JP6547758B2 - 不揮発性メモリ装置、および不揮発性メモリ装置の制御方法 - Google Patents

不揮発性メモリ装置、および不揮発性メモリ装置の制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、不揮発性記憶素子として抵抗変化型素子を用いた不揮発性メモリ装置、および不揮発性メモリ装置の制御方法に関する。
不揮発性メモリとして、ReRAM(Resistive Random Access Memory:抵抗変化型メモリ)、CBRAM(Conduction Bridge Random Access Memory:導電性ブリッジメモリ)、PCRAM(Phase-Change Random Access Memory:相変化メモリ)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory:磁気抵抗メモリ)、STTRAM(Spin Transfer Torque Random Access Memory:スピン注入メモリ)などが知られている。ReRAMは、抵抗状態の変化によってデータを記憶する抵抗変化型素子を不揮発性記憶素子として用いている(例えば特許文献1,2参照)。
また、上記不揮発性メモリを用いたメモリセルの構成として、1R(1 Resistor)タイプや1D1R(1 Diode 1 Resistor)タイプが知られている。そのようなメモリセルを複数のビット線と複数のワード線との交差部に配置したクロスポイント型のメモリ装置が知られている。
特開2013−58779号公報 特開2009−217908号公報
メモリセルに抵抗変化型素子を用いたクロスポイント型のメモリ装置において、データの書き込みは、例えばメモリセルに書き込みに必要な電圧を印加して抵抗変化型素子を高抵抗状態から低抵抗状態へと変化させることで行われる。このデータの書き込みは「セット」と呼ばれる。データの消去は、例えばメモリセルに消去に必要な電圧を印加して抵抗変化型素子を低抵抗状態から高抵抗状態へと変化させることで行われる。このデータの消去は「リセット」と呼ばれる。
上記したデータの書き込みを行う際には、メモリセルの特性や書き込み特性の安定化を図るために、メモリセルに流れる電流を適切に制御する必要がある。また、上記したデータの消去を行う際には、メモリセルの特性や消去特性の安定化を図るために、メモリセルに印加する電圧を適切に制御する必要がある。
上記特許文献1には、データ書き換え時に抵抗変化させるための電圧とは逆の極性のプレ電圧パルスをメモリセルに印加することで、書き換え回数が増加した場合の特性の安定化を図ることが提案されている。しかしながら、上記特許文献1では、1回1回のデータ書き換え時に生ずる瞬間的な電流または電圧の特性の乱れを安定化させることについては考慮されていない。
また、上記特許文献2には、データの書き込み時にメモリセルに流れる電流値を所定のリミット値に制限することや、データの消去時にメモリセルに印加される電圧値を所定のリミット値に制限することなどが提案されている。上記特許文献2には、抵抗状態変化時に瞬間的に電流または電圧を制御することが提案されているが、抵抗状態変化時だけでなく抵抗状態変化後の状態の安定化を図るためには十分な制御ではない。
従って、抵抗変化を伴う動作の安定化を図ることができるようにした不揮発性メモリ装置、および不揮発性メモリ装置の制御方法を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る不揮発性メモリ装置は、第1の配線と第2の配線との交差部に配置され、抵抗状態が第1の抵抗状態と第2の抵抗状態とに変化する抵抗変化型素子を含むメモリセルと、抵抗変化型素子を第2の抵抗状態から第1の抵抗状態へと変化させることでメモリセルに記憶されたデータの消去を行う書き込み回路と、データの消去を行う際に書き込み回路によって第2の配線に印加される電圧が所定の制限電圧値に制限されるよう、第2の配線に印加される電圧を制御する電圧制御部とを備えたものである。電圧制御部は、抵抗変化型素子が第1の抵抗状態へと変化するのに必要とされる電流が第1の配線に流れたか否かを検出し、その検出結果に応じて、抵抗変化型素子が第1の抵抗状態へと変化する前の期間では所定の制限電圧値を第1の制限電圧値とし、抵抗変化型素子が第1の抵抗状態へと変化した後に、所定の制限電圧値を第1の制限電圧値から第2の制限電圧値へと変更する。
本開示の一実施の形態に係る不揮発性メモリ装置の制御方法は、第1の配線と第2の配線との交差部に配置され、抵抗状態が第1の抵抗状態と第2の抵抗状態とに変化する抵抗変化型素子を含むメモリセルに対して、書き込み回路によって、抵抗変化型素子を第2の抵抗状態から第1の抵抗状態へと変化させることでデータの消去を行うことと、データの消去を行う際に書き込み回路によって第2の配線に印加される電圧が所定の制限電圧値に制限されるよう、第2の配線に印加される電圧を制御することとを含み、電圧の制御として、抵抗変化型素子が第1の抵抗状態へと変化するのに必要とされる電流が第1の配線に流れたか否かを検出し、その検出結果に応じて、抵抗変化型素子が第1の抵抗状態へと変化する前の期間では所定の制限電圧値を第1の制限電圧値とし、抵抗変化型素子が第1の抵抗状態へと変化した後に、所定の制限電圧値を第1の制限電圧値から第2の制限電圧値へと変更するものである。
本開示の一実施の形態に係る不揮発性メモリ装置またはその制御方法では、書き込み回路によって、抵抗変化型素子を第2の抵抗状態から第1の抵抗状態へと変化させることでデータの消去が行われる。データの消去を行う際に書き込み回路によって第2の配線に印加される電圧は、抵抗変化型素子が第1の抵抗状態へと変化する前の期間では第1の制限電圧値に制限され、抵抗変化型素子が第1の抵抗状態へと変化した後に、第2の制限電圧値へと変更される。
本開示の一実施の形態に係る不揮発性メモリ装置またはその制御方法によれば、書き込み回路によってデータの消去を行う際に、第2の配線に印加される電圧を適切に制限するようにしたので、消去動作時の安定化を図ることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
不揮発性記憶素子として抵抗変化型素子を用いた抵抗変化型メモリ素子の第1の例を示す回路図である。 不揮発性記憶素子として抵抗変化型素子を用いたメモリ素子の第2の例を示す回路図である。 本開示の第1の実施の形態に係る不揮発性メモリ装置の一構成例を示す構成図である。 メモリセルアレイの一構成例を示す回路図である。 図3に示した不揮発性メモリ装置における電流コンプライアンス回路の一構成例を示す回路図である。 選択素子の電圧−電流特性の一例を示す説明図である。 セット動作時における制限電流値を変えた場合のメモリセルを流れる電流のピークの違いを示す説明図である。 図3に示した不揮発性メモリ装置におけるセット動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態の第1の変形例に係る不揮発性メモリ装置の一構成例を示す構成図である。 図9に示した不揮発性メモリ装置における電流コンプライアンス回路の一構成例を示す回路図である。 図9に示した不揮発性メモリ装置におけるセット動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態の第2の変形例に係る不揮発性メモリ装置の一構成例を示す構成図である。 図12に示した不揮発性メモリ装置における電流検出回路の一構成例を示す回路図である。 図12に示した不揮発性メモリ装置におけるセット動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態に係る不揮発性メモリ装置の一構成例を示す構成図である。 図15に示した不揮発性メモリ装置における電圧切り替え回路の一構成例を示す回路図である。 図15に示した不揮発性メモリ装置に対する比較例のリセット動作の一例を示すタイミングチャートである。 図15に示した不揮発性メモリ装置におけるリセット動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態の変形例に係る不揮発性メモリ装置の一構成例を示す構成図である。 図19に示した不揮発性メモリ装置における電流検出回路の一構成例を示す回路図である。 図19に示した不揮発性メモリ装置におけるリセット動作の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
0.抵抗変化型メモリ素子の説明
0.1 構成(図1、図2)
0.2 課題
1.第1の実施の形態(ビット線に流れる電流を制御することによりセット動作を安定化させる不揮発性メモリ装置)(図3〜図8)
1.1 構成
1.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例(図3、図4)
1.1.2 電流コンプライアンス回路の構成例(図5)
1.2 動作
1.2.1 セット動作(図6〜図8)
1.3 効果
2.第1の実施の形態の第1の変形例(ワード線に流れる電流を制御することによりセット動作を安定化させる不揮発性メモリ装置)(図9〜図11)
2.1 構成
2.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例(図9)
2.1.2 電流コンプライアンス回路の構成例(図10)
2.2 動作
2.2.1 セット動作(図11)
2.3 効果
3.第1の実施の形態の第2の変形例(電流検出制御によりセット動作を安定化させる不揮発性メモリ装置)(図12〜図14)
3.1 構成
3.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例(図12)
3.1.2 電流検出回路の構成例(図13)
3.2 動作
3.2.1 セット動作(図14)
3.3 効果
4.第2の実施の形態(タイミング制御によりリセット動作を安定化させる不揮発性メモリ装置)(図15〜図18)
4.1 構成
4.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例(図15)
4.1.2 電圧切り替え回路の構成例(図16)
4.2 動作
4.2.1 リセット動作(図17、図18)
4.3 効果
5.第2の実施の形態の変形例(電流検出制御によりリセット動作を安定化させる不揮発性メモリ装置)(図19〜図21)
5.1 構成
5.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例(図19)
5.1.2 電流検出回路の構成例(図20)
5.2 動作
5.2.1 リセット動作(図21)
5.3 効果
6.その他の実施の形態
<0.抵抗変化型メモリ素子の説明>
[0.1 構成]
図1は、不揮発性記憶素子として抵抗変化型素子VRを用いた抵抗変化型メモリ素子の第1の例を示している。図2は、抵抗変化型メモリ素子の第2の例を示している。
図1に示した抵抗変化型メモリ素子は、抵抗変化型素子VRと3端子のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタTEとからなる1T1R(1 Transistor 1 Resistor)タイプのメモリセルMCを有する構造となっている。MOSトランジスタTEのゲート端子はワード線WLに接続され、ドレイン端子はビット線BLに接続され、ソース端子は抵抗変化型素子VRを介してソース線SLに接続されている。ビット線BLおよびソース線SLにはそれぞれ、配線抵抗RBL,RSLが存在する。ビット線BLおよびソース線SLにはまた、それぞれ寄生容量CBL,CSLが存在する。
1T1Rタイプの抵抗変化型メモリ素子を用いてメモリセルアレイを構成する場合、ビット線BL、ワード線WL、およびソース線SLの3本の配線が必要となり、クロスポイント型のメモリ装置の長所であるメモリセルMCの高密度配置が困難となる。1T1Rタイプでは、ワード線WLによってメモリセルMCの電流値を制御できる。これによって抵抗変化型素子VRの抵抗変化時のビット線BLとワード線WLとの電圧変化を抑制できる。
図2に示した抵抗変化型メモリ素子は、抵抗変化型素子VRと選択素子SEとを直列接続した1S1R(1 Selector 1 Resistor)タイプのメモリセルMCを有する構造となっている。なお、図2では1S1RタイプのメモリセルMCとして、選択素子SEにダイオードを用いた1D1R(1 Diode 1 Resistor)タイプのメモリセルMCの構造を示す。
このような1D1RタイプのメモリセルMCを、複数のビット線BLと複数のワード線WLとの交差部に配置することでクロスポイント型のメモリ装置が構成される。そのようなクロスポイント型のメモリ装置において、ビット線BLは抵抗変化型素子VRの一端に接続され、ワード線WLは選択素子SEの一端に接続される。ビット線BLおよびワード線WLにはそれぞれ、配線抵抗RBL,RWLが存在する。ビット線BLおよびワード線WLにはまた、それぞれ寄生容量CBL,CWLが存在する。
抵抗変化型メモリ素子において、抵抗変化型素子VRの抵抗状態は高抵抗状態と低抵抗状態とに変化し、記憶されるデータ値は例えば高抵抗状態であれば“0”、低抵抗状態であれば“1”と区別される。
[0.2 課題]
クロスポイント型のメモリ装置においては、高密度なメモリセルアレイを実現するために、1D1Rタイプのように選択素子SEに3端子のMOSトランジスタTEではなく、2端子の選択素子SEが用いられることが多い。そのため、選択素子SEが電流を制限するための機能を持たない。
(セット動作時の課題)
1D1Rタイプでは、1T1RタイプのメモリセルMCで一般的に行われてきたような書き込み(セット)動作時に必要な電流の制御を、選択素子SEで行うことができない。従って、1D1Rタイプでは、電流の制御はビット線BLまたはワード線WLの末端で行う必要がある。そのため、1D1Rタイプでは、抵抗変化型素子VRが高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する際に、ビット線BLまたはワード線WLの容量に蓄積された電荷の移動がメモリセルMCを通して行われる。この際、抵抗変化型素子VRに過度な過渡電流が流れ、抵抗変化型素子VRの破壊や特性の劣化を引き起こす可能性がある。
(リセット動作時の課題)
抵抗変化型メモリ素子においては、消去(リセット)動作時に、低抵抗状態の抵抗変化型素子VRの抵抗状態を反転させるために必要な電流を流すための電圧Vthと、抵抗変化型素子VRが高抵抗状態へ変化した後、その高抵抗状態の特性を安定させるために必要なある一定の範囲の電圧Vhrs_limitとの2種類の電圧が存在する。
高抵抗状態の特性を安定させるための所定範囲の電圧Vhrs_limitは、所定の範囲よりも低い電圧では抵抗変化型素子VRの抵抗値が所望よりも低いものになってしまい、高いと抵抗変化型素子VRの劣化や破壊をもたらす。リセット動作時にメモリセルMCに、ある一定の電圧を印可した場合、高抵抗状態へ変化した後の抵抗変化型素子VRに上記の所定の範囲外の電圧が印可される可能性がある。また、高抵抗状態の特性を安定させるために必要な電圧の範囲は、メモリセルMCの温度特性やそのほかの特性のばらつき、印可電圧のばらつき、などにより多様なばらつきを持つので、そのばらつきをすべて満たした限られた電圧範囲内の電圧を印可する必要がある。
抵抗変化型メモリ素子においては、上記のように、リセット動作時に、メモリセルMCが高抵抗状態へ変化した後、高抵抗状態の特性を安定させるために必要な電圧範囲が存在するが、選択素子SEにスナップ特性を持つような素子を使用した場合、その動作過程においてそのスナップ特性により、一般に選択素子SEをスナップさせるためメモリセルMCに、より高い電圧を印可する必要がある。
選択素子SEがスナップ電圧に達するとメモリセルMCに流れる電流は急増し、抵抗変化型素子VRに印可される電圧が瞬時に上昇するため、リセット後の高抵抗状態のメモリセルMCに過度な電圧が印可される可能性がある。
さらに上記と同様に、その電圧範囲はメモリセルMCの特性ばらつき、メモリセルMCの温度特性、印可電圧のばらつき、などにより多様なばらつきを持つため、クロスポイント型のメモリ装置において選択素子SEにスナップ特性を持つ素子を使用した場合には、より狭い範囲で電圧を制御する必要がある。
<1.第1の実施の形態>
本実施の形態では、上述の1D1Rタイプの抵抗変化型メモリ素子を用いた不揮発性メモリ装置を例に説明する。
[1.1 構成]
(1.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例)
図3は、本開示の第1の実施の形態に係る不揮発性メモリ装置1の全体構成の一例を示している。この不揮発性メモリ装置1は、電流制御部3と、制御回路10と、メモリセルアレイ11と、ビット線デコーダ12と、ワード線デコーダ13と、読み出し/書き込み回路15とを備えている。電流制御部3は、電流コンプライアンス回路14と、タイミング制御回路20とを含んでいる。
メモリセルアレイ11は、不揮発性の抵抗変化型素子VRと、2端子型の選択素子SEとを直列に接続したメモリセルMCを、複数のビット線BLと複数のワード線WLとの複数の交差部に垂直に配置したクロスポイント型のメモリセルアレイである。図4に、その等価回路図を示す。図4には、3本のビット線BL0,BL1,BL2と3本のワード線WL0,WL1,WL2との交差部にメモリセルMCが配置された例を示しているが、ビット線BLとワード線WL、およびメモリセルMCの数は図示した例に限定されない。
メモリセルアレイ11では、外部からのアドレス入力によって指定されるメモリセルMCにデータを書き込むことができる。また、アドレス入力により指定されるメモリセルMCに記憶されたデータを読み出すことができる。メモリセルMCに記憶されるデータ値は抵抗変化型素子VRの抵抗状態で区別される。例えば高抵抗状態であれば“0”、低抵抗状態であれば“1”と区別される。
制御回路10には、外部からの制御信号やアドレスを示す信号が入力される。また、制御回路10と読み出し/書き込み回路15とには、読み出しデータと書き込みデータとが入出力される。読み出し/書き込み回路15は、メモリセルアレイ11に記憶するデータの書き込みと、メモリセルアレイ11に記憶されたデータの読み出し動作を行う。
ビット線デコーダ12は、メモリセルアレイ11の各ビット線BLに接続され、アドレス線から入力された列アドレスによって、対応するビット線BLを選択する(選択ビット線)。また、この際選択されなかったビット線BLをすべて非選択ビット線と呼ぶ。
ワード線デコーダ13は、メモリセルアレイ11の各ワード線WLに接続され、アドレス線から入力された行アドレスによって、対応するワード線WLを選択する(選択ワード線)。また、この際選択されなかったワード線WLをすべて非選択ワード線と呼ぶ。
読み出し/書き込み回路15は、データ「1」を書き込む動作を行う際、すなわち、メモリセルMCの抵抗変化型素子VRを第1の抵抗状態(高抵抗状態)から第2の抵抗状態(低抵抗状態)へと変化させる書き込み(セット)動作を行う際に、データ「1」を書き込むビット線BLをセット動作に必要な所定の電圧(セット電圧)にドライブする回路を含んでいる。
電流制御部3は、データの書き込みを行う際に読み出し/書き込み回路15によって第1の配線(ビット線BL)に流される電流が所定の制限電流値に制限されるよう、ビット線BLに流される電流を制御するものである。電流制御部3は、抵抗変化型素子VRが低抵抗状態へと変化する前の期間では所定の制限電流値を第1の制限電流値(後述の初期制限電流値Iset_ini)とし、抵抗変化型素子VRが低抵抗状態へと変化した後に、所定の制限電流値を第1の制限電流値から第2の制限電流値(後述のセット電流値Iset)へと変更する。
タイミング制御回路20は、セット動作開始後、一定時間経過すると、所定の制限電流値を第2の制限電流値へと変更するよう、電流コンプライアンス回路14に制限電流値を変更するタイミング制御信号を送る回路である。
(1.1.2 電流コンプライアンス回路の構成例)
電流コンプライアンス回路14は、ビット線BLに流れる電流を所定の制限電流値に制限するための回路である。電流コンプライアンス回路14の回路例を図5に示す。
電流コンプライアンス回路14は、図5に示したように、互いのゲート端子が接続されたPMOS型のトランジスタT11,T12と、定電流源33とを有している。トランジスタT11はビット線BLに接続されている。
トランジスタT11,T12と定電流源33は、カレントミラー回路を構成している。トランジスタT11が飽和領域で動作する場合、所定の制限電流となるコンプライアンス電流Icompとして、定電流源33の定電流をビット線BLに供給する。
[1.2 動作]
(1.2.1 セット動作)
次に、図7および図8を参照して、本実施の形態におけるセット動作の一例を説明する。図7および図8において、上段には横軸を時間、縦軸を電圧値とした電圧波形を示す。下段には横軸を時間、縦軸を電流値とした電流波形を示す。
読み出し/書き込み回路15は、最初に、ビット線デコーダ12とワード線デコーダ13とを介して、セット動作前にすべてのビット線BLとワード線WLを共通電圧Vcommonにドライブする(図8)。また、電流コンプライアンス回路14は、その制限電流値を初期制限電流値に設定する。
セット動作が開始されると、読み出し/書き込み回路15とワード線デコーダ13は、選択ワード線を接地電位Vssにドライブする。同時に、読み出し/書き込み回路15とビット線デコーダ12は、選択ビット線をセット電圧Vsetにドライブする。このとき、ビット線BLのドライブは、電流コンプライアンス回路14によりその電流によってドライブされ、その電流値が制限される。
メモリセルMC内の選択素子SEに印可される電圧が上昇すると、図6に示されるような選択素子SEの特性によって、メモリセルMCに電流が流れるようになる。その時点において、もしくは、さらにメモリセルMCに印可される電圧が上昇し、メモリセルMC内の高抵抗状態の抵抗変化型素子VRに低抵抗状態への変化に必要な所定の電圧Vthが印可されると、抵抗変化型素子VRは低抵抗状態へと変化する(図8の時刻t0)。
そのときビット線BLに充電されていた電荷は、抵抗値の低下とともにメモリセルMCを通してワード線WLへと移動する。一方、低抵抗状態へ変化する瞬間までのビット線BLの電圧は、電流コンプライアンス回路14が、コンプライアンス電流Icompとして、初期電流を小さく制限しているため、それに応じて低いスルーレートで上昇する。このとき、コンプライアンス電流Icompの初期制限電流値をIset_ini(第1の制限電流値)、ビット線容量をCblとすると、スルーレートはΔt/Δv=Cbl/Iset_iniで表される。
ビット線BLの電圧上昇が緩やかに行われることにより、低抵抗状態への変化は緩やかに行われ、低抵抗状態へ変化する際の、メモリセルMCを通してワード線WLに移動するビット線BLの電荷による電流のピーク値は、電流を制限しない場合や、より高い電流値に制限している場合に比較して小さくなる。
メモリセルMCが低抵抗状態へ変化したのち、タイミング制御回路20は電流コンプライアンス回路14に制限電流としてのコンプライアンス電流Icompを変更するよう、タイミング制御信号を送る。電流コンプライアンス回路14は、タイミング制御信号に基づいて、制限電流値を、セット動作のうち低抵抗状態の抵抗値とその安定化に必要なセット電流値Iset(第2の制限電流値)に設定する。その後、上記の低抵抗状態の安定に必要なセット電流値Isetを必要な時間印可して、セット動作を終了する。
ここで、図7を参照して、ビット線BLの電圧を電流駆動で上昇させたときの制限電流値によるピーク電流の違いを説明する。図7には、コンプライアンス電流Icompとしての制限電流値をIcomp1にした場合と、制限電流値をIcomp1よりも小さいIcomp2にした場合の特性を示す。
図7には、制限電流値をIcomp1にした場合のビット線BLの電圧をBL(1)、メモリセルMCを流れる電流をIcell(1)として示す。また、制限電流値をIcomp2にした場合のビット線BLの電圧をBL(2)、メモリセルMCを流れる電流をIcell(2)として示す。
ビット線BLが高抵抗状態から低抵抗状態へと変化する際の電圧の上昇率は制限電流値を大きくした場合(Icomp1)の方が大きくなり、メモリセルMCを流れる電流のピークも大きくなる。制限電流値を小さくした場合(Icomp2)、低抵抗状態へと変化する際の電圧の上昇率が小さくなり、低抵抗状態への変化が緩やかになることによって、メモリセルMCを流れる電流のピークも小さくなる。
図8に示した動作例では、まず、制限電流値として初期制限電流値Iset_ini(第1の制限電流値)を設定し、セット動作を開始する。それによって低抵抗状態へ変化する際のピーク電流を抑えている(図8のIcell_1)。次に時刻t1において制限電流値を本来のセット動作に必要なセット電流値Iset(第2の制限電流値)に設定しなおす。それにより、メモリセルMCにはセット動作に必要なセット電流値Isetを流すことができる(図8のIcell_2)。
[1.3 効果]
本実施の形態によれば、セット動作を行う際に、ビット線BLに流される電流を適切に制限するようにしたので、セット動作時の安定化を図ることができる。本実施の形態によれば、セット動作時において、抵抗変化前のビット線BLの電圧のスルーレートを低くすることにより、メモリセルMCに流れる過渡的な電流のピーク値を減少させることができ、メモリセルMCの特性劣化や破壊を防ぐことができる。また、抵抗変化後は所定のセット電流値Isetを流すことができるので、安定した特性を得ることが可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。以降の他の実施の形態および変形例についても同様である。
<2.第1の実施の形態の第1の変形例>
次に、本開示の第1の実施の形態の第1の変形例について説明する。以下では、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用を有する部分については、適宜説明を省略する。
[2.1 構成]
(2.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例)
図9は、本開示の第1の実施の形態の第1の変形例に係る不揮発性メモリ装置1−1の全体構成の一例を示している。この不揮発性メモリ装置1−1は、図3の不揮発性メモリ装置1における電流コンプライアンス回路14およびタイミング制御回路20を含む電流制御部3に代えて、電流コンプライアンス回路14Aおよびタイミング制御回路20Aを含む電流制御部3Aを備えている。図3における電流コンプライアンス回路14およびタイミング制御回路20は、ビット線BLに流れる電流を制御するためのものであるが、本変形例における電流コンプライアンス回路14Aおよびタイミング制御回路20Aは、ワード線WLに流れる電流を制御するためのものである。その他の構成は、図3の不揮発性メモリ装置1の構成と略同様であってもよい。また、メモリセルMCの構成は、上述の1D1Rタイプである場合を例に説明する。
電流制御部3Aは、データの書き込みを行う際に読み出し/書き込み回路15によって第2の配線(ワード線WL)に流される電流が所定の制限電流値に制限されるよう、ワード線WLに流される電流を制御するものである。タイミング制御回路20Aは、セット動作開始後、一定時間経過すると、制限電流値を第2の制限電流値へと変更するよう、電流コンプライアンス回路14Aに制限電流値を変更するタイミング制御信号を送る回路である。
(2.1.2 電流コンプライアンス回路の構成例)
電流コンプライアンス回路14Aは、ワード線WLに流れる電流を所定の制限電流値に制限するための回路である。電流コンプライアンス回路14Aの回路例を図10に示す。
電流コンプライアンス回路14Aは、図10に示したように、互いのゲート端子が接続されたNMOS型のトランジスタT11A,T12Aと、定電流源33Aとを有している。トランジスタT11Aはワード線WLに接続されている。
トランジスタT11A,T12Aと定電流源33Aは、カレントミラー回路を構成している。トランジスタT11Aが飽和領域で動作する場合、所定の制限電流となるコンプライアンス電流Icompとして、定電流源33Aの定電流をワード線WLに供給する。
[2.2 動作]
(2.2.1 セット動作)
次に、図11を参照して、本変形例におけるセット動作の一例を説明する。図11において、上段には横軸を時間、縦軸を電圧値とした電圧波形を示す。下段には横軸を時間、縦軸を電流値とした電流波形を示す。
読み出し/書き込み回路15は、最初に、ビット線デコーダ12とワード線デコーダ13とを介して、セット動作前にすべてのビット線BLとワード線WLを共通電圧Vcommonにドライブする。
セット動作が開始されると、読み出し/書き込み回路15とワード線デコーダ13は、選択ワード線を接地電位Vssにドライブする。同時に、読み出し/書き込み回路15とビット線デコーダ12は、選択ビット線をセット電圧Vsetにドライブする。このとき、ワード線WLのドライブは、電流コンプライアンス回路14Aによりその電流によってドライブされ、その電流値が制限される。
メモリセルMC内の選択素子SEに印可される電圧が上昇すると図6に示されるような選択素子SEの特性によって、メモリセルMCに電流が流れるようになる。その時点において、もしくは、さらにメモリセルMCに印可される電圧が上昇し、メモリセルMC内の高抵抗状態の抵抗変化型素子VRに低抵抗状態への変化に必要な所定の電圧Vthが印可されると、抵抗変化型素子VRは低抵抗状態へと変化する(図11の時刻t0)。
そのときビット線BLに充電されていた電荷は、抵抗値の低下とともにメモリセルMCを通してワード線WLへと移動する。一方、低抵抗状態へ変化する瞬間までのワード線WLの電圧は、電流コンプライアンス回路14Aが、コンプライアンス電流Icompとして、初期電流を小さく制限しているため、それに応じて低いスルーレートで下降する。このとき、コンプライアンス電流Icompの初期制限電流値をIset_ini(第1の制限電流値)、ワード線容量をCwlとすると、スルーレートはΔt/Δv=Cwl/Iset_iniで表される。
ワード線WLの電圧下降が緩やかに行われることにより、低抵抗状態への変化は緩やかに行われ、低抵抗状態へ変化する際の、メモリセルMCを通してワード線WLに移動するビット線BLの電荷による電流のピーク値は、電流を制限しない場合や、より高い電流値に制限している場合に比較して小さくなる。
メモリセルMCが低抵抗状態へ変化したのち、タイミング制御回路20Aは電流コンプライアンス回路14Aに制限電流としてのコンプライアンス電流Icompを変更するよう、タイミング制御信号を送る。電流コンプライアンス回路14Aは、タイミング制御信号に基づいて、制限電流値を、セット動作のうち低抵抗状態の抵抗値とその安定化に必要なセット電流値Iset(第2の制限電流値)に設定する。その後、上記の低抵抗状態の安定に必要なセット電流値Isetを必要な時間印可して、セット動作を終了する。
図11に示した動作例では、ビット線BLがセット電圧Vsetによる電圧駆動、ワード線WLが電流コンプライアンス回路14Aの制御による電流駆動になる点が、図8に示した動作例とは異なっている。
[2.3 効果]
本変形例によれば、セット動作を行う際に、ワード線WLに流される電流を適切に制限するようにしたので、セット動作時の安定化を図ることができる。本変形例によれば、セット動作時において、抵抗変化前のワード線WLの電圧のスルーレートを低くすることにより、メモリセルMCに流れる過渡的な電流のピーク値を減少させることができ、メモリセルMCの特性劣化や破壊を防ぐことができる。また、抵抗変化後は所定のセット電流値Isetを流すことができるので、安定した特性を得ることが可能である。
<3.第1の実施の形態の第2の変形例>
次に、本開示の第1の実施の形態の第2の変形例について説明する。以下では、上記第1の実施の形態または第1の実施の形態の第1の変形例と同様の構成および作用を有する部分については、適宜説明を省略する。
[3.1 構成]
(3.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例)
図12は、本開示の第1の実施の形態の第2の変形例に係る不揮発性メモリ装置1−2の全体構成の一例を示している。この不揮発性メモリ装置1−2は、図3の不揮発性メモリ装置1における電流コンプライアンス回路14およびタイミング制御回路20を含む電流制御部3に代えて、電流コンプライアンス回路14および電流検出回路22を含む電流制御部3Bを備えている。その他の構成は、図3の不揮発性メモリ装置1の構成と略同様であってもよい。また、メモリセルMCの構成は、上述の1D1Rタイプである場合を例に説明する。
(3.1.2 電流検出回路の構成例)
電流制御部3Bは、抵抗変化型素子VRが第2の抵抗状態(低抵抗状態)へと変化するのに必要とされる電流が第1の配線(ビット線BL)に流れたか否かを検出し、その検出結果に応じて所定の制限電流値を第2の制限電流値へと変更するものである。電流検出回路22は、ビット線BLに流れる電流を検出し、電流コンプライアンス回路14へと検出結果を出力する。電流検出回路22の回路例を図13に示す。
電流検出回路22は、図13に示したように、インバータINV1,INV2と、コンパレータCP1と、NMOS型のトランジスタT1,T2と、電流検出抵抗R1とを備えた構成であってもよい。
コンパレータCP1の非反転入力端子(+)には、電流検出抵抗R1に接続されたビット線BLが接続されている。コンパレータCP1の反転入力端子(−)には、基準電流Irefが入力される。コンパレータCP1は、ビット線BLの電流値が基準電流Irefよりも大きいときには検出信号としてhighを出力し、小さいときには検出信号としてlowを出力する電流検知回路となっている。
セット動作を開始する場合には事前にトランジスタT2のゲートに初期化パルスint_plsを印加し、インバータINV1,INV2からなるラッチを初期化する。ラッチが初期化されると、出力Iini_enはhighとなり、出力Iset_enはlowとなる。
トランジスタT1は、ラッチが初期化状態にあるときは電流検知回路とラッチを接続し、電流検知回路が検出信号としてhighを出力すると、出力Iini_enがlowとなることで、電流検知回路とラッチの接続をオフにする。そうすることにより、1回のセット動作中には1回だけビット線BLの電流の上昇が検出される。
[3.2 動作]
(3.2.1 セット動作)
次に、図14を参照して、本変形例におけるセット動作の一例を説明する。図14において、上段には横軸を時間、縦軸を電圧値としたビット線BLおよびワード線WLの電圧波形を示す。中段には横軸を時間、縦軸を電流値としたビット線BLの電流波形を示す。下段には縦軸を電圧値とした電流検出回路22の検出信号の電圧波形を示す。
読み出し/書き込み回路15は、最初に、ビット線デコーダ12とワード線デコーダ13とを介して、セット動作前にすべてのビット線BLとワード線WLを共通電圧Vcommonにドライブする。
次に、セット動作が開始され、メモリセルMC内の高抵抗状態の抵抗変化型素子VRに低抵抗状態への変化に必要な所定の電圧Vthが印可されると、抵抗変化型素子VRが低抵抗状態へと変化する(図14の時刻t0)。ここまでの動作は上記図8の動作例と同様である。
ここで、電流検出回路22は、低抵抗状態への変化に必要な電流がビット線BLに流れたことを基準電流Irefをしきい値電流として検出する。電流検出回路22がビット線BLの電流IBLが基準電流Irefを超えたことを検出すると、電流コンプライアンス回路14は制限電流としてのコンプライアンス電流Icompを変更する。電流コンプライアンス回路14は、制限電流値を、セット動作のうち低抵抗状態の抵抗値とその安定化に必要なセット電流値Iset(第2の制限電流値)に設定する。その後、上記の低抵抗状態の安定に必要なセット電流値Isetを必要な時間印可して、セット動作を終了する。
図14に示した動作例では、まず、制限電流値として初期制限電流値Iset_ini(第1の制限電流値)を設定し、セット動作を開始する。それによって低抵抗状態へ変化する際のピーク電流を抑えている(図14のIcell_1)。次に電流検出回路22によって低抵抗状態への変化が検出されたタイミングで、制限電流値を本来のセット動作に必要なセット電流値Iset(第2の制限電流値)に設定しなおす。それにより、メモリセルMCにはセット動作に必要なセット電流値Isetを流すことができる(図14のIcell_2)。
[3.3 効果]
本変形例によれば、セット動作を行う際に、ビット線BLに流される電流を適切に制限するようにしたので、セット動作時の安定化を図ることができる。本変形例によれば、ビット線BLに流れる電流を検出することにより、セット後の電流をより高精度に制御することが可能になる。
<4.第2の実施の形態>
次に、本開示の第2の実施の形態について説明する。以下では、上記第1の実施の形態およびその変形例と同様の構成および作用を有する部分については、適宜説明を省略する。
[4.1 構成]
(4.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例)
図15は、本開示の第2の実施の形態に係る不揮発性メモリ装置2の全体構成の一例を示している。この不揮発性メモリ装置2は、図3の不揮発性メモリ装置1の構成に対して、電流制御部3に代えてタイミング制御回路20Bを含む電圧制御部4を備えている。その他の構成は、図3の不揮発性メモリ装置1の構成と略同様であってもよい。また、メモリセルMCの構成は、上述の1D1Rタイプである場合を例に説明する。
また、本実施の形態では、データの消去を行うリセット動作として、メモリセルMCにデータ「0」を書き込む動作を例に説明する。また、メモリセルMCの抵抗変化型素子VRを第2の抵抗状態(低抵抗状態)から第1の抵抗状態(高抵抗状態)へと変化させることでリセット動作を行う場合を例に説明する。
電圧制御部4は、データの消去を行う際に読み出し/書き込み回路15Aによって第2の配線(ワード線WL)に印加される電圧が所定の制限電圧値に制限されるよう、ワード線WLに印加される電圧を制御するものである。電圧制御部4は、抵抗変化型素子VRが高抵抗状態へと変化する前の期間では所定の制限電圧値を第1の制限電圧値(後述の初期リセット電圧Vreset1)とし、抵抗変化型素子VRが高抵抗状態へと変化した後に、所定の制限電圧値を第1の制限電圧値から第2の制限電圧値(後述の後期リセット電圧Vreset2)へと変更する。
タイミング制御回路20Bは、リセット動作開始後、一定時間経過すると、所定の制限電圧値を第2の制限電圧値へと変更するよう、読み出し/書き込み回路15Aにワード線WLをドライブする電圧を変更するためのタイミング制御信号を送る回路である。
(4.1.2 電圧切り替え回路の構成例)
読み出し/書き込み回路15Aは、データ「0」を書き込む(リセット)ワード線WLをリセットに必要な所定の電圧Vreset((初期リセット電圧Vreset1または後期リセット電圧Vreset2)にドライブする回路を含んでいる。この回路はワード線WLに印可する電圧を切り替える機能を持つ。図16に、その電圧切り替え回路23の回路例を示す。
電圧切り替え回路23は、図16に示したように、PMOS型のトランジスタT3,T4と、NMOS型のトランジスタT5と、AND回路AND1とを備えた構成であってもよい。トランジスタT5のゲート端子はAND回路AND1の出力端子に接続されている。
電圧切り替え回路23では、第1のリセットイネーブル信号/reset_en1がhighのとき、トランジスタT3がオンとなり、ワード線WLの電圧を初期リセット電圧Vreset1にする。また、第2のリセットイネーブル信号/reset_en2がhighのときトランジスタT4がオンとなり、ワード線WLの電圧を後期リセット電圧Vreset2にする。第1のリセットイネーブル信号/reset_en1と第2のリセットイネーブル信号/reset_en2は同時にhighになることは許されない。第1のリセットイネーブル信号/reset_en1と第2のリセットイネーブル信号/reset_en2とが同時にlowの場合、AND回路AND1はhighを出力し、トランジスタT5がオンとなり、トランジスタT3,T4はオフとなる。この場合、ワード線WLは非選択となり、その電圧は共通電圧Vcommonとなる。
[4.2 動作]
(4.2.1 リセット動作)
本実施の形態におけるリセット動作を説明する前に、図17を参照して本実施の形態に対する比較例のリセット動作を説明する。図17には、横軸を時間、縦軸を電圧値とした電圧波形を示す。図17において、Vcellは選択されたメモリセルMCに印可される電圧を表す。
読み出し/書き込み回路15Aは、最初に、ビット線デコーダ12とワード線デコーダ13とを介して、リセット動作前にすべてのビット線BLとワード線WLを共通電圧Vcommonにドライブする。
リセット動作が開始されると、読み出し/書き込み回路15Aとビット線デコーダ12は、選択ビット線を接地電位Vssにドライブする。同時に、読み出し/書き込み回路15Aとワード線デコーダ13は、選択ワード線を所定の制限電圧としてリセット電圧Vresetにドライブする。
低抵抗状態のメモリセルMCに対して、高抵抗状態への変化に必要な電流を流すことのできる所定の電圧Vth’が時刻t0において印可されると、メモリセルMCは高抵抗状態へと変化する。その後、ワード線WLがリセット電圧Vresetに到達し必要な時間が経過するとリセット動作は終了する。ここで、リセット電圧Vresetが電圧Vth’よりも高くなっている理由として、低抵抗状態のメモリセルMCの抵抗値のばらつきや選択素子SEの電流のばらつきなどを考慮した上で必要最小限の電圧をリセット電圧Vresetにしている。図17の動作例では、高抵抗状態へ変化したメモリセルMCに印可される電圧Vcellが、その特性の安定に必要とされる所定範囲の電圧Vhrs_limitを超えている。従って、この場合には高抵抗状態のメモリセルMCは特性の劣化や、最悪の場合にはメモリセルMCの破壊が起こる可能性がある。
その解決方法として図18に本実施の形態におけるリセット動作を示す。
リセット動作が開始されると、読み出し/書き込み回路15Aとビット線デコーダ12は、選択ビット線を接地電位Vssにドライブする。同時に、読み出し/書き込み回路15Aとワード線デコーダ13は、選択ワード線を所定の制限電圧として初期リセット電圧Vreset1にドライブする。
リセット動作開始後、低抵抗状態のメモリセルMCが高抵抗状態へと変化するまでは図17の動作例と同様である。本実施の形態では、その後、タイミング制御回路20Bからのタイミング制御信号に基づいて、時刻t1において、読み出し/書き込み回路15Aとワード線デコーダ13とによるワード線WLに印可する電圧を、初期リセット電圧Vreset1(第1の制限電圧値)から後期リセット電圧Vreset2(第2の制限電圧値)へと切り替える。それによって、高抵抗状態へ変化したメモリセルMCに印可される電圧Vcellは、Vreset1−Vreset2だけ下降する。
この手法により、最終的に高抵抗状態へ変化したメモリセルMCに印可される電圧Vcellは、高抵抗状態の特性の安定に必要とされる所定範囲の電圧Vhrs_limitの中に入り、高抵抗状態の特性を安定させることができる。なお、この過程において、時刻t1の前後に、電圧Vcellが所定範囲の電圧Vhrs_limitを超えてしまう期間が生じることが考えられるが、このような短時間であればメモリセルMCの特性に与える影響は少ない。
[4.3 効果]
本実施の形態によれば、データのリセットを行う際に、ワード線WLに印加される電圧を適切に制限するようにしたので、リセット動作時の安定化を図ることができる。本実施の形態によれば、リセット動作開始後のワード線WLに印加される印可電圧をタイミング制御することにより、メモリセルMCの特性のばらつき等によらず、高抵抗状態の特性を安定させるために必要な電圧をメモリセルMCに印可することができる。
<5.第2の実施の形態の変形例>
次に、本開示の第2の実施の形態の変形例について説明する。以下では、上記第1の実施の形態およびその変形例、ならびに上記第2の実施の形態と同様の構成および作用を有する部分については、適宜説明を省略する。
[5.1 構成]
(5.1.1 不揮発性メモリ装置の全体構成例)
図19は、本開示の第2の実施の形態の変形例に係る不揮発性メモリ装置2−1の全体構成の一例を示している。この不揮発性メモリ装置2−1は、図15の不揮発性メモリ装置2の構成に対して、タイミング制御回路20Bを含む電圧制御部4に代えて電流検出回路22Aを含む電圧制御部4Aを備えている。その他の構成は、図15の不揮発性メモリ装置2の構成と略同様であってもよい。また、メモリセルMCの構成は、上述の1D1Rタイプである場合を例に説明する。
(5.1.2 電流検出回路の構成例)
電圧制御部4Aは、抵抗変化型素子VRが第1の抵抗状態(高抵抗状態)へと変化するのに必要とされる電流が第1の配線(ビット線BL)に流れたか否かを検出し、その検出結果に応じて所定の制限電圧値を第2の制限電圧値へと変更するものである。電流検出回路22Aは、ビット線BLに流れる電流を検出し、読み出し/書き込み回路15Aへと検出結果を出力する。電流検出回路22Aの回路例を図20に示す。
電流検出回路22Aは、図20に示したように、インバータINV1,INV2と、コンパレータCP1と、NMOS型のトランジスタT1,T2と、電流検出抵抗R1とを備えた構成であってもよい。
コンパレータCP1の非反転入力端子(+)には、電流検出抵抗R1に接続されたビット線BLが接続されている。コンパレータCP1の反転入力端子(−)には、基準電流Iref’が入力される。コンパレータCP1は、ビット線BLの電流値が基準電流Iref’よりも大きいときには検出信号としてhighを出力し、小さいときには検出信号としてlowを出力する電流検知回路となっている。
リセット動作を開始する場合には事前にトランジスタT2のゲートに初期化パルスint_plsを印加し、インバータINV1,INV2からなるラッチを初期化する。ラッチが初期化されると、出力reset_en1はhighとなり、出力reset_en2はlowとなる。
トランジスタT1は、ラッチが初期化状態にあるときは電流検知回路とラッチを接続し、電流検知回路が検出信号としてhighを出力すると、出力reset_en1がlowとなることで、電流検知回路とラッチの接続をオフにする。そうすることにより、1回のリセット動作中には1回だけビット線BLの電流の上昇が検出される。
[5.2 動作]
(5.2.1 リセット動作)
次に、図21を参照して、本変形例におけるリセット動作の一例を説明する。図21において、上段には横軸を時間、縦軸を電圧値としたビット線BLおよびワード線WLの電圧波形を示す。中段には横軸を時間、縦軸を電流値としたビット線BLの電流波形を示す。下段には縦軸を電圧値とした電流検出回路22Aの検出信号の電圧波形を示す。
読み出し/書き込み回路15Aは、最初に、ビット線デコーダ12とワード線デコーダ13とを介して、リセット動作前にすべてのビット線BLとワード線WLを共通電圧Vcommonにドライブする。
リセット動作が開始されると、読み出し/書き込み回路15Aとビット線デコーダ12は、選択ビット線を接地電位Vssにドライブする。同時に、読み出し/書き込み回路15Aとワード線デコーダ13は、選択ワード線を所定の制限電圧として初期リセット電圧Vreset1にドライブする。
低抵抗状態のメモリセルMCに対して、高抵抗状態への変化に必要な電流を流すことのできる所定の電圧Vth’が時刻t0において印可されると、メモリセルMCは高抵抗状態へと変化する。その際に、高抵抗状態への変化に必要な電流が流れたことを電流検出回路22Aによって基準電流Iref’をしきい値電流として検出する。電流検出回路22Aがビット線BLの電流IBLが基準電流Iref’を超えたことを検出すると、読み出し/書き込み回路15Aとワード線デコーダ13とによって、ワード線WLに印可する電圧を初期リセット電圧Vreset1(第1の制限電圧値)から後期リセット電圧Vreset2(第2の制限電圧値)へと切り替える。それによって、高抵抗状態へ変化したメモリセルMCに印可される電圧Vcellは、上記第2の実施の形態と同様に、Vreset1−Vreset2だけ下降する。
この手法により、最終的に高抵抗状態へ変化したメモリセルMCに印可される電圧Vcellは、高抵抗状態の特性の安定に必要とされる所定範囲の電圧Vhrs_limitの中に入り、高抵抗状態の特性を安定させることができる。
また、この手法では、低抵抗状態のメモリセルMCが高抵抗状態へと変化する瞬間に対応して即時にワード線WLへの印可電圧が後期リセット電圧Vreset2に切り替わるため、電圧Vcellが所定範囲の電圧Vhrs_limitを超えてしまう時間は、まったくないか、上記第2の実施の形態よりも大幅に短くなると考えられる。また、この後期リセット電圧Vreset2へと切り替わるタイミングは、低抵抗状態のメモリセルMCの特性のばらつきや温度変化などを補償するため、非常に高精度に機能する。
[5.3 効果]
本変形例によれば、データのリセットを行う際に、ワード線WLに印加される電圧を適切に制限するようにしたので、リセット動作時の安定化を図ることができる。本変形例によれば、リセット動作開始後のワード線WLに印加される印可電圧を、ビット線BLに流れる電流を検出することにより制御するようにしたので、リセット動作開始後のメモリセルMCに印可される電圧Vcellをより高精度に制御することが可能になる。
<6.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記各実施の形態およびその変形例の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、本技術による不揮発性メモリ装置は、抵抗変化型メモリ装置(ReRAM)以外のメモリ装置、例えばCBRAM、PCRAM、MRAM、およびSTTRAMなどにも適用可能である。
また、上記第1の実施の形態ではセット動作に関する構成、上記第2の実施の形態ではリセット動作に関する構成を説明したが、上記第1の実施の形態におけるセット動作に関する構成と、上記第2の実施の形態におけるリセット動作に関する構成とを組み合わせた構成も可能である。
また例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
(1)
第1の配線と第2の配線との交差部に配置され、抵抗状態が第1の抵抗状態と第2の抵抗状態とに変化する抵抗変化型素子を含むメモリセルと、
前記抵抗変化型素子を前記第1の抵抗状態から前記第2の抵抗状態へと変化させることで前記メモリセルにデータの書き込みを行う書き込み回路と、
前記データの書き込みを行う際に前記書き込み回路によって前記第1の配線または前記第2の配線に流される電流が所定の制限電流値に制限されるよう、前記第1の配線または前記第2の配線に流される電流を制御する電流制御部と
を備え、
前記電流制御部は、前記抵抗変化型素子が前記第2の抵抗状態へと変化する前の期間では前記所定の制限電流値を第1の制限電流値とし、前記抵抗変化型素子が前記第2の抵抗状態へと変化した後に、前記所定の制限電流値を前記第1の制限電流値から第2の制限電流値へと変更する
不揮発性メモリ装置。
(2)
前記第1の制限電流値は前記第2の制限電流値よりも低い値である
上記(1)に記載の不揮発性メモリ装置。
(3)
前記電流制御部は、前記書き込み回路が前記データの書き込み動作を開始してから所定期間経過後に、前記所定の制限電流値を前記第2の制限電流値へと変更する
上記(1)または(2)に記載の不揮発性メモリ装置。
(4)
前記電流制御部は、前記抵抗変化型素子が前記第2の抵抗状態へと変化するのに必要とされる電流が前記第1の配線または前記第2の配線に流れたか否かを検出し、その検出結果に応じて前記所定の制限電流値を前記第2の制限電流値へと変更する
上記(1)または(2)に記載の不揮発性メモリ装置。
(5)
前記第1の抵抗状態は高抵抗状態であり、前記第2の抵抗状態は低抵抗状態である
上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の不揮発性メモリ装置。
(6)
第1の配線と第2の配線との交差部に配置され、抵抗状態が第1の抵抗状態と第2の抵抗状態とに変化する抵抗変化型素子を含むメモリセルと、
前記抵抗変化型素子を前記第2の抵抗状態から前記第1の抵抗状態へと変化させることで前記メモリセルに記憶されたデータの消去を行う書き込み回路と、
前記データの消去を行う際に前記書き込み回路によって前記第2の配線に印加される電圧が所定の制限電圧値に制限されるよう、前記第2の配線に印加される電圧を制御する電圧制御部と
を備え、
前記電圧制御部は、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化する前の期間では前記所定の制限電圧値を第1の制限電圧値とし、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化した後に、前記所定の制限電圧値を前記第1の制限電圧値から第2の制限電圧値へと変更する
不揮発性メモリ装置。
(7)
前記第1の制限電圧値は前記第2の制限電圧値よりも高い値である
上記(6)に記載の不揮発性メモリ装置。
(8)
前記電圧制御部は、前記書き込み回路が前記データの消去動作を開始してから所定期間経過後に、前記所定の制限電圧値を前記第2の制限電圧値へと変更する
上記(6)または(7)に記載の不揮発性メモリ装置。
(9)
前記電圧制御部は、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化するのに必要とされる電流が前記第1の配線に流れたか否かを検出し、その検出結果に応じて前記所定の制限電圧値を前記第2の制限電圧値へと変更する
上記(6)または(7)に記載の不揮発性メモリ装置。
(10)
前記第1の抵抗状態は高抵抗状態であり、前記第2の抵抗状態は低抵抗状態である
上記(6)ないし(9)のいずれか1つに記載の不揮発性メモリ装置。
(11)
第1の配線と第2の配線との交差部に配置され、抵抗状態が第1の抵抗状態と第2の抵抗状態とに変化する抵抗変化型素子を含むメモリセルに対して、書き込み回路によって、前記抵抗変化型素子を前記第1の抵抗状態から前記第2の抵抗状態へと変化させることでデータの書き込みを行うことと、
前記データの書き込みを行う際に前記書き込み回路によって前記第1の配線または前記第2の配線に流される電流が所定の制限電流値に制限されるよう、前記前記第1の配線または前記第2の配線に流される電流を制御することと
を含み、
前記電流の制御として、前記抵抗変化型素子が前記第2の抵抗状態へと変化する前の期間では前記所定の制限電流値を第1の制限電流値とし、前記抵抗変化型素子が前記第2の抵抗状態へと変化した後に、前記所定の制限電流値を前記第1の制限電流値から第2の制限電流値へと変更する
不揮発性メモリ装置の制御方法。
(12)
第1の配線と第2の配線との交差部に配置され、抵抗状態が第1の抵抗状態と第2の抵抗状態とに変化する抵抗変化型素子を含むメモリセルに対して、書き込み回路によって、前記抵抗変化型素子を前記第2の抵抗状態から前記第1の抵抗状態へと変化させることでデータの消去を行うことと、
前記データの消去を行う際に前記書き込み回路によって前記第2の配線に印加される電圧が所定の制限電圧値に制限されるよう、前記第2の配線に印加される電圧を制御することと
を含み、
前記電圧の制御として、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化する前の期間では前記所定の制限電圧値を第1の制限電圧値とし、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化した後に、前記所定の制限電圧値を前記第1の制限電圧値から第2の制限電圧値へと変更する
不揮発性メモリ装置の制御方法。
本出願は、日本国特許庁において2014年11月6日に出願された日本特許出願番号第2014−225924号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (4)

  1. 第1の配線と第2の配線との交差部に配置され、抵抗状態が第1の抵抗状態と第2の抵抗状態とに変化する抵抗変化型素子を含むメモリセルと、
    前記抵抗変化型素子を前記第2の抵抗状態から前記第1の抵抗状態へと変化させることで前記メモリセルに記憶されたデータの消去を行う書き込み回路と、
    前記データの消去を行う際に前記書き込み回路によって前記第2の配線に印加される電圧が所定の制限電圧値に制限されるよう、前記第2の配線に印加される電圧を制御する電圧制御部と
    を備え、
    前記電圧制御部は、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化するのに必要とされる電流が前記第1の配線に流れたか否かを検出し、その検出結果に応じて、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化する前の期間では前記所定の制限電圧値を第1の制限電圧値とし、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化した後に、前記所定の制限電圧値を前記第1の制限電圧値から第2の制限電圧値へと変更する
    不揮発性メモリ装置。
  2. 前記第1の制限電圧値は前記第2の制限電圧値よりも高い値である
    請求項に記載の不揮発性メモリ装置。
  3. 前記第1の抵抗状態は高抵抗状態であり、前記第2の抵抗状態は低抵抗状態である
    請求項1または2に記載の不揮発性メモリ装置。
  4. 第1の配線と第2の配線との交差部に配置され、抵抗状態が第1の抵抗状態と第2の抵抗状態とに変化する抵抗変化型素子を含むメモリセルに対して、書き込み回路によって、前記抵抗変化型素子を前記第2の抵抗状態から前記第1の抵抗状態へと変化させることでデータの消去を行うことと、
    前記データの消去を行う際に前記書き込み回路によって前記第2の配線に印加される電圧が所定の制限電圧値に制限されるよう、前記第2の配線に印加される電圧を制御することと
    を含み、
    前記電圧の制御として、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化するのに必要とされる電流が前記第1の配線に流れたか否かを検出し、その検出結果に応じて、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化する前の期間では前記所定の制限電圧値を第1の制限電圧値とし、前記抵抗変化型素子が前記第1の抵抗状態へと変化した後に、前記所定の制限電圧値を前記第1の制限電圧値から第2の制限電圧値へと変更する
    不揮発性メモリ装置の制御方法。
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