JP2015191496A - 乗用作業車 - Google Patents

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寛央 藤本
Hirohisa Fujimoto
寛央 藤本
雅俊 渡部
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雅俊 渡部
貴大 久田
Takahiro Hisada
貴大 久田
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【課題】ペダル操作が不要な定速走行時などにおいては操作ペダルから足を離しておくことができ、かつ、操作ペダルへの踏み変え動作を容易に行えるようにする。【解決手段】車体フレームにおける運転座席の前方箇所に立設するステアリングフレーム11と、ステアリングフレーム11を後方から覆う状態でステアリングフレーム11に取り付ける下部カバー34とを備え、下部カバー34は、運転座席に着座した運転者が使用する足置き部品35を装備している。【選択図】図9

Description

本発明は、トラクタ、乗用草刈機、乗用田植機、及び、ホイルローダ、などの乗用作業車に関する。
乗用作業車の一例であるトラクタにおいては、搭乗ステップにより形成する足置き領域のうちの左右両側領域に、ブレーキペダルやクラッチペダル(停止ペダル)などの操作ペダルを分散配備したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2011−143801号公報(段落番号0014、図2)
上記の構成では、搭乗ステップにより形成する足置き領域が各種の操作ペダルにより制限されていることから、搭乗ステップ上に足を乗せ難くなっている。そのため、ブレーキペダルやクラッチペダルなどの操作ペダルの踏み込み操作を行う必要のない定速走行時などにおいても、踏み込み解除位置の操作ペダルに足を乗せかけた状態のままで運転することが多くなっている。そして、このような場合には、走行中に車体が激しく揺れることなどに起因して、僅かながらも操作ペダルの踏み込み操作が行われることがあり、この踏み込み操作による伝動ロス、又は、クラッチやブレーキにおける摩擦板の不要な摩耗、などを招き易くなる。
又、搭乗ステップ上に足を乗せた場合には、操作ペダルの踏み込み操作を行うための予備動作として搭乗ステップ上から操作ペダルへの踏み変え動作を行う際に、足が操作ペダルに接触し易くなることから、その踏み変え動作が行い難くなっていた。
本発明の目的は、ペダル操作が不要な定速走行時などにおいては操作ペダルから足を離しておくことができ、かつ、操作ペダルへの踏み変え動作を容易に行えるようにすることにある。
本発明の課題解決手段は、
車体フレームにおける運転座席の前方箇所に立設するステアリングフレームと、前記ステアリングフレームを後方から覆う状態で前記ステアリングフレームに取り付ける下部カバーとを備え、
前記下部カバーは、前記運転座席に着座した運転者が使用する足置き部品を装備している。
この手段によると、ブレーキペダルやクラッチペダルなどの操作ペダルの踏み込み操作を行う必要のない定速走行時などにおいては、両足を、下部カバーに備えることによって搭乗ステップよりも上方に位置するようになる足置き部品に安定した状態で載せておくことができる。
これにより、定速走行時などにおいて、踏み込み解除位置の操作ペダルに足を乗せかける必要がなくなる。その結果、ブレーキペダルやクラッチペダルなどの操作ペダルに足を乗せかけた場合に招き易くなる、走行中に車体が激しく揺れることなどに起因した操作ペダルの踏み込み操作による伝動ロス、又は、クラッチやブレーキにおける摩擦板の不要な摩耗、などを回避することができる。
又、搭乗ステップ上に足を乗せる場合よりも足が操作ペダルに接触し難くなることから、操作ペダルの踏み込み操作を行うための予備動作としての足置き部品から操作ペダルへの踏み変え動作が行い易くなる。その結果、操作ペダルの操作性を向上させることができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記足置き部品を、前記下部カバーの左右中央部位に配備している。
この手段によると、足置き部品が車体の左右中央部位に位置するようになることから、車体に対する横方向からの乗降の際に足置き部品が邪魔になる虞を回避することができる。
従って、足置き部品を備えながらも良好な乗降性を確保することができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記足置き部品は、その足置き面の下側に収納部を備えている。
この手段によると、足置き部品の下方の空間を収納空間として有効利用することができ、工具や作業用の道具などを収納することができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記足置き部品は、その足置き面の高さ位置が、前記ステアリングフレームの横側方に配備した操作ペダルの踏面の高さ位置よりも高くなるように構成している。
この手段によると、足置き部品に載せた両足の操作ペダルとの接触をより確実に回避することができる。又、操作ペダルの踏み込み操作を行うための予備動作としての足置き部品から操作ペダルへの踏み変え動作を下降動作で行えることから、その踏み変え動作をより行い易くすることができる。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、
前記ステアリングフレームは、前記車体フレームに防振部材を介して立設している。
この手段によると、足置き部品に載せた足に車体フレーム側からの振動を伝わり難くすることができる。
トラクタの斜視図である。 フェンダなどの構成を示す要部の背面図である。 フェンダの一部縦断左側面図である。 フェンダの分解左側面図である。 前側カバー部品を備えた別実施形態でのフェンダの構成を示す一部縦断左側面図である。 上下対称形状の前側カバー部品を備えた別実施形態でのフェンダの構成を示す一部縦断左側面図である。 前側縦板部分を備えた別実施形態でのフェンダの構成を示す一部縦断左側面図である。 フェンダに備えたガード部材及び手摺りの形状を示す要部の斜視図である。 足置き部品の構成を示す要部の斜視図である。 足置き部品の構成を示す要部の左側面図である。 別実施形態での足置き部品の構成を示す要部の一部縦断左側面図である。 ブレーキの制動解除構造を示す要部の縦断側面図である。 ブレーキの制動解除構造を示すセパレータプレートの正面図である。 PTOクラッチの操作構造を示す連係図である。 インターロック機構の構成を示す要部の横断平面図である。 トップリンク利用のトレーラ連結操作構造での連結開始状態を示す要部の一部縦断左側面図である。 トップリンク利用のトレーラ連結操作構造での連結途中状態を示す要部の一部縦断左側面図である。 トップリンク利用のトレーラ連結操作構造での連結完了状態を示す要部の一部縦断左側面図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明を、作業車の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図9及び図10に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体フレーム1の前半部に原動部2を備え、車体フレーム1の後半部に搭乗運転部3を備えている。そして、原動部2の左右に駆動可能な操舵輪としての前輪4を走行装置として配備し、搭乗運転部3の左右に制動可能な駆動輪としての後輪5を走行装置として配備して、4輪駆動型に構成している。
車体フレーム1は、前車軸ケース6を支持する前車軸フレーム7の後部に、帯鋼からなる左右のサイドメンバ8を介して、水冷式で縦型のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)9を連結し、このエンジン9の下部に、車体フレーム1の後半部を形成するハウジングユニット10を連結して構成している。そして、ハウジングユニット10の前端部に、前後方向視略門型のステアリングフレーム11を立設している。
図1に示すように、原動部2は、ボンネット12などにより形成するエンジンルームにエンジン9などを配備して構成している。搭乗運転部3は、前輪操舵用のステアリングホイール13、及び、前後方向に位置調節可能な運転座席14、などを備えている。
図1〜4に示すように、ハウジングユニット10は、その後部から左右に延出する後車軸ケース15を備えている。左右の各後車軸ケース15は、後輪用のフェンダ16を支持する支持ブラケット17を載置する載置部15Aを備え、この載置部15Aに支持ブラケット17を着脱可能にボルト連結している。各載置部15Aは、それらにボルト連結する支持ブラケット17の前後中心が後輪5の回転中心と前後方向で一致するように、対応する後車軸ケース15の所定箇所に一体形成している。
図2〜4に示すように、左右の各フェンダ16は、対応する後輪5における上部側の内側面を車体内側から覆う縦板部品18と、対応する後輪5の上部を上方から覆う天板部品19とを備える2ピース構造に構成している。
左右の各縦板部品18は、水平で短尺の下縁18a、この下縁18aの両端から同じ傾斜角度で外側上方に向けて延出する同じ長さで長尺の前後一側縁18bと前後他側縁18c、前後一側縁18b又は前後他側縁18cの上端から同じ傾斜角度で内側上方に向けて延出する同じ長さで短尺の前後一端側上縁18dと前後他端側上縁18e、及び、前後一端側上縁18dの上端と前後他端側上縁18eの上端とにわたる水平で長尺の上縁18f、を有する扇形に似た側面視略六角形の前後対称形状に形成している。又、それらの下部側が後輪5に沿って起立する縦板部18Aとなり、上縁部が横外向きに傾斜する傾斜部18Bとなるように形成している。そして、これらにより、前後を反転させて使用することが可能な左右共通部品に構成している。
左右の各天板部品19は、前後方向視の断面形状が下向きU字状の天板20と、天板20から縦板部品18の外側面に沿って支持ブラケット17に向けて延出する3本の連結アーム21とを備えている。各天板20は、縦板部品18の上縁18fに沿う水平部20A、及び、縦板部品18の前後一端側上縁18d又は前後他端側上縁18eに沿う一端側傾斜部20Bと他端側傾斜部20C、を有する前後対称形状に形成している。各連結アーム21は、天板20の裏面に接合する接合部21Aと、縦板部品18の外側面に沿って延出する延出部21Bとを有する略逆L字状に曲げ形成している。そして、前後一端側の連結アーム21を縦板部品18の前後一側縁18bに沿う傾斜姿勢で天板20の前後一端部に溶接している。又、前後他端側の連結アーム21を縦板部品18の前後他側縁18cに沿う傾斜姿勢で天板20の前後他端部に溶接している。更に、前後中間の連結アーム21を垂下姿勢で水平部20Aの前後中間部に溶接している。そして、これらにより、左右の各天板部品19を前後対称形状に構成して、前後を反転させて使用することが可能な左右共通部品に構成している。
左右の各フェンダ16は、天板部品19における天板20の左右一側縁部を縦板部品18の上縁部にスポット溶接し、各連結アーム21の延出部21Bを縦板部品18の外側面にスポット溶接することにより、前後対称形状で前後を反転させて使用することが可能な左右共通部品に構成している。そして、各連結アーム21が縦板部品18及び天板20の補強リブとして機能するように構成している。
左右の各支持ブラケット17は、後車軸ケース15とのボルト連結を可能にするフランジ17A、フェンダ16の前後中心領域における下部側とのボルト連結を可能にする縦壁17B、及び、複数の補強リブ17C、などを一体形成した鋳物により構成している。又、水平の下縁17a、この下縁17aの両端から同じ傾斜角度で外側上方に向けて延出する同じ長さの前後一側縁17bと前後他側縁17c、前後一側縁17b又は前後他側縁17cの上端から同じ傾斜角度で内側上方に向けて延出する同じ長さの前後一端側上縁17dと前後他端側上縁17e、及び、前後一端側上縁17dの上端と前後他端側上縁17eの上端とにわたる水平で長尺の上縁17f、などを有する側面視略六角形の前後対称形状に形成している。各フランジ17Aは上下方向視矩形状に形成している。各補強リブ17Cは前後対称配備している。そして、これらにより、左右の各支持ブラケット17を前後対称形状に構成して、前後を反転させて使用することが可能な左右共通部品に構成している。
左右の各支持ブラケット17は、それらの前後一側縁17b及び前後他側縁17cの傾斜角度を、縦板部品18における前後一側縁18b及び前後他側縁18cの傾斜角度と同じ角度に設定している。又、それらの前後一端側上縁17d及び前後他端側上縁17eの傾斜角度を、縦板部品18における前後一端側上縁18d及び前後他端側上縁18eの傾斜角度と同じ角度に設定している。
左右の各縦壁17Bは、それらの前後中心上の下部に形成した第1ネジ孔H1、第1ネジ孔H1から前後方向に一定間隔をあけて整列形成した第2ネジ孔H2と第3ネジ孔H3と第4ネジ孔H4と第5ネジ孔H5、第1ネジ孔H1に隣接する第2ネジ孔H2又は第3ネジ孔H3の真上方向に一定間隔をあけた上端部に形成した第6ネジ孔H6と第7ネジ孔H7、第1ネジ孔H1から前後一側縁17bに沿う方向に所定間隔をあけた上端部に形成した第8ネジ孔H8、第1ネジ孔H1から前後他側縁17cに沿う方向に所定間隔をあけた上端部に形成した第9ネジ孔H9、第1ネジ孔H1の中心と第8ネジ孔H8の中心とを結ぶ結線と第3ネジ孔H3の中心と第7ネジ孔H7の中心とを結ぶ結線との交点に形成した第10ネジ孔H10、第1ネジ孔H1の中心と第9ネジ孔H9の中心とを結ぶ結線と第2ネジ孔H2の中心と第6ネジ孔H6の中心とを結ぶ結線との交点に形成した第11ネジ孔H11、第4ネジ孔H4から前後他側縁17cに沿う方向に所定間隔をあけた上端部に形成した第12ネジ孔H12、及び、第5ネジ孔H5から前後一側縁17bに沿う方向に所定間隔をあけた上端部に形成した第13ネジ孔H13、を備えている。
そして、各ネジ孔H1〜H13のうち、第1ネジ孔H1、第2ネジ孔H2、第4ネジ孔H4、第6ネジ孔H6、第8ネジ孔H8、第10ネジ孔H10、及び、第12ネジ孔H12により、縦壁17Bの前後中心に対してフェンダ16を前後一方寄りに配備する左用の連結部17Baを構成している。又、第1ネジ孔H1、第3ネジ孔H3、第5ネジ孔H5、第7ネジ孔H7、第9ネジ孔H9、第11ネジ孔H11、及び、第13ネジ孔H13により、縦壁17Bの前後中心に対してフェンダ16を前後他方寄りに配備する右用の連結部17Bbを構成している。これにより、左右の各縦壁17Bは、左用の連結部17Baと右用の連結部17Bbとを、第1ネジ孔H1を共有する状態で前後対称配備している。
左右の各フェンダ16において、縦板部品18は、支持ブラケット17の左用の連結部17Ba又は右用の連結部17Bbに対するボルト連結を可能にする8つの貫通孔18gを形成している。天板部品19は、前後両端側の連結アーム21のそれぞれに、支持ブラケット17の左用の連結部17Ba又は右用の連結部17Bbに対するボルト連結を可能にする3つの貫通孔21aを形成している。又、前後中間の連結アーム21に、支持ブラケット17の左用の連結部17Ba又は右用の連結部17Bbに対するボルト連結を可能にする2つの貫通孔21aを形成している。これにより、縦板部品18及び天板部品19を、左用の連結部17Ba又は右用の連結部17Bbに対応する各貫通孔18g,21aを使用した左用の連結部17Ba又は右用の連結部17Bbに対する共締め連結が可能となるように構成している。
以上の構成から、左右のフェンダ16及び左右の支持ブラケット17のそれぞれを、前後対称形状で前後を反転させて使用することが可能な左右共通部品に構成することができ、これにより、左右のフェンダ16及び左右の支持ブラケット17のそれぞれを左右専用部品に構成する場合に比較して、金型の左右兼用化によるコストの削減、及び、部品管理の容易化を図ることができる。
又、左右のフェンダ16は、左側のフェンダ16を左側の支持ブラケット17における左用の連結部17Baに7本のボルト22を使用して連結し、かつ、右側のフェンダ16を右側の支持ブラケット17における右用の連結部17Bbに7本のボルト22を使用して連結することにより、各支持ブラケット17の左右中心に対して、各フェンダ16の左右中心を各支持ブラケット17の左右中心から後方側に設定距離だけ離した後方寄りの位置に配備することができる。つまり、左右の各フェンダ16を、左右の後輪5に対して、各フェンダ16の左右中心を各後輪5の回転中心から後方側に設定距離だけ離した後方寄りの位置に配備することができる。これにより、左右の各フェンダ16を、前後対称形状で前後を反転させて使用することが可能な左右共通部品に構成しながらも、各フェンダ16の前後長さを不必要に長くすることなく、各フェンダ16における天板20の後輪5に対する後方への延出長さを長くすることができる。その結果、高速走行が可能な前進時に各後輪5が跳ね上げる泥などを、各フェンダ16の天板20によってより確実に受け止めることができ、各後輪5が跳ね上げる泥などの後方への飛散を効果的に抑制することができる。
図5に示すように、左右のフェンダ16としては、前述した縦板部品18及び天板部品19に加えて、対応する後輪5の前部側を覆う左右専用の前側カバー部品23を備える3ピース構造に構成したものであってもよい。
この構成に基づく左右のフェンダ16において、各前側カバー部品23は、対応する後輪5における前部側の内側面を車体内側から覆う縦板部23Aと、対応する後輪5における前部の上部側を前方から覆う前板部23Bとを備えている。
各天板部品19は、それらの一端側傾斜部20Bと他端側傾斜部20Cとのそれぞれに、それらの端部から一端側傾斜部20B又は他端側傾斜部20Cの延長方向に同じ長さで延出する延出部20D,20Eを備えている。そして、各延出部20D,20Eは、左右の対応する前側カバー部品23の前板部23Bを支持する支持部として使用することが可能となるように形成している。
又、各前側カバー部品23は、それらの下端部に前後向きの連結アーム24を備えている。左側の連結アーム24は、その後部に、左側の支持ブラケット17における未使用の第3ネジ孔H3及び第5ネジ孔H5を利用した左側の支持ブラケット17へのボルト連結を可能にする2つの貫通孔24aを備えている。右側の連結アーム24は、その後部に、右側の支持ブラケット17における未使用の第2ネジ孔H2及び第4ネジ孔H4を利用した右側の支持ブラケット17へのボルト連結を可能にする2つの貫通孔24aを備えている。これにより、左右の支持ブラケット17に前側カバー部品連結用のネジ孔を新たに設けることなく、左右の前側カバー部品23を対応する支持ブラケット17に2つのボルト22を使用して連結することができる。
各連結アーム24の前部側は、搭乗運転部3に備えた搭乗ステップ25(図1参照)の対応する左右の外側縁部にスポット溶接することにより、搭乗ステップ25に連結している。
このような3ピース構造に構成した左右のフェンダ16を、対応する支持ブラケット17の左用の連結部17Ba又は右用の連結部17Bbに連結すれば、各フェンダ16を各支持ブラケット17の左右中心に対して後方寄りに配備することができる。これにより、各フェンダ16における天板20の後輪5に対する後方への延出長さを長くしながら、各フェンダ16における前側カバー部品23の前板部23Bを後輪5の前端に近づけることができ、前側カバー部品23とボンネット12との間の乗降空間を広くすることができる。その結果、各フェンダ16により、各後輪5が跳ね上げる泥などの前後方向への飛散を効果的に抑制することができる上に、乗降空間からの乗降を行い易くすることができる。
図6に示すように、前側カバー部品23を備える3ピース構造の左右のフェンダ16においては、各前側カバー部品23を上下対称形状に構成して、上下を反転させて使用することが可能な左右共通部品に構成してもよい。
図7に示すように、2ピース構造の左右のフェンダ16においては、各縦板部品18を、前述した傾斜部18Bを備えずに、それらの縦板部18Aに、前述した前側カバー部品23の縦板部23Aに相当する前側縦板部分18Aaを有するように形成して、前後非対称形状で左右対称形状の左右共通部品に構成してもよい。
又、各天板部品19を、それらの天板20に、前述した縦板部品18の傾斜部18Bに相当する傾斜部20Fを有するように形成して、前後対称形状で左右非対称形状の左右共通部品に構成してもよい。
そして、所定の前後向き姿勢で左右に使用する左右共通の縦板部品18と、前後を反転させて左右に使用する左右共通の天板部品19とを連結して、左右専用のフェンダ16を構成するようにしてもよい。
図示は省略するが、各天板部品19において、それらに備える連結アーム21の数量及び形状などは、天板部品19を左右共通部品に構成することが可能であれば種々の変更が可能である。例えば、各天板部品19に、4本又は5本などの連結アーム21を備えるようにしてもよい。又、連結アーム21を備えないようにしてもよい。
図7に示すように、左右の支持ブラケット17としては、後車軸ケース15とのボルト連結を可能にするフランジ17Aと、フェンダ16の下部側とのボルト連結を可能にする縦壁17Bとを有する略L字状に曲げ形成した鋼板により構成したものであってもよい。
図示は省略するが、左右の支持ブラケット17としては、それらの縦壁17Bに左右共用の連結部を備えるように構成したものであってもよい。
図示は省略するが、左右のフェンダ16及び左右の支持ブラケット17としては前輪用に構成したものであってもよい。又、走行装置としてクローラを備えるセミクローラ仕様又はフルクローラ仕様に構成したトラクタにおいては、クローラ用に構成したものであってもよい。
図1、図2及び図8に示すように、左右のフェンダ16は、それらの天板20を荷台として使用することができるように水平部20Aを備えている。そして、各水平部20Aには、それらに載置した載置物の車外への落下を防止するガード部材26を装備している。
各ガード部材26は、丸鋼材を、前後方向視L字状の前後の脚部26Aとそれらにわたる平面視U字状のガード部26Bとを有する前後対称形状に曲げ形成して、前後を反転させて使用することが可能な前後対称形状の左右共通部品に構成している。
これにより、ガード部材26の左右兼用化による加工費の削減、及び、部品管理の容易化を図りながら、各フェンダ16の水平部20Aに載置した載置物の車外への落下を防止することができる。
図1及び図3に示すように、左右のフェンダ16は、それらの縦板部品18の後上部を、左右の縦板部品18にわたる左右向きの連結部材27にて連結することにより、それらの保形強度を高くしている。これにより、各フェンダ16の水平部20Aを荷台として使用することが可能な高い保形強度をより確実に確保することができる。
図1、図2及び図8に示すように、左右のフェンダ16は、それらの天板20の前端部に、乗降時に使用する手摺り28を装備している。各手摺り28は、丸鋼材を、対応するフェンダ16の天板20に連結する前後の脚部28A,28B、前側の脚部28Aから後方に延出する後上がり傾斜部28C、及び、後上がり傾斜部28Cから後側の脚部28Bにわたる水平部28D、を有する前後非対称形状の左右対称形状に曲げ形成して、所定の前後向き姿勢で左右に使用する左右共通部品に構成している。そして、それらの水平部28Dを運転時に肘置きなどに使用することが可能となるように、各フェンダ16における運転座席側の位置に配備している。
これにより、手摺り28の左右兼用化による加工費の削減、及び、部品管理の容易化を図りながら、乗降を行い易くすることができる上に、運転時などにおける乗車姿勢を楽にすることができる。
図示は省略するが、搭乗運転部3は、任意の走行速度での定速走行を可能にする位置保持型のハンドアクセルレバーを備えている。
図9及び図10に示すように、搭乗運転部3は、ステアリングフレーム11の右側方箇所に左右のサイドブレーキペダル29を操作ペダルとして配備している。又、ステアリングフレーム11の左側方箇所にクラッチペダル30を操作ペダルとして配備している。
ステアリングフレーム11は、車体フレーム1における運転座席14の前方箇所にゴム製の防振部材31を介して立設している。又、その左右の側板11Aの間に、全油圧式に構成したパワーステアリング機構32のコントロールユニット33を配備している。そして、そのコントロールユニット33とともにステアリングフレーム11を後方から覆う状態で左右の側板11Aに取り付ける下部カバー34を備えている。下部カバー34は、運転座席14に着座した運転者が使用する足置き部品35を装備している。
足置き部品35は、平面視U字状に曲げ形成した丸鋼製の足置き部35A、及び、下部カバー34との間に収納空間を形成するように曲げ形成した板金製で有底の収納部35Bを備えている。そして、下部カバー34と足置き部35Aとの間に形成される空間が開口となるように、足置き部35Aの下部に収納部35Bを連接して構成している。足置き部35Aは、その上縁により形成する足置き面35aの高さ位置が、各サイドブレーキペダル29の踏面29a及びクラッチペダル30の踏面30aの高さ位置よりも高くなるように、下部カバー34における左右中央部位の上部側に配備している。
これにより、左右のサイドブレーキペダル29やクラッチペダル30を踏み込み操作する必要のない定速走行時には、両足を、それらが左右のサイドブレーキペダル29やクラッチペダル30などに接触し易い搭乗ステップ上ではなく、搭乗ステップ25よりも上方に位置することで、搭乗ステップ上よりも両足が左右のサイドブレーキペダル29やクラッチペダル30などに接触する可能性を低くすることができる足置き部品35に安定した状態で載せておくことができる。
その結果、例えば、走行中に車体が大きく揺れた場合などにおいて、両足が左右のサイドブレーキペダル29やクラッチペダル30などに触れることに起因して、不測のブレーキ操作やクラッチ操作などが行われる虞をより確実に回避することができる。
又、足置き部品35が搭乗運転部3の左右中央部位に位置するようになることから、前述した乗降空間からの乗降の際に足置き部品35が邪魔になる虞を回避することができる。
しかも、足置き部品35における足置き面35aの高さ位置が各ペダル29,30の踏面29a,30aの高さ位置よりも高いことにより、足置き部品35に載せた両足が左右のサイドブレーキペダル29やクラッチペダル30に接触する虞をより確実に回避することができる。又、左右のサイドブレーキペダル29やクラッチペダル30を踏み込み操作する前に行う足置き部品35から左右のサイドブレーキペダル29やクラッチペダル30への踏み変え動作が行い易くなる。
そして、足置き部品35を、車体フレーム1に防振状態で立設したステアリングフレーム11に備えることから、足置き部品35に載せた足に車体フレーム側からの振動を伝わり難くすることができる。
更に、足置き部品35の下方の空間を収納空間として有効利用することができ、工具や作業用の道具などを収納することができる。
その上、ステアリングフレーム11の左右の側板間に配備したコントロールユニット33などに対するメンテナンスを行う場合には、下部カバー34とともに足置き部品35をステアリングフレーム11から取り外すことができる。これにより、例えば、足置き部品35を搭乗ステップ25に備える場合のように、下部カバー34をステアリングフレーム11から取り外しても足置き部品35が搭乗ステップ上に残ることにより、コントロールユニット33などに対するメンテナンスが行い難くなる、といった不都合の発生を回避することができる。
図11に示すように、足置き部品35としては、丸鋼製の足置き部35Aに代えて、前述した収納部35Bの上縁が下部カバー34との間に形成する開口を開閉可能に塞ぐ板金製の蓋体35Cを足置き部35Aとして使用するように構成したものであってもよい。
図示は省略するが、足置き部品35としては、丸鋼製や角鋼製あるいはパイプ製の足置き部35Aのみを備えるものであってもよい。又、その足置き面35aの高さ位置が、各サイドブレーキペダル29の踏面29a及びクラッチペダル30の踏面30aの高さ位置と同じになるように、又は、それらの高さ位置よりも少し低くなる程度になるように、下部カバー34に装備したものであってもよい。
図12及び図13に示すように、左右のサイドブレーキペダル29に連係する左右のサイドブレーキ36は、それぞれ、ブレーキ軸37に相対摺動可能な状態で一体回転するように外嵌した複数のブレーキディスク38と、ブレーキケース39に相対摺動可能かつ相対回転不能に内嵌した複数のセパレータプレート40とを交互に配備した多板式に構成している。そして、複数のセパレータプレート40のうち、一つ置きに位置する所定のセパレータプレート40は、それらにおけるブレーキディスク38の外周よりも外側に位置する外周側の領域に、隣接するセパレータプレート40に作用する複数(図13では3つ)の弾性体41を、周方向に一定ピッチ(図13では120度ピッチ)で整列装備している。
各弾性体41は、ゴムなどの弾性変形可能な樹脂材で構成している。そして、所定のセパレータプレート40に弾性体装着用として形成した複数の貫通孔40aに内嵌する円柱状の内嵌部41Aと、隣接するセパレータプレート40に作用する一対の作用部41Bとを有するように形成している。各作用部41Bは、貫通孔40aへの装着を容易にする貫通孔40aよりも小径の小径部分と、貫通孔40aからの離脱を阻止する貫通孔40aよりも大径の大径部分とを有する円錐台状に形成している。又、その内嵌部41Aからの延出長さがブレーキディスク38の板厚よりも大きくなるように形成している。そして、対応するサイドブレーキペダル29の踏み込み操作によって各ブレーキディスク38及びセパレータプレート40が圧接される場合には、それらの圧接を許容するように弾性変形し、対応するサイドブレーキペダル29の踏み込み解除操作によって各ブレーキディスク38及びセパレータプレート40の圧接が解除される場合には、それらの圧接が解除されるように弾性復帰し、対応するサイドブレーキペダル29が踏み込み解除位置に復帰するのに伴って初期形状に復元するように構成している。
この構成により、制動操作に悪影響を及ぼすことなく、制動解除状態では、隣接するセパレータプレート40の離間距離をブレーキディスク38の板厚よりも大きくすることができ、隣接するブレーキディスク38とセパレータプレート40とをより確実に離間させることができる。その結果、制動解除状態において隣接するブレーキディスク38とセパレータプレート40との離間が不十分になってそれらが摺接することに起因した各サイドブレーキ36での伝動ロスの発生や燃費の低下、あるいは、ブレーキディスク38及びセパレータプレート40の不必要な摩耗、などを防止することができる。
図示は省略するが、各サイドブレーキ36において、所定のセパレータプレート40における弾性体41の装備数量及び配置間隔は種々の変更が可能である。具体的には、4つの弾性体41を90度ピッチで整列装備するようにしてもよく、又、5つの弾性体41を72度ピッチで整列装備するようにしてもよい。
又、各サイドブレーキ36においては、複数のブレーキディスク38のうちの一つ置きに位置する所定のブレーキディスク38におけるセパレータプレート40の内周よりも内側に位置する内周側の領域に、隣接するブレーキディスク38に作用する複数の弾性体41を周方向に一定ピッチで整列装備するようにしてもよい。
更に、所定のセパレータプレート40におけるブレーキディスク38の外周よりも外側に位置する外周側の領域に複数の弾性体41を周方向に一定ピッチで整列装備し、かつ、所定のブレーキディスク38におけるセパレータプレート40の内周よりも内側に位置する内周側の領域に複数の弾性体41を周方向に一定ピッチで整列装備するようにしてもよい。
又、弾性体41としては、隣接するセパレータプレート40におけるブレーキディスク38の外周よりも外側に位置する外周側領域の間に装備する大径のリング状に形成したもの、あるいは、隣接するブレーキディスク38におけるセパレータプレート40の内周よりも内側に位置する内周側領域の間に装備する小径のリング状に形成したものであってもよい。
図14に示すように、搭乗運転部3における運転座席14の左側方箇所には、左右向きの支軸42を支点にして、支軸42の前方領域において、下方のクラッチ入り位置と上方のクラッチ切り位置とにわたって揺動操作するクラッチレバー43を配備している。クラッチレバー43は、ハウジングユニット10に内蔵したインディペンデント式のデュアルクラッチ44に備えた作業動力断続用のレリーズフォーク45に、作業動力断続用の機械式リンク機構46を介して連係している。デュアルクラッチ44は、内蔵した作業用の入り付勢バネ(図示せず)の作用により、作業動力断続用のレリーズフォーク45が後側のクラッチ切り位置に位置する作業動力遮断状態から、作業動力断続用のレリーズフォーク45が前側のクラッチ入り位置に位置する作業動力接続状態に復帰するように構成している。
作業動力断続用の機械式リンク機構46は、操作アーム47、第1連係ロッド48、短尺の第1アーム49、長尺の第2アーム50、及び、第2連係ロッド51、などを備えている。操作アーム47は、支軸42を支点にして支軸42の前方領域でクラッチレバー43と一体揺動する。第1連係ロッド48は、その一端部を操作アーム47の遊端部にピン連結し、その他端部を第1アーム49の遊端部にピン連結している。第1アーム49と第2アーム50は、支軸42の前下方に配備した左右向きの支軸52を支点にして支軸52の後方領域で上下方向に一体揺動する。第2連係ロッド51は、弾性変形可能な曲げ形状に形成し、その一端部を第2アーム50の遊端部にピン連結し、その他端部を、支軸52の前方に配備した作業動力断続用のレリーズフォーク45にピン連結している。そして、クラッチレバー43が下方のクラッチ入り位置に位置する状態では、第2アーム50と第2連係ロッド51との連結点Pが、作業用の入り付勢バネの作用に対するデッドポイントの下方に位置し、クラッチレバー43が上方のクラッチ切り位置に位置する状態では、前記連結点Pが前記デッドポイントの上方に位置するように設定している。又、作業動力断続用のレリーズフォーク45は、クラッチレバー43が下方のクラッチ入り位置に位置する状態で前側のクラッチ入り位置に位置し、クラッチレバー43が上方のクラッチ切り位置に接近して、前記連結点Pが前記デッドポイントの下側に近接した段階で後側のクラッチ切り位置に位置するように設定している。
この構成により、クラッチレバー43が下方のクラッチ入り位置に位置する状態では、作業用の入り付勢バネの作用により、デュアルクラッチ44を、作業動力断続用のレリーズフォーク45が前側のクラッチ入り位置に位置する作業動力接続状態にて保持することができる。そして、このクラッチ入り位置のクラッチレバー43を、作業用の入り付勢バネの作用に抗して上方のクラッチ切り位置に向けて揺動操作すると、この操作で第2アーム50と第2連係ロッド51との連結点Pが前述したデッドポイントの下側に近接した段階で、作業動力断続用のレリーズフォーク45がクラッチ切り位置に到達してデュアルクラッチ44が作業動力遮断状態に切り替わる。その後、クラッチレバー43を更に上方に向けて揺動操作すると、第2連係ロッド51が弾性変形して、前記連結点Pが前記デッドポイントを越えてクラッチレバー43がクラッチ切り位置に到達するのを許容し、クラッチレバー43がクラッチ切り位置に到達するとともに第2連係ロッド51が初期形状に復元する。これにより、作業用の入り付勢バネの作用により、クラッチレバー43を上方のクラッチ切り位置に保持することができ、又、デュアルクラッチ44を、作業動力断続用のレリーズフォーク45が後側のクラッチ切り位置に位置する作業動力遮断状態にて保持することができる。このクラッチ切り位置のクラッチレバー43を下方のクラッチ入り位置に向けて揺動操作すると、第2連係ロッド51が弾性変形して、前記連結点Pが前記デッドポイントを越えて前記デッドポイントの下側に移動するのを許容し、前記連結点Pが前記デッドポイントの下側に移動すると第2連係ロッド51が初期形状に復元する。その後、クラッチレバー43がクラッチ入り位置に到達するのに伴って、作業動力断続用のレリーズフォーク45が前側のクラッチ入り位置に到達してデュアルクラッチ44が作業動力接続状態に切り替わり、作業用の入り付勢バネの作用により、デュアルクラッチ44を、作業動力断続用のレリーズフォーク45が前側のクラッチ入り位置に位置する作業動力接続状態にて保持することができる。
つまり、第2連係ロッド51の弾性変形を利用したデッドポイント越えの切り替え操作により、デュアルクラッチ44に内蔵した作業用の入り付勢バネの作用により、デュアルクラッチ44を、作業動力断続用のレリーズフォーク45が前側のクラッチ入り位置に位置する作業動力接続状態と、作業動力断続用のレリーズフォーク45が後側のクラッチ切り位置に位置する作業動力遮断状態とに切り替え保持することができるとともに、クラッチレバー43を下方のクラッチ入り位置と上方のクラッチ切り位置とに切り替え保持することができる。
図示は省略するが、クラッチレバー43及び作業動力断続用の機械式リンク機構46は、第2連係ロッド51の弾性変形を利用したデッドポイント越えの切り替え操作により、クラッチレバー43を上方のクラッチ入り位置と下方のクラッチ切り位置とに切り替え保持するように構成したものであってもよい。
図示は省略するが、デュアルクラッチ44は、その走行動力断続用のレリーズフォークをクラッチペダル30に走行動力断続用の機械式リンク機構を介して連係している。そして、この連係により、クラッチペダル30の踏み込み操作を解除した踏み込み解除状態では、デュアルクラッチ44の内部に備えた走行用の入り付勢バネ(図示せず)の作用により、クラッチペダル30をクラッチ入り位置にて保持することができるとともに、デュアルクラッチ44を、走行動力断続用のレリーズフォークが前側のクラッチ入り位置に位置する走行動力接続状態にて保持することができる。そして、走行用の入り付勢バネの作用に抗したクラッチペダル30のクラッチ入り位置からクラッチ切り位置への踏み込み操作を行うと、クラッチペダル30のクラッチ切り位置への到達に伴って、デュアルクラッチ44を、走行動力断続用のレリーズフォークが後側のクラッチ切り位置に位置する走行動力遮断状態に切り替えることができる。その後、クラッチペダル30の踏み込み操作を解除すると、走行用の入り付勢バネの作用により、クラッチペダル30をクラッチ切り位置からクラッチ入り位置に復帰させてクラッチ入り位置にて保持することができるとともに、デュアルクラッチ44を、走行動力断続用のレリーズフォークが前側のクラッチ入り位置に位置する走行動力接続状態に切り替えて走行動力接続状態にて保持することができる。
図示は省略するが、ハウジングユニット10は、エンジン9からデュアルクラッチ44を経由した走行用の動力を変速するギア式の主変速装置及びギア式の副変速装置などを備えている。
図15に示すように、ハウジングユニット10の外部には、副変速装置における二重噛み状態の発生を防止するインターロック機構53を備えている。インターロック機構53は、副変速装置の第1シフトフォーク54を中立位置を挟んだ後進位置と前進低速位置とにわたって摺動操作する第1揺動アーム55の揺動支点軸56、副変速装置の第2シフトフォーク57を中立位置と前進高速位置とにわたって摺動操作する第2揺動アーム58の揺動支点軸59、及び、それらの揺動支点軸56,59の間に配備した牽制部材60、などにより構成している。各揺動支点軸56,59は、第1シフトフォーク54と第2シフトフォーク57とのそれぞれが中立位置に位置する副変速装置の中立状態において対向するように形成した凹部56A,59Aを備えている。牽制部材60は、その両端のボール部60A,60Bが対応する揺動支点軸56,59の凹部形成箇所に対向するように配備している。そして、副変速装置の中立状態では、各揺動支点軸56,59における凹部56A,59Aの間に、それらとの間に所定量の隙間を有する状態で位置することにより、第1シフトフォーク54又は第2シフトフォーク57の中立位置から他の操作位置への摺動変位を許容する。又、第1シフトフォーク54が後進位置又は前進低速位置に位置する状態では、その一方のボール部60Aが第1揺動アーム55の揺動支点軸56における円周部56Bに接触し、かつ、その他方のボール部60Bが第2揺動アーム58の揺動支点軸59における凹部59Aに接触することにより、第2シフトフォーク57の中立位置から前進高速位置への摺動変位を阻止する。逆に、第2シフトフォーク57が前進高速位置に位置する状態では、その他方のボール部60Bが第2揺動アーム58の揺動支点軸59における円周部59Bに接触し、かつ、その一方のボール部60Aが第1揺動アーム55の揺動支点軸56における凹部56Aに接触することにより、第1シフトフォーク54の中立位置から後進位置又は前進低速位置への摺動変位を阻止する。
つまり、インターロック機構53をハウジングユニット10の外部に配備して、ハウジングユニット10の内部に配備する場合に比較してインターロック機構53の組み付け性やメンテナンス性などを向上させるようにしながら、副変速装置における二重噛み状態の発生を防止することができる。
図示は省略するが、インターロック機構53としては、各揺動支点軸56,59に、凹部56A,59Aに代えて溝部又は面取り部を形成したものであってもよい。
図2、図16〜18に示すように、ハウジングユニット10の後端部には、トラクタの後部に連結するロータリ耕耘装置やプラウなどの作業装置(図示せず)の昇降操作を可能にする左右一対のリフトアーム61、左右のリフトアーム61を上下方向に揺動駆動する油圧式のリフトシリンダ62、及び、トラクタの後部にロータリ耕耘装置などの作業装置の連結を可能にする3点リンク機構63、などを装備している。3点リンク機構63は、単一のトップリンク64と左右のロアリンク65とを備え、左右のロアリンク65を対応するリフトアーム61にリフトロッド66を介して上下方向に揺動駆動可能に連結している。トップリンク64は、その両端部にボールジョイント64Aと左右のロアリンク65の遊端部との連結を可能にする連結軸64Bとを備えている。左右のロアリンク65は、それらの両端部にボールジョイント65Aを備えている。
上記の構成により、ハウジングユニット10の後端部にトレーラ連結用のヒッチ69を装備して、このヒッチ69にトレーラ(図示せず)における牽引アーム67の先端に備えた牽引環68をピン連結する場合には、トレーラの牽引時には使用しないトップリンク64を、ハウジングユニット10の後端部から取り外してトレーラの牽引アーム67の下方を通した後、トップリンク両端の連結軸64Bを左右のロアリンク65における遊端部のボールジョイント65Aに連結する。これにより、ハウジングユニット10の後端部に備えたリフトシリンダ62の作動により、トレーラの牽引アーム67を、その先端の牽引環68とハウジングユニット後端部のヒッチ69とのピン連結に適した高さ位置まで上昇させることができる。その後、トラクタを後進させて、ハウジングユニット後端部のヒッチ69と牽引アーム67の牽引環68との前後位置を合わせることにより、ハウジングユニット後端部のヒッチ69と牽引アーム67の牽引環68とのピン連結を可能にすることができる。
つまり、トレーラの牽引時には使用しないトップリンク64をトレーラの連結に有効利用することにより、ハウジングユニット10の後端部に備えたヒッチ69に対するトレーラの連結を容易にすることができる。
本発明は、トラクタ、乗用草刈機、乗用田植機、及び、ホイルローダ、などの乗用作業車に適用することができる。
1 車体フレーム
11 ステアリングフレーム
14 運転座席
29 操作ペダル
29a 踏面
30 操作ペダル
30a 踏面
31 防振部材
34 下部カバー
35 足置き部品
35a 足置き面
35B 収納部

Claims (5)

  1. 車体フレームにおける運転座席の前方箇所に立設するステアリングフレームと、前記ステアリングフレームを後方から覆う状態で前記ステアリングフレームに取り付ける下部カバーとを備え、
    前記下部カバーは、前記運転座席に着座した運転者が使用する足置き部品を装備している乗用作業車。
  2. 前記足置き部品を、前記下部カバーの左右中央部位に配備している請求項1に記載の乗用作業車。
  3. 前記足置き部品は、その足置き面の下側に収納部を備えている請求項1又は2に記載の乗用作業車。
  4. 前記足置き部品は、その足置き面の高さ位置が、前記ステアリングフレームの横側方に配備した操作ペダルの踏面の高さ位置よりも高くなるように構成している請求項1〜3のいずれか一つに記載の乗用作業車。
  5. 前記ステアリングフレームは、前記車体フレームに防振部材を介して立設している請求項1〜4のいずれか一つに記載の乗用作業車。
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