JP2019189731A - 顔料分散樹脂、顔料分散体および塗料組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]
塗料組成物の調製に用いられる顔料分散樹脂であって、
上記顔料分散樹脂は、下記式(1)
[式(1)中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R1は水素原子またはメチル基であり、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
nは5〜1000の整数である。]
で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する重合体、
下記式(2)
[式(2)中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R1は水素原子またはメチル基であり、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
nは1〜1000の整数であり、mは1〜1000の整数であり、nまたはmを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しn+mは5以上であることを条件とし、
Xは、エチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体の重合部である。]
で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体、
下記式(3)
[式(3)中、Ar3およびAr4は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R4は水素原子またはメチル基であり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
Zは、アルキレン基、オキシアルキレン基、アルキレンオキシ基、アルキレンジオキシ基、エーテル基、アリーレンオキシ基またはオキシアリーレン基であり、
eは5〜1000の整数である。]
で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する重合体、または、
下記式(4)
[式(4)中、Ar3およびAr4は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R4は水素原子またはメチル基であり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
Zは、アルキレン基、オキシアルキレン基、アルキレンオキシ基、アルキレンジオキシ基、エーテル基、アリーレンオキシ基またはオキシアリーレン基であり、
eは1〜1000の整数であり、fは1〜1000の整数であり、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しe+fは5以上であることを条件とし、
Yは、エチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体の重合部である。]
で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体、
である、顔料分散樹脂。
[2]
上記芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体は、ブロック共重合体構造を有する、上記顔料分散樹脂。
[3]
上記Xは、カルボキシエステル基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、芳香族環およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、酸基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、水酸基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、オキシアルキレン基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体からなる群から選択される1種またはそれ以上を含む重合性単量体の重合部である、上記顔料分散樹脂。
[4]
上記Yは、芳香族環およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、エーテル基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、オキシアルキレン基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体からなる群から選択される1種またはそれ以上を含む重合性単量体の重合部である、上記顔料分散樹脂。
[5]
上記R2、R3、R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、ニトロ基、アミノ基、モノメチルアミノ基、モノエチルアミノ基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基である、上記顔料分散樹脂。
[6]
上記顔料分散樹脂(A)、有機顔料(B)および溶媒(C)を含む、塗料組成物調製用顔料分散体。
[7]
上記有機顔料(B)は、多環式顔料、アゾ顔料、染料キレート顔料、染料レーキ顔料、スレン顔料、ニトロ顔料、ニトロソ顔料およびアニリンブラック顔料からなる群から選択される1種またはそれ以上である、上記顔料分散体。
[8]
上記有機顔料(B)が上記多環式顔料およびアゾ顔料から選択される少なくとも1種である、上記顔料分散体。
[9]
上記顔料分散樹脂(A)の含有量は、上記有機顔料(B)100質量部に対して1〜500質量部の範囲内である、上記顔料分散体。
[10]
上記顔料分散体を含む、塗料組成物。
本発明は、塗料組成物の調製に用いられる顔料分散樹脂に関する。この顔料分散樹脂は、下記式(1)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する重合体、下記式(2)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体、下記式(3)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する重合体、または、下記式(4)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体、である。
[式(1)中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R1は水素原子またはメチル基であり、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
nは5〜1000の整数である。]
[式(2)中、Ar1、Ar2、R1、R2およびR3は、上記と同義であり、
nは1〜1000の整数であり、mは1〜1000の整数であり、nまたはmを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しn+mは5以上であることを条件とし、
Xは、エチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体の重合部である。]
[式(3)中、Ar3およびAr4は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R4は水素原子またはメチル基であり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
Zは、アルキレン基、オキシアルキレン基、アルキレンオキシ基、アルキレンジオキシ基、エーテル基、アリーレンオキシ基またはオキシアリーレン基であり、
eは5〜1000の整数である。]
[式(4)中、Ar3、Ar4、R4、R5、R6およびZは、上記と同義であり、
eは1〜1000の整数であり、fは1〜1000の整数であり、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しe+fは5以上であることを条件とし、
Yは、エチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体の重合部である。]
また、上記式(2)において、nは1〜800の整数であり、mは1〜800の整数であり、nまたはmを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しn+mは5以上1000以下であるのが好ましく、nは8〜200の整数であり、mは20〜400の整数であり、但しn+mは30以上500以下であるのがより好ましい。
R1は水素原子またはメチル基であり、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素原子、アミノ基またはジメチルアミノ基であり、
nは5〜800の整数であるのが、より好ましい。
芳香族環およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体として、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、t−ブチルスチレン、パラクロロスチレン、ビニルナフタレン、2−ビニルピリジンおよび4−ビニルピリジンなどが挙げられる。
酸基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体として、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−アクリロイルオキシエチルコハク酸、ω−カルボキシ−ポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、イソクロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、3−ビニルサリチル酸、3−ビニルアセチルサリチル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、p−ヒドロキシスチレン、2,4−ジヒドロキシ−4’−ビニルベンゾフェノンなどが挙げられる。
水酸基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体として、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、アリルアルコール、メタリルアルコール、および、これらとε−カプロラクトンとの付加物などが挙げられる。これらの中で、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、および、これらとε−カプロラクトンとの付加物などがより好ましい。
オキシアルキレン基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体として、例えば、(メタ)アクリル酸(ポリ)オキシエチレン、(メタ)アクリル酸(ポリ)プロピレングリコールなどの重合性アルキレンオキシド化合物が挙げられる。
重合性アミド化合物(例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジオクチル(メタ)アクリルアミド、N−モノブチル(メタ)アクリルアミド、N−モノオクチル(メタ)アクリルアミド 2,4−ジヒドロキシ−4’−ビニルベンゾフェノン、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)メタクリルアミドなど);
重合性ニトリル(例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなど);
多官能ビニル化合物(例えば、(メタ)アクリル酸アリル、(ポリ)オキシエチレンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートなど);
重合性アミン化合物(例えば、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルなど);
α−オレフィン(例えば、エチレン、プロピレンなど);ビニルエステル(例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、パーサチック酸ビニルなど;ジエン(例えば、ブタジエン、イソプレンなど);ハロゲン化ビニル(例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデンなど);
重合性カルボニル化合物(例えば、アクロレイン、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ホルミルスチロール、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソブチルケトン、アクリルオキシアルキルプロパナール類、メタクリルオキシアルキルプロパナール類、ジアセトンアクリレート、ジアセトンメタクリレート、アセトニルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレートアセチルアセテート、ブタンジオールアクリレートアセチルアセテートなど);
重合性アセトアセトキシ化合物(例えば、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレートなど);
重合性アルコキシシリル化合物(例えば、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、トリメトキシシリルスチレン、ジメトキシメチルシリルスチレン、トリエトキシシリルスチレン、ジエトキシメチルシリルスチレンなど);
を挙げることができる。
R1は水素原子またはメチル基であり、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素原子、アミノ基またはジメチルアミノ基であり、
Xは、カルボキシエステル基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、芳香族環およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、酸基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、水酸基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、オキシアルキレン基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体からなる群から選択される1種またはそれ以上を含む重合性単量体の重合部であり、
nは8〜200の整数であり、mは20〜400の整数であり、nまたはmを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しn+mは30以上500以下であるのが、より好ましい。
また、上記式(4)において、eは1〜800の整数であり、fは1〜800の整数であり、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しe+fは5以上1000以下であるのが好ましく、eは8〜200の整数であり、fは20〜500の整数であり、但しe+fは30以上600以下であるのがより好ましい。
R4は水素原子またはメチル基であり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、アミノ基またはジメチルアミノ基であり、
Zは、エチレンジオキシ基またはプロピレンジオキシ基であり、
eは5〜300の整数であるのが、より好ましい。
エーテル基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体として、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、アリルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、n−ペンチルビニルエーテル、イソペンチルビニルエーテル、t−ペンチルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテル、イソヘキシルビニルエーテル、2−エチルブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、n−ヘプチルビニルエーテル、n−オクチルビニルエーテル、イソオクチルビニルエーテル、ノニルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ヘキサデシルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、エトキシメチルビニルエーテル、2−メトキシエチルビニルエーテル、2−エトキシエチルビニルエーテル、2−ブトキシエチルビニルエーテル、アセトキシメチルビニルエーテル、2−アセトキシエチルビニルエーテル、3−アセトキシプロピルビニルエーテル、4−アセトキシブチルビニルエーテル、4−エトキシブチルビニルエーテル、2−(2−メトキシエトキシ)エチルビニルエーテルなどの脂肪族ビニルエーテル、および、フェニルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、1−ナフチルビニルエーテル、2−ナフチルビニルエーテルなどの芳香族ビニルエーテル類などが挙げられる。
オキシアルキレン基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体として、例えば、ジエチレングリコールエチルビニルエーテル、トリエチレングリコールエチルビニルエーテル、テトラエチレングリコールエチルビニルエーテル、ジプロピレングリコールエチルビニルエーテル、トリプロピレングリコールエチルビニルエーテルなどが挙げられる。
R4は水素原子またはメチル基であり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、アミノ基またはジメチルアミノ基であり、
Zは、エチレンジオキシ基またはプロピレンジオキシ基であり、
Yは、芳香族環およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、エーテル基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、オキシアルキレン基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体からなる群から選択される1種またはそれ以上を含む重合性単量体の重合部であり、
eは8〜200の整数であり、fは20〜500の整数であり、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しe+fは30以上600以下であるのが、より好ましい。
ヒドロキシル基を有する芳香族アゾ化合物と(メタ)アクリル酸クロリドとを、触媒(例えばピリジンなどの塩基触媒)の存在下で、当分野で知られた方法により縮合反応させる方法、
ヒドロキシル基を有する芳香族アゾ化合物と、ビニル基を有するハロゲン化アルキルとを、4級アンモニウム塩(例えばテトラブチルアンモニウムアイオダイド)の存在下で、ウィリアムソン反応させて、エーテル結合を形成する方法、
などが挙げられる。
芳香族アゾ基を有する重合性単量体として、市販品を用いてもよい。
4−(メタ)アクリロイルオキシ−アゾベンゼン、
4−(メタ)アクリロイルオキシ−4’−ニトロ−アゾベンゼン、
4−(メタ)アクリロイルオキシ−4’−ジアルキルアミノ−アゾベンゼン、
3−(メタ)アクリロイルオキシ−[4−(フェニル)アゾ]ナフタレン、
4−[2−(ビニルオキシ)エトキシ]アゾベンゼン、
4−[2−(ビニルオキシ)エトキシ]−4’−ニトロ−アゾベンゼン、
4−[2−(ビニルオキシ)エトキシ]−4’−ジアルキルアミノ−アゾベンゼン、
3−[2−(ビニルオキシ)エトキシ]−[4−(フェニル)アゾ]ナフタレン、
4−[3−(ビニルオキシ)プロピレンオキシ]アゾベンゼン、
4−[3−(ビニルオキシ)プロピレンオキシ]−4’−ニトロ−アゾベンゼン、
4−[3−(ビニルオキシ)プロピレンオキシ]−4’−ジアルキルアミノ−アゾベンゼン、
3−[3−(ビニルオキシ)プロピレンオキシ]−[4−(フェニル)アゾ]ナフタレン、
などの、芳香族アゾ重合性単量体などが挙げられる。
本発明はさらに、上記顔料分散樹脂(A)、有機顔料(B)および溶媒(C)を含む、塗料組成物調製用顔料分散体も提供する。上記顔料分散樹脂を用いて塗料組成物調製用顔料分散体を調製することによって、特に有機顔料の分散性が向上する利点がある。
多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、キノフラノン顔料、キナクリドン顔料、キノフタロン顔料、金属錯体顔料、ジケトピロロピロ−ル顔料など)、
アゾ顔料(例えば、アゾレーキ顔料などの溶性アゾ顔料;ジスアゾ顔料、ピラゾロン顔料などの不溶性アゾ顔料;縮合アゾ顔料;ベンズイミダゾロン顔料;β−ナフトール顔料;ナフトールAS顔料;など)、
染料キレート顔料(例えば、塩基性染料型キレート顔料、酸性染料型キレート顔料など)、
染料レーキ顔料(例えば、ピーコックブルーレーキ顔料、ローダミンレーキ顔料など)、
スレン顔料(例えば、チオインジゴレッド顔料、インダトロンブルー顔料など)、
ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック顔料など、を挙げることができる。
有機溶媒として、例えば、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、t−ブタノールなどのアルコール類;
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、プロピオン酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどのエステル類;
ジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)などのエーテル類;
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、1,3−オクチレングリコールなどのグリコール類;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;
ミネラルスピリット、灯油などの脂肪族炭化水素;
トルエン、キシレン、メシチレン、ドデシルベンゼンなどの芳香族炭化水素溶媒;
などが挙げられる。
水性溶媒として、例えば、水(イオン交換水、純水、上水、工業水など)、および水と水混和性有機溶媒との混合物などが挙げられる。水混和性有機溶媒として、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールなどのアルコール類、酢酸エチルなどのエステル類、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、エチレングリコールなどのグリコール類、アセトンなどのケトン類などが挙げられる。
顔料分散樹脂の調製
4−アクリロイルオキシ−アゾベンゼン10.1部(40.1mmol(重合性単量体の総モル量に対するモル%:100%))、トルエン3.57部およびn−オクタン0.85部をシュレンク反応管に採取し、均一に混合した。この混合溶液にジブチルアミン500mmol/Lのトルエン溶液0.80部(0.401mmol)を加え、次いでクロロペンタメチルシクロペンタジエニルビス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム0.032部(0.0401mmol)を室温で加えて十分に撹拌し、最後に2−クロロ−2,4,4−トリメチルグルタル酸ジメチル0.802mmol/Lトルエン溶液0.499部(0.401mmol)を加えた。得られた混合物を80℃に加温することにより重合反応を開始させた。
得られた重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により、測定溶媒としてテトラヒドロフランを用いて、標準ポリスチレン換算の分子量より算出した。
上記より得られた重合体、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を、表中に記載の質量となるようにサンプル瓶に入れて、25℃で超音波洗浄機(シャープマニファクチャリングシステム株式会社製超音波洗浄機 UT−105S(高周波出力:100W、35Hz))にサンプル瓶を浸漬し、15分間超音波を照射して、顔料分散体を調製した。
顔料分散樹脂の調製
4−アクリロイルオキシ−アゾベンゼン7.05部(28mmol(重合性単量体の総モル量に対するモル%:22%))、トルエン3.57部およびn−オクタン0.85部をシュレンク反応管に採取し、均一に混合した。この混合溶液にジブチルアミン500mmol/Lのトルエン溶液0.80部(0.401mmol)を加え、次いでクロロペンタメチルシクロペンタジエニルビス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム0.032部(0.0401mmol)を室温で加えて十分に撹拌し、最後に2−クロロ−2,4,4−トリメチルグルタル酸ジメチル0.802mmol/Lトルエン溶液0.499部(0.401mmol)を加えた。得られた混合物を80℃に加温することにより重合反応を開始させた。
得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
上記より得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
下記表に記載の重合性単量体を下記表に記載のモル%となる量で用い、そして分子量を調節するために2−クロロ2,4,4−トリメチルグルタミン酸ジメチルの量を変更したこと以外は、実施例2と同様にして、上記式(2)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体(ブロック共重合体)を得た。得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
下記表に記載の重合性単量体を下記表に記載のモル%となる量で用い、そして、トルエンおよびn−オクタンをプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに変更し、分子量を調節するために2−クロロ2,4,4−トリメチルグルタミン酸ジメチルの量を変更したこと以外は、実施例2と同様にして、上記式(2)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体(ブロック共重合体)を得た。
得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwの測定は、測定溶媒をクロロホルムに変更したこと以外は実施例1と同様の手順により測定した。
得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
顔料分散樹脂の調製
攪拌機、窒素導入管、冷却コンデンサー、滴下ロート及び温度計を備えた300mlフラスコに、トルエン70部を仕込み、下記表に記載の重合性単量体を混合した溶液と、トルエン10部、開始剤であるt−ブチルパーオキシ2エチルヘキサノエート1部を溶解した溶液とを、それぞれ2時間かけて滴下した。その後110℃で3時間加熱し、上記式(2)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体(ランダム共重合体)を得た。
得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
上記より得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
顔料分散樹脂の調製
三方活栓を取り付けたガラス容器を窒素雰囲気下、250℃で加熱し、容器内を充分に乾燥した。系を室温に戻した後、重合性単量体である4−[2−(ビニルオキシ)エトキシ]アゾベンゼン8.45部(32mmol(重合性単量体の総モル量に対するモル%:100%))、そして、酢酸エチル0.88部(1.00mol)、1−イソブトキシエチルアセテート0.636部(4.00mmol)、および、溶媒としてトルエンを加えて氷水浴で冷却し、系内温度が0℃に達したところでエチルアルミニウムセスキクロライド4.96部(20mmol)を加え重合を開始した。
重合がほぼ終了した時点で、重合の停止は、系内に少量のアンモニア水を含んだメタノールを加えて行った。
反応を終えた混合溶液中にジクロロメタンを加えて希釈し、0.6Nの塩酸溶液で3回、次いでイオン交換水で3回洗浄した。
得られた反応物をエバポレータで濃縮した後、真空乾燥させて、上記式(3)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する重合体を得た。
得られた重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
上記より得られた重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
顔料分散樹脂の調製
三方活栓を取り付けたガラス容器を、窒素雰囲気下、250℃で加熱し、容器内を充分に乾燥した。系を室温に戻した後、重合性単量体である芳香族アゾ基を有する重合性単量体である4−[2−(ビニルオキシ)エトキシ]アゾベンゼン18.0部(68mmol(重合性単量体の総モル量に対するモル%:14%))、そして、酢酸エチル88部(1.00mol)、1−イソブトキシエチルアセテート0.636部(4.00mmol)、および、溶媒としてトルエンを加えて氷水浴で冷却し、系内温度が0℃に達したところでエチルアルミニウムセスキクロライド4.96部(20mmol)を加え重合を開始した。
反応を終えた混合溶液中にジクロロメタンを加えて希釈し、0.6Nの塩酸溶液で3回、次いでイオン交換水で3回洗浄した。
得られた反応物をエバポレータで濃縮した後、真空乾燥させて、ブロック共重合体構造である、上記式(4)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体を得た。
得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
上記より得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
下記表に記載の重合性単量体を下記表に記載のモル%となる量で用い、そして分子量を調節するために1−イソブトキシエチルアセテートの量を変更したこと以外は、実施例16と同様にして、上記式(4)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体(ブロック共重合体)を得た。
得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
上記より得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
三方活栓を取り付けたガラス容器を窒素雰囲気下、250℃で加熱し、容器内を充分に乾燥した。系を室温に戻した後、重合性単量体である4−[2−(ビニルオキシ)エトキシ]アゾベンゼン11.6部(44mmol(重合性単量体の総モル量に対するモル%:15%))、2−メトキシエチルビニルエーテル24.5部(240mmol(重合性単量体の総モル量に対するモル%:85%))そして、1−イソブトキシエチルアセテート0.636部(4.00mmol)、および、溶媒としてトルエンを加えて氷水浴で冷却し、系内温度が0℃に達したところでエチルアルミニウムセスキクロライド4.96部(20mmol)を加え重合を開始した。
重合がほぼ終了した時点で、重合の停止は、系内に少量のアンモニア水を含んだメタノールを加えて行った。
反応を終えた混合溶液中にジクロロメタンを加えて希釈し、0.6Nの塩酸溶液で3回、次いでイオン交換水で3回洗浄した。
得られた反応物をエバポレータで濃縮した後、真空乾燥させて、上記式(4)で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体を得た。
得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
上記より得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
各重合性単量体の種類および量を下記表の記載に従い変更したこと以外は、実施例14と同様にして、共重合体を得た。得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
上記より得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
各重合性単量体の種類および量を下記表の記載に従い変更したこと以外は、実施例22と同様にして、共重合体を得た。得られた共重合体の数平均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwを、実施例1と同様の手順により測定した。
上記より得られた共重合体、および、下記表に示される有機顔料(B)および溶媒(C)を用いて、実施例1と同様の手順により、顔料分散体を調製した。
各実施例および比較例で得られた顔料分散体に含まれる着色顔料(B)の平均粒子径を、動的光散乱測定器(大塚電子株式会社製 FPAR−1000 Fiber−Optics Particle Analyzer)を用いて、分散体を信号レベルが適正になるようにイオン交換水及びトルエンで希釈して測定した。測定結果を下記表に示す。
JISK5600−2−7に従い、顔料分散体の貯蔵安定性を評価した。各実施例および比較例で得られた顔料分散体250mlを容器に取り、密閉し25℃で10日間静置した。静置後にJISK5600−1−1 4.1.2cに従い容器の中を評価した。
◎:底に沈んだ成分は確認されない。
○:底に沈んだ成分を練り混ぜれば一様になる。
×:底に沈んだ成分を練り混ぜても一様にならない。
塗料組成物の調製
実施例9で調製した顔料分散体50部、そして、バインダー樹脂であるハイドランWLS−210(DIC社製)を28部、PX−1000(三洋化成社製)を2部、アデカノールUH−550(ADEKA社製)を1部、水を19部混合して、塗料組成物を調製した。
実施例23により得られた塗料組成物もまた、顔料分散安定性が優れていた。
比較例1〜4はいずれも、芳香族アゾ基を側鎖に有しない共重合体である。これらの共重合体を顔料分散樹脂として用いて調製した顔料分散体は、平均粒子径が700nm以上であり、分散安定性が劣ることが確認された。
Claims (10)
- 塗料組成物の調製に用いられる顔料分散樹脂であって、
前記顔料分散樹脂は、下記式(1)
[式(1)中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R1は水素原子またはメチル基であり、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
nは5〜1000の整数である。]
で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する重合体、
下記式(2)
[式(2)中、Ar1およびAr2は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R1は水素原子またはメチル基であり、
R2およびR3は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
nは1〜1000の整数であり、mは1〜1000の整数であり、nまたはmを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しn+mは5以上であることを条件とし、
Xは、エチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体の重合部である。]
で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体、
下記式(3)
[式(3)中、Ar3およびAr4は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R4は水素原子またはメチル基であり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
Zは、アルキレン基、オキシアルキレン基、アルキレンオキシ基、アルキレンジオキシ基、エーテル基、アリーレンオキシ基またはオキシアリーレン基であり、
eは5〜1000の整数である。]
で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する重合体、または、
下記式(4)
[式(4)中、Ar3およびAr4は、それぞれ独立して、1またはそれ以上の芳香族環を有する芳香族炭化水素基であり、
R4は水素原子またはメチル基であり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ニトロ基、アミド基、アルキルアミド基、スルホン酸基、硫酸エステル基、スルホンアミド基、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基であり、
Zは、アルキレン基、オキシアルキレン基、アルキレンオキシ基、アルキレンジオキシ基、エーテル基、アリーレンオキシ基またはオキシアリーレン基であり、
eは1〜1000の整数であり、fは1〜1000の整数であり、eまたはfを付して括弧でくくられた各繰り返し単位の存在順序は式中において任意であり、但しe+fは5以上であることを条件とし、
Yは、エチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体の重合部である。]
で示される構造を有する、芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体、
である、顔料分散樹脂。 - 前記芳香族アゾ基を側鎖に有する共重合体は、ブロック共重合体構造を有する、請求項1記載の顔料分散樹脂。
- 前記Xは、カルボキシエステル基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、芳香族環およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、酸基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、水酸基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、オキシアルキレン基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体からなる群から選択される1種またはそれ以上を含む重合性単量体の重合部である、
請求項1または2記載の顔料分散樹脂。 - 前記Yは、芳香族環およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、エーテル基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体、オキシアルキレン基およびエチレン性不飽和二重結合基を有する重合性単量体からなる群から選択される1種またはそれ以上を含む重合性単量体の重合部である、
請求項1または2記載の顔料分散樹脂。 - 前記R2、R3、R5およびR6は、それぞれ独立して、水素原子、ニトロ基、アミノ基、モノメチルアミノ基、モノエチルアミノ基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基である、請求項1〜4いずれかに記載の顔料分散樹脂。
- 請求項1〜5いずれかに記載の顔料分散樹脂(A)、有機顔料(B)および溶媒(C)を含む、塗料組成物調製用顔料分散体。
- 前記有機顔料(B)は、多環式顔料、アゾ顔料、染料キレート顔料、染料レーキ顔料、スレン顔料、ニトロ顔料、ニトロソ顔料およびアニリンブラック顔料からなる群から選択される1種またはそれ以上である、請求項6記載の顔料分散体。
- 前記有機顔料(B)が前記多環式顔料およびアゾ顔料から選択される少なくとも1種である、請求項6または7記載の顔料分散体。
- 前記顔料分散樹脂(A)の含有量は、前記有機顔料(B)100質量部に対して1〜500質量部の範囲内である、請求項6〜8いずれかに記載の顔料分散体。
- 請求項6〜9いずれかに記載の顔料分散体を含む、塗料組成物。
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