JP2017193411A - シート搬送装置および記録装置 - Google Patents

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雅規 太田
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Abstract

【課題】記録品質の低下や搬送不良など不具合の発生を抑制することができるシート搬送装置および記録装置を提供する。
【解決手段】シートを搬送する搬送手段と、搬送手段によって搬送されるシートSの一方の面を押圧する非帯電性の材質で構成される押圧部材であって、シート搬送方向下流側の端部にシートと接触することなくシート搬送方向下流側に延在する突き出し部305を含む押圧部材301bとを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ファクシミリやプリンタなどに内蔵されるシート搬送装置および記録装置に関する。
プリンタ等の記録装置では、記録部において、画像を記録する記録部材と記録媒体(シート)との距離を高精度に維持することが求められる。そこで特許文献1では、記録部に到達する前の記録媒体を、記録部材と所定の距離で設けられた、記録位置の基準となる部材に対して、押さえ部材によって押圧することで、記録部における記録部材と記録媒体との距離を高精度に維持することが開示されている。
特開平6−155837号公報
搬送する記録媒体を押圧する場合、搬送によって押さえ部材等からの圧力(負荷)がなくなった(解除された)位置を起点として、記録媒体に付着していた紙粉や埃などが舞い上がることがある。舞い上がった紙粉や埃などが記録部の重要な部品に付着すると記録品質の低下や搬送不良など不具合が生じる原因となる。特許文献1の構成では、押さえ部材による圧力が解除された位置である記録部の直前の位置を起点として、多くの紙粉が舞い上がり、記録部にも多くの紙粉や埃が入り込む。その結果、記録品質の低下や搬送不良などの不具合が発生する虞がある。
そこで本発明では、記録品質の低下や搬送不良など不具合の発生を抑制することができるシート搬送装置および記録装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送されるシートの一方の面を押圧する非帯電性の材質で構成される押圧部材であって、シート搬送方向下流側の端部にシートと接触することなくシート搬送方向下流側に延在する突き出し部を含む押圧部材と、を有することを特徴とする
本発明によれば、記録品質の低下や搬送不良など不具合の発生を抑制することができるシート搬送装置および記録装置を実現することができる。
記録装置の概略断面図である。 記録装置の制御系の構成を示したブロック図である。 図1のAの領域の構成を示す概略図である。 転写入口ガイド上による紙粉や埃の舞い上がり方の違いを示した図である。 転写入口ガイド上を排紙側から見た概略図である。 転写入口ガイド上を示した図である。 転写入口ガイド上を示した図である。 転写入口ガイド上開口部から舞い上がった紙粉の回収手段を示した図である。 転写入口ガイド上の形状による効果を検証する検証装置を示した図である。 本願発明と従来技術とを比較した結果とその条件とを示した表である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宣変更されてもよい。
図1は、本実施形態を適用可能な記録装置1000の概略断面図である。記録装置1000は、画像読取装置200と画像形成装置100とからなる。画像読取装置200は、原稿Dの画像を読み取る画像読取部210と、原稿Dを画像読取部210へ給送する原稿給送部220から構成されている。画像形成装置100には、下部から上部に向かって順に、シート給送部10、画像形成部20、定着部30、シート排出部40が設けられている。また、画像形成部20、定着部30と並ぶようにシート再給送部50が設けられている。シート給送部10では、給送カセット11や手差しトレイ17に積載されたシートSを画像形成部20へ給送する。給送カセット11に収納されたシートSは、ピックアップローラ12が回転することによって分離ローラ対13へ給送される。シートSが重送している場合は、正転ローラと反転ローラとからなる分離ローラ対13によって1枚に分離され、実線で示す給送パスPS1に供給される。
シートSは、給送ローラ対15によってレジストローラ対16に搬送される。ここで、回転を停止しているレジストローラ対16のニップにシートSの先端を倣わせることで、シートSの斜行を矯正する。なお、マルチ給紙トレイ17からシートSを給送する場合は、供給ローラ18aおよび分離パッド18bによってシートを1枚に分離する。そして、シートSは供給ローラ対19によって、給送ローラ対15に供給され、レジストローラ対16に搬送されることで斜行が矯正される。斜行が矯正されたシートSは、所定のタイミングで回転するレジストローラ対16(搬送部)によって画像形成部20に搬送される。
画像形成部20では、帯電ローラ22によって感光ドラム21の表面が均一に帯電されている。レーザユニット23から画像情報に対応したレーザ光が照射されると、感光ドラム21のレーザ光が照射された部分は、帯電ローラ22によって帯電されていた電荷が除去され、画像情報に対応した静電潜像が形成される。ここで形成された静電潜像は、現像装置60の現像ローラ72によって現像剤が付着され、現像剤像として可視化される。
現像剤像は、感光ドラム21の回転によって転写ニップ部N1に搬送される。このタイミングに合わせてレジストローラ対16からシートSが転写ニップ部N1に搬送される。搬送されたシートSは、転写ニップ部N1において感光ドラム21と転写ローラ25に挟持搬送される。このとき転写ローラ25からのバイアス電圧印加によって感光ドラム21に形成された現像剤像がシートSに転写される。なお、レーザユニット23から照射されるレーザ光は、画像読取装置200あるいはホストPC1より送信された画像データに基づいて制御される。
現像剤像が形成されたシートSは、定着部30へと搬送される。定着部30は、不図示のハロゲンランプ等の熱源、定着ローラ31、加圧ローラ32から構成される。定着ローラ31はアルミ等の材質からなり、熱源により所定の温度に加熱される。加圧ローラ32は定着ローラ31に接触して所定の圧力で加圧するよう設置され、定着ニップ部N2を形成する。
現像剤像が形成されたシートSは、定着ニップ部N2に送り込まれて、定着ローラ31と加圧ローラ32とで挟持搬送される。このときに加熱加圧されることで、現像剤像がシートS上に定着される。なお定着部30は、定着ローラ31で加熱する加熱ローラ方式でなくてもよい。つまり、セラミックヒータ等の熱源を端部レスフィルムを介して加圧ローラ32が加圧することで定着ニップ部N2を形成し、ニップ部N2にてシートSを挟持搬送して加熱加圧するオンデマンド定着方式を用いてもよい。次に、現像剤像が定着されたシートSは、シート排出部40へと搬送され、排出ローラ対41によって排出トレイ42へ排出される。シートSの両面に画像を形成する場合は、1面目に画像形成されたシートSが排出ローラ対41によって搬送されている時に、シートSの後端が排出ローラ対41を抜ける前に排出ローラ対41を一旦停止させる。そして、さらに排出ローラ対41を逆回転させることで、シートSを反転させてシート再給送部50へ搬送する。
シート再給送部50へ搬送されたシートSは、再給送ローラ対51a、51bによって破線で示す再給送パスPS2を搬送され、再給送ローラ対51cによってレジストローラ対16に搬送される。そして、レジストローラ対16によって斜行を矯正された後、裏面が転写ニップ部N1に搬送されることで、シートSの2面目に現像剤像が形成される。その後、表面に画像形成したときと同様に定着ニップ部N2を搬送されることで現像剤像がシートSに定着され、両面に画像が形成されたシートSは排出ローラ対41によって排出トレイ42へ排出される。なお、図のAで示した領域(画像形成部20)については、後述の図3を用いてより詳細に説明する。
図2は、記録装置1000の制御系の構成を示したブロック図である。CPU101は、記録装置1000全体の制御を行っており、入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いるRAM102と、制御手順等のプログラムを記憶したROM103を備える。CPU101は、外部インターフェース2を介してホストPC1と接続され、画像データの受信や装置ステータスの送信などを行う。CPU101は、読取走査ユニット250による原稿の読取動作及び原稿Dの搬送動作を制御する画像読取装置制御部120、画像読取装置制御部120もしくはホストPC1からの画像信号を処理する画像信号処理部110と接続されている。更にCPU101は、画像信号処理部110から送られる画像信号に応じてシートに画像を形成する画像形成装置制御部130、本体の設定等を行うほかユーザーへのメッセージ等を表示する操作・表示部140と接続されている。
図3は、図1のA(画像形成部20近傍)の領域の構成を示す概略図である。レジストローラ対16から転写ローラ25へ搬送されるシートSをガイドする転写入口ガイド上301と補助的な転写入口ガイド下302とが各々配置されている。転写入口ガイド下302は、バネ支持部材303に取り付けられたバネにより、転写入口ガイド上301に付勢されている。これによりシートSは、転写入口ガイド上301と転写入口ガイド下302とに挟まれた状態で搬送される。転写入口ガイド上301は、導電性を有する樹脂性部材であり、本体板金にグランドを落とすように構成される。これはシートSと摺擦することで生じる静電気によりガイド部に紙粉等が付着して溜まることを避けるものであり、転写入口ガイド上11の材質は導電性の材料であればよく、特に制限されるものではない。
現像装置60内では、現像ローラ72に付着した余分な現像剤をブレード304で掻き落として表面のトナーを均一にし、均一になった現像ローラ72上の現像剤を感光ドラム21に付着させることで、画像情報に対応した現像剤像を感光ドラム21上に形成する。
ここで、転写入口ガイド上301の終端部で、シートSから剥離した剥離物(シートSが紙の場合は紙粉)や埃などが舞い上がり、現像装置60内に入り込むと、現像ローラ72とブレード304の間で詰まり、現像ローラ72に現像剤を均一に付着できなくなる。その結果、感光ドラム21に形成される現像剤像に欠けが生じ、白抜けなどの画像不良を発生させる。
そこで本発明では、転写入口ガイド上(押圧部材)301の形状によって剥離物(以下、紙粉や埃ともいう)などの舞い上がりを抑制する。以下、図4、5、6を参照して紙粉や埃などの舞い上がりを抑制できる転写入口ガイド上301の形状について説明する。
図4(a)から(c)は、転写入口ガイド上301の形状による紙粉や埃(以下、単に紙粉という)401の舞い上がり方の違いを示した図である。転写入口ガイド上301はシートSの記録面(一方の面)を押圧し、転写入口ガイド下(他面側押圧部材)302は、シートSの非記録面(他方の面)を支持している。転写入口ガイド上301と転写入口ガイド下302とに挟まれた状態でシートSを搬送させた場合、シートSに対する圧力が解除される位置、つまり摺擦しなくなる場所Cを起点にシートSに付着していた紙粉が舞い上がる。なお、転写入口ガイド下302側で舞い上がる紙粉については図示していない。シートSに対する当接圧が大きいほど、またシートSの搬送速度が速いほど、紙粉401が舞い上がる範囲が広がる傾向がある。舞い上がる範囲が広いと、搬送中のシートSの動きに連れて移動する空気の流れ(以下、搬送気流と呼ぶ)の影響を受け紙粉401が装置内に散乱する。
図4(a)の場合、シートSAの搬送に伴って、場所Cを起点にシートSに付着していた紙粉や埃が舞い上がった紙粉401が、シートSの搬送気流の影響を受け、転写入口ガイド上301a上に舞い戻るような挙動を示した。図4(a)の転写入口ガイド上301aに対して図4(b)の転写入口ガイド上301bは、終端部は同じ位置としつつ、シートSへの押圧が解除される場所CをシートSの搬送方向における上流側に移動させることで突き出し部305を形成している。つまり、場所Cからシート搬送方向下流側で、シートと接触することなく延在する突き出し部305を備えている。このように、場所CをシートSの搬送方向における上流側に移動させて突き出し部305を形成することで、図4(b)のように、シートSの搬送中に紙粉401が舞い上がり、拡散するのを抑制することができる。また、図4(c)の転写入口ガイド上301cは、図4(b)の転写入口ガイド上301bよりも更に場所CをシートSの搬送方向における上流側に移動させて突き出し部306を形成し、紙粉401が舞い上がり、拡散が更に抑制されている。
なお、この場所Cの位置(突き出し部の突き出し量)は、シートSに対する転写入口ガイド上301の押圧力や、シートSの搬送速度、シートSの種類等の条件により決定することが好ましい。
例えば押圧力がより強い場合や搬送速度がより速い場合には、場所Cをより上流側に位置させることで、紙粉401が舞い上がるのを抑制することができ、逆に、押圧力がより弱い場合や搬送速度がより遅い場合には、場所Cをより下流側に位置させることができる。また、シートSの種類について、シリカなどの無機顔料を表層に塗布したマットコート紙や紙の繊維であるセルロースが表面に露出している普通紙を記録に用いる装置においては紙粉が出やすいため、場所Cを上流側に位置させることで紙粉401が舞い上がるのを抑制することができる。
そのため、シートSに対する転写入口ガイド上301の押圧力、シートSの搬送速度、シートSの種類の組み合わせから場所Cの位置を設定しても良い。
図5は、転写入口ガイド上301を排紙側から見た概略図である。搬送されるシートSの中心は、転写入口ガイド上301の中央部701の位置に合わせて搬送され、搬送中のシートSの記録面は破線702の位置となる。本発明のシート搬送装置では、様々なサイズのシートを搬送可能であり、シートサイズによらず安定して搬送させるために、シートSの両端を転写入口ガイド上で押さえられるように、各シートサイズに合わせた抑え部が設けられている。
なお、本実施形態では、転写入口ガイド上と一体で構成された突き出し部を説明したが、これに限定するものではなく、転写入口ガイド上と突き出し部(突き出し部材)とが、別体で構成されていてもよい。
また、転写入口ガイド上301は、シートから発生した剥離物がシートSから離れる方向へ移動するのを規制する規制空間を備えていてもよい。
このように本実施形態では、転写入口ガイド上301において、シートSへの圧力を解除する場所Cを転写入口ガイド上301の終端部よりも、シートSの搬送方向上流側に設ける。これによって、記録品質の低下や搬送不良など不具合の発生を抑制することができるシート搬送装置および記録装置を実現することができた。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図6は、本実施形態における転写入口ガイド上301dを示した図である。本実施形態の転写入口ガイド上301dは、第1の実施形態で示した押圧力が解除される場所CのシートS搬送方向上流側に、外部に開放した開口面を有する開口部502を備えている。そして、開口部502によってシートSへの圧力が解除される場所C’を起点として紙粉501が舞い上がり、開口部502を介して紙粉501が拡散するように構成されている。貫通穴として設けられた開口部502は、転写入口ガイド上301dの終端部から十分に離れているため、場所C’を起点として舞い上がり開口部502から拡散した紙粉501は現像装置60内には入らない。また、紙粉501が開口部502から拡散することで、転写入口ガイド上301dの終端部から舞い上がる紙粉401の量を低減することができる。
なお、開口部502は、外部に開放された凹部でもよい。
このように、転写入口ガイド上301dにおけるシートSへの圧力を解除する場所Cを転写入口ガイド上301の終端部よりも、シートSの搬送方向上流側に設け、かつ転写入口ガイド上301dの終端部より搬送方向上流側に開口部502を設ける。これによって、記録品質の低下や搬送不良など不具合の発生を抑制することができるシート搬送装置および記録装置を実現することができた。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図7は、本実施形態における転写入口ガイド上301eを示した図である。本実施形態の転写入口ガイド301eは、第2の実施形態と同様に開口部502を備えている。更に本実施形態の転写入口ガイド301eは、開口部502のシートS搬送方向上流側に非接触領域601を備えている。第2の実施形態の転写入口ガイド上301dでは、非接触領域601に該当する部分は、シートSと接触してその端部が、圧力が解除される場所Cとなっている。しかし、本実施形態の転写入口301eでは、シートSと接触しない非接触領域601が設けられていることで、開口部502のシートS搬送方向下流では、シートSに対して圧力はかからない。そのため、シートSに対する圧力が解除されるのは開口部502だけであり、本実施形態における場所Cは、開口部502によって圧力が解除される位置となる。また、開口部502には、開口部502における流路抵抗(流抵抗)が、非接触領域601における流路抵抗より小さくなるように、開口部502の開口部出口にアール処理が施されている。非接触領域601と比べて開口部502の流路抵抗を小さくすることで、舞い上がった紙粉501を開口部502へと導き、非接触領域601に侵入するのを抑制することができる。
このように、転写入口ガイド上301dにおけるシートSへの圧力を解除する場所Cを転写入口ガイド上301の終端部よりも、シートSの搬送方向上流側に設け、かつ転写入口ガイド上301dの終端部より搬送方向上流側に開口部502を設ける。さらに、開口部502のシートS搬送方向上流側に非接触領域601を備える。これによって、記録品質の低下や搬送不良など不具合の発生を抑制することができるシート搬送装置および記録装置を実現することができた。
(第4の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第4の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
図8(a)から(c)は、それぞれ、本実施形態における転写入口ガイド上301の開口部502を経由して舞い上がった紙粉の回収手段を示した図である。以下、各回収手段の構成とその動作を説明する。
図8(a)の構成では、開口部502の出口に、紙粉飛翔防止壁801が設けられおり、この壁が現像装置60の方向に紙粉が舞い上がるのを防止する。紙粉飛翔防止壁801は、開口部502の開口面と対向した位置に対向壁を有し、開口部502を通過した紙粉が舞い上がるのを規制する。紙粉飛翔防止壁801によって舞い上がるのを規制された紙粉は、重力により落下し、紙粉回収容器802に回収される。
図8(b)の構成では、摩擦による静電気を利用して紙粉を回収する。開口部502の出口に、摩擦部材804がバネで押し当てられた帯電ローラ803が設けられており、帯電ローラ803は記録命令がくると回転動作を始め、摩擦により静電気が発生するように構成されている。本発明の転写入口ガイド上301の開口部502から舞い上がった紙粉は、プラスに帯電しており、マイナス700V程度に帯電させた部材に1.5mm程度離れた位置から引き付けられることが分かっている。そこで、例えば、摩擦部材804にナイロン、帯電ローラ803にポリエチレンといった材質を採用することで、開口部502から舞い上がった紙粉を引き付けて回収することができる。記録動作が終了すると帯電ローラ803の紙粉吸着力が放電で弱まるため、重力により落下する紙粉が紙粉回収容器802に回収される。
なお、ここでは帯電ローラを用いた構成の説明をしたが、板状の電極で、マイナスに帯電可能に構成された帯電板でもよい。
図8(c)の構成では、吸引装置807による吸引によって紙粉を回収する。開口部502の出口に、吸引装置807とチューブ806で接続された吸引口805が設けられており、開口部502から舞い上がった紙粉を吸引力によって吸引口805から吸引することで回収することができる。吸引装置807には紙粉回収部が備えられており、回収した紙粉は紙粉回収部に溜められる
このように、開口部502から舞い上がった紙粉を回収する手段を設ける。これによって、より確実に、記録品質の低下や搬送不良など不具合の発生を抑制することができるシート搬送装置および記録装置を実現することができた。
(従来技術との比較)
図9は、上記各実施形態における転写入口ガイド上301の形状による効果を検証するための検証装置を示した図である。検証装置は、シート904を貼り付けたシート保持部材905を上部搬送路901と下部搬送路906との間に挟み、搬送ローラ902と搬送ローラ903とにより矢印B方向に搬送できるように構成されている。ここでは、上部搬送路901が転写入口ガイド上301と同様の役割をはたす。シート保持部材905は、搬送時にシート904がバタつかないように、挙動を安定させる目的で使用している。また、紙粉の舞い上がりを確認しやすいようにシート904の記録面にあらかじめ紙粉を散布し付着させたものを用いている。紙粉の舞い上がりの観察には高速度カメラを用い、シート904を搬送した時の観察位置908を撮影し、撮影した動画を解析することで紙粉の舞い上がりを確認した。上部搬送路901の上部には、錘907を設置している。上部搬送路901の材質は、本検証では加工の容易性から導電性を有する樹脂材料であるダイセルPP(商品名)を用いて検証を行った。
図10の表は、本願発明と従来技術とを比較した結果とその条件とを示した表である。ここで、上述した第1から第3の実施形態における構成と従来の構成とを比較している。図10の表に示す通り、第1から第3の実施形態の形状では、紙粉の舞い上がりが抑制されることを確認することができた。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態が適宣変更されてもよい。つまり、本発明は転写入口ガイド部の紙粉や埃の舞い上がり対策に限ったものではない。例えば、図1に示す定着部30の加圧ローラ32に付着した紙粉や埃を核として、現像剤が固着するとシートSが汚れるといった画像品位の不具合が生じる。定着部30前に設けられた入口ガイド(図示しない)に付着した紙粉や埃を核として、現像剤が固着するとジャムなどの不具合が生じる。そのため、定着部30の搬送方向の上流側に本発明を用いてもよい。
また、図1の画像読取装置200に設けられた画像読取部210に紙粉や汚れが付着すると、読取の品質低下の原因となる。そのため、画像読取部210の搬送方向の上流側にある原稿給送部220近傍に本発明を用いてもよい。
また、シート搬送装置にはシートの先端を検知するために光学センサを用いることがある。このセンサ部に紙粉や埃などが付着すると誤検知の原因となるため、先端検知部の搬送方向の上流側に本発明を用いてもよい。
また、インクジェット記録装置の場合、記録ヘッドに紙粉や埃などが付着すると吐出口を塞ぐため、画像不良が発生する原因となる。また、画像不良が発生した場合に記録ヘッドの吐出状態を回復させるための回復装置に紙粉や埃が付着すると、回復不良が生じることがある。そのため、記録ヘッドや回復装置の近傍に本発明を用いてもよい。
また、ステーブル処理やパンチ処理、製本処理を行うフィニッシャはシートの複雑な搬送経路を有することが多いため、シート表裏に搬送路の部材が接触し、シートの紙粉が搬送路に堆積することがある。紙粉の堆積を解消するため、人の手によるメンテナンスが必要になることがある。また、搬送ローラに紙粉や埃が付着すると滑りが生じ、シートが搬送できない搬送不良が生じることがある。そのため、シートと搬送路部材の接触部分に本発明を用いてもよい。
301 転写入口ガイド
302 支持部材
305 突き出し部
306 突き出し部
401 紙粉
502 開口部
S シート

Claims (15)

  1. シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されるシートの一方の面を押圧する非帯電性の材質で構成される押圧部材であって、シート搬送方向下流側の端部にシートと接触することなくシート搬送方向下流側に延在する突き出し部を含む押圧部材と、
    を有することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記突き出し部の延在量は、シートの搬送速度、前記押圧部材の押圧力、シートの種類、の少なくとも1つに基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記押圧部材と対向する狭持部材を有し、シートが前記押圧部材と前記狭持部材で狭持されながら搬送されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート搬送装置。
  4. シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されるシートの一方の面を押圧する押圧部と前記押圧部による前記シートに対する押圧を解除する開口部を含む押圧部材と、
    を有することを特徴とするシート搬送装置。
  5. 前記押圧部材は、シートと接触することなくシート搬送方向下流側に延在する突き出し部を、前記シートの搬送方向下流側の端部に有することを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記突き出し部とシートとの間の空気の流抵抗は、前記開口部を通過する空気の流抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記押圧部材は板状の部材からなり、前記開口部から前記押圧部材の外部へ放出される、シートから発生した剥離物を回収する回収手段を備えていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  8. 前記回収手段は、前記開口部を通過した、シートから発生した剥離物がシート搬送方向下流側に向かうことを妨げる壁を備えていることを特徴とする請求項7に記載のシート搬送装置。
  9. 前記回収手段は、前記穴の開口面と対向する対向壁を備えていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のシート搬送装置。
  10. 前記回収手段は、静電気を利用して、シートから発生した剥離物を回収することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  11. 前記回収手段は、吸引装置で発生させた吸引力によって、シートから発生した剥離物を回収することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  12. 前記押圧部材と前記突き出し部材とは、一体で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載のシート搬送装置を備えていることを特徴とする記録装置。
  14. シートの一方の面に記録を行う記録部を備え、
    前記押圧部材の、シート搬送方向下流側に前記記録部が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の記録装置。
  15. シートを搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されるシートを押圧する押圧部材と、
    を備えたシート搬送装置において、
    前記押圧部材には、シート搬送方向下流側の端部に、シートから発生した剥離物がシートから離れる方向へ移動するのを規制する規制空間が設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
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WO2021205790A1 (ja) * 2020-04-08 2021-10-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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