JPH10319709A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH10319709A
JPH10319709A JP12822797A JP12822797A JPH10319709A JP H10319709 A JPH10319709 A JP H10319709A JP 12822797 A JP12822797 A JP 12822797A JP 12822797 A JP12822797 A JP 12822797A JP H10319709 A JPH10319709 A JP H10319709A
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JP
Japan
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toner
developing roller
roller
developing
developing device
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Application number
JP12822797A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Shimazaki
大充 島崎
Hirochika Taguchi
博規 田口
Kazuhiko Noda
和彦 野田
Tetsuhiro Tsuru
哲浩 津留
Toshiaki Kitahara
寿朗 北原
Keiichi Matsuzaki
圭一 松崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦すじ等の画像劣化を防止することができ、
現像ローラの長寿命化を図ることができる現像装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 非磁性1成分のトナー層を表面に形成す
る現像ローラ5と、現像ローラ5に接触配置され、トナ
ーを予備帯電させると共に現像ローラ5にトナーを供給
するトナー供給ローラと、現像ローラ5上のトナーを規
制して薄層を形成するトナー規制ブレード7とを有し、
静電潜像担持体上の静電潜像にトナーを付着させて可視
像化する非磁性1成分の現像装置であって、現像ローラ
5は、内部が弾性発泡体27で形成され、表面にスキン
層28を有し、スキン層28の材質が弾性発泡体27の
材質と同一である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置や静
電記録装置において使用され、現像剤として非磁性トナ
ーのみを用いる非磁性1成分の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真装置は、乾式トナー
を使用する機器が主流を占め、多くの複写機、レーザプ
リンタ、普通紙ファクシミリ等として実用化され、めざ
ましい発展をとげている。この電子写真装置は、電子写
真プロセス技術を応用した機器であり、感光体上に形成
された静電潜像をトナー粒子により顕像化するものであ
る。このような電子写真装置に用いられる現像装置とし
て、最近では、装置の小型化、低コスト化に有利な非磁
性1成分の現像装置が普及しつつある。以下に、従来の
非磁性1成分の現像装置を用いた電子写真装置の構成お
よび動作について図を用いて説明する。
【0003】図3は従来の非磁性1成分の現像装置を用
いた電子写真装置を示す概略断面図である。図3におい
て、1は静電潜像担持体としての感光体、2は帯電器、
2aは帯電線、2bはシールド板、2cはグリッド板、
3は露光光学系、4は露光光線、5Aはシャフト5aを
有する現像ローラ、6はシャフト6aを有するトナー供
給ローラ、7はトナー規制ブレード、7aは金属ばね板
部材、7bはトナー規制部材、8はブレードホルダ、9
は現像ホッパ、10はトナー、11はトナー攪拌部材、
12は現像バイアス電圧供給電源、13は除電器、14
は用紙カセット、15は用紙、16は給紙ローラ、17
は搬送ローラ、18はレジストローラ、19はレジスト
ローラ18に当接されている従動ローラ、20は転写ロ
ーラ、20aはシャフト、21は定着器、22は内部に
熱源を有するヒートローラ、23は加圧ローラ、24は
転写バイアス電圧供給電源、25はトナー供給バイアス
電圧供給電源である。
【0004】感光体1は、アルミニウム等の金属ドラム
を基材とし、その外周面上にセレン(Se)あるいは有
機光導電体(OPC)等の感光受容層を薄膜状に塗布し
て形成されている。静電潜像担持体である感光体1に近
接して配設された帯電器2は、タングステンワイヤ等の
帯電線2aと金属製のシールド板2bとグリッド板2c
とによって構成されている。帯電線2aがコロナ放電を
起こすことにより、グリッド板2cを介して感光体1を
一様に帯電する。露光光学系3から照射される露光光線
4は、画像信号をレーザ駆動回路(図示せず)により光
強度変調やパルス幅変調して得られ、感光体1上に静電
潜像を形成する。
【0005】トナー供給ローラ6は、現像ホッパ9に両
端を回転自在に軸支されたトナー攪拌部材11により攪
拌され、搬送されたトナー10をトナー担持体である現
像ローラ5の表面に供給するもので、トナー供給バイア
ス電圧供給電源25により、トナー10を予備帯電させ
るためのトナー供給バイアス電圧(直流電圧)が印加さ
れている。現像ローラ5Aとトナー供給ローラ6とは接
触配置され、共に、ステンレス等の金属を基材としてそ
の外周面上にウレタン、シリコン等の弾性部材が層状に
形成され、現像ホッパ9の両端に回転軸支されている。
【0006】トナー供給ローラ6により供給されてきた
トナー10は、トナー規制ブレード7により摩擦帯電さ
れて、現像ローラ5Aの外周面上に薄層状態に形成され
る。
【0007】現像ローラ5Aは、感光体1と接触または
近接状態であり、現像バイアス電圧供給電源12より印
加される直流の現像バイアス電圧により、感光体1上の
静電潜像が形成された部分にトナー10を転移付着させ
て、静電潜像を顕像化する。
【0008】トナー規制ブレード7は、金属ばね板部材
7aと現像ローラ5A上に接触するトナー規制部材7b
とから成り、トナー規制部材7bは金属ばね板部材7a
の一端にシリコンまたはウレタン等の弾性部材を一体形
成したものである。ブレードホルダ8はトナー規制ブレ
ード7をねじ止めにて固定する。トナー攪拌部材11
は、トナー供給ローラ6の回転とともに円の軌跡を描
き、現像ホッパ9内に収容されたトナー10の凝集を防
ぐとともに、トナー10をトナー供給ローラ6の方へ搬
送する。
【0009】用紙カセット14に収納されている用紙1
5は、用紙カセット14から、半月形をした給紙ローラ
16によって1枚ずつ搬送ローラ17へ送り出される。
送り出された記録シートである用紙15は搬送ローラ1
7によって矢印Aで示す方向へ搬送される。従動ローラ
19に当接するレジストローラ18は、用紙15と感光
体1上に形成されたトナー像とを一致させるために一時
的に用紙15を停止待機させるものである。
【0010】転写ローラ20は、ステンレス等の金属を
基材としてその外周面上に弾性部材が層状に形成され、
感光体1と当接して回転軸支されている。感光体1の回
転にともなってトナー像が転写ローラ20と感光体1と
の当接部に到達すると、トナー像とタイミングを合わせ
て用紙15も上記当接部に到達し、このとき、転写ロー
ラ20の金属シャフト20aへ転写バイアス電圧供給電
源24からの高電圧を印加することによって、用紙15
の裏面にトナー10と逆極性の電荷を付与し、感光体1
上のトナー像を用紙15上に転写する。
【0011】次に、用紙15を図中の左方へ送り、用紙
15上に転写されたトナー像をヒートローラ22と加圧
ローラ23との挟持回転に伴い加圧と熱によって定着す
る。
【0012】このような非磁性1成分の現像装置は、2
成分の現像装置とは異なり、キャリアとの混合、攪拌、
トナー濃度の制御機構等が不要なことから、小型化、低
コスト化に有利である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の現像装置では、トナー10の搬送に磁力を用いるこ
となく、現像ローラ5Aとトナー10との間の静電気的
な力と物理的な力とによって現像ローラ5A上にトナー
薄層を形成するため、現像に必要なトナー量を現像ロー
ラ5Aの1回転で直ちに供給することは困難であるとい
う問題点があり、現像に必要なトナー量に見合う分のト
ナー10が供給されなかった場合、全面高濃度の画像で
は画像後端部分の画像濃度が低下するという問題点を有
していた。
【0014】また、トナー10の帯電を現像ローラ5A
とトナー規制ブレード7、トナー供給ローラ6との摩擦
によって行うため、シリコンゴム等で構成された現像ロ
ーラ5Aに対する物理的ストレスが増大し、現像ローラ
5の表面に掻き傷等が発生し、縦すじ等の画像劣化を引
き起こすという問題点を有していた。
【0015】このような問題を解決する方法として、現
像ローラ5Aのハードローラ化が提案されているが、非
磁性1成分の現像装置へハードローラを適用した場合、
トナーの摩擦帯電に必要な摩擦帯電力がトナー規制ブレ
ード7に集中するため、トナー規制ブレード7へのトナ
ー10の融着(従って現像ローラ5Aへのトナー10の
融着)が著しく発生し、現像装置としての寿命が短くな
り、縦すじ等の画像劣化を引き起こすという問題点を有
していた。
【0016】この現像装置では、縦すじ等の画像劣化が
防止され、現像ローラが長寿命化されることが要求され
ている。
【0017】本発明は、縦すじ等の画像劣化を防止する
ことができ、現像ローラの長寿命化を図ることができる
現像装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の現像装置は、非磁性1成分のトナー層を表面
に形成する現像ローラと、現像ローラに接触配置され、
トナーを予備帯電させると共に現像ローラにトナーを供
給するトナー供給ローラと、現像ローラ上のトナーを規
制して薄層を形成するトナー規制ブレードとを有し、静
電潜像担持体上の静電潜像にトナーを付着させて可視像
化する非磁性1成分の現像装置であって、現像ローラ
は、内部が弾性発泡体で形成され、表面にスキン層を有
し、スキン層の材質が弾性発泡体の材質と同一である構
成を備えている。
【0019】これにより、縦すじ等の画像劣化を防止す
ることができ、現像ローラの長寿命化を図ることができ
る現像装置が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、非磁性1成分のトナー層を表面に形成する現像ロー
ラと、現像ローラに接触配置され、トナーを予備帯電さ
せると共に現像ローラにトナーを供給するトナー供給ロ
ーラと、現像ローラ上のトナーを規制して薄層を形成す
るトナー規制ブレードとを有し、静電潜像担持体上の静
電潜像にトナーを付着させて可視像化する非磁性1成分
の現像装置であって、現像ローラは、内部が弾性発泡体
で形成され、表面にスキン層を有し、スキン層の材質が
弾性発泡体の材質と同一であることとしたものであり、
弾性発泡体とスキン層とにより現像ローラに対する物理
的ストレスが減少し、現像ローラへのトナーの融着が防
止され、縦すじや圧縮歪等による画像劣化が防止される
という作用を有する。
【0021】請求項2に記載の発明は、非磁性1成分の
トナー層を表面に形成する現像ローラと、現像ローラに
接触配置され、トナーを予備帯電させると共に現像ロー
ラにトナーを供給するトナー供給ローラと、現像ローラ
上のトナーを規制して薄層を形成するトナー規制ブレー
ドとを有し、静電潜像担持体上の静電潜像にトナーを付
着させて可視像化する非磁性1成分の現像装置であっ
て、現像ローラは、内部が弾性発泡体で形成され、表面
にスキン層を有し、スキン層の材質が弾性発泡体の材質
と異なることとしたものであり、弾性発泡体とスキン層
とにより現像ローラに対する物理的ストレスが減少し、
現像ローラへのトナーの融着が防止され、縦すじや圧縮
歪等による画像劣化が防止されるという作用を有する。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、弾性発泡体は導電性材質から成
ることとしたものであり、現像ローラ上の薄層トナーが
容易に帯電され、現像ローラへのトナーの融着が防止さ
れるという作用を有する。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1に記載の発明において、スキン層は導電性
材質から成ることとしたものであり、現像ローラ上の薄
層トナーが更に容易に帯電され、現像ローラへのトナー
の融着が防止されるという作用を有する。
【0024】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1に記載の発明において、トナー供給ローラ
へ現像バイアス電圧と同極性のバイアス電圧を印加する
トナー供給バイアス電圧供給電源を備えることとしたも
のであり、現像ローラ上の薄層トナーの帯電量が容易に
制御され、現像ローラへのトナーの融着が確実に防止さ
れるという作用を有する。請求項6に記載の発明は、請
求項1乃至5のいずれか1に記載の発明において、現像
ローラは圧縮残留歪が5%以下であることとしたもので
あり、現像ローラ表面での掻き傷等の発生が防止され、
縦すじや圧縮歪等による画像劣化が確実に防止されると
いう作用を有する。
【0025】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれか1に記載の発明において、現像ローラのゴム
硬度がアスカーC硬度で40度以下であることとしたも
のであり、現像ローラ表面での掻き傷等の発生が防止さ
れ、縦すじや圧縮歪等による画像劣化が確実に防止され
るという作用を有する。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7
のいずれか1に記載の発明において、弾性発泡体は内部
に含まれる気泡の径が400μm以下であることとした
ものであり、現像ローラ表面での掻き傷等の発生が防止
され、縦すじや圧縮歪等による画像劣化が確実に防止さ
れるという作用を有する。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8
のいずれか1に記載の発明において、現像ローラは抵抗
値が104〜109Ωの範囲であることとしたものであ
り、現像ローラ上の薄層トナーの帯電量が適正化され、
現像ローラへのトナーの融着が確実に防止されるという
作用を有する。
【0028】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による非
磁性1成分の現像装置を有する電子写真装置を示す概略
断面図であり、図2は図1の非磁性1成分の現像装置の
現像ローラ5を示す詳細断面図である。
【0029】図1、図2において、感光体1、帯電器
2、帯電線2a、シールド板2b、グリッド2c、露光
光学系3、露光光線4、シャフト5a、トナー供給ロー
ラ6、シャフト6a、トナー規制ブレード7、金属ばね
板部材7a、トナー規制部材7b、ブレードホルダ8、
現像ホッパ9、トナー10、トナー攪拌部材11、現像
バイアス電圧供給電源12、除電器13、用紙カセット
14、用紙15、給紙ローラ16、搬送ローラ17、レ
ジストローラ18、従動ローラ19、転写ローラ20、
シャフト20a、定着器21、ヒートローラ22、加圧
ローラ23、転写バイアス電圧供給電源24、トナー供
給バイアス電圧供給電源25は図3と同様のものなの
で、同一符号を付し、説明は省略する。5は現像ロー
ラ、26は弾性発泡体27とスキン層28とから成る厚
膜表層である。
【0030】図1において、トナー規制ブレード7は現
像ローラ5との接触部において摩擦接触の状態になって
いる。感光体1は、負帯電型OPCであり、帯電器2に
より−700Vに均一帯電される。現像ローラ5は、金
属製シャフト5aを基材としてその外周面上に導電性に
調整されたウレタン樹脂を形成した発泡体27と同じ材
料で表面をスキン層28に形成した弾性ローラで(図2
参照)、金属製シャフト5aとスキン層28との間の抵
抗値は106Ωである。現像ローラ5の金属製シャフト
5aには現像バイアス電圧供給電源12が接続されてい
る。現像バイアス電圧供給電源12は−300Vの定電
圧電源である。この現像ローラ5の表面粗さは、表面の
平滑性が高い方がトナー薄層形成において均一化が図れ
るため、7μmRz以下が好ましい。本実施の形態1で
は、現像ローラ5の表面粗さを3μmRzとした。
【0031】トナー供給ローラ6にはトナー供給バイア
ス電圧供給電源25が接続されている。これにより現像
バイアス電圧Vbの値よりも絶対値で大きなバイアス電
圧Vsrを印加する。トナー供給ローラ6は、現像ロー
ラ5との接触部において任意の幅で接触しており、その
回転方向は現像ローラ5と同じ時計回転方向である。
【0032】トナー規制ブレード7は、ステンレス板、
リン青銅板等の弾性を有する金属ばね板部材7aと、そ
の一端にトナー規制部材7bとしてウレタンゴムを一体
成形したものとから成り、ブレードホルダ8にねじ止め
されている。トナー規制部材7bは現像ローラ5を線圧
80g/cmで押圧し、現像ローラ5の表面に0.5m
g/cm2のトナー層を形成する。本実施の形態におけ
る非磁性1成分接触現像方式では、現像ローラ5上のト
ナー層は0.3〜0.6mg/cm2の範囲が好まし
い。
【0033】トナー10は非磁性1成分系トナーであ
り、ポリエステル樹脂にカーボン、ワックス、帯電制御
剤等を均一分散させたものである。ここではトナー10
として負帯電性トナーを使用した。
【0034】転写ローラ20は、金属製のシャフト20
aの周囲に導電性発泡体を形成したもので、抵抗値10
7Ωであり、シャフト20aには転写バイアス電圧供給
電源24が接続されている。転写バイアス電圧供給電源
24は定電流電源である。プロセス速度は76mm/s
ec、現像ローラ5の周速度は152mm/sec、ト
ナー供給ローラ6の周速度は106mm/secとし
た。
【0035】以上のように構成された非磁性1成分の現
像装置を用いた電子写真装置について、感光体1とトナ
ー10は共に負帯電型を用いて、以下の印字動作を行っ
た。
【0036】まず、感光体1を−700Vに均一帯電し
た後、露光光学系3により露光し、露光後の感光体1の
表面電位を−100Vまで減衰させ、現像ローラ5に現
像バイアス電圧Vbを印加して感光体1上にトナー像を
形成し、転写ローラ20から用紙15に4μAの電流を
流してトナー像を転写し、電子写真プロセスとして一般
に知られている定着工程を経て用紙15にトナー像を得
た。
【0037】次に、評価法について説明する。評価は、
現像ローラ5の弾性発泡体27およびスキン層28の材
質、物性(圧縮残留歪、硬度、抵抗値)、トナー供給ロ
ーラ6への印加バイアス電圧Vzを変化させた場合の画
像先端と後端の濃度差を各環境下でマクベス濃度計によ
り測定することにより行った。また、現像装置の初期ト
ルクと6K印字後のトルクとの差、現像ローラ5の傷に
よる画像縦すじの有無も同様に評価した。画像が全面高
濃度であるとしたときの先端濃度および先端濃度と後端
濃度の濃度差の測定結果を(表1)、(表2)(表3)
に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】また、同様の試験を正帯電トナー(負帯電
トナーと同粒径)、正帯電感光体(表面電位+700
V、露光後電位+120V)を用いて実施した。比較例
として、図3に示す従来の現像装置での弾性ゴム現像ロ
ーラ5Aによる上記と同様の各データを測定し、実施例
と比較した。
【0042】(表1)から明らかなように、従来の現像
装置と比較して、ランニングに伴って現像装置のトルク
が増加することもなく、現像ローラ5へのストレスも低
減され、環境変化による画像濃度の変動が著しく抑えら
れ、長寿命化可能な現像装置を提供することが可能にな
る。特に、弾性発泡体27のゴム硬度を40度以下にす
ることで、著しくローラ傷の発生が抑えられ、画質につ
いても現像ローラ5の抵抗値を104〜109Ωにするこ
とで、画像かぶりがなく、良好な画質を確保することが
できた。ここで、現像ローラ5の抵抗値を104Ω以下
とした場合、高温・多湿環境(H/H)にて画像にかぶ
りが発生した。弾性発泡体27の気泡径については、4
00μm以上になると、現像ローラ5とトナー規制ブレ
ード7との摩擦帯電にむらが発生し、画像の均一性が劣
化する。また、トナー供給ローラ6への印加バイアス電
圧の極性については、トナーの帯電極性と反対の極性の
バイアス電圧を印加すると、トナー供給ローラ6へのト
ナー10の移動が起こり、現像ローラ5の傷の発生の原
因となるため、好ましくない。
【0043】なお、本実施の形態1に示したように本発
明は、負帯電感光体、負帯電トナーに適用することがで
きるばかりでなく、正帯電感光体、正帯電トナーでも同
様に適用することができる。さらに、弾性発泡体27の
材料としては、ウレタン発泡体ゴムの他に、シリコンゴ
ム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ブタジエンゴム、EP
DMゴム、CRゴム等の各種のゴム材を使用することが
できる。ただし、現像ローラ5上のトナー付着量の経時
変化を防ぐため、耐摩耗特性が優れていることが好まし
い。さらに、表面のスキン層28の材料については、弾
性発泡体27と同一でも異なってもよく、所定の特性を
満足すれば差支えない。さらに、現像ローラ5と感光体
1とは非接触でもよい。
【0044】以上のように本実施の形態1によれば、非
磁性1成分のトナー層を表面に形成する現像ローラ5
と、現像ローラ5に接触配置され、トナー10を予備帯
電させると共に現像ローラ5にトナー10を供給するト
ナー供給ローラ6と、現像ローラ5上のトナー10を規
制して薄層を形成するトナー規制ブレード7とを有し、
静電潜像担持体1上の静電潜像にトナー10を付着させ
て可視像化する非磁性1成分の現像装置であって、現像
ローラ5は、内部が弾性発泡体27で形成され、表面に
スキン層28を有することにより、弾性発泡体27とス
キン層28とにより現像ローラ5に対する物理的ストレ
スを減少することができるので、現像ローラ5へのトナ
ー10の融着を防止することができ、縦すじや圧縮歪等
による画像劣化を防止することができる。
【0045】また、弾性発泡体27、スキン層28は導
電性材質から成ることにより、現像ローラ上の薄層トナ
ーを容易に帯電することができ、現像ローラ5へのトナ
ー10の融着を防止することができる。
【0046】さらに、現像ローラ5は、圧縮残留歪が5
%以下であり、アスカーC硬度で40度以下で、弾性発
泡体27に含まれる気泡の径が400μm以下であるこ
とにより、現像ローラ5表面での掻き傷等の発生を防止
することができ、縦すじや圧縮歪等による画像劣化を確
実に防止することができる。
【0047】さらに、現像ローラ5は抵抗値が104
109Ωの範囲であることにより、現像ローラ5上の薄
層トナーの帯電量を適正化することができ、現像ローラ
5へのトナーの融着を確実に防止することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の現像装置によれ
ば、現像ローラは、内部が弾性発泡体で形成され、表面
にスキン層を有することにより、弾性発泡体とスキン層
の材質が同一か否かにかかわらず、弾性発泡体とスキン
層とにより現像ローラに対する物理的ストレスを減少す
ることができるので、現像ローラへのトナーの融着を防
止することができ、現像ローラの長寿命化を図ることが
できると共に縦すじや圧縮歪等による画像劣化を防止す
ることができるという有利な効果が得られる。
【0049】また、弾性発泡体は導電性材質から成るこ
とにより、現像ローラ上の薄層トナーを容易に帯電する
ことができ、現像ローラへのトナーの融着を防止するこ
とができ、現像ローラの長寿命化を図ることができると
共に縦すじや圧縮歪等による画像劣化を防止することが
できるという有利な効果が得られる。
【0050】さらに、スキン層は導電性材質から成るこ
とにより、現像ローラ上の薄層トナーを更に容易に帯電
することができ、現像ローラへのトナーの融着を防止す
ることができ、現像ローラの長寿命化を図ることができ
ると共に縦すじや圧縮歪等による画像劣化を防止するこ
とができるという有利な効果が得られる。
【0051】さらに、トナー供給ローラへ現像バイアス
電圧と同極性のバイアス電圧を印加するトナー供給バイ
アス電圧供給電源を備えたことにより、現像ローラ上の
薄層トナーの帯電量を容易に制御することができ、現像
ローラへのトナーの融着を確実に防止することができる
という有利な効果が得られる。
【0052】さらに、現像ローラは圧縮残留歪が5%以
下であることにより、現像ローラ表面での掻き傷等の発
生を防止することができ、現像ローラの長寿命化を図る
ことができると共に縦すじや圧縮歪等による画像劣化を
防止することができるという有利な効果が得られる。
【0053】さらに、現像ローラのゴム硬度がアスカー
C硬度で40度以下であることにより、現像ローラ表面
での掻き傷等の発生を防止することができ、現像ローラ
の長寿命化を図ることができると共に縦すじや圧縮歪等
による画像劣化を防止することができるという有利な効
果が得られる。
【0054】さらに、弾性発泡体は内部に含まれる気泡
の径が400μm以下であることにより、現像ローラ表
面での掻き傷等の発生を防止することができ、現像ロー
ラの長寿命化を図ることができると共に縦すじや圧縮歪
等による画像劣化を防止することができるという有利な
効果が得られる。
【0055】さらに、現像ローラは抵抗値が104〜1
9Ωの範囲であることにより、現像ローラ上の薄層ト
ナーの帯電量を適正化することができ、現像ローラへの
トナーの融着を確実に防止することができるので、現像
ローラの長寿命化を図ることができると共に縦すじや圧
縮歪等による画像劣化を防止することができるという有
利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による非磁性1成分の現
像装置を有する電子写真装置を示す概略断面図
【図2】図1の非磁性1成分の現像装置を構成する現像
ローラを示す詳細断面図
【図3】従来の非磁性1成分の現像装置を有する電子写
真装置を示す概略断面図
【符号の説明】
1 感光体(静電潜像担持体) 2 帯電器 2a 帯電線 2b シールド板 2c グリッド板 3 露光光学系 5 現像ローラ 5a、6a、20a シャフト 6 トナー供給ローラ 7 トナー規制ブレード 7a 金属ばね板部材 7b トナー規制部材 8 ブレードホルダ 9 現像ホッパ 10 トナー 11 トナー攪拌部材 12 現像バイアス電圧供給電源 13 除電器 14 用紙カセット 15 用紙 16 給紙ローラ 17 搬送ローラ 18 レジストローラ 19 従動ローラ 20 転写ローラ 21 定着器 22 ヒートローラ 23 加圧ローラ 24 転写バイアス電圧供給電源 25 トナー供給バイアス電圧供給電源 26 厚膜表層 27 弾性発泡体 28 スキン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津留 哲浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 北原 寿朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松崎 圭一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性1成分のトナー層を表面に形成する
    現像ローラと、前記現像ローラに接触配置され、トナー
    を予備帯電させると共に前記現像ローラにトナーを供給
    するトナー供給ローラと、前記現像ローラ上のトナーを
    規制して薄層を形成するトナー規制ブレードとを有し、
    静電潜像担持体上の静電潜像にトナーを付着させて可視
    像化する非磁性1成分の現像装置であって、前記現像ロ
    ーラは、内部が弾性発泡体で形成され、表面にスキン層
    を有し、前記スキン層の材質が前記弾性発泡体の材質と
    同一であることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】非磁性1成分のトナー層を表面に形成する
    現像ローラと、前記現像ローラに接触配置され、トナー
    を予備帯電させると共に前記現像ローラにトナーを供給
    するトナー供給ローラと、前記現像ローラ上のトナーを
    規制して薄層を形成するトナー規制ブレードとを有し、
    静電潜像担持体上の静電潜像にトナーを付着させて可視
    像化する非磁性1成分の現像装置であって、前記現像ロ
    ーラは、内部が弾性発泡体で形成され、表面にスキン層
    を有し、前記スキン層の材質が前記弾性発泡体の材質と
    異なることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】前記弾性発泡体は導電性材質から成ること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記スキン層は導電性材質から成ることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の現像装
    置。
  5. 【請求項5】前記トナー供給ローラへ現像バイアス電圧
    と同極性のバイアス電圧を印加するトナー供給バイアス
    電圧供給電源を備えたことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】前記現像ローラは圧縮残留歪が5%以下で
    あることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記
    載の現像装置。
  7. 【請求項7】前記現像ローラのゴム硬度がアスカーC硬
    度で40度以下であることを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか1に記載の現像装置。
  8. 【請求項8】前記弾性発泡体は内部に含まれる気泡の径
    が400μm以下であることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれか1に記載の現像装置。
  9. 【請求項9】前記現像ローラは抵抗値が104〜109Ω
    の範囲であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    か1に記載の現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004004751A (ja) * 2002-04-12 2004-01-08 Canon Chemicals Inc 現像装置
US8041270B2 (en) 2007-03-16 2011-10-18 Ricoh Company, Limited Image developer using one-component developer

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JP2004004751A (ja) * 2002-04-12 2004-01-08 Canon Chemicals Inc 現像装置
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