JP6727969B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機・レーザービームプリンタ、LED(発光ダイオード)プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
熱容量の小さいフィルムを定着部材として用い、所定温度に立ち上げるまでの時間を短縮するフィルム加熱方式の定着装置が知られる。しかしながら、フィルム加熱方式の定着装置には、記録材搬送方向に直交する長手方向の中央部で、定着品質が低下する場合がある。
すなわち、フィルム加熱方式の定着装置において、定着フィルムを加圧ローラへ圧接するバックアップ部材と、加圧ローラは、長手方向両端部に設ける加圧機構により付勢される。このとき、長手方向で中央部付近が撓んで圧力が低くなり、定着ニップ部の幅が長手方向の中央部で両端部よりも小さくなる。このような長手方向で定着ニップ部の幅に大きなばらつきがあると、定着ニップ部を通過する記録材の定着性が長手方向でばらついてしまい、定着品質が低下するというものである。
このような問題に対し、定着ニップ部の幅を長手方向で均一にするために、記録材搬送方向から見て定着ニップ部を加圧ローラ側へ凸状として長手方向の中央部付近の圧力低下を補填した構成が知られる(特許文献1、2)。
一方で、装置小型化のために転写ニップ部から定着ニップ部への記録材搬送路をC字状(Cパス)とする構成が知られている(特許文献3)。
特開2013−73198号公報 特願2012−270303号公報 特開2013−164537号公報
ここで、記録材搬送方向から見て定着ニップ部を凸状とした場合(特許文献1、2)、転写ニップ部から開放される記録材後端へのトナー付着という問題がある。これを、図12、図13で説明する。
図12のように、記録材搬送方向で転写ニップ部Ntから定着ニップ部Nfを見て定着ニップ部Nfが長手方向でフラット形状であれば、記録材後端が転写ニップ部Ntを抜けるときの記録材後端の長手方向の形状もフラット形状である。このため、記録材後端と転写ローラ5の表面の当接圧力は長手方向で全体に分散され。記録材後端の長手方向各位置で付着するトナー量は少なく、ほとんど目立たず、問題とならない。
しかし、図13のように加圧ローラ23の撓み方向と同じ方向に凸の湾曲断面に形成されたヒータホルダ241が定着フィルム24を介して加圧ローラ23にバネBにより付勢されている構成の定着装置6を用いる場合、以下のような問題を生ずる。即ち、記録材後端が転写ニップ部Ntを抜けるときの記録材後端の長手方向の形状は、図13(b)のようにW字状に波打った形状となる。
これは、定着ニップ部が記録材搬送方向から見て長手方向の中央部が加圧ローラ側に凸状であることから記録材も長手方向の中央部が加圧ローラ側に凸状である一方、記録材後端が長手方向に一様な形状の転写ローラによって変形させられるからである。
このように記録材後端が長手方向に波打った状態で転写ローラ5に当接していると、当接圧力が局所的に大きくなるため、掻き取られるトナーの量が他部分よりも多くなり、いわゆる後端コバ汚れとなってしまう(図13(a)では後端コバ汚れを斜線で示す)。
そして、このような後端コバ汚れは、装置小型化のために転写部から定着部への記録材搬送路をC字状(Cパス)とする場合(図14)に目立つこととなる。搬送路の曲り度合いが強いために、記録材の復元力が大きくなるからである。
本発明の目的は、定着ニップ部の幅の長手方向におけるばらつきを抑制すると共に、転写ニップ部における記録材後端へのトナー付着を抑制できる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、トナー画像を記録材に転写する転写ニップ部を形成する転写部材と、前記トナー画像が転写された前記記録材を加熱する加熱部材と、前記加熱部材に対向し、前記加熱部材と共に前記記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成する対向部材と、前記転写ニップ部と前記定着ニップ部の間の記録材搬送路に設けられ、前記記録材における前記トナー画像が設けられる面と反対側の面に当接する当接部材と、を有し、前記記録材の搬送方向から見るとき、前記定着ニップ部は前記記録材の搬送方向に直交する長手方向における端部よりも中央部が前記対向部材の側に突出する形状を備え、かつ、前記当接部材は前記長手方向における中央部において前記定着ニップ部の突出する方向と反対側に突出する形状を備えることを特徴とする。
本発明によれば、定着ニップ部の幅の長手方向におけるばらつきを抑制すると共に、転写ニップ部における記録材後端へのトナー付着を抑制できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する図 第1の実施形態における定着ニップ部に挟持された記録材の形状を説明する図 第1の実施形態の定着入口ガイドの定着ニップ部との位置関係、および定着入口ガイドの形状を説明する図 第1の実施形態の定着入口ガイドを用いたことによる1つ目の効果を説明する図 上記1つ目の効果を従来例と比較して説明する図 第1の実施形態の定着入口ガイドを用いたことによる2つ目の効果を説明する図 第2の実施形態に係る定着入口ガイドの構成を第1の実施形態に係る定着入口ガイドの構成と比較した図 第2の実施形態における効果を説明する図 第2の実施形態の定着入口ガイドの定着ニップ部との位置関係、および定着入口ガイドの形状を説明する図 第2の実施形態の定着入口ガイドを用いて薄紙の記録材が定着ニップ部に搬送されることを説明する図 第3の実施形態の定着入口ガイドの定着ニップ部との位置関係、および定着入口ガイドの形状を説明する図 比較例の画像形成装置(定着ニップ部が長手方向でフラット形状)における後端コバ汚れ発生状況を説明する図 従来の画像形成装置(定着ニップ部が長手方向で加圧ローラ側へ凸形状)における後端コバ汚れ発生状況を説明する図 一般的なCパス構成の画像形成装置の角度θを説明する図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を、図1を用いて説明する。なお、後述する定着入口ガイドの形状以外は、一般的なCパス構成の画像形成装置と同じ構成である。
図1に示す画像形成装置は、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)1を備えている。感光ドラム1は、装置本体100によって回転自在に支持されており、駆動手段(不図示)によって矢印Ra方向にプロセススピード約170mm/sec(LTRサイズ紙で30枚/分)で回転駆動される。
感光ドラム1の周囲には、その回転方向Raに沿って順に、帯電ローラ(帯電装置)2、露光手段3、現像装置4、転写ローラ(転写装置)5が配設されている。ここで、転写ニップ部Ntを形成する転写部材として感光ドラム1と転写ローラ5が機能する。
装置本体100の下部には、記録材(用紙)としての転写材Pを収納した用紙カセット11が配設されている。そして、用紙Pの搬送経路(図中矢印)に沿って順に、給紙ローラ12、搬送ガイド28、本実施形態に係る定着入口ガイド(入口ガイド)271、定着装置(定着部)6、排紙ローラ14が配置されている。
不図示の駆動手段によって矢印Ra方向に回転駆動された感光ドラム1は、帯電ローラ2によって所定の極性、所定の電位に一様に帯電される。帯電後の感光ドラム1は、その表面に対しレーザー光学系等の露光手段3によって画像情報に基づいた画像露光がなされ、露光部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置4によって現像される。現像装置4は、現像ローラ41を有し、この現像ローラ41に現像バイアスを印加して感光ドラム1上の静電潜像にトナーを付着させトナー像(トナー画像)として現像(顕像化)する。
そして、トナー像は、転写ローラ5によって用紙Pに転写される。転写材Pは、用紙カセット11に収納されており、給紙ローラ12によって給紙され、搬送ガイド28に沿って感光ドラム1と転写ローラ5との間の転写ニップNt部に搬送される。転写ローラ5には、転写バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1上のトナー像が用紙P上の所定の位置に転写される。
転写によって表面に未定着トナー像を担持した用紙Pは、トナー像が設けられる面と反対側の面に当接する当接部材(ガイド部材)としての定着入口ガイド271に沿って定着装置6の定着ニップ部Nfへ搬送される。定着ニップ部Nfで、未定着トナー像が加熱及び加圧されて用紙P表面に定着される。トナー像定着後の用紙Pは、排紙ローラ14によって装置本体100上面の排紙トレイ15上に排出される。
一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、再度、帯電ローラ2による帯電処理がなされ、次の画像形成に供される。以上の動作を繰り返すことで、次々と画像形成を行うことができる。
本実施形態の画像形成装置における転写ニップ部Ntの記録材搬送方向で中央部の位置から定着ニップ部Nfの記録材搬送方向で中央部の位置までの距離を転写−定着間距離とし、具体的には50mmとした。また、転写ニップ部Ntの接線に対する定着ニップ部Nfの接線の成す角θは30°とした。
(定着装置)
本願明細書で、定着ニップ部などにおいて、記録材の搬送方向に直交する方向である長手方向における中央部とは、長手方向で均等に3等分するとき中央の均等領域あるいはその領域内の所定位置とする。また、長手方向における端部とは、長手方向で均等に3等分するとき端部側の均等領域あるいはその領域内の所定位置(例えば、最も端部側の位置)とする。
図1および図2に示す本実施形態の定着装置6は、立ち上げ時間の短縮や低消費電力化を目的としたフィルム加熱方式の定着装置である。回転体としての円筒状の定着フィルム24は可撓性を有する回動可能な無端ベルトであり、その内周部には加熱部材としてのセラミックヒータ242とバックアップ部材としてのヒータホルダ241、鉄製のステー243が設けられている。
ヒータホルダ241は、セラミックヒータ242を保持しており、定着フィルム24の内面に接触して定着フィルム24を内側から加熱する。定着フィルム24が挟持搬送されるように、定着フィルム24を介してセラミックヒータ242とセラミックヒータ242に対向する対向部材としての加圧ローラ23とで定着ニップ部Nfが形成されている。また、ヒータホルダ241は、耐熱性を有する樹脂製であるため、剛性が高くなく、鉄製のステー243によりセラミックヒータ242保持面とは反対の面から補強されている。
加圧ローラ23は、駆動源によって駆動され、定着フィルム24は定着ニップ部Nfで加圧ローラ23から動力をもらい従動回転する。加熱ヒータ242の熱は定着フィルム24の内面から表面に伝わり、定着ニップ部Nfで加圧ローラ23表面も加熱される。そして、上述したように、未定着トナー像が転写された用紙Pが定着ニップNfへ搬送されると、定着フィルム24と加圧ローラ23の熱が、未定着トナー像と用紙Pに伝わり、用紙Pにトナー像が定着されるようになっている。
本実施形態で用いたヒータホルダ241は、長手方向両端部から中央部にかけて、ヒータホルダ241と両端部で付勢されることにより撓む加圧ローラ23の撓み方向と同方向に、滑らかに凸となる湾曲断面に形成されている。ヒータホルダ241の加圧ローラ23との圧接面の湾曲量は、最大用紙幅の両端部位置に対する長手方向中央部が付勢方向加圧ローラ23側に520μm湾曲しているものを用いた。
加圧ローラ23は、金属製の芯金の外周面に、シリコーンゴム等の弾性を有する耐熱性の弾性層と、最外表面にはフッ素樹脂等の離型性を有する離型層を設けたものである。本実施形態で用いた加圧ローラ23は、芯金外径がΦ11mm、弾性層部の外径はΦ18mmで長手方向にストレートのものを使用した。
離型層を含めた弾性層部の表面硬度は、Asker−C硬度(500g荷重)で40°である。ヒータホルダ241の加圧ローラ23への付勢力は、13kgfとした。なお、ヒータホルダ241が、加圧ローラ23の撓み方向と同方向に凸となる湾曲断面に形成されていることで、定着ニップ部Nfの搬送方向幅は約7mmで長手方向にほぼ均一である。
(定着ニップNfの湾曲形状に倣う記録材の湾曲形状)
上述したように、定着装置6の定着ニップ部Nfは、記録材搬送方向から見て長手方向中央部をほぼ頂点として、加圧ローラ23とヒータホルダ241の付勢方向の加圧ローラ側へ湾曲した形状を成している。
実際に、画像形成装置から定着装置6を外して、用紙Pを定着ニップ部Nfにのみ噛みこませた状態にすると、図2のように、用紙Pは、定着ニップ部Nfの形状と同様に用紙幅方向中央部をほぼ頂点として用紙Pの非印字面側に湾曲した形状に規制される。本実施形態において、用紙Pの長手方向(用紙幅方向)の両端部に対する中央部の非印字面側への湾曲量は、500μmであった。
(定着入口ガイド)
本実施形態における定着入口ガイド271は、転写ニップ部Ntを通過してトナー像を保持した用紙Pを、次工程である定着装置6の定着ニップ部Nfへ導くためのガイドである。以下、本発明に係る定着入口ガイド271について説明する。
本実施形態の定着入口ガイド271は、長手方向中央部に定着ニップ部Nfの湾曲方向とは逆方向に突出した凸部Mを有する。そして、凸部Mは、上述した非印字面側に湾曲した用紙Pの幅方向中央部を印字面側方向へ持ち上げることができる位置に設けられている。具体的には、図7(a)に示すように、凸部Mは、定着入口ガイド271の全体領域における一部領域として設けられる。
ここで、図3を用いて、定着入口ガイド271の設置位置を説明するためのパラメータを定義する。図3(a)は、定着装置6と定着入口ガイド271の断面模式図である。図3(b)は、図3(a)中で記録材搬送方向となる矢印A方向(定着ニップ接線上の用紙P搬送方向上流側)から見た定着入口ガイド271と定着ニップ部Nfとの位置関係を示す図である。S…定着入口ガイド271の搬送方向下流端部
Hnipc…定着ニップ部Nfの長手方向中央部における付勢方向位置(基準位置)
Hnipe…定着ニップ部Nfの長手方向両端部における付勢方向位置
Hgc…定着入口ガイド271の先端Sの長手方向中央部における付勢方向位置
Hge…定着入口ガイド271先端Sの長手方向端部における付勢方向位置
ΔHm…基準位置からヒータホルダ側への突出量が記録材搬送方向の中で最大となる部分(凸部M)の突出量
(ΔHm=Hgc−Hge)
以下、定義したパラメータを用いて、定着入口ガイド271の位置、凸部Mの突出量ΔHmについて以下に説明する。定着入口ガイド271の位置は、用紙P先端が定着ニップ部Nfに入り込む際にジャムや紙シワ等が発生することのないよう、長手方向全域に渡って、定着ニップ部Nfの付勢方向位置HnipcおよびHnipeと離れ過ぎない位置に設置される必要がある。本実施形態においては、定着入口ガイド271は、長手方向両端部における先端Sの付勢方向位置Hgeが、基準位置である長手方向中央部における定着ニップ部Nfの付勢方向位置Hnipcと同じとなる位置に設置した。
凸部Mの突出量ΔHmは、大きすぎると、用紙Pの先端が定着ニップ部Nfよりも付勢方向ヒータホルダ側へ搬送されてしまうようになり、用紙P上の未定着トナー像が可撓性の定着フィルムにぶつかることで乱される「画像乱れ」が発生する場合がある。逆に小さすぎると、非印字面側に湾曲した用紙Pの幅方向中央部を持ち上げる能力を発揮できない。そのため、凸部Mの突出量ΔHmについては、50〜2000μm程度が良い。
定着入口ガイド271の長手方向(幅方向)の大きさ(図3中La)については、おおよそ最大用紙幅であることが望ましい。これは、大きすぎると装置が巨大化するためである。一方、最大用紙幅に対して小さすぎると、特にコシの弱い薄紙等で最大用紙の両端部における用紙P先端の高さが定着ニップ部Nfに対して低くなりすぎ、用紙P先端が定着ニップ部Nfへスムーズに入り込めずに角折れ等が生じる場合がある。本実施形態においては、全体幅Laは、最大用紙であるLTRサイズ用紙の幅215mmに対して、218mmとした。
定着入口ガイド271の凸部Mの幅Lmについては、転写ニップ部Ntにおいて非印字面側に湾曲した用紙P後端の形状を持ち上げることができるだけの幅を有していれば良い。ただし、凸部Mの幅Lmが大きくなりすぎると、特に厚紙のようなコシの強い紙等で、用紙が定着ニップ部Nfへスムーズに入り込めずジャムを発生させたり、前述した画像乱れが発生したりする場合がある。
これは、凸部Mの幅Lmが広いほど、凸部Mの幅Lmが狭い場合と同じ突出量ΔHmに設定したとしても、長手方向中央部の用紙P先端がヒータホルダ側へ持ち上げられる量が大きくなってしまうことを意味している。即ち、加圧ローラ側へ湾曲している定着ニップNfとのギャップが広くなってしまうことを意味している。そのため、定着入口ガイドの長手方向における全体領域の幅Laに対して1/5〜3/5の割合が好ましく、本実施形態においては、80mmとした。
定着入口ガイド271の材質については、PETにカーボン等の導電材を混ぜ込み、抵抗値を1×1012Ωcm程度に調整したものを用いた。この理由としては、定着入口ガイド271が、転写バイアスで電荷を保持した用紙Pと接触することにより、帯電もしくは用紙Pの電荷を除去することによって定着していない用紙P上のトナー像を乱すのを防ぐためである。
(評価方法)
以下、本実施形態の評価方法について説明する。本実施形態の凸部Mを有する定着入口ガイド271と、従来の定着入口ガイドとで、後端コバ汚れの有無を確認した。評価条件としては、「カブリ」が厳しい温度35℃、湿度80%の高温多湿環境で1枚通紙を500回繰り返し、出力された用紙P後端へのトナー付着状態を確認した。これにより、転写ローラ5に蓄積したカブリトナーが、用紙P後端によって掻き取られ用紙P後端に付着する度合いについて比較することができる。
定着入口ガイド271に設ける凸部Mの付勢方向正方向側(ヒータホルダ側)への突出量ΔHmは、未定着トナー像乱れが発生しない範囲のものを選択した。具体的には、凸部Mの突出量ΔHmが、100μm、300μm、500μm、1000μmの各水準のものについて確認した。
また、転写−定着間の距離の影響についても確認するために、転写−定着間の距離が50mm(本実施形態の転写−定着間距離)のものに加え、80mm、100mm、150mmの場合についても確認した。なお、これらの評価では、転写ニップ部Ntの接線と定着ニップ部Nfの接線の成す角θは変えずに、本体高さのみを変更することで転写−定着間の距離を広げることとした。
用紙P後端のトナー付着が目立つ場合を×、用紙P後端のトナー付着が軽微な場合もしくは用紙P後端のトナー付着が見られない場合を○と評価した。用紙はXerox(R) VitalityTM Multipurpose Printer Paper75gを用いた。
(評価結果)
本実施形態の評価結果(従来の定着入口ガイドと本実施形態の定着入口ガイドの後端コバ汚れレベルを比較した結果)を表1に示す。
凸部Mを設けていない従来の定着入口ガイドを用いた従来構成では、本体の転写−定着間の距離を短くすると後端コバ汚れが目立った。これは、用紙Pの曲げ剛性によって、用紙P後端が転写ローラ5に蓄積したカブリトナーを掻き取り易くなるため、後端コバ汚れが目立つことになると考えられる。転写−定着間距離が150mmと大きい場合には、後端コバ汚れは発生しなかった。
一方、凸部Mを設けた定着入口ガイド271を用いた本実施形態の構成では、凸部Mの突出量ΔHmが大きいほど、より短い転写−定着間距離の構成においても、後端コバ汚れを抑制することができた。
(本実施形態の効果)
本実施形態の定着入口ガイド271を用いることで、後端コバ汚れを抑制できた2つの効果について、以下にそれぞれ説明する。
1)1つ目の効果
1つ目の効果は、用紙P後端が長手方向(幅方向)の全域に渡って転写ローラ5と当たるように、用紙P後端の形状を変えることができる点である。この点について、図4および図5を用いて説明する。図4は、本実施形態の画像形成装置100における、転写ニップ部Nt及び定着ニップ部Nfの模式図である。従来構成の転写ニップ部Nt及び定着ニップ部Nfを表した図12、図13と対比させて示してある。
図4(a)は、用紙P後端が転写ニップ部Ntを抜けた瞬間の用紙Pの形状を示している。図4(b)は、用紙P後端の後端コバ汚れの様子を示しており、後端コバ汚れが発生する部分を斜線部で表している。
従来の凸部Mのない定着入口ガイドでは、図13(b)で示したように、転写ニップ部Ntを抜ける瞬間の用紙Pの後端が、定着ニップ部Nfの付勢方向負方向側(加圧ローラ側)に湾曲した形状と転写ローラの円筒形状とがぶつかり波打った状態となっていた。そのため、転写ローラ5に接触する所定領域(図13(a)の斜線領域)だけに、当接圧力が集中していた。
しかし、本実施形態のように長手方向における中央部において定着ニップ部の突出する方向と反対側に突出する定着入口ガイド271を用いた場合は、図5に示すように、定着入口ガイド271で用紙の長手方向(幅方向)の中央部が持ち上げられる。このため、転写ニップNtを抜ける瞬間の用紙P後端の形状がほぼ平らな状態に規制される。ほぼ平らな状態となった用紙P後端は、用紙P幅方向全体で転写ローラ5と接触するようになる。
そのため、用紙P後端と転写ローラ5表面との圧接圧力を用紙P幅方向全体に分散することができ、用紙P後端の幅方向各位置において、用紙P後端にトナーを付着し難くすることができた。
2)2つ目の効果
2つ目の効果としては、用紙Pの後端が、転写ニップ部Ntを抜けた瞬間の用紙Pの復元力を低減することができる点である。この点について、図6を用いて説明する。同図は、転写ニップ部Ntと定着装置6の定着ニップ部Nfを構成する部材と、定着入口ガイド271を示した画像形成装置の断面模式図を示す。本実施形態の特徴である長手方向中央部における定着入口ガイド271の凸部Mは編みかけ部である。加圧ローラ23や用紙Pの軌道について、中央部の様子は実線、端部の様子は点線で示す。
従来の凸部Mのない定着入口ガイドを用いた場合は、用紙P後端が転写ニップ部Ntを抜けた瞬間に、角度θ分の用紙撓みを解消する力が、転写ローラ5表面と用紙P後端との圧接力となっていた。しかし、長手方向中央部に凸部Mを有する定着入口ガイドを用いた場合は、用紙P後端が転写ニップを抜けた瞬間の用紙撓みを解消する力(すなわち、復元力)は、角度θ’分に減少する。そのため、転写ローラ5表面と用紙P後端の圧接力を小さくすることができ、用紙P後端に転写ローラ5表面のトナーが付着し難くなる。
次に、定着入口ガイドに凸部Mを設けずに、定着入口ガイドの取り付け位置を付勢方向ヒータホルダ241側へ設置する構成(比較例)と本実施形態とについて、効果上の比較をした。この比較例については、本実施形態と同様に角度θを小さくすることが可能となる。しかし、凸部Mの無い従来の定着入口ガイドの設置位置を変更した場合、同様の評価方法で後端コバ汚れを確認しようとしたが、定着入口ガイド全体をヒータホルダ241側へ変更していくとジャムが発生してしまった。これは、用紙P先端が、長手方向全域で、定着ニップ部Nfからヒータホルダ241側へ離れてしまうためである。
一方、凸部Mを設けた本実施形態では、用紙P先端が定着ニップ部Nfからヒータホルダ側へ離れるのは、長手方向中央部付近だけであり、長手方向両端部については加圧ローラ23側へ接近する。このため、用紙Pは、定着ニップ部Nfに、長手方向両端部から順に入り込むことができ、ジャムが発生することはなく搬送性に問題がない。
以上、定着ニップ部の湾曲方向とは逆方向の凸部Mを有する定着入口ガイド271を用い、定着ニップ部の湾曲で定着ニップ部の幅の長手方向におけるばらつきを抑制すると共に、転写ニップ部における記録材後端へのトナー付着(後端コバ汚れ)を抑制できる。そして、記録材搬送路として転写−定着間距離の短い(Cパス)画像形成装置の場合においても、用紙P後端と転写ローラ5表面との当接圧力を小さくすることができ、用紙Pの後端コバ汚れを抑制することができる。
《第2の実施形態》
次に、記録材が薄紙等のコシの弱い用紙の場合、発生し易くなる用紙先端の角折れ(後に詳述)を抑制することで、第1の実施形態を更に改良した第2の実施形態について、図7乃至図10を用いて説明する。本実施形態は、図7に示すように定着入口ガイドのみが第1の実施形態と異なり、その他の構成は、第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
図7(a)が第1の実施形態における定着入口ガイド271を示す一方、図7(b)は本実施形態における定着入口ガイド272を示す。即ち、第1の実施形態では、定着入口ガイド271は、長手方向における中央部で定着ニップ部に最も近い位置と定着ニップ部との距離が、長手方向における両端部で定着ニップ部に最も近い位置と定着ニップ部との距離と等しいものであった。
これに対し、本実施形態の定着入口ガイド272は、長手方向における中央部で定着ニップ部に最も近い位置と定着ニップ部との距離が、長手方向における両端部で定着ニップ部に最も近い位置と定着ニップ部との距離より長い。
(薄紙の用紙先端の角折れ)
以下、図8を用いて薄紙の用紙先端の角折れを説明する。図8は最大通紙幅であるLTRサイズの用紙Pを通紙した場合の様子を示し、図8(a)は用紙Pの先端が定着入口ガイドの先端Sを通過した後の様子を表し、図8(b)は定着ニップ部Nfに突入する直前の様子を表している。なお、図8(b)において定着入口ガイド272は図7(b)のSx位置での切断した状態を示している。
用紙P両端部の挙動が分かりやすいように、用紙の長手方向(幅方向)のうち両端部の位置の断面部分を実線で、中央部の位置の断面部分を点線で示した。また、用紙幅方向中央部の凸部Mは図中編みかけ部分である。
図8(a)で、用紙Pの長手方向(幅方向)の中央部の先端は、定着入口ガイド271の凸部Mによって両端部よりも持ち上げられた形状となる。一方で、用紙Pの長手方向(幅方向)の両端部は、中央部で持ち上げられた方向と反対の方向へ落ち込み易くなる。なお、中央部で持ち上げられる方向とは付勢方向ヒータホルダ241側であり、両端部の落ち込みの方向は付勢方向加圧ローラ側である。
用紙Pの長手方向(幅方向)の両端部の、付勢方向加圧ローラ側への落ち込み量が大きいと、図8(b)のように、用紙Pが定着ニップ部Nfに入る直前に用紙Pの角が折れてしまう(図中O部)。そして、そのまま定着ニップ部Nfに突入すると用紙Pが角折れした状態で排紙されてしまう場合があった。
(定着入口ガイド)
以下、本実施形態の定着入口ガイド272について、図7(b)および図9を用いて説明する。定着入口ガイド272は、第1の実施形態の定着入口ガイドの長手方向両端領域U部の先端を定着ニップ部Nfに向かって図中Suまで伸ばしている。つまり、長手方向中央部における先端Sの用紙P搬送方向における定着ニップ部Nfの中央線(図9の線Z)からの距離sが、長手方向両端部における先端Suとの距離suよりも長い。以下、距離sと距離suの差をΔSとし、定着入口ガイド272に設けたU部の長さΔSと称することとする。
定着入口ガイド272のU部の長さΔSは、長すぎると定着装置6の加圧ローラ23や定着フィルム24にぶつかる可能性があり、短いと用紙P先端の落ち込みを防ぐ機能を発揮できないため、構成によって効果を発揮できる長さΔSに設定して良い。本実施形態においては、U部の長さΔSは2mmとした。
U部の幅Luについては、用紙Pの幅方向両端部の落ち込みを防止できるだけの幅を有していれば良い。ただし、U部の幅Luが大きすぎて、長手方向中央部領域にも定着ニップ部Nfに接近する部分があると、その部分が用紙Pの非印字面を強く擦り、未定着トナーを乱したり、用紙Pにスジを発生したりする場合があった。
これは、長手方向中央部における用紙Pが、付勢方向の加圧ローラ側へ湾曲している定着ニップ部Nfに入り込むと、図10に示した太線Pc’のような形状となる。そして、この太線Pc’の軌跡上に定着入口ガイドの先端があると、定着入口ガイドの先端が用紙の非印字面を強く擦ってしまうためである。そこで、本実施形態では、長手方向中央領域の先端Sの位置は図中Zsのまま、両端領域のみ図中Zsuまで定着ニップ部Nfに接近させることとし、U部の幅Luは、65mmとした。また、凸部Mの突出量は、本実施形態において、第1の実施形態で後端コバ汚れが抑制できた500μmとした。
(評価方法)
以下、本実施形態の評価方法について説明する。本実施形態の凸部M及び定着ニップ部方向に伸びた部分Uを有する定着入口ガイド272と、第1の実施形態で用いた凸部Mを有する定着入口ガイド271と、凸部Mを有さない従来の定着入口ガイドとで、後端コバ汚れの有無、及び先端角折れの有無を確認した。
評価条件として、後端コバ汚れの評価については、第1の実施形態に示した条件と同条件にて行った。先端角折れの評価については、紙坪量の影響を確認するため、後端コバ汚れと同じ評価を坪量の異なる用紙を用いて行い、52g/cm、60g/cm、75g/cm、90g/cmの場合について確認した。
後端コバ汚れについては、第1の実施形態と同様に、用紙P後端の汚れが目立つ場合を×、用紙P後端に汚れが軽微もしくは見られない場合を○と評価した。先端角折れについては、角折れが発生しなかった場合を○、角折れが発生した場合を×と評価した。
(評価結果)
後端コバ汚れレベル及び先端角折れの比較結果を表2に示す。
従来の定着入口ガイド270を用いた構成では、先端角折れは発生しないが後端コバ汚れが発生した。 また、第1の実施形態1の定着入口ガイド271の形状にすると、後端コバ汚れの発生を防ぐことができ、用紙の坪量が75g/cm以上の用紙においては、先端角折れは発生しなかった。
一方、本実施形態のように凸部M及び定着ニップ方向に伸びた部分Uを有する定着入口ガイド272を用いた構成では、後端コバ汚れ及び先端角折れの両方の現象を抑制することができた。これは、薄紙でコシの弱い用紙であっても、定着入口ガイド272の両端領域に設けた伸び部分Uによって、用紙Pの幅方向両端部の落ち込みを抑制することができたためである。
(本実施形態の効果)
以上、定着ニップ部の湾曲方向とは逆方向の凸部Mを有する定着入口ガイド271を用い、定着ニップ部の湾曲で定着ニップ部の幅の長手方向におけるばらつきを抑制すると共に、転写ニップ部における記録材後端へのトナー付着(後端コバ汚れ)を抑制できる。そして、記録材搬送路として転写−定着間距離の短い(Cパス)画像形成装置の場合においても、用紙P後端と転写ローラ5表面との当接圧力を小さくすることができ、用紙Pの後端コバ汚れを抑制することができる。
更に、薄紙等のコシの弱い用紙で発生し易くなった用紙先端の角折れを抑制することができる。これは、用紙先端の長手方向(幅方向)の両端部が、中央部で持ち上げられた方向と反対の方向へ落ち込み易くなることを防ぐ効果を有しているためである。
《第3の実施形態》
第1及び第2の実施形態では、用紙Pが転写ニップ部Ntを抜けて、定着ニップ部Nfのみに挟持された状態での用紙Pの姿勢が、定着ニップ部Nfの接線に倣う構成について説明をした。本実施形態では、用紙Pが転写ニップ部Ntを抜けて、定着ニップ部Nfのみに挟持された状態での用紙Pの姿勢が、定着ニップ部Nfの接線ではない点が前述の実施形態と異なる。即ち、本実施形態では、用紙Pが転写ニップ部Ntを抜けて、定着ニップ部Nfのみに挟持された状態での用紙Pの姿勢が、ヒータホルダ241に設けられた上流突出形状部(上流側突出部)Gに倣う。
なお、ヒータホルダ241以外の部品及び構成、また、評価方法については、第2の実施形態で説明したものと同じであるため説明を省略する。
図11に、本実施形態で用いる画像形成装置における転写ニップ部Nt部と定着装置6、及び、定着入口ガイドの断面模式図を示す。一般に、ヒータホルダ241は、上流突出形状部Gが、ヒータ242が定着フィルム24内面と接触する面よりも数100μm程度突出した形状となっている場合がある。これは、ステイプルの付いた用紙が突入した際に、定着フィルム24が破れることを防ぐことを目的としている。本実施形態のヒータホルダ241の上流突出形状部Gは、ヒータ242が定着フィルム24内面と接触する面に対して、付勢方向に200μm突出しているものを用いた。
(本実施形態における角度θ2)
上述した通り、転写ニップ部Ntの接線、及び、用紙P後端が転写ニップ部を抜けた瞬間の用紙Pの姿勢が作る角度θが大きくなると、用紙Pの復元力による用紙P後端と転写ローラ表面との当接圧力が大きくなるため、後端コバ汚れが増す。
以下に、上記ヒータホルダ241を用いた本実施形態における角度θ2について説明する。本実施形態では、ヒータホルダ241の上流突出形状部Gにより、用紙Pは、用紙P後端が転写ニップ部Ntを抜けると図中規制部gで規制された形状となる。つまり、用紙P後端は、転写ニップ部Ntを抜けた瞬間に、定着ニップ部Nfの接線ではなく、定着ニップ部Nfの用紙P搬送方向中心部と規制部gを結ぶ直線Yに倣おうとする。
この直線Yと転写ニップ部Ntの接線との成す角度θ2は、転写ニップ部Ntの接線と定着ニップ部Nfの接線とが成す角θ1よりも大きく、具体的な角度θ2は、45°である。このような角度θ2は、前述した実施形態に比べて、後端コバ汚れの条件としては厳しいものであるが、凸部M及び定着ニップ部方向に伸びた部分Uを有する定着入口ガイド272を用いることで、第2の実施形態に示した効果と同様の効果を得ることができた。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、定着ニップ部の形状を湾曲させる手段として、バックアップ部材としてのヒータホルダの断面形状を湾曲形状とする構成について説明をしたが、これに限定されるものではない。定着ニップ部を加圧ローラ側に湾曲させる手段であれば、いずれの手段であっても良く、例えば、紙シワを防止するために、加圧ローラの外径が、長手方向中央部よりも両端部の方が大きい形状となっている構成でも良い。
(変形例2)
上述した実施形態では、定着入口ガイドの形状について、定着ニップ部の湾曲形状と逆方向に突出した凸部を設けた矩形状の構成について説明をしたが、これに限定されるものではない。例えば、滑らかに湾曲した形状や、長手方向両端部から中央部に掛けて階段状に徐々に突出量が増える形状でも良い。
さらに、定着入口ガイドは、角部の無い形状にすることが一般的である。これは、定着入口ガイドが、用紙の先端の搬送経路を変更して定着装置6へ導くためのものであり、用紙の非印字面と接触するため、用紙にスジを発生するのを防止するためである。本実施形態の中で説明した定着入口ガイドの凸部Mや定着ニップ方向に伸びた部分Uは、それ以外の部分と連続的(滑らか)に傾斜して繋がる構成とすることがより望ましい。
(変形例3)
上述した実施形態および変形例では、長手方向に長い入口ガイドについて述べたが、本発明はこれに限られない。即ち、記録材の搬送方向に直交する長手方向で均等に3等分するとき、当接部材として長手方向における中央の均等領域の領域内で加熱部材の側に突出する形状を備えるスポット状(点状)の当接部材であっても良い。
これにより、従来型の定着入口ガイド(長手方向における高さ位置が一様な形状を備える)と上記スポット状の当接部材とを記録材搬送路に並設しても良い。あるいは、従来型の定着入口ガイド(長手方向における高さ位置が一様な形状を備える)の上に上記スポット状の当接部材を設け一体化したものを上述した実施形態における定着入口ガイドとして用いても良い。
1・・感光ドラム、5・・転写ローラ、23・・加圧ローラ、242・・ヒータ、271、272・・定着入口ガイド、Nf・・定着ニップ部、Nt・・転写ニップ部

Claims (15)

  1. トナー画像を記録材に転写する転写ニップ部を形成する転写部材と、
    前記トナー画像が転写された前記記録材を加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材に対向し、前記加熱部材と共に前記記録材を挟持搬送する定着ニップ部を形成する対向部材と、
    前記転写ニップ部と前記定着ニップ部の間の記録材搬送路に設けられ、前記記録材における前記トナー画像が設けられる面と反対側の面に当接する当接部材と、
    を有し、
    前記記録材の搬送方向から見るとき、前記定着ニップ部は前記記録材の搬送方向に直交する長手方向における端部よりも中央部が前記対向部材の側に突出する形状を備え、かつ、前記当接部材は前記長手方向における中央部において前記定着ニップ部の突出する方向と反対側に突出する形状を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記当接部材は、前記記録材を前記定着ニップ部へガイドする前記長手方向に渡って設けられるガイド部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ガイド部材は、前記定着ニップ部の突出する方向と反対側に突出する領域が前記ガイド部材の全体領域における一部領域として設けられることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記定着ニップ部の突出する方向と反対側に突出する領域が前記長手方向において前記全体領域に対して1/5〜3/5の割合で設けられることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ガイド部材は、前記長手方向における中央部で前記定着ニップ部に最も近い位置と前記定着ニップ部の記録材搬送方向の中心部との距離が、前記長手方向における両端部で前記定着ニップ部に最も近い位置と前記定着ニップ部の前記記録材搬送方向の中心部との距離と等しいことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ガイド部材は、前記長手方向における中央部で前記定着ニップ部に最も近い位置と前記定着ニップ部の記録材搬送方向の中心部との距離が、前記長手方向における両端部で前記定着ニップ部に最も近い位置と前記定着ニップ部の前記記録材搬送方向の中心部との距離よりも長いことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記転写ニップ部から前記定着ニップ部への前記記録材搬送路がC字状に設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録材搬送路は、前記転写ニップ部を抜けた前記記録材の後端が前記定着ニップ部の接線に倣う搬送路を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記加熱部材によって加熱される円筒状の回転体と、前記長手方向に設けられ前記回転体を保持するバックアップ部材と、を有し、
    前記記録材搬送路は、前記転写ニップ部を抜けた前記記録材の後端が前記定着ニップ部の記録材搬送方向の中心部と、前記バックアップ部材の上流側突出部によって規制された規制部とを結ぶ直線に倣う搬送路を備えることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記ガイド部材は、前記定着ニップ部の突出する方向と反対側に突出する領域から前記長手方向の端部に向かって連続的に傾斜した形状を備えることを特徴とする請求項2乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 可撓性を有し前記加熱部材によって加熱される円筒状の回転体と、前記長手方向に設けられ前記回転体を保持するバックアップ部材と、を有し、
    前記バックアップ部材は、前記長手方向における両端部で前記対向部材の側に加圧されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記バックアップ部材は、前記記録材の搬送方向から見て、前記長手方向における端部よりも中央部が前記対向部材の側に突出する形状を備えることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記対向部材は加圧ローラであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記加圧ローラは、前記長手方向における中央部での外径よりも両端部での外径の方が大きいことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記転写部は、トナー像を担持する像担持体と、前記トナー像を前記記録材に転写する転写ローラと、を有し、前記像担持体と前記転写ローラとの間で前記転写ニップ部を形成することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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