JPH09218546A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09218546A
JPH09218546A JP8022886A JP2288696A JPH09218546A JP H09218546 A JPH09218546 A JP H09218546A JP 8022886 A JP8022886 A JP 8022886A JP 2288696 A JP2288696 A JP 2288696A JP H09218546 A JPH09218546 A JP H09218546A
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JP
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image forming
layer
image
dye
film thickness
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Application number
JP8022886A
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English (en)
Inventor
Koji Matsushita
浩治 松下
Tsugihito Yoshiyama
次人 吉山
Yasunori Nakayama
康範 中山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成で正確に感光層の膜厚を検知で
き、これに合わせて画像形成条件を調整することのでき
る画像形成装置を提供する。 【解決手段】 複写機100内に装着された感光体ドラ
ム71は、アルマイト処理された導電性基体上に電荷発
生層と、オレンジ色素を含有する電荷輸送層とを順に積
層したものである。感光体ドラム71近傍には感光層の
膜厚を検知するための、発光素子と受光素子とを備えた
センサ50が設けられている。メインスイッチSWのO
Nにより複写機に電源が投入されると、センサ50は発
光素子51から感光体ドラム71に向けてオレンジ色素
の最大吸収波長に相当する光を照射し、その反射光を受
光素子により受光する。そして、受光素子の受光量から
電荷輸送層の膜厚が検知され、膜厚が8μm以上の場
合、スコロトロンチャージャ72のグリッド電位が膜厚
に合わせて調整される。膜厚が8μm未満になった場
合、表示パネルは感光体ドラム交換を促す表示と複写禁
止を示す表示とを行う。また、操作パネル上のキー入力
が受け付けられなくなり、複写が禁止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法により画
像形成を行う画像形成装置に関し、詳しくは、複写機、
レーザービームプリンタ、ファクシミリなどの画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザービームプリンタ、ファ
クシミリなどの電子写真方式の画像形成装置には、感光
性像担持体として感光体が設けられている。そして、こ
の感光体を一様に帯電させた後、光を照射して感光体表
面に静電潜像を形成し、これをトナーを用いて顕像化す
ることにより画像を形成するようにしてある。
【0003】一般に、感光体は画像形成を繰り返してい
くとともに徐々に劣化していく。特に、感光体表面に
は、トナー、紙などの記録媒体、あるいは残留トナーを
掻き取るために設けられたクリーニングブレード等が接
触するため、削れによる性能劣化を避けることが困難で
ある。そこで、従来より、感光体の劣化を検知できるよ
うにした電子写真装置が提案されている。
【0004】例えば、特開昭58−90652号公報に
は、電磁式測定、渦電流式測定、あるいは、赤外線の吸
収率測定により感光体の膜厚を測定し、それに応じて感
光体電位が一定となるように感光体流れ込み電流を調整
するよう帯電手段を制御する機構を備えた電子写真装置
が開示されている。
【0005】また、特開平5−188603号公報に
は、導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層とを順に
積層してなる積層型感光体において、電荷輸送層の端部
の導電性支持体側に所定の厚さの色調の異なる層を形成
しておき、電荷輸送層が削られてこの色調の異なる層が
現れることにより削れを確認することができるようにし
た感光体が開示されている。
【0006】一方、感光体は画像形成装置の使用される
目的や構成に合わせて様々な種類のものが用いられる。
そこで、画像形成装置に装着される感光体が適切なもの
であるかどうかの識別を行う機能を備えた画像形成装置
も提案されている。
【0007】例えば、特開平4−15677号公報に示
されるように、感光体からの反射光の波長を検出して、
記憶値と一致しない場合、感光体誤装着と判断して、本
体動作を禁止するようにした電子写真装置が開示されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭58−90652号公報に示される電子写真装置で
は、電磁式測定や渦電流式測定により感光体の膜厚を測
定する場合は装置が大型化するという問題がある。ま
た、赤外線の吸収率測定により感光体膜厚を測定する場
合、使用し得る赤外線の波長や赤外線に対する感光体の
吸収係数は限られており、例えば、感光体に赤外光を照
射してもほとんどが透過するなどの理由により、正確な
測定が不可能になるという問題がある。
【0009】また、上記特開平5−188603号公報
に示される感光体においては、画像形成への影響を考慮
して膜厚検知部分を非作像部である感光体端部に設けて
いるが、本来、感光体端部の膜厚を均一に形成すること
は製造上難しいため膜厚の正確な判断は困難である。特
に、有機感光体のように浸漬塗布により製造される感光
体の場合にこの問題は顕著である。加えて、膜厚検知の
ために設けた色調の異なる層の存在により、蒸着法・ス
プレー塗布法・浸漬塗布法等いずれの製造法によっても
感光体端部の膜厚が中央部分に比べて大きくなることが
避けられないことや、非作像部はトナーの付着が少ない
ため膜削れ量が作像部より少なくなりやすいことなどか
ら正確な膜厚の検知は一層困難となる。また、このよう
な感光体を製造するためには、通常の積層型感光体の製
造工程に加えて、静電潜像の形成という点から見れば不
要な色調の異なる層をさらに形成しなければならないた
め、コスト高や不良率の増大を招くという問題がある。
【0010】上記特開平4−15677号公報に示され
る画像形成装置においては、単に感光体からの反射光の
波長が記憶値に合致しているかどうかを判断するだけで
あるため、レーザープリンタ用感光体とアナログ複写機
用感光体との判別などの大まかな判別は可能であるが、
例えば、複写機用でも高速機用と中低速機用では感光体
の素材が異なっていたり、膜厚のみを変更した新しい感
光体に変えた場合等に対しては対応できないなど、判別
に正確さが要求される場合これに応えられないという問
題があった。
【0011】本発明の目的は、簡素な構成で正確に像担
持体の膜厚を知ることができ、これによって不良画像が
形成されるのを未然に防止し、良好な画像形成を行うこ
とのできる画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、色素含有層を有した感光性像担持体と、
該像担持体上に静電潜像を形成しトナーにより顕像化す
る画像形成手段と、前記色素含有層に含まれる色素の極
大吸収波長に相当する波長の光を前記像担持体に照射す
る光照射手段と、該光照射手段の照射光の前記像担持体
への吸収度合を検出する検出手段と、該検出手段の検出
値から前記色素含有層の膜厚を算出する膜厚算出手段
と、該膜厚算出手段の算出した膜厚に基づいて前記画像
形成手段の画像形成条件を調整する調整手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0013】本発明に係る画像形成装置においては、光
照射手段が、像担持体の色素含有層に含まれる色素の極
大吸収波長に相当する波長の光を像担持体に照射する。
この光は像担持体の色素含有層に含まれる色素により吸
収される。検出手段は照射光の像担持体への吸収度合を
検出する。膜厚算出手段は検出手段の検出値から色素含
有層の膜厚を算出する。そして、調整手段は膜厚算出手
段により算出された膜厚に基づいて画像形成手段の画像
形成条件を調整する。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0015】<実施例1>図1は、本実施例のデジタル
電子写真複写機100の断面図である。以下、図1を用
いて複写機100の構成と動作について説明する。
【0016】図1に示すように、複写機100は、原稿
の読み取りを行うための画像読取部10、画像読取部が
出力する光電変換信号の量子化および種々の信号処理を
行う画像信号処理部20、原稿画像に対応した画像デー
タを記憶するメモリユニット30、メモリユニット内の
データに基づいて露光制御信号を出力する印字処理部4
0、印字処理部の出力する露光制御信号に基づいてレー
ザ光を発生するプリントヘッド60、複写用紙を複写機
内部に送り込むための用紙搬送系70C、感光体ドラム
71とその周辺装置から構成され、用紙上にトナー画像
を形成するための現像・転写系70A、および、用紙上
のトナー画像を定着した上で用紙を複写機外に排出する
定着・排出系70Bを備えている。また、複写機の本体
側部には複写機への電源投入および切断を行うためのメ
インスイッチSWが設けられている。
【0017】画像読取部10は、原稿が載置される原稿
台ガラス18、露光ランプ11とミラー12とを備え所
定の速度で原稿台ガラス18に沿って移動する第1スラ
イダ19、ミラー13a、13bを備え第1スライダ1
9の2分の1の速度で移動する第2スライダ15、集光
レンズ14、および、ラインセンサ16により構成され
る。原稿台ガラス18に載置された原稿は第1スライダ
19に設けられた露光ランプ11により露光走査され
る。原稿からの反射光はミラー12、ミラー13a、1
3b、および集光レンズ14によりラインセンサ16に
導かれる。そして、ラインセンサ16は原稿画像に応じ
た光電変換信号を画像信号処理部20に出力する。
【0018】画像信号処理部20は、ラインセンサ16
からの光電変換信号を量子化して画像データに変換する
とともに、シェーディング補正、ガンマ補正、変倍処理
等の画像処理を行う。処理後の画像データは読取情報と
してメモリユニット30に格納される。
【0019】プリントヘッド60は、レーザダイオード
62、ポリゴンミラー65、主レンズ69およびミラー
67により構成される。レーザダイオード62は、印字
処理部40から出力される露光制御信号により制御さ
れ、メモリユニット30に記憶される画像データに基づ
いて発光する。レーザダイオード62からのレーザ光は
ポリゴンミラー65、主レンズ69、ミラー67および
複写機内に設けられたミラー68により現像・転写系7
0Aを構成する感光体ドラム71の露光位置に導かれ
る。なお、レーザ光の波長は780nmとしてある。
【0020】用紙搬送系70Cは、用紙を収容しこれを
一枚づつ複写機内部へ送り込むための用紙カセット80
a、80bと、感光体ドラム上のトナー像と一致するよ
うに用紙を送るためのタイミングローラ82とにより構
成されている。
【0021】現像・転写系70Aは、感光体ドラム71
の周囲に順次配設された、出力可変のスコロトロンチャ
ージャ72、現像器73、感光体ドラムの感光層の膜厚
検出のためのセンサ50、転写・分離チャージャ74、
クリーナ76、イレースランプ75を備えている。な
お、センサ50については後述する。
【0022】感光体ドラム71はスコロトロンチャージ
ャ72により一様に帯電された後、プリントヘッド60
からのレーザ光により露光され、その表面に静電潜像が
形成される。そして、静電潜像は現像器73によりトナ
ーを用いて現像されてトナー像となる。
【0023】一方、用紙カセット80aあるいは80b
から複写機内部に向けて送り込まれた用紙は、タイミン
グローラ82のところで一旦停止し、感光体ドラム上の
トナー画像と重なるように同期をとって転写・分離チャ
ージャ74と感光体ドラム71との対向部へと送り込ま
れる。そして、転写・分離チャージャ74により感光体
ドラム71上のトナー像が用紙に転写され、感光体ドラ
ム71から用紙が分離される。トナー像の転写の済んだ
感光体ドラム71は、次回の画像形成に備えてクリーナ
ー76によりクリーニングされ、イレースランプ75に
より残留電荷を除去される。
【0024】定着・排出系70Bは、用紙搬送ベルト8
3、定着ローラ84、搬出ローラ85、排紙トレイ86
とから構成される。トナー像が転写された用紙は搬送ベ
ルト83により定着ローラ84に導かれ、定着ローラ8
4によってトナー画像を定着される。そして、排出ロー
ラ85により排紙トレイ86に排出される。
【0025】図2は複写機100の上面に設けられた操
作パネル200の構成を示す図である。図2に示すよう
に、操作パネル200には、複写を指示するためのプリ
ントキー201、複写画像濃度を調整するための濃度調
整キー202、複写倍率を調整するための変倍キー20
3、所望の用紙カセットを選択するための用紙選択キー
204、複写枚数等の入力を行うためのテンキー20
5、複写の停止の指示およびテンキーによる入力数値を
初期化するためのストップ/クリアキー206、設定し
た複写条件の初期化を指示するためのリセットキー20
7、および、複写条件等の表示を行うための表示パネル
208を備えている。
【0026】図3はセンサ50の構成を示す図である。
図3に示すように、センサ50は発光素子51と受光素
子52とを備えたものである。発光素子51は感光体ド
ラム71に向けて波長が500nmの光を照射する。受
光素子52は感光体ドラム71からの反射光を受光し、
その強度に応じた光電変換信号を出力する。受光素子5
2は、具体的には、受光量によって抵抗値の変化する抵
抗体に通電することにより、受光強度を電圧に変換して
電気信号として出力する方式のものである。なお、セン
サの構成は本実施例のものに限らず、例えば、発光素子
として広い波長域の光を発光するものを用い、受光素子
として特定波長域の光を選択的に受光するものを用いて
もよい。また、発光素子あるいは受光素子にフィルター
を設けることにより、発光あるいは受光の波長域を調節
するようにしてもよい。
【0027】感光体ドラム71は円筒状の支持体上に順
積層型の感光層を設けてなるものである。以下に感光体
ドラム71の作製手順について説明する。
【0028】導電性支持体として、アルミ合金(JIS
A6063TDS−H14)製の継目無し引き抜き管
を切削し、粗面仕上げした後、アルマイト処理すること
によって約6μmのアルマイト層からなる下引き層を外
表面に形成したものを用いた。
【0029】次に、下記組成の混合液をサンドグライン
ダーで13時間分散した。
【0030】 ・τ型無金属フタロシアニン(東洋インキ社製) 1重量部 ・ポリエステル(V−200:東洋紡社製) 1重量部 ・シクロヘキサノン 98重量部 この混合液を上記アルマイト処理された支持体上に、乾
燥後の膜厚が0.3μmとなるように塗布し、乾燥する
ことにより電荷発生層を形成した。
【0031】次いで、下記化学構造式[I]で表される
ヒドラゾン化合物5重量部、ポリカーボネート(K−1
300:帝人化成社製)5重量部、オレンジ色素Sol
vent Orange 43(Sudan Oran
ge RS:BASF社製)0.01重量部をテトラヒ
ドロフラン30重量部に溶解させ、この溶液を上記電荷
発生層上に、乾燥後の膜厚が20μmとなるように塗布
し、乾燥させて電荷輸送層を形成することにより感光体
ドラム71を得た。
【0032】
【化1】
【0033】感光体ドラム71の断面の構成は後述する
図12(b)に示すものと同様である。なお、本実施例
で使用したオレンジ色素に代えて、例えば、下記に示す
各種のオレンジ色素を用いることも可能である。
【0034】Solvent Orange 60(S
umiplast OrangeHRP;住友化学社
製)、Solvent Orange 64(Sumi
plast Orange G;住友化学社製)、So
lvent Orange67(Kayaset Or
ange AN;日本化薬社製)、SolventOr
ange 80(Kayaset Orange G;
日本化薬社製)、Disperse Orange 1
(Palanil Orange 5R;BASF社
製)、Disperse Orange 3(Kaya
lon Fast Orange GR;日本化薬社
製)、Disperse Orange11(Cell
iton Orange R;BASF社製)、Dis
perse Orange 13(Palanil O
range G;BASF社製)、Disperse
Orange 121(Kayalon Polyes
ter Orange 10;日本化薬社製)等。
【0035】図4は本実施例で用いたオレンジ色素の分
光吸収度を示す図である。図4に示すように、このオレ
ンジ色素は450nm付近に吸収ピークを有している。
【0036】図5は、オレンジ色素を添加しない以外は
上述したのと同じ手順で作製した電荷輸送層の分光特性
を示す図である。図5に示すように、オレンジ色素が添
加されていない場合、電荷輸送層は450nm以上の光
をほとんど全て透過する。
【0037】図6は本実施例の感光体ドラムの分光反射
率を示す図である(図6(a))。なお、図6には比較
のため、下引き層を有する導電性支持体のみの分光反射
率(図6(b))、オレンジ色素を添加しない以外は上
述したのと同様の手順で作製した感光体ドラムの分光反
射率(図6(c))、および、本実施例の感光体ドラム
において電荷輸送層が失われた場合の分光反射率(図6
(d))も同時に示してある。
【0038】図6(b)に示すように、導電性支持体2
1のみの場合、400nm〜1400nmの範囲全域で
高い分光反射率を示す。これに対して、図6(a)に示
すように、本実施例の感光体ドラムでは800nm以下
の範囲で大きく反射率が低下し、500nm以下の波長
の反射率が特に大きく低下する。これは、図4、図5で
説明したように、400〜500nmの光がオレンジ色
素により吸収され、400nm以下の光は主に電荷輸送
材料により吸収されることに起因している。このため、
オレンジ色素を添加しない場合は、図6(c)に示すよ
うに500nm付近にピークが現れる。また、画像形成
が繰り返され、感光体ドラム71の最外層である電荷輸
送層が削られていくと、400〜500nm付近の反射
率が電荷輸送層の膜厚の減少にともなって徐々に増加し
ていき、完全に電荷輸送層が失われた場合は、図6
(d)に示すように、550nm以下の範囲で反射率が
大きく増大する。
【0039】これらのことから明らかなように、オレン
ジ色素の吸収ピークの波長域にほぼ相当する450〜5
50nm付近の波長の反射光の強度を測定することによ
り電荷輸送層の膜厚を精度よく測定することができる。
特に、電荷発生層および電荷輸送層自身のいずれにも影
響されにくい490〜500nmの光を測定に用いるこ
とが好ましい。なお、450nm以下の波長の光に対し
ては、膜厚の減少にともなって失われる電荷輸送層膜厚
と反射率の増加割合とがリニアな対応をしておらず、電
荷輸送層の膜厚がごく小さくならなければ反射率の増大
が見られないため、電荷輸送層の膜厚の測定を行うのは
困難となる。
【0040】このような観点から、本実施例において
は、500nmの光を感光体ドラムに向けて照射し、そ
の反射光の強度から照射光の電荷輸送層への吸収度合い
を測定し、電荷輸送層の膜厚を検知するようにしてい
る。本実施例においては、電荷輸送層に含有される色素
の極大吸収波長と、色素を除いた場合の感光層自身の極
大吸収波長とが重複していないため、感光層の感度低下
等の問題を生じない。したがって、オレンジ色素を含有
する電荷輸送層は電荷発生層の上に位置するものの、露
光に用いるレーザー光はほとんど電荷輸送層に吸収され
ず電荷発生層に到達するので静電潜像の形成には影響が
生じない。
【0041】図7は、電荷輸送層の膜厚と受光素子52
の受光する受光量との関係を示す図である。発光素子5
1から感光体ドラム71に向けて照射された光は、電荷
輸送層および電荷発生層を通過し、導電性支持体表面や
下引き層表面で反射される。そして、入射時とは逆の順
序をたどって感光層から出てゆき、受光素子52によっ
て受光される。図7に示すように、電荷輸送層の膜厚が
減少するにつれて受光素子の受光量も徐々に減少する。
【0042】図8は、スコロトロンチャージャ72のグ
リッド電位を一定に保った場合の電荷輸送層の膜厚と感
光体ドラム71の表面電位との関係を示す図である。画
像形成を行う際、感光体ドラム表面はスコロトロンチャ
ージャ72により一様な表面電位に帯電されるが、図8
に示すように、電荷輸送層の膜厚が減少するにつれて感
光層の絶縁性も低下するため感光体ドラムの表面電位は
低下する。そして、電荷輸送層が所定の膜厚より下回る
と像荒れが発生したり、絶縁破壊が生じたりして感光体
ドラムが使用できなくなる。なお、本実施例の電荷輸送
層の膜厚の許容下限値は8μmである。
【0043】図9は、感光体ドラム71の表面電位を一
定に保つために必要なスコロトロンチャージャ72のグ
リッド電位の大きさが電荷輸送層の膜厚によってどのよ
うに変化するかを示す図である。図9に示すように、電
荷輸送層の膜厚が減少するのに合わせて徐々にスコロト
ロンチャージャ72のグリッド電圧を増加させることに
より、感光体ドラム71の表面電位を一定に保つことが
できる。
【0044】図10は複写機100の複写動作を制御す
る電子回路のブロック図である。図10に示すように、
この電子回路は中央処理装置(CPU)300を備えて
おり、このCPU300にRAM301と、スコロトロ
ンチャージャ72のグリッド電位を調節するための電位
調節部303を含む現像・転写系70Aと、上述した、
センサ50、表示パネル208を備えた操作パネル20
0、画像読取部10、プリントヘッド60、用紙搬送系
70C、および定着・排出系70Bと、その他の入力機
器302および出力機器304とが接続されている。
【0045】RAM301は、図7〜図9において説明
したような受光量と電荷輸送層の膜厚との関係、電荷輸
送層の膜厚の下限値、および、グリッド電位と電荷輸送
層膜厚との関係を記憶している。
【0046】図11は、CPU300の行う感光体ドラ
ムの電荷輸送層膜厚の測定処理と、複写条件の調整処理
とを示したフローチャートである。図11を用いてCP
U300の行う膜厚測定処理と複写条件調整処理とにつ
いて説明する。
【0047】本実施例においては、メインスイッチSW
がONされて電源が投入されたときの初期設定処理の中
で電荷輸送層の膜厚を測定するようにしてあり、初期設
定処理の中で、以下に示すような膜厚測定処理および複
写条件調整処理が実行される。
【0048】まず、センサ50に対して発光素子51の
発光を指示する。そして、このとき受光素子52の受光
した感光体ドラム71からの反射光の光量に応じた出力
をセンサ50から受信する(ステップS100)。
【0049】センサ50から受信した受光量に関する出
力と、RAM301に記憶されている受光量と膜厚の換
算式とにより、電荷輸送層の膜厚に換算する(ステップ
S101)。
【0050】次に、ステップS102で、上記ステップ
S101で得られた膜厚値とRAM301に記憶されて
いる膜厚の許容下限値(8μm)とを比較し、測定膜厚
値がこの許容下限値以上の値である場合、感光体ドラム
は寿命に達していないと判断し、ステップS103に進
む。測定膜厚値が許容下限値を下回っている場合、感光
体ドラムは寿命に達したものと判断し、ステップS10
4に進む。
【0051】ステップS103では、RAM301に記
憶された電荷輸送層膜厚と適正グリッド電位との関係式
に基づいて、スコロトロンチャージャ72のグリッド電
位をステップS101で得られた膜厚値に合わせて調整
するよう電位調節部303に指示し、処理を終了する。
【0052】また、ステップS104では、表示パネル
208に感光体ドラムの交換を促す表示と複写禁止を示
す表示とを行うよう指示する。そして、ステップS10
5に進み、操作パネル上のプリントキー201の入力を
受け付けないよう指示することによって複写を禁止し、
処理を終了する。感光体ドラムが他の画像形成プロセス
機器とともにユニット化されている場合はそのユニット
の交換を表示するようにしてもよい。
【0053】なお、本実施例にも使用されているような
有機感光体の場合は、表面の膜削れを避けることが特に
困難であるので、画像形成の回数に応じて適当な膜厚減
少があるかどうかを検知することにより、画像形成装置
の作動状態の適否を判断してもよい。すなわち、感光体
ドラムの回転時間や回転数に応じて適量の膜厚減少があ
る場合は画像形成装置は正常であると判断し、膜厚減少
が少なすぎる場合は、例えば、トナーによるフィルミン
グが発生したかあるいは感光体ドラム表面が何らかの蓄
積物に覆われたものと判断すればよい。また、膜厚減少
が多すぎる場合は、例えば、クリーニングブレードを圧
接する力が強すぎると考えられるので、感光体ドラムや
クリーナーが誤装着されていると判断すればよい。
【0054】また、膜厚測定のタイミングは、本実施例
のものに限らず、所定枚数の画像形成が行われた時の作
像工程の前後であってもよいし、所定時間が経過した時
の待機状態の場合であってもよい。また、所定の回数の
画像形成が行わる毎に膜厚を測定するようにしてもよ
い。
【0055】さらに、膜厚測定用のセンサの設置位置
は、本実施例のものに限られず任意に変更可能であり、
設置位置に応じて測定タイミング等を適宜選択すればよ
い。
【0056】さらにまた、像担持体としては、本実施例
で説明したような、導電性支持体上に電荷発生層と電荷
輸送層をこの順で積層してなる順積層型感光体の他に
も、電荷輸送層と電荷発生層の順で積層してなる逆積層
型感光体、導電性支持体上に光導電層を設けてなる単層
型感光体のいずれをも使用可能である。また、感光体表
面に保護層を設けたものであってもよいし、導電性支持
体と感光層との間に下引き層を設けたものであってもよ
い。
【0057】図12に代表的な像担持体の例を示す。図
12において、斜線部は膜厚検知のための色素が添加さ
れた層を示す。図12(a)は、導電性支持体1上に電
荷発生層3、電荷輸送層2を順に積層した順積層型感光
体である。図12(b)は下引き層6を設けた順積層型
感光体、図12(c)は表面保護層4を設けた順積層型
感光体、図12(d)は導電性支持体1上に電荷輸送層
2、電荷発生層3を順に積層した逆積層型感光体であっ
てさらに表面保護層4を設けたものである。また、図1
2(e)は光導電層5を有する単層型のものである。な
お、図12(a)〜(e)は最外層に色素を添加したも
のであるので、画像形成にともなう削れによる膜厚減少
を検知するのに適している。
【0058】図12(f)〜(l)は、内部層あるいは
下引き層に色素を添加した例である。この場合も、例え
ば、感光層の製造上のバラツキにあわせて画像形成条件
を調整したり、感光体ドラムを画像形成装置に誤装着し
たことを検知するのに利用することができる。
【0059】感光層の形成は、塗布、蒸着、あるいは吹
き付け等により行えばよい。
【0060】感光性像担持体を積層型のものにする場
合、その電荷発生層は、電荷発生材料を適当な溶剤中で
バインダー樹脂とともに分散した塗布液を、導電性支持
体上に公知の方法によって塗布することによって形成す
ることができる。
【0061】電荷発生層の膜厚は、5μm以下、好まし
くは0.1〜1μmの薄膜層とすることが望ましい。
【0062】電荷発生層に用いるバインダ樹脂は、広範
な絶縁性樹脂あるいは有機光導電性ポリマーから選択さ
れるが、置換基を有してもよいポリビニルブチラール、
ポリビニルベンザール、ポリアリレート、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、セルロース系樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタンなどが好ましく、置換
基としてはメチル、エチル、プロピルなどのアルキル
基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など
のハロゲン原子、アセチル、ベンジルなどのアシル基、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノなどのアルキルアミノ
基、フェニルカフバモイル基、ニトロ基、シアノ基、ト
リフルオロメチルなどのハロアルキル基などの基が挙げ
られる。
【0063】バインダ樹脂の使用量は、電荷発生層中の
含有率で80重量%以下、好ましくは40重量%以下で
ある。また、塗布液を調製する際に用いる溶剤として
は、前記の樹脂を溶解し、後述の電荷輸送層や下引き層
を溶解しないものから選択することが好ましい。具体的
には、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンなどの
エーテル類、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンな
どのケトン類、N,N−ジメチルホルムアミドなどのア
ミド類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、ト
ルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族類、メ
タノール、エタノール、2−プロパノールなどのアルコ
ール類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエチレ
ン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなどの脂肪族ハロ
ゲン化炭化水素類などが挙げられる。
【0064】電荷発生材料としては、トリスアゾ系顔
料、ビスアゾ系顔料、トリアリールメタン系染料、チア
ジン系染料、オキサジン系染料、キサンテン系染料、シ
アニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系染料、ア
ゾ系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔料、ペリ
レン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベンズイミダゾー
ル系顔料、インダスロン系顔料、スクアリウム塩系顔
料、アズレン系色素、フタロシアニン系顔料等の有機物
質や、セレン、セレン・テルル、セレン・砒素などのセ
レン合金、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、酸化
亜鉛、アモルファスシリコン等の無機物質が挙げられ
る。これ以外でも、光を吸収し高い確率で電荷担体を発
生する材料であれば、いずれの材料であっても使用する
ことができる。真空蒸着に適用可能なものとしては、例
えば、無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニ
ン、アルミクロロフタロシアニンなどのフタロシアニン
類が挙げられる。
【0065】電荷輸送層は、電荷輸送物質を必要に応じ
て適当なバインダ樹脂とともに溶剤中に溶解し塗布する
ことによって形成することができる。
【0066】電荷輸送層の膜厚は5〜40μm、好まし
くは15〜30μmとすることが望ましい。
【0067】電荷輸送層に用いるバインダー樹脂として
は、例えば、アクリル樹脂、ポリアリレート、ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニト
リル−スチレンコポリマー、ポリアクリルアミド、ポリ
アミド、塩素化ゴムなどの絶縁性樹脂あるいはポリ−N
−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンなどの
有機光導電性ポリマーなどが挙げられる。なお、電荷輸
送物質自身が成膜性を有している場合はバインダー樹脂
は必ずしも必要ない。
【0068】電荷輸送層に用いる電荷輸送物質として
は、電子輸送性物質あるいは正孔輸送性物質を使用す
る。電子輸送性物質としては、例えば、2,4,7−ト
リニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ
フルオレノン、クロラニル、テトラシアノキノジメタン
などの電子吸引性物質やこれら電子吸引性物質を高分子
化したものなどが挙げられる。正孔輸送物質としては、
ピレン、アントラセンなどの多環芳香族化合物、カルバ
ゾール系、インドール系、イミダゾール系、オキサゾー
ル系、チアゾール系、オキサジアゾール系、ピラゾール
系、ピラゾリン系、チアジアゾール系、トリアゾール系
化合物などの複素環化合物、p−ジエチルアミノベンズ
アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカ
ルバゾールなどのヒドラゾン化合物、α−フェニル−
4’−N,N−ジフェニルアミノスチルベン、5−[4
−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデン]−5H−ジ
ベンゾ[a,b]シクロヘプテンなどのスチリル系化合
物、ベンジジン系化合物、トリアリールメタン系化合
物、トリフェニルアミンあるいは、これらの化合物から
なる基を主鎖または側鎖に有するポリマー(例えばポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンな
ど)が挙げられる。これらの有機電荷輸送物質の他にセ
レン、セレン−テルル、アモルファスシリコン、硫化カ
ドミウムなどの無機材料も用いることができる。また、
これらの電荷輸送物質は1種または2種以上組み合わせ
て用いることができる。
【0069】感光層が形成される導電性支持体として
は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、バナジウム、モリブデン、クロム、チ
タン、ニッケル、インジウム、金や白金などが用いられ
る。また、こうした金属あるいは合金を、真空蒸着法に
よって皮膜形成したプラスチック(例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、アクリル樹脂など)や導電性粒子(例え
ば、カーボンブラック、銀粒子など)を適当なバインダ
ー樹脂とともにプラスチックまたは金属基板上に被覆し
た支持体あるいは導電性粒子をプラスチックや紙に含浸
した支持体などを用いることができる。
【0070】導電性支持体と感光層の間に、バリヤー機
能と接着機能を持つ下引き層を設けてもよい。下引き層
は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロー
ス、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイロン
など)、ポリウレタンなどによって形成できる。導電性
支持体にアルミニウムを用いた場合は、酸化アルミニウ
ムなどによって形成すればよい。
【0071】下引き層の膜厚は5μm以下、好ましくは
0.1〜3μmが適当である。
【0072】膜厚測定のために添加する色素としては、
従来公知の種々の染料および顔料が使用可能である。染
料としては、例えば、アクリジン染料、アジン染料、ア
リザリン染料、アントラキノン染料、インジゴ系色素、
インダンスレン染料、カチオン染料、キノン系染料、ク
ロロフィル系色素、トリスアゾ染料、トリアメールメタ
ン系色素、ポリメチン色素、ラピドーゲン染料等が挙げ
られる。また、顔料としては、例えば、アゾ顔料、アン
トラキノン顔料、イソインドリノン顔料、キナクリドン
顔料、ジオキサジン顔料等が挙げられる。
【0073】色素の添加量は特に限定されず、色素含有
層のどの程度の厚みまで正確に測定したいのかによって
適宜その添加量を調整すればよい。その際、小さい膜厚
になるまで正確に測定したい場合ほど添加量を多くした
方がS/N比が高くなり好ましい。添加量が多すぎたり
少なすぎたりすると測定感度が悪くなる。
【0074】表面保護層は、アクリル樹脂、ポリアリレ
ート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂等のポ
リマーをそのまま、あるいは、酸化スズや酸化インジウ
ム等の低抵抗化合物を分散させて形成すればよい。ま
た、有機プラズマ重合膜を使用することもできる。有機
プラズマ重合膜には、必要に応じて酸素、窒素、ハロゲ
ン、周期律表第III族、第V族の原子を含めてもよい。
表面保護層の膜厚は5μm以下に形成するようにするこ
とが望ましい。
【0075】<実施例2>本実施例は、アナログ複写機
の露光ランプの出力を感光体ドラムの電荷発生層の厚さ
に応じて調整するようにした例を示すものである。
【0076】図13は本実施例のアナログ複写機400
の断面図である。このアナログ複写機400において
は、アナログ方式の光学系10’が設けられており、第
1スライダ19に設けられた発光量可変のハロゲンラン
プ11’が原稿台ガラス18上に載置された原稿を露光
走査し、原稿からの反射光を第2スライダ15に設けら
れたミラー13a、13bと、レンズ14と、ミラー1
3とを介して直接感光体ドラム71に結像させるように
してある。なお、複写機のその他の基本構成は図1に示
したものと同様であるので、同様の働きを行う部材につ
いては図1と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
【0077】本実施例に用いた感光体ドラム71’は、
電荷発生材料としてτ型無金属フタロシアニンの代わり
に下記化学構造式[II]で表されるジスアゾ顔料を使用
し、オレンジ色素の代わりにグリーン顔料(KET G
reen 201:大日本インキ化学工業社製)を使用
した以外は実施例1と同様の手順で作製したものであ
る。
【0078】
【化2】
【0079】図14は上記グリーン顔料の分光吸光度を
示す図である。図14に示すように、500nm付近で
吸光度が大きく低下しているほかは、400〜700n
mの範囲全域にわたって高い吸光度を示している。
【0080】図15は本実施例の感光体ドラム71’の
分光反射率を示したものであり(図15(a))、比較
のため上記グリーン顔料を添加しない以外は同じ構成の
感光体ドラムの分光反射率も図示してある(図15
(b))。図15に示すように、600nm以下の波長
においては大部分の光が感光層に吸収されるため、反射
率は非常に低い値を示す。600nm付近から徐々に反
射率は上昇し、特に650nm以上の波長域において
は、図14で説明したようにグリーン色素が600nm
以上の波長域で高い吸光度を示すため、グリーン色素を
含有する場合と含有しない場合とで感光体ドラムの反射
率の差が大きくなる。したがって、650nm以上の光
の反射率を測定することにより、グリーン色素の添加さ
れた電荷輸送層の膜厚を精度よく検知することができ
る。
【0081】このような観点から、本実施例において
は、700nm付近の波長の光を使用して電荷輸送層の
膜厚測定を行うようにしてある。
【0082】図16は本実施例の感光体ドラムの明減衰
特性を示しており、また、電荷輸送層の膜厚が変化する
につれてその明減衰特性がどのように変化するかについ
ても示してある。図16(a)は電荷輸送層の厚みが2
0μmの場合を示しており、同様に図16(b)は15
μmの場合、図16(c)は10μmの場合を示してい
る。
【0083】図16から明らかなように、電荷輸送層の
膜厚が小さくなるにしたがって曲線が緩やかになり、感
光層の感度が低下していく。このため、適切な画像を得
るためには、電荷輸送層の膜厚の減少に応じて露光ラン
プの露光量を増加させることが必要となる。
【0084】図17は、複写機400の複写動作の制御
を行う電子回路のブロック図である。図17に示すよう
に、この電子回路はCPU300’を備え、このCPU
300’にRAM301と、ハロゲンランプ11’の発
光量を調整するためのランプ光量調整部310を含む光
学系10’と、感光層膜厚測定用のセンサ50と、図1
0で説明したのと同様に、表示パネル208を備えた操
作パネル200、現像・転写系70A、用紙搬送系70
C、定着・排出系70B、その他の入力機器302、出
力機器304とが接続されている。RAM301には、
電荷輸送層の膜厚に応じた最適露光量が記憶されてい
る。
【0085】CPU300’は、RAMに記憶された電
荷輸送層の膜厚に応じた最適露光量に基づいて、電荷輸
送層の膜厚の減少に応じて露光ランプの露光量を増加さ
せるようランプ光量調整部310に指示を行う。また、
実施例1で説明したように、電荷輸送層の膜厚が許容下
限値を下回った場合に、感光体ドラムの交換を促す表示
を行うとともに複写を禁止するよう指示する。
【0086】なお、本実施例においては電荷輸送層の膜
厚の減少にともなって露光量を増大させるようにした
が、これに限らず、例えば、実施例1と同様に帯電器の
出力制御を行ったり、現像バイアスを調整するための出
力可変の電源を設け、電荷輸送層の膜厚の減少にともな
って現像バイアスを増大させるようにしてもよい。
【0087】<実施例3>本実施例においては、感光層
表面に保護層を設け、この保護層に膜厚を測定するため
の色素を添加した例を示す。なお、本実施例においては
感光体ドラム以外の装置の基本構成は実施例1と同様で
あるので詳しい説明を省略する。
【0088】本実施例の感光体ドラムの作製手順を以下
に説明する。
【0089】実施例1で用いた化学構造式[I]で示さ
れるヒドラゾン化合物5重量部、ポリカーボネート(K
−1300:帝人化成社製)5重量部をテトラヒドロフ
ラン30重量部に溶解させた。この溶液を実施例1で説
明したのと同様のアルマイト処理された導電性支持体上
に、乾燥後の膜厚が20μmとなるように塗布し、乾燥
させて電荷輸送層を形成した。
【0090】一方、下記組成の混合液をサンドグライン
ダーで13時間分散した。
【0091】 ・銅フタロシアニン 1重量部 ・ポリエステル(V−200:東洋紡社製) 1重量部 ・シクロヘキサノン 98重量部 この混合液を上記電荷輸送層上に、乾燥後の膜厚が0.
3μmとなるように塗布し、乾燥することにより電荷発
生層を形成した。
【0092】さらに、この電荷発生層上に、ポリエステ
ル(V−200:東洋紡社製)10重量部、ジオキサン
90重量部、オレンジ色素0.1重量部からなる溶液
を、乾燥後の膜厚が3μmとなるように塗布して保護層
を設けることにより、感光体ドラムを作製した。この感
光体ドラムの断面図を図18に示す。
【0093】図19は本実施例の複写機の電子回路のブ
ロック図である。図19に示すように、この電子回路に
おいては、CPU300”に、通信回線に接続された通
信信号出力部320が接続され、CPU300”から通
信回線を通じてサービスセンターのホストコンピュータ
に情報を送信できるようになっている。電子回路のその
他の構成は実施例1と同様である。
【0094】図20は、CPU300”の行う膜厚測定
および複写条件調整の処理の流れを示すフローチャート
である。図20に示すように、まず、ステップS110
において、センサ50に対して発光素子51の発光を指
示する。そして、このとき受光素子52の受光した感光
体ドラム71からの反射光の光量に応じた出力をセンサ
50から受信する。
【0095】そして、ステップS112において、セン
サ50の受光量が測定下限に達したかどうかを検知す
る。測定下限に達していないと検知した場合、保護層が
まだ存在しているものと判断し、そのまま処理を終了す
る。一方、測定下限に達したことを検知した場合、保護
層が消失したものと判断し、ステップS114に進む。
【0096】ステップS114においては、表示パネル
に感光体ドラムの交換を促す表示および複写禁止を示す
表示を行うよう指示する。次にステップS116に進
み、保護層が消失したことを通信回線に出力する。そし
て、ステップS116に進み、操作パネル上のプリント
キーからの入力を受け付けないよう指示することによっ
て複写を禁止する。
【0097】なお、保護層がなくなる少し前の時点で感
光体ドラムの寿命が近づいていることを通信データとし
て出力しておくようにしてもよいし、また、このときを
感光体ドラムの寿命と判断して、複写を禁止するように
してもよい。
【0098】なお、本実施例の感光体ドラムは、導電性
支持体上に電荷輸送層、電荷発生層の順で積層してな
る、いわゆる逆積層型の感光層を有したものである。逆
積層型感光体は、一般に正極性帯電用として用いられて
いる。このため、実施例1、2で説明した順積層型感光
体のような負極性帯電用のものと混同して用いられ、誤
装着となる確立が特に高いと考えられる。しかしなが
ら、本実施例のように電荷発生層に色素を含有させるこ
とにより、正極性帯電感光体と負極性帯電感光体とで色
調を変えれば、視認により容易に感光体の帯電極性を識
別することができ、誤装着の防止に役立てることが可能
である。
【0099】<実施例4>本実施例のアナログ複写機に
おいては、電荷発生材料としてビスアゾ顔料を使用し、
また電荷輸送層にはグリーン顔料を添加せず電荷発生層
にグリーン顔料を0.001g添加した以外は実施例2
と同様の手順により作製した感光体ドラムを用いた。な
お、それ以外の装置の基本構成は実施例2の複写機と同
様であるので詳しい説明は省略する。
【0100】図21は、スコロトロンチャージャの出力
を一定にして感光体ドラム表面を帯電させた場合の電荷
発生層の膜厚と感光体ドラムの表面電位との関係を示す
図である。図21に示すように、電荷発生層の膜厚が大
きいほど感光体ドラムの表面電位は小さくなる。このた
め、本実施例においては、電荷発生層の膜厚が大きいほ
どスコロトロンチャージャの出力を増大させて、感光体
ドラムの表面電位を一定に保つようにしてある。これに
より、感光体ドラムの製造時に生じた膜厚バラつきに起
因する画像劣化を防止することができる。
【0101】なお、本実施例においては、例えば以下の
ような変形が可能である。
【0102】図22は、常温・常湿環境下から低温・低
湿環境下に変化させた場合の、本実施例の感光体ドラム
の表面電位の低下幅と、電荷発生層の膜厚との関係を示
した図である。図22に示すように、電荷発生層の膜厚
が大きいほど表面電位の低下が大きい。このため、温度
・湿度をモニターするセンサを設けて、環境に応じてス
コロトロンチャージャの出力を調整するようにしてお
き、さらに電荷発生層の膜厚に応じて、スコロトロンチ
ャージャの出力の補正幅を変更するようにすると、より
正確な画像形成が可能となる。
【0103】また、図23は、静電潜像を形成するため
の最適露光量と電荷発生層膜厚との関係を示す図であ
る。図23に示すように、電荷発生層の膜厚が大きいほ
ど最適露光量は小さくなる。したがって、電荷発生層の
膜厚が大きい場合に露光量を低下させ、電荷発生層の膜
厚が小さい場合には露光量を増大させるように露光ラン
プの発光量を制御すると、より正確な画像形成が可能と
なる。
【0104】このように、電荷発生層の膜厚を自動的に
測定することにより、例えば製造時のバラつき等により
電荷発生層の膜厚が各装置ごとに異なっていても、これ
を自動的に調整することができる。
【0105】<実施例5>本実施例においては、電荷発
生層自身が持つ分光感度を利用して膜厚検知を行う例を
示す。
【0106】本実施例のアナログ複写機は、グリーン色
素を添加しない以外は実施例4と同様の手順で作製した
感光体ドラムを有するものである。また、他の装置の基
本構成は実施例4と同様である。
【0107】本実施例においては、電荷発生材料として
用いられているビスアゾ顔料が膜厚測定のための光を吸
収する物質として作用する。測定光の吸収率が高すぎる
と十分な測定精度が得られないため、本実施例において
は、実施例2において図9で説明したように、電荷発生
層への吸収率が比較的小さい640〜650nmの光を
測定光として用いている。
【0108】このように、電荷発生材料として用いられ
ている色素を膜厚測定に利用することも可能である。
【0109】なお、上記各実施例においては、像担持体
としてドラム形状のものを示したが、これに限らず、例
えば、ベルト形状のものであってもよい。
【0110】また、上記各実施例においては、電子写真
複写機を例にとって説明したが、これに限らず、レーザ
ービームプリンタ、LEDプリンタ、電子写真ファック
ス、電子写真リーダープリンタ、電子写真表示装置など
の画像形成装置であってもよい。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、簡素な
構成で正確に像担持体の膜厚を知ることができ、これに
よって不良画像が形成されるのを未然に防止し、良好な
画像形成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるデジタル複写機の断面
図である。
【図2】複写機の操作パネルの模式図である。
【図3】膜厚測定用センサの斜視図である。
【図4】オレンジ色素の分光吸光度を示す図である。
【図5】ヒドラゾン化合物を含む電荷輸送層の分光透過
率を示す図である。
【図6】感光体ドラムの分光反射率を示す図である。
【図7】電荷輸送層膜厚と膜厚測定用センサの受光素子
の受光量との関係を示す図である。
【図8】電荷輸送層膜厚と感光体ドラムの表面電位との
関係を示す図である。
【図9】電荷輸送層膜厚とスコロトロンチャージャのグ
リッド電位の最適値との関係を示す図である。
【図10】複写機の制御回路のブロック図である。
【図11】CPUの行う膜厚検知処理および複写条件調
整処理を示すフローチャートである。
【図12】像担持体の断面図である。
【図13】本発明の他の実施例であるアナログ複写機の
断面図である。
【図14】グリーン顔料の分光吸光度を示す図である。
【図15】感光体ドラムの分光反射率を示す図である。
【図16】感光体ドラムの明減衰特性を示す図である。
【図17】アナログ複写機の制御回路のブロック図であ
る。
【図18】感光体ドラムの断面図である。
【図19】本発明の第3の実施例の複写機の制御回路の
ブロック図である。
【図20】本発明の第3の実施例の複写機のCPUの行
う膜厚検知処理および複写条件調整処理を示すフローチ
ャートである。
【図21】電荷発生層膜厚と感光体ドラムの表面電位と
の関係を示す図である。
【図22】電荷発生層膜厚と低温・低湿時の感光体ドラ
ムの表面電位低下量との関係を示す図である。
【図23】電荷発生層膜厚と感光体ドラムの最適露光値
との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 電荷輸送層(色素含有層) 3 電荷発生層 6 下引き層 50 膜厚測定用センサ 51 発光素子 52 受光素子 60 プリントヘッド 70A 現像・転写系 71 感光体ドラム 72 スコロトロンチャージャ 73 現像器 100 デジタル複写機 200 操作パネル 208 表示パネル 300 CPU 301 RAM 303 グリッド電位調節部

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色素含有層を有した感光性像担持体と、 該像担持体上に静電潜像を形成しトナーにより顕像化す
    る画像形成手段と、 前記色素含有層に含まれる色素の極大吸収波長に相当す
    る波長の光を前記像担持体に照射する光照射手段と、 該光照射手段の照射光の前記像担持体への吸収度合を検
    出する検出手段と、 該検出手段の検出値から前記色素含有層の膜厚を算出す
    る膜厚算出手段と、 該膜厚算出手段の算出した膜厚に基づいて前記画像形成
    手段の画像形成条件を調整する調整手段とを備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像担持体が、電荷発生物質を含有す
    る電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを
    積層してなる積層型感光層を有したものであり、該電荷
    輸送層が前記色素含有層である請求項1の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電荷輸送層が前記電荷発生層よりも
    像形成面側に積層されている請求項2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体が、電荷発生物質を含有す
    る電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを
    積層してなる積層型感光層を有したものであり、該電荷
    発生層が前記色素含有層である請求項1の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電荷発生層が前記電荷輸送層よりも
    像形成面側に積層されている請求項4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記色素含有層に含有される色素が前記
    電荷発生物質である請求項4の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記像担持体が表面保護層を有したもの
    であり、前記色素含有層が該表面保護層である請求項1
    の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記像担持体が有機感光層を有したもの
    である請求項1の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記色素含有層に含有される色素の極大
    吸収波長が、該色素を含有しない場合の前記像担持体自
    身の極大吸収波長と異なる請求項1の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体が感光層と導電性支持体
    とを備えたものである請求項1の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記像担持体が前記感光層と前記導電
    性支持体との間に下引き層を有するものであり、該下引
    き層が前記色素含有層である請求項10の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記検出手段が、前記導電性支持体か
    らの反射光の強度を測定することにより、前記光照射手
    段の照射光の前記像担持体への吸収度合を検出するもの
    である請求項10の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像形成手段に対して画像形成の
    許可および禁止を指令する指令手段をさらに備え、前記
    画像形成条件は該指令手段により指令される画像形成の
    許可および禁止である請求項1の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成手段が前記像担持体の表
    面を一様に帯電させる出力可変の帯電手段を備えたもの
    であり、前記画像形成条件が該帯電手段の出力である請
    求項1の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記画像形成手段が、前記像担持体に
    対向する現像剤担持体と、該現像剤担持体と前記像担持
    体との間に所定の現像バイアスを印加する出力可変の電
    圧印加手段とを備えたものであり、前記画像形成条件が
    該電圧印加手段の出力である請求項1の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記画像形成手段が、前記像担持体に
    向けて前記像担持体の極大吸収波長の光により露光を行
    う出力可変の露光手段を備えたものであり、前記画像形
    成条件は該露光手段の出力である請求項1の画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 色素含有層を有した感光性像担持体
    と、 該像担持体上に静電潜像を形成しトナーにより顕像化す
    る画像形成手段と、 前記色素含有層に含まれる色素の極大吸収波長に相当す
    る波長の光を前記像担持体に照射する光照射手段と、 該光照射手段の照射光の前記像担持体への吸収度合を検
    出する検出手段と、 該検出手段の検出値に基づいて前記色素含有層の膜厚を
    判断する膜厚判断手段と、 該膜厚判断手段の判断した膜厚に関する情報を出力する
    情報出力手段とを備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  18. 【請求項18】 前記情報出力手段が表示手段を有した
    ものである請求項17の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記情報出力手段が通信回線に接続さ
    れた送信手段を有したものである請求項17の画像形成
    装置。
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