JP5522838B2 - 電動調理器 - Google Patents
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したがって、検知手段にて第一姿勢から第二姿勢への姿勢変更を検知するタイミングである、容器が本体から取り外されるよりも前であって、固定手段による係合が解除される係合解除状態となる手前のタイミング、或いは、係合解除状態となったタイミングに、駆動部の駆動を停止させることができる。
その結果、電動調理器において駆動部の動作中に、作業者が調理物を取り出そうとして、あるいは誤って固定手段による係合を解除しようとしても、その係合が解除される手前あるいはその係合が解除されたときには、駆動部の駆動を停止させることができるので、実際に、本体から容器が取り外されるまで駆動部の駆動を継続することなく、確実かつ迅速に駆動部の駆動を停止させることができる。
本発明に係る電動調理器としてのミキサーの実施形態について、図面に基づいて説明する。このミキサーは、図1〜図4に示すように、本体1と容器Pとを主な構成部材として備え、容器Pは、容器台2、容器体3及び蓋4を備えて構成されている。そして、本体1に対して容器台2が着脱自在に構成されており、容器台2に対して容器体3が着脱自在に構成されており、容器体3に対して蓋4が着脱自在に構成されている。図1は、本体1と容器台2と容器体3と蓋4との4つの部材を取り付けたときの斜視図を示しており、図2は、本体1と容器台2と容器体3と蓋4との部材を取り外したときの斜視図を示している。また、図3は、本体1に、容器台2と容器体3と蓋4とを装着したときの縦断側面図であり、図4は本体1と容器台2と容器体3と蓋4との部材を取り外したときの縦断側面図を示している。
本体第1部位8は、その上方側部位8aが概略円柱状に形成され、その下方側部位8bが、概略、円錐台形状に形成されており、その上方側部位8aの上面の中央部に上方側に膨出する円盤状の基台部10が備えられている。そして、基台部10が容器台2の内部に入り込むように、本体第1部位8の上部に容器台2が装着自在に構成されている。本体第1部位8の内部には、モータ5が配設されており、そのモータ5の回転軸5aの下部には、冷却用のファン11が固定接続されており、回転軸5aの上部には、モータ5の回転駆動力をブレード6に伝達してブレード6を回転駆動させるためのクラッチ12の駆動側部材12aが固定接続されている。駆動側部材12aは、基台部10の中央側に周方向で均等に配置された複数の係合ブレードから構成されている。
容器台第1部位13は、その内部に本体第1部位8の基台部10が入り込む状態で本体第1部位8の上部に装着自在に構成されている。そして、容器台第1部位13は、その中心と本体第1部位8の中心とが合致する状態で本体第1部位8の上部に装着される。
つまり、容器台第1部位13の下端部には、容器台第1部位13の径方向内側に延びる容器台側係合部15(係合部に相当する)が延設されている。
一方、本体1の本体第1部位8には、容器台側係合部15に係合自在な本体側係合部(係合部に相当する)が備えられており、この容器側係合部15と本体側係合部との係合により本体1に容器台2を装着した状態が保持される。本体側係合部は、操作側フック部材17(固定手段に相当する)の係合部17a及び連動用フック部材16(固定手段に相当する)の係合部16aとで構成され、これら係合部16a、17aと容器台側係合部15との係合により本体1に容器Pを装着した状態が保持される。本体側に備えられた一対の係合部16a、17aは、本体第1部位8の周方向で対向する位置に配置されている。なお、操作側フック部材17及び連動用フック部材16の構成については、後述するが、操作側フック部材17は本体1内部側へ押し込むことが可能に構成されており、その押し込み操作のための操作部17bが設けられているので、操作側フック部材17は、係合部17aと操作部17bとが一体の構成として備えるものとなっている。このように、本体第1部位8の周方向で対向する位置に配置された一対の係合部16a、17aの夫々が容器台側係合部15に係合して本体1に容器Pが装着された状態を安定して適切に保持することができる。
容器本体22は、上端部及び下端部の夫々が開口された透明ガラス製又は透明樹脂製の概略円筒状に形成されており、容器本体22の下方側部位には容器側ネジ部20が形成されている。そして、上述の如く、容器本体22に形成された容器側ネジ部20を容器台第2部位14に形成された容器台側ネジ部21に螺合させて、容器本体22が容器台2に装着される。
ハンドル部23は、容器本体22の上方側部位から容器本体22の外側(容器本体22の径方向外側)に張り出して容器本体22の上方側部位と下方側部位とを接続するコ字状に形成されている。容器本体22は、上述の如く、容器台2に装着されるのであるが、ハンドル部23は、本体第2部位9に装着自在に構成されている。つまり、上述の如く、ハンドル部23の下端部23aを本体第2部位9の上端部9aに嵌め込むことで、ハンドル部23が本体第2部位9に装着され、このハンドル部23が本体第2部位9に装着される位置が本体1の周方向で容器台2及び容器体3を装着する所望の装着位置となっている。
本体1に容器Pを装着するために、本体第1部位8には、本体第1部位8の径方向に移動自在な操作側フック部材17及び連動用フック部材16が備えられている。操作側フック部材17は使用者によって押し込み操作される操作部17bを有し、本体径方向外方側を前進方向として本体径方向に前後進自在で且つ前進方向に付勢部材C2により付勢された状態で、本体1の上方側部位8aの上部に設けられている。また、連動用フック部材16は連動機構Wにより操作側フック部材17の動きに連動して本体径方向に前後移動するものであり、操作側フック部材17と同様に、本体径方向外方側を前進方向として本体径方向に前後進自在で且つ前進方向に付勢部材C3により付勢された状態で、本体1の上方側部位8aの上部に設けられている。連動用フック部材16は、操作側フック部材17に対して本体1の外周部の周方向の反対側に設けられている。また、容器側係合部15に係合する一対の本体側係合部として、操作側フック部材17に一体的に形成された係合部17aと連動用フック部材16に形成された係合部16aが形成されている。本体側係合部である係合部16a、17aは、いずれも、本体径方向外方に向けて張り出す形状であり、上方に突出するように操作側フック部材17及び連動用フック部材16の夫々に備えられている。
フックレバー51は、概ね「く」の字状に形成され、フックレバー51の中心付近に設けた貫通孔51aに嵌入された支持体1aを中心にして、水平回動が可能になっている。そして、フックレバー51の一端はフックレール50と係合しており、他端が連動用フック部材16に接続されている。ここで、連動用フック部材16は付勢部材C3(例えば弾性バネ)によって本体1の径方向外側に付勢されている。
従って、操作側フック部材17が本体1の径方向内側に押し込まれることで、連動機構Wによってフック16においても本体の径方向内側に押し込まれる。その結果、操作側フック部材17及び連動側フック部材16が第二姿勢となる位置に移動し、一対の本体側係合部となる係合部17aと係合部16aとを同期させて容器Pとの係合が解除される。
モータ5が駆動中に、第一姿勢にある操作側フック部材17の押し込み操作を行うと、フックレール50が本体1の径方向内側に移動し、フックレール50の第一端部50aの下方延出面によるマイクロスイッチ52の検知部52aへの当接が解除される状態となる(図6)。そして、さらに操作側フック部材17を押し込み移動することで、本体1と容器Pとの係合が解かれる第二姿勢となる(図7)。従って、第一姿勢から第二姿勢とする過程において、マイクロスイッチ52の検知部52aからフックレール50の下方延出面の当接が解除される状態となる(図6)。これにより、係合部16aと17aとの係合が解除され、本体1から容器Pを取り外すことが可能な第二姿勢となる前に、マイクロスイッチ52により操作側フック部材17が第一姿勢から第二姿勢となるように操作されたことを検知することができる。そして、このマイクロスイッチ52の検知部52aによるフックレール50の下方延出面の当接解除は、マイクロスイッチ52から当接解除の検知信号が制御部53(停止手段に相当)に送られ、その後、制御部53によって停止信号がモータ5に出力されて、当該モータ5の駆動が停止される(図9参照)。モータ5の停止は、例えばモータ5への電源供給を遮断することで行われる。このように、本体1から容器Pが外れる第二姿勢となる前にモータ5の駆動を停止させることができ、従って、実際に、操作側フック部材17が第二姿勢となる前にモータ5の駆動を停止できるので、モータ5の駆動をいち早く停止させることができ、より安全性を向上させることができる。
また、連動用フック部材16及び操作側フック部材17の係合部16a、17aの長さを変化させることで、マイクロスイッチ52によりモータ5を停止させるための信号が出力されてから、本体1と容器Pの係合が解除されるまでの時間を調整することが可能である。例えば、係合部16a、17aの長さを長くすることで、マイクロスイッチ52によりモータ5を停止させるための信号が出力されてから、本体1と容器Pの係合が解除されるまでの時間を長くすることが可能である。
次に、図10および図11に基づいて、本発明に係る電動調理器としてのジューサーについて説明する。ジューサーは、駆動部としてのモータ88が装備された本体80と、本体80に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器Pとを備えて構成される。
容器Pは、ファイバーケース40、仕切り板43、回転して食材を粉砕等することが可能な刃部を備えた調理部材50(調理用被駆動体に相当する)、ファイバーケースカバー60及び容器カバー70を主要な構成として備えている。容器カバー70は、円筒形状の側面を有して概略逆U字形状の断面を構成し、上面の中央部分には、ファイバーケースカバー60が有する上方に開口した筒状突出部61aに嵌合する筒状の突出部71が設けられ、突出部71の上側には、突出部71を覆うように被覆体73が設けられる。また、容器カバー70の上面には、ファイバーケースカバー60の上面に突出形成された窓部63と嵌合する開口部74が形成され、この窓部63と開口部74とを嵌合させて、容器カバー70とファイバーケースカバー60とが固定される。容器カバー70は、上記ファイバーケース40、仕切り板43、調理部材50、ファイバーケースカバー60を覆うように、本体80の上部に載置される。そして、容器カバー70には、後述する本体80のフックボタン84(固定手段に相当する)と係合する一対の容器側係合部75(固定手段に相当する)が径方向内側に延びる係合部として形成されている。
(A)上記実施形態においては、電動調理器としてミキサー及びジューサーを用いて説明したが、本体と容器とを固定手段により固定する構成であれば、他の電気調理器を採用することも可能である。例えばスライサー、フードプロセッサー等に用いてもよい。
5 モータ(駆動部)
6 ブレード(調理用被駆動体)
15 係合部
16、17 固定手段
16a、17a 係合部
17b 操作部
50 フックレール(停止手段、連動機構)
51 フックレバー(連動機構)
52 マイクロスイッチ(検知手段、停止手段)
53 制御部(停止手段)
P 容器
W 連動機構
Claims (2)
- 駆動部が装備された本体と、
前記本体に載置状態で取り付けられ且つ着脱自在な容器と、
前記容器内に装備され、前記容器が前記本体に取り付けられた状態で前記駆動部に伝動連結される調理用被駆動体と、
係合状態で前記本体に前記容器を係合固定し、係合解除状態で前記本体から前記容器を離脱可能とする固定手段とを備え、
当該固定手段は、第一姿勢と第二姿勢との間で姿勢変更自在、且つ前記第一姿勢に付勢され、前記第一姿勢にて前記係合状態をとり、前記第二姿勢にて前記係合解除状態をとる電動調理器であって、
前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する検知手段と、当該検知手段により前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更が検知されると、前記駆動部の駆動を停止する停止手段を備え、
前記固定手段は、前記係合状態にて前記本体と前記容器とを係合させ且つ前記係合解除状態にて前記本体と前記容器との係合を解除する係合部と、前記固定手段を前記第一姿勢から前記第二姿勢に姿勢変更させる操作部とを一体の構成として備え、
前記固定手段は、前記操作部の操作に連動して前記係合部を前記係合状態から前記係合解除状態に動作させる連動機構を備え、
前記連動機構は、水平に配設され、水平移動が可能な略コ字型形状の2股部材を備え、
前記操作部の操作又は当該操作部の操作に連動した動作を検知対象として、水平移動する前記2股部材の端部によってなされる前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知する1つの前記検知手段が設けられている電動調理器。 - 前記検知手段は、前記固定手段が前記第二姿勢となる前に、前記固定手段の前記第一姿勢から前記第二姿勢への姿勢変更を検知自在に構成されている請求項1に記載の電動調理器。
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