JP2009025372A - 光走査装置及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光品質の低下を抑制することが可能な光走査装置及び印刷装置を提供する。
【解決手段】光走査装置16は、第1光ビームL1を出射する第1出射手段70と、第2光ビームL2を出射する第2出射手段71と、第1光ビームL1及び第2光ビームL2を、それぞれ被走査面上の異なる位置で往復走査する振動ミラー19と、第1出射手段70及び第2出射手段71をオンオフ制御して、互いに走査方向が異なる第1光ビームL1による走査と第2光ビームL2による走査とによって一走査ラインRを前記被走査面上に形成させる制御手段67と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、振動ミラーを備えた光走査装置に関する。
例えばレーザプリンタに設けられる光走査装置の中には、モータによって回転駆動されるポリゴンミラーを利用するものの他に、振動ミラー(マイクロミラー)を利用するものがある。これは、振動ミラーを静電力によって振動駆動させ、光源からのレーザ光を振動ミラーによって偏向して感光体上で往復走査するものである。図11は、従来の光走査装置における振動ミラーの回動角とレーザ光の感光体上での走査軌跡との関係を示した図である。このようなレーザ光走査における両端部分(図中の破線部分)を除いた中央部分(図中の実線部分)が、実際に画像が形成される印刷領域である。同図から分かるように、振動ミラーを使ってレーザ光を感光体上で往復走査する構成では、副走査方向に隣り合う主走査ラインR端間の距離(d1,d2)が異なる。このため、走査歪みが生じ得る。
そこで、特許文献1には、2つのレーザ光を振動ミラーによって感光体上の異なる位置で往復走査する構成とし、一方のレーザ光による往路方向(あるいは副走査方向)の走査ラインと、他方のレーザ光による往路方向の走査ラインとを組み合わせて感光体上に一走査ラインを形成させるようにしている。
特開2005−338512公報
しかし、上記特許文献1の構成では、同方向に向かう2つのレーザ光の走査ラインを利用して感光体上の一走査ラインを形成するから、結局、主走査ラインの両端部分での主走査ライン端間の距離差は変わらない。このため、例えば、感光体を同一密度(同一の画像形成濃度)で露光したいにも関わらず、上記距離差が小さい部分と大きい部分とで濃度差が生じてしまうなど、露光品質の低下を招くという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、露光品質の低下を抑制することが可能な光走査装置及び印刷装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る光走査装置は、第1光ビームを出射する第1出射手段と、第2光ビームを出射する第2出射手段と、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームを、それぞれ被走査面上の異なる位置で往復走査する振動ミラーと、前記第1出射手段及び前記第2出射手段をオンオフ制御して、互いに走査方向が異なる前記第1光ビームによる走査と前記第2光ビームによる走査とによって一走査ラインの一部または全部を前記被走査面上に形成させる制御手段と、を備える。
本発明によれば、互いに走査方向が異なる第1光ビームによる走査と第2光ビームによる走査とによって一走査ラインの一部または全部を被走査面上に形成する構成である。これにより、同じ走査方向の光ビームの走査同士によって一走査ラインを形成する従来の構成に比べて走査ライン同士の間隔誤差を抑えることができ、露光品質の低下を抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明の光走査装置であって、前記制御手段は、前記被走査面上において副走査方向の中央位置を境に一方側では前記第1光ビームによる往路方向の走査と前記第2光ビームによる往路方向の走査とを前記一走査ライン毎に交互に実行させ、他方側では前記第1光ビームによる復路方向の走査と前記第2光ビームによる復路方向の走査とを前記一走査ライン毎に交互に実行させる構成である。
本発明によれば、制御手段は第1出射手段及び第2出射手段に対する所定のオンオフパターンを繰り返し実行すればよく、制御内容を比較的に簡単にすることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明の光走査装置であって、前記一走査ラインにおいて前記一方の光ビームによる走査と前記他方の光ビームによる走査との継ぎ目箇所が、少なくとも隣り合う走査ライン同士で主走査方向において互いに異なる。
本発明によれば、一走査ラインにおいて一方の光ビームによる走査と他方の光ビームによる走査との継ぎ目箇所が、少なくとも隣り合う走査ライン同士で互いに異なる。従って、その継ぎ目個所が隣り合う走査ライン同士で同じである場合に比べて、画像全体における継ぎ目個所の影響を抑制できる。
第4の発明は、第1から第3のいずれか一つの発明の光走査装置であって、前記振動ミラーと前記被走査面との間の光路中に設けられ、前記第1光ビームおよび前記第2光ビームによる像の主走査方向の中央部を両端部よりも、前記被走査面の移動方向とは逆方向に大きく変位させる光学系を備える。
互いに走査方向が異なる光ビーム同士で走査ラインを形成する場合には、その走査ラインは、継ぎ目部分が被走査面の移動方向に突出した円弧状の形状(いわゆるボウ)となる。これに対して、本発明によれば、光学系によって第1光ビームおよび第2光ビームによる像の主走査方向の中央部を両端部よりも、被走査面の移動方向とは逆方向に大きく変位させる。従って、上記円弧状の形状による影響を抑制できる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか一つの発明の光走査装置であって、画質優先モードと速度優先モードとを設定する設定手段が設けられ、前記制御手段は、前記画質優先モードが設定された場合には、互いに走査方向が異なる前記第1光ビーム及び前記第2光ビームによる走査によって前記被走査面上に一走査ラインの一部または全部を形成させる第1制御を実行し、前記速度優先モードが設定された場合には、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームそれぞれの走査によって別々の走査ラインを同時に形成する第2制御を実行する構成である。
本発明によれば、高品質で露光したい場合には画質優先モードを設定すれば、第1制御の実行により走査歪みを抑制した露光を行うことができ、高速露光を優先したい場合には速度優先モードを設定すれば、第2制御によって同時に複数本の走査ラインを形成する高速露光を行うことができる。
第6の発明に係る印刷装置は、感光体、及び、前記感光体を露光する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置を有し、露光された前記感光体に画像を形成し、その画像を印刷媒体に転写する印刷部を備える。
本発明によれば、同じ走査方向の光ビームの走査同士によって一走査ラインを形成する従来の構成に比べて走査ライン同士の間隔誤差を抑えることができ、露光品質の低下を抑制することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1〜図6を参照しつつ説明する。
(レーザプリンタの全体構成)
図1は、レーザプリンタ(印刷装置の一例)1の要部側断面図である。レーザプリンタ1は、本体フレーム2内に、用紙3(印刷媒体の一例)を給紙するためのフィーダ部4や、そのフィーダ部4により給紙された用紙3に画像を形成するための印刷部5などを備えている。
1.フィーダ部
フィーダ部4は、給紙トレイ6と、押圧板7と、給紙ローラ8および分離パッド9と、紙粉取りローラ10,11と、レジストレーションローラ12とを備えている。分離パッド9はばね13によって給紙ローラ8に押圧されている。なお、以下、図1で紙面右側をレーザプリンタ1の前側、図1で紙面左側をレーザプリンタ1の後側として説明する。
押圧板7は、その後端部を中心に回転可能とされるとともに、その前端部側が図示しないばねによって上方向に付勢されている。これにより押圧板7上の最上位にある用紙3が給紙ローラ8に向かって押圧されている。そして、押圧板7上の用紙3は、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と分離パッド9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
給紙された用紙3は、紙粉取りローラ10,11によって、紙粉が取り除かれた後、レジストレーションローラ12に送られる。レジストレーションローラ12は、用紙3をレジスト後に転写位置に送る。なお、この転写位置は、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する位置であって、感光ドラム27(感光体の一例)と転写ローラ30(転写手段の一例)との接触位置とされる。
2.印刷部
印刷部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を備えている。
図2は、スキャナ部16(光走査装置の一例)の構成を示した模式図である。光源部20は画像信号に基づきオンオフ動作する。光源部20から出射されたレーザ光(光ビームの一例)Lは、図2中鎖線で示すように、振動ミラー19によって偏向される。ここで偏向されたレーザ光Lは、光学系21を通過することにより感光ドラム27の表面に結像し、感光ドラム27表面上の印刷領域E内に静電潜像を形成する。光学系21は、例えば、振動ミラー19によって偏向されたレーザ光Lを、感光ドラム27の表面に結像し、かつ感光ドラム27の表面上を等速で走査するアークサインレンズである。また、スキャナ部16には、上記光学系21を通過したレーザ光Lを所定の位置で検出するBDセンサ22(光学センサの一例)が設けられている。具体的には、上記光学系21を通過したレーザ光Lが、反射ミラー23を介してBDセンサ22に入光されるように構成されている。
BDセンサ22でのレーザ光Lの検出タイミングは、上記印刷領域E内にレーザ光Lを照射する開始タイミングを計るために利用される。加えて、振動ミラーの周期や振り幅の制御にも用いられる。なお、光源部20及び振動ミラー19の詳細は後で説明する。
プロセスカートリッジ17は、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33、トナーホッパ34を備えている。トナーホッパ34内のトナーは、アジテータ36により攪拌されて、トナー供給口37から放出される。なお、現像ローラ31には、現像時に図示しない印加回路により現像バイアス電圧が印加される。
トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、層厚規制ブレード32により、薄層として現像ローラ31上に担持される。
また、プロセスカートリッジ17は、更に、感光ドラム27、スコロトロン型の帯電器29、転写ローラ30およびクリーニングブラシ53を備えている。感光ドラム27の表面(被走査面の一例)は、帯電器29により正帯電された後、スキャナ部16からのレーザ光Lにより露光され、静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ31の表面上に担持されるトナーが、感光ドラム27上に形成された静電潜像に供給され現像される。転写ローラ30には、転写動作時には、図示しない印加回路により転写用バイアス電圧が印加される。クリーニングブラシ53は、クリーニングバイアス電圧が印加され、感光ドラム27に付着する紙粉を電気的に吸引して除去する。
定着部18は、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に、その用紙3上のトナーを熱定着させ、その後、搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
(振動ミラー及び半導体レーザ)
1.振動ミラー
図3は振動ミラー19の全体図である。振動ミラー19は、ミラー振動子60と、1対の電極(以下、「可動電極61,固定電極62」という。)とを備えて構成されている。ミラー振動子60は、フレーム部64内に、例えば円形状のミラー部63が配置され、このミラー部63から突出した1対の支持軸部65がフレーム部64に連結された構造になっている。なお、ミラー振動子60は例えば1枚の半導体基板(例えばシリコンウエハ)に、エッチングや成膜などのマイクロマシニング技術による加工を施して形成される。
上記各支持軸部65には、櫛状に突出した可動電極61が設けられている。この可動電極61は、支持軸部65に導電材料を蒸着して形成されたものである。一方、フレーム部64側にも、櫛状に突出した固定電極62が設けられている。この固定電極62は、フレーム部64に導電材料を蒸着して形成されたものである。可動電極61と固定電極62との櫛先同士は所定の間隔を隔てて噛合うように互い違いに配置されている。
振動制御部66は、可動電極61と固定電極62との間にパルス状の駆動信号S1(電圧信号)を与える。具体的には、可動電極61に上記駆動信号S1を与える一方で、固定電極62が接地されている。これにより、振動ミラー19のミラー部63は、可動電極61と固定電極62との間に周期的に生じる静電力(引力または斥力)と、その静電力によってねじれ変形した支持軸部65の復元力とによって振動する。なお、振動制御部66は、BDセンサ22でのレーザ光Lの検出タイミングの時間間隔に基づき、振動ミラー19の振動周期、振幅がそれぞれ所定の一定値になるようにフィードバック制御をしている。
2.光源部
図4は光源部20からのレーザ光の光路を示す簡略図である。なお、同図中の符号73は反射ミラー(図2では省略)であり、これは振動ミラー19から光学系21を通過したレーザ光Lを反射して感光ドラム27上に導く役割を果たす。また、レーザ制御部67は光源部20をオンオフ制御する。更に、操作部68(設定手段の一例)はユーザの操作によって「画質優先モード」と「速度優先モード」との間で設定を切り替える役割を果たす。
上記光源部20は、第1光源部70(第1出射手段の一例)と第2光源部71(第2出射手段の一例)を備える。第1光源部70及び第2光源部71は、それぞれレーザダイオードとカップリングレンズより構成され、振動ミラー19の振動回転軸方向(図2の紙面奥行き方向)に沿って並んで設けられている。なお、光源部としては、2つの発光点を有するレーザアレイを用いてもよい。この場合は、発光点がそれぞれ第1出射手段、第2出射手段の一例である。
このような構成により、光源部70及び光源部71を同時期にオンした場合、図4に示すように感光ドラム27の表面上での第1レーザ光L1及び第2レーザ光L2の照射点P1、P2は、主走査方向(感光ドラム27の回転軸方向)で略一致し、且つ、副走査方向(感光ドラム27の回転方向)で所定距離Mだけずれている。
3.レーザ制御部による制御
レーザ制御部67(制御手段の一例)は、光源部70及び光源部71をオンオフ制御して、互いに走査方向が異なる第1レーザ光L1による走査と第2レーザ光L2による走査とによって一走査ラインを感光ドラム27上に形成させる。換言すれば、第1レーザ光L1及び第2レーザ光L2のいずれか一方のレーザ光による往路方向の走査と、他方のレーザ光による復路方向の走査とによって一走査ラインを感光ドラム27上に形成させる。
以下、具体的に説明する。図5は振動ミラーの回動角とレーザ光L(L1、L2)の走査軌跡との関係を示した図である。なお、図5の1点鎖線及び2点鎖線は、仮に、光源部70及び光源部71を共に常時オンしたまま振動ミラー19を振動させたときの各レーザ光L1、L2の走査軌跡である。また、黒塗り実線は、光源部70をオンして第1レーザ光L1による走査(露光)を実際に行っているときの奇跡である。白抜き実線は、光源部71をオンして第2レーザ光L2による走査(露光)を実際に行っているときの奇跡である。
光源部70及び光源部71をオンして振動ミラー19を振動させると、図5に示すように、各レーザ光L1、L2による走査の軌跡は、往路(紙面左から右へ向かう軌跡)では主走査方向に対して紙面右下がりに傾斜し、復路(紙面右から左へ向かう軌跡)では主走査方向に対して紙面左下がりに傾斜する。なお、本実施形態では、上記所定距離M(レーザ光L1、L2の副走査方向におけるずれ量)は、振動ミラー19の振動動作の1周期の間に各レーザ光L1(L2)が移動する副走査方向の移動距離の約半分の距離に設定されている。
(1)画質優先モード
レーザ制御部67は、振動制御部66から振動ミラー19の振動に同期した同期信号を受ける。そして、上記「画質優先モード」に設定されている場合にはレーザ制御部67は次の第1制御を実行する。感光ドラム27への露光開始時に、まず、復路前半の移動期間で光源部71のみをオンし、復路後半の移動期間では光源部70及び光源部71共にオフする。これにより感光ドラム27上に第2レーザ光L2による走査Y1がされる。
次に、往路前半の移動期間で光源部70及び光源部71をオンし、往路後半の移動期間では光源部70及び光源部71共にオフする。これにより感光ドラム27上に第1レーザ光L1による走査X2及び第2レーザ光L2による走査Y2がされる。続いて、復路前半の移動期間で光源部70及び光源部71をオンし、復路後半の移動期間では光源部70及び光源部71共にオフする。これにより感光ドラム27上に第1レーザ光L1による走査X3及び第2レーザ光L2による走査Y3がされる。以下同様にして、走査X4、Y4、X5...が順次なされる。
以上の第1制御により、図5に示すように、感光ドラム27上には複数の走査ラインR(同図で黒塗り実線と白抜き実線とが連なって形成されたライン)が形成される。各走査ラインRは第1レーザ光L1による走査と第2レーザ光L2による走査とによって形成され、且つ、それらの第1レーザ光L1による走査と第2レーザ光L2による走査とは走査方向が往路方向と復路方向とで互いに逆になる。このようにして形成された複数の走査ラインRは、副走査方向で隣合う各走査ラインR同士の間隔が、主走査方向の全長に亘って均等である。従って、レーザ光L1、L2によるスポット(ドット)を、印刷領域E内において主走査方向の全長に亘って均一の密度に形成することができる。
(2)速度優先モード
レーザ制御部67は、上記「速度優先モード」に設定されている場合には次の第2制御を実行する。図6は速度優先モード時における振動ミラーの回動角とレーザ光L(L1、L2)の走査軌跡との関係を示した図である。速度優先モードでは、各走査ラインRを、第1レーザ光L1による走査及び第2レーザ光L2による走査のいずれか一方だけで形成する。しかも、第1レーザ光L1による走査及び第2レーザ光L2による走査で2本の走査ラインRを同時に形成する。具体的には、図6で上から1本目と3本目の走査ラインRを、第1レーザ光L1による走査X1'及び第2レーザ光L2による走査Y1'によって同時に形成し、次に、2本目と4本目の走査ラインRを、第1レーザ光L1による走査X2'及び第2レーザ光L2による走査Y2'によって同時に形成していく。
ここで、速度優先モードで形成された複数の走査ラインRは、副走査方向で隣合う各走査ラインR同士の間隔が、主走査方向の全長に亘って均等ではない。従って、上記画質優先モードに比べて主走査方向の左右方向で濃度差が生じ得る。しかし、速度優先モードでは、一走査ラインRを第1レーザ光L1による走査及び第2レーザ光L2による走査のいずれか一方だけで形成し、且つ、2本の走査ラインRを同時に形成するから、これに伴って感光ドラム27の回転速度及び用紙3の搬送速度を画質優先モード時に比べて速くすることができる。
(本実施形態の効果)
1.本実施形態によれば、互いに走査方向が異なる第1レーザ光l1による走査(X1,X2...)と第2レーザ光L2による走査(Y1,Y2...)とによって一走査ラインRを感光ドラム27上に形成する構成である。これにより、同じ走査方向の光ビームの走査同士によって一走査ラインを形成する従来の構成に比べて走査ライン同士の間隔誤差を抑えることができ、露光品質の低下を抑制することができる。
2.上記実施形態では、図5に示す走査を実現するために、レーザ制御部67は、感光ドラム27の副走査方向の中央位置Oを境に一方側(図5で紙面左側)では第1レーザ光L1による往路方向の走査と第2レーザ光L2による往路方向の走査とを一走査ラインR毎に交互に実行させる。また、他方側(図5で紙面右側)では第1レーザ光L1による復路方向の走査と第2レーザ光L2による復路方向の走査とを一走査ラインR毎に交互に実行させる。このような制御であれば、レーザ制御部67は光源部70及び光源部71に対し所定のオンオフパターンを繰り返し実行すればよく、制御内容を比較的に簡単にすることができる。
3.更に、高品質で露光したい場合には画質優先モードを設定すれば、第1制御の実行により走査歪みを抑制した露光を行うことができ、高速露光を優先したい場合には速度優先モードを設定すれば、第2制御によって同時に複数本(本実施形態では2本)の走査ラインRを形成する高速露光を行うことができる。
<実施形態2>
図7は実施形態2を示す。前記実施形態との相違は、第1制御の内容にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
上記実施形態1の図5では、各走査ラインRは上記継ぎ目の箇所で折れ曲がっている。しかも、全ての走査ラインRの継ぎ目箇所が印刷領域の中央位置O上で揃っているため、中央位置O付近の走査ラインRの歪みが画像全体での画質に影響を与えるおそれがある。
これに対して、本実施形態の第1制御では、図7に示すように第1レーザ光l1による走査(X1,X2...)と第2レーザ光L2による走査(Y1,Y2...)との継ぎ目の箇所(A1,A2,A3...)が各走査ラインR毎に異なる。レーザ制御部67は例えば各走査ラインRの継ぎ目箇所を乱数によってばらつかせている。この構成によれば、継ぎ目個所が隣り合う走査ラインR同士で同じである場合に比べて、画像全体における継ぎ目個所の影響を抑制することができる。
<実施形態3>
図8,9は実施形態3を示す。前記実施形態との相違は、光学系21の配置姿勢及びそれに伴うレーザ光Lの走査軌跡にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
上記実施形態1,2では、各走査ラインRは上記継ぎ目の箇所で折れ曲がっており、弓状の歪み(いわゆるボウ)が生じている。これに対して、本実施形態では上記光学系21を傾けて弓状の歪みを相殺するようにしている。具体的には、図8に示すように、光学系21は所定の入射角度で入射したレーザ光は、歪みなく走査ラインを被走査面上に形成させることができる(同図の1点鎖線参照)。一方で、レーザ光の入射角度を変えると、被走査面上の走査ラインには中央部分が一方向に膨らんだ弓状の歪みが生じる(同図の実線参照)。この原理を利用して、第1レーザ光L1および第2レーザ光L2による感光ドラム27上の走査ラインRを、その主走査方向の中央部分が両端部分よりも感光ドラム27の回転方向(移動方向)とは逆方向において大きく変位させる配置姿勢で光学系21が設けられている。これにより、図9に示すように、光学系21による弓状の歪みによって図5,7に見られた弓状の歪みを相殺することで、各走査ラインRを主走査方向に直線状に沿わせることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)「光走査装置」には、上記実施形態のようにレーザプリンタ1に備えられるスキャナ部16以外に、例えばレーザ走査型のディスプレイ装置、プロジェクタ及びスキャナ(画像読取装置)などに備えられるものであってもよい。
(2)上記実施形態では、一走査ラインRを第1レーザ光L1及び第2レーザ光L2の2つのレーザ光による走査で形成する構成としたが、これに限らず、一走査ラインRを3つ以上のレーザ光Lによる走査で形成するようにしてもよい。例えば光源部に4つの発光素子を所定間隔ずつ隔てて配置し、それらの発光素子から4つのレーザ光を平行に出射可能に構成する。そして、これらの発光素子をオンオフ制御することで、一走査ラインRを4つのレーザ光の走査(X、Y、Z、W)によって形成する(図10参照)。
(3)上記実施形態3では、光学系21を傾けることで弓状の歪みを相殺する構成としたが、光学系21とは別の光学系をレーザ光の光路上に挿入して上記弓状の歪みを相殺する構成であってもよい。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの要部側断面図 スキャナ部の構成を示した模式図 振動ミラーの全体図 第1レーザ光及び第2レーザ光の光路を示す斜視図 振動ミラーの回動角とレーザ光の走査軌跡との関係を示した図(画質優先モード) 振動ミラーの回動角とレーザ光の走査軌跡との関係を示した図(速度優先モード) 実施形態2における振動ミラーの回動角とレーザ光の走査軌跡との関係を示した図(画質優先モード) 実施形態3における光学系21の配置姿勢と弓状の歪みとの関係を示す模式図 振動ミラーの回動角とレーザ光の走査軌跡との関係を示した図(画質優先モード) 変形例の振動ミラーの回動角とレーザ光の走査軌跡との関係を示した図(画質優先モード) 従来の光走査装置における振動ミラーの回動角とレーザ光の走査軌跡との関係を示した図
符号の説明
1…レーザプリンタ(印刷装置)
3…用紙(印刷媒体の一例)
5…印刷部
16…スキャナ部(光走査装置)
19…振動ミラー
21…光学系
27…感光ドラム(感光体)
67…レーザ制御部(制御手段)
70…光源部(第1出射手段)
71…光源部(第2出射手段)
L1…第1レーザ光(第1光ビーム)
L2…第2レーザ光(第2光ビーム)
O…中央位置

Claims (6)

  1. 第1光ビームを出射する第1出射手段と、
    第2光ビームを出射する第2出射手段と、
    前記第1光ビーム及び前記第2光ビームを、それぞれ被走査面上の異なる位置で往復走査する振動ミラーと、
    前記第1出射手段及び前記第2出射手段をオンオフ制御して、互いに走査方向が異なる前記第1光ビームによる走査と前記第2光ビームによる走査とによって一走査ラインの一部または全部を前記被走査面上に形成させる制御手段と、を備える光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記制御手段は、前記被走査面上において副走査方向の中央位置を境に一方側では前記第1光ビームによる往路方向の走査と前記第2光ビームによる往路方向の走査とを前記一走査ライン毎に交互に実行させ、他方側では前記第1光ビームによる復路方向の走査と前記第2光ビームによる復路方向の走査とを前記一走査ライン毎に交互に実行させる構成である。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光走査装置であって、
    前記一走査ラインにおいて前記一方の光ビームによる走査と前記他方の光ビームによる走査との継ぎ目箇所が、少なくとも隣り合う走査ライン同士で主走査方向において互いに異なる。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光走査装置であって、
    前記振動ミラーと前記被走査面との間の光路中に設けられ、前記第1光ビームおよび前記第2光ビームによる像の主走査方向の中央部を両端部よりも、前記被走査面の移動方向とは逆方向に大きく変位させる光学系を備える。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光走査装置であって、
    画質優先モードと速度優先モードとを設定する設定手段が設けられ、
    前記制御手段は、前記画質優先モードが設定された場合には、互いに走査方向が異なる前記第1光ビーム及び前記第2光ビームによる走査によって前記被走査面上に一走査ラインの一部または全部を形成させる第1制御を実行し、前記速度優先モードが設定された場合には、前記第1光ビーム及び前記第2光ビームそれぞれの走査によって別々の走査ラインを同時に形成する第2制御を実行する構成である。
  6. 感光体、及び、前記感光体を露光する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光走査装置を有し、露光された前記感光体に画像を形成し、その画像を印刷媒体に転写する印刷部を備える印刷装置。
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