JP2001042679A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2001042679A
JP2001042679A JP11216357A JP21635799A JP2001042679A JP 2001042679 A JP2001042679 A JP 2001042679A JP 11216357 A JP11216357 A JP 11216357A JP 21635799 A JP21635799 A JP 21635799A JP 2001042679 A JP2001042679 A JP 2001042679A
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unfixed toner
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JP11216357A
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Hiromitsu Fukuda
裕光 福田
Toshio Ogiso
敏夫 小木曽
Masaru Nakano
中野  勝
Kazuo Kikuchi
一夫 菊地
Katsumi Kumada
克巳 熊田
Tsutomu Hiraoka
平岡  力
Katsuyoshi Onose
勝義 小野瀬
Hitoshi Furuyama
仁 古山
Takashi Tsunohashi
高史 角橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating

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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成装置における未定着トナー画像を定着
させる際に生じるオフセットの防止及び多種の記録媒体
への対応を実現することにある。 【解決手段】ヒートローラ1とバックアップローラ2
は、それぞれ芯金の外周面上に体積抵抗値が10の13
乗Ωcm以上の単一シリコンゴム層を被覆したものを備
え、ヒートローラ1が記録媒体6の搬送時に生じる摩擦
帯電によりトナー7と同極性に帯電する。また、記録媒
体6に対し、ヒートローラ1とバックアップローラ2は
逆極性に帯電し、その大きさはバックアップローラ2側
を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙やOHPフ
ィルムなどの記録媒体上の未定着トナー画像を加熱、加
圧しながら、記録媒体に画像を形成する画像形成装置に
係り、特に、オフセットなどの画質劣化を防止し、定着
装置の長寿命化を図るとともに、薄紙等の搬送困難な記
録媒体の安定搬送を実現し多種の記録媒体に対応可能な
画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トナー粒子を用いて画像を形成する従来
の画像形成装置において、電気的作用によるオフセット
防止、多種の記録媒体に対応可能な定着装置に関する従
来技術としては、例えば特開平11―84932号公報
に記載のように、定着ローラの芯金に電圧を印加するた
めのバイアス電源を有し、この外部電源から印加する電
圧を記録媒体搬送のタイミングに合わせて、記録媒体と
同極性、逆極性にそれぞれ切替えて電圧を芯金に印加す
る定着装置があった。
【0003】上記従来技術は、オフセット防止や多種の
記録媒体の搬送を行なうために、記録媒体の搬送タイミ
ングに応じて、バイアス電源から定着ローラの芯金に印
加する電圧極性をコントロールしていた。このような構
成にすることで、定着ニップ部を記録媒体先端が通紙さ
れる間は、記録媒体と同極性の電圧を印加することで記
録媒体先端部の定着ローラに対する巻付きを防止し、未
定着トナーを定着している間は、記録媒体と逆極性すな
わちトナーと同極性の電圧を印加することでオフセット
の発生を防止するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の構成においては、オフセットの発生を防止するため
に、定着ローラの芯金に電圧を印加する為のバイアス電
源が必要となる。また、記録媒体の搬送タイミングに応
じてローラ芯金に電圧を印加したり、印加する電圧の極
性をかえるなどの制御が必要であった。
【0005】本発明の課題は、電気的な力で保持された
記録媒体上の未定着なトナー画像を定着させる際のオフ
セット防止や多種の記録媒体へ対応した定着を可能とす
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下に記載
した(1)〜(7)のそれぞれ、若しくはそれぞれを組
合せることにより解決される。
【0007】(1)定着ローラ対はそれぞれ芯金の外周
面上に体積抵抗値が1013Ωcm以上の単一シリコンゴム
層を被覆したものを備え、定着ローラ対のうち未定着ト
ナー画像と接触するローラ表面が、記録媒体搬送時に生
じる摩擦帯電によりトナーと同極性に帯電する。このよ
うにすることで電気的な反発力でオフセット発生を防止
することができる。
【0008】(2)前記(1)で定着ローラ対で構成す
るニップ部形状は、未定着トナー画像と接触する側の定
着ローラが凹形状となっている。このようにすることで
非画像形成面側の定着ローラに沿って記録媒体が排紙さ
れるため安定した記録媒体搬送が可能となる。
【0009】(3)定着ローラ対が記録媒体搬送時に生
じる摩擦帯電により記録媒体と逆極性に帯電するよう
に、定着ローラ対にはそれぞれ芯金の外周面上に体積抵
抗値が1013Ωcm以上の単一シリコンゴム層を被覆した
ものを用いる。
【0010】(4)定着ローラ対は記録媒体搬送時に生
じる摩擦帯電により記録媒体と逆極性に帯電し、その帯
電量の絶対値は、未定着トナー画像と接触するローラが
反対側のローラよりも小さくなるようにする。このよう
な帯電量の大小関係とすることで確実に非画像形成面側
のローラに沿って排紙されるため、記録媒体搬送が安定
する。
【0011】(5)(3)及び(4)の定着ローラ対で
構成するニップ部形状は、未定着トナー画像と接触する
側の定着ローラを凹形状とする。
【0012】(6)(1)から(5)のいずれかにおい
て、定着ローラ対のうち記録媒体の非画像形成面側に接
触する定着ローラに剥離ツメを設ける。このようにする
ことでさらに安定した記録媒体搬送が可能になる。
【0013】さらに上記課題を解決するために本発明の
画像形成装置は、上位装置からの信号により静電潜像が
形成される感光体と、感光体上の静電潜像を現像してト
ナー像を形成する現像装置と、現像されたトナー像を記
録媒体に転写する転写装置と、トナー像が転写された記
録媒体を、体積抵抗値が10の13乗Ωcm以上の単一
のシリコンゴム層が芯金の外周に設けられた一対の定着
ローラの間に導入して、トナー像を記録媒体に定着させ
る定着装置とからなるものである。
【0014】また本発明の画像形成装置において、上述
の画像形成装置は、未定着の前記トナー像と接触する定
着ローラの表面が、現像装置により付与されたトナーと
同極性に帯電するように構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0016】図7は、本発明が適用される画像形成装置
20の概略構成を示す図である。本図で説明する画像形
成装置20は一例を示すにとどまり、他の構成からなる
画像形成装置であっても、本発明と同様の効果が得られ
るものであれば、本図に示される画像形成装置20の構
成に限定されるものではない。
【0017】図7では、静電潜像が形成される感光体ベ
ルト21は、図示されない駆動手段により駆動される駆
動ローラ22とベルトに張力を与えるテンションローラ
を兼ね備えた従動ローラ23とにより、垂直方向に張架
され、矢印方向に一定速度で回転する。感光体ベルト2
1は、感光体ベルト21上で形成されたトナー像が転写
される中間転写体24と接触している。
【0018】帯電機25により感光体ベルト2の表面を
一様に帯電された感光体ベルト21の表面は、図示され
ない情報処理装置からプリント信号が送られると、露光
装置26によりその信号にしたがってトナ−像に該当す
るレ−ザ光が照射され、静電潜像が形成される。
【0019】感光体ベルト21の表面に形成される静電
潜像は、現像器27、28、29、30の各色毎に形成
される。4つの現像機27、28、29、30は、感光
体ベルト21の垂直面に配置され、トナーに電荷を印可
して静電潜像を現像し、トナ−像を形成する。
【0020】感光体ベルト2の表面上に形成された各色
毎のトナー像は、各色毎に中間転写体24との接触部を
通じて中間転写体24の表面に転写され、中間転写体2
4の表面に電荷を備えたまま保持される。
【0021】このようにして中間転写体24の表面上に
形成され、重ね合わされた4色のトナ−像を記録用紙等
の記録媒体31に転写するために、記録媒体31を収納
したカセット32から記録媒体31を給紙する給紙ロー
ラ33によって給紙された記録媒体31は、搬送姿勢を
矯正するレジストローラ34によって姿勢を整える。そ
して記録媒体31は、トナー像をその表面に保持する中
間転写体24と、トナ−像を記録媒体31に転写する転
写ロ−ラ35との間に搬送され、トナー像が転写され
る。トナー像を転写する際、中間転写体24から転写ロ
ーラ35に対して、トナー像が転写されやすいような電
位が与えられる。
【0022】転写された未定着のトナー像を被着した記
録媒体31は、1組の定着ローラを備えた定着装置36
に搬送され、トナー像が定着され、装置20内から排出
される。
【0023】感光体ベルト21の表面から中間転写体2
4にトナー像が転写されると、ブレ−ド37は感光体ベ
ルト21の表面に残留するトナ−を除去し、イレーズラ
ンプ38は感光体ベルト21の表面に残留する電荷を除
去する。また中間転写体24から転写材にトナー像が転
写されると、クリーナ39は中間転写体24の表面に残
留するトナ−を除去する。
【0024】本発明の最良な実施の形態として、上述し
たような画像記録装置において本発明を適用する定着装
置について、以下、詳述する。図1は、本発明を適用し
た実施の形態における定着装置の概略構成を示す図であ
る。
【0025】本発明の実施の形態における定着装置は、
記録媒体6に電気的な力で付着しているトナー7と接触
する側、すなわち画像形成面側に位置する、定着ローラ
の一つであるヒートローラ1と、このヒートローラ1に
対向し、ある一定の押付力が付与され、ヒートローラ1
に押付けられている、定着ローラの一つであるバックア
ップローラ2とを有している。
【0026】ヒートローラ1とバックアップローラ2
は、芯金4にそれぞれ単一材料からなるゴム層3を被覆
した構造となっている。それらのローラ1、2は、それ
ぞれ内部に熱源となるハロゲンランプ5を有している。
ゴム層3の材質としては耐熱性、トナー7との離型性等
の点から両ローラ共にシリコンゴムを用いており、シリ
コンゴムの体積抵抗値として10の13乗Ω・cm以上
となるようにカーボン等の導電性を付与する添加物の量
を減らしたものである。
【0027】また、ヒートローラ1とバックアップロー
ラ2のニップ部分(接触部)の形状については、ヒート
ローラ1のゴム硬度をバックアップローラ2のゴム硬度
よりも軟らかくすることでヒートローラ1側が凹形状と
なるようにし、記録媒体6がバックアップローラ2側に
排出されるような記録媒体搬送経路を形成している。
【0028】バックアップローラ2側には、剥離ツメ8
と排紙ガイド9が取り付けられており、記録媒体6がバ
ックアップローラ2に巻付いて排出されてきた場合にお
いて、記録媒体6をバックアップローラ2から確実に剥
離し、安定した記録媒体搬送を行なうようになってい
る。
【0029】次に、このような本発明を適用した構成の
定着装置における、定着行程の一連の動作について説明
する。
【0030】電気的な付着力でトナー7がその上に保持
されている記録媒体6は、ヒートローラ1とバックアッ
プローラ2のニップ部へと搬送され、定着が行われる。
【0031】本実施の形態においては、電子写真プロセ
スの定着の前行程である転写後の記録媒体とトナーの帯
電状態として、記録媒体6がプラス帯電、トナー7がマ
イナス帯電となっている。これに対しヒートローラ1、
バックアップローラ2は、それぞれ体積抵抗値が10の
13乗Ω・cm以上であるので、記録媒体6の搬送時に
生じる摩擦帯電によってマイナス帯電する。
【0032】トナー7とトナー7に接触するヒートロー
ラ1は同極性の帯電をすることで、互いに反発しあいト
ナー7がヒートローラ1に付着するのを防ぐ。すなわち
オフセットの発生を防ぐものである。
【0033】一方、記録媒体6は、両ローラと逆極性に
帯電しているので、電気的な付着力が両ローラ間に作用
するが、トナー7とヒートローラ1との電気的な反発
や、ニップ部の形状がヒートローラ1側に凸となってい
るため、ニップ部出口付近ではバックアップローラ2側
に排出される。バックアップローラ2に密着して排紙さ
れた場合においても、剥離ツメ8により剥がされ排紙ガ
イド9に沿って搬送されていく。
【0034】このような構成にすることで、画質に悪影
響を及ぼすヒートローラ1側への記録媒体巻付きを防ぐ
ことができ、多種の記録媒体に対する安定した記録媒体
搬送系が実現できる。
【0035】また、ヒートローラ1とバックアップロー
ラ2の帯電量の大小関係としては、バックアップローラ
2と記録媒体6間の帯電量をヒートローラ1と記録媒体
6間の帯電量よりも大きくすることで、さらに安定した
記録媒体搬送が可能となる。記録媒体6に対するローラ
からの電気的な付着力は、特に記録媒体6が坪量で55
g/m2以下程度の一般に薄紙と呼ばれる場合にその影
響が大きくなるため、前記したようなニップ部形状とす
ることで確実にバックアップローラ側に安定して排紙す
ることが薄紙の安定搬送には重要となる。この帯電量を
変えるためには、ゴム材料に添加する添加物の配合を変
えることにより実現できる。例えば、石英粉、炭酸カル
シウム等の添加物がある。これらの物質は絶縁性であ
り、その添加量によって、ゴムの体積抵抗値が変化して
帯電量を制御する。
【0036】摩擦帯電のメカニズムについては、ゴムの
変形によるゴムと記録媒体間の微小滑り、すなわち速度
差が生じることにより摩擦帯電すると考えられる。例え
ば図2に示すように、ヒートローラ1とバックアップロ
ーラ2によって挟持搬送される記録媒体6の搬送速度を
Vp、ヒートローラ1の搬送速度をVh、バックアップ
ローラ2の搬送速度をVbとしたときに、一般にVp>
Vh≒Vbの関係となる。この関係はヒートローラ1、
バックアップローラ2のどちらか片方が駆動側で他方が
摩擦接触による従動回転となる場合である。
【0037】一方、さらに積極的に速度差を発生させる
方法としては、両ローラの径を異なったものとし、両ロ
ーラ共に駆動するようなことが考えられる。
【0038】また、ローラの表面粗さ(接触式表面粗さ
計で測定)としては、ヒートローラ1は画質の観点から
バックアップローラよりも平滑な方が望ましく、特にR
a=0.5μm以下が望ましい。また、バックアップローラ
2は記録媒体やOHPフィルム等の搬送性からヒートロ
ーラ1よりも粗い方が望ましく、特にRa=0.3μm以上
が望ましい。
【0039】図3は、単一シリコンゴム材料によって被
覆される両ローラの拡大図を示す。単一シリコンゴムの
定義としては、ローラを型成形する際に流し込むゴム
(充填剤や可塑剤等が配合されたもの)が一種類からな
るものを示し、芯金4との接着層10は考えないものと
する。また、ゴムが加硫していく過程において、最表層
面と下層面とにピュアなゴムと充填剤等の添加物が自然
に分離して層を形成するものや、成形後にオイルを含浸
させ表層と下層とにオイルの濃度分布があるものについ
ても、本発明における単一シリコンゴムとして考えるも
のとする。
【0040】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。第2の実施の形態は図4に示すように、ヒート
ローラ1に凹ニップ形状をつけない場合である。
【0041】図4の構成は、ヒートローラ1とバックア
ップローラ2のゴム硬度差を10度以下とし、ニップ形
状がほぼフラットとなるようにしたものである。記録媒
体6がニップ部通過後は両ローラの帯電による吸着力に
影響されずに接線方向に排紙される。このような排紙を
可能にするためには、記録媒体6の持つ剛性がローラ表
面の帯電による吸着力より大きいことが必要な条件であ
り、坪量で約55g/m2以上の一般的に普通紙と呼ば
れる記録媒体においてはこの条件を満足すると考えられ
る。
【0042】このように薄紙を特に使用しない場合にお
いては、前記した第1の実施の形態のように、両ローラ
への巻付きは考えなくても良いので、剥離ツメが不要と
なる。また、周辺の記録媒体搬送路を形成するガイドの
形状や位置精度などのマージンが大きくできる効果を得
ることができる。
【0043】オフセット防止については、第1の実施の
形態と同様に、ヒートローラ1とトナー7が同極性に帯
電することで、ヒートローラ1へのトナー7の付着を防
ぐことができる。
【0044】次に、図5を用いて第3の実施の形態につ
いて説明する。図5は、ヒートローラ1の外周面上にク
リーニングローラ11、オイルフェルト12、ブレード
13を取付けた、本発明の他の実施の形態を説明する図
である。クリーニングローラ11は、ヒートローラ1上
に付着した微少オフセットトナーをクリーニングするた
めのもので、ヒートローラ1に対してある周速差をもっ
て接触回転するような構成になっている。
【0045】オイルフェルト12は、ヒートローラ1の
トナー7に対する離型性を安定して確保するために、ヒ
ートローラ1の外周面上にシリコンオイル等の離型剤を
塗布するもので、板バネ14によってヒートローラ1に
対して押付けられている。ブレード13は、オイルフェ
ルト12によって塗布されたシリコンオイル等の離型剤
を均一にむらなく塗り、また余分なオイルをかき落と
し、塗布量を一定に保つ働きをする。
【0046】このようなクリーニング機構、オイル塗布
機構を備えることで、オフセットに対してさらにマージ
ンがアップし、定着装置の長寿命化を図ることができ
る。
【0047】図6は、図5のオイルフェルト12の表層
に多孔質シート15を貼付けた第4の実施の形態であ
る。この多孔質シート15の孔径によってオイル塗布量
を調節することができ、シリコンオイル等の離型剤を均
一にむらなく塗り、また余分なオイルをかき落とし、塗
布量を一定に保つので、ブレード13を取り除くことが
できる。
【0048】また、多孔質シート15の材質は、例えば
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる。こ
のような多孔質シートを用いると、ヒートローラ1との
摺擦性に優れ、ローラ表面にキズ等つけることなく一定
量のオイルを塗布できる。
【0049】第3及び第4の実施の形態においては、ヒ
ートローラ1の周辺にクリーニング機構やオイル塗布機
構などさまざまな機構を付与しており、これら機構が帯
電系列に影響を与えると考えられるが、ローラ表面の帯
電電位実測においては、前記した第1の実施の形態と同
様に、トナー7とヒートローラ1の摩擦帯電による帯電
極性は同極性であり、また記録媒体6と両ローラは逆極
性に帯電していた。これは摩擦帯電がニップ部周辺で発
生しているためであり、通紙時においては周辺機構の影
響をあまり受けないことを示していると考えられる。
【0050】上述の如く、本発明の実施の形態によれ
ば、画像形成装置に適用される定着装置において、電気
的な力で保持された記録媒体上の未定着トナー画像を、
一対の定着ローラで加熱、加圧しながら記録媒体の搬送
を行なう際、少なくともヒートローラ表面が、記録媒体
の搬送時に生じる摩擦帯電により、トナーと同極性に帯
電するように構成することで、電気的な反発力をトナー
−ヒートローラ間で発生させ、オフセットを防止するこ
とができる。また、クリーニング機構やオイル塗布機構
と併用することでオフセットに対するマージンが広が
る。
【0051】さらに本発明の実施の形態によれば、記録
媒体搬送時に生じる摩擦帯電により記録媒体とバックア
ップローラが逆極性に帯電するようにすることで、ロー
ラに対する電気的な吸着力を利用し、記録媒体の搬送経
路を常にバックアップローラ側に排紙するようにでき
る。このような構成にすることで、記録媒体搬送挙動を
安定にでき、多種の記録媒体への対応が可能となる。ま
た、ヒートローラとバックアップローラで構成するニッ
プ部形状をヒートローラ側を凹とすることで、マージン
が広がる。
【0052】さらに述べると、上記のような構成にする
ことで、芯金に電圧を印加するための外部電源を使用す
ることなく、また、電圧の印加タイミング、極性を制御
することなくオフセット防止、多種の記録媒体に対応す
ることが可能となる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、電気的な力で保持され
た記録媒体上の未定着なトナー画像を定着させる際のオ
フセット防止や多種の記録媒体へ対応した定着が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の第一の実施の形態における
定着装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】記録媒体の搬送時におけるニップ部の拡大図で
ある。
【図3】ゴムローラの断面拡大図である。
【図4】本発明の定着装置の第二の実施の形態における
定着装置の概略構成を示す断面図である。
【図5】図1の定着装置にクリーニング機構、オイル塗
布機構を搭載した第三の実施の形態を説明する説明図で
ある。
【図6】図5の定着装置のオイル塗布機構に多孔質シー
トを取付けた第四の実施の形態を説明する説明図であ
る。
【図7】本発明が適用される画像形成装置の構成を説明
する概念図である。
【符号の説明】 1…ヒートローラ、 2…バックアップローラ、 3…ゴム層、 4…芯金、 5…ハロゲンランプ、 6…記録媒体、 7…トナー、 8…剥離ツメ、 9…排紙ガイド、 10…接着層、 11…クリーニングローラ、 12…オイルフェルト、 13…ブレード、 14…板バネ、 15…多孔質シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 勝 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 菊地 一夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 熊田 克巳 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 平岡 力 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 小野瀬 勝義 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 古山 仁 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 角橋 高史 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 Fターム(参考) 2H033 AA09 AA14 AA47 BA11 BA21 BB06 BB29 3F053 AA19 3J103 AA02 AA14 AA24 AA51 BA05 FA12 FA30 GA02 GA33 GA52 GA66 HA05 HA53

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気的な力で保持された記録媒体上の未定
    着トナー画像を、一対の定着ローラで加熱、加圧しなが
    ら記録媒体の搬送を行なう定着装置において、前記定着
    ローラ対はそれぞれ芯金の外周面上に体積抵抗値が10
    の13乗Ωcm以上の単一シリコンゴム層を被覆したもの
    であって、未定着トナー画像と接触するローラ表面が、
    記録媒体搬送時に生じる摩擦帯電によりトナーと同極性
    に帯電することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】電気的な力で保持された記録媒体上の未定
    着トナー画像を、一対の定着ローラで加熱、加圧しなが
    ら記録媒体の搬送を行なう定着装置において、前記定着
    ローラ対で構成するニップ部形状は、未定着トナー画像
    と接触する側の定着ローラが凹形状となっていることを
    特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】電気的な力で保持された記録媒体上の未定
    着トナー画像を、一対の定着ローラで加熱、加圧しなが
    ら記録媒体の搬送を行なう定着装置において、前記定着
    ローラ対はそれぞれ芯金の外周面上に体積抵抗値が10
    の13乗Ωcm以上の単一シリコンゴム層を被覆したもの
    であって、前記定着ローラ対の表面は記録媒体搬送時に
    生じる摩擦帯電により記録媒体と逆極性に帯電すること
    を特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】電気的な力で保持された記録媒体上の未定
    着トナー画像を、一対の定着ローラで加熱、加圧しなが
    ら記録媒体の搬送を行なう定着装置において、前記定着
    ローラ対はそれぞれ芯金の外周面上に体積抵抗値が10
    の13乗Ωcm以上の単一シリコンゴム層を被覆したもの
    であって、前記定着ローラ対の表面は記録媒体搬送時に
    生じる摩擦帯電により記録媒体と逆極性に帯電し、その
    帯電量の絶対値は、未定着トナー画像と接触するローラ
    が反対側のローラよりも小さいことを特徴とする定着装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3及び4に記載の定着装置におい
    て、定着ローラ対で構成するニップ部形状は、未定着ト
    ナー画像と接触する側の定着ローラが凹形状となってい
    ることを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の定着装
    置において、定着ローラ対のうち記録媒体の非画像形成
    面側に接触する定着ローラに剥離ツメを設けたことを特
    徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】上位装置からの信号により静電潜像が形成
    される感光体と、前記感光体上の静電潜像を現像してト
    ナー像を形成する現像装置と、現像された前記トナー像
    を記録媒体に転写する転写装置と、前記トナー像が転写
    された記録媒体を、体積抵抗値が10の13乗Ωcm以
    上の単一のシリコンゴム層が芯金の外周に設けられた一
    対の定着ローラの間に導入して、前記トナー像を記録媒
    体に定着させる定着装置とからなる画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の画像形成装置において、未
    定着の前記トナー像と接触する前記定着ローラの表面
    が、前記現像装置により付与されたトナーと同極性に帯
    電することを特徴とする画像形成装置。
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