JP2017068103A - 噴霧装置、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Shinya Yamamoto
晋也 山本
豊 垣ヶ原
Yutaka Kakigahara
豊 垣ヶ原
賢悟 武田
Kengo Takeda
賢悟 武田
淳 三原
Atsushi Mihara
淳 三原
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諭是 村田
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Abstract

【課題】静電噴霧により定着液を噴霧する装置を備える定着装置において、搬送面上に定着液が付着するのを抑えることを目的とする。
【解決手段】定着装置7は、定着液Lを内部に収容する収容部73と、収容部73に連通し、記録シート(用紙P)に向けて定着液Lを噴霧する複数のノズルNと、収容部73の定着液Lに電圧を印加可能な第1電極74と、複数のノズルNから離れて配置される第2電極72と、第1電極74と第2電極72との間に配置され、かつ、互いに間隔を空けて配置される複数の搬送面を有する搬送部材75と、第1電極74と搬送面との間に第1電位差を形成するとともに、第1電極74と第2電極72との間に第1電位差よりも大きな第2電位差を形成する電圧印加部110を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯電された液体を静電噴霧により噴霧可能な噴霧装置と、当該噴霧装置を備えた定着装置および画像形成装置に関する。
従来、トナー像に定着液を塗布することでトナー像を用紙に定着する技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の定着装置では、定着ローラに泡状の定着液を保持させ、その泡状の定着液をトナー像に塗布することで、定着液によってトナーを溶かしてトナー像の定着を行っている。
特開2008−185704号公報
しかしながら、従来技術では、定着ローラで定着液をトナー像に塗布する際に、定着液によって溶けたトナーが定着ローラに付着することがあり、定着後のトナー像が乱れるおそれがあった。このような課題を解決すべく、本願発明者は、記録シートから離れて配置されるノズルから定着液を静電噴霧により噴霧して、定着を行う装置を考案した。この装置では、定着液の噴霧を開始してから噴霧が安定するまでの間は、良好な定着が行えないため、記録シートが定着装置に到達する前に、噴霧を開始する必要ある。しかし、このように記録シートの到達前に噴霧を開始すると、定着装置内において用紙を搬送する搬送面上に定着液が付着し、この定着液が用紙を搬送する際に抵抗になるおそれがある。
そこで、本発明は、静電噴霧により噴霧される定着液が搬送面上に付着するのを抑えることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、帯電された定着液を静電噴霧により記録シートに向けて噴霧可能な噴霧装置を備える。
前記噴霧装置は、前記定着液を内部に収容する収容部と、前記収容部に連通し、前記記録シートに向けて前記定着液を噴霧する複数のノズルと、前記収容部の定着液に電圧を印加可能な第1電極と、前記複数のノズルから離れて配置される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、かつ、互いに間隔を空けて配置される複数の搬送面を有する搬送部材と、前記第1電極と前記搬送面との間に第1電位差を形成するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間に前記第1電位差よりも大きな第2電位差を形成する電圧印加部と、を備える。
この構成によれば、第1電極と第2電極との間の第2電位差が、第1電極と搬送面との間の第1電位差よりも大きいので、ノズルから噴霧された定着液は、電圧が印加された搬送面を避けながら、第2電極に向かって移動する。そのため、記録シートが噴霧装置に到達する前から、ノズルの噴霧を開始しても、搬送面上に定着液が付着するのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記搬送面は、当該搬送面に直交する方向から見て、前記ノズルからずれた位置に配置されていてもよい。
これによれば、定着液をパージ(ノズル先端に詰まった、粘性の高くなった定着液を圧力で放出する工程)する場合などにおいて、定着液がノズルからノズルの先端が向く方向に真っ直ぐ噴出された場合であっても、定着液が搬送面に付着するのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記搬送部材は、前記搬送面側から前記第2電極側に向けて貫通する複数の開口部を有し、前記開口部は、前記ノズルに対応した位置に配置されていてもよい。
これによれば、定着液をパージ(ノズル先端に詰まった、粘性の高くなった定着液を圧力で放出する工程)する場合などにおいて、定着液がノズルからノズルの先端が向く方向に真っ直ぐ噴出された場合であっても、定着液が搬送面に付着するのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記開口部は、前記ノズルの外周形状よりも大きくすることができる。
これによれば、定着液のパージ時等において、定着液が搬送面に付着するのをより抑えることができる。
また、前記した構成において、前記ノズルのピッチは、2mm〜15mmの範囲内で設定することができる。
また、前記した構成において、記録シートの幅方向に一定の間隔を空けて配列される複数の第1ノズルと、前記幅方向に一定の間隔を空けて配列される複数の第2ノズルとからなり、前記幅方向の一方側から他方側に向けて、前記第1ノズルと前記第2ノズルとが記録シートの搬送方向の一方側と他方側に交互に配置される千鳥配列群を備えていてもよい。
また、前記した構成において、前記搬送面は、当該搬送面に直交する方向から見て、隣り合う2つの前記第1ノズル間と、隣り合う2つの前記第2ノズル間を通るように、前記搬送方向に対して傾斜していてもよい。
また、前記した構成において、前記ノズルから噴霧された定着液を貯留する貯留部を備え、前記第2電極は、前記貯留部に向けて定着液をガイドするように構成されていてもよい。
これによれば、ノズルから搬送部材の開口部等を通って第2電極上に移動してきた定着液が、第2電極によって貯留部に向けて案内されるので、第2電極上に定着液が溜まるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記第2電極は、前記貯留部に向けて定着液をガイドするガイド溝を有していてもよい。
これによれば、簡単な構成で、第2電極上に定着液が溜まるのを抑えることができる。
また、前記した構成において、前記搬送部材は、導電性樹脂を含んで構成されていてもよいし、金属を含んで構成されていてもよい。
また、前記した構成において、前記記録シートの搬送方向において、前記搬送面の上流側の端部は、前記最上流に配置される前記ノズルよりも上流側に位置していてもよい。
また、前記した構成において、前記記録シートの搬送方向において、前記搬送面の下流側の端部は、前記最下流に配置される前記ノズルよりも下流側に位置していてもよい。
また、前記した構成において、前記定着液を加圧する加圧装置を備えていてもよい。
また、前記した構成において、前記電圧印加部を制御する制御部を備え、前記制御部は、印刷制御を開始してから最初の記録シートが前記搬送面に到達する前において前記電圧印加部による電圧の印加を開始させ、前記最初の記録シートが前記搬送面に到達すると判断した場合に、前記搬送面に印加する電圧を判断前の電圧よりも小さくするように構成されていてもよい。
これによれば、記録シートが搬送面に到達する前において、大きな電圧を搬送面に印加することで、搬送面に定着液が付着するのを良好に抑えることができる。記録シートが搬送面に到達すると判断した場合には、小さな電圧を搬送面に印加することで、搬送面に接触する記録シートの電位を小さくすることができるので、記録シートに良好に定着液を噴霧させることができる。
また、前記した構成において、前記搬送部材は、矩形状の枠体であって、前記収容部の長手方向に延びる第1部分と、前記記録シートの搬送方向において前記第1部分と離れて配置され前記長手方向に延びる第2部分とを有する枠体と、前記記録シートの搬送方向において前記第1部分と前記第2部分とを連結するように延びる連結部と、を有し、前記搬送面は、前記連結部の前記収容部と向かい合う面であってもよい。
また、前記した構成において、前記連結部は、リブであってもよい。
また、前記した構成において、前記第1電極は、前記収容部の内部に配置されていてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記定着装置と、感光ドラムと、前記感光ドラム上に形成された現像剤像を前記記録シートに転写するための転写ローラと、を備え、前記噴霧装置は、記録シート上の現像剤像に定着液を噴霧するように構成することができる。
また、本発明に係る噴霧装置は、帯電された液体を静電噴霧により記録シートに向けて噴霧可能な噴霧装置であって、前記液体を内部に収容する収容部と、前記収容部に連通し、前記記録シートに向けて前記液体を噴霧する複数のノズルと、前記収容部の液体に電圧を印加可能な第1電極と、前記複数のノズルから離れて配置される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、かつ、互いに間隔を空けて配置される複数の対向面を有する対向部材と、前記第1電極と前記対向面との間に第1電位差を形成するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間に前記第1電位差よりも大きな第2電位差を形成する電圧印加部と、を備える。
この構成によれば、第1電極と第2電極との間の第2電位差が、第1電極と対向面との間の第1電位差よりも大きいので、ノズルから噴霧された液体は、電圧が印加された対向面を避けながら、第2電極に向かって移動する。そのため、記録シートが噴霧装置に到達する前から、ノズルの噴霧を開始しても、対向面上に液体が付着するのを抑えることができる。
本発明によれば、静電噴霧により噴霧される定着液が搬送面上に付着するのを抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る定着装置を備えたレーザプリンタを示す図である。 定着ヘッドを、斜め上方から見た斜視図(a)と、斜め下方から見た斜視図(b)である。 定着ヘッドを、前方から見た正面図(a)と、下方から見た下面図(b)である。 搬送部材とノズルを下方から見た下面図(a)と、搬送部材を上方から見た上面図(b)である。 第2電極を示す斜視図である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 定着装置の作用効果を示す簡略図である。 搬送部材および第2電極の変形例を示す平面図(a)と、側面図(b)である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、レーザプリンタの全体構成を説明した後、本発明の特徴部分を詳細に説明することとする。
以下の説明において、方向は、レーザプリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって右側を「前側」、紙面に向かって左側を「後側」とし、紙面に向かって奥側を「右側」、紙面に向かって手前側を「左側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、筐体2と、記録シートの一例としての用紙Pを給紙するためのフィーダ部3と、用紙Pに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。
フィーダ部3は、筐体2の下部に着脱可能に装着される給紙トレイ31と、給紙トレイ31内の用紙Pを画像形成部4に向けて給紙する給紙機構32とを備えている。給紙機構32は、給紙トレイ31から用紙Pを送り出すピックアップローラ32Aと、用紙Pを1枚ずつに分離する分離ローラ32Bおよび分離パッド32Cと、用紙P上の紙粉等を除去する紙粉取りローラ32Dと、用紙Pの先端位置を揃えるためのレジストローラ32Eとを備えている。用紙Pの搬送方向において、レジストローラ32Eの下流側には、用紙Pの有無を検知する通紙センサSPが設けられている。
画像形成部4は、筐体2内に収容されており、主に、スキャナユニット5と、プロセスカートリッジ6と、転写ローラTRと、定着装置7とを備えている。
スキャナユニット5は、筐体2内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡などを備えている。このスキャナユニット5では、レーザビームを、後述する感光ドラム61の表面上に高速走査にて照射する。
プロセスカートリッジ6は、筐体2に着脱可能となっている。プロセスカートリッジ6は、静電潜像が形成される感光ドラム61と、図示しない帯電器と、現像剤の一例としてのトナーを収容するトナー収容部62と、トナー収容部62内のトナーを感光ドラム61に供給する供給ローラ63および現像ローラ64を備えている。
このプロセスカートリッジ6では、図示せぬ帯電器が、回転する感光ドラム61の表面を一様に帯電する。スキャナユニット5は、感光ドラム61の表面にレーザビームを出射して、感光ドラム61の表面を露光することで、感光ドラム61の表面に画像データに基づく静電潜像を形成する。
次いで、回転駆動される現像ローラ64が、感光ドラム61の静電潜像にトナーを供給して、感光ドラム61の表面上にトナー像を形成する。その後、感光ドラム61の表面上に担持されたトナー像は、用紙Pが感光ドラム61と転写ローラTRの間で搬送される際に、転写ローラTRに引き寄せられて用紙P上に転写する。
定着装置7は、帯電された液体の一例としての定着液Lを静電噴霧により用紙P上のトナー像に向けて噴霧する噴霧装置を備えた装置であり、当該噴霧装置による静電噴霧によって用紙P上にトナー像を定着させる。なお、定着装置7の構成については、後で詳述する。
定着装置7の下流側には、定着装置7から排出された用紙Pを下流側に搬送するための下流側搬送ローラ81が設けられている。下流側搬送ローラ81によって搬送された用紙Pは、排紙ローラRに搬送され、この排紙ローラRから排紙トレイ21上に排出される。
次に、定着装置7の構成について詳細に説明する。
定着装置7は、定着液Lを噴霧するための定着ヘッド71と、定着ヘッド71の下で用紙Pを支持する搬送部材75と、搬送部材75の下に配置される第2電極72と、第2電極72の下に配置される貯留部76とを備えている。また、定着装置7は、定着ヘッド71に定着液Lを供給する供給タンク77と、供給タンク77内の空気を加圧する加圧装置78と、定着ヘッド71および加圧装置78を制御する制御部100とを備えている。
定着ヘッド71は、定着液Lを内部に収容する収容部73と、収容部73に連通し、トナー像に向けて定着液Lを噴霧する複数のノズルNと、収容部73内および各ノズルN内の定着液Lに電圧を印加する第1電極74とを備えている。第1電極74は、収容部73の上壁73Aを上から下に貫通するように設けられ、下端部が収容部73内の定着液L内に配置され、上端部が、電圧印加部110を有する制御部100に接続されている。
定着液としては、良好に静電噴霧を行い、かつ、定着を行うために、トナーを溶解させる溶質を誘電率の高い溶媒に分散させたものを使用することが出来る。誘電率の高い溶媒として、安全な水を用いることができる。つまり、本実施形態では、トナーを溶解させる溶質を水に分散するタイプ、いわゆる、水中油滴型のエマルジョンでトナーの溶解を行っている。つまり、溶媒としての水に対して不溶または難溶な溶質を水に分散した定着液を用いている。溶質としては、脂肪族モノカルボン酸エステル系として、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、脂肪族ジカルボン酸エステル系として、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、脂肪族トリカルボン酸エステル系として、oアセチルクエン酸トリエチル、oアセチルクエン酸トリブチル、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキル系として、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジブトキシエチル、炭酸エステル系として、炭酸エチレン、炭酸プロピレンを使用することができる。これらの溶質はトナーを軟化させる機能を有する。
また、エマルジョンを良好に形成するために界面活性剤を加えても良く、界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤を使用することができる。アニオン系界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩類、ドデシル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩類、ポリエトキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類を使用することができる。カチオン系界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩を使用することができる。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ソルビタンモノラウレートなどのソルビタン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどのポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノラウレートなどのポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル類、ショ糖ラウリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル類を使用することができる。
図2(a)に示すように、収容部73は、左右方向、つまり用紙Pの幅方向に長尺となる矩形の容器であり、上壁73A、前壁73B、後壁73C、左壁73D、右壁73Eおよび下壁73Fを有している。
図2(b)に示すように、複数のノズルNは、収容部73の下壁73Fから下方に向けて突出しており、下方に向かう程、徐々に縮径している。複数のノズルNは、用紙Pの幅方向、つまり左右方向に複数配列されるとともに、用紙Pの搬送方向、つまり前後方向に複数配列されている。
詳しくは、複数のノズルNは、搬送方向に並ぶ5つの千鳥配列群U1,U2,U3,U4,U5を構成している。以下の説明では、最前方に位置する千鳥配列群から後方に向かう順番で、それぞれの千鳥配列群を、第1千鳥配列群U1、千鳥配列群U2、第3千鳥配列群U3、第4千鳥配列群U4、第5千鳥配列群U5とも称する。
図3(a),(b)に示すように、第1千鳥配列群U1は、幅方向に一定の間隔を空けて配列される複数の第1ノズルN1と、幅方向に一定の間隔を空けて配列される複数の第2ノズルN2とからなり、幅方向の一方側から他方側に向けて、第1ノズルN1と第2ノズルN2とが搬送方向の一方側と他方側に交互に配置されている。また、各第1ノズルN1は、幅方向において2つの第2ノズルN2の間に配置されている。第2千鳥配列群U2、第3千鳥配列群U3、第4千鳥配列群U4および第5千鳥配列群U5は、第1千鳥配列群U1と同じ構造となっている。
なお、各ノズルNのピッチは、2mm〜15mmの範囲内で設定することができる。
図1に示すように、搬送部材75は、対向部材の一例であり、定着ヘッド71と第2電極72との間に配置されており、各ノズルNの先端から所定の第1距離だけ離れて配置されている。ここで、第1距離は、用紙Pの厚さよりも大きな距離であり、実験やシミュレーション等により、搬送部材75上の用紙Pに対して良好に定着液Lが噴霧できるような距離に設定されている。
また、搬送部材75は、導電性樹脂または金属を含んで構成されており、電圧印加部110を有する制御部100に接続されている。
図4(a)に示すように、搬送部材75は、左右方向に長い矩形の枠体751と、連結部の一例としての複数の第1搬送リブ752および複数の第2搬送リブ753とを一体に有している。複数の第1搬送リブ752は、枠体751内の略左半分おいて左斜め後方に向けて延び、複数の第2搬送リブ753は、枠体751内の略右半分において右斜め後方に向けて延びている。ここで、図4(a)は、搬送部材75とノズルNを下から見た下面図であり、図4(b)は、搬送部材75を上から見た上面図である。
枠体751は、収容部73の長手方向に延びる第1部分751Fと、用紙Pの搬送方向において第1部分751Fと離れて配置され、長手方向に延びる第2部分751Bと、第1部分751Fと第2部分751Bの左端部同士を繋ぐ第3部分751Lと、第1部分751Fと第2部分751Bの右端部同士を繋ぐ第4部分751Rとを一体に有している。
複数の第1搬送リブ752と複数の第2搬送リブ753は、それぞれ搬送方向下流側に向かうにつれて左右方向外側に傾斜しており、用紙Pの搬送中心(搬送される用紙Pの左右方向における中央部分)に対して左右対称な形状となっている。具体的には、以下の通りである。
複数の第1搬送リブ752のうち左側に配置される5本の第1搬送リブ752は、枠体751の第1部分751Fから左斜め後方に延びて、枠体751の第3部分751Lまたは第2部分751Bに連結されている。また、複数の第1搬送リブ752のうち右側に配置される2本の第1搬送リブ752は、第2搬送リブ753から左斜め後方に延びて枠体751の第2部分751Bに連結されている。
複数の第2搬送リブ753のうち右側の5本の第2搬送リブ753は、枠体751の第1部分751Fから右斜め後方に延びて、枠体751の第4部分751Rまたは第2部分751Bに連結されている。複数の第2搬送リブ753のうち左側の2本の第2搬送リブ753は、第1搬送リブ752から右斜め後方に延びて枠体751の第2部分751Bに連結されている。
また、右側の2本の第1搬送リブ752と左側の2本の第2搬送リブ753は、長手方向の中間位置において互いにクロスして連結されている。
図4(b)に示すように、複数の第1搬送リブ752の各上面、つまり収容部73と向かい合う面は、用紙Pを搬送するための第1搬送面752Aとなっている。複数の第2搬送リブ753の各上面は、用紙Pを搬送するための第2搬送面753Aとなっている。枠体751の上面は、用紙Pを搬送するための第3搬送面751Aとなっている。なお、角搬送面752A,753A,751Aは、対向面の一例である。
第3搬送面751Aの前端部、つまり搬送方向上流側の端部は、搬送方向において、最上流に配置されるノズルN(第1千鳥配列群U1を構成する第1ノズルN1)よりも上流側に配置されている。また、第3搬送面751Aの後端部、つまり搬送方向下流側の端部は、搬送方向において、最下流に配置されるノズルN(第5千鳥配列群U5を構成する第2ノズルN2)よりも下流側に配置されている。
第3搬送面751Aの左端部は、最も左側に配置されるノズルNよりも左側に配置されている。また、第3搬送面751Aの右端部は、最も右側に配置されるノズルNよりも右側に配置されている。
複数の第1搬送面752Aは、互いに間隔を空けて配置されている。また、複数の第2搬送面753Aも、互いに間隔を空けて配置されている。そして、各搬送面751A,752A,753Aは、互いに面一であり、交差する箇所で連結されて1つの搬送面を構成している。第3搬送面751Aと、第1搬送面752Aまたは第2搬送面753Aとは、互いに連結される箇所以外の部分において、互いに間隔を空けて配置されている。
各搬送面751A,752A,753Aは、搬送面751A,752A,753Aに直交する方向、詳しくは下から見て、各ノズルNからずれた位置に配置されている。そして、各第1搬送面752Aおよび各第2搬送面753Aは、下から見て、隣り合う2つの第1ノズルN1間と、隣り合う2つの第2ノズルN2間を通るように、前後方向に対して傾斜している。
言い換えると、搬送部材75は、搬送面751A,752A,753A側から第2電極72側、つまり上側から下側に向けて貫通する複数の開口部75Aを有している。そして、各開口部75Aは、各ノズルNに対応した位置に配置されている。つまり、各開口部75Aは、下から見て、各ノズルNと重なる位置に配置されている。
詳しくは、各開口部75Aは、ノズルNの外周形状よりも大きくなっている。言い換えると、開口部75Aの外周縁は、下から見て、複数のノズルNを囲っている。
図1に示すように、第2電極72は、ノズルN内の定着液Lと用紙Pとの間に電位差を形成するための電極であり、各ノズルNの先端から前述した第1距離よりも大きな第2距離離れるように配置されている。ここで、第2距離は、実験やシミュレーション等によって静電噴霧を好適に行うことが可能な距離に設定されている。
第2電極72は、接地されている。なお、第2電極72は、必ずしも接地させる必要はなく、例えば第1電極74や搬送部材75に印加される電圧よりも小さな電圧を第2電極72に印加してもよい。
図5に示すように、第2電極72は、左右方向に長い、導電性樹脂または金属を含んでなる板状部材であり、下方に配置される貯留部76(図1参照)に向けて定着液Lをガイドする第1ガイド溝G1、第2ガイド溝G2および第3ガイド溝G3を有している。第1ガイド溝G1は、第2電極72の上面の左端から右端に向けて貫通するように形成される溝であり、その両端部G11が、左右方向外側および下側に向けて傾斜している。
第2ガイド溝G2は、第1ガイド溝G1に連続するように複数設けられ、第1ガイド溝G1の左右両端から離れた複数の部位から前側および下側に向けて傾斜し、その前端部が前方に向けて開口している。第3ガイド溝G3は、第1ガイド溝G1に連続するように複数設けられ、第1ガイド溝G1の左右両端から離れた複数の部位から後側および下側に向けて傾斜し、その後端部が後方に向けて開口している。詳しくは、複数の第3ガイド溝G3は、それぞれ左右方向において複数の第2ガイド溝G2と同じ位置に設けられている。
図1に示すように、貯留部76は、上部が開口された箱状の部材であり、第2電極72よりも前後左右方向に大きくなっている。なお、第2電極72は、前述した各ガイド溝G1〜G3以外の部分が、図示せぬ支持部材を介して貯留部76の開口の縁または筐体2に固定されている。これにより、第2電極72上に噴霧された定着液Lは、第2電極72の各ガイド溝G1〜G3を伝って第2電極72の外周縁に向けて流れ、第2電極72の外周縁と貯留部76の開口縁との間を通って貯留部76内に流れ込んで貯留されるようになっている。
供給タンク77は、内部に定着液Lが充填されたタンクであり、筐体2に着脱可能に構成されている。供給タンク77と定着ヘッド71の収容部73との間には、供給タンク77内と収容部73内とを繋ぐ配管が設けられている。これにより、供給タンク77内の定着液Lは、収容部73内に供給される。
加圧装置78は、供給タンク77内の空気を加圧することで、供給タンク77内および定着ヘッド71の収容部73内の定着液Lを加圧している。
制御部100は、CPU、RAM、ROM、入出力回路などを備えており、外部から入力されてくる画像データや通紙センサSPからの信号に基づいて、第1電極74および搬送部材75に印加する電圧を制御する機能を有している。具体的に、制御部100は、第1電極74および搬送部材75に電圧を印加する電圧印加部110を備えている。
制御部100は、電圧印加部110を制御することで、第1電極74と搬送部材75の搬送面751A,752A,753Aとの間に第1電位差を形成するとともに、第1電極74と第2電極72との間に第1電位差よりも大きな第2電位差を形成している。例えば、定着液Lの帯電極性が正である場合には、第1電極74に印加する第1電圧を+10kVとし、搬送部材75に印加する第2電圧を+5kVとすることができる。この場合には、第2電極72が接地されていることを考慮して、第1電位差は、+5kVになり、第2電位差は、+10kVになる。
また、制御部100は、印刷制御を開始してから最初の用紙Pが第3搬送面751Aに到達する前において電圧印加部110による第1電極74および搬送部材75への電圧の印加を開始させ、最初の用紙Pが第3搬送面751Aに到達すると判断した場合に、第3搬送面751Aに印加する電圧を判断前の電圧よりも小さくする機能を有している。具体的に、本実施形態では、制御部100は、印刷指令を受けた後、すぐに搬送部材75に第2電圧の印加を開始し、その後、通紙センサSPから、用紙Pの先端が通紙センサSPを通ったことを示す信号を受けたときに、搬送部材75に印加する電圧を第2電圧よりも小さな第3電圧に切り替えている。例えば、第2電圧を前述したような+5kVに設定した場合には、第3電圧を、+5kV未満、かつ、0kVよりも大きな電圧に設定することができる。
また、制御部100は、ノズルNの先端に入っている定着液Lの水分が蒸発して当該定着液Lの粘性が高まった場合(例えば定着動作を一定時間以上行っていない場合など)に、加圧装置78を制御して、定着ヘッド71内の定着液Lを加圧することで、ノズルNの先端に詰まった定着液Lを圧力により外部に排出させるパージ制御を実行する機能も有している。
次に、制御部100の動作について詳細に説明する。
図6に示すように、制御部100は、まず、印刷指令を受けたか否かを判断する(S1)。ステップS1において、制御部100は、印刷指令を受けていないと判断した場合には(No)、本制御を終了し、印刷指令を受けたと判断した場合には(Yes)、フラグFが0であるか否かを判断する(S2)。
ステップS2においてフラグFが0であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第1電極74に第1電圧を印加するとともに(S3)、搬送部材75に第2電圧を印加する(S4)。ステップS4の後、制御部100は、通紙センサSPからの信号を受けたか否かを判断することで、印刷指令を受けてから最初の用紙Pが通紙センサSPで検知されたか否かを判断する(S5)。言い換えると、ステップS5において、制御部100は、印刷指令を受けてから最初の用紙Pが定着装置7に到着しそうか否かを判断している。
なお、本実施形態では、通紙センサSPから最初に信号を受けたときに最初の用紙Pが定着装置7に到着しそうであると判定することにするが、本発明はこれに限定されず、例えば通紙センサSPから最初に信号を受けてから所定時間が経過したか否かを判定することで、最初の用紙Pが定着装置7に到着しそうか否かを判定してもよい。
ステップS5において、制御部100は、最初の用紙Pを検知していないと判断すると(No)、本制御を終了し、検知したと判断すると(Yes)、フラグFを1に設定して(S6)、ステップS7の処理に移行する。また、ステップS2において、制御部100は、フラグFが1であると判断した場合には(No)、ステップS3〜S6の処理を飛ばして、ステップS7の処理に移行する。
ステップS7において、制御部100は、搬送部材75に対して第2電圧よりも小さな第3電圧を印加する。ステップS7の後、制御部100は、印刷指令で指定されている枚数分の印刷制御が終了したか否かを判断する(S8)。
ステップS8において印刷制御が終了していないと判断した場合には(No)、制御部100は、本制御を終了する。また、ステップS8において印刷制御が終了したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、第1電極74および搬送部材75に印加している電圧をOFFにし(S9)、フラグFを0にした後(S10)、本制御を終了する。
次に、定着装置7による作用効果について図7を参照して詳細に説明する。なお、図7においては、便宜上、ノズルN等の各部材を簡略化して図示している。
制御部100によって、第1電極74に第1電圧が印加され、搬送部材75に第2電圧が印加された場合には、第1電極74と第2電極72との間の第2電位差が、第1電極74と搬送部材75との間の第1電位差よりも大きくなる。これにより、図7に示すように、各ノズルNから噴霧された定着液Lは、電圧が印加された搬送面(例えば第1搬送面752A)を避けながら、第2電極72に向かって移動する。そのため、用紙Pが定着装置7に到達する前から、各ノズルNからの噴霧を開始しても、搬送面上に定着液Lが付着しないので、搬送面上の定着液Lが用紙Pの搬送の際の抵抗になるのを抑えることができる。
また、搬送部材75に印加する電圧を第2電圧から当該第2電圧よりも小さな第3電圧に切り替えた場合にも、第1電位差と第2電位差の関係は変わらないので、搬送面の一部に用紙Pが載った状態においても、搬送面の他部に定着液Lが付着するのを抑えることができる。
また、ノズルNの先端に詰まった、粘性の高い定着液Lを排出するパージ制御を行う場合には、ノズルNの先端に詰まった定着液Lは、定着液Lの加圧により、ノズルNの真下に向けて真っ直ぐ排出される。この場合であっても、搬送面が上下方向から見てノズルNからずれた位置に配置されている、言い換えると、開口部75AがノズルNに対応した位置に配置されているので、ノズルNの真下に向けて真っ直ぐ排出される定着液Lが、搬送面に付着するのを抑えることができる。
また、開口部75AがノズルNの外周形状よりも大きいので、パージ制御時において定着液Lが搬送面に付着するのをより抑えることができる。
以上、本実施形態によれば、前述した効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
複数の第1搬送リブ752と複数の第2搬送リブ753が、それぞれ搬送方向下流側に向かうにつれて左右方向外側に傾斜しているので、用紙Pが各搬送リブ752,753上で搬送される際において、各搬送リブ752,753から用紙Pに対して左右方向外側に向かう力が働く。そのため、用紙Pの左右両端部が左右方向外側に広げられるので、定着動作中に、用紙Pに皺が生じるのを抑えることができる。
第2電極72が、貯留部76に向けて定着液Lをガイドするガイド溝G1〜G3を有するので、各ノズルNから搬送部材75の各開口部75A等を通って第2電極72上に移動してきた定着液Lを、ガイド溝G1〜G3によって貯留部76に向けて案内することできる。そのため、第2電極72上に定着液Lが溜まるのを抑えることができる。
用紙Pが第3搬送面751Aに到達する前において、大きな第2電圧を搬送部材75に印加するので、第3搬送面751A等に定着液Lが付着するのを良好に抑えることができる。また、通紙センサSPで用紙Pを検知した場合、つまり用紙Pが第3搬送面751Aに到達すると判断した場合には、小さな第3電圧を搬送部材75に印加するので、第3搬送面751A等に接触する用紙Pの電位を小さくすることができ、用紙Pに良好に定着液Lを噴霧させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、搬送部材75の全体を第1電極74と第2電極72との間に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば図8(a),(b)に示すように、複数の搬送面の一例としての複数の搬送面851Aが第1電極84と第2電極82との間に配置されていれば、搬送部材85の他の部分が第2電極82の下に配置されていてもよい。なお、この形態では、1つの搬送面で1つの搬送面を構成している。
具体的に、図8の形態に係る搬送部材85は、第2電極82の下に配置される板状のベース部852と、ベース部852から上方に向けて延びる複数の突起851とを一体に有している。各突起851の上面は、用紙Pを搬送する搬送面851Aとなっており、各搬送面851Aは、それぞれ上下方向において同じ位置に配置され、搬送方向下流側および上方に向けて傾斜している。また、第2電極82は、複数の突起851を下から上に挿通させるための複数の貫通孔82Aを有している。
この形態であっても、第1電極84と搬送面851Aとの間の電位差を、第1電位差とし、第1電極84と第2電極82との間の電位差を、第1電位差よりも大きな第2電位差とすることで、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、この形態において、各搬送面851Aを、搬送方向下流側および上方に向けて傾斜させたので、各突起851の間に用紙Pの先端が潜り込むのを抑えることができる。
前記実施形態では、開口部75Aの外周縁が複数のノズルNを囲うように構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば開口部の外周縁が1つのノズルを囲うように構成されていてもよい。つまり、板状の搬送部材に、1つ1つのノズルに対応した複数の孔を形成してもよい。この場合、各孔の間に配置される複数の搬送面によって1つの搬送面が構成されている。
前記実施形態では、第2電極82にガイド溝G1〜G3を形成したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第2電極を網状に形成することで定着液を貯留部に案内してもよいし、板状の第2電極を水平面に対して傾けて配置することで定着液を貯留部に案内してもよい。
前記実施形態では、定着液Lの帯電極性を正としたが、本発明はこれに限定されず、定着液Lの帯電極性は、負であってもよい。この場合、第1電極等に印加する電圧の極性を負に設定すればよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、記録シートの一例として、厚紙、はがき、薄紙などの用紙Pを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
前記実施形態では、第1電極74を収容部73の内部に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば収容部を導電性部材で形成して、収容部に対して電圧を印加してもよい。なお、この場合には、収容部が第1電極として機能する。また、ノズルのみを導電性の部材で形成し、ノズルに電圧を印加するようにしてもよい。なお、この場合には、ノズルが第1電極として機能する。
前記実施形態では、連結部として板状の第1搬送リブ752および第2搬送リブ753を例示したが、本発明はこれに限定されず、連結部は、例えば針金のような細長い部材であってもよい。
7 定着装置
72 第2電極
74 第1電極
75 搬送部材
110 電圧印加部
751A 第3搬送面
752A 第1搬送面
753A 第2搬送面
L 定着液
N ノズル
P 用紙

Claims (20)

  1. 帯電された定着液を静電噴霧により記録シートに向けて噴霧可能な噴霧装置を備える定着装置であって、
    前記噴霧装置は、
    前記定着液を内部に収容する収容部と、
    前記収容部に連通し、前記記録シートに向けて前記定着液を噴霧する複数のノズルと、
    前記収容部の定着液に電圧を印加可能な第1電極と、
    前記複数のノズルから離れて配置される第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、かつ、互いに間隔を空けて配置される複数の搬送面を有する搬送部材と、
    前記第1電極と前記搬送面との間に第1電位差を形成するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間に前記第1電位差よりも大きな第2電位差を形成する電圧印加部と、を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記搬送面は、当該搬送面に直交する方向から見て、前記ノズルからずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記搬送部材は、前記搬送面側から前記第2電極側に向けて貫通する複数の開口部を有し、
    前記開口部は、前記ノズルに対応した位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記開口部は、前記ノズルの外周形状よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記ノズルのピッチは、2mm〜15mmの範囲内で設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 記録シートの幅方向に一定の間隔を空けて配列される複数の第1ノズルと、前記幅方向に一定の間隔を空けて配列される複数の第2ノズルとからなり、前記幅方向の一方側から他方側に向けて、前記第1ノズルと前記第2ノズルとが記録シートの搬送方向の一方側と他方側に交互に配置される千鳥配列群を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記搬送面は、当該搬送面に直交する方向から見て、隣り合う2つの前記第1ノズル間と、隣り合う2つの前記第2ノズル間を通るように、前記搬送方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記ノズルから噴霧された定着液を貯留する貯留部を備え、
    前記第2電極は、前記貯留部に向けて定着液をガイドするように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記第2電極は、前記貯留部に向けて定着液をガイドするガイド溝を有することを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記搬送部材は、導電性樹脂を含んで構成されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記搬送部材は、金属を含んで構成されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 前記記録シートの搬送方向において、前記搬送面の上流側の端部は、前記最上流に配置される前記ノズルよりも上流側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の定着装置。
  13. 前記記録シートの搬送方向において、前記搬送面の下流側の端部は、前記最下流に配置される前記ノズルよりも下流側に位置していることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の定着装置。
  14. 前記定着液を加圧する加圧装置を備えたことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の定着装置。
  15. 前記電圧印加部を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    印刷制御を開始してから最初の記録シートが前記搬送面に到達する前において前記電圧印加部による電圧の印加を開始させ、前記最初の記録シートが前記搬送面に到達すると判断した場合に、前記搬送面に印加する電圧を判断前の電圧よりも小さくすることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の定着装置。
  16. 前記搬送部材は、
    矩形状の枠体であって、前記収容部の長手方向に延びる第1部分と、前記記録シートの搬送方向において前記第1部分と離れて配置され前記長手方向に延びる第2部分とを有する枠体と、
    前記記録シートの搬送方向において前記第1部分と前記第2部分とを連結するように延びる連結部と、を有し、
    前記搬送面は、前記連結部の前記収容部と向かい合う面であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の定着装置。
  17. 前記連結部は、リブであることを特徴とする請求項16に記載の定着装置。
  18. 前記第1電極は、前記収容部の内部に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の定着装置。
  19. 請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の定着装置と、
    感光ドラムと、
    前記感光ドラム上に形成された現像剤像を前記記録シートに転写するための転写ローラと、を備え、
    前記噴霧装置は、記録シート上の現像剤像に定着液を噴霧するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  20. 帯電された液体を静電噴霧により記録シートに向けて噴霧可能な噴霧装置であって、
    前記液体を内部に収容する収容部と、
    前記収容部に連通し、前記記録シートに向けて前記液体を噴霧する複数のノズルと、
    前記収容部の液体に電圧を印加可能な第1電極と、
    前記複数のノズルから離れて配置される第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に配置され、かつ、互いに間隔を空けて配置される複数の対向面を有する対向部材と、
    前記第1電極と前記対向面との間に第1電位差を形成するとともに、前記第1電極と前記第2電極との間に前記第1電位差よりも大きな第2電位差を形成する電圧印加部と、を備えることを特徴とする噴霧装置。
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