JP2585974B2 - 管端の成形方法とこれに使用する成形型 - Google Patents

管端の成形方法とこれに使用する成形型

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JP2585974B2
JP2585974B2 JP6147489A JP14748994A JP2585974B2 JP 2585974 B2 JP2585974 B2 JP 2585974B2 JP 6147489 A JP6147489 A JP 6147489A JP 14748994 A JP14748994 A JP 14748994A JP 2585974 B2 JP2585974 B2 JP 2585974B2
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優一 海藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管端の成形方法及びこ
れに使用する成形型に関するもので、より詳しくは、金
属管の端部に、徐々に拡径する拡径部とその拡径部の先
端部に連続して徐々に縮径する縮径部を有する膨出部を
成形する方法及びその成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの排気管のジョイント部
或いはその他の金属管相互のジョイント部において、そ
のジョイント部の構造を図7に示すように構成したもの
がある。すなわち、図8に示すように、第1のパイプ1
01の管端に断面山形の膨出部102を形成し、第2の
パイプ103の管端に拡径したフレア部104と、その
先端を縮径した短尺なフランジ部105とを形成し、上
記膨出部102とフレア部104とを、これらの間にガ
スケット106を介在して嵌合し、その外周部に断面山
形で周方向に2分割されたクランプ107を嵌合してこ
れをボルト及びナット等で締め付けることにより、膨出
部102,フレア部104及びクランプ107のテーパ
によって両パイプ101,103を相互に管軸方向へ締
め付けて連結するようにしたものがある(特開平5−3
3890号公報の図1)。
【0003】そして、上記第2のパイプ103における
膨出部のフレア部104とフランジ部105を成形する
方法として、従来、次のような方法が採用されている。 従来の第1の成形方法(図4) 図4に示すようなφAの直管からなる被成形管108
(素管)を用い、先ず(b)に示すように、パイプ保持
型110に被成形管108を保持して、該管108の開
口端から管内へ拡げ型111を圧入し、該拡げ型111
と押え外型112とにより、φBの拡径を有するフレア
部113と、その先端から管軸と平行するφBの径を有
するフランジ成形部114を膨出成形する。次で(c)
に示すように、上記フレア部113をパイプ保持型11
5で保持し、絞り型116をパイプ保持型115側へ押
圧して、上記フランジ成形部114を、上記フレア部1
13の上端を屈曲点として先端が管中心へ向って傾斜す
るように絞って、先端径がφCに縮径されたフランジ部
117を成形する。
【0004】従来の第2の成形方法(図5) 上記図4(b)に示すようにフランジ成形部114を成
形した後、そのフランジ成形部114の外面に図5に示
すようにロール118を押圧して公転させ、図5に示す
ような先端径がφCに縮径されたフランジ部117を形
成する。尚、φA,φB,φCは上記と同径部を示す。
【0005】従来の第3の成形方法(図6) 図6(a)に示すようにφAの直管からなる被成形管1
08を、テーパ型面119aを有するパイプ保持型11
9で保持し、該管の開口端にテーパ型面120aを有す
る成形型120を図のように係合させて、該成形型12
0を管軸方向に沿ってパイプ保持型119側へ加圧移動
する。これにより、管端が成形型120によって加圧さ
れて(b),(c)に示すように、両型面119aと1
20aの中央を座屈点として被成形管108が座屈し、
フレア部121とフランジ成形部122が等辺山形状に
形成される。そして、フランジ成形部122を(d)に
示すように必要な突出長にカッタ123で切断し、先端
径がφCとなるフランジ部124を形成する。尚、φ
A,φBは上記と同径部を示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の第1の成形
方法(図4)及び第2の成形方法(図5)においては、
フレア部113とフランジ成形部114を一旦、最終製
品状態におけるフランジ部117の先端径φCよりも大
径のφBまで拡管する必要があり、拡径率が過大にな
る。そのため、この拡管部における板厚の減少量が大き
くなって強度低下を招き、その後の二次加工時に該部が
破断しやすくなり、また、耐久性も低下するおそれがあ
る。
【0007】更に、拡径率が大きく、板厚の減少が大き
いことは、フランジ成形部114の突出長Xが不均一に
なったり、このX範囲の表裏面が非平滑面になりやす
い。このようなことが生じると、図8に示すようなガス
ケット106を良好に保持することができない。そのた
め、この成形後において、仕上げ切削加工等の後工程が
膨出工程とは別途必要とし、作業性が悪く、コスト高に
なる問題がある。
【0008】また、上記従来の第3の成形方法(図6)
においては、膨出成形後にフランジ成形部122の先端
部を必要長に切断する必要があり、その切断工程と、そ
の切断面の仕上切削等の工程が、膨出工程とは別途必要
になり、作業性が悪く、かつ廃材125もでて製造コス
ト高になる問題がある。更に、図6(b)に示すように
被成形管の座屈は型に接していない部分Rから始まるた
め、この座屈部が型になつかず、座屈点がバラついて所
定の膨出形状ができないこともある。更に、図6(e)
に示すように、膨出部の前後の谷折れ部イ,ロが極度に
座屈した場合には膨出部ハが異形になって所定の形状が
得られない問題もある。
【0009】そこで、本発明は上記の各問題点を解消す
る管端の成形方法とその成形型を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、第1の発明は、被成形管(1)の端部
に、徐々に拡径する径徐変部(5)とその先部に連続し
て最終膨出径よりも小径で管軸と平行する拡径筒部
(6)を成形する第1の工程と、上記拡径筒部(6)の
先端面を被成形管(1)側へ加圧して拡径筒部(6)を
外方へ山形状に座屈させる第2の工程とからなることを
特徴とする管端の成形方法である。
【0011】第2の発明は、上記第2の工程において、
拡径筒部(6)の後部が、上記径徐変部(5)の外方へ
その径徐変部(5)と同一傾斜で延長してフレア部(1
0)を成形し、拡径筒部(6)の先部が、前記フレア部
(10)の先端から屈曲縮径してフレア部(10)より
短尺なフランジ部(9)を成形するように上記拡径筒部
(6)を座屈させたことを特徴とする管端の成形方法で
ある。
【0012】第3の発明は、上記第1及び第2の発明に
おける第2の工程に使用する成形型で、被成形管(1)
の外周面を保持する保持穴(7a)を有するパイプ保持
型(7)と、被成形管の先部を膨出するための成形型
(8)とからなり、上記パイプ保持型(7)における保
持穴(7a)の前端にはラッパ状に拡開したフレア成形
面(7b)を形成し、上記成形型(8)には、上記保持
穴(7a)に保持された被成形管(1)内に嵌合する第
1嵌合型面(8b)と、該第1嵌合型面(8b)の後部
に位置し、該第1嵌合型面(8b)より大径でかつ被成
形管の最終膨出径より小径で被成形管の管軸方向に平行
に形成した第2嵌合型面(8e)と、該第2嵌合型面
(8e)の後部に位置し、被成形管(1)の先端が当接
する当接面(8f)と、該当接面(8f)から被成形管
方向へ傾斜して立上ったフランジ成形面(8g)とを形
成してなることを特徴とする成形型である。
【0013】第4の発明は、上記第3の発明における成
形型(8)において、第1嵌合型面(8b)と第2嵌合
型面(8e)との間に上記フレア成形面(7b)と同方
向に傾斜する押型面(8d)を形成したことを特徴とす
る成形型である。
【0014】
【作用】請求項1及び2記載の発明においては、座屈に
より膨出成形する以前において予め被成形管(1)を筒
状に拡径する場合に、その拡径筒部(6)の直径が最終
膨出径より小さくてよい。そのため、該拡径筒部(6)
の拡径率を従来の図4及び図5に示す成形方法に比べて
小さくすることができる。このように拡径率が小さいこ
とは、拡径筒部(6)の成形時における該部の板厚の減
少を少なくできる。このことは、図1(b)に示す拡径
筒部(6)の突出長X′が全周に亘って均一になると共
にその表裏面も平滑面になる。
【0015】請求項3記載の成形型を使用する場合に
は、予め成形した拡径筒部(6)を有する管(1)をパ
イプ保持型(7)で保持し、その拡径筒部(6)の開口
側から管(1)内へ成形型(8)を加圧移動させる。こ
れにより、拡径筒部(6)の管端が当接面(8f)によ
って加圧され、第2嵌合型面(8e)の存在により、そ
の拡径筒部(6)は外方へ座屈する。この座屈時におい
ては、その拡径筒部(6)におけるフレア成形面(7
b)と当接する折曲点R′を座屈の始まり点として座屈
し、かつ該フレア成形面(7b)とフランジ成形面(8
g)になついて整形され、長尺なフレア部10と短尺な
フランジ部(9)とからなる山形の膨出部が所定形状に
正確に形成される。
【0016】請求項4記載の成形型を使用した場合に
は、フレア成形面(7b)と押型面(8d)により径徐
変部(5)が強固に保持され、膨出部の形状をより一層
正確かつ確実に形成できる。
【0017】
【実施例】次に図1に示す本発明の実施例について説明
する。図1(a)は本発明によって端部に膨出部を成形
しようとする金属製の被成形管を示す。この被成形管1
は円筒管で、その外径をφAとする。
【0018】第1の成形工程として、先ず上記の被成形
管1の膨出しようとする側における膨出部以外の部分を
図1(b)に示すように、周方向に割型とした第1のパ
イプ保持型(外型)2の保持穴2aで保持する。該保持
穴2aの前端縁にはラッパ状に開口したテーパ面からな
る第1型面2bが全周に亘って形成されている。この第
1型面2bの前端の拡開径は、最終的に膨出成形される
フレア部の外径より小径に形成されており、その径をφ
Dとする。
【0019】次で、上記のように保持されて第1のパイ
プ保持型2(管軸方向へは不動に設置されている)から
突出した被成形管(以下単に管ともいう)1の外周面に
外型3を配置し、拡げ型4を管1の開口端から管1内に
圧入する。この外型3の第2の型面3aは上記φDと同
径で管軸に平行に形成されている。また拡げ型4の第3
の型面4aは、上記φDより管1の板厚寸法を差し引い
た外径φEに形成されている。更に該拡げ型4の先端部
は、上記第1型面2bのテーパ角と同角で同方向のテー
パ面からなる第4型面4bが形成されて先細状に形成さ
れている。この拡げ型4の管1内への圧入により、管1
の先部が拡開され、図1(b)に示すように、管1の外
径φAより型面2b,4bに沿って漸次拡径する径徐変
部5と、管1の外径φAより大径の外径φDを有すると
共に管軸と平行する平面を有する拡径筒部6が形成され
る。
【0020】次に、上記第1の工程によって成形された
管1を、図1(c)に示す成形型を使用して、第2の成
形工程である膨出成形を行う。この成形に使用する型
は、管軸方向へは不動に設置された第2のパイプ保持型
7と管軸方向へ移動可能な成形型8とからなる。
【0021】第2のパイプ保持型7は、周方向の割型に
なっており、上記管1における径徐変部5と拡径筒部6
以外の部分を保持する保持穴7aが形成されている。ま
た該保持穴7aの前端縁にはラッパ状に開口したテーパ
面からなるフレア成形面7bが全周に亘って形成されて
いる。該フレア成形面7bのテーパ角は上記第1のパイ
プ保持型2における第1型面2bのテーパ角と同角に設
定されている。更に該フレア成形面7bの前端の拡径φ
Fは上記φDよりも大径で、最終的に膨出成形されるフ
レア部の外径φF′より若干大径に形成されている。
【0022】成形型8の先端部には、管1における素管
部(保持穴7aで保持される部分)の内面にいっぱいに
嵌合する小径部8aが突出形成されており、その小径部
8aの外周面は管軸と平行する平面の第1嵌合型面8b
に形成され、先端外周部には管に嵌入しやすいように面
取り部8cが形成されている。
【0023】該小径部8aの第1嵌合型面8bの後部に
は、後方へ漸次拡径するテーパ状の押型面8dが形成さ
れている。該押型面8dの傾斜角は、上記フレア成形面
7bと同角同方向に形成されている。
【0024】上記押圧面8dの後部には拡径部が形成さ
れ、その外周が第2嵌合型面8eに形成されている。該
第2嵌合型面8eは、上記第3型面4aと同径の径φE
で管軸と平行に形成されている。また、該第2嵌合型面
8eの管軸方向の長さは、図1(e)に示すように、押
型面8dがフレア部10(径徐変部5)に当接した膨出
成形時に拡径筒部6が所望の山形形状に座屈するよう
に、直線状の拡径筒部6の長さより短尺に形成されてい
る。
【0025】上記第2嵌合型面8eの後端には外方へ立
上った当接面8fが全周に亘って形成されている。該当
接面8fの立上り角度αは、図2に示すように、後述す
るフランジ成形面8gに対して90°の角度に設定され
ている。また該当接面8fの管軸方向の長さは管1の板
厚寸法と同等に形成されている。
【0026】上記当接面8fの外周部には、上記第2の
パイプ保持型7の方向へ傾斜して立上ったフランジ成形
面8gが全周に亘って形成されている。該フランジ成形
面8gの鉛直線に対する傾斜角は、上記第2のパイプ保
持型7におけるフレア成形面7bと同角に形成されてい
る。更に該フランジ成形面8gの前端の拡開径は、上記
フレア成形面7bの前端拡開径と同径のφFに形成され
ている。
【0027】上記の型を用いて、先ず上記図1(b)で
成形された管1を第2のパイプ保持型7で図1(c)の
ように保持する。次で、成形型8を、管1における拡径
筒部6内へ、その開口端側から図1(c)のように嵌入
して、管軸方向に沿って第2のパイプ保持型7側方向
(矢印A方向)へ加圧移動させる。
【0028】この加圧移動により、図1(d)に示すよ
うに、管1における径徐変部5が第2のパイプ保持型7
におけるフレア成形面7bに傾斜姿勢に当接保持された
状態で管端面6aが当接面8fによって径徐変部5方向
へ押圧される。これにより、拡径筒部6は、第2嵌合型
面8eの存在により管の直径方向の内側への座屈が拘束
されて外側へ座屈し、その座屈は、フレア成形面7bと
当接する折曲点R′を座屈の始まり点として座屈する。
【0029】そして更に成形型8を加圧移動させると、
座屈点がフレア成形面7bに沿って移動して拡径筒部6
が更に外側へ座屈し、拡径筒部6の後部が径徐変部5の
外側へフレア成形面7bになつきながら延長する。そし
て、図1(e)に示すように第2のパイプ保持型7の前
面と成形型8の前面が相互に当接したときには、拡径筒
部6におけるフレア部を形成しない残部がフランジ成形
面8gに沿って屈曲されてフランジ部9が形成される。
【0030】このような座屈成形時において、当接面8
fが上記のようにフランジ成形面8gに対して90°の
角度で後傾状態に形成されているため、拡径筒部6の座
屈時に管端面6aが図2の矢印E方向へ傾動することに
対して当接面8fが支障にならず、拡径筒部6の座屈が
良好に行われる。また、座屈終期においては、管端面6
aの全面が当接面8fに平行して当接するため、拡径筒
部6をフレア形成面7bとフランジ成形面8gになつか
せるように押圧でき、拡径筒部6を所定の形状に座屈さ
せることができる。
【0031】これにより、図1(e)及び図3に示すよ
うな、上記径徐変部5より長いフレア部10と、これよ
り短いフランジ部9を有し、かつ上記予め成形した拡径
筒部6の径φDよりも膨出した外径φF′を有する断面
山形状の膨出部が成形される。この径φF′は上記フレ
ア成形面7b及びフランジ成形面8gの前端拡開径φF
より若干短い径となる。
【0032】また、上記当接面8fによる拡径筒部6の
端面加圧により次のような作用もなす。管1が平板を巻
いてその両接合端相互を電縫溶接したものである場合に
は、図7に示すように端部を拡管、絞り加工した場合
に、溶接ビードBの前端に、管端面Cより突出する突出
部Dが形成されることがある。このような場合、上記の
ように当接面8fによる拡径筒部6の端面加圧によっ
て、その加圧力が上記の突出部Dに集中し、該突出部D
が押し潰されて他の管端面Cと同一の平坦面となる。し
たがって、膨出部の成形後に突出部Dを切削除去する加
工が不要になる。
【0033】尚、図1(a)に示す被成形管1は、説明
を分りやすくするために直管としたが、このような直管
状ではなく、図3に示すように、素管部1aから若干拡
径し、該拡径部1bの先部に、上記のようなフレア部1
0とフランジ部9からなる膨出部を成形する場合に本発
明を適用してもよい。
【0034】また、上記被成形管1の素管の材質、径、
板厚は所望のものを使用するが、1例としてSUS40
9LT−E、φ38.1、板厚1.2mmの素管を使用
した。そして、この素管を上記の成形方法で図3に示す
ような形状に成形した結果、所定の形状に良好に座屈成
形することができた。
【0035】上記実施例における拡げ型4及び成形型8
の加圧移動手段は図示しないが、油圧シリンダ装置等の
周知の駆動装置を用いる。また、パイプ保持型2,7及
び外型3は周方向への割型として開閉するようにし、管
1の着脱を容易にすると共に、これらの開閉手段は油圧
シリンダ装置等の周知の駆動装置を用いる。
【0036】尚、上記の第1の工程における拡径筒部6
の成形は、上記実施例における拡げ型4等を使用する方
法以外の方法でもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1及び請求項2記載
の発明によれば、座屈による膨出成形する前加工におけ
る拡径筒部の成形時において、その拡径筒部の拡径率を
従来の拡径率に比べて小さくすることができる。このこ
とは、拡径筒部の成形時に該部の肉厚減少による強度低
下を招くことを抑制でき、その後のフレア部及びフラン
ジ部の膨出加工等の二次加工時における該部での破断を
防止し、また、耐久性の向上を図ることができる。更
に、拡径筒部の拡径率が小さく肉厚減少が小さいこと
は、拡径筒部の全周におけるその突出長の均一化、表裏
面の平滑化を図ることができ、その後の端面の表裏面の
仕上げ切削等の後工程が不要になり、製造が容易で製造
コストの低減を図ることができる。
【0038】更に予め拡径筒部を成形し、その径より外
方へ座屈膨出させるので、前記図5に示す従来のものに
比べて座屈量が少なくなり、所定の形状が容易かつ確実
に成形でき、かつ、従来のような膨出後の切断工程、仕
上げ工程等の後工程が不要になり、製造が容易で製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、上記のよう
な座屈による膨出成形を容易かつ正確に行うことができ
る成形型を提供できる。更に請求項4記載の発明によれ
ば、押型面を有することにより、膨出部を所定の形状
に、より一層正確、確実に成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(e)は本発明の成形工程を示す各
断面図。
【図2】 当接面8fの形状を示す拡大断面図。
【図3】 本発明により成形された管を示す上半面を切
断した側面図。
【図4】 (a)〜(c)は従来の成形工程の第1例を
示す各断面図。
【図5】 従来の成形方法の第2例を示す断面図。
【図6】 (a)〜(e)は従来の成形工程の第3例を
示す各断面図。
【図7】 被成形管における溶接ビード部の突出部を示
す側面図。
【図8】 本発明により膨出成形された管の使用例を示
す側断面図。
【符号の説明】
1…被成形管 2…第1のパイプ保持型 3…外型 4
…拡げ型 5…径徐変部 6…拡径筒部 7…第2のパ
イプ保持型 7a…保持穴 7b…フレア成形面 8…
成形型 8b…第1嵌合型面 8d…押型面 8e…第
2嵌合型面 8f…当接面 8g…フランジ成型面 9
…フランジ部 10…フレア部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被成形管(1)の端部に、徐々に拡径す
    る径徐変部(5)とその先部に連続して最終膨出径より
    も小径で管軸と平行する拡径筒部(6)を成形する第1
    の工程と、上記拡径筒部(6)の先端面を被成形管
    (1)側へ加圧して拡径筒部(6)を外方へ山形状に座
    屈させる第2の工程からなることを特徴とする管端の成
    形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の第2の工程において、拡
    径筒部(6)の後部が、上記径徐変部(5)の外方へそ
    の径徐変部(5)と同一傾斜で延長してフレア部(1
    0)を成形し、拡径筒部(6)の先部が、前記フレア部
    (10)の先端から屈曲縮径してフレア部(10)より
    短尺なフランジ部(9)を成形するように上記拡径筒部
    (6)を座屈させたことを特徴とする管端の成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2における第2の工程に使
    用する成形型であって、被成形管(1)の外周面を保持
    する保持穴(7a)を有するパイプ保持型(7)と、被
    成形管の先部を膨出するための成形型(8)とからな
    り、上記パイプ保持型(7)における保持穴(7a)の
    前端にはラッパ状に拡開したフレア成形面(7b)を形
    成し、上記成形型(8)には、上記保持穴(7a)に保
    持された被成形管(1)内に嵌合する第1嵌合型面(8
    b)と、該第1嵌合型面(8b)の後部に位置し、該第
    1嵌合型面(8b)より大径でかつ被成形管の最終膨出
    径より小径で被成形管の管軸方向に平行に形成した第2
    嵌合型面(8e)と、該第2嵌合型面(8e)の後部に
    位置し、被成形管(1)の先端が当接する当接面(8
    f)と、該当接面(8f)から被成形管方向へ傾斜して
    立上ったフランジ成形面(8g)とを形成してなること
    を特徴とする成形型。
  4. 【請求項4】 請求項3における第1嵌合型面(8b)
    と第2嵌合型面(8e)との間に上記フレア成形面(7
    b)と同方向に傾斜する押型面(8d)を形成したこと
    を特徴とする成形型。
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