JP2004331384A - 用紙のニップ構造およびこのニップ構造を備えた画像形成装置 - Google Patents

用紙のニップ構造およびこのニップ構造を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ニップ部における用紙の皺発生や跳ね上がりを防止する。
【解決手段】感光体ドラム41を介してトナー画像の転写された用紙P2を搬送する転写ベルト42を備えた転写部40と、この転写部40の転写ベルト42下流端に隣設され上下で対をなして用紙P2に対しニップするニップ部53を形成する定着ローラ51および加圧ローラ52を備えた定着部50と、転写ベルト42の下流端およびニップ部53間に介設され用紙P2を転写部40から定着部50へガイドするガイド部材70とを備えてなる画像形成装置10に適用されるものであり、定着ローラ51は、両端部から中央部に向かうに伴って径寸法がそれぞれ漸減する逆クラウン状に形状設定されている一方、ガイド部材70は、ニップ部53に対向した縁部が逆クラウン状に対応するようにクラウン状に形状設定されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、レーザープリンタあるいはファクシミリ装置等の画像形成装置に適用される用紙のニップ構造およびこのニップ構造を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真複写機、レーザープリンタあるいはファクシミリ装置等で代表される画像形成装置に適用された用紙のニップ構造が知られている。このニップ構造は、感光体ドラムを介してトナー画像が転写された用紙を搬送する転写ベルトの下流側に設けられた定着装置に設けられており、ヒータの内装された定着ローラと、下部でこの定着ローラと密着するように対向配置された加圧ローラとを備えて構成されている。定着ローラは、両端部から中央部に向かうに従って径寸法が漸減するように、いわゆる逆クラウン状(鼓状)に形成されている。
【0003】
従って、当該定着ローラと前記加圧ローラとに挟持された用紙は、幅方向の両端部が強くニップされることで互いに反対方向に向かう力を受け、これによる引張り力で用紙に皺の寄るのが防止される。
【0004】
かかるニップ構造については、例えば特許文献1や特許文献2に記載されている。特許文献1のものは、定着ローラおよび加圧ローラのそれぞれに逆クラウン量が100μm以上の逆クラウンを形成するとともに、両者の逆クラウン量の合計が250μm以上で且つ500μm以下に設定した上で、転写ベルトとニップ部との間に介設されるガイド板の高さ位置を、ニップ部から両者の接線方向に引いた線より下方に位置するように高さ設定するというものである。かかる方策を採用したことにより、用紙に生じる皺を大幅に低減することができたと記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、転写ベルトとニップ部との間に介設されるガイド板の幅方向中央部に押し起こし部を形成したものが記載されている。かかる押し起こし部は、搬送されつつある用紙が案内されることにより、その後端がニップ部に近づくに連れて下がるように形状設定されている。かかる押し起こし部の採用で大サイズ用紙の後端部の跳ね上がりによる画像乱れが防止されると記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−114292号公報
【特許文献2】
特開2000−293060号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、画像形成装置に対する給紙および排紙の高速化が進んでおり、かかる高速の画像形成装置にあっては、定着ローラと加圧ローラとによるニップ部での用紙に対するニップ状態をより良好にする必要があるが、前記特許文献1および2に記載されたものでは、ニップ部における用紙の皺発生や跳ね上がり等に起因した転写画像の乱れを確実に防止することができず、これの改良が嘱望されているのが実情であった。
【0008】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであり、ニップ部における用紙の皺発生や跳ね上がりを有効に抑制することが可能な用紙のニップ構造およびこのニップ構造を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、感光体ドラムを介してトナー画像の転写された用紙を搬送する搬送手段と、この搬送手段下流端に隣設され上下で対をなして用紙のニップ部を形成する定着ローラおよび加圧ローラを備えた定着装置と、前記搬送手段の下流端および前記ニップ部間に介設され用紙を定着装置へガイドするガイド部材とを備えてなる用紙のニップ構造において、前記定着ローラは、両端部から中央部に向かうに従って径寸法がそれぞれ漸減する逆クラウン状に形状設定され、前記ガイド部材の先端縁部は、この先端縁部を前記ニップ部近傍の定着ローラの周面に対向させた状態で当該周面と前記先端縁部との間の隙間寸法が長手方向の全長に亘って略一定になるようにクラウン状の円弧縁部に形状設定されていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明によれば、搬送手段から定着装置へ向けて給紙された用紙は、ガイド部材にガイドされつつ定着ローラと加圧ローラとの間に形成されたニップ部へ向かい、このニップ部でニップされながら定着処理が施される。
【0011】
そして、定着ローラは、逆クラウン状に形成されているとともに、ガイド部材は、ニップ部の近傍で定着ローラに対向した先端縁部がクラウン状に形成され、これによって定着ローラの周面とガイド部材の先端縁部との間の隙間寸法が長手方向の全長で略一定になっているため、ガイド部材に案内された用紙は、その先端縁部がガイド部材のクラウン形状によって予め定着ローラの逆クラウン形状に対応するように湾曲させられ、これによって無理なく定着ローラの周面に沿った状態でニップ部に給紙される。
【0012】
従って、ガイド部材の先端縁部がクラウン形状に設定されていない従来のガイド部材にあっては、当該ガイド部材に案内された用紙の先端縁部が定着ローラの逆クラウン形状に沿っていないため、特に定着ローラの周面との間の隙間寸法が広がったガイド部材の中央部において適正に定着ローラの周面に当接せず、これにより不規則な力が用紙の先端縁部の中央部に加わって用紙に皺が寄る等の不具合が生じるが、この発明においては、ガイド部材の先端縁部がクラウン形状に設定されていることによりかかる不具合の発生を有効に抑制することができる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ガイド部材は、前記搬送手段の搬送面と略平行な基部と、この基部から前記ニップ部に向けて先上りに傾斜した傾斜部とを備え、傾斜部は、傾斜角度が前記ニップ部における定着ローラの接線方向に対して25°〜35°の範囲内に設定されていることを特徴とするものである。
【0014】
この発明によれば、搬送手段を介して定着装置に向けて送り出された用紙は、先端縁部が一旦ガイド部材の基部に移ってから傾斜した傾斜部に移行して定着装置に向かうため、基部が存在しないで傾斜部のみのガイド部材に比較して急激な名角度変化を防止することができるため、用紙の方向転換が円滑に行われ、これによって用紙の皺寄りや跳ね上りなどが有効に防止される。
【0015】
また、傾斜部の傾斜角度をニップ部における定着ローラの接線方向に対して25°〜35°の範囲内に設定することにより、用紙の皺発生などを有効に防止することができる。因みに、この角度設定は、種々の効果確認試験を実施した結果得られたものである。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記傾斜部は、クラウン状の円弧縁部の曲率半径が前記定着ローラの逆クラウン状の円弧形状に対して曲率半径が1/100〜1/50だけ小さく径設定されていることを特徴とするものである。
【0017】
この発明によれば、ガイド部材の円弧縁部の曲率半径が定着ローラの周面の逆クラウン状の円弧形状に対して1/100〜1/50だけ小さく径設定されていることにより、具体的にはガイド部材の円弧縁部の曲率中心と定着ローラのクラウン状の円弧形状の曲率中心とを一致させた状態で、ガイド部材の円弧縁部と定着ローラの周面との間に長手方向の全長に亘って略一定で且つ用紙が通過し得るだけ隙間が形成され、ニップ部への給紙が円滑に行われる。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部材は、金属材料で形成され、表面に潤滑性能を備え、且つ導電材料を含有した合成樹脂がコーティングされてなることを特徴とするものである。
【0019】
この発明によれば、ガイド部材は、その表面にコーティングされた潤滑性能を有し、且つ導電材料(静電気を逃すためのもの)を含有した合成樹脂の存在によって用紙をより円滑に案内し得るものになる。
【0020】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部材は、用紙の通紙面に当該用紙の通紙方向に向けて延びる複数条のリブを有してなることを特徴とするものである。
【0021】
この発明によれば、リブの存在で用紙とガイド部材との接触面積が小さくなり、その分摩擦抵抗が少なくなるとともに、当該リブが通紙方向に延びていることにより用紙の横振れが防止され、これらによってガイド部材による用紙の案内がより円滑に行われる。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部材は、通紙面の両端部に通紙が予定される最小サイズおよび最大サイズ間のサイズを有する用紙の両端部が位置し得る一対の窪み部を有してなることを特徴とするものである。
【0023】
この発明によれば、ガイド部材に案内される用紙は、前端の両側端縁がまず窪み部に嵌まり込み、引き続き両側端縁がガイド部材の表面に密着した状態で前進するため、用紙とガイド部材の表面との間への飛散トナーの入り込みが防止され、これによって用紙の裏面の飛散トナーによる汚染が防止される。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の用紙のニップ構造を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0025】
この発明によれば、画像形成装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る用紙のニップ構造を備えた画像形成装置の一実施形態を示す側面断面視の説明図である。図1に示すように、画像形成装置10は、原稿P1を装填するための原稿装填部20と、この原稿装填部20に装填された原稿P1から原稿画像を読み取る画像読取部30と、この画像読取部30で読み取られた原稿画像を用紙P2にトナー画像として転写する転写部40と、この転写部40で転写された用紙のトナー画像を定着する定着部50と、前記画像入力部40に向けて給紙する用紙P2を貯留する用紙貯留部60とを備えた基本構成を有している。
【0027】
画像読取部30、転写部40、定着部50および用紙貯留部60は、箱形の筐体11内に上からこの順序で装着されているのに対し、原稿装填部20は、筐体11の上面に当該筐体11とは別体として形成されている。
【0028】
かかる原稿装填部20は、開閉可能なカバー蓋体21と、このカバー蓋体21の窪んだ上面位置に形成された原稿トレー22と、この原稿トレー22に装填された原稿P1の束から1枚ずつを繰出させて画像読取部30に向かわせ、原稿画像を画像読取部30の上面に対向させる原稿給紙機構23とを備えている。
【0029】
前記画像読取部30は、その上面に配置され原稿P1の画像面が密着するコンタクトガラス31と、このコンタクトガラス31に密着した原稿画像を走査して読み取る画像読取機構32とからなっている。本実施形態では、画像読取機構32として、移動しながら原稿画像に光を照射する移動光源33と、この移動光源33からの光の原稿画像での反射光を所定の光路に沿うように反射する複数のミラー35や光路の光を収束させるレンズ部材36等からなる光学系部材34とを備えている。
【0030】
前記転写部40は、周面に静電画像およびトナー画像が順次形成される感光体ドラム41と、この感光体ドラム41の周面に用紙P2を送り込む転写ベルト(搬送手段)42とを備えて構成されている。軸心回りに回転している感光体ドラム41の周面には、原稿P1の原稿画像を走査することにより得られ光学系部材34を通った走査光が照射され、これによって当該周面に静電画像が順次形成されるとともに、走査光照射位置の下流側で静電画像に現像部45からトナーが供給されることにより感光体ドラム41の周面にトナー画像が形成され、このトナー画像が転写ベルト42によって給紙された用紙P2に転写されるようになっている。
【0031】
前記定着部50は、転写部40で感光体ドラム41により画像の転写された用紙P2の転写画像に対し定着処理を施すものであり、内部に通電発熱体等の発熱部材が装着された定着ローラ51と、下部でこの定着ローラ51に対向配置された加圧ローラ52とを有している。そして、前記転写部40から転写ベルト42の周回駆動に伴って導出された用紙P2は、定着ローラ51および加圧ローラ52間に給紙され、ここで定着ローラ51により加熱されることによってトナー画像が用紙P2に定着されるようになっている。
【0032】
前記用紙貯留部60は、筐体11に対して挿脱自在に内装された複数段の用紙カセット61を備えて構成されている。各用紙カセット61には、一方の端部(図1に示す例では右端部)にピックアップローラ62や給紙ローラ63等が設けられ、ピックアップローラ62の駆動回転で用紙カセット61に装填されている用紙P2の束の最上位のものが順次繰り出され、給紙ローラ63を介して搬送路12に向けて導出されるようになっている。
【0033】
そして、ピックアップローラ62および給紙ローラ63を介して用紙カセット61から導出された用紙P2は、転写ベルト42によって搬送されつつ、感光体ドラム41の周面のトナー画像が転写され、引き続き定着部50で定着ローラ51による熱定着処理が施された後、筐体11から外部に排出される。
【0034】
なお、本実施形態においては、定着部50と用紙貯留部60との間に用紙裏返し部80が介設されている。この用紙裏返し部80は、用紙P2に両面印刷処理を施すときに使用されるものであり、定着部50で第1面の定着処理が完了した用紙P2は、一旦この用紙裏返し部80へ導入され、ここで反転処理(裏返し処理)が施されたのち転写部40へ戻され、転写部40での第2面の転写処理および定着部50での定着処理が実行されてから外部に排出されるようになっている。
【0035】
そして、本発明に係るガイド部材70は、転写部40から定着部50へ向かう用紙P2を橋渡しするものであり、転写部40と定着部50との間に介設されている。図2は、本発明に係るガイド部材70の装着位置を説明するための側面視の説明図であり、図3は、その斜視図である。また、図4は、図3に示すガイド部材70の図であり、(イ)は正面図、(ロ)は正面図、(ハ)は側面図である。なお、本実施形態においては、転写ベルト42とガイド部材70との間に、図2に示すような案内部材44が介設され、転写ベルト42によって搬送されてきた用紙P2は、この案内部材44を介しガイド部材70に給紙されるようになされている。
【0036】
そして、図2〜図4に示すように、ガイド部材70は、前記転写ベルト42の搬送面43と略平行な板状の基部71と、この基部71から前記定着ローラ51と加圧ローラ52との当接位置(以下ニップ部53という)に向けて先上り(図2に示す例では左上り)に傾斜した傾斜板(傾斜部)72と、基部71の各端部から下方に向けて折り曲げ処理されることによって形成された一対のブラケット片73とを備えて構成されている。
【0037】
前記一対のブラケット片73は、ガイド部材70を筐体11内の所定のフレームに装着するために用いられるものであり、これらのブラケット片73がフレームにねじ止め等で固定される。また、傾斜板72には、前縁部の両側縁に外方に向かって互いに離反するように斜めに突設された突片721が設けられている。これらの突片721は、筐体11内でのガイド部材70の位置決めに所定の役割(例えば支持される役割)を果たすようになされている。
【0038】
また、基部71の後縁部(図2の右方)には、下方に向けて略直角に折曲げられることによって形成した補強縁部711が設けられ、この補強縁部711の存在でガイド部材70の剛性が向上するようになされている。
【0039】
前記基部71には、図3に示すように、長手方向の両側部の適所がそれぞれ凹没されることによって形成された平面視で矩形状の一対の窪み部74が設けられている。各窪み部74は、基部71の上面から2〜3mm低位に位置設定された平らな底部741と、この底部741の上流側からみて左右位置と前方位置とに緩やかな傾斜を備えて形成された傾斜壁部742とからなっている一方、補強縁部711は、窪み部74に対応した部分が底部741および傾斜壁部742に沿うように下方に向けて凹没されている。
【0040】
このような窪み部74は、近い方の左右の底部741間の距離が、通紙の予定される各種の用紙P2の内で最小サイズの用紙(例えばB5サイズの用紙)の短手幅寸法より僅かに短めに距離設定されているとともに、遠い方の左右の底部741間の距離が、通紙の予定される最大サイズ間の用紙(例えばA3サイズの用紙)の短手幅寸法より僅かに長めに距離設定されている。
【0041】
したがって、転写ベルト42から受け渡された用紙P2は、搬送方向に直交する方向の両端部がそれぞれ左右一対の窪み部74の底部741に当接するように下に凹で撓むことになる。
【0042】
また、基部71および傾斜板72の長手方向の中央部には、搬送方向に向かって延びる長手幅方向一対のリブ75が膨設されている。したがって、転写ベルト42からガイド部材70に受け渡された用紙P2は、これらのリブ75によって幅方向の中央部が基部71の上面より若干浮き上がった状態になる。本実施形態では、これらのリブ75は、膨出量が1mm〜3mmに設定されている。
【0043】
前記傾斜板72は、図2に示すように、基部71に対する傾斜角度αが25°〜35°の範囲内の所定の角度に設定されている。また、ガイド部材70は、定着ローラ51および加圧ローラ52のニップ部53における定着ローラ51の接線L方向に対する傾斜板72の傾斜角度βが25°〜35°の範囲内の所定の角度になるように装着姿勢が設定されている。本実施形態においては、αおよびβの双方が等しく(略27°)設定され、対角が等しいことによりニップ部53における定着ローラ51の接線方向と基部71とが平行になっている。
【0044】
なお、ニップ部53における定着ローラ51の接線L方向に対する傾斜板72の傾斜角度βが25°〜35°の範囲内に設定される理由については、後の「実施例」の欄で詳細に説明するように、種々の実施試験を行った結果によるものである。
【0045】
また、ガイド部材70は、傾斜板72の先端縁が前記接線Lより若干上方に位置するように装着位置が設定されている。
【0046】
一方、ガイド部材70の先端縁が対向する定着ローラ51は、両端部から中央部に向かうに従って径寸法が漸減するように径設定された、いわゆる逆クラウン状(鼓状)になされている。これによって、剛性を備えた定着ローラ51と容易に弾性変形する柔軟材料製の加圧ローラ52との間に形成されたニップ部53で用紙P2を挟持し、両者の回転により当該用紙P2を紙送りする状態で、当該用紙P2は、定着ローラ51の端部に当接している部分の方が中央部側に当接している部分より多く進行しようとするため(径寸法が端部側の方が中央部側より大きいことによる)、このアンバランスで用紙P2に反対方向で外方へ向かう力が加わり、この引張り合いによる緊張で用紙P2に皺の寄ることが防止されるのである。
【0047】
そして、本発明においては、傾斜板72の先端縁部が定着ローラ51の逆クラウン形状に対応するように外方に向かって凸の緩やかな円弧状に形成され(つまりクラウン状に形成され)、かかるクラウン状の円弧縁部722が存在することにより、傾斜板72に案内された用紙P2は、その先端縁部が定着ローラ51の逆クラウン形状の周面に向けてスムーズに誘導されるようになっている。
【0048】
そして、本実施形態においては、傾斜板72のクラウン状の円弧縁部722の曲率半径は、定着ローラ51の逆クラウン状の曲率半径(正確には定着ローラ51の軸心を通る平面と定着ローラ51の周面とが交わることによって形成された円弧状の曲線の曲率半径)に対して1/100〜1/50の範囲内の値だけ小さく径設定されている。
【0049】
具体的には、定着ローラ51の長さ寸法を略330mmとし、当該定着ローラ51の逆クラウン形状の曲率半径を略1000mmとした場合、傾斜板72の円弧縁部722の曲率半径は、これより1/50〜1/100の範囲内の値だけ小さくされ、つまり980mm〜990mmと径設定される。こうすることによって、用紙P2は、その先端縁部が定着ローラ51の逆クラウン形状に沿うようにニップ部53へ向けて誘導された上で、その両側部がニップ部53により確実ニップされ、用紙P2の皺寄りや跳ね上がりが有効に抑制される。
【0050】
因みに、傾斜板72の円弧縁部722の曲率半径を、定着ローラ51の逆クラウン状の曲率半径に対して1/100〜1/50の範囲内の値だけ小さく径設定するのは、以下の理由による。すなわち、傾斜板72の曲率半径が定着ローラ51の曲率半径に対して1/100未満短い場合には、傾斜板72の円弧縁部722と定着ローラ51の周面との間の隙間寸法が狭すぎて用紙P2を通し難くなるからである。また、傾斜板72の曲率半径が定着ローラ51の曲率半径に対して1/50を越えた値分長い場合には、傾斜板72の円弧縁部722と定着ローラ51の周面との間の隙間寸法が広すぎて用紙P2をニップ部53に確実に導くことが困難になるからである。
【0051】
さらに、鉄やその合金等の金属材料によって形成されたガイド部材70の搬送面には潤滑性能を備えた合成樹脂がコーティングされ、これによって用紙P2が同搬送面を円滑に滑って移動し得るようになっている。
【0052】
コーティングされる合成樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン等の通常のオレフィン系のものや、ポリアミノ系のもの等が一般的であるが、特にポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素系の樹脂や、シリコン樹脂等が好適に使用される。なお、ガイド部材70に適度な導電性を付与するために合成樹脂中にカーボンブラックのような導電材料を分散させることが好ましい。
【0053】
本発明の用紙のニップ構造は、以上詳述したように、感光体ドラム41を介してトナー画像の転写された用紙P2を搬送する転写ベルト42を備えた転写部40と、この転写部40の転写ベルト42下流端に隣設され上下で対をなして用紙P2に対しニップするニップ部53を形成する定着ローラ51および加圧ローラ52を備えた定着部50と、前記転写ベルト42の下流端および前記ニップ部53間に介設され用紙P2を転写部40から定着部50へガイドするガイド部材70とを備えてなる画像形成装置10に適用されるものであり、前記定着ローラ51は、両端部から中央部に向かうに伴って径寸法がそれぞれ漸減する逆クラウン状に形状設定されている一方、前記ガイド部材70は、前記ニップ部53に対向した縁部が前記逆クラウン状に対応するようにクラウン状に形状設定されているものである。
【0054】
したがって、転写ベルト42から定着部50へ向けて給紙された用紙P2は、ガイド部材70にガイドされつつ定着ローラ51と加圧ローラ52との間に形成されたニップ部53へ向かい、このニップ部53でニップされながら定着部50において所定の定着処理が施される。
【0055】
そして、定着ローラ51は、逆クラウン状に形成されているとともに、ガイド部材70のニップ部53に対向した円弧縁部722がクラウン状に形成されているため、ガイド部材70に案内された用紙P2は、その先端縁部がガイド部材70のクラウン形状によって予め定着ローラ51の逆クラウン形状に対応するように湾曲させられ、これによって無理なく定着ローラ51の周面に沿った状態でニップ部53に給紙される。
【0056】
従って、従来のガイド部材にあっては、当該ガイド部材に案内された用紙P2の先端縁部が定着ローラ51の逆クラウン形状に沿っていないため、適正に定着ローラ51の周面に当接せず、これにより不規則な力が用紙P2の先端縁部に加わって用紙P2に皺が寄る等の不具合が生じるが、本発明においては、ガイド部材70の先端縁部がクラウン形状に設定されていることによりかかる不具合の発生を有効に抑制することができる。
【0057】
そして、本実施形態においては、ガイド部材70は、転写ベルト42の搬送面43と略平行な基部71と、この基部71からニップ部53に向けて先上りに傾斜した傾斜板72とを備えて構成され、傾斜板72は、傾斜角度がニップ部53における定着ローラ51の接線方向に対して25°〜35°の範囲内に角度設定されているため、転写ベルト42を介して定着部50に向けて送り出された用紙P2は、先端縁部が一旦ガイド部材70の基部71に移ってから傾斜した傾斜板に移行して定着部50に向かうことになる。したがって、基部71が存在しないで傾斜板72のみからなるような側面視で直線状のガイド部材に比較して急激な角度変化を防止することができ、これによって用紙P2にスムーズに方向転換を行わせることができる。
【0058】
また、傾斜板72の傾斜角度を、種々の実施試験を実行することによって得られた結果に基き、ニップ部53における定着ローラ51の接線方向に対して25°〜35°の範囲内に設定しているため、用紙P2の皺発生などを有効に防止することができる。
【0059】
また、傾斜板72は、クラウン状の円弧縁部の曲率半径を、定着ローラ51の逆クラウン状の円弧形状に対して曲率半径が1/100〜1/50だけ小さく径設定しているため、ガイド部材70の傾斜板72が定着ローラ51の周面に対向した状態で、両者間の隙間寸法は長手方向の全長に亘って略一定になるため、ニップ部53への給紙をより円滑に行うことができる。
【0060】
また、ガイド部材70は、金属材料で形成され、表面に潤滑性能を備えた合成樹脂がコーティングされているため、かかるコーティング層の存在によって用紙P2をより円滑に案内することができる。
【0061】
また、ガイド部材70には、用紙P2の通紙面に当該用紙P2の通紙方向に向けて延びる複数条のリブ75が膨設されているため、当該リブ75の存在で用紙P2とガイド部材70との接触面積が小さくなり(すなわち面接触ではなく線接触になり)その分摩擦抵抗が少なくなるとともに、当該リブ75が通紙方向に延びていることにより用紙P2の横振れが防止され、これらによってガイド部材70による用紙P2の案内をより円滑に行うことができる。
【0062】
さらに、ガイド部材70には、通紙面の両端部に通紙が予定される最小サイズおよび最大サイズ間のサイズを有する用紙P2の両端部が位置し得る一対の窪み部74が凹設されているため、ガイド部材70に案内される用紙P2は、前端の両側端縁がまず窪み部74に嵌まり込み、引き続き両側端縁がガイド部材70の表面に密着した状態で前進する。したがって、用紙P2とガイド部材70の表面との間への飛散トナーの入り込みが防止され、これによって用紙P2の裏面の飛散トナーによる汚染を有効に防止することができる。
【0063】
そして、本発明に係る画像形成装置10は、前記のようなニップ構造が採用されているため、定着部50に向かう用紙P2に皺が寄るような不都合の発生が有効に防止され、用紙P2に対する定着処理が適正に実行され、トナー画像の転写された用紙P2を最終的に皺のない綺麗なるものにすることができる。
【0064】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0065】
(1)上記の実施形態においては、画像形成装置10として単色の転写を行うものが採用されているが、本発明は、画像形成装置10が単色用のものであることに限定されるものではなく、カラー画像用のものであってもよい。
【0066】
(2)上記の実施形態においては、画像読取部30は、読み取った原稿画像をアナログ情報(すなわち光の強弱)として転写部40の感光体ドラム41に向けて直接出力する方式のものが採用されているが、本発明は、画像読取部30がアナログ方式であることに限定されるものではなく、読み取った画像情報を一旦デジタル信号に変換し、このデジタル信号に基づいて感光体ドラム41の周面に静電画像を形成させる、いわゆるデジタル方式であってもよい。
【0067】
(3)上記の実施形態においては、転写ベルト42とガイド部材70との間に案内部材44が介設されているが、本発明は案内部材44の採用を必須とするものではなく、特に案内部材44を設けることなく、転写ベルト42からの用紙P2をガイド部材70へ直接供給するようにしてもよい。
【0068】
(4)上記の実施形態においては、ガイド部材70の基部71および傾斜板72に亘って2条のリブ75が膨設されているが、本発明は、リブ75が2条であることに限定されるものではなく、1条であってもよいし、3条以上であってもよい。
【0069】
【実施例】
本発明の効果を確認するために、ガイド部材70の傾斜板72と、ニップ部53における定着ローラ51の接線方向との間に形成される角度(対ニップ部接線角度)を種々変えるとともに、傾斜板72の円弧縁部722の曲率半径を種々変更して実際に用紙P2をガイド部材70を介して搬送し、定着部50における定着処理を実行する試験を実施した。この試験の前提条件は以下のとおりである。
【0070】
前提条件
▲1▼ 定着ローラ51のローラ幅寸法(長さ寸法):A3サイズの用紙を縦送りし得る長さ(略340mm)
▲2▼ 紙送り速度:略388mm/sec
▲3▼ 定着ローラ51:金属製のローラ本体の周面に導電性のPFA(ヘキサフルオロプロピレン)およびPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)をコーティングした直径55mmものを使用
▲4▼ 定着ローラ51の逆クラウン量(定着ローラ51において逆クラウンが形成されている部分の一方の端部の直径をA、同他方の端部の直径をC、逆クラウンが形成されている部分の中央部の直径をBとした場合、つぎの式
「((A+C)/2)−B」
によって算出される値):0.15mm
▲5▼ 加圧ローラ52:非導電性シリコンゴム製のローラ本体にPFA製のチューブを外嵌した直径40mmのものを使用
▲6▼ 使用した用紙:A3サイズで目付(単位面積当りの重量)が64g/m、および80g/mの2種類と、A4サイズで目付が64g/m、160g/mおよび45g/mの3種類の合計6種類
▲7▼ 対ニップ部接線角度:0〜15°、25〜35°、45〜55°の3種類
▲8▼ 定着ローラ51の逆クラウンの曲率半径に対する円弧縁部722の曲率半径の減少分:1/100以下、1/100〜1/50、1/50の3区分。
【0071】
このような条件で用紙P2を、ガイド部材70を介して定着部50へ供給し、皺の発生や折れの状況を観察した。試験結果を表1に示す。なお、表1において、「しわ」は用紙に皺が生じたことを、「折れ」は用紙に折れが生じたことを、「OK」は皺も折れも生じなかったことを示す。また、「挿入せず」は、用紙が定着ローラ51と加圧ローラ52との間に入り込むことができなかったことを示す。
【0072】
【表1】
Figure 2004331384
【0073】
表1に示すように、A3サイズの用紙で対ニップ部接線角度が0〜15°の場合には、曲率半径の増加分の値に拘らず皺の発生が認められ、45〜55度の場合には全てのケースで折れが認められた。
【0074】
また、A4サイズの用紙の場合は、僅かな例(A4目付64g/mの0〜15°の1/50以上、A4目付g/m45の1/50以上)を除いて同一の挙動を示しており、薄い紙の場合は皺が寄り易いことが判る。また、A4サイズの用紙には折れが発生しないことも確認された。
【0075】
そして、対ニップ部接線角度が25〜35°であり、且つ曲率半径の増加分が1/100〜1/50の場合は、いずれも「OK」になっており、「皺」も「折れ」も発生していないことが判る。このことは、対ニップ部接線角度を25〜35°に設定するとともに、傾斜板72の円弧縁部722の曲率半径の対定着ローラ51増加分を1/100〜1/50の範囲内に設定することにより、用紙P2に皺や折れが生じないことを示している。
【0076】
【発明の効果】
本発明は、以上詳述したように、定着ローラの径寸法が両端部から中央部に向かうに伴って漸減するように逆クラウン状に形状設定されたものを対象とし、ガイド部材のニップ部に対向した縁部を定着ローラの逆クラウン形状に対応するようにクラウン状に形状設定したため、搬送手段から定着装置へ向けて給紙された用紙は、ガイド部材にガイドされつつ定着ローラと加圧ローラとの間に形成されたニップ部へ向かい、このニップ部でニップされながら定着処理が施されるが、ガイド部材に案内された用紙は、その先端縁部がガイド部材のクラウン形状によって予め定着ローラの逆クラウン形状に対応するように湾曲させられ、これによって無理なく定着ローラの周面に沿った状態でニップ部に給紙される。
【0077】
従って、ガイド部材の先端縁部がクラウン形状に設定されていない従来のガイド部材にあっては、当該ガイド部材に案内された用紙の先端縁部が定着ローラの逆クラウン形状に沿っていないため、適正に定着ローラの周面に当接せず、これにより不規則な力が用紙の先端縁部に加わって用紙に皺が寄る等の不具合が生じるが、本発明においては、ガイド部材の先端縁部がクラウン形状に設定されていることによりかかる不具合の発生を有効に抑制することができ、これによってトナー画像の転写された綺麗な用紙を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙のニップ構造を備えた画像形成装置の一実施形態を示す側面断面視の説明図である。
【図2】本発明に係るガイド部材の装着位置を説明するための側面視の説明図である。
【図3】図2に示すガイド部材の斜視図である。
【図4】図3に示すガイド部材の図であり、(イ)は正面図、(ロ)は正面図、(ハ)は側面図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 11 筐体
12 搬送路 20 原稿装填部
21 カバー蓋体 22 原稿トレー
23 原稿給紙機構 30 画像読取部
31 コンタクトガラス 32 画像読取機構
33 移動光源 34 光学系部材
35 ミラー 36 レンズ部材
40 転写部 41 感光体ドラム
42 転写ベルト 43 搬送面
44 案内部材 45 現像部
50 定着部 51 定着ローラ
52 加圧ローラ 53 ニップ部
60 用紙貯留部 61 用紙カセット
62 ピックアップローラ 63 給紙ローラ
70 ガイド部材 71 基部
711 補強縁部 72 傾斜板(傾斜部)
721 突片 722 円弧縁部
73 ブラケット片 74 窪み部
75 リブ 80 用紙裏返し部
P1 原稿 P2 用紙

Claims (7)

  1. 感光体ドラムを介してトナー画像の転写された用紙を搬送する搬送手段と、この搬送手段下流端に隣設され上下で対をなして用紙のニップ部を形成する定着ローラおよび加圧ローラを備えた定着装置と、前記搬送手段の下流端および前記ニップ部間に介設され用紙を定着装置へガイドするガイド部材とを備えてなる用紙のニップ構造において、前記定着ローラは、両端部から中央部に向かうに従って径寸法がそれぞれ漸減する逆クラウン状に形状設定され、前記ガイド部材の先端縁部は、この先端縁部を前記ニップ部近傍の定着ローラの周面に対向させた状態で当該周面と前記先端縁部との間の隙間寸法が長手方向の全長に亘って略一定になるようにクラウン状の円弧縁部に形状設定されていることを特徴とする用紙のニップ構造。
  2. 前記ガイド部材は、前記搬送手段の搬送面と略平行な基部と、この基部から前記ニップ部に向けて先上りに傾斜した傾斜部とを備え、傾斜部は、傾斜角度が前記ニップ部における定着ローラの接線方向に対して25°〜35°の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1記載の用紙のニップ構造。
  3. 前記傾斜部は、クラウン状の円弧縁部の曲率半径が前記定着ローラの逆クラウン状の円弧形状に対して曲率半径が1/100〜1/50だけ小さく径設定されていることを特徴とする請求項2記載の用紙のニップ構造。
  4. 前記ガイド部材は、金属材料で形成され、表面に潤滑性能を備え、且つ導電材料を含有した合成樹脂がコーティングされてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の用紙のニップ構造。
  5. 前記ガイド部材は、用紙の通紙面に当該用紙の通紙方向に向けて延びる複数条のリブを有してなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の用紙のニップ構造。
  6. 前記ガイド部材は、通紙面の両端部に通紙が予定される最小サイズおよび最大サイズ間のサイズを有する用紙の両端部が位置し得る一対の窪み部を有してなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の用紙のニップ構造。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の用紙のニップ構造を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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