JP2014026095A - 記録シートガイド構造およびカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】製造が容易でありながら、記録シートを感光ドラムなどの像担持体に近接した位置に案内することができ、記録シートの後端部のバタツキを抑制することができる記録シートガイド構造を提供する。
【解決手段】記録シートである用紙Sが感光ドラム51と転写ローラ53との間に搬送される際、第1ガイド板92の先端部の角部92Bにより、用紙Sは先端から後端にわたって感光ドラム51に近接した位置に案内される。そして、第1ガイド板92の先端部を通過した用紙Sの後端部は、第2ガイド板93上に支持されてバタツキが抑制される。ここで、第1ガイド板92および第2ガイド板93の基端部は、感光ドラム51と転写ローラ53との間に用紙Sを挟むニップ点NPから離れているため、製造が容易である。
【選択図】図3
【解決手段】記録シートである用紙Sが感光ドラム51と転写ローラ53との間に搬送される際、第1ガイド板92の先端部の角部92Bにより、用紙Sは先端から後端にわたって感光ドラム51に近接した位置に案内される。そして、第1ガイド板92の先端部を通過した用紙Sの後端部は、第2ガイド板93上に支持されてバタツキが抑制される。ここで、第1ガイド板92および第2ガイド板93の基端部は、感光ドラム51と転写ローラ53との間に用紙Sを挟むニップ点NPから離れているため、製造が容易である。
【選択図】図3
Description
本発明は、記録シート(用紙)上に画像を転写するための像担持体および転写部を備えたものにおいて、像担持体と転写部との間に搬送される記録シートを像担持体側に案内するための記録シートガイド構造に関し、また、この記録シートガイド構造を備えたカートリッジに関する。
レーザプリンタやデジタル複写機などの画像形成装置において、記録シート上に画像を転写するための像担持体および転写部、具体的には感光ドラムおよび転写ローラを備えると共に、この感光ドラムと転写ローラとの間に搬送される記録シートを感光ドラム側に寄せるように案内する案内板を備えることにより、転写位置の手前で記録シートを感光ドラムに密着させるようにしたものが従来知られている(特許文献1、2参照)。
ここで、記録シートを感光ドラム側に寄せるように案内する案内板として、特許文献1には、弾性変形可能な片持ち梁状の案内板が記載されている。この片持ち梁状の案内板は、自由端である先端部が記録シートの搬送方向下流側に延出して感光ドラムに近接しており、その先端部は、記録シートと接触する面から離間する方向に屈曲されている。
また、特許文献2には、可撓性を有するフィルム部材からなる片持ち梁状の第1案内部材および第2案内部材が記載されている。第1案内部材は、自由端である先端部が記録シートの搬送方向下流側に延出して感光ドラムに近接している。第2案内部材は、自由端である先端部が記録シートの搬送方向上流側に延出して第1案内部材の先端部に対面している。
ところで、前述の特許文献1に記載された画像形成装置では、片持ち梁状の案内板の先端部が感光ドラムと転写ローラとにより記録シートを挟むニップ点から離れているため、感光ドラムと転写ローラとの間に搬送される記録シートの後端部が案内板の先端部を通過すると、記録シートの後端部にバタツキが発生するおそれがある。このようなバタツキは、記録シートへの転写不良を引き起こす原因となる。
一方、特許文献2に記載された画像形成装置では、第2案内部材の基端部がニップ点の近くとなるため、感光ドラムや転写ローラに干渉しないように第2案内部材を設けるのが実際上難しいという問題がある。
そこで、本発明は、製造が容易でありながら、記録シートを感光ドラムなどの像担持体に近接した位置に案内することができ、記録シートの後端部のバタツキを抑制することができる記録シートガイド構造を提供することを課題とする。
前述した課題を解決するための本発明に係る記録シートガイド構造は、像担持体と転写部とが接触するニップ部へ搬送される記録シートを像担持体側へ案内するための記録シートガイド構造であって、ニップ部よりも記録シートの搬送方向上流側に配置される支持フレームと、弾性を有し、記録シートをニップ部へガイドする第1ガイド板であって、一端部が支持フレームに支持され、他端部が自由端として記録シートの搬送方向下流側に延出する第1ガイド板と、弾性を有し、記録シートをニップ部へガイドする第2ガイド板であって、一端部が支持フレームに支持され、他端部が自由端として記録シートの搬送方向下流側に延出する第2ガイド板とを備える。
第1ガイド板の他端部は、ニップ部を含む平面に対して像担持体側に配置されると共に、ニップ部側に屈曲されている。一方、第2ガイド板は、第1ガイド板の他端部よりもニップ部を含む平面側に配置され、かつ、第2ガイド板の他端部は、第1ガイド板の他端部よりも記録シートの搬送方向下流側に配置されている。そして、第1ガイド板の他端部は、第1ガイド板が記録シートにより弾性変形したときに、第2ガイド板と接触する接点が第2ガイド板の一端部よりも記録シート搬送方向下流側となるように配置されている。
この記録シートガイド構造では、像担持体と転写部とが接触するニップ部へ記録シートが搬送される際、第1ガイド板の他端部により、記録シートは先端から後端にわたって像担持体側へ案内される。そして、第1ガイド板の他端部を通過した記録シートの後端部は、第2ガイド板により支持されてバタツキが抑制される。ここで、搬送される記録シートが腰の強い厚紙の場合、第1ガイド板の他端部が第2ガイド板側に弾性変形し、その他端部が第2ガイド板を押圧して弾性変形させることにより、第1ガイド板の他端部は第2ガイド板側に弾性変形する。その結果、厚紙の記録シートも搬送抵抗の増大を伴わずに円滑に案内される。
このように、記録シートの後端部は第2ガイド板に支持されてバタツキが抑制されるため。そして、構造的にみると、第2ガイド板の一端部が像担持体と転写部との間のニップ部から離れているため、製造が容易である。
前記した記録シートガイド構造において、第1ガイド板および第2ガイド板は、弾性変形可能な樹脂材料で構成された可撓性を有するシートからなるのが好ましく、絶縁樹脂材料で構成されているのがより好ましい。この場合、記録シートガイド構造の構造が簡略化される。
また、前記した記録シートガイド構造において、第2ガイド板の他端部は、ニップ部を含む平面に対して像担持体側に配置されているのが好ましい。この場合、第2ガイド板上に支持される記録シートの後端部は、第2ガイド板の他端部により像担持体側に支持されるため、記録シートの後端部のバタツキがより良好に抑制される。
さらに、前記した記録シートガイド構造において、第1ガイド板の他端部における屈曲する角部は、局部的に肉厚が厚く設定されているのが好ましい。この場合、第1ガイド板の他端部の角部の強度が確保される。
ここで、本発明は、前述した記録シートガイド構造と像担持体とを備えたドラムカートリッジやプロセスカートリッジなどのカートリッジとして構成することができる。
本発明に係る記録シートガイド構造によれば、像担持体と転写部とが接触するニップ部へ搬送される記録シートを像担持体寄りに案内することができる。その結果、記録シートをニップ部の手前から像担持体の周面に密着させることができ、記録シートと像担持体との間の望ましくない放電現象を抑制して、記録シート上に良好な画像を転写することができる。また、記録シートの後端部のバタツキを抑制でき、記録シートへの転写画像の乱れを抑制することができる。さらに、構造的にみると、第1ガイド板および第2ガイド板の一端部が像担持体と転写部との間のニップ部から離れているため、製造が容易である。
以下、本発明に係る記録シートガイド構造の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。一実施形態の記録シートガイド構造は、例えば図1に示すようなレーザプリンタ1のプロセスカートリッジの一部を構成するものである。そこで、まず、レーザプリンタ1について概略的に説明し、続いて、記録シートガイド構造について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、図1の紙面の左方向を「後」、右方向を「前」、上下方向を「上下」、手前方向を「左」、奥方向を「右」とする。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、記録シートの一例としての用紙Sを給紙するためのフィーダ部10や、用紙Sに画像を形成するための画像形成部20などを本体ケーシング30内に備えている。ここで、画像形成部20は、露光部であるスキャナ部40、現像部および転写部を構成するプロセスカートリッジ50、定着部60などで構成されている。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、記録シートの一例としての用紙Sを給紙するためのフィーダ部10や、用紙Sに画像を形成するための画像形成部20などを本体ケーシング30内に備えている。ここで、画像形成部20は、露光部であるスキャナ部40、現像部および転写部を構成するプロセスカートリッジ50、定着部60などで構成されている。
<フィーダ部の構成>
フィーダ部10は、本体ケーシング30内の底部に着脱自在に装着される給紙トレイ11と、給紙トレイ11内の前部に配置された用紙押圧板12とを備えている。また、フィーダ部10は、給紙トレイ11の前端部の上方に配置された給紙ローラ13および給紙パット14と、給紙ローラ13に対し用紙Sの搬送方向の下流側に配置された紙粉取りローラ15,16を備えている。さらに、フィーダ部10は、紙粉取りローラ15,16に対して用紙Sの搬送方向の下流側に配置されたレジストローラ17を備えている。
フィーダ部10は、本体ケーシング30内の底部に着脱自在に装着される給紙トレイ11と、給紙トレイ11内の前部に配置された用紙押圧板12とを備えている。また、フィーダ部10は、給紙トレイ11の前端部の上方に配置された給紙ローラ13および給紙パット14と、給紙ローラ13に対し用紙Sの搬送方向の下流側に配置された紙粉取りローラ15,16を備えている。さらに、フィーダ部10は、紙粉取りローラ15,16に対して用紙Sの搬送方向の下流側に配置されたレジストローラ17を備えている。
このフィーダ部10では、給紙トレイ11内に収容された用紙Sは、用紙押圧板12によって給紙ローラ13側に寄せられる。そして、給紙ローラ13と給紙パット14との間に挟まれた用紙Sは、給紙ローラ13の回転により、紙粉取りローラ15,16およびレジストローラ17を経由して画像形成部20に搬送される。
<スキャナ部の構成>
スキャナ部40は、本体ケーシング30内の上部に配置されており、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー41、レンズ42,43、反射鏡44,45,46を備えている。このスキャナ部40では、レーザビームが一点鎖線で示す経路を通って、プロセスカートリッジ50内にある感光ドラム51の表面(周面)上に高速走査にて照射される。
スキャナ部40は、本体ケーシング30内の上部に配置されており、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー41、レンズ42,43、反射鏡44,45,46を備えている。このスキャナ部40では、レーザビームが一点鎖線で示す経路を通って、プロセスカートリッジ50内にある感光ドラム51の表面(周面)上に高速走査にて照射される。
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ50は、本体ケーシング30に対して着脱自在に装着されることで、スキャナ部40の下方に配設される。このプロセスカートリッジ50は、感光ドラム51、スコロトロン型帯電器52、転写ローラ53、現像ローラ54、層厚規制ブレード55、供給ローラ56およびトナーホッパ57を備えている。
プロセスカートリッジ50は、本体ケーシング30に対して着脱自在に装着されることで、スキャナ部40の下方に配設される。このプロセスカートリッジ50は、感光ドラム51、スコロトロン型帯電器52、転写ローラ53、現像ローラ54、層厚規制ブレード55、供給ローラ56およびトナーホッパ57を備えている。
このプロセスカートリッジ50では、スコロトロン型帯電器52で帯電された感光ドラム51の表面がスキャナ部40からのレーザビームで露光されることにより、感光ドラム51の表面に静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に、トナーホッパ57内の現像剤であるトナーが供給ローラ56および現像ローラ54を介して供給されることで、感光ドラム51の表面にトナー像(現像剤像)が形成される。その後、感光ドラム51と転写ローラ53との間で用紙Sが搬送される際に、転写ローラ53に転写バイアスが印加されることで、感光ドラム51の表面に担持されたトナー像が転写ローラ53によって用紙Sの表面に転写され、こうして用紙Sの表面に画像が形成される。
<定着部の構成>
定着部60は、用紙Sに転写されたトナー像を熱定着させるための加熱ローラ61と、この加熱ローラ61との間に用紙Sを挟んで押圧する加圧ローラ62とを備えている。この定着部60は、プロセスカートリッジ50から搬送される用紙Sの搬送方向下流側に配置されている。定着部60で熱定着された用紙Sは、用紙Sの搬送方向に回転する一対の排出ローラ71によって本体ケーシング30外の排紙トレイ72上に排出される。
定着部60は、用紙Sに転写されたトナー像を熱定着させるための加熱ローラ61と、この加熱ローラ61との間に用紙Sを挟んで押圧する加圧ローラ62とを備えている。この定着部60は、プロセスカートリッジ50から搬送される用紙Sの搬送方向下流側に配置されている。定着部60で熱定着された用紙Sは、用紙Sの搬送方向に回転する一対の排出ローラ71によって本体ケーシング30外の排紙トレイ72上に排出される。
ここで、用紙Sの両面に画像を形成する両面印字時においては、用紙Sの全体を排紙トレイ72上に排紙する前に、排出ローラ71が逆回転することで、用紙Sを本体ケーシング30内に引き戻す。本体ケーシング30内に引き戻された用紙Sは、フラッパ73の切り替えにより、定着部60の後側を通った後、両面搬送経路ユニット80に送られる。
<両面搬送経路ユニットの構成>
両面搬送経路ユニット80は、両面搬送のための再搬送機構であり、画像形成部20と、給紙トレイ11との間に配設されている。ここで、「両面搬送」とは、表面が印字された用紙Sの裏面を印字するために、用紙Sを表裏反転してプロセスカートリッジ50の感光ドラム51と転写ローラ53との間に戻すために行う搬送をいう。
両面搬送経路ユニット80は、両面搬送のための再搬送機構であり、画像形成部20と、給紙トレイ11との間に配設されている。ここで、「両面搬送」とは、表面が印字された用紙Sの裏面を印字するために、用紙Sを表裏反転してプロセスカートリッジ50の感光ドラム51と転写ローラ53との間に戻すために行う搬送をいう。
両面搬送経路ユニット80は、定着部60の後側を通って下方に搬送される用紙Sの向きを前方に切り替えるガイド部材81と、ガイド部材81で案内されてきた用紙Sを感光ドラム51の前側に戻すために前後に並列された複数対の戻しローラ82とを備えている。そして、この両面搬送経路ユニット80から排出された用紙Sは、両面搬送経路ユニット80の前方にあるガイド83により、表裏が反転された状態でレジストローラ17に向けて案内される。これにより、用紙Sは、レジストローラ17で先端が揃えられた後、再度感光ドラム51と転写ローラ53との間に搬送され、感光ドラム51の表面のトナー像が用紙Sの裏面に転写される。
<記録シートガイド構造の構成>
続いて、図2および図3を参照して、一実施形態の記録シートガイド構造90を詳細に説明する。記録シートガイド構造90は、図1に示したプロセスカートリッジ50において、像担持体の一例としての感光ドラム51と転写部の一例としての転写ローラ53との間に搬送される用紙(記録シート)Sを感光ドラム51側に案内するための構造である。
続いて、図2および図3を参照して、一実施形態の記録シートガイド構造90を詳細に説明する。記録シートガイド構造90は、図1に示したプロセスカートリッジ50において、像担持体の一例としての感光ドラム51と転写部の一例としての転写ローラ53との間に搬送される用紙(記録シート)Sを感光ドラム51側に案内するための構造である。
この記録シートガイド構造90は、図2および図3に示すように、感光ドラム51と転写ローラ53とが接触するニップ部NPよりも用紙Sの搬送方向上流側に配置される支持フレーム91と、支持フレーム91に一端部が支持され、他端部が自由端として用紙Sの搬送方向下流側に延出する片持ち梁状の第1ガイド板92と、支持フレーム91に一端部が支持され、他端部が自由端として用紙Sの搬送方向下流側に延出する片持ち梁状の第2ガイド板93とを備えている。
<支持フレームの構成>
支持フレーム91は、転写ローラ53を囲むプロセスカートリッジ50のフレームの一部として構成されている。この支持フレーム91は、第1ガイド板92の一端部を固定する第1支持面91Aと、第2ガイド板93の一端部を固定する第2支持面91Bとを有する。
支持フレーム91は、転写ローラ53を囲むプロセスカートリッジ50のフレームの一部として構成されている。この支持フレーム91は、第1ガイド板92の一端部を固定する第1支持面91Aと、第2ガイド板93の一端部を固定する第2支持面91Bとを有する。
第1支持面91Aは、感光ドラム51の軸方向に沿って支持フレーム91に形成されたV字状断面の溝91Cの後壁面をなす緩い角度の傾斜面からなる。この第1支持面91Aは、図3に二点鎖線で示す用紙Sの搬送基準面SLに対する傾斜角度αが0°<α≦45°であるのが望ましく、10°<α≦35°であるのが好ましい。なお、搬送基準面SLは、感光ドラム51と転写ローラ53が用紙Sを挟むニップ部NPを含む平面であり、感光ドラム51と転写ローラ53の共通接触面である。
第2支持面91Bは、感光ドラム51の軸方向に沿って支持フレーム91の後端部に形成された平坦面からなる。この第2支持面91Bは、用紙Sの搬送基準面SLより若干上方に形成されている。このような第2支持面91Bが形成された支持フレーム91の後端部の角部には、第2ガイド板93を下方に弾性変形し易くするための面取りCが形成されている。
<第1ガイド板の構成>
第1ガイド板92は、支持フレーム91の溝91Cの後壁面をなす第1支持面91Aに一端部が固定されることで、自由端である他端部が感光ドラム51の周面の近傍に臨んでいる。すなわち、第1ガイド板92の他端部は、用紙Sを感光ドラム51に近接した位置に案内するように、用紙Sの搬送基準面SLより上方の感光ドラム51の周面に寄った位置に臨んでいる。
第1ガイド板92は、支持フレーム91の溝91Cの後壁面をなす第1支持面91Aに一端部が固定されることで、自由端である他端部が感光ドラム51の周面の近傍に臨んでいる。すなわち、第1ガイド板92の他端部は、用紙Sを感光ドラム51に近接した位置に案内するように、用紙Sの搬送基準面SLより上方の感光ドラム51の周面に寄った位置に臨んでいる。
この第1ガイド板92の先端部には、略直角に折り曲げ加工された押圧部92Aが形成されている。この押圧部92Aは、第2ガイド板93の一端部と他端部との間の中間部に向けて屈曲することで、第1ガイド板92の他端部の弾性変形時に第2ガイド板93を下方に押圧して弾性変形させる。
ここで、第1ガイド板92の先端部における押圧部92Aが屈曲する角部92Bは、十分な強度を確保できるように、局部的に肉厚が厚く設定されているのが望ましい。角部92Bの外面は、押圧部92Aが折り曲げ加工されることで、円弧面となっており、用紙Sとの摩擦を軽減している。
<第2ガイド板の構成>
第2ガイド板93は、支持フレーム91の後端部に形成された第2支持面91Bに一端部が固定されることで、第1ガイド板92の他端部を通過した用紙Sの後端部を支持するように、用紙Sの搬送基準面SLと平行して搬送基準面SLの若干上方に配置されている。
第2ガイド板93は、支持フレーム91の後端部に形成された第2支持面91Bに一端部が固定されることで、第1ガイド板92の他端部を通過した用紙Sの後端部を支持するように、用紙Sの搬送基準面SLと平行して搬送基準面SLの若干上方に配置されている。
このような第2ガイド板93の自由端である他端部は、第1ガイド板92の他端部よりも用紙Sの搬送方向下流側に位置している。すなわち、用紙Sの後端部を支えて後端部のバタツキを抑制するように、第2ガイド板93の他端部は、感光ドラム51と転写ローラ53とが接触するニップ部NPに近接した位置に臨んでいる。
第1ガイド板92および第2ガイド板93は、弾性変形可能な可撓性を有する絶縁樹脂材料、例えば80〜200μm程度の厚さを有するポリエチレンテレフタレート(PET)のシートからなる。
ここで、第1ガイド板92は、レーザプリンタ1で使用する記録媒体、すなわち、薄紙、厚紙、はがき等の用紙SやOHPシート等のうち、最も軟らかいものより硬く、最も硬いものより軟らかくなるよう、材料、形状および寸法が選定される。ちなみに、第1ガイド板92としては、断面二次モーメントIとヤング率Eとの積EIが、3.49×10−5〜1.18×10−3(N・m2)の範囲にある材料および形状を選定するのが好ましい。
<記録シートガイド構造の作用>
以上のように構成された本実施形態の記録シートガイド構造90では、像担持体を構成する感光ドラム51と転写部を構成する転写ローラ53とが接触するニップ部NPへ搬送される用紙Sが普通紙である場合、図3に示すように、第1ガイド板92の他端部の角部92Bの外面により、用紙Sは先端から後端にわたって感光ドラム51の周面に近接した位置に案内される。その結果、ニップ部NPの手前から用紙Sが感光ドラム51の周面に密着するようになり、感光ドラム51と用紙Sとの間の望ましくない放電現象が抑制され、感光ドラム51の表面に担持されたトナー像が放電により飛散するのが抑制される。
以上のように構成された本実施形態の記録シートガイド構造90では、像担持体を構成する感光ドラム51と転写部を構成する転写ローラ53とが接触するニップ部NPへ搬送される用紙Sが普通紙である場合、図3に示すように、第1ガイド板92の他端部の角部92Bの外面により、用紙Sは先端から後端にわたって感光ドラム51の周面に近接した位置に案内される。その結果、ニップ部NPの手前から用紙Sが感光ドラム51の周面に密着するようになり、感光ドラム51と用紙Sとの間の望ましくない放電現象が抑制され、感光ドラム51の表面に担持されたトナー像が放電により飛散するのが抑制される。
第1ガイド板92の角部92Bを通過した用紙Sの後端部(図3に鎖線で示す)は、押圧部92Aの斜面に沿って第2ガイド板93上に案内される。そして、この第2ガイド板93により、用紙Sの後端部がニップ部NPを含む平面である搬送基準面SLより若干上方の感光ドラム51側に寄った位置に支持される。
一方、感光ドラム51と転写ローラ53との間のニップ部NPへ搬送される用紙Sが腰の強い厚紙の場合、図4に示すように、第1ガイド板92の他端部が用紙Sに押圧されて第2ガイド板93側に弾性変形する。そして、第1ガイド板92の押圧部92Aが第2ガイド板93を下方に押圧して弾性変形させることにより、第1ガイド板92の他端部は第2ガイド板93側に大きく弾性変形する。その結果、腰の強い厚紙の用紙Sも搬送抵抗の増大を伴わずに円滑に案内される。
腰の強い厚紙の用紙Sが第1ガイド板92の角部92Bを通過すると、第1ガイド板92および第2ガイド板93は、図5に示す初期位置に弾性復帰する。その結果、第1ガイド板92の角部92Bを通過した用紙Sの後端部は、弾性復帰した第2ガイド板93上に支持される。そして、この第2ガイド板93により、用紙Sの後端部がニップ部NPを含む平面である搬送基準面SLより若干上方の感光ドラム51側に寄った位置に支持される。
ここで、感光ドラム51の周面に近接した位置に用紙Sを案内する第1ガイド板92の角部92Bは、外面が円弧面となっているため、用紙Sとの摩擦が軽減され、用紙Sが円滑に案内される。
また、用紙Sの後端部を支持した第2ガイド板93の他端部は、感光ドラム51と転写ローラ53との間の用紙Sのニップ部NPに近接した位置に臨んでいるため、用紙Sの後端部のバタツキが抑制される。加えて、第2ガイド板93は、用紙Sの搬送基準面SLより若干上方の感光ドラム51側に寄った位置に用紙Sの後端部を支持するため、この点からも用紙Sの後端部のバタツキが抑制される。その結果、用紙Sの後端部の乱れが抑制され、感光ドラム51から用紙Sへの転写不良が抑制される。
従って、本実施形態の記録シートガイド構造90によれば、像担持体を構成する感光ドラム51と転写部を構成する転写ローラ53との間のニップ部NPへ搬送される用紙Sの厚さに拘わらず、腰の強い厚紙の用紙Sも搬送抵抗の増大を伴わずに円滑に、感光ドラム51に近接した位置に案内することができる。その結果、ニップ部NPの手前から用紙Sを感光ドラム51の周面に密着させることができ、感光ドラム51と用紙Sとの間の望ましくない放電現象を抑制することで、感光ドラム51の表面に担持されたトナー像が放電により飛散する現象を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の記録シートガイド構造90によれば、感光ドラム51と転写ローラ53との間のニップ部NPへ搬送される用紙Sの厚さに拘わらず、腰の強い厚紙の用紙Sに対しても後端部のバタツキを抑制することができる。その結果、感光ドラム51から用紙Sへの転写不良、すなわち転写画像の乱れを抑制することができる。
さらに、記録シートガイド構造90を構成する第1ガイド板92は、角部92Bの外面が円弧面となっているため、用紙Sとの摩擦を軽減して用紙Sを円滑に案内することができる。そして、構造的にみると、第1ガイド板92および第2ガイド板93の一端部が感光ドラム51と転写ローラ53との間のニップ部NPから離れているため、製造が容易である。
以上、本発明に係る記録シートガイド構造の一実施形態について説明したが、本発明の記録シートガイド構造は、一実施形態に限定されるものではなく、その構成は適宜変更することができる。例えば、第1ガイド板92の先端部の押圧部92Aは、第2ガイド板93を下方に押圧できるものであれば、略直角に屈曲するものに限らず、他の角度で屈曲していてもよいし、大きな曲率で湾曲していてもよい。
また、第2ガイド板93は、ニップ部NPを含む平面である用紙Sの搬送基準面SLの若干下方に配置されていてもよいし、用紙Sの搬送基準面SLに対し感光ドラム51側に向けて若干傾斜した状態で配置されていてもよい。
また、像担持体を構成する感光ドラム51は、中間転写ベルトに変更可能である。この場合、用紙Sは、像担持体を構成する中間転写ベルトと転写部を構成する転写ローラとの間から搬送されることとなる。
前記実施形態においては、プロセスカートリッジ50が有するフレームの一部が支持フレーム91であり、プロセスカートリッジ50に記録シートガイド構造90を配置した構成を例示したが、本発明の記録シートガイド構造は、プロセスカートリッジではなく、装置本体に設けられていてもよい。
1 レーザプリンタ
50 プロセスカートリッジ
51 感光ドラム(像担持体)
53 転写ローラ(転写部)
90 記録シートガイド構造
91 支持フレーム
92 第1ガイド板
92A 押圧部
92B 角部
93 第2ガイド板
S 用紙(記録シート)
SL 搬送基準面
NP ニップ部
50 プロセスカートリッジ
51 感光ドラム(像担持体)
53 転写ローラ(転写部)
90 記録シートガイド構造
91 支持フレーム
92 第1ガイド板
92A 押圧部
92B 角部
93 第2ガイド板
S 用紙(記録シート)
SL 搬送基準面
NP ニップ部
Claims (5)
- 像担持体と転写部とが接触するニップ部へ搬送される記録シートを像担持体側へ案内するための記録シートガイド構造であって、
前記ニップ部よりも記録シートの搬送方向上流側に配置される支持フレームと、
弾性を有し、記録シートを前記ニップ部へガイドする第1ガイド板であって、一端部が前記支持フレームに支持され、他端部が自由端として前記記録シートの搬送方向下流側に延出する第1ガイド板と、
弾性を有し、記録シートを前記ニップ部へガイドする第2ガイド板であって、一端部が前記支持フレームに支持され、他端部が自由端として前記記録シートの搬送方向下流側に延出する第2ガイド板とを備え、
前記第1ガイド板の他端部は、前記ニップ部を含む平面に対して前記像担持体側に配置されると共に、前記ニップ部側に屈曲されており、
前記第2ガイド板は、前記第1ガイド板の他端部よりも前記ニップ部を含む平面側に配置され、かつ、前記第2ガイド板の他端部は、前記第1ガイド板の他端部よりも前記記録シートの搬送方向下流側に配置され、
前記第1ガイド板の他端部は、前記第1ガイド板が記録シートにより弾性変形したときに、前記第2ガイド板と接触する接点が前記第2ガイド板の一端部よりも前記記録シート搬送方向下流側となるように配置されていることを特徴とする記録シートガイド構造。 - 前記第1ガイド板および前記第2ガイド板は、弾性変形可能な樹脂材料で構成された可撓性を有するシートからなることを特徴とする請求項1に記載の記録シートガイド構造。
- 前記第2ガイド板の他端部は、前記ニップ部を含む平面に対して前記像担持体側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録シートガイド構造。
- 前記第1ガイド板の他端部における屈曲する角部は、局部的に肉厚が厚く設定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1の請求項に記載の記録シートガイド構造。
- 請求項1〜4の何れか1の請求項に記載の記録シートガイド構造と、前記像担持体とを備えたことを特徴とするカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012165941A JP2014026095A (ja) | 2012-07-26 | 2012-07-26 | 記録シートガイド構造およびカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012165941A JP2014026095A (ja) | 2012-07-26 | 2012-07-26 | 記録シートガイド構造およびカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014026095A true JP2014026095A (ja) | 2014-02-06 |
Family
ID=50199786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012165941A Pending JP2014026095A (ja) | 2012-07-26 | 2012-07-26 | 記録シートガイド構造およびカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014026095A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018054965A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
2012
- 2012-07-26 JP JP2012165941A patent/JP2014026095A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018054965A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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