JP3666027B2 - 農作業機の走行装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、トラクタ、苗植機等の農作業機の走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】
水田内での走行において、耕盤に凹凸があると直進性が悪くなり、直進作業が困難となる。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ステアリングハンドル1で操向される左右の前車輪2,2と後車輪4,4とその後車輪4,4の内側に補助車輪55,55とを備える農作業機の走行装置において、前車輪2,2のトレッドAを後車輪4,4のトレッドBよりも狭く設定すると共に、前記補助車輪55,55を前車輪2,2の通った跡の内側又は外側に一部重なるようにして通るような関係位置に配置すると共に、エンジンEからの動力をミッションケ−ス8の入力軸35へ入力し、該入力軸35から変速ギヤ36を介してフロントアクスルハウジング9,9内の前車軸44へ伝動し、該前車軸44の左右両端部から左右それぞれの前車輪2,2の前輪軸11,11へ伝動し、前記前車軸44から左右それぞれのベベルギヤ53,53を介して左右のサイドクラッチ39,39の軸へ伝動し、該軸から後輪連動軸41,41を介して後車輪4,4の後輪軸12,12へ伝動する構成とした農作業機の走行装置の構成とする。
【0004】
【作用、および発明の効果】
本発明の走行装置は、補助車輪55,55により前車輪2,2の踏跡溝の肩をつぶして土壌の一部を溝内に押し戻す。このため、直進性がよく、また、ステアリングハンドルのフラツキも少ない。旋回時は、ステアリングハンドル1で前車輪2,2を操向するが、この前車輪2,2のトレッドAが後車輪4,4のトレッドBよりも狭いものであるから、ハンドル操作荷重が軽く、また、旋回時のハンドル切り角を小さくでき、円滑な旋回を行うことができる。また、エンジンEからの動力をミッションケ−ス8の入力軸35へ入力し、該入力軸35から変速ギヤ36を介してフロントアクスルハウジング9,9内の前車軸44へ伝動し、該前車軸44の左右両端部から左右それぞれの前車輪2,2の前輪軸11,11へ伝動し、前記前車軸44から左右それぞれのベベルギヤ53,53を介して左右のサイドクラッチ39,39の軸へ伝動し、該軸から後輪連動軸41,41を介して後車輪4,4の後輪軸12,12へ伝動する構成としたので、伝動構成が簡単になり、廉価構成とすることができる。
【0005】
【実施例】
苗植機は、この発明の苗植機(乗用田植機)での実施例を以下に説明する。トラクタ車体5の後部に苗植装置6を装着したもので、この車体5は、前後方向のフレ−ム7の前部にミッションケ−ス8を連結して、このミッションケ−ス8の下部で左右両側方にフロントアクスルハウジング9,9、及びこの先端部の操向自在のファイナルケ−ス10,10を設けて前車輪2,2の前輪軸11,11を軸装し、又、フレ−ム7の後部には、左右両側部に後車輪4,4の後輪軸12,12を軸装したリヤアクスルハウジング13,13間を連結するハウジングフレ−ム14をセンタピボット15の回りに回動自在にして設ける。
【0006】
このような車体7の上部には、前部にステアリングポスト16でステアリングハンドル1を支持し、後部にエンジンE、及び操縦席17を配置し、これらステアリングポスト16の左右両側部から操縦席17の左右両側部に亘ってステップフロア18を設ける。19はこのステップフロア18の左右外側部において前記フロントアクスルハウジング9の上側に支柱20によって支持させる補助苗受台である。21は操縦席17後側部に設ける施肥装置である。
【0007】
22は操向ア−ムで、ミッションケ−ス8の前部に左右回動自在に設けてステアリングハンドル1の操向回動で直接、又はパワステを経て連動し、左右のファイナルケ−ス10,10に一体のナックルア−ム23,23との間をタイロッド24,24で連結して左右の前車輪2,2を操向できる。Pは油圧ポンプで、車体5の後部に平行リンク25を介して連結する苗植装置6の昇降シリンダ−26を伸縮する油圧回路等に利用される。この昇降シリンダ−26は、車体のフレ−ム7と平行リンク25との間に設けられ、油圧レバ−による手動操作や、苗植装置6のフロ−ト27の上下動によって中立位置から上げ位置や下げ位置に切替えられる制御弁28等によって伸縮され、車体5に対するポジション位置が制御され、フロ−ト27の接地圧をほぼ一定に維持する。
【0008】
苗植装置6は、前記ミッションケ−ス8から後方へ亘る動力取出軸PTOからの入力を受ける伝動機構29を有した苗植フレ−ム30を主体として、この下部には土壌面を滑走するフロ−ト27を配置し、上部にはマット状の苗を載せて左右往復移動しながら苗供給する苗タンク31を設け、後部にはこの苗タンク31から供給される苗を分離して各フロ−ト27,27による均平跡に植付ける苗植付装置32を配置して、多条植を行うことができる。
【0009】
前記フロ−ト27は、苗植付装置32の植付位置X,Y,Zを中央部と左右両側部との三個所に形成して均平するように構成するもので、左右二連に設ける。前車輪2,2の左右位置は、フロ−ト27,27の内側の植付位置X,Y間に位置し、後車輪4,4の左右位置は、外側の植付位置X,Z間位置し、前後車輪2,2、4,4は共にフロ−ト27によって車輪跡が均平される。
【0010】
伝動機構は、前記エンジンEから油圧ポンプPを駆動するポンプ軸33上のプ−リ34を介して、ミッションケ−ス8の入力軸35へベルト伝動で入力し、この入力軸35から前記リヤアクスルハウジング13,13の後輪軸12,12、フロントアクスルハウジング9,9の前輪軸11,11、及び動力取出軸PTOへ伝動する。
【0011】
このうち後輪軸12,12への伝動は、該入力軸35から変速ギヤ36、後輪デフ37、デフ軸38,38、サイドクラッチ39,39、サイドブレ−キ40,40、後輪連動軸41,41、及び、左右の各リヤアクスルハウジング13内のギヤ機構42,42等を介して行われる。この後輪デフ37によって左右の後輪軸12,12は差動でき、デフロック爪43の噛合によって、差動不能に固定することができる。又、各デフ軸38,38から後輪連動軸41,41への伝動は、サイドクラッチ39,39、及びサイドブレ−キ40,40を効かせることができる。尚、水田内で走行するときは、後輪デフ37をデフロック状態にして使用する。
【0012】
前輪軸11,11への伝動は、前記変速ギヤ36を経て、更に該後輪デフ37のデフケ−ス上のギヤ43からフロントアクスルハウジング9,9を通る前車軸44のギヤ45へ伝動し、この前車軸44の左右両端部からファイナルケ−ス10,10内のキングピン軸46,46を経て各前輪軸11,11へ伝動する。従って、デフ装置の差動機構を介さないで前車軸44が伝動される。
【0013】
又、動力取出軸PTOへの連動は、入力軸35から変速ギヤ47を介して行われ、この動力取出軸PTOの中間部は、中間部にクラッチ48を有する伝動ケ−ス49内で中継され、前記苗植伝動装置29の伝動機構50を連動し、伝動ケ−ス49に対して横移動棒51を左右へ往復移動させて苗タンク31を連動し、各苗タンク31内の苗繰出機構を連動し、各苗植付装置32の植付軸52を連動する構成である。
【0014】
前記後輪デフロック43の操作は、水田内では、後輪デフ37をデフロック状態にして直進走行の安定を図り、旋回は左右のサイドクラッチ39,39、及びサイドブレ−キ40,40を操作することによって行う。路上走行時は、この後輪デフ37のデフロックを解除した状態にして、後輪デフ37の差動がきくようにする。
【0015】
なお、前記のような前輪軸11,11の伝動構成において、フロントアクスルハウジング9,9内にサイドクラッチ3を設けて、旋回時に旋回内側のサイドクラッチ3を切り操作するように構成するもよい。
そして、図8に示すように、後車輪4,4の内側に若干小径の補助車輪55,55を設けることができる。この補助車輪55,55は前車輪2,2の通った跡の内側、又は外側に一部重なるようにして通り、前車輪2,2の踏跡溝の肩をつぶして土壌の一部を溝内に押戻すようにした構成である。各補助車輪55,55は後車輪4,4と一体構成としているが、独立構成としてもよい。又、フロ−ト27は、二条植毎に独立していて、左右外側のサイドフロ−ト27A,27Aが後車輪4跡を均平し、前車輪2,2、及び補助車輪55,55がセンタフロ−ト27Bとサイドフロ−ト27Aとの間隔部に対向する関係位置に配置され、この間隔部にはレ−キ56を配置して掻き均す構成としている。
【0016】
また、図1に示す構成の四輪駆動構成の農作業機となるこの苗植機は、ステアリングハンドル1で操向される左右の前車輪2,2を直結駆動又はサイドクラッチ3,3を経て駆動する構成とし、該前車輪2,2のトレッドAを後車輪4,4のトレッドBよりも狭く設定した構成となっている。
従って、この農作業機は、直進作業走行中は左右の前車輪が常に同一回転で駆動される。このため土壌耕盤に凹凸があって、車輪の駆動抵抗が左右異なる状態になっても、直進性がよく、また、ステアリングハンドルのフラツキも少ない。旋回時は、ステアリングハンドルで前車輪を操向するが、このとき左右の前車輪が強制駆動されているにも拘らず、この前車輪のトレッドが、後車輪のトレッドよりも狭いものであるから、ハンドル操作荷重が軽く、また、旋回時のハンドル切り角を小さくでき、円滑な旋回を行うことができる。また、前車輪の左右一方が畦に乗り上げて他方が浮いても駆動回転されるので、旋回時の推進力が維持される。従来の農作業機は、水田内での走行において、耕盤に凹凸があると直進性が悪くなり、直進作業が困難となる課題がある。
【0017】
図5において、上例と異なる点は、前車輪2,2間のトレッドA1を広くして、後車輪4,4間のトレッドBとほぼ同じに設定し、かつ、この前車輪2,2に対する伝動比を大きくするように、例えば前記図4の前車軸44のギヤ45径に対してデフケ−ス上のギヤ43径の比を大きく設定して、前車輪2,2の周速を後車輪4,4の周速よりも大きくするように伝動する。この場合は、前車輪2,2の周速が大きいために前車輪2,2の駆動で車体5を引っ張るようになり、直進性を良くする。尚、この場合、前輪2,2はパワステ装置を介して操向される構成とする。
【0018】
図6において、上例と異なる点は、後車輪4,4へ伝動するサイドクラッチ39,39、サイドブレ−キ40,40の軸を、前車輪2,2への前車軸44からベベルギヤ53,53を介して連動構成し、連動構成を簡単化して、廉価構成とする。43は前記エンジンE側から入力軸35や変速ギヤ36等を経て伝動されるギヤで、前車軸44のギヤ45を噛合し、図4の如き後輪デフ37及びデフケ−ス等を有しない。
【0019】
図7において、上例と異なる点は、前車軸44上のギヤ45から後輪デフ39のデフケ−スと一体のギヤ54へ噛合連動し、このデフ軸38,38から、各々操向クラッチ39,39、操向ブレ−キ40,40等を経て後車輪4,4へ連動することにより、伝動構成を簡単とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体、及びフロ−ト等の配置を示す平面図。
【図2】車輪と苗タンク等の配置を示す平面図。
【図3】苗植機全体の側面図。
【図4】苗植機の伝動機構図。
【図5】別実施例を示す車輪等の配置平面図。
【図6】別実施例を示す車輪等の配置平面図。
【図7】別実施例を示す車輪等の配置平面図。
【図8】車輪等の配置平面図。
【符号の説明】
1 ステアリングハンドル
2 前車輪
3 サイドクラッチ
4 後車輪
8 ミッションケ−ス
9 フロントアクスルハウジング
11 前輪軸
12 後輪軸
35 入力軸
36 変速ギヤ
39 サイドクラッチ
41 後輪連動軸
44 前車軸
53 ベベルギヤ
55 補助車輪
A 前車輪トレッド
B 後車輪トレッド
E エンジン
Claims (1)
- ステアリングハンドル1で操向される左右の前車輪2,2と後車輪4,4とその後車輪4,4の内側に補助車輪55,55とを備える農作業機の走行装置において、前車輪2,2のトレッドAを後車輪4,4のトレッドBよりも狭く設定すると共に、前記補助車輪55,55を前車輪2,2の通った跡の内側又は外側に一部重なるようにして通るような関係位置に配置すると共に、エンジンEからの動力をミッションケ−ス8の入力軸35へ入力し、該入力軸35から変速ギヤ36を介してフロントアクスルハウジング9,9内の前車軸44へ伝動し、該前車軸44の左右両端部から左右それぞれの前車輪2,2の前輪軸11,11へ伝動し、前記前車軸44から左右それぞれのベベルギヤ53,53を介して左右のサイドクラッチ39,39の軸へ伝動し、該軸から後輪連動軸41,41を介して後車輪4,4の後輪軸12,12へ伝動する構成とした農作業機の走行装置。
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JP09157294A Expired - Fee Related JP3666027B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 農作業機の走行装置 |
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1994
- 1994-04-28 JP JP09157294A patent/JP3666027B2/ja not_active Expired - Fee Related
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