JP6539562B2 - フランジの成形方法 - Google Patents

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本発明は、フランジの成形方法、より詳しくはパイプ端部に二重フランジを成形するフランジの成形方法に関する。
パイプの端部を、パイプの径方向における外方へ折り曲げて形成した折曲フランジと、この折曲フランジの外側端を、パイプの径方向の内側で、かつ、パイプの母体側に折り返して形成した折返しフランジとからなる二重フランジを有するパイプが、自動車の排気装置の一部に用いられている。
この二重フランジの製造方法として、従来、第1パイプの端部を、ロール加工によりパイプの母体側方向に巻加工してカール状の鍔部を形成し、この後に、第1パイプを接続する第2パイプのフランジに形成した段溝に、第1パイプのカール状の鍔部を挿入し、第2パイプのフランジと押え板により鍔部を挟持した後に、第2パイプのフランジと押え板をボルトとナットを用いて締結し、ボルトを締め上げることにより、鍔部を押圧変形して二重フランジを製造するとともに、第1パイプと第2パイプを連結する方法が知られている(特許文献1参照)。
実開昭56−133914号公報
しかし、上記従来の製造方法では、第1パイプと第2パイプを連結することで、二重フランジを形成するために、例えば、図9に示すように、二重フランジ13を有するパイプ1を、任意の接続対象物20に溶接等により接合する継手構造をとることができない。
そこで、本発明は、上記問題点を解決したフランジの成形方法を提案することを目的とする。
前記の課題を解決するために、パイプの端部を径方向外方に折り曲げて予備フランジを形成し、
次に、ダイスの一方の端部より、前記パイプの前記予備フランジ側端から座屈波長よりも短い所定の長さが突出するように、前記パイプを前記ダイスで拘束し、パンチにより、前記予備フランジ側からパイプを、その軸方向に圧縮して、
前記予備フランジを、パイプの母体側方向に折り返して折返しフランジを形成するとともに、前記ダイスの一方の端部より突出した前記パイプの突出部を折り曲げて折曲フランジを形成し、前記折返しフランジと前記折曲フランジからなる二重フランジをパイプの端部に一体的に形成することを特徴とするものである。
また、前記パンチは、前記パイプの母体内部に挿入する挿入部と、該挿入部よりも径方向外方に突出する加工部を有し、
前記加工部において、少なくとも前記予備フランジを折り返して二重フランジを成形する際に当接する部分を、パイプの軸芯に向かうほど予備フランジ側に位置するテーパ面で構成してもよい。
本発明によれば、パイプを、その予備フランジ側端から座屈波長よりも短い所定の長さが突出するようにダイスで拘束し、パンチにより、予備フランジ側からパイプを、その軸方向に圧縮して、折返しフランジと折曲フランジからなる二重フランジを形成したことにより、パイプが座屈することなく、容易に二重フランジを形成することができる。
本発明の実施例1により成形した二重フランジを設けたパイプの縦断面斜視図。 本発明の実施例1において、パイプの端部に拡径部を成形する方法を説明するための縦断面図。 図2の状態から拡径部を成形した状態の縦断面図。 図3の状態から予備フランジを成形した状態の縦断面図。 図4の状態からパンチ及びパイプをダイスに対して上方に移動させた状態の縦断面図。 図5の状態からパンチを下方に移動させた状態の縦断面図。 図6の状態からパンチを下方に移動させた状態の縦断面図。 図7の状態からパンチを下方に移動させた状態の縦断面図。 二重フランジを成形した図1のパイプを接合対象物に接合させた状態の断面斜視図。 本発明の実施例2に係る図6に相当する状態の図。
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
本実施例1に係るフランジの成形方法について図1乃至図9に基づいて説明する。
先ず、図2に示すように、両端が開口する金属製で中空状のパイプ1の外周面を、その軸X−X方向における一方の端部である上部がダイス2の上部より所定量突出するようにダイス2で拘束する。このダイス2は、図2に示すように、パイプ1の軸芯X−Xと直交し、かつ、パイプ1の外面から、その軸芯を中心とする径方向の外側方向に延在する加工面2aを有する。
次に、図3に示すように、先細のテーパ状に形成したテーパ面3aを有する拡径パンチ3を用い、このテーパ面3aが、ダイス2より突出したパイプ1の一部を押圧するように、拡径パンチ3を下方へ移動させて、パイプ1の上部に、軸方向の外側に向かうほど拡径する拡径部4を形成する。
次に、図4に示すように、拡径パンチ3の替りに、パイプ1の母体1a内に挿入する挿入部5と、挿入部からその軸芯X−Xを中心とする径方向の外方に突出するとともに、軸芯X−Xと直交する加工面6aを有する加工部6を備えた段付パンチ7を用い、この段付きパンチ7を下降させて、その加工面6aを、パイプ1の拡径部4の上部から下側に押圧して、拡径部4を、ダイス2の加工面2aと加工部6の加工面6aにより、パイプ1の軸芯と直交する予備フランジ10をプレス成形で形成する。なお、加工面6aの径方向の長さは、予備フランジ10より所定の長さ長く形成されている。
また、パイプ1の端部に前記のような予備フランジ10を成形する成形方法は、上記のプレス成形により成形する方法に限定されずスピニング(へら絞り)加工等の任意の成形方法を用いることができる。
次に、図5に示すように、段付きパンチ7を上方へ移動させた後に、パイプ1をダイス2に対して相対的に上方に移動させて、パイプ1の予備フランジ10側部が、ダイス2の加工面2aから、パイプ1の座屈波長よりも短い所定の長さL1を有する突出部1bが突出するようにして、パイプ1の外周面をダイス2で拘束する。なお、ダイス2によりパイプ1を、加工面2aより突出部1bが突出するように拘束すればよく、突出部1b以外のパイプ1全体をダイス2で拘束してもよいし、パイプ1の一部をダイス2で拘束するようにしてもよい。
次に、図6〜図8に示すように、段付きパンチ7を下側方向に移動させて、パイプ1を、予備フランジ10側からパイプ1の軸X−X方向に圧縮すると、予備フランジ10におけるパイプの軸を中心とする径方向の外側端が、その径方向の内側で、かつ、母体1a側方向に向かうように、徐々に予備フランジ10が折り返されて折返しフランジ11となるとともに、新たな折曲フランジ12が形成された後に、ダイス2の加工面2aと加工部6の加工面6aにより、挟持されるとともに加圧されて、図1,8に示すように、折返しフランジ11と折曲フランジ12とからなる相互に密着した二重フランジ13が、パイプ1の端部で、かつ、パイプ1の軸芯に直交するように形成される。
なお、特開平2−241613号に記載のように、通常、パイプ1の肉厚と直径の比がある値以上になると、軸対称の局部塑性座屈が生じる。この時、座屈波長Lvは、A:材質による定数、Dm:肉厚平均直径、t:肉厚とすると
Figure 0006539562
で表される。このように、座屈波長Lvは、パイプ1の材質、肉厚、直径によって一定に定まるため、上記のように、パイプ1の突出部1bの長さL1を座屈波長よりも短くすることで、パイプ1が座屈することなく、予備フランジ10を折り返して二重フランジ13へと形状変化する力を生み出すことができる。例えば、フェライト系ステンレス材であるSUS429で、直径が42.7mm、肉厚が1.2mmのパイプを用いて二重フランジ成形を行った結果、突出部1bの長さ(出代)L1は12mmが好適であった。
そして、上記のように成形した二重フランジ13を、図9に示すように、接合対象物20に穿設された排気導入口や排気導出口等の孔21の周縁にアーク溶接等の任意の接合手段により接合する。
上記のようであるから、本発明の二重フランジ13は、上記従来技術のように接合対象物を用いることなく、プレス加工によりパイプ1の端部に容易に成形することができるとともに、成形した二重フランジ13を有するパイプ1を任意の接合対象物に接合することができる。
なお、予備フランジ10と二重フランジ13を、同一のダイス2と段付きパンチ7を用いて成形したが、異なるダイス及び段付きパンチを用いて形成してもよい。
[実施例2]
上記実施例1においては、予備フランジ10を折り返して二重フランジ13を成形する際に、軸芯と直交する加工面6aを有する段付パンチ7を用いて行ったが、図10に示すように、段付きパンチ7における加工部26の加工面26aを、パイプ1の軸芯に向かうほど予備フランジ10側に位置するテーパ面で構成した段付パンチ27を用いて行ってもよい。なお、加工部26の予備フランジ10側面全体をテーパ状の加工面26aで構成してもよいし、予備フランジ10を折り返して二重フランジ13を成形する際にフランジと当接する部分のみをテーパ状の加工面26aで構成してもよい。
段付パンチ27におけるパイプ1の軸芯X−Xと直交する面Yに対する加工面26aの傾斜角度αは任意に設定することができるが、1〜3°に設定することが好ましい。
それ以外の構造は、前記実施例1と同様であるので説明を省略する。
本実施例2においても前記実施例1と同様の効果を奏する。
更に、本実施例2においては、上記実施例1と比較して、二重フランジ13の成形荷重を低減することができ、安価なプレス装置を用いて前記の二重フランジ13を形成することができる。
[実施例3]
上記実施例1,2においては、二重フランジ13を、パイプ1の軸芯に直交するように形成したが、二重フランジ13の端面が、接合対象物の接合面に合致するように、パイプ1の軸芯に対して傾斜するように形成してもよい。
それ以外の構造は、前記実施例1,2と同様であるので説明を省略する。
本実施例3においても前記実施例1,2と同様の効果を奏する。
1 パイプ
2 ダイス
5 挿入部
6,26 加工部
7,27 パンチ
10 予備フランジ
11 折返しフランジ
12 折曲フランジ
13 二重フランジ

Claims (2)

  1. パイプの端部を径方向外方に折り曲げて予備フランジを形成し、
    次に、ダイスの一方の端部より、前記パイプの前記予備フランジ側端から座屈波長よりも短い所定の長さが突出するように、前記パイプを前記ダイスで拘束し、パンチにより、前記予備フランジ側からパイプを、その軸方向に圧縮して、
    前記予備フランジを、パイプの母体側方向に折り返して折返しフランジを形成するとともに、前記ダイスの一方の端部より突出した前記パイプの突出部を折り曲げて折曲フランジを形成し、前記折返しフランジと前記折曲フランジからなる二重フランジをパイプの端部に一体的に形成することを特徴とするフランジの成形方法。
  2. 前記パンチは、前記パイプの母体内部に挿入する挿入部と、該挿入部よりも径方向外方に突出する加工部を有し、
    前記加工部において、少なくとも前記予備フランジを折り返して二重フランジを成形する際に当接する部分を、パイプの軸芯に向かうほど予備フランジ側に位置するテーパ面で構成したことを特徴とする請求項1記載のフランジの成形方法。
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