JPH0534934A - 電子写真感光体およびその製造方法 - Google Patents

電子写真感光体およびその製造方法

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JPH0534934A
JPH0534934A JP19413191A JP19413191A JPH0534934A JP H0534934 A JPH0534934 A JP H0534934A JP 19413191 A JP19413191 A JP 19413191A JP 19413191 A JP19413191 A JP 19413191A JP H0534934 A JPH0534934 A JP H0534934A
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JP19413191A
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Youichi Kawamorita
陽一 川守田
晃 ▲吉▼田
Akira Yoshida
Masaya Suzuki
雅也 鈴木
Hidenori Ogawa
英紀 小川
Okosu Nakajima
起 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、層端部の加工精度に優れ、現像
性、クリーニング性および耐久性に優れた電子写真感光
体およびその製造方法を提供することにある。 【構成】 本発明は、基体上に、レーザー光を照射する
ことにより加熱処理されている層端部を有することを特
徴とする電子写真感光体である。また、本発明は、基体
上に、レーザー光を照射することによって除去する工程
を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体およびそ
の製造方法に関し、詳しくは感光層の端部の加工精度に
優れ、それに伴い現像性、クリーニング性および耐久性
等の改良された電子写真感光体およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体は、通常基体上に、蒸
着、塗布等の方法により感光層、下引層、導電層および
保護層等の各種層を形成することにより得られるが、い
ずれの方法においても各層の端部には膜厚や膜質が均一
でない部分が生じ得られた膜の全域を画像形成に使用で
きるものではない。特に塗布法により形成された層の端
部は塗料のタレによる層の乱れが現れ易く、それをその
まま用いると以下のような問題が生じることがあった。
【0003】即ち、一般の電子写真装置においては、電
子写真感光体の周囲には現像器やクリーニングブレード
等の電子写真プロセスデバイスが接触または近接してお
り、層の厚さや不均一な部分で接触精度が落ちると現像
不良、クリーニング不良更には感光層のはがれが生じ良
好な画像の形成ができなくなることがあった。
【0004】この為、従来より層の端部は層形成後に必
要寸法を残して層の端部を基体ごと切断する、層の端部
を溶剤に浸漬して溶解する、更にはゴムブレード等を用
いて層の乱れ部分をこすり落とすといった方法で感光体
から除かれていた。
【0005】しかしながら、基体ごと切断すると乱れて
いる端部は完全に除去できるものの、切断の際の切り粉
等が感光体に付着してしまうことによる画像欠陥などの
問題が生じたり、基体ごとに切断する必要があるので、
基体や層形成用の液などの歩留りという点から必ずしも
効率的であるとはいえなかった。
【0006】また、溶剤やゴムブレード等を用いて層の
端部を溶解したり、こすり落としたり、これらの両方を
行なう場合は、溶剤や溶剤蒸気の影響で形状が不均一に
なったり、表面張力により盛り上がったり、液がハネた
り、塗料カスが再付着するといった問題が生じることも
あった。
【0007】近年の更なる高画質化、高耐久化および小
型化の要求に伴い、より高い精度で層端部が処理された
電子写真感光体のおよびその製造方法が検討されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】本発明の目的は、
上述したような問題点を解決し、層端部の加工精度に優
れ、現像性、クリーニング性および耐久性に優れた電子
写真感光体を提供することにある。
【0009】また本発明の目的は上記電子写真感光体の
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、基体上
に、レーザー光を照射することにより加熱処理されてい
る層端部を有することを特徴とする電子写真感光体であ
る。
【0011】また、本発明は基体上の層端部を、レーザ
ー光を照射することによって除去する工程を有すること
を特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
【0012】つまり、本発明においては、電子写真感光
体にレーザー光を照射して基体上の層端部を加熱処理す
ることにより膜厚などが乱れている部分の層を除去する
ので加工精度が高く、欠陥のない層端部を有する電子写
真感光体を提供することができたのである。
【0013】本発明に用いられる基体としては、例えば
アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレ
ス、バナジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケ
ル、インジウム、金や白金などの金属が挙げられる。ま
たこうして金属あるいは合金を、真空蒸着法によって被
膜形成したプラスチック(例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレー
ト、アクリル樹脂など)や、導電性粒子(例えばカーボ
ンブラック、銀粒子など)適当な結着樹脂と共にプラス
チックまたは上記金属基体上に被覆した導電層を有する
基体あるいは導電性粒子をプラスチックや紙に含浸した
基体などを用いることができる。
【0014】基体の形状としてはドラム状、シート状お
よびベルト状などが挙げられるが、適用される電子写真
装置に最も適した形状にすることが好ましい。
【0015】本発明に用いられるレーザー発振装置とし
ては、YAGレーザー、ガラスレーザーおよびルビーレ
ーザー等の固体レーザーまたはCO2レーザー等のガス
レーザーが好ましく、特にYAGレーザーおよびCO2
レーザーが好ましい。
【0016】本発明における加熱処理の程度は、レーザ
ーの出力、波長、スキャンする速度および焦点の位置な
ど様々な要因に依存するが、層が除去でき、かつ基体を
損傷しない範囲で適宜設定することができる。
【0017】本発明の電子写真感光体の有する層として
は、感光層、下引層、中間層および保護層等が挙げられ
る。
【0018】感光層の構成としては例えば以下の形態が
挙げられる。但し、(1)、(2)および(4)は下層
/上層の順である。 (1)電荷発生物質を含有する層(電荷発生層)/電荷
輸送物質を含有する層(電荷輸送層) (2)電荷輸送物質層/電荷発生層 (3)電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する層 (4)電荷発生層/電荷発生物質と電荷輸送物質を含有
する層
【0019】感光層の形態が1の場合は正帯電、2の場
合は負帯電用とすることが好ましく、3および4の場合
は正、負帯電いずれでも使用することができる。
【0020】もちろん、本発明の電子写真感光体の構成
は上記の基本構成に限定されるものではない。
【0021】本発明の電子写真感光体に用いることので
きる電荷発生物質としては、電荷発生能を有していれば
何れのものでもよいが、例えば以下のような物質が挙げ
られる。 (1)モノアゾ、ビスアゾおよびトリスアゾ等のアゾ系
顔料 (2)金属フタロジアニンおよび非金属フタロシアニン
等のフタロシアニン系顔料 (3)インジゴおよびチオインジゴ等のインジゴ系顔料 (4)ペリレン酸無水物およびペリレン酸イミド等のペ
リレン系顔料 (5)アンスラキノンおよびピレンキノン等の多環キノ
ン系顔料 (6)スクエアリウム色素 (7)ピリリウム塩およびチオピリリウム塩類 (8)トリフェニルメタン系色素 (9)セレンおよび非晶質シリコン等の無機物質
【0022】これらの電荷発生物質は単独で用いてもよ
く、2種類以上組み合わせてもよい。
【0023】電荷発生物質を含有する層、即ち、電荷発
生層は前記のような電荷発生物質を溶剤を用いて適当な
結着樹脂に分散し、これを基体上に塗工することにより
形成することができる。また、基体上に蒸着、スパッ
タ、CVD等の乾式法で薄膜を形成することによっても
形成できる。
【0024】上記結着樹脂とては広範囲な結着樹脂から
選択でき、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリアリレート、ブチラール樹脂、ポリスチレン、ポリ
ビニルアセタール、ジアリルフタレート樹脂、アクリル
樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹
脂、シリコン樹脂、ポリスルホン、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂
および塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0025】これら樹脂は単独で、また各成分の共重合
体として、あるいは2種以上の樹脂を混合して用いても
よい。
【0026】電荷発生層中に含有される樹脂は、層全重
量に対し80重量%以下が好ましく、特には40重量%
以下が好ましい。
【0027】用いることのできる溶剤は上記の樹脂を溶
解するものであれば何れのものでも良く。具体的には、
テトラヒドロフランおよび1,4−ジオキサン等のエー
テル類;シクロヘキサノンおよびメチルエチルケトン等
のケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド
類;酢酸メチルおよび酢酸エチルなどのエステル類;ト
ルエン、キシレンおよびクロロベンゼンなどの芳香族
類;メタノール、エタノールおよび2−ポロパノール等
のアルコール類およびクロロホルム、塩化メチレン、ジ
クロルエチレン、四塩化炭素およびトリクロルエチレン
等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類等などが挙げられる
が、後述の電荷輸送層や下引層を溶解しないものが好ま
しい。
【0028】また、電荷発生層の膜厚は5μm以下、特
には0.01〜2μmが好ましい。
【0029】更に、電荷発生層には種々の増感剤を添加
してもよい。
【0030】電荷輸送層は電荷発生層の上または下に積
層され、電界の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受
取り、これを輸送する機能を有している。
【0031】電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて
適当な結着樹脂と共に溶剤中に溶解し塗布することによ
って形成され、その膜厚は5〜40μmが好ましく15
〜30μmが特に好ましい。
【0032】電荷輸送物質には電子輸送性物質と正孔輸
送性物質があり、電子輸送性物質としては、例えば2,
4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テ
トラニトロフルオレノン、クロラニルおよびテトラシア
ノキノジメタン等の電子吸引物質やこれら電子吸引性物
質を高分子化したもの等が挙げられる。
【0033】正孔輸送性物質としてはピレンおよびアン
トラセン等の多環芳香族化合物;カルバゾール系、イン
ドール系、イミダゾール系、オキサゾール系、チアゾー
ル系、オキサジアゾール系、ピラゾール系、ピラゾリン
系、チアジアゾール系およびトリアゾール系化合物等の
複素環化合物;p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−
N,N−ジフェニルヒドラゾンおよびN,N−ジフェニ
ルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾー
ルなどのヒドラゾン系化合物;αフェニル−4’N,N
−ジフェニルアミノスチルベンおよび5−[4−(ジ−
p−トリルアミノ)ベンジリデン]−5H−ジベンゾ
[a,d]シクロヘプテン等のスチリル系化合物;ベン
ジジン系化合物;トリアリ−ルメタン系化合物;トリフ
ェニルアミン系化合物あるいは、これらの化合物から誘
導される基を主鎖または側鎖に有するポリマー(例えば
ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセ
ンなど)等が挙げられる。
【0034】これらの有機電荷輸送物質の他にセレン、
セレン−テルル、アモルファスシリコンおよび硫化カド
ミウムなどの無機材料も用いることができる。
【0035】また、これらの電荷輸送物質は1種または
2種以上組合せて用いることができる。
【0036】電荷輸送物質が成膜性を有していないとき
には適当な結着樹脂を用いることができる。具体的に
は、アクリル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル−ス
チレンコポリマー、ポリアクリルアミド、ポリアミドお
よび塩素化ゴムなどの絶縁性樹脂あるいはポリ−N−ビ
ニルカルバゾールおよびポリビニルアントラセン等の有
機光導電性ポリマーなどが挙げられる。また、溶剤とし
ては上記したようなものが挙げられる。感光層が単一層
の場合も電荷発生物質、電荷輸送物質、結着樹脂および
溶剤としては上述のものを用いることができるが、電荷
輸送物質としては更に、ポリ−N−ビニルカルバゾール
とトリニトロフルオレノンの組み合せなどの電荷移動錯
体を用いることもできる。
【0037】膜厚は5〜40μmが好ましく、特には1
0〜30μmが好ましい。
【0038】本発明においては、基体と感光層の間に接
着機能やバリヤー機能を有する下引層を設けることがで
きる。下引層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニ
トロセルロース、ポリビニルブチラール、ポリエステ
ル、ポリエレタン、ゼラチン、ポリアミド(ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、
アルコキシメチル化ナイロン)酸化アルミニウム等によ
って形成でき、その膜厚は、5μm以下が好ましく、特
には0.1〜3μmが好ましい。
【0039】更に、本発明においては、感光層を様々な
機械的および電気的外力から保護するために、感光層上
に樹脂層や導電性物質を分散した樹脂層などの保護層を
設けることができる。
【0040】用いることのできる樹脂としては、電荷輸
送層用として例示したものに加え、エポキシ、ポリウレ
タンおよびフェノール樹脂等の熱硬化樹脂も挙げられ
る。
【0041】膜厚は、5μm以下が好ましく、特には
0.1〜3μmが好ましい。
【0042】上述した各種層は、適当な有機溶媒を用
い、浸積コーティング法、スプレーコーティング法、ビ
ームコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤ
ーバーコーティング法、ブレードコーティング法などの
コーティング法によって形成することができる。
【0043】本発明の電子写真感光体を製造する装置の
一具体例を図1に示す。
【0044】図1において、1は電子写真感光体、2は
置台、3は感光体1のブレを防ぐための治具を示し、感
光体1は感光体回転用モーター4および感光体昇降用モ
ーター5により適宜回転および昇降しながら、レーザー
発振装置6から照射されるレーザー光7によって層端部
が除去される。
【0045】以下、実施例によって本発明を更に詳細に
説明する。
【0046】
【実施例】
1.外径80mm、肉厚1.5mm、長さ363mmで
表面に鏡面加工を施したアルミニウムシリンダー上にポ
リアミド樹脂(アシランCM−8000、東レ(株)
製)1部(重量部、以下同様)およびメトキシメチル化
6ナイロン(トレジンEF−30T、帝国化学産業製)
3部をメタノール50部、ブタノール40部からなる溶
剤に溶解させた塗液を浸漬塗布して膜厚0.5μm(感
光体中央部、以下同様)の下引層を設けた。
【0047】次に下記式で示されるジスアゾ顔料10重
量部、
【0048】
【外1】 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBL−S、積水
化学製)5重量部、及びシクロヘキサノン600重量部
をガラスビーズを用いたサンドミル装置で分散して電荷
発生層塗料を得た。この塗料を前記中間層上に浸漬塗布
法で塗布し、乾燥後の膜厚が0.1μmの電荷発生層を
得た。
【0049】次に、下記式で示されるスチルベン化合物
10重量部、
【0050】
【外2】 ポリカーボネート樹脂(ユーピロンZ200、三菱瓦斯
化学製)10重量部をモノクロロベンゼン50重量部お
よびジクロロメタン20重量部に溶解させ電荷輸送層塗
料とし、前記電荷発生層上に浸漬塗布し、乾燥後膜厚2
0μmの電荷輸送層を設けた。
【0051】このようにして得た電子写真感光体の上下
両端部から1mm中央よりの部分〜15mm中央よりの
部分まで、及び感光体中央の膜厚を表面形状測定器(サ
ーフコーダSE〜30H、小坂研究所製)で測定した。
結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】次に、図1で示される構成を有する層端部
除去装置を用いて、感光体の両端部〜端部から10mm
中央よりの部分にかけてレーザーを照射した。
【0054】用いたレーザー発振装置はLASERMA
TE−51(富士電機製、容量YAGレーザー50W、
波長1.06μm)で、レーザー径は0.1mm、感光
体の回転速度は200rpm、上下移動速度は20mm
/secであった。
【0055】レーザー照射後の感光体の表面形状を先と
同様の方法で測定した。結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】表からもわかるように、レーザーを照射し
た部分の層は除去され、それに伴い露出したアルミニウ
ム基体にも何ら影響はなかった。また、除去された部分
と新たに端部となった部分との境界付近を目視によって
観察したところ、アワ状、ササクレ状といった層の欠陥
は見られなかった。
【0058】次に、この感光体を普通紙複写機(NP−
3825、キヤノン製)に搭載し、5万枚の画像出し耐
久試験を行なったが、初期および耐久後においても現像
不良、クリーニング不良および感光層のはがれも発生せ
ず良好な画像が得られた。
【0059】(比較例1)層端部の除去を行なわない以
外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成した。
【0060】得られた感光体に対し、実施例1と同様の
耐久試験を行なった。
【0061】その結果、感光体下端部の盛り上がり部位
よりトナーがすり抜け、1万枚でクリーニング不良が発
生し、更に現像器と感光体下端部の盛り上がり部位との
接触削れにより2万枚で現像不良(濃度ムラ)が発生し
た。
【0062】(比較例2)下引層、電荷発生層および電
荷輸送層の各層を形成する際、層の乾燥前に層両端部か
ら10mm中央よりの部分までを溶剤に浸漬し端部を除
去した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作
成した。
【0063】得られた感光体に対し、実施例1と同様の
耐久試験を行なった。
【0064】その結果、溶剤蒸気による感光層の乱れを
原因とする画像濃度ムラが初期から発生した。
【0065】2.外径80mm、肉厚1.5mm、長さ
363mmのアルミニウムシリンダー上に導電性酸化チ
タン粉体(ECT−62、チタン工業製)10部および
白色酸化チタン粉体(タイトーンSR−1T、堺化学
製)10部をフェノール樹脂(プライオーフェンJ−3
25、大日本インキ製)17部にメタノール20および
メチルセロソルブ20部と共にサンドミル装置で分散し
た塗料を浸漬塗布し、140℃で30分加熱硬化後、膜
厚20μmの導電層を設けた。
【0066】上記導電層上に実施例と同様にして下引
層、電荷発生層および電荷輸送層を形成した。
【0067】このようにして得た電子写真感光体の両端
部〜端部から10mm中央よりの部分までを実施例1と
同様にして処理した。層除去部分の露出したアルミニウ
ム基体には全く影響することなく層は除去されており、
新たな層端部付近にアワ状、ササクレ状等のいかなる欠
陥も見られなかった。
【0068】この感光体に対して、実施例1と同様の耐
久試験を行なったが、初期から耐久後まで良好な画像が
得られた。
【0069】3.実施例2と同様にして中間層まで形成
した。
【0070】次に、実施例1で用いたジスアゾ顔料5部
をポリカーボネート樹脂(ユーピロンZ200、三菱瓦
斯化学製)10重量部をシクロヘキサノン70部と共に
ガラスビーズを用いたサンドミル装置で分散した。この
分散液に実施例1で用いたスチルベン化合物5部を溶解
した塗料を中間層上に乾燥後の膜厚が18μmになるよ
うに浸漬塗布した。
【0071】このようにして得た電子写真感光体の端部
を実施例1と同様にして処理し、耐久性を評価したとこ
ろ、露出したアルミニウム基体には影響なく、層の端部
の形状も良好で、画像も初期から耐久後まで安定して高
画質のものが得られた。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、基体上
の層端部の加工精度が高く、繰り返し使用しても欠陥の
ない良好な画像の得られる電子写真感光体とその製造方
法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を製造する装置の概略
図例を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 英紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 中島 起 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に、レーザー光を照射することに
    より加熱処理されている層端部を有することを特徴とす
    る電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記加熱処理が層を除去できる処理であ
    る特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記層が樹脂を含有する層である特許請
    求の範囲第1項記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 基体上の層端部を、レーザー光を照射す
    ることによって除去する工程を有することを特徴とする
    電子写真感光体の製造方法。
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