JP2022179900A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な構成で封筒と普通紙とでガイド方向を異ならせることができる定着装置を提供する。【解決手段】定着ニップへ進入する記録媒体を案内する進入ガイド部材61は、加熱回転体の軸方向の中央に軸方向の長さが所定長さ未満の記録媒体を通過させる空隙を有し、所定長さ以上の記録媒体を、加熱回転体とニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体に向かうようにガイドする第一進入ガイド部62aを有している。また、第一進入ガイド部62aの空隙を通過した所定長さ未満の記録媒体を、軸方向からみたとき、定着ニップの入口と出口とを通る基準線Kに沿って定着ニップに進入するようにガイドするか、または、基準線Kを基準として加熱回転体とニップ形成回転体とのうち柔らかい方の回転体側から定着ニップに進入するようにガイドする第二進入ガイド部63aとを有する。【選択図】図10

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、熱源により加熱される加熱回転体と、加熱回転体に当接して定着ニップを形成するニップ形成回転体と、定着ニップへ進入する記録媒体を案内する進入ガイド部材とを備えた定着装置が知られている。
特許文献1には、上記定着装置として、記録媒体が普通紙のときは、記録媒体を定着ローラへ向けてガイドする第一姿勢を取り、記録媒体が封筒のときは、記録媒体を定着ニップに向けてガイドする第二姿勢を取るように進入ガイド部材を回動可能に構成し、普通紙のときと封筒のときとでガイド方向を切り替えるものが記載されている。
しかしながら、装置の構成が複雑化し、装置のコストアップにつながるおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、熱源により加熱される加熱回転体と、前記加熱回転体に当接して定着ニップを形成するニップ形成回転体と、前記定着ニップへ進入する記録媒体を案内する進入ガイド部材とを備えた定着装置において、前記進入ガイド部材は、前記加熱回転体の軸方向の中央に前記軸方向の長さが所定長さ未満の記録媒体を通過させる空隙を有し、前記所定長さ以上の記録媒体を、前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体に向かうようにガイドする第一進入ガイド部と、前記第一進入ガイド部の空隙を通過した前記所定長さ未満の記録媒体を、前記軸方向からみたとき、前記定着ニップの入口と出口とを通る基準線に沿って前記定着ニップに進入するようにガイドするか、または、前記基準線を基準として前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち柔らかい方の回転体側から前記定着ニップに進入するようにガイドする第二進入ガイド部とを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、安価な構成で封筒と普通紙とでガイド方向を異ならせることができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 端部カールが発生した用紙が、定着ニップに進入する様子を示す図。 端部カールが発生した用紙の定着ニップへの進入時と排出時との様子を示す図。 用紙を定着ローラに向けてガイドする構成を示す図。 進入ガイド角度β、排出ガイド角度γの定義について説明する図。 封筒しわ平均長さと進入ガイド角度βの関係、封筒しわ平均長さと排出ガイド角度γとをまとめたグラフ。 封筒が定着ニップを通過する様子を示す図。 定着ニップ内における封筒の搬送量分布を示す図。 封筒しわ長さおよび普通紙両面印刷しわ長さと、進入ガイド角度βおよび排出ガイド角度γについて調べてグラフ。 本実施形態の定着装置の概略構成図。 図10のA方向から進入ガイド部材を見た斜視図。 大サイズ普通紙の場合の進入ガイド部材によるガイドの様子を示す図。 封筒の場合の進入ガイド部材によるガイドの様子を示す図。 転写ニップと定着ニップとの位置関係について説明する図。 画像形成装置が搬送可能な定型サイズ紙の用紙長さを横軸、用紙幅を縦軸にしてまとめたグラフ。 開口幅調整機構を備えた進入ガイド部材の概略斜視図。 開口幅調整機構を備えた進入ガイド部材の概略断面図。 普通紙の片面印刷時のバックカールについて説明する図。 排出ガイド角度γと、普通紙A4サイズの片面印刷時のバックカール量との関係を調べたグラフ。 排出ガイド角度γと封筒しわ長さと関係を調べたグラフ。 排出ガイド部材を設けた定着装置の概略構成図。 大サイズ普通紙のときの排出の様子を示す概略斜視図。 封筒のときの排出の様子を示す概略斜視図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式で画像を形成する電子写真プリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。
図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。
同図において、本プリンタは、像担持体としての感光体1や、本体筐体50に対して着脱可能に構成された給紙カセット100などを備えている。給紙カセット100は、複数の記録媒体たる用紙Sを用紙束の状態で収容している。
給紙カセット100内の用紙Sは、給送ローラ35の回転駆動によってカセット内から送り出されて、後述する分離ニップを経た後に給紙路42内に至る。その後、用紙Sは、第1搬送ローラ対41の搬送ニップに挟み込まれて、給紙路42内を搬送方向の上流側から下流側に向けて搬送される。給紙路42の末端付近には、レジストローラ対49が配設されている。用紙Sは、このレジストローラ対49のレジストニップに先端を突き当てた状態で搬送が一時中止される。その突き当ての際、用紙Sのスキューが補正される。
レジストローラ対49は、用紙Sを後述する転写ニップで感光体1の表面のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで回転駆動を開始して、用紙Sを転写ニップに向けて送り出す。この際、第1搬送ローラ対41が同時に回転駆動を開始して、一時中止していた用紙Sの搬送を再開する。
本プリンタの本体筐体は、手差しトレイ43、手差し給送ローラ43a、分離パッド43bなどからなる手差し給紙部を保持している。この手差し給紙部の手差しトレイ43に手差しされた用紙は、手差し給送ローラ43aの回転駆動によって手差しトレイ43内から送り出される。そして、用紙は、手差し給送ローラ43aと分離パッド43bとの当接による分離ニップを経た後に、給紙路42におけるレジストローラ対49よりも上流側の領域に進入する。その後、用紙は、給紙カセット100から送り出された用紙Sと同様にして、レジストローラ対49を経た後に、後述する転写ニップに送られる。
図中時計回り方向に回転駆動せしめられるドラム状の感光体1の周囲には、クリーニングブレード2、帯電ローラ4、潜像書込装置7、現像装置8、転写ローラ10などが配設されている。帯電ローラ4は、感光体1に接触しながら回転して帯電ニップを形成している。この帯電ローラ4には、電源から出力される帯電バイアスが印加されている。これにより、帯電ニップにおいて、感光体1の表面と帯電ローラ4の表面との間で放電が発生することで、感光体1の表面が一様に帯電せしめられる。
潜像書込装置7は、LEDアレイを具備しており、感光体1の一様帯電した表面に対してLED光による光走査を行う。感光体1の一様帯電した地肌部のうち、この光走査によって光照射を受けた領域は、電位を減衰させる。これにより、感光体1の表面に静電潜像が形成される。
静電潜像は、感光体1の回転駆動に伴って、現像装置8に対向する現像領域を通過する。この現像領域で、感光体1上に形成された静電潜像に、現像装置8によってトナーが供給され、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
現像装置8の上方には、トナーカートリッジ9が配設されている。このトナーカートリッジ9は、内部にトナーを収容しており、制御部51から出力される補給動作信号に応じてトナーを現像装置8に補給する。
現像によって感光体1上に形成されたトナー像は、感光体1の回転に伴って、感光体1と、転写手段たる転写ローラ10とが当接する転写ニップに進入する。転写ローラ10には、感光体1の潜像電位とは逆極性の帯電バイアスが印加されており、これにより、転写ニップ内には転写電界が形成されている。
上述したように、レジストローラ対49は、用紙Sを転写ニップ内で感光体1上のトナー像に重ね合わせうるタイミングで転写ニップに向けて送り出す。転写ニップでトナー像に密着せしめられた用紙Sには、転写電界やニップ圧の作用により、感光体1上のトナー像が転写される。
転写ニップを通過した後の感光体1の表面には、用紙Sに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは感光体1に当接しているクリーニングブレード2によって感光体1の表面から掻き落とされ、感光体1の表面がクリーニングされる。
クリーニングブレード2によってクリーニングされた感光体1の表面は、除電手段によって除電された後、帯電ローラ4によって再び一様に帯電せしめられる。
感光体1と転写ローラ10とが当接する転写ニップを通過した用紙Sは、定着装置44に送られる。定着装置44は、ハロゲンランプ等の発熱源44cを内包する加熱回転体たる定着ローラ44aと、これに向けて押圧されるニップ形成回転体たる加圧ローラ44bとの当接によって定着ニップを形成している。
定着ローラ44aは、ステンレスやアルミニウム等からなる中空の芯金の外周面にトナーや紙粉との離型性を向上させるための離型促進層を有している。加圧ローラ44bは、ステンレスやアルミニウム等からなる芯金の外面に、フッ素系ゴムやシリコーンゴム等の耐熱弾性材料弾性層を有している。
定着ニップに挟み込まれた用紙Sの表面には、加熱や加圧の作用によってトナー像が定着せしめられる。その後、定着装置44を通過した用紙Sは、排紙路45を経た後、排紙ローラ対46の排紙ニップに挟み込まれる。
本プリンタは、用紙Sの片面だけに画像を形成する片面モードと、用紙Sの良縁に画像を形成する両面モードとを切り替えて実行することができる。片面モードの場合や、両面モードであって既に用紙Sの両面に画像を形成している場合には、排紙ローラ対46が正転駆動を続けることで、排紙路45内の用紙Sを機外に排出する。排出された用紙Sは、本体筐体50の上面に設けられたスタック部にスタックされる。
一方、両面モードであって、且つ用紙Sの片面だけにしか画像を形成していない場合には、排紙ローラ対46の排紙ニップに用紙Sの端部が進入したタイミングで、排紙ローラ対46が逆転駆動される。このとき、排紙路45の末端付近に配設された切換爪47が作動して、排紙路45を塞ぐとともに、反転再送路48の入口を開く。排紙ローラ対46の逆転駆動によって逆戻りを開始した用紙Sは、反転再送路48内に送り込まれる。そして、用紙は、反転再送路48内で上下を反転せしめられながら搬送された後、レジストローラ対49のレジストニップに再送される。その後、転写ニップでもう一方の面にもトナー像が転写された後、定着装置44と排紙路45と排紙ローラ対46とを経て用紙は、機外に排出される。
定着装置44によるトナー像定着時に用紙Sが高温に晒されることで用紙中の水分が蒸発し、紙の目の方向によっては幅方向端部が丸まる所謂端部カールが発生することがある。特に、用紙が大サイズの普通紙のときに、端部カールが発生しやすい。
図2は、端部カールStが発生した用紙Sが、定着ニップNに進入する様子を示す図である。
用紙Sの両面に画像を形成する場合、定着装置44による片面に形成されたトナー像定着時に端部カールStが発生することがある。端部カールStが発生すると、もう一方の面に形成されたトナー像を定着する際に図2に示すように、端部カールStが発生した用紙が定着ニップNに進入することになる。
図3は、端部カールStが発生した用紙Sの定着ニップNへの進入時と排出時との様子を示す図である。
端部カールStが発生した用紙を定着ニップNへ進入させると、図3に示すように、幅方向中央から定着ニップNに進入する。このように、幅方向中央部と端部とで搬送方向に位置がずれた状態で定着ニップに進入することで、用紙の後端が幅方向に撓んだ状態で定着ニップに進入する。その結果、定着ニップNで撓んだ状態で進入した用紙が押し潰されることで、用紙の搬送方向後端に縦しわSWが発生する。
そこで、図4に示すように、進入ガイド部材61の搬送方向下流側端部を、基準線Kを基準にして定着ローラ側に位置させ、用紙を定着ローラ44aに向けてガイドする。なお、上記基準線Kは、定着ニップNの入口N1と出口N2とを通る直線である。
用紙を進入ガイド部材61により定着ローラ44aに向けてガイドすることで、用紙の搬送方向先端は、定着ローラ44aの外周面に当接した後、定着ローラ44aの外周面に押し当てられた状態で定着ニップNへ向けて移動する。このように用紙の搬送方向先端が定着ローラ44aに押し当てられることで先端の端部カールが低減して定着ニップに進入する。これにより、用紙の先端を幅方向でほぼ同じタイミングで定着ニップに進入させることができ、両面印刷時の用紙の搬送方向後端に縦しわSW(以下、普通紙両面印刷しわという)の発生を抑制できる。
なお、用紙Sを加圧ローラ44bに向けてガイドし、用紙Sの先端を加圧ローラ44bに押し付けても、先端の端部カールを低減させて定着ニップに進入させることができる。しかし、用紙Sの先端を加圧ローラ44bに押し付けて定着ニップに進入させるようにした場合は、次の不具合が発生するおそれがある。すなわち、定着ローラ44aは弾性層を有していないが、加圧ローラ44bは弾性層を有しているため、加圧ローラ44bは定着ローラ44aよりも柔らかい構成となっている。そのため、加圧ローラ44bを定着ローラ44aに当接させて定着ニップを形成したとき、加圧ローラ44bが弾性変形する。その結果、定着ニップNが定着ローラ44aの外周面に倣い、加圧ローラ側に凹んだ形状となる。そのため、用紙Sを加圧ローラ44bに向けてガイドし、用紙Sの先端を加圧ローラ44bに押し付けて先端の端部カールを低減させて定着ニップに進入させるようにした場合、定着ニップに進入したときに、用紙の搬送方向が急激に変化することになる。その結果、用紙がスムーズに定着ニップNに進入しないおそれがあり、用紙ジャムや先端折れなどの不具合が発生するおそれがある。よって、図4に示すように、用紙を進入ガイド部材61により加圧ローラ44bよりも硬い定着ローラ44aに向けてガイドするのが好ましい。
しかしながら、図4に示す構成においては、用紙Sが封筒のときに、封筒の搬送方向後端に縦しわ(以下、封筒しわという)が発生するおそれがあった。
そこで、本出願人は、進入ガイド角度βおよび排出ガイド角度γと、封筒しわとの関係について調べた。
試験条件は、定着ニップ幅:2.5[mm]、定着温度:210℃、印刷速度:180[mm/s]とした。封筒は、坪量70[g/m]、80[g/m]、90[g/m]、100[g/m]の4種類の封筒を用いた。坪量70[g/m]、80[g/m]、100[g/m]の封筒は、長型3号であり、坪量90[g/m2]の封筒は、COM10である。そして、これら4種類の封筒について、それぞれ5枚通紙を行い封筒しわ長さを測定し、4種類の封筒の平均封筒しわ長さを算出した。そして、この4種類の平均封筒しわ長さの平均値を算出し評価した。
図5は、進入ガイド角度β、排出ガイド角度γの定義について説明する図である。
図5に示すように、進入ガイド角度βは、定着ニップNの入口N1と出口N2とを通る基準線Kと、定着ニップNの中心Noと進入ガイド部材161の搬送方向下流側端部Xとを結んだ線分とのなす角度である。定着ニップNの中心Noは、基準線Kにおける定着ニップNの入口N1と出口N2との間の中央の位置である。
排出ガイド角度γは、排出上ガイド部材81の基準線Kからの距離が最も近い箇所のうち最も定着ニップ側の位置Yと定着ニップNの中心Noとを結んだ線分と、基準線Kとのなす角度である。
また、各角度β、γは、基準線Kを基準にして定着ローラ側をプラス、加圧ローラ側をマイナスとした。
下記表1は、上記坪量70[g/m]、80[g/m]、90[g/m]、100[g/m]の4種類の封筒における試験結果を示す表である。また、図6は、封筒しわ平均長さと進入ガイド角度βの関係、封筒しわ平均長さと排出ガイド角度γとをまとめたグラフであり、表2は、表1に基づいて、進入ガイド角度βおよび排出ガイド角度γの組み合わせと、封筒しわ平均長さと関係をまとめたものである。
Figure 2022179900000002
Figure 2022179900000003
図6のβ=20°は、表1のNo1~3の4銘柄平均しわ長さの平均値であり、β=0°は、表1のNo4~6の4銘柄平均しわ長さの平均値である。また、β=-20°は、表1のNo7~9の4銘柄平均しわ長さの平均値である。また、γ=18°は、表1のNo1、No4、No7の4銘柄平均しわ長さの平均値であり、γ=12°は、表1のNo2、No5、No8の4銘柄平均しわ長さの平均値である。γ=5°は、表1のNo3、No6、No9の4銘柄平均しわ長さの平均値である。
図6に示すように、排出ガイド角度γの値に関係なく、進入ガイド角度βの値が小さくなるほど、封筒しわ長さが短くなることがわかる。また、進入ガイド角度βの値に関係なく、排出ガイド角度γの値が小さくなるほど、封筒しわ長さが短くなることがわかる。
そして、表2からわかるように、排出ガイド角度γが12°以下の場合においては、少なくとも、進入ガイド角度βを0°以下にすれば、封筒しわが発生しないことがわかる。このことから、封筒しわについては、進入ガイド角度βを0°以下、排出ガイド角度γ=12°以下にするのが好ましい。
ここで、封筒しわの発生について説明する。
図7は、封筒Fが定着ニップNを通過する様子を示しており、図8は、定着ニップ内における封筒Fの搬送量分布を示す図である。図8(a)は、定着ローラ44aの外周面に当接する封筒の印字面側紙部F1の定着ニップNでの搬送量分布を示しており、図8(b)は、定着ニップNで加圧ローラ44bの外周面に当接する封筒の非印字面側紙部F2の搬送量分布を示している。
上述したように、定着ローラ44aよりも柔らかい加圧ローラが弾性変形して形成される定着ニップNは、定着ローラ44aの曲率で湾曲している。図7に示すように、封筒の厚さをt、定着ニップNの定着ローラ44aの回動中心を中心した角度範囲をθ、定着ローラの半径をRとしたとき、封筒Fの印字面側紙部F1の幅方向中央部の定着ニップ内での搬送量L1は、(2πθ/360)Rとなる。非印字面側紙部F2の幅方向中央部の搬送量L2は、(2πθ/360)(R+t)となり、印字面側紙部F1の幅方向中央部と非印字面側紙部F2の幅方向中央部とで定着ニップNでの搬送量が異なる。
封筒Fは、用紙の幅方向両側を折り曲げもしくは糊付けして用紙を2枚重ねの形態にしたものである。そのため、封筒Fの非印字面側紙部F2の幅方向端部は、定着ニップ内で印字面側紙部F1の幅方向端部と一体的に挙動し、搬送量の違いは生じない。一方、封筒Fの非印字面側紙部F2の幅方向中央部は、印字面側紙部F1に対して搬送方向に相対的に移動可能である。従って、非印字面側紙部F2の幅方向中央部は、定着ニップNにおける搬送量の違いを受けて、印字面側紙部F1の幅方向中央部に対して搬送方向にずれが生じ、このずれが封筒の後端でしわFWとなって現れてしまう。
進入ガイド角度βがプラスの場合、封筒は、定着ローラ44aの外周面に沿って搬送され、定着ニップNに進入することになる。そのため、定着ニップN進入前から、非印字面側紙部F2の幅方向中央部の搬送量が印字面側紙部F1の幅方向中央部よりも多くなる。その結果、非印字面側紙部F2の幅方向中央部の印字面側紙部F1の幅方向中央部に対する搬送方向にずれが大きくなり、封筒しわが長くなったと考えられる。一方、進入ガイド角度βがマイナスの場合は、定着ニップNの湾曲(加圧ローラ側に凹状の湾曲)とは逆に湾曲(定着ローラ側に凸状の湾曲)して定着ニップNに進入する。その結果、定着ニップN進入直前では、非印字面側紙部F2の幅方向中央部の搬送量が、印字面側紙部F1の幅方向中央部の搬送量よりも少なくなる。その結果、定着ニップ進入直前の非印字面側紙部F2の幅方向中央部の搬送方向にずれる方向が、定着ニップにおける非印字面側紙部F2の幅方向中央部の搬送方向にずれる方向と逆になり、封筒しわが抑制されると考えられる。
図9は、封筒しわ長さおよび普通紙両面印刷しわ長さと、進入ガイド角度βおよび排出ガイド角度γについて調べてグラフである。
普通紙両面印刷しわ長さの試験条件は、ニップ幅:7.7[mm]、定着温度170℃、印刷速度:252[mm/s]で行った。また、坪量69[g/m]の用紙を用いた。
図9のグラフ3、4からわかるように、普通紙両面しわについては、進入ガイド角度βが大きいほど、普通紙両面しわが抑制され、進入ガイド角度β15°以上で両面印刷時のしわを抑制できた。
なお、進入ガイド角度βがマイナスの場合、進入ガイド部材161の傾斜によっては、封筒は加圧ローラ44bの外周面に沿って移動し定着ニップに進入する。しかし、上述したように、封筒のときは、定着ニップ幅を2.5[mm]とし、加圧ローラ44bの弾性変形量が抑えられている。従って、加圧ローラ44bの外周面に沿って移動し定着ニップに進入したときに、搬送方向の急激な変化が抑えられている。従って、用紙ジャムや先端折れなどの不具合が発生することなく搬送することができる。
以上から、封筒の場合は、進入ガイド角度βが0°以下が好ましく、普通紙両面印刷の場合は、進入ガイド角度βがプラスの方が好ましい。このように、普通紙の場合と封筒の場合とで、最適な進入ガイド角度βが異なる。従来においては、進入ガイド部材61を回動自在に構成し、普通紙のときと、封筒のときとで、進入ガイド部材61の姿勢を変更することで、ガイドの方向を異ならせていた。しかし、従来においては、進入ガイド部材を回動させる機構が必要となり、部品点数の増大や装置構成が複雑となり、装置のコストアップにつながるおそれがあった。
そこで、本実施形態では、進入ガイド部材61に大サイズ普通紙をガイドする第一進入ガイド部と、封筒をガイドする第二進入ガイド部とを設け、進入ガイド部材61が装置に固定された状態でも、封筒と大サイズ普通紙とでガイドの方向を異ならせるようにした。以下、本実施形態の特徴点について、図面を用いて説明する。
[実施例1]
図10は、本実施形態の定着装置の概略構成図であり、図11は、図10のA方向から本実施形態の進入ガイド部材61を見た斜視図である。
本実施形態の進入ガイド部材61は、第一部材62と、第二部材63とを有している。第一部材62は、定着装置44のケース側板44dに取り付けられる第一取り付け部62bと所定サイズ以上の用紙Sをガイドする第一進入ガイド部62aとを有している。第一進入ガイド部62aは、第一取り付け部62bから搬送方向下流に向けて斜め上方に延び出している。第一部材62は、幅方向中央部が搬送方向上流側端部から切り欠かれ、第一進入ガイド部62aに所定幅未満の用紙を通過させる空隙が形成されている。第一取り付け部62bには、ネジ66が貫通する貫通孔62cが幅方向両側にそれぞれ設けられている。
第二部材63は、第一部材62に取り付けられる第二取り付け部63bと所定幅以下の用紙をガイドする第二進入ガイド部63aとを有している。第二取り付け部63bは、幅方向両側の第一取り付け部62bを横断する幅方向に長い板状形状である。第二進入ガイド部63aは、第二取り付け部63bの幅方向中央から搬送方向下流側に向けて延び出している。第二取り付け部63bの幅方向両側にはネジ66が貫通する貫通孔が設けられている。
第一取り付け部62bの貫通孔と第二取り付け部63bの貫通孔とにネジ66を貫通させて、ケース側板44dにネジ止めされることで、進入ガイド部材61がケース側板44dに固定される。
第一部材62と第二部材63とを組み合わせることで、搬送方向から見て矩形状の開口部65が形成される。この開口部65の幅Wは、後述するように、本画像形成装置が搬送可能な封筒および普通紙の定形サイズを考慮して決められており、少なくとも、本画像形成装置が搬送可能な定形サイズの封筒幅よりも大きくなっている。そのため、封筒が開口部65を通過して、第二進入ガイド部63aにガイドされて定着ニップNに進入するように構成されている。
また、開口部65の第二進入ガイド部にガイドされる用紙の印字面に対向する対向面65aには、複数の拍車64が回転可能に取り付けられている。拍車64を設けることで、トナー像が形成されている用紙Sの印字面が、開口部65の対向面65aに擦ることが防止され、印字面に形成されたトナー像が乱れるのを抑制することができる。
図12は、開口部65の幅よりも大サイズの普通紙の場合の進入ガイド部材61によるガイドの様子を示す図である。
開口部65の幅よりも大サイズの普通紙は、開口部65を通ることなく、第一進入ガイド部62aによりガイドされて搬送される。本実施形態では、後述するように、開口部65の幅を148[mm](A5サイズ幅)~182[mm](B5サイズ幅)の間で設定している。そのため、本実施形態では、B5サイズ幅以上の普通紙が、大サイズの普通紙である。
図10に示すように、第一進入ガイド部62aの搬送方向下流側端部は、基準線Kを基準にして定着ローラ側に位置している。そのため、大サイズの普通紙は、第一進入ガイド部62aにより定着ローラ44aに向けてガイドされる。これにより、大サイズの普通紙は、先端が、定着ローラの表面に押し付けられ、定着ローラの外周面に沿って移動して定着ニップNに進入する。
大サイズ普通紙は、上述したように端部カールが発生しやすいため、両面印刷しわが発生しやすい。しかし、本実施形態では、大サイズ普通紙は、先端が定着ローラの表面に押し付けられ、先端の端部カールが低減された状態で定着ニップに進入する。これにより、大サイズ普通紙の両面印刷しわの発生を抑制することができる。
図13は、封筒の場合の進入ガイド部材61によるガイドの様子を示す図である。
封筒Fは、図13に示すように、開口部65を通って、第二進入ガイド部63aにガイドされて定着ニップNへ向けて搬送される。
図10に示すように、第二進入ガイド部63aの搬送方向下流側端部は、基準線Kを基準にして加圧ローラ側に位置している。また、拍車64の下端は、基準線K上に位置にしている。そのため、開口部65を通過する封筒Fは、第二進入ガイド部63aにより基準線Kと平行もしくは、基準線Kを基準にして加圧ローラ側から定着ニップに進入する。
このように、封筒Fは、開口部65を通って第二進入ガイド部63aにより進入ガイド角度βが0°以下でガイドされて定着ニップNに進入する。これにより、第一進入ガイド部62aにガイドされて定着ニップNに進入する場合に比べて、封筒しわを抑制することができる。
また、本定着装置44は、排出ガイド角度γを12°としている。これにより、封筒しわを良好に抑制することができる。なお、排出ガイド角度γが12°を超えた場合でも、表1、図6に示すように、進入ガイド角度βが0°以下で封筒をガイドすることで、進入ガイド角度βが20°で、封筒をガイドする場合に比べて、封筒しわを抑制できる。
本定着装置44は、第一進入ガイド部62aと、第二進入ガイド部63aとを設け、開口部65の幅Wによって、ガイドするガイド部を切り替えることができる。これにより、進入ガイド部材61を定着装置44に固定した状態で、封筒と、大サイズ普通紙との間でガイド方向の切り替えを行うことができる。これにより、ネジ止め等の簡単な構成で定着装置44に取り付けることができる。よって、進入ガイド部材61を回動自在に定着装置に取り付けて、封筒と、大サイズ普通紙との間で進入ガイド部材の姿勢を切り替えてガイド方向の切り替えるものに比べて、安価な構成にできる。
なお、本実施形態では、開口部の幅W以下の普通紙は、第二進入ガイド部にガイドされて定着ニップに進入することになる。そのため、開口部の幅W以下の普通紙の両面印刷は、定着ローラの外周面に先端を押し当てることによる端部カールの低減が図られることなく、定着ニップに進入する。しかし、端部カールは、シートの幅サイズに比例して、カール量が多くなるため、開口部の幅W以下の普通紙の端部カールは僅かである。よって、開口部の幅W以下の普通紙については、定着ローラの外周面の押し当てによる端部カールの低減が図られなくても、両面印刷時のしわの発生は、十分に抑えられる。また、開口部の幅W以下の普通紙についてある程度の端部カールが発生した場合は、拍車64により幅方向中央が第二進入ガイド部側へ押さえられ、端部カールが低減した状態で、定着ニップNに進入する。よって、開口部の幅W以下の普通紙についてある程度の端部カールが発生していた場合でも、両面印刷時のしわの発生を抑制することができる。
また、開口部の幅W以下の普通紙のときの定着条件は、封筒のときの定着条件と同じ条件とすることが好ましい。すなわち、定着ニップ幅:2.5[mm]、定着温度:210℃、印刷速度:180[mm/s]とするのである。これにより、普通紙のときの定着条件(ニップ幅:7.7[mm]、定着温度170℃、印刷速度:252[mm/s])よりも、加圧ローラ44bの弾性変形量が抑えられる。従って、開口部の幅W以下の普通紙の定着ニップに進入時における搬送方向の急激な変化が抑えられる。従って、用紙ジャムや先端折れなどの不具合が発生することなく搬送することができる。
図14は、転写ニップNTと定着ニップNとの位置関係について説明する図である。
本実施形態では、転写ニップNTの入口と出口を結んだ転写ニップの基準線が、定着ニップNの入口と出口とを結んだ定着ニップの基準線Kと一致しており、転写ニップの中央NToと定着ニップの中央Noとを結んだ線が、基準線と一致している。なお、転写ニップの中央NToは、転写ニップの基準線の転写ニップNTの入口と出口との間の中央の位置であり、定着ニップの中央は、定着ニップの基準線Kの定着ニップの入口と出口との間の中央の位置である。
上述したように、開口部65の記録媒体の印字面と対向する対向部のうち、最も第二進入ガイド部に近い箇所である拍車64の下端が定着ニップの基準線K上に位置している。そのため、拍車64の下端と定着ニップの中央とを結ぶ線分が、転写ニップの中央NToと定着ニップの中央Noとを結んだ線分と一致している。
定着ニップと転写ニップと拍車64の下端との位置関係が、上述した関係となっているため、転写ニップを抜けた用紙を、大きく搬送方向を変えずに、定着ニップに進入させることができる。これにより、画像形成装置の小型化を図ることができる。
次に、開口部65の幅Wについて説明する。
通紙する用紙幅が、開口部65の幅に近い場合、開口部65の幅方向端部に引っ掛かるなどして安定して搬送できずジャムが発生するおそれがある。そのため、開口部65の幅Wは、搬送される用紙幅を考慮して決定する必要がある。
下記表3は、本画像形成装置が搬送可能な主な定型サイズの用紙を示したものである。
Figure 2022179900000004
本画像形成装置が搬送可能な最大サイズ幅は、レターサイズ(=215.9[mm](8.5[inch]))である。
図15は、表3に示した各用紙について、用紙長さを横軸、用紙幅を縦軸にしてまとめたグラフである。図15では、『■』が普通紙であり、『▲』が封筒を示している。図15からわかるように、本画像形成装置で搬送される封筒の最大サイズ幅は、120[mm]であり、開口部65の幅Wは、120[mm]以上に設定する。これにより、本画像形成装置で搬送される封筒を、開口部65を通って第二進入ガイド部63aでガイドすることができる。
また、図15に示すように、定型サイズにおいて、148[mm](A5サイズ幅)~182[mm](B5サイズ幅)の間は用紙幅が存在しない。従って、開口部65の幅Wを、148[mm]~182[mm]の間(例えば、160[mm])で設定することで、開口部65の幅方向端部に用紙が引っ掛かって、ジャムが発生するのを抑制することができる。
上述したように、開口部65の幅Wを148~182[mm]の間に設定することで、通紙する用紙が定型サイズの場合は、開口部65の幅方向端部の引っ掛かりを抑えて用紙ジャムの発生を抑制できる。画像形成装置が通紙する用紙は、定型サイズが一般的であるため、上記構成で十分に抑制できるが、不定形サイズの用紙を通紙する場合もある。この不定形サイズの用紙幅が、148~182[mm]の間で、開口部65の幅Wに近いときは、用紙ジャムが発生するおそれがある。また、不定形サイズの封筒が通紙される場合もあり、この不定形サイズの封筒幅が、開口部65の幅Wを超える場合もある。この場合は、不定形サイズの封筒が、開口部65を第二進入ガイド部63aにガイドされず、封筒しわが発生するおそれもある。
そのため、開口部65の幅Wを調整できるようにするのが好ましい。以下、開口部65の幅Wを調整できる進入ガイド部材の構成を実施例2として説明する。
[実施例2]
図16は、開口部65の幅Wを調整する進入開口幅調整機構たる開口幅調整機構70を備えた進入ガイド部材の概略斜視図であり、図17は、開口幅調整機構70を備えた進入ガイド部材の概略断面図である。
開口幅調整機構70は、進入ガイド部材61に幅方向に移動可能に取り付けられた一対の進入開口幅可変部材たる開口幅可変部材71と、これら一対の開口幅可変部材71を幅方向所定位置で固定する止めネジ72とで構成されている。
第一部材62の第一進入ガイド部62aには、幅方向に延びる一対の延長開口部62eが形成されている。これら延長開口部62eは、進入ガイド部材に進入する用紙の進入経路(図17の矢印Z)に形成されている。また、延長開口部62eよりも幅方向に外側には、開口幅可変部材が幅方向にスライド自在に取り付けられる一対の溝部62dを有している。これら溝部62dの底面には、ネジ穴が設けられている。
一対の開口幅可変部材71は、幅方向から見たとき台形形状をしており、溝部62dの断面形状および延長開口部62eの断面形状は、開口幅可変部材71の台形形状と相似の台形形状となっている。また、各開口幅可変部材71には、幅方向に長いネジ貫通孔71aが設けられている。開口幅可変部材71のネジ貫通孔71aに止めネジ72を貫通させて、溝部62dに設けたネジ穴に止めネジ72をねじ込むことで、開口幅可変部材71が、第一部材62に固定される。
開口部65の幅を調整するときは、各止めネジ72を緩めることで、各開口幅可変部材71が幅方向に移動可能となる。一対の開口幅可変部材71を幅方向内側へ移動させることで、開口部65の延長開口部62eの箇所の幅が狭まり、開口部65の用紙が進入する箇所の開口幅が狭まる。これにより、転写ニップを抜けて進入ガイド部材に進入してきた不定形サイズの用紙の幅方向両側が開口幅可変部材71の突き当たり、第一進入ガイド部62aにガイドされる。
一対の開口幅可変部材71を幅方向外側へ移動させることで、開口部65の延長開口部62eの箇所の幅が広がり、開口部65の用紙が進入する箇所の開口幅が広がる。これにより、転写ニップを抜けて進入ガイド部材に進入してきた不定形サイズの封筒が開口部65を通って、第二進入ガイド部63aにガイドされる。
このように、開口部65の用紙が進入する箇所の開口幅を調整可能とすることで、不定形サイズの普通紙が、開口部の幅方向端部に引っ掛かるのを抑制することができる。また、不定形サイズの封筒を、開口部65を通して第二進入ガイド部63aでガイドすることができる。
この例では、開口部65の用紙が進入してくる箇所の開口幅のみ調整する構成であるが、開口部全体の開口幅を調整できるようにしてもよい。開口部全体の開口幅を調整できるようにすることで、搬送方向と直交する方向の進入ガイド部材への用紙の進入位置のずれの許容範囲が広がり、より良好に不定形サイズの用紙を搬送することが可能となる。
また、この例では、開口幅可変部材71のネジ貫通孔71aを幅方向に長い長孔としているが、複数のネジ貫通孔を幅方向に所定の間隔を開けて設けてもよい。また、この例では、ユーザーが、進入ガイド部材61にアクセスして、開口部65の幅を調整する例である。しかし、例えば、ラックアンドピニオン機構などを備える操作機構を設け、装置内の進入ガイド部材61の配置位置とは異なる位置で操作機構を操作して一対の開口幅可変部材71を幅方向に移動できるようにしてもよい。
また、駆動モータなどの駆動源を用いて自動で開口部の幅を調整できるようにしてもよい。例えば、画像形成装置の操作表示部を操作して、通紙する用紙幅サイズを入力、または、パソコンなどの外部装置から通紙する用紙幅サイズを入力する。装置は、この入力された用紙幅サイズ情報に基づいて、駆動源を制御して一対の開口幅可変部材71を幅方向所定の位置へ移動させる。
また、定着ニップから排出された用紙のガイド方向を、普通紙と封筒とで異ならせてもよい。上述したように、封筒の場合は、排出ガイド角度γの値を低くすることで、封筒しわを良好に抑制することができる。しかし、排出ガイド角度γの値を低くすると、普通紙の片面印刷時の非印字面側へカールする所謂バックカールが大きくなるおそれがある。よって、定着ニップから排出された用紙のガイド方向を、普通紙と封筒とで異ならせることで、封筒しわを良好に抑制しつつ、普通紙の片面印刷時のバックカールを抑えることができ好ましい。
図18は、普通紙の片面印刷時のバックカールについて説明する図である。図18(a)は、排出ガイド角度γが大のときの用紙Sの排出の様子を示しており、図18(b)は、排出ガイド角度γが小のときの用紙Sの排出の様子を示している。
図18(b)は、排出上ガイド部材81の最も基準線Kに近い部分のうち、最も定着ニップ側の位置Yが、図18(a)よりも基準線Kに近い位置にある。そのため、位置Yと定着ニップの中央Noとを結ぶ線と基準線Kとのなす角度である排出ガイド角度γが、図18(a)よりも小さくなっている。
定着ニップNは、加圧ローラ側に凹形状であるため、定着ニップNから排出される用紙Sは、定着ローラ側(排出上ガイド部材81側)へ排出される。定着ニップNから排出された用紙は、排出上ガイド部材81に当接し搬送方向が変更される。図18(b)に示すように排出ガイド角度γが小さい場合は、用紙が自重で撓む前に排出上ガイド部材81に当接するため、図18(a)に示す排出ガイド角度γが大きい場合に比べて、排出上ガイド部材81への当接角度が大きくなる。その結果、排出ガイド角度γが小さい場合は、排出上ガイド部材81により強制的に用紙が曲げられ、バックカール量が大きくなる。
図19は、排出ガイド角度γと、普通紙A4サイズの片面印刷時のバックカール量との関係を調べたグラフである。
図19に示すように、排出ガイド角度γが大きくなるほど、バックカール量が抑えられている。用紙の坪量64[g/m]ときは、排出ガイド角度γ18°までは、バックカール量が急激に減少しており、18°以上では、バックカール量の減少が少ない。このことから、排出ガイド角度γを18°以上とすることで、良好にバックカールを抑えることができる。また、少なくとも排出ガイド角度γが24°以下であれば、問題なく用紙を排出することができている。このことから、大サイズ普通紙については、少なくとも排出ガイド角度γが18°以上、24°以下であれば、バックカールを抑えて、問題なく用紙を搬送できる。
図20は、排出ガイド角度γと封筒しわ長さと関係を調べたグラフである。
図20は、上述した表1の結果に基づいて、作成したグラフであるが、図20に示すように、排出ガイド角度γが5°以下であれば、進入ガイド角度βによらず、封筒しわの発生を防止することができる。また、排出ガイド角度γが-10°であっても封筒を良好に排出することができた。従って、封筒については、少なくとも排出ガイド角度γが-10°以上、5°以下にすれば、良好に封筒を排出できかつ、封筒しわを抑制することができる。
なお、排出ガイド角度γマイナスとは、排出上ガイド部材81のYの位置が、基準線Kよりも加圧ローラ側に位置していることを意味している。排出ガイド角度γがマイナスのときは、定着ニップから排出された封筒は、すぐさま排出上ガイド部材81に当接し、排出上ガイド部材81にガイドされながら基準線Kよりも加圧ローラ側へ搬送される。
排出ガイド角度γの値が小さいことで、封筒については、定着ニップから排出された直後に排出上ガイド部材81に当接して加圧ローラ側へ搬送方向が切り替わる。その結果、定着ニップの出口付近で封筒が、定着ニップにおける湾曲方向(加圧ローラ側に凹)とは逆方向に湾曲(定着ローラ側凸)する。これにより、定着ニップ出口での封筒の非印字面側紙部F2の幅方向中央部の搬送量が、印字面側紙部F1の幅方向中央部の搬送量よりも少なくなる。その結果、定着ニップ出口での非印字面側紙部F2の幅方向中央部の搬送速度が印字面側紙部F1の幅方向中央部の搬送速度よりも遅くなり、非印字面側紙部F2とのの幅方向中央部と印字面側紙部F1との搬送方向のずれが抑制され、封筒しわが抑制されると考えられる。
このように、大サイズ普通紙のときと、封筒のときとで、最適な排出ガイド角度γが異なる。よって、定着ニップを抜けた封筒をガイドする排出ガイド部と、定着ニップを抜けた大サイズの普通紙をガイドする排出ガイド部と備えた排出ガイド部材を設けるのが好ましい。以下、排出ガイド部材を設けた構成を実施例3として説明する。
[実施例3]
図21は、排出ガイド部材91を設けた定着装置の概略構成図である。
排出ガイド部材91の基本構成は、進入ガイド部材61と同一であり、封筒を通過させるための開口部95を有している。また、排出ガイド部材91は、開口部95を通らない用紙をガイドする第一排出ガイド部92、開口部95を通ってきた用紙をガイドする第二排出ガイド部93を備える。また、開口部95の開口部95を通る用紙の印字面と対向する対向面の搬送方向上流側に複数の拍車94を設けている。
排出ガイド部材91の第一排出ガイド部92における排出ガイド角度γ1は、18°~24°に設定され、第二排出ガイド部93における排出ガイド角度γ2は、5°~-10°に設定されている。なお、第二排出ガイド部93における排出ガイド角度γ2は、第二排出ガイド部93に対向する部分のうち、最も加圧ローラ側の位置である拍車94の下端と定着ニップの中央Noとを結んだ線と、基準線Kとのなす角度である。
図22は、大サイズ普通紙のときの排出の様子を示す概略斜視図である。
図22に示すように大サイズ普通紙は、定着ニップNを抜けると、第一排出ガイド部92にガイドされて排出される。大サイズ普通紙は、定着ニップを抜けた直後に、ガイド部材に突き当たって、搬送方向を加圧ローラ側へ変更されることなく搬送される。これにより、大サイズ普通紙における片面印刷時のバックカールを抑えることができる。
図23は、封筒のときの排出の様子を示す概略斜視図である。
開口部95の幅は、進入ガイド部材と同一に設定されており、148[mm](A5サイズ幅)~182[mm](B5サイズ幅)の間となっている。上述したように、本画像形成装置が搬送する定形の封筒の最大サイズは、120[mm]であるため、定着ニップを抜けた封筒は、開口部95に入り拍車94に当接し、搬送方向が切り替えられる。そして、封筒は、開口部95を通って第二排出ガイド部93にガイドされる。
このように、封筒は、定着ニップを抜けた後、開口部95に入り拍車94に当接して定着ローラ側への浮き上がりを抑えられて排出される。これにより、定着ニップを抜けた直後の非印字面側紙部の幅方向中央部の搬送速度が印字面側の紙部の幅方向中央部よりも速くなるのを抑制でき、定着ニップでの非印字面側紙部の幅方向中央部の印字面側紙部の幅方向中央部との搬送方向のずれを抑制することができ、封筒しわの発生を抑制することができる。
なお、開口部95の幅よりも幅サイズが小さい普通紙は、開口部95を通って第二排出ガイド部93にガイドされて排出される。この開口部95の幅よりも幅サイズが小さい普通紙も、開口部95に入り拍車94に当接して搬送方向が切り替えられる。しかし、拍車94が回転して当接際の力を受け流すことで、加圧ローラ側への曲がりが抑制され、小さい普通紙のバックカールを抑制することができる。
また、排出ガイド部材91についても、図16に示す構成と同様な開口幅調整機構70を設け、開口部95の幅を調整できるようにしてもよい。排出ガイド部材91についても、図16に示す開口幅調整機構70を設けることで、不定形サイズの普通紙について、定着ニップ排出時に開口部95の幅方向端部に引っ掛かるのを抑制することができ、良好に搬送することができる。また、不定形サイズの封筒について、開口部95を通して排出することができ、封筒しわを良好に抑制することができる。
図21では、封筒と大サイズ普通紙とで、ガイドの方向を異なさせる進入ガイド部材61を設けているが、封筒を普通紙とガイドの方向を異ならせず、封筒についても、大サイズ普通紙と同様に、定着ニップに進入させてもよい。すなわち、封筒についても、定着ローラに向かってガイドし、定着ローラの外周面に押し当てて、定着ニップに進入させるのである。図20に示したように、進入ガイド角度βが20°であっても、排出ガイド角度γを5°以下とすれば、封筒しわを良好に抑制できる。よって、排出側のみ、封筒と大サイズ普通紙とでガイド方向を異ならせるようにしても、封筒のしわ、普通紙両面印刷時のしわ、および、普通紙片面印刷時のバックカールを良好に抑制することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
発熱源44cなどの熱源により加熱される定着ローラ44aなどの加熱回転体と、加熱回転体に当接して定着ニップNを形成する加圧ローラ44bなどのニップ形成回転体と、定着ニップへ進入する用紙Sなどの記録媒体を案内する進入ガイド部材61とを備えた定着装置44において、進入ガイド部材61は、加熱回転体の軸方向の中央に軸方向の長さが所定長さ未満の記録媒体を通過させる空隙(本実施形態では開口部65)を有し、所定長さ以上の記録媒体を、加熱回転体とニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体(本実施形態では定着ローラ44a)に向かうようにガイドする第一進入ガイド部62aと、第一進入ガイド部62aの空隙を通過した所定長さ未満の記録媒体を、軸方向からみたとき、定着ニップの入口N1と出口N2とを通る基準線Kに沿って定着ニップNに進入するようにガイドするか、または、基準線Kを基準として加熱回転体とニップ形成回転体とのうち柔らかい方の回転体(本実施形態では加圧ローラ44b)側から定着ニップに進入するようにガイドする第二進入ガイド部63aとを有する。
これによれば、封筒などの加熱回転体の軸方向長さが所定幅未満の記録媒体は、第一進入ガイド部の空隙を通過して、第二ガイド部によりガイドされ、普通紙などの加熱回転体の軸方向長さが所定幅以上の記録媒体は、第一進入ガイド部によりガイドされる。これにより、進入ガイド部材を装置本体に固定した状態で、封筒と普通紙とでガイド方向を異ならせることができ、進入ガイド部材を回動自在に構成し、進入ガイド部材の姿勢を変更して封筒と普通紙とでガイド方向を異ならせる場合に比べて、簡単な構成にでき、安価な構成で封筒と普通紙とでガイド方向を異ならせることが可能となる。
さらに、第一進入ガイド部材は、記録媒体を加熱回転体とニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体に向かうようにガイドすることで、上述した検証試験で説明したように、普通紙両面印刷時のしわの発生を抑制することができる。また、第二進入ガイド部材は、軸方向からみたとき、定着ニップの入口と出口とを通る基準線Kに沿って定着ニップに進入するように封筒をガイドするか、または、基準線Kを基準として加熱回転体とニップ形成回転体とのうち柔らかい方の回転体側から定着ニップに進入するように封筒をガイドする。これにより、上述した検証試験で説明したように、封筒しわの発生を抑制することができる。
(態様2)
態様1において、第一進入ガイド部62aは、空隙を形成する開口部65などの進入開口部を有し、進入開口部の記録媒体の印字面と対向する箇所に拍車64を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、トナー像が形成されている用紙Sなどの記録媒体の印字面が、開口部65などの進入開口部の印字面と対向する面に擦ることが防止され、印字面に形成されたトナー像が乱れるのを抑制することができる。
(態様3)
態様1または2において、搬送可能な記録媒体の最大サイズ幅がレターサイズ幅であり、空隙の軸方向長さは、148[mm]以上、182[mm]以下である。
これによれば、実施形態で説明したように、定形サイズの用紙通紙時に、空隙の軸方向端部に引っ掛かるのを抑制することができ、ジャム発生を抑制することができる。
(態様4)
態様1乃至3いずれかにおいて、空隙の軸方向長さを調整する開口幅調整機構70などの進入調整機構を有する。
これによれば、実施形態で説明したように、通紙される記録媒体の幅サイズが開口幅などの空隙の軸方向長さ付近の場合は、進入調整機構により空隙の軸方向長さを調整して通紙される記録媒体の軸方向長さと空隙の軸方向長さとを離すことができる。これにより、空隙の軸方向端部に記録媒体が引っ掛かるのを抑制することができ、定形サイズのみならず、不定形サイズの記録媒体のジャムの発生も抑制することができる。
(態様5)
態様4において、開口幅調整機構70などの進入調整機構は、軸方向に移動可能に設けられた一対の開口幅可変部材71などの可変部材を有する。
これによれば、実施形態で説明したように、一対の可変部材を軸方向に移動させることで空隙の軸方向長さを調整することができる。
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、定着ローラ44aなどの加熱回転体の軸方向から見て、基準線Kを基準として加熱回転体と加圧ローラ44bなどのニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体(本実施形態では定着ローラ44a)側をプラス、柔らかい方の回転体(本実施形態では加圧ローラ44b)側をマイナスとしたとき、第一進入ガイド部62aの進入ガイド角度βが、15°以上、25°以下であり、第二進入ガイド部63aの進入ガイド角度βが、-20°以上0°以下である。
これによれば、実施形態で説明したように、大サイズ普通紙両面しわ、および、封筒しわを良好に抑制することができる。
(態様7)
態様1乃至6いずれかにおいて、定着ニップを抜けた記録媒体をガイドする排出ガイド部材91を備え、排出ガイド部材91は、加熱回転体の軸方向の中央に軸方向の長さが所定長さ未満の記録媒体を通過させる空隙(本実施形態では開口部95)を有し、所定長さ以上の記録媒体をガイドする第一排出ガイド部9aと、第一排出ガイド部92の空隙を通過した所定長さ未満の記録媒体を、ガイドする第二排出ガイド部93とを備える。
これによれば、実施形態で説明したように、大サイズ普通紙と封筒とで、ガイドする排出ガイド部を異ならせることができる。これにより、大サイズ普通紙は、バックカールが生じないようにガイドでき、封筒は、しわが発生しないようにガイドでき、大サイズ普通紙のバックカールと、封筒しわとを抑制することができる。
(態様8)
発熱源44cなどの熱源により加熱される定着ローラ44aなどの加熱回転体と、加熱回転体に当接して定着ニップNを形成する加圧ローラ44bなどのニップ形成回転体と、定着ニップNを抜けた記録媒体をガイドする排出ガイド部材91と、備えた定着装置44において、排出ガイド部材91は、加熱回転体の軸方向の中央に軸方向の長さが所定長さ未満の記録媒体を通過させる空隙(本実施形態では開口部95)を有し、所定長さ以上の記録媒体をガイドする第一排出ガイド部92と、第一排出ガイド部92の空隙を通過した所定長さ未満の記録媒体を、ガイドする第二排出ガイド部93とを備える。
これによれば、実施形態で説明したように、大サイズ普通紙と封筒とで、ガイドする排出ガイド部を異ならせることができる。これにより、大サイズ普通紙は、バックカールが生じないようにガイドでき、封筒は、しわが発生しないようにガイドでき、大サイズ普通紙のバックカールと、封筒しわとを抑制することができる。
(態様9)
態様7または8において、第一排出ガイド部92は、定着ローラ44aなどの加熱回転体の軸方向から見たとき、定着ニップの入口N1と出口N2とを通る基準線Kを基準として、加熱回転体と加圧ローラ44bなどのニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体(本実施形態では定着ローラ44a)側へ記録媒体をガイドし、第二排出ガイド部は、第一排出ガイド部92よりも基準線Kに近い位置で記録媒体をガイドするか、または、基準線Kを基準として加熱回転体とニップ形成回転体とのうち柔らかい方の回転体(本実施形態では加圧ローラ44b)側へ記録媒体をガイドする第二排出ガイド部93とを有する。
これによれ、実施形態で説明したように、大サイズ普通紙のバックカールと、封筒しわとを抑制することができる。
(態様10)
態様7乃至9いずれかにおいて、第一排出ガイド部92に対向する排出上ガイド部材81などの対向排出ガイド部材を有する。
これによれば、実施形態で説明したように、第一排出ガイド部92にガイドされる記録媒体が加熱回転体と加圧ローラ44bなどのニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体(本実施形態では定着ローラ44a)側へ浮き上がるのを排出上ガイド部材81などの対向排出ガイド部材で規制することができ、所定方向に第一排出ガイド部92にガイドされる記録媒体を搬送することができる。
(態様11)
態様7乃至10いずれかにおいて、定着ローラ44aなどの加熱回転体の軸方向から見て、定着ニップの入口N1と出口N2とを通る基準線を基準として、前記加熱回転体と加圧ローラ44bなどのニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体側をプラス、柔らかい方の回転体側をマイナスとしたとき、第一排出ガイド部の排出ガイド角度γが、18°以上、24°以下であり、第二排出ガイド部の排出ガイド角度γが、-10°以上、5°以下である。
これによれば、実施形態で説明したように、大サイズ普通紙を第一排出ガイド部でガイドすることで、良好にバックカールを抑えることができ、封筒を第二排出ガイド部でガイドすることで、良好に封筒しわを抑制することができる。
(態様12)
態様7乃至11いずれかにおいて、第一排出ガイド部は、前記空隙を形成する開口部95などの排出開口部を有し、排出開口部の記録媒体の定着ローラ44aなどの加熱回転体と加圧ローラ44bなどのニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体側の面と対向する箇所に拍車94を設けた。
これによれば、実施形態で説明したように、排出開口部を通過する小サイズの普通紙が、硬い方の回転体側に浮き上がったとき、拍車94に当接する。これにより拍車94により小サイズの普通紙の突き当たりを搬送方向に受け流すことができ、小サイズの普通紙が柔らかい方の回転体(本実施形態では、加圧ローラ44b)側へ搬送方向が大きく切り替わるのを抑制することができる。その結果、排出開口部を通過する小サイズの普通紙のバックカールを抑制することができる。
(態様13)
態様7乃至12いずれかにおいて、搬送可能な記録媒体の最大サイズ幅がレターサイズ幅であり、空隙(本実施形態は開口部95)の軸方向長さは、148[mm]以上、182[mm]以下である。
これによれば、実施形態で説明したように、空隙の軸方向端部に定形サイズの記録媒体の幅方向端部が引っ掛かるのを抑制することができ、ジャムの発生を抑制することができる。
(態様14)
態様7乃至13いずれかにおいて、第一排出ガイド部の空隙(本実施形態では、開口部95)の軸方向長さを調整する排出調整機構を有する。
これによれば、実施形態で説明したように、通紙される記録媒体の軸方向長さが空隙の軸方向なgさ付近の場合は、排出調整機構により空隙の軸方向長さを調整して通紙される記録媒体の軸方向長さと空隙の軸方向長さとを離すことができる。これにより、空隙のの軸方向端部に記録媒体が引っ掛かるのを抑制することができ、定形サイズのみならず、不定形サイズの記録媒体のジャムの発生も抑制することができる。
(態様15)
態様14において、排出調整機構は、軸方向に移動可能に設けられた一対の可変部材を有する。
これによれば、実施形態で説明したように、一対の可変部材を軸方向に移動させることで空隙の軸方向長さを調整することができる。
(態様16)
記録媒体に形成された画像を該記録媒体に定着させる定着装置を備えた画像形成装置において、定着装置として、態様1乃至15のいずれかの定着装置を用いた。
これによれば、安価な構成で、封筒しわを抑制することができ、かつ、大サイズ普通紙両面印刷しわまたは大サイズ普通紙バックカールを抑制することができる。
(態様17)
態様16において、定着装置よりも記録媒体の搬送方向上流側に、感光体1などの像担持体に当接して転写ニップを形成する転写ローラ10などの転写部材を備え、進入ガイド部材は、所定幅以下の記録媒体を通す開口部65などの進入開口部を有し、定着ローラ44aなどの加熱回転体の軸方向から見たとき、進入開口部の記録媒体の印字面と対向する対向部のうち、最も第二進入ガイド部に近い箇所(本実施形態では拍車の下端)と定着ニップの中央Noとを結んだ線分が、転写ニップの中央NToと定着ニップの中央Noとを結んだ線分と平行または一致する。
これによれば、実施形態で説明したように、転写ニップを抜けた記録媒体の搬送方向をほとんど変えずに、定着ニップに進入させることができる。これにより、画像形成装置の小型化を図ることができる。
1 :感光体
10 :転写ローラ
44 :定着装置
44a :定着ローラ
44b :加圧ローラ
44c :発熱源
44d :ケース側板
61 :進入ガイド部材
62 :第一部材
62a :第一進入ガイド部
62b :第一取り付け部
62d :溝部
62e :延長開口部
63 :第二部材
63a :第二進入ガイド部
63b :第二取り付け部
64 :拍車
65 :開口部
65a :対向面
66 :ネジ
70 :開口幅調整機構
71 :開口幅可変部材
71a :ネジ貫通孔
72 :止めネジ
81 :排出上ガイド部材
91 :排出ガイド部材
92 :第一排出ガイド部
93 :第二排出ガイド部
94 :拍車
95 :開口部
F :封筒
F1 :印字面側紙部
F2 :非印字面側紙部
K :基準線
N :定着ニップ
N1 :定着ニップ入口
N2 :転写ニップ出口
NT :転写ニップ
NTo :転写ニップ中央
S :用紙
St :端部カール
β :進入ガイド角度
γ :排出ガイド角度
特許第5835646号公報

Claims (17)

  1. 熱源により加熱される加熱回転体と、
    前記加熱回転体に当接して定着ニップを形成するニップ形成回転体と、
    前記定着ニップへ進入する記録媒体を案内する進入ガイド部材とを備えた定着装置において、
    前記進入ガイド部材は、
    前記加熱回転体の軸方向の中央に前記軸方向の長さが所定長さ未満の記録媒体を通過させる空隙を有し、前記所定長さ以上の記録媒体を、前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体に向かうようにガイドする第一進入ガイド部と、
    前記第一進入ガイド部の空隙を通過した前記所定長さ未満の記録媒体を、前記軸方向からみたとき、前記定着ニップの入口と出口とを通る基準線に沿って前記定着ニップに進入するようにガイドするか、または、前記基準線を基準として前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち柔らかい方の回転体側から前記定着ニップに進入するようにガイドする第二進入ガイド部とを有することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記第一進入ガイド部は、前記空隙を形成する進入開口部を有し、
    前記進入開口部の前記記録媒体の印字面と対向する箇所に拍車を設けたことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置において、
    搬送可能な記録媒体の最大サイズ幅がレターサイズ幅であり、
    前記空隙の前記軸方向の長さは、148[mm]以上、182[mm]以下であることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記空隙の前記軸方向の長さを調整する進入調整機構を有することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4に記載の定着装置において、
    前記進入調整機構は、前記軸方向に移動可能に設けられた一対の可変部材を有することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記加熱回転体の軸方向から見て、前記基準線を基準として前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体側をプラス、柔らかい方の回転体側をマイナスとしたとき、
    前記第一進入ガイド部の進入ガイド角度βが、15°以上、25°以下であり、
    前記第二進入ガイド部の進入ガイド角度βが、-20°以上0°以下であることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記定着ニップを抜けた前記記録媒体をガイドする排出ガイド部材を備え、
    前記排出ガイド部材は、
    前記加熱回転体の軸方向の中央に前記軸方向の長さが所定長さ未満の記録媒体を通過させる空隙を有し、前記所定長さ以上の記録媒体をガイドする第一排出ガイド部と、
    前記第一排出ガイド部の空隙を通過した前記所定長さ未満の記録媒体を、ガイドする第二排出ガイド部を備えることを特徴とする定着装置。
  8. 熱源により加熱される加熱回転体と、
    前記加熱回転体に当接して定着ニップを形成するニップ形成回転体と、
    前記定着ニップを抜けた記録媒体をガイドする排出ガイド部材と、備えた定着装置において、
    前記排出ガイド部材は、
    前記加熱回転体の軸方向の中央に前記軸方向の長さが所定長さ未満の記録媒体を通過させる空隙を有し、前記所定長さ以上の記録媒体をガイドする第一排出ガイド部と、
    前記第一排出ガイド部の空隙を通過した前記所定長さ未満の記録媒体を、ガイドする第二排出ガイド部を備えることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項7または8に記載の定着装置において、
    前記第一排出ガイド部は、前記加熱回転体の軸方向から見たとき、前記定着ニップの入口と出口とを通る基準線を基準として、前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体側へ前記記録媒体をガイドし、
    前記第二排出ガイド部は、前記第一排出ガイド部よりも前記基準線に近い位置で前記記録媒体をガイドするか、または、前記基準線を基準として前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち柔らかい方の回転体側へ前記記録媒体をガイドすることを特徴とする定着装置。
  10. 請求項7乃至9いずれか一項に記載の定着装置において、
    第一排出ガイド部に対向する対向排出ガイド部材を有することを特徴とする定着装置。
  11. 請求項8乃至10いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記加熱回転体の軸方向から見て、前記定着ニップの入口と出口とを通る基準線を基準として、前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体側をプラス、柔らかい方の回転体側をマイナスとしたとき、
    前記第一排出ガイド部の排出ガイド角度γが、18°以上、24°以下であり、
    前記第二排出ガイド部の排出ガイド角度γが、-10°以上、5°以下であることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項7乃至11いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記第一排出ガイド部は、前記空隙を形成する排出開口部を有し、
    前記排出開口部の前記記録媒体の前記加熱回転体と前記ニップ形成回転体とのうち硬い方の回転体側の面と対向する箇所に拍車を設けたことを特徴とする定着装置。
  13. 請求項7乃至12いずれか一項に記載の定着装置において、
    搬送可能な記録媒体の最大サイズ幅がレターサイズ幅であり、
    前記第一排出ガイド部の空隙の前記軸方向の長さは、148[mm]以上、182[mm]以下であることを特徴とする定着装置。
  14. 請求項7乃至13いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記第一排出ガイド部の空隙の前記軸方向の長さを調整する排出調整機構を有することを特徴とする定着装置。
  15. 請求項14に記載の定着装置において、
    前記排出調整機構は、前記軸方向に移動可能に設けられた一対の可変部材を有することを特徴とする定着装置。
  16. 記録媒体に形成された画像を該記録媒体に定着させる定着装置を備えた画像形成装置において、
    前記定着装置として、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項16に記載の画像形成装置において、
    前記定着装置よりも前記記録媒体の搬送方向上流側に、像担持体に当接して転写ニップを形成する転写部材と、
    前記定着ニップへ進入する記録媒体を案内する進入ガイド部材とを備え、
    前記進入ガイド部材は、所定幅未満の記録媒体を通す進入開口部を有し、
    前記加熱回転体の軸方向から見たとき、前記進入開口部の前記記録媒体の印字面と対向する対向部のうち、最も第二進入ガイド部に近い箇所と前記定着ニップの中央とを結んだ線分が、前記転写ニップとの中央と前記定着ニップの中央とを結んだ線分と平行または一致することを特徴とする画像形成装置。
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