JP4100977B2 - 乗用型作業車 - Google Patents

乗用型作業車 Download PDF

Info

Publication number
JP4100977B2
JP4100977B2 JP2002180002A JP2002180002A JP4100977B2 JP 4100977 B2 JP4100977 B2 JP 4100977B2 JP 2002180002 A JP2002180002 A JP 2002180002A JP 2002180002 A JP2002180002 A JP 2002180002A JP 4100977 B2 JP4100977 B2 JP 4100977B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack gear
case
steering
front wheels
work vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002180002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004017933A5 (ja
JP2004017933A (ja
Inventor
和正 吉田
松夫 三本
伸介 小谷
和典 谷
琢也 森本
康三 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2002180002A priority Critical patent/JP4100977B2/ja
Publication of JP2004017933A publication Critical patent/JP2004017933A/ja
Publication of JP2004017933A5 publication Critical patent/JP2004017933A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4100977B2 publication Critical patent/JP4100977B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Guiding Agricultural Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乗用型田植機や乗用型直播機、乗用型移植機、乗用型管理機等の乗用型作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用型作業車において、右及び左の前輪を操向操作するように構成する場合、上下軸芯周りに揺動自在なピットマンアームを備え、ピットマンアームと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを接続して、操縦ハンドルによりピットマンアームを揺動操作することにより、右及び左の前輪を操向操作するように構成したものが多くある。
【0003】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ピットマンアームにより右及び左の前輪を操向操作する構造に代えて、ピニオンギヤ及びラックギヤを使用することにより、右及び左の前輪を操向操作するように構成することが提案されている。
本発明は、乗用型作業車においてピニオンギヤ及びラックギヤにより右及び左の前輪を操向操作するように構成した場合、ピニオンギヤ及びラックギヤを適切に配置することができるように構成することを目的としている。
【0005】
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、乗用型作業車において、ミッションケースを機体の前部に備え、ミッションケースの右及び左の横側に右及び左の前輪を左右に操向自在に備えた場合に、請求項1の特徴によると、操縦ハンドルに連係されたピニオンギヤ及びラックギヤがミッションケースの前部の下部に配置され(ミッションケースの前部の下部において、ミッションケースの内部や外部)、ラックギヤが機体の左右方向に延出されている。
そして、右の後輪に伝達される動力を伝動及び遮断自在な右のサイドクラッチを、右及び左の前輪の後側で機体の右側に備え、左の後輪に伝達される動力を伝動及び遮断自在な左のサイドクラッチを、右及び左の前輪の後側で機体の左側に備えると共に、
右の前輪と前記左のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続し、左の前輪と前記右のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続して、
右及び左の前輪が右に操向操作されると、左の前輪により前記連係ロッドを介して前記右のサイドクラッチが遮断状態に操作され、右及び左の前輪が左に操向操作されると、右の前輪により前記連係ロッドを介して前記左のサイドクラッチが遮断状態に操作されるように構成してある
【0008】
これにより、請求項1の特徴によると、側面視で右及び左の前輪(車軸)の前側(又は後側)の近傍に、ピニオンギヤ及びラックギヤを位置させることができるので、ラックギヤと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを接続する場合、ラックギヤからタイロッドを大きく斜め前方や斜め後方に向けなくても(側面視で右及び左の前輪(車軸)から前方(又は後方)大きく離れて、ピニオンギヤ及びラックギヤが位置していると、タイロッドが大きく斜め前方や斜め後方に向く状態になる)、ラックギヤと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを無理なく接続することができる。
また、右及び左の前輪が右に操向操作されると、左の前輪により連係ロッドを介して右のサイドクラッチが遮断状態に操作され、右及び左の前輪が左に操向操作されると、右の前輪により連係ロッドを介して左のサイドクラッチが遮断状態に操作される。
この場合、右の前輪から後方に連係ロッドを延出して右のサイドクラッチに接続し、左の前輪から後方に連係ロッドを延出して左のサイドクラッチに接続するように構成することが考えられる。しかしながら前述のように構成すると、右及び左の前輪を例えば右に大きく操向操作した際、右の前輪と右のサイドクラッチに亘って接続された連係ロッドに、右の前輪の後側が干渉することになるので、右及び左の操向限度が小さなものになる。
請求項1の特徴によると、右の前輪と左のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続し、左の前輪と右のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続しているので、右の前輪からの連係ロッドが機体の左右中央側に向いて機体の左右中央を通過し左のサイドクラッチに達している。左の前輪からの連係ロッドが機体の左右中央側に向いて機体の左右中央を通過し右のサイドクラッチに達している。このように請求項1の特徴によると、右及び左の前輪からの連係ロッドが後方ではなく機体の左右中央側に向いているので、右及び左の前輪を大きく操向操作しても、右及び左の前輪の後側が連係ロッドに干渉するようなことは少ないので、右及び左の操向限度が制限されるような状態になり難い。
【0009】
[II]
請求項2(請求項3)の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項2(請求項3)の特徴によると、ラックギヤを右及び左の前輪の車軸の前側(後側)に備えている。
この場合に、請求項2(請求項3)の特徴によると、ラックギヤが直進位置に位置している状態において、右及び左のタイロッドが機体の左右方向に対して斜め前方向き(斜め後方き)となり、ラックギヤが右及び左の操向限度に位置している状態において、旋回中心側のタイロッド(旋回中心とは反対側のタイロッド)が機体の左右方向に対して斜め後方向き(斜め前方向き)となるように構成している。
【0010】
ラックギヤを直進位置から右及び左の操向限度に操作すると、ラックギヤに対して右及び左のタイロッドの姿勢は機体の前後方向に変化する。この場合、ラックギヤが直進位置に位置している状態において、右及び左のタイロッドが機体の左右方向と平行な方向に向いていると、ラックギヤを直進位置から右及び左の操向限度に操作した際、旋回中心側のタイロッド(旋回中心とは反対側のタイロッド)の姿勢が、機体の左右方向と平行な方向から大きく斜め後方向き(又は大きく斜め前方向き)に変化する。
【0011】
請求項2(請求項3)の特徴によると、ラックギヤが直進位置に位置している状態において、右及び左のタイロッドが機体の左右方向に対して斜め前方向き(又は斜め後方向き)となっている。これにより、ラックギヤを直進位置から右及び左の操向限度に操作すると、旋回中心側のタイロッド(旋回中心とは反対側のタイロッド)の姿勢が、機体の左右方向に対して斜め前方向き(又は斜め後方向き)から、機体の左右方向を通過して斜め後方向き(又は斜め前方向き)に変化することになるので、前述の状態に比べて旋回中心側のタイロッド(旋回中心とは反対側のタイロッド)の姿勢が、機体の左右方向と平行な方 向から大きく斜め後方向き(又は大きく斜め前方向き)に変化するようなことがない。
【0012】
従って、請求項2(請求項3)の特徴によると、右及び左の操向限度の付近にラックギヤを操作しても、旋回中心側のタイロッド(旋回中心とは反対側のタイロッド)の姿勢が機体の左右方向と平行な方向から大きく斜め後方向き(又は大きく斜め前方向き)に変化するようなことがないことにより、ラックギヤの操作力が特に旋回中心側のタイロッド(旋回中心とは反対側のタイロッド)を介して、比較的無駄なく旋回中心側の前輪(旋回中心とは反対側の前輪)に伝達され、旋回中心側の前輪(旋回中心とは反対側の前輪)が操向操作されるようになるのであり、右及び左の操向限度の付近で操縦ハンドルの操作が重くなることがあまりない。
【0013】
[III]
請求項4の特徴によると、請求項1〜3の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[I]に記載のようにピニオンギヤ及びラックギヤを備える場合、ミッションケースの容量の制限から、ピニオンギヤ及びラックギヤをミッションケースの内部に備えることができないことがある。この場合、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部が必要になる。
【0014】
請求項4の特徴によると、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部を備えており、ケース部をミッションケースに一体的に形成している。これにより、請求項4の特徴によると、ピニオンギヤ及びラックギヤをミッションケースの外部に備える場合、ケース部がミッションケースに一体的に形成されて、ミッションケースに支持された状態となっているので、ケース部を支持する為の別のブラケットや連結部材等を用意する必要が無い。
【0015】
[IV]
請求項5の特徴によると、請求項4の場合と同様に前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項5の特徴によると、ラックギヤの右及び左の端部とケース部とに亘って伸縮自在なカバーを取り付けて、ケース部から突出したラックギヤの部分に水や土等が付着するのを防止している。
【0016】
この場合、請求項5の特徴によると、ラックギヤの右及び左の端部にカバーを取り付ける為の取付部材が、ラックギヤの移動に伴ってケース部に接当することにより、右及び左の操向限度が設定されるように構成している。これにより、請求項5の特徴によると、既存の構造と言ってよいカバーの取付部材を右及び左の操向限度を決める部材に兼用することができるので、右及び左の操向限度を決める専用部材が不要になる(右及び左の操向限度を決める専用部材を備えたとしても、前述の取付部材の存在によって小規模のものでよくなる)。
【0017】
[V]
請求項6の特徴によると、請求項4又は5の場合と同様に前項[I]〜[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
操縦ハンドルとケース部(ピニオンギヤ及びラックギヤ)とに亘ってステアリング軸を架設する場合、請求項6の特徴によると、操縦ハンドルから延出されたステアリング軸をミッションケースに貫通させて、ステアリング軸の下端部をケース部に挿入し、ステアリング軸の下端部にピニオンギヤを備えている。
【0018】
ミッションケースは一般に機体の左右中央付近に配置されることが多いので、請求項6 の特徴によると、ステアリング軸をミッションケースに貫通させることによって、操縦ハンドルとケース部(ピニオンギヤ及びラックギヤ)とに亘ってステアリング軸を無理なく架設することができるのであり、ステアリング軸がミッションケースの右又は左の横外側を通るように、操縦ハンドルからステアリング軸を右又は左の横外側に向けて大きく偏位させて配置する必要がない。
【0019】
[VI]
請求項7の特徴によると、請求項6の場合と同様に前項[I]〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[III]に記載のように、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部を備えて、ケース部をミッションケースに一体的に形成した場合、ミッションケースの内部とケース部の内部とを壁部によって仕切るように構成することが多い。これは一般に、ミッションケースに潤滑油が入れられているのに対し、ピニオンギヤ及びラックギヤには潤滑油ではなくグリスを塗布することが多いからである。
【0020】
この場合に、請求項7の特徴によると、ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むのを止めるオイルシールを、ミッションケースとケース部との間においてステアリング軸に外嵌しているので、ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むようなことがない。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】
[1]
図1及び図2に乗用型作業車の一例としての乗用型田植機が示されており、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の後部に施肥装置3が備えられ、油圧シリンダ4により昇降駆動されるリンク機構5に、4条植型式の苗植付装置6が連結されている。
【0025】
次に右及び左の前輪1、右及び左の後輪2の支持構造について説明する。
図1,2,3,5,9に示すように、機体の前部の下部にミッションケース7が、機体の前後方向に延出されるように配置され、ミッションケース7の前部の下部の右及び左横側部に、右及び左の車輪支持ケース8が連結されて右及び左方に延出されている(ミッションケース7に対して右及び左の車輪支持ケース8は昇降及びローリングしない)。右及び左の車輪支持ケース8の端部の縦軸芯P1周りに右及び左の支持ケース9が回転自在に支持されて、右及び左の支持ケース9に右及び左の前輪1が支持されており、右及び左の前輪1が右及び左の支持ケース9と一緒に縦軸芯P1周りに左右に操向自在に構成されている。
【0026】
図1及び図5に示すように、ミッションケース7の後端の右及び左横側部に、ボス部7cが右及び左横側に突出するように形成されて、右及び左の支持ケース10が、ボス部7cの左右方向の横軸芯P2周りに独立に上下揺動自在に支持されている。右及び左の支持ケース10がボス部7cから後方に延出されて、右及び左の支持ケース10の後部に右及び左の後輪2が支持されており、右及び左の後輪2は操向操作されない。
【0027】
図1及び図2に示すように、ミッションケース7から延出されたフレーム11に、油圧シリンダ4及びリンク機構5が連結されており、図1,2,5に示すように右及び左の支持ケース10とフレーム11とに亘って、バネ型式のサスペンション機構12が接続されている。これにより、右及び左の支持ケース10(後輪2)が各々独立に上下動する状態となっている。
【0028】
図5及び図11に示すように、ミッションケース7の後部の外面に、後方に開放された凹部状の支持部7dが備えられている。充分な弾性を備えた金属製の丸棒で平面視へ字状に折り曲げられた抵抗部材13が用意されており、抵抗部材13の中間部がミッションケース7の支持部7dに挿入され、板状の支持部材14によりがミッションケース7の支持部7dが塞がれて、支持部材14がボルト15によってミッションケース7に固定されている。抵抗部材13の右及び左の端部が、右及び左の支持ケース10に取り付けられている。
【0029】
図5及び図11に示す状態が支持部材14の支持状態で、抵抗部材13の中間部がミッションケース7の支持部7dに回転自在に支持された状態であり、右及び左の支持ケース10に高さの差が生じると、抵抗部材13の中間部が捩じられる状態となり、右及び左の支持ケース10に高さの差に対して抵抗部材13から抵抗が掛かる。ボルト15を外して支持部材14をミッションケース7の支持部7dから取り外すことにより(取外状態)、抵抗部材13の中間部をミッションケース7の支持部7dから取り外すことができる。
【0030】
[2]
次に右及び左の前輪1、右及び左の後輪2への伝動構造について説明する。
図5に示すように、ミッションケース7は右の分割部分7a及び左の分割部分7bの2分割構造となっており、右及び左の分割部分7a,7bの合わせ部が機体の前後方向に沿っている。図1及び図4に示すように、ミッションケース7の前部に支持フレーム16が連結されて、支持フレーム16にエンジン17が支持されている。左の分割部分7bの前部の上部に静油圧式無段変速装置18が連結されており、エンジン17の動力がベルト伝動機構19を介して静油圧式無段変速装置18に伝達されている。
【0031】
図9及び図10に示すように、ミッションケース7の前部の下部(右及び左の車輪支持ケース8)の位置にデフ機構20が配置されており、デフ機構20から右及び左の車輪支持ケース8に亘って伝動軸21が架設されている。ミッションケース7の内部において右の伝動軸21に円筒軸22が相対回転自在に外嵌されて、円筒軸22に伝動ギヤ23及びスプロケット24が固定され、円筒軸22がスプロケット24を介してデフ機構20のケース20aに連結されている。
これにより、ミッションケース7の前部の下部(デフ機構20を内装)、右及び左の車輪支持ケース8によって、車軸ケースが構成されることになり、4条植型式の苗植付装置6に対応するトレッドとなっている。
【0032】
以上の構造により、エンジン17の動力がベルト伝動機構19を介して静油圧式無段変速装置18に伝達され、ミッションケース7の副変速装置25(ギヤ変速式で高低2段に変速自在)から伝動ギヤ23、円筒軸22、デフ機構20、右及び左の伝動軸21を介して右及び左の前輪1に伝達される。円筒軸22の動力がスプロケット24、伝動チェーン26、右及び左のサイドクラッチ27(図5参照)、右及び左の支持ケース10に内装された伝動チェーン(図示せず)を介して、右及び左の後輪2に伝達される(この場合、右及び左の後輪2に対してデフ機構は備えられていない)。
【0033】
図9及び図10に示すように、キー構造によりシフト部材28が右の伝動軸21に一体回転及びスライド自在に外嵌され、シフト部材28を伝動ギヤ23の離間側に付勢するバネ29が備えられており、シフト部材28を伝動ギヤ23にスライド操作する操作軸30が備えられている。これにより、シフト部材28が伝動ギヤ23から離間していると、デフ機構20が作動状態となり、シフト部材28を伝動ギヤ23に咬合させると、デフ機構20のケース20aが右の伝動軸21に連結された状態となって、デフ機構20がデフロック状態となる。
【0034】
[3]
次にパワーステアリング機構33の取付構造について説明する。
図7及び図8に示すように、ミッションケース7の前部の上部の合わせ部において、右及び左の分割部分7a,7bに半円状でフランジ状の取付座7eが一体的に形成されており、右及び左の分割部分7a,7bの取付座7eにより、一つの円状でフランジ状の取付座7eが形成されている。
【0035】
図5,7,8に示すように、油圧型式のパワーステアリング機構33が用意され、パワーステアリング機構33に円状の取付部33cが備えられている。パワーステアリング機構33の取付部33cが、右及び左の分割部分7a,7bの取付座7eに嵌め込まれており、パワーステアリング機構33の取付部33cと右及び左の分割部分7a,7bの取付座7eとの間に、Oリング34が取り付けられている。
【0036】
この場合、図8に示すように右及び左の分割部分7a,7bを連結した状態において、右の分割部分7aの取付座7eに対して、左の分割部分7bの取付座7eが出ない(少し低い)状態となるように設定されている。これにより、パワーステアリング機構33の取付部33cが、右及び左の分割部分7a,7bの取付座7eに嵌め込まれた状態で、パワーステアリング機構33の取付部33cと左の分割部分7bの取付座7eとの間に、僅かに隙間ができる状態となっており、図5,7,8に示すようにパワーステアリング機構33の取付部33cが、ボルト35によって右の分割部分7aの取付座7eに連結されている。
【0037】
図7に示すように、ミッションケース7の内部に潤滑油が入れられており、右の分割部分7aの前部の下部に取付座7fが一体的に形成されて、右の分割部分7aの取付座7fにオイルフィルター36が取り付けられている。これにより図1,3,4に示すように、ミッションケース7の前部の下部の外面で支持フレーム16の下方に、オイルフィルター36が位置している。
【0038】
図4及び図5に示すように、右の分割部分7aの前部の上部に油圧ポンプ37が連結されており、油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁38が、左の分割部分7bの後部の上部に連結されている。これにより、ミッションケース7の潤滑油が作動油としてオイルフィルター36から配管39を介して、静油圧式無段変速装置18のチャージポンプ(図示せず)に供給されるのであり、ミッションケース7の潤滑油が作動油としてオイルフィルター36から配管40を介して、油圧ポンプ37に供給されている。油圧ポンプ37の作動油が配管41を介してパワーステアリング機構33に供給され、配管42を介して制御弁38に供給されており、制御弁38の作動油が配管43を介してミッションケース7に戻されている。
【0039】
[4]
次に右及び左の前輪1の操向操作の構造について説明する。
図4に示すように、上方に配置された操縦ハンドル44とパワーステアリング機構33の入力軸33aとが、ステアリング軸45及びユニバーサルジョイント46を介して接続されている。図4,7,8に示すように、ミッションケース7において右及び左の分割部分7a,7bの前部の下部にケース部7gが一体的に形成されており、パワーステアリング機構33の出力軸33bに、ジョイント47を介してステアリング軸48が接続され、ステアリング軸48がミッションケース7の内部の前部を通ってケース部7gに挿入されている。ミッションケース7とケース部7gとの間において、ステアリング軸48にベアリング49及びオイルシール50が外嵌されており、オイルシール50によってミッションケース7の潤滑油がケース部7gに入り込まないように構成されている。
【0040】
図7及び図8に示すように、ケース部7gの内部において、ステアリング軸48の下端部にピニオンギヤ48aが備えられている。ラックギヤ51が機体の左右方向にスライド自在にケース部7gに支持され、機体の左右方向に沿って配置されてケース部7gから右及び左に突出しており、図5及図6(イ)に示すようにラックギヤ51が右及び左の前輪1の車軸の前側に位置している。ケース部7gの内部においてピニオンギヤ48aとラックギヤ51とが咬合しており、ラックギヤ51をピニオンギヤ48aに押圧する押圧部材52及びバネ53が備えられている。ピニオンギヤ48a及びラックギヤ51、押圧部材52に潤滑用のグリスが塗布されている。
【0041】
図5に示すように、右及び左の支持ケース9にナックルアーム54が固定されており、ラックギヤ51と右及び左のナックルアーム54とに亘って、右及び左のタイロッド55が接続されている。図3,5,8に示すように、ラックギヤ51の右及び左の端部とケース部7gとに亘って、ゴム製のジャバラ状で伸縮自在なカバー56が取り付けられて、ケース部7gから右及び左に突出したラックギヤ51に、水や土等が付着するのを防止している。
【0042】
図6(イ)に示すように、操縦ハンドル44及びラックギヤ51が直進位置に位置している状態において、ラックギヤ51(機体の左右方向)に対して右及び左のタイロッド55が斜め前方向きとなっている。図8に示すように、操縦ハンドル44を右(左)に操作していきラックギヤ51が右(左)にスライドしていくと、ラックギヤ51の右及び左の端部にカバー56を取り付ける為のリング状の取付部材57が、ケース部7gの左(右)の端部に接当して、これ以上に右及び左の前輪1を右(左)に操向操作できない状態となる(右(左)の操向限度となる)。図6(ロ)に示すように、ラックギヤ51が左(右)の操向限度に位置している状態において、左(旋回中心側)のタイロッド55がラックギヤ51(機体の左右方向)に対して斜め後方向きになっている。
【0043】
[5]
次に右及び左のサイドクラッチ27の操作構造について説明する。
図5に示すように、ミッションケース7の後部の右及び左部に、右及び左のサイドクラッチ27が備えられている。右(左)のサイドクラッチ27を伝動状態に操作すると、右(左)の後輪2に動力が伝達され、右(左)のサイドクラッチ27を遮断状態に操作すると、右(左)の後輪2への動力が遮断されて右(左)の後輪2が自由回転状態となる。
【0044】
図5に示すように右及び左のナックルアーム54に操作ピン54aが備えられている。右のナックルアーム54の操作ピン54aと、左のサイドクラッチ27の操作アーム27aとに亘って、右の連係ロッド58が接続されている(右の連係ロッド58の一端が左のサイドクラッチ27の操作アーム27aに接続されて、右の連係ロッド58の他端に備えられた長孔58aに、右のナックルアーム54の操作ピン54aが挿入されている)。左のナックルアーム54の操作ピン54aと、右のサイドクラッチ27の操作アーム27aとに亘って、左の連係ロッド58が接続されている(左の連係ロッド58の一端が右のサイドクラッチ27の操作アーム27aに接続され、左の連係ロッド58の他端に備えられた長孔58aに、左のナックルアーム54の操作ピン54aが挿入されている)。
【0045】
これにより図5及び図6(イ)に示すように、右のナックルアーム54から、右の連係ロッド58が機体の左右中央側に向いてミッションケース7の下側を通過し左のサイドクラッチ27に達している。左のナックルアーム54から、左の連係ロッド58が機体の左右中央側に向いてミッションケース7の下側を通過し右のサイドクラッチ27に達している。
【0046】
図5及び図6(イ)に示す状態は、操縦ハンドル44及びラックギヤ51が直進位置に位置している状態であり、右及び左のサイドクラッチ27が伝動状態に操作されて、右及び左の後輪2に動力が伝達されている。右及び左の前輪1を直進位置から右及び左の設定角度の間で操向操作しても、右及び左の連係ロッド58の長孔58aの融通作用によって右及び左の連係ロッド58は操作されず、右及び左のサイドクラッチ27は伝動状態に維持されている。この場合、右及び左の連係ロッド58が機体の左右中央側に向いてミッションケース7の下側を通過し、右及び左のサイドクラッチ27に達している状態なので、右及び左の前輪1を右に操向操作しても、右の前輪1の後側が右の連係ロッド58に干渉するようなことはなく、操縦ハンドル44を左に操向操作しても、左の前輪1の後側が左の連係ロッド58に干渉するようなことはない。
【0047】
次に右及び左の前輪1を左の設定角度を超えて左の操向限度側に操向操作すると、図6(ロ)に示すように右のナックルアーム54の操作ピン54aにより右の連係ロッド58が引き操作されて、左のサイドクラッチ27が遮断状態に操作される。この場合、左の連係ロッド58の長孔58aの融通作用によって、右のサイドクラッチ27は伝動状態に維持されており、右及び左の前輪1を左の操向限度に操向操作しても、左の前輪1の後側が左の連係ロッド58に干渉するようなことはない。
【0048】
右及び左の前輪1を右の設定角度を超えて右の操向限度側に操向操作すると、左のナックルアーム54の操作ピン54aにより左の連係ロッド58が引き操作されて、右のサイドクラッチ27が遮断状態に操作される。この場合、右の連係ロッド58の長孔58aの融通作用によって、左のサイドクラッチ27は伝動状態に維持されており、右及び左の前輪1を右の操向限度に操向操作しても、右の前輪1の後側が右の連係ロッド58に干渉するようなことはない。
【0049】
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明の実施の形態]に記載の乗用型田植機は、4条植型式の苗植付装置6に対応したものである。
この乗用型田植機を5条植型式の苗植付装置6に対応したものに変更する場合には、図12及び図13に示すように、ミッションケース7と右及び左の車輪支持ケース8との間にリング状の中間ケース31を入れ込み、ボルト32によって右(左)の車輪支持ケース8及び中間ケース31をミッションケース7に連結するのであり、右及び左の伝動軸21を長いものに変更する。右及び左の後輪2において、図5に示す車軸2aを長いものに変更し、右及び左のタイロッド55、右及び左の連係ロッド58を長いものに変更する。以上のようにして、5条植型式の苗植付装置6に対応するトレッドとする。
【0050】
前述の[発明の実施の形態]では、ミッションケース7が車軸ケースの一部を構成しているが、デフ機構20を内装するデフケースをミッションケース7とは別に構成して、車軸ケースを構成してもよい。又、一種類の横幅を備えた中間ケース31ではなく、横幅の異なる複数種類の中間ケース31を用意して使用するように構成してもよい。
【0051】
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、ケース部7gを右及び左の分割部分7a,7bの前部の下部ではなく、右又は左の分割部分7a,7bの横側部に備え、ステアリング軸48をミッションケース7の内部ではなく外部を通して、ケース部7gに挿入するように構成してもよい。
ケース部7gをミッションケース7に一体的に形成するのではなく、ケース部7gをミッションケース7とは別体に構成し、ボルトによってミッションケース7に連結するように構成してもよい。
【0052】
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]、[発明の実施の第2別形態]において、次のように構成してもよい。
ピニオンギヤ48a及びラックギヤ51を右及び左の前輪1の車軸に対して後側に配置し、右及び左の支持ケース9にナックルアーム54を後向きに固定してもよい。このように構成すると、操縦ハンドル44及びラックギヤ51が直進位置に位置している状態において、ラックギヤ51(機体の左右方向)に対して右及び左のタイロッド55が斜め後方向きとなり、ラックギヤ51が右(左)の操向限度に位置している状態において、旋回中心とは反対側の左(右)のタイロッド55がラックギヤ51(機体の左右方向)に対して斜め前方向きになる。ラックギヤ51に代えて、全油圧型式のパワーステアリングのピストンロッドやピットマンアームを使用してもよい。
【0053】
図5に示す構造において、右及び左の連係ロッド58を、右及び左のナックルアーム54の前部(タイロッド55が接続される部分)に接続するように構成してもよい。このように構成すると、右及び左の前輪1を右及び左の設定角度を超えて右及び左の操向限度側に操向操作すると、左(右)の連係ロッド58が押し操作されて、右(左)のサイドクラッチ27が遮断状態に操作される。
【0054】
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、次のように構成してもよい。
ミッションケース7を、右及び左の分割部分7a,7bにもう一つの分割部分を加えて3分割構造に構成し、3つの分割部分のうちの2つの分割部分の合わせ部に、取付座7eを形成するように構成してもよい。
【0055】
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、次のように構成してもよい。
右及び左の後輪2において、右及び左の支持ケース10を廃止して右及び左の前輪1と同様な車軸ケースを備え、車軸ケースに右及び左の後輪2を支持させるように構成してもよい。このように構成した場合、前述の[発明の実施の第1別形態]に記載のように、車軸ケースを構成してもよい。
【0056】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、乗用型作業車においてピニオンギヤ及びラックギヤにより右及び左の前輪を操向操作するように構成した場合、側面視で右及び左の前輪(車軸)の前側(又は後側)の近傍に、ピニオンギヤ及びラックギヤを位置させることができ、ラックギヤと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを無理なく接続することができるようになって、ラックギヤ及びタイロッドを介して右及び左の前輪の操向操作が円滑に行われるようになり、乗用型作業車の操縦性能を向上させることができた。
また、乗用型作業車において、右の前輪と左のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続し、左の前輪と右のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続することにより、右及び左の前輪を大きく操向操作しても、右及び左の前輪の後側が連係ロッドに干渉するようなことが少なく、右及び左の操向限度が制限されるような状態になり難くすることができるようになって、乗用型作業車の操縦性能を向上させることができた
【0057】
請求項2(請求項3)の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2(請求項3)の特徴によると、右及び左の操向限度の付近にラックギヤを操作しても、ラックギヤの操作力が特に旋回中心側のタイロッド(旋回中心とは反対側のタイロッド)を介して、比較的無駄なく旋回中心側の前輪(旋回中心とは反対側の前輪)に伝達され、操縦ハンドルの操作が重くなると言うような状態を少なくすることができて、乗用型作業車の操縦性能を向上させることができた。
【0058】
請求項4の特徴によると、請求項1〜3の場合と同様に前述の請求項1〜3の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項4の特徴によると、ピニオンギヤ及びラックギヤをミッションケースの内部に備えることができない状態で、ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部を備えた場合に、ケース部をミッションケースに一体的に形成することにより、ケース部を支持する為の別のブラケットや連結部材等を用意する必要が無くなって、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0059】
請求項5の特徴によると、請求項4の場合と同様に、前述の請求項1〜4の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項5の特徴によると、既存の構造と言ってよいカバーの取付部材を、右及び左の操向限度を決める部材に兼用することができるので、右及び左の操向限度を決める専用部材が不要になり(右及び左の操向限度を決める専用部材を備えたとしても、前述の取付部材の存在によって小規模のものでよくなり)、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0060】
請求項6の特徴によると、請求項4又は5の場合と同様に前述の請求項1〜5の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項6の特徴によると、ステアリング軸をミッションケースに貫通させることによって、操縦ハンドルとケース部(ピニオンギヤ及びラックギヤ)とに亘ってステアリング軸を無理なく架設することができるようになって、操縦ハンドルによりステアリング軸、ピニオンギヤ及びラックギヤを介して、右及び左の前輪の操向操作が円滑に行われるようになり、乗用型作業車の操縦性能を向上させることができた。
【0061】
請求項7の特徴によると、請求項6の場合と同様に、前述の請求項1〜6の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項7の特徴によると、ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むのを止めるオイルシールを、ミッションケースとケース部との間においてステアリング軸に外嵌することによって、ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むことを防止することができ、ケース部に入り込んだ潤滑油が外部に漏れると言う状態を防止することができた。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用型田植機の全体側面図
【図2】 乗用型田植機の全体平面図
【図3】 乗用型田植機の全体正面図
【図4】 エンジン、静油圧式無段変速装置及びミッションケースの付近の側面図
【図5】 右及び左の前輪、右及び左の後輪、ミッションケース等を示す平面図
【図6】 操縦ハンドル及びラックギヤを直進位置及び左の操向限度に操作した状態を示す概略平面図
【図7】 ミッションケースの前部の付近の縦断側面図
【図8】 ケース部、ピニオンギヤ及びラックギヤの付近の縦断正面図
【図9】 ミッションケース、右及び左の車輪支持ケースの付近の正面図
【図10】 ミッションケースの前部の付近の横断平面図
【図11】 ミッションケースの後部の抵抗部材の付近の縦断側面図
【図12】 発明の実施の第1別形態のミッションケース、右及び左の車輪支持ケースの付近の正面図
【図13】 発明の実施の第1別形態のミッションケースの前部の付近の横断平面図
【符号の説明】
1 前輪
7 ミッションケース
7g ケース部
44 操縦ハンドル
48 ステアリング軸
48a ピニオンギヤ
50 オイルシール
51 ラックギヤ
55 タイロッド
56 カバー

Claims (7)

  1. ミッションケースを機体の前部に備えて、前記ミッションケースの右及び左の横側に右及び左の前輪を左右に操向自在に備え、
    操縦ハンドルに連係されたピニオンギヤ及び前記ピニオンギヤに咬合するラックギヤを前記ミッションケースの前部の下部に備えて、前記ラックギヤを機体の左右方向に延出し、
    前記ラックギヤと右及び左の前輪とに亘ってタイロッドを接続して、前記操縦ハンドルにより右及び左の前輪を操向操作自在に構成してあり、
    右の後輪に伝達される動力を伝動及び遮断自在な右のサイドクラッチを、右及び左の前輪の後側で機体の右側に備え、左の後輪に伝達される動力を伝動及び遮断自在な左のサイドクラッチを、右及び左の前輪の後側で機体の左側に備えると共に、
    右の前輪と前記左のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続し、左の前輪と前記右のサイドクラッチとに亘って連係ロッドを接続して、
    右及び左の前輪が右に操向操作されると、左の前輪により前記連係ロッドを介して前記右のサイドクラッチが遮断状態に操作され、右及び左の前輪が左に操向操作されると、右の前輪により前記連係ロッドを介して前記左のサイドクラッチが遮断状態に操作されるように構成してある乗用型作業車。
  2. 前記ラックギヤを右及び左の前輪の車軸の前側に備え、
    前記ラックギヤが直進位置に位置している状態において、右及び左のタイロッドが機体の左右方向に対して斜め前方向きとなり、
    前記ラックギヤが右及び左の操向限度に位置している状態において、旋回中心側のタイロッドが機体の左右方向に対して斜め後方向きとなるように構成してある請求項1に記載の乗用型作業車。
  3. 前記ラックギヤを右及び左の前輪の車軸の後側に備え、
    前記ラックギヤが直進位置に位置している状態において、右及び左のタイロッドが機体の左右方向に対して斜め後方向きとなり、
    前記ラックギヤが右及び左の操向限度に位置している状態において、旋回中心とは反対側のタイロッドが機体の左右方向に対して斜め前方向きとなるように構成してある請求項1に記載の乗用型作業車。
  4. 前記ピニオンギヤとピニオンギヤ及びラックギヤの咬合部分とを覆うケース部を備えて、前記ケース部をミッションケースに一体的に形成してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の乗用型作業車。
  5. 前記ラックギヤの右及び左の端部とケース部とに亘って伸縮自在なカバーを取り付けて、
    前記ラックギヤの右及び左の端部に前記カバーを取り付ける為の取付部材が、前記ラックギヤの移動に伴って前記ケース部に接当することにより、右及び左の操向限度が設定されるように構成してある請求項4に記載の乗用型作業車。
  6. 前記操縦ハンドルから延出されたステアリング軸をミッションケースに貫通させて、前記ステアリング軸の下端部をケース部に挿入し、前記ステアリング軸の下端部にピニオンギヤを備えてある請求項4又は5に記載の乗用型作業車。
  7. 前記ミッションケースの潤滑油がケース部に入り込むのを止めるオイルシールを、前記ミッションケースとケース部との間においてステアリング軸に外嵌してある請求項6に記載の乗用型作業車。
JP2002180002A 2002-06-20 2002-06-20 乗用型作業車 Expired - Fee Related JP4100977B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002180002A JP4100977B2 (ja) 2002-06-20 2002-06-20 乗用型作業車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002180002A JP4100977B2 (ja) 2002-06-20 2002-06-20 乗用型作業車

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006084691A Division JP4223048B2 (ja) 2006-03-27 2006-03-27 乗用型作業車

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004017933A JP2004017933A (ja) 2004-01-22
JP2004017933A5 JP2004017933A5 (ja) 2006-05-25
JP4100977B2 true JP4100977B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=31177262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002180002A Expired - Fee Related JP4100977B2 (ja) 2002-06-20 2002-06-20 乗用型作業車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4100977B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006335240A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Yanmar Co Ltd セミクローラ型作業車両
JP2012231760A (ja) * 2011-05-06 2012-11-29 Yanmar Co Ltd 田植機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004017933A (ja) 2004-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6889782B2 (en) Tractor
JP4223048B2 (ja) 乗用型作業車
JP4100977B2 (ja) 乗用型作業車
JP4534782B2 (ja) 乗用型走行車両
JP4177012B2 (ja) 走行車両
JP3880464B2 (ja) 乗用型作業車
CN105309094B (zh) 作业机
JP3960879B2 (ja) 水田作業機
JP3566229B2 (ja) セミクローラ形走行装置
JP4219261B2 (ja) 乗用田植機のステアリング構造
JP2007139168A (ja) 作業車の伝動構造
JPH0117883B2 (ja)
JP2004067019A5 (ja)
CN205213375U (zh) 水田作业机
JP2004017934A5 (ja)
JP4052962B2 (ja) 水田作業機
JP2536164B2 (ja) 田植機
JP4083133B2 (ja) 四輪駆動型作業車の操向構造
JP3666027B2 (ja) 農作業機の走行装置
JP2530552Y2 (ja) 乗用田植機
JP2007137394A (ja) 作業車のアクセル操作構造
JP2007118910A (ja) 小型クローラ式トラクタ
JP4454294B2 (ja) 乗用田植機の機体構造
JP2006001465A (ja) 乗用形作業機
JP2666987B2 (ja) 回行時前輪増速機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees