JP2530552Y2 - 乗用田植機 - Google Patents

乗用田植機

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JP2530552Y2
JP2530552Y2 JP1989121037U JP12103789U JP2530552Y2 JP 2530552 Y2 JP2530552 Y2 JP 2530552Y2 JP 1989121037 U JP1989121037 U JP 1989121037U JP 12103789 U JP12103789 U JP 12103789U JP 2530552 Y2 JP2530552 Y2 JP 2530552Y2
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JP
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shaft
transmission
pitman arm
steering
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佳成 山下
広志 北川原
明 星澤
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、乗用田植機に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、乗用田植機の一実施例として、機体フレームの
前後部に、それぞれミッションケースとリヤアクスルケ
ースを取付け、両ケース間に伝動軸を介設し、ミッショ
ンケースの直後にはステアリングシャフトを後方へ傾斜
状態に立設し、同シャフトの直後にピットマンアーム軸
を同シャフトと平行させて連動連設し、同ピットマンア
ーム軸の下端にピットマンアームを直交状態に取付け、
同ピットマンアームと、ミッションケースの左右側面に
突設したフロントアクスルケースとをステアリング機構
を介して連動連結したものがある。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、上記乗用田植機の場合、圃場走行状態にお
いて、伝動軸は圃場面と略平行となるように配設されて
いるために、畦から圃場へおりる際、又は圃場から畦へ
あがる際に、上記伝動軸が畦に衝突して損傷等する虞れ
がある。
また、ピットマンアームはピットマンアーム軸に直交
状態に取付けられ、同ピットマンアーム軸はステアリン
グシャフトに平行状態に連動連結され、同ステアリング
シャフトは後方へ傾斜状態に立設されているために、略
水平状態の伝動軸に対してピットマンアームは前高後低
の傾斜状態で、同伝動軸の下方に配置されることにな
り、その分、ピットマンアームの後端の地上高が低くな
るために、上記したように機体が畦と圃場との間をあが
りおりする際にピットマンアームが畦に衝突して損傷等
する虞れもある。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで、本考案では、機体フレームの前後部に、それ
ぞれミッションケースとリヤアクスルケースを取付け、
両ケース間に伝動軸を前高後低の傾斜状態に介設し、ミ
ッションケースの左右側壁に、左右フロントアクスルケ
ースを連動連設し、各フロントアクスルケースを横外側
方へ伸延する横長ケースと、上下縦方向に伸延し、か
つ、横長ケースの先端部下面に上端を上下方向の軸線廻
りに回転自在に連結した縦長ケースとから形成し、各縦
長ケースの下端部により横外側方へ突設した前車軸にそ
れぞれ前車輪を取付けた乗用田植機において、ミッショ
ンケースの後側上部にステアリング伝動ケースを配置
し、同ステアリング伝動ケースの前部に、上端にハンド
ルを取付けたステアリングシャフトを前記伝動軸と略直
交状態に立設する一方、ステアリング伝動ケースの後部
をミッションケースの後壁よりも後方位置まで伸延させ
ると共に、同位置より下方へ伸延させてピットマンアー
ム軸支持部を形成し、同ピットマンアーム軸支持部に上
記ステアリングシャフトと略平行させ連動連結したピッ
トマンアーム軸の上半部を支持させ、同ピットマンアー
ム軸の下端にピットマンアームを上記伝動軸に近接さ
せ、かつ、上下に略平行させて取付け、前記横長ケース
内に軸架した横軸と、縦長ケース内に軸架した縦軸と、
同縦長ケースの下端部に突設した前車軸とを、側面視に
て、前記ステアリングシャフトと略同一線上に配置し
て、上記縦長ケースに前記ピットマンアームをステアリ
ング機構を介して連動連結したことを特徴とする乗用田
植機を提供せんとするものである。
(ホ)作用効果 本考案によれば、以下のような作用効果が生起され
る。
すなわち、本考案では、伝動軸を前高後低の傾斜状態
に配設しているために、畦から圃場へおりる際には、機
体を前進させれば、伝動軸を畦に衝突させることなくお
りることができる。
また、圃場から畦へあがる際には、機体を後進させれ
ば、この場合も伝動軸を畦に衝突させることなくあがる
ことができる。
この際、ピットマンアームは、上記伝動軸に近接さ
せ、かつ上下平行状態に取付けられているために、ステ
アリング操作時にも、ピットマンアームを伝動軸に干渉
させることなく作動させることができると共に、上記の
ような機体のあがりおりの際にも、同ピットマンアーム
が畦に衝突することがない。
このように、本考案によれば、伝動軸とピットマンア
ームを損傷等させることなく、機体を畦と圃場との間で
あがりおりさせることができると共に、ピットマンアー
ムと伝動軸とを近接配置して、その他の周辺の部品構成
もコンパクトにすることができる。
また、本考案では、横長ケース内に軸架した横軸と、
縦長ケース内に軸架した縦軸と、同縦長ケースの下端に
突設した前車軸とを、側面視にて、前記ステアリングシ
ャフトと略同一線上に配置して、上記縦長ケースに前記
ピットマンアームをステアリング機構を介して連動連結
しているために、オペレータは、ハンドルを介してステ
アリングシャフトを回動操作することにより、同ステア
リングシャフトの直下方位置にて縦長ケースの下端の前
車軸に取付けた前車輪のステアリング操作をステアリン
グ機構を介して行なうことができ、そのために、オペレ
ータにとってステアリング操作感覚をつかみやすく、操
作性を向上させることができる。
(ヘ)実施例 以下に本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図及び第2図に示す(A)は、乗用田植機であ
り、同乗用田植機(A)は、自走可能な走行部(1)の
後方に植付部(2)を昇降リンク機構(3)を介して連
結し、同植付部(2)を昇降油圧シリンダ(4)により
昇降可能としている。
走行部(1)について、第1図〜第13図を参照して説
明する。
走行部(1)は、第1図及び第2図に示すように、機
体フレーム(10)上の前部にエンジン(11)を設け、後
部に運転部(12)を設けている。
そして、機体フレーム(10)の前部下側に、ミッショ
ンケース(13)をエンジン(11)に連動連結して取付
け、同ミッションケース(13)の左右側面より横外側方
にそれぞれ左右フロントアクスルケース(15)(15)を
突設し、同ケース(15)(15)の先端に前車輪(16)
(16)を取付けている。
また、機体フレーム(10)の後部には、リヤアクスル
ケース(17)を取付け、同ケース(17)の左右側面にそ
れぞれ後車輪(18)(18)を取付けている。
そして、ミッションケース(13)とリヤアクスルケー
ス(17)は、伝動軸(19)を介して連動連結している。
また、(20)は、床面、変速ガイド板、フェンダー、
座席取付板(20a)等を兼用するケーシング体であり、F
RP等の高剛性を有する合成樹脂により一体成形して、機
体フレーム(10)上に張設している。
また、(21)はボンネットであり、エンジン(11)
と、同エンジン(11)の直上方に配設した燃料タンク
(22)と、後述する運転部(12)のステアリングシャフ
ト(23)をカバーしている。
また、上記した運転部(12)は、エンジン(11)の直
後にステアリングシャフト(23)を立設し、同シャフト
(23)の上端にハンドル(24)を取付ける一方、同シャ
フト(23)の下端を、ミッションケース(13)の後上部
に一体的に取付けたステアリング伝動ケース(27)に連
動連結し、同ケース(27)より垂下したピットマンアー
ム軸(28)の下端に左右フロントアクスルケース(15)
(15)の縦長ケース(41)をステアリング機構(25)を
介して連動連結している。
そして、ハンドル(24)の後方には、座席(26)をケ
ーシング体(20)の後部に形成した座席取付板(20a)
上に直接取付けて配置している。
また、(30)は、ステアリングシャフト(23)の直後
に配設した変速レバー、(31)は、ボンネット(21)の
左側面より上方に突出させたクラッチレバー、(32)
は、座席(26)の右側方に配設した植付部昇降レバー、
(33)は、ボンネット(21)の左側方に配設したクラッ
チペダル、(34)は、同ボンネット(21)の右側方に配
設したブレーキペダルである。
また、本実施例では、ステアリング伝動ケース(27)
を、以下のように構成している。
すなわち、ステアリング伝動ケース(27)は、第3図
〜第5図に示すように、左側半部(90)と右側半部(9
1)とに接合・分離自在に二分割構成すると共に、前記
したように、右側半部(91)をミッションケース(13)
の右側半部(51)の後上部に位置させて一体成形してい
る。
一方、ステアリング伝動ケース(27)の左側半部(9
0)は、第4図に示すように、左側面視において、ミッ
ションケース(13)の左側半部(50)の後上部側が傾面
をなす略直角三角形状に形成している。
すなわち、ステアリング伝動ケース(27)の後部は、
後述するピットマンアーム軸(28)の上端部を軸支する
ものであり、同後部をミッションケース(13)の後壁よ
りも後方位置まで伸延させると共に、同位置より下方へ
伸延させてピットマンアーム軸支持部(27a)を形成
し、同ピットマンアーム軸支持部(27a)によりピット
マンアーム軸(28)の上端部と中途部とを支持させて、
同ピットマンアーム軸支持部(27a)の支持幅(L)を
広幅にしている。
従って、ピットマンアーム軸(28)の片持ち支持が確
実に行なえ、そのために、ピットマンアーム軸(28)の
軸径を小さくしても強度を確保することができて、その
分、重量と製造コストの軽減が図れる。
また、ステアリング伝動ケース(27)内には前部に、
ステアリングシャフト(23)の下端部を軸支する一方、
後部にピットマンアーム軸(28)の上端部を軸支し、同
アーム軸(28)と、上記シャフト(23)との間に中間縦
軸(92)を軸架して、上記シャフト(23)の下端部と中
間縦軸(92)の中途部とピットマンアーム軸(28)の上
端部にそれぞれ取付けた第1・第2・第3ギヤ(93)
(94)(95)を並列状態に噛合させている。(23′)は
シャフトケースである。
また、ピットマンアーム軸(28)の下端と、後述する
フロントアクスルケース(15)の縦長ケース(41)に取
付けたナックルアーム(46)とを連動連結するステアリ
ング機構(25)は、第6図に示すように、ピットマンア
ーム軸(28)の下端にピットマンアーム(96)の前端を
直交状態に取付け、同アーム(96)の後端左右側部と左
右側のナックルアーム(46)の先端との間に、それぞれ
タイロッド(97)(97)を連結して構成している。(97
a)(97b)はロッド連結ピンである。
かかる構成において、本考案の要旨は、ステアリング
シャフト(23)とピットマンアーム軸(28)と後述する
縦長ケース(41)中の縦軸(45)を前後略平行に配置す
る一方、伝動軸(19)とピットマンアーム(96)とを前
高後低の傾斜状でかつ上下平行に近接配置し、かつピッ
トマンアーム軸(28)と伝動軸(19)とを略直交状態に
配置したことにある(第1図参照)。
かかる構成により、以下のような作用効果が生起され
る。
すなわち、本実施例では、伝動軸(19)を前高後低の
傾斜状態に配設しているために、畦から圃場へおりる際
には、機体を前進させれば、伝動軸(19)を畦に衝突さ
せることなくおりることができる。
また、圃場から畦へあがる際には、機体を後進させれ
ば、この場合も伝動軸(19)を畦に衝突させることなく
あがることができる。
この際、ピットマンアーム(96)は、上記伝動軸(1
9)に近接させ、かつ上下平行状態に取付けられている
ために、ステアリング操作時にも、ピットマンアーム
(96)を伝動軸(19)に干渉させることなく作動させる
ことができると共に、上記のような機体のあがりおりの
際にも、同ピットマンアーム(96)が畦に衝突すること
がない。
このように、本実施例によれば、伝動軸(19)とピッ
トマンアーム(96)を損傷等させることなく、機体を畦
と圃場との間であがりおりさせることができると共に、
ピットマンアーム(96)と伝動軸(19)とを近接配置し
て、その他の周辺の部品構成もコンパクトにすることが
できる。
また、本実施例では、ミッションケース(13)を、以
下のように構成している。
すなわち、ミッションケース(13)は、第3図〜第5
図及び第7図に示すように、左側半部(50)と右側半部
(51)とに接合・分離自在に二分割構成すると共に、右
側半部(51)を、後述するステアリング伝動ケース(2
7)の右側半部(91)と一体成形している。(84)は接
合ボルトである。
そして、ミッションケース(13)の左側半部(50)と
右側半部(51)との間には、第7図に示すように、植付
変速軸(52)と、主変速軸(53)と、副変速軸(54)
と、前車輪デフ装置(55)とを、相互に一定間隔を開け
て軸架し、左側半部(50)の前側部には一端(56a)を
左側外方へ突出させて入力軸(56)を軸支している。
入力軸(56)は、一端(56a)を、エンジン(11)に
連動機構(57)を介して連動連結する一方、他端に、入
力歯車(56b)を取付け、同入力歯車(56b)に、ミッシ
ョンケース(13)内において、植付変速軸(52)の左側
部に遊嵌した遊転歯車(58)の小歯車(58a)を噛合さ
せている。(58b)は、遊転歯車(58)に別途設けた大
歯車である。
上記遊転歯車(58)の小歯車(58a)と大歯車(58b)
には、それぞれ副変速軸(54)の左側部に遊嵌した副変
速歯車としての大歯車(59)と小歯車(60)とを噛合さ
せ、両歯車(59)(60)間に介在させて副変速軸(54)
に取付けた変速シフター(61)を軸線方向に摺動させ
て、選択的にいずれか一方の歯車(59)(60)と副変速
軸(54)とを連動可能としている。
また、副変速軸(54)の右側部には、別途に植付第一
変速歯車(62)、植付第二変速兼走行第一変速歯車(6
3)、及び走行第二変速歯車(64)を取付け、同走行第
一変速歯車(63)と走行第二変速歯車(64)に、主変速
軸(53)の右側部にスプライン嵌合した主変速歯車とし
ての大歯車(65)と小歯車(66)を選択的に噛合可能と
している。
また、主変速軸(53)の中央部には、伝動歯車として
の平歯車(67)と傘歯車(68)を取付け、平歯車(67)
に、前車輪デフ装置(55)のリングギヤ(55a)を噛合
させる一方、傘歯車(68)に、リヤアクスルケース(1
7)に動力を伝達する伝動軸(19)の先端に取付けた傘
歯車(19a)を噛合させている。
かかる構成により、走行部(1)を前進四段階に変速
可能とすると共に、後進にも変速可能としている。
すなわち、第一変速では、第3図に示す主・副変速用
シフトアーム(70)(71)を操作して、動力が入力歯車
(56b)→遊転歯車(58)の小歯車(58a)→副変速歯車
の大歯車(59)→副変速軸(54)→走行第一変速歯車
(63)→主変速歯車の大歯車(65)→主変速軸(53)→
伝動歯の平歯車(67)と傘歯車(68)→前車輪デフ装置
(55)のリングギヤ(55a)と伝動軸(19)の傘歯車(1
9a)→前車輪(16)(16)と後車輪(18)(18)に伝達
されるようにしている。
また、第二変速では、主変速用シフトアーム(70)を
操作して、動力が、上記第一変速において、副変速軸
(54)→走行第二変速歯車(64)→主変速歯車の小歯車
(66)に伝達されるようにしている。
また、第三変速では、主・副変速用シフトアーム(7
0)(71)を操作して、動力が、上記第一変速におい
て、入力歯車(56b)→遊転歯車(58)の大歯車(58b)
→副変速歯車の小歯車(60)→副変速軸(54)→走行第
一変速歯車(63)→主変速歯車の大歯車(65)に伝達さ
れるようにしている。
また、第四変速では、主変速用シフトアーム(70)を
操作して、動力が、上記第三変速において、副変速軸
(54)→走行第二変速歯車(64)→主変速歯車の小歯車
(66)に伝達されるようにしている。
また、第7図中、(85)は、デフロック装置であり、
同デフロック装置(85)は、右側横軸(44)にスプライ
ン嵌合し、前車輪デフ装置(55)のリングギヤ(55a)
に設けた被噛合部(55b)に噛合可能な噛合部(85a)
と、同噛合部(85a)を噛合解除方向に押圧するスプリ
ング(85b)と、同スプリング(85b)の付勢に抗して噛
合部(85a)を噛合方向へ摺動させるデフロック作動軸
(85c)と、同作動軸(85c)を作動させるデフロックア
ーム(85d)とから構成している。
また、ミッションケース(13)の右側半部(51)には
植付ギヤケース(75)を連通連結し、同ケース(75)と
植付部(2)の植付ミッションケース(76)との間に植
付伝動軸(77)を介設して、植付部(2)の植付爪(2
a)を植付作動可能としている。
そして、植付ギヤケース(75)内には、植付変速軸
(52)の右側端(52a)を伸延させ、同右側端(52a)に
植付伝動傘歯車(52b)を取付け、同傘歯車(52b)に植
付伝動軸(77)の前端に取付けた傘歯車(77a)を噛合
させている。
また、植付変速軸(52)の右側部には、植付変速ギヤ
(80)をスプライン嵌合すると共に、バックギヤ(81)
を取付けており、植付変速ギヤ(80)を植付変速部(8
2)により、植付第一・第二変速ギヤ(62)(63)のい
ずれかに噛合させて、植付変速(植付ける苗株の間隔変
更)を可能としている。
また、バックギヤ(81)に主変速ギヤの大歯車(65)
を噛合させることにより、走行部(1)を後進可能とし
ている。
また、ミッションケース(13)内の軸は、上記のよう
に、フロントアクスル軸としての横軸(44)を最後部に
位置させて、他の軸を全て前側に位置させており、ミッ
ションケース(13)の重心を前側に位置させると共に、
ミッションケース(13)の後部高さを低くし、ステアリ
ング伝動ケース(27)の地上高を低くして、機体の安定
性を良好にすることができるようにしている。
また、ミッションケース(13)には、第8図〜第10図
に示すように、左前側下部に作動油吸入部(86)を設け
る一方、右後側上部に作動油戻し部(87)を設けて、同
一作動油が油圧ポンプ内を通ることなく、まんべんなく
ミッションケース(13)内を通って循環するようにして
いる。
また、ステアリング伝動ケース(27)は、第8図〜第
10図に示すように、左側半部(90)と右側半部(91)と
に接合・分離自在に二分割構成すると共に、前記したよ
うに、右側半部(91)をミッションケース(13)の右側
半部(51)の後上部に位置させて一体成形している。
一方、ステアリング伝動ケース(27)の左側半部(9
0)は、第9図に示すように、左側面視において、ミッ
ションケース(13)の左側半部(50)の後上部側が傾面
をなす略直角三角形状に形成している。
また、本実施例では、フロントアクスルケース(14)
を、以下のように構成している。
すなわち、フロントアクスルケース(15)は、第8図
〜第11図に示すように、横外側方へ伸延する横長ケース
(40)と、上下縦方向へ伸延する縦長ケース(41)とか
ら形成しており、ミッションケース(13)の側面に横長
ケース(40)の基端を連結し、同横長ケース(40)の先
端部下面に縦長ケース(41)の上端を同縦長ケース(4
1)の軸線廻りに回転自在に連結し、同縦長ケース(4
1)の下端に前車軸(16)を取付けている。(16a)は前
車軸、(40e)は、カラーによるシール材である。
そして、横長ケース(40)と縦長ケース(41)は、そ
れぞれ前半部(40a)(41a)と後半部(40b)(41b)と
に接合・分離自在に二分割構成している。(42)は、横
長ケース(40)と縦長ケース(41)の各接合周縁部に設
けたボルト座、(43)は接合ボルトである。
また、横長ケース(40)は、第9図〜第11図に示すよ
うに、断面形状を横長楕円形状とし、後半部(40b)の
内側端周縁にのみ連結フランジ(40c)を一体成形し、
同連結フランジ(40c)を介して、同後半部(40b)の基
端のみをミッションケース(13)の側面に連結可能と
し、前半部(40a)は後半部(40b)に連結・支持するよ
うに構成している。(40d)は連結ボルトである。
なお、本実施例では、左右側の横長ケース(40)の互
換性をもたせているために、第10図に示す右側の横長ケ
ース(40)は、上記のような構成になっているが、第9
図に示す左側の横長ケース(40)は、前半部(40a)と
後半部(40b)とが前後反対になっている。
従って、ミッションケース(13)の側面に連結してい
ない前半部(40a)を後半部(40b)より取外すことによ
り、容易にメンテナンス等が行なえ、組立作業性、整備
性の向上が図れる。
また、後半部(40b)のみをミッションケース(13)
の側面に連結するために、両者の接合面に寸法誤差があ
っても、シール性を確保することができる。
また、本実施例では、フロントアクスルケース(15)
を無加工アルミダイキャストにより成形しているため
に、合せ面の機械加工を不要として、軽量化とコストの
軽減化を図ることができる。
また、上記横長ケース(40)内には、横軸(44)を軸
架しており、同横長ケース(40)の上側内周面を横軸
(44)に近接させた状態にてミッションケース(13)に
連結することにより、横長ケース(40)の直上方の空間
を大きくして、クラッチペダルアーム(33a)やブレー
キペダルアーム(34a)の配設空間を確保している。
また、(45)は、縦長ケース(41)中に軸架した伝動
軸としての縦軸であり、同縦軸(45)は、上記横軸(4
4)の外側端に上端をベベルギヤ(44a)(45a)を介し
て連動連結する一方、前車軸(16a)に下端をベベルギ
ヤ(45b)(16b)を介して連動連結している。
ここで、前記横長ケース(40)内に軸架した横軸(4
4)と、縦長ケース(41)内に軸架した縦軸(45)と、
同縦長ケース(41)の下端部に突設した前車軸(16a)
とを、側面視にて、前記ステアリングシャフト(23)と
略同一線上に配置して、上記縦長ケース(41)に前記ピ
ットマンアーム(96)をステアリング機構(25)を介し
て連動連結している。
また、縦長ケース(41)の上端部には、第6図及び第
8図に示すように、ナックルアーム(46)を後方へ向け
て突設し、同ナックルアーム(46)の基部にストッパー
(47)を設ける一方、横長ケース(40)の先端部にスト
ッパー受部(48)を設けて、同受部(48)にストッパー
(47)を当接させて、ナックルアーム(46)の内側方へ
の回動規制が行なえるように構成している。
上記のような構成により、以下のような作用効果が生
起される。
すなわち、フロントアクスルケース(15)を、それぞ
れ前半部(40a)(41a)と後半部(40b)(41b)とに二
分割構成しているために、同ケース(15)内への横軸
(44)や縦軸(45)等の配設が容易に行なえると共に、
前半部(40a)(40b)と後半部(40b)(41b)との接合
部に同ケース(15)の軸線と直交する方向に接合ボルト
(43)を螺着して接合することができる。
従って、フロントアクスルケース(15)の横長ケース
(40)の周囲にブレーキペダルアーム(34a)の配設空
間を確保することができ、同アーム(34a)のストロー
クを大きくすることができる。
また、本実施例では、リヤアクスルケース(17)を、
以下のように構成している。
すなわち、リヤアクスルケース(17)は、第12図及び
第13図に示すように、上半部(100)と下半部(101)と
に接合・分離自在に二分割構成し、リヤアクスルケース
(17)の底面を凸部のない滑らかな形状に形成して、同
リヤアクスルケース(17)の最低地上高(底面の地上
高)を高くしている。
従って、センターフロートの感度に悪影響を与える
ことがない、圃場に筋を入れることがない、圃場に
落ちているゴミや藁屑等が引掛ることがない、リヤア
クスルケースの成形において、抜き勾配が底部になく、
底面又は上面に凹凸を自由にとれる(アンダーカットに
ならない)、という効果がある。
そして、リヤアクスルケース(17)内には、前部にクラ
ッチ・ブレーキ軸(102)を軸架し、後部に左右後車軸
(18a)(18a)の内側部を軸架し、両軸(102)(18a)
間に中間軸(103)を軸架しており、各軸(102)(10
3)の中央部及び左右後車軸(18a)(18a)の内側端部
は、それぞれ第1・第2・第3軸受ボス部(104)(10
5)(106)により軸支している。
また、リヤアクスルケース(17)の前端部には、前端
をミッションケース(13)に連動連結した伝動軸(19)
の後端部(19b)を軸支しており、同後端部(19b)に伝
動傘歯車(19c)を取付け、同伝動傘歯車(19c)にクラ
ッチ・ブレーキ軸(102)の中央部に取付けた受動傘歯
車(107)を噛合させている。
また、クラッチ・ブレーキ軸(102)の左右側部に
は、筒状ギヤ(108)(109)を軸線方向に摺動自在に嵌
合して、両ギヤ(108)(109)の内側外周部(108a)
(109a)を、受動傘歯車(107)の左右側面に形成した
内歯(107a)(107a)に噛合・解除可能としてクラッチ
部を構成している。
また、筒状ギヤ(108)(109)の外側周面には、複数
個の押し板(108b)(109b)を半径方向に張出し状に取
付け、同押し板(108b)(109b)を、リヤアクスルケー
ス(17)内に両ギヤ(108)(109)の外周に位置させて
設けた複数個の摩擦板(110)(110)間に介在させてブ
レーキ部を構成している。
また、上記したクラッチ部とブレーキ部の操作は、左
右クラッチ・ブレーキ操作部(111)(111)により行な
うようにしている。
また、上記筒状ギヤ(108)(109)には、それぞれ中
間軸(103)に取付けた中間大歯車(112)(112)を噛
合させ、別途に中間軸(103)の左右側周面に形成した
中間小歯車(113)(113)に、後車軸(18a)(18a)の
内側部にそれぞれ取付けた後車軸ギヤ(114)(114)を
噛合させている。
また、植付伝動軸(77)は、第1図に示すように、ミ
ッションケース(13)と植付部(2)の植付ミッション
ケース(76)との間に介設しており、中途部に自在継手
(120)を介設して中折れ自在とし、中折れ部である自
在継手(120)をリヤアクスルケース(17)の直上方に
配置すると共に、同自在継手(120)よりも前側の前半
部伝動軸(77b)を、機体フレーム(10)と上下に平行
させ、かつ右側フロントアクスルケース(15)の横長ケ
ース(40)の直上方に配置している(第7図参照)。
このようにして、植付伝動軸(77)の中折れ角を180度
に近い角度にしている。
従って、植付伝動軸(77)を略一直線上で回転させる
ことができるために、同植付伝動軸(77)が円滑に回転
して、ミッションケース(13)から植付ミッションケー
ス(76)への動力伝達が確実に行なえ、植付部(2)に
設けた植付爪(2a)の等速作動を確保して、植付苗株の
間隔が均一な植付作業が行なえる。
また、植付伝動軸(77)の前半部伝動軸(77b)の後
端部は、昇降リンク機構(3)のロアリンク(3a)の回
動支点(3b)の直下方において、支持体(125)を介し
て機体フレーム(10)に支持させている。
このようにして、植付部(2)を可及的に走行部
(1)に近接させて、機体の全長を短くし、機体のコン
パクト化を図っている。
【図面の簡単な説明】
第1図、本考案に係る乗用田植機の側面図。 第2図は、同乗用田植機の平面図。 第3図は、ミッションケースの平面図。 第4図は、ミッションケースの断面側面図。 第5図は、ミッションケースの右側面図。 第6図は、ステアリング機構の平面説明図。 第7図は、ミッションケースの断面説明図。 第8図は、フロントアクスルケースの一部切欠背面図。 第9図は、フロントアクスルケースの左断面側面図。 第10図は、フロントアクスルケースの右断面側面図。 第11図は、フロントアクスルケースの端面図。 第12図は、リヤアクスルケースの平面図。 第13図は、リヤアクスルケースの断面説明図。 (A):乗用田植機 (1):走行部 (2):植付部 (3):昇降リンク機構 (10):機体フレーム (13):ミッションケース (15):フロントアクスルケース (17):リヤアクスルケース (19):伝動軸 (23):ステアリングシャフト (28):ピットマンアーム軸 (40):横長ケース (41):縦長ケース (96):ピットマンアーム
フロントページの続き 審査官 山口 直 (56)参考文献 特開 平1−256305(JP,A) 実開 昭62−13769(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体フレーム(10)の前後部に、それぞれ
    ミッションケース(13)とリヤアクスルケース(17)を
    取付け、両ケース(13)(17)間に伝動軸(19)を前高
    後低の傾斜状態に介設し、 ミッションケース(13)の左右側壁に、左右フロントア
    クスルケース(15)(15)を連動連設し、各フロントア
    クスルケース(15)(15)を横外側方へ伸延する横長ケ
    ース(40)と、上下縦方向に伸延し、かつ、横長ケース
    (40)の先端部下面に上端を上下方向の軸線廻りに回転
    自在に連結した縦長ケース(41)とから形成し、各縦長
    ケース(41)(41)の下端部により横外側方へ突設した
    前車軸(16a)(16a)にそれぞれ前車輪(16)(16)を
    取付けた乗用田植機において、 ミッションケース(13)の後側上部にステアリング伝動
    ケース(27)を配置し、同ステアリング伝動ケース(2
    7)の前部に、上端にハンドル(24)を取付けたステア
    リングシャフト(23)を前記伝動軸(19)と略直交状態
    に立設する一方、ステアリング伝動ケース(27)の後部
    をミッションケース(13)の後壁よりも後方位置まで伸
    延させると共に、同位置より下方へ伸延させてピットマ
    ンアーム軸支持部(27a)を形成し、同ピットマンアー
    ム軸支持部(27a)に上記ステアリングシャフト(23)
    と略平行させ連動連結したピットマンアーム軸(28)の
    上半部を支持させ、同ピットマンアーム軸(28)の下端
    にピットマンアーム(96)を上記伝動軸(19)に近接さ
    せ、かつ、上下に略平行させて取付け、 前記横長ケース(40)内に軸架した横軸(44)と、縦長
    ケース(41)内に軸架した縦軸(45)と、同縦長ケース
    (41)の下端部に突設した前車軸(16a)とを、側面視
    にて、前記ステアリングシャフト(23)と略同一線上に
    配置して、上記縦長ケース(41)に前記ピットマンアー
    ム(96)をステアリング機構(25)を介して連動連結し
    たことを特徴とする乗用田植機。
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JP2613078B2 (ja) * 1988-04-04 1997-05-21 ヤンマー農機株式会社 乗用田植機

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