JP2020115966A - 回転式破砕混合調理器 - Google Patents
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Abstract
Description
筐体と、前記筐体に収容される電動機と、前記電動機から上方に向かって延びる駆動側回転軸と、前記筐体の天壁部の上側に配設されると共に前記駆動側回転軸の上端部に接合される駆動側連結部と、前記駆動側連結部の周囲の少なくとも一部を囲う第1囲い壁部とを有する本体と、
底壁部と、前記底壁部の上側に配設される回転刃と、前記回転刃の回転中心から下方に向かって延びる従動側回転軸と、前記底壁部の下側に配設されると共に前記従動側回転軸の下端に接合される従動側連結部と、前記従動側連結部の周囲の少なくとも一部を囲う第2囲い壁部とを有し、前記本体に装着された際に前記第2囲い壁部が前記第1囲い壁部に篏合する共に、前記従動側連結部が前記駆動側連結部と連結する容器と、を備え、
前記駆動側連結部と前記従動側連結部との調芯を行う調芯構造をさらに備える。
前記容器が前記本体に装着された際、前記第2囲い壁部が前記第1囲い壁部の内側に篏入し、
前記調芯構造が、前記第1囲い壁部の内側に構築されると好適である。
前記調芯構造が、前記第1囲い壁部から前記駆動側回転軸の軸芯に向かって延びる複数の弾性部材から構成されると好適である。
前記第2囲い壁部の外周面に、前記弾性部材の少なくとも一部が嵌合する溝が形成されると好適である。
前記容器に、前記第2囲い壁部の外周面から外側に向かって延びる突起部が設けられ、
前記第1囲い壁部に、前記突起部を受け入れる切り欠きが形成され、
前記弾性部材が、前記切り欠きを挟むように配設される好適である。
(1)本体
本体110は、図3および図4に示されるように、主に、筐体111、電動機カバー112、内ケース113、第1環状シール部材114、電動機115、上側駆動シャフト116A、下側駆動シャフト116B、駆動側カップリング117、冷却ファン118、調芯プランジャー119、操作ノブ120、回路基板(図示せず)、回路保護装置121、本体側安全機構122および電気プラグコード123から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
筐体111は、図1〜図6に示されるように、主に、本体部材111A、底壁部材111B、脚111C、装飾部材111D、透明カバー111Eおよび給気通路形成板111Fから構成されている。以下、これらの部材について詳述する。
電動機カバー112は、図3および図4に示されるように、有蓋無底の円筒体であって、主に、第2天壁部112A、第2口部112B、第2側壁部112C、シール部材保持部112Dおよびフランジ部112Eから構成されている。そして、この電動機カバー112の内部には、電動機115が収容されている。第2天壁部112Aは、略円盤状の壁部位である。そして、図6に示されるように、この第2天壁部112Aの中央部分には、円形の開口(以下、この開口を「第2天壁開口」という。)Ou2が形成されている。第2口部112Bは、円筒形状を呈する壁部位であって、図6に示されるように第2天壁部112Aの第2天壁開口Ou2の縁部から上方に向かって延びている。なお、図6に示されるように、第2天壁開口Ou2および第2口部112Bの内部空間には上側駆動シャフト116Aが挿通されている。第2側壁部112Cは、略円筒形状を呈する壁部位であって、図3、図4および図6に示されるように第2天壁部112Aの外縁部から下方に向かって延びている。また、この第2側壁部112Cには、図3に示されるように開口(以下、この開口を「第2側壁開口」という。)Os2が形成されている。なお、この第2側壁開口Os2は、電動機115から生じる熱を外部に排出する役割を担っている。シール部材保持部112Dは、図3に示されるように上下一対の円環部位であって、第2側壁部112Cの上側部位に形成されている。そして、このシール部材保持部112Dによって形成される円環溝に第1環状シール部材114が嵌め込まれる。フランジ部112Eは、円環部位であって、図3、図4、図8および図9に示されるように第2側壁部112Cの下端から水平面に沿って外方に向かって延びている。そして、図8および図9に示されるようにこのフランジ部112Eの下側には、冷却ファン118の取付翼部118Cを介して冷却ファン118が取り付けられている。
内ケース113は、図3、図4および図12に示されるように、有蓋無底の円筒体であって、主に、第3天壁部113A、第3口部113B、部分囲い壁部113C、第3側壁部113D、溝形成壁部113E、垂直リブ113Fおよび回路保護装置保持部113Gから構成されている。そして、この内ケース113の内部には、電動機115および電動機カバー112が収容されている。第3天壁部113Aは、略円盤状の壁部位である。そして、図6に示されるように、この第3天壁部113Aの中央部分には、円形の開口(以下、この開口を「第3天壁開口」という。)Ou3が形成されている。第3口部113Bは、円筒形状を呈する壁部位であって、図6に示されるように第3天壁部113Aの第3天壁開口Ou3の縁部から上方に向かって延びている。なお、図6に示されるように、第3天壁開口Ou3および第3口部113Bの内部空間には、駆動側カップリング117の軸受け部117A、および、上側駆動シャフト116Aが存在している。なお、図6から明らかなように、第3天壁開口Ou3および第3口部113Bの中心部分には上側駆動シャフト116Aが存在し、その上側駆動シャフト116Aの直ぐ外側に駆動側カップリング117の軸受け部117Aが存在する(上側駆動シャフト116Aは、その軸受け部117Aの内側に挿通されて締結されている。)。また、この第3口部113Bは、図6および図7に示されるように第1天壁111bの第1天壁開口Ou1の内側に位置している。部分囲い壁部113Cは、図11に示されるように第3口部113bを部分的に囲うように形成されている。図6に示されるように、この部分囲い壁部113Cの上端面は第3口部113Bの上端面よりも低くなるように設計されている。また、この図6に示されるように、この部分囲い壁部113Cの上端面には溝が形成されており、この溝に線状シール部材SL1が嵌め込まれている。この線状シール部材SL1は、ゴムやエラストマーからなる線状の弾性部材であって、第1天壁部111bの下面に密着している。この部分囲い壁部113Cと第3口部113bとの間の空間は、第1天壁開口Ou1を通って落下してくる液状物(例えば、水洗時の水や、カップ150中の液状調理物が漏れ出た際の漏出物等)を受ける貯液空間としての役目を担っている。第3側壁部113Dは、略円筒形状を呈する壁部位であって、図3、図4および図6に示されるように第3天壁部113Aの外縁部から下方に向かって延びている。また、この第3側壁部113Dには、図3および図12に示されるように2つの開口(以下、これらの開口をそれぞれ「第31側壁開口」、「第32側壁開口」という。)Os31,Os32が形成されている。なお、第31側壁開口Os31および第32側壁開口Os32は、電動機115から生じる熱を外部に排出する役割を担っている。溝形成壁部113Eは、図12に示されるように一対の対向する平行な平板状の壁部位であって、図11および図12に示されるように、部分囲い壁部113Cの端部から第3側壁部113Dの外側面に沿って下方に向かって延びるように形成されている。すなわち、部分囲い壁部113Cと第3口部113bとの間の空間に流入する液状物は、この溝形成壁部113Eの溝を通って下方へと流れることになる。垂直リブ113Fは、図12に示されるように第31側壁開口Os31と第32側壁開口Os32との間に位置する第3側壁部113Dの部位から外方に向かって延びており、第31側壁開口Os31から流出する排気の排出経路と、第32側壁開口Os32から流出する排気の排出経路とを部分的に分離している。回路保護装置保持部113Gは、回路保護装置121を保持する部位であって、第31側壁開口Os31の一部を覆うように配設されている。
第1環状シール部材114は、ゴムやエラストマーからなる略円環状の弾性部材である。そして、この第1環状シール部材114の外周部位には等間隔に切り欠き(図示せず)が形成されている。そして、この第1環状シール部材114は、図3および図4に示されるように電動機カバー112のシール部材保持部112Dの円環溝に嵌め込まれると共に、内ケース113の上側部分の内周面に部分的に当接している。すなわち、電動機カバー112の外周面と内ケース113の内周面との間に形成される空間は、第1環状シール部材114によって上下に分けられることになるが、上側の空間と下側の空間は第1環状シール部材114の切り欠きを介して連通することになる。
電動機115は、図3および図4に示されるように、インナーロータ型の両軸電動機であって、上述の通り、電動機カバー112に収容されており、本体110の筐体111の中央付近に配設されている。そして、この電動機115は、図4に示されるように可変抵抗器VRに接続されており、その可変抵抗器VRのツマミが回転操作されることによってその回転速度が制御される。なお、図4に示されるように、可変抵抗器VRのツマミに操作ノブ12が取り付けられている。
下側駆動シャフト116Bは、図3および図4に示されるように、電動機115の回転子の下端から下方に向かって延びている。そして、図8および図9に示されるように、この下側駆動シャフト116Bの下端部は、冷却ファン118のファン118Aの回転中心に接合されている。
上述の通り、駆動側カップリング117には軸受け部117Aが設けられており、この軸受け部117Aに上側駆動シャフト116Aの上端部が挿入されて締結されている。そして、この駆動側カップリング117は、ミキサー100が組み立てられた状態において本体側の上側駆動シャフト116とカップ側の従動シャフト151eとを連結する役割を担う(図3および図4参照)。
冷却ファン118は、軸流ファンであって、図8および図9に示されるように、主に、ファン118A、ファン筐体118Bおよび取付翼部118Cから構成されている。ファン118Aは、回転可能なようにファン筐体118Bに組み込まれている。そして、このファン118Aの回転中心には、上述の下側駆動シャフト116Bが接合されている。すなわち、電動機115が駆動されると、下側駆動シャフト116Bを介してその回転動力がファン118Aに伝達され、その結果、ファン118Aが回転される。ファン筐体118Bは、上述の通り、ファン118Aを回転可能に軸支している。取付翼部118Cは、冷却ファン118を電動機カバー112のフランジ部112Eに取り付けるための部位であって、図8および図9に示されるようにファン筐体118Bから外側に向かって延びている。そして、上述の通り、この冷却ファン118は、取付翼部118Cを介して電動機カバー112のフランジ部112Eの下側に取り付けられている。また、図8および図9に示されるように、ファン筐体118Bの下面には、第2環状シール部材SL2を介して底壁部材111Bの円筒壁部111gが密接している。なお、ここで、第2環状シール部材SL2は、ゴムやエラストマーからなる略円環状の弾性部材である。すなわち、ファン118Aが回転すると、外部の空気が給気通路Ps、給気口Msおよび円筒壁部111gの内部を通ってファン118Aに吸い込まれ、電動機115に供給されることになる。そして、電動機115に供給された空気は、電動機115から発せられる熱を奪って電動機115を冷却すると共に、加熱されることになる。
調芯プランジャー119は6つ存在しており、各調芯プランジャー119は、図5および図13に示されるように円筒壁部Wcの調芯プランジャー収容部Rpに配設されている。なお、この調芯プランジャー119は、上述した通り、円筒壁部Wcの半径方向に沿って延びるレール部RL(図13参照)に沿って出没可能なように収容されている。調芯プランジャー119は、図14に示されるように、主に、プランジャー本体119Aおよびコイルバネ119Bから構成されている。プランジャー本体119Aは、図14に示されるように、角板部119a、部分球状突起部119bおよびコイルバネ取付突起部119cから形成されている。部分球状突起部119bは、図14に示されるように角板部119aの表側に形成されている。なお、この部分球状突起部119bは、後述するカップ150の下側円筒壁部(後述)151cに形成される角溝(後述)Grの溝幅よりもわずかに大きく形成されている。すなわち、カップ150が本体110に装着された状態では、部分球状突起部119bは角溝Grに完全に嵌まり込むことなく、その一部だけが角溝Grの角部に当接することになる。コイルバネ取付突起部119cは、図14に示されるように角板部119aの裏側から後方に向かって延びている。コイルバネ119Bは、プランジャー本体119Aのコイルバネ取付突起部119cの外側に嵌め込まれており、プランジャー本体119Aを円筒壁部Wcの筒軸に向かって付勢している。
回路基板は、筐体111の内部に収容されており、制御線等を介して電動機115、可変抵抗器VR、回路保護装置121および本体側安全機構122等に接続されると共に、電気プラグコード123にも接続されている。
回路保護装置121は、いわゆるサーキットプロテクターであって電動機115に接続される電気配線に過電流が生じたり、電気配線の短絡によって過負荷が生じたりしたときに自動で過電流を遮断する装置であって、内ケース113の回路保護装置保持部113Gに保持されている。
本体側安全機構122は、図3に示されるように、主に、本体側上下移動バー122A、コイルバネ(図示せず)、マイクロスイッチ122Bから構成されている。本体側上下移動バー122Aは、筐体111の本体側安全機構収容部111lの内部に上下移動自在に収容されている。また、この本体側上下移動バー122Aは、コイルバネによって上方に向かって付勢されている。マイクロスイッチ122Bは、本体側上下移動バー122Aの下方に配置されている。そして、本体側上下移動バー122Aがコイルバネの付勢力によって上方に押し上げられている状態では、マイクロスイッチ122Bがオフ状態となっている。このため、この状態では、操作ノブ120が操作されても、ミキサー100は全く動作しない。その一方、本体側上下移動バー122Aがコイルバネの付勢力に逆らって下方に押し下げられると、マイクロスイッチ122Bがオン状態となる。そして、マイクロスイッチ122Bがオン状態となると、操作ノブ120の回転操作によりミキサー100が動作可能な状態となる。
電気プラグコード123は、図10に示されるように、主に、電気コード123Aおよびプラグ123Bから構成されている。電気コード123Aは、一端が回路基板に接続されており、もう一端がプラグ123Bに接続されている。プラグ123Bは、外部電源のソケットに対して抜き差し可能となっている。
カップ150は、図1〜図4および図15に示されるように、主に、カップ本体151、取っ手152およびカップ側安全機構153から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
カップ本体151は、図3および図4に示されるように、主に、側壁部材151A、カッター付き底壁部材151B、第3環状シール部材SL3およびカップ側安全機構収容部151Cから構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
側壁部材151Aは、ガラス製または樹脂製の筒状成形体であって、主に、本体部151a、底隅部151bおよび下側円筒壁部151cから形成されている。なお、図3に示される通り、この側壁部材151Aには、底壁が存在しない。この側壁部材151Aは、下側円筒壁部151cにカッター付き底壁部材151Bが装着されることによって初めて容器として機能する。
カッター付き底壁部材151Bは、図15および図16に示されるように、主に、回転刃151d、従動シャフト151e、従動側カップリング151f、軸受151g、軸受け収容壁151h、翼部151i、円筒部151j、円環部151k、雄ネジ部151lおよび下端部151mから構成されている。
第3環状シール部材SL3は、ゴムやエラストマーからなる略円環状の弾性部材であって、図6に示されるように側壁部材151Aの底隅部151bの内側端部と、カッター付き底壁部材151Bの円環部151kとに密着している。
カップ側安全機構収容部151Cは、図1および図3に示されるように側壁部材151Aの本体部151aの注ぎ口Mpの逆側に形成されており、側壁部材151Aの本体部151aと一体とされている。そして、このカップ側安全機構収容部151Cには、図3に示されるようにカップ側安全機構153が収容されている。また、図1および図3に示されるように、このカップ側安全機構収容部151Cの上端部に取っ手152が一体的に取り付けられている。
取っ手152は、上述の通り、カップ側安全機構収容部151Cの上端部に取り付けられている(図1〜図3参照)。
カップ側安全機構153は、上述の通り、カップ側安全機構収容部151Cに収容されている(例えば、図3参照。)。このカップ側安全機構153は、図3に示されるように、主に、カップ側上下移動バー153A、コイルバネ153Bおよび押し具153Cから構成されている。カップ側上下移動バー153Aは、カップ側安全機構収容部151Cの内部に上下移動自在に収容されている。また、このカップ側上下移動バー153Aの上端部には押し具153Cが取り付けられている。コイルバネ153Bは、押し具153Cを上方に向かって付勢している。すなわち、カップ側上下移動バー153Aも押し具153Cと同様にコイルバネ153Bによって上方に向かって付勢されていることになる。押し具153Cは、先の説明の通り、カップ側上下移動バー153Aの上端部に取り付けられている。そして、この押し具153Cは、蓋体160がカップ150に装着された際、蓋体160の突起部164によって押し下げられる。そして、蓋体160がカップ150に装着されていない状態では、カップ側上下移動バー153Aがコイルバネ153Bの付勢力によって上方に押し上げられており、本体側上下移動バー122Aを下方に押し下げることがない。このため、この状態では、本体側安全機構122のマイクロスイッチ122Bがオフ状態となっている。このため、この状態では、操作ノブ120が操作されても、ミキサー100は全く作動しない。その一方、蓋体160がカップ150に装着された状態では、カップ側安全機構153の押し具153Cが蓋体160の突起部164によって押し下げられ、その結果、カップ側上下移動バー153Aがコイルバネ153Bの付勢力によって下方に押し上げられる。そして、カップ側上下移動バー153Aがコイルバネ153Bの付勢力に逆らって下方に押し下げられると、カップ側上下移動バー153Aが本体側上下移動バー122Aに当接して本体側上下移動バー122Aをコイルバネの付勢力に逆らって下方に押し下げる。その結果、マイクロスイッチがオン状態となる。そして、マイクロスイッチがオン状態となると、操作ノブ120の回転操作によりミキサー100が作動可能な状態となる。
蓋体160は、図3に示されるように、主に、蓋本体部161、円筒壁部162、給排気口部163および突起部164から構成される。蓋本体部161は、図1〜図4および図15に示されるように円盤部位161A、注ぎ口閉塞部位161Bおよび延設部位161Cから形成されている。円盤部位161Aは、略円盤形状を有する板状部位である。注ぎ口閉塞部位161Bは、図2に示されるように平面視において円盤部位161Aから僅かに突出する部位であって、蓋体160がカップ150に装着された状態において側壁部材151Aの本体部151aの注ぎ口Mpを覆う。延設部位161Cは、注ぎ口閉塞部位161Bの反対側において円盤部位161Aから注ぎ口閉塞部位161Bの延設方向と逆方向に向かって延びている。円筒壁部162は、図3に示されるように蓋本体部161の円盤部位161Aの外周近傍の下面から下方に向かって延びている。そして、この円筒壁部162の外周には、図3および図4に示されるように第4環状シール部材SL4が配設されている。給排気口部163は、図3および図4に示されるように蓋本体部161の中央部分に形成されており、略円筒形状を呈している。そして、図3および図4に示されるように、この給排気口部163には貫通孔Boが形成されている。この貫通孔Boが、蓋体160の開け閉め時の空気の給気口または排気口として機能する。突起部164は、図3に示されるように延設部位161Cの下面から下方に向かって延びている。そして、蓋体160がカップ150に装着されると、突起部164は、カップ側安全機構153のカップ側上下移動バー153Aに当接してカップ側上下移動バー153Aを押し下げる。
先ず、カッター付き底壁部材151Bの円環部151kの上に第3環状シール部材SL3を配設した後に、側壁部材151Aにカッター付き底壁部材151Bを螺合してカップ150をつくる。
先ず、上述のようにして組み立てられた蓋なし状態のミキサー100のカップ150内に飲食材料を投入した後、カップ150に蓋体160を装着する。すると、蓋体160の突起部164によりカップ側安全機構153のカップ側上下移動バー153Aがコイルバネ153Bの付勢力に逆らって押し下げられる。その結果、本体110の本体側安全機構122のカップ側上下移動バー153Aがコイルバネの付勢力に逆らって押し下げられ、マイクロスイッチがオン状態となる。この状態で操作ノブ120が回転操作されると、電動機115により回転刃151dが、操作ノブ120の回転角度に応じた速度で回転して、カップ150内の飲食材料を切断・せん断すると共に混合する。なお、このとき、調芯プランジャー119によって駆動側カップリング117の軸芯と従動側カップリング151fの軸芯との調芯が行われる。
上述の通り、使用者による操作ノブの回転操作により電動機115が動作し出すと、回転刃151dが回転し出すと共に、ファン118Aが回転し出す。そして、ファン118Aが回転すると、外部の空気が給気通路Ps、給気口Msおよび円筒壁部111gの内部を通ってファン118Aに吸い込まれ、電動機115に供給される。電動機115に供給された空気は、電動機115から発せられる熱を奪って電動機115を冷却すると共に、自身が加熱される。そして、その加熱された空気(以下「加熱空気」という。)の一部は、a1)電動機カバー112の第2天壁開口Ou2と上側駆動シャフト116Aとの隙間、a2)電動機カバー112の第2口部112Bと上側駆動シャフト116Aとの隙間、a3)内ケース113の第3天壁開口Ou3と上側駆動シャフト116Aとの隙間、a4)内ケース113の第3口部113Bと駆動側カップリング117との隙間、a5)筐体111の円筒台座部111c内の円筒形内部空間Scを通って、a6)透明カバー111Eの突起部Prによって形成される透明カバー111Eと、カップ150の側壁部材151Aの本体部151aの下端面との隙間、および、a7)側壁部材151Aの凹部REから外部へ排出される。
例えば、水洗時の水や、カップ150中の液状調理物が漏れ出た際の漏出物が、筐体111の円筒台座部111c内の円筒形内部空間Scに浸入してきた場合、その水や漏出物(以下「液状物」とまとめる。)は、駆動側カップリング117に落ちた後に駆動側カップリング117を伝って、または、第1天壁部111bに落ちて直接に、第1天壁開口Ou1に浸入する。第1天壁開口Ou1に浸入した液状物は、その後、内ケース113の部分囲い壁部113Cと第3口部113bとの間の空間に落下した後、溝形成壁部113Eの溝を通って下方へと流れて、筐体111の底壁部材111Bの第1排水部111jおよび第2排水部111kから排出される。
(1)
本発明の実施の形態に係るミキサー100では、円筒台座部111cの内側に6つの調芯プランジャー119が等間隔に配設されている。このため、このミキサー100では、駆動側カップリング117の軸芯と従動側カップリング151fの軸芯との調芯が自動的に行われる。したがって、このミキサー100では、駆動側カップリング117と従動側カップリング151fとの噛み合いのズレが生じにくくなる。よって、このミキサー100では、比較的簡素な構成によってそのようなズレによって生じる異音の発生を低減することができたり、カップ150の振動を抑制することができたりする。
本発明の実施の形態に係るミキサー100では、カップ150を本体110に載置する際、調芯プランジャー119の部分球状突起部119bがカップ150の下側円筒壁部151cの角溝Grに嵌まり込むと、「カチッ」というクリック音が鳴る。このため、このミキサー100では、使用者が、調芯構造が正常に形成されたことを事前に確認することができる。
本発明の実施の形態に係るミキサー100では、カップ150を本体110に載置する際、嵌込リブRyが筐体111の本体部材111Aの3つの角柱凹部Rrに嵌まり込む。このため、このミキサー100では、カップ150のガタつきや、調理運転時のカップ150のグラつきを抑制することができる。
(A)
先の実施の形態に係るミキサー100では本体110にカップ150が載置される際、カップ150の下側円筒壁部151cおよび下端部151mが円筒台座部111cの内側に挿入されたが、カップ150の下側円筒壁部151cおよび下端部151mが円筒台座部111cの外側に嵌め込まれてもよい。かかる場合、装飾部材111Dおよび透明カバー111Eを省いた上で、プランジャー本体119Aの少なくとも一部が円筒台座部111cの円錐筒壁部Waの外側に露出するようにして、調芯プランジャー119を円筒台座部111cの円錐筒壁部Waの内部に配設する。そして、調芯プランジャー119は、円錐筒壁部Waの半径方向外方に向くように配設される。
先の実施の形態に係るミキサー100ではプランジャー本体119Aがコイルバネ119Bによって付勢されていたが、プランジャー本体119Aはゴムやエラストマー等の弾性材料によって付勢されてもよい。
先の実施の形態に係るミキサー100では、カップ150の側壁部材151Aに角溝Grが形成されていたが、この角溝Grは丸溝であってもよい。かかる場合、その丸溝は、
調芯プランジャー119の部分球状突起部119bの一部が嵌る程度の幅とされるのが好ましい。
先の実施の形態に係るミキサー100では、カップ150が本体110に装着された際、下側円筒壁部151cが円筒台座部111cの内側に篏入するものであったが、逆に、円筒台座部111cが下側円筒壁部151cの内側に嵌入するものであってもよい。この場合、円筒台座部111cに嵌込リブRyを設け、下側円筒壁部151cに角柱凹部Rrを形成するようにしてもよい。
先の実施の形態では本願発明をミキサー100に適用したが、本願発明はフードプロセッサ等の他の回転式破砕混合調理器に適用されてもよい。
なお、上記変形例(A)〜(E)は各例単独で適用されてもよいし、2例を組わされて適用されてもよいし、3例を組わされて適用されてもよいし、4例を組わされて適用されてもよいし、5例全てを組み合わせて適用されてもよい。
110 :本体
111 :筐体
111b :第1天壁部(天壁部)
111c :円筒台座部(第1囲い壁部)
115 :電動機
116A :上側駆動シャフト(駆動側回転軸)
117 :駆動側カップリング(駆動側連結部)
119 :調芯プランジャー(弾性部材)
150 :カップ(容器)
151b :底隅部
151c :下側円筒壁部(第2囲い壁部)
151d :回転刃
151e :従動シャフト(従動側回転軸)
151f :従動側カップリング(従動側連結部)
151i :翼部(底壁部)
Gr :角溝(溝)
Rr :角柱凹部(切り欠き)
Ry :嵌込リブ(突起部)
Claims (5)
- 筐体と、前記筐体に収容される電動機と、前記電動機から上方に向かって延びる駆動側回転軸と、前記筐体の天壁部の上側に配設されると共に前記駆動側回転軸の上端部に接合される駆動側連結部と、前記駆動側連結部の周囲の少なくとも一部を囲う第1囲い壁部とを有する本体と、
底壁部と、前記底壁部の上側に配設される回転刃と、前記回転刃の回転中心から下方に向かって延びる従動側回転軸と、前記底壁部の下側に配設されると共に前記従動側回転軸の下端に接合される従動側連結部と、前記従動側連結部の周囲の少なくとも一部を囲う第2囲い壁部とを有し、前記本体に装着された際に前記第2囲い壁部が前記第1囲い壁部に篏合する共に、前記従動側連結部が前記駆動側連結部と連結する容器と、を備え、
前記駆動側連結部と前記従動側連結部との調芯を行う調芯構造をさらに備える、回転式破砕混合調理器。 - 前記容器が前記本体に装着された際、前記第2囲い壁部が前記第1囲い壁部の内側に篏入し、
前記調芯構造は、前記第1囲い壁部の内側に構築される請求項1に記載の回転式破砕混合調理器。 - 前記調芯構造は、前記第1囲い壁部から前記駆動側回転軸の軸芯に向かって延びる複数の弾性部材から構成される請求項2に記載の回転式破砕混合調理器。
- 前記第2囲い壁部の外周面に、前記弾性部材の少なくとも一部が嵌合する溝が形成される請求項3に記載の回転式破砕混合調理器。
- 前記容器には、前記第2囲い壁部の外周面から外側に向かって延びる突起部が設けられ、
前記第1囲い壁部には、前記突起部を受け入れる切り欠きが形成され、
前記弾性部材は、前記切り欠きを挟むように配設される請求項3または4に記載の回転式破砕混合調理器。
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2019
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