JP2023064440A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルからシートまでの距離の変動を抑制しつつ、シートを搬送すること。【解決手段】画像形成装置は、感光ドラム61上のトナーをシートSに転写する転写装置(転写ローラ62)と、定着液をシートSに噴霧する噴霧装置7と、印加電圧VpによりシートSを吸着する吸着プレート76と、制御部100を備える。噴霧装置7は、定着液を噴霧するノズルN1と、ノズルN1に対向する対向電極72を備える。吸着プレート76は、感光ドラム61と対向電極72の間に位置する。制御部100は、転写装置に印加される転写電圧Vtを取得し、転写電圧Vtに基づいて印加電圧Vpを設定する設定処理において、転写電圧Vtが第1転写電圧値の場合、印加電圧Vpを第1転写電圧値に対応した第1印加電圧値に設定し、転写電圧Vtが第1転写電圧値よりも大きな第2転写電圧値の場合、印加電圧Vpを第1印加電圧値よりも大きな第2印加電圧値に設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、シートに定着液を噴霧する噴霧装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、感光ドラムと、現像装置と、転写装置と、噴霧装置とを備えるものが知られている(特許文献1参照)。噴霧装置は、トナーをシートに定着させるための定着液を、トナーが転写されたシートに噴霧する。噴霧装置は、ノズルを備える。ノズルは、定着液を噴霧する。
特開2010-32858号公報
ところで、噴霧装置を備える画像形成装置において、定着液をシートに均一に噴霧するために、ノズルからシートまでの距離の変動を抑制しつつ、シートを搬送することが望まれる。
そこで、本発明は、ノズルからシートまでの距離の変動を抑制しつつ、シートを搬送することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、感光ドラムと、前記感光ドラム上にトナーを供給する現像装置と、前記感光ドラム上に供給されたトナーをシートに転写する転写装置と、トナーをシートに定着させるための定着液を、トナーが転写されたシートに噴霧する噴霧装置と、シートと接触する吸着プレートであり、電圧が印加されることでシートを吸着する吸着プレートと、前記吸着プレートへ印加される印加電圧を制御する制御部と、を備える。
前記噴霧装置は、第1方向において前記感光ドラムから離れて位置する。前記噴霧装置は、定着液を噴霧するノズルと、電圧が印加されることで前記ノズル内の定着液を帯電させるノズル電極と、前記ノズルに対して第2方向に間隔をあけて向かい合う対向電極であって、電圧が印加される対向電極と、を備える。
前記吸着プレートは、前記第1方向において、前記感光ドラムと前記対向電極との間に位置する。
前記制御部は、前記転写装置に印加される転写電圧を取得し、取得した前記転写電圧に基づいて前記印加電圧を設定する設定処理を実行可能であり、前記設定処理において、前記転写電圧が第1転写電圧値の場合、前記印加電圧を前記第1転写電圧値に対応した第1印加電圧値に設定し、前記転写電圧が前記第1転写電圧値よりも大きな第2転写電圧値の場合、前記印加電圧を前記第1印加電圧値よりも大きな第2印加電圧値に設定する。
この構成によれば、吸着プレートによってシートを吸着するので、ノズルからシートまでの距離の変動を抑制しつつ、シートを搬送することができる。また、転写電圧と印加電圧との差を小さくすることができるので、転写装置と吸着プレートの間で電荷がシートを介して移動することによる転写不良を抑制することができる。
また、前記制御部は、前記設定処理において、前記ノズルと前記対向電極の間の単位距離当たりの第1電位差が、前記ノズルと前記吸着プレートの間の単位距離当たりの第2電位差よりも大きくなるように、前記印加電圧を設定してもよい。
この構成によれば、第1電位差が第2電位差以下になることによる噴霧不良を抑制することができる。
また、前記ノズルから前記対向電極までの距離は、前記ノズルから前記吸着プレートまでの距離よりも小さくてもよい。
この構成によれば、第1電位差が第2電位差よりも大きくなる関係を、満たしやすくすることができる。
また、前記制御部は、前記設定処理において、前記ノズルと前記対向電極の間の単位距離当たりの第1電位差が、前記対向電極と前記吸着プレートの間の単位距離当たりの第3電位差よりも大きくなるように、前記印加電圧を設定してもよい。
この構成によれば、第1電位差が第3電位差以下になることによる噴霧不良を抑制することができる。
また、前記制御部は、印刷処理中に前記設定処理を実行し、前記印刷処理中に前記転写電圧の大きさが変化した場合、変化した転写電圧に基づいて前記印加電圧を設定してもよい。
この構成によれば、印刷処理中に転写電圧の大きさが変化した場合であっても、変化した転写電圧に対応した印加電圧を設定することができる。
また、前記制御部は、前記設定処理において、前記転写電圧が前記第2転写電圧値よりも大きな第1閾値以上の場合には、前記印加電圧を、前記第2印加電圧値よりも大きな上限値に設定してもよい。
また、前記制御部は、前記設定処理において、前記転写電圧が前記第1転写電圧値よりも小さな第2閾値以下の場合には、前記印加電圧を、前記第1印加電圧値よりも小さな下限値に設定してもよい。
また、前記制御部は、絶対湿度が低いほど、前記転写電圧の大きさ、前記印加電圧の大きさ、および、前記対向電極に印加する対向電圧の大きさを大きくしてもよい。
本発明によれば、ノズルからシートまでの距離の変動を抑制しつつ、シートを搬送することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す図である。 定着装置周りの構造を拡大して示す図(a)と、ノズル、対向電極および吸着プレートの距離関係を示す図(b)である。 転写電圧、対向電圧および印加電圧と、絶対湿度との関係を示すグラフである。 設定処理を示すフローチャートである。 絶対湿度の違いによる制御部の動作の具体例を示すタイムチャート(a)~(c)である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体筐体2と、シートSを供給するためのフィーダ部3と、シートSに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。本体筐体2は、画像形成部4から排出されたシートSが載置される排出トレイ21を有している。
フィーダ部3は、本体筐体2の下部に着脱可能な供給トレイ31と、供給トレイ31内のシートSを画像形成部4に向けて供給する供給機構32とを備えている。
画像形成部4は、スキャナユニット5と、プロセスカートリッジ6と、噴霧装置7とを備えている。
スキャナユニット5は、本体筐体2内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡などを備えている。このスキャナユニット5では、レーザビームを、後述する感光ドラム61の表面上に出射する。
プロセスカートリッジ6は、本体筐体2に着脱可能となっている。プロセスカートリッジ6は、感光ドラム61と、図示しない帯電器と、転写装置の一例としての転写ローラ62と、現像装置Dとを備えている。
現像装置Dは、感光ドラム61上にトナーを供給する装置である。現像装置Dは、トナーを収容するトナー収容部63と、トナー収容部63内のトナーを感光ドラム61に供給する供給ローラ64および現像ローラ65を備えている。
このプロセスカートリッジ6では、図示せぬ帯電器が、回転する感光ドラム61の表面を帯電する。スキャナユニット5は、レーザビームにより感光ドラム61の表面を露光することで、感光ドラム61の表面に静電潜像を形成する。
次いで、回転する現像ローラ65が、感光ドラム61の静電潜像にトナーを供給して、感光ドラム61の表面上にトナー像を形成する。その後、感光ドラム61の表面上のトナー像は、シートSが感光ドラム61と転写ローラ62の間で搬送される際に、シートSの第1面に転写される。この際、転写ローラ62には、負の極性となる転写電圧Vtが印加されている。トナー像が形成されたシートSは、感光ドラム61と転写ローラ62によって噴霧装置7に向けて搬送される。
噴霧装置7は、トナーをシートSに定着させるための定着液を、静電噴霧によりシートSの第1面に噴霧する装置である。噴霧装置7は、第1方向において感光ドラム61から離れて位置する。なお、第1方向は、シートSの搬送方向である。噴霧装置7の構成については、後で詳述する。噴霧装置7から排出されたシートSは、搬送ローラR1,R2,R3によって搬送されることで、排出トレイ21上に排出される。
次に、噴霧装置7の構成について詳細に説明する。
図2(a)に示すように、噴霧装置7は、定着液を噴霧するための定着ヘッド71と、定着ヘッド71の下でシートSと対向するように配置される対向電極72と、定着ヘッド71から噴霧された定着液を回収する回収容器75と、吸着プレート76とを備えている。
定着液としては、良好に静電噴霧を行い、かつ、定着を行うために、トナーを溶解させる溶質を誘電率の高い溶媒に分散させたものを使用することが出来る。誘電率の高い溶媒として、安全な水を用いることができる。つまり、本実施形態では、トナーを溶解させる溶質を水に分散するタイプ、いわゆる、水中油滴型のエマルジョンでトナーの溶解を行っている。つまり、溶媒としての水に対して不溶または難溶な溶質を水に分散した定着液を用いている。溶質としては、脂肪族モノカルボン酸エステル系として、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、脂肪族ジカルボン酸エステル系として、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、脂肪族トリカルボン酸エステル系として、oアセチルクエン酸トリエチル、oアセチルクエン酸トリブチル、脂肪族ジカルボン酸ジアルコキシアルキル系として、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ジブトキシエチル、炭酸エステル系として、炭酸エチレン、炭酸プロピレンを使用することができる。これらの溶質はトナーを軟化させる機能を有する。
また、エマルジョンを良好に形成するために界面活性剤を加えても良く、界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤を使用することができる。アニオン系界面活性剤としては、ラウリン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩類、ドデシル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩類、ポリエトキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類を使用することができる。カチオン系界面活性剤としては、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩を使用することができる。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ソルビタンモノラウレートなどのソルビタン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートなどのポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノラウレートなどのポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル類、ショ糖ラウリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル類を使用することができる。
定着ヘッド71は、定着液を内部に収容する収容部73と、収容部73に連通し、トナー像に向けて定着液を噴霧する第1ノズルN1および第2ノズルN2と、ノズル電圧Vnが印加されることで収容部73およびノズルN1,N2内の定着液を帯電させるノズル電極74とを備えている。第1ノズルN1および第2ノズルN2の先端部分は、下方に向かう程、徐々に縮径している。第1ノズルN1は、シートSの幅方向に間隔を空けて複数設けられている。第1ノズルN1は、シートSの搬送方向の最も上流に位置する。
第2ノズルN2は、シートSの幅方向に間隔を空けて複数設けられている。第2ノズルN2は、シートSの搬送方向において、第1ノズルN1の下流に位置する。また、第2ノズルN2は、シートSの幅方向において、第1ノズルN1とは異なる位置に位置する。
ノズル電極74は、収容部73の上壁を上から下に貫通している。ノズル電極74は、下端部が収容部73内の定着液内に配置され、上端部が、図示せぬハーネスを介して、図示せぬ電圧基板に接続されている。
対向電極72は、ノズルN1,N2内の定着液とシートSとの間に電位差(電界)を形成するための電極であり、ノズルN1,N2に対して第2方向に間隔をあけて向かい合っている。ここで、第2方向は、ノズルN1,N2の先端が向く方向であり、ノズルN1,N2から定着液が噴霧される方向である。言い換えると、第2方向は、シートSの幅方向および搬送方向に直交する方向である。対向電極72には、ノズル電圧Vnとは逆極性となる対向電圧Vfが印加される。本実施形態では、ノズル電圧Vnの極性を正、対向電圧Vfの極性を負とする。
吸着プレート76は、図示せぬ電圧基板によって印加電圧Vpが印加されることでシートSを吸着するプレートである。吸着プレート76は、シートSの第1面と反対側の面である第2面と接触する。吸着プレート76は、金属板などの導電性部材からなる。吸着プレート76は、第1方向において、感光ドラム61と対向電極72との間に位置する。吸着プレート76は、回収容器75に支持されている。
図2(b)に示すように、第1ノズルN1から対向電極72までの距離L1は、第1ノズルN1から吸着プレート76までの距離L2よりも小さい。また、第1ノズルN1から対向電極72までの距離L1は、対向電極72から吸着プレート76までの距離L3よりも小さい。
レーザプリンタ1は、制御部100をさらに備えている。
制御部100は、CPU、ROM、RAMなどを有し、予め用意されたプログラムなどに従い、印刷指令の受信などに応じて様々な処理を実行するように構成されている。制御部100は、転写電圧Vt、ノズル電圧Vnおよび印加電圧Vpを制御する機能を有している。なお、制御部100は、対向電圧Vfを、環境に応じた設定値で一定としている。対向電圧Vfの設定値は、絶対湿度が低いほど大きさが大きくなるように設定される(図3参照)。対向電圧Vfの設定値は、温湿度を検出する温湿度センサでの検知結果に基づいて設定してもよいし、転写電圧Vtまたは印加電圧Vpに基づいて設定してもよい。
制御部100は、印刷処理中において、転写電圧Vtおよびノズル電圧Vnを定電流制御で制御している。具体的に、制御部100は、転写ローラ62に流れる電流を電流センサで検知し、検知した電流が一定値となるように、転写電圧Vtを制御する。また、制御部100は、ノズル電極74に流れる電流を電流センサで検知し、検知した電流が一定値となるように、ノズル電圧Vnを制御する。
制御部100は、印刷処理中において、印加電圧Vpが転写電圧Vtと略同じ値となるように、印加電圧Vpを設定する設定処理を実行している。制御部100は、印刷処理中に転写電圧Vtの大きさが変化した場合、変化した転写電圧Vtに基づいて印加電圧Vpを設定する。なお、設定処理については、後で詳述する。
図3に示すように、制御部100は、前述した定電流制御および設定処理を行うことにより、絶対湿度が低いほど、転写電圧Vtの大きさ、印加電圧Vpの大きさ、および、対向電圧Vfの大きさを大きくする機能を有する。ここで、電圧の大きさは、電圧の絶対値を意味する。なお、図3では、シートSが転写ローラ62と吸着プレート76に接触しているときの電圧値を代表して示す。なお、シートSが転写ローラ62に接触していないときの電圧値と絶対湿度との関係は、大きさは異なるが図3と略同様の関係となっている。
具体的に、転写電圧Vtは、絶対湿度と比例の関係となっている。対向電圧Vfについては、原則、絶対湿度と比例の関係となっているが、電圧値が低すぎたり高すぎたりすると、静電噴霧を良好に行えなくなるので、上限値Vu1と下限値Vd1が設定されている。対向電圧Vfは、絶対湿度が所定範囲R内の場合、絶対湿度と比例の関係となるように絶対湿度に対応した値となる。対向電圧Vfは、絶対湿度が所定範囲Rよりも低い場合、下限値Vd1となり、絶対湿度が所定範囲Rよりも高い場合、上限値Vu1となる。
印加電圧Vpについては、原則、絶対湿度と比例の関係となっているが、電圧値が低すぎるとシートSの吸着ができなくなり、電圧値が高すぎると静電噴霧に影響を与えるため、上限値Vu2と下限値Vd2が設定されている。印加電圧Vpは、絶対湿度が所定範囲R内の場合、絶対湿度と比例の関係となるように絶対湿度に対応した値となる。詳しくは、印加電圧Vpは、絶対湿度が所定範囲R内の場合、転写電圧Vtと略同じ値となる。
印加電圧Vpは、絶対湿度が所定範囲Rよりも低い場合、下限値Vd2となり、絶対湿度が所定範囲Rよりも高い場合、上限値Vu2となる。印加電圧Vpの大きさは、絶対湿度がいかなる値であっても、対向電圧Vfの大きさよりも小さな値となる。
制御部100は、設定処理において、転写ローラ62に印加される転写電圧Vtを取得し、取得した転写電圧Vtに基づいて印加電圧Vpを設定する。ここで、転写電圧Vtの取得は、例えば、転写ローラ62に流れる電流を検知する電流センサからの信号に基づいて転写電圧Vtを算出することで行ってもよいし、転写ローラ62に印加される電圧を検知する電圧センサから電圧を取得することで行ってもよい。また、転写電圧Vtの取得は、転写ローラ62に電圧を印加する電圧基板に対して制御部100から送る指令を取得することで行ってもよい。
制御部100は、設定処理において、転写電圧Vtが第1転写電圧値Vt1の場合、印加電圧Vpを第1転写電圧値Vt1に対応した第1印加電圧値Vp1に設定する。本実施形態では、Vt1≒Vp1である。
制御部100は、設定処理において、転写電圧Vtが第1転写電圧値Vt1よりも大きさが大きい第2転写電圧値Vt2の場合、印加電圧Vpを第1印加電圧値Vp1よりも大きさが大きい第2印加電圧値Vp2に設定する。本実施形態では、Vt2≒Vp2である。なお、第1転写電圧値Vt1および第2転写電圧値Vt2は、前述した上限値Vu2よりも小さく、かつ、下限値Vd2よりも大きい。本実施形態では、制御部100は、設定処理において、Vd2<Vt<Vu2の場合、印加電圧Vpが転写電圧Vtと略同じ値となるように、印加電圧Vpを設定する。
制御部100は、設定処理において、転写電圧Vtが第2転写電圧値Vt2よりも大きさが大きな第1閾値Vth1以上の場合には、印加電圧Vpを、第2印加電圧値Vp2よりも大きな上限値Vu2に設定する。ここで、本実施形態では、Vth1≒Vu2である。
制御部100は、設定処理において、転写電圧Vtが第1転写電圧値Vt1よりも大きさが小さな第2閾値Vth2以下の場合には、印加電圧Vpを、第1印加電圧値Vp1よりも小さな下限値Vd2に設定する。ここで、本実施形態では、Vth2≒Vd2である。
制御部100は、設定処理において、第1ノズルN1と対向電極72の間の単位距離当たりの第1電位差が、第1ノズルN1と吸着プレート76の間の単位距離当たりの第2電位差よりも大きくなるように、印加電圧Vpを設定する。また、制御部100は、設定処理において、第1ノズルN1と対向電極72の間の単位距離当たりの第1電位差が、対向電極72と吸着プレート76の間の単位距離当たりの第3電位差よりも大きくなるように、印加電圧Vpを設定する。
次に、制御部100の動作について詳細に説明する。
制御部100は、印刷指令を受けると、図4に示す設定処理を実行する。
設定処理において、制御部100は、まず、転写電圧Vtを取得する(S1)。ステップS1の後、制御部100は、転写電圧Vtの大きさが第1閾値Vth1以上であるか否かを判定する(S2)。
ステップS2において|Vt|≧Vth1であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、印加電圧Vpを上限値Vu2に設定する(S3)。ステップS2において|Vt|≧Vth1でないと判定した場合には(No)、制御部100は、転写電圧Vtの大きさが第2閾値Vth2以下であるか否かを判定する(S4)。
ステップS4において|Vt|≦Vth2であると判定した場合には(Yes)、制御部100は、印加電圧Vpを下限値Vd2に設定する(S5)。ステップS4において|Vt|≦Vth2でないと判定した場合には(No)、制御部100は、印加電圧Vpを、ステップS1で取得した転写電圧Vtと略同じ値に設定する(S6)。
ステップS3、ステップS5またはステップS6において印加電圧Vpを設定した後、制御部100は、印刷が終了したか否かを判定する(S7)。ステップS7において印刷が終了していないと判定した場合には(No)、制御部100は、ステップS1の処理に戻る。ステップS7において印刷が終了したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、本処理を終了する。
次に制御部100の動作の具体例について説明する。
図5(a)は、絶対湿度が図3に示す所定範囲R内である場合に、印刷を行うときの電圧の変化を示す図である。図5(a)に示すように、制御部100は、印刷指令を受けると(時刻t1)、定電流制御により、転写電圧Vtを転写ローラ62に印加する。この際、絶対湿度が所定範囲R内であるため、転写電圧Vtは、下限値Vd2と上限値Vu2の間の第1転写電圧値Vt11となる。制御部100は、印加電圧Vpが転写電圧Vtと略同じ値となるように、印加電圧Vpを、第1転写電圧値Vt11と略同じ値の第1印加電圧値Vp11に設定する。
感光ドラム61と転写ローラ62の間にシートSが挟まれると(時刻t2)、感光ドラム61と転写ローラ62の間の抵抗が大きくなるので、制御部100は、定電流制御により、転写電圧Vtを、第1転写電圧値Vt11よりも大きさの大きな第2転写電圧値Vt21に変更する。転写電圧Vtを変更すると、制御部100は、印加電圧Vpが転写電圧Vtと略同じ値となるように、印加電圧Vpを、第2転写電圧値Vt21と略同じ値の第2印加電圧値Vp21に設定する。これにより、シートSが転写ローラ62と吸着プレート76に接触した状態となっても、転写ローラ62と吸着プレート76の間で電荷がシートSを介して移動することによる転写不良を抑制することができる。
感光ドラム61と転写ローラ62の間からシートSが外れると(時刻t3)、感光ドラム61と転写ローラ62の間の抵抗が小さくなるので、制御部100は、定電流制御により転写電圧Vtを第1転写電圧値Vt11に戻すとともに、印加電圧Vpを第1印加電圧値Vp11に戻す。印刷が終了すると(時刻t4)、制御部100は、転写電圧Vtおよび印加電圧Vpをともに0にする。
絶対湿度が所定範囲Rよりも高い場合には、図5(b)に示すように、感光ドラム61と転写ローラ62の間(以下、「ローラ間」ともいう。)に、シートSがないときの第1転写電圧値Vt12と、ローラ間にシートSがあるときの第2転写電圧値Vt22が、ともに下限値Vd2よりも大きさが小さくなる場合がある。この場合、制御部100は、印刷指令を受けてから印刷が終了するまでの間(時刻t1-t4)、印加電圧Vpを、第1転写電圧値Vt12または第2転写電圧値Vt22と略同じ値とはせずに、下限値Vd2に設定する。これにより、吸着プレート76の吸着性が悪くなることが抑制される。
絶対湿度が所定範囲Rよりも低い場合、図5(c)に示すように、制御部100が印刷指令に基づいて転写電圧Vtを転写ローラ62に印加すると(時刻t1)、転写電圧Vtが、上限値Vu2よりもわずかに小さな第1転写電圧値Vt13になる場合がある。この場合、制御部100は、印加電圧Vpを、第1転写電圧値Vt13と略同じ値に設定する。
感光ドラム61と転写ローラ62の間にシートSが挟まれると(時刻t2)、制御部100は、定電流制御により、転写電圧Vtを、第1転写電圧値Vt13よりも大きさの大きな第2転写電圧値Vt23に変更する。第2転写電圧値Vt23が上限値Vu2よりも大きさが大きい場合には、制御部100は、印加電圧Vpを、第1転写電圧値Vt13と略同じ値とはせずに、上限値Vu2に設定する。これにより、印加電圧Vpが高すぎることによる、静電噴霧不良が発生するのを抑制することができる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
吸着プレート76によってシートSを吸着するので、ノズルN1,N2からシートSまでの距離の変動を抑制しつつ、シートSを搬送することができる。また、転写電圧Vtと印加電圧Vpとの差を小さくすることができるので、転写ローラ62と吸着プレート76の間で電荷がシートSを介して移動することによる転写不良を抑制することができる。
設定処理において、第1ノズルN1と対向電極72の間の単位距離当たりの第1電位差が、第1ノズルN1と吸着プレート76の間の単位距離当たりの第2電位差よりも大きくなるように、印加電圧Vpを設定するので、第1電位差が第2電位差以下になることによる噴霧不良を抑制することができる。
第1ノズルN1から対向電極72までの距離L1が、第1ノズルN1から吸着プレート76までの距離L2よりも小さいので、第1電位差が第2電位差よりも大きくなる関係を、満たしやすくすることができる。
設定処理において、第1ノズルN1と対向電極72の間の単位距離当たりの第1電位差が、対向電極72と吸着プレート76の間の単位距離当たりの第3電位差よりも大きくなるように、印加電圧Vpを設定するので、第1電位差が第3電位差以下になることによる噴霧不良を抑制することができる。
制御部100が印刷処理中に設定処理を実行するので、印刷処理中に転写電圧Vtの大きさが変化した場合であっても、変化した転写電圧Vtに対応した印加電圧Vpを設定することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、接所定処理において、転写電圧と印加電圧を略同じ値に設定したが、本発明はこれに限定されない。転写ローラと吸着プレートの間でシートを介した電流のリークが抑制される限り、印加電圧を転写電圧とは異なる値に設定してもよい。
前記実施形態では、印刷指令を受けてから印刷が終了するまでの間、設定処理を実行したが、本発明はこれに限定されない。例えば、シートSが転写ローラ62と吸着プレート76に接触している間にのみ設定処理を実行してもよい。この場合、印刷中において設定処理を実行していないときには、電力消費を抑えるために、印加電圧Vpを、設定処理で設定した電圧値よりも低い電圧値に設定してもよい。例えば、印刷中においてシートSが転写ローラ62および吸着プレート76に接触していないときには、電力消費を抑えるために、吸着プレート76に印加する印加電圧Vpを0にしてもよい。また、例えば、シートSが転写ローラ62に接触しておらず、かつ、シートSが吸着プレート76に接触しているときには、電力消費を抑えつつ吸着プレート76での吸着性能を落とさないように、印加電圧Vpを下限値Vd2に近い低めの電圧値Vlowにしてもよい。電圧値Vlowの大きさは、例えば、以下の範囲内に設定できる。
|Vd2|≦|Vlow|≦|4・Vd2|
|Vd2|≦|Vlow|≦|3・Vd2|
|Vd2|≦|Vlow|≦|2・Vd2|
電圧の極性は、トナーの極性などに応じて任意に変更可能である。例えば、トナーの極性が負の場合、転写電圧の極性は、正でもよい。また、ノズル電圧の極性が負の場合、印加電圧および対向電圧の極性は、正でもよい。
温湿度センサで検出した温湿度から絶対湿度を求め、絶対湿度に基づいて、定電流制御における転写電圧および対向電圧の初期値を設定してもよい。これによれば、定電流制御の最初に流れる電流の値を適正な値にすることができる。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
現像装置は、現像ローラを備えるものに限らず、例えば、ブラシローラを備えるものであってもよい。
転写装置は、転写ローラを備えるものに限らず、例えば、導電性ブラシや導電性板バネなど、転写電圧が印加されるものであればよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 レーザプリンタ
7 噴霧装置
61 感光ドラム
62 転写ローラ
72 対向電極
74 ノズル電極
76 吸着プレート
100 制御部
D 現像装置
N1 第1ノズル
N2 第2ノズル
S シート

Claims (8)

  1. 感光ドラムと、
    前記感光ドラム上にトナーを供給する現像装置と、
    前記感光ドラム上に供給されたトナーをシートに転写する転写装置と、
    第1方向において前記感光ドラムから離れて位置し、トナーをシートに定着させるための定着液を、トナーが転写されたシートに噴霧する噴霧装置であって、
    定着液を噴霧するノズルと、
    電圧が印加されることで前記ノズル内の定着液を帯電させるノズル電極と、
    前記ノズルに対して第2方向に間隔をあけて向かい合う対向電極であって、電圧が印加される対向電極と、を備える噴霧装置と、
    前記第1方向において、前記感光ドラムと前記対向電極との間に位置する吸着プレートであって、シートと接触する吸着プレートであり、電圧が印加されることでシートを吸着する吸着プレートと、
    前記吸着プレートへ印加される印加電圧を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記転写装置に印加される転写電圧を取得し、取得した前記転写電圧に基づいて前記印加電圧を設定する設定処理を実行可能であり、
    前記設定処理において、
    前記転写電圧が第1転写電圧値の場合、前記印加電圧を前記第1転写電圧値に対応した第1印加電圧値に設定し、
    前記転写電圧が前記第1転写電圧値よりも大きな第2転写電圧値の場合、前記印加電圧を前記第1印加電圧値よりも大きな第2印加電圧値に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記設定処理において、
    前記ノズルと前記対向電極の間の単位距離当たりの第1電位差が、前記ノズルと前記吸着プレートの間の単位距離当たりの第2電位差よりも大きくなるように、前記印加電圧を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ノズルから前記対向電極までの距離は、前記ノズルから前記吸着プレートまでの距離よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記設定処理において、
    前記ノズルと前記対向電極の間の単位距離当たりの第1電位差が、前記対向電極と前記吸着プレートの間の単位距離当たりの第3電位差よりも大きくなるように、前記印加電圧を設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    印刷処理中に前記設定処理を実行し、
    前記印刷処理中に前記転写電圧の大きさが変化した場合、変化した転写電圧に基づいて前記印加電圧を設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記設定処理において、
    前記転写電圧が前記第2転写電圧値よりも大きな第1閾値以上の場合には、前記印加電圧を、前記第2印加電圧値よりも大きな上限値に設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記設定処理において、
    前記転写電圧が前記第1転写電圧値よりも小さな第2閾値以下の場合には、前記印加電圧を、前記第1印加電圧値よりも小さな下限値に設定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    絶対湿度が低いほど、前記転写電圧の大きさ、前記印加電圧の大きさ、および、前記対向電極に印加する対向電圧の大きさを大きくすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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