JP6873715B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、食品を撹拌して加熱調理する加熱調理器に関する。
従来、特許文献1に示すように、内鍋の内部に収容した食材を例えばヒータにて加熱して調理する加熱調理器が多用されている。この種の加熱調理器は、調理器本体と蓋体とを備え、調理器本体が内鍋を有し、蓋体が内蓋および外蓋を有している。内鍋は、調理器本体に対して蓋体を閉じることにより、内蓋によって蓋をされる。
また、特許文献1に記載の加熱調理器は、蓋体の下面側に撹拌装置を備え、蓋体を閉じた状態にて、内鍋の内部の食材を撹拌装置の撹拌部材により撹拌しながら加熱できるようになっている。
特開2013−223705号公報
上記従来の加熱調理器では、撹拌装置を動作させながら調理する場合において、調理メニューによっては調理の途中に蓋体を開き、内鍋の内部に調味料を投入したり、食材を追加したりする場合がある。この場合、撹拌装置は、蓋体を開いたときに動作を一時停止し、蓋体を閉じたときに動作を再開する。
しかしながら、内鍋では、蓋体を開いたときに高温の空気が流出するとともに、低温の空気が流入する。したがって、蓋体を閉じた後に、撹拌装置の撹拌部材が一時停止前の回転数にて回転を再開した場合には、内鍋内に流入した低温の空気は、高温の食材との接触が促進され、急激に温度上昇する。この結果、内鍋内の圧力は、内鍋と内蓋との間のパッキンによるシール機能を超える虞があり、機外に高温の蒸気が噴出し、あるいは調理器内部の耐湿性能を有していない部品に蒸気が侵入して、部品不良を生じる可能性があるといった問題点を有している。
したがって、本発明は、蓋体の開閉後に撹拌装置を動作させる場合において、内鍋内の過度の圧力上昇を抑制することができる加熱調理器の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、調理する食材を収容する食材収容部を有する調理器本体部と、前記食材収容部を開閉する蓋体と、回転して前記食材収容部内の食材を撹拌する撹拌装置と、前記撹拌装置の動作を制御する制御部と、前記蓋体の開閉、または前記蓋体の開閉と見なす動作を前記蓋体の開閉として検知する開閉検知部とを備え、前記食材収容部内の食材を加熱して調理する加熱調理器において、前記制御部は、前記開閉検知部にて検知された調理途中での前記蓋体の開閉の前に前記撹拌装置が動作していた場合に、前記蓋体の開閉の直後に前記撹拌装置を動作させる場合、前記撹拌装置の回転開始時の第1目標回転数を前記蓋体の開閉の前の第2目標回転数よりも低い回転数に設定し、前記第2目標回転数よりも低い回転数を前記撹拌装置の回転開始時から所定時間が経過するまで維持し、前記撹拌装置の前記所定時間が経過した後の第3目標回転数を前記第2目標回転数まで上げることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、蓋体の開閉後に撹拌装置を動作させる場合において、内鍋内の過度の圧力の上昇を抑制することができる。これにより、機外に高温の蒸気が噴出する事態、および調理器内部の耐湿性能を有していない部品に蒸気が侵入して部品不良を生じる事態を防止することができる。
本発明の実施形態の加熱調理器を示す斜視図である。 図1に示した加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。 図2に示した撹拌部材の撹拌アームが撹拌可能状態である場合を示す斜視図である。 図1に示した加熱調理器の制御系統の構成を示すブロック図である。 図4に示した制御部の制御による、調理経過時間と撹拌部材の回転数との関係を示すグラフである。 図4に示した制御部の制御による加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態の加熱調理器の動作を示すフローチャートである。 従来の、蒸気排出通路を有する加熱調理器を示す概略の縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の、蒸気排出通路を有する加熱調理器を示す概略の縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の、蒸気排出通路を有する加熱調理器を示す概略の縦断面図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。図1は、本実施形態の加熱調理器を示す斜視図である。図2は、図1に示した加熱調理器における蓋体の開状態を示す斜視図である。
(加熱調理器1の構造)
図1および図2に示すように、加熱調理器1は、調理器本体部11と蓋体12とを備えている。調理器本体部11と蓋体12とは後部の回転支持部13によって連結されている。したがって、蓋体12は回転支持部13を中心として回転し、調理器本体部11に対して開閉自在となっている。
調理器本体部11は内鍋(食材収容部)21を有し、内鍋21は、調理器本体部11の内部の凹部に出し入れ自在に収納されている。
蓋体12は、閉状態において、ロック機構(図示せず)により閉状態に保持される。蓋体12は、前部の上面に開ボタン31を備え、開ボタン31が押されると、ロック機構が外れて、図2に示すように、開状態となる。
蓋体12は、外蓋32と内蓋33とを有する。外蓋32は、蓋体12の筐体部となっており、主として樹脂にて形成されている。内蓋33は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料により円板状に形成され、蓋体12を閉じたときに、内鍋21の蓋となり、内鍋21の上面を塞ぐようになっている。内蓋33は外周部に例えばゴム製のパッキン33bを有している。内蓋33は、外蓋32の内面に設けられ、例えば外周部分を外蓋32に嵌合させることにより、外蓋32に対して着脱自在となっている。内蓋33には耐熱ガラス製の覗き窓33aが形成され、覗き窓33aに対応する外蓋32の部分には、ユーザが覗き窓33aから内鍋21の中を覗けるように、覗き穴34が形成されている。また、蓋体12には蒸気排出口35(蒸気排出通路)が形成されている。
(撹拌装置の構成)
図3は、図2に示した撹拌部材の撹拌アームが撹拌可能状態である場合を示す斜視図である。図4は、加熱調理器1の制御系統の構成を示すブロック図である。
図3および図4に示すように、加熱調理器1は、撹拌装置41を備えている。撹拌装置41は、回転して内鍋21内の食材を撹拌する撹拌部材42および撹拌部材42を駆動するモータ43を備えている。撹拌部材42は、内蓋33の下面側に位置している。
撹拌部材42は、軸42a、撹拌部材基部42bおよび撹拌アーム42cを有し、軸42aは、撹拌部材基部42bに設けられている。撹拌アーム42cは、図2に示す閉状態、および図3に示す開いた状態の撹拌可能状態(内鍋21の下方へ延びた状態)の状態変化が可能である。撹拌アーム42cが撹拌可能状態となっている場合、撹拌装置41は内鍋21内の食品を撹拌することができる。撹拌アーム42cの閉状態および撹拌可能状態の状態変化は、撹拌部材基部42bの内部に設けられた撹拌アーム駆動機構(図示せず)によって行われる。
撹拌部材42の軸42aは、蓋体12に回転自在に設けられた回転軸(図示せず)に嵌脱自在に嵌合している。上記回転軸は、蓋体12に設けられているモータ43の駆動力が例えばプーリおよびベルトを介して伝達されることにより回転する。
(制御系統の構成)
図4に示すように、加熱調理器1は制御部51を備えている。制御部51には、撹拌装置41のモータ43、蓋開閉センサ(開閉検知部)52、調理開始ボタン53、一時停止ボタン54およびヒータ55が接続されている。
蓋開閉センサ52は、蓋体12すなわち内蓋33の開状態および閉状態を検知する。蓋開閉センサ52には、例えば蓋体12に設けられたホールICおよび調理器本体部11に設けられた磁石からなる構成の他、マイクロスイッチなど、蓋体12の開閉を検知できる従来周知の種々の構成を適用可能である。
調理開始ボタン53は、調理の開始を加熱調理器1に指示するボタンである。加熱調理器1では、調理開始ボタン53が押されると、内鍋21内の食材の加熱を開始し、調理メニューに食材の撹拌が設定されている場合には、撹拌装置41を動作させる。
なお、撹拌装置41は、ユーザにより選択される調理メニューに応じて、調理の当初から撹拌を開始する場合、調理の途中から撹拌を開始する場合がある。また、調理の途中から撹拌を開始する場合には、蓋体12の開閉後(蓋体12が開かれて、閉じられた後)に撹拌を開始する場合も含まれる。
一時停止ボタン54は、調理の一時停止を加熱調理器1に指示するボタンである。加熱調理器1は、一時停止ボタン54が押されると、内鍋21内の食材の加熱を一時停止し、撹拌装置41が動作している場合には、撹拌装置41を停止させる。ユーザは、加熱調理器1による調理途中に、内鍋21に食材や調味料を投入あるいは追加投入する際に、一時停止ボタン54を操作する。
ヒータ55は、例えば調理器本体部11における内鍋21の下方位置に設けられ、内鍋21を加熱する。
制御部51は、調理開始ボタン53が操作されると、ユーザにより選択された調理メニューに応じて、ヒータ55および撹拌装置41を動作させる。
(加熱調理器1の動作)
上記の構成において、加熱調理器1の動作について以下に説明する。図5は、制御部51の制御による、調理経過時間と撹拌部材42の回転数(撹拌回転数)との関係を示すグラフである。図6は、制御部51の制御による加熱調理器1の動作を示すフローチャートである。ここでは、調理開始時点から撹拌装置41が動作する調理メニューが選択されている場合を例に説明する。
加熱調理器1にて食材を加熱調理する際には、ユーザは、蓋体12を開け、調理器本体部11の内鍋21に食品や調味料等を入れ、蓋体12を閉じて、調理開始ボタン53を押す。これにより、ヒータ55および撹拌装置41が動作を開始する。ヒータ55は、内鍋21内の食品の加熱し、撹拌装置41の撹拌部材42は、モータ43に駆動されて回転する。この場合、撹拌部材42の回転数は例えば最終目標回転数に設定される(S11)。
次に、調理の途中に一時停止ボタン54が押されると(S12)、制御部51は、ヒータ55および撹拌装置41を停止させる(S13)。
次に、開ボタン31が操作されて蓋体12が開くと、蓋開閉センサ52は、蓋体12が開状態であることを検知する(S14)。蓋体12の開状態では、ユーザにより内鍋21への例えば食材や調味料の追加が行われる。その後、ユーザにより蓋体12が閉じられると、蓋開閉センサ52は、蓋体12が閉状態であることを検知する(S15)。
制御部51は、蓋開閉センサ52により、調理開始後の調理途中における、蓋体12の開閉(蓋体12の開、その後の閉)が蓋開閉センサ52にて検知されると、ヒータ55および撹拌装置41の動作を再開させる(S16)。
撹拌装置41の撹拌部材42が回転を再開する場合の調理経過時間と撹拌部材42の回転数との関係は、図5に示すとおりであり、撹拌装置41は、制御部51の制御により、図5に示す回転数段階的上昇動作を行う。この回転数段階的上昇動作において、撹拌部材42の回転数は、時間の経過に伴って段階的に増加した後、最終目標回転数に到達する。図5の回転数段階的上昇動作の例では、撹拌部材42は、複数段階の回転数(第1目標回転数、第2目標回転数)を経た後、最終目標回転数に到達している。最終目標回転数は、例えば撹拌装置41が一時停止する前の撹拌部材42の回転数である。
具体的には、S16において、撹拌部材42の回転数は、回転再開時点において第1目標回転数に設定され(第1目標回転数<第2目標回転数<最終目標回転数)、回転再開時点から第1時間が経過すると(S17)、第2目標回転数に設定される(S18)。その後、撹拌部材42の回転数は、回転再開時点から第2時間(第2時間>第1時間)が経過すると(S19)、最終目標回転数に設定される(S20)。
その後、加熱調理器1は、調理が終了するまで(例えばヒータ55の調理メニューに応じて設定された動作時間が経過するまで)は、S12〜S20の動作を繰り返し、調理が終了すると(S21)、動作を終了する。
なお、回転数段階的上昇動作は、図5に示した動作に限定されず、第1段階の回転数(第1目標回転数)を経た後に最終目標回転数に到達する構成であっても、あるいは、3段階以上の回転数を経た後に最終目標回転数に到達する構成であってもよい。
(加熱調理器1の利点)
加熱調理器1では、調理途中に蓋体12を開状態としたときに、内鍋21内から高温の空気が流出する一方、内鍋21内へ低温の空気が流入する。この場合、蓋体12の開閉後に撹拌部材42の回転を蓋体12の開閉前の回転数にて再開させた場合、低温の空気は、高温の食材との接触が促進されて急激に温度上昇し、内鍋21内の圧力が過度に上昇する。この結果、前述したように、機外への高温の蒸気の噴出、あるいは調理器内部の耐湿性能を有していない部品への蒸気の侵入による部品不良を生じる虞がある。
これに対し、本実施形態の加熱調理器1では、調理の途中に蓋体12を開閉した後、撹拌部材42による内鍋21内の食材の撹拌を再開する場合には、撹拌部材42の回転を蓋体12の開閉前の回転数(例えば最終目標回転数)よりも低い回転数(第1目標回転数)にて再開し、その後、回転数を最終目標回転数まで上げていくようにしている(回転数段階的上昇動作)。すなわち調理の途中に蓋体12を開閉した後、撹拌部材42による内鍋21内の食材の撹拌を再開する場合には、撹拌部材42の回転数を段階的に増加させて最終目標回転数に到達するようにしている。
したがって、内鍋21内へ流入した低温の空気は、高温の食材と徐々に接触し、空気の急激な温度上昇が抑制される。これにより、パッキン33bのシール機能を超えるような、内鍋21内の過度の圧力上昇を抑制することができる。この結果、機外へ高温の蒸気が噴出する事態や、調理器内部の耐湿性能を有していない部品への蒸気の侵入により部品不良が発生する事態を防止することができる。
なお、以下の点は、後述する各実施形態の構成においても同様に適用することができる。
本実施形態では、調理開始と同時に撹拌装置41を動作させる場合について説明した。しかしながら、本実施形態の加熱調理器1の構成は、調理開始から所定時間経過後に撹拌装置41を動作させる場合や、調理途中での蓋体12の開閉後に、初めて撹拌装置41を動作させる場合についても、同様に適用可能である。
また、調理途中での蓋体12の開閉後の撹拌部材42の回転の再開は、蓋体12を閉じた直後に限定されず、蓋体12を閉じた後、所定時間経過後であってもよい。この場合の所定時間は、内鍋21に流入した冷たい空気が食材の熱によって十分に温度上昇するまでの時間であることが好ましい。
また、加熱調理器1は、一時停止ボタン54が操作された場合に、自動的に蓋体12が開く構成であってもよい。さらには、調理メニューに応じて、調理途中に自動的に調理を一時動停止し、自動的に蓋体12が開く構成であってもよい。この場合、自動停止する際、あるいは蓋体12を開く際に、報知音を鳴らすようにしてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(加熱調理器2の構成(構造)および動作)
図7は、本発明の他の実施形態の加熱調理器2の動作を示すフローチャートである。前述した加熱調理器1は、図6に示したように、調理途中での蓋体12の開閉後(蓋開閉センサ52による蓋体12の閉状態検知後)の撹拌部材42の回転再開時に、回転数段階的上昇動作を行うようにしていた。これに対し、本実施形態の加熱調理器2は、図7に示すように、調理を一時停止し、一時停止を解除した場合の撹拌部材42の回転再開時に、回転数段階的上昇動作を行うようにしている。この動作は、加熱調理器2での調理を一時停止した場合に、蓋体12が開閉されると見なした動作である。
具体的には、加熱調理器2では、ヒータ55および撹拌装置41の動作開始後(S11)、一時停止ボタン54が押されると(S12)、制御部51は、ヒータ55および撹拌装置41を停止させる(S13)。
その後、例えば再度一時停止ボタン54が押されること、あるいは調理開始ボタン53が操作されることにより一時停止が解除されると、加熱調理器2は、前述した回転数段階的上昇動作(S16〜S20)を行う。この場合、制御部51は開閉検知部として機能する。加熱調理器2のその他の構成および動作は、前述した加熱調理器1と同様である。
(加熱調理器2の利点)
加熱調理器2では、調理の一時停止およびその解除が行われた場合に、回転数段階的上昇動作を行うようになっている。したがって、例えば調理の一時停止、その後の蓋体12の開閉検知、その後の調理の一時停止の解除に基づいて回転数段階的上昇動作を行う構成と比較して、制御部51による制御を簡素化することができる。加熱調理器2のその他の利点は、前述した加熱調理器1と同様である。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図8は、蒸気排出通路を有する従来の加熱調理器を示す概略の縦断面図である。
特許文献1に示したような従来の加熱調理器は、図8に示す加熱調理器101のように、通常、蒸気排出通路61を有している。蒸気排出通路61は、蓋体12を貫通し、内鍋21内の水蒸気を機外へ排出するようになっている。なお、加熱調理器101は、加熱調理器1と同様、ヒータ55および撹拌装置41を備えている。
加熱調理器101では、先述のように、調理の途中に蓋体12を開閉し、撹拌装置41にて内鍋21内を撹拌した場合に、内鍋21内の圧力が過度に上昇する。一方、蒸気排出通路61の面積(断面積あるいは内径)は、調理の効率を考慮すれば大きくはできない。このため、内鍋21内の圧力が過度に上昇する場合、蒸気排出通路61のみでは蒸気を排出する通路の面積が不足する。この結果、パッキンによるシール機能を維持できず、機外に高温の蒸気が噴出し、あるいは調理器内部の耐湿性能を有していない部品に蒸気が侵入して、部品不良を生じる可能性がある。
そこで、本実施形態の加熱調理器3では、調理の途中に蓋体12を開閉した後に、撹拌装置41にて内鍋21内を撹拌する場合に、蒸気を排出する通路の面積を大きくすることにより、内鍋21内の過度の圧力上昇を抑制できるようにしている。
(加熱調理器3の構成)
図9は、本実施形態の加熱調理器3を示す概略の縦断面図である。図9に示すように、加熱調理器3は、蒸気排出通路61に代えて蒸気排出通路(第1蒸気排出通路)62を有している。蒸気排出通路62は、面積(断面積あるいは内径)が蒸気排出通路61の面積(断面積あるいは内径)よりも大きく、途中に調圧弁63が設けられている。調圧弁63は、蒸気排出通路62の面積を変化させることにより、内鍋21内の圧力を調整する。具体的には、調圧弁63は、通常時(内鍋21内の圧力が過度に上昇するとき以外)は蒸気排出通路62の面積を蒸気排出通路61と同等にしておき、調理途中での蓋体12開閉後の撹拌部材42の回転時に、蒸気排出通路62の面積を大きくする。
調圧弁63には、金属球あるいはパッキンを有するものなど、内鍋21側の圧力の増減に応じて、自然に蒸気排出通路62の面積が増減する従来周知の構造のものを使用することができる。あるいは、調圧弁63は、先述の制御部51(図4参照)にて制御され、調理途中での蓋体12の開閉後の撹拌部材42の回転開始に応じて、蒸気排出通路62の面積を増加させる電磁弁等であってもよい。
(加熱調理器3の動作および利点)
加熱調理器3では、調圧弁63の動作により、調理途中での蓋体12開閉後の撹拌部材42の回転時に、蒸気排出通路62の面積が大きくなる。したがって、調理途中での蓋体12開閉後の撹拌部材42の回転による内鍋21内の過度の圧力上昇を抑制することができる。この結果、機外へ高温の蒸気が噴出する事態や、調理器内部の耐湿性能を有していない部品への蒸気の侵入により部品不良が発生する事態を防止することができる。
加熱調理器3のその他の構成、動作および利点は、前述した加熱調理器1あるいは加熱調理器2と同様であり、加熱調理器3は、先述の回転数段階的上昇動作も行うことができる。
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図10は、本発明のさらに他の実施形態の、蒸気排出通路を有する加熱調理器を示す概略の縦断面図である。
加熱調理器4は、加熱調理器3が備えていた蒸気排出通路62および調圧弁63に加えて、加熱調理器101が備えていた蒸気排出通路(第2蒸気排出通路)61を備えている。
加熱調理器4は、通常時(内鍋21内の圧力が過度に上昇するとき以外)は調圧弁63を閉状態とし、調理途中での蓋体12開閉後の撹拌部材42の回転時に、内鍋21側の過度の圧力上昇により、あるいは制御部51の制御により、蒸気排出通路62の面積を大きくする構成とすることができる。この場合、調圧弁63は、例えば圧力が所定値を超えたときに開状態となるものを使用すればよく、調圧弁63の設定および選択が容易となる。
加熱調理器4では、加熱調理器3と同様、調理途中での蓋体12開閉後の撹拌部材42の回転による内鍋21内の過度の圧力上昇を抑制することができる。この結果、機外へ高温の蒸気が噴出する事態や、調理器内部の耐湿性能を有していない部品への蒸気の侵入により部品不良が発生する事態を防止することができる。
加熱調理器4のその他の構成、動作および利点は、前述した加熱調理器1あるいは加熱調理器2と同様であり、加熱調理器3は、先述の回転数段階的上昇動作も行うことができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器は、調理する食材を収容する食材収容部(内鍋21)を有する調理器本体部(11)と、前記食材収容部を開閉する蓋体(12)と、回転して前記食材収容部内の食材を撹拌する撹拌装置(41)と、前記撹拌装置(41)の動作を制御する制御部(51)と、前記蓋体(12)の開閉、または前記蓋体(12)の開閉と見なす動作を前記蓋体(12)の開閉として検知する開閉検知部(蓋開閉センサ52、一時停止ボタン54)とを備え、前記食材収容部内の食材を加熱して調理する加熱調理器において、前記制御部(51)は、前記開閉検知部にて検知された調理途中での前記蓋体(12)の開閉の後に前記撹拌装置(41)を動作させる場合、前記撹拌装置(41)の回転開始時の目標回転数を最終目標回転数よりも低い回転数とする。
上記の構成によれば、調理途中での蓋体(12)の開閉の後に撹拌装置(41)が動作する場合、撹拌装置(41)の回転開始時の目標回転数は最終目標回転数よりも低い回転数となる。
したがって、撹拌装置(41)の回転開始時において、蓋体(12)の開閉によって食材収容部内へ流入した低温の空気は、高温の食材と徐々に接触し、空気の急激な温度上昇が抑制される。これにより、食材収容部と蓋体(12)との間に設けられているパッキンのシール機能を超えるような、食材収容部内の過度の圧力上昇を抑制することができる。この結果、機外へ高温の蒸気が噴出する事態や、調理器内部の耐湿性能を有していない部品への蒸気の侵入により部品不良が発生する事態を防止することができる。
本発明の態様2に係る加熱調理器は、上記態様1において、前記制御部(51)は、前記開閉検知部(蓋開閉センサ52、一時停止ボタン54)にて検知された調理途中での前記蓋体(12)の開閉の前に前記撹拌装置(41)が動作していた場合に、前記蓋体(12)の開閉の後に前記撹拌装置(41)を動作させる場合、前記撹拌装置(41)の回転開始時の目標回転数を前記蓋体(12)の開閉の前の目標回転数よりも低い回転数とする構成としてもよい。
上記の構成によれば、撹拌装置(41)は、開閉検知部にて検知された調理途中での蓋体(12)の開閉の前に動作していた場合において、蓋体(12)の開閉の後に動作する場合、蓋体(12)の開閉の前の回転数よりも低い回転数にて回転を再開する。
したがって、撹拌装置(41)が蓋体(12)の開閉の前に高速にて回転していた場合であっても、蓋体(12)の開閉によって食材収容部(内鍋21)内へ流入した低温の空気の急激な温度上昇、およびこれに伴う食材収容部内の過度の圧力上昇を抑制することができる。
本発明の態様3に係る加熱調理器は、上記態様1または2において、前記制御部(51)は、前記蓋体(12)の開閉の後に前記撹拌装置(41)を動作させる場合、前記撹拌装置(41)の目標回転数を前記回転開始時の目標回転数から前記最終目標回転数まで段階的に上昇させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、調理途中での蓋体(12)の開閉後に撹拌装置(41)が動作する場合、撹拌装置(41)の回転数は、最終目標回転数よりも低い回転数から最終目標回転数まで段階的に上昇する。
したがって、蓋体(12)の開閉によって食材収容部(内鍋21)内へ流入した低温の空気は、撹拌装置(41)の回転数が回転開示時の回転数から最終目標回転数に上昇するまで、高温の食材と徐々に接触し、空気の急激な温度上昇が抑制される。これにより、食材収容部内の過度の圧力上昇をさらに確実に抑制することができる。
本発明の態様4に係る加熱調理器は、上記態様1から3のいずれか一態様において、調理の一時停止を入力する一時停止ボタン(54)を備え、前記開閉検知部は、前記一時停止ボタン(54)に対する操作を前記蓋体(12)の開閉と見なす構成としてもよい。
上記の構成によれば、調理途中において蓋体(12)を開閉する場合、通常、一時停止ボタン(54)が操作され、加熱調理器の動作を停止させる。
したがって、一時停止ボタン(54)の操作による一時停止動作および一時停止の解除動作を蓋体(12)の開閉と見なすことができる。この場合には、一時停止ボタン(54)の操作による調理の一時停止、その後の蓋開閉センサ(52)による蓋体(12)の開閉検知、その後の調理の一時停止の解除に基づいて、制御部(51)が撹拌装置(41)の回転を制御する構成と比較して、制御部(51)による制御を簡素化することができる。
本発明の態様5に係る加熱調理器は、上記態様1から4のいずれか一態様において、前記食材収容部(内鍋21)内の水蒸気を機外へ排出する第1蒸気排出通路(蒸気排出通路62)を備え、前記第1蒸気排出通路には、前記食材収容部(内鍋21)内の圧力の増減に応じて前記第1蒸気排出通路の面積を増減させる調圧弁(63)が設けられている構成としてもよい。
上記の構成によれば、調理途中での蓋体(12)開閉後の撹拌装置(41)の回転時には、調圧弁(63)の動作により、食材収容部内の圧力が増加し、第1蒸気排出通路の面積が大きくなる。したがって、調理途中での蓋体(12)の開閉後の撹拌装置(41)の回転による食材収容部内の過度の圧力上昇を抑制することができる。この結果、機外へ高温の蒸気が噴出する事態や、調理器内部の耐湿性能を有していない部品への蒸気の侵入により部品不良が発生する事態を防止することができる。
本発明の態様6に係る加熱調理器は、上記態様5において、前記調圧弁(63)が設けられておらず、前記食材収容部(内鍋21)内の水蒸気を機外へ排出する第2蒸気排出通路(蒸気排出通路61)を備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、通常時(食材収容部内の圧力が過度に上昇するとき以外)は、第1蒸気排出通路(蒸気排出通路62)を使用せず、第2蒸気排出通路(蒸気排出通路61)のみを使用する構成とすることができる。この場合、第1蒸気排出通路の調圧弁(63)は、通常時に閉状態となる。一方、調理途中での蓋体(12)の開閉後の撹拌装置(41)の回転時において、食材収容部内の過度の圧力上昇が生じる場合に、調圧弁(63)は開状態となり、第1蒸気排出通路を使用する。これにより、調圧弁(63)は、例えば圧力が所定値を超えた場合に、開状態となるものを使用すればよく、調圧弁(63)の設定および選択が容易となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1〜4 加熱調理器
11 調理器本体部
12 蓋体
21 内鍋(食材収容部)
31 開ボタン
32 外蓋
33 内蓋
33b パッキン
41 撹拌装置
42 撹拌部材
43 モータ
51 制御部(開閉検知部)
52 蓋開閉センサ(開閉検知部)
53 調理開始ボタン
54 一時停止ボタン
55 ヒータ
61 蒸気排出通路(第2蒸気排出通路)
62 蒸気排出通路(第1蒸気排出通路)
63 調圧弁

Claims (4)

  1. 調理する食材を収容する食材収容部を有する調理器本体部と、
    前記食材収容部を開閉する蓋体と、
    回転して前記食材収容部内の食材を撹拌する撹拌装置と、
    前記撹拌装置の動作を制御する制御部と、
    前記蓋体の開閉、または前記蓋体の開閉と見なす動作を前記蓋体の開閉として検知する開閉検知部とを備え、
    前記食材収容部内の食材を加熱して調理する加熱調理器において、
    前記制御部は、前記開閉検知部にて検知された調理途中での前記蓋体の開閉の前に前記撹拌装置が動作していた場合に、前記蓋体の開閉の直後に前記撹拌装置を動作させる場合、前記撹拌装置の回転開始時の第1目標回転数を前記蓋体の開閉の前の第2目標回転数よりも低い回転数に設定し、前記第2目標回転数よりも低い回転数を前記撹拌装置の回転開始時から所定時間が経過するまで維持し、前記撹拌装置の前記所定時間が経過した後の第3目標回転数を前記第2目標回転数まで上げることを特徴とする加熱調理器。
  2. 調理の一時停止を入力する一時停止ボタンを備え、
    前記開閉検知部は、前記一時停止ボタンに対する操作を前記蓋体の開閉と見なすことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記食材収容部内の水蒸気を機外へ排出する第1蒸気排出通路を備え、
    前記第1蒸気排出通路には、前記食材収容部内の圧力の増減に応じて前記第1蒸気排出通路の面積を増減させる調圧弁が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 記食材収容部内の水蒸気を機外へ排出する第2蒸気排出通路を備え、前記第2蒸気排出通路には、前記調圧弁が設けられていないことを特徴とする請求項に記載の加熱調理器。
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