JP2019000163A - 自動調理器、撹拌体 - Google Patents

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【課題】内鍋の底部全体をむら無くかき混ぜることのできる自動調理器を提供する。【解決手段】加熱調理器は、内鍋(21)に収容した状態で自由に動くことが可能で、且つ、撹拌アーム(42c)撹拌アームの回動力によって回転し、当該内鍋(21)に収容された食材を撹拌する第2撹拌部材(51)を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、鍋に投入した食材を自動で調理する自動調理器に関する。
従来、内鍋に食材を投入し、メニューを選ぶだけで、料理が出来上がる自動調理器が知られている(例えば、特許文献1参照)。これらの自動調理器では、食材の焦げ付きや、加熱むらを防ぐために、食材をかき混ぜる攪拌アームを備えているものが一般的である。
また、攪拌アームを備えた自動調理器では、内鍋や攪拌アームの取り外しのなどの作業性を考慮して、攪拌アームが装置の蓋に取り付けられている。
特開2013−223705号公報(2013年10月31日公開)
自動調理器の攪拌アームは、食材を効率よく攪拌するという点では、ある程度の長さ、例えば内鍋の底部付近をむら無くかき混ぜることができる長さが必要である。しかしながら、攪拌アームを長くし過ぎると、蓋を開閉する際に攪拌アームが内鍋に接触することにより、蓋が開閉できなくなるという新たな問題が生じる。
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、蓋が開閉できなくなる程に攪拌アームを長くし過ぎることなく、内鍋の底部付近をむら無くかき混ぜることのできる自動調理器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る自動調理器は、調理する食材を収容する食材収容部と、撹拌部材を有し、上記撹拌部材が回転して上記食材収容部内の食材を撹拌する撹拌装置とを備え、上記撹拌部材は、上記食材収容部の内部へ挿入される撹拌アームを有し、上記食材収容部に収容した状態で自由に動くことが可能で、且つ、上記撹拌アームの回動力によって回転し、当該食材収容部に収容された食材を撹拌する撹拌体を備えていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、蓋が開閉できなくなる程に攪拌アームを長くし過ぎることなく、内鍋の底部全体をむら無くかき混ぜることのできる自動調理器を提供するという効果を奏する。
本発明の実施形態の加熱調理器を示す斜視図である。 図1に示した加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。 図2に示した第1撹拌部材の撹拌アームが撹拌可能状態である場合を示す斜視図である。 図3に示した内鍋に、第2撹拌部材を搭載した状態を示す概略構成斜視図である。 図4に示す第2撹拌部材の概略構成斜視図である。 図5に示す第2撹拌部材の上面図である。 本発明の他の実施形態に係る加熱調理器に搭載される第2撹拌部材を示し、(a)(b)は斜視図、(c)は側面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る加熱調理器に搭載される第2撹拌部材を示し、(a)(b)は斜視図、(c)は側面図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、本実施形態では、本発明の自動調理器の例として加熱調理器について説明する。図1は、本実施形態の加熱調理器を示す斜視図である。図2は、図1に示した加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。
(加熱調理器1の構造)
図1および図2に示すように、加熱調理器1は、調理器本体部11と蓋体12とを備えている。調理器本体部11と蓋体12とは後部の回転支持部13によって連結されている。したがって、蓋体12は回転支持部13を中心として回転し、調理器本体部11に対して開閉自在となっている。
調理器本体部11は内鍋(食材収容部)21を有し、内鍋21は、調理器本体部11の内部の凹部に出し入れ自在に収納されている。
蓋体12は、閉状態において、ロック機構(図示せず)により閉状態に保持される。蓋体12は、前部の上面に開ボタン31を備え、開ボタン31が押されると、ロック機構が外れて、図2に示すように、開状態となる。
蓋体12は、外蓋32と内蓋33とを有する。外蓋32は、蓋体12の筐体部となっており、主として樹脂にて形成されている。内蓋33は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料により円板状に形成され、蓋体12を閉じたときに、内鍋21の蓋となり、内鍋21の上面を塞ぐようになっている。内蓋33は外周部に例えばゴム製のパッキン33bを有している。内蓋33は、外蓋32の内面に設けられ、例えば外周部分を外蓋32に嵌合させることにより、外蓋32に対して着脱自在となっている。内蓋33には耐熱ガラス製の覗き窓33aが形成され、覗き窓33aに対応する外蓋32の部分には、ユーザが覗き窓33aから内鍋21の中を覗けるように、覗き穴34が形成されている。また、蓋体12には蒸気排出口35(蒸気排出通路)が形成されている。
また、蓋体12の外蓋32には、調理開始ボタン37、一時停止ボタン38が設けられている。調理を行なう際には、内鍋21に食材を投入し、蓋体12を閉じて、調理開始ボタン37を押下する。また、調理中に調理を一時的に止めたい場合には、一時停止ボタン38を押下する。
蓋体12の内蓋33には、内鍋21に収容された食材を撹拌するための撹拌装置41が設けられている。撹拌装置41の詳細について以下に説明する。
(撹拌装置の構成)
図3は、図2に示した撹拌装置41の第1撹拌部材42の2つの撹拌アーム42c・42cが撹拌可能状態である場合を示す斜視図である。
撹拌装置41は、回転して内鍋21内の食材を撹拌する第1撹拌部材42および第1撹拌部材42を駆動するモータ(図示せず)を備えている。第1撹拌部材42は、内蓋33の下面側に位置している。
第1撹拌部材42は、軸42a、撹拌部材基部42bおよび2つの撹拌アーム42c・42cを有し、軸42aは、撹拌部材基部42bに設けられている。撹拌アーム42cは、図2に示す閉状態、および図3に示す開いた状態の撹拌可能状態(内鍋21の下方へ延びた状態)の状態変化が可能である。撹拌アーム42cが撹拌可能状態となっている場合、撹拌装置41は内鍋21内の食品を撹拌することができる。撹拌アーム42cの閉状態および撹拌可能状態の状態変化は、撹拌部材基部42bの内部に設けられた撹拌アーム駆動機構(図示せず)によって行われる。
第1撹拌部材42の軸42aは、蓋体12に回転自在に設けられた回転軸(図示せず)に嵌脱自在に嵌合している。上記回転軸は、蓋体12に設けられているモータ(図示せず)の駆動力が例えばプーリおよびベルトを介して伝達されることにより回転する。
なお、本実施形態に係る加熱調理器1では、上記第1撹拌部材42の他に、内鍋21に収容して使用する第2撹拌部材(撹拌体)51を備えている。
(第2撹拌部材51)
図4は、図3に示す状態の内鍋21内に第2撹拌部材51が収容された例を示す概略構成斜視図である。図5は、第2撹拌部材51の斜視図であり、図6は、第2撹拌部材51の上面図である。
第2撹拌部材51は、回転部52、当該回転部52の回転面に対して垂直に延設された撹拌板53を備えている。
回転部52は、外径が内鍋21の内径よりも小さく、少し厚みのある略円板状の耐熱樹脂からなり、円板の内側に2つの開口52a・52aが形成されている。2つの開口52a・52aは、第2撹拌部材51を内鍋21に入れた状態で、上記撹拌装置41の2つの撹拌アーム42c・42cがそれぞれ入り、所定の距離回動できるような大きさにそれぞれ形成されている。それぞれの開口52aの内周面における、当該開口52aの外周面の短手方向に向かう溝を有する凹部52bが形成されている。
回転部52の上記凹部52bが形成された外周面には、シリコン等からなる緩衝材64が当該凹部52bを貫通して取り付けられている。なお、緩衝材54は、凹部52bから開口52a内への突出量は、開口部52a内で動く撹拌アーム42cに干渉しない量であることが好ましい。この緩衝材54は、第2撹拌部材51が内鍋21内で回転する際に、回転部52の回転により当該内鍋21の内壁面に接触し、当該内鍋21の内壁面を傷つけないように働く。なお、緩衝材54を設けずに、第2撹拌部材51全体を内鍋21の内壁面を傷つけないような素材で形成してもよい。
撹拌板53は、図5および図6に示すように、回転部52が回転する場合の回転中心となる回転軸53aと、回転軸53aを挟んだ両側において回転方向(図中の矢印X方向)に膨らみを有する形状の板状の部材からなる撹拌部53bを有している。撹拌部53bは、矢印X方向に膨らみを有しているので、回転部52が矢印X方向に回転すれば、当該撹拌部53bによって内鍋21に収容された食材は、当該内鍋21の内壁面側に押し出されるようになる。
このように、撹拌アーム42cが開口52a内で凹部52bが形成されていない面に沿って回転し、当該撹拌アーム42cが撹拌板53に当接する。これにより、開口52a内での撹拌アーム42cの回転動作が停止し、当該撹拌アーム42cに伝達される駆動力が回転部52に伝わり、当該回転部52が矢印X方向に回転する。そして、撹拌板53は、回転部52の回転に伴って回転することで、内鍋21の食材を撹拌する。
なお、撹拌板53は、回転部52と同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。回転部52と同じ材料の場合には、撹拌板53を当該回転部52と一体的に形成してもよい。
(第2撹拌部材51の使用方法)
例えば図2に示すように、蓋体12が開放されている状態で、内鍋21に食材を収容し、収容した食材の上に第2撹拌部材51を撹拌板53が下になるようにして置き、図1に示すように、蓋体12を閉塞し、調理開始ボタン37を押下する。第2撹拌部材51は、調理開始時には、食材の上で撹拌するようになっているが、時間の経過に伴って、内鍋21の底部側に移動しながら撹拌するようになる。このように、調理が進むと、食材の体積が減るため、第2撹拌部材51は内鍋21の底部側に移動する。これにより、撹拌装置41の撹拌アーム42cによって内鍋21の上部側が撹拌され、第2撹拌部材51の撹拌板53によって内鍋21の下部および底部側が撹拌されるようになる。従って、撹拌装置41の撹拌アーム42cのみで撹拌する場合に比べて、内鍋21の底部から上部まで全体をくまなく撹拌することが可能となる。
(効果)
上記構成の加熱調理器1では、内鍋21の底部を撹拌するために第2撹拌部材51がさらに設けられていることで、蓋体12の内蓋33に設けられた撹拌装置41が備える撹拌アーム42cを内鍋21の底部近くに達するように長くしなくても、当該第2撹拌部材51によって当該内鍋21の底部の食材をかき混ぜることができる。従って、蓋体12が開閉できなくなる程に撹拌アーム42cを長くし過ぎることなく、内鍋21の底部全体をむら無くかき混ぜることができる。
しかも、第2撹拌部材51は、内鍋21、蓋体12、撹拌アーム42cなどの加熱調理器1を構成する部材に固定されていない。このため、第2撹拌部材51は、例えば内鍋21に予め取り付けて使用する必要がなく、内鍋21に食材を入る前、内鍋21に食材を入れた後のいずれの場合であっても、当該内鍋21に入れてもよい。このため、内鍋21に予め取り付けて使用する場合のように、内鍋21に食材を入れるまえに撹拌部材の取り付けを忘れた場合、一旦食材を内鍋から取り出して、撹拌部材を内鍋に取り付ける必要があったが、このような手間をかけずに済む。
なお、本実施形態では、撹拌部53bは、回転軸53aを中心として2枚形成した例について説明しているが、これに限定されるものではなく、3枚以上であってもよい。また、撹拌部53bは1枚であってもよい。
また、撹拌板53は、上記のように回転部52の回転方向と同じ方向に膨らみを有する形状として、撹拌する食材を内鍋21の内壁面側、すなわち外側に押し出すようにしているが、これに限定されるものではなく、回転部52の回転方向と逆方向に膨らみを有する形状として、撹拌する食材を内鍋21の内側に来るようにしてもよい。
さらに、撹拌板53の撹拌部53bは、上記のように膨らみを有する形状にしてもよいが、膨らみのない形状、一枚板のような形状であってもよいし、下記の実施形態2,3で説明する櫛歯状にしてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。
本実施形態に係る自動調理器は、前記実施形態1の加熱調理器1と同じであり、異なるのは、内鍋21に入れる第2撹拌部材51を、図7に示す第2撹拌部材61に変えた点である。
図7は、第2撹拌部材61の概略構成を示し、(a)(b)は斜視図、(c)は側面図である。
第2撹拌部材61は、前記実施形態1において説明した第2撹拌部材51とほぼ同じ構成であり、回転部62、当該回転部62の回転面に対して垂直に形成された撹拌板63を備えている。
回転部62は、前記実施形態1の回転部52と同様に、外径が内鍋21の内径よりも小さく、少し厚みのある略円板状の耐熱樹脂からなり、円板の内側に2つの開口62a・62aが形成されている。2つの開口62a・62aは、第2撹拌部材61を内鍋21に入れた状態で、上記撹拌装置41の2つの撹拌アーム42c・42cがそれぞれ入り、所定の距離回動できるような大きさにそれぞれ形成されている。それぞれの開口62aの内周面における、当該開口62aの外周面側には、当該外周面の短手方向に向かう溝を有する凹部62bが形成されている。
回転部62において、上記凹部62bが形成された箇所の外周面には、シリコン等からなる緩衝材64が当該凹部62bを貫通して取り付けられている。なお、緩衝材64は、凹部62bから開口62a内への突出量は、開口部62a内で動く撹拌アーム42cに干渉しない量であることが好ましい。この緩衝材64は、第2撹拌部材61が内鍋21内で回転する際に、回転部62の回転により当該内鍋21の内壁面に接触し、当該内鍋21内壁面を傷つけないように働く。なお、緩衝材64を設けずに、第2撹拌部材61全体を内鍋21の内壁面を傷つけないような素材で形成してもよい。
撹拌板63は、図7に示すように、回転部62が回転する場合の回転中心となる回転軸63aと、回転軸63aを挟んで両側において回転方向(図中の矢印X方向)に膨らみを有する形状の板状の部材からなる撹拌部63bを有している。撹拌部63bは、矢印X方向に膨らみを有しているので、回転部62が矢印X方向に回転すれば、当該撹拌部63bによって内鍋21に収容された食材は、当該内鍋21の内壁面側に押し出されるようになる。
このように、撹拌アーム42cが開口62a内で凹部62bが形成されていない面に沿って回転し、当該撹拌アーム42cが撹拌板63に当接する。これにより、開口62a内での撹拌アーム42cの回転動作が停止し、当該撹拌アーム42cに伝達される駆動力が回転部62に伝わり、当該回転部62が矢印X方向に回転する。そして、撹拌板63は、回転部62の回転に伴って回転することで、内鍋21の食材を撹拌する。
なお、撹拌板63は、回転部62と同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。回転部62と同じ材料の場合には、撹拌板63を当該回転部62と一体的に形成してもよい。
また、撹拌部63bは、櫛歯状に形成されている。これにより、撹拌部63bの回転時に生じる抵抗を軽減できる。しかも、内鍋21に収容された食材は、撹拌部63bの櫛歯状の歯の部分によりほぐされるようになる。従って、調理メニューによって、食材をほぐす必要のある場合に、当該第2撹拌部材61を用いるのが好ましい。
このように、回転部62は、撹拌アーム42cが開口62a内で回転することにより当該撹拌アーム42cの回転方向と同じ向きに回転し、撹拌板63は、回転部62の回転に伴って回転することで、内鍋21の底部の食材を撹拌すると共に、櫛歯状の部分で食材をほぐすようになっている。
なお、本実施形態では、撹拌部63bは、回転軸63aを中心として2枚形成した例について説明しているが、これに限定されるものではなく、3枚以上であってもよい。また、撹拌部63bは1枚であってもよい。
また、撹拌板63は、上記のように回転部62の回転方向と同じ方向に膨らみを有する形状として、撹拌する食材を内鍋21の内壁面側、すなわち外側に押し出すようにしているが、これに限定されるものではなく、回転部62の回転方向と逆方向に膨らみを有する形状として、撹拌する食材を内鍋21の内側に来るようにしてもよい。
さらに、撹拌板63の撹拌部63bは、上記のように膨らみを有する形状にしてもよいが、膨らみのない形状、一枚板のような形状であってもよいし、実施形態3のように、一方を櫛歯状にしてもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。
本実施形態に係る自動調理器は、前記実施形態1の加熱調理器1と同じであり、異なるのは、内鍋21に入れる第2撹拌部材51を、図8に示す第2撹拌部材71に変えた点である。
図8は、第2撹拌部材71の概略構成を示し、(a)(b)は斜視図、(c)は側面図である。
第2撹拌部材71は、前記実施形態1において説明した第2撹拌部材51とほぼ同じ構成であり、回転部72、当該回転部72の回転面に垂直に形成された撹拌板73を備えている。
回転部72は、前記実施形態1の回転部52と同様に、外径が内鍋21の内径よりも小さく、少し厚みのある略円板状の耐熱樹脂からなり、円板の内側に2つの開口72a・72aが形成されている。2つの開口72a・72aは、第2撹拌部材71を内鍋21に入れた状態で、上記撹拌装置41の2つの撹拌アーム42c・42cがそれぞれ入り、所定の距離回動できるような大きさにそれぞれ形成されている。それぞれの開口72aの内周面における、当該開口72aの外周面側には、当該外周面の短手方向に向かう溝を有する凹部72bが形成されている。
回転部72において、上記凹部72bが形成された箇所の外周面には、シリコン等からなる緩衝材74が当該凹部72bを貫通して取り付けられている。なお、緩衝材74は、凹部72bから開口72a内への突出量は、開口部72a内で動く撹拌アーム42cに干渉しない量であることが好ましい。この緩衝材74は、第2撹拌部材71が内鍋21内で回転する際に、回転部72の回転により当該内鍋21の内壁面に接触し、当該内鍋21内壁面を傷つけないように働く。なお、緩衝材74を設けずに、第2撹拌部材71全体を内鍋21の内壁面を傷つけないような素材で形成してもよい。
撹拌板73は、図8に示すように、回転部72が回転する場合の回転中心となる回転軸73aと、回転軸73aを挟んだ両側において回転方向(図中の矢印X方向)に膨らみを有する形状の撹拌部73b・73cを有している。撹拌部73b・73cは、矢印X方向に膨らみを有しているので、回転部72が矢印X方向に回転すれば、当該撹拌部73b・73cによって内鍋21に収容された食材は、当該内鍋21の内壁面側に押し出されるようになる。
このように、撹拌アーム42cが開口72a内で凹部72bが形成されていない面に沿って回転し、当該撹拌アーム42cが撹拌板73に当接する。これにより、開口72a内での撹拌アーム42cの回転動作が停止し、当該撹拌アーム42cに伝達される駆動力が回転部72に伝わり、当該回転部72が矢印X方向に回転する。そして、撹拌板73は、回転部72の回転に伴って回転することで、内鍋21の食材を撹拌する。
また、撹拌部73bは、櫛歯状に形成されている。櫛歯状に形成された撹拌部73bにより、回転時に生じる抵抗を軽減できる。しかも、内鍋21に収容された食材は、撹拌部73bの櫛歯状の歯の部分によりほぐされるようになる。
一方、撹拌部73cは、櫛歯状ではなく前記実施形態1の撹拌部53bと同様に板状に形成されている。従って、撹拌部73bと同様に、内鍋21内の食材を当該内鍋21の内壁面に押し出すことが可能であるが、撹拌部73bのように食材をほぐすことができない。
従って、本実施形態の第2撹拌部材71は、食材をあまりほぐさなくてもよい調理メニューの場合に好適である。
なお、撹拌板73は、回転部72と同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。回転部72と同じ材料の場合には、撹拌板73を当該回転部72と一体的に形成してもよい。
また、本実施形態では、撹拌部73b・73cは、回転軸73aを中心として2枚形成した例について説明しているが、これに限定されるものではなく、3枚以上であってもよい。例えば撹拌部73bが1枚、撹拌部73cが2枚であってもよい。
また、撹拌板73は、上記のように回転部72の回転方向と同じ方向に膨らみを有する形状として、撹拌する食材を内鍋21の内壁面側、すなわち外側に押し出すようにしているが、これに限定されるものではなく、回転部72の回転方向と逆方向に膨らみを有する形状として、撹拌する食材を内鍋21の内側に来るようにしてもよい。
さらに、撹拌板73の撹拌部73b・73cは、上記のように膨らみを有する形状にしてもよいが、膨らみのない形状、一枚板のような形状であってもよい。
〔変形例〕
前記実施形態1〜3において説明した第2撹拌部材51、第2撹拌部材61、第2撹拌部材71を調理メニューに応じて使い分けてもよい。
上記第2撹拌部材51、61、71を内鍋21から取り出すタイミングは、調理終了直後であってもよいし、内鍋21内の料理がなくなった後であってもよい。つまり、第2撹拌部材51、61、71は、加熱調理器1とは独立しているので、調理後であれば、どのようなタイミングであっても取出し可能である。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器1は、調理する食材を収容する食材収容部(内鍋21)と、撹拌部材(第1撹拌部材42)を有し、上記撹拌部材(第1撹拌部材42)が回転して上記食材収容部(内鍋21)内の食材を撹拌する撹拌装置41とを備え、上記撹拌部材(第1撹拌部材42)は、上記食材収容部(内鍋21)の内部へ挿入される撹拌アーム42cを有し、上記食材収容部(内鍋21)に収容した状態で自由に動くことが可能で、且つ、上記撹拌アーム42cの回動力によって回転し、当該食材収容部(内鍋21)に収容された食材を撹拌する撹拌体(第2撹拌部材51、61、71)を備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、食材収容部に収容した状態で自由に動くことが可能で、且つ、撹拌アームの回動力によって回転し、当該食材収容部に収容された食材を撹拌する撹拌体を備えていることで、当該撹拌体によって食材収容部内を上部から底部までくまなく撹拌することが可能となる。これにより、撹拌アームを食材収容部の底部近くに達するように長くしなくても、当該食材収容部の底部の食材を撹拌体によってかき混ぜることができる。従って、蓋が開閉できなくなる程に攪拌アームを長くし過ぎることなく、食材収容部である内鍋の底部全体をむら無くかき混ぜることができる。
しかも、撹拌体が撹拌アームの回動力によって回転しているので、撹拌体を回転させるための駆動力を別途設ける必要がない。従って、食材収容部内に撹拌体の駆動源を有する場合のように、食材収容部に食材を入れる前に、撹拌体を食材収容部内に予めセットする必要がなく、食材収容部に食材を入れた後であっても、撹拌体を食材の上に載せるだけで食材収容部内の食材を撹拌することができる。
本発明の態様2に係る加熱調理器1は、上記態様1において、上記撹拌体(第2撹拌部材51、61、71)は、上記撹拌アーム42cに接触し、当該撹拌アーム42cの回動力が伝達される回転部(52、62、72)と、上記回転部(52、62、72)に設けられ、上記撹拌体(第2撹拌部材51、61、71)を空の上記食材収容部(内鍋21)にセットした状態で、上記回転部(52、62、72)から当該食材収容部(内鍋21)の底面に向かって延設された撹拌板(53、63、73)と、を含んでいてもよい。
上記構成によれば、撹拌アームの回動力が伝達される回転部に、撹拌体を空の食材収容部にセットした状態で、上記回転部から当該食材収容部の底面に向かって延設された撹拌板が設けられていることで、撹拌アームが回転することで、当該撹拌板により食材収容部の底部の食材を撹拌できる。これにより、食材収容部の上側は撹拌アームで撹拌され、食材収容部の下側の食材は撹拌板で撹拌されることになるので、底部から上部まで食材収容部全体を効率よく攪拌することができる。
本発明の態様3に係る加熱調理器1は、上記態様2において、上記撹拌板(53、63、73)は、上記回転部(52、62、72)と共に回転する場合の回転中心を回転軸(53a、63a、73a)として、当該回転軸(53a、63a、73a)を挟んだ両側において回転方向(矢印X方向)に膨らみを有する形状であってもよい。
上記構成によれば、撹拌板は、回転中心を回転軸として、当該回転軸の両側に回転方向に膨らみを有する形状であることで、食材収容部に収容された食材は、当該食材収容部の内壁面側に向かって移動するように撹拌される。これにより、食材収容部の中心から内壁面側まで食材をむら無くかき混ぜることができる。
本発明の態様4に係る加熱調理器1は、上記態様2または3において、上記撹拌板(63、73)は、櫛歯状であってもよい。
上記構成によれば、撹拌板が櫛歯状であることで、当該撹拌板による撹拌を行ないつつ、撹拌体の回転抵抗を低減することができる。しかも、撹拌板が櫛歯状であるため、当該撹拌板に当接する食材を歯部分でほぐすことが可能となる。
本発明の態様5に係る加熱調理器1は、上記態様2〜4の何れか1態様において、上記回転部(52、62、72)の上記食材収容部(内鍋21)の内壁面に接触する部分に緩衝材(54、64、74)が形成されていてもよい。
上記構成によれば、回転部の食材収容部の内壁面に接触する部分に緩衝材が形成されていることで、回転部が食材収容部内で回転しても、当該緩衝材により食材収容部の内壁面に傷が付きにくくなる。
また、緩衝材によって食材収容部の鍋肌に存在する食材も撹拌することが可能となるため、さらに食材収容部内で食材を効率よく撹拌することができる。
本発明の態様6に係る加熱調理器1は、上記食材収容部(内鍋21)内の食材を上記撹拌アーム42cおよび上記撹拌体(第2撹拌部材51、61、71)にて撹拌しながら加熱してもよい。
上記構成によれば、食材収容部内の撹拌を効率的に行なうことができるので、加熱調理においても、加熱効率が非常によいという効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 加熱調理器
11 調理器本体部
12 蓋体
13 回転支持部
21 内鍋(食材収容部)
41 撹拌装置
42 第1撹拌部材(撹拌部材)
42a 軸
42b 撹拌部材基部
42c 撹拌アーム
51、61、71 第2撹拌部材(撹拌体)
52、62、72 回転部
52a、62a、72a 開口
52b、62b、72b 凹部
53、63、73 撹拌板
53a、63a、73a 回転軸
53b、63b、73b 撹拌部
54、64、74 緩衝材

Claims (7)

  1. 調理する食材を収容する食材収容部と、
    撹拌部材を有し、上記撹拌部材が回転して上記食材収容部内の食材を撹拌する撹拌装置と、を備え、
    上記撹拌部材は、上記食材収容部の内部へ挿入される撹拌アームを有し、
    上記食材収容部に収容した状態で自由に動くことが可能で、且つ、上記撹拌アームの回動力によって回転し、当該食材収容部に収容された食材を撹拌する撹拌体を備えていることを特徴とする自動調理器。
  2. 上記撹拌体は、
    上記撹拌アームに接触し、当該撹拌アームの回動力が伝達される回転部と、
    上記回転部に設けられ、上記撹拌体を空の上記食材収容部にセットした状態で、上記回転部から当該食材収容部の底面に向かって延設された撹拌板と、を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の自動調理器。
  3. 上記撹拌板は、上記回転部と共に回転する場合の回転中心を回転軸として、当該回転軸を挟んだ両側において回転方向に膨らみを有する形状であることを特徴とする請求項2に記載の自動調理器。
  4. 上記撹拌板は、櫛歯状であることを特徴とする請求項2または3に記載の自動調理器。
  5. 上記回転部の上記食材収容部の内壁面に接触する部分に緩衝材が形成されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の自動調理器。
  6. 上記食材収容部内の食材を上記撹拌アームおよび上記撹拌体にて撹拌しながら加熱することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の自動調理器。
  7. 調理する食材を収容する食材収容部に収容した状態で自由に動くことが可能で、且つ、上記食材収容部内の食材を撹拌する撹拌アームの回動力によって回転し、当該食材収容部に収容された食材を撹拌することを特徴とする撹拌体。
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