JP2023092842A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送り込まれる媒体を適切に案内し得るようにする。【解決手段】画像形成装置1の定着装置22は、加熱ローラ31を逆クラウン形状とし、ガイド傾斜部35Sの中央に第1部分41を設け、端部側に第2部分42を設け、該第2部分42の中央側に第3部分43を設けた。またガイド傾斜部35Sは、第1部分41の後端部分を第2部分42の後端部分よりも上方へ突出させ、第3部分43の後端部分を該第2部分42の後端部分よりも下側に位置させた。このため定着装置22は、現像装置10から用紙Pが搬送されてきた際に、しわ、裏面汚れ及び後端跳ねの発生を何れも抑制できる。これにより画像形成装置1は、用紙Pにおけるしわや裏面汚れの発生、及び画質の低下を防止でき、当該用紙Pに高品質な画像を印刷できる。【選択図】図9

Description

本発明は定着装置及び画像形成装置に関し、例えば電子写真式のプリンタに適用して好適なものである。
近年、画像形成装置として、例えば現像装置によりトナー(現像剤とも呼ぶ)を用いたトナー像(現像剤像とも呼ぶ)を形成して用紙(媒体とも呼ぶ)に転写し、定着装置によってこの用紙に熱や圧力を加えて定着させることにより、画像を印刷するものがある。また画像形成装置では、用紙の搬送経路に沿って、当該用紙の移動範囲を規制する搬送ガイドが適宜設けられている。
このうち定着装置は、例えば用紙の搬送経路の上下にそれぞれローラを配置し、双方のローラの間に形成されるニップ部において用紙を挟持し、当該用紙に熱及び圧力を加えるようになっている。また定着装置としては、該ニップ部の上流側に用紙を案内するガイドを設けることにより、ニップ部に用紙を適切に到達させると共に、しわの発生の防止等を図ったものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-65975号公報(図1等)
ところで定着装置のローラは、様々な要因により、中央部分の外径よりも端部側の外径の方が大きくなる場合がある。例えばローラは、用紙を搬送する中央側において該用紙に熱が奪われる一方、端部側に熱が残りやすい。このためローラは、熱膨張により外径が拡大する場合があるが、このときに中央側よりも端部側の方が僅かに外径が大きくなり、周速度が大きく(速く)なる。
また定着装置では、例えば何れか一方のローラにおいて、意図的に中央部分の外径よりも端部側の外径の方を拡大した、逆クラウン形状と呼ばれる形状とすることにより、用紙の中央側よりも端部側を強く引き込み、しわの発生を防止することも考えられる。
しかしながら定着装置は、このようにローラにおいて中央部分の外径よりも端部側の外径の方が大きい場合、ガイドに用紙の一部が当接してしまい、その結果として当該用紙に対し末端側(下流側)を持ち上げるような力が作用する恐れがある。この場合、画像形成装置では、用紙の一部が現像装置により挟持されている間はこの力が抑えられるものの、用紙の末端が現像装置から排出された際にこの力が解放される。このとき画像形成装置では、用紙の該末端及びその近傍が急激に持ち上げられて搬送ガイドに衝突してしまい、当該用紙に転写されていたトナー像を形成するトナーを散乱させ、画質を大幅に劣化させる恐れがある、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、送り込まれる媒体を適切に案内し得る定着装置及び画像形成装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の定着装置においては、第1方向に延在する第1回転体と、第1方向に延在し、第1方向と直交する第2方向において、第1回転体と対向しニップ部を形成可能な位置に配置された第2回転体と、ニップ部に対して媒体が送り込まれる入口側に配置され、当該入口の媒体通過領域を通過する媒体をニップ部に案内するガイド部とを設け、ガイド部には、第1方向に関し、媒体通過領域に相当する範囲に、ガイド部の中央を含む第1部分と、端部側の第2部分と、第1部分及び第2部分の間にある第3部分とを設け、第1部分及び第2部分は、第2方向に関し、媒体通過領域に向けて第3部分よりも突出し、第2方向に関し、第1部分において媒体通過領域に向けて突出する長さは、第2部分において媒体通過領域に向けて突出する長さよりも長いようにした。
また本発明の画像形成装置においては、現像剤を用いた現像剤像を形成して媒体に転写する現像装置と、上述した定着装置と、現像装置及び定着装置の間で媒体を案内する搬送ガイドとを設けるようにした。
本発明は、定着装置の入口に媒体が送り込まれた際に、ガイド部において第2部分よりも突出した第1部分により当該媒体の中央部を持ち上げるため、しわの発生を抑制できる。また本発明は、第1部分及び第2部分の間に設けた第3部分を該第2部分よりも凹ませたため、当該媒体の第1方向に関する端部近傍がガイド部に当接することを回避でき、当該媒体の末端が上流側において挟持されなくなった途端に跳ね上げられ、周囲の部品等に衝突することを防止できる。
本発明によれば、送り込まれる媒体を適切に案内し得る定着装置及び画像形成装置を実現できる。
画像形成装置の構成を示す略線図である。 定着装置の構成を示す略線的斜視図である。 定着装置の構成を示す略線的正面図である。 定着装置におけるA1-A2断面を示す略線的断面図である。 定着装置におけるB1-B2断面を示す略線的断面図である。 定着装置におけるC1-C2断面を示す略線的断面図である。 仮想画像形成装置における現像装置及び仮想定着装置の配置及び用紙の状態を示す略線図である。 仮想現像装置及び現像装置におけるガイド傾斜部の概形及び問題の有無を示す略線図である。 実施の形態による画像形成装置における現像装置及び定着装置の配置及び用紙の状態を示す略線図である。 用紙の形状を示す略線図である。 ガイド傾斜部における各部の長さを示す略線図である。 第1検証の結果を示す略線図である。 第2検証の結果を示す略線図である。 第3検証の結果を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.画像形成装置の構成]
図1に模式的な側面図を示すように、画像形成装置1は、電子写真式のプリンタであり、媒体としての用紙Pに単色の画像を形成する(すなわち印刷する)ことができる。因みに画像形成装置1は、原稿を読み取るイメージスキャナ機能や電話回線を使用した通信機能等を有しておらず、プリンタ機能のみを有する単機能のSFP(Single Function Printer)となっている。
画像形成装置1は、略箱型に形成された装置筐体2の内部に種々の部品が配置されている。因みに以下では、図1における右端部分を画像形成装置1の正面とし、この正面と対峙して見た場合の上下方向、左右方向及び前後方向をそれぞれ定義した上で説明する。また以下では、説明の都合上、左右方向を幅方向又は第1方向とも呼ぶ。
画像形成装置1は、制御部3により全体を統括制御するようになっている。この制御部3は、図示しないコンピュータ装置等の上位装置と接続されており、この上位装置から印刷指示や印刷データを受信すると、用紙Pの表面に印刷画像を形成する画像形成処理(印刷処理とも呼ぶ)を実行する。このとき制御部3は、例えば印刷データを基に所定の変換処理を実行することにより、後述する現像装置に供給するための画像データを生成する。
装置筐体2内の最下部には、用紙Pを収容する用紙カセット5が設けられている。用紙カセット5の前上方には、給紙搬送部6が設けられている。給紙搬送部6は、所定の間隔を隔てて対向する搬送ガイドにより、用紙Pを搬送する際の経路である搬送路W(図中に一点鎖線で示す)を形成している。搬送路Wは、用紙カセット5の前端近傍から、前斜め上方向へ進行した後、後ろ斜め上方向へ向かうように湾曲されている。給紙搬送部6には、この搬送路Wに沿った所定箇所に、レジストローラ7等の複数のローラ(一部図示せず)や用紙Pを検出するセンサ(図示せず)等が適宜設けられている。
給紙搬送部6は、制御部3の制御に基づいて各ローラを適宜回転させることにより、用紙カセット5に集積された状態で収容されている用紙Pを1枚ずつ分離しながらピックアップする。また給紙搬送部6は、各ローラを適宜回転させることにより、用紙Pを搬送路Wに沿って進行させ、さらに後方へ送り出す。
給紙搬送部6の後側には、上側に現像装置10が配置されると共に、その下側に転写ローラ11が配置されており、両者の間を通過する搬送路Wが前後方向に沿って概ね直線状に形成されている。現像装置10は、感光ドラム12、帯電ローラ13、露光部14及び現像剤供給部15等を有している。
感光ドラム12は、左右方向に沿った円柱状に形成されると共にその周側面に帯電可能な材料でなる帯電層が形成されている。また感光ドラム12は、回転可能に支持されると共に、図示しない駆動力源から供給される駆動力により、図1における時計回りに回転する。帯電ローラ13は、左右方向に沿った円柱状に形成されると共に回転可能に支持されている。また帯電ローラ13は、所定の高電圧が印加されており、感光ドラム12の周側面における当接箇所を、一様に帯電させる。
露光部14は、LED(Light Emitting Diode)等の光源を複数有しており、LEDヘッドとも呼ばれている。この露光部14は、制御部3から供給される画像データに基づいたパターンで各光源を発光させることにより、感光ドラム12の周側面を露光し、光が照射された箇所における帯電の状態を変化させる。これにより感光ドラム12の周側面には、画像データに基づいた静電潜像が形成される。
現像剤供給部15は、現像剤としてのトナーを収容する現像剤収容部や、該トナーを供給する供給ローラ等(図示せず)等を有しており、感光ドラム12の周側面に対し、薄膜状のトナーを供給する。これにより感光ドラム12は、供給されたトナーを周側面の帯電箇所に付着させることにより、画像データに基づいたトナー像を形成(すなわち現像)する。
転写ローラ11は、左右方向に沿った円柱状に形成され、回転可能に支持されると共に、その上端近傍を感光ドラム12の下端近傍と当接させている。また転写ローラ11は、所定の高電圧が印加されている。現像装置10及び転写ローラ11は、各ローラを所定の方向へ回転させた状態で、搬送路Wに沿って用紙Pが搬送されてくると、該用紙Pを感光ドラム12及び転写ローラ11の間に挟持して後方へ搬送しながら、トナー像を該用紙Pに転写させていく。説明の都合上、以下ではトナーを現像剤とも呼び、トナー像を現像剤像とも呼ぶ。
現像装置10の後側には、中搬送部20が設けられており、概ね前後方向に沿って搬送路Wが形成されている。また中搬送部20には、搬送路Wの上側に、用紙Pの移動範囲を規制する搬送ガイド21が設けられている。この中搬送部20の後側には、定着装置22が設けられている。
定着装置22は、定着筐体30の内部に回転可能な加熱ローラ31及び加圧ローラ32等が設けられており、両者を搬送路W上で当接させることにより定着ニップ部22Nを形成している(詳しくは後述する)。この定着装置22は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32を適宜回転させ、定着ニップ部22Nにおいて用紙Pに熱及び圧力を加えることにより、トナー像を該用紙Pに定着させながら後方へ送り出す。
定着装置22の後上側には、排紙搬送部23が配置されている。排紙搬送部23は、排紙搬送ガイド24や排紙搬送ローラ25等により、円弧状に湾曲された搬送路Wを形成している。排紙搬送部23は、この搬送路Wに沿って用紙Pを後斜め上方向へ進行させた後、前斜め上方向へ進行させるように搬送し、装置筐体2の上面部分に形成された排出トレイ26へ排出して載置させる。
また画像形成装置1には、両面印刷機構部27が設けられている。両面印刷機構部27には、用紙Pの搬送経路を切り替える切替部や、所定の経路に沿って該用紙Pを搬送する搬送機構、及び該用紙Pの進行方向を反転させるための反転機構等が設けられている。この両面印刷機構部27は、用紙Pにおける一方の紙面に対して画像を印刷した後、当該用紙Pの進行方向を反転させると共に現像装置10の手前側に戻すことにより、当該用紙Pにおける他方の紙面にも画像を印刷させることができる。かくして画像形成装置1では、用紙Pに対する片面印刷の他に、両面印刷を行うこともできる。
なお以下では、搬送路Wにおける用紙Pの進行に着目し、該搬送路W上における用紙カセット5側を上流側とも呼び、排出トレイ26側を下流側とも呼ぶ。
[2.定着装置の構成]
次に、定着装置22の構成について説明する。図2は、定着装置22の模式的な斜視図である。図3は、定着装置22の模式的な正面図である。図4(A)は、図3におけるA1-A2断面図であり、図4(B)はその一部を拡大した部分拡大図である。図5(A)は、図3におけるB1-B2断面図であり、図5(B)はその一部を拡大した部分拡大図である。図6(A)は、図3におけるC1-C2断面図であり、図6(B)はその一部を拡大した部分拡大図である。
定着装置22は、中空の直方体状に形成された定着筐体30の内部に、複数の部品が組み込まれた構成となっている。定着筐体30の前面側における中央付近には、該定着筐体30の外側及び内側を貫通する入口孔33が形成されている。この入口孔33の内部では、内側面に囲まれた領域(以下これを媒体通過領域33Pと呼ぶ)を用紙P(すなわち媒体)が通過することになる。また定着筐体30の後面側における中央付近には、該定着筐体30の外側及び内側を貫通する出口孔34が形成されている。入口孔33及び出口孔34は、何れも左右方向に長く上下方向に短い長方形状に形成されており、紙面を概ね上下方向に向けた用紙Pを容易に挿通させ得るようになっている。
定着筐体30の内部には、中央付近に加熱ローラ31が配置されると共に、その下側に加圧ローラ32が配置されている。第1回転体としての加熱ローラ31は、左右方向に沿った仮想的な中心軸X31を中心とした円筒状に構成されており、図示しない支持機構により、該中心軸X31を中心として回転可能に構成されている。すなわち加熱ローラ31は、左右方向に延在する回転体として構成されている。また加熱ローラ31は、図示しない定着モータから駆動力が供給されることにより、図4等における時計回りに回転する。加熱ローラ31の内部には、加熱部材31Hが組み込まれており、加熱ローラ31を所定の温度まで加熱するようになっている。
さらに加熱ローラ31は、いわゆる逆クラウン形状となっており、左右方向に関し、中央から端部に向けて外径が徐々に大きくなっている。具体的に加熱ローラ31では、中央の半径に対し、端部の半径が0.2[mm]だけ大きくなっている。
第2回転体としての加圧ローラ32は、左右方向に沿った仮想的な中心軸X32を中心とした円柱状に構成されており、図示しない支持機構により、該中心軸X32を中心として回転可能に構成されている。すなわち加圧ローラ32は、左右方向に延在する回転体として構成されている。また加圧ローラ32は、図示しない付勢部により、その上端近傍を加熱ローラ31の下端近傍に付勢させている。加熱ローラ31及び加圧ローラ32の当接部分には、定着ニップ部22Nが形成されている。
説明の都合上、以下では、図4等において中心軸X31及び中心軸X32を結ぶ仮想的な直線を、中心軸接続線Y1と呼ぶ。この中心軸接続線Y1は、中心軸X31及び中心軸X32とそれぞれ直交することになる。以下では、中心軸接続線Y1に沿った方向を第2方向とも呼ぶ。また、定着ニップ部22Nにおいて中心軸接続線Y1と直交する仮想的な直線を、ニップ延長線Z1と呼ぶ(図4)。
さらに、定着筐体30の前面における入口孔33の下側には、用紙Pを案内するガイド部35が設けられている(図2及び図3)。ガイド部35は、大きく分けて、定着筐体30における前面の一部を形成するガイド前面部35Fと、該ガイド前面部35Fの上端に連接され入口孔33の内側面を形成するガイド傾斜部35Sとにより構成されている。
またガイド部35は、入口孔33における左右方向に関する中心を通る仮想的な中心線XC(図3)を中心として、概ね左右対称に構成されている。このため以下では、中心線XCにより区切った場合の左側部分を中心に説明し、右側部分に関する説明を省略する。因みに中心線XCは、搬送路W(図1)に沿って搬送される用紙Pにおける左右方向の中心と重なる線でもある。
ガイド傾斜部35Sは、その上面が、全体的に前斜め下側と後斜め上側とを結ぶ傾斜面となっている。またガイド傾斜部35Sは、図2及び図3に示したように、左半分の領域において、左右方向に4個の部分に分けられ、第1部分41、第2部分42、第3部分43及び第4部分44が形成されている。
第1部分41は、最も中央側に位置する部分であり、全体としてニップ延長線Z1(図6)よりも上側に向けて、すなわち入口孔33内の媒体通過領域33Pに向けて、周囲の部分よりも突出している。この第1部分41は、第1平面部41P及び複数の第1突出部41Rにより構成されている(図2及び図3)。第1平面部41Pは、前斜め下側と後斜め上側とを結ぶ傾斜面であり、ニップ延長線Z1(図6)と比較して、前後方向(すなわち3次元空間における水平方向)に対する傾斜角度がやや大きくなっている。
第1突出部41Rは、第1平面部41Pから上方へ隆起した部分であり、概ね前後方向に沿ったリブ状に形成されている。また第1突出部41Rは、その稜線が第1平面部41Pに対して傾斜しており、その前端部分が第1平面部41Pと同等の高さである一方、その後端部分が該第1平面部41Pに対して十分に高くなっており、ニップ延長線Z1よりも十分に上側に位置している。すなわち第1突出部41Rは、稜線の前後方向に対する傾斜角度が、第1平面部41Pよりも大きくなっており、ニップ延長線Z1に対しても十分に大きくなっている(図6(B))。
この第1部分41では、用紙Pを案内する場合、各第1突出部41Rの稜線部分又はその近傍部分を当該用紙Pと当接させることになる。これにより第1部分41は、各第1突出部41Rの稜線部分を通るような傾斜面を設けた場合と比較して、用紙Pとの接触抵抗を低減させるようになっている。以下では、第1突出部41Rにおける後端部分の高さを、第1部分41の高さと見なして説明する。
第2部分42は、左右方向に関して最も端部側、すなわちガイド傾斜部35Sの左半分における最も左側に位置する部分であり、その上面が平面状に形成されている。また第2部分42の前後方向に対する傾斜角度は、ニップ延長線Z1よりもやや大きいものの、第1平面部41Pよりも小さくなっている(図5(B))。さらに第2部分42は、その前端部分が、第1平面部41Pの前端部分と同等の高さに位置している。また第2部分42の後端部分は、ニップ延長線Z1よりも上側であって、第1突出部41Rの後端部分よりも下側に位置している。
因みにガイド傾斜部35Sでは、第2部分42の後端と第1突出部41Rの後端との間における上下方向の間隔を表す距離H1が、例えば1.5[mm]となっている。すなわち距離H1は、加熱ローラ31における中央の半径と端部の半径との差分である0.2[mm]よりも大きくなっている。
第3部分43は、第1部分41及び第2部分42の間であって、該第2部分42の右側(すなわち中央側)に隣接する箇所に位置している。この第3部分43は、前側の第3傾斜部43Sと後側の第3水平部43Lとにより構成されている(図2及び図3)。前側の第3傾斜部43Sは、水平方向に対して傾斜した傾斜面となっており、傾斜角度及び前端部分の高さが第2部分42と同等となっている。すなわち第3傾斜部43Sは、第2部分42と連続した傾斜面を形成している。
後側の第3水平部43Lは、概ね水平な平面となっており、その前端を第3傾斜部43Sの後端と連接させている。また第3水平部43Lは、前端部分がニップ延長線Z1よりも上側に位置しているものの、後端部分が該ニップ延長線Z1よりも下側に位置している(図5(B))。
第4部分44は、第1部分41及び第3部分43の間に位置しており、その上面が平面状に形成されている。この第4部分44は、水平方向に対して傾斜した傾斜面となっており、傾斜角度及び前端部分の高さが第2部分42及び第3傾斜部43Sと同等となっている。すなわち第4部分44は、第3傾斜部43S及び第2部分42と連続した傾斜面を形成している。また第4部分44における後端部分の高さは、第2部分における後端部分の高さと同等となっている(図4)。
このようにガイド部35のガイド傾斜部35Sには、左右方向に区切られた第1部分41~第4部分44が設けられており、この部分ごとに、傾斜面の傾斜角度や後端部分のニップ延長線Z1に対する高さや上下関係が一部相違している。
[3.定着装置による用紙の取込]
次に、定着装置22が用紙Pを取り込む様子について、ガイド部35におけるガイド傾斜部35Sの形状に着目しながら説明する。
[3-1.仮想定着装置における用紙の取込]
ここでは、4種類の仮想的な仮想定着装置122、222、322及び422を想定する。仮想定着装置122、222、322及び422は、本実施の形態による定着装置22と比較して、ガイド部35のガイド傾斜部35Sに代えて、仮想ガイド傾斜部135S、235S、335S及び435Sをそれぞれ有する点が相違しており、他の部分は同様に構成されている。
図7(A)は、仮想定着装置122が設けられた仮想的な仮想画像形成装置101における加熱ローラ31、加圧ローラ32及び仮想ガイド部135と、現像装置10の感光ドラム12及び転写ローラ11とを表した模式的な斜視図である。この仮想画像形成装置101は、画像形成装置1と比較して、定着装置22におけるガイド部35のガイド傾斜部35Sに代えて、仮想定着装置122における仮想ガイド部135の仮想ガイド傾斜部135Sを有する点が相違し、他の部分が同様に構成されている。
仮想ガイド傾斜部135Sは、本実施の形態によるガイド傾斜部35S(図2及び図3)と異なり、一様な平面状の傾斜面となっている。この仮想ガイド傾斜部135Sにおける傾斜角度及び後端部分の高さは、本実施の形態による第2部分42及び第4部分44と同等となっている。
この仮想画像形成装置101では、現像装置10において感光ドラム12及び転写ローラ11に用紙Pを挟持しながら後方へ搬送し、該用紙Pにトナー像が転写されていく。やがて仮想画像形成装置101では、用紙Pの先端が仮想定着装置122に到達すると、該用紙Pの先端近傍が仮想ガイド傾斜部135Sにより案内され、加熱ローラ31及び加圧ローラ32により挟持される。このとき用紙Pは、前側及び後側がそれぞれ挟持されているため、その間の部分が、重力の作用や該用紙Pの剛性の小ささ等に起因して、下方へやや突出するように撓んだ形状となる。
ここで加熱ローラ31は、上述したように逆クラウン形状であり、中央側の外径よりも端部側の外径の方が大きくなっている。このため仮想定着装置122では、用紙Pの先端部分のうち左右の両端近傍を優先的に挟持し、且つ中央部分よりも高い速度で両端部分を引き込むため、当該用紙Pを左右方向に張るような作用が生じ、しわの発生をある程度抑制することができる。
また仮想定着装置122では、加熱ローラ31の形状に起因して、左右方向の中央側よりも端部側の方が、用紙Pの単位時間当たりの搬送量(すなわち搬送速度)が大きい。このため用紙Pは、左右方向の端部である用紙端部PEよりも、左右方向の中心部分である用紙中心部PCの方が、仮想定着装置122の前側(すなわち上流側)に残っている部分の長さが大きく(長く)なる。
ここで図7(B)は、図7(A)に示した各部分を左側から見た様子を表す模式的な側面図であり、搬送ガイド21も表されている。図7(A)及び(B)に破線で示すように、用紙Pは、用紙端部PEよりも用紙中心部PCの方が、下方向への突出量が大きくなっている。また用紙Pは、図7(A)に示したように、仮想定着装置122の直近において、当該用紙Pの幅方向に沿った仮想的な用紙幅方向線VPWが、下方向に突出するように湾曲している。
そうすると用紙Pは、仮想定着装置122に到達する際に、用紙端部PEよりも中央側の部分において仮想ガイド傾斜部135Sに当接するため、該仮想ガイド傾斜部135Sよりも前側(上流側)に位置している部分に対し、上方向に向かう力を作用させる。しかしながら用紙Pは、前側(上流側)の部分が現像装置10の感光ドラム12及び転写ローラ11により挟持されているため、上方向へは変位せず、概ね搬送路W(図1)に沿った経路に沿って進行する。
やがて仮想画像形成装置101では、図7(B)と対応する図7(C)に示すように、用紙Pにおいて最も上流側に位置する、末尾側の端部(以下これを末端と呼ぶ)が現像装置10から抜け出す。このとき仮想画像形成装置101では、用紙Pの上方向へ向かう力が解放されるため、該後端近傍を上方へ跳ね上げ、搬送ガイド21に当接させる恐れがある。この結果、仮想画像形成装置101では、用紙Pに転写されたものの未定着であったトナー像が乱れ、画質を大幅に低下させる恐れがある。
このように仮想画像形成装置101では、仮想定着装置122の加熱ローラ31を逆クラウン形状とし、中央側の周速度よりも端部側の周速度の方が高いために、しわの発生を抑制し得るものの、用紙Pの後端近傍を跳ね上げることによる画質低下を招く恐れがある。
次に図8(A)は、仮想ガイド傾斜部235S、335S及び435S、並びに本実施の形態によるガイド傾斜部35Sを前方向から見た場合における、後端部分の高さを表す模式図を、左右方向に並べて表示したものである。ただし図8(A)では、簡略化の観点から、ガイド傾斜部35Sの第1部分41において、第1突出部41R(図2及び図3)の後端部分を左右方向に結んだような直線により、該第1部分41の上端部分を表している。各仮想ガイド傾斜部についても同様である。
仮想ガイド傾斜部235Sは、中央の仮想第1部分241が、本実施の形態における第1部分41と同等の高さとなっている。一方、仮想ガイド傾斜部235Sは、端部側の仮想第2部分242が、本実施の形態における第2部分42と同等の高さとなっている。
この仮想ガイド傾斜部235Sが設けられた仮想定着装置222では、仮想第1部分241が仮想第2部分242よりも高められ、ニップ延長線Z1に対しても十分に高いため、用紙Pにおけるしわの発生を良好に抑制できる。また仮想定着装置222では、仮想第2部分242等に対する仮想第1部分241の高さが適切であるため、該仮想第1部分241から用紙Pの裏面に対して過剰な力が加えられず、該用紙Pの裏面が汚れること(以下これを「裏面汚れ」と呼ぶ)も発生しない。しかし仮想定着装置222では、図7に示した仮想定着装置122の場合と同様、用紙Pの末端部分が現像装置10から抜け出す際に、該用紙Pの末端部分を跳ね上げること(以下これを「末端跳ね」と呼ぶ)が発生する恐れがある。
仮想ガイド傾斜部335Sは、中央の仮想第1部分341が、本実施の形態における第1部分41及び仮想第1部分241よりも高くなっている。一方、仮想ガイド傾斜部335Sは、端部側の仮想第2部分342が、本実施の形態における第2部分42及び仮想第2部分242と同等の高さとなっている。
この仮想ガイド傾斜部335Sが設けられた仮想定着装置322では、仮想第1部分341が仮想第2部分342よりも高く、ニップ延長線Z1よりも十分に高いため、しわの発生を良好に抑制できる。また仮想定着装置322では、仮想第1部分341が仮想第2部分342に対して十分な高さを有しているため、用紙Pの端部側が仮想ガイド傾斜部335Sから引き離され、末端跳ねの発生を抑えることができる。しかし仮想定着装置322では、仮想第2部分342に対し仮想第1部分341が過剰に高いため、用紙Pに加えられる圧力が過大となり、裏面汚れを発生させる恐れがある。
仮想ガイド傾斜部435Sは、中央の仮想第1部分441が、本実施の形態における第1部分41よりも低く、第2部分42と同等の高さとなっている。一方、仮想ガイド傾斜部435Sは、端部側の仮想第2部分442が、本実施の形態における第2部分42よりも十分に低くなっており、ニップ延長線Z1よりも低くなっている。
この仮想ガイド傾斜部435Sが設けられた仮想定着装置422では、仮想第1部分341が仮想第2部分342に対して十分な高さを有しているため、用紙Pの端部側において仮想ガイド傾斜部335Sから引き離され、末端跳ねの発生を抑えることができる。
また仮想定着装置422では、仮想第2部分442に対する仮想第1部分441の高さが適切であるため、裏面汚れを発生させる恐れもない。しかし仮想定着装置422では、仮想第1部分441のニップ延長線Z1に対する高さが不十分であるため、しわが発生する可能性がある。
ここで図8(B)は、仮想定着装置222、322及び422における「しわ」、「末端跳ね」及び「裏面汚れ」の各問題が発生する恐れの有無を、表形式にまとめたものである。この表において、記号「○」は問題が発生する恐れが無いことを意味し、記号「×」は問題が発生する恐れがあることを意味している。この図8(B)から分かるように、仮想定着装置222、322及び422の何れにおいても、「しわ発生」、「末端跳ね」及び「裏面汚れ」の何れかを発生させる恐れがある。
[3-2.本実施の形態による定着装置における用紙の取込]
次に、本実施の形態による定着装置22(図2等)により用紙Pを取り込む場合について説明する。図9(A)は、図7(A)と対応しており、本実施の形態による画像形成装置1における現像装置10、定着装置22及び用紙P等を表した模式的な斜視図である。なお図9(A)では、図8(A)と同様に、簡略化の観点から、ガイド傾斜部35Sの第1部分41において、第1突出部41R(図2及び図3)の詳細な形状を省略している。
画像形成装置1では、現像装置10において感光ドラム12及び転写ローラ11に用紙Pを挟持しながら後方へ搬送し、該用紙Pにトナー像が転写されていく。やがて画像形成装置1では、用紙Pの先端が定着装置22に到達すると、該用紙Pの先端近傍がガイド傾斜部35Sにより案内され、加熱ローラ31及び加圧ローラ32により挟持される。このとき用紙Pは、仮想画像形成装置101(図7(A))の場合と同様、前側及び後側がそれぞれ挟持されているため、その間の部分が、重力の作用や該用紙Pの剛性の小ささ等に起因して、下方へやや突出するように撓んだ形状となる。
また定着装置22では、仮想定着装置122(図7(A))の場合と同様、加熱ローラ31が逆クラウン形状であり、中央側の外径よりも端部側の外径の方が大きいため、用紙Pを左右方向に張るような作用が生じ、しわの発生をある程度抑えることができる。
ここで図9(B)は、図7(B)と対応しており、図9(A)に示した各部分を左側から見た様子を表す模式的な側面図である。図9(A)及び(B)に破線で示すように、用紙Pは、用紙端部PEよりも用紙中心部PCの方が、下方向への突出量が大きくなっている。また用紙Pは、図9(A)に示したように、定着装置22の直近において、当該用紙Pの幅方向に沿った仮想的な用紙幅方向線VPWが、下方向に突出した湾曲線となっている。
しかし定着装置22では、ガイド部35のガイド傾斜部35Sにおいて、第3部分43の第3水平部43Lにおける後端部分が、第2部分42の後端部分よりも低く、且つニップ延長線Z1よりも低くなっている。ここで図9(C)は、第3部分43を通り法線を左右方向に向けた仮想的な平面による、模式的な断面図である。この図9(C)から分かるように、用紙Pは、第3部分43においてガイド傾斜部35Sと当接していない。このため用紙Pには、仮想画像形成装置101(図7(A))の場合のような、上方向に向かう力が殆ど作用しない。その後、画像形成装置1では、用紙Pの末端が現像装置10から抜け出すものの、該用紙Pの後端近傍が跳ね上がることが無い。
またガイド傾斜部35Sは、図8(A)に示したように、第1部分41及び第2部分42の高さが、仮想ガイド傾斜部235Sにおける仮想第1部分241及び仮想第2部分242の高さと同等となっている。このためガイド傾斜部35Sを有する定着装置22では、仮想ガイド傾斜部235Sを有する仮想定着装置222の場合と同様に、しわ発生及び裏面汚れを抑えることができる。すなわち、本実施の形態による定着装置22では、図8(B)に示したように、「しわ」、「末端跳ね」及び「裏面汚れ」の各問題を全て抑止することができる。
ところで用紙Pは、吸湿等の要因により、図10(A)に示すように、左右方向へ進むに連れて上下方向に変位するような形状、いわゆる波打ちの形状となる場合がある。定着装置22では、仮に用紙Pが波打ちの形状まま定着ニップ部22N(図4等)に進行した場合、該用紙Pにしわを発生させる恐れがある。
しかし定着装置22では、図6(B)等に示したように、第1部分41の後端部分がニップ延長線Z1よりも上側に位置している。このため定着装置22は、用紙Pの先端部分がガイド傾斜部35Sにより案内されてきた場合、当該用紙Pの先端部分を加熱ローラ31の周側面に当接させ、該加熱ローラ31の時計回りの回転により該先端部分を後斜め下方向へ押し曲げていく。これにより用紙Pは、図10(B)に示すように、幅方向に関する全範囲において先端部分が後斜め下方向へ押し曲げられるため、左右方向に沿った波打ち形状が解消され、しわの発生が抑制されることになる。
[3-3.ガイド傾斜部における各部分の長さ]
次に、ガイド傾斜部35Sにおける各部分の長さについて説明する。まず画像形成装置1は、左右方向(すなわち幅方向)に関し、最大でA3サイズ(420×297[mm])の用紙Pにおける短辺に対応し得るようになっている。このため画像形成装置1の内部に形成された搬送路Wでは、このA3サイズの用紙Pに関し、短辺を左右方向に向けると共に長辺を搬送方向に沿わせた姿勢で搬送し得るように、各部の長さが設定されている。以下では、この姿勢をSEF(Short Edge Feed)とも呼ぶ。
また以下では、A3サイズ且つSEFの用紙Pを最大幅媒体とも呼び、当該用紙Pにおける左右方向(すなわち幅方向)の長さ(すなわち297[mm])を最大幅とも呼ぶ。因みに定着装置22(図2及び図3)では、入口孔33における左右方向の長さ、すなわちガイド傾斜部35Sにおける左右方向の長さが、最大幅よりも僅かに長い315[mm]となっている。
画像形成装置1では、A3サイズよりも小さい用紙P、例えばA4サイズ(297×210[mm])等の用紙Pにも対応し得るようになっている。例えば画像形成装置1では、A4サイズの用紙をSFEとする場合、左右方向(すなわち幅方向)の長さが、最大幅よりも短い210[mm]となる。因みに画像形成装置1は、A4サイズの用紙に関し、SFEとする以外に、長辺を左右方向に向けると共に短辺を搬送方向に沿わせた姿勢(以下これをLFE(Long Edge Feed)と呼ぶ)として搬送及び印刷を行うこともできる。
図11は、ガイド傾斜部35Sを正面から見た場合の形状を模式的に表すと共に、各部分の長さを表す符号を定義したものである。また図11では、A3サイズの用紙P(以下これを用紙P3と呼ぶ)、及びSEFとしたA4サイズの用紙P(以下これを用紙P4S又は小幅媒体と呼ぶ)の模式的な断面形状を表している。
距離H2は、上下方向に関し、第2部分42の上端と第3部分43の上端(すなわち第3水平部43L)との間隔を表す。距離L1は、左右方向に関し、中心線XCの左右それぞれにおける、第3部分43における中央側の端部同士の間隔を表す。距離L2は、左右方向に関し、中心線XCの左右それぞれにおける、第2部分42における中央側の端部同士の間隔を表す。距離L3は、左右方向に関し、第2部分42における中央側の端部と、用紙P3における左右方向の端部との間隔を表す。この距離L3は、A3サイズの用紙P3における短辺の長さ、すなわち最大幅(297[mm])から距離L2を減算し、さらに2等分した長さとなっている。ただし距離L3は、0.1[mm]の位を四捨五入することにより、整数値としている。
図12は、距離H2(図11)を4通りに変化させた場合における末端跳ねの発生について検証し(以下これを第1検証と呼ぶ)、その結果をまとめた表である。この第1検証では、末端跳ねが比較的発生しやすい低温度且つ低湿度の環境(以下これをLL環境と呼ぶ)において、秤量が67[gsm]であるA3サイズの用紙P3を使用した。またこの第1検証では、片面印刷を行った場合(「Simp」と表記)及び両面印刷を行った場合(「Dup」と表記)のそれぞれについても評価を行った。さらに図12に記載した数値は、第1検証において評価を行った枚数に対する、問題(すなわち末端跳ね)が発生した枚数の割合、すなわち問題の発生率を、分数として表したものである。
この図12に示したように、第1検証では、距離H2を0.0[mm]又は1.0[mm]とした場合に末端跳ねが高い頻度で発生したものの、該距離H2を1.5[mm]又は2.0[mm]とした場合に、末端跳ねの発生回数が0回となった。この第1検証の結果から、本実施の形態による定着装置22では、距離H2を1.5[mm]としている。この1.5[mm]は、加熱ローラ31における左右方向の中央の半径と端部の半径との差である0.2[mm]よりも、十分に大きくなっている。
図13は、距離L1(図11)を4通りに変化させた場合における、末端跳ね及びしわの発生について検証し(以下これを第2検証と呼ぶ)、その結果をまとめた表である。この第2検証では、末端跳ねに関してはLL環境において、しわ発生に関してはLL環境に加えて高温度且つ高湿度の環境(以下これをHH環境と呼ぶ)において、それぞれ検証した。また第2検証では、秤量が67[gsm]であるA3サイズの用紙P3の他に、秤量が52[gsm]であるA3サイズの用紙P3及びSEFのA4サイズの用紙P4Sも使用し、さらに片面印刷及び両面印刷についても評価を行った。また図13に記載した数値は、図12の場合と同様に、第2検証において評価を行った枚数に対する、問題(すなわち末端跳ね又はしわ)が発生した枚数の割合、すなわち問題の発生率を、分数として表したものである。
この図13に示したように、第2検証では、距離L1を120[mm]又は180[mm]とした場合に、それぞれ問題が発生したものの、160[mm]又は172[mm]とした場合に、各問題の発生回数が何れも0回となった。このことから、本実施の形態による定着装置22では、距離L1を160[mm]から172[mm]の範囲に設定している。
図14は、距離L2(図11)を9通りに変化させた場合における、末端跳ね及びしわの発生について検証し(以下これを第3検証と呼ぶ)、その結果をまとめた表である。この第3検証では、末端跳ねに関してはLL環境において、しわ発生に関してはLL環境及びHH環境の双方において、それぞれ検証した。また第3検証では、秤量が60[gsm]又は67[gsm]であるA3サイズの用紙P3を使用し、さらに片面印刷及び両面印刷についても評価を行った。
さらに図14に記載した数値は、図12及び図13の場合と同様に、第3検証において評価を行った枚数に対する、問題(すなわち末端跳ね又はしわ)が発生した枚数の割合、すなわち問題の発生率を、分数として表したものである。なお空欄の部分は、その周囲の検証結果から問題が発生しない可能性が極めて高いと推測されたため、検証を省略したことを意味している。
この図14に示したように、第3検証では、距離L2を228[mm]以下又は279[mm]以上とした場合に、それぞれ問題が発生したものの、239[mm]以上269[mm]以下とした場合に、各問題の発生回数が何れも0回となった。このことから、本実施の形態による定着装置22では、距離L2を239[mm]以上269[mm]以下の範囲に設定しており、これに伴って距離L3の範囲が14[mm]以上29[mm]以下の範囲となっている。
因みにガイド傾斜部35Sは、距離L1、L3及びL4がそれぞれ上述した値に設定された場合、用紙P3における左右方向の端部を第2部分42上に位置させると共に、該用紙P3よりも左右方向(幅方向)の長さが小さい用紙P4Sにおける左右方向の端部を第3部分43上に位置させることになる。
かくしてガイド傾斜部35Sは、各検証結果を基に各部の長さが適切に設定されることにより、印刷可能な最大の大きさである用紙P3や、該用紙P3よりも左右方向の長さが短いSEFの用紙P4Sに対し、末端跳ね等の問題を抑制し得るようになっている。
[4.効果等]
以上の構成において、本実施の形態による画像形成装置1の定着装置22は、加熱ローラ31を逆クラウン形状とし、ガイド傾斜部35Sの中央に第1部分41を設け、端部側に第2部分42を設け、該第2部分42の中央側に第3部分43を設けた(図3等)。またガイド傾斜部35Sは、第2部分42の後端部分をニップ延長線Z1よりも上側に位置させ、第1部分41の後端部分を該第2部分42の後端部分よりも上方へ突出させた。さらにガイド傾斜部35Sは、第3部分43の後端部分を該第2部分42の後端部分及びニップ延長線Z1よりも下側に位置させた(図8等)。
このため定着装置22は、現像装置10から用紙Pが搬送されてきた際に、しわの発生を抑制でき、裏面汚れを防止できると共に、後端跳ねも防止することができる(図8及び図9)。これにより画像形成装置1は、用紙Pにしわや裏面汚れを発生させること無く、また後端跳ねに起因した画質の低下を引き起こすことも無く、当該用紙Pに高品質な画像を印刷することができる。
他の観点から見ると、仮想定着装置122(図7)、222、322及び422(図8)は、その何れにおいても、しわ、裏面汚れ及び後端跳ねといった3種類の問題を全て解消することができなかった。これに対して定着装置22は、ガイド傾斜部35Sに第1部分41及び第2部分42に加えて第3部分43を設けたことにより、これらの3種類の問題を全て解消することが可能となった。
またガイド傾斜部35Sは、左右それぞれの第2部分42及び第3部分43の境界同士の間隔である距離L2(図11)を、第3検証の結果に基づいて適切に設定した(図14)。これにより定着装置22では、A3サイズの用紙P3に関し、後端跳ねの発生及びしわの発生を適切に抑制できる。
さらにガイド傾斜部35Sは、第3部分43の中央側に、第2部分42と同等の高さでなる第4部分44を設け(図3等)、第1部分41を含めた左右方向の距離L1(図11)を、第2検証の結果に基づいて適切に設定した(図13)。これにより定着装置22では、使用可能な最大の用紙P3に関して末端跳ねの発生を抑制でき、且つ該用紙P3よりも左右方向に短い用紙P4Sに関してしわの発生を防止できる。
これに加えてガイド傾斜部35Sは、第2部分42に対する第1部分41の上方向への突出距離である距離H2(図11)を、第1検証の結果に基づいて適切に設定した(図12)。これにより定着装置22では、A3サイズの用紙P3に関し、後端跳ねの発生を適切に抑制できる。
以上の構成によれば、画像形成装置1の定着装置22は、加熱ローラ31を逆クラウン形状とし、ガイド傾斜部35Sの中央に第1部分41を設け、端部側に第2部分42を設け、該第2部分42の中央側に第3部分43を設けた。またガイド傾斜部35Sは、第1部分41の後端部分を第2部分42の後端部分よりも上方へ突出させ、第3部分43の後端部分を該第2部分42の後端部分よりも下側に位置させた。このため定着装置22は、現像装置10から用紙Pが搬送されてきた際に、しわ、裏面汚れ及び後端跳ねの発生を何れも抑制できる。これにより画像形成装置1は、用紙Pにおけるしわや裏面汚れの発生、及び画質の低下を防止でき、当該用紙Pに高品質な画像を印刷できる。
[5.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、定着装置22の加熱ローラ31を逆クラウン形状とする場合ついて述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えば加熱ローラ31及び加圧ローラ32の少なくとも一方を逆クラウン形状としても良い。これにより、しわの発生を良好に抑えることができる。或いは、加熱ローラ31及び加圧ローラ32を何れも逆クラウン形状とせず、一般的な円柱状としても良い。この構成では、例えば複数の用紙Pに対し画像を連続して印刷することにより、加熱ローラ31における中央側の熱が用紙Pに吸熱されるため、中央側の温度が端部側よりも低下し、熱膨張の影響により中央側の外径よりも端部側の外径の方が大きくなる場合がある。この場合にも、当該加熱ローラ31を逆クラウン形状とした場合と同様の作用効果を得ることができる。
また上述した実施の形態においては、ガイド傾斜部35Sにおいて第4部分44における後端部分の高さや傾斜角度を第2部分42と同等とする場合について述べた(図4等)。しかし本発明はこれに限らず、例えば第4部分44における後端部分の高さや傾斜角度を第2部分42と相違させても良い。この場合、第4部分44の後端部分の高さについては、少なくとも第1部分41における第1突出部41Rの後端部分よりも低くなっていれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、ガイド傾斜部35Sに第4部分44を設ける場合について述べた(図2等)。しかし本発明はこれに限らず、例えば画像形成装置1において取り扱う用紙Pの大きさ、特に幅方向(すなわち左右方向)の長さが1種類である場合には、第4部分44を省略し、第1部分41と第3部分43とを隣接させても良い。この場合、第3検証の結果に基づき距離L2及び距離L3が適切に設定されていれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、定着装置22のガイド傾斜部35S(図11)において、最大幅が297[mm]である場合に、距離L2を239[mm]以上269[mm]以下の範囲に設定し、これに応じて距離L3の範囲を14[mm]以上29[mm]以下の範囲に設定する場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、用紙Pの最大幅に応じて、距離L2及び距離L3を適宜設定しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、定着装置22の加熱ローラ31における中央の半径と端部の半径との差分を0.2[mm]とし、第1部分41及び第2部分42の高さの差を表す距離H1を、この差分よりも大きい1.5[mm]とする場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えば距離H1を、例えば2.0[mm]等の種々の値としても良い。或いは、例えば距離H1を加熱ローラ31における中央の半径と端部の半径との差分以下としても良い。
さらに上述した実施の形態においては、定着装置22のガイド傾斜部35Sにおいて、第3部分43の後端部分をニップ延長線Z1よりも下側に位置させる場合について述べた(図5)。しかし本発明はこれに限らず、例えば第3部分43の後端部分をニップ延長線Z1よりも上側に位置させても良い。
さらに上述した実施の形態においては、定着装置22のガイド傾斜部35Sにおいて、第1部分41にのみリブ状の第1突出部41Rを形成する場合について述べた(図2等)。しかし本発明はこれに限らず、例えば第2部分42、第3部分43及び第4部分44の少なくとも一部に、リブ状に突出した部分を形成しても良い。或いは、第1部分41から第1突出部41Rを省略し、平面状としても良い。
さらに上述した実施の形態においては、搬送路Wの上側に加熱ローラ31を配置し、該加熱ローラ31を中空の円筒状に構成し、その内部に加熱部材31Hを配置する場合について述べた(図4等)。しかし本発明はこれに限らず、例えば加熱ローラ31を加圧ローラ32と同様に円柱状に構成し、該加熱ローラ31の外側における近傍に加熱部材を配置しても良い。また、加熱ローラ31を搬送路Wの下側に配置すると共に、加圧ローラ32を該搬送路Wの上側に配置しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、画像形成装置1に1個の現像装置10を設けて単色の画像を印刷する場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えば画像形成装置1に複数の現像装置10を設けることにより、複数の色のトナーを組み合わせてカラーの画像を印刷しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、画像形成装置1を、現像装置10がトナー像を用紙Pに直接転写する直接転写方式とする場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えば画像形成装置1を、現像装置10がトナー像を中間転写ベルトに転写し、該中間転写ベルトから用紙Pにトナー像を転写させる中間転写方式としても良い。
さらに上述した実施の形態においては、画像形成装置1に両面印刷機構部27を設け、両面印刷を行い得るようにする場合について述べた(図1)。しかし本発明はこれに限らず、例えば画像形成装置1から両面印刷機構部27を省略し、片面印刷のみ行い得るようにしても良い。この場合、第1評価(図12)、第2評価(図13)及び第3評価(図14)において、片面印刷のみ評価を行えば良い。
さらに上述した実施の形態においては、印刷機能を有する画像形成装置1に本発明を適用する場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、例えば複合機や複写機、或いはファクシミリ装置等、用紙等の媒体に対する印刷機能を有する種々の装置に本発明を適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、第1回転体としての加熱ローラ31と、第2回転体としての加圧ローラ32と、ガイド部としてのガイド傾斜部35Sとによって定着装置としての定着装置22を構成する場合について述べた。しかし本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる第1回転体と、第2回転体と、ガイド部とによって定着装置を構成しても良い。
本発明は、例えば電子写真方式の画像形成装置において、用紙にトナー像を定着させる定着装置で利用できる。
1……画像形成装置、10……現像装置、11……転写ローラ、12……感光ドラム、20……中搬送部、21……搬送ガイド、22……定着装置、22N……定着ニップ部、27……両面印刷機構部、30……定着筐体、31……加熱ローラ、32……加圧ローラ、33……入口孔、33P……媒体通過領域、34……出口孔、35……ガイド部、35F……ガイド前面部、35S……ガイド傾斜部、41……第1部分、42……第2部分、43……第3部分、43L……第3水平部、43S……第3傾斜部、44……第4部分、101……仮想画像形成装置、122、222、322、422……仮想定着装置、135……仮想ガイド部、135S、235S、335S、435S……仮想ガイド傾斜部、241、341、441……仮想第1部分、242、342、442……仮想第2部分、442……仮想第2部分、P、P3、P4S……用紙、W……搬送路、X31、X32……中心軸、Y1……中心軸接続線、Z1……ニップ延長線。

Claims (8)

  1. 第1方向に延在する第1回転体と、
    前記第1方向に延在し、前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1回転体と対向しニップ部を形成可能な位置に配置された第2回転体と、
    前記ニップ部に対して媒体が送り込まれる入口側に配置され、当該入口の媒体通過領域を通過する前記媒体を前記ニップ部に案内するガイド部と
    を有し、
    前記ガイド部は、前記第1方向に関し、前記媒体通過領域に相当する範囲に、
    前記ガイド部の中央を含む第1部分と、
    端部側の第2部分と、
    前記第1部分及び前記第2部分の間にある第3部分と
    を有し、
    前記第1部分及び前記第2部分は、前記第2方向に関し、前記媒体通過領域に向けて前記第3部分よりも突出し、
    前記第2方向に関し、前記第1部分において前記媒体通過領域に向けて突出する長さは、前記第2部分において前記媒体通過領域に向けて突出する長さよりも長い
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1方向における前記第1部分及び前記第3部分の間に、前記第2方向に関し前記媒体通過領域に向けて当該第3部分よりも突出する第4部分
    をさらに有し、
    前記第2方向に関し前記媒体通過領域に向けて前記第4部分が突出する長さは、前記第1部分が突出する長さよりも短い
    ことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第2部分は、前記第1方向に関し、前記媒体通過領域を通過する前記媒体のうち当該第1方向の長さが最大である最大幅媒体における端部の位置を含む範囲に設けられ、
    前記第3部分は、前記第1方向に関し、前記最大幅媒体よりも当該第1方向の長さが小さい小幅媒体の前記端部の位置を含む範囲に設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1方向に関し、前記第2部分における前記中央側の端部と、前記最大幅媒体における端部との間隔は、14[mm]以上29[mm]以下である
    ことを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方は、
    前記第1方向に関する前記中央の外径よりも、当該第1方向に関する前記端部の外径のほうが大きい
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の定着装置。
  6. 前記第2方向に関し、前記第3部分に対して前記第1部分が突出する長さと、当該第3部分に対して前記第2部分が突出する長さとの差は、
    前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方における、前記中央の外径と前記端部の外径との差よりも大きい
    ことを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記第1部分及び前記第2部分は、前記第2方向と直交し前記ニップ部を通過する仮想的なニップ延長線に対し、前記媒体通過領域側へ突出し、
    前記第3部分は、前記ニップ延長線に対し、前記媒体通過領域と反対側へ凹んでいる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の定着装置。
  8. 現像剤を用いた現像剤像を形成して前記媒体に転写する現像装置と、
    請求項1乃至請求項7の何れかに記載の定着装置と、
    前記現像装置及び前記定着装置の間で前記媒体を案内する搬送ガイドと
    を具えることを特徴とする画像形成装置。
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