JPH0732942B2 - 屈曲金属パイプ及びその成形方法 - Google Patents

屈曲金属パイプ及びその成形方法

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JPH0732942B2
JPH0732942B2 JP14053091A JP14053091A JPH0732942B2 JP H0732942 B2 JPH0732942 B2 JP H0732942B2 JP 14053091 A JP14053091 A JP 14053091A JP 14053091 A JP14053091 A JP 14053091A JP H0732942 B2 JPH0732942 B2 JP H0732942B2
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bent
pipe
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metal pipe
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屈曲金属パイプ及びこの
屈曲金属パイプの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気系に用いられるエルボ形の
排気管は、パイプを従来の挿通し曲げ方法の一工程で成
形することはできなく、いくつかの工程に分けていた。
即ち、挿通し曲げ方法で屈曲部を形成したあと、端部を
所定の長さに切断し、端部を拡開又は縮径加工してい
た。こうすることで、一工程で屈曲と端部の拡開(口拡
げ)又は縮径(口絞り)加工を同時に行なう場合の屈曲
部に発生する座屈を避けていたが、工程がいくつかにわ
たりめんどうであった。
【0003】そこで、挿通し曲げ方法によらなくて、図
12、図13に示すように、SUS板材をもなかの皮の
ようにプレス加工した部材1,2を合わせて溶接し、エ
ルボ形の排気管3を形成する製造方法が広く行われてい
る。
【0004】この図12,図13で、排気管3は、部材
1,2の素材として板厚2mmのSUS401を用い、
排気管3の屈曲部の外径φが42.8mm、両端の外径
Φが47.2mm、屈曲部の屈げ半径Rが70mmの寸
法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のう
ち、前者は挿通し曲げ方法で屈曲した後に、端部を必要
な長さに切断して、拡開加工(フレア加工)又は縮径
(口絞り)加工するため、工程が多くなって、加工時間
が長くなるという問題点がある。
【0006】又、後者は、材料取りの面で損失があるば
かりでなく、溶接に時間がかかるという問題点があっ
た。更に又、もなかの皮のような部材1,2の鍔1a、
2aが屈曲部の外径より張り出すため、全体の外形が大
きくなり、自動車に装着するときの空間の利用効率が悪
いという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は形状的に空間利用率が良
く、しかも加工時間が短く一工程で成形できる屈曲金属
パイプ及びその加工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の屈曲金属パイプは少なくとも一端に大径
部(4a)を有すると共に、この大径部(4a)につな
がり、押通し曲げ方法で絞り縮径加工された小径の屈曲
部(4c)を有し、屈曲部(4c)の曲げ半径(R)が
屈曲部(4c)のパイプ外径(φ)の2倍以下であるこ
とを特徴とする。
【0009】また、請求項2の屈曲金属パイプは、さら
に両端にそれぞれ大径部(4a,4b)を有し、その一
方の大径部(4b)は押し通し曲げ方法で絞り縮径加工
されたあと拡開されて形成されたことを特徴とする。
【0010】また請求項3の屈曲金属パイプは、請求項
1の屈曲金属パイプで、一端に大径部(4a)を有する
と共に、この大径部(4a)につながり、押通し曲げ方
法で絞り圧縮経加工された小径の屈曲部(4c)と、こ
の屈曲部(4c)につながる他端に、屈曲部(4c)の
径よりも更に小さくなることを特徴とする。
【0011】また請求項4の屈曲金属パイプの成形方法
は、割型によって構成されたパイプの挿通孔に金属パイ
プを押通して曲げ加工する成形方法において、割型
(5)に形成したパイプ挿通孔(6)を、その入口部を
大径の直線部(7)とし、この直線部(7)に連続する
屈曲部(8)を直線部(7)の径より小径とし、かつそ
の曲げ半径を屈曲部(8)の直径の2倍以下とし、この
ように構成した割型のパイプ挿通孔(6)に金属パイプ
(4A)を挿入し、屈曲部において絞り縮径加工すると
同時に屈曲加工を施すことを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1と図2は、図3に示す屈曲金属パイプ4
の成形方法を説明する図で、5は割型(金型)で、パイ
プ挿通孔6が形成されている。このパイプ挿通孔6はそ
の入口部が大径の直線部7で形成され、直線部7に連続
する屈曲部8が直線部7の径より小径で、かつその曲げ
半径を屈曲部8の直径の2倍以下としてある。
【0013】なお、図1と図2では割型の一方5だけが
図示されている。他方の図示されていない割型が図示さ
れている一方の割型5に、図面で紙面の上方から重ね合
わせられ、ボルト・ナット又は油圧クランプ装置等によ
り一体的に締着されて用いられる。このように両割型が
重ね合わされた状態で、完全なパイプ挿通孔が形成され
るが、このことは周知の技術と同じである。
【0014】9は直線部7と屈曲部8とをつなぐテーパ
部である。10は押し芯金、、11は口拡げ用芯金で口
拡げ用芯金ガイド12は、割型5の一方にボルトで固定
されており、芯金ガイド12と割型5の軸心を同一に確
保して割型5に取外し可能に固着されている。
【0015】加工前の素材である円筒形のパイプ4A
を、図2に示すように、割型のパイプ挿通孔6の入口直
線部7に挿入する。(入口直線部7の径はパイプ4Aが
しっくり嵌る寸法に定めれている。)そして、押し芯金
10で下方に押し下げると、パイプ4Aの先端(下端)
が、テーパ部9を通って屈曲部8に挿入され、絞り縮径
加工されながら屈曲加工される。
【0016】さらに押し芯金10を押し下げると、パイ
プ4Aの先端は口拡げ用芯金11とパイプ挿通孔6の終
端部との間に挿入されて口拡げ(拡開)される。このよ
うにして、押し芯金を図1の状態まで押し下げると、パ
イプの先端が、パイプ挿通孔6の終端に達して、口拡げ
用芯金ガイド12に当り、成形加工が完了する。そこ
で、口拡げ用芯金11を割型5から取外し、押し芯金1
0を抜き取ると共に、割型を分解して屈曲パイプ4を取
出す。
【0017】屈曲パイプ4は図3に示すように、各端に
大径部4a、4bを有すると共に、この大径部につなが
り、押通し曲げ方法で絞り縮径加工された小径の屈曲部
4cを有し、屈曲部の曲げ半径Rが、屈曲部4cのパイ
プの外径φの2倍以下に形成されている。
【0018】この図3に示す屈曲パイプ4は、請求項2
の実施例に相当する。図4の実施例は、屈曲パイプ4
が、その一端のみに大径部4aを有するエルボ形のもの
で、このような屈曲パイプ4を成形するときの割型5と
終端の芯金11Aは図5のようでよく、終端で口拡げ加
工をする必要はない。
【0019】上記実施例では、パイプの後端の大径部4
aはパイプの素材径の大きさの寸法であるが、市販のパ
イプ素材を用いると、入手できる素材ではその寸法(外
径)が限られていて、不都合な場合がある。このような
場合には、一端(後端)4aと屈曲部4cとの間に、両
者の外径の中間寸法の外径を有する部分4dを形成する
ことができる。こうするには、図7に示すように、割型
5のパイプ挿通孔6に、直線部7と屈曲部8との間に両
者の径の中間の径を有する部分6dを設け、この径を、
必要とする屈曲パイプ4の前記部分4cの径にすること
で達成できる。
【0020】そして、この図6の実施例では必要に応じ
大径部4aを切断して捨ててもよい。図8に示すパイプ
4は、請求項3の実施例に相当する。
【0021】この実施例は、屈曲パイプ4が、一端に大
径部4aを、他端には屈曲部4cの径ψよりも更に小さ
な径に絞り縮径加工された小径部(4e)を有するエル
ボ形のものである。押通し曲げ方法で絞り縮径加工され
た小径の屈曲部4cは、図3の実施例と同様に、曲げ半
径Rが、屈曲部4cのパイプの外径ψの2倍以下に形成
されている。
【0022】図8に示すパイプ4は、図9に示す方法で
加工される。この場合、割型5の挿通孔6の出口13
は、屈曲部8の径より更に小径とされ、割型5の一方に
は口絞り用芯金11Bが、口絞り用芯金ガイド12Bに
より取外し可能に固着されている。
【0023】加工前の円筒形の素材パイプを割型5のパ
イプ挿通孔6の入口直線部7に挿入して、押し芯金10
で下方に押し下げると、パイプの先端(下端)が、テー
パ部9を通って屈曲部8に挿入され、絞り縮径加工され
ながら屈曲加工される。そして、パイプの先端は更に出
口13と口絞り用芯金11Bとで更に小径に縮径、口絞
り加工されて、図示の形状に成形される。
【0024】図10の実施例は、大径部4aと屈曲部4
cとの間に、図6の実施例と同様に、中間寸法の外径を
有する部分4dを形成した点が図8の実施例と異なる。
このパイプ4の加工方法は特に説明しなくても、上述の
説明により明らかであろう。
【0025】図11の実施例は、図10のパイプの大径
部4aを矢印Bで示す部分で切断して捨てたものであ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の屈曲パイプは、上述のように構
成されているので、図12、図13のプレスもなか形の
従来技術のように、鍔が張り出すことがないので、自動
車等に装着するときの空間利用効率がよい。
【0027】又、屈曲部を絞り縮径加工しながら屈曲加
工するので、口拡げ芯金や口絞り芯金による材料への反
力を受けても、絞り加工の張り出し効果により、屈曲部
で座屈が生じない。そのため屈曲でパイプがつぶれる虞
れがない。従って排気管に用いる屈曲金属パイプとし
て、排気の通過断面積が過小に変形する不都合から避け
られるという利点もある。
【0028】又、本発明の成形方法によれば、屈曲部で
パイプがつぶれる虞れがないばかりでなく、口拡げ加工
や口絞り加工が同時に行なえるので、加工工数が節減で
き、コストダウンできる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形方法の押通し曲げ工程を説明する
縦断面図。
【図2】本発明の成形方法押通し曲げ工程を説明する断
面図。
【図3】本発明の屈曲金属パイプの実施例の縦断面図。
【図4】本発明の屈曲金属パイプの他の実施例の縦断面
図。
【図5】図4の屈曲金属パイプを成形する方法の押通し
曲げ工程を説明する要部縦断面図。
【図6】本発明の屈曲金属パイプの更に他の実施例の縦
断面図。
【図7】図6の屈曲金属パイプを成形する方法の押通し
曲げ工程を説明する要部縦断面図。
【図8】本発明の屈曲金属パイプの更に他の実施例の縦
断面図。
【図9】図8の屈曲金属パイプを形成する方法の押通し
曲げ工程を説明する要部縦断面図。
【図10】本発明の屈曲金属パイプの更に他の実施例の
縦断面図。
【図11】本発明の屈曲金属パイプの更に他の実施例の
縦断面図。
【図12】従来の排気管の側面図。
【図13】図12のA−A断面図。
【符号の説明】
4 屈曲金属パイプ 4A 素材の金属パイプ 4a,4b 大径部 4c 屈曲部 4e 小径部 5 割型 6 挿通孔 7 直線部 8 屈曲部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に大径部(4a)を有す
    ると共に、この大径部(4a)につながり、押通し曲げ
    方法で絞り縮径加工された小径の屈曲部(4c)を有
    し、屈曲部(4c)の曲げ半径(R)が屈曲部(4c)
    のパイプ外径(φ)の2倍以下であることを特徴とする
    屈曲金属パイプ。
  2. 【請求項2】 両端にそれぞれ大径部(4a,4b)を
    有し、その一方の大径部(4b)は押し通し曲げ方法で
    絞り縮径加工されたあと拡開されて形成されたことを特
    徴とする請求項1の屈曲金属パイプ。
  3. 【請求項3】 一端に大径部(4a)を有すると共に、
    この大径部(4a)につながり、押通し曲げ方法で絞り
    圧縮経加工された小径の屈曲部(4c)と、この屈曲部
    (4c)につながる他端に、屈曲部(4c)の径よりも
    更に小さな径に絞り縮経加工された小径の屈曲部(4
    e)を有することを特徴とする屈曲金属パイプ。
  4. 【請求項4】 割型によって構成されたパイプの挿通孔
    に金属パイプを押通して曲げ加工する成形方法におい
    て、割型(5)に形成したパイプ挿通孔(6)を、その
    入口部を大径の直線部(7)とし、この直線部(7)に
    連続する屈曲部(8)を直線部(7)の径より小径と
    し、かつその曲げ半径を屈曲部(8)の直径の2倍以下
    とし、このように構成した割型のパイプ挿通孔(6)に
    金属パイプ(4A)を挿入し、屈曲部において絞り縮径
    加工すると同時に屈曲加工を施すことを特徴とする屈曲
    金属パイプの成形方法。
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JP3027581B1 (ja) * 1999-06-21 2000-04-04 株式会社三五 管材の拡管加工方法及び管材の拡管加工装置
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