JP6552406B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記の構成では、手摺りを左右のフェンダに備えるだけであることから、運転者は、車体に対する車体横側からの乗降を行うときに、車体後側に位置する手で手摺りを掴むことができるものの、車体前側に位置する手は車体前側の外面に添えるだけになることから、車体に対する車体横側からの乗降を更に行い易くする上において改善の余地がある。
運転ステップと、
前記運転ステップよりも後側において、平面視で左右の後側走行装置の間に設けられた運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられたステアリングホイールと、
前記運転座席の左右両側方に設けられ、前記左右の後側走行装置を上方から覆う左右のフェンダと、
前記ステアリングホイールの側方かつ前記フェンダの前方に形成され、前記運転ステップに対する乗降を可能にする乗降部と、
前記乗降部に配置される操作ペダルと、
前記運転ステップのうち、平面視で前記ステアリングホイールと前記フェンダとの間に形成され、前記乗降部と前記運転座席とを往来可能に接続する通路部と、
前記乗降部の前側に位置し、乗降時に運転者が車体前側となる手で握る第一手摺りと、
前記乗降部の後側に位置し、乗降時に運転者が車体後側となる手で握る第二手摺りと、を備え、
前記フェンダの車体左右方向中央側の側壁部は、前記操作ペダルの車体左右方向外側の端部よりも車体左右方向中央側に位置しており、
前記フェンダの前端部は、前記ステアリングホイールの後端部よりも前に位置しており、
前記第一手摺りの握り部は、前記ステアリングホイールの中心よりも車体左右方向外側に位置し、かつ、車体左右方向に沿うかまたは車体外側ほど車体後側となるように傾斜し、
前記第一手摺りの握り部は、平面視で前記第二手摺りの握り部よりも車体左右方向中央側に位置しており、且つ、平面視で前記操作ペダルよりも車体左右方向中央側に位置しており、
前記第一手摺りの握り部は、前記第二手摺りの握り部よりも高い位置に位置しており、且つ、車体外側ほど下側となるように傾斜しており、
前記第二手摺りの握り部は、平面視で車体前後方向に沿っており、且つ、水平方向に沿っている。
しかも、運転者は、乗降部から乗車するときには、車体前側の手で、前述した傾斜姿勢の第一手摺りの握り部を掴むことにより、身体の正面を、平面視で運転座席に向かって車体後側ほど車体中心側に位置するように傾斜している通路部上の移動空間に向け易くなる。
又、運転者は、通路部を移動するときには、車体後側の手で第二手摺りを掴むことができる。これにより、運転者は、通路部上での乗降部と運転座席とにわたる移動を、車体後側の手で第二手摺りを掴んだ安定状態で行うことができる。
その結果、運転者の車体に対する乗降部からの乗降を好適に更に行い易くすることができる。又、運転者の乗降部と運転座席とにわたる通路部上での移動も行い易くすることができる。
又、運転者は、乗降部から降車するために通路部を移動するときには、身体の正面が通路部上の移動空間に向くのに対し、第一手摺りは、その握り部が運転者の車体前側の手に近い車体左右方向中央側に位置し、かつ、第二手摺りは、その握り部が運転者の車体後側の手に近い車体左右方向外側に位置する状態になる。これにより、運転者は、乗降部から降車するときに、車体前側の手で第一手摺りの握り部を掴み易くなり、かつ、車体後側の手で第二手摺りの握り部を掴み易くなる。
又、運転者は、乗降部から降車するときには、車体前側の手で高い側の第一手摺りの握り部を掴みながら、車体後側の手で低い側の第二手摺りの握り部を掴むことで、下方に移動する身体を支え易くなる。これにより、運転者は、乗降部からの降車が行い易くなる。
その結果、運転者の車体に対する乗降部からの乗車を更に行い易くすることができる。
前記第一手摺りの握り部は、平面視で車体外側ほど車体後側となるように傾斜している。
しかも、運転者は、乗降部から乗車するときには、車体前側の手で、前述した傾斜姿勢の第一手摺りの握り部を掴むことにより、身体の正面を、平面視で運転座席に向かって車体後側ほど車体中心側に位置するように傾斜している通路部上の移動空間に向け易くなる。
又、運転者が乗降部から降車するために通路部を移動するときには、運転者の身体の正面が通路部上の移動空間に向く。このとき、第一手摺りは、その握り部が車体から運転者の車体前側の手に向けて延出する状態になる。これにより、運転者は、乗降部から降車するときに、車体前側の手で第一手摺りの握り部を掴み易くなる。
その結果、運転者の車体に対する乗降部からの乗降を更に行い易くすることができる。
運転ステップと、
前記運転ステップよりも後側において、平面視で左右の後側走行装置の間に設けられた運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられたステアリングホイールと、
前記運転座席の左右両側方に設けられ、前記左右の後側走行装置を上方から覆う左右のフェンダと、
前記ステアリングホイールの側方かつ前記フェンダの前方に形成され、前記運転ステップに対する乗降を可能にする乗降部と、
前記運転ステップのうち、平面視で前記ステアリングホイールと前記フェンダとの間に形成され、前記乗降部と前記運転座席とを往来可能に接続する通路部と、
前記乗降部の前側に位置し、乗降時に運転者が車体前側となる手で握る第一手摺りと、
前記乗降部の後側に位置し、乗降時に運転者が車体後側となる手で握る第二手摺りと、を備え、
前記第一手摺りの握り部は、前記ステアリングホイールの中心よりも車体左右方向外側に位置し、かつ、車体左右方向に沿うかまたは車体外側ほど車体後側となるように傾斜し、
前記第一手摺りの握り部は、平面視で前記第二手摺りの握り部よりも車体左右方向中央側に位置しており、
前記第一手摺りの握り部は、前記第二手摺りの握り部よりも高い位置に位置しており、且つ、車体外側ほど下側となるように傾斜しており、
前記第一手摺りの握り部は、平面視で車体外側ほど車体後側となるように傾斜しており、
前記第一手摺りは、握り部の延出端から真下に延びる下向き延出部を備えており、
前記第二手摺りの握り部は、平面視で車体前後方向に沿っている。
しかも、運転者は、乗降部から乗車するときには、車体前側の手で、前述した傾斜姿勢の第一手摺りの握り部を掴むことにより、身体の正面を、平面視で運転座席に向かって車体後側ほど車体中心側に位置するように傾斜している通路部上の移動空間に向け易くなる。
又、運転者は、通路部を移動するときには、車体後側の手で第二手摺りを掴むことができる。これにより、運転者は、通路部上での乗降部と運転座席とにわたる移動を、車体後側の手で第二手摺りを掴んだ安定状態で行うことができる。
その結果、運転者の車体に対する乗降部からの乗降を好適に更に行い易くすることができる。又、運転者の乗降部と運転座席とにわたる通路部上での移動も行い易くすることができる。
又、運転者は、乗降部から降車するために通路部を移動するときには、身体の正面が通路部上の移動空間に向くのに対し、第一手摺りは、その握り部が運転者の車体前側の手に近い車体左右方向中央側に位置し、かつ、第二手摺りは、その握り部が運転者の車体後側の手に近い車体左右方向外側に位置する状態になる。これにより、運転者は、乗降部から降車するときに、車体前側の手で第一手摺りの握り部を掴み易くなり、かつ、車体後側の手で第二手摺りの握り部を掴み易くなる。
又、運転者は、乗降部から降車するときには、車体前側の手で高い側の第一手摺りの握り部を掴みながら、車体後側の手で低い側の第二手摺りの握り部を掴むことで、下方に移動する身体を支え易くなる。これにより、運転者は、乗降部からの降車が行い易くなる。
その結果、運転者の車体に対する乗降部からの乗車を更に行い易くすることができる。
しかも、運転者は、乗降部から乗車するときには、車体前側の手で、前述した傾斜姿勢の第一手摺りの握り部を掴むことにより、身体の正面を、平面視で運転座席に向かって車体後側ほど車体中心側に位置するように傾斜している通路部上の移動空間に向け易くなる。
又、運転者が乗降部から降車するために通路部を移動するときには、運転者の身体の正面が通路部上の移動空間に向く。このとき、第一手摺りは、その握り部が車体から運転者の車体前側の手に向けて延出する状態になる。これにより、運転者は、乗降部から降車するときに、車体前側の手で第一手摺りの握り部を掴み易くなる。
その結果、運転者の車体に対する乗降部からの乗降を更に行い易くすることができる。
前記第一手摺りの下向き延出部は、少なくとも前記第二手摺りの握り部と同じ高さまで延びている。
前記乗降部に配置される操作ペダルを備え、
前記フェンダの車体左右方向中央側の側壁部は、前記操作ペダルの車体左右方向外側の端部よりも車体左右方向中央側に位置しており、
前記フェンダの前端部は、前記ステアリングホイールの後端部よりも前に位置しており、
前記第一手摺りの握り部は、平面視で前記操作ペダルよりも車体左右方向中央側に位置している。
前記第二手摺りの握り部は水平方向に沿っている。
前記ステアリングホイールの前下側に表示パネルを備え、
前記第一手摺りは、前記表示パネルの前側に位置し、
前記第一手摺りの握り部は、前記表示パネルと同じ高さに位置し、かつ、前記表示パネルの前面の前方突出の湾曲形状に沿うように傾斜している。
その結果、第一手摺りの握り部を、車体に対して乗降部から乗降する運転者の車体前側の手で更に掴み易くすることができる。
前記第一手摺りは、車体前側に設けられたエンジンルームと前記ステアリングホイールとの間において車体フレームから立設されたフレーム体に支持されている。
その結果、第一手摺りに要する支持強度を、第一手摺り専用の支持部材又は補強部材を設けることなく簡単に得られるようにしながら、運転者の車体に対する乗降部からの乗降を更に行い易くすることができる。
前記第二手摺りは、前記フェンダの上方に位置する状態で、前記フェンダに支持されている。
その結果、構成の簡素化などを図りながら、運転者の車体に対する乗降部からの乗降を更に行い易くすることができる。
又、図2に記載した符号Fの矢印が指し示す方向がトラクタの前側であり、符号Lの矢印が指し示す方向がトラクタの左側である。
この構成によると、運転者は、運転部5に対して車体左側の乗降部17Aから乗降するときには、車体前側の手で第一手摺り25を掴むことができ、かつ、車体後側の手で第二手摺り26を掴むことができる。これにより、運転者は、運転部5に対する車体左側の乗降部17Aからの乗降を、左側の乗降部17Aを踏みながら、左側の乗降部17Aの前後に位置する2つの手摺り25,26を両手で掴んだ3点支持による安定状態で行うことができる(図3参照)。
その結果、運転者の運転部5に対する車体左側の乗降部17Aからの乗降を好適に行い易くすることができる。
この構成によると、例えば、握り部25Bの左端側がカバーパネル24の左外側面よりも車体の左右中心側に位置する場合に比較して、運転者は、運転部5に対して車体左側の乗降部17Aから乗降するときに、車体前側の手で第一手摺り25を掴み易くなる。
その結果、運転者の運転部5に対する車体左側の乗降部17Aからの乗降を更に行い易くすることができる。
この構成によると、運転者は、左右いずれかの通路部17Bを移動するときには、車体後側の手で第二手摺り26を掴むことができる。これにより、運転者は、左右いずれかの通路部上での乗降部17Aと運転座席18とにわたる移動を、車体後側の手で第二手摺り26を掴んだ安定状態で行うことができる。
その結果、運転者の左右いずれかの乗降部17Aと運転座席18とにわたる通路部上での移動を行い易くすることができる。
この構成によると、第一手摺り25は、その握り部25Bが車体の左右方向に沿う姿勢である場合に比較して、握り部25Bの車体左外側部分が前後方向において第二手摺り26に近くなる。これにより、運転者は、運転部5に対して車体左側の乗降部17Aから乗降するときに、第一手摺りと第二手摺りとを両手で掴み易くなる。
そして、運転者は、車体左側の乗降部17Aから運転部5に乗り込むときには、車体前側に位置する手で、前述した傾斜姿勢の第一手摺り25の握り部25Bを掴むことにより、身体の正面を、平面視で運転座席18に向かって車体後側ほど車体中心側に位置するように傾斜している左側の通路部上の移動空間に向け易くなる。
又、運転者が車体左側の乗降部17Aから降車するために左側の通路部17Bを移動するときには、運転者の身体の正面が左側の通路部上の移動空間に向く。このとき、第一手摺り25は、その握り部25Bが車体から運転者の車体前側の手に向けて延出する状態になる。これにより、運転者は、車体左側の乗降部17Aから降車するときに、車体前側の手で第一手摺り25の握り部25Bを掴み易くなる。
その結果、運転者の運転部5に対する車体左側の乗降部17Aからの乗降を更に行い易くすることができる。
この構成によると、第一手摺り25の握り部25Bの全体と表示パネル20の前部側との間隔が部分的に極端に狭くなることがなくなるため、第一手摺り25の握り部25Bを第二手摺り26に近づけながら、運転者が車体前側の手で第一手摺り25の握り部25Bを掴むときに、表示パネル20が邪魔になることを防止することができる。
その結果、運転者が運転部5に対して車体左側の乗降部17Aから乗降するときに、第一手摺り25の握り部25Bを、運転者の車体前側の手で更に掴み易くすることができる。
この構成によると、例えば、第一手摺り25の握り部25Bが同じ高さで左側に延びる場合に比較して、運転者は、運転部5に対して車体左側の乗降部17Aから乗車するときに、手首が無理な姿勢になり難いことから、第一手摺り25の握り部25Bを車体前側の手によって掴み易くなる。これにより、第一手摺り25の握り部25Bを掴んだ状態での運転部5に対する乗車が行い易くなる。
その結果、運転者の運転部5に対する車体左側の乗降部17Aからの乗降を更に行い易くすることができる。
この構成によると、運転者は、車体左側の乗降部17Aから運転部5に乗り込むときには、車体前側に位置する手で車体の左右中心側に位置する第一手摺り25の握り部25Bを掴み、かつ、車体後側に位置する手で車体の左外端側に位置する第二手摺り26の握り部26Bを掴むことにより、身体の正面を左側の通路部上の移動空間に向け易くなる。
又、運転者は、車体左側の乗降部17Aから降車するために左側の通路部17Bを移動するときには、身体の正面が左側の通路部上の移動空間に向くのに対し、第一手摺り25は、その握り部25Bが運転者の車体前側の手に近い車体の左右中心側に位置し、かつ、第二手摺り26は、その握り部26Bが運転者の車体後側の手に近い車体の左外端側に位置する状態になる。これにより、運転者は、車体左側の乗降部17Aから降車するときに、車体前側の手で第一手摺り25の握り部25Bを掴み易くなり、かつ、車体後側の手で第二手摺り26の握り部26Bを掴み易くなる。
その結果、運転者の運転部5に対する車体左側の乗降部17Aからの乗降を更に行い易くすることができる。
この構成によると、第一手摺り25は、ボンネット15などを支持するために本来より高い強度を有するセンタピラー16に強固に支持されることになる。これにより、第一手摺り25の支持強度として、運転者が運転部5に乗り込むときに第一手摺り25にかかる引っ張り力、及び、運転者が運転部5から降りるときに第一手摺り25にかかる押圧力に耐え得る高い強度を簡単に得ることができる。
その結果、第一手摺り25に要する支持強度を、第一手摺り専用の支持部材又は補強部材などを新たに設けることなく簡単に得ることができる。
これにより、第一手摺り25を、ボンネット15などを支持する高い強度を有するセンタピラー16を利用して、第一手摺り25の握り部25Bが左後向きの傾斜姿勢になる状態で車体に組み付けることができる。
この構成によると、運転者は、車体左側の乗降部17Aから運転部5に乗り込むときには、車体前側に位置する手で高い側に位置する第一手摺り25の握り部25Bを掴むことで、身体を上方に引き上げ易くなり、又、車体後側に位置する手で低い側に位置する第二手摺り26の握り部26Bを掴むことで身体を上方に押し上げ易くなる。これにより、運転者は、車体左側の乗降部17Aから運転部5への乗り込みが行い易くなる。
又、運転者は、車体左側の乗降部17Aから降車するときには、車体前側に位置する手で高い側に位置する第一手摺り25の握り部25Bを掴みながら、車体後側に位置する手で低い側に位置する第二手摺り26の握り部26Bを掴むことで、下方に移動する身体を支え易くなる。これにより、運転者は、車体左側の乗降部17Aからの降車が行い易くなる。
この構成によると、左右のフェンダ8が左右の第二手摺り26の支持部材に利用されることにより、第二手摺り専用の支持部材を備える場合に比較して、部品点数の削減による構成の簡素化などを図ることができる。
又、左右の第二手摺り26は、前述したように高い強度を有する左右のフェンダ8に強固に支持されることになる。これにより、左右の第二手摺り26の支持強度として、運転者が左右いずれかの乗降部17Aから運転部5に対して乗降するときに第二手摺り26にかかる引っ張り力又は押圧力に耐え得る高い強度を簡単に得ることができる。
その結果、左右の第二手摺り26に要する支持強度を、第二手摺り専用の支持部材又は補強部材などを新たに設けることなく簡単に得ることができる。
上記の構成により、運転者は、車体に対する乗降部17Aからの乗降を、乗降部17Aを踏みながら、乗降部17Aの前後に位置する2つの手摺り25,26を両手で掴んだ3点支持による安定状態で行うことができる。
又、第一手摺り25の握り部25Bが乗降空間に向けて延びることにより、第一手摺り25と第二手摺り26との離間距離が短くなる。これにより、運転者は、車体に対して乗降部17Aから乗降するときに、前後の手摺り25,26を両手で掴み易くなる。そして、運転者は、前後の手摺り25,26を両手で掴んだ状態では、両腕を、力が入り易く身体の車体側への引き寄せ動作が行い易い胴体に近い位置に位置させることができる。
その結果、運転者の車体に対する乗降部17Aからの乗降を好適に行い易くすることができる。
これにより、第一手摺り25と第二手摺り26との離間距離が更に短くなり、運転者は、車体に対して乗降部17Aから乗降するときに、前後の手摺り25,26を両手で掴み易くなる。そして、運転者は、前後の手摺り25,26を両手で掴んだ状態では、両腕を、より力が入り易く身体の車体側への引き寄せ動作が行い易い更に胴体に近い位置に位置させることができる。
その結果、運転者の車体に対する乗降部17Aからの乗降を更に行い易くすることができる。
これにより、操作ペダル21〜23の装備数量の少ないことで行い易くなっている車体に対する車体左側の乗降部17Aからの乗降を更に行い易くすることができる。
これにより、運転者は、例えば、運転ステップ17の位置が高いことで車体に対する乗降部17Aからの乗降が行い難い場合には、降車位置側から掴み易く、かつ、身体の車体側への引き寄せ動作が行い易い下向き延出部25Cを掴むことにより、車体に対する乗降部17Aからの乗降を行い易くすることができる。そして、運転者は、下向き延出部25Cと第二手摺り26とを両手で掴んだ状態では、両腕を、力が入り易く身体の車体側への引き寄せ動作が行い易い胴体に近い位置に位置させることができる。
その結果、運転ステップ17の位置が高い車体に対する運転者の乗降部17Aからの乗降を行い易くすることができる。
特に、下向き延出部25Cが乗降空間に入り込んでいる場合には、下向き延出部25Cと第二手摺り26との離間距離が短くなる。これにより、運転者は、高い位置の運転ステップ17に対して乗降部17Aから乗降するときに、下向き延出部25Cと第二手摺り26とを降車位置側から更に掴み易くなる。そして、運転者は、下向き延出部25Cと第二手摺り26とを両手で掴んだ状態では、両腕を、より力が入り易く身体の車体側への引き寄せ動作が行い易い更に胴体に近い位置に位置させることができる。
その結果、運転ステップ17の位置が高い車体に対する運転者の乗降部17Aからの乗降を更に行い易くすることができる。
左右のガード部材29は、丸棒鋼材製で、左右のフェンダ8における露出外縁部8Cの前後両端にわたる長さを有して露出外縁部8Cに溶接されている。
これにより、左右のフェンダ8は、それらの露出外縁部8Cのエッジ部分への他物の接触が阻止されるとともに補強されている。
これにより、運転ステップ17は、その左右の露出外縁部17Cのエッジ部分への他物の接触が阻止されるとともに、運転ステップ17の補強が図られている。
又、図7に示すように、フェンダ用の左右のガード部材29及び運転ステップ用の左右のガード部材30は、左右のフェンダ8の露出外縁部8C又は運転ステップ17の左右の露出外縁部17Cに外嵌して接着されるゴムなどの樹脂製であってもよい。
底板部材37は、その右端側に位置する操作片36Aとの対向部位に、棒状の道具39の挿入を許容する貫通孔37Aを備えている。
上記の構成により、ロック機構31は、ボンネット15の閉じ位置への人為操作が行われると、ロックピン32がボンネット15とともに下降揺動する。そして、この下降揺動でロックピン32がフック部材34の連係部34Aに接触すると、この接触に伴って、フック部材34が引っ張りバネ35の作用に抗してロック位置から解除位置に退避揺動する。又、この下降揺動でロックピン32がガイド板33に接触すると、この接触に伴って、ロックピン32が所定のロック位置に案内される。その後、ボンネット15が閉じ位置に到達すると、その到達に伴って、ロックピン32が連係部34Aの下方に移動し、この移動に連動して、フック部材34が引っ張りバネ35の作用でロック位置に復帰してロックピン32に引っ掛かる。これにより、ロック機構31は、ボンネット15を閉じ位置に固定保持することができる。
又、ロック機構31は、棒状の道具39が底板部材37の貫通孔37Aに挿入され、その棒状の道具39によって操作ロッド36がロック位置から解除位置に押し上げられる人為操作が行われると、フック部材34が引っ張りバネ35の作用に抗して解除位置に退避揺動する。これにより、ロック機構31は、ボンネット15の閉じ位置での固定保持を解除して、ボンネット15の閉じ位置から開き位置への人為操作を許容する。
つまり、このロック機構31は、棒状の道具39を使用することにより、操作ロッド36の解除操作を行うことができ、ボンネット15の閉じ位置での固定保持を解除することができるように構成されている。これにより、ボンネット15の閉じ位置での固定保持を、安易に解除することができないようにしている。
本発明は、上記の実施形態で例示した構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
又、作業車は、左右の前輪6を備えずに、左右の後側走行装置7として、後車軸から前輪配置箇所にわたる長い前後長さを有する左右のクローラを備えるフルクローラ仕様の作業車であってもよい。
7 後側走行装置
8 フェンダ
16 フレーム体
17 運転ステップ
17A 乗降部
17B 通路部
18 運転座席
19 ステアリングホイール
20 表示パネル
25 第一手摺り
25B 握り部
26 第二手摺り
26B 握り部
27 エンジンルーム
Claims (9)
- 運転ステップと、
前記運転ステップよりも後側において、平面視で左右の後側走行装置の間に設けられた運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられたステアリングホイールと、
前記運転座席の左右両側方に設けられ、前記左右の後側走行装置を上方から覆う左右のフェンダと、
前記ステアリングホイールの側方かつ前記フェンダの前方に形成され、前記運転ステップに対する乗降を可能にする乗降部と、
前記乗降部に配置される操作ペダルと、
前記運転ステップのうち、平面視で前記ステアリングホイールと前記フェンダとの間に形成され、前記乗降部と前記運転座席とを往来可能に接続する通路部と、
前記乗降部の前側に位置し、乗降時に運転者が車体前側となる手で握る第一手摺りと、
前記乗降部の後側に位置し、乗降時に運転者が車体後側となる手で握る第二手摺りと、を備え、
前記フェンダの車体左右方向中央側の側壁部は、前記操作ペダルの車体左右方向外側の端部よりも車体左右方向中央側に位置しており、
前記フェンダの前端部は、前記ステアリングホイールの後端部よりも前に位置しており、
前記第一手摺りの握り部は、前記ステアリングホイールの中心よりも車体左右方向外側に位置し、かつ、車体左右方向に沿うかまたは車体外側ほど車体後側となるように傾斜し、
前記第一手摺りの握り部は、平面視で前記第二手摺りの握り部よりも車体左右方向中央側に位置しており、且つ、平面視で前記操作ペダルよりも車体左右方向中央側に位置しており、
前記第一手摺りの握り部は、前記第二手摺りの握り部よりも高い位置に位置しており、且つ、車体外側ほど下側となるように傾斜しており、
前記第二手摺りの握り部は、平面視で車体前後方向に沿っており、且つ、水平方向に沿っている作業車。 - 前記第一手摺りの握り部は、平面視で車体外側ほど車体後側となるように傾斜している請求項1に記載の作業車。
- 運転ステップと、
前記運転ステップよりも後側において、平面視で左右の後側走行装置の間に設けられた運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられたステアリングホイールと、
前記運転座席の左右両側方に設けられ、前記左右の後側走行装置を上方から覆う左右のフェンダと、
前記ステアリングホイールの側方かつ前記フェンダの前方に形成され、前記運転ステップに対する乗降を可能にする乗降部と、
前記運転ステップのうち、平面視で前記ステアリングホイールと前記フェンダとの間に形成され、前記乗降部と前記運転座席とを往来可能に接続する通路部と、
前記乗降部の前側に位置し、乗降時に運転者が車体前側となる手で握る第一手摺りと、
前記乗降部の後側に位置し、乗降時に運転者が車体後側となる手で握る第二手摺りと、を備え、
前記第一手摺りの握り部は、前記ステアリングホイールの中心よりも車体左右方向外側に位置し、かつ、車体左右方向に沿うかまたは車体外側ほど車体後側となるように傾斜し、
前記第一手摺りの握り部は、平面視で前記第二手摺りの握り部よりも車体左右方向中央側に位置しており、
前記第一手摺りの握り部は、前記第二手摺りの握り部よりも高い位置に位置しており、且つ、車体外側ほど下側となるように傾斜しており、
前記第一手摺りの握り部は、平面視で車体外側ほど車体後側となるように傾斜しており、
前記第一手摺りは、握り部の延出端から真下に延びる下向き延出部を備えており、
前記第二手摺りの握り部は、平面視で車体前後方向に沿っている作業車。 - 前記第一手摺りの下向き延出部は、少なくとも前記第二手摺りの握り部と同じ高さまで延びている請求項3に記載の作業車。
- 前記乗降部に配置される操作ペダルを備え、
前記フェンダの車体左右方向中央側の側壁部は、前記操作ペダルの車体左右方向外側の端部よりも車体左右方向中央側に位置しており、
前記フェンダの前端部は、前記ステアリングホイールの後端部よりも前に位置しており、
前記第一手摺りの握り部は、平面視で前記操作ペダルよりも車体左右方向中央側に位置している請求項3又は4に記載の作業車。 - 前記第二手摺りの握り部は水平方向に沿っている請求項3から5のいずれか1項に記載の作業車。
- 前記ステアリングホイールの前下側に表示パネルを備え、
前記第一手摺りは、前記表示パネルの前側に位置し、
前記第一手摺りの握り部は、前記表示パネルと同じ高さに位置し、かつ、前記表示パネルの前面の前方突出の湾曲形状に沿うように傾斜している請求項2から6のいずれか1項に記載の作業車。 - 前記第一手摺りは、車体前側に設けられたエンジンルームと前記ステアリングホイールとの間において車体フレームから立設されたフレーム体に支持されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の作業車。
- 前記第二手摺りは、前記フェンダの上方に位置する状態で、前記フェンダに支持されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の作業車。
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