JP5454264B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、マイクロスキャナ等の光走査手段によって光ビームを周期的に往復走査して像担持体を露光する光走査装置において、主走査方向の倍率補正である主走査倍率補正をリアルタイムで行えるようにすることを目的とする。
この発明による画像形成装置は、画像書込装置として上記いずれかの光走査装置を搭載したものである。
〔光走査装置の光学系〕
まず、この発明による光走査装置の後述する各実施例に共通な光学系の構成を図1によって説明する。
光源ユニット22も、レーザダイオード等の発光素子とコリメータレンズ等からなる2個の光源22c,22kを上下に並べて備えており、その各光源22c,22kから出射される2本の光ビームをミラー25で偏向させた後、シリンダレンズ24を通してマイクロスキャナ23に入射させる。
マイクロスキャナ23による反射光の走査範囲にはfθレンズ26と4本の折り返しミラー27,28,29,30が間隔を置いて平行に配置され、その下方に4本の透過窓31,32,33,34と3本の第2ミラー35,36,37とが、各感光体ドラム6Y,6M,6C,6Kに対応するように平行に配置されている。
この先端同期センサ41と後端同期センサ42は、いずれもフォトダイオード又はフォトトランジスタ等の光センサであり、光ビームを検知したときにその光量に応じた電気信号を出力し、その各出力信号を整形して先端同期検知信号と後端同期検知信号を得るが、以下の説明では説明を簡略化するため、先端同期センサ41と後端同期センサ42が、それぞれ光ビームを検知したときに先端同期検知信号と後端同期検知信号を出力するものとして説明する。
次に、この発明による光走査装置の後述する各実施例に共通な制御系の構成を図2によって説明する。図2は、図1に示した光走査装置を制御する制御系の構成例を示すブロック図である。この制御系は、この光走査装置を備えた画像形成装置全体を制御するコントローラを兼用することもできる。
そのI/Oポート103に画像書込制御部50が接続され、この画像書込制御部50に前述した光源ユニット21の光源21y,21mの各発光素子せあるレーザダイオードLDとその発光量を検出するモニタ用のフォトダイオードPDと、光源ユニット22の光源22c,22kの各発光素子であるレーザダイオードLDとその発光量を検出するモニタ用のフォトダイオードPDが接続されている。
また、画像データ処理装置60でカラー処理されたYMCの画像データが、書込I/F61を介してYMCKの4色の画像データとなってI/Oポート103に入力される。
次に、上述した光走査装置において、この発明の特徴である主走査方向の倍率が一定になるように補正する主走査倍率補正の実施例を説明する。
図3はその第1実施例を説明するための画像書込制御部と光学系の構成を簡略化して示すブロック構成図である。
レーザ駆動回路54は、その補正された書込クロックCLK2に同期して画像データを取り込んで、その画像データに応じて光源21の発光のON/OFFを制御して、感光体ドラム6への画像書き込みを行う。それによって、主走査倍率が変化しないように補正できる。上記先端同期検知信号DTP1の時間間隔が予め定められた値T1と等しい場合は,基準となる書込クロックCLK1をそのまま使用して画像書き込みを行う。
この発明による光走査装置における主走査倍率補正の第2実施例を図8によって説明する。図8は、その第2実施例を説明するための図3と同様なブロック構成図である。この図8において、図3と同じ部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
この第2実施例において前述した第1実施例と異なるのは、折り返しミラー27の傾きを調整する手段として、スキューモータドライバ55とスキューモータ56を追加し、折り返しミラー27をスキューモータ56の回転によって副走査方向の傾きを調整可能に設けた点である。「副走査方向の傾き」とは、副走査方向に直交すべき主走査方向が副走査方向へ僅かに傾く傾きのことである。
この発明による光走査装置における主走査倍率補正の第3実施例を図9及び図10によって説明する。
図9は、主走査倍率補正の第3実施例を説明するための図3及び図8と同様なブロック構成図であり、図3及び図8と同じ部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
そのため、この光走査装置では前述した後端同期センサ42も使用し、その後端同期センサ42が光ビームを検知したときに発生する後端同期検知信号DTP2も、書込クロック補正手段であるCLK補正回路53′と光源駆動制御手段であるレーザ駆動回路54′に入力させている。
上述した各実施例とも、マイクロスキャナで1本の光ビームを往復走査して1個の感光体に画像書込みを行う場合、例えば単色画像を形成する場合でも有効である。しかし、図1及び図2に示したように複数本(実施例では4本)の光ビームを往復走査してそれぞれ別の感光体に画像書込みを行う場合にも勿論有効である。その場合には、各光ビーム毎に上述した主走査倍率の補正を行い、さらに第2、第3実施例においては、各折り返しミラーの傾きを調整して副走査方向の傾きを補正するスキュー補正も行うことになる。
次に、この発明による画像形成装置の実施例を図11によって説明する。
図11はこの発明による画像形成装置の一実施例の要部の構成を示す図である。
この画像形成装置は、搬送ベルトに沿って画像形成部が並んだタンデム型といわれるカラー印刷が可能なファクシミリ装置,プリンタ,複写機,デジタル複合機(MFP)等の画像形成装置である。
その搬送ベルト2の下部には、多数枚の転写紙1が収納された給紙トレイ5が設けられ、そこに収納された転写紙のうち最上位置にあった転写紙1が、画像形成時には、図中の矢示B方向に給紙され、静電吸着によって搬送ベルト2上に吸着される。
その転写紙1が第1の作像プロセス部に搬送されると、そこでイエローのトナー像が転写される。
その感光体ドラム6Yの表面に形成された静電潜像は現像器9Yでイエローのトナーで現像され、イエローのトナー像となる。そのイエローの画像のトナー像は、感光体ドラム6Yと搬送ベルト2上の転写紙1と接する位置(転写位置)で転写器12Yによって転写され、転写紙1上に単色のイエロー画像を形成する。
このように、第1の作像プロセス部で単色のイエローのトナー像が転写された転写紙1は、搬送ベルト2によってマゼンタ部分の画像を形成する第2の作像プロセス部に搬送される。ここでも、上述と同様にして感光体ドラム6M上に形成されたマゼンタ部分の画像のトナー像が、転写紙1上に重ねて転写される。
その後、その転写紙1は搬送ベルト2から剥離され、定着器13を通過すると転写紙1上のフルカラーのトナー像が定着され、されに矢示C方向に搬送されて図示を省略した排紙トレイ上へ排紙される。
5:給紙トレイ 6Y〜6K:感光体ドラム 7Y〜7K:帯電器 8:露光器
9Y〜9K:現像器 10Y〜10K:感光体クリーナ 11Y〜11K:レーザ光
12Y〜12K:転写器 13:定着器 14:検出センサユニット
15:クリーニングユニット 20:光走査装置 21,22:光源ユニット
21y,21m,22c,22k:光源 23:マイクロスキャナ(光走査手段)
23a:支持基板 23b:可動片 24:シリンダレンズ 25:ミラー
31,32,33,34:透過窓 35,36,37:第2ミラー
41:先端同期センサ(第1の光センサ) 42:後端同期センサ(第2の光センサ)
50:画像書込制御部 51:マイクロスキャナ駆動回路
52:書込CLK生成回路(書込クロック生成手段)
53,53′:CLK補正回路(書込クロック補正手段)
54,54′:レーザ駆動回路(光源駆動制御手段)
55:スキューモータドライバ 56:スキューモータ
60:画像データ処理装置 61:書込I/F
100:CPU 101:ROM 102:RAM
103:I/Oポート 104:システムバス
Claims (5)
- 光源と、
該光源の発光によって発生する光ビームを周期的に往復走査して像担持体を露光する光走査手段と、
該光走査手段によって走査された光ビームを前記像担持体に向けて偏向させる折り返しミラーと、
前記光走査手段による前記光ビームの走査領域中における画像を書き込むための画像領域外の所定位置で前記光ビームを検知する光センサと、
書込クロックを発生する書込クロック発生手段と、
前記光走査手段による前記光ビームの走査領域中の前記画像領域において、前記書込クロックに同期して前記光源の発光を画像データに応じて制御する光源駆動制御手段と、
前記光センサによって前記光ビームを連続して2回検知する時間間隔を予め定めた時間間隔と比較し、その大小関係と差の大きさに応じて前記書込クロックの周波数を変化させる書込クロック補正手段と、該大小関係と差の大きさに応じて前記折り返しミラーの傾きを調整する手段と
を備えたことを特徴とする光走査装置。 - 光源と、
該光源の発光によって発生する光ビームを周期的に往復走査して像担持体を露光する光走査手段と、
該光走査手段による前記光ビームの往復走査領域中における画像を書き込むための画像領域外の一方の折り返し点側の所定位置で前記光ビームを検知する第1の光センサと、他方の折り返し点側の所定位置で前記光ビームを検知する第2の光センサと、
書込クロックを発生する書込クロック発生手段と、
前記光走査手段による前記光ビームの往走査中の前記画像領域と復走査中の前記画像領域においてそれぞれ、前記書込クロックに同期して前記光源の発光を画像データに応じて制御する光源駆動制御手段と、
前記第1の光センサによって前記光ビームを連続して2回検知する時間間隔を予め定めた時間間隔と比較し、その大小関係と差の大きさに応じて前記書込クロックの周波数を変化させるとともに、前記第2の光センサによって前記光ビームを連続して2回検知する時間間隔を予め定めた時間間隔と比較し、その大小関係と差の大きさに応じても前記書込クロックの周波数を変化させる書込クロック補正手段と
を備えたことを特徴とする光走査装置。 - 前記請求項1に記載の光走査装置において、
前記光源駆動制御手段は、前記光走査手段による前記光ビームの往走査中の前記画像領域と復走査中の前記画像領域においてそれぞれ、前記書込クロックに同期して前記光源の発光を画像データに応じて制御し、
前記光センサとして、前記光走査手段による前記光ビームの往復走査領域中における前記画像領域外の一方の折り返し点側の所定位置で前記光ビームを検知する第1の光センサと、他方の折り返し点側の所定位置で前記光ビームを検知する第2の光センサとを設け、
前記書込クロック補正手段は、前記第1の光センサによって前記光ビームを連続して2回検知する時間間隔を予め定めた時間間隔と比較し、その大小関係と差の大きさに応じて前記書込クロックの周波数を変化させるとともに、前記第2の光センサによって前記光ビームを連続して2回検知する時間間隔を予め定めた時間間隔と比較し、その大小関係と差の大きさに応じても前記書込クロックの周波数を変化させ、
前記折り返しミラーの傾きを調整する手段は、少なくとも前記第1の光センサによって前記光ビームを連続して2回検知する時間間隔を予め定めた時間間隔と比較し、その大小関係と差の大きさに応じて前記折り返しミラーの傾きを調整することを特徴とする光走査装置。 - 前記光走査手段が正弦揺動するマイクロスキャナであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の光走査装置。
- 画像書込装置として請求項1から4のいずれか一項に記載の光走査装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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