JP2024059312A - 加熱調理器 - Google Patents

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【課題】撹拌性能を向上させることができる加熱調理器の提供を目的とする。【解決手段】加熱調理器(1)は、筐体(11)と、筐体に対して開閉する蓋体(12)と、筐体に収容される内鍋(21)と、内鍋の内部の食材を撹拌する撹拌装置(41)と、を有する本体部(10)と、本体部の下方に位置し、本体部を傾斜可能に支持する台座部(60)と、を備え、本体部は、傾斜した状態で固定可能である。【選択図】図11

Description

本発明は、食材を加熱して調理する加熱調理器に関する。
従来、食材を撹拌する撹拌装置により加熱調理を行う加熱調理器が知られている。例えば、特許文献1には、筐体と、当該筐体に収容される内鍋と、当該内鍋を開閉する蓋体とを備え、蓋体の内側に回転可能に設けられている回転体に取り付けられた撹拌アームを回転させることによって食材を撹拌する加熱調理器が開示されている。
特開2013-223705号公報
しかしながら、上述のような加熱調理器では、食材の種類または量によっては撹拌アームの回転により内鍋内の食材全体が滑ったように移動し、撹拌性能が低減する可能性があるといった問題がある。
本発明の一態様は、撹拌性能を向上させることができる加熱調理器の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、筐体と、前記筐体に対して開閉する蓋体と、前記筐体に収容される内鍋と、前記内鍋の内部の食材を撹拌する撹拌装置と、を有する本体部と、前記本体部の下方に位置し、前記本体部を傾斜可能に支持する台座部と、を備え、前記本体部は、傾斜した状態で固定可能である。
本発明の一態様によれば、撹拌性能を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る加熱調理器を示す斜視図である。 上記加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。 上記加熱調理器における撹拌装置の撹拌可能状態を示す斜視図である。 上記加熱調理器の制御系統の構成を示すブロック図である。 上記加熱調理器が水平状態であるときの筐体の内部構造を示す斜視図である。 図5の領域A1を拡大した拡大斜視図である。 上記加熱調理器が水平状態であるときの筐体の内部構造を示す側面図である。 上記加熱調理器が傾斜状態であるときの筐体の内部構造を示す斜視図である。 図8の領域A2を拡大した拡大斜視図である。 上記加熱調理器が傾斜状態であるときの筐体の内部構造を示す側面図である。 上記加熱調理器が傾斜状態であるときの内鍋の内部を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る加熱調理器が傾斜状態であるときの筐体の内部構造を示す斜視図である。 上記加熱調理器の制御系統の構成を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
(加熱調理器1の概略構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る加熱調理器1を示す斜視図である。図2は、加熱調理器1における蓋体12の開状態を示す斜視図である。加熱調理器1は、本体部10と台座部60とを備える。なお、図1および図2では、台座部60の図示を省略している。
図1および図2に示すように、本体部10は、筐体11と、筐体11に対して開閉する蓋体12と、筐体11に収容される内鍋21と、内鍋21の内部の食材を撹拌する撹拌装置41とを備える。
筐体11と蓋体12とは回転支持部13(ヒンジ部)によって連結されている。蓋体12は、回転支持部13を中心として回転し、筐体11に対して開閉自在となっている。以下、加熱調理器1における蓋体12の開閉の中心(すなわち回転支持部13)が位置する側(背面側)を後方、その反対側(正面側)を前方、後方に向かって左側を左方、右側を右方として説明する。
蓋体12は、閉状態において、ロック機構(図示せず)により閉状態に保持される。蓋体12は、正面側の上面に開ボタン31を備え、開ボタン31が押されると、ロック機構が外れて、図2に示すように、開状態となる。
蓋体12は、外蓋32と内蓋33とを有する。外蓋32は、蓋体12の筐体部となっており、主として樹脂にて形成されている。内蓋33は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料により円板状に形成され、蓋体12を閉じたときに、内鍋21の蓋となり、内鍋21の上面を塞ぐようになっている。内蓋33は外周部に例えばゴム製のパッキン33bを有している。内蓋33は、外蓋32の内面に設けられ、例えば外周部分を外蓋32に嵌合させることにより、外蓋32に対して着脱自在となっている。内蓋33には耐熱ガラス製の覗き窓33aが形成され、覗き窓33aに対応する外蓋32の部分には、ユーザが覗き窓33aから内鍋21の中を覗けるように、覗き穴34が形成されている。また、蓋体12には蒸気排出口35が形成されている。
図3は、加熱調理器1における撹拌装置41の撹拌可能状態を示す斜視図である。図4は、加熱調理器1の制御系統の構成を示すブロック図である。なお、図3では、内鍋21および撹拌部材42のみを図示し、それ以外の部材の図示を省略している。
撹拌装置41は、回転して内鍋21内の食材を撹拌する撹拌部材42および撹拌部材42を駆動する第1モータ43を備える。撹拌部材42は、内蓋33の下面側に設けられている。
撹拌部材42は、軸42a、撹拌部材基部42bおよび撹拌アーム42cを備える。軸42aは、撹拌部材基部42bに設けられている。撹拌アーム42cは、図2に示す閉状態、および図3に示す開いた状態の撹拌可能状態(内鍋21の下方へ延びた状態)の状態変化が可能である。撹拌アーム42cが撹拌可能状態となっている場合、撹拌装置41は内鍋21内の食品を撹拌することができる。撹拌アーム42cの閉状態および撹拌可能状態の状態変化は、撹拌部材基部42bの内部に設けられた撹拌アーム駆動機構(図示せず)によって行われる。
撹拌部材42の軸42aは、蓋体12に回転自在に設けられた回転軸(図示せず)に嵌脱自在に嵌合している。上記回転軸は、蓋体12に設けられている第1モータ43の駆動力が例えばプーリおよびベルトを介して伝達されることにより回転する。
図4に示すように、加熱調理器1は制御部51を備えている。制御部51には、撹拌装置41の第1モータ43、蓋開閉センサ52、調理開始ボタン53、一時停止ボタン54およびヒータ55が接続されている。
蓋開閉センサ52は、蓋体12すなわち内蓋33の開状態および閉状態を検知する。蓋開閉センサ52には、例えば蓋体12に設けられたホールICおよび蓋体12に設けられた磁石からなる構成の他、マイクロスイッチなど、蓋体12の開閉を検知できる従来周知の種々の構成を適用可能である。
調理開始ボタン53は、調理の開始を加熱調理器1に指示するボタンである。加熱調理器1では、調理開始ボタン53が押されると、内鍋21内の食材の加熱を開始し、調理メニューに食材の撹拌が設定されている場合には、撹拌装置41を動作させる。
一時停止ボタン54は、調理の一時停止を加熱調理器1に指示するボタンである。加熱調理器1は、一時停止ボタン54が押されると、内鍋21内の食材の加熱を一時停止し、撹拌装置41が動作している場合には、撹拌装置41を停止させる。ユーザは、加熱調理器1による調理途中に、内鍋21に食材や調味料を投入あるいは追加投入する際に、一時停止ボタン54を操作する。
ヒータ55は、例えば筐体11における内鍋21の下方位置に設けられ、内鍋21を加熱する。
制御部51は、調理開始ボタン53が操作されると、ユーザにより選択された調理メニューに応じて、ヒータ55および撹拌装置41を動作させる。
(本体部10および台座部60の構成)
図5は、加熱調理器1が水平状態であるときの筐体11の内部構造を示す斜視図である。図6は、図5の領域A1を拡大した拡大斜視図である。図7は、加熱調理器1が水平状態であるときの筐体11の内部構造を示す側面図である。図8は、加熱調理器1が傾斜状態であるときの筐体11の内部構造を示す斜視図である。図9は、図8の領域A2を拡大した拡大斜視図である。図10は、加熱調理器1が傾斜状態であるときの筐体11の内部構造を示す側面図である。図5、図7、図8、図10では、筐体11の内部構造を示すため、筐体11の側面の一部を除いて図示している。
図5~図10に示すように、台座部60は、本体部10の下方に位置し、本体部10を傾斜可能に支持する。そして、本体部10は、傾斜した状態で固定可能である。すなわち、加熱調理器1は、本体部10が水平を維持しながら台座部60に支持される水平状態(図5~図7参照)と、本体部10が傾斜した状態を維持しながら台座部60に支持される傾斜状態(図8~図10参照)とをとる。これにより、撹拌装置41による撹拌中に加熱調理器1を傾斜状態とすることができる。それゆえ、撹拌アーム42cの回転により内鍋21内の食材全体が滑ったように移動する場合であっても、内鍋21内の食材のバランスを崩すことにより、撹拌性能を向上させることができる(図11参照)。また、撹拌装置41による撹拌を行わない間は加熱調理器1を水平状態とすることができる。それゆえ、内鍋21からの食材の取り出し、および内鍋21の筐体11への着脱などが容易になる。すなわち、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。以下、図5~図10を参照して、加熱調理器1がこのような水平状態と傾斜状態とをとるための構成の一例を説明する。
図5~図10に示すように、本体部10は、台座部60に載置される。ここで、台座部60の上面60aは、凹状に湾曲した曲面である。また、本体部10の下面10aは、凸状に湾曲した曲面である。詳細には、台座部60を前後方向に伸びる平面で切った断面の上部は、凹状に湾曲した円弧であり、台座部60を左右方向に伸びる平面で切った断面の上部は、平坦である。また、本体部10を前後方向に伸びる平面で切った断面の下部は、凸状に湾曲した円弧であり、本体部10を左右方向に伸びる平面で切った断面の下部は、平坦である。これにより、本体部10は、台座部60に支持されつつ、湾曲した曲面に沿ってスライド可能である。
本体部10は、水平面に平行な回転軸を中心に回転する。これにより、本体部10は傾斜する。図5~図10に示した一例では、本体部10は、湾曲した曲面に沿ってスライドすることにより、水平面に平行な回転軸を中心に回転することとなる。ここで、当該回転軸は、本体部10の高さ以下にあるとよい。回転軸を本体部10の高さ以下とすることにより、本体部10の回転により本体部10の重心の位置が変化するのを抑制することができる。ゆえに、台座部60は、本体部10を安定して支持することができる。また、本体部10を傾斜させたとき本体部10の重心は後方に移動するように、当該回転軸は、本体部10の重心より上方にあるとよい。また、台座部60の上面60aにおける(本体部10が接触し得る)背面側の端部は、台座部60の上面60aにおける(本体部10が接触し得る)正面側の端部よりも上方にあるとよい。これにより、本体部10が傾斜している状態においても、台座部60は本体部10を安定して支持することができる。
図5、図8に示すように、台座部60の上面60aには、ネジ孔61が下方に向かって形成される。また、本体部10の下面10aには、下面10aを貫通する案内孔81が形成される。案内孔81は、前後方向に延び、ネジ孔61の径に対応した幅(左右方向の長さ)を有する孔である。ネジ孔61には、本体部10の下面10aの上方から案内孔81を介してネジが取り付けられる。ここで、当該ネジのネジ頭は、案内孔81の幅よりも長い径を有する。これにより、台座部60は、台座部60の上面60aに対して垂直な方向において本体部10を固定する一方、本体部10の湾曲した曲面に沿ったスライドを可能とする。
本体部10が水平であるとき、ネジは、案内孔81の後方端部に当接する。これにより、ネジは、蓋体12の上面が背面側に向くような本体部10の傾斜を抑止する(図5参照)。一方、蓋体12の上面が正面側に向くように本体部10が傾斜すると、ネジは、案内孔81の前方に相対的に移動する。そして、本体部10が水平面から所定の角度(例えば約10°)だけ傾斜すると、ネジは、案内孔81の前方端部に当接する。これにより、ネジは、本体部10のさらなる傾斜を抑止する(図8参照)。すなわち、本体部10は、蓋体12の上面が正面側に向くように傾斜する。これにより、本体部10が傾斜しているとき、蓋体12の上面に設けられた操作および表示のための操作表示部(不図示)をユーザの見やすい方向に向けることができる。
(駆動部71の構成)
図5~図10に示すように、加熱調理器1は、筐体11の内部の空間に、本体部10を台座部60に対して傾斜させる駆動部71をさらに備える。駆動部71は、ラック72と、第1歯車73と、第2歯車74と、従動プーリ75と、ベルト76と、駆動プーリ(不図示)とを備える。また、第1歯車73および第2歯車74を支持するための支持部材82が本体部10の下面10aに形成される。
ラック72は、台座部60の上面60aの後方端部(回転支持部13に近い側の端部)かつ左方端部において、前後方向に沿って設けられる。ラック72は、台座部60の上面60a(凹状に湾曲した曲面)に対して垂直な方向に向かって形成される歯を有する。支持部材82は、ラック72より内側(右方)に形成される。
第1歯車73は、本体部10と接続された第1軸部73aを回転軸とする円形の歯車である。第1歯車73は、ラック72より上方に配置され、ラック72と噛み合う。第1軸部73aは、第1歯車73の右面から支持部材82まで延伸する。第1軸部73aは、支持部材82に軸支される。
このように第1歯車73は本体部10と接続されているため、第1歯車73のラック72上での移動と連動して、本体部10も台座部60の上面60aに沿ってスライドする。第1歯車73がラック72の第1位置(図5~図7に示す一例ではラック72の前端)に位置するとき、本体部10は水平である。一方、第1歯車73がラック72の第1位置より後方の第2位置(図8~図10に示す一例ではラック72の後端)に位置するとき、本体部10は、蓋体12の上面が正面側に向くように、水平面から所定の角度だけ傾斜する。
第2歯車74は、本体部10と接続された第2軸部74aを回転軸とする扇形の歯車である。第2歯車74は、第1歯車73より上方に配置され、第1歯車73と噛み合う。第2軸部74aは、第2歯車74の右面から支持部材82の貫通孔82aを通って筐体11の左右方向の中央付近まで延伸する。第2軸部74aは、支持部材82に軸支される。
従動プーリ75は、第2軸部74aと一体的に回転するように設けられている。駆動プーリは、回転支持部13と一体的に回転するように設けられている。ベルト76は、駆動プーリと従動プーリ75とに巻き掛けられており、駆動プーリから従動プーリ75にトルクを伝達する。従動プーリ75、ベルト76、および駆動プーリのこのような構成により、第2軸部74aは、蓋体12の開閉に連動して回転する。
上述のように構成される駆動部71による加熱調理器1の水平状態と傾斜状態との切り替えについて、以下に説明する。
蓋体12が開状態のとき、第1歯車73は、ラック72の第1位置に位置し、本体部10は、水平である(図5~図7参照)。ここで、蓋体12が閉じられると、回転支持部13には蓋体12が閉じられる向きのトルクが発生する。当該トルクは、駆動プーリ、ベルト76、および従動プーリ75を介して第2軸部74aに伝達される。これにより、第2歯車74は、蓋体12が閉じられる向きと同じ向きに回転する。
第1歯車73は、第2歯車74の蓋体12が閉じられる向きと同じ向きの回転に伴って蓋体12が閉じられる向きと逆向きに回転し、ラック72に噛み合いながら後方に移動する。そして、第1歯車73の第1軸部73aと接続された本体部10も、ラック72と同様に後方に移動する。ここで、本体部10は、台座部60の上面60a(凹状に湾曲した曲面)に沿って後方にスライドする。そのため、本体部10は、水平面に平行な回転軸を中心に蓋体12が閉じられる向きと同じ向きに(すなわち、蓋体12の上面が正面側に向くように)回転することとなる。蓋体12が完全に閉じられて閉状態となると、第1歯車73は、ラック72の第2位置に位置し、本体部10は、蓋体12の上面が正面側に向くように、水平面から所定の角度だけ傾斜する(図8~図10参照)。
したがって、蓋体12が閉じられると、本体部10は、水平な状態から蓋体12の上面が正面側に向くように傾斜する状態に遷移する。逆に、蓋体12が空けられると、本体部10は、蓋体12の上面が正面側に向くように傾斜する状態から水平な状態に遷移する。
また、上述したように、蓋体12は、閉状態において、ロック機構により閉状態に保持される。そのため、本体部10は、傾斜した状態を維持することができる。すなわち、本体部10は、蓋体12のロック機構により、傾斜した状態で固定可能である。
以上のように、蓋体12の開閉に連動して、加熱調理器1は、本体部10が水平を維持しながら台座部60に支持される水平状態と、本体部10が傾斜した状態を維持しながら台座部60に支持される傾斜状態とに切り替わる。具体的には、蓋体12が閉じられると、加熱調理器1は水平状態から傾斜状態に切り替わり、蓋体12が空けられると、加熱調理器1は傾斜状態から水平状態に切り替わる。
これにより、蓋体12を閉めて撹拌装置41による撹拌を実行する際に、自動的に加熱調理器1を傾斜状態とし、蓋体12を空けて内鍋21から食材を取り出す際に、自動的に加熱調理器1を水平状態とすることができる。これにより、ユーザが手動で本体部10を傾斜させたり水平にしたりといった手間を省くことができる。
図11は、加熱調理器1が傾斜状態であるときの内鍋21の内部を示す断面図である。図11に示すように、蓋体12を閉めて撹拌装置41による撹拌を実行する際に、加熱調理器1は傾斜状態をとる。それゆえ、撹拌アーム42cの回転により内鍋21内の食材全体が滑ったように移動する場合であっても、内鍋21内の食材のバランスを崩すことにより、撹拌性能を向上させることができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図12は、本発明の実施形態2に係る加熱調理器101が傾斜状態であるときの筐体11の内部構造を示す斜視図である。加熱調理器101は、制御部51および駆動部71の代わりに制御部151および駆動部171を備える点で、加熱調理器1と相違する。
(駆動部171の構成)
図12に示すように、駆動部171は、ラック72と、第3歯車173と、第2モータ174とを備える。また、第3歯車173を支持するための支持部材182が本体部10の下面10aに形成される。
第3歯車173は、実施形態1における第1歯車73に対応する部材であり、その回転軸である第3軸部173aが第3歯車173の右面から支持部材182の貫通孔を通って後述する第2モータ174まで延伸する点で、第1歯車73と相違する。
第2モータ174は、第3軸部173aを回転駆動する。第2モータ174の駆動は、制御部151によって制御される。
上述のように構成される駆動部171による加熱調理器101の水平状態と傾斜状態との切り替えについて、以下に説明する。
第3歯車173がラック72の第1位置に位置するとき、本体部10は、水平である。ここで、第2モータ174により、蓋体12が閉じられる向きと逆向きに第3軸部173aが回転駆動されると、第3歯車173は、ラック72に噛み合いながら後方に移動する。そして、第3歯車173の第3軸部173aと接続された本体部10も、ラック72と同様に後方に移動する。第2モータ174の回転駆動が完了すると、第3歯車173は、ラック72の第2位置まで移動し、本体部10は、蓋体12の上面が正面側に向くように、水平面から所定の角度だけ傾斜する(図12参照)。
また、第2モータ174は、本体部10が水平面から所定の角度だけ傾斜した状態において、(本体部10が重力により水平状態に戻らないように)第3軸部173aの回転を停止させるロック機能を有する。これにより、本体部10は、水平面から所定の角度だけ傾斜した状態を維持できる。すなわち、本体部10は、第2モータ174のロック機能により、傾斜した状態で固定可能である。ただし、ロック機能としてはこれに限定されず、別のロック機能を用いて本体部10を固定してもよい。
以上のように、第2モータ174の駆動により、加熱調理器101は、本体部10が水平を維持しながら台座部60に支持される水平状態と、本体部10が傾斜した状態を維持しながら台座部60に支持される傾斜状態とに切り替わる。
なお、ラック72は、本体部10側に設けられてもよい。この場合、支持部材182は、台座部60側に設けられる。第2モータ174により、蓋体12が閉じられる向きと同じ向きに第3軸部173aが回転駆動されると、ラック72が設けられた本体部10は後方に移動する。
(制御部151の動作例)
図13は、加熱調理器101の制御系統の構成を示すブロック図である。図13に示すように、制御部151には、撹拌装置41の第1モータ43、駆動部171の第2モータ174、蓋開閉センサ52、調理開始ボタン53、一時停止ボタン54およびヒータ55が接続されている。制御部151が第2モータ174を駆動させるタイミングについて、以下に説明する。
制御部151は、撹拌装置41により内鍋21の内部の食材を撹拌する時間の少なくとも一部の間に本体部10を台座部60に対して傾斜させるように、第2モータ174を駆動させる。具体的には、制御部151は、蓋開閉センサ52による蓋体12の閉状態の検知をトリガとして、本体部10を台座部60に対して傾斜させるように第2モータ174を駆動させてもよい。また、制御部151は、蓋開閉センサ52による蓋体12の開状態の検知をトリガとして、本体部10を水平に戻すように第2モータ174を駆動させてもよい。
制御部151は、調理開始ボタン53の押下をトリガとして、本体部10を台座部60に対して傾斜させるように第2モータ174を駆動させてもよい。また、制御部151は、一時停止ボタン54の押下をトリガとして、または、調理の開始から所定の時間が経過した後、本体部10を水平に戻すように第2モータ174を駆動させてもよい。
制御部151は、所定の調理メニューにおける食材の撹拌を開始するタイミングに基づき、本体部10を台座部60に対して傾斜させるように第2モータ174を駆動させてもよい。また、制御部151は、一時停止ボタン54の押下をトリガとして、または、撹拌の開始から所定の時間が経過した後、本体部10を水平に戻すように第2モータ174を駆動させてもよい。
以上のように、制御部151により、加熱調理器101を水平状態または傾斜状態に切り替えるタイミングを制御できる。例えば、食材全体が滑ったように移動しやすいような所定の調理メニューにおいて、加熱調理器101を傾斜状態に切り替えることができる。
〔変形例〕
本発明の実施形態1,2では、加熱調理器1,101を自動的に水平状態または傾斜状態に切り替える構成について説明したが、これに限定されない。すなわち、加熱調理器は、手動で水平状態または傾斜状態に切り替える構成としてもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器は、筐体と、前記筐体に対して開閉する蓋体と、前記筐体に収容される内鍋と、前記内鍋の内部の食材を撹拌する撹拌装置と、を有する本体部と、前記本体部の下方に位置し、前記本体部を傾斜可能に支持する台座部と、を備え、前記本体部は、傾斜した状態で固定可能である。
上記構成によれば、撹拌装置による撹拌中に本体部を傾斜した状態で固定することができる。それゆえ、撹拌装置の撹拌アームの回転により内鍋内の食材全体が滑ったように移動する場合であっても、内鍋内の食材のバランスを崩すことにより、撹拌性能を向上させることができる。また、撹拌装置による撹拌を行わない間は本体部を水平にすることができる。それゆえ、内鍋からの食材の取り出し、および内鍋の筐体への着脱などが容易になる。すなわち、ユーザにとっての利便性を向上させることができる。
本発明の態様2に係る加熱調理器は、上記態様1において、前記本体部を前記台座部に対して傾斜させる駆動部をさらに備えてもよい。
本発明の態様3に係る加熱調理器の駆動部は、上記態様2において、前記台座部に設けられたラックと、前記本体部と接続された第1軸部を回転軸とし、前記ラックと噛み合う第1歯車と、前記蓋体の開閉に連動して回転する第2軸部を回転軸とし、前記第1歯車と噛み合う第2歯車と、を備えてもよい。
上記構成によれば、蓋体の開閉に連動して、加熱調理器は、本体部が水平を維持しながら台座部に支持される水平状態と、本体部が傾斜した状態を維持しながら台座部に支持される傾斜状態とに切り替わる。具体的には、蓋体が閉じられると、加熱調理器は水平状態から傾斜状態に切り替わり、蓋体が空けられると、加熱調理器は傾斜状態から水平状態に切り替わる。
これにより、蓋体を閉めて撹拌装置による撹拌を実行する際に、自動的に加熱調理器を傾斜状態とし、蓋体を空けて内鍋から食材を取り出す際に、自動的に加熱調理器を水平状態とすることができる。これにより、ユーザが手動で本体部を傾斜させたり水平にしたりといった手間を省くことができる。
本発明の態様4に係る加熱調理器の駆動部は、上記態様2において、前記本体部および前記台座部のうちの一方に設けられたラックと、前記本体部および前記台座部のうちの他方と接続された第3軸部を回転軸とし、前記ラックと噛み合う第3歯車と、前記第3軸部を回転駆動するモータと、を備えてもよい。
上記構成によれば、モータにより駆動される第3軸部の回転により、加熱調理器は、本体部が水平を維持しながら台座部に支持される水平状態と、本体部が傾斜した状態を維持しながら台座部に支持される傾斜状態とに切り替わる。これにより、ユーザが手動で本体部を傾斜させたり水平にしたりといった手間を省くことができる。
本発明の態様5に係る加熱調理器は、上記態様4において、前記撹拌装置により前記内鍋の内部の食材を撹拌する時間の少なくとも一部の間に前記本体部を前記台座部に対して傾斜させるように、前記モータを駆動させる制御部をさらに備えてもよい。
上記構成によれば、制御部により、加熱調理器を水平状態または傾斜状態に切り替えるタイミングを制御できる。例えば、食材全体が滑ったように移動しやすいような所定の調理メニューにおいて、加熱調理器を傾斜状態に切り替えることができる。
本発明の態様6に係る加熱調理器の本体部は、上記態様1から5において、前記蓋体の開閉の中心が位置する背面側とは反対側の正面側に前記蓋体の上面が向くように傾斜してもよい。
上記構成によれば、本体部が傾斜しているとき、蓋体の上面に設けられた操作および表示のための操作表示部をユーザの見やすい方向に向けることができる。
本発明の態様7に係る加熱調理器の本体部は、上記態様1から6において、前記本体部の高さ以下にある回転軸を中心に回転することにより傾斜してもよい。
上記構成によれば、回転軸を本体部の高さ以下とすることにより、本体部の回転により本体部の重心の位置が変化するのを抑制することができる。ゆえに、台座部は、本体部を安定して支持することができる。
本発明の態様8に係る加熱調理器の本体部は、上記態様1から7において、前記台座部に載置され、前記台座部の上面は、凹状に湾曲した曲面であり、前記本体部の下面は、凸状に湾曲した曲面であってもよい。
上記構成によれば、本体部は、台座部に支持されつつ、湾曲した曲面に沿ってスライド可能である。本体部は、湾曲した曲面に沿ってスライドすることにより、台座部に対して傾斜する。
本発明の態様9に係る加熱調理器の本体部は、上記態様8において、前記蓋体の開閉の中心が位置する背面側とは反対側の正面側に前記蓋体の上面が向くように傾斜し、前記台座部の上面における前記背面側の端部は、前記台座部の上面における前記正面側の端部よりも上方にあってもよい。
上記構成によれば、本体部の傾斜により本体部の重心が後方にずれた場合も、台座部は本体部を安定して支持することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、101 加熱調理器
10 本体部
10a 下面
11 筐体
12 蓋体
21 内鍋
41 撹拌装置
60 台座部
60a 上面
71、171 駆動部
72 ラック
73 第1歯車
73a 第1軸部
74 第2歯車
74a 第2軸部
151 制御部
173 第3歯車
173a 第3軸部
174 第2モータ(モータ)

Claims (9)

  1. 筐体と、前記筐体に対して開閉する蓋体と、前記筐体に収容される内鍋と、前記内鍋の内部の食材を撹拌する撹拌装置と、を有する本体部と、
    前記本体部の下方に位置し、前記本体部を傾斜可能に支持する台座部と、を備え、
    前記本体部は、傾斜した状態で固定可能である、加熱調理器。
  2. 前記本体部を前記台座部に対して傾斜させる駆動部をさらに備える、請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記駆動部は、
    前記台座部に設けられたラックと、
    前記本体部と接続された第1軸部を回転軸とし、前記ラックと噛み合う第1歯車と、
    前記蓋体の開閉に連動して回転する第2軸部を回転軸とし、前記第1歯車と噛み合う第2歯車と、を備える、請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記駆動部は、
    前記本体部および前記台座部のうちの一方に設けられたラックと、
    前記本体部および前記台座部のうちの他方と接続された第3軸部を回転軸とし、前記ラックと噛み合う第3歯車と、
    前記第3軸部を回転駆動するモータと、を備える、請求項2に記載の加熱調理器。
  5. 前記撹拌装置により前記内鍋の内部の食材を撹拌する時間の少なくとも一部の間に前記本体部を前記台座部に対して傾斜させるように、前記モータを駆動させる制御部をさらに備える、請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 前記本体部は、前記蓋体の開閉の中心が位置する背面側とは反対側の正面側に前記蓋体の上面が向くように傾斜する、請求項1に記載の加熱調理器。
  7. 前記本体部は、前記本体部の高さ以下にある回転軸を中心に回転することにより傾斜する、請求項1に記載の加熱調理器。
  8. 前記本体部は、前記台座部に載置され、
    前記台座部の上面は、凹状に湾曲した曲面であり、
    前記本体部の下面は、凸状に湾曲した曲面である、請求項1に記載の加熱調理器。
  9. 前記本体部は、前記蓋体の開閉の中心が位置する背面側とは反対側の正面側に前記蓋体の上面が向くように傾斜し、
    前記台座部の上面における前記背面側の端部は、前記台座部の上面における前記正面側の端部よりも上方にある、請求項8に記載の加熱調理器。
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