JP6614762B2 - アゾ骨格構造を有する化合物、顔料分散剤、顔料組成物、顔料分散体、およびトナー - Google Patents
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Description
R1は、アルキル基またはフェニル基を表し、
Ar1は、アリール基を表し、
Ar1およびR2乃至R6は、下記(i)および(ii)の少なくとも一方の条件を満たし、
(i)Ar1が、アリール基中の炭素原子に結合してなる、該高分子との結合部を構成する連結基を有する。
(ii)R2乃至R6のうちの少なくとも一つが、該高分子との結合部を構成する連結基を有する。
R2乃至R6が連結基を有さない場合、R2乃至R6は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基またはNHR11基を表し、
R7乃至R11は、それぞれ独立して、下記式(2)または(3)で表される基を表す。
但し、Ar1、R2乃至R6は、下記(iii)および(iv)の少なくとも一方の条件を満たす。
(iii)Ar1は、置換基として、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基およびNHR11基のいずれか一つの基を有する。
(iv)R2乃至R6のうちの少なくとも一つは、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基およびNHR11基のいずれか一つの基である。]
R12は、COR14基またはSO2R15基を表し、
R14およびR15は、それぞれ独立して、OR16基またはNR17R18基を表し、
R16は、水素原子、アルキル基、フェニル基、アラルキル基、または、カルボン酸アニオンもしくはスルホン酸アニオンと塩を形成するカチオンを表し、
R17およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、フェニル基またはアラルキル基を表し、
nは1乃至11の整数を表す。]
R13は、COR14基またはSO2R15基を表し、
R14、およびR15は、それぞれ独立して、OR16基またはNR17R18基を表し、
R16は水素原子、アルキル基、フェニル基、アラルキル基、または、カルボン酸アニオンもしくはスルホン酸アニオンと塩を形成するカチオンを表し、
R17およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、フェニル基、またはアラルキル基を表す。]
R19は、水素原子またはアルキル基を表し、
R20は、フェニル基、カルボキシル基、カルボン酸エステル基、またはカルボン酸アミド基を表す。]
また、第3の本発明は、該顔料分散剤と、顔料とを有する顔料組成物に関する。
また、第4の本発明は、該顔料組成物と、非水溶性溶剤とを有する顔料分散体に関する。
また、第5の本発明は、結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子を有するトナーであって、該着色剤が、該顔料組成物であるトナーに関する。
R1は、アルキル基またはフェニル基を表し、
Ar1は、アリール基を表し、
Ar1およびR2乃至R6は、下記(i)および(ii)の少なくとも一方の条件を満たし、
(i)Ar1が、アリール基中の炭素原子に結合してなる、該高分子との結合部を構成する連結基を有する。
R7乃至R11は、それぞれ独立して、下記式(2)または(3)で表される基を表す。
R12は、COR14基またはSO2R15基を表し、
R14およびR15は、それぞれ独立して、OR16基またはNR17R18基を表し、
R16は、水素原子、アルキル基、フェニル基、アラルキル基、または、カルボン酸アニオンもしくはスルホン酸アニオンと塩を形成するカチオンを表し、
R17およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、フェニル基またはアラルキル基を表し、
nは1乃至11の整数を表す。]
R13は、COR14基またはSO2R15基を表し、
R14、およびR15は、それぞれ独立して、OR16基またはNR17R18基を表し、
R16は水素原子、アルキル基、フェニル基、アラルキル基、または、カルボン酸アニオンもしくはスルホン酸アニオンと塩を形成するカチオンを表し、
R17およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、フェニル基またはアラルキル基を表す。]
R19は、水素原子またはアルキル基を表し、
R20は、フェニル基、カルボキシル基、カルボン酸エステル基、またはカルボン酸アミド基を表す。]
なお、以下、上記式(1)で表される部分構造を「アゾ骨格構造」とも称する。また、式(4)で表される単量体単位を有する高分子のみを指示する場合は、「高分子部位」とも称する。また、上記式(1)で表される部分構造と、上記式(4)で表される単量体単位を有する高分子とが連結した構造を有する化合物を、「アゾ骨格構造を有する化合物」とも称する。また、上記式(1)で表される部分構造中の、該高分子との結合部を構成する連結基を、単に「連結基」とも称する。
初めに、アゾ骨格構造を有する化合物について説明する。
まず、アゾ骨格構造について詳細に説明する。
R1は、アルキル基またはフェニル基を表し、
R21乃至R25、R2乃至R6は、下記(v)および(vi)の少なくとも一方の条件を満たし、
(v)R21乃至R25のうちの少なくとも一つが、該高分子との結合部を構成する連結基を有する。
R7乃至R11は、前記式(2)または(3)で表される基を表す。
上記式(5)中のR21乃至R25は、上記の中でも顔料への親和性の観点から、R21乃至R25のうち少なくとも一つが、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基およびNHR11基のいずれか一つの基であることが好ましい。さらに、製造容易性の観点から、R21乃至R25のうち少なくとも一つが、CONHR7基およびCOOR8基のいずれか一つの基であることがより好ましい。
<アゾ骨格構造を有する化合物における高分子部位>
次に上記高分子部位について説明する。
<アゾ骨格構造を有する化合物の製造方法>
上記アゾ骨格構造を有する化合物は、公知の方法に従って合成することができる。
上記に例示した方法(i)のスキームでは、工程1乃至4を経ることによって、上記式(1)で表されるアゾ骨格構造を有する化合物を合成することができる。工程1では、式(8)で表されるニトロアニリン誘導体と式(9)で表されるアセト酢酸類縁体をアミド化し、アシルアセトアニリド類縁体である中間体(10)を合成する。工程2では、中間体(10)とアニリン誘導体(11)をジアゾカップリングさせ、アゾ化合物(12)を合成する。工程3では、アゾ化合物(12)中のニトロ基を還元し、アゾ化合物(13)を合成する。工程4では、アゾ化合物(13)と高分子部位P1を縮合反応等により結合させる。
上記に例示したスキームに示すように、工程5乃至7を経ることによって、上記アゾ骨格構造を有する化合物を合成することができる。工程5では、式(14)で表されるアニリン誘導体と式(15)で表されるアセト酢酸類縁体をアミド化し、アシルアセトアニリド類縁体である中間体(16)を合成する。工程6では、中間体(16)とアニリン誘導体(17)をジアゾカップリングさせ、アゾ化合物(18)を合成する。工程7では、アゾ骨格構造と高分子部位P1を縮合反応等により合成する。
上記に例示した方法(iii)のスキームに示すように、工程8乃至9を経ることによって、上記アゾ骨格構造を有する化合物を合成することができる。工程8では、アゾ化合物(18)と、式(19)で表されるビニル基含有化合物を反応させ、重合性官能基を有するアゾ化合物(20)を合成する。工程9では、重合性官能基を有するアゾ化合物(20)を、上記式(4)で表される単量体単位を形成する重合性単量体と共重合する。
上記に例示したスキームに示すように、工程10乃至11を経ることによって、アゾ骨格構造を有する化合物を合成することができる。工程10では、アゾ化合物(18)と式(21)で表されるハロゲン原子含有化合物を反応させ、ハロゲン原子を有するアゾ化合物(22)を合成する。工程11では、ハロゲン原子を有するアゾ化合物(22)を重合開始剤として、上記式(4)で表される単量体単位を形成する重合性単量体と共重合する。
上記式(10)、(12)、(13)、(16)、(18)、(20)、および(22)で表される化合物は、核磁気共鳴分光分析[ECA−400、日本電子(株)製]、ESI−TOF MS(LC/MSD TOF、Agilent Technologies社製)、HPLC分析[LC−20A、(株)島津製作所製]により同定、純度の測定を行った。
次に、本発明の顔料分散剤および顔料組成物について説明する。
上記式(23)で示されるキナクリドン系顔料としては、例えば、C.I.Pigment Red 202,122,192および209が挙げられる。
上記式(26)で表されるフタロシアニン顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 15,15:1,15:2,15:3,15:4,15:5,15:6,16,17,17:1,68,70,75,76および79が挙げられる。
次に、本発明の顔料分散体について説明する。
次に、本発明のトナーについて説明する。
トナー粒子の製造方法としては、従来使用されている、粉砕法、懸濁重合法、懸濁造粒法、および乳化重合法が挙げられる。製造時の環境負荷および粒径の制御性の観点から、これらの製造方法のうち、特にトナー粒子が懸濁重合法または懸濁造粒法により製造されることが好ましい。
上記アゾ骨格構造を有する化合物の分子量は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって、ポリスチレン換算で算出される。SECによる分子量の測定は以下に示すように行った。
カラム:LF−804の2連
溶離液:THF
流速:1.0ml/min
オーブン温度:40℃
試料注入量:0.025ml
また、試料の分子量の算出にあたっては、標準ポリスチレン樹脂[東ソー(株)製TSK スタンダード ポリスチレン F−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、およびA−500]により作成した分子量校正曲線を使用した。
上記アゾ骨格構造を有する化合物の酸価は、以下の方法により求められる。
上記高分子量部、アゾ骨格構造を有する化合物の構造決定は、以下の装置を用いて行った。
日本電子(株)製ECA−400(使用溶剤 重クロロホルム)
13C NMR:
ブルカー・バイオスピン(株)製FT−NMR AVANCE−600(使用溶剤 重クロロホルム)
なお、13C NMRは、クロム(III)アセチルアセトナートを緩和試薬として用いた逆ゲートデカップリング法により定量化し組成分析を行った。
下記の方法で、アゾ骨格構造を有する化合物を得た。
下記構造で表されるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を下記スキームに従い製造した。
まず、酢酸140部に化合物(C−48)25.0部、化合物(C−49)15.4部、およびアセトン15.0部を加え、65℃で3時間撹拌した。反応終了後、水1200部に排出した後、濾過により化合物(C−50)38.4部を得た(収率96.0%)。
[1]分子量測定(GPC)の結果:
重量平均分子量(Mw)=28,575、数平均分子量(Mn)=15,144
[2]酸価測定の結果:
0.0mgKOH/g
[3]13C NMR(150MHz、CDCl3、室温)の結果(図1参照):
δ[ppm]=199.30、173.75(1C)、166.68、162.33、145.10(32C)、144.47、143.84、141.67、137.52、134.97、126.67、118.17、116.38、114.61、112.13、53.91、41.90、35.11、25.99
上記13C NMRのデータ解析結果により、各ピークに帰属される共重合体を構成する単量体単位の炭素原子数の比率を定量した。これらの測定結果、およびGPC分析における数平均分子量の値から、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を構成する単量体単位数を算出したところ、スチレン126個、およびアゾ骨格構造4個であった。
下記構造で表されるアゾ骨格構造を有する化合物(C−15)を下記スキームに従い製造した。
[1]分子量測定(GPC)の結果:
重量平均分子量(Mw)=11,847、数平均分子量(Mn)=9,796
[2]酸価測定の結果:
4.17mgKOH/g
[3]13C NMR(150MHz、CDCl3、室温)の結果(図2参照):
δ[ppm]=199.6(1C)、175.6(1C)、166.4(1C)、162.7(1C)、146.0−144.9(132C)、141.9(1C)、138.3(1C)、137.2(1C)、135.9(1C)、129.8(1C)、129.1(1C)、128.2−127.3、125.6−125.4、123.7(1C)、118.2(1C)、116.7−116.4(2C)、114.9(1C)、112.5(1C)、46.4−41.7、40.6−40.3、26.3
上記13C NMRのデータ解析結果により各ピークに帰属される共重合体を構成する炭素原子数を定量した。これらの測定結果から、アゾ骨格構造を有する化合物(C−15)を構成する単量体単位数を算出したところ、スチレン91個、およびアゾ骨格構造1個であった。
下記構造で表されるアゾ骨格構造を有する化合物(C−23)を下記スキームに従い合成した。
まず、プロピレングリコールモノメチルエーテル100部を窒素置換しながら加熱し液温120℃以上で還流させ、そこへ、スチレン51.5部、アクリル酸2.97部、およびtert−ブチルパーオキシベンゾエート[有機過酸化物系重合開始剤、日油(株)製、商品名:パーブチルZ]1.00部を混合したものを3時間かけて滴下した。滴下終了後、溶液を3時間撹拌した後、液温170℃まで昇温しながら常圧蒸留し、液温170℃到達後は1hPaで減圧下1時間蒸留して脱溶剤し、樹脂固形物を得た。該固形物をテトラヒドロフランに溶解し、n−ヘキサンでの再沈殿による精製で化合物(C−64)53.2部を得た。
[1]分子量測定(GPC)の結果:
重量平均分子量(Mw)=27,400、数平均分子量(Mn)=13,166
[2]酸価測定の結果:
17.3mgKOH/g
[3]13C NMR(150MHz、DMSO−d6、室温)の結果(図3参照):
δ[ppm]=198.42、176.58(1C)、173.60(1C)、164.87、161.55、144.90(33C)、143.36、141.82、139.74、137.21、135.92、127.82、118.14、114.94、110.90、49.97、36.17、25.86
上記13C NMRのデータ解析結果により、各ピークに帰属される共重合体を構成する単量体単位の炭素原子数の比率を定量した。これらの測定結果、およびGPC分析における数平均分子量の値から、アゾ骨格構造を有する化合物(C−23)を構成する単量体単位数を算出したところ、スチレン139個、メチルアクリレート4個、およびアゾ骨格構造4個であった。
下記構造で表されるアゾ骨格構造を有する化合物(C−30)を下記スキームに従い合成した。
[1]分子量測定(GPC)の結果:
重量平均分子量(Mw)=28,952、数平均分子量(Mn)=16,493
[2]酸価測定の結果:
0.0mgKOH/g
[3]13C NMR(150MHz、CDCl3、室温)の結果(図4参照):
δ[ppm]=199.28、175.97(2C)、173.71(1C)、164.99、162.31、143.70、145.07(50C)、143.41、142.10、138.87、137.84、137.17、135.29、126.59、121.47、117.99、116.14、115.12、112.07、50.70、40.13、25.95
上記13C NMRのデータ解析結果により、各ピークに帰属される共重合体を構成する単量体単位の炭素原子数の比率を定量した。これらの測定結果、およびGPC分析における数平均分子量の値から、アゾ骨格構造を有する化合物(C−30)を構成する単量体単位数を算出したところ、スチレン139個、メチルアクリレート5個、およびアゾ骨格構造3個であった。
原料を変更する以外は、上記化合物(C−1)、(C−15)、(C−23)、および(C−30)の製造例に開示の方法と同様の操作を行い、表2−1、および表2−2に示したアゾ骨格構造を有する化合物(C−2)乃至(C−22)、(C−24)乃至(C−29)、および(C−31)乃至(C−46)を製造した。
[比較例1]
次に、特開2012−067285号公報の実施例2(色素化合物合成例3)に準じて、下記比較用アゾ化合物(C−68)を合成した。
イエロー顔料分散体を下記の方法で調製した。
イエロー顔料である下記式(Pig−A)で表されるC.I.Pigment Yellow 155(イエロー顔料a)18.0部、上記アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)1.80部、非水溶性溶剤であるスチレン180部、ガラスビーズ(直径1mm)130部を混合し、アトライター[日本コークス工業(株)製]で3時間分散させ、メッシュで濾過してイエロー顔料分散体(Dis−Y1)を得た。
上記イエロー顔料分散体の調製例1において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、アゾ骨格構造を有する化合物(C−2)乃至(C−46)に変更した以外は各々同様の操作を行い、イエロー顔料分散体(Dis−Y2)乃至(Dis−Y46)を得た。
上記イエロー顔料分散体の調製例1において、上記式(Pig−A)で表されるC.I.Pigment Yellow 155(イエロー顔料a)を下記式(Pig−B)で表されるC.I.Pigment Yellow 180(イエロー顔料b)、および下記式(Pig−C)で表されるC.I.Pigment Yellow 185(イエロー顔料c)に変更した以外は、それぞれ同様な操作を行って、イエロー顔料分散体(Dis−Y47)および(Dis−Y48)を得た。
イエロー顔料である上記式(Pig−A)で表されるC.I.Pigment Yellow 155(イエロー顔料a)42.0部、顔料分散剤であるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)4.2部をハイブリダイゼーションシステム NHS−0[(株)奈良機械製作所製]によって、乾式混合し、顔料組成物を調製した。得られた顔料組成物の19.8部を、スチレン180部およびガラスビーズ(直径1mm)130部と混合し、ペイントシェーカー[(株)東洋精機製作所製]で1時間分散させ、メッシュで濾過してイエロー顔料分散体(Dis−Y49)を得た。
評価の基準値となる基準用イエロー顔料分散体、比較用イエロー顔料分散体を下記方法により調製した。
上記イエロー顔料分散体の調製例1において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用イエロー顔料分散体(Dis−Y50)を得た。
上記イエロー顔料分散体の調製例3において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は各々同様の操作を行って、基準用イエロー顔料分散体(Dis−Y51)、および(Dis−Y52)を得た。
上記イエロー顔料分散体の調製例4において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用イエロー顔料分散体(Dis−Y53)を得た。
上記イエロー顔料分散体の調製例1においてアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、上記比較用アゾ化合物(C−44)(比較化合物1)、特許文献2に記載のディスパロン DA−703−50[楠本化成(株)製、酸価;15mgKOH/g、アミン価;40mgKOH/g](比較化合物2)、特許文献3に記載のメタクリル酸メチル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体(比較化合物3)、および特許文献4に記載のスチレン/ブチルアクリレート[共重合比(質量比)=95/5]ブロックコポリマー(Mw=9,718)(比較化合物4)に変更した以外は各々同様の操作を行って、それぞれ比較用イエロー顔料分散体(Dis−Y54)乃至(Dis−Y57)を得た。
マゼンタ顔料分散体を下記の方法で調製した。
マゼンタ顔料として、式(Pig−D)で表されるC.I.Pigment Red 122(マゼンタ顔料a)18.0部、上記アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)1.80部、非水溶性溶剤としてスチレン180部、ガラスビーズ(直径1mm)130部を混合し、アトライター[日本コークス工業(株)製]で3時間分散させ、メッシュで濾過してマゼンタ顔料分散体(Dis−M1)を得た。
上記マゼンタ顔料分散体の調製例1においてアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、アゾ骨格構造を有する化合物(C−2)乃至(C−46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、マゼンタ顔料分散体(Dis−M2)乃至(Dis−M46)を得た。
上記マゼンタ顔料分散体の調製例1において、式(Pig−D)で表されるC.I.Pigment Red 122(マゼンタ顔料a)を、式(Pig−E)で表されるC.I.Pigment Red 255(マゼンタ顔料b)、または式(Pig−F)で表されるC.I.Pigment Red 150(マゼンタ顔料c)に変更した以外は各々同様の操作を行って、マゼンタ顔料分散体(Dis−M47)、および(Dis−M48)を得た。
マゼンタ顔料として式(Pig−D)で表されるC.I.Pigment Red 122(マゼンタ顔料a) 42.0部、顔料分散剤としてアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)4.2部をハイブリダイゼーションシステム NHS−0[(株)奈良機械製作所製]によって、乾式混合し、顔料組成物を調製した。得られた顔料組成物の19.8部を、スチレン180部およびガラスビーズ(直径1mm)130部と混合し、ペイントシェーカー[(株)東洋精機製作所製]で1時間分散させ、メッシュで濾過してマゼンタ顔料分散体(Dis−M49)を得た。
評価の基準値となる基準用マゼンタ顔料分散体、比較用マゼンタ顔料分散体を下記方法により調製した。
上記マゼンタ顔料分散体の調製例1において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用マゼンタ顔料分散体(Dis−M50)を得た。
上記マゼンタ顔料分散体の調製例3において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は各々同様の操作を行って、基準用マゼンタ顔料分散体(Dis−M51)、および(Dis−M52)を得た。
上記マゼンタ顔料分散体の調製例4において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用マゼンタ顔料分散体(Dis−M53)を得た。
上記のマゼンタ顔料分散体の調製例1においてアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、上記比較用アゾ化合物(C−44)(比較化合物1)、特許文献2に記載のディスパロン DA−703−50[楠本化成(株)製、酸価;15mgKOH/g、アミン価;40mgKOH/g](比較化合物2)、特許文献3に記載のメタクリル酸メチル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体(比較化合物3)、および特許文献4に記載のスチレン/ブチルアクリレート[共重合比(質量比)=95/5]ブロックコポリマー(Mw=9,718)(比較化合物4)に変更した以外は各々同様の操作を行って、それぞれ比較用マゼンタ顔料分散体(Dis−M54)乃至(Dis−M57)を得た。
シアン顔料分散体を下記の方法で調製した。
シアン顔料である式(Pig−G)で表されるC.I.Pigment Blue 15:3(シアン顔料a)18.0部、上記アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)1.80部、非水溶性溶剤であるスチレン180部、ガラスビーズ(直径1mm)130部を混合し、アトライター[日本コークス工業(株)製]で3時間分散させ、メッシュで濾過してシアン顔料分散体(Dis−C1)を得た。
上記シアン顔料分散体の調製例1において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、アゾ骨格構造を有する化合物(C−2)乃至(C−46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、シアン顔料分散体(Dis−C2)乃至(Dis−C46)を得た。
上記シアン顔料分散体の調製例1において、式(Pig−G)で表されるC.I.Pigment Blue 15:3(シアン顔料a)を、式(Pig−H)で表されるC.I.Pigment Blue 16(シアン顔料b)、または式(Pig−I)で表されるC.I.Pigment Blue 17:1(シアン顔料c)に変更した以外は各々同様の操作を行って、シアン顔料分散体(Dis−C47)、および(Dis−C48)を得た。
シアン顔料である式(Pig−G)で表されるC.I.Pigment Blue 15:3(シアン顔料a) 42.0部、顔料分散剤であるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)4.2部をハイブリダイゼーションシステム NHS−0[(株)奈良機械製作所製]によって、乾式混合し、顔料組成物を調製した。得られた顔料組成物の19.8部を、スチレン180部、およびガラスビーズ(直径1mm)130部と混合し、ペイントシェーカー[(株)東洋精機製作所製]で1時間分散させ、メッシュで濾過してシアン顔料分散体(Dis−C49)を得た。
評価の基準値となる基準用シアン顔料分散体、比較用シアン顔料分散体を下記方法により調製した。
上記シアン顔料分散体の調製例1において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用シアン顔料分散体(Dis−C50)を得た。
上記シアン顔料分散体の調製例3において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は各々同様の操作を行って、基準用シアン顔料分散体(Dis−C51)、および(Dis−C52)を得た。
上記シアン顔料分散体の調製例4において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用シアン顔料分散体(Dis−C53)を得た。
上記シアン顔料分散体の調製例1においてアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、上記比較用アゾ化合物(C−44)(比較化合物1)、特許文献2に記載のディスパロン DA−703−50[楠本化成(株)製、酸価;15mgKOH/g、アミン価;40mgKOH/g](比較化合物2)、特許文献3に記載のメタクリル酸メチル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体(比較化合物3)、および特許文献4に記載のスチレン/ブチルアクリレート[共重合比(質量比)=95/5]ブロックコポリマー(Mw=9,718)(比較化合物4)に変更した以外は各々同様の操作を行って、それぞれ比較用シアン顔料分散体(Dis−C54)乃至(Dis−C57)を得た。
ブラック顔料分散体を下記の方法で調製した。
ブラック顔料であるカーボンブラック(比表面積=65m2/g、平均粒径=30nm、pH=9.0)(ブラック顔料a)30.0部、上記アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)3.0部、非水溶性溶剤であるスチレン150部、ガラスビーズ(直径1mm)130部を混合し、アトライター[日本コークス工業(株)製]で3時間分散させ、メッシュで濾過してブラック顔料分散体(Dis−Bk1)を得た。
ブラック顔料分散体の調製例1において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)をアゾ骨格構造を有する化合物(C−2)乃至(C−46)に各々変更した以外は同様の操作を行い、ブラック顔料分散体(Dis−Bk2)乃至(Dis−Bk46)を得た。
上記ブラック顔料分散体の調製例1において、カーボンブラック(比表面積=65m2/g、平均粒径=30nm、pH=9.0)(ブラック顔料a)をカーボンブラック(比表面積=77m2/g、平均粒径=28nm、pH=7.5)(ブラック顔料b)、またはカーボンブラック(比表面積=370m2/g、平均粒径=13nm、pH=3.0)(ブラック顔料c)に変更した以外は各々同様の操作を行って、それぞれブラック分散液(Dis−Bk47)、および(Dis−Bk48)を得た。
ブラック顔料として、カーボンブラック(比表面積=65m2/g、平均粒径=30nm、pH=9.0)(ブラック顔料a)42.0部、顔料分散剤としてアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)4.2部をハイブリダイゼーションシステム NHS−0[(株)奈良機械製作所製]によって、乾式混合し、顔料組成物を調製した。得られた顔料組成物の33.0部を、スチレン150部およびガラスビーズ(直径1mm)130部と混合し、ペイントシェーカー[(株)東洋精機製作所製]で1時間分散させ、メッシュで濾過してブラック顔料分散体(Dis−Bk49)を得た。
評価の基準値となる基準用ブラック顔料分散体、比較用ブラック顔料分散体を下記方法により調製した。
上記ブラック顔料分散体の調製例1において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用ブラック顔料分散体(Dis−Bk50)を得た。
上記ブラック顔料分散体の調製例3において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は各々同様の操作を行って、基準用ブラック顔料分散体(Dis−Bk51)、および(Dis−Bk52)を得た。
上記ブラック顔料分散体の調製例4において、アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用ブラック顔料分散体(Dis−Bk53)を得た。
上記ブラック顔料分散体の調製例1においてアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、上記比較用アゾ化合物(C−44)(比較化合物1)、特許文献2に記載のディスパロン DA−703−50[楠本化成(株)製、酸価;15mgKOH/g、アミン価;40mgKOH/g](比較化合物2)、特許文献3に記載のメタクリル酸メチル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体(比較化合物3)、および特許文献4に記載のスチレン/ブチルアクリレート[共重合比(質量比)=95/5]ブロックコポリマー(Mw=9,718)(比較化合物4)に変更した以外は各々同様の操作を行って、それぞれ比較用ブラック顔料分散体(Dis−Bk54)乃至(Dis−Bk57)を得た。
各色の上記顔料分散体を下記の方法で評価した。
上記イエロー顔料分散体(Dis−Y1)乃至(Dis−Y49)、上記マゼンタ顔料分散体(Dis−M1)乃至(Dis−M49)、上記シアン顔料分散体(Dis−C1)乃至(Dis−C49)、および上記ブラック顔料分散体(Dis−Bk1)乃至(Dis−Bk49)を用いて、塗工膜の光沢試験をおこなうことで、本発明のアゾ骨格構造を有する化合物の顔料分散性を評価した。具体的な評価方法は下記のとおりである。
A:光沢値の向上率が10%以上
B:光沢値の向上率が5%以上、10%未満
C:光沢値の向上率が0%以上、5%未満
D:光沢値が低下
光沢値の向上率が5%以上であれば良好な顔料分散性であると判断した。
A:光沢値の向上率が35%以上
B:光沢値の向上率が20%以上、35%未満
C:光沢値の向上率が5%以上、20%未満
D:光沢値の向上率が5%未満
光沢値の向上率が20%以上であれば良好な顔料分散性であると判断した。
A:光沢値の向上率が25%以上
B:光沢値の向上率が15%以上、25%未満
C:光沢値の向上率が5%以上、15%未満
D:光沢値の向上率が5%未満
光沢値の向上率が15%以上であれば良好な顔料分散性であると判断した。
A:光沢値が80以上
B:光沢値が50以上、80未満
C:光沢値が20以上、50未満
D:光沢値が20未満
光沢値が50以上であれば良好な顔料分散性であると判断した。
比較用イエロー顔料分散体(Dis−Y54)乃至(Dis−Y57)、比較用マゼンタ顔料分散体(Dis−M54)乃至(Dis−M57)、比較用シアン顔料分散体(Dis−C54)乃至(Dis−C57)、および比較用ブラック顔料分散体(Dis−Bk54)乃至(Dis−Bk57)、について、実施例3−1と同様の方法で光沢を評価した。
次に、下記の方法で懸濁重合法によるイエロートナーを製造した。
(水系媒体の調製)
高速撹拌装置T.K.ホモミクサー[プライミクス(株)製]を備えた2リットル用4つ口フラスコ中に、イオン交換水710部と0.1mol/l−Na3PO4水溶液450部を添加し、回転数を12000rpmに調整し、60℃に加温した。ここに1.0mol/l−CaCl2水溶液68部を徐々に添加し、微小な難水溶性の分散安定剤Ca3(PO4)2を含む水系媒体を調製した。
次に下記組成物を60℃に加温し、高速撹拌装置T.K.ホモミクサー[プライミクス(株)製]を用いて5000rpmにて均一に溶解、分散させた。
・イエロー顔料分散体(Dis−Y1):132部
・スチレン単量体:46部
・n−ブチルアクリレート単量体:34部
・極性樹脂[飽和ポリエステル樹脂(テレフタル酸−プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA、酸価15、ピーク分子量6000)]:10部
・エステルワックス(DSC測定における最大吸熱ピーク=70℃、Mn=704):25部
・サリチル酸アルミニウム化合物[オリエント化学工業(株)製、商品名:ボントロンE−108]:2部
・ジビニルベンゼン単量体:0.1部
これに重合開始剤である2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)10部を加え、上記水系媒体中に投入し、回転数12000rpmを維持しつつ15分間造粒した。その後高速撹拌器からプロペラ撹拌羽根に撹拌器を変え、液温を60℃で重合を5時間継続させた後、液温を80℃に昇温させ8時間重合を継続させた。重合反応終了後、80℃、減圧下で残存単量体を留去した後、30℃まで冷却し、重合体微粒子分散液を得た。
得られた上記重合体微粒子分散液を洗浄容器に移し、撹拌しながら、希塩酸を添加し、pH1.5で2時間撹拌し、Ca3(PO4)2を含むリン酸とカルシウムの化合物を溶解させた後に、濾過器で固液分離し、重合体微粒子を得た。これを水中に投入して撹拌し、再び分散液とした後に、濾過器で固液分離した。重合体微粒子の水への再分散と固液分離とをCa3(PO4)2を含むリン酸とカルシウムの化合物が十分に除去されるまで繰り返しおこなった。その後、最終的に固液分離した重合体微粒子を、乾燥機で十分に乾燥してトナー粒子を得た。
上記イエロートナーの製造例1におけるイエロー顔料分散体(Dis−Y1)を上記イエロー顔料分散体(Dis−Y2)乃至(Dis−Y46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のイエロートナー(Tnr−Y2)乃至(Tnr−Y46)を得た。
上記イエロートナーの製造例1におけるイエロー顔料分散体(Dis−Y1)をイエロー顔料分散体(Dis−Y47)、および(Dis−Y48)に変更した以外は各々同様の操作を行って、イエロートナー(Tnr−Y47)、および(Tnr−Y48)を得た。
評価の基準値となる基準用イエロートナー、比較用イエロートナーを下記方法により製造した。
上記イエロートナーの製造例1におけるイエロー顔料分散体(Dis−Y1)を、イエロー顔料分散体(Dis−Y49)乃至(Dis−Y51)に変更した以外は各々同様の操作を行って、基準用イエロートナー(Tnr−Y49)乃至(Tnr−Y51)を得た。
上記イエロートナーの製造例1における上記イエロー顔料分散体(Dis−Y1)を、イエロー顔料分散体(Dis−Y52)乃至(Dis−Y55)に変更した以外は各々同様の操作を行って、比較用イエロートナー(Tnr−Y52)乃至(Tnr−Y55)を得た。
次に、下記方法で懸濁重合法によるマゼンタトナーを製造した。
上記イエロートナーの製造例1におけるイエロー顔料分散体(Dis−Y1)をマゼンタ顔料分散体(Dis−M1)に変更した以外は同様の操作を行って、マゼンタトナー(Tnr−M1)を得た。
上記マゼンタトナーの製造例1におけるマゼンタ顔料分散体(Dis−M1)を上記マゼンタ顔料分散体(Dis−M2)乃至(Dis−M46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のマゼンタトナー(Tnr−M2)乃至(Tnr−M46)を得た。
上記マゼンタトナーの製造例1におけるマゼンタ顔料分散体(Dis−M1)をマゼンタ顔料分散体(Dis−M47)、および(Dis−M48)に変更した以外は各々同様の操作を行って、マゼンタトナー(Tnr−M47)、および(Tnr−M48)を得た。
評価の基準値となる基準用マゼンタトナー、比較用マゼンタトナーを下記方法により製造した。
上記マゼンタトナーの製造例1におけるマゼンタ顔料分散体(Dis−M1)を、マゼンタ顔料分散体(Dis−M49)乃至(Dis−M51)に変更した以外は各々同様の操作を行って、基準用マゼンタトナー(Tnr−M49)乃至(Tnr−M51)を得た。
上記マゼンタトナーの製造例1における上記マゼンタ顔料分散体(Dis−M1)を、マゼンタ顔料分散体(Dis−M52)乃至(Dis−M55)に変更した以外は各々同様の操作を行って、比較用マゼンタトナー(Tnr−M52)乃至(Tnr−M55)を得た。
次に、下記方法で懸濁重合法によるシアントナーを製造した。
上記イエロートナーの製造例1におけるイエロー顔料分散体(Dis−Y1)をシアン顔料分散体(Dis−C1)に変更した以外は各々同様の操作を行って、マゼンタトナー(Tnr−C1)を得た。
上記シアントナーの製造例1におけるシアン顔料分散体(Dis−C1)を上記シアン顔料分散体(Dis−C2)乃至(Dis−C46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のシアントナー(Tnr−C2)乃至(Tnr−C46)を得た。
上記シアントナーの製造例1におけるシアン顔料分散体(Dis−C1)をシアン顔料分散体(Dis−C47)、および(Dis−C48)に変更した以外は各々同様の操作を行って、シアントナー(Tnr−C47)、および(Tnr−C48)を得た。
評価の基準値となる基準用シアントナー、比較用シアントナーを下記方法により製造した。
上記シアントナーの製造例1におけるシアン顔料分散体(Dis−C1)を、シアン顔料分散体(Dis−C49)乃至(Dis−C51)に変更した以外は各々同様の操作を行って、基準用シアントナー(Tnr−C49)乃至(Tnr−C51)を得た。
上記シアントナーの製造例1における上記シアン顔料分散体(Dis−C1)を、シアン顔料分散体(Dis−C52)乃至(Dis−C55)に変更した以外は各々同様の操作を行って、比較用シアントナー(Tnr−C52)乃至(Tnr−C55)を得た。
次に、下記方法で懸濁重合法によるブラックトナーを製造した。
上記イエロートナーの製造例1におけるイエロー顔料分散体(Dis−Y1)をブラック顔料分散体(Dis−Bk1)に変更した以外は同様の操作を行って、ブラックトナー(Tnr−Bk1)を得た。
上記ブラックトナーの製造例1におけるブラック顔料分散体(Dis−Bk1)を上記ブラック顔料分散体(Dis−Bk2)乃至(Dis−Bk46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のブラックトナー(Tnr−Bk2)乃至(Tnr−Bk46)を得た。
上記ブラックトナーの製造例1におけるブラック顔料分散体(Dis−Bk1)をブラック顔料分散体(Dis−Bk47)、および(Dis−Bk48)に変更した以外は各々同様の操作を行って、ブラックトナー(Tnr−Bk47)、および(Tnr−Bk48)を得た。
評価の基準値となる基準用ブラックトナー、比較用ブラックトナーを下記方法により製造した。
上記ブラックトナーの製造例1におけるブラック顔料分散体(Dis−Bk1)を、ブラック顔料分散体(Dis−Bk49)乃至(Dis−Bk51)に各々変更した以外は同様の操作を行って、基準用ブラックトナー(Tnr−C49)乃至(Tnr−Bk51)を得た。
上記ブラックトナーの製造例1における上記ブラック顔料分散体(Dis−Bk1)を、ブラック顔料分散体(Dis−Bk52)乃至(Dis−Bk55)に変更した以外は各々同様の操作を行って、比較用ブラックトナー(Tnr−Bk52)乃至(Tnr−Bk55)を得た。
次に、下記方法で懸濁造粒法によるイエロートナーを製造した。
(イエロー顔料分散体の調製)
酢酸エチル180部、C.I.Pigment Yellow 155(イエロー顔料a)12部、上記アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)1.2部、ガラスビーズ(直径1mm)130部を混合し、アトライター[日本コークス工業(株)製]により3時間分散させ、メッシュで濾過することでイエロー顔料分散体を調製した。
下記組成をボールミルで24時間分散することにより、トナー組成物混合液200部を得た。
・上記イエロー顔料分散体:96.0部
・極性樹脂[飽和ポリエステル樹脂(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとフタル酸の重縮合物、Tg=75.9℃、Mw=11000、Mn=4200、酸価11)]:85.0部
・炭化水素ワックス(フィッシャー・トロプシュワックス、DSC測定における最大吸熱ピーク=80℃、Mw=750):9.0部
・サリチル酸アルミニウム化合物[オリエント化学工業(株)製、商品名:ボントロンE−108]:2部
・酢酸エチル(溶剤):10.0部
(分散懸濁工程)
下記組成をボールミルで24時間分散することにより、カルボキシメチルセルロースを溶解し、水系媒体を得た。
・炭酸カルシウム(アクリル酸系共重合体で被覆):20.0部
・カルボキシメチルセルロース[セロゲンBS−H、第一工業製薬(株)製]:0.5部
・イオン交換水:99.5部
該水系媒体1200部を、高速撹拌装置T.K.ホモミクサー[プライミクス(株)製]に入れ、回転羽根を周速度20m/secで撹拌しながら、上記トナー組成物混合液1000部を投入し、25℃一定に維持しながら1分間撹拌して懸濁液を得た。
上記懸濁液2200部をフルゾーン翼[(株)神鋼環境ソリューション製]により周速度45m/minで撹拌しながら、液温を40℃一定に保ち、ブロワ−を用いて上記懸濁液面上の気相を強制吸気し、溶剤除去を開始した。その際、溶剤除去開始から15分後に、イオン性物質として1%に希釈したアンモニア水75部を添加した。続いて溶剤除去開始から1時間後に上記アンモニア水25部を添加した。続いて溶剤除去開始から2時間後に上記アンモニア水25部を添加した。最後に溶剤除去開始から3時間後に上記アンモニア水25部を添加し、総添加量を150部とした。更に液温を40℃に保ったまま、溶剤除去開始から17時間保持し、懸濁粒子から溶剤(酢酸エチル)を除去したトナー分散液を得た。
溶剤除去工程で得られたトナー分散液300部に、10mol/l塩酸80部を加え、さらに0.1mol/l水酸化ナトリウム水溶液により中和処理後、吸引濾過によるイオン交換水洗浄を4回繰り返して、トナーケーキを得た。得られたトナーケーキを真空乾燥機で乾燥し、目開き45μmの篩で篩分しトナー粒子を得た。これ以降の操作は実施例7のイエロートナーの製造例1と同様の操作を行って、本発明のイエロートナー(Tnr−Y56)を得た。
上記イエロートナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を(C−2)乃至(C−46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のイエロートナー(Tnr−Y57)乃至(Tnr−Y101)を得た。
上記イエロートナーの製造例4における、式(Pig−A)で表されるC.I.Pigment Yellow 155(イエロー顔料a)を式(Pig−B)で表されるC.I.Pigment Yellow 180(イエロー顔料b)、および式(Pig−C)で表されるC.I.Pigment Yellow 185(イエロー顔料c)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のイエロートナー(Tnr−Y102)、および(Tnr−Y103)を得た。
評価の基準値となる基準用イエロートナー、比較用イエロートナーを下記方法により製造した。
上記イエロートナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用イエロートナー(Tnr−Y104)を得た。
上記イエロートナーの製造例6におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は各々同様の操作を行って、基準用イエロートナー(Tnr−Y105)、および(Tnr−Y106)を得た。
上記イエロートナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、上記比較用化合物(C−44)(比較化合物1)、特許文献2に記載のディスパロン DA−703−50[楠本化成(株)製、酸価;15mgKOH/g、アミン価;40mgKOH/g](比較化合物2)、特許文献3に記載のメタクリル酸メチル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体(比較化合物3)、および特許文献4に記載のスチレン/ブチルアクリレート[共重合比(質量比)=95/5]ブロックコポリマー(Mw=9,718)(比較化合物4)に変更した以外は各々同様の操作を行って、比較用イエロートナー(Tnr−Y107)乃至(Tnr−Y110)を得た。
次に、下記方法で懸濁造粒法によるマゼンタトナーを製造した。
上記イエロートナーの製造例4における式(Pig−A)で表されるC.I.Pigment Yellow 155(イエロー顔料a)を、式(Pig−D)で表されるC.I.Pigment Red 122(マゼンタ顔料a)に変更した以外は同様の操作を行って、本発明のマゼンタトナー(Tnr−M56)を得た。
上記マゼンタトナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を(C−2)乃至(C−46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のマゼンタトナー(Tnr−M57)乃至(Tnr−M101)を得た。
上記マゼンタトナーの製造例4における、式(Pig−D)で表されるC.I.Pigment Red 122(マゼンタ顔料a)を、式(Pig−E)で表されるC.I.Pigment Red 255(マゼンタ顔料b)、または式(Pig−F)で表されるC.I.Pigment Red 150(マゼンタ顔料c)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のマゼンタトナー(Tnr−M102)、および(Tnr−M103)を得た。
評価の基準値となる基準用マゼンタトナー、比較用マゼンタトナーを下記方法により製造した。
上記マゼンタトナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用マゼンタトナー(Tnr−M104)を得た。
上記マゼンタトナーの製造例6におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は各々同様の操作を行って、基準用マゼンタトナー(Tnr−M105)、および(Tnr−M106)を得た。
上記マゼンタトナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、上記比較用化合物(C−44)(比較化合物1)、特許文献2に記載のディスパロン DA−703−50[楠本化成(株)製、酸価;15mgKOH/g、アミン価;40mgKOH/g](比較化合物2)、特許文献3に記載のメタクリル酸メチル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体(比較化合物3)、および特許文献4に記載のスチレン/ブチルアクリレート[共重合比(質量比)=95/5]ブロックコポリマー(Mw=9,718)(比較化合物4)に変更した以外は各々同様の操作を行って、比較用マゼンタトナー(Tnr−M107)乃至(Tnr−M110)を得た。
次に、下記方法で懸濁造粒法によるシアントナーを製造した。
上記イエロートナーの製造例4における式(Pig−A)で表されるC.I.Pigment Yellow 155(イエロー顔料a)を、式(Pig−G)で表されるC.I.Pigment Blue 15:3(シアン顔料a)に変更した以外は同様の操作を行って、本発明のシアントナー(Tnr−C56)を得た。
上記シアントナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を(C−2)乃至(C−46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のシアントナー(Tnr−C57)乃至(Tnr−C101)を得た。
上記シアントナーの製造例4における式(Pig−G)で表されるC.I.Pigment Blue 15:3(シアン顔料a)を、式(Pig−H)で表されるC.I.Pigment Blue 16(シアン顔料b)、または式(Pig−I)で表されるC.I.Pigment Blue 17:1(シアン顔料c)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のシアントナー(Tnr−C102)、および(Tnr−C103)を得た。
評価の基準値となる基準用シアントナー、比較用シアントナーを下記方法により製造した。
上記シアントナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用シアントナー(Tnr−C104)を得た。
上記シアントナーの製造例6におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は各々同様の操作を行って、基準用シアントナー(Tnr−C105)、および(Tnr−C106)を得た。
上記シアントナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、上記比較用化合物(C−44)(比較化合物1)、特許文献2に記載のディスパロン DA−703−50[楠本化成(株)製、酸価;15mgKOH/g、アミン価;40mgKOH/g](比較化合物2)、特許文献3に記載のメタクリル酸メチル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体(比較化合物3)、および特許文献4に記載のスチレン/ブチルアクリレート[共重合比(質量比)=95/5]ブロックコポリマー(Mw=9,718)(比較化合物4)に変更した以外は各々同様の操作を行って、比較用シアントナー(Tnr−C107)乃至(Tnr−C110)を得た。
次に、下記方法で懸濁造粒法によるブラックトナーを製造した。
上記イエロートナーの製造例4における式(Pig−A)で表されるC.I.Pigment Yellow 155(イエロー顔料a)12部および上記アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)1.2部を、カーボンブラック(比表面積=65m2/g、平均粒径=30nm、pH=9.0)(ブラック顔料a)カーボンブラック(a)30部および記アゾ骨格構造を有する化合物(C−1)3.0部に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のブラックトナー(Tnr−Bk56)を得た。
上記ブラックトナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を(C−2)乃至(C−46)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のブラックトナー(Tnr−Bk57)乃至(Tnr−Bk101)を得た。
上記ブラックトナーの製造例4におけるカーボンブラック(比表面積=65m2/g、平均粒径=30nm、pH=9.0)(ブラック顔料a)をカーボンブラック(比表面積=77m2/g、平均粒径=28nm、pH=7.5)(ブラック顔料b)、およびカーボンブラック(比表面積=370m2/g、平均粒径=13nm、pH=3.0)(ブラック顔料c)に変更した以外は各々同様の操作を行って、本発明のブラックトナー(Tnr−Bk102)、および(Tnr−Bk103)を得た。
評価の基準値となる基準用ブラックトナー、比較用ブラックトナーを下記方法により製造した。
上記ブラックトナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は同様の操作を行って、基準用ブラックトナー(Tnr−Bk104)を得た。
上記ブラックトナーの製造例6におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を加えないこと以外は各々同様の操作を行って、基準用ブラックトナー(Tnr−Bk105)、および(Tnr−Bk106)を得た。
上記ブラックトナーの製造例4におけるアゾ骨格構造を有する化合物(C−1)を、上記比較用化合物(C−44)(比較化合物1)、特許文献2に記載のディスパロン DA−703−50[楠本化成(株)製、酸価;15mgKOH/g、アミン価;40mgKOH/g](比較化合物2)、特許文献3に記載のメタクリル酸メチル/スチレンスルホン酸ナトリウム共重合体(比較化合物3)、および特許文献4に記載のスチレン/ブチルアクリレート[共重合比(質量比)=95/5]ブロックコポリマー(Mw=9,718)(比較化合物4)に変更した以外は各々同様の操作を行って、比較用ブラックトナー(Tnr−Bk107)乃至(Tnr−Bk110)を得た。
上記実施例4−1乃至4−4、および、5−1乃至5−4で得たイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、およびブラックトナーを下記の方法で評価した。
イエロートナー(Tnr−Y1)乃至(Tnr−Y51)、および(Tnr−Y56)乃至(Tnr−Y106)、マゼンタトナー(Tnr−M1)乃至(Tnr−M51)、および(Tnr−M56)乃至(Tnr−M106)、シアントナー(Tnr−C1)乃至(Tnr−C51)、および(Tnr−C56)乃至(Tnr−C106)、ブラックトナー(Tnr−Bk1)乃至(Tnr−Bk51)、およびブラックトナー(Tnr−Bk56)乃至(Tnr−Bk106)を用いて、画像サンプルを出力し後述する画像特性を比較評価した。なお、画像特性の比較に際し画像形成装置(以下LBPとも称する)としてLBP−5300[キヤノン(株)製]の改造機を使用した通紙耐久を行った。改造内容としてはプロセスカートリッジ(以下CRGとも称する)内の現像ブレードを厚み(8μm)のSUSブレードに交換した。その上でトナー担持体である現像ローラーに印加する現像バイアスに対して−200(V)のブレードバイアスを印加できるようにした。
A:ベタ画像濃度の向上率が5%以上
B:ベタ画像濃度の向上率が1%以上、5%未満
C:ベタ画像濃度の向上率が0%以上、1%未満
D:ベタ画像濃度が低下
ベタ画像濃度の向上率が1%以上であれば良好な色調であると判断した。
A:ベタ画像濃度の向上率が20%以上
B:ベタ画像濃度の向上率が10%以上、20%未満
C:ベタ画像濃度の向上率が5%以上、10%未満
D:ベタ画像濃度の向上率が5%未満
ベタ画像濃度の向上率が10%以上であれば良好な着色力であると判断した。
A:ベタ画像濃度の向上率が30%以上
B:ベタ画像濃度の向上率が20%以上、30%未満
C:ベタ画像濃度の向上率が10%以上、20%未満
D:ベタ画像濃度の向上率が10%未満
ベタ画像濃度の向上率が20%以上であれば良好な着色力であると判断した。
A:ベタ画像濃度の向上率が60%以上
B:ベタ画像濃度の向上率が40%以上、60%未満
C:ベタ画像濃度の向上率が20%以上、40%未満
D:ベタ画像濃度の向上率が20%未満
ベタ画像濃度の向上率が40%以上であれば良好な着色力であると判断した。
比較用イエロートナー(Tnr−Y52)乃至(Tnr−Y55)、および(Tnr−Y107)乃至(Tnr−Y110)、比較用マゼンタトナー(Tnr−M52)乃至(Tnr−M55)、および(Tnr−M107)乃至(Tnr−M110)、比較用シアントナー(Tnr−C52)乃至(Tnr−C55)、および(Tnr−C107)乃至(Tnr−C110)、比較用ブラックトナー(Tnr−Bk52)乃至(Tnr−B55)、および(Tnr−B107)乃至(Tnr−B110)について、実施例6と同様の方法で着色力を評価した。
Claims (14)
- 下記式(4)で表される単量体単位を有する高分子部位を有する化合物であって、下記式(1)で表される部分構造を有することを特徴とする化合物。
[式(1)中、
R1は、アルキル基またはフェニル基を表し、
Ar1は、アリール基を表し、
Ar1およびR2乃至R6は、下記(i)および(ii)の少なくとも一方の条件を満たし、
(i)Ar1が、アリール基中の炭素原子に結合してなる、該高分子部位との結合部を構成する連結基を有する。
(ii)R2乃至R6のうちの少なくとも一つが、該高分子部位との結合部を構成する連結基を有する。
R2乃至R6が連結基を有さない場合、R2乃至R6は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基またはNHR11基を表し、
R7乃至R11は、それぞれ独立して、下記式(2)または(3)で表される基を表す。
但し、Ar1、R2乃至R6は、下記(iii)および(iv)の少なくとも一方の条件を満たす。
(iii)Ar1は、置換基として、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基およびNHR11基のいずれか一つの基を有する。
(iv)R2乃至R6のうちの少なくとも一つは、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基およびNHR11基のいずれか一つの基である。]
[式(2)中、
R12は、COR14基またはSO2R15基を表し、R14およびR15は、それぞれ独立して、OR16基またはNR17R18基を表し、R16は、水素原子、アルキル基、フェニル基、アラルキル基、または、カルボン酸アニオンもしくはスルホン酸アニオンと塩を形成するカチオンを表し、
R17およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、フェニル基またはアラルキル基を表し、
nは1乃至11の整数を表す。]
[式(3)中、
R13は、COR14基またはSO2R15基を表し、R14、およびR15は、それぞれ独立して、OR16基またはNR17R18基を表し、R16は水素原子、アルキル基、フェニル基、アラルキル基、または、カルボン酸アニオンもしくはスルホン酸アニオンと塩を形成するカチオンを表し、
R17およびR18は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基、フェニル基またはアラルキル基を表す。]
[式(4)中、
R19は、水素原子またはアルキル基を表し、
R20は、フェニル基、カルボキシル基、カルボン酸エステル基、またはカルボン酸アミド基を表す。] - 前記連結基が、カルボン酸エステル結合またはカルボン酸アミド結合を有する請求項1に記載の化合物。
- 前記式(1)中のAr1、R2乃至R6は、下記(ix)および(x)のうちの少なくとも一方の条件を満たす請求項1または2に記載の化合物。
(ix)Ar1は、置換基として、CONHR7基およびCOOR8基のいずれか一つの基を有する。
(x)R2乃至R6のうちの少なくとも一つは、CONHR7基およびCOOR8基のいずれか一つの基である。 - 前記式(1)中のAr1が、前記(iii)の条件を満たす請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式(1)中のR2乃至R6が、前記(ii)の条件を満たす請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式(1)で表される部分構造が、下記式(5)で表される構造である請求項1に記載の化合物。
[式(5)中、
R1は、アルキル基またはフェニル基を表し、
R21乃至R25、R2乃至R6は、下記(v)および(vi)の少なくとも一方の条件を満たし、
(v)R21乃至R25のうちの少なくとも一つが、該高分子部位との結合部を構成する連結基を有する。
(vi)R2乃至R6のうちの少なくとも一つが、該高分子部位との結合部を構成する連結基を有する。
R21乃至R25、R2乃至R6が連結基を有さない場合、R21乃至R25、R2乃至R6は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基またはNHR11基を表し、R7乃至R11は、前記式(2)または(3)で表される基を表す。但し、R21乃至R25、R2乃至R6は、下記(vii)および(viii)の少なくとも一方の条件を満たす。
(vii)R21乃至R25のうちの少なくとも一つは、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基およびNHR11基のいずれか一つの基である。
(viii)R2乃至R6のうちの少なくとも一つは、CONHR7基、COOR8基、NHCOR9基、OCOR10基およびNHR11基のいずれか一つの基である。] - 前記連結基が、カルボン酸エステル結合またはカルボン酸アミド結合を有する請求項6に記載の化合物。
- 前記式(2)または(3)中のR14およびR15が、NH2基である請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記式(2)または(3)中のR12およびR13が、SO2R15基である請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含有することを特徴とする顔料分散剤。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物と、顔料とを有することを特徴とする顔料組成物。
- 請求項11に記載の顔料組成物と、非水溶性溶剤とを有することを特徴とする顔料分散体。
- 前記非水溶性溶剤がスチレンである請求項12に記載の顔料分散体。
- 結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子を有するトナーであって、該着色剤が、請求項11に記載の顔料組成物であることを特徴とするトナー。
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