JP6622553B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
近年、電子写真装置ユーザーの多様化が進み、出力される画像には従来よりも高画質であること及び使用期間における画質の変化がないことが求められている。それに伴って電子写真装置に搭載される電子写真感光体についてもこの要求への対応が求められている。
画像形成の初期から長期にわたって良好な画質を得る技術として、特許文献1には、感光層の表面層に芳香族炭化水素を100質量ppmから2500質量ppm含有させた電子写真感光体に関する技術が開示されている。
また、感度低下を抑制する技術として、特許文献2特開2004−4159号公報には、感光層中の固形分量に対する飽和脂肪族環状ケトンの残留量を3000ppm以上50000ppm以下とした電子写真感光体が開示されている。
さらに、特許文献3には、光導電層(感光層)にシクロペンタノンが0.05重量%以上10.0重量%以下含有させた電子写真感光体が開示されている。
特開2013−142705号公報 特開2004−4159号公報 特開平7−5703号公報
近年、電子写真装置が使用される用途も広がり、オフィスでの使用に限られず、軽印刷としての使用も増えてきており、電子写真感光体としても、より高速なプロセスへの対応が求められている。
しかしながら、特許文献1の構成を高速プロセスで用いた場合に、従来と同等の像露光光量では感度が低く、所望の明部電位が得られない場合があるという課題が明らかになった。また、特許文献2および特許文献3の技術を用いた場合にも、同様の課題が生じる場合があることがわかった。
本発明の目的は、より高感度な電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明は、支持体ならびに該支持体上に形成された電荷発生層および1層の電荷輸送層を有する電子写真感光体であって
該電荷輸送層
(α)電荷輸送性化合物
(β)結着樹脂
(γ)キシレンおよびトルエンからなる群より選択される少なくとも1種、および、
(δ)シクロアルカノン
を含有し
該電荷輸送層中の該(β)の含有量が、該電荷輸送層中の該(α)の含有量に対して50質量%以上200質量%以下であり、
該電荷輸送層中の該(γ)の含有量が、該電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上2.00質量%以下であり、
該電荷輸送層中の該(δ)の含有量が、該電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上1.20質量%以下であり、
該(δ)は、シクロペンタノン、又は、シクロペンタノン及びシクロヘキサノンを含み、かつ、シクロペンタノンを50質量%以上100質量%以下含む、ことを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置の本体に着脱自在であるプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置である。
本発明によれば、より高感度な電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の例を示す図である。
本発明における電子写真感光体は、上記のとおり、支持体および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
該電子写真感光体の電荷輸送層が、その構成成分として、上記(α)、上記(β)、上記(γ)および上記(δ)を含有することを特徴とする電子写真感光体である。以下、上記(α)を「化合物α」、上記(β)を「樹脂β」、上記(γ)を「化合物γ」、上記(δ)を「化合物δ」とも表記する。また、電子写真感光体を単に「感光体」とも表記する。
特許文献1〜3に開示された技術に対する本発明の特徴は、電荷輸送層中にキシレンおよびトルエンからなる群より選択される少なくとも1種(化合物γ)と、シクロアルカノン(化合物δ)を特定の量含有させていることである。
本発明者らは、電荷輸送層中に化合物γ及び化合物δとを特定の量含有させることにより、より高感度な電子写真感光体を得ることができる理由を以下のように推測している。
電荷輸送層中に化合物γ及び化合物δとを特定の量含有させることにより、電荷輸送物質(例えば、ジフェニルアミン構造を有する電荷輸送性化合物)の電荷輸送性能(正孔輸送性能)が向上しているものと推測している。そのため、低い像露光光量で潜像形成がなされた場合にも、電荷輸送物質が、発生した正孔を迅速に電荷輸送層の表面まで輸送することが可能となり、従来の感光体と比較してより高感度な感光体を得ることが可能となったと考えている。
電荷輸送層の正孔輸送性能を高めるためには、電荷輸送物質の量を結着樹脂の量に対して増やすなどの方法があるが、感光体の耐久性の悪化や感光体の塗膜用の塗布液の保存安定性などの理由により変更できる幅が限られてしまう。本発明の構成によれば、電荷輸送層中の電荷輸送性物質の含有量と結着樹脂の含有量の比率を従来と同じにした感光体においても、従来よりも感光体の正孔輸送性能を高めることが可能となる。
〈化合物αについて〉
化合物αは電荷輸送物質の少なくとも1種の化合物を示す。本発明で用いられる電荷輸送物質としては、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、エナミン化合物が挙げられる。これらは、ジフェニルアミン構造を有する電荷輸送性化合物である。
本発明において、前記電荷輸送物質は下記式(A)で示される部分構造を有する電荷輸送物質であることが好ましい。
Figure 0006622553
式(A)中、PhおよびPhはそれぞれ独立に、置換もしくは無置換のフェニル基である。
好ましくは下記構造式(A−1)〜(A−9)で示される化合物であり、分子量が3000以下であることが好ましい。さらには(A−1)〜(A−3)、(A−5)〜(A−6)のような下記式(B)を満たす部分構造を有する電荷輸送物質であることがより好ましく、中でも(A−1)〜(A−3)の構造を有する電荷輸送物質であることが更に好ましい。
Figure 0006622553
式(B)中のPhおよびPhはそれぞれ独立に置換もしくは無置換のフェニル基、Arは置換もしくは無置換のアリール基を示す。
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〈樹脂βについて〉
樹脂βは結着樹脂であり、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、塩化ビニリデン、アクリロニトリル共重合体、ポリビニルベンザール樹脂が挙げられる。これらは、単独、混合または共重合体として、1種または2種以上用いることができる。
本発明において、前記ポリカーボネート樹脂は下記式(C)で示される繰り返し構造単位を有するポリカーボネート樹脂であることが好ましい。前記ポリエステル樹脂は下記式(D)で示される繰り返し構造単位を有するポリエステル樹脂であることが好ましい。
Figure 0006622553
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式(C)中、R11〜R14は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基を示す。Xは、単結合、シクロヘキシリデン基、または、下記式(E)で示される2価の基を示す。
式(D)中、R21〜R24は、それぞれ独立に、水素原子またはメチル基を示す。Xは、単結合、シクロヘキシリデン基、または、下記式(E)で示される2価の基を示す。Yは、m−フェニレン基、p−フェニレン基または2つのp−フェニレン基が酸素原子を介して結合した2価の基を示す。
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式(E)中、R31およびR32は、それぞれ独立に、水素原子、メチル基またはフェニル基を示す。以下に、式(C)で示されるポリカーボネート樹脂の繰り返し構造単位の具体例を示す。
Figure 0006622553
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ポリカーボネート樹脂は上記の(C−1)〜(C−8)の構造単位のうち、1種の重合体でも、2種以上の共重合体であってもよい。これらの中でも、式(C−1)、(C−2)、(C−4)で示される繰り返し構造単位が好ましい。
以下に、式(D)で示されるポリエステル樹脂の繰り返し構造単位の具体例を示す。
Figure 0006622553
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ポリエステル樹脂は上記の(D−1)〜(D−9)の構造単位のうち、1種の重合体でも、2種以上の共重合体であってもよい。これらの中でも、式(D−1)、(D−2)、(D−3)、(D−6)、(D−7)、(D−8)で示される繰り返し構造単位が好ましい。
上記ポリカーボネート樹脂、および上記ポリエステル樹脂は、例えば従来からのホスゲン法で合成することができる。また、エステル交換法によって合成することも可能である。
上記ポリカーボネート樹脂、および上記ポリエステル樹脂のその共重合形態は、ブロック共重合、ランダム共重合、交互共重合などいずれの形態であってもよい。
これらのポリカーボネート樹脂、およびポリエステル樹脂の平均重量分子量とすればとしては20000以上300000以下が好ましく、50000以上250000以下がより好ましい。本発明における樹脂の重量平均分子量とは、特開2007−79555号公報に記載の方法により測定されたポリスチレン換算の重量平均分子量である。
また、樹脂βとして、ポリカーボネート樹脂、およびポリエステル樹脂は上記の式(C)または(D)で示される構造単位に加えて、シロキサン構造を含む繰り返し構造を有する共重合体であってもよい。具体的には、下記式(F−1)、(F−2)で示される構造単位が挙げられる。さらには下記式(F−3)で示される繰り返し構造単位を有してもよい。
Figure 0006622553
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上記したように電荷輸送層に含有される結着樹脂はポリカーボネート樹脂およびポリエステル樹脂に限定されることはなく、下記式(G−1)で示されるようなものを含有していてもよい。また、下記のような合成法により合成されたシロキサン構造を有する樹脂などを含有していてもよい。
Figure 0006622553
−シロキサン樹脂の合成方法−
下記式(h−1)で示されるジオール12.0gを10%水酸化ナトリウム水溶液に溶解させた。この溶液にジクロロメタンを加え攪拌し、溶液温度を10℃以上15℃以下に保ちながら、ホスゲン15gを1時間かけて吹き込んだ。ホスゲンを約70%吹き込んだところで、式(h−2)で示されるシロキサン誘導体4.2g、式(h−3)で示されるジオール4.0gを溶液に加えた。ホスゲンの導入が終了後、激しく攪拌して反応液を乳化させ、トリエチルアミンを加え、1時間攪拌した。その後、ジクロロメタン相をリン酸で中和し、さらにpH7程度になるまで水洗を繰り返した。続いて、この液相をイソプロパノールに滴下し、沈殿物をろ過、乾燥することによって、白色の重合体(樹脂A3)を得た。
得られた樹脂A3の重量平均分子量は、20,000であった。
Figure 0006622553
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以下に樹脂βとして用いられる具体的な樹脂を示す。
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電荷輸送層には、必要に応じて、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、シリコーンオイルなどを添加することもできる。
電荷輸送層中の(β)の含有量が、電荷輸送層中の(α)の含有量に対して50質量%以上200質量%以下であることが好ましい。この含有比率が50質量%より小さい場合は、感光体の耐久性が悪化し、200%より大きい場合は、感光体の感度が低下する。
1層の電荷輸送層の膜厚は、6μm以上40μm以下であることが好ましく、8μm以上35μm以下であることがより好ましい
〈化合物γについて〉
化合物γはキシレンおよびトルエンからなる群より選択される少なくとも1種の化合物を示す。キシレンには、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレンが存在し、また、これらの混合物(混合キシレン)も存在する。本発明では、いずれのキシレンも用いることができる。好ましくは、o−キシレンである。
本発明の効果を得るために、電荷輸送層中の(γ)の含有量は電荷輸送層の全質量に対して、0.01質量%以上2.00質量%以下であり、好ましくは0.01質量%以上1.5%質量以下である。さらに、該(γ)はキシレンを50質量%以上100質量%以下含むことが好ましい。
〈化合物δについて〉
本発明の効果を得るために、1層の電荷輸送層中の(δ)の含有量は電荷輸送層の全質量に対して、0.01質量%以上1.20質量%以下である。さらに、(δ)はシクロペンタノン、又は、シクロペンタノン及びシクロヘキサノンを含む。さらに、(δ)はシクロペンタノンを50質量%以上100質量%以下含む。より好ましくは電荷輸送層中の(δ)の含有量は電荷輸送層の全質量に対して、0.01質量%以上0.80質量%以下である。
〈化合物γと化合物δの含有量について〉
上記したように、1層の電荷輸送層の全質量に対して特定の量の(γ)および(δ)を含有することで本発明の効果を得ることが可能となる。前記電荷輸送層中の(γ)の含有量が前記(δ)の含有量に対して200質量%以上9000質量%以下である場合(含有量比ともいい、((γ)の含有量)/((δ)の含有量)×100の式によって算出される)が好ましい。特に電荷輸送物質の正孔輸送性が向上し、本発明の効果がより好適に発揮されるからである。
電荷輸送層中の(γ)および(δ)の前記電荷輸送層の全質量に対する含有量比は以下に示す測定方法により求めることができる。四重極型GC/MSシステムTRACE ISQ(サーモフィッシャーサイエンティフィック(株)製)を用いて測定した。
製造した電子写真感光体を5mm×40mmの試料片(以下感光体試料片という)として切り出し、バイアル瓶に入れた。ヘッドスペースサンプラー(TurboMatrix HS40(Perkin Elmer(株))の設定をOven 200℃ 、Loop 205℃、Transfer Line 205℃に設定した。発生したガスをガスクロマトグラフィーで測定することにより電荷輸送層中に含有する(γ)および(δ)の量を検量線から求めた。
電荷輸送層の質量は測定後にバイアル瓶から取り出した感光体試料片の質量と、電荷輸送層を剥がした試料片の質量の差分から求める。電荷輸送層の質量と上記(γ)及び(δ)のそれぞれの含有量から電荷輸送層の全質量に対する(γ)及び(δ)のそれぞれの含有量比を算出した。
電荷輸送層を剥がした試料片とは、バイアル瓶から取り出した感光体試料片をメチルエチルケトンに5分間浸漬して電荷輸送層を剥がした後、試料片を50℃で5分乾燥させたものとした。
〈電子写真感光体の構成〉
次に本発明の電子写真感光体の構成について説明する。
本発明の電子写真感光体は、支持体ならびに該支持体上に形成された電荷発生層および1層の電荷輸送層を有する電子写真感光体である。すなわち、感光層が電荷発生層および電荷輸送層を有する積層型(機能分離型)感光層になっている。積層型感光層は、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した順層型感光層が好ましい。また、電荷発生層を積層構成としてもよい。
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)であることが好ましい。支持体の材質としては、例えば、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛が挙げられる。更に、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、インジウム、クロム、アルミニウム合金、ステンレスの金属(合金)が挙げられる。また、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金を用いて真空蒸着によって形成した被膜を有する金属製支持体やプラスチック製支持体を用いることもできる。
また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子をプラスチックや紙に含浸させた支持体や、導電性結着樹脂で形成された支持体を用いることもできる。
支持体の表面は、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制を目的として、例えば、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理を施してもよい。
支持体と、後述の下引き層との間には、例えば、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制や、支持体の傷の被覆を目的として、導電層を設けてもよい。導電層は、カーボンブラック、導電性顔料、抵抗調節顔料を結着樹脂とともに溶剤に分散処理することによって得られる導電層用塗布液を塗布して塗膜を形成する。そして、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。また、導電層用塗布液には、例えば、加熱、紫外線照射、放射線照射により硬化重合する化合物を添加してもよい。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エチルセルロース樹脂、エチレン−アクリル酸コポリマー、エポキシ樹脂、カゼイン樹脂、シリコーン樹脂、ゼラチン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリルエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂が挙げられる。
導電性顔料および抵抗調節顔料としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニッケル、銀、ステンレスなどの金属(合金)の粒子や、これらをプラスチックの粒子の表面に蒸着したものが挙げられる。また、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズがドープされている酸化インジウム、アンチモンやタンタルがドープされている酸化スズなどの金属酸化物の粒子を用いることもできる。
これらは、1種のみ用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。さらに、導電性顔料および抵抗調節顔料には、表面処理を施すことができる。表面処理剤としては、例えば、界面活性剤、シランカップリング剤、チタンカップリング剤が用いられる。
さらに、光散乱を目的として、シリコーン樹脂微粒子やアクリル樹脂微粒子などの粒子を添加してもよい。また、レベリング剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、整流性材料などの添加剤を含有させても良い。
導電層の膜厚は、0.2μm以上40μm以下であることが好ましく、1μm以上35μm以下であることがより好ましく、5μm以上30μm以下であることがより好ましい。
支持体または導電層と感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、感光層の接着性改良、支持体からの電荷注入性改良を目的として、下引き層(中間層)を設けてもよい。下引き層は、結着樹脂、および溶剤を混合することによって得られる下引き層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることによって下引き層を形成することができる。
下引き層に用いられる樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチルセルロース、カゼイン、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合ナイロンおよびN−アルコキシメチル化ナイロン)、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂が挙げられる。
下引き層の膜厚は、0.05μm以上40μm以下であることが好ましい。
下引き層には、金属酸化物粒子を含有させてもよい。下引き層に用いられる金属酸化物粒子は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種を含有する粒子であることが好ましい。上記の金属酸化物を含有する粒子の中でも、酸化亜鉛を含有する粒子がより好ましい。
金属酸化物粒子は、金属酸化物粒子の表面がシランカップリング剤などの表面処理剤で処理されている粒子であってもよい。
分散方法としては、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
下引き層には、例えば、下引き層の表面粗さの調整、または下引き層のひび割れ軽減を目的として、有機樹脂粒子や、レベリング剤をさらに含有させてもよい。有機樹脂粒子としては、シリコーン粒子などの疎水性有機樹脂粒子や、架橋型ポリメタクリレート樹脂(PMMA)粒子などの親水性有機樹脂粒子を用いることができる。
下引き層には、各種添加物を含有させることができる。添加物としては、例えば金属、導電性物質、電子輸送性物質、金属キレート化合物、シランカップリング剤などの有機金属化合物が挙げられる。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層は、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤とともに分散して得られる電荷発生層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、これを乾燥させることによって形成することができる。また、電荷発生層は、電荷発生物質の蒸着膜としてもよい。
感光層に用いられる電荷発生物質としては、例えば、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、インジゴ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、スクワリリウム色素、チアピリリウム塩、トリフェニルメタン色素、キナクリドン顔料が挙げられる。アズレニウム塩顔料、シアニン染料、アントアントロン顔料、ピラントロン顔料、キサンテン色素、キノンイミン色素、スチリル色素が挙げられる。
これら電荷発生物質は、1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。これらの中でも、感度の観点から、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましい。さらに、ヒドロキシガリウムフタロシアニンの中でも、CuKβ特性X線回折におけるブラッグ角2θの7.4°±0.3°および28.2°±0.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。
電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、尿素樹脂が挙げられる。これらの中でも、ブチラール樹脂が好ましい。これらは、単独、混合または共重合体として、1種または2種以上用いることができる。
分散方法としては、例えば、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、アトライターを用いた方法が挙げられる。
電荷発生層における電荷発生物質と結着樹脂との割合は、結着樹脂1質量部に対して電荷発生物質が0.3質量部以上10質量部以下であることが好ましい。電荷発生層には、必要に応じて、例えば、増感剤、レベリング剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、整流性材料を添加することもできる。電荷発生層の膜厚は、0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上2μm以下であることがより好ましい。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層上には、電荷輸送層が形成される。電荷輸送層は、電荷輸送物質と結着樹脂を溶剤に溶解させて得られる電荷輸送層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
電荷輸送物質としては、前述したように、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物の他に、ピレン化合物、N−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化合物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルアミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニルメタン化合物、ピラゾリン化合物、ブタジエン化合物が挙げられる。これら電荷輸送物質は、1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。これら電荷輸送物質の中でも、前記化学式(A)の部分構造を有するものが電荷輸送層のクラック防止の観点から好ましい。より好ましくは(A−1)〜(A−9)で示す化合物を含むことが好ましい。
電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、上記式(C)で示される繰り返し構造単位を有するポリカーボネート樹脂Aおよび、上記式(D)で示される繰り返し構造単位を有するポリエステル樹脂B、つまり樹脂βであることが好ましい。また、上記樹脂βと共に、例えば、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリサルホン樹脂、塩化ビニリデン、アクリロニトリル共重合体、ポリビニルベンザール樹脂を電荷輸送層中に含有しても構わない。これらは、単独、混合または共重合体として、1種または2種以上用いることができる。
電荷輸送層用塗布液に用いられる溶剤は、例えば、アルコール系溶剤、スルホキシド溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などを使用しても構わない。
本発明の電荷輸送層は、必要に応じて、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、有機微粒子、無機微粒子を添加することもできる。
劣化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン系耐光安定剤、硫黄原子含有酸化防止剤、リン原子含有酸化防止剤が挙げられる。
有機微粒子としてはフッ素原子含有樹脂微粒子、ポリスチレン微粒子、ポリエチレン樹脂粒子のような高分子樹脂粒子が挙げられる。無機微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナのような金属酸化物が挙げられる。
電子写真感光体の耐摩耗性やクリーニング性の向上を目的として、電荷輸送層上に保護層を形成してもよい。保護層は、結着樹脂を溶剤に溶解させて得られる保護層用塗布液の塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
保護層に用いられる樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂が挙げられる。
また、保護層は、重合性のモノマーあるいはオリゴマーを溶剤に溶解させて得られる保護層用塗布液の塗膜を形成し、塗膜を架橋または重合反応を用いて硬化(重合)させて保護層を形成してもよい。重合性のモノマーあるいはオリゴマーとしては、例えば、アクリロイルオキシ基やスチリル基などの連鎖重合性官能基を有する化合物や、ヒドロキシ基、アルコキシシリル基、イソシアネート基、エポキシ基などの逐次重合性官能基を有する化合物が挙げられる。
硬化させる反応としては、例えば、ラジカル重合、イオン重合、熱重合、光重合、放射線重合(電子線重合)、プラズマCVD法、光CVD法などが挙げられる。
また、保護層には、導電性粒子や電荷輸送物質を添加してもよい。導電性粒子としては、上記導電層に用いられる導電性顔料を用いることができる。電荷輸送物質としては、上述の電荷輸送物質を用いることができる。
さらに、耐摩耗性と電荷輸送能力の両立の観点から、重合性官能基を有する電荷輸送物質を用いることがより好ましい。重合性官能基としてはアクリロイルオキシ基が好ましい。また、同一分子内に重合性官能基を2つ以上有する電荷輸送物質が好ましい。
また、電子写真感光体の表面層(電荷輸送層または保護層)には、有機樹脂粒子や無機粒子を含有させてもよい。有機樹脂粒子としては、フッ素原子含有樹脂粒子、アクリル樹脂粒子が挙げられる。無機粒子としては、アルミナ、シリカ、チタニアが挙げられる。さらに、導電性粒子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤などを添加してもよい。
保護層の膜厚は、0.1μm以上30μm以下であることが好ましく、1μm以上10μm以下であることがより好ましい。
上記各層の塗布液を塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法を用いることができる
〈プロセスカートリッジおよび電子写真装置の構成〉
図1に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の例を示す。
図1において、円筒状の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、回転過程において、帯電手段3(一次帯電手段:例えば、帯電ローラーなど)により、正または負の所定電位に均一に帯電される。次いで、帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(画像露光手段)(不図示)から露光光(画像露光光)4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成されていく。像露光光4は、例えば、スリット露光やレーザービーム走査露光などの像露光手段から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調された光である。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容された現像剤(トナー)で現像(正規現像または反転現像)され、電子写真感光体の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段(例えば、転写ローラーなど)6からの転写バイアスによって、転写材P上に転写されていく。このとき、転写材Pは、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて、電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に給送される。また、転写手段には、トナーの保有電荷とは逆極性のバイアス電圧がバイアス電源(不図示)から印加される。
トナー像が転写された転写材Pは、電子写真感光体の表面から分離されて定着手段8へ搬送されてトナー像の定着処理を受けることにより、画像形成物(プリント、コピー)として電子写真装置外へプリントアウトされる。
トナー像が転写された転写材Pは、電子写真感光体1の表面から分離されて、定着手段8へ搬送されて、トナー像の定着処理を受け、画像形成物(プリント、コピー)として電子写真装置の外へプリントアウトされる。
トナー像が転写材Pに転写された後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段7により、転写残りの現像剤(転写残トナー)などの付着物の除去を受けて清浄される。
本発明においては、上述の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7などの構成要素のうち、複数の構成要素を容器に納めて一体に支持してプロセスカートリッジを形成してもよい。このプロセスカートリッジを電子写真装置の本体に対して着脱自在に構成することができる。例えば、電子写真感光体1と、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7から選択される少なくとも1つとを一体に支持してカートリッジ化する。
露光光4は、電子写真装置が複写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過光であってもよい。または、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動もしくは液晶シャッターアレイの駆動などにより放射される光であってもよい。
以下、具体的な実施例を挙げて、本発明をより詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。また、δとして、シクロヘキサノンのみを用いた感光体F−1〜F−7を用いた実施例F−1〜F−7は、参考例である。
・電子写真感光体の製造例
(感光体A−1の製造例)
直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
次に、酸化スズで被覆されている硫酸バリウム粒子(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製)60部、酸化チタン粒子(商品名:TITANIX JR、テイカ(株)製)15部、レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライト J−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70質量%)43部、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製)0.015部、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、東芝シリコーン(株)製)3.6部、2−メトキシ−1−プロパノール50部、および、メタノール50部を、ボールミルに入れ、20時間分散処理することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を1時間140℃で加熱し、硬化させることによって、膜厚15μmの導電層を形成した。
次に、共重合ナイロン(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)10部およびメトキシメチル化6ナイロン樹脂(商品名:トレジンEF−30T、帝国化学(株)製)30部を、メタノール400部/n−ブタノール200部の混合溶剤に溶解させることによって、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚0.45μmの下引き層を形成した。
次に、CuKβ特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部、下記構造式(1)で示されるカリックスアレーン化合物0.2部、
Figure 0006622553
ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)10部、および、シクロヘキサノン600部を、直径1mmガラスビーズを用いたサンドミルに入れた。そして、4時間分散処理した後、酢酸エチル700部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を電荷輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間80℃で乾燥させることによって、膜厚0.17μmの電荷発生層を形成した。
次に、
上記構造式(A−1)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))7.2部、
上記構造式(A−2)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))0.8部、
樹脂B1を10部、
o−キシレン16部、
シクロペンタノン28部、および、
ジメトキシメタン(メチラール)36部
を混合し、電荷輸送層用塗布液とした。
この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を60分間120℃で乾燥させることによって、膜厚30μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして電荷輸送層が表面層である電子写真感光体を作製した。
作製した電子写真感光体から上記したサイズの試料片を切り出し、ガスクロマトグラフィーを用いて上述の方法でo−キシレン(化合物γ)およびシクロペンタノン(化合物δ)の含有量を測定した。o−キシレン(化合物γ)は1.2質量%、シクロペンタノン(化合物δ)は0.11質量%であった。製法の詳細を表2に示す。得られた電子写真感光体を「感光体A−1」とする。
(感光体A−2〜A−35の製造例)
感光体A−1の製造例においてβ,γの添加量およびδの添加量を表2に示したように変更し,表3に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表2、表3に示す。得られた電子写真感光体を「感光体A−2〜A−35」とする。
(感光体A−101〜A−110の製造例)
感光体A−1の製造例においてβ,γの添加量およびδの添加量を表4に示したように変更し,表5に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表4、表5に示す。得られた電子写真感光体を「感光体A−101〜A−110」とする。
(感光体B−1〜B−30の製造例)
感光体A−1の製造例においてαの添加量、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表6に示したように変更し,表7に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表6、表7に示す。得られた電子写真感光体を「感光体B−1〜B−30」とする。
(感光体B−101〜B−110)
感光体A−1の製造例においてαの添加量、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表8に示したように変更し,表9に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表8、表9に示す。得られた電子写真感光体を「感光体B−101〜B−110」とする。
(感光体C−1〜C−30の製造例)
感光体A−1の製造例においてαの添加量、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表10に示したように変更し,表11に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表10、表11に示す。得られた電子写真感光体を「感光体C−1〜C−30」とする。
(感光体C−101〜C−110)
感光体A−1の製造例においてαの添加量、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表12に示したように変更し,表13に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表12、表13に示す。得られた電子写真感光体を「感光体C−101〜C−110」とする。
(感光体D−1〜D−9の製造例)
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表14示したように変更し,表15に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表14、表15に示す。得られた電子写真感光体を「感光体D−1〜D−9」とする。
(感光体D−101〜D−109の製造例)
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表16に示したように変更し,表17に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表16、表17に示す。得られた電子写真感光体を「感光体D−101〜D−109」とする。
(感光体D−110の製造例)
感光体A−1の製造例と同様にして電荷発生層までを形成した。
次に、
下記構造式(Z−1)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))10部、
樹脂A1を10部、
テトラヒドロフラン100部
を混合し、電荷輸送層用塗布液とした。
この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を20分間135℃で乾燥させることによって、膜厚22μmの電荷輸送層を形成した。
次に、
アルミナ(住友化学株式会社製、AA03、平均一次粒径0.3μm)を3部、
不飽和カルボン酸ポリマー(BYK−P104、BYKケミー社製)を0.06部、
上記構造式(A−3)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))4部、
樹脂A1を10部、
キシレンを10部、
テトラヒドロフラン220部、
シクロペンタノン70部
を混合し、第二電荷輸送層用塗布液とした。
この電荷輸送層用塗布液を電荷輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を20分間135℃で乾燥させることによって、膜厚5μmの第二電荷輸送層を形成した。
得られた電子写真感光体を「感光体D−110」とする。
第二電荷輸送層の一部をあらかじめ切り取り、バイアル瓶に入れ、ヘッドスペースサンプラー(TurboMatrix HS40(Perkin Elmer(株))の設定をOven 200℃ Loop 205℃、Transfer Line 205℃に設定し、発生したガスをガスクロマトグラフィーで測定することにより電荷輸送層中に含有する(γ)および(δ)の量を検量線から求めた。該電荷輸送層の質量は測定後のバイアル瓶と電荷輸送層の試料片の合計質量と、あらかじめ測定しておいたバイアル瓶の質量の差分から求めた。(γ)の含有量と(δ)の含有量を確認すると、(γ)の含有量は0.006%、(δ)の含有量は0.004%、(γ)の含有量は(δ)の含有量に対して150質量%であった。
(感光体D−111の製造例)
感光体A−1の製造例と同様にして電荷発生層までを形成した。
次に、
下記構造式(Z−1)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))10部、
樹脂A1を10部、
テトラヒドロフラン100部
を混合し、電荷輸送層用塗布液とした。
この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を20分間135℃で乾燥させることによって、膜厚22μmの電荷輸送層を形成した。
次に、
アルミナ(住友化学株式会社製、AA03、平均一次粒径0.3μm)を3部、
不飽和カルボン酸ポリマー(BYK−P104、BYKケミー社製)を0.06部、
上記構造式(Z−2)で示される化合物(電荷輸送性化合物(正孔輸送性化合物))4部、
樹脂A1を10部、
キシレンを10部、
テトラヒドロフラン220部、
シクロペンタノン70部
を混合し、第二電荷輸送層用塗布液とした。
この電荷輸送層用塗布液を電荷輸送層上にスプレー塗布し、得られた塗膜を20分間135℃で乾燥させることによって、膜厚5μmの第二電荷輸送層を形成した。
得られた電子写真感光体を「感光体D−111」とする。(γ)の含有量と(δ)の含有量は感光体D−110の製造例と同様の方法で求めた。(γ)の含有量は0.006%、(δ)の含有量は0.004%、(γ)の含有量は(δ)の含有量に対して150質量%であった。
Figure 0006622553
Figure 0006622553
(感光体E−1〜E−9の製造例)
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表18に示したように変更し,表19に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表18、表19に示す。得られた電子写真感光体を「感光体E−1〜E−9」とする。
(感光体E−101〜E−109の製造例)
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量およびδの添加量を表20に示したように変更し,表21に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表20、表21に示す。得られた電子写真感光体を「感光体E−101〜E−109」とする。
(感光体F−1〜感光体F−7の製造例)
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量、δおよびδの添加量を表22に示したように変更し,表23に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表22、表23に示す。得られた電子写真感光体を「感光体F−1〜F−7」とする。
(感光体F−101〜感光体F−109の製造例)
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γの添加量、δおよびδの添加量を表24に示したように変更し,表25に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表24、表25に示す。得られた電子写真感光体を「感光体F−101〜F−109」とする。
(感光体G−1の製造例)
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γ、γの添加量、δおよびδの添加量を表26に示したように変更し,表27に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表26、表27に示す。得られた電子写真感光体を「感光体G−1」とする。
(感光体G−101の製造例)
感光体A−1の製造例においてα、αの添加量、β、βの添加量,γ、γの添加量、δおよびδの添加量を表28に示したように変更し,表29に示す乾燥温度、乾燥時間に変更し、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表28、表29に示す。得られた電子写真感光体を「感光体G−101」とする。以下の表中の「キシレン」は「o−キシレン」を意味する。
Figure 0006622553
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・電子写真感光体の実機評価
(実施例A−1)
感光体−1を、評価装置であるキヤノン(株)製の電子写真装置(複写機)(商品名:iR−ADV C5255)の改造機のシアンステーションに装着し、以下のように試験および評価を行った。
〈電位評価〉
電子写真感光体の表面電位(暗部電位および明部電位)の測定は上記評価装置のカートリジを改造し、電子写真感光体の端部から178mm位置(およそ中央部)に電位測定用プローブが位置するように固定された冶具と現像機を交換して現像位置で行った。電子写真感光体の非露光部の暗部電位が−700Vになるように印加バイアスを設定し、レーザー光が感光体表面で0.15μJ/cmになるように調整した後、上記条件で暗部電位から光減衰させた明部電位を測定した。明部電位は−221Vであった。感光体A−101〜感光体A−110のうちで最も明部電位の絶対値が小さいものと比較した時の差分を表30に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例A−1〜比較例A−10の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例A−1〜比較例A−10の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例A−1〜比較例A−10の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例A−1〜比較例A−10の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
〈画像評価〉
23℃/50%RH環境下で、上記評価装置のシアンステーションを設置して電子写真感光体の暗部電位(Vd)が−700V、明部電位(Vl)が−200Vになるように帯電装置および画像露光装置の条件を設定し、電子写真感光体の初期電位を調整した。
次に、シアン濃度30%のスクリーン画像をハーフトーン画像として出力し、画像欠陥の無いことを確認した。
(実施例A−2〜実施例A−35)
実施例1において感光体A−1を感光体A−2〜感光体A−35に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表30に示す。
(比較例A−1〜比較例A−10)
実施例1において感光体A−1を感光体A−101〜感光体A−110に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表30に示す。
(実施例B−1〜実施例B−30)
実施例1において感光体A−1を感光体B−1〜感光体B−30に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体B−101〜感光体B−110のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表31に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例B−1〜比較例B−10の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例B−1〜比較例B−10の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例B−1〜比較例B−10の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例B−1〜比較例B−10の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
(比較例B−1〜比較例B−10)
実施例1において感光体A−1を感光体B−101〜感光体B−110に変更した以外はすべて実施例B−1と同様にして評価を行った。結果を表31に示す。
(実施例C−1〜実施例C−30)
実施例1において感光体A−1を感光体C−1〜感光体C−30に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体C−101〜感光体C−110のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表32に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例C−1〜比較例C−10の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例C−1〜比較例C−10の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例C−1〜比較例C−10の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例C−1〜比較例C−10の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
(比較例C−1〜比較例C−10)
実施例1において感光体C−1を感光体C−101〜感光体C−110に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表32に示す。
(実施例D−1〜実施例D−9)
実施例1において感光体A−1を感光体D−1〜感光体D−9に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体D−101〜感光体D−109のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表33に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
(比較例D−1〜比較例D−9)
実施例1において感光体A−1を感光体D−101〜感光体D−109に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表33に示す。
(比較例D−10)
実施例1において感光体A−1を感光体D−110に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。明部電位は−415Vであり、比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差は−10Vであった。
(比較例D−11)
実施例1において感光体A−1を感光体D−111に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。明部電位は−413Vであり、比較例D−1〜比較例D−9の中で最も高感度のものとの差は−7Vであった。
(実施例E−1〜実施例E−9)
実施例1において感光体A−1を感光体E−1〜感光体E−9に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体E−101〜感光体E−109のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表34に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例E−1〜比較例E−9の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例E−1〜比較例E−9の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例E−1〜比較例E−9の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例E−1〜比較例E−9の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
(比較例E−1〜比較例E−9)
実施例1において感光体A−1を感光体E−101〜感光体E−109に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表34に示す。
(実施例F−1〜実施例F−7)
実施例1において感光体A−1を感光体F−1〜感光体F−7に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体F−101〜感光体F−109のうちで最も明部電位の絶対値が低いものと比較した時の差分を表35に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例F−1〜比較例F−9の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例F−1〜比較例F−9の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例F−1〜比較例F−9の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例F−1〜比較例F−9の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
(比較例F−1〜比較例F−9)
実施例1において感光体F−1を感光体F−101〜感光体F−109に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表35に示す。
(実施例G−1)
実施例1において感光体A−1を感光体G−1に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。感光体G−101と比較した時の差分を表36に示す。感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例G−101との差が25V以上。
B:比較例G−101との差が15V以上24V以下。
C:比較例G−101との差が5V以上14V以下。
D:比較例G−101との差が4V以下。
(比較例G−1)
実施例1において感光体G−1を感光体G−101に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表36に示す。
Figure 0006622553
Figure 0006622553
Figure 0006622553
Figure 0006622553
Figure 0006622553
Figure 0006622553
Figure 0006622553
(感光体H−1〜H−3、感光体H−101〜H−103の製造例)
感光体A−1の製造例においてβ,γの添加量およびδの添加量を表37に示したように変更し,表38に示す乾燥温度、乾燥時間に変更した。それら以外は感光体A−1の製造例と同様にして電子写真感光体を作製した。詳細を表37、表38に示す。得られた電子写真感光体を「感光体H−1〜H−3、感光体H−101〜H−103」とする。
Figure 0006622553
Figure 0006622553
(実施例H−1〜実施例H−3)
実施例1において感光体A−1を感光体H−1〜感光体H−3に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表38に示す。
感度良化についての評価は下記のようにランク付けした。
A:比較例H−1〜比較例H−4の中で最も高感度のものとの差が25V以上。
B:比較例H−1〜比較例H−4の中で最も高感度のものとの差が15V以上24V以下。
C:比較例H−1〜比較例H−4の中で最も高感度のものとの差が5V以上14V以下。
D:比較例H−1〜比較例H−4の中で最も高感度のものとの差が4V以下。
(比較例H−1〜比較例H−4)
実施例1において感光体A−1を感光体H−101〜感光体H−104に変更した以外はすべて実施例1と同様にして評価を行った。結果を表39に示す。
Figure 0006622553

Claims (12)

  1. 支持体ならびに該支持体上に形成された電荷発生層および1層の電荷輸送層を有する電子写真感光体であって
    該電荷輸送層
    (α)電荷輸送性化合物
    (β)結着樹脂
    (γ)キシレンおよびトルエンからなる群より選択される少なくとも1種、および、
    (δ)シクロアルカノン
    を含有し
    該電荷輸送層中の該(β)の含有量が、該電荷輸送層中の該(α)の含有量に対して50質量%以上200質量%以下であり、
    該電荷輸送層中の該(γ)の含有量が、該電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上2.00質量%以下であり、
    該電荷輸送層中の該(δ)の含有量が、該電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上1.20質量%以下であり、
    該(δ)は、シクロペンタノン、又は、シクロペンタノン及びシクロヘキサノンを含み、かつ、シクロペンタノンを50質量%以上100質量%以下含む、ことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記電荷輸送性化合物がジフェニルアミン構造を有する請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記(γ)が、キシレンを50質量%以上100質量%以下含む請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記電荷輸送層中の前記(γ)の含有量が、前記電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上1.50質量%以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記電荷輸送層中の前記(δ)の含有量が、前記電荷輸送層の全質量に対して0.01質量%以上0.80質量%以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 前記電荷輸送層中の前記(γ)の含有量が、前記電荷輸送層中の前記(δ)の含有量に対して200質量%以上9000質量%以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  7. 前記(α)が、下記式(B)で示される化合物を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
    Figure 0006622553

    (式(B)中、PhおよびPhは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換のフェニル基を示し、Arは、置換もしくは無置換のアリール基を示す。)
  8. 前記電荷発生層が、ヒドロキシガリウムフタロシアニンを含有する請求項1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  9. 前記電荷輸送層の膜厚が6μm以上40μm以下である請求項1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  10. 結着樹脂がポリエステル樹脂及びポリカーボネート樹脂からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置の本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
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