JP6524908B2 - プロテアーゼを含有するパン・菓子用生地 - Google Patents

プロテアーゼを含有するパン・菓子用生地 Download PDF

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Description

本発明は、プロテアーゼを含有するパン・菓子用生地に関する。
パン生地においては、膨化や保形の為にグルテンを形成させ強固なネットワークを形成することが必要で、一般的に蛋白質含量の高い強力粉を使用する。しかし、生地中で一旦形成されたグルテンは、加熱調理後もパンの中に残存し、その影響で、加熱調理後のパンの食感が硬くねちゃついて口の中に残留感のある口溶けの悪い食感となってしまう。
またケーキ等の菓子生地においては、生地中の大量の気泡を加熱調理中安定に保つ為に、生地には若干の粘性が必要である。このためグルテンの形成がある程度必要であるが、パンほどは不要で、コスト面などからも蛋白質含量が7〜9重量%程度の薄力粉が使用される。近年、ケーキ等の工業生産においては、簡便で連続生産が可能なオールインミックス製法が主流であり、該製法でケーキ等を製造すると蛋白質含量の少ない薄力粉を使用しても、結局生地が捏ねられ過ぎてグルテン量が多くなってしまうため、加熱調理後のケーキの食感が硬くねちゃつき、口の中に残留感のある口溶けが悪いものとなってしまう。
そこで、さっくりとして口溶けのよいパン・菓子を製造する方法として、アミラーゼや乳化剤を使用して製造する方法が一般的であるが、残留グルテン量は変わらず、上記食感の課題を改善できていない。さらに、プロテアーゼを用いてグルテンを生地中で処理させる方法として例えば、中間熱安定性または熱安定性のセリンまたは金属プロテアーゼをパン菓子製品に添加する方法があるが(特許文献1)、さっくりとして口溶けに関してはある程度の改善は見られるものの満足できるレベルにはなく、安定的に良質なパン・菓子を大量生産することは極めて難しい。
また、至適温度が85℃以下、酵素が活性を失う失活温度が100℃以下のアミラーゼ類やプロテアーゼ類の酵素を0.1〜0.6U/g添加した油相を水相と乳化した油中水型乳化物中に、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、ポリグリセリン縮合脂肪酸エステル等の乳化剤を特定量含有する油脂組成物中1〜15重量%と、マルトースとを含有した製パン用油脂組成物が開示されているが(特許文献2)、食感がソフトで、かつ老化を遅らせてソフトな食感が長く保持されることが目的のため、酵素の添加量は少なく、逆に乳化剤の添加量が多いため、さっくりさと口溶けの改善効果を有していない。
更には、特定の固体脂含量を有する油脂とプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル0.1〜4質量%及び糖を含有し、食感やその保存安定性に優れた焼き菓子用油中水型乳化組成物が開示されているが(特許文献3)、さっくりさと口溶けを満足させるには至っていない。
また、水で膨潤させた加工澱粉と、パパインなどのプロテアーゼが力価に換算して好ましくは0.66〜3.3AU単位、油脂中に分散しており、乳化物でない油脂組成物を、パン生地に使用する小麦粉100部に対して好ましくは5〜35部(生地中の小麦粉100gあたりに対するプロテアーゼの添加量は0.033〜1.155Uとなる。)用いたパン生地が開示されているが(特許文献4、請求項1、段落[0015]、[0022])、さっくりとした食感は満足のいくレベルではなく、ねちゃつきのある食感のパンになる。
特表2011−520437号公報 特開2004−267094号公報 特開2009−153477号公報 特開平11−221017号公報
本発明の目的は、経時変化によるべたつきの増加や保形性の低下が起こらないなど、生地安定性の高いパン・菓子用生地、また該生地を用いてなり、異味がなく、さっくりと軟らかい食感で口溶けのよいパン・菓子を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の小麦粉100重量部に対して、HLB7以下のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルなど特定の乳化剤を特定量、及び、特定のエンド型プロテアーゼを特定量含む生地を加熱調理して得られたパン・菓子は、作業時に生地がべたついたり、生地粘度が極端に低下することなく、また得られる生地は経時変化によるべたつきの増加や保形性の低下が起こらないなど生地安定性が高く、しかも異味がなく、さっくりとした食感で口溶けのよいことを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、生地中の小麦粉の蛋白質含量が7.0〜17.0重量%であり、小麦粉100重量部に対して、HLB7以下のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、HLB7以下のショ糖脂肪酸エステル、HLB7以下のポリグリセリン脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム及びステアロイル乳酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の乳化剤を0.01〜0.5重量部含有し、40℃での相対活性が40%以下且つ至適温度が60〜85℃であるエンド型プロテアーゼを小麦粉100gあたり50〜3300U含有するパン・菓子用生地に関する。好ましい実施態様は、さらに、小麦粉100重量部に対して還元剤0.0001〜0.1重量部を含有する上記記載のパン・菓子用生地に関する。より好ましくは、小麦粉100重量部に対して酸化剤0.0001〜0.05重量部を含有する上記記載のパン・菓子用生地、更に好ましくは、小麦粉100重量部に対して、SFCが10℃で70%以上、且つ30℃のSFC/10℃のSFCが0.4以下である油脂組成物1〜200重量部を含有する上記記載のパン・菓子用生地、特に好ましくは、小麦粉100重量部に対して増粘剤0.01〜5.0重量部を含有する上記記載のパン・菓子用生地、極めて好ましくは、さらに、小麦粉100重量部に対して苦味低減剤0.0001〜0.5重量部を含有する上記記載のパン・菓子用生地、最も好ましくは、前記40℃での相対活性が40%以下で且つ至適温度が60〜85℃であるエンド型プロテアーゼが、サームス・アクアチクス(Thermus aquaticus)LMG8924由来のTaqプロテアーゼ、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)由来のサーミターゼ、バシラス・サーモプロテオリチクス(Bacillus thermoproteolyticus)由来のサーモリシン、バシラス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)由来のズブチリシン、パパイア属・パパイア(Carica papaya)由来のパパイン及びアナナス・コモサス(Ananas comosus)由来のブロメラインからなる群より選ばれる少なくとも1種である上記記載のパン・菓子用生地に関する。本発明の第二は、上記記載のパン・菓子用生地を加熱調理してなるパン・菓子に関する。本発明の第三は、上記記載のパン・菓子用生地配合からエンド型プロテアーゼ及び乳化剤を除いた以外は同じ配合のパン・菓子用生地を5℃以上40℃以下で捏ねあげ、更に加熱中の生地温度が90℃以上120℃未満で1〜30分間加熱調理してなるパン・菓子に対して、破断測定における相対破断距離が95%以下である上記記載のパン・菓子に関する。
本発明に従えば、経時変化によるべたつきの増加や保形性の低下が起こらないなど、生地安定性の高いパン・菓子用生地、また該生地を用いてなる、異味がなく、さっくりと軟らかい食感で口溶けのよいパン・菓子を提供することができる。加えて、海外産などの蛋白質含量の多い小麦粉を使っても、軟らかさをコントロールしたパン・菓子を容易に製造することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明のパン・菓子用生地は、小麦粉などの穀粉類を始めとする原材料を加熱調理前に混合した生地混合物に適宜水を加えて捏ね上げたもので、特定の小麦粉を含有する生地に対し、特定のエンド型プロテアーゼ及び特定の乳化剤を特定量含有することを特徴とする。そして、前記パン・菓子用生地を加熱調理して本発明のパン・菓子を得る。
本発明のパンとは、小麦粉を原料として加熱調理して製造されるものであれば、その他特に限定はなく、例えば、食パン、あんパンやクリームパン等の菓子パン、クロワッサン等のデニッシュペストリー、ロールパン、フランスパン等の堅焼きパン、バラエティブレッド、サンドイッチ等の調理パン、蒸しパンまたはそれらの二次加工品、或いはレンジ調理を必要とするもの等、いかなるパンでもよい。
本発明の菓子とは、小麦粉を原料として加熱調理して製造されるものであれば、それ以外には特に限定はなく、例えば、ショートケーキ等のスポンジケーキ類、パウンドケーキやマドレーヌ、フィナンシェ、バウムクーヘン等のバターケーキ類、シュー菓子類、サバラン等の発酵菓子類、ワッフル類、タルトやミルフィーユ等のフィユタージュ類、パンケーキやクレープ等のデザート菓子類、ドーナツ類、ビスケットやクッキー等のビスケット類、どら焼きや饅頭、カステラ、げっぺい等の和菓子類、あるいはこれら各種ケーキ類や菓子類にチョコレートやクリーム、ジャム、あんこ等のフィリングをコーティング、サンド、注入、包餡した加工品等、いかなる菓子でもよい。
本発明のパン・菓子に用いる小麦粉は、蛋白質含量が7.0〜17.0重量%であることが好ましく、単一品種の小麦から製造された小麦粉、或いはそれらのブレンド品でもよい。蛋白質含量が7.0重量%未満であると、グルテンが過剰に形成されず、本発明の効果が享受できない場合がある。また蛋白質含量が17.0重量%を超えると、生地中で一旦形成されたグルテンが加熱調理後もパン・菓子の中にも存在し、その影響で、焼き上がりの食感が硬くねちゃつき、口の中に残留感のある口溶けが悪いものとなってしまう場合がある。なお、本発明において、小麦粉などの穀粉類は、あらかじめ水や他の原材料とある程度捏ねあげていても良いし、α化などを施していても良い。
本発明のパン・菓子に用いる乳化剤は、HLB7以下のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、HLB7以下のショ糖脂肪酸エステル、HLB7以下のポリグリセリン脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム及びステアロイル乳酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、HLB7以下のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム及びステアロイル乳酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を使用することがより好ましい。
前記ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルは、HLB5以下がより好ましく、3以下が更に好ましい。ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルのHLBが7を超えると、食感がねちゃついて口溶けが悪くなる場合がある。また、リシノレイン酸の重合度については何ら限定されない。
前記ショ糖脂肪酸エステルは、HLB5以下がより好ましく、3以下が更に好ましい。ショ糖脂肪酸エステルのHLBが7を超えると、食感がねちゃついて口溶けが悪くなる場合がある。また、ショ糖に結合する脂肪酸の種類については何ら限定されない。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルは、HLB5以下がより好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBが7を超えると、食感がねちゃついて口溶けが悪くなる場合がある。また、グリセリンに対する脂肪酸のモル比は、1/3以上が好ましく、1/2以上がより好ましい。モル比が1/3未満では食感がねちゃついて口溶けが悪くなる場合がある。
前記ステアロイル乳酸カルシウムとステアロイル乳酸ナトリウムは、特にHLBについては限定されず、他の限定もない。
これら乳化剤のパン・菓子用生地への添加量は、小麦粉100重量部に対して0.01〜0.5重量部が好ましく、0.05〜0.3重量部がより好ましい。乳化剤の添加量が0.01重量部よりも少ないと、口溶け改善効果が十分でない場合があり、0.5重量部より多くしても、口溶け改善効果がそれ以上見込めず、コスト上昇や乳化剤の異味による品質低下を招く場合がある。
本発明のパン・菓子に用いるエンド型プロテアーゼは、40℃での相対活性が40%以下であることが好ましく、35%以下がより好ましく、30%以下が更に好ましい。40℃での相対活性が40%を超えると、加熱調理前の生地中でグルテンの分解が進み、生地がべたついたりして作業性が悪化したり、保形性や安定性が低下し、加熱調理時のパン・菓子の浮きが悪くなり、食感が硬くなる場合がある。ここでいう相対活性とは、酵素の至適温度における活性値に対する各温度での相対値(%)で表した数値である。
また前記エンド型プロテアーゼの至適温度は、60〜85℃であることが好ましい。エンド型プロテアーゼの至適温度が60℃より低いと、一般的なパン・菓子生地作製時の温度である10〜40℃でグルテンの分解が進み、生地がべたついて作業性が悪化したり、保形性や安定性が低下したりして、加熱調理時のパン・菓子の浮きが悪くなり、食感が硬くなる場合がある。エンド型プロテアーゼの至適温度が85℃より高いと、加熱調理後もプロテアーゼ活性が残存することがあり、加熱調理後のパン・菓子の品質管理が困難になる場合がある。
なお、前記プロテアーゼの相対活性は、例えば、食品添加物公定書(第8版)「ブロメライン」欄(421頁〜422頁)に記載の測定方法に従って測定することができる。当該測定方法の概要は、プロテアーゼがカゼインをどの程度消化できるか吸光度(275nm)により定量するというものであり、1分間にチロシン1μgに相当するアミノ酸を生成する酵素量が1Uである。
本発明のエンド型プロテアーゼの具体例としては、サームス・アクアチクス(Thermus aquaticus)LMG8924由来のTaqプロテアーゼ、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)由来のサーミターゼ、バシラス・サーモプロテオリチクス(Bacillus thermoproteolyticus)由来のサーモリシン、バシラス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)由来のズブチリシン、パパイア属・パパイア(Carica papaya)由来のパパイン、アナナス・コモサス(Ananas comosus)由来のブロメラインなどが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
本発明のエンド型プロテアーゼのパン・菓子用生地への添加量は、小麦粉100gあたり50〜3300Uであることが好ましく、より好ましくは300〜3000U、さらに好ましくは300〜2000Uである。エンド型プロテアーゼの添加量が50Uよりも少ないと、プロテアーゼの蛋白質分解作用が不足する場合があり、3300Uよりも多いと、生地中でグルテンの分解が進み、生地がべたついたりして作業性が悪化したり、保形性や安定性が低下し、加熱時のパン・菓子の浮きが悪くなり、食感が硬くなる場合がある。なお、上記した小麦粉に対するエンド型プロテアーゼの添加量(U)は、各プロテアーゼ(酵素)の比活性(U/g)と添加量(g)の積である。
本発明のパン・菓子のさっくりさと口溶けを更に改善するためには、還元剤を添加することが好ましい。該還元剤は、生地中でグルテンのジスルフィド結合を還元するものであればいかなるものを使用しても良く、例えばグルタチオン、システインやこれら還元物質を含む原材料などが挙げられる。還元剤の添加量は、小麦粉100重量部に対して0.0001〜0.1重量部が好ましく、0.001〜0.05重量部がより好ましい。還元剤の添加量が0.0001重量部よりも少ないと還元剤による効果が得られない場合があり、0.1重量部を超えると生地がダレる場合がある。
本発明において、分割、成型、充填時などの生地物性や加熱調理後のボリュームをより良くするためには、生地に酸化剤を添加することが好ましい。該酸化剤は、ジスルフィド結合を増加させるものであればいかなるものを使用しても良く、例えばアスコルビン酸、シスチン、臭素酸カリウムやこれらと同様の作用効果を有するグルコースオキシダーゼなどが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
グルコースオキシダーゼ以外の酸化剤を使用する場合の添加量は、小麦粉100重量部に対して0.0001〜0.05重量部が好ましい。前記酸化剤の添加量が0.0001重量部よりも少ないと生地のべたつき、伸展性、作業性やボリュームの改善効果がやや劣る場合があり、0.05重量部を超えると生地が強くなって痛んだり、さっくりした食感が得られない場合がある。また、グルコースオキシダーゼを使用する場合の添加量は、小麦粉100gあたり0.1〜30Uであることが好ましい。グルコースオキシダーゼの添加量が0.1Uよりも少ないと生地のべたつき、伸展性、作業性やボリュームの改善効果がやや劣る場合があり、30Uを超えると生地が強くなって痛んだり、さっくりした食感が得られない場合がある。なお、前記グルコースオキシダーゼの酵素活性は、食品添加物公定書(第8版)に準拠して測定される値である。
本発明のパン・菓子において、さっくりさと口溶けに加え、軟らかさをより良くするためには、エンド型プロテアーゼに加えて他の酵素を生地に添加することが好ましい。該酵素としては、キシラナーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼなどが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。エンド型プロテアーゼ以外の酵素の添加量は、小麦粉100gあたり0.5〜75Uであることが好ましい。前記酵素の添加量が0.5Uよりも少ないと効果が発揮されない場合があり、75Uを超えると生地物性が軟らかくなりすぎてべたついたり、伸展性が悪くなったり、作業性が著しく劣り、また、ボリュームが小さくなる場合がある。なお、前記キシラナーゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼなどの酵素活性は、食品添加物公定書(第8版)に準拠して測定される値である。
本発明のパン・菓子において、さっくりさと口溶けを更に改善するためには、SFCが10℃で70%以上、且つ30℃のSFC/10℃のSFCが0.4以下である油脂組成物を添加することが好ましい。該油脂組成物としては、ヤシ油、パーム核油、およびそれらの水素添加油脂やエステル交換油脂、パーム分別中融点部、カカオバター、シア脂などが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。前記油脂組成物の添加量は、小麦粉100重量部に対して1〜200重量部が好ましい。前記油脂組成物の添加量が1重量部よりも少ないとさっくりした食感や口溶けの改善効果がやや劣る場合があり、200重量部を超えるとボリュームが小さくなったり、食感が硬くなる場合がある。なお、前記SFCは、「油脂基準分析試験法、2.2.9−2003 固体脂含量(NMR法)」により測定される値である。
本発明のパン・菓子において、さっくりさと口溶けに加え、軟らかさ、分割、成型、充填時などの生地物性、加熱調理後のボリュームをより良くするためには、増粘剤を添加することが好ましい。該増粘剤としては、ペクチン、グアガム、キサンタンガム、アルギン酸エステルなどが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。増粘剤の添加量は、小麦粉100重量部に対して0.01〜5.0重量部が好ましい。増粘剤の添加量が0.01重量部よりも少ないと生地のべたつき、伸展性、作業性やボリュームの改善効果がやや劣る場合があり、5.0重量部を超えるとさっくりとした食感が得られない場合がある。
本発明のパン・菓子に使用できる前記以外の原材料としては、通常パン・菓子に使用されるいかなる原材料を使用してもよく、必要に応じて、前記以外の油脂製品、糖類、卵、乳製品、ココア、でん粉、穀物粉、食塩、フルーツ、ナッツ、香辛料、酵母、酒、水及びそれらの加工品、前記以外の乳化剤、香料、着色料、膨張剤、前記以外の酸化剤、酸化防止剤、前記以外の増粘剤、酸味料、甘味料、pH調整剤、保存料、前記以外の酵素、イーストフード、その他の生地改良剤等の食品添加物を添加してもよい。
また、小麦粉以外の原料である糖類、卵、乳製品、フルーツなどの風味原料の使用量が少なく、比較的淡泊な風味である食パン、堅焼きパン、調理パン、蒸しパンなどのパンや菓子においては、エンド型プロテアーゼの作用で生成する蛋白分解物による苦味が感じられる場合があり、その場合は苦味低減剤を添加することもできる。苦味低減剤としては、例えば、香料、甘味料、乳化剤、キレート剤などの食品添加物、糖類、蛋白質類、油脂類、塩類、果汁、ペプチド分解酵素やペプチド合成酵素などの酵素類、苦味受容細胞ブロッキング剤などが例示できる。特に分子量5000以上である甘味蛋白質やさとうきび抽出物が好ましく、ソーマチンがより好ましい。苦味低減剤のパン・菓子用生地混合物への添加量は、小麦粉100重量部に対して0.0001〜0.5重量部添加すればよい。
本発明において、前記エンド型プロテアーゼ、前記乳化剤、前記還元剤やその他の原材料は、いずれも最終的に加熱調理する前のパン・菓子用生地作製工程のどの段階で生地混合物に添加しても良く、全量を一括で添加してもよいし、複数回に分割して添加してもよく、更に添加する形態はそのまま生地混合物に添加してもよいし、水中油型乳化油脂組成物や油中水型乳化油脂組成物などの乳化物やショートニングなどの油脂中に含有させて添加してもよい。
前記水中油型乳化油脂組成物は、例えば次のように製造することができる。まず油脂に、前記ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びステアロイル乳酸カルシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を添加し、必要に応じてその他の油溶性乳化剤や他の油溶性成分を溶解させた油相部を調製する。次に、水に前記エンド型プロテアーゼとステアロイル乳酸ナトリウム、必要に応じて還元剤、酸化剤、増粘剤、その他の酵素など水溶性成分を添加し、さらに必要に応じて糖類や糖アルコール類、その他水溶性成分を溶解させた水相部を調製し、攪拌しながら前記水相部に前記油相部を投入して水中油型乳化液を調製する。
そして必要に応じて殺菌工程を経てから、この乳化液をホモジナイザーで均質化しながら10〜60℃まで冷却し、必要に応じてエージング処理して水中油型乳化油脂組成物を得ることができる。殺菌工程を経る場合は、殺菌後に酵素を添加する方が好ましい。また、エンド型プロテアーゼとしてパパインを用いる場合は、水中油型乳化油脂組成物中には添加しない方が好ましい。
前記油中水型乳化油脂組成物は、水中油型乳化油脂組成物の場合と同様にして油相部と水相部を調製する。それから前記油相部を攪拌しながら、そこへ前記水相部を投入して油中水型乳化液を調製し、必要に応じて殺菌工程を経てから、この乳化液を常法通り冷却捏和し、必要に応じてテンパリング処理して油中水型乳化油脂組成物を得ることができる。殺菌工程を経る場合は、殺菌後に酵素を添加する方が好ましい。また、エンド型プロテアーゼとしてパパインを用いる場合は、油中水型乳化油脂組成物中には添加しない方が好ましい。
また前記ショートニングは、常法に従い作製される水分を含まない油脂組成物であればよく、固形でも液状でもよい。その際、前記エンド型プロテアーゼ、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、還元剤は油脂組成物中に添加され、溶解または分散した状態となる。また、必要に応じて他の原材料を含有させてもよい。その製造方法は特に限定はないが、融解させた油脂を冷却捏和し、必要に応じてガスを含有させたり、テンパリング処理してショートニングを得ることができる。
本発明のパン・菓子の製造は、例えば以下のような方法に従えば良い。即ち、所定の小麦粉に、所定のエンド型プロテアーゼ、乳化剤、更には還元剤やその他の原材料全てを添加したパン・菓子用生地混合物に適宜水を加えて、好ましくは5〜40℃、より好ましくは10〜40℃、さらに好ましくは10〜35℃で捏ねあげてパン・菓子用生地を得る。前記生地混合物を捏ね始めてから加熱調理直前までの間の生地の最高到達温度を40℃以下に維持することが好ましい。それは、添加したエンド型プロテアーゼが加熱調理する直前まではできるだけ働かないようにすることが重要だからである。パンの製法としては、ストレート法、ノータイム法、中種法等が挙げられる。また菓子の製法としては、オールインミックス法、後粉法、シュガーバッター法、フラワーバッター法等が挙げられる。
前記においてパン・菓子用生地混合物を捏ねあげる温度が5℃より低いと、生地混合物の粘性が高くなり作業性が悪くなったり、イーストが死滅する場合がある。捏ねあげる温度が40℃を超えると、生地中でグルテンの分解が進み、生地がべたついたり、粘度が極端に低下して作業性が悪化したり、保形性や安定性が低下し、加熱調理時のパン・菓子の浮きが悪くなり、食感が硬くなる場合がある。このため、湯種パンやシューの製造においては、生地温度が40℃以下になってからエンド型プロテアーゼを混ぜる必要がある。前記条件を満たしていれば、加熱調理前に冷蔵あるいは冷凍しても構わない。
本発明における加熱調理とは、焼いたり、揚げたり、蒸したり、蒸し焼きにしたり、レンジ調理したりする加工のことを言い、加熱中の生地温度が90〜120℃で1〜30分間加熱調理することが好ましい。生地温度が90〜120℃で1分間未満の加熱調理では、エンド型プロテアーゼの酵素活性が残存するため、パン・菓子の品質管理が極めて困難な場合がある。90〜120℃で30分間を超えて加熱調理すると出来たパンや菓子の食感が硬くなったり、本来の風味が損なわれる場合がある。
本発明のパン・菓子は、HLB7以下のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、HLB7以下のショ糖脂肪酸エステル、HLB7以下のポリグリセリン脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の乳化剤、及び前記エンド型プロテアーゼを所定量含む本発明のパン・菓子用生地から、該乳化剤及び該エンド型プロテアーゼを除き、他の使用原料は同じであるパン・菓子用生地を5℃以上40℃以下、好ましくは15℃以上40℃以下で捏ねあげ、更に加熱中の生地温度が90℃以上120℃未満で1〜30分間加熱調理してなるパン・菓子に対して、破断測定における相対破断距離(下記式1)が95%以下であることが好ましく、より好ましくは93%以下である。相対破断距離が95%を超えると、無添加の場合とのさっくりとした食感の違いは小さく、優位であると言えない。
相対破断距離(%)=[(乳化剤及び該エンド型プロテアーゼを含む生地を加熱調理したパン・菓子の破断距離)/(乳化剤及び該エンド型プロテアーゼを含まない生地を加熱調理したパン・菓子の破断距離)]×100・・・(式1)
本発明におけるパン・菓子の破断測定における破断距離は、加熱調理後20℃で24時間保存後の測定サンプルを各々厚さ20mmに切り出した後に、クリープメータ(株式会社山電製「レオナー」、型番:RE2−3305S)を用い、破断測定モードにて、ロードセル:20N、プランジャー:くさび型(破断面1mm×20mm)、測定速度:5mm/secの条件で測定される破断変形(mm)の6検体の平均値を意味し、破断距離が短い程、さっくりとした食感であることを表わす。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
<パン・菓子の官能評価>
実施例・比較例で得られたパン・菓子について、加熱調理してから20℃で2日間保存した後に、熟練した10人のパネラーに、さっくりさ、口溶け、風味の観点で食感を評価してもらい、平均点を評価値とした。その際の評価基準は以下の通りである。
(さっくりさ)
5点:非常にさっくりしており、歯切れが良い。
4点:ややさっくりしており、歯切れが良い。
3点:普通である。
2点:ややねちゃついて、歯切れが悪い。
1点:非常にねちゃついて、歯切れが悪い。
(口溶け)
5点:非常に良い。
4点:やや良い。
3点:普通である。
2点:やや悪い。
1点:非常に悪い。
(風味)
5点:苦みや異味が全く感じられず、大変美味しい。
4点:苦みや異味が僅かに感じられる場合があるが、美味しい。
3点:苦みや異味が若干感じられるが、美味しい。
2点:苦みや異味が感じられ、あまり美味しくない。
1点:苦みや異味が強く感じられ、美味しくない。
<パン・菓子の比容積(加熱調理後のボリューム)の評価>
実施例・比較例で得られたパン・菓子の比容積を以下のようにして求めた。レーザー体積計(株)アステックス製「WinVM2000」)を用いて体積(単位:cc)を計測し、体積を重量(単位:g)で除して比容積(cc/g)を計算した。
<パン・菓子の軟らかさ評価>
加熱調理後20℃で24時間保存後の測定サンプルを、食パンでは厚さ20mmで50mm角に、ロールパンおよびドーナツでは厚さ20mmで30mm角に、スポンジケーキおよび蒸しパンでは厚さ20mmで20mm角に切り出した後に、クリープメータ(株式会社山電製「レオナー」、型番:RE2−3305S、)を用い、テクスチャーモードにて、ロードセル:20N、プランジャー:平板型(破断面60mm×60mm)、測定速度:5mm/sec、圧縮率50%の条件で測定される最大荷重(N)の6検体の平均値で評価した。数値が小さい程軟らかな食感であることを表わす。
<パン生地の作業性(生地物性)評価>
実施例・比較例におけるパン作製時の作業性について、以下の評価基準で評価した。
5点:べたつきがなく、伸展性も良く、極めて良好な作業性である。
4点:べたつきがなく、伸展性も良く、良好な作業性である。
3点:普通である。
2点:ややべたつく、若しくはやや伸展性が悪く、作業性が少し劣る。
1点:べたつく、若しくは伸展性が悪く、作業性が著しく劣る。
<パン・菓子の総合評価>
☆:さっくりさと口溶けが極めて良好であり、風味、作業性も問題ない。
◎:さっくりさと口溶けが良好であり、風味、作業性も問題ない。
○:さっくりさと口溶けは良好であるが、風味や作業性が若干劣る。
△:さっくりさと口溶けが劣るが、風味や作業性に問題はない、又は、さっくりさと口溶けは良好であるが、風味や作業性に問題がある。
×:さっくりさと口溶けが劣り、風味や作業性にも問題がある。
<使用したショートニング>
ショートニング1:株式会社カネカ製「VショートK」
ショートニング2:株式会社カネカ製「エバーライトG」
ショートニング6:株式会社カネカ製「マリーパート」
(製造例1) ショートニング3の作製
ヤシ油とハイエルシンナタネ極度硬化油のエステル交換油(IV=10)10重量部、パーム油とヤシ油のエステル交換油(IV=45)60重量部、パーム低融点部(IV=64)15重量部、ナタネ油13重量部を混合してから60℃で完全に融解させ、乳化剤(ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル:阪本薬品(株)製「SYグリスターCRS−75」、HLB約1)を2重量部、プロテアーゼ(天野エンザイム(株)製「パパインW−40」、比活性:400,000U/g、40℃での相対活性が16%、至適温度は80℃)を0.03重量部添加した。これを常法通り掻き取り式チューブラー冷却捏和装置にて冷却捏和して、ショートニング3を作製した。
(製造例2) ショートニング4の作製
製造例1において、更にα−アミラーゼ(新日本化学工業(株)製「スミチームAS」、比活性:1,500U/g)を0.05重量部、及びキシラナーゼ(新日本化学工業(株)製「スミチームX」、比活性:5,000U/g)を0.005重量部追加で添加した以外は、同様の方法にてショートニング4を作製した。
(製造例3) ショートニング5の作製
プロテアーゼを添加しなかった以外は、製造例1と同様の方法にしてショートニング5を作製した。
(製造例4) 油脂組成物の作製
ヤシ油とハイエルシンナタネ極度硬化油のエステル交換油(IV=10)8重量部、パーム油とヤシ油のエステル交換油(IV=45)48重量部、パーム低融点部(IV=64)12重量部、ナタネ油10.4重量部を混合してから60℃で完全に融解させ、加工澱粉(α化澱粉:松谷化学株式会社製「マツノリンW」)15重量部を粉末のまま添加、分散させ、更に乳化剤(ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル:阪本薬品(株)製「SYグリスターCRS−75」、HLB約1)1.6重量部を溶解して油相部を調製した。そして、油相部を攪拌しながら、水5重量部を徐々に添加した。加工澱粉は徐々に吸水、膨潤し、膨潤加工澱粉が油脂に分散した油脂組成物となった。更に、この油脂組成物にプロテアーゼ(天野エンザイム(株)製「パパインW−40」、比活性:400,000U/g、40℃での相対活性が16%、至適温度は80℃)を0.024重量部添加し、これを常法通り掻き取り式チューブラー冷却捏和装置にて冷却捏和して、油脂組成物を作製した。
(実施例1) 食パン評価(乳化剤の添加量)
表1に示す配合に従って、強力粉(蛋白質含量:12.2重量%)、イースト、イーストフード及び水をミキサーボウルに投入し、低速で2分間、中速で2分間混合した生地を28℃、相対湿度85%の恒温槽で4時間、中種醗酵を行い、中種生地を得た。該中種生地と、強力粉、上白糖、食塩、脱脂粉乳、水、乳化剤及びプロテアーゼをミキサーボウルに投入し、低速で3分間、中速で3分間混合した。さらにショートニング1を投入して、低速で3分間、中速で3分間、高速で1分間混合し、食パン生地を得た。捏ねあげ温度は27℃であった。作製した食パン生地をフロアタイムを25分間とった後、230gに分割し、丸めを行った。その後ベンチタイムを20分間とった後、モルダー成形し、3斤型角食型に入れ、38℃、相対湿度85%の恒温槽で55分間ホイロをとった後、195℃の固定窯に入れて36分間焼成し、プルマン型食パンを作製して評価を行い、表1に評価結果を示した。なおプロテアーゼを生地混合物に混ぜてから焼成までの間の最高到達温度は38℃であり、焼成時における生地の最高到達温度は96℃で、90〜120℃での保持時間は13分間であった。また使用したプロテアーゼの特性を表2に示した。
Figure 0006524908
Figure 0006524908
(実施例2) 食パン(苦味低減剤の添加)
苦味低減剤を添加した以外は、実施例1と同様にして食パンを作製して、評価を行った。得られた評価結果を表1に示した。
(比較例1) 食パン(プロテアーゼ、乳化剤無添加)
プロテアーゼと乳化剤を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして食パンを作製して、評価を行い、表1に評価結果を示した。
(比較例2および3) 食パン(プロテアーゼまたは乳化剤無添加)
プロテアーゼを添加しない(比較例2)、又は乳化剤を添加しない(比較例3)以外は、実施例2と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表1に示した。
(実施例3および4、比較例4および5) 食パン(乳化剤の添加量)
乳化剤の添加量を変えた以外は、実施例2と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表1に示した。
表1から明らかなように、プロテアーゼと乳化剤を添加したもの(実施例1)は、若干苦味が感じられるとするパネラーもいて風味の評価はやや低いが、さっくりさと口溶けは良好であった。このものに苦味低減剤を添加したもの(実施例2)では、苦味が感じられるとするパネラーはおらず風味は極めて良好であった。一方、プロテアーゼと乳化剤の両方を添加しないもの(比較例1)、乳化剤のみを添加したもの(比較例2)、プロテアーゼのみを添加したもの(比較例3)では、さっくりさと口溶けが明らかに劣った。また、乳化剤の添加量が0.05重量%のもの(実施例3)および0.4重量%のもの(実施例4)は、さっくりさと口溶け、風味、作業性およびパンの比容積は良好であったが、0.005重量%のもの(比較例4)は、口溶けが満足のいくレベルではなく、1.0重量%のもの(比較例5)は、乳化剤の苦味が付与され好ましくなかった。
(実施例5〜8、比較例6および7) 食パン(乳化剤の種類)
表3に示す配合に従って、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルをショ糖脂肪酸エステルに変えた以外は、実施例2と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表3に示した。
Figure 0006524908
表3から明らかなように、ショ糖脂肪酸エステルのHLBが5以下のものでは結合する脂肪酸の種類に関係なく、さっくりさと口溶けは良好であったが、HLBが9以上のものは、さっくりさと口溶けが劣っていた。
(実施例9〜12、比較例8および9) 食パン(乳化剤の種類)
表4に示す配合に従って、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを、HLBが異なるものやポリグリセリン脂肪酸エステルに変えた以外は、実施例2と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表4に示した。
Figure 0006524908
表4から明らかなように、HLBが4.5以下のものは、さっくりさと口溶けが良好であったが、HLBが8.4以上のものは、さっくりさと口溶けが劣っており、特に口溶けが悪かった。
(実施例13〜19、比較例10〜12) 食パン(プロテアーゼの添加量、種類)
表5に示す配合に従って、パパインを、その添加量を変えるか又は他のプロテアーゼに変えた以外は、実施例2と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表5に示した。各プロテアーゼの特性は表2に示す。
Figure 0006524908
表5から明らかなように、パパイン1の添加量が小麦粉100gに対して400〜3200U(実施例13〜15)ではさっくりさと口溶けは良好であったが、20U(比較例11)や4000U(比較例12)では、さっくりさと口溶けが劣っていた。特に、プロテアーゼを過剰に添加した比較例12は、口溶けが極めて悪かった。また、プロテアーゼの種類を変えたものでは、40℃での相対活性が55%で至適温度が65℃のプロテアーゼを使用した比較例10を除いては、さっくりさと口溶けは良好であった。
(実施例20) ロールパン
表6に示す配合において、強力粉(蛋白質含量:13.0重量%)、イースト、イーストフード、上白糖、全卵及び水をミキサーボウルに投入し、低速で3分間、中速で2分間混合し、中種生地を得た。この中種生地を28℃、相対湿度85%の恒温槽で2.5時間、中種醗酵を行い、中種生地を得た。該中種生地と、強力粉、上白糖、食塩、脱脂粉乳、水、乳化剤及びプロテアーゼをミキサーボウルに投入し、低速で2分間、中速で6分間混合した。さらにショートニングを投入して、低速で2分間、中速で5分間混合し、ロールパン生地を得た。捏ねあげ温度は27℃であった。作製したロールパン生地は、フロアタイムを30分間とった後、70gに分割し、丸めを行った。その後ベンチタイムを20分間とった後、モルダー成形し、38℃、相対湿度85%の恒温槽で60分間ホイロをとった後、200℃の固定窯に入れて10分間焼成し、ロールパンを作製して評価を行い、表6に評価結果を示した。なおプロテアーゼを生地混合物に混ぜてから焼成までの間の最高到達温度は38℃であり、焼成時における生地の最高到達温度は98℃で、90〜120℃での保持時間は5分間であった。
Figure 0006524908
(実施例21) ロールパン
表6に示す配合に従って、ステアロイル乳酸カルシウムに変えてステアロイル乳酸ナトリウムを使用した以外は、実施例20と同様にしてロールパンを作製して、評価を行い、表6に評価結果を示した。
(実施例22,23) ロールパン(還元剤、酸化剤の効果)
更に還元剤や酸化剤を添加した以外は、実施例20と同様にしてロールパンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表6に示した。
(比較例13) ロールパン
プロテアーゼと乳化剤を添加しない以外は、実施例20と同様にしてロールパンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表6に示した。
表6から明らかなように、ステアロイル乳酸カルシウム(実施例20)やステアロイル乳酸ナトリウム(実施例21)を添加したものは、無添加のもの(比較例13)に比べ、さっくりさと口溶けは良好であった。また、還元剤を添加したもの(実施例22)はさっくりさがより向上した。さらに還元剤に加え、酸化剤を添加したもの(実施例23)は、さっくりさの向上と共に、生地物性の改善効果が認められた。
(実施例24) ドーナツ評価
表7に示す配合において、強力粉(蛋白質含量:12.2重量%)、上白糖、イースト、イーストフード、全卵及び水をミキサーボウルに投入し、低速で2分間、中速で2分間混合し、中種生地を得た。この中種生地を28℃、相対湿度85%の恒温槽で2.5時間、中種醗酵を行い、中種生地を得た。該中種生地と、強力粉、薄力粉(蛋白質含量:7.1重量%)、上白糖、食塩、脱脂粉乳及び水をミキサーボウルに投入し、低速で2分間、中速で4分間混合した。さらにショートニングを投入して、低速で2分間、中速で2分間混合し、ドーナツ生地を得た。捏ねあげ温度は27℃であった。得られた生地はフロアタイムを20分間とった後、50gに分割し、丸めを行った。その後ベンチタイムを20分間とった後、成形し、35℃、相対湿度60%の恒温槽で60分間ホイロをとり、その後室温でラックタイムを10分間とった後、180℃のフライ油で片面2分間、さらに反転させて2分間揚げ、ドーナツを作製して評価を行った。得られた評価結果を表7に示した。プロテアーゼを生地混合物に混ぜてから揚げるまでの間の最高到達温度は35℃であり、焼成時における生地の最高到達温度は93℃で、90〜120℃での保持時間は3分間であった。
(実施例25)ドーナツ(還元剤の添加)
更に還元剤を添加した以外は、実施例24と同様にしてドーナツを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表7に示した。
(実施例26)ドーナツ
ショートニング3をショートニング4に変えた以外は、実施例25と同様にしてドーナツを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表7に示した。
(比較例14)ドーナツ
ショートニング3をショートニング5に変えた以外は、実施例24と同様にしてドーナツを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表7に示した。
Figure 0006524908
表7から明らかなように、プロテアーゼ添加のショートニングを使用したもの(実施例24)は、プロテアーゼ無添加のショートングを使用したもの(比較例14)に比べ、さっくりさと口溶けが良好であった。また、還元剤を添加したもの(実施例25)はさっくりさがより向上した。さらに、アミラーゼやキシラナーゼを添加したもの(実施例26)は、さっくりさや口溶けの向上に加え、軟らかな食感も付与されたものであった。
(実施例27) スポンジケーキ
表8に示す配合において、上白糖、全卵、起泡性乳化油脂及び水をミキサーボウルに投入し、低速で30秒間混合した後、薄力粉(蛋白質含量:7.1重量%)、ベーキングパウダー、乳化剤及びプロテアーゼを投入し、低速で30秒間、中速で3分30秒間混合し、比重0.45g/ccのスポンジケーキ生地を得た。捏ねあげ温度は22℃であった。得られた生地を6号缶に350g流し込み、170℃の固定窯で35分間焼成し、スポンジケーキを作製して評価を行った。得られた評価結果を表8に示した。プロテアーゼを生地混合物に混ぜてから焼成までの間の最高到達温度は22℃であり、焼成時における生地の最高到達温度は103℃で、90〜120℃での保持時間は26分間であった。
(実施例28) スポンジケーキ
更に還元剤を添加した以外は、実施例27と同様にしてスポンジケーキを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表8に示した。
(比較例15) スポンジケーキ
プロテアーゼと乳化剤を添加しない以外は、実施例27と同様にしてスポンジケーキを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表8に示した。
Figure 0006524908
表8から明らかなように、プロテアーゼ及び乳化剤を添加したもの(実施例27)は、プロテアーゼ及び乳化剤無添加のもの(比較例15)に比べ、さっくりさと口溶けは良好であった。さらに、還元剤を添加したもの(実施例28)は、さっくりさと口溶けがより向上した。
(実施例29)食パン
表9に示すとおり、乳化剤、プロテアーゼ及びショートニング1をショートニング3に変え、その添加量を小麦粉100重量部に対し10重量部にした以外は、実施例1と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表9に示した。
(比較例16)食パン(乳化剤無添加)
ショートニング3をショートニング1に変えた以外は、実施例29と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表9に示した。
(比較例17)食パン
ショートニング3を製造例4の油脂組成物に変え、その添加量を小麦粉100重量部に対し12.5重量部にした以外は、実施例29と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表9に示した。
Figure 0006524908
表9から明らかなように、水で膨潤させた加工澱粉を添加せず、プロテアーゼと乳化剤を添加したもの(実施例29)は、さっくりさと口溶けは良好であった。一方、プロテアーゼと乳化剤を添加しないもの(比較例16)では、さっくりさと口溶けが明らか劣った。また、水で膨潤させた加工澱粉を添加した(比較例17)は、しっとりとして、さっくりさは低下し、ねちゃついた食感のパンであった。
(比較例18、19) 食パン(プロテアーゼの種類)
表10に示すとおり、エンド型プロテアーゼであるパパインを、その他のプロテアーゼに変えた以外は、実施例13と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表10に示した。各プロテアーゼの特性は表2に示す。
表10から明らかなように、40℃での相対活性が40%を超えたり(比較例18)、至適温度が60℃より低い(比較例19)プロテアーゼに変えたものでは、生地が緩み、ボリュームが著しく劣っており、さっくりさと口溶けが悪かった。
Figure 0006524908
(実施例30)食パン
表11に示すとおり、ソーマチンをさとうきび抽出物に変え、その添加量を小麦粉100重量部に対し0.015重量部にした以外は、実施例3と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表11に示した。
(実施例31、32)食パン
表11に示すとおり、更にアルギン酸エステル又は乾燥こんにゃくを添加した以外は、実施例3と同様にして食パンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表11に示した。
Figure 0006524908
表11から明らかなように、ソーマチンをさとうきび抽出物に変えても苦味は感じられず、良好な風味のパンであった。また、アルギン酸エステル(実施例31)又は乾燥こんにゃく(実施例32)を添加したパンは、さっくりさと口溶けの良好さに加え、食感に弾力性があり、ボリュームが大きかった。
(実施例33) 蒸しパン
表12に示す配合において、上白糖、全卵、起泡性乳化油脂、ショートニング6、牛乳、チーズペーストをミキサーボウルに投入し、低速で30秒間混合した後、薄力粉(蛋白質含量:7.1重量%)、ベーキングパウダー、乳化剤及びプロテアーゼを投入し、低速で30秒間、中速で3分間混合し、比重0.60g/ccの蒸しパン生地を得た。捏ねあげ温度は23℃であった。得られた生地を楕円形のグラシン紙に100g流し込み、庫内温度98℃の蒸し器で20分間蒸し、蒸しパンを作製して評価を行った。得られた評価結果を表12に示した。プロテアーゼを生地混合物に混ぜてから蒸しまでの間の最高到達温度は23℃であり、蒸し時における生地の最高到達温度は96℃で、90〜120℃での保持時間は7分間であった。
Figure 0006524908
(比較例20) 蒸しパン
プロテアーゼと乳化剤を添加しない以外は、実施例33と同様にして蒸しパンを作製し、評価を行った。得られた評価結果を表12に示した。表12から明らかなように、プロテアーゼと乳化剤を添加したもの(実施例33)は、プロテアーゼと乳化剤を添加しなかったもの(比較例20)に比べ、さっくりさと口溶けは良好であった。

Claims (8)

  1. 生地中の小麦粉の蛋白質含量が7.0〜17.0重量%であり、小麦粉100重量部に対して、HLB以下のポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、HLB以下のショ糖脂肪酸エステル、HLB以下のポリグリセリン脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム及びステアロイル乳酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の乳化剤を0.01〜0.5重量部含有し、40℃での相対活性が40%以下且つ至適温度が60〜85℃であるエンド型プロテアーゼを小麦粉100gあたり50〜3300U含有し、小麦粉100重量部に対して還元剤を0.0001〜0.1重量部を含有し、油脂組成物を含有するパン・菓子用生地。
  2. 前記還元剤が、グルタチオン及びこれを含む原材料から選択される請求項1に記載のパン・菓子用生地。
  3. さらに、小麦粉100重量部に対して酸化剤0.0001〜0.05重量部を含有する請求項1又は2に記載のパン・菓子用生地。
  4. さらに、小麦粉100重量部に対して増粘剤0.01〜5.0重量部を含有する請求項1〜の何れかに記載のパン・菓子用生地。
  5. さらに、小麦粉100重量部に対して苦味低減剤0.0001〜0.5重量部を含有する請求項1〜の何れかに記載のパン・菓子用生地。
  6. 前記エンド型プロテアーゼが、サームス・アクアチクス(Thermus aquaticus)LMG8924由来のTaqプロテアーゼ、サーモアクチノミセス・ブルガリス(Thermoactinomyces vulgaris)由来のサーミターゼ、バシラス・サーモプロテオリチクス(Bacillus thermoproteolyticus)由来のサーモリシン、バシラス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)由来のズブチリシン、パパイア属・パパイア(Carica papaya)由来のパパイン及びアナナス・コモサス(Ananas comosus)由来のブロメラインからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜の何れかに記載のパン・菓子用生地。
  7. 請求項1〜の何れかに記載のパン・菓子用生地を加熱調理してなるパン・菓子。
  8. 請求項1〜の何れかに記載のパン・菓子用生地配合からエンド型プロテアーゼ及び乳化剤を除いた以外は同じ配合のパン・菓子用生地を5℃以上40℃以下で捏ねあげ、更に加熱中の生地温度が90℃以上120℃未満で1〜30分間加熱調理してなるパン・菓子に対して、破断測定における相対破断距離が95%以下である請求項に記載のパン・菓子。
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