JP2010039318A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トナーの飛び散りに起因する画像乱れの問題を簡単な構成で安価に解決して高質画像を安定的に得ることができる定着装置を提供すること。
【解決手段】互いに当接して回転する加熱ローラ(加熱部材)23及び加圧ローラ(加圧部材)24と、これらの加熱ローラ23と加圧ローラ24の当接によって形成された定着ニップNに用紙を案内するガイド部材29を備え、該ガイド部材29に案内されて前記定着ニップNに供給される用紙に担持されたトナー像を加熱及び加圧してこれを用紙上に定着させる定着装置9において、前記ガイド部材29の用紙搬送方向下流部に、前記加熱ローラ23外周の定着ニップNの入口において引いた接線Tを前記加熱ローラ23側から前記加圧ローラ24側に横切ってその終端が定着ニップNに近づく下流側傾斜面29bを形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真プロセスによって用紙上に転写されたトナー像を用紙上に定着させるための定着装置とこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置は、感光ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を現像装置において現像剤であるトナーを用いて現像してトナー像として顕像化し、この像担持体上のトナー像を転写ローラ等の転写手段によって用紙上に転写し、トナー像が転写された用紙を定着装置へと搬送して該定着装置においてトナー像を用紙上に定着した後、トナー像が定着された用紙を機外へと排出するという一連のプロセスを経て画像を形成するものである。
ところで、定着装置は、互いに当接して回転する加熱部材及び加圧部材と、これらの加熱部材と加圧部材の当接によって形成された定着ニップに用紙を案内するガイド部材を備えており、該ガイド部材に案内されて定着ニップに供給される用紙上に担持されたトナー像は定着ニップを通過する過程で加熱及び加圧されて用紙上に定着される。
斯かる定着装置において発生する問題として、トナー像の尾引き(又はジェットマーク)の問題がある。この尾引きは、未定着トナー像が定着ニップにて急激にプレスされることによって用紙搬送方向とは逆方向に気流が発生したり、定着ニップでの急激な加熱によって用紙から蒸気が発生し、これらの気流や蒸気によって用紙上の未定着トナーが飛ばされてしまうことによって発生する現象である。
上記問題を解決する一手段として、用紙上のトナー像が定着ニップに到着するまでの間に該トナー像を加熱し、トナー間及びトナーと用紙間の結着力を高めて物理的にトナーが飛ばないようにする方法が考えられ、これを実現するためにガイド部材の先端を定着ニップと同等若しくは加熱部材側に突出する位置に配置する構成が採用されている。
ところが、上記構成を採用した場合、定着ニップとガイド部材の先端部によって用紙がブリッジされるため、用紙に掛かっていた負荷が該用紙の後端がガイド部材の先端を抜ける際に急激に開放されるため、用紙が加圧部材側に叩き付けられ、そのとき発生する衝撃によって用紙上の未定着トナーが飛び散り、画像乱れを引き起こす原因となる。
用紙が普通紙等のように比較的薄くて腰の弱いものである場合には、用紙上のトナーが飛び散る程の大きな衝撃が加わることはないが、厚紙やはがき、封筒等のように厚くて腰が強い用紙の場合には、その剛性が高いため、該用紙の後端部がガイド部材の終端部から離れた際に用紙を加圧部材側に叩き付ける力が強く、そのとき発生する衝撃も大きいために前記画像乱れが発生する可能性が高い。
用紙に作用していた負荷の急激な開放とこれに伴って発生する衝撃によるトナーの飛び散りとこれに起因する画像乱れの問題を解決するため、例えば特許文献1には、用紙検知センサによって用紙の先端と後端を検知して用紙ガイドの姿勢をソレノイドによって制御する提案がなされている。又、特許文献2には、定着装置の加熱部材の中央部と端部の温度を検知し、両温度の差が一定以上であるときには、用紙の先端が定着装置に突入した後にガイド部材を用紙搬送経路から退避させる構成が提案されている。
特開2006−098572号公報 特許第3543841号公報
ところが、特許文献1,2において提案された構成を採用すれば、トナーの飛び散りに起因する画像乱れの問題自体は解決されるものの、構成の複雑化とコストアップを免れないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、トナーの飛び散りに起因する画像乱れの問題を簡単な構成で安価に解決して高質画像を安定的に得ることができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、互いに当接して回転する加熱部材及び加圧部材と、これらの加熱部材と加圧部材の当接によって形成された定着ニップに用紙を案内するガイド部材を備え、該ガイド部材に案内されて前記定着ニップに供給される用紙に担持されたトナー像を加熱及び加圧してこれを用紙上に定着させる定着装置において、前記ガイド部材の用紙搬送方向下流部に、前記加熱部材外周の定着ニップの入口において引いた接線を前記加熱部材側から前記加圧部材側に横切ってその終端が定着ニップに近づく下流側傾斜面を形成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ガイド部材の前記下流側傾斜面と他の上流側傾斜面との交点としての頂点が前記接線よりも前記加熱部材側に位置することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記ガイド部材の前記頂点は凸R形状を成していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記ガイド部材の前記下流側傾斜面は、前記加圧部材の外周面に接触する可撓性部材で構成されることを特徴とする。
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1〜4の何れかに記載の定着装置を備えていることを特徴とする。
請求項1及び2記載の発明によれば、ガイド部材の頂点は加熱部材外周の定着ニップの入口において引いた接線よりも加熱部材側に位置しているため、用紙は定着ニップに至る前にガイド部材の頂点と定着ニップ部によってブリッジされて加熱部材側に近づけられ、該用紙に担持されている未定着トナー像が予め加熱される。このため、トナー間及びトナーと用紙間の物理的な結着力が高められ、急激なプレスによる気流の発生や急激な加熱による蒸気の発生によるトナーの飛び散りが防がれ、トナーの飛散に伴う尾引きの発生が防がれる。
又、厚紙やはがき、封筒等のように厚くて腰が強い用紙を通紙する場合、該用紙がガイド部材の頂点と定着ニップ部によってブリッジされて湾曲するため、用紙には力が掛かっているが、用紙の後端がガイド部材の頂点を抜ける際に該用紙に掛かっていた力が開放されても、用紙の後端はガイド部材の下流側傾斜面に沿って搬送されるためにガイド部材に叩き付けられて衝撃を発生することがなく、衝撃によるトナーの飛び散り及びこれに起因する画像乱れの発生が防がれる。そして、このような効果は単にガイド部材の形状を変更するだけで容易に得られ、他の複雑な機構や制御が不要となるため、構造の単純化とコストダウンを図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、ガイド部材の頂点は凸R形状を成しているため、用紙はガイド部材の頂点と定着ニップ部によってブリッジされながらスムーズに定着ニップ部へと搬送されてトナー像の定着を受け、用紙へのトナー像の定着が安定的になされる。
請求項4記載の発明によれば、特に厚くて剛性の高い厚紙等の後端がガイド部材の頂点を抜ける際の衝撃が可撓性部材の変形によって効果的に吸収されるため、衝撃によるトナーの飛び散りが抑制されて画像乱れの発生が確実に防がれる。又、可撓性部材は加圧部材の外周に摺擦するため、加圧部材の外周に付着したトナー等が除去されて加圧部材がクリーニングされる。
請求項5記載の発明によれば、定着装置における未定着トナーの飛び散りが防がれるため、トナーの飛び散りに起因する画像乱れの問題が解消されて高質画像が安定的に得られる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[画像形成装置]
図1は本発明に係る画像形成装置の一形態としてのレーザープリンタの側断面図であり、図示のレーザープリンタ1においては、箱状の本体(筐体)2の上面の中央部に、傾斜した凹状の排紙トレイ3が設けられている。そして、本体2の前面(図1の右側が前方)上部には開閉可能な手差しトレイ4が設けられており、この手差しトレイ4とその奥の本体2内に回転可能に設けられた手差し用の給紙ローラ5は手差し給紙部6を構成している。
而して、レーザープリンタ1は、本体2内に設けられた搬送路Lに沿って記録材である用紙を搬送しながら、不図示の端末等から送信される画像データに基づいて用紙に画像を形成するものであって、前記搬送路Lは、側面視略L字状を成して前記排紙トレイ3へと延びている。
又、レーザープリンタ1は、本体2の下部に設けられたカセット給紙部7と、該カセット給紙部7上方の本体2内の略中央部に設けられた画像形成部8と、該画像形成部8の後方に配された定着装置9と、該定着装置9の上方の本体2上面に設けられた凹状の排紙部10を備えている。
上記カセット給紙部7は、上面が開放された矩形箱状の給紙カセット11内に複数枚の用紙を積層収容するとともに、給紙カセット11内の用紙を1枚ずつ取り出すピックローラ12と、取り出された用紙を1枚ずつ分離して搬送路Lへと送り出すフィードローラ13とリタードローラ14を備えており、搬送路Lには、送り出された用紙を一時的に待機させた後に所定のタイミングで画像形成部8へと供給するレジストローラ対15が設けられている。
前記画像形成部8は、手差し給紙部6又はカセット給紙部7から供給された用紙に画像を形成するものであって、本体2内の略中央部に回転可能に配された像担持体としての感光ドラム16と、その周囲に配置された帯電器17、現像手段である現像装置18、転写手段である転写ローラ19及びクリーニング装置20と、これらの上方に配置された走査光学装置であるレーザースキャナユニット(LSU)21、トナーホッパー22等を備えている。
又、前記定着装置9は、画像形成部8において用紙に転写されたトナー像を当該用紙に定着させるためのものであって、互いに圧接されて回転する加熱部材である加熱ローラ23と加圧部材である加圧ローラ24を備えている。
更に、前記排紙部10は、定着装置9においてトナー像が定着された用紙を本体2外へと排出するためのものであって、搬送路Lの末端に設けられた排紙ローラ対25と、搬送路Lを搬送される用紙を前記排紙ローラ対25へと案内する縦リブ状の複数の搬送ガイドリブ26及び本体2外へと排出される用紙を積載するための前記排紙トレイ3を備えている。
次に、以上の構成を有するレーザープリンタ1の画像形成動作について説明する。
例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)等の端末から当該レーザープリンタ1にプリント開始信号が送信されると、画像形成部8においては、感光ドラム16が不図示の駆動手段によって図1の矢印方向(時計方向)に回転駆動され、その表面が帯電器17によって所定の電位に一様に帯電される。そして、端末から送信された画像データに基づくレーザー光がレーザースキャナユニット21から出力されて感光ドラム16上に照射されると、該感光ドラム16上には静電潜像が形成される。そして、この感光ドラム16上に形成された静電潜像は、現像装置18によって現像剤であるトナーを用いて現像されてトナー像として可視像化される。
ところで、カセット給紙を行う場合、カセット給紙部7の給紙カセット11内に収容された用紙は、ピックローラ12によって最上位のものから1枚ずつピックアップされ、フィードローラ13とリタードローラ14によって1枚ずつ分離されてレジストローラ対15へと搬送される。
レジストローラ対15においては、用紙は、一時待機状態とされた後、感光ドラム16上のトナー像に同期する所定のタイミングで画像形成部8へと供給される。
画像形成部8においては、感光ドラム16と転写ローラ19との間の転写ニップへと供給された用紙は、転写ローラ19によって感光ドラム16に押し付けられながら搬送されることによって、その表面(転写面)に感光ドラム16上のトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された用紙は、定着装置9へと搬送され、この定着装置9において加熱ローラ23と加圧ローラ24によって挟み込まれて搬送される過程で加熱及び加圧されてトナー像の定着を受ける。尚、用紙へのトナー像の転写後に感光ドラム16の表面に残留するトナー(転写残トナー)はクリーニング装置20によって除去される。
而して、定着装置9にて表面にトナー像が定着された用紙は、搬送路Lを上方へと搬送され、搬送ガイドリブ26に沿って排紙ローラ対25へと導かれ、排紙ローラ対25によって本体2上部の排紙トレイ3に排出されて積載され、一連の画像形成動作が完了する。
尚、ユーザーが手差しで給紙する場合には、手差し給紙部6の手差しトレイ4上にセットされた用紙が給紙ローラ5によってレジストローラ対15へと供給され、以後は前述と同様のプロセスを経て用紙に画像が形成される。
[定着装置]
次に、本発明に係る定着装置の実施の形態を図2に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図2は本発明の実施の形態1に係る定着装置の断面図であり、図示の定着装置9は、ハウジング27内に、互いに当接しながら回転する前記加熱ローラ24と加圧ローラ24を収容して構成されている。これらの加熱ローラ23と加圧ローラ24は、図2の紙面垂直方向に長く互いに平行に配されており、その軸方向両端はハウジング27に回転可能に支持されている。ここで、加熱ローラ23の下方に配された加圧ローラ24の軸方向両端は、不図示の軸受によってハウジング27に対して上下動可能に支持されており、軸受が加圧バネ28によって上方に付勢されることによって加圧ローラ24は所定の圧力で加熱ローラ23に圧接され、加熱ローラ23との間に定着ニップNを形成している。尚、図示しないが、加熱ローラ23の内部にはハロゲンヒータ等の熱源が収容されている。
又、ハウジング27内の定着ニップNよりも用紙搬送方向上流側には、定着ニップNに用紙を案内するためのガイド部材29が設けられており、ハウジング27内の定着ニップNよりも用紙搬送方向下流側には、定着ニップNを通過する過程でトナー像が定着された用紙をハウジング27外へと排出するための排出ローラ対30が設けられている。
ところで、本実施の形態では、ガイド部材29の用紙搬送面として、用紙搬送方向(図2の左方向)に向かって斜め上方に傾斜する上流側傾斜面29aと、該上流側傾斜面29aの終端を頂点Pとして該頂点Pから用紙搬送方向に向かって斜め下方に傾斜する下流側傾斜面29bが形成されている。
ここで、ガイド部材29の上流側傾斜面29aの始点は、加熱ローラ23の外周の定着ニップNにおいて引いた接線Tよりも下方に位置しており、上流側傾斜面29aは始点から用紙搬送方向に向かって斜め上方に傾斜し、その終端部は接線Tを横切って該接線Tの上方に向かい、その終端である頂点(上流側傾斜面29aと下流側傾斜面29bとの交点)Pは、凸R状に成形され、接線Tよりも上方(加熱ローラ23側)に位置している。
又、ガイド部材29の用紙搬送方向下流部に形成された下流側傾斜面29bは、頂点Pから接線Tを横切って用紙搬送方向に向かって斜め下方に定着ニップNの近傍まで延びており、その終端は、接線Tよりも下方(加圧ローラ24側)に位置し、加圧ローラ24に接触しておらず、両者間には所定の隙間が形成されている。尚、本実施の形態では、ガイド部材29の頂点Pは接線Tの上方5mmの位置にあり、下流側傾斜面29bの終端は接線Tの下方5mmの位置にある。
而して、定着装置9においては、ガイド部材29に案内されて定着ニップNに供給される用紙に担持されたトナー像は、定着ニップNを通過する過程で加熱ローラ23と加圧ローラ24によって加熱及び加圧されて用紙上に定着されるが、本実施の形態では、前述のようにガイド部材29の頂点Pは加熱ローラ23の外周の定着ニップNの入口において引いた接線Tよりも上方(加熱ローラ23)側に位置しているため、用紙は定着ニップNに至る前にガイド部材29の頂点Pと定着ニップNによってブリッジされて加熱ローラ23側に近づけられ、該用紙に担持されている未定着トナー像が加熱ローラ23によって予め加熱される。このため、トナー間及びトナーと用紙間の物理的な結着力が高められ、急激なプレスによる気流の発生や急激な加熱による蒸気の発生によるトナーの飛び散りが防がれ、トナーの飛び散りに伴う尾引きの発生が防がれる。
又、厚紙やはがき、封筒等のように厚くて腰が強い用紙を通紙する場合、該用紙がガイド部材29の頂点Pと定着ニップNによってブリッジされて湾曲するため、用紙には力が掛かっているが、用紙の後端がガイド部材29の頂点Pを抜ける際に該用紙に掛かっていた力が開放されても、用紙の後端はガイド部材29の下流側傾斜面29aに沿って搬送されるためにガイド部材29に叩き付けられて衝撃を発生することがなく、衝撃によるトナーの飛び散りが防がれ、トナーの飛び散りに起因する画像乱れの発生が防がれる。そして、このような効果は単にガイド部材29の形状を変更するだけで容易に得られ、他の複雑な機構や制御が不要となるため、構造の単純化とコストダウンが図られる。
更に、本実施の形態では、ガイド部材29の頂点Pは凸R形状を成しているため、用紙はガイド部材29の頂点Pと定着ニップNによってブリッジされながらスムーズに定着ニップNへと搬送されてトナー像の定着を受け、トナー像の用紙への定着が安定的になされる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図3及び図4に基づいて説明する。
図3は本発明の実施の形態2に係る定着装置の断面図、図4(a)〜(d)はガイド部材の下流側傾斜面を構成する可撓性部材の斜視図であり、図3においては図2に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態は、ガイド部材29の用紙搬送方向下流部に別体の可撓性部材31を取り付け、この可撓性部材31の先端を加圧ローラ24の外周面に接触させたことを特徴としており、他の構成は前記実施の形態1に係る定着装置9のそれと同じである。
ここで、可撓性部材31は、前記実施の形態1におけるガイド部材29の下流側傾斜面29bを構成するものであって、例えば図4(a)に示すブラシ、図4(b)に示す格子状の可撓性シート、図4(c)に示す平板状の可撓性シート、図4(d)に示す櫛歯状の可撓性シートで構成され、その配置は前記実施の形態1の下流側傾斜面29bの配置と同じである。
而して、本実施の形態では、可撓性部材31が前記実施の形態1のガイド部材29の下流側傾斜面29bと同様に機能してトナーの飛び散りを防ぐため、トナーの飛び散りに起因する尾引きや画像乱れの問題が解消されるが、特に厚くて剛性の高い厚紙等の後端がガイド部材29の頂点Pを抜ける際の衝撃が可撓性部材31の変形によって効果的に吸収されるため、衝撃によるトナーの飛び散りが効果的に抑制されて画像乱れの発生が確実に防がれる。
又、可撓性部材31は、その先端が加圧ローラ24の外周に摺擦するため、加圧ローラ24の外周に付着したトナー等が除去されて加圧ローラ24がクリーニングされるという効果も得られる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図5に基づいて説明する。
図5は本発明の実施の形態3に係る定着装置の断面図であり、本図においては図2に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態は、ガイド部材29の上流側ガイド面29a’を水平面として加熱ローラ23の接線Tよりも上方(加熱ローラ23側)に配置したことを特徴としており、他の構成は前記実施の形態1に係る定着装置9のそれと同じである。
而して、本実施の形態においても、ガイド部材29の頂点Pは加熱ローラ23の外周の定着ニップNの入口において引いた接線Tよりも上方(加熱ローラ23側)に位置しているため、用紙は定着ニップNに至る前にガイド部材29の頂点Pと定着ニップNによってブリッジされて加熱ローラ23側に近づけられ、該用紙に担持されている未定着トナー像が加熱ローラ23によって予め加熱される。このため、トナー間及びトナーと用紙間の物理的な結着力が高められ、急激なプレスによる気流の発生や急激な加熱による蒸気の発生によるトナーの飛び散りが防がれ、トナーの飛散に伴う尾引きの発生が防がれる。
又、厚紙やはがき、封筒等のように厚くて腰が強い用紙を通紙する場合、該用紙がガイド部材29の頂点Pと定着ニップNによってブリッジされて湾曲するため、用紙には力が掛かっているが、用紙の後端がガイド部材29の頂点Pを抜ける際に該用紙に掛かっていた力が開放されても、用紙の後端はガイド部材29の下流側傾斜面29bに沿って搬送されるためにガイド部材29に叩き付けられて衝撃を発生することがなく、衝撃によるトナーの飛び散りが防がれ、トナーの飛び散りに起因する画像乱れの発生が防がれる。そして、このような効果は単にガイド部材29の形状を変更するだけで容易に得られ、他の複雑な機構や制御が不要となるため、構造の単純化とコストダウンが図られる。
尚、以上は加熱部材として加熱ローラを使用するローラ方式の定着装置及びこれを備えたレーザープリンタに対して本発明を適用した形態について説明したが、本発明は、加熱部材或いは加圧部材として定着ベルトを使用するベルト式の定着装置及びこれを備えたレーザープリンタ以外の任意の画像形成装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置(レーザープリンタ)の側断面図である。 本発明の実施の形態1に係る定着装置の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る定着装置の断面図である。 (a)〜(d)は可撓性部材の種々の形態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る定着装置の断面図である。
符号の説明
1 レーザープリンタ(画像形成装置)
2 画像形成装置本体
3 排紙トレイ
4 手差しトレイ
5 給紙ローラ
6 手差し給紙部
7 カセット給紙部
8 画像形成部
9 定着装置
10 排紙部
11 給紙カセット
12 ピックローラ
13 フィードローラ
14 リタードローラ
15 レジストローラ
16 感光ドラム(像担持体)
17 帯電器
18 現像装置
19 転写ローラ
20 クリーニング装置
21 レーザースキャナユニット(走査光学装置)
22 トナーホッパー
23 定着ローラ
24 加圧ローラ
25 排紙ローラ対
26 搬送ガイドリブ
27 定着装置のハウジング
28 加圧バネ
29 ガイド部材
29a 上流側傾斜面
29a’ 上流側ガイド面
29b 下流側ガイド面
30 排出ローラ対
31 可撓性部材
L 搬送路
N 定着ニップ
P ガイド部材の頂点
T 接線

Claims (5)

  1. 互いに当接して回転する加熱部材及び加圧部材と、これらの加熱部材と加圧部材の当接によって形成された定着ニップに用紙を案内するガイド部材を備え、該ガイド部材に案内されて前記定着ニップに供給される用紙に担持されたトナー像を加熱及び加圧してこれを用紙上に定着させる定着装置において、
    前記ガイド部材の用紙搬送方向下流部に、前記加熱部材の定着ニップの入口において引いた接線を前記加熱部材側から前記加圧部材側に横切ってその終端が定着ニップに近づく下流側傾斜面を形成したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ガイド部材の前記下流側傾斜面と他の上流側傾斜面との交点としての頂点が前記接線よりも前記加熱部材側に位置することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記ガイド部材の前記頂点は凸R形状を成していることを特徴とする請求項2記載の定着装置。
  4. 前記ガイド部材の前記下流側傾斜面は、可撓性部材で構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の定着装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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