横ノズル列Ls5に隣接する位置まで延びるように形成され、その第1端部94Aが、第5横ノズル列Ls5を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。詳しくは、第4リブ94の第1端部94Aは、第5横ノズル列Ls5を構成する2つの第1ノズルN1との最短距離D1が2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなるように配置されている。
この形態では、第3リブ93が第1横ノズル列Ls1を横切るように配置されるため、第1横ノズル列Ls1のうち第3リブ93が配置された部分に配置される予定のノズルNsが、第6横ノズル列Ls6の下流側に配置転換されている。また、同様に、第4リブ94が第6横ノズル列Ls6を横切るように配置されるため、第6横ノズル列Ls6のうち第4リブ94が配置された部分に配置される予定のノズルNsが、第1横ノズル列Ls1の上流側に配置転換されている。このような配置転換により、左右方向に並ぶ複数列のノズル列Lnが、それぞれ搬送方向に並ぶ3つのノズルNで構成されている。
これに対し、図12(b)に示すように、第3リブ93および第4リブ94を、それぞれ第1ノズルN1に対して搬送方向に距離D1だけ離して並べた場合には、各リブ93,94の位置が、図12(a)の形態よりも、搬送方向において第1ノズルN1から離れた位置となる。そのため、図12(a)の形態では、図12(b)の形態に比べ、搬送方向における第3リブ93と第4リブ94との間隔を小さくすることができるので(D3<D4)、第3リブ93から第4リブ94への用紙Pの受け渡しをスムーズに行うことができる。
図13(a)に示す形態では、第3リブ93が、第1横ノズル列Ls1の上流側の位置から第3横ノズル列Ls3に隣接する位置まで延びるように形成され、その第1端部93Aが、第3横ノズル列Ls3を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。詳しくは、第3リブ93の第1端部93Aは、第3横ノズル列Ls3を構成する2つの第1ノズルN1との最短距離D1が2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなるように配置されている。
第4リブ94は、第6横ノズル列Ls6の下流側の位置から第4横ノズル列Ls4に隣接する位置まで延びるように形成され、その第1端部94Aが、第4横ノズル列Ls4を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。詳しくは、第4リブ94の第1端部94Aは、第4横ノズル列Ls4を構成する2つの第1ノズルN1との最短距離D1が2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなるように配置されている。
この形態では、第3リブ93が第1横ノズル列Ls1および第2横ノズル列Ls2を横切るように配置されるため、各横ノズル列Ls1,Ls2のうち第3リブ93が配置された部分に配置される予定の3つのノズルNsが、第6横ノズル列Ls6の下流側に配置転換されている。なお、配置転換した3つのノズルNsのうち、第1横ノズル列Ls1を構成する2つのノズルNsは、第3リブ93とは重なっていないが、第3ガイド93との最短距離がD1未満となっているため、配置転換している。
また、同様に、第4リブ94が第6横ノズル列Ls6および第5横ノズル列Ls5を横切るように配置されるため、各横ノズル列Ls6,Ls5のうち第4リブ94が配置された部分に配置される予定の3つのノズルNsが、第1横ノズル列Ls1の上流側に配置転換されている。このような配置転換により、複数列のノズル列Lnが、それぞれ搬送方向に並ぶ3つのノズルNで構成されている。
この形態でも、図13(b)に示すような、第3リブ93および第4リブ94を、それぞれ第1ノズルN1に対して搬送方向に距離D1だけ離して並べた構造に比べ、搬送方向における第3リブ93と第4リブ94との間隔を小さくすることができる(D5<D6)。
図14(a)に示す形態では、第3リブ93が、第1横ノズル列Ls1の上流側の位置から第4横ノズル列Ls4に隣接する位置まで延びるように形成され、その第1端部93Aが、第4横ノズル列Ls4を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。詳しくは、第3リブ93の第1端部93Aは、第4横ノズル列Ls4を構成する2つの第1ノズルN1との最短距離D1が2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなるように配置されている。
第4リブ94は、第6横ノズル列Ls6の下流側の位置から第3横ノズル列Ls3に隣接する位置まで延びるように形成され、その第1端部94Aが、第3横ノズル列Ls3を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。詳しくは、第4リブ94の第1端部94Aは、第3横ノズル列Ls3を構成する2つの第1ノズルN1との最短距離D1が2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなるように配置されている。
この形態では、第3リブ93が第1横ノズル列Ls1から第3横ノズル列Ls3までを横切るように配置されるため、各横ノズル列Ls1〜Ls3のうち第3リブ93が配置された部分に配置される予定の複数のノズルNsが、第6横ノズル列Ls6の下流側に配置転換されている。なお、第1横ノズル列Ls1については第3リブ93との最短距離がD1以上となる2つのノズルNsも配置転換しているが、これはノズル群Gn全体の形を考慮して移動しているだけなので、これらの2つのノズルNsは配置転換しなくてもよい。
また、同様に、第4リブ94が第6横ノズル列Ls6から第4横ノズル列Ls4までを横切るように配置されるため、複数のノズルNsが、第1横ノズル列Ls1の上流側に配置転換されている。このような配置転換により、複数列のノズル列Lnが、それぞれ搬送方向に並ぶ3つのノズルNで構成されている。
この形態でも、図14(b)に示すような、第3リブ93および第4リブ94を、それぞれ第1ノズルN1に対して搬送方向に距離D1だけ離して並べた構造に比べ、搬送方向における第3リブ93と第4リブ94との間隔を小さくすることができる(D7<D8)。
図15に示す形態では、リブ90は、ノズル群Gnの中に配置される複数の第5リブ95を有している。第5リブ95は、収容部73から第2電極72側に向けて延び、その下面が各ノズルNの先端よりも第2電極72側に配置されている。第5リブ95は、搬送方向において第2横ノズル列Ls2と第4横ノズル列Ls4との間に配置されており、搬送方向において所定の長さ(ノズルNの直径よりも大きな長さ)で形成されている。なお、以下の説明では、便宜上、第5リブ95の下流側に隣接する横ノズル列Lsを構成するノズルNを第1ノズルN1とも称し、第5リブ95の上流側に隣接する横ノズル列Lsを構成するノズルNを第2ノズルN2とも称する。
第5リブ95の第1ノズルN1側の端部である第1端部95Aは、左右方向において、2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置されている。第1端部95Aは、各第1ノズルN1と対向する面が断面視円弧状の曲面となっており、第1端部95Aと第1ノズルN1との最短距離D1は、2つの第1ノズルN1間の最短距離D2と等しくなっている。
第5リブ95の第2ノズルN2側の端部である第2端部95Bは、左右方向において、2つの第2ノズルN2の各中心の間に配置されている。第2端部95Bは、各第2ノズルN2と対向する面が断面視円弧状の曲面となっており、第2端部95Bと第2ノズルN2との最短距離D1は、2つの第2ノズルN2間の最短距離D2と等しくなっている。
このように第1端部95Aおよび第2端部95Bを配置することで、例えば第1端部95Aおよび第2端部95Bの少なくとも一方を搬送方向において第1ノズルN1または第2ノズルN2に距離D1だけ離して並べた構造と比べ、第2横ノズル列Ls2と第4横ノズル列Ls4との間隔が広がるのを抑えることができ、ノズル群Gnの搬送方向の長さを短くすることができる。
なお、この形態でも、図12(a)の形態等で説明したようなノズルNの配置転換が行われている。
図16に示す形態は、図15の形態よりも、第5リブ95の搬送方向の長さを大きくした形態である。具体的に、この形態では、第5リブ95の第1端部95Aが第5横ノズル列Ls5を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置され、第2端部95Bが第1横ノズル列Ls1を構成する2つの第2ノズルN2の各中心の間に配置されている。
この形態によれば、図15の形態と同様の効果を得ることができるとともに、図15の形態よりも第5リブ95の搬送方向の長さが大きいので、用紙Pのガイドをより安定して行うことができる。なお、この形態でも、図12(a)の形態等で説明したようなノズルNの配置転換が行われている。
図17(a)に示す形態は、第5リブ95を、搬送方向に対して斜めになるように、第5横ノズル列Ls5と第2横ノズル列Ls2との間に配置した形態である。具体的に、この形態では、左右方向において、第5リブ95の第1端部95Aが、第5横ノズル列Ls5を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置され、第2端部95Bが、第2横ノズル列Ls2を構成する2つの第2ノズルN2の各中心の間に配置されている。なお、この形態でも、図12(a)の形態等で説明したようなノズルNの配置転換が行われている。
これに対し、図17(b)に示すように、第5横ノズル列Ls5と第2横ノズル列Ls2との間に、第5リブ95を搬送方向に沿って配置した場合には、例えば第2端部95Bを第2ノズルN2に対して搬送方向に距離D1だけ離して並べなければならないので、第5リブ95の搬送方向の長さが小さくなる。したがって、図17(a)の形態では、図17(b)の形態に比べ、第5リブ95の搬送方向の長さを大きくすることができる(D9>D10)。
図18(a)に示す形態は、図17(a)の形態よりも、第5リブ95の搬送方向の長さを大きくした形態である。具体的に、この形態は、第5リブ95の第1端部95Aが第6横ノズル列Ls6を構成する2つの第1ノズルN1の各中心の間に配置され、第2端部95Bが第1横ノズル列Ls1を構成する2つの第2ノズルN2の各中心の間に配置されている。なお、この形態でも、図12(a)の形態等で説明したようなノズルNの配置転換が行われている。
これに対し、図18(b)に示すように、第1横ノズル列Ls1と第6横ノズル列Ls6との間に、第5リブ95を搬送方向に沿って配置した場合には、例えば第2端部95Bを第2ノズルN2に対して搬送方向に距離D1だけ離して並べなければならないので、第5リブ95の搬送方向の長さが小さくなる。したがって、図18(a)の形態では、図18(b)の形態に比べ、第5リブ95の搬送方向の長さを大きくすることができる(D11>D12)。
図19に示す形態は、ノズル群Gnが、複数のノズルNが所定のピッチで最密配置される第6ノズル群G6と、複数のノズルNが所定のピッチよりも大きなピッチで最密配置される2つの第7ノズル群G7とを有している。第6ノズル群G6は、搬送方向において、2つの第7ノズル群G7の間に配置されている。第7ノズル群G7の噴霧量は、第6ノズル群G6の噴霧量よりも大きくなっている。
この形態では、リブ90は、複数の第6リブ96と、複数の第7リブ97とを有している。第6リブ96は、上流側の第7ノズル群G7よりも上流側の位置から最上流側の2つのノズルNの間の位置まで搬送方向に沿って延びるように形成されている。第6リブ96の下流側の端部96Aは、上流側から2番目のノズルNに対して搬送方向で対向している。
第7リブ97は、下流側の第7ノズル群G7よりも下流側の位置から最下流側の2つのノズルNの間の位置まで搬送方向に沿って延びるように形成されている。第7リブ97の上流側の端部97Aは、下流側から2番目のノズルNに対して搬送方向で対向している。
この形態であっても、用紙PがノズルNに接触するのを各リブ96,97によって抑えることができる。また、第7ノズル群G7の噴霧量が、第6ノズル群G6の噴霧量よりも大きいので、大きなピッチで配置される各ノズルNから用紙Pに噴霧された定着液Lの噴霧領域(円状の領域)を左右方向で重ねることができ、左右方向の各位置において、単位面積当たりの噴霧量を略等しくすることができる。
前記実施形態では、用紙Pを支持する支持部材として第2電極72を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば第2電極とノズルとの間に配置されて、用紙を下から支持する支持部材であってもよい。その場合、支持部材上にもリブ90に沿った用紙搬送ガイドを設けることが好ましい。
前記実施形態では、第2電極72を、定着ヘッド71の各ノズルNの先端に対向するように配置したが、本発明はこれに限定されず、ノズルが突出する方向から見て、ノズルと第2電極が重ならないように第2電極を配置、例えばノズルに対して搬送方向上流側や下流側にずらして配置してもよい。この場合であっても、第2電極に接触した用紙がノズルの先端に対向したときに、ノズル内の定着液と用紙との間に電位差が形成されて、静電噴霧を行うことができる。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えばカラープリンタや複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、記録シートの一例として、厚紙、はがき、薄紙などの用紙Pを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
前記実施形態では、感光体として感光ドラム61を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体であってもよい。
前記実施形態では、第1電極74を収容部73の内部に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えばノズルおよび収容部を金属等の導電性部材で形成して、ノズルまたは収容部に対して電圧を印加してもよい。なお、この場合には、電圧が印加されるノズルまたは収容部が、第1電極として機能する。また、収容部を樹脂等の非導電性の部材で形成し、ノズルを金属等の導電性の部材で形成し、ノズルに電圧を印加するようにしてもよい。なお、この場合には、ノズルが第1電極として機能する。
なお、各リブ91,92は、搬送方向で完全に連続している必要は無く、搬送方向の途中で途切れていてもよい。
各リブ91,92は、収容部73と別部材であってもよい。各リブ91,92だけ収容部とは別ユニットとして形成してもよい。
7 定着装置
72 第2電極
73 収容部
90 リブ
Gn ノズル群
L 定着液
N ノズル
P 用紙

Claims (19)

  1. 静電噴霧によって記録シートに向けて定着液を噴霧可能な定着装置であって、
    定着液を内部に収容可能な収容部と、
    前記収容部に連通し、前記収容部から突出する複数のノズルと、
    前記定着液と接触する第1電極であって、前記定着液に電圧を印可可能な第1電極と、
    前記複数のノズル先端の定着液との間で電界を形成可能な第2電極と、
    前記複数のノズルを前記記録シートから保護するためのリブと、を有し、
    前記複数のノズルと前記リブとは、前記第2電極に向かって延び、
    前記第2電極と前記複数のノズルとの間の距離は、前記第2電極と前記リブとの間の距離よりも長く、
    前記リブは、2つのノズルの間に配置されていることを特徴とする定着装置。
  2. 静電噴霧によって記録シートに向けて定着液を噴霧可能な定着装置であって、
    定着液を内部に収容可能な収容部と、
    前記収容部に連通し、前記収容部から突出する複数のノズルと、
    前記定着液と接触する第1電極であって、前記定着液に電圧を印可可能な第1電極と、
    前記複数のノズルの先端の定着液との間で電界を形成可能な第2電極と、
    前記複数のノズルを前記記録シートから保護するためのリブと、を有し、
    前記複数のノズルと前記リブとは、前記第2電極に向かって延び、
    前記第2電極と前記複数のノズルとの間の距離は、前記第2電極と前記リブとの間の距離よりも長く、
    前記収容部、前記複数のノズルおよび前記リブは、樹脂で一体に形成されていることを特徴とする定着装置。
  3. 静電噴霧によって記録シートに向けて定着液を噴霧可能な定着装置であって、
    定着液を内部に収容可能な収容部と、
    前記収容部に連通し、前記収容部から突出する複数のノズルと、
    前記定着液と接触する第1電極であって、前記定着液に電圧を印可可能な第1電極と、
    前記複数のノズルの先端の定着液との間で電界を形成可能な第2電極と、
    前記複数のノズルを前記記録シートから保護するためのリブと、を有し、
    前記複数のノズルと前記リブとは、前記第2電極に向かって延び、
    前記第2電極と前記複数のノズルとの間の距離は、前記第2電極と前記リブとの間の距離よりも長く、
    記録シートの搬送方向に直交する直交方向に複数のノズルが並ぶ複数の横ノズル列を有し、
    前記リブは、
    前記搬送方向において、最上流側の横ノズル列よりも上流に配置される第1部分と、
    前記搬送方向において、最下流側の横ノズル列よりも下流に配置される第2部分と、を有することを特徴とする定着装置。
  4. 前記リブは、前記第1部分から前記第2部分まで連続して延びて前記第1部分および前記第2部分に接続される第3部分を有することを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  5. 前記リブは、前記搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  6. 前記リブは、前記搬送方向に直交する直交方向において間隔を空けて複数設けられ、
    前記直交方向において隣り合う2つのリブのうち、一方のリブの前記第1部分と、他方のリブの前記第2部分とが、前記搬送方向から見て重なっていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  7. 前記リブは、前記搬送方向に直交する直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも一方側に配置される複数の第1リブと、前記直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも他方側に配置される複数の第2リブと、を有し、
    前記複数の第1リブおよび前記複数の第2リブは、前記直交方向において交互に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  8. 前記第1リブの前記第1部分と前記第2リブの前記第1部分とが接続され、前記第1リブの前記第2部分と前記第2リブの前記第2部分とが接続されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  9. 前記リブは、前記搬送方向に直交する直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも一方側に配置される複数の第1リブと、前記直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも他方側に配置される複数の第2リブと、を有し、
    前記複数の第1リブは、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に対して前記一方側に配置され、
    前記複数の第2リブは、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に対して前記他方側に配置されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  10. 前記横ノズル列の前記直交方向における中心に最も近い第1リブの前記第1部分および第2リブの前記第1部分が接続されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  11. 前記リブは、前記搬送方向に直交する直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも一方側に配置される複数の第1リブと、前記直交方向において前記第2部分が前記第1部分よりも他方側に配置される複数の第2リブと、を有し、
    前記複数の第1リブは、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に対して前記他方側に配置され、
    前記複数の第2リブは、前記横ノズル列の前記直交方向における中心に対して前記一方側に配置されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  12. 前記横ノズル列の前記直交方向における中心に最も近い第1リブの前記第2部分および第2リブの前記第2部分が接続されていることを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
  13. 静電噴霧によって記録シートに向けて定着液を噴霧可能な定着装置であって、
    定着液を内部に収容可能な収容部と、
    前記収容部に連通し、前記収容部から突出する複数のノズルと、
    前記定着液と接触する第1電極であって、前記定着液に電圧を印可可能な第1電極と、
    前記複数のノズルの先端の定着液との間で電界を形成可能な第2電極と、
    前記複数のノズルを前記記録シートから保護するためのリブと、を有し、
    前記複数のノズルと前記リブとは、前記第2電極に向かって延び、
    前記第2電極と前記複数のノズルとの間の距離は、前記第2電極と前記リブとの間の距離よりも長く、
    前記複数のノズルは、前記記録シートの搬送方向に直交する直交方向で隣り合う2つの第1ノズルを有し、
    前記リブは、前記2つの第1ノズルに対して前記搬送方向においてずれた位置に配置され、
    前記リブの前記第1ノズル側の端部である第1端部は、前記直交方向において、前記2つの第1ノズルの各中心の間に配置されていることを特徴とする定着装置。
  14. 前記複数のノズルは、前記搬送方向に直交する直交方向で隣り合う2つの第2ノズルを有し、
    前記リブは、前記搬送方向において前記第1ノズルと前記第2ノズルの間に配置され、
    前記リブの前記第2ノズル側の端部である第2端部は、前記直交方向において、前記2つの第2ノズルの各中心の間に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の定着装置。
  15. 前記第1端部と前記第1ノズルとの最短距離は、前記2つの第1ノズル間の最短距離と等しいことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の定着装置。
  16. 前記複数のノズルは、記録シートの搬送方向に直交する直交方向の各位置において、単位面積当たりの噴霧量が略等しくなるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の定着装置。
  17. 前記搬送方向に並ぶ複数のノズルからなるノズル列を、前記直交方向に複数列有し、
    前記複数列のノズル列は、それぞれ、同じ数のノズルで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  18. 前記複数のノズルのうち隣り合う2つのノズルのピッチは、2mm以上10mm未満であることを特徴とする請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の定着装置。
  19. 前記リブは、前記収容部から前記第2電極に向けて延びていることを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の定着装置。
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