JP2015000709A - トランスミッションケース - Google Patents

トランスミッションケース Download PDF

Info

Publication number
JP2015000709A
JP2015000709A JP2013127683A JP2013127683A JP2015000709A JP 2015000709 A JP2015000709 A JP 2015000709A JP 2013127683 A JP2013127683 A JP 2013127683A JP 2013127683 A JP2013127683 A JP 2013127683A JP 2015000709 A JP2015000709 A JP 2015000709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
transmission
clutch
pto
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013127683A
Other languages
English (en)
Inventor
武史 玉田
Takeshi Tamada
武史 玉田
清水 章弘
Akihiro Shimizu
章弘 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2013127683A priority Critical patent/JP2015000709A/ja
Publication of JP2015000709A publication Critical patent/JP2015000709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】ミッドPTO伝動系を着脱可能にしたトランスミッションケースを提供すること。
【解決手段】エンジン13からの駆動力を前輪11、後輪12及び作業機の駆動力として伝達する動力伝達機構100を収納するトランスミッションケース200であって、トランスミッションケース200は、第1ケース210、第2ケース220、及び第3ケース230が連接して構成されており、第1ケース210内には、前進駆動と後進駆動を切り替えるための前後進クラッチ110と、作業機の駆動の入切を行うための、PTO軸142に設けられたPTOクラッチ141を配置しており、第2ケース220内には、変速を行うための主変速クラッチ120と副変速クラッチ130とを配置しており、第3ケース230には、窓231が形成されており、窓231を介して、PTO軸142の途中から駆動力を取り出すためのミッドPTO伝動系143が着脱自在に構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、トラクタ等の作業車両のトランスミッションケースに関する。
従来、付設作業機の一種であるロータリー等を機体後部に取り付けるためのPTO(Power Take Off)軸や、草刈装置等を機体下部に取り付けるためのミッドPTO軸を備えた作業車両としてのトラクタが提案されている(例えば、特許文献1)。
この従来のトラクタは、エンジンを機体前部に搭載し、そのエンジンからの駆動力を前輪及び後輪へ伝達するとともに、装着された付設作業機へ伝達するためのトランスミッションを備えている。そして、そのトランスミッションを収納するトランスミッションケースの後部からはリヤPTO軸が突き出しており、また、そのトランスミッションケースの下部からはミッドPTO軸が突き出している。
特開2007−269061号公報
しかしながら、上記従来のトラクタのトランスミッションケースの構成によれば、機体下部に付設作業機を取り付けていないときでも、トランスミッションケースの下部からは、常にミッドPTO軸が突き出ており、取り外し出来ないという課題があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑み、ミッドPTO伝動系を着脱可能にしたトランスミッションケースを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の本発明は、
エンジンからの駆動力を走行体及び作業機の駆動力として伝達するトランスミッションを収納するトランスミッションケースであって、
前記トランスミッションケースは、第1ケース、第2ケース、及び第3ケースが連接して構成されており、
前記第1ケース内には、前記走行体の前進駆動と後進駆動を切り替えるための前後進クラッチと、前記作業機の駆動の入切を行うための、PTO伝動軸に設けられたPTOクラッチを配置しており、
前記第2ケース内には、前記走行体の変速を行うための主変速クラッチと副変速クラッチとを配置しており、
前記第3ケースには、窓が形成されており、
前記窓を介して、前記PTO伝動軸の途中から駆動力を取り出すためのミッドPTO伝動系が着脱自在に構成されていることを特徴とする、トランスミッションケース。
これにより、ミッドPTO伝動系を着脱可能にしたトランスミッションケースを提供することが出来る。また、形状の異なる複数種類のトランスミッションケースに関して、ミッドPTO伝動系と蓋を共通化することで、部品点数の削減を図れる。
また、第2の本発明は、
前記第1ケースの外壁部には、油圧駆動用の油圧ポンプが取り付けられており、
前記PTOクラッチを駆動するための伝動軸に、前記油圧ポンプを駆動するための油圧ポンプ駆動用軸が連結されており、
前記油圧ポンプ駆動用軸は、歯車機構を介して前記油圧ポンプを駆動させることを特徴とする、上記第1の本発明のトランスミッションケースである。
上記構成では、トランスミッションケースの外壁部に油圧ポンプを取り付けたことにより、油圧ポンプをエンジンに直接取り付けていた従来の構成に比べて、トランスミッション内の油圧系統や作業機の油圧系統に油圧を付与するための油圧経路を短く出来る。
また、第3の本発明は、
前記1ケース内には、メインクラッチが設けられておらず、
前記前後進クラッチの入切を行う前後進レバーと、
前記前後進レバーの操作により入状態又は切状態にある前記前後進クラッチを操作するクラッチペダルとを備え、
前記エンジンからの駆動力を、前記前後進クラッチを介することなく、前記PTOクラッチを駆動するための前記伝動軸と前記油圧ポンプ駆動用軸に伝えることを特徴とする、上記第2の本発明のトランスミッションケースである。
これにより、例えば、前後進クラッチがメインクラッチの機能を兼ねていて、前後進クラッチがニュートラル状態であって、エンジンからの駆動力の伝達が遮断されていても、PTOクラッチ及び油圧ポンプにはエンジンからの駆動力を常時伝達出来るので、作業性が向上する。
本発明によれば、ミッドPTO伝動系を着脱可能にしたトランスミッションケースを提供することが出来る。
本発明の実施の形態1におけるトラクタの全体左側面図 (a):本発明の実施の形態1における、ミッドPTO伝動系を取り付けていない状態の動力伝動機構及びトランスミッションケースの概略左側断面図、(b):油圧ポンプ周辺の概略平面図 本発明の実施の形態1における、図2に示す動力伝動機構の伝動機構線図 本発明の実施の形態1における、ミッドPTO伝動系を取り付けた状態の動力伝動機構の概略左側断面図 本発明の実施の形態1における、図4に示す動力伝動機構の伝動機構線図 (a):実施の形態2における、ミッドPTO伝動系を取り付けていない状態の第2の動力伝動機構及び第2のトランスミッションケースの概略左側断面図、(b):油圧ポンプ周辺の概略平面図 実施の形態2における、図6に示す第2の動力伝動機構の伝動機構線図 実施の形態2における、ミッドPTO伝動系を取り付けた状態の第2の動力伝動機構の概略左側断面図 実施の形態2における、図8に示す第2の動力伝動機構の伝動機構線図 (a):実施の形態3における、ミッドPTO伝動系を取り付けていない状態の第3の動力伝動機構及び第3のトランスミッションケースの概略左側断面図、(b):油圧ポンプ周辺の概略平面図 実施の形態3における、図10に示す第3の動力伝動機構の伝動機構線図 実施の形態3における、ミッドPTO伝動系を取り付けた状態の第3の動力伝動機構の概略左側断面図 実施の形態3における、図12に示す第3の動力伝動機構の伝動機構線図 各種ペダルとそれを支持するシャフト及び支持部材を説明するための、運転席の下方側からハンドルポスト側を視た概略図 図14の右側面図
以下、図面を参照しながら本発明のトランスミッションケースに収納された動力伝動機構を搭載したトラクタの一実施の形態についてその構成と動作を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1におけるトラクタの全体左側面図である。図2(a)は、本実施の形態1における、ミッドPTO伝動系を取り付けていない状態の動力伝動機構及びトランスミッションケースの概略左側断面図であり、図2(b)は、油圧ポンプ周辺の概略平面図であり、図3は、図2に示す動力伝動機構の伝動機構線図である。また、図4は、本実施の形態1における、ミッドPTO伝動系を取り付けた状態の動力伝動機構の概略左側断面図であり、図5は、図4に示す動力伝動機構の伝動機構線図である。
まず、図1を用いて、本実施の形態のトラクタ1の構成を中心に説明する。
図1に示す通り、本実施の形態のトラクタ1は、作業運転者が運転操作するための運転室10をキャビン内に備え、左右一対の操向操作自在な前輪11と、左右一対の後輪12とが、エンジン13からの駆動力を得て四輪駆動仕様によって自走する構成であり、トラクタ1の後部には、着脱自在な付設作業機(図示省略)を連結し、油圧駆動されるリフトアーム(図示省略)により昇降可能なリンク機構14と、下部には、着脱自在な付設作業機(図示省略)を連結する連結機構(図示省略)とを備えている。
また、トラクタ1は、エンジン13からの駆動力を前輪11及び後輪12に伝達するとともに、付設作業機の駆動力として外部に伝達する動力伝動機構100(図2参照)を収納したトランスミッションケース200を備えている。そして、トランスミッションケース200の後端部の後面からは、トラクタ1の後部に取り付けられる付設作業機へ駆動力を伝達するためのPTO軸16(図2、図3参照)の出力端が突き出しており、また、後端部の下面には、PTO軸16へ動力伝達するPTO伝動軸142の途中から駆動力を取り出して、トラクタ1の前輪11と後輪12の間の下部に取り付けられる草刈装置などの付設作業機へ駆動力を伝達するためのミッドPTO軸143aを駆動するミッドPTO伝動系143(図4参照)を着脱可能とする窓231(図2参照)と、その窓を塞ぐためのミッドPTO軸用蓋17が着脱可能に設けられている。
尚、運転室10には、運転席(図示省略)、ステアリングハンドル(図示省略)、前後進切替レバーなどの各種レバー(図示種略)、及び、クラッチペダルなどの各種ペダル(図示省略)が設けられている。
次に、図2、図3を用いて、ミッドPTO軸143aを含むミッドPTO伝動系143を取り付けていない状態の動力伝動機構100の構成と動作について説明する。
図2、図3に示す通り、動力伝動機構100は、入力軸101と、前後進クラッチ110と、主変速クラッチ120と、副変速クラッチ130と、PTO駆動機構140等を含んで構成されている。
また、動力伝動機構100は、エンジン13により発生された回転動力を、常時接続されたダンパー102を介して入力軸101、前後進クラッチ110、主変速クラッチ120、副変速クラッチ130を順に介して、前輪11及び後輪12に伝達することが出来る構成である。
また、動力伝動機構100は、エンジン13により発生された回転動力を、前後進クラッチ110を介することなく、PTO駆動機構140に含まれるPTOクラッチ141を駆動する第1伝動軸103と、第1伝動軸103に連結されて、歯車機構105を介して油圧ポンプ150を駆動するための油圧ポンプ駆動用軸104とに伝達することが出来る構成である。尚、油圧ポンプ150は、動力伝動機構100等の油圧系統や作業機の油圧系統に油圧を付与するものである。
これにより、油圧ポンプ150は、前後進クラッチ110の動作に左右されることなく、エンジン13から第1伝動軸103、油圧ポンプ駆動用軸104、歯車機構105を順に介して、常時、回転動力を得ることが出来る。
また、動力伝動機構100は、エンジン13により発生された回転動力を、前後進クラッチ110を介することなく、第1伝動軸103、PTOクラッチ141等を順に介して、PTO伝動軸142、及び、PTO伝動軸142の途中から駆動力を取り出すために着脱可能に設けられたミッドPTO伝動系143(図4、図5参照)にそれぞれ連結される付設作業機(図示省略)に伝達することが出来る構成である。
尚、本実施の形態の前輪11及び後輪12は、本発明の走行体の一例にあたり、本実施の形態の動力伝動機構100は、本発明のトランスミッションの一例にあたる。
また、図2に示す通り、動力伝動機構100を収納するトランスミッションケース200は、トラクタ1の前側から後側に向けて、第1ケース210、第2ケース220、及び第3ケース230が連接して構成されている。尚、図2中では、第1ケース210と第2ケース220の境界をラインAで示し、第2ケース220と第3ケース230の境界をラインBで示した。
そして、第1ケース210内には、前後進クラッチ110と、PTOクラッチ141を配置しており、第2ケース220内には、主変速クラッチ120と副変速クラッチ130を配置しており、第3ケース230の後面からは、PTO軸16の出力端が突き出しており、第3ケース230の下面には、ミッドPTO伝動系143(図4参照)を着脱可能とする窓231(図2参照)と、その窓231を塞ぐためのミッドPTO軸用蓋17(図2参照)が着脱可能に設けられている。そして、窓231を介して、ミッドPTO軸143aを含むミッドPTO伝動系143が第3ケース230の下面に着脱自在に構成されている。
また、図2(a)に示す前後進クラッチ110の図中の奥側の第1ケース210の外壁部には、油圧ポンプ150が取り付けられている。
次に、前後進クラッチ110について説明する。
前後進クラッチ110は、エンジン13から入力軸101に伝達された回転動力を、油圧制御により伝達経路を変えてカウンタ軸111に伝達するとともに、前輪11及び後輪12の前進方向回転と後進方向回転の切り替え、及びニュートラル状態への切り替えを行うものである。
例えば、トラクタ1の作業者が、前後進切替レバー(図示省略)を、「前進位置」、「後進位置」、及び「ニュートラル位置」の何れかの位置に操作することで、その位置情報がコントローラ(図示省略)に送られると、コントローラは、前後進クラッチ110に対してその位置情報に対応した油圧制御を行うことにより、前後進クラッチ110が「前進」、「後進」、及び「ニュートラル」の何れかの状態に切り替えられる。
上記構成の前後進クラッチ110を備えたことにより、メインクラッチが設けられていなくても、トラクタ1は前輪11と後輪12への動力の伝達を遮断してニュートラル状態にすることが可能となる。
尚、上記構成により、前後進クラッチ110を制御すれば、前輪11と後輪12への動力の伝達が遮断されて、トラクタ1は走行に関してはニュートラル状態となるが、エンジン13からの回転動力を、前後進クラッチ110を介することなくPTOクラッチ141を駆動する構成としたことで、PTO伝動軸142への動力の伝達は遮断されない。
尚、本実施の形態の前後進切替レバーは、本発明の前後進レバーの一例に当たる。
更に、本実施の形態のトラクタ1は、前後進切替レバーの操作により「前進状態」又は「後進状態」の何れかの状態にある前後進クラッチ110を操作するためのクラッチペダル(図示省略)を備えている。
即ち、例えば、トラクタ1の作業者が、前後進切替レバー(図示省略)を、「前進位置」、及び「後進位置」の何れかの位置に操作することで、その位置情報がコントローラ(図示省略)に送られると、上述した通り、コントローラは、その位置情報に対応した油圧制御を行うことにより、前後進クラッチ110が「前進位置」、及び「後進位置」の何れかに切り替えられる。そして、例えば、前後進クラッチ110が「前進位置」又は「後進位置」にあるときに、作業者が、クラッチペダルを踏むと、そのクラッチペダルが、「完全に踏み込まれた」か、それとも「途中まで踏み込まれた」かが検知されて、その踏み込み情報がコントローラに送られる。そして、コントローラは、前後進切替レバーの位置情報とクラッチペダルの踏み込み情報とに基づいた油圧制御を行うことにより、前後進クラッチ110を入状態又は切状態にさせるものである。
より具体的には、例えば、前後進クラッチ110が「前進位置」にあって、トラクタ1が前進走行しているときに、作業者が、クラッチペダルを「完全に踏み込む」と、その踏み込み情報がコントローラに送られ、コントローラは、トラクタ1が前進走行している最中に、上記踏み込み情報に対応した油圧制御により、前後進クラッチ110を切状態にさせるので、トラクタ1は前輪11、後輪12への動力の伝達を遮断してニュートラル状態となる。
その後、作業者が、クラッチペダルの踏み込みを完全に解除すると、その踏み込み解除情報に対応した油圧制御により、前後進クラッチ110を入状態にさせるので、トラクタ1は前輪11、後輪12への動力の伝達を再開する。前後進クラッチ110が「後進位置」にあるときも、トラクタ1の走行方向が後進側であることを除き、上記と同様の動作を行う。
尚、ここでは、前後進クラッチ110を入状態にするとは、動力を伝達することを意味し、前後進クラッチ110を切状態にするとは、動力の伝達を解除することを意味するものとする。また、クラッチペダルを踏み込むとは、前後進クラッチ110を切状態にすること、即ち動力の伝達を解除することを意味し、クラッチペダルの踏み込みを解除するとは、前後進クラッチ110を入状態にすること、即ち動力を伝達することを意味するものとする。
これにより、前後進切替レバーの操作により、トラクタ1を「前進」、「後進」、「ニュートラル」の切替が出来ることに加えて、前進走行中や後進走行中において、作業者がクラッチペダルを踏み込むことで、トラクタ1は前輪11、後輪12への動力の伝達を遮断してニュートラル状態となる。
次に、主変速クラッチ120と、副変速クラッチ130について説明する。
主変速クラッチ120は、エンジン13から前後進クラッチ110を介して伝達される回転動力を、複数の変速段の何れかを用いて変速して、第1変速軸121に伝達するものである。本実施例では1速〜4速の4段変速である。
副変速クラッチ130は、エンジン13から前後進クラッチ110、主変速クラッチ120を順に介して伝達される回転動力を、複数の変速機を介して変速して、第2変速軸131に伝達するものである。本実施例では高速、中速、低速の3段変速である。第2変速軸131に伝達された回転動力は、各種ギヤ機構を介して、前輪11と後輪12へ伝達される。
次に、PTO駆動機構140について説明する。
PTO駆動機構140は、PTOクラッチ141、PTO伝動軸142、ミッドPTO伝動系143(図4参照)等を含み、エンジン13から、前後進クラッチ110を介さずに伝達される回転動力を、PTO伝動軸142からPTO軸16に出力し、このPTO軸16の出力端から付設作業機(図示省略)に出力し、第3ケース230に形成された窓231に対して着脱自在に構成されたミッドPTO軸143aから付設作業機(図示省略)に出力することで、各種付設作業機を駆動させる構成である。
前記PTOクラッチ141は油圧クラッチであり、スイッチで入り切りする構成としている。前記PTO軸16とミッドPTO軸143aはそれぞれPTOレバーとミッドPTOレバーでメカ的に入り切りする構成としている。PTOレバーで後部PTOクラッチ16aの入り切りを行い、ミッドPTOレバーでミッドPTOクラッチ143bの入り切りを行う構成としているが、同時に駆動させない構成としている。このため、PTO軸16駆動用のPTOレバーとミッドPTO軸143a駆動用のミッドPTOレバーの動きは、いずれか一方が入り状態であれば、他方の動きを牽制して入り状態にできない構成としている。
即ち、本実施の形態のトラクタ1のトランスミッションケース200の構成によれば、作業者は、機体下部に付設作業機を取り付けて作業する時は、第3ケース230の窓231を介して、PTO伝動軸142の途中にミッドPTO軸143aを回転可能に連結し、それ以外の時は、ミッドPTO軸143aを含むミッドPTO伝動系143を取り外して、窓231はミッドPTO軸用蓋17で塞ぐことが出来る。
以上のことから、従来のトラクタの構成では、常にミッドPTO軸が突き出ているため、例えば、凹凸の激しい場所を走行中に障害物と接触し易く、ミッドPTO軸が変形するなどのダメージを受ける可能性があるが、本実施の形態で述べた構成によれば、そのようなことが防止出来る。
また、ミッドPTO軸143aを含むミッドPTO伝動系143をオプション部品とすれば、それを必要とするユーザに販売することで、トラクタ1の本体のコストダウンを図ることも可能となる。
PTOクラッチ141は、エンジン13からの回転動力を、PTO伝動軸142側へ伝達と遮断とを油圧制御により切り替える構成である。
(実施の形態2)
次に、本発明に関連する発明のトランスミッションケースの一実施の形態について、図6〜図9を用いて説明する。
図6(a)は、本実施の形態2における、ミッドPTO軸を含むミッドPTO伝動系を取り付けていない状態の第2の動力伝動機構及び第2のトランスミッションケースの概略左側断面図であり、図6(b)は、油圧ポンプ周辺の概略平面図であり、図7は、図6に示す第2の動力伝動機構の伝動機構線図である。また、図8は、本実施の形態2における、ミッドPTO軸を含むミッドPTO伝動系を取り付けた状態の第2の動力伝動機構の概略左側断面図であり、図9は、図8に示す第2の動力伝動機構の伝動機構線図である。
実施の形態1と基本的な構成が同じものには、同じ符号を付し、その説明を省略する。
以下、実施の形態1の構成と異なる点を中心に説明する。
本実施の形態2の第2のトランスミッションケース400の形状は、上記実施の形態1のトランスミッションケース200と異なるが、第1ケース410、第2ケース420、第3ケース430の3つのケースから構成されている点は上記実施の形態1と基本的に同じである。
しかし、本実施の形態2の第1ケース410には、HST(静油圧式無段階変速機)310が設けられており、第2ケース420には、PTOクラッチ141が設けられており、第3ケース430には、第2の副変速クラッチ320が設けられている。また、油圧ポンプ150は、歯車機構105を介して、図6(a)に示す第2ケース420内のPTOクラッチ141の図中の奥側の外壁部に取り付けられており、取り付け方向が、上記実施の形態1の構成と前後逆向きである。
尚、第3ケース430の後部下面には、ミッドPTO伝動系143(図8参照)を着脱可能とする窓231(図8参照)と、その窓231を塞ぐためのミッドPTO軸用蓋17が着脱可能に設けられている点は同じである。
以上のことから、従来のトラクタの構成では、常にミッドPTO軸が突き出ているため、例えば、凹凸の激しい場所を走行中に障害物と接触し易く、ミッドPTO軸が変形するなどのダメージを受ける可能性があるが、本実施の形態で述べた構成によれば、そのようなことが防止出来る。
また、ミッドPTO軸143aを含むミッドPTO伝動系143をオプション部品とすれば、それを必要とするユーザに販売することで、トラクタ1の本体のコストダウンを図ることも可能となる。
また、形状の異なる、トランスミッションケース200と第2のトランスミッションケース400の両方に対して、ミッドPTO軸143aを含むミッドPTO伝動系143とミッドPTO軸用蓋17を共通化することで、部品点数の削減を図ることが可能となる。
(実施の形態3)
次に、本発明に関連する発明のトランスミッションケースの一実施の形態について、図10〜図13を用いて説明する。
図10(a)は、本実施の形態3における、ミッドPTO軸を含むミッドPTO伝動系を取り付けていない状態の第3の動力伝動機構及び第3のトランスミッションケースの概略左側断面図であり、図10(b)は、油圧ポンプ周辺の概略平面図であり、図11は、図10に示す第3の動力伝動機構の伝動機構線図である。また、図12は、本実施の形態3における、ミッドPTO軸を含むミッドPTO伝動系を取り付けた状態の第3の動力伝動機構の概略左側断面図であり、図13は、図12に示す第3の動力伝動機構の伝動機構線図である。
実施の形態1と基本的な構成が同じものには、同じ符号を付し、その説明を省略する。
以下、実施の形態1の構成とことなる点を中心に説明する。
本実施の形態3の第3のトランスミッションケース600は、上記実施の形態1のトランスミッションケース200と異なり、第1ケース610と第2ケース620の2つのケースから構成されている。
また、本実施の形態3の第1ケース610には、ダンパー511とクラッチペダル(図示省略)で入切可能なメインクラッチ機構510と、主変速クラッチ120が設けられており、第2ケース620には、副変速クラッチ130が設けられている。また、油圧ポンプ150は、歯車機構105を介して、図10(a)に示す第1ケース610内のPTOクラッチ141の図中の奥側の外壁部に取り付けられており、取り付け方向が、上記実施の形態1の構成と同じ向きである。
また、第2ケース620の下面に、ミッドPTO伝動系143(図12参照)を着脱可能とする窓231(図12参照)と、その窓231を塞ぐためのミッドPTO軸用蓋17が着脱可能に設けられている。
以上のことから、従来のトラクタの構成では、常にミッドPTO軸が突き出ているため、例えば、凹凸の激しい場所を走行中に障害物と接触し易く、ミッドPTO軸が変形するなどのダメージを受ける可能性があるが、本実施の形態で述べた構成によれば、そのようなことが防止出来る。
また、ミッドPTO軸143aを含むミッド伝動系143をオプション部品とすれば、それを必要とするユーザに販売することで、トラクタ1の本体のコストダウンを図ることも可能となる。
また、形状の異なる、トランスミッションケース200と第2のトランスミッションケース400と第3のトランスミッションケース600に対して、ミッドPTO伝動系143とミッドPTO軸用蓋17を共通化することで、部品点数の削減を図ることが可能となる。
次に、ハンギングペダル構成のトラクタについて説明する。
従来、ペダルのシャフト部は、出来る限り支持パイプを両サイドにのばして構成されていた。そのため、ペダルを強く踏み込んだ際にシャフトがたわみ剛性不足になっていた。
更に、HSTペダルの左右のペダルの支点が同じ支点になっていないので、HSTペダル(LH)の支持ブラケットの強度が片持ちのために剛性不足が発生し、HSTペダルの左右の高さが不ぞろいとなる不具合が発生していた。
そこで、本実施の形態のハンギングペダル構成のトラクタでは、図14、図15に示す通り、シャフトCの両端700L、700Rにハンドルポスト705の表面に取り付けられたブラケット710L、710Rから支持部材720L、720Rを別部品で設けたことを特徴とする。図14は、各種ペダルとそれを支持するシャフト及び支持部材を説明するための、運転席の下方側からハンドルポスト側を視た概略図であり、図15は、図14の右側面図である。シャフトCには、HSTペダル730R(前進用)と左ブレーキペダルDと右ブレーキペダルEを吊り下げて支持している。
更に、HSTペダル730L(後進用)の支点730L1は、支持ブラケットFで支持されており、この支持ブラケットFの強度を確保するべく、パーキングレバーGのパーキングシャフトG1を支持ブラケットFに設け、その支持ブラケットFの端面にパーキングシャフトG1をボルトG3で固定したことを特徴とする。パーキングシャフトG1は、シャフトCからプレートG2を介して取り付けられている。
これにより、シャフトCの両端部を支持するので、剛性アップが図れる。
更に、HSTペダルの左右のペダル730L、730Rの不ぞろいが解消され、パーキングレバーGの支点部の剛性もアップ出来る。
尚、上記実施の形態では、3分割されたトランスミッションケースにおいて、メインクラッチが設けられていない構成について説明したが、これに限らず例えば、3分割されたトランスミッションケースにおいて、メインクラッチが設けられている構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、油圧ポンプがトランスミッションケースの外壁部に取り付けられている構成について説明したが、これに限らず例えば、油圧ポンプは、トランスミッションケースの外壁部以外の場所に取り付けられていても良い。
また、上記実施の形態では、本発明の走行体として前輪及び後輪を用いた構成について説明したが、これに限らず例えば、前輪又は後輪の何れか一方又は、双方ともクローラーを用いても良い。
本発明にかかる作業車両は、ミッドPTO伝動系を着脱可能にしたトランスミッションケースを提供することが出来るという効果を有し、トラクタ等の作業車両のトランスミッションケースとして有用である。
1 トラクタ
10 運転室
11 前輪
12 後輪
13 エンジン
14 リンク機構
16 PTO軸
16a 後部PTOクラッチ
17 ミッドPTO軸用蓋
100 動力伝動機構
101 入力軸
102 ダンパー
110 前後進クラッチ
120 主変速クラッチ
130 副変速クラッチ
140 PTO駆動機構
141 PTOクラッチ
142 PTO伝動軸
143 ミッドPTO伝動系
143a ミッドPTO軸
143b ミッドPTOクラッチ
150 油圧ポンプ
200 トランスミッションケース
210 第1ケース210
220 第2ケース
230 第3ケース
231 窓

Claims (3)

  1. エンジンからの駆動力を走行体及び作業機の駆動力として伝達するトランスミッションを収納するトランスミッションケースであって、
    前記トランスミッションケースは、第1ケース、第2ケース、及び第3ケースが連接して構成されており、
    前記第1ケース内には、前記走行体の前進駆動と後進駆動を切り替えるための前後進クラッチと、前記作業機の駆動の入切を行うための、PTO軸に設けられたPTOクラッチを配置しており、
    前記第2ケース内には、前記走行体の変速を行うための主変速クラッチと副変速クラッチとを配置しており、
    前記第3ケースには、窓が形成されており、
    前記窓を介して、前記PTO軸の途中から駆動力を取り出すためのミッドPTO伝動系が着脱自在に構成されていることを特徴とする、トランスミッションケース。
  2. 前記第1ケースの外壁部には、油圧駆動用の油圧ポンプが取り付けられており、
    前記PTOクラッチを駆動するための伝動軸に、前記油圧ポンプを駆動するための油圧ポンプ駆動用軸が連結されており、
    前記油圧ポンプ駆動用軸は、歯車機構を介して前記油圧ポンプを駆動させることを特徴とする、請求項1に記載のトランスミッションケース。
  3. 前記1ケース内には、メインクラッチが設けられておらず、
    前記前後進クラッチの入切を行う前後進レバーと、
    前記前後進レバーの操作により入状態又は切状態にある前記前後進クラッチを操作するクラッチペダルとを備え、
    前記エンジンからの駆動力を、前記前後進クラッチを介することなく、前記PTOクラッチを駆動するための前記伝動軸と前記油圧ポンプ駆動用軸に伝えることを特徴とする、請求項2に記載のトランスミッションケース。
JP2013127683A 2013-06-18 2013-06-18 トランスミッションケース Pending JP2015000709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127683A JP2015000709A (ja) 2013-06-18 2013-06-18 トランスミッションケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127683A JP2015000709A (ja) 2013-06-18 2013-06-18 トランスミッションケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015000709A true JP2015000709A (ja) 2015-01-05

Family

ID=52295481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013127683A Pending JP2015000709A (ja) 2013-06-18 2013-06-18 トランスミッションケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015000709A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101916308B1 (ko) * 2017-01-18 2018-11-09 동양물산기업 주식회사 트랙터의 hst 트랜스미션

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101916308B1 (ko) * 2017-01-18 2018-11-09 동양물산기업 주식회사 트랙터의 hst 트랜스미션

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020050216A1 (ja) トラクタ、トラクタの走行用伝動装置、及びそのトラクタの走行用伝動装置を備えたトラクタ
JP2015000709A (ja) トランスミッションケース
JP2010195095A (ja) 作業車
JP5900567B2 (ja) 作業車両
JP5030155B2 (ja) 作業車両
JP5070135B2 (ja) 作業車両
JP2009029169A (ja) 作業車両
JP4176265B2 (ja) 動力耕耘機の運転操作装置
JP3604300B2 (ja) 歩行型管理機
JP2011031661A (ja) 作業車両
JP6904323B2 (ja) 作業車両
JP5063569B2 (ja) 作業車両
JP2011152823A (ja) 作業車
JP5037426B2 (ja) 作業車両
JP4296386B2 (ja) 動力車両
JP2005104299A (ja) 農作業機
JP5867892B2 (ja) 移植機
JP2014008054A (ja) 自走式作業車両
JP3643502B2 (ja) トラクターの変速装置
JP5838618B2 (ja) 作業車両の走行変速装置
JP2012011823A (ja) 作業車の前輪増速装置
JP2020082900A (ja) 作業車輌
JPH02109750A (ja) 変速装置
JP2003002258A (ja) 農業用作業車
JP2005245464A (ja) コンバインの操作装置