JP6570223B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましい。例えば、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金などの金属または合金で形成されている支持体を用いることができる。また、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、ガラスなどの絶縁性支持体上にアルミニウム、クロム、銀、金などの金属の薄膜を形成した支持体も挙げられる。また、絶縁支持体上に酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛などの導電性材料の薄膜や、銀ナノワイヤーを加えた導電性インクの薄膜を形成した支持体も挙げられる。支持体の表面には、電気的特性の改善や干渉縞の抑制のため、陽極酸化などの電気化学的な処理や、湿式ホーニング処理、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体と下引き層との間には、支持体の欠陥を被覆することを目的として導電層を設けてもよい。導電層は、導電性粒子を結着樹脂に分散させた導電層用塗布液の塗膜を支持体上に形成し、この塗膜を乾燥させることで得られる。導電性粒子としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラックや、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、亜鉛、銀のような金属粒子や、導電性酸化亜鉛、酸化スズ、ITOのような金属酸化物粒子が挙げられる。
支持体または導電層と電荷発生層との間には、下引き層が設けられる。また、電子写真感光体の画像形成領域および非画像形成領域に下引き層が設けられる。
下引き層上には、電荷発生層が設けられる。また、電子写真感光体の画像形成領域および非画像形成領域に電荷発生層が設けられる。
電荷輸送層には、ポリカーボネート樹脂およびポリアリレート樹脂の少なくとも一方の樹脂、および電荷輸送物質を含有する。
本発明の電子写真装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における電子写真装置100の概略断面を示す図である。
プロセスカートリッジおよび電子写真装置に用いられるトナーは、球形に近いものが好ましい。すなわち、平均円形度0.93以上1.00以下が好ましく、0.95以上0.99以下がより好ましい。この範囲であると、ポリアリレート樹脂の機械的劣化の抑制と、トナーのクリーニング性との両立することが可能である。
長さ261.6mm、直径24mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体(導電性支持体)とした。
フェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、樹脂固形分:60質量%)144部、および、
1−メトキシ−2−プロパノール98部を、
直径0.8mmのガラスビーズ450部を用いたサンドミルに入れ、回転数:2000rpm、分散処理時間:4.5時間、冷却水の設定温度:18℃の条件で分散処理を行い、分散液を調製した。分散後、この分散液からメッシュ(目開き:150μm)でガラスビーズを取り除いた。ガラスビーズを取り除いた後の分散液中の金属酸化物粒子と結着樹脂の合計質量に対して15質量%になるように、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(株)製、平均粒径2μm)を分散液に添加した。また、分散液中の金属酸化物粒子と結着樹脂の合計質量に対して0.01質量%になるように、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング(株)製)を分散液に添加して撹拌することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を30分間150℃で乾燥・熱硬化させることによって、膜厚が20μmの導電層を形成した。
下記式(A)で示されるカリックスアレーン化合物0.2部、
ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)10部及びシクロヘキサノン800部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、分散処理時間:4時間の条件で分散処理を行った。分散後、ガラスビーズを取り除いた後、酢酸エチル700部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を10分間100℃で乾燥させることによって、電荷発生層を形成した。
ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)10部、ならびに、
下記式(B−1)で示される構造単位および下記式(B−2)で示される構造単位を有し、下記式(B−3)で示される末端構造を有するシロキサン変性ポリカーボネート((B−1):(B−2)=95:5(モル比))0.2部を、
製造した電子写真感光体の電荷輸送層の摩耗性を評価するために、繰り返し画像形成試験を行った。製造した電子写真感光体は、ヒューレットパッカード社製HP Color LaserJet CP3525dn用のプロセスカートリッジ(シアン)へ装着した。前記プロセスカートリッジを、ヒューレットパッカード社製HP Color LaserJet CP3525dnに装着し、繰り返し画像形成試験を実施した。
実施例1において、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例2において、電荷発生層を形成する際に、まず、被塗布体を、引上げ開始側端部(鉛直方向上端部)から6mmを除いて塗布液に浸漬した後は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例7において、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した以外は、実施例6と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、電荷輸送層の膜厚を25μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、電荷輸送層の膜厚を16μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。また、繰り返し画像形成試験における画像出力枚数は、10000枚に変更した。10000枚繰り返し画像形成後の電荷輸送層摩耗量として、結果を表3に示す。
実施例1において、電荷輸送層の膜厚を12μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。また、繰り返し画像形成試験における画像出力枚数は、5000枚に変更した。5000枚繰り返し画像形成後の電荷輸送層摩耗量として、結果を表3に示す。
実施例1において、非画像形成領域の電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minよりも遅くなるように相対速度を変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、非画像形成領域の電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minよりも速くなるように相対速度を変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、画像形成領域の電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度500mm/minよりも速くなるように相対速度を変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、画像形成領域の電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度500mm/minよりも遅くなるように相対速度を変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)10部を、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z400)5部および前記(D−3)で示される構造単位を有するポリアリレート樹脂5部に変更した。それ以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。ポリアリレート樹脂の重量平均分子量(Mw)は、100,000である。
実施例1において、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)を、前記(D−3)で示される構造単位を有するポリアリレート樹脂(重量平均分子量(Mw)は100,000)に変更した。それ以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)を、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)に変更した。それ以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)を、前記(D−3)で示される構造単位と前記(D−6)で示される構造単位を有するポリアリレート樹脂(重量平均分子量(Mw)は100,000)に変更した。それ以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物8部を、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物7.2部および上記式(CT−2)で示されるアミン化合物0.8部に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物8部を、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物5.6部および上記式(CT−2)で示されるアミン化合物2.4部に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物8部を、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物4部および上記式(CT−2)で示されるアミン化合物4部に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物8部を、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物7.2部および上記式(CT−3)で示されるアミン化合物0.8部に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)を8部に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、シロキサン変性ポリカーボネートを0.4部に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、シロキサン変性ポリカーボネートを0.1部に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、シロキサン変性ポリカーボネートをシリコーン化合物(商品名:GS101、東亜合成製)に変えた以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)10部を、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)9部および前記式(B−1)で示される構造単位および下記式(E)で示される構造単位を有するポリカーボネート樹脂((B−1):(E)=98:2(モル比))1部に変更した。それ以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例31において、シロキサン変性ポリカーボネートをシリコーン化合物(商品名:GS101)に変えた以外は、実施例31と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、導電層の膜厚を30μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例1において、導電層を、以下のように変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
フェノール樹脂(商品名:プライオーフェンJ−325)132部および
1−メトキシ−2−プロパノール98部を、直径0.8mmのガラスビーズ450部を用いたサンドミルに入れ、回転数2000rpm、分散処理時間4.5時間、冷却水の設定温度18℃の条件で分散処理を行い、分散液を調製した。分散後、この分散液からメッシュ(目開き:150μm)でガラスビーズを取り除いた。ガラスビーズを取り除いた後の分散液中の金属酸化物粒子と結着樹脂の合計質量に対して10質量%になるように、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120)を分散液に添加した。また、分散液中の金属酸化物粒子と結着樹脂の合計質量に対して0.01質量%になるように、レベリング剤としてのシリコーンオイル(商品名:SH28PA)を分散液に添加して撹拌することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を30分間150℃で乾燥・熱硬化させることによって、膜厚が20μmの導電層を形成した。
実施例34において、導電層の膜厚を30μmに変更した以外は、実施例34と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例2において、導電層を、以下のように変更した以外は、実施例2と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例36において、導電層の膜厚を30μmに変更した以外は、実施例36と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例1において、導電層を形成しなかった以外は、実施例2と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例1において、下引き層の膜厚を0.65μmに変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例1において、電荷発生層用塗布液を、以下のように変えた以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例40において、導電層を塗布しなかった以外は、実施例40と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表3に示す。
実施例40において、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)を前記(D−9)の構造単位を有するポリアリレート樹脂(重量平均分子量(Mw)は100,000)に変更した。それ以外は、実施例40と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4および表6に示す。
実施例40において、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z200)を前記(C−1)の構造単位を有するポリカーボネート樹脂(重量平均分子量(Mw)は30,000)に変更した。それ以外は、実施例40と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4および表6に示す。
実施例1において、評価装置の帯電前露光量を、電子写真感光体の表面での光量が0.2μJ/cm2となるように変更した以外は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
実施例1において、評価装置の帯電前露光光を点灯させなかった以外は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
実施例1において、長さ251.5mm、直径24mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体として用いた。さらに、非画像形成領域の電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。それ以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。
製造した電子写真感光体の電荷輸送層の摩耗性および連続使用時の電位変動を評価するために、繰り返し画像形成試験を行った。製造した電子写真感光体は、ヒューレットパッカード社HP LaserJet P2055dn用のプロセスカートリッジへ装着した。前記プロセスカートリッジを、ヒューレットパッカード社製HP LaserJet P2055dnに装着し、繰り返し画像形成試験を実施した。
実施例50において、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物8部を、上記式(CT−1)で示されるアミン化合物7.2部および上記式(CT−2)で示されるアミン化合物0.8部に変更した以外は、実施例50と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
実施例51において、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した以外は、実施例51と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例51において、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更し、さらに、電荷輸送層の膜厚を12μmとした。それ以外は、実施例51と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例50において、繰り返し画像形成試験を行う電子写真装置評価装置について、帯電ローラへ印加する電圧を直流になるように改造した。それ以外は、実施例50と同様に評価を行った。結果を表4に示す。
実施例1において、長さ246mm、直径24mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体非画像形成領域のとして用いた。さらに、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。それ以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。
製造した電子写真感光体の電荷輸送層の摩耗性および連続使用時の電位変動を評価するために、繰り返し画像形成試験を行った。製造した電子写真感光体は、ヒューレットパッカード社製HP LaserJet Pro P1102w用のプロセスカートリッジへ装着した。前記プロセスカートリッジを、ヒューレットパッカード社製HP LaserJet Pro P1102wに装着し、繰り返し画像形成試験を実施した。
実施例1において、長さ260.5mm、直径30mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体(導電性支持体)として用いた。さらに、非画像形成領域の電荷発生層を形成する際に、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。それ以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。
製造した電子写真感光体の電荷輸送層の摩耗性および連続使用時の電位変動を評価するために、繰り返し画像形成試験を行った。製造した電子写真感光体は、ヒューレットパッカード社製HP LaserJet P4015n用のプロセスカートリッジへ装着した。前記プロセスカートリッジを、ヒューレットパッカード社製HP LaserJet P4015nに装着し、繰り返し画像形成試験を実施した。
実施例1において、下記変更点以外は実施例1と同様に電子写真感光体を製造した。
製造した電子写真感光体の電荷輸送層の摩耗性および連続使用時の電位変動を評価するために、繰り返し画像形成試験を行った。製造した電子写真感光体は、長さ254.8mm、直径20mmの電子写真感光体が装着できるように改造した、ヒューレットパッカード社製HP Color LaserJet CP2025dn用のプロセスカートリッジ(シアン)へ装着した。前記プロセスカートリッジを、前記プロセスカートリッジを装着して画像形成することができるように改造した、ヒューレットパッカード社製HP Color LaserJet CP2025dnに装着し、繰り返し画像形成試験を実施した。
実施例57において、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体を塗布液から引き上げる条件を変更し、電荷輸送層の膜厚を14μmとした以外は、実施例57と同様に電子写真感光体を製造した。実施例58は、電荷発生層を形成する際に、まず、被塗布体を、引上げ開始側端部から3mmを除いて塗布液に浸漬し、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。実施例59は、電荷発生層を形成する際に、まず、被塗布体を、引上げ開始側端部から6mmを除いて塗布液に浸漬し、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。実施例60は、電荷発生層を形成する際に、まず、被塗布体を、引上げ開始側端部から3mmを除いて塗布液に浸漬し、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。結果を表4に示す。
実施例58において、電荷輸送層中のポリアリレート樹脂を、ビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z400)に変更した。さらに、式(CT−1)で示されるアミン化合物8.1部および式(CT−3)で示されるアミン化合物0.9部を、式(CT−1)で示されるアミン化合物を4部、式(CT−2)で示されるアミン化合物を4部に変更した。それ以外は、実施例58と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例61において、電荷発生層および電荷輸送層を塗布形成する際に、被塗布体を塗布液から引き上げる条件を変更した以外は、実施例61と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。実施例62は、電荷発生層を形成する際に、まず、被塗布体を、引上げ開始側端部から6mmを除いて塗布液に浸漬し、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。実施例63は、電荷発生層を形成する際に、まず、被塗布体を、引上げ開始側端部から3mmを除いて塗布液に浸漬し、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。
実施例58において、まず、被塗布体を、引上げ開始側端部から6mmを除いて塗布液に浸漬し、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した以外は、実施例58と同様に電子写真感光体を製造した。
実施例64において、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体を、引上げ開始側端部から6mmを除いて塗布液に浸漬した以外は、実施例64と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例61において、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体を、引上げ開始側端部から6mmを除いて塗布液に浸漬し、被塗布体と塗布液との相対速度50mm/minで浸漬塗布する区間を変更した。さらに、帯電ローラを、カートリッジに装着した電子写真感光体の、電荷発生層の塗膜形成開始端部より14mmの位置から241mmの位置まで当接するように変更した。それ以外は、実施例61と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例66において、電荷発生層を塗布形成する際に、被塗布体を、引上げ開始側端部から3mmを除いて塗布液に浸漬した以外は、実施例66と同様に電子写真感光体を製造した。結果を表4に示す。
実施例1において、電荷発生層を形成する際に、被塗布体を、塗布液との相対速度500mm/minの一定速度で塗布液から引き上げた以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造し、評価を行った。繰り返し画像形成試験前の明部電位は、−150Vであった。結果を表5および表6に示す。
実施例40において、電荷発生層を形成する際に、被塗布体を、塗布液との相対速度500mm/minの一定速度で塗布液から引き上げた以外は、実施例40と同様に電子写真感光体を製造し、評価を行った。繰り返し画像形成試験前の明部電位は、−160Vであった。結果を表5および表6に示す。
実施例46において、電荷発生層を形成する際に、被塗布体を、塗布液との相対速度500mm/minの一定速度で塗布液から引き上げた以外は、実施例46と同様に電子写真感光体を製造し、評価を行った。
結果を表5および表6に示す。
実施例47において、電荷発生層を形成する際に、被塗布体を、塗布液との相対速度500mm/minの一定速度で塗布液から引き上げた以外は、実施例47と同様に電子写真感光体を製造し、評価を行った。
結果を表5および表6に示す。
実施例1において用いたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を、銅フタロシアニン顔料に変更した以外は、実施例1と同様に電子写真感光体を製造し、評価を行った。繰り返し画像形成試験前の明部電位は、−220Vであった。
結果を表5および表6に示す。
比較例5において、電荷発生層を形成する際に、被塗布体を、塗布液との相対速度500mm/minの一定速度で塗布液から引き上げた以外は、比較例5と同様に電子写真感光体を製造し、評価を行った。繰り返し画像形成試験前の明部電位は、−220Vであった。結果を表5および表6に示す。
9 電子写真感光体
10 帯電ローラ
11 レーザースキャナユニット
14 クリーニングブレード
22 現像ローラ
100 電子写真画像形成装置本体
101 支持体
102 導電層
103 下引き層
104 電荷発生層
105 電荷輸送層
201 塗膜非塗布領域
202 塗膜剥離領域
203 電荷発生層を含む被塗工領域
204 引上げ開始端側の領域α
205 引上げ終了端側の領域α
206 引上げ開始端側の下引き層、電荷輸送層が形成され電荷発生層が形成されていない領域
Claims (3)
- 画像形成領域および非画像形成領域において、支持体と、下引き層と、チタニルフタロシアニン顔料およびガリウムフタロシアニン顔料から選択される少なくとも1種を含有する電荷発生層と、ポリカーボネート樹脂およびポリアリレート樹脂から選択される少なくとも1種を含有する電荷輸送層と、をこの順に有する電子写真感光体であって、
該電子写真感光体の片方の端部の該非画像形成領域が、
該電荷発生層の膜厚が、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚よりも薄い領域αと、
該電荷発生層の膜厚が、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚と同じ領域γを有し、該領域γが、該領域αよりも、該電子写真感光体の片方の端部側に設けられており、該領域αにおける該電荷発生層の膜厚が、0.01μm以上である、かつ、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚に対して40%以下であることを特徴とする電子写真感光体。 - 電子写真装置本体に着脱可能に構成されたプロセスカートリッジであって、該プロセスカートリッジが、
電子写真感光体、および
該電子写真感光体に当接し、該電子写真感光体を帯電する帯電手段を有し、
該電子写真感光体が、画像形成領域および非画像形成領域において、支持体と、下引き層と、チタニルフタロシアニン顔料およびガリウムフタロシアニン顔料から選択される少なくとも1種を含有する電荷発生層と、ポリカーボネート樹脂およびポリアリレート樹脂から選択される少なくとも1種を含有する電荷輸送層と、をこの順に有し、
該電子写真感光体の片方の端部の該非画像形成領域が、
該電荷発生層の膜厚が、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚よりも薄い領域αと、
該電荷発生層の膜厚が、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚と同じ領域γを有し、該領域γが、該領域αよりも、該電子写真感光体の片方の端部側に設けられており、該領域αにおける該電荷発生層の膜厚が、0.01μm以上である、かつ、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚に対して40%以下であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 電子写真感光体、および
該電子写真感光体に当接し、該電子写真感光体を帯電する帯電手段を有する電子写真装置であって、
該電子写真感光体が、画像形成領域および非画像形成領域において、支持体と、下引き層と、チタニルフタロシアニン顔料およびガリウムフタロシアニン顔料から選択される少なくとも1種を含有する電荷発生層と、ポリカーボネート樹脂およびポリアリレート樹脂から選択される少なくとも1種を含有する電荷輸送層と、をこの順に有し、
該電子写真感光体の片方の端部の該非画像形成領域が、
該電荷発生層の膜厚が、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚よりも薄い領域αと、該電荷発生層の膜厚が、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚と同じ領域γを有し、該領域γが、該領域αよりも、該電子写真感光体の片方の端部側に設けられており、該領域αにおける該電荷発生層の膜厚が、0.01μm以上である、かつ、該画像形成領域における該電荷発生層の膜厚に対して40%以下であることを特徴とする電子写真装置。
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