JP6568015B2 - 副材料収納容器、および自動製パン機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動製パン機に着脱可能な副材料収納容器、および自動製パン機に関する。
近年、家庭用の自動製パン機の普及により、家庭においても手軽にパンを焼いて賞味することが可能となった。自動製パン機として、製パン工程の途中にレーズンやナッツ、イースト等の副材料を自動で投入できるものが知られている。
例えば特許文献1の全自動製パン機では、本体ケースの蓋にイースト供給部とドライフルーツ供給部が内蔵されている。ねかし工程の終了後、ソレノイドが作動して開閉板を開き、イースト供給部からイーストがパン型内に供給される。続く練り工程の途中で、ソレノイドが作動して開閉板を開き、ドライフルーツ供給部からレーズンがパン型内に供給される。ソレノイドは本体ケースに内蔵され、開閉板を開く機構は蓋に内蔵されている。
特許文献2の自動製パン機でも同様に、材料投入装置が2つ、蓋体に内蔵されている。本体に内蔵されたソレノイドが動作すると、蓋体に内蔵されたレバーが移動し、扉軸とともに材料容器が回動して、副材料がパン生地に投入される。
実開平1−145329号公報 特許第3191645号明細書
従来の自動製パン機では、副材料の自動投入のための動作機構が複雑であり、自動製パン機の大型化・複雑化を招いていた。また清掃が困難な場合があった。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであって、副材料の自動投入のための動作機構を簡素化でき、自動製パン機の小型化・簡素化を可能とし、併せて清掃性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するための、自動製パン機に着脱可能な副材料収納容器の特徴構成は、基体と、第1収納部と、第2収納部と、第1開閉部材と、第2開閉部材とを有し、前記第1収納部および前記第2収納部は、パンに投入される副材料を内部に収容し、前記第1開閉部材は、回動軸を中心として前記基体に対して回動して、前記第1収納部を開閉し、前記第2開閉部材は、前記回動軸を中心として前記基体に対して回動して、前記第2収納部を開閉する点にある。
上記の特徴構成によれば、第1開閉部材と第2開閉部材との両方が、同じ回動軸を中心として基体に対して回動し、第1収納部および第2収納部を開閉するから、その開閉のための動作機構を簡素化・小型化することが容易になる。また副材料収納容器自体も回動軸の共通化により、構造を簡素化・小型化することが容易になる。加えて、副材料収納容器が第1収納部と第2収納部とを有し、自動製パン機に対して着脱可能であることにより、副材料収納容器を自動製パン機から取り外して清掃できるから、自動製パン機の清掃性を高めることができる。
本発明に係る副材料収納容器の別の特徴構成は、前記第1開閉部材の回動を抑制する制動手段を有し、前記制動手段は、前記第1開閉部材に設けられた第1制動部材と、前記基体に設けられた第2制動部材とを有し、前記第1制動部材と前記第2制動部材とが接触して前記第1開閉部材の回動を抑制する制動状態と、前記第1制動部材と前記第2制動部材とが離間する非制動状態とをとり、前記第1開閉部材は、前記第1収納部を閉じている閉鎖姿勢と、前記基体に対して回動して前記第1収納部を開放して静止する開放姿勢とをとり、前記第1開閉部材が前記閉鎖姿勢から前記開放姿勢へ遷移する途中にて、前記制動手段は前記制動状態をとり、前記第1開閉部材が前記開放姿勢をとる際には、前記制動手段は前記非制動状態をとる点にある。
自動製パン機での製パン工程の途中で副材料収納容器から副材料を放出する場合、少なくとも第1開閉部材を開放することになる。ここで弾性部材で付勢された第1開閉部材に対して、回動を抑制する手段を設けない場合、第1開閉部材の開放に伴って衝撃・騒音が生じ好ましくない。また副材料を確実に放出するためには第1開閉部材が完全に開ききることが望ましい。上記の特徴構成によれば、第1開閉部材が閉鎖姿勢から開放姿勢へ遷移する途中には、制動手段は制動状態をとるから、第1開閉部材の回動の速度が減じられ衝撃・騒音が抑制され好ましい。そして第1開閉部材が開放姿勢をとる際には、制動手段は非制動状態をとるから、第1開閉部材が完全に開ききることが可能となる。
本発明に係る副材料収納容器の別の特徴構成は、前記第1開閉部材は、蓋部材と枠部材とを有し、前記蓋部材および前記枠部材は、前記回動軸を中心として前記基体に対して回動して前記第1収納部を開閉するものであって、弾性部材によって前記第1収納部を開く方向に付勢されており、前記第1開閉部材は、前記蓋部材と前記枠部材とが閉じて前記第1収納部を閉じている閉鎖状態と、前記蓋部材が開いて前記第1収納部を開放している第1開放状態と、前記蓋部材および前記枠部材が一体となって開いて前記第1収納部を開放している第2開放状態とをとり、前記閉鎖状態から前記第1開放状態へ遷移する際の前記蓋部材の回動速度が、前記閉鎖状態から前記第2開放状態へ遷移する際の前記蓋部材および前記枠部材の回動速度よりも小さい点にある。
上記の特徴構成によれば、蓋部材および枠部材が弾性部材によって付勢されているところ、第1開放状態へ遷移する際の蓋部材の回動速度が、第2開放状態への蓋部材・枠部材の回動速度よりも小さいので、蓋部材のみを開いて第1収納部を開放する場合の振動・衝撃は、蓋部材と枠部材の両方を開く場合よりも緩やかになる。ここで例えば、副材料収納容器に副材料を収納する際、第2収納部に副材料を収納した後に第1収納部を開放する場合には、蓋部材のみを緩やかに開いて振動・衝撃を低減し、第2収納部からの副材料の飛散を抑制することが可能となる。すなわち上記の特徴構成によれば、副材料収納容器に副材料を収納する際の作業性を向上することができる。
本発明に係る副材料収納容器の別の特徴構成は、前記第2開放状態において、前記枠部材が前記蓋部材に対して前記蓋部材が開く方向へ力を及ぼしている点にある。
上記の特徴構成によれば、第2開放状態において、枠部材が蓋部材に対して蓋部材が開く方向へ力を及ぼしているから、蓋部材と枠部材とが一体となって完全に開ききることになり、副材料を確実に放出することができ好適である。
上記目的を達成するための自動製パン機の特徴構成は、上述の副材料収納容器とパンケースとを有する自動製パン機であって、前記パンケースは、パンの材料を内部に収容し、前記副材料収納容器は、前記パンケースの上方に配置される点にある。
上記の特徴構成によれば、自動製パン機が上述の副材料収納容器を備えるから、構造の簡素化・小型化および清掃性向上が可能となる。
本発明に係る自動製パン機の別の特徴構成は、前記パンケースを内部に収容するケーシングを有し、前記ケーシングは、前記ケーシングの上部を開閉するケーシング蓋を有し、前記副材料収納容器は、前記回動軸が上面視で前記パンケースの略中央と重なる位置にて前記ケーシング蓋に装着され、前記第1開閉部材は、前記第1収納部を開放した際、前記ケーシング蓋の内面に沿った姿勢となり、前記第2開閉部材は、前記第2収納部を開放した際、前記ケーシング蓋の内面に沿った姿勢となる点にある。
ケーシング蓋に副材料収納容器を装着する場合、パン生地が発酵で膨らんだ際に副材料収納容器と接触しないようにケーシング蓋・副材料収納容器をパンケースから離間させて配置する必要がある。上記の特徴構成によれば、回動軸が上面視でパンケースの略中央と重なる位置にてケーシング蓋に装着され、第1開閉部材と第2開閉部材とが開放時に共にケーシング蓋の内面に沿った姿勢となるから、副材料収納容器とパンケースとの距離を小さくできる。したがって、自動製パン機をより小型化することが可能となる。
本発明に係る自動製パン機の別の特徴構成は、前記副材料収納容器は、前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切壁を有し、前記副材料収納容器が前記ケーシング蓋に装着された状態において、前記仕切壁が上面視で前記パンケースの中央からオフセットした位置に配置される点にある。
パン生地がパンケースの内部で膨張する際、パンケースの中央においてパン生地の高さが最大となる場合が多い。仕切壁が中央に配置されると、その仕切壁が膨張したパン生地と接触しないようにするためには、副材料収納容器とパンケースとの距離を大きくする必要がある。上記の特徴構成によれば、仕切壁が上面視でパンケースの中央からオフセットした位置に配置されるから、副材料収納容器とパンケースとの距離をより小さくすることができる。したがって、自動製パン機をさらに小型化することが可能となる。
自動製パン機の構造を示す断面図 自動製パン機の構造を示す断面図 自動製パン機の蓋体が開いた状態を示す斜視図 副材料収納容器の構造を示す斜視図 副材料収納容器の蓋部材とイースト蓋部材とが開いた状態を示す斜視図 副材料収納容器の蓋部材、枠部材およびイースト蓋部材が開いた状態を示す斜視図 副材料収納容器の構造を示す斜視図 副材料収納容器の蓋部材と枠部材とが開いた状態を示す断面図 副材料収納容器のイースト蓋部材が開いた状態を示す断面図 突起部材とブレーキ部材との位置関係を示す断面図 突起部材とブレーキ部材との位置関係を示す断面図 突起部材とブレーキ部材との位置関係を示す断面図
<自動製パン機の構造と動作>
以下、本実施形態に係る自動製パン機100の構造と動作について図面に基づいて説明する。自動製パン機100には、内部に製パン材料を収容する有底筒状のパンケース1と、開口部4を介して内部にパンケース1を収容する有底筒状のケーシングC及び当該ケーシングCの外側を覆うハウジング2を備えた本体Aと、ケーシングCの開口部4を開閉自在な蓋体3と、蓋体3の内面側に装備される副材料収納容器Bと、副材料収納容器Bを開放作動させる蓋開放手段Dと、ケーシングCと蓋体3とにより形成される加熱室5内に設けられる電熱ヒータ6と、この電熱ヒータ6や後述の蓋開放駆動用のソレノイド25等の運転を制御する制御部7等とが備えられている。副材料収納容器Bは、副材料を内部に収容する。本実施形態では副材料は、レーズンやナッツ等の具材Fに加えて、イーストEを含む。
なお以下の説明では、各図面に示す通り、自動製パン機100の蓋体3の位置する側を上側(上方向)またはZ1側(Z1方向)と、底壁部2aの位置する側を下側(下方向)またはZ2側(Z2方向)と、表示部12の位置する側を前側(前方向)またはY1側(Y1方向)と、ヒンジ機構13の位置する側を後側(後方向)またはY2側(Y2方向)という。自動製パン機100を前側から見て右を右側(右方向)またはX1側(X1方向)と、左を左側(左方向)またはX2側(X2方向)という。なお図4から図9においては副材料収納容器Bが様々な向きで示されるが、いずれも図1に示す副材料収納容器Bの配置方向を基準として、方向等を説明する。
ハウジング2は、平面視において前後方向に若干長尺の概ね長方形状で、上部が開口し、底壁部2a及び側壁部2bを備えた有底箱状に形成されている。ハウジング2内における前後方向及び左右方向の略中央位置には、前後方向に若干長尺の概ね長方形状で、上部に開口部4を備えた有底筒状のケーシングCが設けられている。
そして、ケーシングCの底壁部C1及び側壁部C2の各外側面とハウジング2の底壁部2a及び側壁部2bの各内側面との対向面間には本体空間が形成され、この本体空間の主要部は、ケーシングCの前方側(図1の左側)に形成される前方側空間8と、ケーシングCの後方側(図1の右側)に形成される後方側空間9と、それら前方側空間8及び後方側空間9の下方側に連通する伝動部収容空間10とから構成されている。
ハウジング2の上部には、前方側に操作部11及び表示部12が設けられている。操作部11には、製パン機の運転開始及び停止(タイマー予約の開始及び停止を含む)を指令する運転キーのほかに、指定された焼き上がり時刻で製パンを完了するように予約するタイマー予約キー、時刻合わせキー、取消キー、焼き上げコースを選択するコース選択キー等が設けられている。表示部12には、液晶パネルが配設され、操作部11により指令された内容や、現在の製パン機の運転状態(例えば、選択されている焼き上げコース)等を表示できるように構成されている。
ハウジング2の上部には、操作部11及び表示部12の後方側に開口が形成されており、当該開口の後縁部2Aにヒンジ機構13が設けられている。ヒンジ機構13は、蓋体3を本体Aの左右方向(図1の紙面表裏方向)に沿った揺動軸周りに揺動自在な状態で支持するように構成される。この蓋体3の揺動操作により、ハウジング2の開口及びケーシングCの開口部4が開閉される。
ケーシングCは、有底筒状に形成され、平面視で、前後方向に若干長尺の概ね長方形状の板状で、略中央部分に円形開口部を有する底壁部C1と、概ね長方形状の角筒状に形成され、底壁部C1の外周縁部から一体的に上方に延出形成される側壁部C2とを備えて構成されている。なお、側壁部C2は、底壁部C1の外周縁部から一体的に上方に延出し、平面視で、四隅が丸みを帯びた形状の内側側壁部(図示せず)と、内側側壁部の外側を覆う状態で当該内側側壁部に固設され、平面視で、四隅が内側側壁部よりも角張った形状の外側側壁部(図示せず)との二重壁構造となっている。
底壁部C1の下部、即ち、伝動部収容空間10には、平面視で、前後方向に若干長尺の概ね長方形状で、ケーシングCの底壁部C1よりも前方側が長尺に形成され、且つ、正面視(前後方向視)で、略逆U字形状に形成された土台部材15が設けられている。土台部材15は、ビス等によりハウジング2の底壁部2aに固定され、略中央部分に円形開口部を備えている。
ケーシングCの底壁部C1の円形開口部及び土台部材15の円形開口部には、電動モータ16からの回転駆動力を受けて従動回転する土台側従動軸17及び当該土台側従動軸17の軸受部18が配置されている。そして、軸受部18の上方側部位において径方向外方側に円形状に延出したフランジ部18aと、底壁部C1の円形開口部の周縁部と、土台部材15の円形開口部の周縁部とが、上下方向に重なるように、上方側から記載した順序でビス19により固定されている。
軸受部18のフランジ部18aにおいてビス19により固定された部位よりも径方向内方側の位置には、円筒状のパンケース保持部18bが上方側に向けて突出形成されている。即ち、パンケース保持部18bは、ケーシングCの底壁部C1から上方に突出するように形成されている。
円筒状のパンケース保持部18bには、直径方向で対向する箇所の夫々に、当該パンケース保持部18bの上方側端部から下方側に向かって延びる上下方向溝及び当該上下方向溝の下端部から円周方向に向かって延びる円周方向溝を備えたL字形状溝(図示なし)が形成されており、パンケース1に設けられた一対の固定用ピンを挿入して固定できるように構成されている。即ち、当該一対のL字形状溝及び一対の固定用ピンは、パンケース1をパンケース保持部18bに固定保持するためのバヨネット構造となっている。
軸受部18の中央部において相対回転自在に配置される土台側従動軸17の上端部には、土台側従動軸17を中心とする有底円筒状の連結具20が、円筒状のパンケース保持部18bの径方向内方側(内側)に位置する状態で、当該土台側従動軸17と一体的に回転するように取付けられている。
又、伝動部収容空間10には、軸受部18の前方側に配設される電動モータ16と、軸受部18から下方に突出する土台側従動軸17の下端部に固定されて当該土台側従動軸17と一体的に回転自在なプーリ21と、電動モータ16の駆動軸16a及びプーリ21に亘って巻回されたタイミングベルト22と、軸受部18の後方側に設けられる電源コード収容部23とが設けられている。従って、電動モータ16により、土台側従動軸17及び連結具20が回転駆動されるように構成されている。
パンケース1は、平面視において四隅が丸みを帯び前後方向に若干長尺の概ね長方形状(矩形状の一例)で、上部が開口し底壁部1a及び側壁部1bを備えた有底筒状に形成されている。パンケース1の底壁部1aの中央部の下面には、パンケース1を載置支持する円筒状のパンケース台1Aが一体的に取付けられている。
パンケース1は、パンケース台1Aがパンケース保持部18bに内嵌され、且つ、パンケース台1Aの固定用ピンがパンケース保持部18bのL字形状溝に挿入された状態で、ケーシングC内(加熱室5内)に装着される。
つまり、ケーシングCの底壁部C1には、ケーシングCの底壁部C1から上方に突出して、パンケース1の底壁部1aを加熱室5内に固定した状態で保持する筒状のパンケース保持部18bが設けられている。
又、パンケース1の底壁部1aの中央部には、パンケース側従動軸1Bが、上下方向の軸心回りで回転自在に支持された状態で設けられ、パンケース側従動軸1Bにおけるパンケース1の底壁部1aから下方側に突出した突出軸部には、当該パンケース側従動軸1Bと一体的に回転する円盤状の従動側連結具1Cが固定されている。
この従動側連結具1Cが連結具20の互いに対向する一対の凹部に嵌まり込むことにより、従動側連結具1Cと連結具20とが伝動連結されるように構成されている。
更に、パンケース側従動軸1Bにおけるパンケース1内の底壁部1aから上方側(パンケース1の内部)に突出した軸部分には、混練羽根1Dが着脱自在に装着される。混練羽根1Dは、パンケース1内において、パンケース側従動軸1B周りで当該パンケース側従動軸1Bとともに一体的に回転するように構成されている。これにより、パンケース1内の製パン材料を混練することができるように構成されている。
蓋体3は、縦断面視で略逆U字形状に形成され、上述のように、ハウジング2の開口の後縁部2Aに設けられたヒンジ機構13により、ケーシングCの左右方向(図1の紙面表裏方向)に沿った揺動軸周りに揺動自在に設けられて、その揺動によりケーシングCの開口部4を開閉自在に構成されている。
又、蓋体3は、上部に配設される外蓋3Aと、下部に配設される内蓋としての遮熱板3B(ケーシング蓋)とを備え、遮熱板3BによりケーシングCの開口部4を閉塞して、当該遮熱板3BとケーシングCとにより加熱室5を形成するように構成されている。
また、蓋体3の上面の後端部には、加熱室5と外部とを連通する蒸気口24が設けられている。
蓋開放手段Dが、ハウジング2の内部の後方側空間9に配置されている。蓋開放手段Dは、ソレノイド25と、リンク部材26と、ソレノイド27と、リンク部材28とを有する。ソレノイド25は、ソレノイド27の右側(図1の紙面手前側)に配置されている。リンク部材26は、リンク部材28の右側(図1の紙面手前側)に配置されている。
ソレノイド25は、制御部7からの指令により動作して、リンク部材26の下方端部26aを上に押し上げる。するとリンク部材26が回動軸26bの回りに反時計回りに回動して、上方端部26cが前方向に倒れ、副材料収納容器Bの枠ロック部材44(後述)を押す。そうすると副材料収納容器Bの蓋部材32と枠部材33とが開放される。
ソレノイド27は、制御部7からの指令により動作して、リンク部材28の下方端部28aを上に押し上げる。するとリンク部材28が回動軸28bの回りに反時計回りに回動して、上方端部28cが前方向に倒れ、副材料収納容器Bのイースト蓋ロック部材46(後述)を押す。そうすると副材料収納容器Bのイースト蓋部材34が開放される。
<副材料収納容器>
副材料収納容器Bは、パンに投入される具材F(レーズン、ナッツ等)やイーストE等の副材料を収納する容器であって、蓋体3の遮熱板3Bの内側面に脱着操作自在に取付けられる。副材料収納容器Bは、図4〜図7に示す通り、基体31と、蓋部材32(第1開閉部材)と、枠部材33(第1開閉部材)と、イースト蓋部材34(第2開閉部材)とを有する。副材料収納容器Bは、図1に示すように、後述する回動軸Gがパンケース1の中心線Hと交差する位置で、かつ、回動軸Gが左右方向(X1方向、X2方向)に平行となる姿勢で、蓋体3の遮熱板3Bの内側面に取り付けられている。つまり副材料収納容器Bは、回動軸Gが上面視(Z2方向視)でパンケース1の中央と重なる位置にて蓋体3の遮熱板3Bに装着されている。
<基体>
基体31は、Z2側が開放された箱状の部材である。基体31には、具材Fを収納する収納部31a(第1収納部)と、イーストEを収納するイースト収納部31bとが形成されている。収納部31aとイースト収納部31bとは、いずれもZ2側に開口を有し、Z1側に凹んだ部位として形成されている。収納部31aとイースト収納部31bとは、この順でX1方向に隣接して形成されており、両者の間には仕切壁31dが形成されている。仕切壁31dは、X1方向に対して垂直な壁状の部位であり、副材料収納容器Bの中心からX1方向にオフセットした位置に配置されている。イースト収納部31bの開口の周囲には、ガスケット31cが配置され、イースト蓋部材34がイースト収納部31bを閉じた際の、イーストEの漏出を防止している。
基体31のY1側には、2つの軸受部位31jが形成されている。2つの軸受部位31jには、X1方向に平行となる配置にて、シャフト35が取り付けられている。軸受部位31jには、ピン31kが形成されている。ピン31kは、副材料収納容器Bが蓋体3に取り付けられる際に、蓋体3に取り付けられた部材(図示なし)と係合して、副材料収納容器Bを蓋体3に固定する。
<蓋部材>
蓋部材32は、収納部31aを開閉する部材であって、円筒部位32a、円筒部位32b、接続部位32c、蓋部位32dおよび凹状部位32eを有する。円筒部位32aおよび円筒部位32bの内部をシャフト35が通り、これにより蓋部材32が基体31に取り付けられている。円筒部位32aと円筒部位32bとは、シャフト35に沿う方向(X1方向)に離間して配置されており、両者の間に枠部材33の円筒部位33aおよび円筒部位33bが配置される。
接続部位32cは、XY平面(方向X1と方向X2とに平行な平面)に対して斜めに延びる平面状の部位であり、円筒部位32aおよび円筒部位32bと、蓋部位32dとの間を接続している。蓋部位32dは平面状の部位であり、蓋部材32が閉じた状態(図4)にて枠部材33の枠部位33dの開口を覆うことで、収納部31aを閉じている。
円筒部位32bの内部に、バネ37(弾性部材)が配置されている。バネ37は、円筒部位32bと基体31との両方に接触し、シャフト35の回りにX2方向に見て時計回りに回転するよう、円筒部位32bを付勢している。すなわち蓋部材32は、シャフト35(回動軸G)を中心として基体31に対して回動して、収納部31aを開閉するものであって、バネ37によって収納部31aを開く方向に付勢されている。
凹状部位32eは、蓋部位32dの端部に形成されている。蓋部材32が閉じた状態(図4)では、蓋ロック部材42の係合部位42bが凹状部位32eに引っかかって、蓋部材32が閉じた状態が保たれている。
<枠部材>
枠部材33は、蓋部材32とともに収納部31aを開閉する部材であって、円筒部位33a、円筒部位33b、枠部位33dおよび凹状部位33eを有する。円筒部位33aおよび円筒部位33bの内部をシャフト35が通り、これにより枠部材33が基体31に取り付けられている。円筒部位33aと円筒部位33bとは、シャフト35に沿う方向(X1方向)に隙間を空けて配置されており、蓋部材32の円筒部位32aと円筒部位32bとの間に配置されている。
接続部位33cは、XY平面(方向X1と方向X2とに平行な平面)に対して斜めに延びる平面状の部位であり、円筒部位33aおよび円筒部位33bと、枠部位33dとの間を接続している。接続部位33cは、副材料収納容器BをZ1方向に見て、収納部31aの開口のY1側の一部を覆っている。
枠部位33dは、Z1方向とZ2方向とに開口した筒状の部位である。枠部材33が閉じた状態(図5)にて、枠部位33dの内側の面は、収納部31aの周囲の壁面と連続した状態となる。つまり枠部材33が閉じた状態では、枠部位33dは、収納部31aの外側の枠として機能する。このとき、収納部31aの周囲の壁面が、枠部材33が開いた状態(図6)に比べてZ2方向に延長された状態となる。これにより枠部材33が閉じた状態では、枠部材33が開いた状態に比べて、より多くの具材Fを収納部31aに収容することが可能となる。
円筒部位33aおよび円筒部位33bの内部に、バネ36(弾性部材)が配置されている。バネ36は、円筒部位33aおよび円筒部位33bと、基体31との両方に接触し、シャフト35の回りにX2方向に見て時計回りに回転するよう、円筒部位33aおよび円筒部位33bを付勢している。すなわち枠部材33は、シャフト35(回動軸G)を中心として基体31に対して回動して、収納部31aを開閉するものであって、バネ36によって収納部31aを開く方向に付勢されている。
凹状部位33eは、枠部位33dの端部に形成されている。枠部材33が閉じた状態(図4および図5)では、枠ロック部材44の係合部位44bが凹状部位33eに引っかかって、枠部材33が閉じた状態が保たれている。
<イースト蓋部材>
イースト蓋部材34は、イースト収納部31bを開閉する部材であって、円筒部位34a、アーム部位34b、蓋部位34cおよび凹状部位34dを有する。円筒部位34aの内部をシャフト35が通り、これによりイースト蓋部材34が基体31に取り付けられている。
アーム部位34bは、XY平面(方向X1と方向X2とに平行な平面)に対して斜めに延びるアーム状の部位であり、円筒部位34aと蓋部位34cとの間を接続している。蓋部位34cは、イースト蓋部材34が閉じた状態(図4)にてイースト収納部31bの開口を覆うことで、イースト収納部31bを閉じている。
円筒部位34aの内部に、バネ38が配置されている。バネ38は、円筒部位34aと基体31との両方に接触し、シャフト35の回りにX2方向に見て時計回りに回転するよう、円筒部位34aを付勢している。すなわちイースト蓋部材34は、シャフト35(回動軸G)を中心として基体31に対して回動して、イースト収納部31bを開閉するものであって、バネ37によってイースト収納部31bを開く方向に付勢されている。
凹状部位34dは、蓋部位34cの端部に形成されている。イースト蓋部材34が閉じた状態(図4)では、イースト蓋ロック部材46の係合部位46bが凹状部位34dに引っかかって、イースト蓋部材34が閉じた状態が保たれている。
基体31のY2側には、ロック支持部位31eが形成されている。図7に示されるように、ロック支持部位31eには、Y1側へ凹んだ部位が形成されている。当該部位に容器ロック部材40、蓋ロック部材42、枠ロック部材44、イースト蓋ロック部材46が配置されている。
容器ロック部材40は、操作部位40aと係合部位40bとを有する。係合部位40bが、副材料収納容器Bが蓋体3に取り付けられる際に、蓋体3に取り付けられた部材(図示なし)と係合して、副材料収納容器Bを蓋体3に固定する。そして操作部位40aが押されることで、容器ロック部材40がX1方向に平行な軸の回りに回動する。そうすると上述の係合部位40bによる係合が解除され、副材料収納容器Bを蓋体3から取り外すことが可能となる。
蓋ロック部材42は、操作部位42aと係合部位42bとを有する。蓋ロック部材42は、シャフト41を介して基体31に取り付けられており、Z2方向に平行な軸の回りに回動する。係合部位42bは、貫通穴31fを通ってロック支持部位31eのY1側に突出している。蓋部材32が閉じられた状態(図4)では、蓋ロック部材42の係合部位42bが蓋部材32の凹状部位32eに入り込んで、蓋部材32を閉じた状態に保っている。操作部位42aがY1方向に押されると、係合部位42bがY2方向へ移動する。係合部位42bが凹状部位32eから退出すると、バネ37の弾性力により蓋部材32が回動軸Gの回りに回動し、蓋部材32が開く。
枠ロック部材44は、操作部位44aと係合部位44bとを有する。枠ロック部材44は、シャフト43を介して基体31に取り付けられており、Z2方向に平行な軸の回りに回動する。係合部位44bは、貫通穴31gを通ってロック支持部位31eのY1側に突出している。枠部材33が閉じられた状態(図4および図5)では、枠ロック部材44の係合部位44bが枠部材33の凹状部位33eに入り込んで、枠部材33を閉じた状態に保っている。
図5の状態、すなわち蓋部材32が開いて枠部材33が閉じた状態にて、操作部位44aがY1方向に押されると、係合部位44bがY2方向へ移動する。係合部位44bが凹状部位33eから退出すると、バネ36の弾性力により枠部材33が回動軸Gの回りに回動し、枠部材33が開く。
図4の状態、すなわち蓋部材32と枠部材33の両方が閉じた状態にて、操作部位44aがY1方向に押されると、係合部位44bがY2方向へ移動する。このとき、枠ロック部材44が蓋ロック部材42に接触して、蓋ロック部材42をシャフト41の回りに回動させ、蓋ロック部材42の係合部位42bもY2方向へ移動する。そして係合部位42bが凹状部位32eから退出し、係合部位44bが凹状部位33eから退出すると、バネ36の弾性力により蓋部材32および枠部材33が回動軸Gの回りに回動し、蓋部材32および枠部材33が開く。
<副材料の収容>
ここで、自動製パン機100の運転の前に副材料収納容器BにイーストEおよび具材Fを収容する作業について説明する。まず自動製パン機100の蓋体3を開き(図3)、容器ロック部材40を操作して、副材料収納容器Bを蓋体3から取り外す。そして基体31を下にする姿勢で副材料収納容器Bを作業台の上に置く(図4)。
次に蓋ロック部材42の操作部位42aを押して、蓋部材32を開き、イースト蓋ロック部材46の操作部位46aを押して、イースト蓋部材34を開く(図5)。収納部31aに具材F(レーズンやナッツ等)を収納し、蓋部材32を閉じる。イースト収納部31bにイーストEを収納し、イースト蓋部材34を閉じる(図4)。そして副材料収納容器Bを蓋体3に取り付ける(図3)。
ここで上記と異なる手順で作業を進めて、まずイースト蓋部材34のみを開いてイースト収納部31bにイーストEを収納し、イースト蓋部材34を閉じずに蓋部材32を開いたとする。蓋部材32の開くスピードが速いと、蓋部材32が開いた際の衝撃・振動で、イースト収納部31bからイーストEが飛散したりこぼれたりする虞がある。
本実施形態に係る副材料収納容器Bでは、閉鎖状態(図4)から第1開放状態(図5)へ遷移する際の蓋部材32の回動速度が、閉鎖状態(図4)から第2開放状態(図6)へ遷移する際の蓋部材32および枠部材33の回動速度よりも小さい。ここで閉鎖状態は、蓋部材32と枠部材33とが閉じて収納部31aを閉じている状態(図4)である。第1開放状態は、蓋部材32のみが開いて収納部31aを開放している状態(図5)である。第2開放状態は、蓋部材32および枠部材33が一体となって開いて収納部31aを開放している状態(図6)である。具体的には、バネ37が蓋部材32に及ぼす力が、バネ36が枠部材33に及ぼす力よりも小さくなるよう、バネ36およびバネ37が設計されている。例えば、バネ37のバネ定数が、バネ36のばね定数よりも小さくなるよう設計されている。
これにより本実施形態に係る副材料収納容器Bでは、蓋部材32は緩やかに開くので、振動・衝撃が低減され、イースト収納部31bからのイーストEの飛散やこぼれが抑制されている。
<副材料のパンケースへの投入>
続いて、自動製パン機100の運転中に副材料収納容器BからイーストEおよび具材Fをパンケース1へ投入する際の動作について説明する。
具材Fを投入するべき時点になると、制御部7がソレノイド25を動作させる。すると図8に示すように、ソレノイド25がリンク部材26の下方端部26aを上に押し上げる。これによりリンク部材26が回動軸26bの回りに反時計回りに回動して、上方端部26cが前方向に倒れ、副材料収納容器Bの枠ロック部材44を前方向に押す。そうすると、副材料収納容器Bの蓋部材32と枠部材33とが回動して、収納部31aが開放され、具材Fがパンケース1へ投入される。このとき蓋部材32および枠部材33は、遮熱板3B(ケーシング蓋)の内面に沿った姿勢となっている。具体的には、蓋部材32の接続部位32cが遮熱板3Bに近接して、遮熱板3Bに平行な姿勢をとっている。
またこのとき、すなわち蓋部材32および枠部材33が一体となって開いて収納部31aを開放している状態(上述の第2開放状態)では、開いた蓋部材32に枠部材33が接触している。ここで枠部材33はバネ37により枠部材33が開く方向に付勢されているから、枠部材33が蓋部材32に対して蓋部材32が開く方向へ力を及ぼしている。これにより、蓋部材32と枠部材33とが一体となって完全に開ききった状態が確実に保たれることになる。
また、副材料収納容器Bの基体31の仕切壁31dは、パンケース1の上方向に位置することとなる。ここで図2に示すように、仕切壁31dはパンケース1の中心線Hから右方向にずれた場所に位置している。すなわち本実施形態では、仕切壁31dが上面視でパンケース1の中央からオフセットした位置に配置されている。
イーストEを投入するべき時点になると、制御部7がソレノイド27を動作させる。すると図9に示すように、ソレノイド27がリンク部材28の下方端部28aを上に押し上げる。これによりリンク部材28が回動軸28bの回りに反時計回りに回動して、上方端部28cが前方向に倒れ、副材料収納容器Bのイースト蓋ロック部材46を前方向に押す。そうすると、副材料収納容器Bのイースト蓋部材34が回動して、イースト収納部31bが開放され、イーストEがパンケース1へ投入される。このときイースト蓋部材34は、遮熱板3B(ケーシング蓋)の内面に沿った姿勢となっている。
<制動手段>
副材料収納容器Bには、蓋部材32の回動を抑制する制動手段が設けられている。当該制動手段は、図10〜図12に示されるように、蓋部材32に設けられたブレーキ部材39(第1制動部材)と、基体31に設けられた突起部材31m(第2制動部材)とを有している。
ブレーキ部材39は円筒部位39aと接触部位39bとを有し、例えばシリコンゴムのような弾性を有する材料により形成されている。ブレーキ部材39は、円筒部位39aの中心軸が回動軸Gに一致する姿勢にて、蓋部材32の円筒部位32aに嵌め込まれている。接触部位39bの外周は扇形であり、その両端が蓋部材32の円筒部位32aの外周と滑らかに接続する形状となっている。接触部位39bの中央付近は回動軸Gから離間する方向に膨らんでおり、扇形の中央付近の回動軸Gとの距離は、扇形の両端と回動軸Gとの距離よりも大きくなっている。
突起部材31mは、基体31のY1側に形成された突起であって、蓋部材32の円筒部位32aの外周付近で回動軸Gに向けて突出している。図10および図12に示すように、突起部材31mは蓋部材32の円筒部位32aには接触しない。一方、図11に示すように、突起部材31mはブレーキ部材39の接触部位39bには接触する。ブレーキ部材39は弾性を有する部材であるから、ブレーキ部材39と突起部材31mとが接触する状態では、両者の間の摩擦やブレーキ部材39の弾性変形により、蓋部材32の回動を抑制する方向の力が生じる。
そうすると、蓋部材32が閉鎖姿勢(図10)から開放姿勢(図12)へ遷移する途中にて、制動手段は制動状態(図11)をとり、蓋部材32が開放姿勢(図12)をとる際には、制動手段は非制動状態をとる。ここで制動状態は、ブレーキ部材39と突起部材31mとが接触して蓋部材32の回動を抑制する状態である。非制動状態は、ブレーキ部材39と突起部材31mとが離間する状態である。閉鎖姿勢は、蓋部材32が収納部31aを閉じている姿勢(図10)である。開放姿勢は、蓋部材32が基体31に対して回動して収納部31aを開放して静止した状態(図12)である。
この制動手段により、蓋部材32の回動の速度が減じられ衝撃・騒音が抑制され好ましい。また蓋部材32が開放姿勢をとる際には、制動手段は非制動状態をとるから、蓋部材32が完全に開ききることが可能となる。
<他の実施形態>
(1)上述の実施形態では、副材料収納容器Bは蓋体3の内面側に着脱可能に装着される。これを改変して、副材料収納容器Bが蓋体3の内部に着脱可能に装着されるよう構成してもよい。
(2)上述の実施形態では、副材料収納容器Bの第1収納部31aに具材F(ナッツやレーズン等)を収容し、第2収納部31bにイーストEを収容する場合を例にして説明した。第1収納部31aと第2収納部31bとに具材Fを収容してもよい。この場合、第1収納部31aと第2収納部31bとに収容される具材Fは、同じ種類でもよいし、異なる種類でもよい。
(3)上述の実施形態では、副材料収納容器Bは、図1に示すように、回動軸Gがパンケース1の中心線Hと交差する位置で、かつ、回動軸Gが左右方向(X1方向、X2方向)に平行となる姿勢で、蓋体3の遮熱板3Bの内側面に取り付けられている。回動軸Gの方向を変更することも可能である。例えば、回動軸GとX1方向とがなす角が45°となる姿勢で副材料収納容器Bを配置することも可能である。例えば、回動軸GとX1方向とがなす角が90°となる姿勢、すなわち回動軸GがY1方向と平行になる姿勢で、副材料収納容器Bを配置することも可能である。以上述べた配置であっても、回動軸Gがパンケース1の中心線Hと交差するように副材料収納容器Bが配置されている限り、副材料収納容器Bが回動軸Gが上面視(Z2方向視)でパンケース1の中央と重なる位置にて蓋体3の遮熱板3Bに装着されているといえる。
上述の実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :パンケース
3B :遮熱板(ケーシング蓋)
31 :基体
31a :収納部(第1収納部)
31b :イースト収納部(第2収納部)
31d :仕切壁
31m :突起部材(第2制動部材)
32 :蓋部材(第1開閉部材)
33 :枠部材(第1開閉部材)
34 :イースト蓋部材(第2開閉部材)
36 :バネ(弾性部材)
37 :バネ(弾性部材)
39 :ブレーキ部材(第1制動部材)
100 :自動製パン機
B :副材料収納容器
C :ケーシング
G :回動軸

Claims (5)

  1. 基体と、第1収納部と、第2収納部と、第1開閉部材と、第2開閉部材とを有し、前記第1収納部および前記第2収納部は、パンに投入される副材料を内部に収容し、前記第1開閉部材は、回動軸を中心として前記基体に対して回動して、前記第1収納部を開閉し、前記第2開閉部材は、前記回動軸を中心として前記基体に対して回動して、前記第2収納部を開閉する自動製パン機に着脱可能な副材料収納容器であって、
    前記第1開閉部材の回動を抑制する制動手段を有し、
    前記制動手段は、前記第1開閉部材に設けられた第1制動部材と、前記基体に設けられた第2制動部材とを有し、前記第1制動部材と前記第2制動部材とが接触して前記第1開閉部材の回動を抑制する制動状態と、前記第1制動部材と前記第2制動部材とが離間する非制動状態とをとり、
    前記第1開閉部材は、前記第1収納部を閉じている閉鎖姿勢と、前記基体に対して回動して前記第1収納部を開放して静止する開放姿勢とをとり、
    前記第1開閉部材が前記閉鎖姿勢から前記開放姿勢へ遷移する途中にて、前記制動手段は前記制動状態をとり、前記第1開閉部材が前記開放姿勢をとる際には、前記制動手段は前記非制動状態をとる副材料収納容器。
  2. 基体と、第1収納部と、第2収納部と、第1開閉部材と、第2開閉部材とを有し、前記第1収納部および前記第2収納部は、パンに投入される副材料を内部に収容し、前記第1開閉部材は、回動軸を中心として前記基体に対して回動して、前記第1収納部を開閉し、前記第2開閉部材は、前記回動軸を中心として前記基体に対して回動して、前記第2収納部を開閉する自動製パン機に着脱可能な副材料収納容器であって、
    前記第1開閉部材は、蓋部材と枠部材とを有し、
    前記蓋部材および前記枠部材は、前記回動軸を中心として前記基体に対して回動して前記第1収納部を開閉するものであって、弾性部材によって前記第1収納部を開く方向に付勢されており、
    前記第1開閉部材は、
    前記蓋部材と前記枠部材とが閉じて前記第1収納部を閉じている閉鎖状態と、
    前記蓋部材が開いて前記第1収納部を開放している第1開放状態と、
    前記蓋部材および前記枠部材が一体となって開いて前記第1収納部を開放している第2開放状態とをとり、
    前記閉鎖状態から前記第1開放状態へ遷移する際の前記蓋部材の回動速度が、前記閉鎖状態から前記第2開放状態へ遷移する際の前記蓋部材および前記枠部材の回動速度よりも小さい副材料収納容器。
  3. 前記第2開放状態において、前記枠部材が前記蓋部材に対して前記蓋部材が開く方向へ力を及ぼしている請求項に記載の副材料収納容器。
  4. 基体と、第1収納部と、第2収納部と、第1開閉部材と、第2開閉部材とを有し、前記第1収納部および前記第2収納部は、パンに投入される副材料を内部に収容し、前記第1開閉部材は、回動軸を中心として前記基体に対して回動して、前記第1収納部を開閉し、前記第2開閉部材は、前記回動軸を中心として前記基体に対して回動して、前記第2収納部を開閉する自動製パン機に着脱可能な副材料収納容器と、
    パンケースと、を有する自動製パン機であって、
    前記パンケースは、パンの材料を内部に収容し、
    前記副材料収納容器は、前記パンケースの上方に配置され、
    前記パンケースを内部に収容するケーシングを有し、
    前記ケーシングは、前記ケーシングの上部を開閉するケーシング蓋を有し、
    前記副材料収納容器は、前記回動軸が上面視で前記パンケースの略中央と重なる位置にて前記ケーシング蓋に装着され、
    前記第1開閉部材は、前記第1収納部を開放した際、前記ケーシング蓋の内面に沿った姿勢となり、
    前記第2開閉部材は、前記第2収納部を開放した際、前記ケーシング蓋の内面に沿った姿勢となる自動製パン機。
  5. 前記副材料収納容器は、前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切壁を有し、
    前記副材料収納容器が前記ケーシング蓋に装着された状態において、前記仕切壁が上面視で前記パンケースの中央からオフセットした位置に配置される請求項に記載の自動製パン機。

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