JPH09160436A - 電子写真用感光体、その製造方法およびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

電子写真用感光体、その製造方法およびそれを用いた画像形成装置

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JPH09160436A
JPH09160436A JP32200195A JP32200195A JPH09160436A JP H09160436 A JPH09160436 A JP H09160436A JP 32200195 A JP32200195 A JP 32200195A JP 32200195 A JP32200195 A JP 32200195A JP H09160436 A JPH09160436 A JP H09160436A
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photoconductor
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image forming
photosensitive layer
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JP32200195A
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English (en)
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Tomoko Otsuki
朋子 大槻
Masanori Matsumoto
雅則 松本
Yoichi Takezawa
洋一 竹沢
Masayuki Sakamoto
雅遊亀 坂元
Tatsuhiro Morita
竜廣 森田
Sayaka Uesugi
さやか 上杉
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着時の感光体情報の読取りが比較的簡単で
あり、安価に製造することができる電子写真用感光体、
その製造方法およびそれを用いた画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 塗布液9の表面から支持体2が予め定め
る長さLだけ露出するようにして浸漬し、引上げた後、
付着した塗布液膜を乾燥して膜を形成する工程を前記長
さLを選ぶことによって所定の回数繰返して支持体2の
外表面上に感光層を形成する。前記長さLを選ぶことに
よって支持体の円周方向にわたってほぼ同一で、軸方向
にわたって異なる規則性をもつ感光体に固有の感光体情
報が同時に形成される。また感光体情報は、感光層をレ
ーザ光を用いて除去することによっても形成することが
できる。前記感光体情報を有するので、画像形成装置へ
の装着時に感光体を回転させることなく容易に感光体情
報を読取ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタや複写機
などの画像形成装置に装着して用いられ、装着時に感光
体に固有の感光体情報の読取りが比較的簡単である電子
写真用感光体、その製造方法およびそれを用いた画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は、従来技術である感光体の形成
手順を示す工程図である。工程b1の基体加工工程で
は、たとえばアルミニウムから成る円筒状の支持体が圧
縮成形または押出成形によって形成される。工程b2の
切削工程では、形成された支持体の全外表面および端部
付近の内表面が必要に応じて切削される。外表面の切削
は、当該表面を所定の表面粗さにするとともに、支持体
全体の外径を所定の寸法にするために行われ、内表面の
切削は、完成した感光体を複写機などの画像形成装置内
で駆動することができるように、駆動部および軸部(フ
ランジ)を接着または圧着させるために行われる。この
ような切削は、たとえば精密旋盤によって行われる。
【0003】工程b3では、切削された支持体の外表面
および内表面が洗浄される。これは、切削時に用いられ
る油、切削によって生じる粉およびごみなどを除去し
て、感光層の塗布欠陥をなくして画像形成時に優れた画
像品質を得るために実施される。たとえばメチレンクロ
ライド、トリクロルエタンなどの塩素系溶剤、メタノー
ル、エタノールなどのアルコール系溶剤、水、界面活性
剤、および水と界面活性剤との混合液などの溶液中に支
持体を浸漬し、必要に応じて超音波洗浄、ブラシ洗浄、
ジェット洗浄などを組合わせる湿式洗浄方式を採用する
ことができる。また紫外線やオゾンなどを用いた乾式洗
浄方式を用いることもできる。工程b4では、前記洗浄
の終了した支持体が、その表面に付着した洗浄用溶剤を
温風などによって熱を与えて蒸発させ、乾燥させる。工
程b5では、乾燥された支持体が、室温程度まで冷却さ
れる。
【0004】続いて、上述した工程b1〜b5によって
処理された支持体の外表面に、感光層が形成される。感
光層は、たとえば下引層、電荷発生層(CGL)および
電荷輸送層(CTL)の3層から成り、これらの層を支
持体の外表面上に、この順番で積層して形成される。各
層は、たとえば浸漬塗布法、スプレー法、押出法などに
よって塗布液を塗布し、乾燥する工程を繰返すことによ
って形成される。下引層は、支持体と電荷発生層および
電荷輸送層との密着性を向上させるために設けられる。
頻繁に用いられる浸漬塗布法によって、感光層を形成す
る方法について説明する。
【0005】工程b6では、下引層を形成するための塗
布液が塗布される。塗布液中には、たとえば下引層用の
樹脂、感光性物質および添加剤などが含まれ、これらは
溶剤中に溶解もしくは分散される。このような塗布液中
に支持体を浸漬し、適当な速さで支持体を引上げること
によって支持体の外表面に下引層用の塗布液が塗布され
る。このとき、支持体の内側に塗布液が侵入しないよう
に、内側をエアチャック(風船チャック)などの方法で
保護し、浸漬時に内側に存在する空気が逃げないように
することが好ましい。これは、支持体の内面に塗布液が
付着すると、塗布液の無駄が生じるとともに、完成した
感光体と複写機などの画像形成装置本体のアースをとる
際の障害になるためである。工程b7では、支持体表面
に付着した塗布液に残存する溶剤を蒸発させるために、
熱風などによって乾燥させる。このようにして下引層が
完成する。
【0006】塗布液を変えて、工程b6,b7と同様に
して、工程b8〜b11で電荷発生層および電荷輸送層
が形成される。工程b12では、一部支持体の内面に付
着した塗布液が溶剤を用いて拭取られる。工程b13で
は、支持体の端部にフランジが圧着もしくは接着され
る。さらに工程b14では、感光体に固有の感光体情報
が付与され、工程b15で感光体が完成する。
【0007】前記感光体情報の付与は、次のような理由
から行われる。個々の感光体に対して、同様の作成条件
で作成したにも拘わらず、感光体の電子写真特性である
帯電電位、感光度および繰返し特性などが一致しない場
合がある。この原因としては、用いた塗布液材料のロ
ット差、塗布液の時間の経過に伴う変化が考えられ
る。
【0008】すなわちでは、同じ条件で塗布液を調合
しても、塗布液材料のロット差によって不純物の混入量
などの僅かな条件の違いが生じ、前記電子写真特性にば
らつきが生じると考えられる。電子写真特性は、すなわ
ち半導体特性であり、このような不純物の混入量の違い
などは、帯電性および感度などがばらつく原因となる。
【0009】またでは、塗布液の溶剤が経時的に蒸発
し、当該塗布液の粘度上昇が生じ、これによって感光層
の膜厚にばらつきが生じると考えられる。また、経時的
な変化によって塗布液の粘弾性(レオロジー)特性が変
化し、これによっても膜厚がばらつくと考えられる。さ
らに感光体作成時に不純物が混入することも考えられ
る。また場合によっては感光性物質の分解および変質も
考えられる。これらの要因も、特性のばらつく原因の1
つであると考えられる。
【0010】上述したような原因によって電子写真特性
にばらつきを有する感光体は、電子写真特性を検査し、
予め定める許容範囲内の特性を有する感光体、すなわち
画像形成装置に装着したときに、画像形成条件を調整す
ることが可能な範囲内の特性を有する感光体が市場に提
供される。これは、画像形成装置の形成条件の調整を必
要としない程度に前記許容範囲を狭くすると、感光体の
収率が低下するためである。このようなある程度の許容
範囲内の電子写真特性を有する感光体が存在するので、
通常は、サービスマンなどの操作者が感光体を装着した
後、感光体の表面電位、光感度および実写特性などを確
認し、画像形成装置の形成条件を調整する。
【0011】このような操作者による確認および調整で
は、製造コストを低減するために異なる電子写真特性を
有する感光体であるにも拘わらず、外観が全く同形状で
あるような感光体を作成していた場合、画像形成装置に
適合しない感光体を装着する場合がある。このような場
合であっても、画像形成装置を駆動しながら形成条件の
調整が行われるので、感光体が無駄になるとともに、画
像形成装置の調整可能な範囲内に感光体の電子写真特性
が入っていない場合、画像品位の低い画像しか得ること
ができない。
【0012】このような不都合を回避するために、前述
した工程b14で、感光体に固有の感光体情報が付与さ
れる。感光体情報は、たとえば帯電特性や感度にかかわ
る情報である。画像形成装置は、このような付与した感
光体情報を感光体の装着時に読取り、画像形成条件であ
る帯電電位、露光電圧およびバイアス値などを自動的に
調整する。
【0013】たとえば特開昭60−254073号公報
には、磁気テープまたはラベルに感光体情報を付与し、
このようなテープまたはラベルを感光体に貼付ける方法
が開示されている。このような感光体が装着される画像
形成装置は、感光体を装着した後、感光体を回転させ、
前記テープまたはラベルに付与された感光体情報を当該
装置が有する磁気センサまたは光学センサによって読取
り、読取った感光体情報に基づいて画像形成条件が制御
される。
【0014】また特開昭62−87978号公報では、
感光体情報が付与されたバーコード状の着色部を設ける
例が開示されている。この場合もこのような感光体が装
着される画像形成装置は、感光体が装置された後、感光
体を回転させ、当該装置が有する赤外線センサによって
感光体情報を読取り、画像形成条件を制御する。
【0015】さらに特公平7−43549号公報では、
感光体、現像部、帯電器およびクリーナ部などを含んで
構成されるプロセスカートリッジ中にRAM(ランダム
アクセスメモリ)およびROM(リードオンリメモリ)
を内蔵した例が開示されている。このようなプロセスカ
ートリッジが装着された画像形成装置は、RAMおよび
ROM内に付与された感光体情報を読出し、画像形成条
件を制御する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記磁気テープやバー
コードを支持体の感光層が形成されていない表面上に貼
付ける技術は、支持体の外表面上に貼付けるための領域
が必要となるので、実際に複写動作に寄与しない領域が
増加し、感光体の大形化を招く。また、このような部材
を用いた感光体情報の付与は、たとえば前記大形化を防
ぐために、円筒状の支持体の軸方向にわたってほぼ同一
で、円周方向にわたって異なる規則性をもって形成され
る。このため、画像形成装置に装着したときに、感光体
情報をすべて読取るためには、装着した感光体を少なく
とも1回転させなければならない。
【0017】また上記技術に加えてRAMやROMを内
蔵する技術は、新たに部材を付与することから、図22
で示される工程b14のように、付与のための工程が必
要となる。また、新たに部材を付与することから、製造
コストが増加する。特にRAMやROMを内蔵する技術
ではコストの増加が著しい。
【0018】本発明の目的は、画像形成装置に装着した
ときに、感光体情報の読取りが比較的簡単であり、安価
に製造することができる電子写真用感光体、その製造方
法およびそれを用いた画像形成装置を提供することであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒状の支持
体と、支持体の外表面上に形成され、支持体の円周方向
にわたって略同一で、軸方向にわたって異なる規則性を
持つ感光体に固有の感光体情報を有する感光層とを含ん
で構成されることを特徴とする電子写真用感光体であ
る。本発明に従えば、円筒状の支持体の外表面上に、支
持体の円周方向にわたって略同一で、軸方向にわたって
異なる規則性を持つ感光体に固有の感光体情報を有する
感光層が形成されて、電子写真用感光体が構成される。
前記規則性を有する感光体情報を有することによって、
感光体を画像形成装置に装着したときに、感光体を回転
させることなく、簡単に感光体情報を読み取ることがで
きる。感光体情報は感光層が有するので、磁気テープや
バーコードなどを貼り付けて感光体情報を付与する場合
と比較して、貼り付けのための場所を確保する必要がな
く、感光体を小型化することができる。またこのような
感光体情報は、後述するような方法で比較的簡単にかつ
安価に形成することができる。
【0020】また本発明は、円筒状であり、円周方向に
わたって略同一で、軸方向にわたって異なる規則性を持
つ感光体に固有の感光体情報を有する支持体と、支持体
の外表面上に形成される感光層とを含んで構成されるこ
とを特徴とする電子写真用感光体である。本発明に従え
ば、円筒状であり、外表面上に前記規則性を持つ感光体
情報が形成された支持体の、前記外表面上に、感光層が
形成されて、電子写真用感光体が構成される。この場合
も、感光体の画像形成装置への装着時に、簡単に感光体
情報を読み取ることができ、感光体を小型化することが
でき、このような感光体情報は、後述するような方法で
比較的簡単にかつ安価に形成することができる。
【0021】また本発明は、円筒状であり、円周方向に
わたって略同一で、軸方向にわたって異なる規則性を持
つ感光体に固有の第1感光体情報を有する支持体と、支
持体の外表面上に形成され、第1感光体情報と同じ規則
性を持つ感光体に固有の第2感光体情報を有する感光層
とを含んで構成されることを特徴とする電子写真用感光
体である。本発明に従えば、円筒状であり、外表面上に
前記規則性を持つ第1感光体情報が形成された支持体
の、前記外表面上に、前記規則性を持つ第2感光体情報
を有する感光層が形成されて、電子写真用感光体が構成
される。この場合も、感光体の画像形成装置への装着時
に、感光体を回転させることなく、簡単に感光体情報を
読み取ることができる。また、感光体を小型化すること
ができる。またこのような感光体情報は、後述するよう
な方法で比較的簡単にかつ安価に形成することができ
る。
【0022】また本発明は、前記感光体情報が、感光体
の非画像形成領域である一方および他方端部のうちの少
なくともいずれか一方端部側に形成されていることを特
徴とする。本発明に従えば、前記感光体情報は、感光体
の非画像形成領域である一方および他方端部のうちの少
なくともいずれか一方端部側に形成されているので、感
光体情報によって画像形成不良が生じることはなく、優
れた品位の画像を出力することができる。
【0023】また本発明は、前記感光体情報が、感光体
の非画像形成領域である感光体の両端部側に対称的に形
成されていることを特徴とする。本発明に従えば、前記
感光体情報は、感光体の両端部側に対称的に形成される
ので、感光体情報によって画像形成不良が生じることは
なく、優れた品位の画像を出力することができる。ま
た、画像形成装置は、装着時においていずれの端部側か
ら感光体が装着されても、確実に感光体情報を読み取る
ことができる。たとえば、前記感光層を1または複数層
から構成し、支持体端部から各感光層端部までの長さを
選んで感光体情報を形成することによって、感光体情報
を確実に付与することができる。またたとえば、前記感
光体情報に当該感光体が装着可能な画像形成装置を示す
機種情報を含ませることによって、装着時に当該機種情
報を用いて、感光体と画像形成装置との適合性を判断す
ることができる。
【0024】また本発明は、前記感光体情報は、感光層
の電子写真特性情報を含むことを特徴とする。本発明に
従えば、前記感光体情報は、感光層の電子写真特性情報
を含む。したがって、装着時に当該電子写真特性情報を
用いて、装着した感光体に適合した画像形成条件を設定
することができる。このため優れた品位の画像を出力す
ることができる。たとえば前記電子写真特性情報とし
て、画像形成時に感光体の明部または暗部を予め定める
表面電位に保持するための明部または暗部表面電位情報
を含ませることによって、装着時に当該電子写真特性情
報を用いて、装着した感光体に適合した画像形成条件を
設定することができ、優れた品位の画像を出力すること
ができる。
【0025】また本発明は、円筒状の支持体の外表面上
に形成される感光層を含んで構成される電子写真用感光
体の製造方法において、塗布液表面から支持体が予め定
める長さだけ露出するようにして、支持体を塗布液中に
浸漬し、引上げた後、支持体表面に付着した塗布液を乾
燥して膜を形成する工程を、塗布液を代えて、前記予め
定める長さを選んで所定の回数繰り返して、支持体の外
表面上に、感光層と、支持体の円周方向にわたって略同
一で、軸方向にわたって異なる規則性を持つ感光体に固
有の感光体情報とを形成することを特徴とする電子写真
用感光体の製造方法である。本発明に従えば、塗布液表
面から支持体が予め定める長さだけ露出するようにし
て、支持体を塗布液中に浸漬し、引上げた後、支持体表
面に付着した塗布液を乾燥して膜を形成する工程を、塗
布液を代えて、前記予め定める長さを選んで所定の回数
繰り返して、支持体の外表面上に、感光層と、前記規則
性を持つ感光体情報とが形成される。感光層と感光体情
報とが同じ工程で作成することができるので、感光体の
画像形成装置への装着時に、簡単に感光体情報を読み取
ることができ、小型化が可能な感光体を、比較的安価に
形成することができる。
【0026】また本発明は、円筒状の支持体の外表面上
に形成される感光層を含んで構成される電子写真用感光
体の製造方法において、支持体の外表面に、支持体の円
周方向にわたって略同一で、軸方向にわたって異なる規
則性を持つ感光体に固有の感光体情報を形成し、前記支
持体を塗布液中に浸漬し、引上げた後、支持体表面に付
着した塗布液を乾燥して膜を形成する工程を、塗布液を
代えて、所定の回数繰り返して、支持体の外表面上に、
感光層を形成することを特徴とする電子写真用感光体の
製造方法である。本発明に従えば、支持体の外表面に前
記感光体情報が形成され、当該支持体を塗布液中に浸漬
し、引上げた後、支持体表面に付着した塗布液を乾燥し
て膜を形成する工程を、塗布液を代えて、所定の回数繰
り返して、支持体の外表面上に、感光層が形成される。
このような方法であっても、感光体の画像形成装置への
装着時に、簡単に感光体情報を読み取ることができ、小
型化が可能な感光体を形成することができる。
【0027】また本発明は、円筒状の支持体の外表面上
に形成される感光層を含んで構成される電子写真用感光
体の製造方法において、支持体の外表面に、支持体の円
周方向にわたって略同一で、軸方向にわたって異なる規
則性を持つ感光体に固有の第1感光体情報を形成し、塗
布液表面から前記支持体が予め定める長さだけ露出する
ようにして、支持体を塗布液中に浸漬し、引上げた後、
支持体表面に付着した塗布液を乾燥して膜を形成する工
程を、塗布液を代えて、前記予め定める長さを選んで所
定の回数繰り返して、支持体の外表面上に、感光層と、
前記第1感光体情報と同じ規則性を持つ感光体に固有の
第2感光体情報とを形成することを特徴とする電子写真
用感光体の製造方法である。本発明に従えば、支持体の
外表面上に前記規則性を持つ第1感光体情報が形成さ
れ、塗布液表面から前記支持体が予め定める長さだけ露
出するようにして、支持体を塗布液中に浸漬し、引上げ
た後、支持体表面に付着した塗布液を乾燥して膜を形成
する工程を、塗布液を代えて、前記予め定める長さを選
んで所定の回数繰り返して、支持体の外表面上に、感光
層と、前記規則性を持つ第2感光体情報とが同時に形成
される。感光層と第2感光体情報とが同じ工程で作成で
きるので、感光体の画像形成装置への装着時に、簡単に
感光体情報を読み取ることができ、小型化が可能な感光
体を、比較的安価に形成することができる。たとえば、
前記塗布液中に浸漬した支持体の引上げ速度を異ならせ
ることによって、感光体情報を形成することができる。
【0028】また本発明は、円筒状の支持体の外表面上
に形成される感光層を含んで構成される電子写真用感光
体の製造方法において、支持体を塗布液中に浸漬し、引
上げた後、支持体表面に付着した塗布液を乾燥して膜を
形成する工程を、塗布液を代えて、所定の回数繰り返し
て、支持体の外表面上に、感光層を形成し、形成された
感光層を一部分除去することによって、支持体の円周方
向にわたって略同一で、軸方向にわたって異なる規則性
を持つ感光体に固有の感光体情報を形成することを特徴
とする電子写真用感光体の製造方法である。本発明に従
えば、支持体を塗布液中に浸漬し、引上げた後、支持体
表面に付着した塗布液を乾燥して膜を形成する工程を、
塗布液を代えて、所定の回数繰り返して、支持体の外表
面上に、感光層を形成し、形成された感光層を一部分除
去することによって、前記規則性を持つ感光体情報が形
成される。このような方法であっても、感光体の画像形
成装置への装着時に、簡単に感光体情報を読み取ること
ができ、小型化が可能な感光体を形成することができ
る。たとえば、前記感光層は所定の溶剤による拭取りに
よって除去され、前記感光体情報は前記溶剤による拭取
り幅を異ならせることによって形成される。またたとえ
ば、前記感光層はレーザー光を照射することによって除
去され、前記感光体情報はレーザー光の照射幅を異なら
せることによって形成される。レーザー光の照射による
方法は、感光体情報を比較的高精度に作成することがで
きるので、画像形成装置の感光体情報の読み取り精度が
向上する。
【0029】また本発明は、円筒状の支持体の外表面上
に感光層が形成され、前記支持体または感光層は、支持
体の円周方向にわたって略同一で、軸方向にわたって異
なる規則性を持つ感光体に固有の感光体情報を有する電
子写真用感光体を装着して用いる画像形成装置におい
て、交換可能な感光体が装着される装着部と、感光体の
装着速度を検出する速度検出部と、感光体情報を検出す
る情報検出部と、所定の画像形成条件で画像形成動作を
実行する画像形成部と、前記速度検出部が検出した感光
体の装着速度に基づいて、情報検出部からの感光体情報
を一定速度における感光体情報に変換し、画像形成部の
画像形成条件を前記変換された感光体情報に変更する制
御部とを含むことを特徴とする画像形成装置である。本
発明に従えば、画像形成装置の装着部に感光体が装着さ
れると、速度検出部が装着速度を検出し、情報検出部が
感光体情報を検出する。制御部は、速度検出部が検出し
た感光体の装着速度に基づいて、情報検出部からの感光
体情報を一定速度における感光体情報に変換し、画像形
成部の画像形成条件を前記変換された感光体情報に変更
する。画像形成部は、変更された画像形成条件で画像形
成動作を実行する。前記感光体情報を有する感光体が装
着されるので、当該感光体を画像形成装置に装着したと
きに、感光体を回転させることなく、簡単に感光体情報
を読み取ることができる。
【0030】また本発明は、前記感光体情報は、当該感
光体が装着可能な画像形成装置を示す機種情報を含み、
前記画像形成装置は、当該画像形成装置と感光体との適
合を示す適合情報を予め記憶する記憶部を含み、前記制
御部は、情報検出部からの機種情報と、前記記憶部に記
憶された適合情報とが一致したときのみに、画像形成動
作が実行可能なように前記画像形成部を制御することを
特徴とする。本発明に従えば、感光体情報の機種情報
と、記憶部に予め記憶された画像形成装置と感光体との
適合を示す適合情報とが一致したときのみに、画像形成
動作が実行可能となるように、制御部は画像形成部を制
御する。したがって、画像形成装置に不適当な感光体が
装着されたときに画像形成部を作動させないようにし
て、画像形成装置が故障することなどを防止することが
できる。たとえば、前記機種情報と適合情報とが一致し
なかったときに、警告情報が発生する警告情報発生部を
設け、操作者に不適当な感光体が画像形成装置に装着さ
れたことを報知するようにしてもかまわない。またたと
えば、情報検出部と速度検出部とを、感光体の軸方向に
沿って、かつ情報検出部の方が感光体の端部側に配置す
ることによって、装着速度の検出のための部材によって
感光体情報が傷つくことを防止することができる。また
たとえば、情報検出部と速度検出部とを、装着された感
光体の軸方向に沿って、かつ速度検出部の方が感光体の
端部側に配置することによって、画像形成装置に感光体
を装着すると直ぐに感光体情報を読み取ることができ
る。またたとえば、前記速度検出部を、感光体の装着時
にのみ感光体表面に当接するコロと、前記コロの回転に
連動し、等間隔に配置される検出物体を有する円盤状の
エンコーダとを含んで構成することによって、前記コロ
は感光体の装着時にのみ感光体表面に当接するので、画
像形成時に画像品位を低下させることがなくなる。
【0031】また本発明は、前記感光体、感光体を所定
のパターンに帯電させる帯電部、感光体の帯電パターン
を現像する現像部、および帯電した感光体を初期化する
初期化部を含んで構成されるプロセスカートリッジが、
前記装着部に装着されることを特徴とする。本発明に従
えば、前記感光体、感光体を所定のパターンに帯電させ
る帯電部、感光体の帯電パターンを現像する現像部、お
よび帯電した感光体を初期化する初期化部を含んで構成
されるプロセスカートリッジが、前記装着部に装着され
る。このようなプロセスカートリッジを装着すること
は、感光体のみならず、帯電部、現像部および初期化部
などの使用とともに特性が劣化する部分も交換すること
となるので、より確実に優れた品位の画像を出力するこ
とができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のの実施の一形態
である感光体1aの概略的構成を示す断面図である。感
光体1aは、円筒状の支持体2と、1または複数(本形
態では3)層で実現される感光層3とを含んで構成され
る。支持体2は、たとえばアルミニウムから成る。感光
層3は、支持体2の外表面上に、下引層4、電荷発生層
(CGL)5および電荷輸送層(CTL)6をこの順番
に積層して構成され、また感光層3は、後述する下引層
4、電荷発生層5および電荷輸送層6の作成工程で同時
に形成される感光体に固有の感光体情報を有する。下引
層4は、支持体2と電荷発生層5または電荷輸送層6と
の密着性を向上するため、あるいは電荷発生層5および
電荷輸送層6への不純物の拡散などを防止して電荷発生
層5および電荷輸送層6のバリア性を向上するために形
成される。このような密着性あるいはバリア性の向上が
特に必要でないときには、下引層4は設けなくても構わ
ない。
【0033】電荷発生層5と電荷輸送層6とは積層順序
が逆であってもよく、また1層で構成しても構わない。
電荷発生層5としては、たとえばセレン、セレン−テル
ル、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、公知のジス
アゾ系化合物、アンサンスロン系化合物、フタロシアニ
ン系化合物、インジゴ系化合物、トリフェニルメタン系
化合物、スレン系化合物、トルイジン系化合物、ピラゾ
リン系化合物、ペリレン系化合物およびキナクリドン系
化合物などを用いることができる。また電荷輸送層6と
しては、公知の材料を用いることができ、たとえば2,
5−ジ(4−ジメチルアミノフェニル)−1,3,4−
オキサジアゾールなどのオキサジアゾール系化合物、9
−(4−ジエチルアミノスチリル)アントラセンなどの
スチリル系化合物、ポリビニルカルバゾールなどのカル
バゾール系化合物、1−フェニル−3−(p−ジメチル
アミノフェニル)ピラゾリンなどのピラゾリン系化合
物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソ
オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジア
ゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系
化合物、トリアゾール系化合物などの含窒素環式化合
物、縮合多環化合物、ヒドラゾン系化合物などを用いる
ことができる。これらの電荷輸送層材料は、単独で用い
てもよく、あるいは2種類以上の材料を混合して用いて
も構わない。
【0034】前記電荷発生層5上に形成される電荷輸送
層6には、結着樹脂を含んでいても構わない。また電荷
発生層5は、高い感度を得るために、公知の増感剤を含
んでも構わない。また材料の分散性や塗工性等を考慮し
て界面活性剤やレベリング剤などを含んでも構わない。
このような電荷発生層材料および電荷輸送層材料は、溶
剤中に溶解または分散して用いられる。このような溶剤
としては、種々の有機溶剤を用いることができ、たとえ
ばメタノール、エタノールなどのアルコール類、n−ヘ
キサン、オクタンなどの脂肪族系炭化水素、ベンゼン、
トルエンなどの芳香族炭化水素、ジクロロメタン、ジク
ロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、ジメチルエータ
ル、ジエチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メ
チルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸メ
チルなどのエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシドなどの溶剤を用いることができる。これ
らの溶剤は、単独で用いてもよく、あるいは2種類以上
の溶剤を混合して用いても構わない。
【0035】また前記支持体2は、導電性を有する材料
で実現され、たとえば上述したアルミニウムの他に、
銅、錫、白金、金、銀、バナジウム、モリブデン、クロ
ム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、イン
ジウム、ステンレス鋼、真鍮などの金属単体を用いるこ
とができる。またこのような金属が蒸着またはラミネー
トされたプラスチック材料や、ヨウ化アルミニウム、酸
化錫、酸化インジウムなどで被覆されたガラスなどを用
いることもできる。支持体2は、シート状やドラム状の
いずれであってもよく、支持体自体が導電性を有する
か、あるいは支持体の表面が導電性を有し、使用に際し
充分な機械的強度を有することが好ましい。
【0036】また、支持体2の形状として本発明では円
筒状のドラムについてのみの説明を行っているけれど
も、支持体2は円柱状であっても構わない。
【0037】また最上層の電荷輸送層6の表面に保護層
を設けても構わない。前記電荷発生層5の膜厚は、たと
えば0.01μm〜5μmの範囲に、好ましくは0.1
μm〜3μmの範囲に形成される。電荷輸送層6の膜厚
は、2μm〜100μmの範囲に、好ましくは5μm〜
30μmの範囲に形成される。電荷発生層5と電荷輸送
層6とを1層で兼用して構成する場合、その膜厚は、た
とえば10μm〜50μm、好ましくは15μm〜25
μmの範囲に形成される。
【0038】図2は、支持体2の外表面上に感光体情報
を有する感光層3を形成する方法を段階的に示す側面図
である。また図3は感光体1aの形成手順を示す工程図
である。
【0039】工程a1の基体加工工程では、たとえばア
ルミニウムから成る円筒状の支持体2が圧縮成形または
押出成形によって形成される。工程a2の切削工程で
は、形成された支持体2の全外表面および端部付近の内
表面が必要に応じて切削される。外表面の切削は、当該
表面を所定の表面粗さにするとともに、支持体2全体の
外径を所定の寸法にするために行われ、内表面の切削
は、完成した感光体1aを複写機などの画像形成装置内
で駆動することができるように、駆動部および軸部(フ
ランジ)を接着または圧着させるために行われる。この
ような切削は、たとえば精密旋盤によって行われる。
【0040】工程a3では、切削された支持体2の外表
面および内表面が洗浄される。これは、切削時に用いら
れる油、切削によって生じる粉およびごみなどを除去し
て、感光層3の塗布欠陥をなくして画像形成時に優れた
画像品質を得るために実施される。たとえばメチレンク
ロライド、トリクロルエタンなどの塩素系溶剤、メタノ
ール、エタノールなどのアルコール系溶剤、水、界面活
性剤、および水と界面活性剤との混合液などの溶液中に
支持体を浸漬し、必要に応じて超音波洗浄、ブラシ洗
浄、ジェット洗浄などを組合わせる湿式洗浄方式を採用
することができる。また紫外線やオゾンなどを用いた乾
式洗浄方式を用いることもできる。工程a4では、前記
洗浄の終了した支持体2が、その表面に付着した洗浄用
溶剤を温風などによって熱を与えて蒸発させ、乾燥させ
る。工程a5では、乾燥された支持体2が、室温程度ま
で冷却される。
【0041】続いて、上述した工程a1〜a5によって
処理された支持体2の外表面に、感光層3が形成され
る。感光層3は、下引層4、電荷発生層(CGL)5お
よび電荷輸送層(CTL)6の3層から成り、これらの
層4〜6を支持体2の外表面上に、この順番で積層して
形成される。各層4〜6は、ともに浸漬塗布法によって
塗布液を塗布し、乾燥する工程を繰返すことによって形
成される。
【0042】図2(A)に示されるように、塗布液層8
内には各層4〜6を形成するための樹脂、感光性物質、
添加剤などを溶剤中に溶解または分散した塗布液9が保
持されている。支持体2は保持具7で把持されている。
図2(B)に示すように、前記塗布液9中に支持体2を
浸漬する。このとき、支持体2は全体を浸漬するのでは
なく、上端部から塗布液9の表面までの長さLを選んで
浸漬する。これによって前記長さLの部分には塗布液膜
は形成されない。図2(C)に示されるように、浸漬し
た支持体2を所定の速度で引上げることによって、塗布
液膜10が形成される。浸漬した支持体2の引上げは、
一定速度で行うのが好ましい。これは、引上げ速度によ
って塗布液膜10の膜厚が決定するからである。このと
き、支持体2の内側に塗布液9が侵入しないように、内
側をエアチャック(風船チャック)などの方法で保護
し、浸漬時に内側に存在する空気が逃げないようにする
ことが好ましい。これは、支持体2の内面に塗布液9が
付着すると、塗布液9の無駄が生じるとともに、完成し
た感光体1aと複写機などの画像形成装置本体のアース
をとる際の障害になるためである。
【0043】まず工程a6では、下引層4を形成するた
めの塗布液9が塗布される。塗布液9中には、下引層4
用の樹脂が含まれる。工程a7では、支持体2表面に付
着した塗布液9に残存する溶剤を蒸発させるために、熱
風などによって乾燥させる。このようにして下引層4が
完成する。
【0044】塗布液9を変えて、工程a6,a7と同様
にして、工程a8〜a11で電荷発生層5および電荷輸
送層6が形成される。工程a12では、一部支持体2の
内面に付着した塗布液9が溶剤を用いて拭取られる。工
程a13では、支持体2の端部にフランジが圧着もしく
は接着され、工程a14で感光体1aが完成する。
【0045】感光体に固有の感光体情報は、感光層3の
形成時の前記長さLを選んで下引層4、電荷発生層5、
および電荷輸送層6を形成することによって、これらの
層4〜6の形成と同時に付与される。このような方法に
よって作成された感光体情報に対応するパターンは、支
持体2の円周方向にわたってほぼ同一で、軸方向にわた
って異なる規則性をもつこととなる。このようなパター
ンは、目視で簡単に見分けがつき、したがって感光体1
aに適合する画像形成装置の機種の区別を行うために用
いることが好ましい。サービスマンなどの操作者は、感
光体1aの装着時にこのようなパターンを目視で確認
し、機種の適合を判断することができるので、装着の誤
りを未然に防止することができる。
【0046】図4および図5は、上述したような浸漬法
によって作成された感光体情報に対応するパターンP1
〜P8をそれぞれ示す断面図である。図中、長さL1
は、感光体情報を付与するために予め確保された領域の
支持体2端部からの長さを表す。この長さL1以下の範
囲で、支持体2端部から各層4〜6の端部までの長さL
が選ばれる。各層4〜6の長さLは同じであってもよ
く、また互いに異なる長さであっても構わない。下引層
4の長さをLuとし、電荷発生層5の長さをLgとし、
電荷輸送層6の長さをLtとしてパターンP1〜P8を
説明する。
【0047】図4(A)に示されるように、各層4〜6
の長さLu,Lg,Ltを長さL1よりも短い範囲で、
互いに同じ長さとすることができる。図4(B)に示さ
れるように、各層4〜6の長さLu,Lg,Ltを互い
に同じ長さとし、前記長さL1と同じとすることができ
る。図4(C)に示されるように、前記長さL1よりも
短い範囲で、長さLuを最も短い長さとし、長さLg,
Ltを同じ長さとすることができる。図4(D)に示さ
れるように、長さL1よりも短い範囲で、長さLuを最
も長い長さとし、長さLg,Ltを同じ長さとすること
ができる。図5(A)に示されるように、長さL1より
も短い範囲で、長さLgを最も短い長さとし、長さL
u,Ltを同じ長さとすることができる。図5(B)に
示されるように、長さL1よりも短い範囲で、長さLg
を最も長い長さとし、長さLu,Ltを同じ長さとする
ことができる。図5(C)に示されるように、長さL1
よりも短い範囲で、長さLtを最も長い長さとし、長さ
Lu,Lgを同じ長さとすることができる。図5(D)
に示されるように、長さL1よりも短い範囲で、長さL
tを最も短い長さとし、長さLu,Lgを同じ長さにす
ることができる。
【0048】上述したような浸漬法によれば、たとえば
このような8種類のパターンP1〜P8を作成すること
が可能である。これ以外のパターンを形成しても構わな
い。各層4〜6は、互いに異なる色彩を有するので、パ
ターンP1〜P8に所定の波長帯域の光を照射して反射
光量を検出することによって、互いに異なる反射光量が
得られ、反射光量に対応して予め設定される感光体情報
を読取ることができる。
【0049】図6は、支持体2の外表面上に、感光体情
報を有する感光層3を形成する他の方法を説明するため
の、形成される膜と引上げ速度との関係を示すグラフで
ある。また図7は、他の方法で作成された感光体情報に
対応するパターンP9を示す示す断面図である。図6に
示されるように、浸漬した支持体2の引上げ速度と形成
される膜の膜厚とは、引上げ速度が速いほど膜厚が厚く
なる傾向を有する。したがって、引上げ速度を支持体2
の引上げ動作中に変化させることによって、様々なパタ
ーンを形成することが可能である。このようにして形成
されるパターンは、支持体2の円周方向にわたってほぼ
同一で、軸方向にわたって異なる規則性をもつこととな
る。
【0050】たとえば図7に示されるように、電荷発生
層5の作成時に引上げ速度をS1とS2とに変化させる
ことによって、電荷発生層5の端部に膜厚D1,D2
(D1>D2)が交互に繰り返されるパターンP9を作
成することができる。このような膜厚の変化を画像形成
装置内に設けられたセンサで読取る場合、膜厚D2は、
膜厚D1の半分以下にすることが好ましい。このように
選ぶことによって、読取時の精度が向上する。ただし、
膜厚D2があまりにも薄すぎると、引上げ速度が遅くな
るので、膜形成に要する時間が長くなり、生産効率の低
下を引起こす。このような引上げ速度を変化させること
によって感光体情報に対応したパターンを形成する場
合、電荷発生層5の作成時に行うことが好ましい。電荷
発生層5は、一般に、電荷発生物質によって他の層に比
べて光吸収性が高く、膜厚変化によるセンサの読取レベ
ルの差を大きくとることができるからである。
【0051】図7に示されるような膜厚D1,D2の領
域を交互に形成することによって電子写真特性を2値化
情報として付与することができる。またこのようにして
付与した情報を、感光体1aを画像形成装置に装着する
際の感光体1aの装着速度を検出するために用いても構
わない。
【0052】上述した感光体情報に対応したパターンP
1〜P9は、たとえば感光層3材料のロット毎、1日
毎、または数百本の支持体2毎に、予め作成した感光体
1aの電子写真特性を測定し、測定した電子写真特性す
なわち感光体情報に対応したパターンP1〜P9を決定
して感光層3の作成時に付与される。このようなパター
ンP1〜P9は、感光体1の非画像形成部に形成され、
たとえば感光体1aの一方および他方端部のうちの少な
くともいずれか一方端部側に形成される。両端部側にパ
ターンを設ける場合、設けるパターンは各端部で同じで
あってもよく、また異なっていても構わない。対称的に
パターンを形成することによって、たとえば感光体1a
を画像形成装置に装着する際に、感光体1aがいずれの
端部側から装着されても感光体情報を確実に読取ること
ができるので好ましい。
【0053】図8は、本発明の実施の他の形態であり、
支持体2が感光体情報を有する感光体1bを示す断面図
である。支持体2には、予め支持体2の円周方向にわた
ってほぼ同一で、軸方向にわたって異なる規則性をもつ
パターンP10が形成されている。このような支持体2
上に、前述したのと同様にして各層4〜6から成る感光
層3が形成される。たとえば図示されるような2値化情
報としてパターンP10が形成される。支持体2の加工
は、たとえば特願平4−296132号公報に記載され
ているレーザ光を用いた加工によって行うことができ
る。
【0054】支持体2に感光体情報を付与する場合、付
与される感光体情報としては、たとえば支持体2によっ
て決定する適合する画像形成装置を表す機種情報である
ことが好ましい。このような情報を支持体2に付与する
ことによって、支持体2を再利用する場合に再度情報を
付与する必要がなくなる。また、再利用を行うことを前
提として、1回目に形成される感光層3の端部の位置決
め用にパターンP10を設け、次回の形成時においてパ
ターンP10の位置とは異なる位置に感光層3の端部が
一致するようにして膜を形成し、材料のロット毎や1日
毎、または数百本の支持体2毎に異なる感光体情報を付
与するようにしても構わない。
【0055】図9は、上述した浸漬法による膜形成にお
ける不都合を説明するための断面図である。上述した浸
漬法では、図示されるように、重力の影響で、塗布液膜
10の下部10aに膜厚の厚い部分が生じる。一般に、
画像形成装置には、感光体の周囲に、帯電器、現像器、
クリーニング器などの電子写真プロセスデバイスが接触
または近接して配置される。上述したような塗布液膜1
0の厚さの不均一な部分があると、これらのデバイスと
の接触精度が低下し、現像不良やクリーニング不良また
さらには感光層の剥離が生じ、優れた画像品位が得られ
なくなる。このような不都合をなくすために、一般に上
述したような膜厚の厚い塗布液膜10aの部分は溶剤を
用いて拭取られる。
【0056】図10は、支持体2の外表面上に感光体情
報を有する感光層3を形成するさらに他の方法を説明す
るための拭取装置を示す側面図である。拭取装置の溶剤
槽11内には一方側面11a側の注入口11bから溶剤
12が注入され、他方側面11c側から注入された溶剤
12がオーバーフローするようにして、溶剤槽11内に
溶剤12が保持されている。オーバーフローした溶剤1
2は、たとえば蒸溜器によって精製されて得られた溶剤
は再利用することができる。たとえば下引層4が形成さ
れた支持体2は、支持体2の下部が溶剤12中に浸漬さ
れる。たとえば支持体2の端部から溶剤12の表面まで
の長さがLとなるようにして浸漬される。溶剤槽11内
には、また支持部材13によって支持されたブレード1
4が設けられており、当該ブレードに下引層4の浸漬さ
れた部分が当接される。保持具7によって保持された支
持体2は、矢符15の方向に回転し、これによって浸漬
された部分の下引層4が除去される。従来から、このよ
うな拭取工程は、前述したような不都合をなくすために
用いられており、このような拭取工程時に、長さLを選
ぶことによって感光体情報を付与することができる。
【0057】図11は、上述した溶剤を用いた拭取法に
よって作成された感光体情報に対応するパターンP11
〜P14を示す断面図である。図11(A)に示される
ように、長さL1よりも短い範囲で各層4〜6の長さL
u,Lg,Ltを同じとすることができる。この場合、
前記拭取装置を用いた拭取りは、各層4〜6毎に行って
もよいし、3層形成した後に行っても構わない。図11
(B)に示されるように、各層4〜6の長さLを前記長
さL1と同じにしても構わない。図11(C)に示され
るように、長さL1よりも短い範囲で、長さLuを最も
長い長さとし、長さLg,Ltを同じ長さとすることが
できる。この場合、電荷発生層5および電荷輸送層6の
拭取りは同時に行ってもよく、また個別的に行っても構
わない。図11(D)に示されるように、長さLtを最
も短い長さとし、長さLu,Lgを同じ長さとすること
ができる。この場合、下引層4と電荷発生層5との拭取
りは同時に行ってもよく、また個別的に行っても構わな
い。
【0058】このような方法によっても、前述した塗布
法と同様なパターンを形成することができる。なお、こ
のような溶剤を用いて拭取ることによって感光体情報に
対応したパターンP11〜P14を形成する場合、用い
る溶剤や溶剤蒸気の影響でパターン形状が不均一になっ
たり、表面張力の影響によって端部が盛り上がったり、
溶剤が跳ね上がったり、除去した樹脂が再度支持体に付
着するおそれがあり、このような不都合が生じないよう
に拭取り条件を選ばなければならない。
【0059】図12は、支持体2の外表面上に感光体情
報を有する感光層3を形成するさらに他の方法を説明す
るためのレーザ光照射装置を示す側面図である。この方
法は、感光体情報に対応したパターンを高精度に形成す
ることができ、またパターンの形成が比較的容易であ
り、多くの感光体情報を付与することができるので好ま
しい方法である。レーザ光照射装置には感光層3が形成
された支持体2が取付けられる。支持体2の一方端部が
載置台24上に載置され、支持体2の位置ずれを防ぐた
めに支持体2の他方端部が支持部材25によって支持さ
れる。載置台24上に載置された支持体2はモータ28
によって矢符27方向に回転する。また載置台24およ
び支持部材25は、レーザ発振装置23が載置される基
台21表面に対して垂直に設けられた支持部材26に固
定されており、当該支持部材26に固定された載置台2
4および支持部材25は、支持部材26に支持部材2
9,30を介して力が伝えられるモータ32によって矢
符31方向に、すなわち上下方向に移動する。また支持
部材26は、基台21上に固定された保持部材22に固
定される。レーザ発振装置23から感光層3に向けて照
射されるレーザ光33によって、感光層3が燃焼または
昇華して除去される。これによって感光体情報に対応し
たパターンが形成される。またこのようなレーザ光照射
によって、支持体2の内部に付着した塗布液膜を除去す
ることも可能である。
【0060】照射されるレーザ光33としては、YAG
(イットリウム、アルミニウム、ガーネット)レーザ、
ガラスレーザおよびルビーレーザなどの固体レーザまた
はCO2 レーザなどのガスレーザを用いることができ、
特にYAGレーザやCO2 レーザを用いることが好まし
い。形成された感光層3を確実に除去できるように、レ
ーザ光の出力レベル、波長帯域、スキャン速度および焦
点距離などの照射条件が選ばれる。
【0061】図13は、上述したレーザ光を照射する方
法によって作成された感光体情報に対応するパターンP
15を示す断面図である。図示される例は、各層3〜5
を形成した後にレーザ照射によってパターンP15を形
成した例であるけれども、各層4〜6を形成する毎にレ
ーザ光を照射しても構わない。前記長さL1以内の範囲
で形成された感光層3を加工することができ、たとえば
前述した浸漬法によって支持体2の端部から長さLをあ
けて感光層3を形成し、レーザ光を照射することによっ
て長さLa,Lcの残存する樹脂膜領域と長さLb,L
dの除去された領域とによって感光体情報に対応したパ
ターンP15を形成することができる。前記長さLa〜
Ldを選ぶことによって、またはレーザ光によって除去
する膜の領域の数を増減させることによって、異なるパ
ターンを形成することができる。一般に、レーザ光のス
ポット径は非常に小さく、したがって狭い領域により多
くの情報を付与することができ、感光体1aをより小形
化することが可能となる。
【0062】上述したように、作成した感光層を除去す
ることによって感光体情報を付与する方法としては、溶
剤による拭取方法やレーザ光を用いる方法以外に、たと
えば付書きなどを用いた切削や研磨などの方法もある。
しかしながらこれらの方法は、削りくずが感光体に付着
するおそれがあり、感光体の画像形成部に削りくずが付
着した場合、形成される画像の品位を低下させることと
なるので好ましくない。
【0063】図14は、前記感光体1aが装着される画
像形成装置41aを示す側面図である。また図15は画
像形成装置41aの電気的構成を示すブロック図であ
る。画像形成装置41aは装着部に補助軸42を有し、
当該補助軸42に前記感光体1aが装着される。画像形
成装置41aはまた、コロ43およびエンコーダ44を
含んで構成される速度検出部66と、発光部45および
受光部46を含んで構成される情報検出部47とを有す
る。コロ43は、感光体1aの装着時だけに感光体表面
に当接するよう角変位可能に設けられる。また当該コロ
43は感光体1aの装着とともに回転する。円盤状のエ
ンコーダ44は、前記コロ43の回転に連動し、等間隔
に配置されるたとえばスリットなどの検出物体を有す
る。このようなエンコーダ44に向けて図示しない発光
部から光を照射し、エンコーダ44からの反射光を受光
部で受光することによって、装着される感光体1aの装
着速度を読取ることができる。このように装着速度を読
取ることによって、感光体1aに対して付加される感光
体情報を一定速度の感光体情報に変換することができ
る。このため情報の読み間違いの発生を防止することが
できる。
【0064】前記発光部45は感光体1aに対して光を
照射し、感光体表面で反射された光は受光部46で受光
される。感光体情報に対応したパターンによって反射光
量が変わるので、受光部46で反射光を受光することに
よって付与された感光体情報を読取ることができる。
【0065】また画像形成装置41aは、前述した装着
部、情報検出部47、速度検出部66の他に、制御部4
8、複写ユニット49、および記憶部50を含んで構成
される。複写ユニット49は所定の画像形成条件で画像
形成動作を実行する画像形成部である。制御部48は、
速度検出部66が検出した装着速度に基づいて情報検出
部47からの感光体情報を一定速度における感光体情報
に変換し、複写ユニット49の画像形成条件を前記変換
された感光体情報に基づいて変更する。したがって複写
ユニット49は、変更された画像形成条件、すなわち装
着された感光体1aに適した画像形成条件で画像形成動
作を実行することとなる。前記感光体情報は、感光層3
の電子写真特性情報を含み、制御部48は当該電子写真
特性情報に従って複写ユニット49を制御する。前記電
子写真特性情報とは、たとえば画像形成時に感光体1a
の明部または暗部を予め定める表面電位に保持するため
の電圧値を示す明部または暗部表面電位情報である。
【0066】前記記憶部50には、たとえば当該画像形
成装置41aと感光体との適合を示す適合情報が予め記
憶される。前記感光体情報が、当該感光体が装着可能な
画像形成装置を示す機種情報を含むような場合、前記制
御部48は、情報検出部47からの機種情報と記憶部5
0に記憶された適合情報とが一致したときだけに、画像
形成動作が実行可能なように複写ユニット49を制御す
る。また画像形成装置41aに、たとえば音響的に警告
情報を発生する警告情報発生部を設け、前記制御部が前
記機種情報と適合情報とが一致しないと判断したとき
に、設けた警告情報発生部から警告情報を発生させるよ
うにしても構わない。これによって操作者は、適合しな
い感光体を装着したことを把握することができる。
【0067】感光体情報であるパターンは全て、支持体
2の円周方向にわたってほぼ同一で、軸方向にわたって
異なる規則性をもつので、装着した感光体1aを回転さ
せることなく感光体情報を読取ることが可能となる。ま
た感光体1aの両端部側に対称的にパターンを形成して
おけば、感光体1aの装着を、どちら端部側から行って
も感光体情報を確実に読取ることができる。たとえば駆
動ギアなどの取付け位置によって、感光体の装着方向の
間違いが生じないような場合には、感光体1aの両端部
側に異なる感光体情報を付与し、これらの異なる情報を
ともに読取らすようにしても構わない。
【0068】前記情報検出部47と速度検出部66との
位置関係は、装着された感光体1aの軸方向に沿って配
置され、たとえば情報検出部47の方が速度検出部66
よりも装着された感光体1aの端部側に配置される。こ
の場合、感光体1aを装着すると直ちに感光体情報を読
取ることが可能である。また、反対に速度検出部66の
方が感光体1aの端部側に配置されるようにしても構わ
ない。この場合、コロ43が感光体情報に対応したパタ
ーンに触れることはなく、したがって感光体情報の読取
りを確実に行うことができる。さらに前記コロ43は、
感光体1aの装着時のみに感光体1aに当接するので、
画像形成時において優れた品位の画像を得ることができ
る。また、余分な負荷を感光体1aに対して与えること
がなくなり、感光体1aの耐久性が向上する。
【0069】図16は、感光体1aの装着時の画像形成
装置41aの動作を示すフローチャートである。ステッ
プs1では、前記情報検出部47によって感光体情報が
読取られる。ステップs2では、制御部48が記憶部5
0に記憶された適合情報と読取られた感光体情報の機種
情報とを比較し、機種が一致しているかどうかを判断す
る。一致している場合にはステップs3に移り、一致し
ていない場合にはステップs9に移って複写ユニット4
9へ画像形成動作の停止を指示し、また警告情報を発生
させる。
【0070】ステップs3では、読取られた感光体情報
の中から電流値が読出される。ステップs4では、帯電
条件が読出される。ステップs5では露光レベルが読出
される。読出された条件によって、ステップs6では露
光条件が決定される。
【0071】ステップs7では、読取られた感光体情報
の感光体のロットナンバが、以前に使用された感光体の
ロットナンバと一致しているかどうかが判断される。一
致しいると判断された場合にはステップs8に移り、一
致していないと判断された場合にはステップs10に移
る。ステップs8では、複写動作のたびにカウントされ
るコピー(複写)枚数と、予め定められる上限値のコピ
ー枚数であるライフ枚数とが比較され、カウントされる
コピー枚数の方が大きいかどうかが判断される。大きい
と判断された場合にはステップs9に移り、大きくない
と判断された場合にはステップs12に移る。
【0072】ステップs10では、装着された感光体が
使用可能であると判定される。ステップs11では、装
着された感光体の、ロットナンバとコピー枚数として
「0」が記憶される。ステップs11の動作が終了する
とステップs13に移る。
【0073】ステップs12では、装着された感光体が
使用可能であると判定される。ステップs13では、読
出された画像形成条件による複写ユニット49でのコピ
ー動作が実行される。ステップs14では、コピー枚数
がカウントされる。ステップs14の動作が終了すると
ステップs1に戻る。
【0074】図17および図18は、図4および図5に
示したパターンP1〜P8を情報検出部47で読取った
場合に検出される信号をそれぞれ示す図である。図17
(A),(C),(E),(G)、および図18
(A),(C),(E),(G)はパターンP1〜P8
をそれぞれ示し、図7(B),(D),(F),(H)
および図8(B),(D),(F),(H)はそれぞれ
対応し、検出される信号を示している。全く膜がない部
分では信号レベルR1(最大値)が検出され、各層4〜
6が3層積層される部分では信号レベルR2(最小値)
が検出される。図示されるパターンP1〜P8では、信
号レベルR1,R2内の信号レベルR3〜R8が検出さ
れる。電荷発生層5は他の層4,6に比べて光の吸収率
が高い。図17(E)に示されるように下引層4だけの
部分があるようなパターンP3では、この部分によって
比較的高い信号レベルR3が得られる。また図18
(A)に示されるように電荷発生層5だけの部分を有す
るようなパターンP5では、この部分によって前記レベ
ルR3よりも低い信号レベルR5が得られる。同様にし
て各パターンでそれぞれ異なる信号レベルが得られる。
このような信号レベルを予め把握しておくことによって
信号レベルに対応した感光体情報を読取ることができ
る。また各信号レベルが継続される期間を把握すること
によって、この期間による感光体情報を検出することも
できる。このような、比較的おおまかなパターンでは、
比較的少ない量の情報を付与する場合に用いることがで
きる。
【0075】図19は、レーザ光を照射することによっ
てパターンを形成した場合に情報検出部47で検出され
る信号を示す図である。たとえば感光体には、図19
(A)に示されるようなパターンP16が形成されてい
るとする。図19(B)に示される信号は、情報検出部
47からの出力信号であり、図19(C)に示される信
号は、速度検出部66からの出力信号である。また図1
9(D),(E)に示される信号が制御部48が認識し
た信号である。感光層3が除去された部分では、反射光
量が比較的大きいので、速度検出部66からの出力信号
の「H」レベルの部分のみを選ぶことによって、パター
ンP16を2値化情報として読取ることができる。
【0076】表1は、このようにして読取られた感光体
情報の構成例を示すものである。たとえば1〜4ビット
には機種チェック用の情報が付加され、5〜8ビットに
は帯電制御用の情報が付加され、9〜12ビットには露
光制御用の情報が付加され、13〜29ビットには感光
体のロットナンバに対応した情報が付加される。
【0077】表2は、1〜4ビットの情報に対応した機
種名を示すものである。表3は5〜8ビットの情報に対
応した電流値を示すものである。表4は9〜12ビット
の情報に対応した露光出力レベルを示すものである。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】感光体1aは、機種情報に対応したパター
ンが形成されている。画像形成装置41aが有する記憶
部50には、当該画像形成装置41aと適合する感光体
の適合情報が記憶されている。制御部48は読取った機
種情報と、前記適合情報とを比較し、一致しているかど
うかを判断し、一致していない場合には画像形成動作を
停止する。したがって、誤って適合しない感光体を装着
した場合であっても、感光体を使用する前に装着の誤り
を認識することができ、感光体を傷付けたりすることが
なくなる。また装着時間の短縮や、画像形成動作が誤っ
て実行された場合のトナーや紙の損失を防止することが
できる。
【0083】また制御部48は、読取った感光体情報か
ら感光体1aの表面を一定電位に保つための電流値を記
憶部50から読出し、この電流値と一致するように画像
形成に用いられるコロトロンワイヤに印加する電流値を
決定する。また前記コロトロンワイヤに代わってスコロ
トロンワイヤを用いる場合は、グリットに流れ込む電流
値を決定する。なお、感光体1aは画像形成動作を繰返
し行うことによって少しずつ劣化してゆくので、動作回
数に応じて電流値を補正するのが好ましい。たとえばコ
ピー数に応じて電流値を所定量だけ増減させてゆく方法
や、原稿の明部または暗部の画像情報を検出して、検出
した情報に応じて補正を行う方法などがある。前記情報
検出部47を感光体1aの画像形成部に向けて非接触状
態で設け、受光部46からの出力レベルを前記明部およ
び暗部の画像情報として読取ることも可能である。また
このような方法を応用して、感光体や光源の劣化分に相
当する露光量の補正を行うことも可能である。
【0084】また制御部48は、読取った露光情報に対
応する露光出力レベルを記憶部50から読出して、画像
形成に用いられる露光ランプの出力電圧レベルを読出し
た出力レベルに設定する。なお露光出力レベルに代わっ
て、現像部に印加するバイアス電圧値としても構わな
い。
【0085】このように、画像形成装置41aは、感光
体1aに付加された感光体情報を読取って自動的に画像
形成条件を設定するので、操作者がこのような条件を調
整する必要がなくなり、優れた画像品位を、少ない調整
時間で容易に得ることができる。なお前述した画像形成
装置41aでは、コロ43を感光体1aに接触して装着
速度を読取る例について説明したけれども、たとえばバ
ーコードリーダなどを用いた方法を応用して、非接触状
態で装着速度を読取るようにしても構わない。コロ43
をなくすことによって、感光体自身を傷付けることがな
くなる。またこのような装着速度を検出するための情報
を含めて感光体情報を感光体1aに付与するようにして
も構わない。
【0086】また、画像形成装置41aが読取る信号
は、デジタル信号であってもアナログ信号であっても構
わない。前述した情報検出部47からの検出信号のレベ
ル変化を読取るような場合はアナログ信号を読取るよう
にし、レーザ光によって付与された情報を読取る場合に
はデジタル信号を読取るようにするのが好ましい。
【0087】図20は、感光体1aを含むプロセスカー
トリッジ52が装着される画像形成装置41bを示す側
面図である。また図21はプロセスカートリッジ52を
拡大して示す側面図である。プロセスカートリッジ52
は、前述したような感光体1a、現像部62、クリーナ
部63および帯電器64を含んで構成され、これらの部
材を覆うハウジング51には、シャッタ65が設けられ
ている。感光体1aの装着時には、このようなプロセス
カートリッジ52ごと装着される。プロセスカートリッ
ジ52は、画像形成装置41b内の保持部材60,61
上に配置される。画像形成装置41bに装着された記録
紙カセット55から入紙ローラ56によって記録紙57
が1枚ずつ搬送され、プロセスカートリッジのシャッタ
65の部分に配置される。プロセスカートリッジ52が
配置される複写部54では、記録紙57に読取部53で
読取った画像が形成される。画像が形成された記録紙5
7は、排紙ローラ58を介して排紙トレイ59に排出さ
れる。
【0088】前記プロセスカートリッジ52は、感光
体、現像部および帯電器で構成しても構わない。また感
光体とクリーナ部のみで構成しても構わない。さらに感
光体と現像部のみで構成しても構わない。前記帯電器6
4としては、コロトロン、スコロトロン、ノコ歯帯電
器、およびローラ帯電器などを用いることができる。ま
た現像部62としては、接触式の現像装置、非接触式の
現像装置のうちの少なくともいずれか一方の現像装置で
実現することができる。クリーナ部63としては、ブレ
ードクリーニング装置やブラシクリーニング装置などを
用いることができる。
【0089】このようなプロセスカートリッジ52ごと
装着することは、感光体1aのみならず、それらに付随
するたとえば現像部62をともに交換することができ
る。したがって交換に対する操作性が向上する。このよ
うなプロセスカートリッジ52を装着するような場合で
は、上述した感光体情報を感光体1aではなくプロセス
カートリッジ52を構成する部材、たとえばハウジング
51に付与することも可能である。
【0090】プロセスカートリッジ52に設けられるシ
ャッタ65は、装着する前には閉じており、装着と同時
に開放するように構成される。図20に示されるよう
に、画像形成装置41bに設けられる情報検出部47
は、プロセスカートリッジのハウジング51を介して感
光体1aに付与された感光体情報を読取る。このように
ハウジング51で感光体1aを覆うことによって、日光
などの比較的強い光から感光体1aを保護することがで
きる。
【0091】なお、前記画像形成装置41a,41bの
感光体1aに代わって感光体1bを装着しても構わな
い。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、支持体の
円周方向にわたって略同一で、軸方向にわたって異なる
規則性を持つ感光体に固有の感光体情報を有することに
よって、感光体を画像形成装置に装着したときに、感光
体を回転させることなく、簡単に感光体情報を読み取る
ことができる。感光体情報は感光層が有するので、磁気
テープやバーコードなどを貼り付けて感光体情報を付与
する場合と比較して、貼り付けのための場所を確保する
必要がなく、感光体を小型化することができる。
【0093】また本発明によれば、支持体の外表面に感
光体情報が形成される。この場合も、感光体の画像形成
装置への装着時に、簡単に感光体情報を読み取ることが
でき、感光体を小型化することができる。
【0094】また本発明によれば、第1感光体情報が形
成された支持体の外表面に、第2感光体情報を有する感
光層が形成される。この場合も、感光体の画像形成装置
への装着時に、簡単に感光体情報を読み取ることがで
き、感光体を小型化することができる。
【0095】また、前記感光体情報は感光体の非画像形
成領域である一方および他方端部のうちの少なくともい
ずれか一方端部側に形成されるので、感光体情報によっ
て画像形成不良が生じることはなく、優れた品位の画像
を出力することができる。
【0096】また、前記感光体情報は感光体の両端部側
に対称的に形成されるので、感光体情報によって画像形
成不良が生じることはなく、優れた品位の画像を出力す
ることができる。また、画像形成装置は、装着時の装着
方向によらず確実に感光体情報を読み取ることができ
る。
【0097】また、前記感光体情報は感光層の電子写真
特性情報を含む。したがって、装着時に当該電子写真特
性情報を用いて、装着した感光体に適合した画像形成条
件を設定することができる。このため優れた品位の画像
を出力することができる。前記電子写真特性情報は、た
とえば画像形成時に感光体の明部または暗部を予め定め
る表面電位に保持するための明部または暗部表面電位情
報である。
【0098】また本発明によれば、感光層と感光体情報
とが同じ工程で作成できるので、感光体の画像形成装置
への装着時に、簡単に感光体情報を読み取ることがで
き、感光体を小型化することができる前記感光体を、比
較的安価に形成することができる。
【0099】また本発明によれば、支持体の外表面に感
光体情報を形成した後、感光層が形成される。このよう
な方法であっても、前記感光体を形成することができ
る。
【0100】また本発明によれば、支持体の外表面に第
1感光体情報を形成した後、感光層と第2感光体情報と
が同時に形成される。感光層と第2感光体情報とが同じ
工程で作成できるので、前記感光体を比較的安価に形成
することができる。たとえば、塗布液中に浸漬した支持
体の引上げ速度を異ならせることによって、感光体情報
を形成することができる。
【0101】また本発明によれば、支持体の外表面上に
形成された感光層を一部分除去することによって、感光
体情報が形成される。このような方法であっても、感光
体の画像形成装置への装着時に、簡単に感光体情報を読
み取ることができ、感光体を小型化することができる前
記感光体を形成することができる。たとえば感光体情報
は、溶剤による感光層の拭き取り幅を異ならせることに
よって、またはレーザー光の照射幅を異ならせることに
よって形成することができる。レーザー光による方法
は、感光体情報を比較的高精度に作成することができる
ので、画像形成装置の感光体情報の読み取り精度が向上
する。
【0102】また本発明によれば、画像形成装置の画像
形成部の画像形成条件が感光体情報にしたがって変更さ
れ、画像形成部は変更された画像形成条件で画像形成動
作を実行する。前記感光体情報を有する感光体が装着さ
れるので、当該感光体を画像形成装置に装着したとき
に、感光体を回転させることなく、簡単に感光体情報を
読み取ることができる。
【0103】また、機種情報と適合情報とが一致したと
きにのみ、画像形成動作が実行可能となるので、画像形
成装置に不適当な感光体が装着されたときに画像形成部
を作動させないようにして、画像形成装置が故障するこ
となどを防止することができる。たとえば、機種情報と
適合情報とが一致しなかったときに警告情報を発生する
ようにして、操作者に不適当な感光体が画像形成装置に
装着されたことを報知することができる。
【0104】また、感光体、帯電部、現像部、および初
期化部を含んで構成されるプロセスカートリッジが装着
される。このようなプロセスカートリッジを装着するこ
とは、感光体のみならず、帯電部、現像部および初期化
部などの、使用とともに特性が劣化する部分も交換する
こととなるので、より確実に優れた品位の画像を出力す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である感光体1aの概略
的構成を示す断面図である。
【図2】支持体2の外表面上に感光体情報を有する感光
層3を形成する方法を段階的に示す側面図である。
【図3】感光体1の形成手順を示す工程図である。
【図4】浸漬法によって形成された感光体情報に対応す
るパターンP1〜P4を示す断面図である。
【図5】浸漬法によって形成された感光体情報に対応す
るパターンP5〜P8を示す断面図である。
【図6】支持体2の外表面上に感光体情報が有する感光
層3を形成する他の方法を説明するための、形成される
膜と引上げ速度との関係を示すグラフである。
【図7】作成された感光体情報に対応するパターンP9
を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の他の形態であり、支持体2が感
光体情報を有する感光体1bを示す断面図である。
【図9】浸漬法による膜形成における不都合を説明する
ための断面図である。
【図10】支持体2の外表面上に感光体情報を有する感
光層3を形成するさらに他の方法を説明するための拭取
装置を示す側面図である。
【図11】拭取法によって作成された感光体情報に対応
するパターンP11〜P14を示す断面図である。
【図12】支持体2の外表面上に感光体情報を有する感
光層3を形成するさらに他の方法を説明するためのレー
ザ光照射装置を示す側面図である。
【図13】レーザ光の照射によって作成された感光体情
報に対応するパターンP15を示す断面図である。
【図14】前記感光体1aが装着される画像形成装置4
1aを示す側面図である。
【図15】前記画像形成装置41aの電気的構成を示す
ブロック図である。
【図16】感光体1aの装着時の画像形成装置41aの
動作を示すフローチャートである。
【図17】図4に示したパターンP1〜P4を形成した
場合の検出される信号を示す図である。
【図18】図5に示したパターンP5〜P8を形成した
場合の検出される信号を示す図である。
【図19】レーザ光の照射によってパターンを形成した
場合に検出される信号を示す図である。
【図20】感光体1aを含むプロセスカートリッジ52
が装着される画像形成装置41bを示す側面図である。
【図21】前記プロセスカートリッジ52を拡大して示
す側面図である。
【図22】従来技術である感光体の形成手順を示す工程
図である。
【符号の説明】
1a,1b 感光体 2 支持体 3 感光層 4 下引層 5 電荷発生層 6 電荷輸送層 41a,41b 画像形成装置 42 補助軸 43 コロ 44 エンコーダ 45 発光部 46 受光部 47 情報検出部 48 制御部 49 複写ユニット 50 記憶部 51 ハウジング 52 プロセスカートリッジ 53 読取部 54 複写部 62 現像部 63 クリーナ部 64 帯電器 66 速度検出部 P1〜P16 感光体情報に対応したパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂元 雅遊亀 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 森田 竜廣 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 上杉 さやか 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の支持体と、 支持体の外表面上に形成され、支持体の円周方向にわた
    って略同一で、軸方向にわたって異なる規則性を持つ感
    光体に固有の感光体情報を有する感光層とを含んで構成
    されることを特徴とする電子写真用感光体。
  2. 【請求項2】 円筒状であり、円周方向にわたって略同
    一で、軸方向にわたって異なる規則性を持つ感光体に固
    有の感光体情報を有する支持体と、 支持体の外表面上に形成される感光層とを含んで構成さ
    れることを特徴とする電子写真用感光体。
  3. 【請求項3】 円筒状であり、円周方向にわたって略同
    一で、軸方向にわたって異なる規則性を持つ感光体に固
    有の第1感光体情報を有する支持体と、 支持体の外表面上に形成され、第1感光体情報と同じ規
    則性を持つ感光体に固有の第2感光体情報を有する感光
    層とを含んで構成されることを特徴とする電子写真用感
    光体。
  4. 【請求項4】 前記感光体情報が、感光体の非画像形成
    領域である一方および他方端部のうちの少なくともいず
    れか一方端部側に形成されていることを特徴とする請求
    項1,2または3記載の電子写真用感光体。
  5. 【請求項5】 前記感光体情報が、感光体の非画像形成
    領域である感光体の両端部側に対称的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1,2または3記載の電子写真
    用感光体。
  6. 【請求項6】 前記感光体情報は、感光層の電子写真特
    性情報を含むことを特徴とする請求項1,2または3記
    載の電子写真用感光体。
  7. 【請求項7】 円筒状の支持体の外表面上に形成される
    感光層を含んで構成される電子写真用感光体の製造方法
    において、 塗布液表面から支持体が予め定める長さだけ露出するよ
    うにして、支持体を塗布液中に浸漬し、引上げた後、支
    持体表面に付着した塗布液を乾燥して膜を形成する工程
    を、塗布液を代えて、前記予め定める長さを選んで所定
    の回数繰り返して、支持体の外表面上に、感光層と、支
    持体の円周方向にわたって略同一で、軸方向にわたって
    異なる規則性を持つ感光体に固有の感光体情報とを形成
    することを特徴とする電子写真用感光体の製造方法。
  8. 【請求項8】 円筒状の支持体の外表面上に形成される
    感光層を含んで構成される電子写真用感光体の製造方法
    において、 支持体の外表面に、支持体の円周方向にわたって略同一
    で、軸方向にわたって異なる規則性を持つ感光体に固有
    の感光体情報を形成し、 前記支持体を塗布液中に浸漬し、引上げた後、支持体表
    面に付着した塗布液を乾燥して膜を形成する工程を、塗
    布液を代えて、所定の回数繰り返して、支持体の外表面
    上に、感光層を形成することを特徴とする電子写真用感
    光体の製造方法。
  9. 【請求項9】 円筒状の支持体の外表面上に形成される
    感光層を含んで構成される電子写真用感光体の製造方法
    において、 支持体の外表面に、支持体の円周方向にわたって略同一
    で、軸方向にわたって異なる規則性を持つ感光体に固有
    の第1感光体情報を形成し、 塗布液表面から前記支持体が予め定める長さだけ露出す
    るようにして、支持体を塗布液中に浸漬し、引上げた
    後、支持体表面に付着した塗布液を乾燥して膜を形成す
    る工程を、塗布液を代えて、前記予め定める長さを選ん
    で所定の回数繰り返して、支持体の外表面上に、感光層
    と、前記第1感光体情報と同じ規則性を持つ感光体に固
    有の第2感光体情報とを形成することを特徴とする電子
    写真用感光体の製造方法。
  10. 【請求項10】 円筒状の支持体の外表面上に形成され
    る感光層を含んで構成される電子写真用感光体の製造方
    法において、 支持体を塗布液中に浸漬し、引上げた後、支持体表面に
    付着した塗布液を乾燥して膜を形成する工程を、塗布液
    を代えて、所定の回数繰り返して、支持体の外表面上
    に、感光層を形成し、 形成された感光層を一部分除去することによって、支持
    体の円周方向にわたって略同一で、軸方向にわたって異
    なる規則性を持つ感光体に固有の感光体情報を形成する
    ことを特徴とする電子写真用感光体の製造方法。
  11. 【請求項11】 円筒状の支持体の外表面上に感光層が
    形成され、前記支持体または感光層は、支持体の円周方
    向にわたって略同一で、軸方向にわたって異なる規則性
    を持つ感光体に固有の感光体情報を有する電子写真用感
    光体を装着して用いる画像形成装置において、 交換可能な感光体が装着される装着部と、 感光体の装着速度を検出する速度検出部と、 感光体情報を検出する情報検出部と、 所定の画像形成条件で画像形成動作を実行する画像形成
    部と、 前記速度検出部が検出した感光体の装着速度に基づい
    て、情報検出部からの感光体情報を一定速度における感
    光体情報に変換し、画像形成部の画像形成条件を前記変
    換された感光体情報に変更する制御部とを含むことを特
    徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記感光体情報は、当該感光体が装着
    可能な画像形成装置を示す機種情報を含み、 前記画像形成装置は、当該画像形成装置と感光体との適
    合を示す適合情報を予め記憶する記憶部を含み、 前記制御部は、情報検出部からの機種情報と、前記記憶
    部に記憶された適合情報とが一致したときのみに、画像
    形成動作が実行可能なように前記画像形成部を制御する
    ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記感光体、感光体を所定のパターン
    に帯電させる帯電部、感光体の帯電パターンを現像する
    現像部、および帯電した感光体を初期化する初期化部を
    含んで構成されるプロセスカートリッジが、前記装着部
    に装着されることを特徴とする請求項11記載の画像形
    成装置。
JP32200195A 1995-12-11 1995-12-11 電子写真用感光体、その製造方法およびそれを用いた画像形成装置 Pending JPH09160436A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007310127A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Ricoh Co Ltd 電子写真用感光体の特性評価装置及び特性評価方法
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